JP3161206U - レジスタ - Google Patents

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勝章 奥野
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Abstract

【課題】可動ルーバの横フィンを下向きに調整したとき、下向き送風の指向性を改善することができるレジスタを提供する。【解決手段】空気吹出口8近傍の下壁7にフィン収容室14が形成される。フィン収容室14内に前可動ルーバ3の最下段の横フィン33Aが収容可能に配設される。最下段の横フィン33Aの連結軸33bがリンクバー34の最下部に形成された長孔34bに係合する。前可動ルーバ3の横フィン33を下向きに調整したとき、最下段の横フィン33Aは、横フィンの後方部分をフィン収容室14から通風路9側に突き出して、他の横フィンと同様に下向きに回動し、前可動ルーバ3の横フィンを下向きに調整した場合を除き、最下段の横フィン33Aは正面水平向きとなってフィン収容室14内に収容される。【選択図】図6

Description

本考案は、自動車室内等の換気や空調の空気吹出部に使用されるレジスタに関し、特に通風路内に複数の横フィンを並設した可動ルーバを有し、横フィンを回動させて風向を上下に調整するレジスタに関する。
自動車用の空調用レジスタとして、風向を調整するためにベゼル又はリテーナの通風路内に、前可動ルーバと後可動ルーバを前後し且つ各々のフィンを直交するように配し、前可動ルーバの横フィン上に摺動可能に外嵌させた操作ノブなどを操作して、前可動ルーバ又は後可動ルーバのフィンを回動させ、風向を調整するレジスタが、下記特許文献1などで知られている。
この種のレジスタは、通常、図10に示すように、縦フィン54を回動可能に軸支し並設した後可動ルーバ53の前方に、前可動ルーバ51が配設され、前可動ルーバ51は、複数の横フィン52を、間隔をおいて横水平方向に並設する共に、各横フィン52を上下に回動可能に軸支し、各横フィン52の一端に突設された各連結軸に1本のリンクバーを連結させて、各横フィン52が連係してその向きを上下に調整可能として構成され、空気吹出口55からの送風を上下に変える場合、前可動ルーバ51の各横フィン52を上方にまたは下方に回動させて、風向を上下方向に調整するようになっている。
しかし、この種の従来のレジスタは、その前可動ルーバ51の各横フィン52が、通常、図10に示すように、横フィンの下流側に変位させた枢軸52aで回動可能に軸支されていることから、図10の仮想線に示す如く、最下段の横フィン52を上に向けるように調整した際、通風路の下壁56との干渉を避けて横フィン52の上流側の端部を下方に回動可能とするために、最下段の横フィン52と下壁56の間に、広い隙間S(スペース)を生じさせている。
特開2004−210117号公報
このため、図10のように、前可動ルーバ51の横フィン52を下向きに回動したとき、図10の矢印の如く、その最下段の横フィン52の下側の隙間Sから、正面直進方向に送風が発生する一方、下向きの横フィン52の周囲からは、横フィン52によってガイドされた斜め下向きの送風が発生する。このため、下向きの送風と正面直進方向の送風とが干渉し、下向きの送風が乱され、下向き送風の指向性が悪化する課題があった。
本考案は、上記の点に鑑みなされたものであり、可動ルーバの横フィンを下向きに調整したときの、下向き送風の指向性を改善することができるレジスタを提供することを目的とする。
本考案の請求項1のレジスタは、下壁と上壁を有する通風路の空気吹出口近傍に可動ルーバが配設され、該可動ルーバには複数の横フィンが枢軸を介して回動可能に並設され、該複数の横フィンの一端には連結軸が上流側に変位して突設され、該複数の横フィンの各連結軸が1本のリンクバーにより連結され、各横フィンを上下に連係回動させて風向を上下に調整するレジスタにおいて、
該空気吹出口近傍の該下壁にフィン収容室が形成され、該フィン収容室内に該可動ルーバの最下段の横フィンが収容可能に配設され、該最下段の横フィンの連結軸が該リンクバーの最下部に形成された長孔に係合し、該可動ルーバの横フィンを下向きに調整したとき、該最下段の横フィンは、該横フィンの後方部分を該フィン収容室から通風路側に突き出して、他の横フィンと同様に下向きに回動し、該可動ルーバの横フィンを下向きに調整した場合を除き、該最下段の横フィンは正面水平向きとなって該フィン収容室内に収容されることを特徴とする。
この考案によれば、下壁に設けたフィン収容室内に可動ルーバの最下段の横フィンが収容可能に配設され、可動ルーバの横フィンを下向きに調整したとき、最下段の横フィンが、横フィンの後方部分をフィン収容室から通風路側に突き出して、他の横フィンと同様に下向きに回動するので、下壁近傍の隙間から吹き出される風は、最下段の横フィンにガイドされて、他の横フィンによりガイドされる風と同様に斜め下向きに送風される。このため、最下段の横フィンと下壁の間から正面直進方向に向かう送風は発生せず、下向きの送風と正面直進方向の送風とが干渉することがないので、下向き送風の指向性を改善することができる。
また、可動ルーバの横フィンを下向き以外の正面または上に向けたとき、最下段の横フィンは正面水平向きとなって下壁のフィン収容室内に収容されるので、正面送風時などの圧力損失を低減することができる。また、フィン収容室内に収容された最下段の横フィンは正面からは見えにくくなり、見栄えの向上を図ることができる。
また、請求項2の考案は、上記請求項1のレジスタにおいて、上記リンクバーに設けた長孔は、該リンクバーの略長手方向に沿って略円弧状に形成され、上記可動ルーバの複数の横フィンを下向きに調整し、該リンクバーが上に移動するとき、該リンクバーの長孔の下縁部に、最下段の横フィンの連結軸が係合して該横フィンが下向きに回動し、該複数の横フィンが下向きの状態から正面方向を経て上向き回動したとき、該リンクバーの長孔の上縁部が該最下段の横フィンの連結軸に係合して該最下段の横フィンが前記フィン収容室内に水平状態で収容されることを特徴とする。
この考案によれば、長孔と連結軸の係合という簡単な機構により、横フィンを上向きに調整したとき、最下段の横フィンはフィン収容室内に水平状態で収容され、横フィンを上向きから正面方向に調整したときにも、最下段の横フィンはフィン収容室内に水平状態で収容されるようにして、横フィンの下向き調整時の送風の指向性を向上させることができる。
また、請求項3の考案は、上記請求項1のレジスタにおいて、上記空気吹出口がレジスタの正面を形成するベゼルに形成され、上記空気吹出口近傍の下壁は該ベゼルにおける該空気吹出口の下側縁部から内側に立ち下った位置に形成され、前記フィン収容室は該空気吹出口の下側縁部から内側に立ち下った位置から上流側の該下壁に形成されていることを特徴とする。
このフィン収容室は空気吹出口の内側直下に位置し、そこに最下段の横フィンが位置することとなるので、可動ルーバの複数の横フィンを下向きに調整したとき、最下段の横フィンがその上流側縁部をフィン収容室から空気吹出口近傍に近づけるように突き出し、下向きの指向性を向上させることができる。
また、請求項4の考案は、上記請求項3のレジスタにおいて、可動ルーバの上流側に後可動ルーバが複数の縦フィンを並設して配置され、該縦フィンの下側の枢軸を軸支する軸受部材が下壁を形成し、該軸受部材の軸孔近傍に設けた膨出部と上記空気吹出口の下側縁部との間に上記フィン収容室が形成されることを特徴とする。
このレジスタは、軸受部材により下壁を形成し、軸受部材の軸孔近傍に設けた膨出部と空気吹出口の下側縁部との間にフィン収容室を形成するので、最下段の横フィンを正面に向けた水平姿勢で収容可能なフィン収容室を、レジスタの外形形状などに影響を与えず容易に形成することができる。
本考案のレジスタによれば、可動ルーバの複数の横フィンを上下に回動可能としつつ、横フィンを下向きに調整したときの、下向き送風の指向性を改善することができる。
本考案の一実施形態を示すレジスタの正面図である。 同レジスタの右側面図である。 同レジスタの平面図である。 同レジスタの斜視図である。 同レジスタの分解斜視図である。 図1のVI-VI断面図である。 前可動ルーバを下向きに調整したときの断面図である。 前可動ルーバを上向きに調整したときの断面図である。 横フィンとリンクバーの連係を示す断面説明図であり、(a)は横フィンを正面に向けたとき、(b)は横フィンを下方に向けたとき、(c)は横フィンを上方に向けたときの説明図である。 従来のレジスタの断面説明図である。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は車両のインストルメントパネルなどに装着される空調用のレジスタの正面図を示し、図2は同レジスタの右側面図を、図3は同レジスタの平面図を示し、図4はその斜視図を、図5はその分解斜視図を示している。
このレジスタは、略方形断面を有するダクト状に形成されたリテーナ2と、リテーナ2の前部に嵌着されるベゼル1を備え、ベゼル1及びリテーナ2の前部が、その下部を正面に突き出しその上部を後方に後退する傾斜形に形成され、ベセル1及びリテーナ2内には上壁6及び下壁7を有した通風路9が形成され、ベゼル1にはその通風路9に連通する空気吹出口8が形成される。
図5に示すように、方形枠状に形成されたベゼル1は、その空気吹出口8を形成する前面が上記のように傾斜して構成され、ベゼル1の背面側上部に1対の係止片11が突設され、同様に、背面側下部に1対の係止片12が背面に向けて突設され、リテーナ2側に設けた嵌合部23に係止片11,12を嵌入し、係止片11,12をリテーナ2側の嵌合部23の係止爪21,22に係止させて、リテーナ2の前部にベゼル1を嵌着するようになっている。
また、図6に示すように、ベゼル1の空気吹出口8における下側縁部の内側の下壁7に、フィン収容室14が形成される。ベゼル1、リテーナ2、前可動ルーバ3、及び後可動ルーバ4を図5、6のように組み付けたとき、縦フィン43の軸受部材42の前部がリテーナ2の下凹部24に進入し、通風路9の空気吹出口8近傍に生じた下壁7の凹部がフィン収容室14として形成される。
リテーナ2は、図5,6に示す如く、略矩形断面のダクト状に形成され、その前部は、下部を前方に突き出し上部を後方に後退するように傾斜して形成され、さらに、その前上部には、上記ベゼル1の1対の係止片11を嵌着させる嵌合部23と共に係止爪21が弾性変形可能に設けられ、その前下部にも、ベゼル1の下側の1対の係止片12を嵌着させる嵌合部23と共に係止爪22が弾性変形可能に設けられている。
また、図5,6に示す如く、リテーナ2の内側下前部には、上記フィン収容室14に対応して1段低くした下凹部24が設けられ、その部分に後可動ルーバ4の縦フィン43の下側の軸受部材42が嵌合される。また、リテーナ2の内側上前部には、1段高くした上凹部26が設けられ、その部分に後可動ルーバ4の縦フィン43の上側の軸受部材41が嵌合される。さらに、リテーナ2の内側前部の左右側壁には、段差を付けた側凹部25が設けられ、その側凹部25に前可動ルーバ3の左右の軸受部材31,32が嵌合される。
ベゼル1とリテーナ2を組み付ける場合、リテーナ2内の前部つまりベゼル1とリテーナ2の間に、複数の横フィン33を有した前可動ルーバ3が組み付けられ、前可動ルーバ3の後方(上流側)には前可動ルーバ3の横フィン33と略直交する縦フィン43を有した後可動ルーバ4が組み付けられる。図5,6に示すように、前可動ルーバ3は、リテーナ2内の前部の側凹部25に嵌着される軸受部材31、32、軸受部材31,32に軸支される複数(この実施形態では5枚)の横フィン33、及び横フィン33の連結軸33bに連結され全ての横フィン33を連係して回動させるための1本のリンクバー34を備えて構成される。
各横フィン33は、両端の前側(下流側)に枢軸33aを突設し、一方の端部の後側(上流側)に連結軸33bを突設して構成され、図5に示すように、中央の横フィン33には、その一方の側部に、回動角度範囲を制限するための制限軸33cが突設され、さらに操作ノブ5が摺動可能に外嵌されている。横フィン33の枢軸33aを軸支する軸受部材31,32は、リテーナ2内の前部両側の側凹部25に嵌着されるように板状に形成され、軸受部材31,32には、各横フィン33の枢軸33aを挿入して軸支する軸孔31a,32aが間隔をおいて形成される。また、一方の側の軸受部材31には、中央の横フィン33の制限軸33cが係合する係合凹部31bが設けられている。
前可動ルーバ3のリンクバー34は、図5,9に示すように、上位4本の横フィン33の連結軸33bを挿入するための4個の軸孔34aを、所定の間隔をおいて設けると共に、最下段の横フィン33Aの連結軸33bを挿入するための長孔34bを設けて構成される。長孔34bは、リンクバー34の下端部に且つ長手方向に略沿って略円弧状に形成され、長孔34bを有したリンクバー34は、前可動ルーバ3を図7のように、下向きに調整したときのみ、最下段の横フィン33Aを下向きに回動させ、各横フィン33を下向き以外の上向き或いは正面向きとしたときには、最下段の横フィン33Aをフィン収容室14内に正面水平向きに収容するように、各横フィン33,33Aを連係動作させる。
フィン収容室14は空気吹出口8の下側縁部から内側に立ち下った部位に形成され、その部位に軸受部材42の平坦前部が挿入され、そこにフィン収容室14が形成される。このフィン収容室14は、図6に示すように、軸受部材42の膨出部42bの頂部と空気吹出口8の下側縁部とを結ぶ線と下壁7の間の、高さhの空間に形成され、高さhより薄い厚さを持つ横フィン33Aがフィン収容室14内に正面を向いた水平姿勢で収容される。
後可動ルーバ4は、通風路9内における前可動ルーバ3の後方(上流側)に、横フィン33と略直交する縦フィン43を有して配設され、複数(ここでは5枚)の縦フィン43が一定の間隔をおいて縦に並設されると共に、図5,6に示すように、各縦フィン43はリテーナ2内の上下の軸受部材41,42により回動可能に支持される。また、各縦フィン43の上端に突設した連結軸43bに1本のリンクバー44が連結され、全ての縦フィン43を連係して左右に回動させ、左右方向に送風を調整する構造である。
つまり、各縦フィン43は上下に突設された枢軸43aを有し、上部の枢軸43aを上側の軸受部材41の軸孔41aに挿入し、下部の枢軸43aを下側の軸受部材42の軸孔42aに挿入し、左右方向に回動可能に軸支される。
軸孔41aを有した上側の軸受部材41は図5,6に示すように、リテーナ2の前上部に設けた上凹部26内に嵌入して組み付けられ、軸孔42aを有した下側の軸受部材42は、リテーナ2の前下部に設けた下凹部24内に嵌入して組み付けられる。
図5、6に示すように、下側の軸受部材42は、軸孔42a近傍に設けた膨出部42bと、膨出部42bから前方に延設された平坦部を有して構成され、リテーナ前部の下凹部24内に嵌入して取り付けられ、図6に示す如く、軸受部材42の前部平坦部上にフィン収容室14が形成される。上記のように、後可動ルーバ4の各縦フィン43の上端部には連結軸43bが突設され、1本のリンクバー44が各縦フィン43の連結軸43bに回動可能に連結され、全ての縦フィン43が連係して枢軸43aを中心に左右に回動する。
さらに、中央に位置する縦フィン43の前部に、扇形歯車45が取り付けられ、この扇形歯車45は、操作ノブ5の後部に設けたラック状の歯部5bと係合し、連係部を構成している。操作ノブ5は、上述の如く、前可動ルーバ3の中央の横フィン33上に、前方に突き出す形態で摺動可能に外嵌されている。この操作ノブ5は、その上下の回動操作により、前可動ルーバ3の各横フィン33の向きを上または下に調整し、操作ノブ5の左右方向の摺動操作により、連係部を介して後可動ルーバ4の縦フィン43の左右方向を左または右に調整する構造となっている。
上記構成のレジスタを組み立てる場合、先ず、後可動ルーバ4の各縦フィン43の上下に軸受部材41,42を、それらの各枢軸43aを上下の各軸受部材41,42の軸孔41a,42aに嵌め込んで組み付け、さらに1本のリンクバー44を各縦フィン43の上端の連結軸43bに連結させる。次に、この後可動ルーバ4の組付体をリテーナ2の前部に挿入し、上側の軸受部材41を上凹部26内に嵌入し、下側の軸受部材42をリテーナ2の前部の下凹部24内に嵌入して、後可動ルーバ4をリテーナ2内に組み付ける。
次に、前可動ルーバ3の各横フィン33の左右両側に軸受部材31,32を、各軸受部材31,32の軸孔31a,32aに各横フィン33の枢軸33aを嵌め込んで組み付け、さらに1本のリンクバー34を各横フィン33の上端の連結軸33bに連結させる。このとき、最下段の横フィン33Aの両側の連結軸33bは、リンクバー34の下部の長孔34bに挿入される。
次に、この前可動ルーバ3の組付体を、リテーナ2の前部に、左右両側の軸受部材31,32を側凹部25内に嵌入して組み付け、その状態で、ベゼル1をリテーナ2の前部に、ベゼル1の背面側の係止片11,12をリテーナ2の嵌合部23に嵌入して、係止片11,12の先端を係止爪21,22に係止させ、リテーナ2の前部にベゼル1を嵌着する。
この状態で、前可動ルーバ3の横フィン33に外嵌させた操作ノブ5の歯部5bが、後方の後可動ルーバ4の縦フィン43の扇形歯車45に噛合し、操作ノブ5を横フィン33上で左右にスライドさせると、後可動ルーバ4の各縦フィン43が枢軸43aを支点に左右に回動し、風向つまり空気の吹出方向を左右に調整することができる。なお、通風路9内における後可動ルーバ4の上流側には、ダンパプレートを取り付け、ダンパプレートを回動させて通風路9を開閉するように構成することもできる。
空気の吹出方向を上または下に調整する場合、例えば、図9(a)のように、前可動ルーバ3の横フィン33が正面水平状態にあるとき、操作ノブ5を上に向けるように操作すると、前可動ルーバ3の横フィン33がその枢軸33aを支点にフィンの前部を上側に回動し、連結軸33bの位置を下げるため、リンクバー34による連係動作により、図9(c)のように、最下段の横フィン33Aを除く全ての横フィン33がその向きを上に変化させ、空気の吹出方向が上に調整される。このとき、最下段の横フィン33Aの連結軸33bは、リンクバー34の長孔34bに係合するため、横フィン33Aは、図9(c)の如く、連結軸33bの位置を下げず、つまり上向きに回動せずに、正面水平状態を維持しフィン収容室14内に保持される。通風路9から空気吹出口8を通して送風される空気流は、上向きに調整された前可動ルーバ3の横フィン33により、上方に向けて送風される。
このような前可動ルーバ3を上向きにした状態から、操作ノブ5を下に向けるように操作すると、前可動ルーバ3の横フィン33がその枢軸33aを支点にフィンの前部を下側に回動し、連結軸33bの位置を上げるため、リンクバー34による連係動作により、図9(a)のように、最下段の横フィン33Aを除く全ての横フィン33がその向きを正面水平方向とし、空気の吹出方向が正面水平方向に調整される。
一方、図9(a)のように、前可動ルーバ3の横フィン33が正面水平状態にあるとき、操作ノブ5を下に向けるように操作すると、前可動ルーバ3の横フィン33がその枢軸33aを支点にフィンの前部を下側に回動し、連結軸33bの位置を上げ、リンクバー34が上昇するため、図9(b)のように、全ての横フィン33がその枢軸33aを支点にフィンの前部を下向きにするように回動し、前可動ルーバ3の全ての横フィン33が下向きに調整される。
このとき、フィン収容室14内の最下段の横フィン33Aも、リンクバー34の上昇と共に、その連結軸33bがリンクバー34の長孔34bの下端に係合して引き上げられて、下向きに回動し、全ての横フィン33、33Aが下向きに調整されることとなる。これにより、空気吹出口8からは指向性の良好な下向きの送風が行われる。
このように、操作ノブ5を操作して前可動ルーバ3の向きを下向きに調整したとき、全ての横フィン33が下向きに回動し、特に最下段の横フィン33Aも下向きに回動するため、最下段の横フィン33Aと下壁7の間から正面直進方向に向かう送風は発生せず、下向きの送風と正面直進方向の送風との干渉を防止して、下向き送風の指向性を改善することができる。
また、前可動ルーバ3の横フィン33を下向き以外の正面または上に向けたとき、最下段の横フィン33Aは正面水平向きとなって下壁7のフィン収容室14内に収容されるので、正面送風時などの圧力損失を低減することができる。また、フィン収容室14内に収容された最下段の横フィン33Aは正面からは見えにくくなり、見栄えの向上を図ることができる。
さらに、横フィン33を上向きに調整したときには、最下段の横フィン33Aはフィン収容室14内に水平状態で収容され、横フィン33を上向きから正面方向に調整したときにも、最下段の横フィン33Aはフィン収容室14内に水平状態で収容されるので、リンクバー34の長孔34bと横フィンの連結軸33bの係合という簡単な機構により、横フィン33の下向き調整時の送風の指向性を向上させることができる。
さらに、フィン収容室14は空気吹出口8の内側直下に位置し、そこに最下段の横フィン33Aが位置することとなるので、前可動ルーバ3の横フィン33を下向きに調整したとき、最下段の横フィン33Aがその上流側縁部をフィン収容室14から空気吹出口8近傍に近づけるように突き出し、下向きの指向性を向上させることができる。
さらに、後可動ルーバ4の下側の軸受部材42により下壁7を形成し、軸受部材42の軸孔42a近傍に設けた膨出部42bと空気吹出口8の下側縁部との間にフィン収容室14を形成しているので、最下段の横フィン33Aを正面に向けた水平姿勢で収容可能なフィン収容室14を、レジスタの外形形状などに影響を与えず容易に形成することができる。
なお、本考案は、上記の実施態様に限定されるものではなく、以下のような態様でも実施可能である。
上記実施形態では、後可動ルーバ4における縦フィン43の下部の枢軸を支持する軸受部材42に延設部を設け、その延設部をリテーナ2の前部の下凹部24に挿入し、フィン収容室14を有する下壁7としたが、軸受部材42を用いず、リテーナ2の一部としてフィン収容室14を形成することもできる。
上記では、前可動ルーバ3の横フィン33に外嵌させた操作ノブ5により、前可動ルーバ3を上下に回動させ、操作ノブ5の摺動操作により後可動ルーバ4を左右に回動させたが、ベゼル1などの別の位置に設けた操作ノブにより、前可動ルーバ又は後可動ルーバを回動操作するようにしてもよい。
1 ベゼル
2 リテーナ
3 前可動ルーバ
4 後可動ルーバ
5 操作ノブ
6 上壁
7 下壁
8 空気吹出口
9 通風路
11 係止片
12 係止片
14 フィン収容室
21 係止爪
22 係止爪
23 嵌合部
31 軸受部材
31a 軸孔
31b 係合凹部
32a 軸孔
33 横フィン
33A 横フィン
33a 枢軸
33b 連結軸
34 リンクバー
34a 軸孔
34b 長孔
41 軸受部材
41a 軸孔
42 軸孔
42 軸受部材
42a 軸孔
42b 膨出部
43 縦フィン
43a 枢軸
43b 連結軸
44 リンクバー

Claims (4)

  1. 下壁と上壁を有する通風路の空気吹出口近傍に可動ルーバが配設され、該可動ルーバには複数の横フィンが枢軸を介して回動可能に並設され、該複数の横フィンの一端には連結軸が上流側に変位して突設され、該複数の横フィンの該各連結軸が1本のリンクバーにより連結され、該複数の横フィンを上下に連係回動させて風向を上下に調整するレジスタにおいて、
    該空気吹出口近傍の該下壁にフィン収容室が形成され、該フィン収容室内に該可動ルーバの最下段の横フィンが収容可能に配設され、
    該最下段の横フィンの該連結軸は該リンクバーの最下部に形成された長孔に係合され、
    該可動ルーバの横フィンを下向きに調整したとき、該最下段の横フィンは、該横フィンの上流側端部を該フィン収容室から通風路側に突き出して、他の横フィンと同様に下向きに回動し、該可動ルーバの横フィンを下向きに調整したとき以外には、該最下段の横フィンは正面水平向きとなって該フィン収容室内に収容されることを特徴とするレジスタ。
  2. 前記リンクバーに設けた長孔は、該リンクバーの略長手方向に沿って略円弧状に形成され、前記可動ルーバの複数の横フィンを下向きに調整し、該リンクバーが上に移動するとき、該リンクバーの長孔の下縁部に、最下段の横フィンの連結軸が係合して該横フィンが下向きに回動し、該複数の横フィンが下向きの状態から正面方向を経て上向き回動したとき、該リンクバーの長孔の上縁部が該最下段の横フィンの連結軸に係合して該最下段の横フィンが前記フィン収容室内に水平状態で収容されることを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
  3. 前記空気吹出口がレジスタの正面を形成するベゼルに形成され、前記空気吹出口近傍の下壁は該ベゼルにおける該空気吹出口の下側縁部から内側に立ち下った位置に形成され、前記フィン収容室は該空気吹出口の下側縁部から内側に立ち下った位置から上流側の該下壁に形成されていることを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
  4. 前記可動ルーバの上流側に後可動ルーバが複数の縦フィンを並設して配置され、該縦フィンの下側の枢軸を軸支する軸受部材が前記下壁を形成し、該軸受部材の軸孔近傍に設けた膨出部と前記空気吹出口の下側縁部との間に前記フィン収容室が形成されていることを特徴とする請求項3記載のレジスタ。
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JP2020121653A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 しげる工業株式会社 車両用レジスタ装置およびその組立方法

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