JP2010018194A - レジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】送風状態におけるレジスタ前面の面一化を図り、デザイン性を向上させ、且つ良好な操作性を備えたレジスタを提供する。
【解決手段】長手方向に長く短手方向に短い細長の空気吹出口11を有し、空気吹出口11の内側前部に長手方向に沿って前可動ルーバ3が配設される。前可動ルーバ3は単一の横フィン13を空気吹出口11の長手方向に向け回動可能に軸支して構成される。横フィン13には操作ノブ5が長手方向に摺動可能に装着される。横フィン13は空気吹出口11の略半分を閉鎖可能に形成される。横フィン13の前面は半閉鎖状態でレジスタの前面に対し略フラットとなり、半閉鎖状態の横フィン13の操作ノブ5を押したとき、プッシュ作動機構10の動作により横フィン13が開放動作する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の空調の空気吹出口に使用される空気吹出調整用のレジスタに関し、特に水平横方向に長く上下縦方向に短い細長の空気吹出口を有し、空気吹出口の内側に長手方向に沿って単一の横フィンを有する前可動ルーバを設けたレジスタに関する。
空気吹出調整用のレジスタとして、通風路を形成するベゼルまたはリテーナ内に、横可動ルーバと縦可動ルーバを前後して配設し、ベゼルに設けた空気吹出口から空気を吹き出す際、横可動ルーバ、縦可動ルーバの各フィンの角度を変えて空気の吹出し方向を調整するレジスタが、一般に、自動車の空調などで使用されている。
また、この種のレジスタとして、長手方向に長く短手方向に短い細長の空気吹出口を有し、空気吹出口の内側に1〜3枚程度の少数の可動フィンを設けたレジスタが、主として意匠性やデザイン的なデマンドから製作される場合がある。このようなレジスタは、例えば下記特許文献1などで知られている。
特開2002−103954号公報
この従来のレジスタは、その空気吹出口が左右横方向に長く上下方向に短い横長の形状であり、前可動ルーバには3枚の横ルーバが空気吹出口の内側に水平横方向に、回動可能に軸支され、その奥の後部には、後可動ルーバの縦ルーバが上下の軸を介して回動可能に軸支されている。
この種のレジスタは、デザイン性などを考慮してその空気吹出口が横長に形成され、前可動ルーバには3枚と少ない枚数の横ルーバが配設されているものの、前可動ルーバの横ルーバを完全に閉じた場合、レジスタの前面と閉じられた横ルーバの間及び各横ルーバ間に段差があって、面一感がなく、デザイン性や見栄えが悪いという課題があった。
自動車用のレジスタは、通常、インストルメントパネルに装着されるが、最近の自動車のインストルメントパネルは、デザイン性を向上させるために、パネル表面が面一化される傾向にあり、これに伴い、レジスタの前面とインストルメントパネルの表面が一体的にフラットに形成され、レジスタの使用時においても、前面の面一化が要望されている。
しかし、上記のレジスタは、送風を行なう使用時には、操作ノブが常に前方に突き出しているため、前面の面一化を阻害している。さらに、上記レジスタでは、前可動ルーバの横ルーバを完全に閉じた状態から開放する場合、横ルーバに装着し下を向いた操作ノブの先端を持って、それを上側に操作して横ルーバを上に回動させるように操作するが、その際の操作性が悪いという課題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、送風状態におけるレジスタ前面の面一化を図り、デザイン性を向上させ、且つ良好な操作性を備えたレジスタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1のレジスタは、水平横方向に長く上下縦方向に短い細長の空気吹出口を有し、該空気吹出口の内側前部に該水平横方向に沿って前可動ルーバが配設されたレジスタにおいて、該前可動ルーバは単一の横フィンを該空気吹出口の該水平横方向に向け回動可能に軸支して構成され、該横フィンには操作ノブが長手方向に摺動可能に装着され、該横フィンは該空気吹出口の略上半分を閉鎖可能に形成される一方、該横フィンの前面は半閉鎖状態でレジスタの前面に対し略フラットとなるように形成され、該半閉鎖状態のフィンの操作ノブを押したとき、プッシュ作動機構の動作により該横フィンが開放動作し、該横フィンの前縁部が斜め下方を向くことを特徴とする。
この発明によれば、前可動ルーバの横フィンを半閉鎖状態とした通常時、空気吹出口の下半分の開口から、緩やかでマイルドな風を送風することができる。また、前可動ルーバの横フィンを半閉鎖状態としたとき、空気吹出口の略上半分が閉じられ、横フィンの前面はレジスタの前面に対し略フラットとなり、この半閉鎖状態つまり半開放状態で、送風を行なうことができる。そして、横フィンの前面はレジスタの前面に対し略フラットとなるので、レジスタの作動状態においても、前面の面一化を図ることができ、自動車のインストルメントパネルに装着されたレジスタの使用時のデザイン性を向上させることができる。また、操作ノブをワンプッシュするだけの簡単な操作で、半閉鎖状態の横フィンを自動的に開放動作させ、横フィンの前縁部が斜め下方を向く状態で、送風を行なうことができる。
本発明の請求項2のレジスタは、上記請求項1のレジスタにおいて、該操作ノブの末端に、通風路内の後部に配設された後可動ルーバの縦フィンに係合可能な係合部が設けられ、操作ノブを摺動操作して後可動ルーバの縦フィンの向きを調整し、上記前可動ルーバの横フィンの半閉鎖状態と開放状態で吹き出される風の左右方向を調整することを特徴とする。
この発明によれば、横フィンが半閉鎖状態と開放状態の何れの状態においても、上記操作ノブを左右に摺動させるだけの簡単な操作により、風の向きを左右方向に調整することができる。
本発明の請求項3のレジスタは、上記請求項1のレジスタにおいて、上記プッシュ作動機構は、揺動可能に軸支されたカム部材と、該カム部材のハートカム溝に係合する係合ピンを有し、上記前可動ルーバの横フィンの側部に設けられた係合アームと、該係合ピンを該カム部材のハートカム溝内を移動させるように付勢するばね部材とを備えて構成され、半閉鎖状態の横フィンに装着された操作ノブを押圧したとき、該係合アームの係合ピンが該ハートカム溝の一方の側を移動して、横フィンの前縁部が斜め下方に向く開放位置まで回動し、開放位置の横フィンの操作ノブを押圧したとき、該係合アームの係合ピンが該ハートカム溝の他方の側を移動して、該横フィンが半閉鎖位置まで回動することを特徴とする。
この発明によれば、プッシュ作動機構を簡単な構造のカム部材、係合アーム、ばね部材を用いて製造することができ、操作ノブをワンプッシュするだけで、前可動ルーバの横フィンを、自動的に斜め下方を向くようにして、空気吹出口を開放状態とすることができる。
上記のように、本発明のレジスタによれば、前可動ルーバの横フィンを半閉鎖状態としたとき、空気吹出口の略上半分が閉じられ、横フィンの前面はレジスタの前面に対し略フラットとなり、この半閉鎖状態つまり半開放状態で、送風を行なうことができる。そして、横フィンの前面はレジスタの前面に対し略フラットとなるので、レジスタの作動状態においても、前面の面一化を図り、インストルメントパネルに装着されたレジスタの使用時のデザイン性を向上させることができる。また、操作ノブをワンプッシュするだけの簡単な操作で、半閉鎖状態の横フィンを開放動作させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は前可動ルーバ3の横フィン13を開放状態としたときのレジスタの斜視図を示し、図2はその左側面図を示し、図3はその正面図を示し、図4はその断面図を示している。また、図5は前可動ルーバ3の横フィン13を半閉鎖状態としたときの正面図を示し、図6はその左側面図を示し、図7はその断面図を示している。
これらの図において、1は正面に長方形横長の空気吹出口11を開口形成したベゼルである。空気吹出口11は、図1、2に示すように、偏平で細長い長方形に形成され、長手方向に長く短手方向に短い横長の長方形に形成されている。
この図面に示す実施形態では、空気吹出口11の短辺(縦辺)対長辺(横辺)の長さは31対134の割合に形成され、空気吹出口11の縦横比は31/134で約23.1%としているが、空気吹出口の短辺(縦辺)/長辺(横辺)の縦横比は、デザイン性を考慮した場合、例えば10%〜40%とすることができる。
図8に示すように、ベゼル1の内側(背面側)にはリテーナ2に連結するための嵌合部1aが設けられ、その嵌合部1aにダクト状のリテーナ2が嵌合・接続される。ベゼル1の空気吹出口11内側の左右側壁には、前可動ルーバ3の軸受部1bが形成され、軸受部1bに前可動ルーバ3の横フィン13の回動軸14が支持されている。
リテーナ2は、略方形のダクト状に形成され、内部に通風路21が形成されている。リテーナ2の前縁部の上壁と下壁に、後可動ルーバ4の縦フィン15を軸支する軸受部が所定間隔で形成される。このリテーナ2の前部に、正面に略長方形の空気吹出口11を開口形成したベゼル1が、その空気吹出口11を通風路21の開口部に合わせた状態で嵌着される。
前可動ルーバ3は、1枚の横フィン13と、横フィン13の左側部に配設されたプッシュ作動機構10と、横フィン13の下側に摺動可能に装着された操作ノブ5とを備えて構成される。横フィン13は、両端に回動軸14を突設し図8に示すように、横フィン13の両側の回動軸14は、上記ベゼル1の両側側壁の軸受部に挿通され、回動可能に支持される。操作ノブ5は、後述のように、横フィン13の下側に設けられた支持枠19と横フィン13の下面との間に、左右長手方向に摺動可能に取り付けられる。
図5などに示すように、単一の横フィン13は、空気吹出口11の上側略半部の領域を閉鎖可能な前後幅を持って形成され、横フィン13を閉じた状態においても、空気吹出口11の下側略半分の領域は、閉鎖されずに開放されている。つまり、横フィン13は空気吹出口11の上側半分を閉鎖する機能をもって形成され、空気吹出口11の下側半分は常に開放された状態とされる。したがって、横フィン13の閉鎖状態とは、空気吹出口11の上半分を閉鎖する半閉鎖状態を意味する。
プッシュ作動機構10は、横フィン13に装着された操作ノブ5を、横フィン13の閉鎖状態(半閉鎖状態)で、プッシュ操作(押圧操作)したとき、横フィン13を、斜め下方を向く開放位置まで自動的に開放させる機構であり、揺動可能に軸支されたカム部材31と、カム部材31のハートカム溝32に係合する係合ピン18aを有し、前可動ルーバ3の横フィン13の側部に設けられた係合アーム18と、係合ピン18aをカム部材31のハートカム溝32内を移動させるように付勢するばね部材(トーションばね)26とを備えて構成される。
図8に示すように、横フィン13の左側端部には取付軸17が、回動軸14とは偏心した位置で、その軸と平行に突設され、横フィン13がベゼル1の空気吹出口11内に回動可能に装着された状態で、リテーナ2の側部に開口形成された円弧状長孔23を通して取付軸17は外側に突出する。円弧状長孔23から外側に突出した取付軸17の先端には、係合アーム18が固定される。
図2、図8などに示すように、係合アーム18の先端部には、係合ピン18aが内側に向けて突設され、また、軸部の内側寄りにガイド部18bが突設されている。このガイド部18bは、横フィン13がその回動軸14を軸に回動する際、取付軸17が円弧状長孔23内を摺動するとき、リテーナ2の側部に設けた円弧状のガイド受け部27の内側に係合し、横フィン13の回動を摺動ガイドする構造である。
カム部材31は、図1などに示すように、リテーナ2の左側壁面に突設された支持軸33に回動可能に支持される。カム部材31には、図2などに示すように、ハート形のハートカム溝32が形成され、上記係合アーム18の係合ピン18aがそのハートカム溝32内に係合し、操作ノブ5のプッシュ操作に伴う横フィン13の回動に応じて、係合ピン18aがハートカム溝32内を移動するようになっている。
また、ハートカム溝32は、カム部材31の下部において開口しており、横フィン13の閉鎖状態で、操作ノブ5をプッシュしたとき、ばね部材26の付勢力により横フィン13がその先端縁部を斜め下方前方まで回動されたとき、係合ピン18aはそのハートカム溝32から下方に外れる。また、さらに、横フィン13が斜め下方向きから水平状態に回動操作されたとき、係合ピン18aの係合アーム18は図11のように下側に回動し、この状態での係合アーム18は円弧形のガイド受け部27により、その内側のガイド部18b(図8)がガイドされるようになっている。
なお、ガイド部18bはガイド受け部27内である程度の摩擦抵抗を持って摺動し、図11のように、操作ノブ5を操作して横フィン13を開放状態としたとき、水平方向、斜め上向き、斜め下向きなどの任意の角度で横フィン13を静止させることが可能となっている。
ばね部材26はトーションばねから構成され、図8に示すように、リテーナ2の左側面に突設されたばね取付部24に装着され、ばね部材26の一端は、リテーナ2の左側面に突設されたばね掛け部25に掛止され、ばね部材26の他端は、円弧状長孔23から突き出した取付軸17またはその取付軸17に固定された係合アーム18の元部に掛止される。このばね部材26により、係合アーム18つまり横フィン13は、図9のように、閉鎖位置から先端縁部を斜め下方前方に向ける位置まで回動させるように付勢している。
このように、プッシュ作動機構10は、半閉鎖状態(横フィン13が完全に閉じた状態で横フィン13の下側が開口した状態)の横フィン13に装着された操作ノブ5をワンプッシュしたとき、係合アーム18の係合ピン18aがハートカム溝32の一方の側(図9の右側)を移動して、横フィン13の前縁部が斜め下方に向く開放位置(図9の下段)まで回動し、開放位置(図11の中段)の横フィン13の操作ノブ5を閉じる方向に押したとき、係合アーム18の係合ピン18aがハートカム溝32の他方の側を移動して、横フィン13が半閉鎖位置(図11の下段)まで回動するようになっている。
一方、横フィン13の下側に、支持枠19が設けられ、操作ノブ5がこの支持枠19内に挿入され、左右方向に摺動可能に装着されている。操作ノブ5は、図8に示すように、前部を構成するノブ本体5aと、ノブ本体5aの後部に嵌着されるガイド後部5bと、ガイド後部5bに軸5dを介して上下に回動可能に支持された係合アーム5cと、から構成される。
ガイド後部5bはその内側に横フィン13側のガイド部を係合させて、所定の幅で左右に摺動可能な状態で、支持枠19と横フィン13の下面との間に組み付けられる。ガイド後部5bの後部には、軸5dを介して係合アーム5cが上下に回動可能に軸支され、係合アーム5cは、図4などに示すように、中央に位置する縦フィン15の係合部15cに係合し、操作ノブ5を左右に摺動させたとき、後述の縦フィン15の向きを左右に変えるようになっている。
後可動ルーバ4は、リテーナ2内に複数の縦フィン15を一定の間隔で横に並設して構成され、各縦フィン15は、その上下の回動軸15aを介して回動可能に縦に軸支されている。図8に示すように、各縦フィン15の上部と下部には回動軸15aが突設され、それらの回動軸15aは、リテーナ2内の上壁と下壁に設けた軸受部に回動可能に嵌合される。
さらに、各縦フィン15の上側の回動軸15aはリテーナ2の上側に突出し、各回動軸15aの先端にはクランク15bが連結され、これらのクランク15bの先端部は1本のリンクバー16により相互に連結される。このリンクバー16とクランク15bの作用により、後可動ルーバ4の各縦フィン15は連動してその方向を同じ方向に変える。
上記構成のレジスタは、自動車の車内のインストルメントパネルやダッシュボードの部分に、そのリテーナ2の末端を図示しない通風ダクトに接続するようにして装着される。空調装置の使用中に通風ダクトから送られる空気は、リテーナ2内の通風路21から空気吹出口11を通して吹き出される。
図5、図7に示すように、前可動ルーバ3の横フィン13が空気吹出口を半閉鎖状態とする場合、つまり、横フィン13の前面がベゼル1の前面に対し略フラットになって、空気吹出口11の上半分を閉鎖状態とし下半分は開口状態とする状態で、弱い送風が行なわれると、緩やかでマイルドな風が空気吹出口11の下半分の開口から送風される。
自動車の室内の空調装置は、一般に、レジスタにより風の向きを積極的に調整しない通常時にも、室内の空気を循環させるように動作するが、このような通常使用時、前可動ルーバ3の横フィン13は、その前面をベゼル1の前面に対し略フラットとして空気吹出口11を半閉鎖状態とする。したがって、このような前可動ルーバ3の横フィン13の半閉鎖状態で、空気吹出口11の下半分の開口部から送風されて使用状態となるから、使用状態においても、レジスタ前面の面一化を図ることができ、インストルメントパネル全体からみたレジスタのデザイン性を向上させることができる。
横フィン13を閉鎖した半閉鎖状態で、図9のように、操作ノブ5を押圧するつまりワンプッシュすると、横フィン13が図9の時計方向に僅かに回動し、これにより、係合アーム18が同方向に僅かに回動する。このため、係合アーム18の係合ピン18aが、カム部材31のハートカム溝32の上部を図9の右に進み、ハートカム溝32の上角部に達する(図9の上段)。
この状態で、プッシュした指を操作ノブ5から離すと、図9のごとく、ばね部材26の付勢力により、係合アーム18の係合ピン18aがカム部材31のハートカム溝32の上部から右側の溝を斜め下方に移動する。このとき、係合アーム18の取付軸17は円弧状長孔23内を下方に移動し、横フィン13は、図9の下段に示す如く、その前縁部を前方斜め下方に向けた状態まで、自動的に回動する。
このように、操作ノブ5をワンプッシュすると、横フィン13が閉鎖位置から斜め下方を向く状態に開放され、上記の半閉鎖状態より多くの流量の風が斜め下方に送風される状態となる。
そして、この状態になると、横フィン13の取付軸17つまり係合アーム18を付勢するばね部材26の付勢力が殆どゼロとなって、図11の中段のように、操作ノブ5を操作して横フィン13を上向きまたは下向きに調整することが可能となり、使用者は任意の上向き方向或いは下向き方向に風向を調整することができる。
このように、プッシュ作動機構10が図11の中段の状態となると、横フィン13は操作ノブ5の上下操作により任意の上下角度に調整され、任意の上下角度方向に送風を調整することができる。また、このとき、係合アーム18の内側のガイド部18bは、リテーナ2側のガイド受け部27内である程度の摩擦抵抗をもって摺動ガイドされる。このため、係合アーム18つまり横フィン13は任意の角度位置で静止させることができ、自動車の振動や送風時の振動により、横フィン13などががたついたり、振動により異音が発生することは防止される。
一方、このような横フィン13が斜め下方を向く開放状態または横フィン13が水平となる開放状態において、操作ノブ5を下側に押し下げるように操作すると、横フィン13は、図11の下段及び図7に示すように、回動して閉鎖状態となる。このとき、プッシュ作動機構10の係合アーム18の係合ピン18aは、カム部材31のハートカム溝32内に下側の開口から進入し、ハートカム溝32の図2における左側の溝を通り、図6の位置つまりハートカム溝32の上部の曲折部に達し、静止する。これにより、横フィン13は図6、図7のような閉鎖状態を保持し、送風は横フィン13の下側の空気吹出口11の下側半分から行なわれる半閉鎖状態となる。
一方、空気の吹出向きを左右に調整する場合、操作ノブ5を左または右に移動させて調整する。操作ノブ5を持って左または右に動かすと、操作ノブ5は横フィン13の下側を摺動し、水平方向(左右横方向)に移動する。これに伴い、操作ノブ5の後部の係合アーム5cが後可動ルーバ4の縦フィン15の係合部15cに係合し、縦フィン15がその回動軸15aを支点に左右に回動する。このとき、その回動力は、クランク15b、リンクバー16を介して他の縦フィン15に伝達され、各縦フィン15がその回動軸15aを支点に回動し、全ての縦フィン15の左右方向の向きが変化し、空気の吹出方向が左右に調整される。
このように、上記レジスタによれば、前可動ルーバ3の横フィン13を半閉鎖状態としたとき、空気吹出口11の略半分が閉じられ、横フィン13の前面はレジスタの前面に対し略フラットとなり、この半閉鎖状態つまり半開放状態で、送風を行なうことができる。そして、横フィン13の前面はレジスタの前面に対し略フラットとなるので、レジスタの作動状態においても、前面の面一化を図ることができ、自動車のインストルメントパネルに装着されたレジスタの使用時のデザイン性を向上させることができる。また、操作ノブ5をワンプッシュするだけの簡単な操作で、半閉鎖状態の横フィン13を開放動作させることができる。
なお、上記実施形態では、前可動ルーバ3に1本のみの横フィン13を設けたが、2乃至3本の横フィンを横方向に平行に並べ、細長い形状の空気吹出口の長手方向に沿ってその内側に2乃至3枚の横フィンを並設することもできる。
また、上記では、横長の空気吹出口11を有したレジスタについて、前可動ルーバ3に横フィン13を設け、後可動ルーバ4に縦フィン15を設けたが、それらを90度回転させた状態とし、縦長の空気吹出口を設けると共に、前可動ルーバに1乃至3枚の縦フィンを設け、後可動ルーバに複数の横フィンを並設するように構成することもできる。
また、上記実施形態では、長方形の空気吹出口11としたが、必ずしも長方形とはせずに、楕円形のような細長い異形形状の空気吹出口とすることもできる。
本発明の一実施形態を示すレジスタの斜視図である。 同レジスタの左側面図である。 同レジスタの正面図である。 図3のIV-IV断面図である。 横フィンを半閉鎖状態としたレジスタの正面図である。 同レジスタの左側面図である。 図5のVII-VII断面図である。 レジスタの分解斜視図である。 半閉鎖状態の横フィンの操作ノブをワンプッシュした際の動作を示す左側面説明図である。 半閉鎖状態の横フィンの操作ノブをワンプッシュした際の動作を示す断面説明図である。 開放状態の横フィンの操作ノブを操作した際の動作を示す左側面説明図である。
符号の説明
2 リテーナ
3 前可動ルーバ
4 後可動ルーバ
5 操作ノブ
5c 係合アーム
10 プッシュ作動機構
11 空気吹出口
13 横フィン
14 回動軸
15 縦フィン
17 取付軸
18 係合アーム
18a 係合ピン
18b ガイド部
21 通風路
26 ばね部材
27 ガイド受け部
31 カム部材
32 ハートカム溝
33 支持軸

Claims (3)

  1. 水平横方向に長く上下縦方向に短い細長の空気吹出口を有し、該空気吹出口の内側前部に該水平横方向に沿って前可動ルーバが配設されたレジスタにおいて、
    該前可動ルーバは単一の横フィンを該空気吹出口の該水平横方向に向け回動可能に軸支して構成され、
    該横フィンには操作ノブが長手方向に摺動可能に装着され、
    該横フィンは該空気吹出口の略上半分を閉鎖可能に形成される一方、該横フィンの前面は半閉鎖状態でレジスタの前面に対し略フラットとなるように形成され、
    該半閉鎖状態の該横フィンの操作ノブを押したとき、プッシュ作動機構の動作により該横フィンが開放動作し、該横フィンの前縁部が斜め下方を向くことを特徴とするレジスタ。
  2. 前記操作ノブの末端に、通風路内の後部に配設された後可動ルーバの縦フィンに係合可能な係合部が設けられ、該操作ノブを摺動操作して該後可動ルーバの縦フィンの向きを調整し、前記前可動ルーバの横フィンの半閉鎖状態と開放状態で吹き出される風の左右方向を調整することを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
  3. 前記プッシュ作動機構は、揺動可能に軸支されたカム部材と、該カム部材のハートカム溝に係合する係合ピンを有し、前記前可動ルーバの横フィンの側部に設けられた係合アームと、該係合ピンを該カム部材のハートカム溝内を移動させるように付勢するばね部材とを備えて構成され、
    半閉鎖状態の該横フィンに装着された前記操作ノブを押圧したとき、該係合アームの該係合ピンが該ハートカム溝の一方の側を移動して、該横フィンの前縁部が斜め下方に向く開放位置まで回動し、開放位置の該横フィンの該操作ノブを押圧したとき、該係合アームの該係合ピンが該ハートカム溝の他方の側を移動して、該横フィンが半閉鎖位置まで回動することを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
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