JP2010005822A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成を行うための設定範囲が画像形成可能範囲内に収まらないことによる不具合の発生を抑制する。
【解決手段】画像が形成される設定範囲と形成手段(LEDヘッド19K〜19C)固有の印刷可能範囲(画像形成可能範囲)との位置関係に関する情報が報知されるため、ユーザが画像の欠損が生じる可能性があるか否か等の情報を把握することができる。これにより、設定範囲が印刷可能範囲内に収まらないことによる不具合の発生を抑制することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成システムに関する。
一般に画像形成装置では、用紙サイズに応じて画像形成を行うことが可能な範囲(以下、設定範囲という)が設定されており、その設定範囲によって印刷データに基づく画像の形成位置や用紙の余白の大きさが定められる。画像形成装置の中には、例えばユーザが用紙の余白の大きさを変更したい場合などに、操作部から調整値(余白のサイズ等)を入力することにより、設定範囲を任意に調整できるようにしたものがある。このとき、ユーザが調整値として入力可能な値の範囲は、装置の機種によって一定である。
特開平9−90698号公報
一方、画像形成装置は、構造的に画像形成可能な範囲を有している。具体的には、例えば電子写真式のLEDプリンタであればLEDヘッドの走査範囲、インクジェット式のプリンタであればインクジェットヘッドの走査範囲などにより、主走査方向についての構造上の画像形成可能範囲が決定される。この画像形成可能範囲内に前述の設定範囲が含まれていない場合には画像の欠損等が生じる可能性があるため、画像形成可能範囲が設定範囲よりも大きくなるように装置が設計される。
しかしながら、画像形成可能範囲は、部品の取付位置のずれ等のために同一機種の装置であったとしても各個体ごとに異なり、また、複数のLEDヘッド等の形成手段を有するものではその形成手段ごとに異なるものである。そのため、前述の設定範囲が調整可能な範囲を含めて確実に画像形成可能範囲内に含まれるようにするには、ヘッドの全長を十分に大きくする等の対策を行う必要があり、コストアップを招く等の不都合がある。逆に、画像形成可能範囲をできるだけ小さく抑えようとすると、既述のように設定範囲が画像形成可能範囲内に収まらずに画像に欠損を生じるなどの不具合が発生する。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、画像形成を行うための設定範囲が画像形成可能範囲内に収まらないことによる不具合の発生を抑制することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、第1の発明に係る画像形成システムは、印刷データに基づく画像を設定範囲内に形成する形成手段と、前記形成手段固有の画像形成可能範囲を取得する取得手段と、前記設定範囲を調整するための調整値を入力する入力手段と、前記入力手段において入力された調整値に基づいて前記設定範囲の調整を行う調整手段と、前記調整値に基づく設定範囲と前記取得手段により取得された画像形成可能範囲との位置関係に関する情報を報知する報知手段と、を備える。
第1の発明によれば、画像が形成される設定範囲と形成手段固有の画像形成可能範囲との位置関係に関する情報が報知されるため、ユーザが画像の欠損が生じる可能性があるか否か等の情報を把握することができる。これにより、設定範囲が画像形成可能範囲内に収まらないことによる不具合の発生を抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記取得手段は、前記形成手段の画像形成可能範囲の測定を行う。
第2の発明によれば、画像形成可能範囲を取得するためには、例えば画像形成装置の製造時に外部の機材で画像形成可能範囲を測定しその結果を装置内のメモリに記憶させておき、範囲の取得時にメモリの情報を参照するような構成も考えられる。しかしながら、このような構成では、例えば環境変化等により画像形成可能範囲が変化した場合には対応できない。これに対し、本構成では、画像形成可能範囲を測定する手段を備えているため、画像形成可能範囲が変化した場合にも対応することができる。
第3の発明は、第2の発明において、被記録媒体を担持するか若しくは被記録媒体に転写される画像を担持する担持体を備え、前記取得手段は、前記形成手段により前記担持体上に形成されたマークの位置を測定し、その測定結果から画像形成可能範囲を取得する。
第3の発明によれば、形成手段により担持体上に形成したマークの位置を測定し、その測定結果から画像形成可能範囲を取得する。これにより、既存の構成を利用して、簡易に画像形成可能範囲の測定を行うことができる。
第4の発明は、第1から第3のいずれか一つの発明において、前記形成手段は、複数設けられ、各形成手段により互いに画像を重ねて形成可能であり、前記取得手段は、前記複数の形成手段により画像を重ねて形成可能な範囲を前記画像形成可能範囲として取得する。
第4の発明によれば、複数色を重ねて画像形成を行う際には、複数の形成手段により画像を重ねて形成可能な範囲を画像形成可能範囲として取得することで、例えば形成手段間の組み付け位置のずれ等のために、形成した画像のうち一部の色が欠ける等の不具合の発生を防止することができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記取得手段は、前記複数の形成手段のうち印刷データの画像形成に使用するもののみについて画像を重ねて形成可能な範囲を前記画像形成可能範囲として取得する。
第5の発明によれば、形成手段の数が多いとそれだけ画像形成可能範囲が小さくなるが、実際の画像形成に使用する形成手段のみについての画像形成可能範囲を取得することで、同範囲をできるだけ大きくとることが可能となる。
第6の発明は、第1から第5のいずれか一つの発明において、前記報知手段は、前記入力手段において入力された調整値に基づいた設定範囲が前記画像形成可能範囲内に含まれるか否かを報知する。
第6の発明によれば、入力した調整値に従った設定範囲が画像形成可能範囲内に含まれるか否かが報知されるため、ユーザが画像の欠損を生じる可能性の有無等を容易に把握することができる。
第7の発明は、第1から第6のいずれか一つの発明において、前記報知手段は、前記設定範囲に対応した前記印刷データに基づく画像全体の形成位置が前記画像形成可能範囲内に収まるか否かに関する情報を報知する。
第7の発明によれば、実際に形成する画像全体が画像形成可能範囲内に含まれるか否かに関する情報を報知するため、画像の欠損が生じるか否かについてより確実に把握することができる。
第8の発明は、第1から第7のいずれか一つの発明において、前記調整手段は、前記調整値に従った設定範囲が前記画像形成可能範囲内に収まらない場合に、前記設定範囲を前記画像形成可能範囲内に収めるように変更する。
第8の発明によれば、ユーザが入力した調整値に従った設定範囲が画像形成可能範囲内に収まらない場合に、設定範囲が画像形成可能範囲内に収まるように変更されるため、ユーザが調整をやり直す手間を省くことができる。
第9の発明は、第8の発明において、前記調整値に従った設定範囲が前記画像形成可能範囲内に収まらない場合に、前記印刷データに基づく画像全体が前記設定範囲内に収まるように前記印刷データの画像を縮小する縮小手段を備える。
第9の発明によれば、調整値に従った設定範囲が画像形成可能範囲内に収まらない場合に印刷データの画像が縮小され、画像形成可能範囲内に収められるため、画像の欠損を無くすことができる。
第10の発明は、第1から第9のいずれか一つの発明において、前記形成手段は、感光体と、一列に並んだ複数のLEDにより前記感光体を露光する露光手段と、を備える。
第10の発明によれば、露光手段としてLEDを用いたものでは画像形成可能範囲を大きく設計することがコストアップや装置の大型化につながり易いため、本発明により大きな効果を得ることができる。
第11の発明に係る画像形成システムは、印刷データに基づく画像を設定範囲内に形成する形成手段と、前記形成手段固有の画像形成可能範囲を取得する取得手段と、前記設定範囲を調整するための調整値を入力する入力手段と、前記入力手段において入力された調整値に基づいて前記設定範囲の調整を行う調整手段と、前記印刷データに基づく画像が前記取得手段により取得された画像形成可能範囲内に収まるかを判断し、収まらないと判断した場合に前記画像の形成位置を前記画像形成可能範囲に合わせて補正する補正手段と、を備える。
第11の発明によれば、画像が画像形成可能範囲内に収まらないと判断した場合には、画像の形成位置を画像形成可能範囲に合わせて補正する(例えば、設定範囲の変更や、画像の縮小等を行う)。これにより、設定範囲が画像形成可能範囲内に収まらないことによる不具合の発生を抑制することができる。
本発明によれば、画像が形成される設定範囲と形成手段固有の画像形成可能範囲との位置関係に関する情報が報知されるため、ユーザが画像の欠損が生じる可能性があるか否か等の情報を把握することができる。これにより、設定範囲が画像形成可能範囲内に収まらないことによる不具合の発生を抑制することができる。
次に本発明の一実施形態について図1から図12を参照して説明する。
1.プリンタの全体構成
図1は、本発明の画像形成システムを構成するプリンタ1の概略構成を示す側断面図である。以下の説明においては、図1における左側を前方とする。プリンタ1は、例えば4色(ブラックK、イエローY、マゼンタM、シアンC)のトナーによりカラー画像を形成するカラープリンタである。以下、プリンタ1の構成部品を色ごとに区別する場合には、その構成部品の符号末尾に各色を意味するK(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)を付すものとする。また、図1において、各色間で同一の構成部品については、適宜符号を省略している。
プリンタ1は、本体ケーシング2の底部に、被記録媒体である用紙3が積載される供給トレイ4を備えている。供給トレイ4内の用紙3は、給紙ローラ5によりレジストローラ6へ送り出される。レジストローラ6は、その用紙3を画像形成部10のベルトユニット11上へ搬送する。画像形成部10は、ベルトユニット11、スキャナ部19、プロセス部20、定着部31などを備えている。
ベルトユニット11は、前後一対のベルト支持ローラ12間に、ポリカーボネート等からなるベルト13(担持体の一例)を張架した構成となっている。そして、後側のベルト支持ローラ12が回転駆動されることにより、ベルト13が図示時計周り方向に循環移動し、ベルト13上面の用紙3が後方へ搬送される。また、ベルト13の内側には、後述するプロセス部20の各感光ドラム28とベルト13を挟んで対向する位置にそれぞれ転写ローラ14が設けられている。
さらに、ベルト13の下面に対向して、ベルト13上に形成されるパターンを検出するためのパターン検出センサ15(取得手段の一例)が設けられている。パターン検出センサ15は、例えば、複数のフォトダイオードをベルト13の搬送方向と直交する方向に並べることで構成されている。パターン検出センサ15は、光源よりベルト13に光を当てたときの反射光を個々のフォトダイオードで受光し、受光した光の強度に対応した電気信号を出力する。また、ベルトユニット11の下側には、ベルト13表面に付着したトナーや紙粉等を回収するクリーニング装置17が設けられている。
露光部18は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色に対応した4つのLEDユニット18K,18Y,18M,18C(露光手段の一例)を備えている。各LEDユニット18K〜18Cは、カバー2A下面に支持されており、その下端部にLEDヘッド19K,19Y,19M,19Cを有している。LEDヘッド19K〜19Cは、LEDからなる複数の発光素子が左右方向に一列に並んで配置されたものである。各発光素子は、形成すべき画像データに基づいて発光制御され、各発光素子から出射された光が感光ドラム28の表面に照射され、その表面が露光される。
プロセス部20は、上記4色に対応した4つのプロセスカートリッジ20K,20Y,20M,20Cを備えている。各プロセスカートリッジ20K〜20Cは、カートリッジフレーム21と、このカートリッジフレーム21に対し着脱可能に装着される現像カートリッジ22K,22Y,22M,22Cとを備えている。カバー2Aを開放すると、各LEDユニット18K〜18Cがカバー2Aと共に上方に退避して、各プロセスカートリッジ20K〜20Cは、本体ケーシング2に対して着脱可能になる。なお、本実施形態では、上記LEDユニット18K〜18C、プロセスカートリッジ20K〜20C及び各転写ローラ14により4組の形成手段が構成されている。
各現像カートリッジ22K〜22Cは、現像剤である各色のトナーを収容するトナー収容室23を備え、その下側に供給ローラ24、現像ローラ25、層厚規制ブレード26、アジテータ27等を備えている。トナー収容室23から放出されたトナーは、供給ローラ24の回転により現像ローラ25に供給され、供給ローラ24と現像ローラ25との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ25上に供給されたトナーは、現像ローラ25の回転に伴って、層厚規制ブレード26と現像ローラ25との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ25上に担持される。
カートリッジフレーム21の下部には、表面が正帯電性の感光層によって覆われた感光ドラム28(感光体の一例)と、スコロトロン型の帯電器29とが設けられている。画像形成時には、感光ドラム28の表面が帯電器29により一様に正帯電される。そして、その正帯電された部分が露光部18により露光されて、感光ドラム28の表面に静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ25上に担持され正帯電されているトナーが感光ドラム28表面の静電潜像に供給され、これにより感光ドラム28の静電潜像が可視像化される。
その後、各感光ドラム28の表面上に担持されたトナー像は、用紙3が感光ドラム28と転写ローラ14との間の各転写位置を通過する間に、転写ローラ14に印加される負極性の転写電圧によって用紙3上に順次転写される。用紙3は、次いで定着器31に搬送され、そこでトナー像が紙面に熱定着され、その後、カバー2Aの上面に排出される。
2.電気的構成
図2は、プリンタ1と、このプリンタ1にネットワークを介して接続されたコンピュータ50との電気的構成を概略的に示すブロック図である。
同図に示すように、プリンタ1は、CPU40(調整手段、縮小手段、補正手段の一例)、ROM41、RAM42、NVRAM(不揮発性メモリ)43、ネットワークインターフェイス44を備え、これらに既述の画像形成部10、パターン検出センサ15や、表示部45(報知手段の一例)、操作部46(入力手段の一例)、メインモータ47、カバー開閉センサ48などが接続されている。
ROM41には、後述する設定範囲調整処理や印刷制御処理など、このプリンタ1の各種の動作を実行するためのプログラムが記憶されており、CPU40は、ROM41から読み出したプログラムに従って、その処理結果をRAM42またはNVRAM43に記憶させながら各部の制御を行う。ネットワークインターフェイス44は、通信回線60を介して外部のコンピュータ50等に接続され、これにより相互のデータ通信が可能となっている。
表示部45は、液晶ディスプレイやランプ等を備え、各種の設定画面や装置の動作状態等を表示することが可能である。操作部46は、複数のボタンを備え、ユーザにより各種の入力操作が可能である。メインモータ47は、既述のレジストローラ6、ベルト支持ローラ12、現像ローラ25、感光ドラム28等を同期的に回転させる。カバー開閉センサ48は、カバー2Aの開閉状態を検知し、その検知信号を出力する。
コンピュータ50は、CPU51、ROM52、RAM53、ハードディスク54、キーボードやポインティングデバイスからなる操作部55、液晶ディスプレイ等からなる表示部56、通信回線60に接続されるネットワークインターフェイス57等を備えている。ハードディスク54には、印刷用の画像データを作成するためのアプリケーションソフトやプリンタドライバなどの各種プログラムが記憶されている。
3.設定範囲調整処理
次にプリンタ1において実行される設定範囲調整処理の動作について説明する。図3は、本実施形態で用いる範囲に関する語句の定義を説明する図であり、図4は、設定範囲調整処理の流れを示すフローチャートである。また、図5は、ヘッド位置測定の際にベルト上に形成されるマークを示す図であり、図6は、ヘッド位置と設定範囲との位置関係の一例を示す図である。
プリンタ1では、使用可能な用紙サイズが1種類若しくは複数種類定められており、使用可能な用紙サイズに応じて画像形成を行う範囲(以下、設定範囲という)が設定されている。なお、本実施形態でいう「範囲」とは、LEDヘッド19K〜19Cの主走査方向(幅方向、左右方向)における領域を示している。設定範囲は、初期状態では、例えば図3に示すように、対応するサイズの用紙幅よりも若干小さい幅寸法を有しかつその用紙3のほぼ中央に位置するか、若しくは対応するサイズの用紙3のほぼ全幅になるように設定されている。
露光部18が有する各LEDヘッド19K〜19Cは、使用可能な最大サイズの用紙の幅寸法よりも若干大きい程度の幅寸法を有しており、各ヘッド範囲(各発光素子により感光ドラム28に対する書き込み可能な範囲)が上述した初期状態の設定範囲を含むように構成されている。印刷時には、1ラインにつき所定の画素数を有する印刷データが各色毎に生成され、その印刷データが各LEDヘッド19K〜19Cに対し1ライン毎に供給される。このとき、設定範囲内の左端位置に対応する画素位置が原点位置(各ラインの書き出し位置)となり、1ライン分の画素データが設定範囲に対応する位置に書き込まれる。
なお、各LEDヘッド19K〜19Cは、主走査方向について、全て同じ長さ寸法を有し、互いに概ね同じ位置に取り付けられている。しかしながら、各部品の組み付け位置の誤差やフレームの歪み、あるいはカバー閉鎖時のカバー2Aの姿勢などに起因して、各LEDヘッド19K〜19Cの位置(ヘッド範囲)が主走査方向にばらつくことがある。
さて、設定範囲調整処理は、ユーザが例えば用紙の余白の大きさを変更したい場合などに、上記設定範囲の調整を行うための処理である。設定範囲調整処理は、ユーザが操作部46から指示を入力することにより開始される。CPU40は、図4に示す設定範囲調整処理を開始すると、まず各LEDヘッド19K〜19Cの主走査方向における位置の測定を行う(S101)。このヘッド位置の測定は、各LEDヘッド19K〜19C固有の位置を測定するものであって、言い換えれば、プリンタ1個体ごと、若しくは各LEDヘッド19K〜19Cごとの位置のばらつき(基準に対するずれ量)を取得するための処理である。
ここで、CPU40は、供給トレイ4から用紙3を送り出さずに既述の画像形成プロセスを実行する。CPU40は、このプロセスにおいて、各LEDヘッド19K〜19Cの左端位置付近の画素(発光素子)により感光ドラム28を露光させることで、例えば図5に示すように、ベルト13の表面に各色のマークMを印刷する。そして、パターン検出センサ15で各色のマークMを読み取り、各マークMの主走査方向(図5のX軸方向)の位置(Xk,Xy,Xm,Xc)を求め、その値をNVRAM43等に記憶する。
続いて、CPU40は、測定された各LEDヘッド19K〜19Cの左端位置(Xk,Xy,Xm,Xc)とその幅寸法とから、各LEDヘッド19K〜19Cのヘッド範囲を算出(取得)し、それらの値を各色についての印刷可能範囲(画像形成可能範囲の一例)としてNVRAM43に記憶くする(S102)。
また、CPU40は、4つのLEDヘッド19K〜19Cの印刷可能範囲が重なる領域、即ち全ての色を重ねて印刷可能な範囲を算出し、その値を全色の印刷可能範囲としてNVRAM43に記憶する。例えば、各LEDヘッド19K〜19Cが図3に示すように位置ずれしている場合には、最も右寄りのLEDヘッド19Yの左端位置が印刷可能範囲の左端位置となり、最も左寄りのLEDヘッド19Mの右端位置が印刷可能範囲の右端位置となる。
本実施形態における設定範囲調整処理では、ユーザが設定範囲の原点位置の移動量をドット単位で入力することができ、入力された値を調整値として確定することにより後述する印刷制御処理において設定範囲が変更される。なお、このとき設定範囲の大きさは変更されない。調整後の設定範囲が全色の印刷可能範囲内に収まるような調整値の範囲をここでは調整可能範囲という。なお、調整後の設定範囲は、必ずしも調整可能範囲内に収まるとは限らず、設定範囲の一部が調整可能範囲外になるように調整することも可能である。
また、この設定範囲調整処理においては、大きく分けて3通りの動作をユーザの選択により行うことができる。即ち、「調整可能範囲を報知する」「無条件で調整値を確定する」「調整可能範囲内の調整値を確定する」の3つのうちのいずれの動作を行うかをユーザが事前に設定する作業を行い、その設定値をNVRAM43に記憶させておくことができる。なお、「調整可能範囲内の調整値を確定する」が設定される場合には、さらにエラー報知を行うか否かのいずれかをユーザが設定し、その設定値をNVRAM43に記憶させておくことができる。
CPU40は、NVRAM43から上記設定値を読み出し、「調整可能範囲を報知する」が設定されている場合(S103:Yes)には、表示部45に調整可能範囲を表示する(S104)。例えば、初期状態の設定範囲と各LEDヘッド19K〜19Cの位置関係が図6に示す状態のときに、初期状態の設定範囲の原点位置から最も右寄りのLEDヘッド19Yの左端位置までの長さをドット単位で20dotとすると、−20dotが調整可能範囲の下限値となる。また、調整可能範囲の上限値を100dotとすると、表示部45には、例えば「−20dot〜100dot」のように表示され、これにより調整可能範囲がユーザに報知される。
続いて、CPU40は、表示部45にユーザによる調整値の入力を促す表示を行い(S105)、ここでユーザにより操作部46から調整値が入力される。このとき、ユーザは、ある規定の範囲内(例えば−50dot〜100dot等)の数値を入力することができ、調整可能範囲外の数値を入力することも可能である。そして、CPU40は、入力された値を調整値としてNVRAM43等に記憶することで確定し(S106)、この設定範囲調整処理を終了する。
また、CPU40は、「無条件で調整値を確定する」が設定されている場合(S103:No、S107:Yes)には、調整可能範囲を報知することなく、S105に進んで、ユーザに値を入力させ、S106にて入力された値を調整値として確定する。
また、「調整可能範囲内の調整値を確定する」が設定されている場合(S103:No、S107:No)には、表示部45に調整値の入力を促す表示を行い、ユーザにより調整値を入力させる(S108)。続いて、入力された値が調整可能範囲内か否かを判定し(S109)、調整可能範囲内である場合(S109:Yes)には、その値を調整値として確定し(S110)、この設定範囲調整処理を終了する。
またS109にて、入力された値が調整可能範囲内でない場合(S109:No)には、エラー報知を行う設定であれば(S111:Yes)、入力された値が調整可能範囲内に収まらない旨のメッセージ等を表示部45に表示することでエラー報知を行う(S112)。なお、エラー報知は、例えば、表示部45の所定のランプを点灯させるようにしても良く、あるいはスピーカ(図示せず)からエラー音を発するようにしても良い。エラー報知を行った後は、この設定範囲調整処理を終了する。
また、CPU40は、入力された値が調整可能範囲内でない場合(S109:No)に、エラー報知を行わない設定であれば(S111:No)、S108に戻る。即ち、この場合には、ユーザが入力した値が受け付けられないことになり、ユーザは、再度調整値の入力をやり直すことになる。
4.印刷制御処理
次にプリンタ1において実行される印刷制御処理の動作について説明する。図7は印刷制御処理の流れを示すフローチャートである。
ユーザがコンピュータ50上において、印刷指示を操作部55から入力すると、CPU51は、プリンタドライバを起動し、表示部56に設定画面を表示する。そこで、ユーザが操作部55により各種の印刷条件を設定すると、CPU51は、印刷対象の画像データを読み込んでPDL(ページ記述言語)等に変換する処理を行う。そして、その変換後のデータに、印刷指令(コマンド)や印刷条件の設定値等を付加した印刷データを生成し、その印刷データをネットワークインターフェイス57を介してプリンタ1に送信する。
プリンタ1のCPU40は、ネットワークインターフェイス44を介して印刷データ(印刷指令)を受信すると、図7に示す印刷制御処理を開始する。同図に示すように、CPU40は、まず受信した印刷データをラスター展開する(S201)。続いて、NVRAM43に記憶された調整値を読み出し、その調整値に応じて初期状態の設定範囲の原点位置を変更する(S202)。そして、CPU40は、以下に示す補正要否判定処理を実行する(S203)。
(補正要否判定処理)
図8は、補正要否判定処理の流れを示すフローチャートである。
この補正要否判定処理は、画像の欠損が生じることを防ぐために、印刷を実行する前に後述する縮小処理や調整値変更処理といった補正処理が必要となるか否かを判定するものである。CPU40は、図8に示す補正要否判定処理を開始すると、まず全色の印刷可能範囲内に設定範囲が含まれるかを判断する(S301)。全色の印刷可能範囲内に設定範囲が含まれる場合(S301:Yes)には、印刷データに基づく画像の全体を確実に印刷することができるため、CPU40は、補正不要と判定し(S302)、この補正要否判定処理を抜ける。
また、全色の印刷可能範囲内に設定範囲が含まれない場合(S301:No)には、印刷データの画像がブラック、イエロー、マゼンタ、シアンのうちのいずれの色を使用して印刷されるかを調べる(S303)。続いて、CPU40は、全ての使用色に対応するLEDヘッド19K〜19Cのヘッド範囲(全使用色の印刷可能範囲)内に設定範囲が含まれるかを判断する(S304)。全ての使用色のヘッド範囲内に設定範囲が含まれている場合(S304:Yes)には、印刷データに基づく画像の全体を確実に印刷することができるため、S302に進み、補正不要と判定する。
ヘッド範囲内に設定範囲が含まれない使用色が存在した場合(S304:No)には、印刷データに基づいて各使用色について実際に印刷を行う範囲である実印刷範囲を求める(S305)。具体的には、例えばイエロー色の実印刷範囲は、印刷データの画像のうちイエロー色を使用する箇所の左端位置(左端の画素位置)から右端位置(右端の画素位置)までの範囲になる。
続いて、CPU40は、全使用色のLEDヘッド19K〜19Cのヘッド範囲内に対応する色の実印刷範囲が含まれるかを判断する(S306)。全ての使用色のヘッド範囲内に対応する色の実印刷範囲が含まれている場合(S306:Yes)には、印刷データに基づく画像の全体を確実に印刷することができるため、S302に進み、補正不要と判定する。また、ヘッド範囲内に対応する色の実印刷範囲が含まれていないものが存在した場合(S306:No)には、印刷時に印刷データに基づく画像の少なくとも一部の色が欠損する可能性があるため、補正が必要と判定し(S307)、この補正要否判定処理を抜ける。
CPU40は、上記補正要否判定処理(図7のS203)を終えた後、補正が不要であると判定された場合(S204:No)には、印刷データに基づく画像の印刷を実行し(S205)、この印刷制御処理を終了する。これにより、印刷データの画像全体がユーザにより調整された設定範囲内に収まった状態で印刷が行われる。また、CPU40は、上記補正要否判定処理(S203)において、補正が必要であると判定された場合(S204:Yes)には、次に示す縮小処理を行う(S206)。
(縮小処理)
図9は、縮小処理の流れを示すフローチャートである。また、図10は、画像の縮小前の実印刷範囲を示す図であり、図11は、画像の縮小後の実印刷範囲を示す図である。
この縮小処理では、ユーザにより調整された設定範囲に印刷データに基づく画像を印刷した場合に、画像の欠損が生じないように画像の縮小を行う。CPU40は、図9に示す縮小処理を開始すると、各色の実印刷範囲が対応するLEDヘッド19K〜19Cのヘッド範囲(各色の印刷可能範囲)に含まれるように画像を縮小するための縮小率を算出する(S401)。
例えば、図10に示すように、シアンの実印刷範囲の一部がシアンのヘッド範囲から左側にはみ出ている場合には、この状態で印刷を行うとシアンの画像の一部が欠けることになる。そこで、印刷データの画像を所定の基準位置(中央位置等)を中心に縮小したときに、図11に示すように、シアンの実印刷範囲がシアンのヘッド範囲内に収まるような縮小率のうち最大の値を求める。
そして、CPU40は、算出した縮小率が0.95以上(1.00未満)である場合(S402:No)には、印刷データの画像をその縮小率で縮小した新たな印刷データを生成し(S403)、この縮小処理を抜ける。即ち、この場合、元画像が縮小される度合は僅かであるため、ユーザに縮小を実行するか否かの問い合わせを行うことなく、直ちに印刷を実行する。
また、CPU40は、算出した縮小率が0.80以下である場合(S402:Yes、S404:No)には、縮小率として異常な数値が算出されるエラーが生じた旨を表示部45に表示する(S405)。そして、RAM42に記憶されている、縮小印刷の許可・不許可を示すフラグの値を不許可とし(S406)、この縮小処理を抜ける。なお、このフラグは、初期値が許可とされている。
また、算出した縮小率が0.95未満でかつ0.80より大きい場合(S402:Yes、S404:Yes)には、表示部45に、算出した縮小率と、ユーザに表示された縮小率で画像の縮小を実行するか否かの指示の入力を促す表示を行う(S407)。縮小実行の指示が操作部46から入力された場合(S408:Yes)には、S403に進み、印刷データの画像を縮小した新たな印刷データを生成する。また、縮小の不実行が指示された場合(S408:No)には、既述のフラグの値を不許可とし、この縮小処理を抜ける。
CPU40は、上記縮小処理を終えた後(図7のS206)、縮小印刷が許可されたか否かを前述のフラグの値により判断し(S207)、許可されている場合(印刷データの画像縮小が実行された)場合(S207:Yes)には、S205に進み、縮小済みの印刷データに基づいて印刷を実行する。これにより、用紙3上に元の印刷データの縮小された画像の全体が印刷される。また、縮小印刷が許可されていない場合(S207:No)には、次に示す調整値変更処理を実行する(S208)。
(調整値変更処理)
図12は、調整値変更処理の流れを示すフローチャートである。この調整値変更処理では、設定範囲内に実印刷範囲が含まれるように、先にユーザにより設定された調整値を変更する処理を行う。
CPU40は、図12に示す調整値変更処理を開始すると、まずユーザに調整値の変更を実行するか否かの指示の入力を促す旨のメッセージを表示部45に表示する(S501)。そして、調整値の変更指示が操作部46から入力された場合(S502)には、設定範囲内に各使用色の実印刷範囲が含まれるように初期状態の設定範囲を移動するための調整値を算出する(S503)。
そして、算出された新しい調整値に応じて初期状態の設定範囲の原点位置を変更し(S504)、この調整値変更処理を抜ける。また、S502にて、調整値を変更しない指示が入力された場合(S502:No)には、そのまま調整値変更処理を抜ける。
こうして、上記調整値変更処理(図7のS208)を抜けた後、S205に進んで印刷を実行すると、調整値が変更されている場合には、変更された設定範囲に基づいて用紙3上に画像が印刷される。この場合には、画像の印刷位置は先にユーザが調整した設定範囲に基づいて印刷した場合と異なるものの、画像全体が欠損することなく、元の大きさのままで印刷される。
また、調整値変更処理(S208)において調整値が変更されずに印刷が実行された場合(S205)には、画像の一部が欠損する可能性があるものの、画像の縮小や設定範囲の変更がなされない状態で印刷が行われる。
(本実施形態の効果)
以上のように本実施形態によれば、画像が形成される設定範囲と形成手段(LEDヘッド19K〜19C)固有の印刷可能範囲(画像形成可能範囲)との位置関係に関する情報が報知されるため、ユーザが画像の欠損が生じる可能性があるか否か等の情報を把握することができる。これにより、設定範囲が印刷可能範囲内に収まらないことによる不具合の発生を抑制することができる。
また、形成手段の印刷可能範囲を取得するためには、例えばプリンタ1の製造時に外部の機材で印刷可能範囲を測定しその結果を装置内のメモリに記憶させておき、範囲の取得時にメモリの情報を参照するような構成も考えられる。しかしながら、このような構成では、例えば環境変化等により印刷可能範囲が変化した場合には対応できない。これに対し、本構成では、印刷可能範囲を測定する手段(パターン検出センサ15)を備えているため、印刷可能範囲が変化した場合にも対応することができる。
また、LEDヘッド19K〜19Cによりベルト13上に形成したマークMの位置を測定し、その測定結果から印刷可能範囲を取得する。これにより、既存の構成を利用して、簡易に印刷可能範囲の測定を行うことができる。
また、複数色を重ねて画像形成を行う際には、複数のLEDヘッド19K〜19Cにより画像を重ねて形成可能な範囲を印刷可能範囲として取得することで、例えばLEDヘッド19K〜19C間の組み付け位置のずれ等のために、形成した画像のうち一部の色が欠ける等の不具合の発生を防止することができる。
また、LEDヘッドの数が多いとそれだけ印刷可能範囲が小さくなるが、実際の画像形成に使用するLEDヘッド19K〜19Cのみについての印刷可能範囲を取得することで、同範囲をできるだけ大きくとることが可能となる。
また、入力した調整値に従った設定範囲が印刷可能範囲内に含まれるか否かが報知されるため、ユーザが画像の欠損を生じる可能性の有無等を容易に把握することができる。
また、実際に形成する画像全体が印刷可能範囲内に含まれるか否かに関する情報を報知するため、画像の欠損が生じるか否かについてより確実に把握することができる。
また、ユーザが入力した調整値に従った設定範囲が印刷可能範囲内に収まらない場合に、設定範囲が印刷可能範囲内に収まるように変更されるため、ユーザが調整をやり直す手間を省くことができる。
また、調整値に従った設定範囲が印刷可能範囲内に収まらない場合に印刷データの画像が縮小され、印刷可能範囲内に収められるため、画像の欠損を無くすことができる。
また、露光手段としてLEDを用いたものでは印刷可能範囲を大きく設計することがコストアップや装置の大型化につながり易いため、本発明により大きな効果を得ることができる。
また、画像が印刷可能範囲内に収まらないと判断した場合には、画像の形成位置を印刷可能範囲に合わせて補正する(例えば、設定範囲の変更や、画像の縮小等を行う)。これにより、設定範囲が印刷可能範囲内に収まらないことによる不具合の発生を抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、本発明を電子写真方式のLEDプリンタに適用した例を示したが、本発明は、例えばレーザプリンタやインクジェットプリンタなど、他の画像形成装置にも適用することができる。また、上記実施形態では、直接転写方式の画像形成装置を示したが、本発明は、中間転写ベルトや中間転写ドラム等の中間転写体を用いた画像形成装置にも適用することができる。この場合、形成手段の位置ずれ測定の際には中間転写体上にマークを形成し測定するようにしても良い。
(2)上記実施形態では、本発明の画像形成システムを画像形成装置単体で構成したものを示したが、画像形成システムを、例えば図2に示したような、ネットワークを介して接続されたプリンタ1とコンピュータ50とから構成しても良い。この場合、例えば、設定範囲と画像形成可能範囲との位置関係に関する情報やその他のメッセージ等をコンピュータ50の表示部56に表示させるように構成しても良く、あるいは、調整値やその他の指示をコンピュータ50の操作部55から入力し、プリンタ1側に伝達するように構成しても良い。
(3)ベルト(担持体)上に形成したパターンをパターン検出センサで読み取ることで、ベルトの速度ムラ等に起因する位置ずれの補正や、あるいは印刷濃度の補正等を行っても良い。これにより、部品を共通化できるため、コストを抑えることができる。
(4)上記実施形態では、設定範囲と画像形成可能範囲との位置関係に関する情報を報知する方法として、調整後の設定範囲が全色の印刷可能範囲内に収まるような調整値の範囲を調整可能範囲として表示するものや、エラー表示を行うものなどを示したが、ユーザが前述の情報を把握できるような方法であれば、報知の方法はそのようなものに限られない。例えば、調整値の入力の際に、表示部に表示された数値をキー操作により一定値ずつ増減できるようにするとともに、表示される数値が画像形成可能範囲外へ設定範囲を移動させるような値に変更できないように構成しても良い。
(5)上記実施形態では、調整値を表示部に画素単位(dot)で示したものを示したが、長さ単位(cm等)で示しても良く、あるいは数値を明示せずにグラフィカルに表示するようにしても良い。
(6)上記実施形態では、ユーザの指示により実行される設定範囲調整処理においてヘッド位置の測定を行うものを示したが、ヘッド位置の測定(即ち、形成手段固有の印刷可能範囲の測定)は、例えば、プリンタ1の電源投入直後や、前回の測定から所定時間が経過した場合、あるいはカバー開閉センサ48によりカバー2Aの閉鎖が検知された場合等に、自動的に行っても良い。これにより、印刷制御処理における範囲に関する各種の判断をより的確に行うことができる。また、ヘッド位置の測定は、プリンタ1の製造時に外部の機材で行い、その値をNVRAM43等に記憶させ、印刷可能範囲の取得時に記憶された情報を読み出すように構成しても良い。
本発明の画像形成システムを構成するプリンタの概略構成を示す側断面図 プリンタ及びコンピュータの電気的構成を示すブロック図 範囲に関する語句の定義を説明する図 設定範囲調整処理の流れを示すフローチャート ヘッド位置測定の際にベルト上に形成されるマークを示す図 ヘッド位置と設定範囲との位置関係の一例を示す図 印刷制御処理の流れを示すフローチャート 補正要否判定処理の流れを示すフローチャート 縮小処理の流れを示すフローチャート 画像の縮小前の実印刷範囲を示す図 画像の縮小後の実印刷範囲を示す図 調整値変更処理の流れを示すフローチャート
符号の説明
1…プリンタ(画像形成システム)
3…用紙(被記録媒体)
13…ベルト(担持体)
14…転写ローラ(形成手段)
15…パターン検出センサ(取得手段)
18K,18Y,18M,18C…LEDユニット(露光手段、形成手段)
20K,20Y,20M,20C…プロセスカートリッジ(形成手段)
28…感光ドラム(感光体)
40…CPU(調整手段、縮小手段、補正手段)
45…表示部(報知手段)
46…操作部(入力手段)
50…コンピュータ

Claims (11)

  1. 印刷データに基づく画像を設定範囲内に形成する形成手段と、
    前記形成手段固有の画像形成可能範囲を取得する取得手段と、
    前記設定範囲を調整するための調整値を入力する入力手段と、
    前記入力手段において入力された調整値に基づいて前記設定範囲の調整を行う調整手段と、
    前記調整値に基づく設定範囲と前記取得手段により取得された画像形成可能範囲との位置関係に関する情報を報知する報知手段と、
    を備える画像形成システム。
  2. 請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
    前記取得手段は、前記形成手段の画像形成可能範囲の測定を行う。
  3. 請求項2に記載の画像形成システムにおいて、
    被記録媒体を担持するか若しくは被記録媒体に転写される画像を担持する担持体を備え、
    前記取得手段は、前記形成手段により前記担持体上に形成されたマークの位置を測定し、その測定結果から画像形成可能範囲を取得する。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、
    前記形成手段は、複数設けられ、各形成手段により互いに画像を重ねて形成可能であり、
    前記取得手段は、前記複数の形成手段により画像を重ねて形成可能な範囲を前記画像形成可能範囲として取得する。
  5. 請求項4に記載の画像形成システムにおいて、
    前記取得手段は、前記複数の形成手段のうち印刷データの画像形成に使用するもののみについて画像を重ねて形成可能な範囲を前記画像形成可能範囲として取得する。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、
    前記報知手段は、前記入力手段において入力された調整値に基づいた設定範囲が前記画像形成可能範囲内に含まれるか否かを報知する。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、
    前記報知手段は、前記設定範囲に対応した前記印刷データに基づく画像全体の形成位置が前記画像形成可能範囲内に収まるか否かに関する情報を報知する。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、
    前記調整手段は、前記調整値に従った設定範囲が前記画像形成可能範囲内に収まらない場合に、前記設定範囲を前記画像形成可能範囲内に収めるように変更する。
  9. 請求項8に記載の画像形成システムにおいて、
    前記調整値に従った設定範囲が前記画像形成可能範囲内に収まらない場合に、前記印刷データに基づく画像全体が前記設定範囲内に収まるように前記印刷データの画像を縮小する縮小手段を備える。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、
    前記形成手段は、感光体と、
    一列に並んだ複数のLEDにより前記感光体を露光する露光手段と、を備える。
  11. 印刷データに基づく画像を設定範囲内に形成する形成手段と、
    前記形成手段固有の画像形成可能範囲を取得する取得手段と、
    前記設定範囲を調整するための調整値を入力する入力手段と、
    前記入力手段において入力された調整値に基づいて前記設定範囲の調整を行う調整手段と、
    前記印刷データに基づく画像が前記取得手段により取得された画像形成可能範囲内に収まるかを判断し、収まらないと判断した場合に前記画像の形成位置を前記画像形成可能範囲に合わせて補正する補正手段と、
    を備える画像形成システム。
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