JP6295585B2 - 光通信受信装置、及び、周波数オフセット補償方法 - Google Patents

光通信受信装置、及び、周波数オフセット補償方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6295585B2
JP6295585B2 JP2013211819A JP2013211819A JP6295585B2 JP 6295585 B2 JP6295585 B2 JP 6295585B2 JP 2013211819 A JP2013211819 A JP 2013211819A JP 2013211819 A JP2013211819 A JP 2013211819A JP 6295585 B2 JP6295585 B2 JP 6295585B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
frequency offset
phase
digital signal
carrier phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013211819A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015076727A (ja
Inventor
一彦 波多江
一彦 波多江
小泉 伸和
伸和 小泉
浩志 中牟田
浩志 中牟田
学 山▲崎▼
学 山▲崎▼
加藤 知己
知己 加藤
佐藤 将志
将志 佐藤
久雄 中島
久雄 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2013211819A priority Critical patent/JP6295585B2/ja
Priority to US14/495,499 priority patent/US9496966B2/en
Publication of JP2015076727A publication Critical patent/JP2015076727A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6295585B2 publication Critical patent/JP6295585B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/60Receivers
    • H04B10/61Coherent receivers
    • H04B10/616Details of the electronic signal processing in coherent optical receivers
    • H04B10/6164Estimation or correction of the frequency offset between the received optical signal and the optical local oscillator

Description

本発明は、光通信受信装置、及び、周波数オフセット補償方法に関する。
近年の伝送トラフィックの増加に伴い、伝送速度が100Gbps(Giga bit per second)を超える次世代光伝送システムの要求が高まっている。次世代光伝送システムでは
、従来のシステム以上の伝送距離の実現も求められている。
しかしながら、伝送速度100Gbps超を実現するには、従来の光分散補償技術では補償性能的に限界を迎える。このため、広範囲かつ高精度な波形歪補償が行えるデジタルコヒーレント受信方式によるデジタルコヒーレント光受信器が望まれている。デジタルコヒーレント受信方式は、光の振幅と位相との両方の情報を電気信号に変換して受信する方式である。
特開2008−271182号公報 特表2012−520614号公報
デジタルコヒーレント光受信器は、受信信号(レーザ光)と同一周波数の局部発振光源を用いて、光位相ハイブリッドで受信信号と局部発振光とを混合して受信信号の電界(振幅)・位相成分を抽出する。さらに、デジタルコヒーレント光受信器は、光電変換、A/D(Analog to Digital)変換、デジタル信号処理を行い、受信信号から送信データを復
元する。
しかし、受信信号の周波数と局部発振光源の周波数とは、局部発振光源の個体差などにより、完全に一致しない。周波数の不一致を補償するために、デジタルコヒーレント光受信器には、周波数差である周波数オフセットを検出し補正する周波数オフセット補償部がある。しかしながら、伝送距離が長くなるにつれて増加するノイズによって、周波数オフセット補償部は正確な周波数オフセットを検出することが困難になる。その結果、位相ずれなどが発生し、正しく送信データを復元することが困難になる。
デジタルコヒーレント光受信器のデジタル信号処理部は、歪等化部によって波形歪を等化し、周波数オフセット補償部によって送受信間の光源周波数のずれ(オフセット)を補償する。さらに、デジタル信号処理部は、搬送波位相復元部によって符号信号点の位相誤差(搬送波位相)を検出、補正する。そして、デジタル信号処理部は、識別判定部によって識別判定及びエラー訂正を行なって送信データを復元する。
搬送波位相復元部における符号信号点の位相誤差は、周波数オフセットの補償が理想的に行われた場合、時間的に変化しない。しかし、ノイズが大きくなると残留周波数オフセットが原因で、搬送波位相復元部が位相誤差を誤検出して位相スリップを生じ、エラー訂正に失敗して伝送エラーを引き起こすことが知られている。残留周波数オフセットは、周波数オフセット補償部における周波数オフセットの補償残である。
従来は、ノイズ量を減らして残留周波数オフセットを生じさせないように、伝送距離を
短くするといったことが求められ、システム設計の自由度が阻害されていた。このため、残留周波数オフセットを低減し高精度に波形歪を補償可能な、デジタルコヒーレント光受信器のデジタル信号処理部が求められている。
本件開示の技術は、残留周波数オフセットを低減する光通信受信装置を提供することを目的とする。
開示の技術は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
即ち、第1の態様は、
光伝送路からの信号光と局部発振光とを混合した信号をデジタル信号に変換してデジタル信号処理を行う光通信受信装置であって、
前記デジタル信号の周波数オフセットを算出し、前記周波数オフセットに基づいて前記デジタル信号の位相を補償する周波数オフセット補償部と、
前記周波数オフセット補償部で位相を補償されたデジタル信号の搬送波位相を算出する搬送波位相復元部と、
前記搬送波位相の差分値の平均を算出し、残留周波数オフセットとして出力する残留周波数オフセット検出部と、を備え、
前記周波数オフセット補償部は、前記周波数オフセットを、前記残留周波数オフセット検出部が出力する前記残留周波数オフセットを使用して補正する
光通信受信装置とする。
開示の態様は、プログラムが情報処理装置によって実行されることによって実現されてもよい。即ち、開示の構成は、上記した態様における各手段が実行する処理を、情報処理装置に対して実行させるためのプログラム、或いは当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として特定することができる。また、開示の構成は、上記した各手段が実行する処理を情報処理装置が実行する方法をもって特定されてもよい。開示の構成は、上記した各手段が実行する処理を行う情報処理装置を含むシステムとして特定されてもよい。
開示の技術によれば、残留周波数オフセットを低減する光通信受信装置を提供することができる。
図1は、実施形態の光通信システムの構成例を示す図である。 図2は、デジタルコヒーレント光受信器の構成例を示す図である。 図3は、デジタル信号処理部の構成例を示す図である。 図4は、デジタル信号処理部における、周波数オフセット補償部、搬送波位相復元部、残留周波数オフセット検出部の具体的構成例(1)を示す図である。 図5は、アンラップ部の構成例を示す図である。 図6は、平均化部の例を示す図である。 図7は、周波数オフセット補償部1520A、搬送波位相復元部1530A、残留周波数オフセット検出部1540Aの動作フローの例(1/2)を示す図である。 図8は、周波数オフセット補償部1520A、搬送波位相復元部1530A、残留周波数オフセット検出部1540Aの動作フローの例(2/2)を示す図である。 図9は、平均化部の変形例を示す図である。 図10は、デジタル信号処理部における、周波数オフセット補償部、搬送波位相復元部、残留周波数オフセット検出部の具体的構成例(2)を示す図である。 図11は、デジタル信号処理部における、周波数オフセット補償部、搬送波位相復元部、残留周波数オフセット検出部の具体的構成例(3)を示す図である。 図12は、ループフィルタの構成例を示す図である。 図13は、デジタル信号処理部における、周波数オフセット補償部、搬送波位相復元部、残留周波数オフセット検出部の具体的構成例(4)を示す図である。 図14は、デジタル信号処理部における、周波数オフセット補償部、搬送波位相復元部、残留周波数オフセット検出部の具体的構成例(5)を示す図である。 図15は、デジタル信号処理部における、周波数オフセット補償部、搬送波位相復元部、残留周波数オフセット検出部の具体的構成例(6)を示す図である。 図16は、アンラップ部の構成例を示す図である。 図17は、デジタル信号処理部における、周波数オフセット補償部、搬送波位相復元部、残留周波数オフセット検出部の具体的構成例(7)を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、開示の構成は、開示の実施形態の具体的構成に限定されない。開示の構成の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
〔実施形態〕
(構成例)
図1は、本実施形態の光通信システムの構成例を示す図である。図1の光通信システム10は、複数の光送信器200、波長多重器400、光伝送路500、波長分離器300、及び、複数のデジタルコヒーレント光受信器100を備える。光通信システム10では、送信側の装置(光送信器200、波長多重器400)から受信側の装置(波長分離器300、デジタルコヒーレント光受信器100)に光伝送路500を介して光信号が伝送される。デジタルコヒーレント光受信器100は、光通信受信装置の一例である。
光送信器200は、送信データに基づく電気信号を光信号に変換し、波長多重器400に出力する。光信号の変調方式は、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK
(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等である。ここでは、特にことわりのない限り、光信号の変調方式は、QPSKとする。
波長多重器400は、各光送信器200から出力される光信号を多重化し、光伝送路500に出力する。
光伝送路500は、多重化された光信号を、受信側の装置に伝送する。光伝送路500には、中継装置が含まれてもよい。中継装置は、例えば、光信号を増幅し、または、光信号を分岐する。中継装置は、光信号の分散を補償する機能などを備えてもよい。
波長分離器300は、光伝送路500で伝送される光信号を、波長毎に分離し、デジタルコヒーレント光受信器100に出力する。
デジタルコヒーレント光受信器100は、所定の波長の光信号を受信する。デジタルコヒーレント光受信器100は、受信した光信号に基づくデジタル信号を生成する。デジタルコヒーレント光受信器100は、生成したデジタル信号から元のデータ(送信データ)を得る。
図2は、デジタルコヒーレント光受信器の構成例を示す図である。図2のデジタルコヒーレント光受信器100は、局部発振光源(Local Oscillator)110、光位相ハイブリッド120、光電変換部130、AD(Analog to Digital)変換部140、デジタル信
号処理部150を備える。
局部発振光源110は、受信した光信号と同一周波数のレーザ光を発振する光源である。しかし、局部発振光源110の個体差などにより、受信信号の周波数と局部発振光源110によるレーザ光の周波数との間には、通常、周波数差が存在する。
光位相ハイブリッド120は、受信信号と局部発振光源110が発振するレーザ光とを使用して受信信号とレーザ光とを混合して、1組の光信号を生成する。1組の光信号のうち一方の光信号は、受信信号とレーザ光とを合成することにより得られる。この光信号を、I(In-phase、同相)成分の光信号と呼ぶ。1組の光信号のうち他方の光信号は、受信信号と局部発振光源110のレーザ光の位相を90度回転したレーザ光とを合成することにより得られる。この光信号を、Q(Quadrature-phase、直交)成分の光信号と呼ぶ。
光電変換部130は、1組の光信号を1組の電気信号(アナログ信号)に変換する。即ち、光電変換部130は、I成分の光信号及びQ成分の光信号を、それぞれ、I成分の電気信号及びQ成分の電気信号に変換する。
AD変換部140は、1組のアナログ信号を1組のデジタル信号に変換する。即ち、AD変換部140は、I成分のアナログ信号及びQ成分のアナログ信号を、それぞれ、I成分のデジタル信号及びQ成分のデジタル信号に変換する。AD変換部140は、アナログ信号を、所定のサンプリング周波数で標本化することでデジタル信号に変換する。I成分のデジタル信号及びQ成分のデジタル信号(複素信号)は、振幅成分のデジタル信号及び位相成分のデジタル信号で表されてもよい。
デジタル信号処理部150は、AD変換部140で変換されたデジタル信号に対して、デジタル信号処理を行い、送信データを復元する。
図3は、デジタル信号処理部の構成例を示す図である。図3のデジタル信号処理部150は、歪等化部1510、周波数オフセット補償部1520、搬送波位相復元部1530、残留周波数オフセット検出部1540、識別判定部1550を備える。
歪等化部1510は、AD変換部140から入力されるデジタル信号に対して、光信号の波形歪を等化する演算を実行する。歪等化部1510は、光伝送路500の波長分散に起因する波形歪などを等化する。デジタル信号処理部150の各部は、1つのDSP(Digital Signal Processor)によって実現されてもよいし、それぞれ異なるDSPによって実現されてもよい。また、デジタル信号処理部150の各部は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。
周波数オフセット補償部1520は、送受信間の光源の周波数のずれ(オフセット)を補償する。光源の周波数のずれは、位相差(位相誤差)として表れる。周波数オフセット補償部1520は、デジタル信号(複素信号)に、FOE(Frequency Offset Estimator)が算出した周波数オフセット量を積分し、複素数の積をとることにより、周波数オフセットによる位相誤差を補償する。さらに、周波数オフセット補償部1520は、残留周波数オフセット検出部1540が検出した残留周波数オフセットに基づいて、周波数オフセット量を補正する。
搬送波位相復元部1530は、符号信号点の位相誤差を検出し、補正する。搬送波位相復元部1530は、m値PSK信号(デジタル信号)の複素電界(複素信号)をm乗し、符号情報を複素平面の1点に重ねる。例えば、搬送波位相復元部1530は、QPSK信
号の複素電界を4乗し、符号情報を複素平面の1点に重ねる。さらに、搬送波位相復元部1530は、一定数の符号間で平均化を行って雑音成分を除去し、位相誤差θeを算出する。搬送波位相復元部1530は、以前のθeと新たに算出したθeとの位相差を、±π/4閾値判定し、±π/2位相回転を補償(unwrap)した搬送波位相θe’を算出する。搬送波位相復元部1530は、算出したθe’を用いて、複素数の積をとることによって搬送波位相を補償する。搬送波位相を補償されたデジタル信号は、識別判定部1550に入力される。
また、搬送波位相復元部1530は、復元に用いた位相ずれ量(搬送波位相)を、シンボル毎に、残留周波数オフセット検出部1540に、出力する。
残留周波数オフセット検出部1540は、位相ずれ量を逐次記録し、unwrapによる位相飛び成分を補正し、可変変動であるノイズ分を除去(例えば、平均化)し、残留周波数オフセットを求めて周波数オフセット補償部1520にフィードバックする。残留周波数オフセット検出部1540は、周波数オフセット補償部1520に含まれてもよい。
識別判定部1550は、搬送波位相復元部1530の出力に対して、識別判定及びエラー訂正を行って送信データを復元する。
図4は、デジタル信号処理部における、周波数オフセット補償部、搬送波位相復元部、残留周波数オフセット検出部の具体的構成例(1)を示す図である。図4の構成例(1)では、周波数オフセット補償部1520Aは、初期FOE1521A、加算器1522A、演算部1523A、乗算部1524Aを備える。搬送波位相復元部1530Aは、演算部1531A、演算部1532A、演算部1533A、アンラップ部1534A、演算部1535A、乗算部1536Aを備える。残留周波数オフセット検出部1540Aは、平均化部1541A、狭帯域ループフィルタ1542Aを備える。周波数オフセット補償部1520A、搬送波位相復元部1530A、及び、残留周波数オフセット検出部1540Aは、それぞれ、周波数オフセット補償部1520、搬送波位相復元部1530、及び、残留周波数オフセット検出部1540の一例である。
周波数オフセット補償部1520Aは、初期FOE1521Aが算出する周波数オフセット、及び、残留周波数オフセット検出部1540Aが算出する残留周波数オフセットに基づいて、周波数オフセット補償値を算出する。周波数オフセット補償部1520Aは、周波数オフセット補償値をデジタル信号に乗算することにより、デジタル信号の複素平面上の回転を抑制する。
初期FOE1521Aは、受信信号(デジタル信号)をバッファし、受信信号と局部発振光源との周波数のずれ(周波数オフセット)を算出する。デジタル信号はシンボル毎に入力される。初期FOE1521Aは、例えば、PADE vector等のfeed forward型FOEである。初期FOE1521Aが算出する周波数オフセットは、算出開始から所定時間経過後に固定される。
加算器1522Aは、初期FOE1521Aが算出した周波数オフセットに、残留周波数オフセット検出部1540Aが算出した残留周波数オフセットを加算し、新たな周波数オフセットとする。
演算部1523Aは、加算器1522Aで算出された周波数オフセットに基づいて、歪等化部1510から入力されるデジタル信号に、乗算する補償値を算出する。
乗算部1524Aは、歪等化部1510から入力されるデジタル信号に、演算部152
3Aで算出された補償値を乗算する。
搬送波位相復元部1530Aは、入力されるデジタル信号から搬送波位相を算出し、デジタル信号が複素平面上で所定の信号点(変調点)に存在するように、入力されるデジタル信号の位相を回転する。また、搬送波位相復元部1530Aは、搬送波位相を残留周波数オフセット検出部1540Aに出力する。
演算部1531Aは、入力される複素信号(デジタル信号)を4乗し、さらに、−1を乗算する。−1の乗算は、複素平面上で角度πを回転することに相当する。QPSK信号を4乗し、−1を乗算することで、変調情報(信号の変調成分による位相回転量)が除去される。
演算部1531Aに入力されるQPSK信号の位相は、位相誤差θeを用いて、次のように表される。
Figure 0006295585
これに対する演算部1531Aから出力される信号の位相は次のように表される。
Figure 0006295585
演算部1532Aは、演算部1531Aから出力される信号を所定数(ここではNとする)、積算する。演算部1532Aの演算結果である積算値は、直前のN個のシンボルを対象として、1シンボル毎に算出される。これにより、演算部1531Aから出力された信号の雑音が除去される。
演算部1533Aは、演算部1532Aの出力の偏角を算出し、算出した偏角を1/4にする。これにより、位相誤差θeの平均が算出される。位相誤差θeの平均は、1シンボル毎に算出される。
演算部1531A、演算部1532A、及び、演算部1533Aにおける演算は、次のように表される。
Figure 0006295585
ここで、I’及びQ’は、それぞれ、搬送波位相復元部1530Aに入力されるデジタル信号のI成分及びQ成分である。
アンラップ(unwrap)部1534Aは、位相誤差が出力範囲を超えたか否かを判定し、出力範囲を超えた場合には、出力信号の範囲を拡張して出力信号の連続性を維持する。アンラップ部1534Aは、演算部1533Aが出力した位相誤差(ここでは、aとする)と、当該aの直前に演算部1533Aが出力した位相誤差(ここでは、bとする)との差分(ここでは、a−b)が、−π/4から+π/4までの範囲内か否かを判定する。アン
ラップ部1534Aは、差分が−π/4から+π/4までの範囲内にない場合、位相誤差の値を補正する。アンラップ部1534Aの出力は、演算部1535A及び残留周波数オフセット検出部1540Aの平均化部1541Aに入力される。
図5は、アンラップ部の構成例を示す図である。図5のアンラップ部1534Aは、遅延部1561A、演算部1562A、加算部1563A、遅延部1564A、演算部1565A、加算部1566A、演算部1567Aを含む。
アンラップ部1534Aに入力された位相誤差の平均は、遅延部1561A及び演算部1562Aに入力される。遅延部1561Aは、入力される位相誤差の平均に対し、遅延演算を実行して、演算部1562Aに出力する。
演算部1562Aは、演算部1533Aから入力される現在の位相誤差の平均(aとする)と、遅延部1561Aから入力される過去の位相誤差の平均(bとする)との差分をとる。a−bが+π/4より大きい場合、演算部1562Aは、−π/2を出力する。a−bが−π/4より小さい場合、演算部1562Aは、+π/2を出力する。a−bが+π/4以下かつ−π/4以上である場合、演算部1562Aは、0を出力する。
加算部1563Aは、演算部1562Aの出力と遅延部1564Aの出力とを加算する。遅延部1564Aは、加算部1563Aの出力に対し、遅延演算を実行して、演算部1565Aに出力する。遅延部1564Aの出力は、過去の演算部1562Aの出力をすべて加算したものとなる。演算部1565Aは、加算部1563Aの出力を2πで割った余りを出力する。
加算部1566Aは、演算部1533Aから入力される現在の位相誤差の平均(a)に、演算部1565Aの出力を加算して、出力する。演算部1567Aは、加算部1566Aの出力を2πで割った余りを出力する。アンラップ部1534Aの演算部1567Aの出力を、搬送波位相θe’とする。
搬送波位相復元部1530Aの演算部1535Aは、アンラップ部1534Aの出力(搬送波位相θe’)に基づいて、周波数オフセット補償部1520Aから入力されるデジタル信号に乗算する補償値を算出する。
乗算部1536Aは、周波数オフセット補償部1520Aから入力されるデジタル信号に、演算部1535Aで算出された補償値を乗算する。これにより、デジタル信号から搬送波位相が取り除かれる。
残留周波数オフセット検出部1540Aは、周波数オフセット補償部1520Aで取り除かれていない周波数オフセット(残留周波数オフセット)を算出する。搬送波位相復元部1530Aで算出される搬送波位相θe’が時間変化する場合、信号点が複素平面上で静止していないと考えられる。残留周波数オフセット検出部1540Aは、搬送波位相θe’が時間変化する量を、残留周波数オフセットとして算出する。
平均化部1541Aは、シンボル間の位相差を検出し、ビットエラー位相飛びを排除し、レーン平均化を行う。
図6は、平均化部の例を示す図である。図6の平均化部1541Aは、シンボル間位相差検出部1571A、ビットエラー位相飛び排除部1572A、レーン平均化部1573Aを含む。
シンボル間位相差検出部1571Aは、搬送波位相θe'を用いて、1つ前のシンボル
の搬送波位相との差分(差分値)を算出することで残留周波数オフセット成分を検出する。シンボル間位相差検出部1571Aには、シンボル毎の搬送波位相が入力される。また、シンボル毎の搬送波位相は、遅延部に入力される。遅延部は、入力された信号を遅延させ、遅延させた信号を加算器に出力する。加算器は、シンボル間位相差検出部1571Aに入力されるシンボルの搬送波位相と、遅延部から入力される1つ前のシンボルの搬送波位相との差分を算出し出力する。
ビットエラー位相飛び排除部1572Aは、搬送波位相復元部1530Aにて発生する位相飛びを検出し、所定の方法に従って、シンボル間位相差検出部1571Aで算出された差分値を補正する。ビットエラー位相飛び排除部1572Aは、次の(1)から(3)のうち、いずれかの方法により、差分値を補正する。この処理により、差分値のビットエラー位相飛びが排除される。
(1)差分値の絶対値がπ/4を超えているか否かを判定する。差分値の絶対値がπ/4を超えている場合、差分値を0に変更する。差分値の絶対値がπ/4を超えていない場合、差分値を変更しない。
(2)差分値の絶対値がπ/4を超えているか否かを判定する。差分値の絶対値がπ/4を超えている場合、差分値を1つ前の差分値に変更する。差分値の絶対値がπ/4を超えていない場合、差分値を変更しない。このとき、ビットエラー位相飛び排除部1572Aは、現在の差分値を次の判定における1つ前の差分値として、バッファ等に格納する。
(3)差分値がπ/4を超えているか否かを判定する。差分がπ/4を超えている場合は、差分値を正の所定値に変更する。さらに、差分値が−π/4未満か否かを判定する。差分が−π/4未満である場合は、差分値を負の所定値に変更する。差分値の絶対値がπ/4を超えていない場合、差分値を変更しない。
アンラップ部1534Aにおける出力(搬送波位相)は、0から2πの範囲内になるように調整される。そのため、1つシンボルの搬送波位相と当該シンボルの1つ前のシンボルの搬送位相差との差分(差分値)は、シンボル間の位相差ではない大きな値を取ることがある。また、シンボル間の位相差は、アンラップ部1534Aによる剰余処理を除けば、±π/4であることが確定している。従って、搬送波位相の差分値の絶対値がπ/4を超える場合、ビットエラー位相飛び排除部1572Aは、ビットエラー位相飛びが発生しているとみなして、差分値に対して、上記のような所定の処理を行う。
ビットエラー位相飛びが発生している搬送波位相の差分値の絶対値は、本来の値よりも大きな値をとっていると考えられる。したがって、当該差分値をそのまま平均化の処理において使用した場合、残留周波数オフセットが実際よりも大きくなる恐れがある。残留周波数オフセット検出部1540Aによれば、ビットエラー位相飛び排除を行うことで、適切な搬送波位相の差分値の平均化を行うことができる。
レーン平均化部1573Aは、複数シンボル間の残留オフセット成分をブロック平均することで、雑音成分の除去を行う。レーン平均化部1573Aは、所定数のビットエラー位相飛び排除部1572Aの出力(差分値)を、バッファし、当該所定数の出力の平均を算出して出力する。これによって、レーン平均化部1573Aは、後段のループフィルタへの出力レートを落とすことができる。
平均化部1541Aは、所定期間における、搬送波位相復元部1530Aが算出する搬送波位相の変動を算出していることになる。搬送波位相の変動は、残留周波数オフセット
に対応する。
狭帯域ループフィルタ1542Aは、平均化部1541Aの出力に対して帯域制限フィルタをかけることにより、雑音成分や特定帯域の周波数変動を除去する。狭帯域ループフィルタ1542の出力は、残留周波数オフセットとして、周波数オフセット補償部1520Aに入力される。
(動作例)
図7及び図8は、周波数オフセット補償部1520A、搬送波位相復元部1530A、残留周波数オフセット検出部1540Aの動作フローの例を示す図である。図7及び図8の動作フローは、歪等化部1510から周波数オフセット補償部1520Aにデジタル信号が入力されることによって開始される。
ステップS101では、周波数オフセット補償部1520Aの初期FOE1521Aは、歪等化部1510から入力される受信信号(デジタル信号)をバッファし、周波数オフセットを算出する。周波数オフセットは、受信信号の周波数と局部発振光源110によるレーザ光の周波数との周波数のずれである。
ステップS102では、周波数オフセット補償部1520Aの演算部1523Aは、ステップS101で算出された周波数オフセットに基づいて、歪等化部1510から入力されるデジタル信号に、乗算する補償値を算出する。乗算部1524Aは、歪等化部1510から入力されるデジタル信号に、演算部1523Aで算出された補償値を乗算する。
ステップS103では、周波数オフセット補償部1520Aの初期FOE1521Aは、処理の開始から所定時間(所定の収束時間)を経過したか否かを判定する。処理の収束時間を経過していない場合(S103;NO)、処理がステップS101に戻る。所定の収束時間を経過している場合(S103;YES)は、処理がステップS104に進む。
ステップS104では、周波数オフセット補償部1520Aの初期FOE1521Aは、ステップS101で最後に算出された周波数オフセットを固定し、初期補償量とする。
ステップS105では、搬送波位相復元部1530Aの演算部1531Aは、周波数オフセット補償部1520Aからのデジタル信号を、シンボル毎に、4乗して、−1(=exp(iπ))を乗算する。これによって、変調情報が除去される。搬送波位相復元部1530Aの演算部1532Aは、直近のN個のシンボルについて、演算部1531Aの出力を積算する。演算部1532Aは、シンボル毎に積算結果を出力する。N個のシンボルについての演算部1531Aの出力が積算されることで、位相誤差のノイズが除去される。
ステップS106では、搬送波位相復元部1530Aの演算部1533Aは、演算部1532Aの出力の偏角を算出し、算出した偏角を1/4にすることによって、位相誤差θeの平均を算出する。演算部1533Aは、位相誤差θeの平均を、シンボル毎に算出する。
ステップS107では、搬送波位相復元部1530Aのアンラップ部1534Aは、1つ前の位相誤差の平均と、現在の位相誤差の平均との差分について、±π/4閾値判定を行い、±π/2位相回転を補償した搬送波位相θe’を算出する。
ステップS108では、残留周波数オフセット検出部1540Aは、搬送波位相復元部1530Aが算出したシンボル毎の搬送波位相θe’を用いて、残留周波数オフセットを
算出する。残留周波数オフセットは、周波数オフセット補償部1520Aにおいて、初期補償量に加算されることによって、周波数オフセット補償値を調整する値として使用される。
ステップS109では、搬送波位相復元部1530Aの演算部1535Aは、アンラップ部1534Aの出力である搬送波位相θe’に基づいて、周波数オフセット補償部1520Aから入力されるデジタル信号に乗算する補償値を算出する。搬送波位相復元部1530Aの乗算部1536Aは、周波数オフセット補償部1520Aから入力されるデジタル信号に、演算部1535Aで算出された補償値を乗算して、デジタル信号に含まれる搬送波位相を補償する。これによって、周波数オフセット補償部1520Aから入力されるデジタル信号に含まれる搬送波位相が除去される。搬送波位相が除去されたデジタル信号は、識別判定部1550に出力される。
一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。プログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくても、並列的または個別に実行される処理を含む。
(変形例1)
ここでは、平均化部の変形例について説明する。平均化部以外の構成については、上記の構成と同様である。
図9は、平均化部の変形例を示す図である。図9の平均化部1541Bは、シンボル間位相差検出部1571B、ビットエラー位相飛び排除部1572B、レーン平均化部1573Bを含む。平均化部1541Aによる処理は、シリアル演算処理であったが、平均化部1541Bによる処理は、パラレル演算処理である。
シンボル間位相差検出部1571Bには、搬送波位相復元部1530で算出された搬送波位相を格納する複数のバッファが設けられる。図9の例では、65個の搬送波位相を格納できるバッファ1571B1が設けられる。シンボル間位相差検出部1571Bには、シンボル毎の搬送波位相が入力される。シンボル間位相差検出部1571Bは、入力された時刻が古い順に、θe’64、θe’63、・・・、θe’1として、搬送波位相をバッフ
ァ1571B1に格納する。バッファ1571B1に格納される最新の搬送波位相が、θe’1である。また、シンボル間位相差検出部1571Bには、θe’64の1つ前のシン
ボル(時刻)の搬送波位相も格納されている。シンボル間位相差検出部1571Bは、加算器1571B2によって、各シンボルの搬送波位相と当該シンボルの1つ前の搬送波位相との差分(差分値)を算出する。算出された差分値は、ビットエラー位相飛び排除部1572Bに入力される。
ビットエラー位相飛び排除部1572Bは、演算器1572B1によって、搬送波位相復元部1530において発生する搬送波位相の位相飛びを検出し、所定の方法に従って、シンボル間位相差検出部1571Bで算出されたそれぞれの差分値を補正する。ビットエラー位相飛び排除部1572Bの演算器1572B1は、ビットエラー位相飛び排除部1572Aと同様の方法により、差分値を補正する。
レーン平均化部1573Bは、加算器1573B1によって、ビットエラー位相飛び排除部1572Bで補正された差分値を加算し、演算器1573B2によって、差分値の平均を算出する。レーン平均化部1573Bは、ビットエラー位相飛び排除部1572Bの出力の平均を算出する。
平均化部1541Bによれば、演算処理がパラレル(並列)に実行され、平均化部1541Aによる処理と比べて処理時間が低減される。
(変形例2)
ここでは、初期FOEをフィードバック型とした構成について説明する。変形例2は、上記の構成例、変形例1等と共通点を有する。ここでは、主として、変更点について説明する。
図10は、デジタル信号処理部における、周波数オフセット補償部、搬送波位相復元部、残留周波数オフセット検出部の具体的構成例(2)を示す図である。図10の構成例(2)では、周波数オフセット補償部1520Cは、初期FOE1521C、加算器1522C、演算部1523C、乗算部1524Cを備える。搬送波位相復元部1530Cは、演算部1531C、演算部1532C、演算部1533C、アンラップ部1534C、演算部1535C、乗算部1536Cを備える。残留周波数オフセット検出部1540Cは、平均化部1541C、狭帯域ループフィルタ1542Cを備える。周波数オフセット補償部1520C、搬送波位相復元部1530C、及び、残留周波数オフセット検出部1540Cは、それぞれ、周波数オフセット補償部1520、搬送波位相復元部1530、及び、残留周波数オフセット検出部1540の一例である。搬送波位相復元部1530C及び残留周波数オフセット検出部1540Cの構成は、それぞれ、搬送波位相復元部1530A及び残留周波数オフセット検出部1540Aの構成と同様である。
周波数オフセット補償部1520Cは、初期FOE1521Cが算出する周波数オフセット、及び、残留周波数オフセット検出部1540Cが算出する残留周波数オフセットに基づいて、周波数オフセット補償値を算出する。周波数オフセット補償部1520Cは、周波数オフセット補償値をデジタル信号に乗算することにより、デジタル信号の複素平面上の回転を抑制する。
初期FOE1521Cは、乗算部1524Cから出力される信号をバッファし、当該信号と局部発振光源との周波数のずれ(周波数オフセット)を算出する。初期FOE1521Cは、例えば、PADE vector等のfeed back型FOEである。初期FOE1521Cが算出する周波数オフセットは、算出開始から所定時間経過後に固定される。
加算器1522C、演算部1523C、乗算部1524Cは、それぞれ、加算器1522A、演算部1523A、乗算部1524Aと同様である。
(変形例3)
ここでは、広帯域ループフィルタが含まれる場合について説明する。変形例3は、上記の構成例、変形例1−2等と共通点を有する。ここでは、主として、変更点について説明する。
図11は、デジタル信号処理部における、周波数オフセット補償部、搬送波位相復元部、残留周波数オフセット検出部の具体的構成例(3)を示す図である。図11の構成例(3)では、周波数オフセット補償部1520Dは、初期FOE1521D、加算器1522D、演算部1523D、乗算部1524Dを備える。搬送波位相復元部1530Dは、演算部1531D、演算部1532D、演算部1533D、アンラップ部1534D、演算部1535D、乗算部1536Dを備える。残留周波数オフセット検出部1540Dは、平均化部1541D、広帯域ループフィルタ1543D、狭帯域ループフィルタ1542Dを備える。周波数オフセット補償部1520D、搬送波位相復元部1530D、及び、残留周波数オフセット検出部1540Dは、それぞれ、周波数オフセット補償部152
0、搬送波位相復元部1530、及び、残留周波数オフセット検出部1540の一例である。周波数オフセット補償部1520D及び搬送波位相復元部1530Dの構成は、それぞれ、周波数オフセット補償部1520A及び搬送波位相復元部1530Aの構成と同様である。
残留周波数オフセット検出部1540Dは、周波数オフセット補償部1520Dで取り除かれていない周波数オフセット(残留周波数オフセット)を算出する。
平均化部1541Dは、平均化部1541Aと同様である。平均化部1541Dの出力は、広帯域ループフィルタ1543Dに入力される。
広帯域ループフィルタ1543Dは、平均化部1541Aから出力される信号に対して帯域制限フィルタをかける。広帯域ループフィルタ1543Dは、平均化部1541Aから出力される信号に重畳されるFM変調成分等を除去する。
狭帯域ループフィルタ1542Dは、狭帯域ループフィルタ1542Aと同様である。狭帯域ループフィルタ1542Dは、省略されてもよい。
図12は、ループフィルタの構成例を示す図である。図12のループフィルタ600は、増幅器612、増幅器612、加算器632、加算器634、遅延部652、増幅器622、増幅器624、加算器642、加算器644、加算器646、遅延部662を含む。図12のループフィルタは、増幅器のゲインを調整することにより、広帯域ループフィルタとして動作したり、狭帯域ループフィルタとして動作したりする。例えば、増幅器612のゲインを0.005、増幅器614のゲインを0.015、増幅器622のゲインを0、増幅器624のゲインを0とすることで、ループフィルタ600は、カットオフ周波数1.2MHzのフィルタとして動作する。また、増幅器612のゲインを0.005、増幅器614のゲインを0.000015、増幅器622のゲインを0、増幅器624のゲインを0とすることで、ループフィルタ600は、カットオフ周波数12kHzのフィルタとして動作する。この2種類のフィルタでは、前者が広帯域ループフィルタであり、後者が狭帯域ループフィルタである。
本実施形態におけるループフィルタ(狭帯域ループフィルタ、広帯域ループフィルタ)は、図12の例に限定されるものではなく、信号に重畳される除去すべき位相変動を除去できる構成であれば、どのような構成でもよい。
帯域を制限するループフィルタによって、信号の雑音成分や特定帯域の周波数変動が除去され得る。
(変形例4)
ここでは、周波数オフセット補償部の後段に他処理が含まれる場合について説明する。変形例4は、上記の構成例、変形例1−3等と共通点を有する。ここでは、主として、変更点について説明する。
図13は、デジタル信号処理部における、周波数オフセット補償部、搬送波位相復元部、残留周波数オフセット検出部の具体的構成例(4)を示す図である。図13の構成例(4)では、周波数オフセット補償部1520Eは、初期FOE1521E、演算部1523E、乗算部1524Eを備える。搬送波位相復元部1530Eは、演算部1531E、演算部1532E、演算部1533E、アンラップ部1534E、演算部1535E、乗算部1536Eを備える。残留周波数オフセット検出部1540Eは、平均化部1541E、狭帯域ループフィルタ1542E、演算部1544E、乗算部1545Eを備える。
周波数オフセット補償部1520E、搬送波位相復元部1530E、及び、残留周波数オフセット検出部1540Eは、それぞれ、周波数オフセット補償部1520、搬送波位相復元部1530、及び、残留周波数オフセット検出部1540の一例である。搬送波位相復元部1530Eの構成は、搬送波位相復元部1530Aの構成と同様である。
周波数オフセット補償部1520Eは、初期FOE1521Aが算出する周波数オフセットに基づいて、周波数オフセット補償値を算出する。周波数オフセット補償部1520Eは、周波数オフセット補償値をデジタル信号に乗算することにより、デジタル信号の複素平面上の回転を抑制する。
初期FOE1521Eは、受信信号をバッファし、受信信号と局部発振光源との周波数のずれ(周波数オフセット)を算出する。初期FOE1521Eは、例えば、PADE vector等のfeed forward型FOEである。初期FOE1521Eが算出する周波数オフセットは、算出開始から所定時間経過後に固定される。
演算部1523Eは、初期FOE1521Eで算出された周波数オフセットに基づいて、歪等化部1510から入力されるデジタル信号に、乗算する補償値を算出する。
乗算部1524Eは、歪等化部1510から入力されるデジタル信号に、演算部1523Eで算出された補償値を乗算する。
周波数オフセット補償部1520Eの後段に、他処理が挿入され得る。他処理は、例えば、基準シンボルによる位相補償部などである。
残留周波数オフセット検出部1540Aは、周波数オフセット補償部1520Aで取り除かれていない周波数オフセット(残留周波数オフセット)を算出し、周波数オフセット補償部1520Eの後段の他処理の出力信号に、乗算する。
平均化部1541E及び狭帯域ループフィルタ1542Eの構成は、それぞれ、平均化部1541A及び狭帯域ループフィルタ1542Aの構成と同様である。狭帯域ループフィルタ1542Aから出力される信号は、演算部1544Eに入力される。
演算部1544Eは、狭帯域ループフィルタ1542Aから出力されル信号に基づいて、周波数オフセット補償部1520Eの後段の他処理の出力信号(デジタル信号)に、乗算する補償値を算出する。
乗算部1545Eは、周波数オフセット補償部1520Eの後段の他処理の出力信号に、演算部1544Eで算出された補償値を乗算する。乗算後の信号は、搬送波位相復元部1530Eに入力される。
周波数オフセット補償部1520Eの後段に他処理を挿入できることにより、より適切に、デジタル信号に重畳される位相変動を除去することが可能となる。
(変形例5)
ここでは、搬送波位相復元部で振幅情報を抽出する場合について説明する。変形例5は、上記の構成例、変形例1−4等と共通点を有する。ここでは、主として、変更点について説明する。
図14は、デジタル信号処理部における、周波数オフセット補償部、搬送波位相復元部、残留周波数オフセット検出部の具体的構成例(5)を示す図である。図14の構成例(
5)では、周波数オフセット補償部1520Fは、初期FOE1521F、加算器1522F、演算部1523F、乗算部1524Fを備える。搬送波位相復元部1530Fは、演算部1531F、演算部1532F、演算部1533F、アンラップ部1534F、演算部1535F、乗算部1536F、振幅情報抽出部1537Fを備える。残留周波数オフセット検出部1540Fは、平均化部1541F、狭帯域ループフィルタ1542F、乗算部1546Fを備える。周波数オフセット補償部1520F、搬送波位相復元部1530F、及び、残留周波数オフセット検出部1540Fは、それぞれ、周波数オフセット補償部1520、搬送波位相復元部1530、及び、残留周波数オフセット検出部1540の一例である。周波数オフセット補償部1520Fの構成は、周波数オフセット補償部1520Aの構成と同様である。
搬送波位相復元部1530Fは、入力されるデジタル信号から搬送波位相を算出し、デジタル信号が複素平面上で所定の信号点(変調点)に存在するように、入力されるデジタル信号の位相を回転する。また、搬送波位相復元部1530Fは、搬送波位相及び振幅情報を、残留周波数オフセット検出部1540Fに出力する。
演算部1531F、演算部1532F、演算部1533F、アンラップ部1534F、演算部1535F、乗算部1536Fは、それぞれ、対応する搬送波位相復元部1530Aの処理部と同様である。
振幅情報抽出部1537Fは、演算部1532Aの演算結果から、信号の振幅の平均を、1シンボル毎に抽出する。信号の振幅の大きさは、フィードバックする情報の確からしさを表す。
残留周波数オフセット検出部1540Fは、平均化部1541Fから出力される信号と、振幅情報抽出部1537Fで抽出された振幅の平均とを乗算する。乗算された結果は、狭帯域ループフィルタ1542Fに出力される。
変形例5の構成によれば、信号の振幅の大きさ及び算出された搬送波位相に基づいて、残留周波数オフセットが算出される。
(変形例6)
ここでは、入力される信号が、BPSKである場合について説明する。変形例6は、上記の構成例、変形例1−5等と共通点を有する。ここでは、主として、変更点について説明する。
図15は、デジタル信号処理部における、周波数オフセット補償部、搬送波位相復元部、残留周波数オフセット検出部の具体的構成例(6)を示す図である。図15の構成例(6)では、周波数オフセット補償部1520Gは、初期FOE1521G、加算器1522G、演算部1523G、乗算部1524Gを備える。搬送波位相復元部1530Gは、演算部1531G、演算部1532G、演算部1533G、アンラップ部1534G、演算部1535G、乗算部1536Gを備える。残留周波数オフセット検出部1540Gは、平均化部1541G、狭帯域ループフィルタ1542Gを備える。周波数オフセット補償部1520G、搬送波位相復元部1530G、及び、残留周波数オフセット検出部1540Gは、それぞれ、周波数オフセット補償部1520、搬送波位相復元部1530、及び、残留周波数オフセット検出部1540の一例である。周波数オフセット補償部1520Gの構成は、周波数オフセット補償部1520Aの構成と同様である。
演算部1531Gは、入力される複素信号を2乗する。BPSK信号を2乗することで、変調情報(信号の変調成分による位相回転量)が除去される。
演算部1531Gに入力されるBPSK信号の位相は、位相誤差θeを用いて、次のように表される。
Figure 0006295585
これに対する演算部1531Gから出力される信号の位相は次のように表される。
Figure 0006295585
演算部1532Gは、演算部1531Gから出力される信号を所定数(ここではNとする)、積算する。演算部1532Gの演算結果である積算値は、直前のN個のシンボルを対象として、1シンボル毎に算出される。これにより、演算部1531Gから出力された信号の雑音が除去される。
演算部1533Gは、演算部1532Gの出力の偏角を算出し、算出した偏角を1/2にする。これにより、位相誤差θeの平均が算出される。位相誤差θeの平均は、1シンボル毎に算出される。
演算部1531G、演算部1532G、及び、演算部1533Gにおける演算は、次のように表される。
Figure 0006295585
ここで、I’及びQ’は、それぞれ、搬送波位相復元部1530Aに入力されるデジタル信号のI成分及びQ成分である。
図16は、アンラップ部の構成例を示す図である。図16のアンラップ部1534Gは、遅延部1561G、演算部1562G、加算部1563G、遅延部1564G、演算部1565G、加算部1566G、演算部1567Gを含む。アンラップ部1534Gは、演算部1562Gを除いて、アンラップ部1534Gと同様である。
演算部1562Gは、演算部1533Gから入力される現在の位相誤差の平均(aとする)と、遅延部1561Gから入力される過去の位相誤差の平均(bとする)との差分をとる。a−bが+π/2より大きい場合、演算部1562Gは、−πを出力する。a−bが−π/2より小さい場合、演算部1562Gは、+πを出力する。a−bが+π/2以下かつ−π/2以上である場合、演算部1562Gは、0を出力する。
また、平均化部1541Hのビットエラー位相飛び排除部は、次の(1)から(3)のうち、いずれかの方法により、差分値を補正する。
(1)差分値の絶対値がπ/2を超えているか否かを判定する。差分値の絶対値がπ/2を超えている場合、差分値を0に変更する。差分値の絶対値がπ/2を超えていない場合、差分値を変更しない。
(2)差分値の絶対値がπ/2を超えているか否かを判定する。差分値の絶対値がπ/2を超えている場合、差分値を1つ前の差分値に変更する。差分値の絶対値がπ/2を超
えていない場合、差分値を変更しない。このとき、平均化部1541Hのビットエラー位相飛び排除部は、現在の差分値を次の判定における1つ前の差分値として、バッファ等に格納する。
(3)差分値がπ/2を超えているか否かを判定する。差分がπ/2を超えている場合は、差分値を正の所定値に変更する。さらに、差分値が−π/2未満か否かを判定する。差分が−π/2未満である場合は、差分値を負の所定値に変更する。差分値の絶対値がπ/2を超えていない場合、差分値を変更しない。
周波数オフセット補償部1520G、搬送波位相復元部1530G、残留周波数オフセット検出部1540Gによれば、BPSK信号に対して、残留周波数オフセットを算出することができる。
(変形例7)
ここでは、入力される信号が、16QAMである場合について説明する。変形例7は、上記の構成例、変形例1−6等と共通点を有する。ここでは、主として、変更点について説明する。
図17は、デジタル信号処理部における、周波数オフセット補償部、搬送波位相復元部、残留周波数オフセット検出部の具体的構成例(7)を示す図である。図17の構成例(7)では、周波数オフセット補償部1520Hは、初期FOE1521H、加算器1522H、演算部1523H、乗算部1524Hを備える。搬送波位相復元部1530Gは、データ判定部1538H、演算部1531H、演算部1532H、演算部1533H、アンラップ部1534H、演算部1535H、乗算部1536Hを備える。残留周波数オフセット検出部1540Hは、平均化部1541H、狭帯域ループフィルタ1542Hを備える。周波数オフセット補償部1520H、搬送波位相復元部1530H、及び、残留周波数オフセット検出部1540Hは、それぞれ、周波数オフセット補償部1520、搬送波位相復元部1530、及び、残留周波数オフセット検出部1540の一例である。周波数オフセット補償部1520H、残留周波数オフセット検出部1540Hの構成は、周波数オフセット補償部1520A、残留周波数オフセット検出部1540Aの構成と同様である。搬送波位相復元部1530Hは、演算部1538Hを除いて、搬送波位相復元部1530Aと同様である。
搬送波位相復元部1530Hのデータ判定部1538Hは、16QAM信号のデータ点を閾値判定し、位相角がQPSK信号と異なるデータ点を排除する。これにより、搬送波位相復元部1530Hは、上記のQPSK信号と同様に、処理を行うことができる。
また、データ判定部1538Hは、16QAM信号のデータ点を閾値判定し、位相角がQPSK信号と異なるデータ点を回転して、QPSK信号の位相角と同じになるようにしてもよい。これにより、搬送波位相復元部1530Hは、上記のQPSK信号と同様に、処理を行うことができる。
(実施形態の作用、効果)
残留周波数オフセット検出部1540は、符号間で平均化を行なってノイズ成分を除去した搬送波位相復元部1530が算出する搬送波位相(位相補償量)を基に、残留周波数オフセット量を高精度に検出する。残留周波数オフセット検出部1540は、シンボル毎の搬送波位相の差分値に基づいて、残留周波数オフセットを検出する。即ち、残留周波数オフセット検出部1540は、搬送波位相復元部1530が算出する搬送波位相の変動に基づいて、残留周波数オフセットを算出する。周波数オフセット補償部1520は、残留周波数オフセット検出部1540で算出された残留周波数オフセットを用いて周波数オフ
セットを補正することができる。残留周波数オフセットが、周波数オフセット補償部1520にフィードバックされることで、周波数オフセット補償部1520から出力される信号における残留周波数オフセット(補償残)が低減される。これにより、搬送波位相復元部1530による位相誤差の誤検出を低減し、位相スリップの発生を抑制し、伝送品質を向上させることができる。
また、残留周波数オフセット検出部1540は、ビットエラー位相飛び排除部により、搬送波位相の差分値の絶対値が所定値を超えた場合、所定の処理を行って位相飛びを排除する。これにより、残留周波数オフセット検出部1540は、適切に搬送波位相の差分値の平均値(搬送波位相の変動)を算出できる。
識別判定部1550がエラー訂正に失敗しなくなるので、デジタルコヒーレント光受信器100の受信性能を向上(伝送エラーを低減)することができる。
以上の構成例、各変形例は、可能な限りこれらを組み合わせて実施され得る。
〔付記〕
上記の実施形態に関し、以下の付記を開示する。
(付記1)
光伝送路からの信号光と局部発振光とを混合した信号をデジタル信号に変換してデジタル信号処理を行う光通信受信装置であって、
前記デジタル信号の周波数オフセットを算出し、前記周波数オフセットに基づいて前記デジタル信号の位相を補償する周波数オフセット補償部と、
前記周波数オフセット補償部で位相を補償されたデジタル信号の搬送波位相を算出する搬送波位相復元部と、
前記搬送波位相の差分値の平均を算出し、残留周波数オフセットとして出力する残留周波数オフセット検出部と、を備え、
前記周波数オフセット補償部は、前記周波数オフセットを、前記残留周波数オフセット検出部が出力する前記残留周波数オフセットを使用して補正する
光通信受信装置。
(付記2)
前記残留周波数オフセット検出部は、前記搬送波位相の差分値の絶対値が所定値を超えている場合、前記搬送波位相の差分値を0とする、
付記1に記載の光通信受信装置。
(付記3)
前記残留周波数オフセット検出部は、前記搬送波位相の差分値が正の所定値を超えている場合、前記搬送波位相の差分値を前記正の所定値とし、前記搬送波位相の差分値が負の所定値未満である場合、前記搬送波位相の差分値を前記負の所定値とする、
付記1に記載の光通信受信装置。
(付記4)
光伝送路からの信号光と局部発振光とを混合した信号を変換されたデジタル信号の周波数オフセットを算出し、前記周波数オフセットに基づいて前記デジタル信号の位相を補償し、
前記位相を補償されたデジタル信号の搬送波位相を算出し、
前記搬送波位相の差分値の平均を算出し、残留周波数オフセットとして出力し、
前記周波数オフセットを、前記出力された前記残留周波数オフセットを使用して補正す

周波数オフセット補償方法。
(付記5)
前記搬送波位相の差分値の絶対値が所定値を超えている場合、前記搬送波位相の差分値を0とする、
付記4に記載の周波数オフセット補償方法。
(付記6)
前記搬送波位相の差分値が正の所定値を超えている場合、前記搬送波位相の差分値を前記正の所定値とし、前記搬送波位相の差分値が負の所定値未満である場合、前記搬送波位相の差分値を前記負の所定値とする、
付記4に記載の周波数オフセット補償方法。
10 光通信システム
100 デジタルコヒーレント光受信器
110 局部発振光源
120 光位相ハイブリッド
130 光電変換部
140 AD変換部
150 デジタル信号処理部
1510 歪等化部
1520 周波数オフセット補償部
1521A 初期FOE
1522A 加算器
1523A 演算部
1524A 乗算部
1530 搬送波位相復元部
1531A 演算部
1532A 演算部
1533A 演算部
1534A アンラップ部
1561A 遅延部
1562A 演算部
1563A 加算器
1564A 遅延部
1565A 演算部
1566A 加算器
1567A 演算部
1535A 演算部
1536A 乗算部
1537F 振幅情報抽出部
1538H データ判定部
1540 残留周波数オフセット検出部
1541A 平均化部
1571A シンボル間位相差検出部
1572A ビットエラー位相飛び排除部
1573A レーン平均化部
1542A 狭帯域ループフィルタ
1543D 広帯域ループフィルタ
1544E 演算部
1545E 乗算部
1546F 乗算部
1550 識別判定部
200 光送信器
300 波長分離器
400 波長多重器
500 光伝送路
600 ループフィルタ

Claims (4)

  1. 光伝送路からの信号光と局部発振光とを混合した信号をデジタル信号に変換してデジタル信号処理を行う光通信受信装置であって、
    前記デジタル信号の周波数オフセットを算出し、前記周波数オフセットに基づいて前記デジタル信号の位相を補償する周波数オフセット補償部と、
    前記周波数オフセット補償部で位相を補償されたデジタル信号のシンボルごとに、前記補償されたデジタル信号のシンボル間の位相誤差を算出し、前記算出した位相誤差に基づいて搬送波位相を算出し、前記算出した搬送波位相によって前記デジタル信号を補償する搬送波位相復元部と、
    前記補償されたデジタル信号のあるシンボルの搬送波位相と前記あるシンボルの1つ前のシンボルの搬送波位相の差分値の平均を算出し、残留周波数オフセットとして出力する残留周波数オフセット検出部と、を備え、
    前記周波数オフセット補償部は、前記周波数オフセットを、前記残留周波数オフセット検出部が出力する前記残留周波数オフセットを使用して補正する
    光通信受信装置。
  2. 前記残留周波数オフセット検出部は、前記搬送波位相の差分値の絶対値が所定値を超えている場合、前記搬送波位相の差分値を0とする、
    請求項1に記載の光通信受信装置。
  3. 前記残留周波数オフセット検出部は、前記搬送波位相の差分値が正の所定値を超えている場合、前記搬送波位相の差分値を前記正の所定値とし、前記搬送波位相の差分値が負の所定値未満である場合、前記搬送波位相の差分値を前記負の所定値とする、
    請求項1に記載の光通信受信装置。
  4. 光伝送路からの信号光と局部発振光とを混合した信号を変換されたデジタル信号の周波数オフセットを算出し、前記周波数オフセットに基づいて前記デジタル信号の位相を補償し、
    前記位相を補償されたデジタル信号のシンボルごとに、前記補償されたデジタル信号のシンボル間の位相誤差を算出し、前記算出した位相誤差に基づいて搬送波位相を算出し、
    前記算出した搬送波位相によって前記デジタル信号を補償し、
    前記補償されたデジタル信号のあるシンボルの搬送波位相と前記あるシンボルの1つ前のシンボルの搬送波位相の差分値の平均を算出し、残留周波数オフセットとして出力し、
    前記周波数オフセットを、前記出力された前記残留周波数オフセットを使用して補正する
    周波数オフセット補償方法。
JP2013211819A 2013-10-09 2013-10-09 光通信受信装置、及び、周波数オフセット補償方法 Active JP6295585B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013211819A JP6295585B2 (ja) 2013-10-09 2013-10-09 光通信受信装置、及び、周波数オフセット補償方法
US14/495,499 US9496966B2 (en) 2013-10-09 2014-09-24 Optical communication receiving device and frequency offset compensation method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013211819A JP6295585B2 (ja) 2013-10-09 2013-10-09 光通信受信装置、及び、周波数オフセット補償方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015076727A JP2015076727A (ja) 2015-04-20
JP6295585B2 true JP6295585B2 (ja) 2018-03-20

Family

ID=52777035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013211819A Active JP6295585B2 (ja) 2013-10-09 2013-10-09 光通信受信装置、及び、周波数オフセット補償方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9496966B2 (ja)
JP (1) JP6295585B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016161638A1 (zh) * 2015-04-10 2016-10-13 华为技术有限公司 一种相干光源频偏估计和补偿的相干接收机、方法和系统
US10601513B2 (en) 2016-04-12 2020-03-24 Cable Television Laboratories, Inc. Network communications systems and methods
US10880013B2 (en) 2016-04-12 2020-12-29 Cable Television Laboratories, Inc Network communications systems and methods
US9912409B2 (en) * 2016-04-12 2018-03-06 Cable Television Laboratories, Inc Fiber communication systems and methods
JP6183503B1 (ja) 2016-06-17 2017-08-23 Nttエレクトロニクス株式会社 位相補償装置、位相補償方法及び通信装置
WO2019066835A1 (en) * 2017-09-28 2019-04-04 Intel Op Corporation METHOD AND CIRCUIT FOR DETERMINING THE PHASE CONTINUITY OF A LOCAL OSCILLATOR SIGNAL, AND LOCAL OSCILLATOR SIGNAL GENERATION CIRCUIT
JP6627927B1 (ja) 2018-07-24 2020-01-08 Nttエレクトロニクス株式会社 位相変動補償装置、位相変動補償方法及び通信装置
US11743852B2 (en) 2020-11-30 2023-08-29 Silicon Laboratories Inc. Phase measurements for high accuracy distance measurements
US11737038B2 (en) * 2020-11-30 2023-08-22 Silicon Laboratories Inc. Correction of frequency offset between initiator and reflector
US11632733B2 (en) 2021-09-13 2023-04-18 Silicon Laboratories Inc. System, apparatus and method for acquisition of signals in wireless systems with adverse oscillator variations
CN114844571B (zh) * 2022-05-06 2023-10-27 武汉邮电科学研究院有限公司 一种模拟相干光通信的载波恢复方法及系统

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH082060B2 (ja) * 1989-09-13 1996-01-10 日本電気株式会社 搬送波再生方式およびディジタル位相復調装置
US7606498B1 (en) * 2005-10-21 2009-10-20 Nortel Networks Limited Carrier recovery in a coherent optical receiver
JP4264584B2 (ja) 2007-04-20 2009-05-20 ソニー株式会社 搬送波同期回路および搬送波同期方法
CN101442364B (zh) * 2007-11-19 2011-10-19 富士通株式会社 光相干接收机、光相干接收机用频差估计装置及方法
CN101453269B (zh) * 2007-11-30 2012-01-04 富士通株式会社 频差补偿装置和方法、光相干接收机
JP5136236B2 (ja) * 2008-06-19 2013-02-06 富士通株式会社 光受信装置
US8488696B2 (en) * 2008-06-20 2013-07-16 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Receiver device, communication system and receiving method
CN101621335B (zh) * 2008-07-01 2012-05-30 富士通株式会社 平均长度自适应优化方法和装置
US8295713B2 (en) 2009-03-10 2012-10-23 Tyco Electronics Subsea Communications Llc Dual stage carrier phase estimation in a coherent optical signal receiver
WO2010108334A1 (en) * 2009-03-27 2010-09-30 Fujitsu Limited Apparatus and method for equalizing chromatic dispersion and digital coherent optical receiver
US8301037B2 (en) * 2010-03-05 2012-10-30 Alcatel Lucent Iterative carrier-phase estimation and data recovery for coherent optical receivers
EP2385663B1 (en) * 2010-05-07 2016-01-06 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (publ) Frequency offset compensation for multi-carrier communication systems
US8908809B2 (en) * 2010-12-15 2014-12-09 At&T Intellectual Property I, L.P. Complexity reduced feed forward carrier recovery methods for M-QAM modulation formats
JP5824883B2 (ja) * 2011-06-06 2015-12-02 富士通株式会社 受信機及び相互位相変調緩和方法
CN104040627B (zh) * 2011-12-22 2017-07-21 思睿逻辑国际半导体有限公司 用于风噪声检测的方法和设备
US9025963B2 (en) * 2012-03-29 2015-05-05 Juniper Networks, Inc. Processing data in a coherent optical communication system

Also Published As

Publication number Publication date
US9496966B2 (en) 2016-11-15
US20150098714A1 (en) 2015-04-09
JP2015076727A (ja) 2015-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6295585B2 (ja) 光通信受信装置、及び、周波数オフセット補償方法
US10778496B2 (en) OFDM system synchronization tracking method and apparatus
JP5886984B2 (ja) 光受信装置および位相サイクルスリップ低減方法
EP2942917B1 (en) Optical transmission system, phase compensation method, and optical reception device
US8515277B2 (en) Nonlinear distortion detecting circuit, optical receiver, optical transmission system, and method for detecting nonlinear distortion
EP2583424B1 (en) Method for phase and oscillator frequency estimation
US20150071395A1 (en) Complexity reduced feed forward carrier recovery methods for m-qam modulation formats
JP6743603B2 (ja) 受信装置及び位相誤差補償方法
US8929749B2 (en) Minimum variance carrier recovery
US20150256269A1 (en) System and Method for Blind Frequency Recovery
US20150147071A1 (en) Frequency offset estimation circuit and frequency offset estimation method
EP2779486B1 (en) Frequency error estimating apparatus and method, frequency error compensating apparatus, and optical receiver
CN104852873B (zh) 一种频偏估计方法、装置及帧同步子系统
US9467318B2 (en) Communication system, receiving device, and semiconductor device
KR100778919B1 (ko) 패턴 시퀀스의 동기화
JP5681743B2 (ja) 光受信装置および光受信方法
US20120314814A1 (en) Phase offset compensator
US11121778B1 (en) Phase variation compensation device, phase variation compensation method and communication device
US20230208528A1 (en) Optical receiving device and clock synchronization method
EP3605883B1 (en) Method and apparatus for correcting phase jump
Rozental et al. Low complexity blind phase recovery algorithm with increased robustness against cycle-slips
EP4325746A1 (en) Coherent receiver with polarization diversity clock detection
JPH11112591A (ja) 自動周波数制御方式
KR101418471B1 (ko) 주파수 오프셋 보정 장치
CN111064685A (zh) 一种载波同步方法、装置及设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160606

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6295585

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150