JP2010004245A - 光受信装置およびデジタル受信回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル変換の高精度化を図ること。
【解決手段】局部発振器110、90°位相ハイブリッド回路120および光電変換素子131,132は、受信した信号光を、信号光の複素電界を示す電気信号に変換する。自走サンプリングトリガ源140は、信号光の周波数を基にあらかじめ設定された周波数のクロック信号を発振する。ADC151,152は、局部発振器110、90°位相ハイブリッド回路120および光電変換素子131,132によって変換された電気信号を、自走サンプリングトリガ源140によって発振されたクロック信号の周波数によってサンプリングするデジタル変換を行う。復調部164は、ADC151,152によって変換されたデジタル信号を復調する。
【選択図】図1

Description

この発明は、信号光を受信する光受信装置およびデジタル受信回路に関する。
従来の光通信では、光強度のON/OFFを用いて通信を行う直接検波方式が一般的に用いられていた。しかし、近年のインターネットの普及により、より伝送容量の大きな通信方式が、特に幹線系光通信システムにおいて要求されており、直接検波方式と比較して受信感度が高いコヒーレント光受信方式とデジタル信号処理技術を組み合わせたデジタルコヒーレント光受信方式が注目されている(たとえば、下記非特許文献1,2参照)。
デジタルコヒーレント光受信方式とは、受信した光信号を参照光と混合することによって、受信光信号の強度と位相情報を抽出可能な信号に変換し、その信号をADC(Analog/Digital Converter)によってデジタル信号に変換し、変換されたデジタル信号から光信号の強度および位相情報を抽出し、その信号をデジタル信号処理することによって、受信した信号を復調する方式である。参照光は1シンボル時間遅れた受信信号を用いることもできるし、受信側に用意した別のレーザから出力された光(局発光)を用いてもよい。
デジタルコヒーレント光受信においては、受信した光信号と参照光との光位相同期を行うことなく、デジタル信号処理技術を用いて受信信号と参照光の位相ずれを補償するため、従来のコヒーレント受信方式と比べて、高精度な参照光の位相制御が不要であることと、受信光信号の光電場の振幅と位相の両方の情報を電気信号として取得できるため、電気的な等化フィルタによって高精度な波形歪み補償が可能であることという特徴を有する。
デジタルコヒーレント光受信を用いる場合の変調方式として、強度変調などに代表される2値の変調方式だけでなく、たとえば、差動四位相変調(DQPSK:Differential Quadrature Phase Shift Keying)や、直交振幅変調(QAM:Quadrature Amplitude Modulation)などの多値位相変調(MPSK: Multi−ary Phase Shift Keying)も同じ受信器構成で実現することができる。
Xiang Liu,"DSP−Enhanced Differential Direct−Detection for DQPSK and m−ary DPSK",ECOC(European Conference on Optical Communication)2007,7.2.1 Dany−Sebastien Ly−Gagnon,Satoshi Tsukamoto,Kazuhiro Katoh,and Kazuro Kikuchi,Member,IEEE,Member,OSA,"Coherent Detection of Optical Quadrature Phase−Shift Keying Signals With Carrier Phase Estimation",JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY,VOL.24,NO.1,JANUARY 2006,pp.12−21
デジタル信号処理回路にて、クロック再生する一般的な方法として2つの方法が考えられる。クロック再生部をデジタル信号処理回路の波形歪み補償部の前段に設ける場合は、波形歪み補償部の前段の信号は波形が歪んでいるため、波形歪みが大きい場合サンプリングクロック信号を再生できないことがある。この場合は、ADCにおいてデジタル変換ができない。
また、クロック信号を再生できたとしても、再生したクロック信号の品質が悪いため、ADCにおけるデジタル変換の精度が低下する。これに対して、クロック再生部をデジタル信号処理回路の波形歪み補償部の後段に設けることも考えられるが、この場合は、再生したクロック信号のADCへのループ遅延が大きくなるため、クロック信号の品質が悪く、デジタル変換の精度が低下するという問題がある。
開示の光受信装置およびデジタル受信回路は、上述した問題点を解消するものであり、デジタルコヒーレント受信器の性能向上を図ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この光受信装置は、受信した信号光と参照光とを混合する混合手段と、前記混合手段により得られた信号光の複素電界信号を再構成可能な2つ以上の光信号を、電気信号に変換する光電変換手段と、前記信号光のシンボルレートを基にあらかじめ設定された周波数で、かつ信号光とは非同期の、サンプリングクロックを生成するサンプリングクロック生成手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を、前記サンプリングクロック生成手段によって生成されたサンプリングクロック信号の周波数でサンプリングし、デジタル信号に変換するデジタル変換手段と、前記デジタル変換手段によって変換されたデジタル信号から得られる複素デジタル信号を基に受信信号の復調を行うデジタル信号処理手段と、を備えることを要件とする。
上記構成によれば、自走するクロック発振器のクロック信号をサンプリングクロックとして用いることで、信号光の波形歪みの状態に関わらず、安定したデジタル変換を行うことができる。
開示の光受信装置およびデジタル受信回路によれば、受信信号光の波形歪の状態に関わらす、安定したデジタル変換ができ、デジタルコヒーレント受信器の性能向上を図ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この光受信装置およびデジタル受信回路の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる光受信装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる光受信装置100は、局部発振器110と、90°位相ハイブリッド回路120と、光電変換素子131および光電変換素子132(O/E:Optical Electrical)と、自走サンプリングトリガ源140と、ADC151およびADC152と、デジタル信号処理回路160と、を備えている。
光受信装置100は、90°位相ハイブリッド回路120を用いたコヒーレント方式の光受信装置である。局部発振器110、90°位相ハイブリッド回路120、光電変換素子131および光電変換素子132は、受信した信号光と参照光とを混合し、混合して得られた信号光の複素電界信号を再構成可能な2つ以上の光信号を、電気信号に変換する光電変換手段である。
具体的には、局部発振器110、90°位相ハイブリッド回路120、光電変換素子131および光電変換素子132は、受信した信号光の局部発振器出力光の位相と同じ成分の光信号と、局部発振器出力光の位相から90°ずれた光を基準とした光信号、つまり受信信号の複素電界を示す信号を電気信号に変換する。局部発振器110から出力された局発光は、90°位相ハイブリッド回路120へ入力される。
90°位相ハイブリッド回路120には、受信した信号光と、局部発振器110から出力された局発光(参照光)と、が入力される。90°位相ハイブリッド回路120は、入力された局発光を用いて、入力された信号光の複素電界を抽出する。
90°位相ハイブリッド回路120は、抽出した複素電界の実部に応じた強度の光(I成分)を光電変換素子131へ出力する。また、90°位相ハイブリッド回路120は、抽出した複素電界の虚部に応じた強度の光(Q成分)を光電変換素子132へ出力する。
光電変換素子131は、90°位相ハイブリッド回路120から出力された光を受光し、受光した光の強度に応じた電気信号をADC151へ出力する。光電変換素子132は、90°位相ハイブリッド回路120から出力された光を受光し、受光した光の強度に応じた電気信号をADC152へ出力する。光電変換素子131および光電変換素子132のそれぞれは、たとえばフォトダイオード(PD:Photo Diode)である。
自走サンプリングトリガ源140は、サンプリングのタイミングを決めるクロック信号を発振する自走のサンプリングクロック生成手段である。自走サンプリングトリガ源140は、発振したクロック信号をADC151およびADC152のそれぞれへ出力する。クロック信号は、信号光とは非同期の信号となる。ここで、光受信装置100が受信する信号光のシンボルレートをFcとする。また、自走サンプリングトリガ源140が発振するクロック信号の周波数をサンプリング周波数Fsとする。
サンプリング周波数Fsは、信号シンボルレートFcを元にあらかじめ設定される。具体的には、サンプリング周波数Fsは、信号シンボルレートFcの半分の整数倍Fc/2×N(N=1,2,3,…)付近に設定される。ただし、自走サンプリングトリガ源140のクロック信号は自走であるため、サンプリング周波数Fsは信号シンボルレートFcの半分の整数倍Fc/2×N+α(α≠0,αの絶対値はFc/2×N未満)となる。
ADC151は、光電変換素子131から出力された電気信号を、自走サンプリングトリガ源140から出力されたクロック信号のタイミングによって標本化するデジタル変換を行うデジタル変換手段である。ADC152は、光電変換素子132から出力された電気信号を、自走サンプリングトリガ源140から出力されたクロック信号のタイミングによって標本化するデジタル変換を行うデジタル変換手段である。
具体的には、ADC151およびADC152のそれぞれは、自走サンプリングトリガ源140からのクロック信号のタイミングによって電気信号を標本化し、標本化した各信号を量子化することによってデジタル変換を行う。ADC151およびADC152のそれぞれは、デジタル変換したデジタル信号をデジタル信号処理回路160へ出力する。以下の説明において、デジタル信号によって、もしくはデジタル信号を再構成することによって得られた受信信号の電界情報を複素デジタル信号と呼ぶこととする。
デジタル信号処理回路160は、ADC151およびADC152から出力された各デジタル信号に対するデジタル処理を行う。デジタル信号処理回路160は、波形歪み補償部161と、位相差検出部162と、サンプリング部163と、復調部164と、を備えている。デジタル信号処理回路160は、たとえばCPU(Central Processing Unit)などのデジタル回路である。
デジタル信号処理回路160においては、ADC151およびADC152からそれぞれI信号およびQ信号として入力された各デジタル信号が各々処理されるが、ここでは、I信号およびQ信号を一つの複素デジタル信号として扱う。
波形歪み補償部161は、ADC151およびADC152から出力された複素デジタル信号を用いてデジタル信号処理により受信光信号の波形歪み補償を行う。波形歪み補償部161は、たとえば、波長分散補償や偏波モード分散(PMD:Polarization Mode Dispersion)補償を行う。波形歪み補償部161は、波形の歪みを補償した複素デジタル信号を、位相差検出部162およびサンプリング部163のそれぞれへ出力する。
位相差検出部162は、波形歪み補償部161から出力された複素デジタル信号に基づいて、受信した信号光と、自走サンプリングトリガ源140から出力されるクロック信号と、の位相差を検出する。たとえば、位相差検出部162は、波形歪み補償部161から出力された複素デジタル信号の強度の変化を監視することで、受信した信号光と、自走サンプリングトリガ源140からのクロック信号と、の位相差を検出することができる。
具体的には、位相差検出部162は、複素デジタル信号の強度が一定の場合は、信号光とクロック信号の位相差がないと判断する。また、位相差検出部162は、複素デジタル信号の強度変化が急激なほど、信号光とクロック信号の位相差が大きいと判断する。位相差検出部162は、検出した位相差を示す信号をサンプリング部163へ出力する。
位相差検出部162による位相比較の詳細については、たとえば「Modified Gardner Detector IEEE TRANSACTIONS ON COMMUNICATIONS,VOL.52,NO.10,OCTOBER 2004 A Modified Gardner Detector for Symbol Timing Recovery of M−PSK Signals」を参照してもよい。
サンプリング部163は、波形歪み補償部161から出力された複素デジタル信号を、信号シンボルレートFcの半分の整数倍の周波数Fc/2×Nでサンプリングする。具体的には、サンプリング部163は、位相差検出部162から出力される信号が示す位相差と、あらかじめ設定されたサンプリング周波数Fsと、に基づいて周波数Fc/2×Nを算出する。
そして、サンプリング部163は、算出した周波数Fc/2×Nによって複素デジタル信号をサンプリングする。また、サンプリング部163は、サンプリングした複素デジタル信号の周波数がFc(サンプリングレート)となるようにダウンサンプリングを行ってから復調部164へ出力する。復調部164は、サンプリング部163から出力された複素デジタル信号を基に受信信号を復調する。復調部164は、信号光と局発光の位相ずれや周波数ずれなどを補償し、受信信号を復調する。そして、復調によって得られたデータを外部へ出力する。
なお、個々では、光受信装置100が局部発振器110を備えている構成について説明したが、光受信装置100自体が局部発振器110を備えていない構成でもよい。たとえば、光受信装置100が外付けの局部発振器に接続され、90°位相ハイブリッド回路120は、外付けの局部発振器からの局発光を用いて信号光の複素電界を抽出してもよい。
図2は、図1に示した90°位相ハイブリッド回路の概念図である。図2に示すように、90°位相ハイブリッド回路120は、分岐部211および分岐部212と、90°位相シフト部220と、干渉部231および干渉部232と、を備えている。分岐部211には外部からの信号光が入力される。分岐部211は入力された信号光を分岐する。分岐部211は、分岐した各信号光をそれぞれ干渉部231および干渉部232へ出力する。
分岐部212には局部発振器110からの局発光が入力される。分岐部212は、入力された局発光を分岐する。分岐部212は、分岐した各局発光をそれぞれ干渉部231および90°位相シフト部220へ出力する。90°位相シフト部220は、分岐部212から出力された局発光の位相を90°シフトさせる。90°位相シフト部220は、位相をシフトさせた局発光を干渉部232へ出力する。
干渉部231は、分岐部211から出力された信号光と、分岐部212から出力された局発光と、を干渉させる。干渉部231は、干渉させた光をI信号として光電変換素子131へ出力する。干渉部232は、分岐部211から出力された信号光と、90°位相シフト部220から出力された局発光と、を干渉させる。干渉部232は、干渉させた光をQ信号として光電変換素子132へ出力する。
図3は、図1に示したサンプリング部の具体例を示すブロック図である。図3において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図3に示すように、サンプリング部163は、間引き/挿入部311と、2×(N/4):1ダウンサンプリング部312と、を備えている。間引き/挿入部311は、波形歪み補償部161から出力された複素デジタル信号から信号を間引き、または複素デジタル信号に信号を挿入することで、複素デジタル信号の周波数を、受信信号のシンボルレートFcの半分の整数倍Fc/2×Nにする。
ここでは、N=4とする。この場合は、自走サンプリングトリガ源140が発振するクロック信号はFc/2×N+α=Fc×2+αに設定される。また、間引き/挿入部311は、波形歪み補償部161から出力された周波数Fc/2×N+α=Fc×2+αの複素デジタル信号の周波数をFc×2=Fc×2にする。
間引き/挿入部311は、周波数をFc×2にした複素デジタル信号を2×(N/4):1ダウンサンプリング部312へ出力する。2×(N/4):1ダウンサンプリング部312は、間引き/挿入部311から出力された複素デジタル信号に対してダウンサンプリングを行い、複素デジタル信号の周波数を受信信号のシンボルレートFcにする。2×(N/4):1ダウンサンプリング部312は、ダウンサンプリングを行った複素デジタル信号を復調部164へ出力する。
一般的には、2×(N/4):1ダウンサンプリング部312は、間引き/挿入部311から出力された複素デジタル信号の周波数を信号のシンボルレートにダウンサンプリングする。2×(N/4):1ダウンサンプリング部312は信号のシンボルレートにダウンサンプリングする回路とした。しかしながら、復調器においてシンボルレートにダウンサンプリングする機能がある場合、2×(N/4):1ダウンサンプリング部312は、シンボルレートのFc/2×M(Mは整数)にダウンサンプリングする回路でもよい。
図4は、サンプリング部によるサンプリングを示すグラフ(その1)である。図4において、横軸は時間を示している。縦軸は説明を簡単にするために受信する信号光の光強度とした。光強度は複素デジタル信号からI信号2+Q信号2で算出することができる。波形411は、ADCで量子化される前の受信信号光の強度波形を示している。波形411に示すように、受信する信号光は、ここではRZ(Return to Zero)パルス化された信号光である。RZパルス化も説明を簡単にするためであって、NRZ(Non Return to Zero)信号としてもよい。
波形411における■および□は、ADC151またはADC152によってサンプリングされた量子化データである。各量子化データのうちの、■は偶数ビットの量子化データを示し、□は奇数ビットの量子化データを示している。波形412は、ADC151またはADC152から出力される複素デジタル信号を示している。波形412は、■および□で示す各量子化データを各立ち上がり部分/立ち下がり部分とする矩形波である。
サンプリング周波数Fsが、信号シンボルレートFcの2倍、すなわち、Fs=Fc×2+α(N=4,α=0)であると仮定すると、■および□で示す各量子化データは、波形411の1シンボルに対して2つずつサンプリングされる。
ここでは、サンプリング周波数Fsが、信号周波数Fcの2倍よりわずかに大きい場合、すなわち、Fs=Fc×2+α(N=4,α>0)の場合を示している。この場合は、波形411の周波数の2倍のFc×2よりも波形412の周波数Fsの方がαだけ高いため、■および□で示す各量子化データは、波形411に対して位相が徐々にずれる。
このため、各量子化データのうちの量子化データ421〜423が波形411の1シンボル内でサンプリングされている。また、量子化データ431〜433および量子化データ441〜443(量子化データ443は不図示)も同様に、それぞれ波形411の1シンボル内でサンプリングされている。このように、波形411の1シンボル内で3つの量子化データがサンプリングされる状態は、周波数Fc/2×Nとサンプリング周波数Fsの差αの周波数で発生する。
間引き/挿入部311は、各量子化データの中から周波数αで量子化データを間引く。間引き/挿入部311によって量子化データが間引かれた複素デジタル信号(波形412)の周波数はFc×2になる。2×(N/4):1ダウンサンプリング部312は、間引き/挿入部311により量子化データが間引かれた複素デジタル信号(波形412)のうちの、偶数ビットと奇数ビットのいずれかを取り出すことでダウンサンプリングを行う。
ここで、波形412における■および□に示すように、偶数ビットの量子化データ(■)が奇数ビットの量子化データ(□)よりも低い期間T1,T3,…と、偶数ビットの量子化データ(■)が奇数ビットの量子化データ(□)よりも高い期間T2,T4,…と、が交互になる。2×(N/4):1ダウンサンプリング部312は、期間T1,T3,…においては、奇数ビットの量子化データをサンプリングする。
また、2×(N/4):1ダウンサンプリング部312は、期間T2,T4,…においては、偶数ビットの量子化データをサンプリングする。これにより、2×(N/4):1ダウンサンプリング部312によってダウンサンプリングされた複素デジタル信号の周波数は、間引き/挿入部311によって量子化データが間引かれた複素デジタル信号の周波数の半分であるFcになる。
図5は、図3に示した間引き/挿入部の具体例1を示すブロック図である。図5に示すように、間引き/挿入部311は、周波数算出部510と、DCO520(Digital Control Oscillator:デジタル制御発振回路)と、FF回路530(Flip Flop:フリップフロップ回路)と、を備えている。
周波数算出部510は、位相差検出部162から出力された信号が示す位相差の変化量(微分値)、Δ位相差[rad]と、サンプリング周波数Fsと、に基づいて、たとえば下記(1)式によって信号周波数Fcの半分の整数倍の周波数Fc/2×Nを算出する。
Fc/2×N=Fs×(1−Δ位相差/2π) …(1)
周波数算出部510は、算出した周波数Fc/2×Nを示す信号をDCO520へ出力する。DCO520は、周波数算出部510から出力された信号が示す周波数Fc/2×Nのクロック信号を発振してFF回路530へ出力する。
FF回路530は、波形歪み補償部161から出力された複素デジタル信号を周波数Fc/2×Nでリタイミングする。具体的には、FF回路530は、波形歪み補償部161から出力された複素デジタル信号をラッチし、ラッチした複素デジタル信号をDCO520から出力されたクロック信号のタイミングによって2×(N/4):1ダウンサンプリング部312へ出力する。
ここでは、α>0であるため、波形歪み補償部161からFF回路530へ入力された周波数Fc/2×N+αの複素デジタル信号の中で、FF回路530から出力されずに上書きされるデータが周波数αで発生する。このため、周波数αでデータが間引かれる。なお、α<0である場合は、FF回路530にラッチされている間に2回出力されるデータが周波数αで発生する。このため、周波数αでデータが挿入される。
図6は、図3に示した2×(N/4):1ダウンサンプリング部の具体例1を示すブロック図である。ここでは、N=4の場合、すなわち2:1ダウンサンプリングの場合について説明する。図6に示すように、2×(N/4):1ダウンサンプリング部312は、1:2多重分離部610と、強度算出部621および強度算出部622と、平均化部631および平均化部632と、セレクト部640とを備えている。1:2多重分離部610は、間引き/挿入部311から出力された複素デジタル信号を、信号シンボルレートFcの複素デジタル信号に時間多重分離する。
具体的には、1:2多重分離部610(1:2Demax)は、間引き/挿入部311から出力された複素デジタル信号の奇数ビットの量子化データAをセレクト部640および強度算出部621へ出力する。また、1:2多重分離部610は、間引き/挿入部311から出力された複素デジタル信号の偶数ビットの量子化データBをセレクト部640と強度算出部622へ出力する。
強度算出部621(Abs(I+jQ)^2)は、1:2多重分離部610から出力された奇数ビットの量子化データ(I+jQ)の絶対値の2乗を強度として算出する。強度算出部621は、算出した値を平均化部631へ出力する。強度算出部622は、1:2多重分離部610から出力された偶数ビットの量子化データ(I+jQ)の絶対値の2乗を強度として算出する。強度算出部622は、算出した値を平均化部632へ出力する。
平均化部631は、強度算出部621から出力される値の平均値a(時間平均)をセレクト部640へ出力する。平均化部632は、強度算出部622から出力される値の平均値b(時間平均)をセレクト部640へ出力する。セレクト部640は、1:2多重分離部610から出力された奇数ビットの量子化データAおよび偶数ビットの量子化データBのうちのいずれかを選択して復調部164へ出力する。
具体的には、セレクト部640は、平均化部631からの平均値aが平均化部632からの平均値bよりも大きい場合は、奇数ビットの量子化データAを選択して出力する。また、セレクト部640は、平均化部631からの平均値aが平均化部632からの平均値b以下である場合は、偶数ビットの量子化データBを選択して出力する。
これにより、図4に示したように、2×(N/4):1ダウンサンプリング部312は、期間T1,T3,…においては、データ□の量子化データをサンプリングし、期間T2,T4,…においては、データ■の量子化データを取り出すことができる。これにより、奇数ビットの量子化データおよび偶数ビットの量子化データのうちの、強度が高い方を常に選択してサンプリングすることができる。このため、復調部164へ出力する複素デジタル信号のSN(Signal Noise)比を向上させることができる。
図7は、図5に示したFF回路によるリタイミングを示すグラフである。図7において、図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。波形412における△は、FF回路530によってリタイミングされ、FF回路530から出力される各データを示している。△で示すデータは、■および□で示す各量子化データのうちの量子化データ422,432,442を除く各量子化データに対応している。
一方、量子化データ422,432,442に対応するデータはFF回路530から出力されない。すなわち、波形411の1シンボルに3つずつサンプリングされた量子化データ421〜423,量子化データ431〜433,量子化データ441〜443から、それぞれ量子化データ421,431,441が間引かれていることがわかる(量子化データ443は不図示)。
図8は、デジタル信号処理回路の各部の出力を示す図(その1)である。図8において、図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。デジタル信号811は、波形歪み補償部161から出力される複素デジタル信号を示している。デジタル信号811における符号1〜12で示すデータは各量子化データである。たとえば、符号10〜12で示す各量子化データは、図4に示した量子化データ421〜423に対応している。デジタル信号811の周波数は、2×Fc+α(α>0)である。
デジタル信号812は、間引き/挿入部311から出力される複素デジタル信号を示している。間引き/挿入部311はデジタル信号811から周波数αでデータを間引くため、デジタル信号812の周波数は2×Fcになる。ここでは、デジタル信号811のうちの、符号11で示したデータ(図4の量子化データ422)が間引かれている。
デジタル信号813は、2×(N/4):1ダウンサンプリング部312から出力される複素デジタル信号を示している。2×(N/4):1ダウンサンプリング部312はデジタル信号812の周波数をシンボルレートFcにする。また、デジタル信号813は、期間T1では奇数ビットのデータ(符号1,3,5)をサンプリングし、期間T2では偶数ビットのデータ(符号8,10,12)をサンプリングした信号である。
図9は、図3に示した間引き/挿入部の具体例2を示すブロック図である。図9に示すように、間引き/挿入部311は、しきい値判定部910と、周波数算出部920と、DCO930と、バッファ940と、を備えた構成でもよい。しきい値判定部910は、位相差検出部162から出力された信号が示す位相差を積分する。
しきい値判定部910は、積分値が所定のしきい値を超えると、その旨の信号を周波数算出部920およびバッファ940へ出力する。また、しきい値判定部910は、積分値が所定のしきい値を超えた旨の信号を出力すると積分値をリセットする。
ここで、しきい値判定部910から出力される信号の周波数は、信号周波数Fcの半分の整数倍の周波数Fc/2×Nと、サンプリング周波数Fsと、の差αになる。周波数算出部920は、しきい値判定部910から出力される信号の周波数αとサンプリング周波数Fsに基づいて、信号周波数Fcの半分の整数倍の周波数Fc/2×Nを算出する。具体的には、周波数算出部920は、Fs−αを演算することでFc/2×Nを算出する。
周波数算出部920は、算出した周波数Fc/2×Nを示す信号をDCO930へ出力する。DCO930は、周波数算出部920から出力された信号が示す周波数Fc/2×Nのクロック信号を発振してバッファ940へ出力する。バッファ940は、波形歪み補償部161から出力された複素デジタル信号を格納する。
そして、バッファ940は、DCO930から出力されたクロック信号のタイミングによって、格納したデータを一つずつ2×(N/4):1ダウンサンプリング部312へ出力する。バッファ940は、先に格納したデータを先に出力するFIFO(First In First Out)型のバッファである。
また、バッファ940は、積分値が所定のしきい値を超えた旨の信号がしきい値判定部910から出力されると、格納したデータを一つ消去する。これにより、周波数Fc/2×N+αの複素デジタル信号から周波数αでデータを間引くことができる。たとえば、バッファ940は、格納したデータのうちの、最初に格納したデータを消去する。
図10は、図9に示した間引き/挿入部の変形例を示すブロック図である。図10において、図9に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。ここでは、間引き/挿入部311の前段において、複素デジタル信号が並列数M(M=2,3,4,…)で並列化されており、間引き/挿入部311によってM個の複素デジタル信号を並列処理しつつ、データの間引きまたは挿入を行う構成について説明する。
この場合は、間引き/挿入部311は、図10に示すように、しきい値判定部910と、周波数算出部920と、DCO930と、1/M分周部1010と、M×M個のバッファ#11,#12,…,#1M,#21,#22,…,#2M,…,#M1,#M2,…,#MMと、M個のセレクタ#1〜#Mと、を備えている。図10においては、しきい値判定部910、周波数算出部920、DCO930および1/M分周部1010からの各出力は点線矢印で示している。
間引き/挿入部311へ入力されるM個の複素デジタル信号をそれぞれデータ1,2,…,Mとする。データ1,2,…,Mの周波数は、信号周波数Fcの1/MのFc/Mである。バッファ#11,#21,…,#M1のそれぞれにはデータ1が格納される。また、バッファ#12,#22,…,#M2のそれぞれにはデータ2が格納される。一般的には、バッファ#1M,#2M,…,#MMのそれぞれにはデータMが格納される。
しきい値判定部910は、積分値が所定のしきい値を超えた旨の信号を周波数算出部920、バッファ#11,#21,…,#M1およびセレクタ#1,#2,…,#Mのそれぞれへ出力する。DCO930は、周波数算出部920から出力された信号が示す周波数Fc/2×Nのクロック信号を発振して1/M分周部1010へ出力する。
1/M分周部1010は、DCO930から出力されたクロック信号の周波数を1/Mに分周してバッファ#11,#12,…,#1M,#21,#22,…,#2M,…,#M1,#M2,…,#MMのそれぞれへ出力する。ここで、周波数算出部920が周波数Fc/2×N/Mの周波数を算出し、DCOが周波数Fc/2×N/Mのクロック信号を発振し、1/M分周部1010がない構成でもよい。
バッファ#11,#12,…,#1Mのそれぞれは、1/M分周部1010からのクロック信号のタイミングによって、格納したデータを一つずつセレクタ#1へ出力する。また、バッファ#21,#22,…,#2Mのそれぞれは、1/M分周部1010からのクロック信号のタイミングによって、格納したデータを一つずつセレクタ#2へ出力する。
一般的には、バッファ#M1,#M2,…,#MMのそれぞれは、1/M分周部1010からのクロック信号のタイミングで、格納したデータを一つずつセレクタ#Mへ出力する。また、バッファ#11,#21,…,#M1は、積分値が所定のしきい値を超えた旨の信号がしきい値判定部910から出力されると、格納したデータを一つ消去する。
セレクタ#1〜#Mは、初期状態においては、それぞれデータ1〜Mを出力する。すなわち、セレクタ#1は、バッファ#11から出力されたデータを2×(N/4):1ダウンサンプリング部312へ出力する。また、セレクタ#2は、バッファ#22から出力されたデータを2×(N/4):1ダウンサンプリング部312へ出力する。一般的には、セレクタ#Mは、バッファ#MMから出力されたデータを2×(N/4):1ダウンサンプリング部312へ出力する。
また、セレクタ#1〜#Mは、積分値が所定のしきい値を超えた旨の信号がしきい値判定部910から出力されると、出力するデータのレーンを一つずつずらす。すなわち、セレクタ#1はバッファ#12から出力されたデータを出力し、セレクタ#2はバッファ#23から出力されたデータを出力する。一般的には、セレクタ#Mは、バッファ#M1から出力されたデータを2×(N/4):1ダウンサンプリング部312へ出力する。
これにより、データ1が間引かれ、その分だけ出力レーンをつめて、セレクタ#1〜#M−1からそれぞれデータ2〜Mが出力される。また、セレクタ#1からは、バッファ#11に格納された次のデータ1が出力される。なお、ここでは常にデータ1を間引く構成について説明したが、間引くデータはデータ1に限られない。
たとえば、データMを間引く場合には、しきい値判定部910は、積分値が所定のしきい値を超えた旨の信号をバッファ#1M,#2M,…,#MMのそれぞれへ出力する。バッファ#1M,#2M,…,#MMのそれぞれは、積分値が所定のしきい値を超えた旨の信号がしきい値判定部910から出力されると、格納しているデータを一つ消去する。
図11は、図3に示した2×(N/4):1ダウンサンプリング部の具体例2を示すブロック図である。ここでは、N=4の場合、すなわち2:1ダウンサンプリングの場合について説明する。図11に示すように、2×(N/4):1ダウンサンプリング部312は、1:2多重分離部1110と、加算部1120と、を備えた構成でもよい。1:2多重分離部1110は、間引き/挿入部311から出力された複素デジタル信号を時間多重分離する。
具体的には、1:2多重分離部1110は、間引き/挿入部311から出力された複素デジタル信号の奇数ビットの量子化データAを加算部1120へ出力する。また、1:2多重分離部1110は、間引き/挿入部311から出力された複素デジタル信号の偶数ビットの量子化データBを加算部1120へ出力する。
加算部1120は、1:2多重分離部1110から出力された複素デジタル信号A(奇数ビットの量子化データ)と、1:2多重分離部1110から出力された複素デジタル信号B(偶数ビットの量子化データ)と、を加算する。加算部1120は、加算結果を示す複素デジタル信号を復調部164へ出力する。
図12は、図11に示した2×(N/4):1ダウンサンプリング部によるダウンサンプリングを示すグラフである。図12において、図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図11に示した2×(N/4):1ダウンサンプリング部312は、たとえば、図12の点線1210で囲む量子化データ1221および量子化データ1222の加算結果の複素デジタル信号を復調部164へ出力する。
このように、2×(N/4):1ダウンサンプリング部312では、ダウンサンプリング後のデジタル信号は、連続する奇数ビットの量子化データと偶数ビットの量子化データの加算結果になる。これにより、ダウンサンプリングの際に光強度が低い量子化データをサンプリングしてしまう場合の複素デジタル信号のSN比を向上させることができる。
図13は、図3に示した間引き/挿入部の具体例3を示すブロック図である。ここでは、間引き/挿入部311の具体例3とともに、具体例3に対応する位相差検出部162について説明する。位相差検出部162は、1:2多重分離部1310と、絶対値演算部1321および絶対値演算部1322と、1ビット遅延回路1331および1ビット遅延回路1332と、減算回路1341および減算回路1342と、を備えている。
1:2多重分離部1310(1:2Demax)は、波形歪み補償部161から出力された複素デジタル信号を、信号周波数Fcの複素デジタル信号に時間多重分離する。具体的には、1:2多重分離部1310は、波形歪み補償部161から出力された複素デジタル信号の奇数ビットの量子化データAを絶対値演算部1321へ出力する。
また、1:2多重分離部1310は、波形歪み補償部161から出力された複素デジタル信号の偶数ビットの量子化データBを絶対値演算部1322へ出力する。絶対値演算部1321、絶対値演算部1322、1ビット遅延回路1331、1ビット遅延回路1332、減算回路1341および減算回路1342は、1:2多重分離部1310によって時間多重分離された複素デジタル信号の微分値を算出する微分算出手段である。
絶対値演算部1321(ABS)は、1:2多重分離部1310から出力された複素デジタル信号のI信号とQ信号からなる複素信号の絶対値を算出し、算出した絶対値を示す信号を1ビット遅延回路1331および減算回路1341のそれぞれへ出力する。絶対値演算部1322は、1:2多重分離部1310から出力された複素デジタル信号のI信号とQ信号からなる複素信号の絶対値を算出し、算出した絶対値を示す信号を1ビット遅延回路1332および減算回路1342のそれぞれへ出力する。
1ビット遅延回路1331(Z−1)は、絶対値演算部1321から出力された信号を1ビット遅延させて減算回路1341へ出力する。1ビット遅延回路1332は、絶対値演算部1322から出力された信号を1ビット遅延させて減算回路1342へ出力する。
減算回路1341は、絶対値演算部1321から出力された信号と、1ビット遅延回路1331から出力された信号と、を減算する。減算回路1341は、減算結果を示す信号を間引き/挿入部311へ出力する。減算回路1342は、絶対値演算部1322から出力された信号と、1ビット遅延回路1332から出力された信号と、を減算する。減算回路1342は、減算結果を示す信号を間引き/挿入部311へ出力する。
減算回路1341から出力される信号は、複素デジタル信号の奇数ビットの微分値を示す。複素デジタル信号の奇数ビットの微分値は、サンプリングクロックと複素デジタル信号の奇数ビットとの位相差と等価である。減算回路1342から出力される信号は、複素デジタル信号の偶数ビットの微分値を示す。複素デジタル信号の偶数ビットの微分値は、サンプリングクロックと複素デジタル信号の偶数ビットとの位相差と等価である。
間引き/挿入部311は、符号反転判別部1350と、周波数算出部920と、DCO930と、バッファ940と、を備えている。符号反転判別部1350は、減算回路1341からの微分値と、減算回路1342からの微分値と、のいずれかの符号が負から正に変化すると、その旨の信号を周波数算出部920およびバッファ940へ出力する。
ここで、符号反転判別部1350から出力される信号の周波数は、信号周波数Fcの整数倍の周波数Fc×Nと、サンプリング周波数Fsと、の差になる。周波数算出部920は、符号反転判別部1350から出力される信号と、サンプリングクロックの周波数と、に基づいて、信号周波数Fcの整数倍の周波数Fc×Nを算出する。
バッファ940は、微分値が負から正に変化した旨の信号が符号反転判別部1350から出力されると、バッファ940に格納しているデータを一つ消去する。周波数Fc/2×N+αの複素デジタル信号から周波数αでデータを間引くことができる。たとえば図4の■および□で示すように、各量子化データのうちの、微分値(前の量子化データからの変化量)が負から正に変化する量子化データは、光強度が低い量子化データである。
したがって、微分値が負から正に変化した旨の信号が符号反転判別部1350から出力されるたびにバッファ940に格納されたデータを消去することで、各量子化データのうちの、光強度が低い量子化データを間引くことができる。このため、復調部164へ出力する複素デジタル信号のSN比を向上させることができる。
図14は、図3に示したデジタル信号処理回路の変形例を示すブロック図である。図14において、図3に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図14に示すように、デジタル信号処理回路160は、図3に示した構成に加えて、パラメータ決定部1410を備えていてもよい。サンプリング部163は、サンプリングした複素デジタル信号を復調部164およびパラメータ決定部1410へ出力する。
パラメータ決定部1410は、サンプリング部163から出力された複素デジタル信号に基づいて、波形歪み補償部161における補償パラメータを決定する。たとえば、波形歪み補償部161において、分散補償のためのFIR(Finite Impulse Response:有限インパルス応答)フィルタ処理を行う場合は、パラメータ決定部1410は、FIRフィルタ処理のタップ係数を補償パラメータとして決定する。
タップ係数の決定には、たとえば、CMA(Constant Modulus Algorithm)を用いることができる。パラメータ決定部1410は、決定した補償パラメータを波形歪み補償部161へ出力する。波形歪み補償部161は、パラメータ決定部1410から出力された補償パラメータを用いて波形歪み補償を行う。これにより、波形歪み補償部161における波形歪み補償を精度よく行うことができる。
図15は、サンプリング部によるサンプリングを示すグラフ(その2)である。図15において、図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。以上においてはα>0の場合について説明したが、図15においては、α<0の場合、すなわち、自走サンプリングトリガ源140から出力されるサンプリングクロックの周波数が、信号周波数Fcの半分の整数倍よりも小さい場合を示している。
α>0の場合は、1つの量子化データしかサンプリングされないシンボルが周波数αで現れる。この場合は、間引き/挿入部311は、デジタル信号811から周波数αでデータを挿入することになる。たとえば、間引き/挿入部311は、波形411において、符号1511,1512,1513,1514に示す箇所にデータを挿入する。これにより、デジタル信号812の周波数はFc/2×Nになる。挿入されるデータは、0または1でもよいし、1ビット前のコピーなどでもよい。
図16は、デジタル信号処理回路の各部の出力を示す図(その2)である。図16において、図8に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。デジタル信号811の周波数は、Fc/2×N+α(α<0)である。間引き/挿入部311はデジタル信号811に対して周波数αでデータを挿入するため、デジタル信号812の周波数は、信号周波数の半分の整数倍のFc/2×Nになる。
ここでは、デジタル信号812において、符号1で示したデータと符号2で示したデータの間に、符号1で示したデータのコピー1611が挿入されている。コピー1611は、図15の符号1511の箇所に挿入されたデータである。また、符号10で示したデータの直後に、符号10で示したデータのコピー1612が挿入されている。コピー1612は、図15の符号1512の箇所に挿入されたデータである。
信号周波数の半分の整数倍のFc/2×Nと、サンプリング周波数Fsと、の差αが信号周波数Fcに対して小さすぎると、波形歪み補償部161による波形歪み補償においてαによる影響が大きくなり、波形歪み補償の結果が最適値に収束しない。このため、サンプリング周波数Fsは、信号周波数の半分の整数倍のFc/2×Nよりも低いことが望ましい。すなわち、α>0であることが望ましい。
さらには、信号光の周波数(ボーレート)が10GHzの場合は、α=10MHz(ボーレートの1000分の1)程度とすることで、波形歪み補償部161の誤動作を回避することができる。さらには、α=100MHz(ボーレートの100分の1)以上とすることで、波形歪み補償部161における最適値への収束を早くすることができる。
このように、実施の形態1にかかる光受信装置100によれば、自走のクロック信号を用いることで、信号光の波形歪みの状態に関わらず、安定したデジタル変換を行うことができる。また、デジタル変換された複素デジタル信号を、信号周波数Fcの整数倍の周波数によって再度サンプリングすることで、信号シンボルレートFcとサンプリング周波数Fsの差αがあっても、復調するための複素デジタル信号の周波数を信号シンボルレートFcにすることができる。
また、波形歪み補償された複素デジタル信号に信号周波数Fcを算出することで、信号光の波形が歪んでいても信号シンボルレートFcを高精度に得ることができる。また、自走のクロック信号を用いるため、ADC151,152の後段から再生クロックをループさせなくてよく、ADC151,152におけるサンプリングの遅延を回避できる。
このため、復調におけるエラーを軽減し、受信特性を向上させることができる。また、自走のクロック信号を用いるため、デジタル変換を行うADC151,152と、デジタル信号処理回路160と、を互いに独立した構成にすることができる。このため、ADC151,152とデジタル信号処理回路160の設計および性能保証が容易になり、受信特性の向上および低コスト化を図ることができる。
ADC151,152とデジタル信号処理回路160が独立した構成であるため、自走サンプリングトリガ源140が発振するクロック信号の周波数Fsを可変にするだけで信号光のマルチレートに対応することができる。また、デジタル信号処理回路160への機能追加やADC151,152の交換が容易になり、拡張性を向上させることができる。
また、デジタル信号処理回路160において、SINC補間などの複雑な演算を行うことなく受信特性を向上させることができるため、回路規模の縮小を図るとともに、光ビットレートの信号光も精度よく受信することができる。
(実施の形態2)
図17は、実施の形態2にかかる光受信装置の構成を示すブロック図である。図17において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図17に示すように、実施の形態2にかかる光受信装置100のデジタル信号処理回路160は、図1に示した構成に加えて、デジタル回路のLPF1510を備えている。
波形歪み補償部161は、波形の歪みを補償した複素デジタル信号をLPF1510へ出力する。LPF1510(Low Pass Filter:ローパスフィルタ)は、波形歪み補償部161から出力された複素デジタル信号の低周波成分のみを通過させる。LPF1510を通過した複素デジタル信号は位相差検出部162およびサンプリング部163のそれぞれへ出力される。
複素デジタル信号をLPF1510に通過させることで、ADC151およびADC152にてシンボルの中心からずれた位相でデータをサンプリングした場合の複素デジタル信号のSN比を向上させることができる。
図18は、図17に示した光受信装置の変形例を示すブロック図である。図18において、図17に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図18に示すように、光受信装置100は、図17に示したLPF1510に代えて、アナログ回路のLPF1811およびLPF1812を備えていてもよい。
光電変換素子131は、受光した光の強度に応じた電気信号をLPF1811へ出力する。光電変換素子131は、受光した光の強度に応じた電気信号をLPF1812へ出力する。LPF1811は、光電変換素子131から出力された複素デジタル信号の低周波成分のみを通過させ、ADC151へ出力する。LPF1812は、光電変換素子132から出力された複素デジタル信号の低周波成分のみを通過させADC152へ出力する。
ADC151およびADC152の前段で電気信号をLPF1811およびLPF1812に通過させることでADC151およびADC152にてシンボルの中心からずれた位相でサンプリングした場合のデジタル信号のSN比を向上させることができる。
このように、実施の形態2にかかる光受信装置100によれば、実施の形態1にかかる光受信装置100の効果を奏するとともに、LPF1510またはLPF1811,1812によってADC151およびADC152にてシンボルの中心からずれた位相でサンプリングした場合のデジタル信号のSN比を向上させることができる。
(実施の形態3)
図19は、実施の形態3にかかる光受信装置の構成を示すブロック図である。図19において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図19に示すように、実施の形態3にかかる光受信装置100は、局部発振器110と、偏波ダイバシティハイブリッド回路1910と、光電変換素子1921〜1924と、自走サンプリングトリガ源140と、ADC1931〜1934と、デジタル信号処理回路160と、を備えている。
局部発振器110から局発光を偏波ダイバシティハイブリッド回路1910へ出力する。偏波ダイバシティハイブリッド回路1910には、受信した信号光と、局部発振器110から出力された局発光と、が入力される。偏波ダイバシティハイブリッド回路1910は、入力された局発光を用いて、入力された信号光と互いに直行する偏波成分である第1偏波成分および第2偏波成分とを混合させ、各偏波成分に対応した受信光信号複素電界情報を抽出する。
偏波ダイバシティハイブリッド回路1910は、信号光の第1偏波成分の複素電界の実部に応じた強度の光(I信号)を光電変換素子1921へ出力する。また、偏波ダイバシティハイブリッド回路1910は、信号光の第1偏波成分の複素電界の虚部に応じた強度の光(Q信号)を光電変換素子1922へ出力する。
また、偏波ダイバシティハイブリッド回路1910は、信号光の第2偏波成分の複素電界の実部に応じた強度の光(I信号)を光電変換素子1923へ出力する。また、偏波ダイバシティハイブリッド回路1910は、信号光の第2偏波成分の複素電界の虚部に応じた強度の光(Q信号)を光電変換素子1924へ出力する。
光電変換素子1921〜1924は、偏波ダイバシティハイブリッド回路1910から出力された光をそれぞれ受光し、受光した光の強度に応じた電気信号をそれぞれADC1931〜1934へ出力する。自走サンプリングトリガ源140は、発振したクロック信号をADC1931〜1934のそれぞれへ出力する。
ADC1931〜1934のそれぞれは、自走サンプリングトリガ源140から出力されるクロック信号のタイミングによって、光電変換素子1921〜1924から出力された電気信号を標本化し、標本化した各信号を量子化することによってデジタル変換を行う。ADC1931〜1934のそれぞれは、デジタル変換した複素デジタル信号をデジタル信号処理回路160へ出力する。
デジタル信号処理回路160の波形歪み補償部161は、ADC1931〜1934から出力された複素デジタル信号の波形の歪みを補償する。なお、光受信装置100が受信する信号光が偏波多重された信号である場合は、波形歪み補償部161において偏波分離を行い、偏波分離した複素デジタル信号を並列処理して復調する。
図20は、図19に示した偏波ダイバシティハイブリッド回路の概念図である。図20に示すように、偏波ダイバシティハイブリッド回路1910は、PBS2011およびPBS2012(Polarization Beam Splitters:偏波ビームスプリッタ)と、分岐部2021〜2024と、90°位相シフト部2031および90°位相シフト部2032と、干渉部2041〜2044と、を備えている。
PBS2011には、外部からの信号光が入力される。PBS2011は、入力された信号光を、第1偏波成分と第2偏波成分に分離する。PBS2011は、分離した第1偏波成分を分岐部2021へ出力し、第2偏波成分を分岐部2023へ出力する。PBS2012には、局部発振器110からの局発光が入力される。PBS2012は、入力された局発光を、第1偏波成分と第2偏波成分に分離する。PBS2012は、分離した第1偏波成分を分岐部2022へ出力し、第2偏波成分を分岐部2024へ出力する。
分岐部2021は、PBS2011から出力された信号光の第1偏波成分を分岐して、分岐した各信号光をそれぞれ干渉部2041および干渉部2042へ出力する。分岐部2022は、PBS2012から出力された局発光の第1偏波成分を分岐して、分岐した各信号光をそれぞれ干渉部2041および90°位相シフト部2031へ出力する。
分岐部2023は、PBS2011から出力された信号光の第2偏波成分を分岐して、分岐した各信号光をそれぞれ干渉部2043および干渉部2044へ出力する。分岐部2024は、PBS2012から出力された局発光の第2偏波成分を分岐して、分岐した各信号光をそれぞれ干渉部2043および90°位相シフト部2032へ出力する。
90°位相シフト部2031は、分岐部2022から出力された局発光の位相を90°シフトさせ、位相をシフトさせた局発光を干渉部2042へ出力する。90°位相シフト部2032は、分岐部2024から出力された局発光の位相を90°シフトさせ、位相をシフトさせた局発光を干渉部2044へ出力する。
干渉部2041は、分岐部2021から出力された信号光と、分岐部2022から出力された局発光と、を干渉させ、干渉させた光を、信号光の第1偏波成分のI信号として光電変換素子1921へ出力する。干渉部2042は、分岐部2021から出力された信号光と、90°位相シフト部2031から出力された局発光と、を干渉させ、干渉させた光を、信号光の第1偏波成分のQ信号として光電変換素子1922へ出力する。
干渉部2043は、分岐部2023から出力された信号光と、分岐部2024から出力された局発光と、を干渉させ、干渉させた光を、信号光の第2偏波成分のI信号として光電変換素子1923へ出力する。干渉部2044は、分岐部2023から出力された信号光と、90°位相シフト部2032から出力された局発光と、を干渉させ、干渉させた光を、信号光の第2偏波成分のQ信号として光電変換素子1924へ出力する。
このように、実施の形態3にかかる光受信装置100によれば、偏波ダイバシティハイブリッド回路1910を用いたコヒーレント方式の光受信装置100においても、実施の形態1にかかる光受信装置100と同様に、自走のクロック信号を用いることで、デジタル変換の高精度化を図ることができる。このため、復調におけるエラーを軽減し、受信特性を向上させることができる。
(実施の形態4)
図21は、実施の形態4にかかる光受信装置の構成を示すブロック図である。図21において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図21に示すように、実施の形態4にかかる光受信装置100は、遅延干渉計2110と、光電変換素子2121〜2123と、自走サンプリングトリガ源140と、ADC2131〜2133と、デジタル信号処理回路160と、を備えている。
遅延干渉計2110には、受信した信号光が入力される。遅延干渉計2110は、互いに90度の位相差を有する遅延干渉計を2つ組み合わせた遅延干渉計である。遅延干渉計2110は、入力された信号光のI成分およびQ成分を再構築可能な信号を出力する。遅延干渉計2110は、1シンボル時間前の信号光位相を基準とした信号光の成分を光電変換素子2121へ出力する。また、遅延干渉計2110は、1シンボル時間前の信号光位相から90°ずれた位相を基準とした信号光成分の光電変換素子2122へ出力する。
光電変換素子2121は、遅延干渉計2110から出力された光を受光し、受光した光の強度に応じた電気信号をADC2131へ出力する。光電変換素子2122は、遅延干渉計2110から出力された光を受光し、受光した光の強度に応じた電気信号をADC2132へ出力する。光電変換素子2123は、受信した信号光を受光し、受光した光の強度に応じた電気信号をADC2133へ出力する。
自走サンプリングトリガ源140は、発振したクロック信号をADC2131〜2133のそれぞれへ出力する。ADC2131〜2133のそれぞれは、自走サンプリングトリガ源140からのクロック信号のタイミングによって、光電変換素子2121〜2123から出力された電気信号を標本化し、標本化した各信号を量子化することによってデジタル変換を行う。光電変換素子2121〜2123のそれぞれは、デジタル変換した複素デジタル信号をデジタル信号処理回路160へ出力する。
デジタル信号処理回路160は、図1に示した構成に加えて電界再構成部2140を備えている。電界再構成部2140は、ADC2131およびADC2132から出力された複素デジタル信号の電界再構築を行う。具体的には、電界再構成部2140は、ADC2131およびADC2132から出力された複素デジタル信号について、ADC2133から出力された複素デジタル信号で除算することによって電界の複素電界情報の再構築を行う。電界再構成部2140は、電界再構築を行った複素デジタル信号を波形歪み補償部161へ出力する。
図22は、図21に示した光受信装置の変形例を示すブロック図である。図22において、図21に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。光受信装置100は、PBS2210と、遅延干渉計2221および遅延干渉計2222と、光電変換素子2231〜2236と、自走サンプリングトリガ源140と、ADC2241〜2246と、デジタル信号処理回路160と、を備えていてもよい。
PBS2210には、受信した信号光が入力される。PBS2210は、入力された信号光を、互いに直行する2つの偏波成分に分離する。PBS2210は、分離した第1偏波成分を遅延干渉計2221および光電変換素子2233へ出力する。また、PBS2210は、第2偏波成分を遅延干渉計2222および光電変換素子2236へ出力する。
遅延干渉計2221、光電変換素子2231〜2233およびADC2241〜2243は、図21に示した遅延干渉計2110、光電変換素子2121〜2123およびADC2131〜2133と同様の構成である。遅延干渉計2221、光電変換素子2231〜2233およびADC2241〜2243は、PBS2210から出力された第1偏波成分の信号光の複素電界情報を再構築可能な信号を示す複素デジタル信号をデジタル信号処理回路160へ出力する。
遅延干渉計2222、光電変換素子2234〜2236およびADC2244〜2246は、図21に示した遅延干渉計2110、光電変換素子2121〜2123およびADC2131〜2133と同様の構成である。遅延干渉計2222、光電変換素子2234〜2236およびADC2244〜2246は、PBS2210から出力された第2偏波成分の信号光の複素電界情報を再構築可能な信号を示す複素デジタル信号をデジタル信号処理回路160へ出力する。
自走サンプリングトリガ源140は、発振したクロック信号をADC2241〜2246のそれぞれへ出力する。デジタル信号処理回路160の電界再構成部2140は、ADC2241およびADC2242から出力された複素デジタル信号と、ADC2244およびADC2245から出力された複素デジタル信号と、の電界再構築を行う。
具体的には、電界再構成部2140は、ADC2241およびADC2242から出力された複素デジタル信号について、ADC2243から出力された複素デジタル信号で除算することによって電界の再構築を行う。また、電界再構成部2140は、ADC2244およびADC2245から出力された複素デジタル信号について、ADC2246から出力されたデジタル信号で除算することによって電界の再構築を行う。
このように、実施の形態4にかかる光受信装置100によれば、遅延干渉計2110または遅延干渉計2221,2222を用いた自己コヒーレント方式の光受信装置100においても、実施の形態1にかかる光受信装置100と同様に、自走のクロック信号を用いることで、デジタル変換の高精度化を図ることができる。このため、復調におけるエラーを軽減し、受信特性を向上させることができる。
以上説明したように、開示の光受信装置およびデジタル受信回路によれば、デジタルコヒーレント受信器の性能向上を図ることができる。なお、上述した各実施の形態においては、光受信装置100が受信する信号光がRZパルス化された信号光である場合について説明したが、RZパルス化されていない信号光であっても光受信装置100を用いることができる。上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)受信した信号光と参照光とを混合する混合手段と、
前記混合手段により得られた信号光の複素電界信号を再構成可能な2つ以上の光信号を、電気信号に変換する光電変換手段と、
前記信号光のシンボルレートを基にあらかじめ設定された周波数で、かつ信号光とは非同期の、サンプリングクロックを生成するサンプリングクロック生成手段と、
前記光電変換手段によって変換された電気信号を、前記サンプリングクロック生成手段によって生成されたサンプリングクロック信号の周波数でサンプリングし、デジタル信号に変換するデジタル変換手段と、
前記デジタル変換手段によって変換されたデジタル信号から得られる複素デジタル信号を基に受信信号の復調を行うデジタル信号処理手段と、
を備えることを特徴とする光受信装置。
(付記2)前記デジタル信号処理手段において、信号光のシンボルレートとサンプリングクロック信号の位相差を検出する検出手段を備え、
前記検出手段により検出された位相差を基に、前記複素デジタル信号をサンプリングレートの半分の整数倍の周波数でサンプリングするサンプリング手段を備え、
前記デジタル信号処理手段は、前記サンプリング手段によってサンプリングされた複素デジタル信号を用いて受信信号を復調することを特徴とする、
付記1に記載の光受信装置。
(付記3)前記デジタル信号処理手段において、前記複素デジタル信号の波形歪み補償を行う補償手段を備え、
前記サンプリング手段および前記検出手段は、前記補償手段によって波形歪みが補償された複素デジタル信号を基に位相差検出およびサンプリングすることを特徴とする、
付記2に記載の光受信装置。
(付記4)前記サンプリング手段は、
前記信号光の周波数の半分の整数倍の周波数でサンプリングするように、前記デジタル変換手段によって変換された複素デジタル信号から信号を間引き、または前記複素デジタル信号に信号を挿入する、間引き/挿入手段を備えることを特徴とする、
付記2または3に記載の光受信装置。
(付記5)前記サンプリング手段は、
前記複素デジタル信号を、前記信号光のサンプリングレートになるようにダウンサンプリングするダウンサンプリング手段を備えることを特徴とする、
付記4に記載の光受信装置。
(付記6)前記間引き/挿入手段は、
前記検出手段によって検出された位相差と、前記サンプリングクロック信号の周波数と、に基づいて前記信号光の周波数を算出する算出手段と、
前記複素デジタル信号を、前記算出手段によって算出された周波数でリタイミングするフリップフロップ回路と、
を備えることを特徴とする付記4または5に記載の光受信装置。
(付記7)前記間引き/挿入手段は、
前記検出手段によって検出された位相差を積分し、積分値が所定のしきい値を超えるたびに信号を出力するしきい値判定手段と、
前記しきい値判定手段によって出力される信号の周波数と、前記サンプリングクロック信号の周波数と、に基づいて前記信号光の周波数を算出する算出手段と、
前記複素デジタル信号を格納し、前記算出手段によって算出された周波数で格納したデジタル信号を出力するとともに、前記しきい値判定手段によって信号が出力されるたびに格納した複素デジタル信号を消去することによって信号を間引くバッファと、
を備えることを特徴とする付記4または5に記載の光受信装置。
(付記8)前記ダウンサンプリング手段は、
前記複素デジタル信号を2つの信号に時間多重分離する時間多重分離手段と、
前記時間多重分離手段によって時間多重分離された複素デジタル信号の信号強度の平均値をそれぞれ算出する平均算出手段と、
前記時間多重分離手段によって時間多重分離された複素デジタル信号のうちの、前記平均算出手段によって算出された平均値が大きい複素デジタル信号を選択してサンプリングするセレクタと、
を備えることを特徴とする付記5に記載の光受信装置。
(付記9)前記ダウンサンプリング手段は、
前記複素デジタル信号を2つの信号に時間多重分離する時間多重分離手段と、
前記時間多重分離手段によって時間多重分離された複素デジタル信号を加算する加算手段と、
を備えることを特徴とする付記5に記載の光受信装置。
(付記10)前記複素デジタル信号を、前記信号光の周波数の各デジタル信号に時間多重分離する時間多重分離手段と、
前記時間多重分離手段によって時間多重分離された複素デジタル信号の微分値を算出する微分算出手段と、を備え、
前記間引き/挿入手段は、
前記微分算出手段によって算出された各微分値のいずれかが負から正に変化するたびに信号を出力する符号反転判別手段と、
前記符号反転判別手段によって出力される信号の周波数と、前記クロック信号の周波数と、に基づいて前記信号光のシンボルレートを算出する算出手段と、
前記デジタル変換手段によって変換されたデジタル信号を格納し、前記算出手段によって算出されたシンボルレートで格納した複素デジタル信号を出力するとともに、前記符号反転判別手段によって信号が出力されるたびに格納した複素デジタル信号を消去するバッファと、
を備えることを特徴とする付記4または5に記載の光受信装置。
(付記11)前記サンプリング手段によってサンプリングされた複素デジタル信号に基づいて補償パラメータを決定する決定手段を備え、
前記補償手段は、前記決定手段によって決定された補償パラメータを用いて波形歪み補償を行うことを特徴とする付記3に記載の光受信装置。
(付記12)前記複素デジタル信号の低周波成分のみを通過させるローパスフィルタを備え、
前記デジタル信号処理手段は、前記ローパスフィルタを通過した低周波成分を復調することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の光受信装置。
(付記13)前記光電変換手段によって変換された電気信号の低周波成分のみを通過させるローパスフィルタを備え、
前記デジタル変換手段は、前記ローパスフィルタを通過した信号をサンプリングすることを特徴とする付記1〜12のいずれか一つに記載の光受信装置。
(付記14)前記サンプリングクロック生成手段は、前記信号光の周波数の半分の整数倍よりも大きい周波数のクロック信号を発振することを特徴とする付記1〜13のいずれか一つに記載の光受信装置。
(付記15)受信した信号光の複素電界信号を再構成可能な電気信号を、前記信号光のシンボルレートの半分の整数倍とは異なる周波数でサンプリングした複素デジタル信号を用いて、受信信号を復調するデジタル受信回路であって、
前記デジタル信号から得られる複素デジタル信号を、前記信号光のシンボルレートの半分の整数倍の周波数によってサンプリングするサンプリング手段と、
前記サンプリング手段によってサンプリングされた複素デジタル信号を用いて受信した信号を復調する復調手段と、
を備えることを特徴とするデジタル受信回路。
実施の形態1にかかる光受信装置の構成を示すブロック図である。 図1に示した90°位相ハイブリッド回路の概念図である。 図1に示したサンプリング部の具体例を示すブロック図である。 サンプリング部によるサンプリングを示すグラフ(その1)である。 図3に示した間引き/挿入部の具体例1を示すブロック図である。 図3に示した2×(N/4):1ダウンサンプリング部の具体例1を示すブロック図である。 図5に示したFF回路によるリタイミングを示すグラフである。 デジタル信号処理回路の各部の出力を示す図(その1)である。 図3に示した間引き/挿入部の具体例2を示すブロック図である。 図9に示した間引き/挿入部の変形例を示すブロック図である。 図3に示した2×(N/4):1ダウンサンプリング部の具体例2を示すブロック図である。 図11に示した2×(N/4):1ダウンサンプリング部によるダウンサンプリングを示すグラフである。 図3に示した間引き/挿入部の具体例3を示すブロック図である。 図3に示したデジタル信号処理回路の変形例を示すブロック図である。 サンプリング部によるサンプリングを示すグラフ(その2)である。 デジタル信号処理回路の各部の出力を示す図(その2)である。 実施の形態2にかかる光受信装置の構成を示すブロック図である。 図17に示した光受信装置の変形例を示すブロック図である。 実施の形態3にかかる光受信装置の構成を示すブロック図である。 図19に示した偏波ダイバシティハイブリッド回路の概念図である。 実施の形態4にかかる光受信装置の構成を示すブロック図である。 図21に示した光受信装置の変形例を示すブロック図である。
符号の説明
100 光受信装置
131,132,1921〜1924,2121〜2123,2231〜2236 光電変換素子
211,212,2021〜2024 分岐部
220,2031,2032 90°位相シフト部
231,232,2041〜2044 干渉部
421〜423,431〜433,441〜443,1221,1222 量子化データ
610,1110,1310 1:2多重分離部
621,622 強度算出部
640 セレクト部
811〜813 デジタル信号
1120 加算部
1321,1322 絶対値演算部
1331,1332 1ビット遅延回路
1341,1342 減算回路
1611,1612 コピー
2110,2221,2222 遅延干渉計

Claims (10)

  1. 受信した信号光と参照光とを混合する混合手段と、
    前記混合手段により得られた信号光の複素電界信号を再構成可能な2つ以上の光信号を、電気信号に変換する光電変換手段と、
    前記信号光のシンボルレートを基にあらかじめ設定された周波数で、かつ信号光とは非同期の、サンプリングクロックを生成するサンプリングクロック生成手段と、
    前記光電変換手段によって変換された電気信号を、前記サンプリングクロック生成手段によって生成されたサンプリングクロック信号の周波数でサンプリングし、デジタル信号に変換するデジタル変換手段と、
    前記デジタル変換手段によって変換されたデジタル信号から得られる複素デジタル信号を基に受信信号の復調を行うデジタル信号処理手段と、
    を備えることを特徴とする光受信装置。
  2. 前記デジタル信号処理手段において、信号光のシンボルレートとサンプリングクロック信号の位相差を検出する検出手段を備え、
    前記検出手段により検出された位相差を基に、前記複素デジタル信号をサンプリングレートの半分の整数倍の周波数でサンプリングするサンプリング手段を備え、
    前記デジタル信号処理手段は、前記サンプリング手段によってサンプリングされた複素デジタル信号を用いて受信信号を復調することを特徴とする、
    請求項1に記載の光受信装置。
  3. 前記デジタル信号処理手段において、前記複素デジタル信号の波形歪み補償を行う補償手段を備え、
    前記サンプリング手段および前記検出手段は、前記補償手段によって波形歪みが補償された複素デジタル信号を基に位相差検出およびサンプリングすることを特徴とする、
    請求項2に記載の光受信装置。
  4. 前記サンプリング手段は、
    前記信号光の周波数の半分の整数倍の周波数でサンプリングするように、前記デジタル変換手段によって変換された複素デジタル信号から信号を間引き、または前記複素デジタル信号に信号を挿入する、間引き/挿入手段を備えることを特徴とする、
    請求項2または3に記載の光受信装置。
  5. 前記サンプリング手段は、
    前記複素デジタル信号を、前記信号光のサンプリングレートになるようにダウンサンプリングするダウンサンプリング手段を備えることを特徴とする、
    請求項4に記載の光受信装置。
  6. 前記間引き/挿入手段は、
    前記検出手段によって検出された位相差と、前記サンプリングクロック信号の周波数と、に基づいて前記信号光の周波数を算出する算出手段と、
    前記複素デジタル信号を、前記算出手段によって算出された周波数でリタイミングするフリップフロップ回路と、
    を備えることを特徴とする請求項4または5に記載の光受信装置。
  7. 前記間引き/挿入手段は、
    前記検出手段によって検出された位相差を積分し、積分値が所定のしきい値を超えるたびに信号を出力するしきい値判定手段と、
    前記しきい値判定手段によって出力される信号の周波数と、前記サンプリングクロック信号の周波数と、に基づいて前記信号光の周波数を算出する算出手段と、
    前記複素デジタル信号を格納し、前記算出手段によって算出された周波数で格納したデジタル信号を出力するとともに、前記しきい値判定手段によって信号が出力されるたびに格納した複素デジタル信号を消去することによって信号を間引くバッファと、
    を備えることを特徴とする請求項4または5に記載の光受信装置。
  8. 前記ダウンサンプリング手段は、
    前記複素デジタル信号を2つの信号に時間多重分離する時間多重分離手段と、
    前記時間多重分離手段によって時間多重分離された複素デジタル信号の信号強度の平均値をそれぞれ算出する平均算出手段と、
    前記時間多重分離手段によって時間多重分離された複素デジタル信号のうちの、前記平均算出手段によって算出された平均値が大きい複素デジタル信号を選択してサンプリングするセレクタと、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の光受信装置。
  9. 前記ダウンサンプリング手段は、
    前記複素デジタル信号を2つの信号に時間多重分離する時間多重分離手段と、
    前記時間多重分離手段によって時間多重分離された複素デジタル信号を加算する加算手段と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の光受信装置。
  10. 受信した信号光の複素電界信号を再構成可能な電気信号を、前記信号光のシンボルレートの半分の整数倍とは異なる周波数でサンプリングした複素デジタル信号を用いて、受信信号を復調するデジタル受信回路であって、
    前記デジタル信号から得られる複素デジタル信号を、前記信号光のシンボルレートの半分の整数倍の周波数によってサンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリング手段によってサンプリングされた複素デジタル信号を用いて受信した信号を復調する復調手段と、
    を備えることを特徴とするデジタル受信回路。
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