JP2010012950A - 搬送走行車システム - Google Patents

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Abstract

【課題】周回軌道において搬送走行車がショートカット可能な搬送走行車システムを提供する。
【解決手段】搬送走行車システム1は、周回軌道3と、トラバーサ台車19と、搬送走行車5とを備えている。周回軌道3は、軌道が平行に配置された部分である直線部7を少なくとも有する。トラバーサ台車19は、一対の直線部7間で移動可能である。搬送走行車5は、トラバーサ台車19によって一対の直線部7間を移動させられた場合に、前後方向を切り替えた状態で走行可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送走行車システムに関し、特に、荷物を載せた搬送走行車が軌道を走行する搬送走行車システムに関する。
従来、工場などにおいて、自動で所定の搬送路を走行する複数の搬送走行車を有する搬送走行車システムが採用されている。搬送走行車システムは、軌道と、軌道上を走行する走行車とから構成されている。搬送走行車は、軌道上を走行して荷物をステーション間で搬送する。
次に、トラバーサ構造について説明する。トラバーサ構造は、二本の相互に平行に設けられた平行部分同士間で搬送走行車を移らせるための構造である。トラバーサ構造は、平行部分同士間に延びるトラバーサ軌道と、その上を移動可能なトラバーサ台車とを備えている。
トラバーサ動作時には、搬送走行車は、最初に、トラバーサ台車上に停止する。この状態で、トラバーサ台車は、トラバーサ軌道を走行して、走行車を他の軌道側に移動させる。その後、走行車はトラバーサ台車から他の軌道上に乗り移って走行を開始する(例えば、特許文献1を参照。)。
特開平6−24548号公報
周回軌道を用いた搬送走行車システムでは、複数の搬送走行車が軌道上を周回走行している。その場合、例えば、走行位置から目的地までの軌道距離が長い場合は、搬送距離が長くなってしまう。また、搬送走行車が前方にある他の搬送走行車を追い越すことができない。
本発明の課題は、周回軌道において搬送走行車がショートカット可能な搬送走行車システムを提供することにある。
本発明に係る搬送走行車システムは、周回軌道と、可動軌道と、搬送走行車とを備えている。周回軌道は、軌道が平行に配置された部分を少なくとも一箇所有する。可動軌道は、平行部分同士間で移動可能である。搬送走行車は、可動軌道によって平行部分同士間を移動させられた場合に、前後方向を切り替えた状態で走行可能である。
このシステムでは、搬送走行車がショートカットする際には、搬送走行車は可動軌道によって平行部分同士間を移動する。可動軌道による移動後に、搬送走行車は、前後方向を切り替えた状態で周回軌道を走行する。
可動軌道は、平行部分にそれぞれ設けられていることが好ましい。その場合は、搬送走行車システムは、可動軌道が軌道から外側に待避可能な少なくとも一つの待避軌道をさらに備えている。
このシステムでは、一対の可動軌道は通常時には軌道上のそれぞれの位置にある。搬送走行車がショートカットする際には、第1可動軌道が搬送走行車を載せた状態で第2可動軌道の位置に移動して、第2可動軌道が待避軌道に退避する。これにより、搬送走行車が周回走行している際には可動軌道が移動する必要がないので、効率よく搬送走行車を走行させることができる。
搬送走行車は、前後の方向性を有する荷物を搬送可能であることが好ましい。走行車を平行部分同士間で移動させるのに可動軌道を用いることで、荷物の走行方向に対する前後向きを反転する。
このシステムでは、可動軌道が搬送走行車を平行部分同士間で移動させることで、搬送走行車のみならず荷物の走行方向に対する前後向きが反転される。
搬送走行車は、少なくとも一部の駆動機構が点対称となるように配置されており、周回軌道の軌道は二本のレールからなることが好ましい。
このシステムでは、搬送走行車が可動軌道によって平行部分同士間で移動しても、駆動部の制御を同じように行うことができる。
搬送走行車は、軌道を走行する駆動輪と、駆動輪を駆動するモータと、軌道に当接するガイドローラとを含む駆動部を二組有していることが好ましい。二組の駆動部は点対称に設けられている。
このシステムでは、搬送走行車が可動軌道によって平行部分同士間で移動しても、駆動部の制御を同じように行うことができる。
本発明に係る搬送走行車システムでは、周回軌道において搬送走行車がショートカット可能である。
(1)搬送走行車システムの全体構成
図1に本発明の一実施形態としての搬送走行車システム1を示す。搬送走行車システム1は、例えば工場などにおいて、自動での物品搬送作業を行うため、所定の走行経路を、物品を移載可能に構成された無人の搬送走行車が走行するシステムである。具体的には、搬送走行車システム1は、複数の搬送走行車5が周回軌道3上を一方向(図の反時計回り方向)に走行することで荷物を複数のステーション12間で搬送するためのシステムである。なお、図1は説明の便宜のために簡略化を図っている模式図である。
周回軌道3は、図に示すように、概ね平行に延びる一対の直線軌道7と、直線軌道7の端部同士を連結する曲線軌道9とを有している。周回軌道3は、具体的には、外側固定レール11と内側固定レール13によって構成されている。固定レール11、13は、床面14(図3及び図4)上に敷設されている。
周回軌道3の周囲には、前述のステーション12が配置されている。
搬送走行車システム1は、2基のトラバーサ構造15を有している。トラバーサ構造15は、周回軌道3の2本の直線軌道7間で搬送走行車5をショートカットさせるための構造である。トラバーサ構造15は、直線軌道7に対して垂直に延びるトラバーサ軌道17と、その上を走行可能なトラバーサ台車19とを有している。トラバーサ軌道17は、2本の直線軌道7間を延びている連絡軌道21を有している。連絡軌道21の両端(すなわち、周回軌道3と交差する部分)は、トラバーサ台車19が停止される第1軌道位置Aと第2軌道位置Bであり、この実施例では、第1軌道位置Aが第2軌道位置Bの走行方向後側にある。トラバーサ軌道17は、連絡軌道21から第2軌道位置Bの外側にさらに延びる待避軌道23をさらに有している。トラバーサ台車19は、前述のように、第1軌道位置Aと第2軌道位置Bにそれぞれ配置されており、搬送走行車5がその上を走行するための一対の移動レール25を有している。
(2)搬送走行車の構成
次に、図2及び図3を用いて、本発明に係る搬送走行車5の構成について説明する。図2は本発明に係る搬送走行車5の平面図であり、図3は搬送走行車5の正面図である。
搬送走行車5は、平面視略正方形状の板状部材を車体31として有しており、車体31上に例えばチェーンコンベア等により構成される移載装置33を有している。この移載装置33上にパレットPを介して物品Eが載置され、物品Eが搬送走行車5により所定の走行経路上を移載される。なお、図3においては移載装置33の図示を省略している。
搬送走行車5は、一対の駆動輪35(第1駆動輪35A、第2駆動輪35B)を備えている。一対の駆動輪35は、図2から明らかなように、対角上に点対称となるように配置されている。具体的には、第1駆動輪35Aは、走行方向に対して車体31の右側前方に配置され、外側固定レール11上に載っている。第2駆動輪35Bは、走行方向に対して車体31の左側後方に配置され、内側固定レール13上に載っている。
車体31の走行方向に対して右側後方及び左側前方には、補助輪としてのキャスター車輪39A、39Bが水平旋回自在に配設されている。第1キャスター車輪39Aは外側固定レール11上に載っており、第2キャスター車輪39Bは内側固定レール13上に載っている。以上より、本実施形態においては、搬送走行車5の車体31は、第1駆動輪35Aと、第2駆動輪35Bと、第1キャスター車輪39Aと、第2キャスター車輪39Bとによって、固定レール11,13上に支持されている。
搬送走行車5は、車体31の底面側に、第1駆動輪35Aを有する第1駆動輪ユニット37A及び第2駆動輪35Bを有する第2駆動輪ユニット37Bを備えている。なお、第1駆動輪ユニット37Aと第2駆動輪ユニット37Bは構造が同一であるので、以下は第1駆動輪ユニット37Aについてのみ説明する。ただし、第1駆動輪ユニット37Aと第2駆動輪ユニット37Bは、概ね点対称となるように配置されている。
第1駆動輪ユニット37Aは、車体31の底面に水平旋回自在に設けられる中空四角柱状のブラケット41を有している。各ブラケット41内には、水平方向に設けられる回転軸(図示略)を介して第1駆動輪35Aが設けられる。つまり、第1駆動輪ユニット37Aにおいては、ブラケット41に覆われた第1駆動輪35Aが外側固定レール11に載った状態で外側固定レール11により案内される。
第1駆動輪ユニット37Aは、外側固定レール11の中心線に沿って走行するように(第1駆動輪35Aの姿勢(走行方向)が外側固定レール11の接線方向を向くように)外側固定レール11に対して案内する二対のガイドローラ43を有している。ガイドローラ43の各対は、走行方向前後に並べられている。各対において、各ガイドローラ43は、ブラケット41に垂直方向に延びて設けられる支持軸45を介して外側固定レール11の左右両側において回転自在に設けられる。具体的には、ブラケット41の下部には外側固定レール11の幅方向両側に突出するフランジ41aが形成されており、このフランジ41aに前後に並んだ二対の支持軸45が垂直方向に延びて設けられ、この支持軸45を介してガイドローラ43が外側固定レール11の両側面に当接するように設けられる。
第1駆動輪ユニット37Aは、第1駆動輪35Aを回転駆動させるための走行用モータ47を有しており、走行用モータ47は、その回転軸が略水平方向となるようにブラケット41に対して側方から固設されている。つまり、第1駆動輪ユニット37Aにおいては、走行用モータ47によって第1駆動輪35Aが駆動される。
走行用モータ47に対してはロータリエンコーダ49(図5)が設けられており、ロータリエンコーダ49により、各走行用モータ47の回転数が検出され、この検出信号に基づいて走行制御部77(後述)で第1駆動輪35Aの速度及び位置(走行距離)が算出される。
第1駆動輪ユニット37Aは、全体として、車体31に対して水平旋回自在に設けられている。そのため、搬送走行車5が外側固定レール11の曲線部において走行可能となっている。つまり、第1駆動輪ユニット37Aは、車体31に対して水平旋回自在に設けられるブラケット41に、第1駆動輪35Aや走行用モータ47等を備えており、これらが一体的に車体31に対して水平旋回自在に構成されている。これにより、第1駆動輪35Aが、第1駆動輪ユニット37Aごと外側固定レール11に案内され、搬送走行車5が外側固定レール11上の曲線部に位置する場合でも、第1駆動輪35Aが外側固定レール11の形状に追従して、搬送走行車5の曲線軌道における走行が行われる。
また、搬送走行車5には、電磁誘導を利用して非接触にて電力を供給する非接触給電システムにより電力が供給される。この非接触給電システムは、図示せぬ給電装置及び給電線51等からなる給電部と、搬送走行車5の走行用モータ47等が接続される受電部61(図5)とを備えており、これら各部が非接触の状態に設けられる。給電線51は、図3に示すように、外側固定レール11に沿って付設され、給電装置からの交流電流の供給を受ける。そして、この供給される電流により給電線51に発生する磁界から誘導起電流が非接触で取り出され、この誘導起電流が受電部で所定の電圧に変換され、走行用モータ47に供給される。
なお、搬送走行車5への給電は、非接触給電システムに限るものではなく、トロリー線等から給電を行ったり、搬送走行車5にバッテリーを搭載したりしても良い。ここで、トロリー線を用いる場合は、給電線51の代わりにトロリー線を配置し、搬送走行車5に集電子を設けて、集電子で得られた電力を走行用モータ47に供給する。
以上のような構成により、給電線51を介して供給される電力により第1駆動輪ユニット37Aの走行用モータ47が駆動され、第1駆動輪35Aが駆動されることにより、車体31が第2駆動輪35Bと、キャスター車輪39A、39Bに支持された状態で、搬送走行車5が周回軌道3を走行する。
各搬送走行車5には、赤外線送受信機(63,65)が設けられている。赤外線送受信機は単方向通信の仕様である。赤外線送受信機は、送信機63と受信機65の組から構成され、各対が搬送走行車5の車体31の左右両側に配置されている。具体的には、第1送信機63Aが、車体31の右側後方に配置され、走行方向後側の搬送走行車5に赤外線を送信可能である。また、第1受信機65Aが、車体31の右側後方に配置され、走行方向前側の搬送走行車5から赤外線を受信可能である。これにより、前後を走る搬送走行車5間で赤外線通信が行われて、両搬送走行車5の車間距離が最適に調整される。同様に、第2送信機63Bが車体31の左側前方に配置され、第2受信機65Bが車体31の左側後方に配置されている。
さらに、搬送走行車5には、図示しないフィーダ無線装置や位置センサが配置されていても良い。フィーダ無線装置は、周回軌道3に沿って設けられた通信線を介して、走行中にメインコントローラ75(後述)と搬送走行車5を無線通信可能とするものであり、メインコントローラ75からの制御信号を受信可能である。位置センサは、赤外線センサ、超音波センサ等を用いており、周回軌道3に設けられた複数の反射板に光や超音波を反射させて、搬送走行車5の走行位置を検出する。フィーダ無線装置や走行センサは、それぞれ一対設けられており、好ましくは左右両側に、より好ましくは点対称となる位置に配置されている。
(3)トラバーサ台車の構成
各トラバーサ構造15は、同一のトラバーサ軌道17上を移動可能な第1トラバーサ台車19Aおよび第2トラバーサ台車19Bを有している。ここでは、図1に示すように、第1軌道位置Aに停止しているものを第1トラバーサ台車19Aとして、第2軌道位置Bにあるものを第2トラバーサ台車19Bとする。この構成において、第1トラバーサ台車19Aは、第1軌道位置Aと第2軌道位置Bとの間を移動可能である。また、第2トラバーサ台車19Bは、第2軌道位置Bと退避軌道23との間で移動可能である。このように2台のトラバーサ台車19A、19Bを用いているため、搬送走行車5が周回走行している際にはトラバーサ台車が移動する必要がないので、効率よく搬送走行車5を走行させることができる。
図4を用いて、トラバーサ台車19の構成について説明する。なお、第1トラバーサ台車19Aと第2トラバーサ台車19Bは同一構成であるため、以下第1トラバーサ台車19Aの構造のみを説明する。
第1トラバーサ台車19Aは、車両本体22と、車輪24と、一対の移動レール25を有している。車輪24は、トラバーサ軌道17上を走行可能になっている。車両本体22は、車輪24を駆動するためのモータ(図示せず)を内部に有している。一対の移動レール25は、車両本体22の上面に設けられ、固定レール11、13に連続する位置に配置されている。搬送走行車5は、第1トラバーサ台車19Aの移動レール25上を通常走行可能であるし、さらに移動レール25上に停止することもできる。
なお、第1トラバーサ台車19Aにおいても、給電構造は設けられており、この給電構造は第1トラバーサ台車19Aがいずれの軌道位置に配置されても第1トラバーサ台車19Aが通常走行可能になるように構成されていることが好ましい。
(4)制御構成
続いて、本発明に係る搬送走行車5の制御構成について図5を用いて説明する。図5は本発明に係る搬送走行車5の制御部71と、トラバーサ制御部73と、メインコントローラ75とを示している。制御部71は、走行制御部77と、設定切替制御部79とを有している。なお、制御部71は、搬送走行車5において車体31の下面側などに設けられる制御盤内に格納されている。
走行制御部77は、搬送走行車5の走行・停止を制御するための制御部であり、走行用モータ47と、ロータリエンコーダ49に接続されている。ロータリエンコーダ49は、各走行用モータ47のモータ軸が所定角度回転する毎に出力されるパルス信号を検出する。ロータリエンコーダ49からの検出信号は、走行制御部77に入力され、速度算出部によって第1駆動輪35Aの速度に換算され、この速度が位置算出部により積算されて第1駆動輪35Aの走行距離、即ち搬送走行車5の走行距離に換算される。これにより、走行制御部77は、第1駆動輪35Aの速度及び走行距離を認識する。以上より、走行制御部77は、算出した速度や位置を参照して、走行用モータ47の駆動電流の目標値を決定する。なお、ロータリエンコーダ49の検出値であるパルス数と第1駆動輪35Aの径との関係から走行距離を求めるようにしても良い。
走行制御部77は、メインコントローラ75からの信号を受信して、搬送走行車5を制御する。つまり、メインコントローラ75と搬送走行車5の走行制御部77とは、例えば、通信ケーブル等を介したあるいは無線の送受信装置などにより相互に信号伝達可能に構成されており、これにより、メインコントローラ75から周回軌道3上の搬送走行車5に搬送指令が送信されると、搬送走行車5はこの搬送指令を受信し、搬送指令に従って周回軌道3上の所定のステーション12に移動し物品Eを移載する。
設定切替制御部79は、搬送走行車5の前後方向が変更された場合に各装置の設定を切り替えるための制御部であり、走行用モータ47と、ロータリエンコーダ49と、受電部61と、赤外線送受信機63,65とに切替信号を送信可能である。
トラバーサ制御部73は、トラバーサ台車19の走行を制御するための制御部であり、第1トラバーサ台車19Aと第2トラバーサ台車19Bとに接続されている。
(5)ショートカット動作
図6のフローチャートを用いて、搬送走行車5のショートカット動作について説明する。具体的には、トラバーサ構造15を用いて、搬送走行車5を図1の第1軌道位置Aから第2軌道位置Bに移動させる動作である。
ステップS1では、ショートカット動作を行うか否かが判断される。ショートカット動作を行う場合はステップS2に移行して、走行制御部77が、搬送走行車5を第1軌道位置Aにある第1トラバーサ台車19A上に停止させる。
ステップS3では、トラバーサ制御部73が、搬送走行車5を載せた状態で、第1トラバーサ台車19Aを第1軌道位置Aから第2軌道位置B側に移動させる。
ステップS4では、トラバーサ制御部73が、第2トラバーサ台車19Bを退避軌道23に退避させる。なお、第2トラバーサ台車19Bは、第1トラバーサ台車19Aが第1軌道位置Aを離れると同時又は直後に退避を開始しても良いし、第1トラバーサ台車19Aが第2軌道位置Bに接近した段階で退避を開始しても良い。
ステップS5では、設定切替制御部79が、走行用モータ47等の前後設定を切り換える。この結果、例えば、第1駆動輪ユニット37Aから第2駆動輪ユニット37Bに設定が切り換えられ、以後は第2駆動輪ユニット37Bを用いて搬送走行車5が走行可能となる。ここでは、第1駆動輪ユニット37Aと第2駆動輪ユニット37Bが点対称に設けられているので、搬送走行車5がトラバーサ台車19によって一対の直線軌道7間で移動しても、駆動輪ユニットの制御を同じように行うことができる。
また、第1送信機63A及び第1受信機65Aが機能を停止して、代わりに第2送信機63Bおよび第2受信機65Bが機能を開始する。このように、搬送走行車5は、トラバーサ構造15によって一対の直線軌道7間を移動させられた場合に、前後方向を切り替えた状態で走行可能である。
ステップS6では、走行制御部77が、搬送走行車5を第1トラバーサ台車19Aから離脱させる。この状態で、搬送走行車5の第2駆動輪35Bおよび第2キャスター車輪39Bが外側固定レール11上を走行し、第1駆動輪35Aおよび第1キャスター車輪39Aが内側固定レール13上を走行する。
ステップS7では、トラバーサ制御部73が、第1トラバーサ台車19Aを第2軌道位置Bから第1軌道位置Aに戻す。ステップS8では、トラバーサ制御部73が、第2トラバーサ台車19Bを退避軌道23から第2軌道位置Bに戻す。これにより、トラバース動作が終了する。
以上により、搬送走行車5は、曲線軌道9を走行せずに、第1軌道位置Aから第2軌道位置Bまで移動することができる。この結果、搬送距離の短縮や前方の搬送走行車5の追い越しを行うことができる。なお、以上の動作において、搬送走行車5が荷物Eを搭載しているか否かは問わない。
本実施形態のさらなる効果としては、搬送走行車5の順序を入れ替えたり、荷物Eを搭載している場合は荷物Eの前後向きを逆転したりできる。後者の場合は、ターンテーブルを設ける必要が無くなる。
(6)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
前記実施形態ではトラバーサ軌道17は一対の直線軌道7に対して直角に延びているが、これに限定されない。例えば、トラバーサ軌道は直線部に対して斜めに延びていても良い。
また、第1軌道位置Aの外側に退避軌道を設けて、第1トラバーサ台車19Aを退避軌道に退避させる構造にしても良い。この場合は、搬送走行車5を第2軌道位置Bから第1軌道位置Aまでトラバーサ構造15を用いて移動させることができる。この場合、搬送走行車5は走行方向後側に移動するためショートカットにならないが、搬送走行車の順序を入れ替えたり、荷物Eを搭載している場合は荷物Eの前後向きを逆転したりできる。
また、第1トラバーサ台車19Aと第2トラバーサ台車19Bの移動タイミングは前記実施形態に限定されない。例えば、第1トラバーサ台車19Aと第2トラバーサ台車19Bは同時にトラバーサ軌道17上を移動しても良い。また、第2トラバーサ台車19Bを先に退避させてから、第1トラバーサ台車19Aを移動させても良い。
本実施形態の搬送走行車5は、床面14上に敷設される周回軌道3に沿って走行する構成であるが、これに限定するものではなく、例えば、天井に配設されるレールに沿って走行する天井走行車など、所定の走行経路に沿って走行する搬送走行車であればよい。
前記実施形態では、制御部は搬送走行車に搭載されているとしたが、制御部の全て又は一部は外部のコントローラに含まれていても良い。
前記実施形態では、各種制御部は機能ブロックで表現したが、これらはCPUやメモリからなるコンピュータにこれら機能を実行させるためのソフトウェアプログラムとして実現されても良い。
前記実施形態では走行用モータは搬送走行車に設けられていたが、モータを地上側に配置してベルト等で引っ張ることで搬送走行車を走らせても良い。
本発明に係る搬送走行車システムでは、周回軌道において搬送走行車がショートカット可能であるため、広く様々なシステムに適用可能である。
搬送走行車システムの平面概略図。 搬送走行車の平面概略図。 搬送走行車の前面図(通常走行時)。 搬送走行車の前面図(トラバーサ台車上に停止時) 搬送走行車システムの制御構成を示すブロック図。 搬送走行車のショートカット動作を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1 搬送走行車システム
3 周回軌道
5 搬送走行車
7 直線軌道
9 曲線軌道
11 外側固定レール
13 内側固定レール
14 床面
15 トラバーサ構造
17 トラバーサ軌道
19 トラバーサ台車
19A 第1トラバーサ台車
19B 第2トラバーサ台車
21 連絡軌道
22 車両本体
23 待避軌道
24 車輪
25 移動レール
31 車体
33 移載装置
35A 第1駆動輪
35B 第2駆動輪
37A 第1駆動輪ユニット
37B 第2駆動輪ユニット
39A 第1キャスター車輪
39B 第2キャスター車輪
41 ブラケット
41a フランジ
43 ガイドローラ
45 支持軸
47 走行用モータ
49 ロータリエンコーダ
51 給電線
61 受電部
63A 第1送信機
63B 第2送信機
65A 第1受信機
65B 第2受信機
71 制御部
73 トラバーサ制御部
75 メインコントローラ
77 走行制御部
79 設定切替制御部

Claims (5)

  1. 軌道が平行に配置された部分を少なくとも一箇所有する周回軌道と、
    前記平行部分同士間で移動可能な可動軌道と、
    前記可動軌道によって前記平行部分同士間を移動させられた場合に、前後方向を切り替えた状態で走行可能な搬送走行車と、
    を備えた搬送走行車システム。
  2. 前記可動軌道は、前記平行部分にそれぞれ設けられており、
    前記可動軌道が前記軌道から外側に待避可能な少なくとも一つの待避軌道をさらに備えている、請求項1に記載の搬送走行車システム。
  3. 前記搬送走行車は、前後の方向性を有する荷物を搬送可能であり、
    前記搬送走行車を前記平行部分同士間で移動させるのに前記可動軌道を用いることで、前記荷物の走行方向に対する前後向きを反転する、請求項1または2に記載の搬送走行車システム。
  4. 前記搬送走行車は、少なくとも一部の駆動機構が点対称となるように配置されており、
    前記周回軌道の軌道は二本のレールからなる、請求項1〜3のいずれかに記載の搬送走行車システム。
  5. 前記搬送走行車は、前記軌道を走行する駆動輪と、前記駆動輪を駆動するモータと、前記軌道に当接するガイドローラとを含む駆動部を二組有しており、
    前記二組の駆動部は点対称に設けられている、請求項4に記載の搬送走行車システム。
JP2008175083A 2008-07-03 2008-07-03 搬送走行車システム Active JP5146163B2 (ja)

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