JP2010006819A - β−ヒドロキシカルボン酸の誘導体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】β-ヒドロキシカルボン酸又はその塩を、アルコールと大気圧下、還流温度未満の温度で、実質的に無水の条件下で、エステル化触媒の存在及び前記アルコール以外の溶剤の不存在下において反応させることによりβ-ヒドロキシカルボン酸エステルを製造する。又、α,β-不飽和型カルボン酸は、β-ヒドロキシカルボン酸塩を含む水溶液を脱水触媒存在下に加熱脱水することにより製造する。さらに、該α,β-不飽和型カルボン酸又はその塩をアルコールと反応させα,β-不飽和型カルボン酸エステルとする。
【選択図】なし
Description
本出願は、2002年3月25日付けで出願された仮特許出願第06/367,301号の優先権を有し、その全体は本明細書に組み入れられる。
β-HCAのエステル
本発明による或る特定の方法を用いることにより、比較的穏やかな条件下でβ-HCAのカルボン酸のエステル又はこれらの塩を調製することができる。エステル化プロセスは、β-HCA又はその塩をアルコールと反応させることにより促進され、そしてエステル化触媒の存在及びアルコール以外の溶剤の不存在において達成することができる。あるいは、水不混和性抽出剤及び任意のエステル化触媒の存在において、β-HCA又はその塩を炭素原子数1〜7の軽質アルコールと反応させることにより、カルボン酸エステルを調製することができる。この技術は、有機抽出剤を用いた抽出塩分解を介して発酵ブイヨンからβ-HCAを誘導する場合に特に有用である。抽出剤中のエステル化触媒の存在においてβ-HCAがアルコールと反応するのを可能にすることにより、エステルと抽出剤とを含む混合物が生成される。
β-HCAの脱水により、α,β-不飽和型カルボン酸生成物を提供することができる。一例としての方法の場合、α,β-不飽和型カルボン酸又はその塩は、β-HCA塩を有する水溶液を加熱し、これにより塩を脱水してα,β-不飽和型カルボン酸及び/又はその塩を形成することによって調製することができる。水溶液は発酵ブイヨン又はその他の酵素プロセスから誘導することができる。このプロセスの1つの利点は、β-HCA塩が水溶性である一方、α,β-不飽和型カルボン酸の対応塩が一般に水溶性ではないことである。こうして、α,β-不飽和型カルボン酸の塩は溶液から析出し、これにより出発材料からの不飽和型酸の分離を促進する。
β-HCAのエステル化プロセスを推進するプロセス条件は、高められた温度及び酸触媒又は塩基触媒を用いて、これらの材料の脱水を推進することもできる。同様に、高められた温度及び酸触媒又は塩基触媒を用いて、α,β-不飽和型カルボン酸のエステル化を達成することもできる。こうして、一例としての方法の場合、α,β-不飽和型カルボン酸のエステル化プロセス及び脱水プロセスを同じ反応容器内で実施することができる。
密閉反応器内でβ-HCA又はその塩及びアルコールを含有する水溶液を加熱することにより、例えばα,β-不飽和型カルボン酸エステル、α,β-不飽和型カルボン酸、β-アルコキシカルボン酸又はエステルを含む種々の誘導体を生成することが可能である。これらのエステルを達成するために、溶液にエステル化触媒を添加することが有利である。本明細書中に記載した他のプロセスと同様に、β-HCA又はその塩は、例えば発酵ブイヨンから誘導された水溶液中にあってよい。
高性能液体クロマトグラフィ(HPLC)及びガス・クロマトグラフィ(GC)を用いて、下記の反応生成物を分析した。
この例は、樹脂酸で触媒された、3-HPから種々のアルキルエステルへの転化を説明する。3-HPは30%水溶液の形態を成していた。材料の70%は純粋3-HPモノマーであった。
4時間 70%
21時間 100%
*純度70%の3-HPを基準とする
2.5時間 17%
19時間 68%
*純度70%の3-HPを基準とする
この例は、H2SO4を触媒として使用して室温で3-HPのメチルエステルを合成することを説明する。3-HPは30%水溶液の形態を成していた。材料の70%は純粋3-HPモノマーであった。
3.5時間 89%
6時間 92%
24時間 96%
*純度70%の3-HPを基準とする
この例は、酸樹脂触媒を使用して3-HPをそのメチルエステルに転化することを説明する。3-HPは14.72%水溶液の形態を成していた。材料の98.7%は純粋3-HPモノマーであった。
2時間 31%
4時間 42%
20時間 81%
28時間 95%
46時間 100%
*純度98.7%の3-HPを基準とする
この例は、H2SO4を触媒として使用して3-HPをそのメチルエステルに転化することを説明する。3-HPは14.72%水溶液の形態を成していた。材料の98.7%は純粋3-HPモノマーであった。
1.5時間 75%
3.5時間 88%
22時間 95%
*純度98.7%の3-HPを基準とする
この例は3-HPのカルシウム塩からアクリル酸カルシウムを調製することを説明する。
この例は3-HPのナトリウム塩からアクリル酸ナトリウムを調製することを説明する。
5.027gの30% 3-HP及び0.69gのNaOHから形成された、3-HPのナトリウム塩の水溶液21gを220℃で600ml Parr反応器内で2時間にわたって加熱した。室温まで冷却したあと、溶液をGC及びHPLCによって、アクリル酸及び3-HPに関して分析した。3-HPのナトリウム塩からのアクリル酸ナトリウムの収率は41.8%であり、3-HPのナトリウム塩からアクリル酸ナトリウムへの転化率は61.3%である。このことは、3-HPのナトリウム塩からアクリル酸ナトリウムへの選択率68.2%を提供した。反応の炭素収支は80.6%であった。
この例は、硫酸触媒を使用して3-HPからアクリル酸を蒸気相転化することを説明する。
0.8139gの水性30% 3-HPと、0.2800gの濃H2SO4とを(約1:1のモル比で)混合し、そしてただちにGC中に注入する。校正直線を使用して、アクリル酸の濃度を見極めた。アクリル酸の収率は97.8%であった。試験を繰り返すと、アクリル酸の収率99.97%を得た。3-HPとH2SO4との比を変化させることにより、同様の試験を行った。その結果を下記表に示す。
この例は、リン酸触媒を使用して3-HPからアクリル酸に蒸気相転化することを説明する。
0.5005gの7.117% 3-HPと0.3525gの85% H3PO4とを混合し、そしてGC中にただちに注入した。第2の試験において、0.5041gの7.117% 3-HPと0.0505gの85% H3PO4とを使用した。その結果を下記表に報告する。
この例は、Cu-Ba-CrO触媒を使用して、3-HPからアクリル酸を調製することを説明する。
50.0gの5.13% 3-HPを、0.50gのCu-Ba-CrO触媒と共に、Parr反応器内に入れた。混合物を310psiの窒素下で22時間にわたって200℃で加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、そしてGCによって分析した。3-HPの転化率は63%であり、アクリル酸への選択率は100%であった。
この例は、硫酸又はリン酸触媒を使用して、3-ヒドロキシイソ酪酸(3-ヒドロキシ-2-メチルプロピオン酸としても知られている)をメタクリル酸に蒸気相転化することを説明する。
この例は3-ヒドロキシプロピオン酸アンモニウムからアクリル酸ブチルへの転化を説明する。
3-ヒドロキシプロピオン酸アンモニウムと、トリカプリルアミン/n-ブタノール(1:1)から成る溶剤との混合物を160℃まで、3時間にわたって加熱した。反応混合物は主として、少量のアクリル酸を含むアクリル酸ブチル、及び3-ヒドロキシプロピオン酸ブチルであった。エステルはコンベンショナルな分留により、トリカプリルアミンから容易に分離された。
この例は、3-ヒドロキシプロピオン酸のカルシウム塩からアクリル酸ブチルへの転化を説明する。
3-ヒドロキシプロピオン酸のカルシウム塩を、3-HP及びCa(OH)2から調製した。カルシウム塩を中和して遊離酸にするために多量の硫酸を使用し、そして溶剤抽出剤としてトリカプリルアミンを使用して、カルシウム塩溶液に抽出を施した。抽出剤相を水性相から分離した。3-HPを含有する抽出溶剤にブタノールを添加し、そしてその混合物を加熱することにより、エステル化及び脱水を引き起こし、アクリル酸ブチルを産出した。
この例は、酸触媒を使用して、3-HPからアクリル酸ブチルのワンポット合成を説明する。
10.0gの30% 3-HP、100mlのn-ブタノール及び5滴の濃H2SO4を250mlのフラスコ内で混合した。混合物を、取り付けられたDean-Starkトラップで還流することにより、水を除去した。水がもはやDean-Starkトラップ内に集まらなくなるまで、還流を続けた。蒸留装置を取り付け、そしてn-ブタノールのほとんどを蒸留により除去した。次に、温度を低下させ、そして真空を加える(0.5torr, 80℃)ことにより、残りの液体を蒸留した。いくらかのブタノールと共に、アクリル酸ブチル1.58gを得た。アクリル酸ブチルの収率は37%であった。
この例は、塩基性触媒を使用して、3-アルコキシプロピオン酸エステルの調製を説明する。
5.12gの30% 3-HP水溶液、0.50gのMg(OH)2、及び53.58gのブタノールを600mlオートクレーブParr反応器に添加した。その結果として生じた混合物を、50psiの窒素ガスで3回フラッシュすることにより、空気を除去し、その後、反応器を220℃まで1.6時間にわたって加熱した。加熱期間の終わりに、反応器を室温まで冷却し、そして減圧した。反応器の内容物を遠心分離することにより、溶液から固形物を分離した。固形物の除去後、溶液をガスクロマトグラフィによって、3-ブトキシプロピオン酸ブチルエステル、3-ヒドロキシプロピオン酸ブチル、及びアクリル酸ブチルに関して分析した。3-ブトキシプロピオン酸ブチルエステルの収率は48%であり、3-ヒドロキシプロピオン酸ブチルの収率は5%であり、そしてアクリル酸ブチルの収率は47%であった。
この例は、塩基性触媒を使用した3-アルコキシプロピオン酸エステルの別の調製を説明する。
例10に従って調製したアクリル酸ブチルを、これを水酸化カルシウム及びブタノールと約50℃で反応させることにより、3-ブトキシプロピオン酸ブチルエステルに転化した。
この例は、種々の触媒を使用して3-HPエステルを脱水することにより、種々のアクリル酸アルキルを調製することを説明する。
温度プローブを備えた3首フラスコ内に触媒を入れた(温度プローブを触媒と接触させる)。蒸留カラムと受容フラスコとを取り付けて、反応中に形成された蒸気を捕集できるようにし、そして触媒を所望の温度に加熱した。対応するアルコール中の3-ヒドロキシプロピオン酸エステルの溶液を、シリンジを使用して触媒上に直接的に液滴状に添加した。蒸留した液体を捕集し、そしてガス・クロマトグラフィによって分析した。その結果、及び対応する試験条件を下記表に示す。
(a) 水性3-HPをNaH2PO4-シリカゲル触媒上で180℃で脱水してアクリル酸にした。GC分析及びHPLC分析を基準にして、アクリル酸の収率は90〜96%であった。
この例は、Amberlyst-15樹脂触媒を使用して、アミド溶剤中で3-HPのメチルエステルを調製することを説明する。
純度約70%の3-HPを出発材料として使用した。1-オクチル-2-ピロリドン中25.02gの10.79% 3-HPに、14.85gのメタノールを添加した。この溶液を、丸底フラスコ内で1.26gのAmberlyst-15樹脂の存在において、22時間にわたって76〜78℃で還流させた。生成物のGC分析は、この反応が76%収率で3-HPメチルエステルを生成することを示した。
この例は、Amberlyst-15樹脂触媒を使用して、トリブチルホスフェート(TBP)溶剤中で3-HPのメチルエステルを調製することを説明する。
この例は、H2SO4触媒を使用して、アミド溶剤中で3-HPのメチルエステルを調製することを説明する。
純度約70%の3-HPを出発材料として使用した。1-オクチル-2-ピロリドン中12.03gの22.9% 3-HPに、2.91gのメタノールと0.13gのH2SO4(98%)とを添加した。この溶液を、丸底フラスコ内で2時間にわたって83℃で還流させた。生成物のGC分析は、この反応が67.5%収率で3-HPメチルエステルを生成することを示した。
この例は、Amberlyst-15樹脂を触媒として使用して、アミド溶剤中で3-HPのメチルエステルを調製することを説明する。
純度約99%の3-HPを出発材料として使用した。1-オクチル-2-ピロリドン中12.02gの9.7% 3-HPに、6.24gのメタノールを添加した。この溶液を、丸底フラスコ内でAmberlyst-15樹脂の存在において、21時間にわたって71℃で還流させた。生成物のGC分析は、この反応が99.1%収率で3-HPメチルエステルを生成することを示した。
Claims (49)
- β-ヒドロキシカルボン酸エステルの製造方法であって、β-ヒドロキシカルボン酸又はその塩をアルコールと、大気圧、及び還流温度未満の温度で実質的に無水条件下で、エステル化触媒の存在及び前記アルコール以外の溶剤の不存在において反応させることにより、前記エステルを製造することを含むことを特徴とする、β-ヒドロキシカルボン酸エステルの製造方法。
- 周囲温度で前記エステルを製造することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記β-ヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシプロピオン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルプロピオン酸、3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルブタン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルペンタン酸、3-ヒドロキシ-3-メチルブタン酸、2,3-ジメチル-3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシ-3-フェニルプロピオン酸、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
- 前記β-ヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシプロピオン酸である、請求項1に記載の方法。
- 前記アルコールの炭素原子数が1〜7である、請求項1に記載の方法。
- 前記エステル化触媒が酸触媒を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記酸触媒が酸樹脂触媒を含む、請求項6に記載の方法。
- β-ヒドロキシカルボン酸エステルの製造方法であって:(a)β-ヒドロキシカルボン酸又はその塩を含む発酵ブイヨンを準備し;(b)前記発酵ブイヨンから前記β-ヒドロキシカルボン酸又はその塩を含む溶液を形成し;そして(c)前記β-ヒドロキシカルボン酸又はその塩をアルコールと、大気圧、及び還流温度未満の温度で実質的に無水条件下で、エステル化触媒の存在及び前記アルコール以外の溶剤の不存在において反応させることにより、前記エステルを製造することを含むことを特徴とする、β-ヒドロキシカルボン酸エステルの製造方法。
- β-ヒドロキシカルボン酸エステルの製造方法であって、水不混和性抽出剤中のエステル化触媒の存在において、β-ヒドロキシカルボン酸を炭素原子数1〜7のアルコールと反応させることにより、前記エステルと前記抽出剤とを含む反応混合物を製造することを含むことを特徴とする、β-ヒドロキシカルボン酸エステルの製造方法。
- 前記β-ヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシプロピオン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルプロピオン酸、3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルブタン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルペンタン酸、3-ヒドロキシ-3-メチルブタン酸、2,3-ジメチル-3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシ-3-フェニルプロピオン酸、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項9に記載の方法。
- 前記β-ヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシプロピオン酸である、請求項9に記載の方法。
- 前記水不混和性抽出剤が、アミド、エーテル、ケトン、リンエステル、酸化ホスフィン、硫化ホスフィン、硫化アルキル、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項9に記載の方法。
- β-ヒドロキシカルボン酸エステルの製造方法であって:(a)β-ヒドロキシカルボン酸又はその塩を含む発酵ブイヨンを準備し;(b)水不混和性抽出剤で前記ブイヨンを処理することにより、前記β-ヒドロキシカルボン酸及び前記抽出剤を含む抽出物を形成し;(c)前記抽出物を、炭素原子数1〜7のアルコール及びエステル化触媒と一緒にし;そして(d)前記β-ヒドロキシカルボン酸を前記アルコールと、前記抽出剤及び前記触媒の存在において反応させることにより、前記エステルを製造することを含むことを特徴とする、β-ヒドロキシカルボン酸エステルの製造方法。
- α,β-不飽和型カルボン酸又はその塩の製造方法であって:(a)β-ヒドロキシカルボン酸塩を含む水溶液を準備し、そして(b)前記溶液を加熱することにより、前記塩を脱水し、そしてα,β-不飽和型カルボン酸又はその塩を形成することを含むことを特徴とする、α,β-不飽和型カルボン酸又はその塩の製造方法。
- 前記塩が、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩及びこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項14に記載の方法。
- 前記塩がナトリウム塩を含む、請求項14に記載の方法。
- 前記塩がカルシウム塩を含む、請求項14に記載の方法。
- 前記β-ヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシプロピオン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルプロピオン酸、3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルブタン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルペンタン酸、3-ヒドロキシ-3-メチルブタン酸、2,3-ジメチル-3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシ-3-フェニルプロピオン酸、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項14に記載の方法。
- 前記β-ヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシプロピオン酸である、請求項14に記載の方法。
- 前記水溶液が発酵ブイヨンから誘導される、請求項14に記載の方法。
- 脱水触媒の存在において前記水溶液を加熱することにより、前記塩を脱水し、そしてα,β-不飽和型カルボン酸又はその塩を形成することを含む、請求項14に記載の方法。
- さらに、前記α,β-不飽和型カルボン酸又はその塩をアルコールと反応させることにより、α,β-不飽和型カルボン酸エステルを形成することを含む、請求項14に記載の方法。
- α,β-不飽和型カルボン酸又はその塩の製造方法であって:(a)β-ヒドロキシカルボン酸又はその塩を含む発酵ブイヨンを準備し;(b)前記発酵ブイヨンから前記β-ヒドロキシカルボン酸又はその塩を含む水溶液を形成し;そして(c)前記水溶液を加熱することにより、前記β-ヒドロキシカルボン酸又はその塩を脱水し、そしてα,β-不飽和型カルボン酸又はその塩を形成することを含むことを特徴とする、α,β-不飽和型カルボン酸又はその塩の製造方法。
- 前記β-ヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシプロピオン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルプロピオン酸、3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルブタン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルペンタン酸、3-ヒドロキシ-3-メチルブタン酸、2,3-ジメチル-3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシ-3-フェニルプロピオン酸、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項23に記載の方法。
- 前記β-ヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシプロピオン酸である、請求項23に記載の方法。
- 脱水触媒の存在において前記水溶液を加熱することにより、前記β-ヒドロキシカルボン酸又は塩を脱水し、そしてα,β-不飽和型カルボン酸又はその塩を形成することを含む、請求項23に記載の方法。
- さらに、前記α,β-不飽和型カルボン酸又はその塩をアルコールと反応させることにより、α,β-不飽和型カルボン酸エステルを形成することを含む、請求項23に記載の方法。
- α,β-不飽和型カルボン酸の製造方法であって:(a)β-ヒドロキシカルボン酸を含む発酵ブイヨンを準備し;(b)前記発酵ブイヨンから前記β-ヒドロキシカルボン酸を含む溶液を形成し;そして(c)脱水触媒の存在において前記溶液を蒸発させることにより、前記β-ヒドロキシカルボン酸をα,β-不飽和型カルボン酸に転化することを含むことを特徴とする、α,β-不飽和型カルボン酸の製造方法。
- 前記β-ヒドロキシカルボン酸を含む前記溶液に前記脱水触媒を添加することを含む、請求項28に記載の方法。
- 加熱された表面に前記溶液を暴露することにより、前記溶液を蒸発させることを含む、請求項28に記載の方法。
- 前記加熱された表面が前記脱水触媒を含む、請求項30に記載の方法。
- 前記β-ヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシプロピオン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルプロピオン酸、3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルブタン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルペンタン酸、3-ヒドロキシ-3-メチルブタン酸、2,3-ジメチル-3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシ-3-フェニルプロピオン酸、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項28に記載の方法。
- 前記β-ヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシプロピオン酸である、請求項28に記載の方法。
- 前記β-ヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシ-2-メチルプロピオン酸である、請求項28に記載の方法。
- 前記脱水触媒が酸触媒を含む、請求項28に記載の方法。
- さらに、前記β-ヒドロキシカルボン酸をエステルに転化し、そして脱水触媒の存在において前記エステルを含む溶液を蒸発させることにより、前記β-ヒドロキシカルボン酸エステルをα,β-不飽和型カルボン酸エステルに転化することを含む、請求項28に記載の方法。
- α,β-不飽和型カルボン酸エステルの製造方法であって:(a)β-ヒドロキシカルボン酸又はそのエステル、アルコール及び脱水触媒を含む水溶液を準備し;そして(b)前記溶液を加熱することにより、α,β-不飽和型カルボン酸エステルを形成することを含むことを特徴とする、α,β-不飽和型カルボン酸エステルの製造方法。
- 前記水溶液が培養ブイヨンから誘導される、請求項37に記載の方法。
- 前記アルコールの炭素原子数が1〜7である、請求項37に記載の方法。
- 前記脱水触媒が酸触媒を含む、請求項37に記載の方法。
- 前記β-ヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシプロピオン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルプロピオン酸、3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルブタン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルペンタン酸、3-ヒドロキシ-3-メチルブタン酸、2,3-ジメチル-3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシ-3-フェニルプロピオン酸、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項37に記載の方法。
- 前記β-ヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシプロピオン酸である、請求項37に記載の方法。
- β-ヒドロキシカルボン酸のアルコキシ誘導体の製造方法であって:(a)β-ヒドロキシカルボン酸又はその塩と、アルコールと、塩基性触媒とを含む水溶液を密閉反応器内に準備し;そして(b)前記反応器を加熱することにより、前記アルコールと前記β-ヒドロキシカルボン酸のヒドロキシル基とを反応させることにより、前記β-ヒドロキシカルボン酸のアルコキシ誘導体を形成することを含むことを特徴とする、β-ヒドロキシカルボン酸のアルコキシ誘導体の製造方法。
- 前記触媒が、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類水酸化物、アルカリ土類酸化物及びこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項43に記載の方法。
- 前記触媒が、Mg(OH)2、Ca(OH)2、NaOH及びこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項44に記載の方法。
- 前記β-ヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシプロピオン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルプロピオン酸、3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルブタン酸、3-ヒドロキシ-2-メチルペンタン酸、3-ヒドロキシ-3-メチルブタン酸、2,3-ジメチル-3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシ-3-フェニルプロピオン酸、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項43に記載の方法。
- 前記β-ヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシプロピオン酸である、請求項43に記載の方法。
- 前記水溶液が発酵ブイヨンから誘導される、請求項43に記載の方法。
- α,β-不飽和型カルボン酸エステルの製造方法であって、β-ヒドロキシカルボン酸、炭素原子1〜7のアルコール、及び水不混和性溶剤を含む溶液を加熱することにより、α,β-不飽和型カルボン酸エステルを形成することを含むことを特徴とする、α,β-不飽和型カルボン酸エステルの製造方法。
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