JP2010009243A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】既存のワークフローシステムが持つ拡張性を損なうことなく、正常なワークフローの容易な作成手段をユーザに提供することを目的とする。
【解決手段】接続された機器より、機器の機能に係る能力データを取得する能力データ取得手段と、能力データ取得手段で取得された能力データに基づいて、機器が複数の機能を有していると判断した場合、能力データ取得手段で取得された能力データから複数の処理に係る個々の処理の情報を分割して、個々の処理を用いてワークフローを生成可能とする。
【選択図】図25

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
商業印刷の業界では高い付加価値をもった小ロットジョブの受注及び短納期化の動きが活発である。このため、従来利用してきたオフセット印刷機及び後処理機に加えて、プリントオンデマンド(以後、PODという)機の導入を積極的に進めている。
また、商業印刷の業界では印刷製本に必要なシステムやデバイスの処理手順及び処理の制御を行うワークフローシステムが用いられている。このワークフローシステムは様々なシステムやデバイスと組合せられるようにプラグイン構造になっている。
そして、ユーザは、このワークフローシステムを操作することにより、ワークフローシステムに接続されているシステムやデバイスを使用する印刷ワークフローを定義することができる。また、ユーザは、定義したワークフローの各処理に対応して、それぞれ詳細な設定を行うことができる。各詳細設定は処理に対応するシステムやデバイスへの指示としてジョブチケットに変換されてシステムやデバイスに送られる。
このような構造が可能となっている技術的な背景として、デバイスやシステムを制御するジョブチケット(標準化された仕様であるJDF)がワークフローを表現するフォーマット構造となっていることが挙げられる。
JDFジョブチケットでは、ワークフローを構成する各処理に対応する記述部分が、処理単位に分かれており、それぞれ独立したパラメータ群を記述できるようになっている。
複数の処理をJDFジョブチケット中に記述することにより、印刷ワークフロー全体を表現することができる。
MFPのようなデジタル印刷機では、一つのデバイス内に複数の機能を持っている。例えば、ステープルのインラインフィニッシャが装着されている場合、デジタル印刷機は印刷機能とステープル機能とを持つことになる。
このような場合、JDFジョブチケットにおいては、一つの処理で複数の機能を持つものとして、同様の記述をする。
JDFジョブチケットを生成するワークフローシステムは、プラグイン単位でデバイス或いはシステムの処理の種類及び設定可能なパラメータ群をJDFの形式にて能力データとして取得する。これにより、ワークフローシステムは、設定パラメータを入力するユーザインタフェース画面を表示することができる。また、このユーザインタフェース画面及び能力データより、ワークフローシステムは、生成することできるJDFが分かり、処理の種類によらず任意のワークフローを作成するための拡張が可能となっている。
ところで、このような拡張性がある一方で、ワークフローシステムにおける各処理工程に適した制御パラメータの設定は複雑で、高いスキルを要する。このため、製版処理用のワークフローシステムの各処理工程に適した制御パラメータを容易に設定できる技術が存在する。
特許文献1の技術では、アシスト設定画面に、特定の印刷物の製版処理のためのワークフローが表示され、また、このワークフローに関連するキーワードの入力をユーザに許容するメニューやフィールドが表示される。ユーザがキーワードを設定すると、これに応じてワークフローの複数の処理工程に適した制御パラメータが決定される。
特開2003−276150号公報
従来のオフセット印刷で用いられるワークフローシステムに複数の機能(印刷、ステープル、パンチ等)を一台で持つPOD機を組み込んでニアラインフィニッシャと組合せたワークフローを作ると、同じ機能が重複する。
ここで、重複した機能の両者が有効となっている場合、異常なワークフローとなってしまい、ユーザが所望とする印刷物をできない課題があった。
上述した特許文献1では、ユーザのキーワード入力に対応して適切なパラメータの設定を行う。このため、ワークフローを構成する各処理の内容に依存した実装となる。
しかし、ワークフローシステムへPOD機を容易に接続可能であるのは、その柔軟な拡張性によるものである。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、既存のワークフローシステムが持つ拡張性を損なうことなく、正常なワークフローの容易な作成手段をユーザに提供することを目的とする。
そこで、本発明の情報処理装置は、接続された機器より、前記機器の機能に係る能力データを取得する能力データ取得手段と、前記能力データ取得手段で取得された前記能力データに基づいて、前記機器が複数の機能を有していると判断した場合、前記能力データ取得手段で取得された前記能力データから前記複数の処理に係る個々の処理の情報を分割するとともに、前記能力データから前記分割された個々の処理の情報に対応する設定パラメータを取得し、前記個々の処理の情報と、前記個々の処理の情報に対応する設定パラメータと、を関連付けた能力データを生成する分割手段と、前記分割手段で生成された能力データを用いて印刷に関するワークフローを生成するための画面を表示装置に表示する表示制御手段と、前記画面を介したユーザ操作に基づいて、前記ワークフローの定義情報を作成する作成手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、既存のワークフローシステムが持つ拡張性を損なうことなく、正常なワークフローの容易な作成手段をユーザに提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
[印刷製本システム全体の構成]
図1は、ワークフローシステム及び接続システム或いは接続デバイスを含む印刷製本システム全体の一例を示す図である。
ワークフローシステム1は、面付けシステム2と、プルーファ3と、CTP(Computer To Plate)4と、オフセットプレスコントローラ5と、デジタルプレスコントローラ6と、ニアラインフィニッシャ7と、に接続されている。ここで、オフセットプレスコントローラ5は、オフセット印刷機の制御を行う。ワークフローシステム1は、2〜7のシステム及びデバイスを組合せて構成される印刷製本のワークフローの作成、編集及び作成したワークフローの実行制御を行う。
図1に示されるように、ワークフローシステム1は、従来の版を作成する印刷システム及びPOD機を組合せた混在ワークフローを構成することができる。
なお、ワークフローシステム1に接続されるシステムやデバイスを機器ともいう。
[ワークフローシステム全体の機能構成]
図2は、ワークフローシステムの機能構成等の一例を示す図である。
図2において、10は、ワークフローシステムに接続されたシステムである。11は、ワークフローシステムに接続されたデバイスである。12は、ワークフローシステムに接続された別のデバイスである。13は、ワークフローシステム1を操作するとき等にユーザが使用する、又はワークフローシステム1が画面等を表示する表示装置である。14は、ワークフローシステム1を操作するとき等にユーザが使用する入力装置である。
15は、システム10をワークフローシステム1へ接続するための接続部である。16は、デバイス11を接続するための接続部である。17は、デバイス12を接続するための接続部である。18は、接続部15における能力取得部である。19は、接続部15におけるジョブチケット送信部である。20は、接続部16における能力取得部である。21は、接続部16におけるジョブチケット送信部である。
22は、処理一覧取得部である。23は、処理単位分解部である。24は、パラメータ取得部である。25は、UI生成部である。26は、ジョブチケット生成部である。27は、処理単位記憶部である。28は、ワークフロー編集部(WF編集部)である。29は、詳細設定編集部である。30は、ワークフロー実行部(WF実行部)である。31は、ジョブチケット(JobTicket)記憶部である。
なお、表示装置13は、後述する図26のディスプレイ等に対応する。また、入力装置14は、後述する図26のキーボード及びマウス等に対応する。
また、10、11、12のシステム及びデバイスは、図1における2から7の各種システム或いはデバイスに対応する。なお、接続されるデバイス数は任意である。システム或いはデバイスは、対応する接続部によってワークフローシステム1へ接続される。図2において、全ての接続部は能力取得部とジョブチケット送信部とを持つ。
ワークフローシステム1にシステム10が接続されると、能力取得部18がシステム10の能力データを取得する。この能力データによって、ワークフローシステム1は、システム10用にどのようなジョブチケットを記述すればよいか、ジョブチケット中にどのような値を記述することができるのか、等の情報を知ることができる。
次に、処理一覧取得部22は、取得したシステム10の能力データを解析することによって、システム10において動作可能な処理の一覧(一覧情報)を取得する(一覧情報取得)。システム10が持つ機能が一つの場合には、ここで取得できる処理一覧も一つの処理のみとなる。システム10が複数の機能を併せ持っている場合には、処理一覧取得部22は、その複数の機能に対応する処理一覧を取得する。
次に、処理単位分解部23は、取得した処理一覧に列挙されている個々の処理を単位として、システム10の能力データを分解(分割)する(情報分割)。この際、パラメータ取得部24は、個々の処理単位に対応するジョブチケットに係る設定パラメータをシステム10の能力データから取得する。そして、処理単位記憶部27が、処理単位の情報と対応する設定パラメータの情報とを関連付けて能力データとして図26のHDD又はキャッシュメモリ等に記憶する。
一方、UI生成部25は、処理単位記憶部27によって保存されている能力データ等に基づいて、UI画面(ワークフロー編集画面)を生成する。
ユーザは、表示装置13に表示されたUI画面を介してワークフローの定義情報の作成、編集、実行を行う。この際、ワークフロー編集部28は、UI画面等を介したユーザ操作に従って、処理単位記憶部27によってHDD又はキャッシュメモリ等に保存されている能力データ等を用いて、印刷製本のワークフローの定義情報を作成、編集、実行する。また、詳細設定編集部29は、UI画面等を介したユーザ操作に従って、ワークフロー編集部28で編集されているワークフローの各処理に対応するパラメータの詳細(値)を設定(又は変更)する。
ジョブチケット生成部26は、ワークフローの定義情報及びパラメータの詳細設定を基にジョブチケットを作成する。生成されたジョブチケットは、ワークフロー実行部30によって読み込まれ、ワークフローで使用する各システム或いはデバイスを制御するために使用される。ワークフロー実行部30は、ジョブチケット記憶部31を介して、ジョブチケットを一旦、HDD又はキャッシュメモリ等に保存する。そして、ワークフロー実行部30は、各システム或いはデバイスの接続部におけるジョブチケット送信部を経由して、ジョブチケットを送信し、ジョブチケットによるワークフローを実行する。
[ワークフローシステムのUI例]
図3は、ワークフロー編集画面の一例を示す図(その1)である。
図3は表示装置13に表示され、入力装置14を用いて操作される。
図3の100は、ワークフロー編集画面全体を示す。113は、メニュー操作部である。ワークフロー編集画面100の左側の領域はワークフローを構成する処理の選択候補を示す領域である。図3においては、101から105までの処理を示すアイコン(オブジェクト)が、表示されている。右側の領域にはワークフローを作成、編集するために各処理を示すアイコンが配置される。図3では106から109までのアイコンが配置されている。110は、左側の表示領域を上下方向に移動させるスクロールバーである。111は、右側の表示領域を左右方向に移動させるスクロールバーである。112は、右側の表示領域を上下方向に移動させるスクロールバーである。
左側の領域において、101は、「Sys X」というシステムの面付け処理を示すアイコンである。102は、「Dev A」というCTPデバイスを示すアイコンである。103は、「Dev B」というデバイスの印刷処理を示すアイコンである。104は、「Dev C」というデバイスの綴じ処理を示すアイコンである。105は、「Dev D」というデバイスの折り処理を示すアイコンである。
右側の領域において、106は、左の領域の101をユーザが選択して配置したワークフロー中の処理(処理を示すアイコン)である。本実施形態におけるワークフローシステム1では、ユーザが、ポインティングデバイス等を用いて、クリック或いはドラッグ操作を行うことによって、任意の位置にアイコンが配置される。アイコン107から109も同様に配置され、ユーザは、これら4つの処理の連携を指定するために各処理間をリンク(矢印)でつなぐことができる。
図3に示す画面例においては、「Sys X」が面付け処理を行った後、そのデータを「Dev A」のCTPへ送ってプレート(版)が作成される。更にそのプレートを利用して「Dev B」が印刷処理を行い、最後に「Dev C」が綴じの処理を行うというワークフローが定義されている。
図3の左側の領域には、図3において見えている部分以外にも選択可能な処理が列挙されている。
ユーザは、図3に示す画面にて処理の配置と処理間の連携とを入力することにより、ワークフローを定義する(ワークフローの定義情報を作成する)ことができる。
次に、定義したワークフローにおける各処理の詳細設定の操作について説明する。
図4は、図3に示す状態から、ユーザが綴じ処理(綴じ)109を選択した状態の一例を示す図である。
本実施形態においては、ユーザは、右側の領域に配置されているワークフローの各処理を選択して、処理メニューを表示することにより処理単位の編集操作を行う。
図4において、120は、綴じ処理109を選択することによって表示された編集操作メニューである。121は、メニュー120の中の詳細設定機能を示すメニューボタンである。122は、メニュー120の中の処理削除機能を示すメニューボタンである。
図4に示す詳細設定メニューボタン121を選択することにより、綴じ処理109の詳細設定を編集できる。
また、メニューボタン122を選択することにより、綴じ処理109を削除することもできる。
図5は、図4においてユーザが詳細設定メニューボタン121を選択することで表示される、綴じ処理の詳細設定画面の一例を示す図である。
図5において、200は、デバイス「Dev C」における綴じ処理の詳細設定全体を示している。
201は、綴じる位置の選択領域である。ユーザは、複数の選択肢から綴じ位置を選択できる。202は、用紙サイズの選択領域である。ユーザは、複数の選択肢から用紙サイズを選択できる。
203は、設定を確定させるOKボタンである。204は、詳細設定の入力内容を破棄するCANCELボタンである。ユーザは、OKボタン203を押下することにより、綴じ処理109に対する詳細設定を反映させる。
図5に示す画面で綴じ処理109の詳細設定を行うのと同様に、ユーザは、他の処理についても詳細設定を行うことにより、作成したワークフロー全ての設定(パラメータの詳細設定)を行う。
次に作成したワークフローと設定とに従って、印刷・製本ジョブを実行させる画面について説明する。
図6は、ジョブの実行を指示する操作画面の一例を示す図である。図6は、図3から図5までで説明したワークフロー例に対応するものであり、作成したワークフローに従って印刷・製本ジョブを実行する画面の一例を示している。
図6では、ユーザがメニュー113の中の「Job」メニューを選択して、メニュー画面130を開いている状態を表している。131は、ジョブメニュー130の中のジョブ実行のメニューボタンであり、132は、ジョブ中断のメニューボタンである。
ユーザはメニューボタン131を選択することにより、作成したワークフロー及び詳細設定に従ったジョブの実行を指示できる。同じく132を選択することにより、実行中のジョブの中断を指示できる。
図3では、それぞれが単機能を持つデバイスやシステムを組合せたワークフローを編集する例を示している。次に、一つで複数の機能を持つデバイスやシステムを利用した場合の画面例を示す。
図7は、ワークフロー編集画面の一例を示す図(その2)である。図7は、図3とは別の処理の選択候補が表示されている。なお、図3と同じものを示す場合には、図7においても同じ番号を付してある。
140は、デバイス「Dev E」の印刷処理を示すアイコンである。141は、デバイス「Dev E」の綴じ処理を示すアイコンである。142は、デバイス「Dev E」の穴あけ処理を示すアイコンである。図7に示されるように、デバイス「Dev E」は、印刷機能に加えて、綴じ、パンチ(穴あけ)の機能を持っている。
ワークフローシステム1は、デバイス「Dev E」のようにデバイスが複数の機能を持っている場合、それら個々の機能を独立した処理として扱う。そして、ワークフローシステム1は、それらの独立した処理を組合せてワークフローを生成する。図7の右側の領域では一つのデバイスが持つ個々の機能を独立して組合せたワークフローの例が表示されている。145から147は、右側のアイコン101、140、104をユーザが選択して配置した処理である。ワークフローシステム1は、これらを組合せることにより、デバイス「Dev E」の印刷機能のみを使用し、他のシステムやデバイスと組合せたワークフローを作成している。また、図7の例において、ユーザは、デバイス「Dev E」の綴じ機能ではなく、デバイス「Dev C」の綴じ機能を選択している。このように、本願は、デバイスが備える複数の機能を個々の機能に分けて選択できるように表示制御することを可能とする。
図8は、図7においてユーザが処理146を選択することで表示される、詳細設定画面の一例を示す図である。
図8において、210は、デバイス「Dev E」における印刷処理の詳細設定画面を示している。詳細設定画面210では、デバイス「Dev E」の機能の詳細設定のうち、印刷処理に関するものだけが設定できる。
図8において、211は、濃度補正値の入力領域である。
212は、出力部数の入力領域である。
213は、両面印刷の選択領域である。図8の例では「TwoSidedFlipX」というX軸に沿ってめくる両面指定が選択されている。
214は、使用する用紙タイプの選択領域である。
215は、使用する用紙サイズの選択領域である。
更に別のワークフローの例を示す。
図9は、ワークフロー編集画面の一例を示す図(その3)である。図7がデバイス「Dev C」の綴じ処理を使用していることに対して、図9はデバイス「Dev E」の綴じ処理を使用している。つまり、「Dev E」が印刷及び綴じ処理を行う。本実施形態において、同じデバイス内の複数の機能を利用する場合、ワークフローシステム1は、ワークフロー上に個々の機能を組合せて表示する。これにより、ワークフロー作成時にデバイス内のどの機能を利用するかが明確になる。
150〜152は、アイコン101、140、141が配置された結果である。
図10は、図9においてユーザが処理152を選択することで表示される、詳細設定画面の一例を示す図である。
図10の詳細設定画面220では、デバイス「Dev E」の機能の詳細設定のうち、綴じ処理に関するものが設定できる。
図10において、221は、綴じ機能のオン・オフの選択領域である。
222は、綴じ位置の選択領域である。
こうして、上記のように編集されたワークフローはジョブチケットの形式でワークフローシステム1に保存される。そしてジョブを実行する際には、各システム又はデバイスは、このジョブチケットに従って処理を実行する。
次に、ジョブチケットの内容について説明する。
[ジョブチケットの記述]
図11は、ジョブチケット生成部26にて生成されるジョブチケットの一例を示す図(その1)である。
図11に示すジョブチケットは、図7に示すワークフローを示す。
本実施形態におけるデータフォーマットはSGMLやXML等に代表されるマークアップ言語を利用したテキストドキュメントの形式をとっている。但し、本実施形態の説明に必要な部分のみの簡易的な表現を用いており、SGMLやXML等の仕様に厳密に従ったものではない。
図11の1行目の<JDF>はデータの記述の開始を意味し、これに対応する表現として42行目の</JDF>はデータの記述の終了を意味する。以降同様に「<」と「>」に括られたキーワードの行と同じキーワードを「</」と「>」で括ったキーワードの行の間の複数行でキーワードに対応する記述がなされるフォーマットとなっている。これをJDFタグと呼ぶ。このフォーマット構造は入れ子になっており、図11に示す最初のJDFタグの中には更に3つのJDFタグが存在する。
一つ目は2行目から9行目までである。二つ目は10行目から18行目までである。三つ目は19行目から27行目までである。これら3つのJDFタグはワークフローを構成している処理に対応する。つまり、2行目から9行目までが図7の処理145に対応し、10行目から18行目までは処理146に対応し、19行目から27行目までは処理147に対応する。
更に28行目から41行目までにResourcePoolタグが存在する。
ResourcePoolタグの中には、個々の詳細設定の内容(設定パラメータの値)が含まれる。各詳細設定はJDFタグの中からIDで参照され、関連付けられている。
処理145に対応する記述を例に説明する。
2行目において、「Type="LayoutPreparation"」の記述は、処理145が面付け処理であることを示している。また、「ID="id001"」の記述は処理145に対応する面付け処理の識別子が"id001"であることを示している。
次に3行目から8行目までにResourceLinkPoolというタグが存在する。これは、ここに詳細設定への関連付け情報が含まれていることを意味する。
4行目はid001の処理における最初の関連付け情報である。4行目において、DeviceLinkというタグはDeviceという情報への関連付けであることを示している。そして、「rRef="d001"」の記述は、この関連付けが"d001"というIDを持つDevice情報を参照していることを示している。参照先は「ID="d001"」の記述のあるDeviceタグが記述されている29行目である。29行目には「name="Sys X"」と記述されているため、id001の処理はデバイス「Sys X」に対する指示により実行されることが分かる。
5行目のRunListLinkというタグも同様にRunListという情報への関連付けである。そして、「rRef="r001"」は32行目を参照している。また、「Usage="Input"」の記述は、このRunListという詳細設定情報がid001の処理への入力情報であることを示している。
6行目についても5行目と同様である。
7行目では、「Usage="Output"」の記述になっている。これは、7行目のRunList詳細設定情報はid001の処理の出力情報であることを示している。更に、7行目の参照するRunListはr003というIDの34行目の記述を参照している。そして、id002の処理の中の13行目も同じく34行目を参照している。13行目の記述は「Usage="Input"」となっている。つまり、id001の処理が出力したRunListをid002の処理が入力するという関係に成っている。この記述により、図7に示す処理145と処理146との関係が示される。これは処理146と処理147との関係についても同様である。
次に図8に示す詳細設定と図11に示すジョブチケットとの関係について説明する。
図8に示す詳細設定画面で入力された内容は図11に示すジョブチケットへ反映される。
図8の濃度補正211の設定内容は、図11の35行目における「DensityAdjustment="3"」の記述に対応する。
部数212の設定内容は、35行目の「NumberOfCopies="4"」に対応する。
両面指定213の設定内容は、35行目の「Sides="TwoSidedFlipX"」に対応する。
用紙タイプ214の設定内容は、36行目の「Type="Coated3"」に対応する。
用紙サイズ215の設定内容は、36行目の「Size="A4"」に対応する。
これらの詳細設定の記述は、全てid002の処理の中から参照されているものである。例えば、36行目と39行目とは両方ともMediaタグを記述しているが、39行目はIDがr022であり、この記述はid003の処理から参照されるものである。
ワークフローを構成する各処理の詳細設定情報はこのようにして、ジョブチケット中に記述される。
ジョブチケット生成部26で図11に示すようなジョブチケットが生成されると、各処理単位に対応するデバイスやシステム宛に分解される。
次に各デバイス或いはシステム向けジョブチケットについて説明する。
ワークフロー実行部30は、図11に示すジョブチケットを図2の10、11、12等で示す各デバイス或いはシステムへ振り分ける。
図12、図13、図14は、図11のジョブチケットが振り分けられた後のジョブチケットを示す図である。
図12に示すジョブチケットは、図11に示すジョブチケットにおける最初の処理(図7における処理145)に対応する。このジョブチケットにはシステム「Sys X」において処理される内容の指示が記述されている。ワークフロー実行部30は、図11に示すジョブチケットより、図12に示すジョブチケットを抽出してシステム「Sys X」に送る。
図11から図12のジョブチケットを生成する処理について説明する。
図12における2行目から9行目までは、図11における2行目から9行目までに対応する。これらは、図11に示すジョブチケットから図12に示すジョブチケットへワークフロー実行部30によってコピーされる。
図12における11行目は図11における29行目に対応する。これは、図12における4行目で参照しているd001というIDのDeviceエレメントの記述に対応する内容をワークフロー実行部30が図11に示すジョブチケットの記述からコピーする。
以下同様に、12行目は32行目に対応し、13行目は33行目に対応し、14行目は34行目に対応する。
図12における、ResourceLinkPoolエレメントやResourcePoolエレメント等のその他の部分の記述は、図11におけるジョブチケットと同じである。
図13に示すジョブチケットは、図11に示すジョブチケットにおける二番目の処理(図7における処理146)に対応する。このジョブチケットにはデバイス「Dev E」において処理される内容の指示が記述されている。図13に示すジョブチケットは、図12と同様にワークフロー実行部30によって抽出され、デバイス「Dev E」へ送られる。
図11と図13とに示すジョブチケットの対応は次に述べる通りである。
図13における2行目から10行目までは、図11における10行目から18行目までに対応する。図12の例と同様に図11に示すジョブチケットからワークフロー実行部30によってコピーされる。
図13における12行目は、図11における30行目に対応し、13行目は34行目に対応し、14行目は35行目に対応し、15行目は36行目に対応い、16行目は37行目に対応する。
図14に示すジョブチケットは、図11に示すジョブチケットにおける三番目の処理(図7における処理14)に対応する。このジョブチケットにはデバイス「Dev C」において処理される内容の指示が記述されている。図14に示すジョブチケットは、図12と同様にワークフロー実行部30によって抽出され、デバイス「Dev C」へ送られる。
図11と図14とに示すジョブチケットの対応は次に述べる通りである。
図14における2行目から10行目までは、図11における19行目から27行目までに対応する。以下同様に、12行目は31行目に対応する。13行目は37行目に対応する。14行目は38行目に対応する。15行目は39行目に対応する。16行目は40行目に対応する。
次に図9に示す画面のワークフローに対応するジョブチケットの例を説明する。
図15は、ジョブチケット生成部26にて生成されるジョブチケットの一例を示す図(その2)である。
図15に示すジョブチケットは、図9に示すワークフローの例に対応するジョブチケットである。図15に示すジョブチケットは図11に示すジョブチケットと同じフォーマット構造となっているため、図11と異なる部分についてのみ説明する。
図9に示すワークフローにおいては、印刷処理、綴じ処理の両方を一つのデバイス「Dev E」で行う。図15に示すジョブチケットにおける綴じ処理、つまり19行目から26行目までの中で、処理するデバイスを指定する21行目は印刷処理のデバイス指定である12行目と同じ記述になっている。
次に図10に示す詳細設定と図15に示すジョブチケットの記述との関係について説明する。
図10に示す詳細設定画面で入力された内容は図15に示すジョブチケットへ反映される。
図10における綴じ機能のオン・オフ221の設定内容は、図15の35行目における「NoOp="false"」に対応する。
綴じ位置222の設定内容は、35行目の「StitchPosition="UpperLeftCorner"」に対応する。
これらの詳細設定の記述は、全てid003の処理の中から参照されているものである。
ワークフロー実行部30は、図15に示すジョブチケットを各デバイス或いはシステムへ振り分ける。
図16、図17は、図15のジョブチケットが振り分けられた後のジョブチケットを示す図である。
図16に示すジョブチケットは、図15に示すジョブチケットにおける最初の処理(図9における処理150)に対応する。このジョブチケットにはシステム「Sys X」において処理される内容の指示が記述されている。ワークフロー実行部30は、図15に示すジョブチケットより、図16に示すジョブチケットを抽出してシステム「Sys X」に送る。
図15と図16とに示すジョブチケットの対応は次に述べる通りである。
図16における2行目から9行目までは、図15における2行目から9行目までに対応する。これらは、ワークフロー実行部30が図15に示すジョブチケットから図16に示すジョブチケットへコピーする。
図16における11行目は図15における28行目に対応する。これは、図16行目における4行目で参照しているd001というIDのDeviceエレメントの記述に対応する内容をワークフロー実行部30が図15に示すジョブチケットの記述からコピーする。
以下同様に、12行目は30行目に対応する。13行目は31行目に対応する。14行目は32行目に対応する。
図17に示すジョブチケットは、図15に示すジョブチケットにおける二番目及び三番目の処理に対応する。また、図17に示すジョブチケットは、図9における処理151及び処理152に対応する。図15に示すジョブチケットは、二番目及び三番目の処理において複数の連続する処理を一つのデバイス「Dev E」において処理するよう記述されている。このため、ワークフロー実行部30は「Dev E」へ送るジョブチケットとして、これらを一つにまとめた形に抽出する。図17に示すジョブチケットにはデバイス「Dev E」において処理される内容の指示が記述されている。
図15と図17とに示すジョブチケットの対応は次に述べる通りである。
図17における2行目から11行目までは図15における10行目から26行目をまとめた内容になっている。図17の2行目における「Types="DigitalPrinting Stithcing"」の記述は、図15の10行目及び19行目に記述されている「Types」の値を、その処理順にまとめたものである。
図17における4行目は、図15における12行目及び21行目に対応する。どちらもデバイス「Dev E」への参照を指定する同じ内容であるため、ワークフロー実行部30は、一つだけ図17のジョブチケットへコピーする。
図17における5行目は、図15における13行目に対応する。
図17における6行目は、図15における14行目に対応する。
図17における7行目は、図15における15行目に対応する。
図17における8行目は、図15における23行目に対応する。
図17における9行目は、図15における24行目に対応する。
図15における16行目及び22行目は、印刷処理と綴じ処理との連携を示している。より具体的には、16行目と22行目は同じr015というIDの36行目を参照している。また、16行目は「Usage="Output"」であり、22行目は「Usage="Input"」であることから、ワークフロー実行部30は印刷処理と綴じ処理との関係を判断する。そして、これらは一つのデバイス「Dev E」の中で処理されるため、図17におけるジョブチケットの記述としては省略することができるようになっている。
図17における13行目は、図15における29行目に対応する。
以下同様に、14行目は32行目に対応する。15行目は33行目に対応する。16行目は34行目に対応する。17行目は35行目に対応する。18行目は37行目に対応する。
次にUI及びジョブチケット記述の基になる能力データの記述について説明する。
[単機能システムのデバイス能力の記述]
次に、各システム或いはデバイスから取得する能力データについて説明する。
図18は、能力取得部18、20が取得する能力データの一例を示す図(その1)である。
図18に示す能力データは図7及び図9に示すワークフローの例における、アイコン101に対応する例である。また、図11、図12、図15、図16に示すジョブチケットに対応する例である。
本実施形態における能力データのフォーマットはジョブチケットと同じくマークアップ言語を利用した形式である。
ジョブチケット生成部26は、UI生成部25を経由して図18に示す能力データから得られた情報を基に図11及び図15に示すジョブチケットを生成する。また、ワークフロー実行部30は能力データから得られた情報を基に図12及び図16に示すジョブチケットを抽出する。
次に、能力データとジョブチケットとの対応を説明する。
図18において、1行目の「Types="LayoutPreparation"」は、このデバイス(又はシステム)が、面付け処理を行うことを示している。この値はワークフロー編集画面における処理の種類を示すために使用される。また、この値は、例えば図11における1行目の「Type="LayoutPreparation"」の記述を生成するために使用される。
同じく1行目の「DeviceName="Sys X"」はこのデバイスの名称が「Sys X」であることを示している。この値はワークフロー編集画面における処理の種類の中でデバイス名称を示すために使用される。また、この値は、例えば図11における29行目の「name="Sys X"」の記述を生成するために使用される。
次に、図18における2行目から4行目までの記述は、図11における5行目及びそこから参照されている32行目に対応する。まず、図18における2行目の「Name="RunList"」の記述は、図11における5行目のRunListLinkエレメント及び32行目のRunListエレメントを生成するために使用される。図11の5行目はRunListという名前に"Link"を付加したエレメント名になっている。
図18における2行目の「LinkUsage="Input"」は、ジョブチケットを生成する際にこの情報が処理の入力情報であることを示している。そして、図11における5行目の「Usage="Input"」の記述を生成するために使用される。
図18における2行目の「TypeIndex="0"」については、後述する。
次に、図18における3行目のStringStateエレメントはこのエレメント以下で記述している設定情報が文字列型であることを示している。この情報は詳細設定UIを表示する際に使用される。図18の3行目における「Name="Filename"」は、図11における32行目の「Filename="input.pdf"」の記述に対応する。図18の3行目における「AllowedRegExp=".*"」は「Filename」の設定値として有効な値(文字列)を正規表現で示している。この例では、任意の文字列を許している。
図18における5行目から9行目までの記述は図11における6行目のLayoutPreparationParamsLinkエレメント及びそこから参照される33行目のLayoutPreparationParamsエレメントのために使用される。
図18の5行目の各記述の意味は2行目において説明した内容と同じである。
図18における6行目のXYPairStateエレメントは、このエレメント以下で記述している設定情報がXYPair型、即ち二つの値の組であり、特に二次元ベクトル情報を示す値であることを示している。この型の値は空白で区切られた二つの数値からなる文字列で表される。図18の6行目における「Name="NumberUp"」は、図11における33行目の「NumberUp="2 2"」に対応する。図18の6行目における「AllowedValueList="1 1 〜 2 2"」は「NumberUp」の設定値として有効な値が"1 1"から"2 2"の範囲であることを示している。つまり、"1 1"、"1 2"、"2 1"、"2 2"、のような値を設定することができる。
図18における7行目のNameStateエレメントは、このエレメント以下で記述している設定情報がName型であることを示している。図18における7行目の「Name="Sides"」は、図11における33行目の「Sides="TwoSidedFlipX"」に対応する。図18における7行目の「AllowedValueList」から始まる記述は列挙されている4つの値の何れかを「Sides」の値として選択できることを示している。
図18における8行目の「Name="ImageShift"」は、図11における33行目の「ImageShift="10 12"」に対応する。XYPair型における「AllowedValueList」の意味については、6行目の例にて説明した通りである。
図18における10行目の記述は、図11における7行目のRunListLinkエレメント及びそこから参照されている34行目のRunListエレメントを生成するために使用される。図18における10行目の「LinkUsage="Output"」は、ジョブチケットを生成する際にこの情報が処理の出力情報であることを示している。そして、図11における7行目の「Usage="Output"」の記述を生成するために使用される。このRunListについては、設定パラメータが無いため、10行目のみの記述となっている。
以上、面付け処理という単機能のシステム用の能力データについて説明した。
次に、更に、複数機能を持つデバイス用の能力データのフォーマットについて説明する。
[複数機能デバイスのデバイス能力の記述]
図19は、能力取得部18、20が取得する能力データの一例を示す図(その2)である。
図19に示す能力データは図7及び図9のアイコン140、アイコン141、アイコン142に対応する。また、図11、図13、図15、図17に示すジョブチケットに対応する。
次に、能力データとジョブチケットとの対応を説明する。
図19において、1行目の「CombinedMethod="Combined"」は、このデバイス(又はシステム)が複数の機能を持つことを示している。そして、この場合、同じく1行目の「Types」の記述には複数の処理が列挙される。1行目の「Types」の値において、「DigitalPrinting」は印刷処理を示し、「Stitching」は綴じ処理を示し、「HoleMaking」はパンチ処理を示す。これらの値は後述の処理に従って、各処理の能力データに分解された後、ワークフロー編集画面における処理の種類を示すために使用される。また、これらの値は、例えば図11における10行目の「Types="DigitalPrinting"」の記述を生成するために使用される。
同じく1行目の「DeviceName="Dev E"」はこのデバイスの名称が「Dev E」であることを示している。この値はワークフロー編集画面における処理の種類の中でデバイス名称を示すために使用される。また、この値は、例えば図11における30行目の「name="Dev E"」の記述を生成するために使用される。
次に、図19における2行目は、図11における13行目及びそこから参照されている34行目に対応する。「Name」及び「LinkUsage」については、図18における例で説明した通りである。図19の2行目における「TypeIndex="0"」は、図19の1行目において「Types」で列挙されたどの処理に対応したパラメータであるかを指定する。「Types」に記述してある順で0から順に番号付けする。つまり、0ならば「DigitalPrinting」、1ならば「Stitching」、2ならば「HoleMaking」である。図18における例では、能力データが示す処理は一つのみであったため、常に「Types="0"」であった。
次に、図19における3行目から7行目までの記述は、図11における14行目及びそこから参照されている35行目に対応する。
図19における4行目のIntegerStateエレメントは、このエレメント以下で記述している設定情報が整数型であることを示している。「Name」及び「AllowedValueList」については、上述の通りである。図19における4行目の「Description="濃度補正"」は、この設定値をUI上で表示する際の設定項目名称として使われる表記を示している。より具体的には、図8における211の表示に対応する。「Description」の記述が無い場合には、「Name」で記述されているジョブチケット記述上の名称が使用されるものとする。
図19における6行目のEnumerationStateエレメントは、このエレメント以下で記述している設定情報が列挙型であることを示している。「Name」、「AllowedValueList」及び「Description」については、上述の通りである。
図19における8行目から11行目までの記述は、図11における15行目及びそこから参照されている36行目に対応する。
図19における12行目の記述は、図11における16行目及びそこから参照されている37行目に対応する。また、図15における16行目と22行目、そしてそれらから参照されている36行目に対応する。
図19における12行目では、「LinkUsage」が記述されていない。また、「TypeIndex="0 1"」のように、「TypeIndex」の値が二つ記述されている。これは、「Name="Component"」で示されている「Component」の記述が印刷処理(=「TypeIndex="0"」)と綴じ処理(=「TypeIndex="1"」)とを連携する中間物設定であることを示している。この記述の場合には、次のようにジョブチケットを生成する。つまり、デバイス「Dev E」の機能が単体で使用される場合、例えば図13に示すような例の場合には、ジョブチケット中にComponentエレメント及びComponentLinkエレメントを個別に記述する。しかし、デバイス「Dev E」の中で複数の機能が連続で使用される場合、例えば図17に示すような例の場合には、ジョブチケットからComponentエレメント及びComponentLinkエレメントを省略する。
図19における13行目から16行目までの記述は、図15における23行目及びそこから参照されている35行目に対応する。図11の例では、別のデバイスの綴じ処理を使用しているため、対応する記述は無い。
図19における14行目のBooleanStateエレメントは、このエレメント以下で記述している設定情報が論理型であることを示している。「Name」、「AllowedValueList」及び「Description」については、上述の通りである。図19における14行目の「ValueDesc="OFF ON"」は、この設定値をUI上で表示する際の設定値(の候補)として使われる表記を示している。列挙されている「OFF」、「ON」の値は、「AllowedValueList」に列挙されている値に対応する。つまり、UI上で「OFF」が選択された場合には、ジョブチケットに「NoOp="true"」が記述される。そして、UI上で「ON」が選択された場合には、ジョブチケットに「NoOp="false"」が記述される。「ValueDesc」の記述が無い場合には、「AllowedValueList」で記述されているジョブチケット記述上の名称がUIでも使用されるものとする。
[更に別の能力データの記述]
図20は、能力取得部18、20で取得する能力データの一例を示す図(その3)である。
図20に示す能力データは図7に示すワークフローの例における、アイコン147及び図3におけるアイコン104に対応する例である。また、図11、図14に示すジョブチケットに対応する例である。
以上説明したように、能力取得部18、20が取得する各デバイスやシステムの能力データには、単機能のものと複数機能を含むものとが存在する。本実施形態におけるワークフローシステム1は、複数機能を含むデバイスの能力データを個々の処理の能力データへと分解して処理する。
次に、複数機能を含むデバイスの能力データを個々の処理の能力データへと分解した結果について説明する。
[能力データの分割]
図21から図23は、ワークフローシステムが処理する能力データの一例を示した図である。
図21に示す能力データは、図19に示す能力データから印刷処理に関する機能の部分を抽出した結果である。
図21に示す能力データを抽出する際には、図21の1行目における「Types="DigitalPrinting"」の記述のように、抽出した結果の処理のみを記述する(抽出する)。また、12行目に示すように、複数処理の連携のための中間物設定用に複数の「TypeIndex」が記述されている部分については、必要な処理の分のみ記述する(抽出する)。
図22に示す能力データは、図19に示す能力データより、図19に示す二番目の処理である綴じ処理に関する機能の部分だけを抽出したものである。
図23に示す能力データは、図19に示す能力データより、図19に示す三番目の処理であるパンチ処理に関する機能の部分だけを抽出したものである。
複数の機能を持つデバイスについては、このように個々の処理に分解された後、ワークフローシステム1で選択可能な処理として表示される。
[処理の流れ]
図24は、ワークフローシステム1における処理の流れを示したフローチャートである。
まずステップS1000において、ワークフローシステム1は処理を開始する。ステップS1001において、ワークフローシステム1は、接続されている全てのシステム及びデバイスから能力データを取得し、デバイスが複数の機能を持つ場合には個々の能力データに分解した後、記憶装置へ保存する。なお、ステップS1001の処理の詳細は、後述する図25等を用いて説明する。
次にステップS1002において、ワークフローシステム1は、ステップS1001にて保存した情報を基にワークフロー編集用の画面を作成、表示し、ユーザからの入力を待つ。ワークフロー編集部28は、UI生成部25からの情報を基にこのステップの処理を行う。
ステップS1003において、ワークフロー編集部28は、ユーザからの操作に応じて処理を分岐する。編集中のワークフローへ処理を追加する操作の場合、ワークフロー編集部28は、ステップS1004へ進む。ワークフロー中の各処理の詳細設定を行う操作の場合、ワークフロー編集部28は、ステップS1006へ進む。作成したワークフローに従ってジョブを実行する操作の場合、ワークフロー編集部28は、ステップS1010へ進む。編集中のワークフローから処理を削除する操作の場合、ワークフロー編集部28は、ステップS1014へ進む。一方、複数の処理の連携を指示する(画面上で処理間を矢印でつなぐ)場合、ワークフロー編集部28は、ステップS1016へ進む。
ステップS1004において、ワークフロー編集部28は、ユーザからの操作に応じて、ワークフローへ追加する処理を選択する。より具体的に説明すると、ユーザが図3に示す左側の領域から処理のアイコンを選択する操作に応じて、ワークフロー編集部28がワークフローへ追加する処理を選択する。
次に、ステップS1005において、ジョブチケット生成部26は、選択した処理の能力データに対応するジョブチケットの記述を追加する。
ステップS1005の次は、ワークフローシステム1は、ステップS1003の処理へ戻り、次のユーザ操作を待つ。
ステップS1006において、ワークフロー編集部28は、ユーザからの操作に応じて、詳細設定を入力する処理(アイコン)をワークフローの中から選択する。より具体的に説明すると、ユーザが図4における詳細設定メニューボタン121を選択する操作に応じて、ワークフロー編集部28が詳細設定メニューボタン121を選択する。
ステップS1007において、詳細設定編集部29は、ステップS1006で選択した処理の詳細設定画面を表示する。これは、例えば、図5に示す画面の表示に相当する。
ステップS1008において、詳細設定編集部29は、ユーザからの操作に応じて、詳細設定の入力を行う。
ステップS1009において、ジョブチケット生成部26は、ステップS1008で入力された内容に従ってジョブチケットを編集し、詳細設定をジョブチケットへ反映する。
ステップS1009の次は、ワークフローシステム1は、ステップS1003の処理へ戻り、次のユーザ操作を待つ。
ステップS1010において、ワークフロー実行部30は、ワークフローを記述しているジョブチケットを各システム或いはデバイス用に分割する。
ステップS1011において、ワークフローシステム1は、分割したジョブチケットの中でワークフローの最初の処理から対応するデバイスへ送信する。ジョブチケットの割り振りは例えばワークフロー実行部30が行い、実際のジョブチケット送信は例えば各ジョブチケット送信部19或いはジョブチケット送信部21等が行う。
そして、ステップS1012において、ワークフロー実行部30は、ステップS1011で送信したジョブチケットの処理が終了するのを待つ。
ステップS1013において、ワークフロー実行部30は、ワークフローの次の処理、即ち、次に送信するジョブチケットがあるか否かを判定する。送信するジョブチケットがある場合(Yes)、ワークフロー実行部30は、ステップS1011へ戻り、次のジョブチケットを対応するデバイスへ送信する。そうでない場合(No)、ワークフロー実行部30は、ステップS1003へ戻り、次のユーザ操作を待つ。
ステップS1014において、ワークフロー編集部28は、ユーザからの操作に応じて、ワークフローから削除する処理を選択する。より具体的に説明すると、ユーザが図4の122を選択する操作に応じて、ワークフロー編集部28がワークフローから削除する処理を選択する。
ステップS1015において、ジョブチケット生成部26は、ステップS1014で選択した処理に対応するジョブチケット中の記述を削除する。
ステップS1015の次は、ワークフローシステム1は、ステップS1003へ戻り、次のユーザ操作を待つ。
ステップS1016において、ワークフロー編集部28は、ユーザからの操作に応じて、連携する二つの処理を選択して、矢印で接続する。
ステップS1017において、ジョブチケット生成部26は、選択した二つの処理が連携するようにジョブチケットを編集する。
ステップS1017の次は、ワークフローシステム1は、ステップS1003へ戻り、次のユーザ操作を待つ。
図25は、図24におけるステップS1001に対応する処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS1100において、ワークフローシステム1は処理を開始する。ステップS1101において、能力取得部18、20は、能力データをデバイスから取得する(能力データ取得)。
ステップS1102において、処理単位分解部23は、能力データが複数機能を含むか否かを判定する。この判定方法は、能力データの「DeviceCap CombinedMethod」の記述を参照することで判定できる。処理単位分解部23は、複数機能を含む場合(Yes)、ステップS1104へ進み、単機能の場合、ステップS1103へ進む。
ステップS1103において、処理単位分解部23は、能力データを複製する。そして、ステップS1115へ進む。
ステップS1104において、処理一覧取得部22は、能力データに対応する処理の一覧を取得する。
ステップS1105において、処理単位分解部23は、能力データの処理一覧の順で処理の番号を最初(0番目)から順に変数Pへ保持する。
ステップS1106において、処理単位分解部23は、P番目の能力データを生成するために、能力データの基本データを準備する。この基本データには処理のタイプ等の情報が含まれる。
ステップS1107において、パラメータ取得部24は、もとの能力データから順にパラメータ(設定パラメータ)を入力する(設定パラメータ取得)。
ステップS1108において、パラメータ取得部24は、入力した設定パラメータがP番目の処理を含んでいるか否かを「TypeIndex」の値から判断する。含まれる場合(Yes)、パラメータ取得部24は、ステップS1109へ進む。含まれない場合、パラメータ取得部24は、ステップS1114へ進む。
ステップS1109において、パラメータ取得部24は、入力した設定パラメータが複数処理連携に係る設定パラメータ(プロセス連携パラメータ)であるか否かの判定をする。パラメータ取得部24は、LinkUsageが含まれていないこと及びTypeIndexに複数の値が列挙されていることで前記判定を行う。複数処理連携に係る設定パラメータである場合(Yes)、パラメータ取得部24は、ステップS1111へ進む。そうでない場合、パラメータ取得部24は、ステップS1110へ進む。
ステップS1110において、パラメータ取得部24は、ステップS1108で準備された能力データへ、当該設定パラメータを追加する。この際、TypeIndexは0とする。
ステップS1111において、パラメータ取得部24は、複数処理連携に係る設定パラメータが、当該処理において入力用の設定パラメータとして定義されているか否かを判定する。パラメータ取得部24は、PがTypeIndexに列挙されている番号のうち小さい方がPである場合には出力用、大きい方がPである場合には入力用と判定する。入力用の設定パラメータである場合(Yes)、パラメータ取得部24は、ステップS1112へ進む。そうでない場合、つまり出力用の設定パラメータである場合、パラメータ取得部24は、ステップS1113へ進む。
ステップS1112において、パラメータ取得部24は、複数処理連携に係る設定パラメータを入力用の設定パラメータとして、ステップS1108で準備された能力データへ追加する。この際、TypeIndexは0とする。LinkUsageはInputとする。
ステップS1113において、パラメータ取得部24は、複数処理連携に係る設定パラメータを出力用の設定パラメータとして、ステップS1108で準備された能力データへ追加する。この際、TypeIndexは0とする。LinkUsageはOutputとする。
ステップS1114において、パラメータ取得部24は、他に追加する設定パラメータがあるか否かを判定する。設定パラメータがある場合(Yes)、パラメータ取得部24は、ステップS1107へ戻り、次の設定パラメータについて処理する。全ての設定パラメータを処理した場合、パラメータ取得部24は、ステップS1115へ進む。
ステップS1115において、処理単位記憶部27は、でき上がった新しい能力データをキャッシュメモリ又はHDD等の記憶装置へ保存する。
ステップS1116において、例えば処理単位分解部23は、能力データ中に処理すべき次の処理があるか否かを判定する。次の処理がある場合(Yes)、処理単位分解部23は、ステップS1105へ戻り、Pをインクリメントして、次の能力データを抽出する。そうでない場合、処理単位分解部23は、ステップS1117へ進む。
ステップS1117において、例えば処理一覧取得部22は、他に接続されているシステム或いはデバイスがあるか否かを判定する。能力データを取得するべき他のシステム或いはデバイスがある場合、処理一覧取得部22は、ステップS1104へ戻り処理を繰り返す。全てのシステム及びデバイスの能力データを取得した場合、処理一覧取得部22は、ステップS1118へ進み、図25に示す処理を終了する。
[サーバPCの構成]
ワークフローシステム(サーバPC又は情報処理装置)1のハードウェア構成について図26を用いて説明する。なお、ここで紹介するハードウェア構成は一例にしか過ぎない。
まず、点線で囲まれた部分がマザーボードと呼ばれる基板である。2つのCPUは、このサーバPCのソフトウェア全体を制御しており、CPUバスを経由してキャッシュメモリと接続され、更にノースブリッジ、サウスブリッジと呼ばれるLSIチップによって、マザーボード上の様々なバスの制御を行っている。ノースブリッジとサウスブリッジのデータのやり取りを初めとしてサーバPC内部でのデータの一次保存等のためSDRAM等のメモリが使用されている。
次に、ノースブリッジは、高速PCIバスを持っている。ここでは、SCSIコントローラ及びSCSIインターフェースを介して、SCSI外部装置(例えば、大容量のデータのハードディスクドライブ)にアクセスすることが可能である。更に、ノースブリッジには、ディスプレイを表示させるためのグラフィックコントローラもAGPバスによって接続されている。
更に、サウスブリッジは、汎用PCIバス(32ビット/33MHz)が接続されており、Ethernet(登録商標)等のNIC(Network Interface Card)が接続される。また、サウスブリッジは、IDEバスも持っており、ハードディスクドライブや、CD−ROMドライブ或いは、DVDドライブ等が接続される。ハードディスクドライブはサーバPCの制御ソフトウェアを初め様々なデータを格納しておく。USBポートは、USBメモリに代表されるUSB外部装置にアクセスすることが可能になる。
そして、スーパーI/O部を経由してキーボードやマウス或いは、フロッピー(登録商標)ディスクドライブにつながって、データの入出力を行うこともできる。
CPUがハードディスクドライブ等に記憶されているプログラムを実行することにより、上述したワークフローシステム1の機能が実現される。
以上、説明したように、能力データに記述された処理リストから分解できる機能を抽出し、分解された機能をワークフロー作成時に組合せられるようにする。これにより、既存のワークフローシステムの拡張性を損なうことなく、ユーザが容易に間違いの無いワークフローを作成できるようになった。
<実施形態2>
実施形態2では、実施形態1と基本的な構成が同じであるため、実施形態1との差異についてのみ説明する。
一つのデバイスが持つ複数の機能の中には、単体で使用可能な機能とそうで無い機能とが存在する。例えば、POD機の印刷機能は単体で使用することができる。つまり、印刷のみを行うことができる。しかし、多くのフィニッシャーは単体で使用することができない。例えば、ステープルのみを行うことはできない。一方、一部のフィニッシャーは単体で機能を使用できるものもある。
実施形態2においては、システム或いはデバイスが能力データの中で、有効な処理の組合せ情報を提供する。
図27は、能力取得部18、20が取得する能力データの一例を示す図(その4)である。図27において、2行目から7行目までは本デバイスで使用可能な機能の全ての組合せが示されている。3行目から6行目までの各行はそれぞれ機能の有効な組合せが示されている。
図28は、実施形態1の図24のステップS1001に対応する実施形態2の処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS1200において、ワークフローシステム1は処理を開始する。ステップS1201において、能力取得部18、20は、能力データをデバイスから取得する。
ステップS1202において、処理単位分解部23は、能力データが複数機能を含むか否かを判定する。処理単位分解部23は、複数機能を含む場合(Yes)、ステップS1204へ進み、単機能の場合、ステップS1203へ進む。
ステップS1203において、処理単位分解部23は、能力データを複製する。そして、ステップS1216へ進む。
ステップS1204では、処理一覧取得部22は、能力データに対応する機能の組合せ一覧を取得する。これは、図27における3行目から6行目までに記載の組合せを取得する処理に対応する。
ステップS1205において、処理単位分解部23は、順に機能の組合せを取得していく。
ステップS1206において、処理単位分解部23は、ステップS1205で取得した組合せ用に能力データの基本データを準備する。このデータには処理のタイプ等の情報が含まれる。
ステップS1207において、パラメータ取得部24は、機能の組合せに対応するプロセス番号一覧を取得する。
ステップS1208において、パラメータ取得部24は、もとの能力データから順に設定パラメータを入力する。
ステップS1209において、パラメータ取得部24は、入力した設定パラメータが、ステップS1207で取得した番号一覧に対応する処理を含んでいるか否かを「TypeIndex」の値から判断する。含まれる場合(Yes)、パラメータ取得部24は、ステップS1210へ進む。含まれない場合、パラメータ取得部24は、ステップS1215へ進む。
ステップS1210において、パラメータ取得部24は、入力した設定パラメータが複数処理連携に係る設定パラメータであるか否かの判定をする。パラメータ取得部24は、LinkUsageが含まれていないこと及びTypeIndexに複数の値が列挙されていることで前記判定を行う。複数処理連携に係る設定パラメータである場合(Yes)、パラメータ取得部24は、ステップS1212へ進む。そうでない場合、パラメータ取得部24は、ステップS1211へ進む。
ステップS1211において、パラメータ取得部24は、ステップS1206で準備された能力データへ、当該設定パラメータを追加する。
ステップS1212において、パラメータ取得部24は、複数処理連携に係る設定パラメータが、当該処理において入力用の設定パラメータとして定義されているか否かを判定する。入力用の設定パラメータである場合(Yes)、パラメータ取得部24は、ステップS1213へ進む。そうでない場合、つまり出力用の設定パラメータである場合、パラメータ取得部24は、ステップS1214へ進む。
ステップS1213において、パラメータ取得部24は、複数処理連携に係る設定パラメータを入力用の設定パラメータとして、ステップS1206で準備された能力データへ追加する。
ステップS1214において、パラメータ取得部24は、複数処理連携に係る設定パラメータを出力用の設定パラメータとして、ステップS1206で準備された能力データへ追加する。
ステップS1215において、パラメータ取得部24は、他に追加する設定パラメータがあるか否かを判定する。他に追加する設定パラメータがある場合(Yes)、パラメータ取得部24は、ステップS1208へ戻り、次のパラメータについて処理する。全ての設定パラメータを処理した場合、パラメータ取得部24は、ステップS1216へ進む。
ステップS1216において、処理単位記憶部27は、でき上がった新しい能力データをキャッシュメモリ又はHDD等の記憶装置へ保存する。
ステップS1217では、能力データ中に処理すべき次の処理組合せがあるかを判定する。次の組合せがある場合(Yes)にはステップS1205へ戻り、Qをインクリメントして、次の能力データを抽出する。そうでない場合にはステップS1218へ進む。
ステップS1218では、他に接続されているシステム或いはデバイスがあるかを判定する。能力データを取得するべき他のシステム或いはデバイスがある場合にはステップS1204へ戻り処理を繰り返す。全てのシステム及びデバイスの能力データを取得した場合にはステップS1219へ進み、終了する。
図29は、ワークフロー編集画面の一例を示す図(その4)である。
図29に示すように、ワークフローシステム1は、図28のフローチャートに従って、抽出した能力データを用いて処理アイコンを表示する。そして、ワークフローシステム1は、ユーザによる操作に応じて、有効な処理の組合せのみを用いてワークフローを編集する。
図30は、図29の167に示す、印刷と綴じとの組合せ処理に関する詳細設定画面の一例を示す図である。図30に示すように、ワークフローシステム1は、組合せられた機能の詳細設定を一つの設定画面にまとめて表示する。
以上示したように、本実施形態によれば、ワークフローシステム1は、接続するデバイスから複数機能のうちの有効な組合せの情報を受け取り、その情報を基にワークフロー編集を行う。これにより、ユーザは、単体で使用不可能な機能が含まれている場合であっても、有効な組合せの機能を使用してワークフローを作成することができるようになった。
<実施形態3>
実施形態3については、実施形態1と基本的な構成が同じであるため、実施形態1との差異についてのみ説明する。
実施形態3においても、実施形態2と同様、一つのデバイスが持つ複数の機能のうち、単体で使用可能な機能とそうでない機能とが存在する場合がある。
実施形態3においては、実施形態1と同様にデバイスから有効な組合せの情報が別途与えられることは無い。そして、実施形態3においては、ワークフローシステム1は、実施形態1と同じように能力データから有効な機能の組合せ(組合せリスト)を作成する。
図31は、組合せリスト作成処理の一例を示すフローチャートである。図31のフローチャートは実施形態2における図28のフローチャートのステップS1204の処理の代替となる処理に相当する。
まずステップS1300において、ワークフローシステム1は処理を開始する。次にステップS1301において、処理一覧取得部22は、能力データを読み込む。例えば、処理一覧取得部22は、図19に示す能力データを読み込む。
ステップS1302において、処理一覧取得部22は、能力データに含まれる処理のリストを抽出する。図19に示す能力データの場合、処理一覧取得部22は、1行目のTypesの値より、DigitalPrinting、Stitching、HoleMakingの3つの処理リストを取得する。
ステップS1303からは、処理一覧取得部22は、順に各プロセスについて処理を繰り返していく。
ステップS1303において、処理一覧取得部22は、処理に対応するパラメータ群を抽出する。例えば、DigitalPrintingの場合、処理一覧取得部22は、TypeIndexの値が0である、RunList、DigitalPrintingParams、Media、Componentを抽出する。
ステップS1304において、処理一覧取得部22は、抽出したパラメータにスキップ属性が含まれるか否かを判定する。ここで、スキップ属性とは、処理単位で機能の有効、無効を指定することができるパラメータを指す。より具体的に説明すると、図19に示す能力データの例では、NoOpパラメータを含むか否か、ということを意味する。例えば、DigitalPrintingのパラメータ群の中にはNoOpパラメータは含まれない。また、Stitchingのパラメータ群にはNoOpパラメータが含まれる(図19の14行目)。更にHoleMakingのパラメータ群にもNoOpパラメータが含まれる(図19の19行目)。スキップパラメータが含まれる場合(Yes)、処理一覧取得部22は、ステップS1305へ進む。そうでない場合、処理一覧取得部22は、ステップS1306へ進む。
ステップS1305において、処理一覧取得部22は、対応する処理を「省略可能処理(省略可能な処理)」であるとして記憶する。
ステップS1306において、処理一覧取得部22は、対応する処理を「省略不可処理(省略不可能な処理)」であるとして記憶する。
ステップS1307において、処理一覧取得部22は、ステップS1302で抽出した全ての処理について繰り返し処理を行うために、スキップ属性の有無を判定していない処理が残っているか否かを判定する。他の処理がある場合(Yes)、処理一覧取得部22は、ステップS1303へ戻る。そうでない場合、処理一覧取得部22は、ステップS1308へ進む。
ステップS1308において、処理一覧取得部22は、省略可能処理の全ての組合せを作り、そこに省略不可処理を追加して有効な処理の組合せリストを作成する(組合せ情報作成)。例えば、図19の能力データの場合、省略不可処理はDigitalPrinting、省略可能処理はStitchingとHoleMakingとである。そこで、処理一覧取得部22が、まず省略不可処理の全ての組合せを作ると、「(なし)」、「Stitching」、「HoleMaking」、「Stitching HoleMaking」の4つの組合せができる。これに、DigitalPrintingを加えると、
「DigitalPrinting」
「DigitalPrinting Stitching」
「DigitalPrinting HoleMaking」
「DigitalPrinting Stitching HoleMaking」
の4通りの組合せができる。
ステップS1309において、処理一覧取得部22は、組合せリスト作成処理を終了する。
ワークフローの編集画面は実施形態2における図29の画面例と同様となる。図32は、印刷と綴じとの組合せ処理に関する詳細設定画面の一例を示す図である。図32に示すように、ワークフローシステム1は、スキップ属性を基に組合せを判断しているため、詳細設定の画面でも機能のOn/Off設定を除いている。
以上、説明したように、本実施形態によれば、ワークフローシステム1は、能力データの中のスキップ属性を判断することにより、複数機能のうちの有効な組合せの情報を生成して、その情報を基にワークフロー編集を行う。
これにより、ユーザは、単体で使用不可能な機能が含まれている場合であっても、有効な組合せの機能を使用してワークフローを作成することができるようになった。
<実施形態4>
実施形態4については、実施形態1と基本的な構成が同じであるため、実施形態1との差異についてのみ説明する。
実施形態4においては、ワークフローシステム1は、デバイスが複数の機能を含む場合、内部の処理としては実施形態1と同様に、能力データから個々の機能へと分解する。しかし、ワークフローシステム1は、ワークフロー編集画面上は分解した個々の機能を独立した処理としては見せない。
図33は、ワークフロー編集画面の一例を示す図(その5)である。
図33において、171及び177に示す印刷処理は綴じやパンチの処理を含んでいる。そして、図33に示す例では、177が含む綴じ処理と別途、178の綴じ処理とを組合せている。
図34は、図33における177の詳細設定画面の一例を示した図である。図34に示す通り、256、257、258、259のように綴じとパンチとに関する設定が含まれている。
図35は、図33における178の詳細設定画面の一例を示した図である。図35において、271、272は綴じに関する設定であるが、グレイアウトされて、設定が無効になっていることを示している。
以上のように、本実施形態のワークフローシステム1は、例えばワークフローの定義情報等に基づいて、ワークフローの上流の処理を実行する機器に前記ワークフローの下流の処理を実行する機能が存在するか否かを判定する(重複機能判定)。ワークフローシステム1は、ワークフローの上流の処理を実行する機器に前記ワークフローの下流の処理を実行する機能が存在すると判定した場合、前記下流の処理を実行する機器に関する設定を無効とする(無効化)。
つまり、本実施形態のワークフローシステム1は、作成したワークフローの上流に同じ処理がある場合には、下流の処理を無効とすることにより、不適切に機能が重複したワークフローを作成することを防ぐことができる。
自動で全ての組合せを抽出すると、含まれる機能の種類が多いデバイスの場合、組合せ処理の数が非常に多くなる。この結果、ユーザがワークフローを作成する際に、適切な組合せを選択することが容易ではなくなる。本実施形態の方法により、このようなユーザの不便を解決することができる。
<実施形態5>
実施形態5については、実施形態1と基本的な構成が同じであるため、実施形態1との差異についてのみ説明する。
実施形態5においては、デバイスが複数の機能を含む場合に、内部の処理としては実施形態1と同様に、能力データから個々の機能へと分解する。
図36は、ワークフロー編集画面の一例を示す図(その6)である。
図36において、181から186までに一覧表示されている処理には、「Dev E」における印刷と綴じとの組合せがない。これは、綴じについては、「Dev E」の他に「Dev C」が存在するためである。ワークフローシステム1は、綴じに関しては、ワークフローを作成した際に機能が重複する可能性があるため、組合せ処理を作らずに独立させている。
以上のように、本実施形態によれば、ワークフローシステム1は、分解した機能に基づいて、重複する機能が存在する場合のみ分解し、それ以外については組合せでアイコン表示する。これにより、一覧表示する組合せの数を減らし、かつ、有効な組合せの処理のみでワークフローを編集できるようにすることが可能となった。
<実施形態6>
実施形態6については、実施形態1と基本的な構成が同じであるため、実施形態1との差異についてのみ説明する。
図37は、ワークフロー編集画面の一例を示す図(その7)である。
ワークフローシステム1は、能力データ等をデバイスが持つ複数の機能に分解した後、図37の305に示すように、ワークフロー編集画面では、同一のデバイスに属する機能の一覧であることが分かるようにグループ表示する。
以上のように、本実施形態のワークフローシステム1は、同一のデバイスに係る能力データに係るオブジェクトをグループ化してワークフロー編集画面を生成し、表示装置13に表示する。この結果、ユーザが操作において混乱することを防ぐことができる。
<実施形態7>
実施形態7については、実施形態1と基本的な構成が同じであるため、実施形態1との差異についてのみ説明する。
図38は、ワークフロー編集画面の一例を示す図(その8)である。
ワークフローシステム1は、能力データ等をデバイスが持つ複数の機能に分解した後、図38の313及び314に示すように、ワークフロー編集画面では、同一の機能でグループ表示をする。
以上のように、本実施形態のワークフローシステム1は、同一の能力に関する能力データに係るオブジェクトをグループ化してワークフロー編集画面を生成し、表示装置13に表示する。この結果、ユーザが操作において混乱することを防ぐことができる。
<その他の実施形態>
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置の中央演算処理手段(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、システム或いは装置の前記中央演算処理手段が読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、システム或いは装置上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、前記システム或いは装置に挿入された機能拡張カードや、接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
本発明を前記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
以上、上述した各実施形態によれば、印刷ワークフローを作成、設定するユーザが容易にワークフロー中に重複する機能を判別できるようになる。この結果、オフセット印刷等で用いられている既存の印刷ワークフローシステムの持つ柔軟な拡張性を損なうことなく、適切なワークフローを容易に作成できるようになる。
つまり、上述した各実施形態によれば、既存のワークフローシステムが持つ拡張性を損なうことなく、正常なワークフローの容易な作成手段をユーザに提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
ワークフローシステム及び接続システム或いは接続デバイスを含む印刷製本システム全体の一例を示す図である。 ワークフローシステムの機能構成等の一例を示す図である。 ワークフロー編集画面の一例を示す図(その1)である。 図3に示す状態から、ユーザが綴じ処理(綴じ)109を選択した状態の一例を示す図である。 図4においてユーザが詳細設定メニューボタン121を選択することで表示される、綴じ処理の詳細設定画面の一例を示す図である。 ジョブの実行を指示する操作画面の一例を示す図である。 ワークフロー編集画面の一例を示す図(その2)である。 図7においてユーザが処理146を選択することで表示される、詳細設定画面の一例を示す図である。 ワークフロー編集画面の一例を示す図(その3)である。 図9においてユーザが処理152を選択することで表示される、詳細設定画面の一例を示す図である。 ジョブチケット生成部26にて生成されるジョブチケットの一例を示す図(その1)である。 図11のジョブチケットが振り分けられた後のジョブチケットを示す図(その1)である。 図11のジョブチケットが振り分けられた後のジョブチケットを示す図(その2)である。 図11のジョブチケットが振り分けられた後のジョブチケットを示す図(その3)である。 ジョブチケット生成部26にて生成されるジョブチケットの一例を示す図(その2)である。 図15のジョブチケットが振り分けられた後のジョブチケットを示す図(その1)である。 図15のジョブチケットが振り分けられた後のジョブチケットを示す図(その2)である。 能力取得部18或いは能力取得部20で取得する能力データの一例を示す図(その1)である。 能力取得部18或いは能力取得部20で取得する能力データの一例を示す図(その2)である。 能力取得部18或いは能力取得部20で取得する能力データの一例を示す図(その3)である。 ワークフローシステムが処理する能力データの一例を示した図(その1)である。 ワークフローシステムが処理する能力データの一例を示した図(その2)である。 ワークフローシステムが処理する能力データの一例を示した図(その3)である。 ワークフローシステム1における処理の流れを示したフローチャートである。 図24におけるステップS1001に対応する処理の流れを示したフローチャートである。 ワークフローシステムのハードウェア構成の一例を示す図である。 能力取得部18或いは能力取得部20で取得する能力データの一例を示す図(その4)である。 実施形態1の図24のステップS1001に対応する実施形態2の処理の流れを示したフローチャートである。 ワークフロー編集画面の一例を示す図(その4)である。 図29の167に示す、印刷と綴じとの組合せ処理に関する詳細設定画面の一例を示す図である。 組合せリスト作成処理の一例を示すフローチャートである。 印刷と綴じとの組合せ処理に関する詳細設定画面の一例を示す図である。 ワークフロー編集画面の一例を示す図(その5)である。 図33における177の詳細設定画面の一例を示した図である。 図33における178の詳細設定画面の一例を示した図である。 ワークフロー編集画面の一例を示す図(その6)である。 ワークフロー編集画面の一例を示す図(その7)である。 ワークフロー編集画面の一例を示す図(その8)である。
符号の説明
1 ワークフローシステム
2 面付けシステム
3 プルーファ
4 CTP
5 オフセットプレスコントローラ
6 デジタルプレスコントローラ
7 ニアラインフィニッシャ

Claims (9)

  1. 接続された機器より、前記機器の機能に係る能力データを取得する能力データ取得手段と、
    前記能力データ取得手段で取得された前記能力データに基づいて、前記機器が複数の機能を有していると判断した場合、前記能力データ取得手段で取得された前記能力データから前記複数の処理に係る個々の処理の情報を分割するとともに、前記能力データから前記分割された個々の処理の情報に対応する設定パラメータを取得し、前記個々の処理の情報と、前記個々の処理の情報に対応する設定パラメータと、を関連付けた能力データを生成する分割手段と、
    前記分割手段で生成された能力データを用いて印刷に関するワークフローを生成するための画面を表示装置に表示する表示制御手段と、
    前記画面を介したユーザ操作に基づいて、前記ワークフローの定義情報を作成する作成手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記分割手段は、
    前記能力データ取得手段で取得された前記能力データに基づいて、前記機器が複数の機能を有していると判断した場合、前記能力データ取得手段で取得された能力データから前記複数の処理の情報を含む一覧情報を取得する一覧情報取得手段と、
    前記一覧情報取得手段で取得された前記一覧情報から個々の処理の情報を分割する情報分割手段と、
    前記能力データ取得手段で取得された能力データから前記分割手段で分割された個々の処理の情報に対応する設定パラメータを取得する設定パラメータ取得手段と、
    前記分割手段で分割された個々の処理の情報と、前記設定パラメータ取得手段で取得された前記個々の処理の情報に対応する設定パラメータと、を関連付けた能力データを生成する生成手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記分割手段は、前記能力データ取得手段で取得された前記能力データに基づいて、前記機器が複数の機能を有していると判断した場合、前記能力データ取得手段で取得された能力データから前記複数の処理に係る個々の処理の有効な組合せ情報を取得し、取得した前記組合せ情報に基づいて、前記個々の処理の情報と、前記個々の処理の情報に対応する設定パラメータと、を関連付けた能力データ、及び、前記能力データを組合せた組合せ能力データを生成し、
    前記表示制御手段は、前記分割手段で生成された能力データに係るオブジェクト及び組合せ能力データに係るオブジェクトを生成し、前記表示装置に表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記個々の処理の情報に対応する設定パラメータに基づいて、前記設定パラメータに対応する処理が省略可能な処理か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段で省略不可能な処理であると判定された処理と、前記判定手段で省略可能であると判定された処理と、の組合せ情報を作成する組合せ情報作成手段と、
    を更に有し、
    前記分割手段は、前記組合せ情報作成手段で作成された前記組合せ情報に基づいて、前記個々の処理の情報と、前記個々の処理の情報に対応する設定パラメータと、を関連付けた能力データ、及び、前記個々の処理の情報と、前記個々の処理の情報に対応する設定パラメータと、を関連付けた能力データを組合せた組合せ能力データを生成し、
    前記表示制御手段は、前記分割手段で生成された能力データに係るオブジェクト及び前記分割手段で生成された組合せ能力データに係るオブジェクトを生成し、前記表示装置に表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記作成手段で作成された前記定義情報に基づいて、ワークフローの上流の処理を実行する機器に前記ワークフローの下流の処理を実行する機能が存在するか否かを判定する重複機能判定手段と、
    前記重複機能判定手段でワークフローの上流の処理を実行する機器に前記ワークフローの下流の処理を実行する機能が存在すると判定された場合、前記下流の処理を実行する機器に関する設定を無効とする無効化手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記表示制御手段は、同一のデバイスに係る能力データに係るオブジェクトをグループ化して前記画面を生成し、表示装置に表示することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記表示制御手段は、同一の能力に関する能力データに係るオブジェクトをグループ化して前記画面を生成し、表示装置に表示することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
  8. 情報処理装置における情報処理方法であって、
    接続された機器より、前記機器の機能に係る能力データを取得する能力データ取得ステップと、
    前記能力データ取得ステップで取得された前記能力データに基づいて、前記機器が複数の機能を有しているか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで前記機器が複数の機能を有していると判定された場合、前記能力データ取得ステップで取得された前記能力データから前記複数の処理に係る個々の処理の情報を分割するとともに、前記能力データから前記分割された個々の処理の情報に対応する設定パラメータを取得し、前記個々の処理の情報と、前記個々の処理の情報に対応する設定パラメータと、を関連付けた能力データを生成する分割ステップと、
    前記分割ステップで生成された能力データを用いて印刷に関するワークフローを生成するための画面を表示装置に表示する表示ステップと、
    前記画面を介したユーザ操作に基づいて、前記ワークフローの定義情報を作成する作成ステップと、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  9. コンピュータを、
    接続された機器より、前記機器の機能に係る能力データを取得する能力データ取得手段と、
    前記能力データ取得手段で取得された前記能力データに基づいて、前記機器が複数の機能を有していると判断した場合、前記能力データ取得手段で取得された前記能力データから前記複数の処理に係る個々の処理の情報を分割するとともに、前記能力データから前記分割された個々の処理の情報に対応する設定パラメータを取得し、前記個々の処理の情報と、前記個々の処理の情報に対応する設定パラメータと、を関連付けた能力データを生成する分割手段と、
    前記分割手段で生成された能力データを用いて印刷に関するワークフローを生成するための画面を表示装置に表示する表示制御手段と、
    前記画面を介したユーザ操作に基づいて、前記ワークフローの定義情報を作成する作成手段と、
    して機能させることを特徴とするプログラム。
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