JP2019026613A - 環状エステル類の製造方法 - Google Patents

環状エステル類の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019026613A
JP2019026613A JP2017149601A JP2017149601A JP2019026613A JP 2019026613 A JP2019026613 A JP 2019026613A JP 2017149601 A JP2017149601 A JP 2017149601A JP 2017149601 A JP2017149601 A JP 2017149601A JP 2019026613 A JP2019026613 A JP 2019026613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
acid
nitrogen
less
containing aromatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017149601A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6952303B2 (ja
Inventor
淳 安孫子
Atsushi Abiko
淳 安孫子
奈穂 米田
Naho Yoneda
奈穂 米田
高橋 栄治
Eiji Takahashi
栄治 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoto Institute of Technology NUC
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Kyoto Institute of Technology NUC
Nippon Soda Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoto Institute of Technology NUC, Nippon Soda Co Ltd filed Critical Kyoto Institute of Technology NUC
Priority to JP2017149601A priority Critical patent/JP6952303B2/ja
Publication of JP2019026613A publication Critical patent/JP2019026613A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6952303B2 publication Critical patent/JP6952303B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】様々な置換基を有するα−ヒドロキシカルボン酸を原料に用いた場合であっても、収率良く環状エステル類を得ることができる製造方法の提供。【解決手段】含窒素芳香族化合物または三置換ホスフィンから選ばれる少なくとも1種と有機酸とからなる塩であり、かつ、0.3mmol/Lメタノール溶液にしたときのpHが2以下である触媒の存在下に、α位にフェニル基、ベンジル基、C3〜8のシクロアルキル基、または、直鎖若しくは分岐のC2〜20のアルキル基を有するα−ヒドロキシカルボン酸を反応させることを含む、式〔II〕で表される環状エステル類の製造方法。式〔II〕中、Rは、それぞれ独立に、フェニル基、ベンジル基、C3〜8のシクロアルキル基、または、直鎖若しくは分岐のC2〜20のアルキル基を示す。【選択図】なし

Description

本発明は、環状エステル類の製造方法に関する。
1,4−ジオキサン−2,5−ジオン誘導体(以下、環状エステル類と記載することがある)は、ポリマー原料等として有用な化合物である。該環状エステル類の製造方法として、ヒドロキシカルボン酸化合物を環状エステル類に変換する方法が知られている(特許文献1など)。
特許文献2では、ヒドロキシカルボン酸に、トリアリールカルベニウムカチオンと1価のアニオンからなるトリアリールカルベニウム化合物を作用させることを特徴とする環状エステル類の製造方法が提案されている。
特許文献3では、ヒドロキシカルボン酸を、特定の酸性ゼオライトと接触させる工程を有し、且つ、0.5〜20バールの圧力で実行することを特徴とする環状エステル類の製造方法が提案されている。
特表平7−504916号 特開2008−239601号 特表2016−507545号
特許文献1〜3に記載されている製造方法では、下記式(1)中のRが、水素原子やメチル基である場合には、効率良く環状エステル類が得られるようである。しかし、Rが水素原子やメチル基以外の置換基である場合、α−ヒドロキシカルボン酸化合物の反応性が大きく変わるため、収率良く環状エステル類を得ることができないという問題があった。本発明の課題は、様々な置換基を有するα−ヒドロキシカルボン酸を原料に用いた場合であっても、収率良く環状エステル類を得ることができる製造方法を提供することにある。
Figure 2019026613
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、含窒素芳香族化合物または三置換ホスフィンから選ばれる少なくとも1種と有機酸からなる塩であり、かつ、0.3mmol/Lメタノール溶液にしたときのpHが2以下である触媒の存在下に、α−ヒドロキシカルボン酸を反応させることを含む環状エステル類の製造方法を見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は、以下の発明に関する。
(1)含窒素芳香族化合物または三置換ホスフィンから選ばれる少なくとも1種と有機酸からなる塩であり、かつ、0.3mmol/Lメタノール溶液にしたときのpHが2以下である触媒の存在下に、式〔I〕
Figure 2019026613
(式〔I〕中、Rは、フェニル基、ベンジル基、C3〜8のシクロアルキル基、または、直鎖若しくは分岐のC2〜20のアルキル基を示す。)で表されるα−ヒドロキシカルボン酸を反応させることを含む式〔II〕
Figure 2019026613
(式〔II〕中、Rは、それぞれ独立に、フェニル基、ベンジル基、C3〜8のシクロアルキル基、または、直鎖若しくは分岐のC2〜20のアルキル基を示す。)で表される環状エステル類の製造方法。
(2)含窒素芳香族化合物が、対応する共役酸のpKaが2以下の含窒素芳香族化合物である(1)に記載の製造方法。
(3)含窒素芳香族化合物が、2,6−ジクロロピリジン、3,5−ジクロロピリジン、2,5−ジクロロピリジン、2−クロロピリジン、または、ピラジンである(1)または(2)に記載の製造方法。
(4)三置換ホスフィンが、対応する共役酸のpKaが3以下の三置換ホスフィンである(1)〜(3)のいずれかに記載の製造方法。
(5)三置換ホスフィンが、トリフェニルホスフィンである(1)〜(4)のいずれかに記載の製造方法。
(6)有機酸が、トリフルオロメタンスルホン酸である(1)〜(5)のいずれかに記載の製造方法。
本発明の製造方法によれば、特定のα−ヒドロキシカルボン酸から、特定の1,4−ジオキサン−2,5−ジオン誘導体を効率良く製造することができる。
本発明の製造方法は、特定の触媒の存在下に、式〔I〕で表されるα−ヒドロキシカルボン酸(以下、α−ヒドロキシカルボン酸〔I〕と記載することがある)を反応させることを含む式〔II〕で表される環状エステル類(以下、環状エステル類〔II〕と記載することがある)の製造方法である。
(α−ヒドロキシカルボン酸〔I〕)
本発明の製造方法で用いるα−ヒドロキシカルボン酸〔I〕は以下で表される。
Figure 2019026613
式〔I〕中、Rは、フェニル基、ベンジル基、C3〜8のシクロアルキル基、または、直鎖若しくは分岐のC2〜20のアルキル基を示す。これらのうち、直鎖若しくは分岐のC2〜20のアルキル基が好ましい。
C3〜8のシクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などを挙げることができる。
直鎖若しくは分岐のC2〜20のアルキル基としては、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基などを挙げることができる。
α−ヒドロキシカルボン酸〔I〕として、具体的には、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパン酸、2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酢酸、2−ヒドロキシブタン酸、2−ヒドロキシペンタン酸、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸、2−ヒドロキシ−ヘキサン酸、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸、2−ヒドロキシ−3−メチルペンタン酸、2−ヒドロキシヘプタン酸、2−ヒドロキシオクタン酸、2−ヒドロキシノナン酸、2−ヒドロキシデカン酸、2−ヒドロキシウンデカン酸、2−ヒドロキシドデカン酸、2−ヒドロキシトリデカン酸などを挙げることができる。
本発明の製造方法において、α−ヒドロキシカルボン酸〔I〕は2種以上を用いてもよい。
α−ヒドロキシカルボン酸〔I〕は、公知の化合物を用いることができる。α−ヒドロキシカルボン酸〔I〕は、式〔I〕中の*で示す位置に不斉炭素原子を有する。本発明で使用するα−ヒドロキシカルボン酸〔I〕は、前記不斉炭素についてのR体、S体、ラセミ体およびそれらの混合物すべてを包含する。
本発明の製造方法に使用するα−ヒドロキシカルボン酸〔I〕は、水分含有量を少なくするために、使用前に脱水処理をしておくのが好ましい。具体的には、水分含有量が10質量%以下のものを使用するのが好ましく、1質量%以下のものを使用するのがより好ましく、実質的に水分を含まないものを使用するのがさらに好ましい。脱水処理する方法としては、トルエン、キシレン等の水と共沸する溶媒を用いて共沸脱水処理をする方法や、脱水剤で処理をする方法などが挙げられる。
(環状エステル類〔II〕)
本発明の製造方法で製造する環状エステル類〔II〕は、以下で表される。
Figure 2019026613
式〔II〕中、Rは、それぞれ独立に、フェニル基、ベンジル基、C3〜8のシクロアルキル基、または、直鎖若しくは分岐のC2〜20のアルキル基を示す。式〔II〕中の各Rは、同一の構造であってもよいし、異なる構造であってもよい。
C3〜8のシクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などを挙げることができる。
直鎖若しくは分岐のC2〜20のアルキル基としては、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基などを挙げることができる。
環状エステル類〔II〕として、具体的には、3,6−ジフェニル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,6−ジベンジル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,6−ジシクロヘキシル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,6−ジエチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,6−ジプロピル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,6−ジイソプロピル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,6−ジブチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,6−ジイソブチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,6−ジ−sec−ブチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,6−ジヘプチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,6−ジペンチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,6−ジヘキシル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,6−ジオクチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,6−ジノニル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,6−ジデシル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,6−ジウンデシル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3−エチル−6−イソブチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3−イソブチル−6−イソプロピル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3−イソブチル−6−プロピル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3−ベンジル−6−イソブチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3−シクロヘキシル−6−イソブチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオンなどを挙げることができる。
環状エステル類〔II〕は、式〔II〕中の*で示す位置に2つの不斉炭素原子を有する。本発明で製造する環状エステル類〔II〕は、前記不斉炭素についてのR体、S体、ラセミ体およびそれらの混合物すべてを包含する。
(触媒)
本発明の製造方法で使用する触媒は、含窒素芳香族化合物または三置換ホスフィンから選ばれる少なくとも1種と有機酸からなる塩である。また、前記塩は、0.3mmol/Lメタノール溶液にしたときのpHが2以下を示すものである。このような触媒を用いることにより、副反応を少なくして、収率良く環状エステル類〔II〕を得ることができる。
本発明の製造方法で用いる含窒素芳香族化合物は、対応する共役酸のpKaが2以下の含窒素芳香族化合物であるのが好ましい。対応する共役酸のpKaが2以下の含窒素芳香族化合物としては、2,6−ジクロロピリジン(−3.02)、2,5−ジクロロピリジン(−2.25)、2−クロロピリジン(0.14)、3,5−ジクロロピリジン(0.32)、または、ピラジン(1.22)などを挙げることができる。なお、カッコ内の数字は対応する共役酸のpKaを意味する。
本発明の製造方法で用いる三置換ホスフィンは、対応する共役酸のpKaが3以下の三置換ホスフィンであるのが好ましい。対応する共役酸のpKaが3以下の三置換ホスフィンとしては、トリフェニルホスフィン(2.73)を挙げることができる。なお、カッコ内の数字は対応する共役酸のpKaを意味する。
本発明の製造方法で用いる有機酸は、含窒素芳香族化合物または三置換ホスフィンから選ばれる少なくとも1種と塩を形成する限り特に制限されない。それらのうち、含窒素芳香族化合物または三置換ホスフィンから選ばれる少なくとも1種と塩を形成したときに、その塩が、0.3mmol/Lメタノール溶液にしたときのpHが2以下となるものが好ましい。有機酸として具体的には、トリフルオロメタンスルホン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などを挙げることができる。
本発明の製造方法で用いる触媒として、具体的には、ピラジニウムトリフルオロメタンスルホネート(1.6)、2−クロロピリジニウムトリフルオロメタンスルホネート(1.4)、トリフェニルホスホニウムトリフルオロメタンスルホネート(1.4)、2,5−ジクロロピリジニウムトリフルオロメタンスルホネート(1.3)、2,6−ジクロロピリジニウムトリフルオロメタンスルホネート(1.0)などを挙げることができる。なお、カッコ内の数字は、0.3mmol/Lメタノール溶液にしたときのpHを示す。
本発明において触媒の使用量は特に限定されないが、α−ヒドロキシカルボン酸〔I〕に対して、20モル%以下が好ましく、15モル%以下がより好ましい。
(有機溶媒)
本発明の製造方法で使用する有機溶媒は、特に限定されないが、原料であるα−ヒドロキシカルボン酸〔I〕や、目的物である環状エステル類〔II〕を溶解する溶媒が好ましい。本発明の製造方法の反応は、平衡反応であるため目的物の生成側に平衡を偏らせるためには、反応系内から水分を除去する必要がある。そのため、本発明で使用する有機溶媒は、水と混ざりにくく、また、水と共沸しやすい溶媒を選択するのが好ましい。水と混ざりにくいという観点からは、炭化水素系溶媒であるのが好ましく、さらに、水と共沸するため効率的に系内から水を除去できるという観点からは、炭化水素系溶媒の中でもトルエン、キシレンが好ましい。
(反応温度など)
反応は、70℃〜反応溶媒の沸点の範囲で行うのが好ましい。
(精製工程)
反応後、反応溶液を通常採用される方法で処理することにより、環状エステル類〔II〕の粗生成物を得ることができる。得られた粗生成物は、再結晶等の有機合成反応において通常採用される精製方法により精製することができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例によって制限を受けるものではなく、本発明の趣旨に適合し得る範囲で適宜に変更を加えて実施することが勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
[実施例1〜4]
dl-ロイシン酸(東京化成社製)、トリフェニルホスホニウムトリフルオロメタンスルホネートをトルエンに表1の量関係となるように加えた。トラップをトルエンで満たしたDean-Stark管を装着して、9時間還流させた。反応溶液の一部をスポイトで採取し、NMRチューブに移してCDCl3を加え、NMRを測定した。結果を表1に示す。
Figure 2019026613
実施例1〜4の結果から、反応系を0.1M以下の基質濃度とすることにより、副生成物であるオリゴマーの生成比が低下することがわかる。
[実施例5〜13]および[比較例1〜3]
dl-ロイシン酸(東京化成社製)、触媒(基質1モルに対し触媒が3モル%となる量)をキシレンに表2の量関係となるように加えた。トラップをキシレンで満たしたDean-Stark管を装着して、還流させた。反応溶液の一部をスポイトで採取し、NMRチューブに移してCDCl3を加え、NMRを測定した。結果を表2に示す
Figure 2019026613

実施例5〜12および比較例1〜4の結果から、触媒のpHが2以下であるとき収率が良いことがわかった。また、使用する含窒素芳香族化合物の対応する共役酸のpKaが2以下であるとき収率が良く、使用する三置換ホスフィンのpKaが3以下であるとき収率が良いことがわかる。
[実施例14〜16]
各α−ヒドロキシ酸(反応系中の基質濃度が0.06Mとなる量)、2,6−ジクロロピリジニウムトリフルオロメタンスルホネート(基質1モルに対し触媒が3モル%となる量)をキシレンに加えた。トラップをキシレンで満たしたDean-Stark管を装着して、還流させた。反応溶液の一部をスポイトで採取し、NMRチューブに移してCDCl3を加え、NMRを測定した。結果を表3に示す。
Figure 2019026613
[実施例17、18]
dl-バリン酸(反応系中の基質濃度が0.06Mとなる量)、2,6−ジクロロピリジニウムトリフルオロメタンスルホネートをトルエンに表4の量関係となるように加えた。トラップをトルエンで満たしたDean-Stark管を装着して、還流させた。反応溶液の一部をスポイトで採取し、NMRチューブに移してCDCl3を加え、NMRを測定した。結果を表4に示す。
Figure 2019026613

Claims (6)

  1. 含窒素芳香族化合物または三置換ホスフィンから選ばれる少なくとも1種と有機酸からなる塩であり、かつ、0.3mmol/Lメタノール溶液にしたときのpHが2以下である触媒の存在下に、式〔I〕
    Figure 2019026613
    (式〔I〕中、Rは、フェニル基、ベンジル基、C3〜8のシクロアルキル基、または、直鎖若しくは分岐のC2〜20のアルキル基を示す。)で表されるα−ヒドロキシカルボン酸を反応させることを含む式〔II〕
    Figure 2019026613
    (式〔II〕中、Rは、それぞれ独立に、フェニル基、ベンジル基、C3〜8のシクロアルキル基、または、直鎖若しくは分岐のC2〜20のアルキル基を示す。)で表される環状エステル類の製造方法。
  2. 含窒素芳香族化合物が、対応する共役酸のpKaが2以下の含窒素芳香族化合物である請求項1に記載の製造方法。
  3. 含窒素芳香族化合物が、2,6−ジクロロピリジン、3,5−ジクロロピリジン、2,5−ジクロロピリジン、2−クロロピリジン、または、ピラジンである請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 三置換ホスフィンが、対応する共役酸のpKaが3以下の三置換ホスフィンである請求項1〜3いずれか1項に記載の製造方法。
  5. 三置換ホスフィンが、トリフェニルホスフィンである請求項1〜4いずれか1項に記載の製造方法。
  6. 有機酸が、トリフルオロメタンスルホン酸である請求項1〜5いずれか1項に記載の製造方法。
JP2017149601A 2017-08-02 2017-08-02 環状エステル類の製造方法 Active JP6952303B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017149601A JP6952303B2 (ja) 2017-08-02 2017-08-02 環状エステル類の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017149601A JP6952303B2 (ja) 2017-08-02 2017-08-02 環状エステル類の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019026613A true JP2019026613A (ja) 2019-02-21
JP6952303B2 JP6952303B2 (ja) 2021-10-20

Family

ID=65477611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017149601A Active JP6952303B2 (ja) 2017-08-02 2017-08-02 環状エステル類の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6952303B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070142461A1 (en) * 2005-12-16 2007-06-21 Board Of Trustees Of Michigan State University Cyclic alkyl substituted glycolides and polylactides therefrom
JP2008239601A (ja) * 2007-02-26 2008-10-09 Sumitomo Chemical Co Ltd ラクチド化合物の製造方法
JP2011516697A (ja) * 2008-04-18 2011-05-26 コモンウェルス サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ オーガニゼイション ポリウレタン
JP2012140383A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Kyoto Institute Of Technology ラクチドの製造方法
WO2013133377A1 (ja) * 2012-03-08 2013-09-12 国立大学法人京都工芸繊維大学 ラクチドの製造方法
JP2016507545A (ja) * 2013-02-08 2016-03-10 トタル リサーチ アンド テクノロジー フエリユイ 環状エステルおよび環状アミドの製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070142461A1 (en) * 2005-12-16 2007-06-21 Board Of Trustees Of Michigan State University Cyclic alkyl substituted glycolides and polylactides therefrom
JP2008239601A (ja) * 2007-02-26 2008-10-09 Sumitomo Chemical Co Ltd ラクチド化合物の製造方法
JP2011516697A (ja) * 2008-04-18 2011-05-26 コモンウェルス サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ オーガニゼイション ポリウレタン
JP2012140383A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Kyoto Institute Of Technology ラクチドの製造方法
WO2013133377A1 (ja) * 2012-03-08 2013-09-12 国立大学法人京都工芸繊維大学 ラクチドの製造方法
JP2016507545A (ja) * 2013-02-08 2016-03-10 トタル リサーチ アンド テクノロジー フエリユイ 環状エステルおよび環状アミドの製造方法

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ARICAN, MEHMET ONUR; MERT, OLCAY: "Synthesis and properties of novel diisopropyl-functionalized polyglycolide-PEG copolymers", RSC ADVANCES, vol. 5(87),, JPN6021008579, 2015, pages 71519 - 71528, ISSN: 0004462944 *
COHEN-ARAZI, NAOMI; DOMB, ABRAHAM J.; KATZHENDLER, JOSHUA: "Poly(α-hydroxy alkanoic acid)s Derived From α-Amino Acids", MACROMOLECULAR BIOSCIENCE, vol. 13(12),, JPN6021008582, 2013, pages 1689 - 1699, ISSN: 0004462945 *
LIU, TIANQI; SIMMONS, TARA L.; BOHNSACK, DAVID A.; MACKAY, MICHAEL E.; SMITH, MILTON R., III; BAKER,: "Synthesis of Polymandelide: A Degradable Polylactide Derivative with Polystyrene-like Properties", MACROMOLECULES (WASHINGTON, DC, UNITED STATES), vol. 40(17),, JPN6021008585, 2007, pages 6040 - 6047, ISSN: 0004462946 *
SIMMONS, TARA L.; BAKER, GREGORY L.: "Poly(phenyllactide): Synthesis, Characterization, and Hydrolytic Degradation", BIOMACROMOLECULES, vol. 2(3),, JPN6021008587, 2001, pages 658 - 663, ISSN: 0004462947 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP6952303B2 (ja) 2021-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6224570B2 (ja) β−ヒドロキシカルボン酸の誘導体の製造方法
EP0146373B1 (en) Process for oxidizing aldehydes to carboxylic acids
CN113549062B (zh) 一种金鸡纳碱衍生的大位阻手性季铵盐相转移催化剂及其合成方法
US10072028B2 (en) Cross-coupling of unactivated secondary boronic acids
JP6952303B2 (ja) 環状エステル類の製造方法
JP2018193353A (ja) フラン誘導体の製造方法
CN107915653B (zh) 催化酯和胺进行反应制备酰胺的方法
Schore et al. Preparation of medium-ring acetylenic lactones utilizing metal-promoted alkyne bending
EP3658537A1 (en) Process for the preparation of glycopyrrolate tosylate
JPH06104646B2 (ja) 2―クロロプロピオン酸エステルの光学的異性体の製造方法
KR101573115B1 (ko) 알코올의 에스테르화 방법
KR101478597B1 (ko) 질소 치환 아미노-5,6,7,8-테트라하이드로나프톨의 공업화 제조방법
CN103214423A (zh) 一种丙烯酸酯类化合物的制备方法
CN110240604B (zh) 一种吡啶并噁唑衍生物的合成方法
CN107903280B (zh) 一种酰芳基硼酸化合物的合成方法
CN111484431B (zh) 基于非离子表面活性剂的胶束催化和萃取分离耦合方法
JPH03112940A (ja) (±)―4―ホルミル―α―アルキルベンジルアルコール類の製造方法
JP4143203B2 (ja) 固定化酸触媒
CN110724113B (zh) 一种3,3’-亚甲基双(5-甲基恶唑啉)的合成方法
JP6764158B2 (ja) カルボニル化合物の製造方法
CN1184189C (zh) 一种2-(4-羟基苯氧基)丙酸丁酯的合成方法
CN108148052B (zh) 一种3-烷氧基-1,1-二烷硫基丙烯衍生物及合成方法
KR101209572B1 (ko) 포타슘 오가노카보닐트리플루오로보레이트 유도체 및 그 제조방법
JP2007238543A (ja) 光学活性なβ−ヒドロキシカルボニル化合物の製法
CN113912556A (zh) 一种α,β-二羰基-1,2,3-三唑化合物的合成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20170824

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210315

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210915

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6952303

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150