JP2015033905A - レジスタ - Google Patents
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Abstract
【課題】操作ノブの摺動操作によって可動ルーバを全閉とするルーバ全閉型のレジスタにおいて、良好な外観と意匠性を確保することができるレジスタを提供する。【解決手段】前可動ルーバ3の前フィン31に操作ノブ5が摺動可能に外嵌される。操作ノブ5の後部には、操作ノブの摺動操作時に後可動ルーバ4の後フィン41と係合可能なフォーク状部材15が設けられる。フォーク状部材15には、両側に1対のアーム部16を突設するとともに、1対のアーム部間に係合隙間を介して略尖頭形状のガイド凸部18が設けられる。後可動ルーバ4の略中央の後フィン41の前部両側に、係合軸49,50が後可動ルーバ4の軸方向と平行に間隔をおいて設けられる。両側の係合軸49,50はフォーク状部材15の係合隙間に進入してアーム部16またはガイド凸部18と係合する。【選択図】図5
Description
本発明は、自動車の車内等の換気や空調の空気吹出口に使用されるレジスタに関し、特に流路内に配設された可動ルーバのフィンを操作ノブの操作によって全閉可能なルーバ全閉形のレジスタに関する。
従来、自動車の空調装置の空気吹出口に使用されるレジスタとして、流路を形成するベゼル内に、横可動ルーバと縦可動ルーバを直交するように前後に配設し、前方に位置する横可動ルーバには複数のフィンを並行に並べて軸支すると共に、後方に位置する縦可動ルーバにも複数のフィンを並行に並べて軸支し、各フィンにはルーバの回動操作時に同じ方向を向くように、1本のリンクバーが各フィンの連結軸に連結された構造のレジスタが、知られている。
この種のレジスタには、通常、操作ノブが、横可動ルーバの中央部のフィン上に、その軸方向(横方向)に摺動可能に嵌合され、操作ノブは、その横可動ルーバのフィンと共に上下に回動可能に設けられ、操作ノブの先端には、後方に位置する縦可動ルーバと係合する係合部が設けられる。その係合部は縦可動ルーバのフィンの被係合部に係合し、風の向きを左右に変える際、操作ノブを横可動ルーバのフィン上で左又は右に摺動させると、係合部、被係合部を介して縦可動ルーバが左右に回動し、風の向きが左右に変わるように構成される。
一方、本出願人は、下記特許文献1において、レジスタの操作ノブを右または左に最端部まで摺動させたとき、後方の縦可動ルーバのフィンが流路を閉鎖状態として送風を遮断する、ルーバ全閉型のレジスタを提案した。
このルーバ全閉型のレジスタでは、操作ノブの背面部にラック部が設けられ、縦可動ルーバの中央のフィンに、ラック部が噛合する歯車部が設けられ、操作ノブを前側の横可動ルーバのフィン上で左右に摺動させたとき、そのラック部と歯車部を介して縦可動ルーバのフィンを左右に振るように動作させる。
しかしながら、この従来のレジスタは、操作ノブを右または左に最端部まで摺動操作したとき、後側の縦可動ルーバのフィンを最大角度まで回動させて流路を閉鎖し、送風を遮断することができるものの、操作ノブの摺動操作時に、縦可動ルーバのフィンが回動する最大回動角度を大きくする必要があり、且つ操作ノブの上下回動操作時においても、ラック部と歯車部の噛合を確保する必要があるため、ラック部とラック部が噛合する歯車部の形状が非常に大型化していた。このため、レジスタ内を正面から見た場合、ラック部と歯車部が目立つように視認され、レジスタの良好な外観と意匠性が悪化する問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、操作ノブの摺動操作によって可動ルーバを全閉とするルーバ全閉型のレジスタにおいて、レジスタの良好な外観と意匠性を確保することができるレジスタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレジスタは、
流路内に相互に直交方向に且つ前後して前可動ルーバと後可動ルーバとが設けられ、後可動ルーバの後フィンが該流路を全閉する位置まで回動するルーバ全閉型のレジスタにおいて、
前可動ルーバの前フィンに操作ノブが摺動可能に外嵌され、
該操作ノブの後部には、該操作ノブの摺動操作時に該後可動ルーバの後フィンと係合可能なフォーク状部材が設けられ、
該フォーク状部材には、両側に1対のアーム部を突設するとともに、該1対の
アーム部間に係合隙間を介して略尖頭形状のガイド凸部が設けられ、
該後可動ルーバの略中央の後フィンの前部両側に、係合軸が該後可動ルーバの軸方向と平行に間隔をおいて設けられ、
該両側の係合軸が、該フォーク状部材の該係合隙間に入り該アーム部またはガイド凸部と係合することを特徴とする。
流路内に相互に直交方向に且つ前後して前可動ルーバと後可動ルーバとが設けられ、後可動ルーバの後フィンが該流路を全閉する位置まで回動するルーバ全閉型のレジスタにおいて、
前可動ルーバの前フィンに操作ノブが摺動可能に外嵌され、
該操作ノブの後部には、該操作ノブの摺動操作時に該後可動ルーバの後フィンと係合可能なフォーク状部材が設けられ、
該フォーク状部材には、両側に1対のアーム部を突設するとともに、該1対の
アーム部間に係合隙間を介して略尖頭形状のガイド凸部が設けられ、
該後可動ルーバの略中央の後フィンの前部両側に、係合軸が該後可動ルーバの軸方向と平行に間隔をおいて設けられ、
該両側の係合軸が、該フォーク状部材の該係合隙間に入り該アーム部またはガイド凸部と係合することを特徴とする。
この発明のレジスタによれば、前可動ルーバの前フィン上で操作ノブを最端部まで摺動操作したとき、フォーク状部材のアーム部が後フィンの係合軸と係合して、後フィンを全閉位置まで円滑に回動させ、流路を閉鎖することができる。
また、1対のアーム部間にガイド凸部が設けられるので、後フィンを全閉状態から開放状態に戻す際、ガイド凸部が後フィンの係合軸と係合して、後フィンを円滑に開放状態に戻すことができる。
さらに、このレジスタでは、後フィンに設けた1対の係合軸と、操作ノブに設けた1対のアーム部及びガイド凸部との係合により、後可動ルーバの後フィンを全閉状態とするので、従来、後フィンの回動操作に使用していたレジスタ内の大型のラック部、歯車部は不要となり、これにより、レジスタの良好な外観と意匠性を確保することができる。
ここで、上記レジスタにおいて、上記フォーク状部材は、その元部が前記前可動ルーバの軸方向と平行な軸により回動可能に枢支されることが好ましい。これによれば、操作ノブを操作して前可動ルーバの前フィンを回動操作したとき、フォーク状部材をその元部を軸に傾動して、フォーク状部材と後フィンの係合軸との係合が保持されるので、操作ノブの大きさや回動操作の角度幅を小さくし、送風時の圧力損失を低減することができる。
また、上記レジスタにおいて、操作ノブのノブ本体の後部に、前記前可動ルーバの前フィンの軸と平行に軸受部が設けられ、前記フォーク状部材には前記アーム部と直角に軸部が設けられ、該軸受部に該軸部を回動可能に嵌合支持させる構造とすることができる。これによれば、簡単な機構により、フォーク状部材の元部を操作ノブの後部に回動可能に枢支することができる。
また、上記レジスタにおいて、上記フォーク状部材のガイド凸部はその尖頭部及び両側辺部を膨出曲面で形成することが好ましい。これによれば、前フィン上の操作ノブを摺動操作したとき、後フィンの係合軸がガイド凸部にスムーズに接触し、後可動ルーバの後フィンを開放から閉鎖まで円滑に回動させることができる。
さらに、上記レジスタにおいて、後可動ルーバの略中央の後フィンの前部には、開口部が形成され、該開口部の上下端部に1対の支持板が該後フィンの軸方向と直角に設けられ、該1対の支持板間に1対の係合軸が間隔をおいて平行に設けられ、前記操作ノブにより前記前可動ルーバの前フィンを回動操作したとき、前記フォーク状部材の前記アーム部及びガイド凸部の先端部が該支持板に当接して該フォーク状部材が軸部を介して回動するように構成することができる。
本発明のレジスタによれば、操作ノブの摺動操作によって可動ルーバを全閉とするルーバ全閉型のレジスタであっても、大型のラック部や歯車部を配設せず、レジスタの良好な外観と意匠性を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。このレジスタは、自動車等の空調装置の空気吹出口に使用されるレジスタであり、図1〜図6に示すように、ダクト状のリテーナ2の流路9内に、相互に直交方向に且つ前後して前可動ルーバ3と後可動ルーバ4とが設けられ、後可動ルーバ4の後フィン41,42が、操作ノブ5の操作によって、流路9を全閉する位置まで回動するルーバ全閉型のレジスタとして構成される。
レジスタの前面を形成するベゼル1の正面には、略長方形の空気吹出口6が形成され、その空気吹出口6の内側にリテーナ2が接続される。リテーナ2は、略矩形断面のダクト状に形成され、内部に流路9が形成され、開口するリテーナ2の前部に、空気吹出口6を有するベゼル1が嵌着される。ベゼル1とリテーナ2の嵌着は、図2,3のように、その嵌合部の左右側面、上下面に設けた係止爪1aと係止部2a及び係止爪2bと係止部1bの係止によって行なわれる。
上記のように、流路9内には、前後して前可動ルーバ3と後可動ルーバ4が直交する形態で配置され、前可動ルーバ3は横方向に沿って配設され、後可動ルーバ4は縦方向に沿って配設される。リテーナ2内の前部内側には、内壁部が嵌入され、図5,6に示すように、この内壁部に、前可動ルーバ3の各前フィン31の支軸32を支持する軸受部33及び後可動ルーバ4の各後フィン41,42の支軸43を軸支する軸受部44が設けられる。
前可動ルーバ3は、3枚の前フィン31を横方向に配設して構成され、図5に示すように、各前フィン31の両側に突設された支軸32が両側の軸受部33に嵌め込まれ、前フィン31は所定の角度範囲で上下に回動可能に軸支されている。図5,6に示す如く、各前フィン31の端部偏移位置に連結軸34が突設され、1本のリンクバー35が各前フィン31の連結軸34に連結される。これにより、3枚の前フィン31は連動して同じ方向に回動する。なお、前可動ルーバの前フィンは、1枚、2枚、或いは4枚以上とすることもできる。
中央の前フィン31には、図6に示すように、操作ノブ5が前フィン31の軸方向(左右方向)に摺動可能に外嵌され、操作ノブ5は、前可動ルーバ3を上下に振るために、及び後可動ルーバ4を左右に振るために使用される。
一方、後可動ルーバ4は、5枚の後フィン41、42を縦方向に配設して構成され、図5,6に示すように、各後フィン41、42の上下両側に突設された支軸43が内壁部上下の軸受部44に嵌め込まれ、各後フィン41,42は所定の角度範囲で左右に回動可能に軸支される。後可動ルーバ4は、図12に示すように、後フィン41,42を右側端部まで回動したとき、5枚の後フィン41,42が部分的に重なり合い、流路9を完全に閉鎖するように、形成される。また、中央位置の後フィン42の右側に位置する後フィン41には、図12などに示すように、カバー部52が設けられ、後可動ルーバ4の閉鎖時、中央の後フィン42の開口部47の上流側を覆い、閉鎖時の風漏れを低減するようになっている。
後可動ルーバ4の中央の後フィン42は、操作ノブ5に設けたフォーク状部材15と係合する係合用の後フィン42として形成され、その後フィン42の前部に設けた開口部47には、1対の係合用の係合軸50,51が、後フィン42の軸方向と平行に、上下の支持板48,49間に設けられる。
さらに、図5,6に示すように、5枚の後フィン41,42の上端部には、偏移位置に連結軸45が上向きに突設され、1本のリンクバー46が各後フィン41,42の連結軸45に連結される。これにより、5枚の後フィン41,42は連動して同じ方向に回動する。なお、後可動ルーバ4の後フィンの枚数は、回動端まで回動したとき、流路9を閉鎖可能であれば、2〜4枚或いは6枚以上とすることもできる。
中央の係合用の後フィン42は、図8に示すように、フィン本体の前部に開口部47が形成され、開口部47の上端部と下端部に、1対の支持板48、49が水平に、つまり支軸43と直角な面に沿って設けられる。上下の支持板48、49間の両側には、1対の係合軸50,51が縦方向につまり支軸43と平行に設けられる。1対の係合軸50,51は、図5に示すように、組み付けられた状態で、操作ノブ5のフォーク状部材15のアーム部16または17とガイド凸部18との間の係合隙間に入る間隔で配設される。これにより、操作ノブ5を左右方向に摺動させたとき、アーム部16または17によって対の係合軸50または51が左右方向に押され、後フィン42がその支軸43を中心に回動するようになっている。
一方、前フィン31に外嵌される操作ノブ5は、図7、図9に示すように、上部を開口したノブ本体10と、ノブ本体10の上部を覆うカバー11を主要部として構成され、その後部には軸受部14が設けられ、後可動ルーバ4と係合するフォーク状部材15の軸部19がこの軸受部14に上下に傾動可能(傾動自在)に支持されている。
操作ノブ5のノブ本体10は、図7に示すように、その上部を開口し、内側に前フィン31挿入用の凹部20を設けて形成される。凹部20内には、前フィン31の後縁部に設けた溝に係合する係合凸部21が設けられ、凹部20の上側を覆うように、カバー11がノブ本体10上に嵌着される。図7に示すように、カバー11の下面4箇所に係止爪11aが設けられ、カバー11はこれらの係止爪11aをノブ本体10の対応位置に設けた係止部10aに係止させて嵌着される。なお、操作ノブ5の前部には、図7に示すように、加飾部材12が嵌め込まれる。
また、ノブ本体10の凹部20内の前部には、高分子弾性体からなる荷重付与部材13が収納され、操作ノブ5が、図7の如く、ノブ本体10とカバー11により前フィン31を上下から挟むように、外嵌して装着されたとき、前フィン31の前縁部に荷重付与部材13が当接し、操作ノブ5の摺動操作時に適度な操作荷重が生じる構造となっている。これにより、操作ノブ5は、図5に示すように、前可動ルーバ3中央のノブ装着用の前フィン31上に摺動可能に装着される。
さらに、上述のように、操作ノブ5の後部には軸受部14が設けられ、後可動ルーバ4と係合するフォーク状部材15の軸部19が、この軸受部14に回動可能に支持される。フォーク状部材15は、図5,7に示すように、軸部19の両端部に1対のアーム部16,17を略コ字状となる形態で後方に突設し、さらに、1対のアーム部16,17の間には、係合隙間を介してガイド凸部18がアーム部と同じ後方に突出して形成される。
ガイド凸部18は、図9に示すように、略砲弾型に形成され、先端に設けた尖頭部18aが設けられ、尖頭部18aから続く両側の側辺部18bが膨出曲面として形成されている。これにより、図12に示すように、閉鎖状態などの後可動ルーバ4の後フィン41,42を、開放状態に戻す際、ガイド凸部18によりアーム部16または17を押して円滑に後可動ルーバ4の後フィン41,42が回動するようになっている。
そして、フォーク状部材15の1対のアーム部16,17は、組み付けた状態で、図5に示すように、後フィン42前部の1対の係合軸50、51の両側に位置し、中間位置のガイド凸部18は1対の係合軸50,51の間に入るように形成される。またこのとき、フォーク状部材15は、図6に示す如く、アーム部16,17及びガイド凸部18の先端側がその自重により下に垂下するように、その軸部19は操作ノブ5後部の軸受部14に支持されている。さらに、フォーク状部材15の上下方向の傾動許容角度範囲は、図14、15に示すように、約45度の角度範囲に設定されている。
したがって、図15に示すように、前フィン31を斜め下方に回動操作したとき、アーム部16,17及びガイド凸部18が後フィン42下側の支持板49に当接して、フォーク状部材15が所定の斜め上方角度まで傾斜するようになっている。また、図14に示す如く、前フィン31を斜め下方に回動操作したときには、アーム部16,17及びガイド凸部18がその自重により、所定の斜め下方角度まで戻るように回動し、後フィン42上側の支持板48に当接して静止し、これにより、フォーク状部材15と後フィン42の係合軸50,51との係合が保持される構造となっている。また、このように、操作ノブ5の後部に、軸部19を介して上下に回動自在にフォーク状部材15を軸支した構造によって、前可動ルーバ3と後可動ルーバ4の間を短くし、且つフォーク状部材15の傾動範囲を小さくして、よりコンパクトにレジスタを構成することができる。
上記構成のレジスタは、自動車の車内のインストルメントパネルやダッシュボードの部分に、そのリテーナ2の末端を図示しない通風ダクトに接続するようにして装着される。通風ダクトから送られる空気は、リテーナ2内の流路9から空気吹出口6を通して吹き出される。
空気の吹出向きを左右に変える場合、操作ノブ5を左または右に摺動させて風向を変える。操作ノブ5を持って左に摺動させると、図10のように、操作ノブ5が前フィン31上を摺動して左方向に移動し、操作ノブ5の先端のアーム部17が後可動ルーバ4の後フィン42の係合軸51に係合してこれを左に押す。これに伴い、5枚の後フィン41、42が連動して支軸43を軸に左に回動し、後可動ルーバ4の全ての後フィン41、42が、その支軸43を軸に同方向に回動し、その向きが左方向に変えられ、左方向に送風が変えられる。
一方、操作ノブ5を持って右に摺動させると、図11のように、操作ノブ5が前フィン31上を摺動して右方向に移動し、操作ノブ5の後部のフォーク状部材15のアーム部16が後可動ルーバ4の後フィン42の係合軸50に係合してこれを右に押す。これに伴い、5枚の後フィン41、42が連動して支軸43を軸に右に回動し、後可動ルーバ4の全ての後フィン41、42が、その支軸43を軸に同方向に回動し、その向きが右方向に変えられ、右方向に送風が変えられる。
このような操作ノブ5の左右方向への移動による後可動ルーバ4の後フィン41,42の角度調整作動は、図14、図15に示すように、操作ノブ5のフォーク状部材15が後フィン42の係合軸50,51と常に係合するため、操作ノブ5の上下方向の全ての回動位置において実施可能であり、操作ノブ5の上下角度が何れの角度にある場合においても、操作ノブ5を左右に移動させて、後フィン41,42の角度を調整することができる。
一方、送風を遮断する場合、図11の状態からさらに操作ノブ5を右に最端部まで摺動させ、後可動ルーバ4の後フィン41,42を図12のように閉鎖状態とする。このとき、操作ノブ5が右に摺動することにより、図11の状態からアーム部16が後フィン42の係合軸50をさらに右に押し、これに伴い、後フィン41、42が支軸43を軸にさらに右に回動し、図12に示す状態となる。これにより、後可動ルーバ4の全ての後フィン41、42が部分的に重なり合い、1枚の障壁部のような状態となり、流路9が閉鎖される。
このような後可動ルーバ4の後フィン41,42が閉鎖された状態から、後可動ルーバ4を開放状態とする場合、操作ノブ5を図12の状態から左に摺動させる。このとき、フォーク状部材15のガイド凸部18が後フィン42の係合軸50を左側に押すため、後フィン42は図12の開放方向(反時計方向)に回動し、図5に示す位置まで、操作ノブ5を摺動させれば、後可動ルーバ4は開放状態に戻ることとなる。つまり、この際、ガイド凸部18の膨出曲面の側辺部18bが、係合軸50と係合して、円滑にその左方向に移動力を伝えてそれを回動力に変え、これにより、後フィン41,42はスムーズに開放状態まで回動することができる。
一方、空気の吹出向きを上または下に変える場合、操作ノブ5を上または下に回動させる。操作ノブ5を持って下に回動させると、図14に示すように、操作ノブ5の嵌挿された前フィン31が支軸32を軸に下側に回動し、全ての前フィン31が連動して支軸32を軸に下側を向くように回動し、これにより、前可動ルーバ3の前フィン31が斜め下側を向き、空気の吹出方向が下側に調整される。他方、操作ノブ5を持って上に回動させると、図15に示すように、操作ノブ5の嵌挿された前フィン31が支軸32を軸に上側に回動し、全ての前フィン31が連動して支軸32を軸に上側を向くように回動し、これにより、前可動ルーバ3の前フィン31が斜め上側を向き、空気の吹出方向が上側に調整される。
このような上下の操作時、操作ノブ5のフォーク状部材15が図14、15に示すように、軸部19を中心に傾動するので、そのアーム部16,17、及びガイド凸部18が後フィン42の係合軸50,51と常に係合可能な状態に保持され、操作ノブ5の上下方向の全ての回動位置において、操作ノブ5を左右に移動させたとき、後フィン41,42の左右の角度を調整することができる。
このように、前可動ルーバ3の前フィン31上で操作ノブ5を最端部まで摺動操作したとき、フォーク状部材15のアーム部16,17が後フィン42側の係合軸50,51と係合して、後フィン41,42を全閉位置まで円滑に回動させ、流路を閉鎖することができる。
また、1対のアーム部16,17間にガイド凸部18が設けられるので、後フィン41,42を全閉状態から開放状態に戻す際、ガイド凸部18が後フィン42の係合軸50,51と係合して、後フィン41,42を円滑に開放状態に戻すことができる。
さらに、このレジスタでは、後フィン42に設けた1対の係合軸50,51と、操作ノブ5に設けた1対のアーム部16,17及びガイド凸部18との係合により、後可動ルーバ4の後フィン41、42を全閉状態とするので、従来、後フィンの回動操作に使用していたレジスタ内の大型のラック部、歯車部は不要となり、これにより、レジスタの良好な外観と意匠性を確保することができる。
なお、上記実施形態では、前可動ルーバ3の前フィン31上の操作ノブ5を右側に摺動させて、後可動ルーバ4の後フィン41,42を右側に回動させ、全閉状態としたが、上記とは逆に操作ノブを左側に摺動させ、後フィンを左側に回動させて全閉状態とする構造とすることもできる。
また、操作ノブ5の後部に、軸部19を介して上下に回動自在にフォーク状部材15を軸支した構造によって、前可動ルーバ3と後可動ルーバ4の間を短くし、且つフォーク状部材15の傾動範囲を小さくして、よりコンパクトにレジスタを構成することができるが、これを除けば、操作ノブ5の後部にフォーク状部材15を固定的に取り付けて、上記と同様な風向調整と後可動ルーバ4の全閉動作を行なうこともできる。
また、上記実施形態では、前可動ルーバ3の前フィン31が水平横方向に沿って配設され、後可動ルーバ4の後フィン41,42が縦方向に配設されていたが、それらを逆にして、前可動ルーバの前フィンを縦方向に配設し、後可動ルーバの後フィンを水平横方向に配設することもできる。
1 ベゼル
1a 係止爪
1b 係止部
2 リテーナ
2a 係止部
2b 係止爪
3 前可動ルーバ
4 後可動ルーバ
5 操作ノブ
6 空気吹出口
9 流路
10 ノブ本体
10a 係止部
11 カバー
11a 係止爪
12 加飾部材
13 荷重付与部材
14 軸受部
15 フォーク状部材
16 アーム部
17 アーム部
18 ガイド凸部
18a 尖頭部
18b 側辺部
19 軸部
20 凹部
21 係合凸部
31 前フィン
32 支軸
33 軸受部
34 連結軸
35 リンクバー
41 後フィン
42 後フィン
43 支軸
44 軸受部
45 連結軸
46 リンクバー
47 開口部
48 支持板
49 支持板
50 係合軸
51 係合軸
52 カバー部
1a 係止爪
1b 係止部
2 リテーナ
2a 係止部
2b 係止爪
3 前可動ルーバ
4 後可動ルーバ
5 操作ノブ
6 空気吹出口
9 流路
10 ノブ本体
10a 係止部
11 カバー
11a 係止爪
12 加飾部材
13 荷重付与部材
14 軸受部
15 フォーク状部材
16 アーム部
17 アーム部
18 ガイド凸部
18a 尖頭部
18b 側辺部
19 軸部
20 凹部
21 係合凸部
31 前フィン
32 支軸
33 軸受部
34 連結軸
35 リンクバー
41 後フィン
42 後フィン
43 支軸
44 軸受部
45 連結軸
46 リンクバー
47 開口部
48 支持板
49 支持板
50 係合軸
51 係合軸
52 カバー部
Claims (5)
- 流路内に相互に直交方向に且つ前後して前可動ルーバと後可動ルーバとが設けられ、後可動ルーバの後フィンが該流路を全閉する位置まで回動するルーバ全閉型のレジスタにおいて、
前可動ルーバの前フィンに操作ノブが摺動可能に外嵌され、
該操作ノブの後部には、該操作ノブの摺動操作時に該後可動ルーバの後フィンと係合可能なフォーク状部材が設けられ、
該フォーク状部材には、両側に1対のアーム部を突設するとともに、該1対の
アーム部間に係合隙間を介して略尖頭形状のガイド凸部が設けられ、
該後可動ルーバの略中央の後フィンの前部両側に、係合軸が該後可動ルーバの軸方向と平行に間隔をおいて設けられ、
該両側の係合軸が、該フォーク状部材の該係合隙間に入り該アーム部またはガイド凸部と係合することを特徴とするレジスタ。 - 前記フォーク状部材は、元部が前記前可動ルーバの軸方向と平行な軸により回動可能に枢支されたことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
- 前記操作ノブのノブ本体の後部には、前記前可動ルーバの前フィンの軸と平行に軸受部が設けられ、前記フォーク状部材には前記アーム部と直角に軸部が設けられ、該軸部が該軸受部に回動可能に嵌合支持されることを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
- 前記フォーク状部材のガイド凸部はその尖頭部及び両側辺部が膨出曲面で形成されていることを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
- 前記後可動ルーバの略中央の後フィンの前部には、開口部が形成され、該開口部の上下端部に1対の支持板が該後フィンの軸方向と直角に設けられ、該1対の支持板間に1対の係合軸が間隔をおいて平行に設けられ、前記操作ノブにより前記前可動ルーバの前フィンを回動操作したとき、前記フォーク状部材の前記アーム部及びガイド凸部の先端部が該支持板に当接して該フォーク状部材が軸部を介して回動することを特徴とする請求項2または3記載のレジスタ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018077036A (ja) * | 2016-10-31 | 2018-05-17 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ダンパ装置およびそれを用いた冷蔵庫 |
JP2019127072A (ja) * | 2018-01-22 | 2019-08-01 | 豊田合成株式会社 | 空調用レジスタ |
JP2021146994A (ja) * | 2020-03-23 | 2021-09-27 | 豊和化成株式会社 | ルーフレジスタ |
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2013
- 2013-08-08 JP JP2013165607A patent/JP2015033905A/ja active Pending
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