JP7481645B2 - 光受信装置及びクロック同期方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光受信装置及びクロック同期方法に関する。
光信号の伝送距離の拡大と伝送容量の増大とを実現するため、BPSK(Binary Phase Shift Keying)及びQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)等のデジタルコヒーレント伝送方式に基づく光通信システムが提案されている(非特許文献1参照)。
図12は、光通信システムの例を示す図である。光通信システムは、送信器100と、送信クロック生成部101と、受信器102と、受信クロック生成部103と、伝送路104とを備える。
送信クロック生成部101は、光信号の送信に用いられるクロックを、送信器100に出力する。送信器100は、送信クロック生成部101によって生成されたクロックを用いて、伝送路104を経由して光信号を送信する。受信クロック生成部103は、光信号の受信に用いられるクロックを、受信器102に出力する。受信器102は、伝送路104を経由して受信された光信号に基づく受信信号(アナログ信号)を生成する。受信器102は、生成された受信信号(アナログ信号)を、受信クロック生成部103によって生成されたクロックを用いてサンプリングする。
非同期通信では、送信器100と受信器102との間のクロックは、厳密には一致していない。このため、サンプリング位相のずれ量が、時間の経過とともに増大する。サンプリング位相のずれ量の増大を防ぐために、受信器102は、例えば、送信器100によって送信に用いられたクロックを、受信信号から抽出する。受信器102は、受信に用いられるクロックの位相を、送信に用いられたクロックの位相に同期させる。
送信に用いられたクロックの位相と受信に用いられるクロックの位相とを同期させることは、「クロックリカバリ」と呼ばれている。非特許文献2では、BPSK方式及びQPSK方式におけるクロックリカバリの方法が提案されている。
図13は、従来における、QPSK方式等におけるクロックリカバリを用いる光通信システムの構成例を示す図である。図13に示された光通信システム(同期通信システム)は、光送信装置200と、光受信装置300と、伝送路400とを備える。光送信装置200は、フレーム生成部201と、信号生成部202と、光コヒーレント送信部203とを備える。
光受信装置300は、光コヒーレント受信部301と、ADC302(アナログ・デジタル・コンバータ)と、内挿部303と、等化器304と、クロック位相検出部305と、ループフィルタ306と、受信クロック生成部307と、周波数オフセット補償部308と、位相オフセット補償部309と、復号部310とを備える。
フレーム生成部201は、送信データ(デジタル信号)を取得する。フレーム生成部201は、ペイロードに送信データを含むフレームを生成する。フレーム生成部201は、フレームを信号生成部202に出力する。
信号生成部202は、フレームに応じたQPSK変調時のI軸成分に対応する変調信号とQ軸成分に対する変調信号とを、送信信号として生成する。信号生成部202は、I軸成分の変調信号とQ軸成分の変調信号とを、光コヒーレント送信部203に出力する。
光コヒーレント送信部203は、I軸成分の変調信号とQ軸成分の変調信号とを用いて、光コヒーレント送信部203に備えられた光源から出力された光を変調する。これによって、コヒーレント光信号が生成される。光コヒーレント送信部203は、生成されたコヒーレント光信号を、伝送路400を経由して光受信装置300に送信する。
光コヒーレント受信部301は、伝送路400を経由して伝送されたコヒーレント光信号を受信する。光コヒーレント受信部301は、受信されたコヒーレント光信号に対してコヒーレント検波を実行することによって、受信信号を生成する。ここで、光コヒーレント受信部301は、コヒーレント検波の結果に基づいて、受信信号のI軸成分と受信信号のQ軸成分とを生成する。光コヒーレント受信部301は、受信信号のI軸成分と受信信号のQ軸成分とを、ADC302に出力する。
ADC302は、受信クロック生成部307によって生成されたクロックを用いて、受信信号のI軸成分に対してサンプリングを実行することによって、受信信号のI軸成分のデジタル信号(離散的な信号)を生成する。同様に、ADC302は、受信クロック生成部307によって生成されたクロックを用いて、受信信号のQ軸成分に対してサンプリングを実行することによって、受信信号のQ軸成分のデジタル信号(離散的な信号)を生成する。
内挿部303は、I軸成分のデジタル信号におけるサンプリング点の間のデータを補間する。内挿部303は、Q軸成分のデジタル信号におけるサンプリング点の間のデータを補間する。これらによって、受信信号のサンプリングレートが向上する。内挿部303は、サンプリングレートが向上した受信信号のI軸成分のデジタル信号と、サンプリングレートが向上した受信信号のQ軸成分のデジタル信号とを、等化器304に出力する。
等化器304は、サンプリングレートが向上した受信信号のI軸成分のデジタル信号と、サンプリングレートが向上した受信信号のQ軸成分のデジタル信号とに対して、適応等化処理を実行する。例えば、等化器304は、光コヒーレント送信部203及び光コヒーレント受信部301における帯域制限と伝送路400におけるコヒーレント光信号の伝送とによって受信信号の波形に生じた劣化を、FIR(Finite Impulse Response)フィルタ等を用いて補償する。
等化器304は、適応等化処理が実行された受信信号のI軸成分のデジタル信号と、適応等化処理が実行された受信信号のQ軸成分のデジタル信号とを、クロック位相検出部305に出力する。等化器304は、適応等化処理が実行されたデジタル信号を、周波数オフセット補償部308に出力する。
クロック位相検出部305は、光コヒーレント送信部203によって光信号の送信に用いられたクロックの位相と、ADC302によって受信に用いられたクロックの位相とのずれ量を、サンプリング位相のずれ量に基づいて検出する。クロック位相検出部305は、検出されたクロック位相のずれ量を、エラー関数の値としてループフィルタ306に出力する。
ループフィルタ306は、ローパスフィルタの特性を有している。ループフィルタ306は、クロック位相検出部305から取得されたエラー関数の値を平均化する。ループフィルタ306は、平均化されたエラー関数の値を、受信クロック生成部307に出力する。
受信クロック生成部307は、クロック位相検出部305からフィードバックされた平均化されたエラー関数の値に基づいてクロックを生成する。受信クロック生成部307は、生成されたクロックをADC302に出力する。これによって、受信クロック生成部307は、ADC302のサンプリングに用いられるクロックの位相と、光コヒーレント送信部203によって送信に用いられたクロックの位相とを、クロック位相検出部305からフィードバックされた平均化されたエラー関数の値に基づいて同期させる。
周波数オフセット補償部308は、適応等化処理が実行されたデジタル信号に対して、周波数オフセットの補償処理を実行する。周波数オフセット補償部308は、周波数オフセットが補償されたデジタル信号を、位相オフセット補償部309に出力する。
位相オフセット補償部309は、周波数オフセットが補償されたデジタル信号に対して、位相オフセットの補償処理を実行する。すなわち、位相オフセット補償部309は、時間的に一定である位相オフセット成分を、デジタル信号から除去する。位相オフセット補償部309は、位相オフセットと周波数オフセットとが補償されたデジタル信号を、復号部310に出力する。
復号部310は、位相オフセットと周波数オフセットとが補償されたデジタル信号のコンスタレーションに対して判定処理を実行する。これによって、送信データの符号系列が、位相オフセットと周波数オフセットとが補償されたデジタル信号から復号される。復号部310は、復号結果を表すデジタル信号を、所定の外部装置(不図示)に出力する。
クロック位相検出部305又は受信クロック生成部307は、サンプリング位置の時刻がシンボル位置の時刻に対して遅いか否かを、受信信号におけるサンプリング位相のずれ量を表すエラー関数の値の正負に基づいて検出する。クロック位相検出部305は、エラー関数の値を受信クロック生成部307にフィードバックすることによって、受信に用いられるクロックの位相を送信に用いられたクロックの位相に同期させることが可能である。
図14は、ガードナー法(非特許文献2参照)を用いたクロックリカバリの例を示す図である。以下、時刻「tg1」における受信信号の強度は「A(tg1)」と表記される。時刻「tg2」における受信信号の強度は「A(tg2)」と表記される。時刻「tg3」における受信信号の強度は「A(tg3)」と表記される。以下、シンボルの周期は「T」と表記される。時刻「tg1」と時刻「tg2」との間隔は、「T/2」である。時刻「tg2」と時刻「tg3」との間隔は、「T/2」である。
このような場合、ガードナー法を用いて導出されるエラー関数「Ferror(tg1,tg2,tg3)」の出力(エラー関数の値)は、式(1)のように表される。
Figure 0007481645000001
図14の上段に示されているように、時刻「tg2」がIQ平面のシンボル位置の時刻である場合、受信信号の強度「A(tg1)」の値と受信信号の強度「A(tg3)」の値とがいずれも「0」であることから、エラー関数「Ferror」の値は「0」となる。
図14の中段に示されているように、サンプリング位置(サンプリング点の位置)の時刻がシンボル位置の時刻に対して遅い場合、受信信号の強度「A(tg1)」<0と、受信信号の強度「A(tg2)」<0と、受信信号の強度「A(tg3)」>0とによって、エラー関数「Ferror」の値は「0」よりも大きくなる。
図14の下段に示されているように、サンプリング位置の時刻がシンボル位置の時刻に対して早い場合、受信信号「A(tg1)」>0と、受信信号「A(tg2)」<0と、受信信号「A(tg3)」<0とによって、エラー関数「Ferror」の値は「0」よりも小さくなる。
ガードナー法は、I軸成分とQ軸成分とを持つ信号(例えば、QPSK信号)に対して拡張可能な方法である。以下、時刻「tg1」における受信信号のI軸成分の強度は「A(tg1)」と表記される。時刻「tg2」における受信信号のI軸成分の強度は「A(tg2)」と表記される。時刻「tg3」における受信信号のI軸成分の強度は「A(tg3)」と表記される。
以下、時刻「tg1」における受信信号のQ軸成分の強度は「A(tg1)」と表記される。時刻「tg2」における受信信号のQ軸成分の強度は「A(tg2)」と表記される。時刻「tg3」における受信信号のQ軸成分の強度は「A(tg3)」と表記される。
信号がI軸成分とQ軸成分とを持つ場合、エラー関数は、式(2)のように表される。
Figure 0007481645000002
クロック位相検出部305は、式(2)を用いて、受信に用いられるクロックの位相を送信に用いられたクロックの位相に同期させることが可能である(非特許文献2参照)。
また、多くのデジタルコヒーレント伝送方式では、光送信装置にIQ変調器が必要とされる。このため、多くのデジタルコヒーレント伝送方式では、光送信装置のコストが増大する。そこで、光送信装置の低コスト化を実現するための方法として、連続位相周波数偏移変調(Continuous Phase Frequency Shift Keying : CPFSK)方式の光信号を用いて光送信装置と光受信装置とが通信することが提案されている(非特許文献3参照)。
図15は、従来における、CPFSK方式の光信号の周波数変調の例を示す図である。CPFSK方式では、光送信装置が光信号に対して周波数変調を実行し、一定時間内に光信号に生じる位相変化量を光受信装置が導出することによって、光送信装置と光受信装置とが通信する。この場合、光送信装置がIQ変調器を必要としないので、光送信装置の低コスト化が実現される。
K.Kikuchi, "Digital coherent optical communication systems: fundamentals and future prospects", IEICE Electronics Express, Vol.8, No.20, 1642-1662, 2011. F.M.Gardner, "A BPSK/QPSK Timing-Error Detector for Sampled Receivers", IEEE TRANSACTION ON COMMUNICATIONS, Vol.COM-34, No.5, May 1986. T.Kanai, et al., "Wide-Range Frequency Offset Compensation for CPFSK used as TOM-Based Digital Coherent PON’s Upstream Signals", ECOC2019
CPFSK方式では、光信号に対して周波数変調が実行される。しかしながらCPFSK方式では光信号の強度成分の変調が小さいので、光受信装置は、従来のクロックリカバリの方法をそのまま実行しても、送信に用いられたクロックの位相と受信に用いられるクロックの位相とを同期させることができない。このように従来では、光強度が一定である周波数変調された光信号(例えば、CPFSK方式の光信号)の送信に用いられたクロックの位相と、受信に用いられるクロックの位相とを同期させることができないという問題がある。
上記事情に鑑み、本発明は、光強度が一定である周波数変調された光信号の送信に用いられたクロックの位相と、受信に用いられるクロックの位相とを同期させることが可能である光受信装置及びクロック同期方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、光強度が一定である周波数変調された光信号を受信し、受信された前記光信号に対してコヒーレント検波を実行することによって、前記光信号に基づく受信信号のI軸成分と前記受信信号のQ軸成分とを生成する光コヒーレント受信部と、前記受信信号のI軸成分と前記受信信号のQ軸成分とをクロックを用いてサンプリングすることによって、前記受信信号のI軸成分のデジタル信号と前記受信信号のQ軸成分のデジタル信号とを生成する変換部と、前記I軸成分のデジタル信号と前記Q軸成分のデジタル信号とに対して差動検波を実行することによって差動検波信号を生成する差動検波部と、周波数オフセットの成分が補償された前記差動検波信号の位相変化量又はQ軸成分の時間変化を導出する周波数オフセット補償部と、前記差動検波信号の位相変化量又はQ軸成分の時間変化に基づいて、前記周波数オフセットの成分が補償された前記差動検波信号のサンプリング位相のずれ量を検出するクロックエラー検出部と、前記ずれ量が少なくなるように調整された周波数の前記クロックを生成する受信クロック生成部とを備える光受信装置である。
本発明の一態様は、光受信装置が実行するクロック同期方法であって、光強度が一定である周波数変調された光信号を受信し、受信された前記光信号に対してコヒーレント検波を実行することによって、前記光信号に基づく受信信号のI軸成分と前記受信信号のQ軸成分とを生成する光コヒーレント受信ステップと、前記受信信号のI軸成分と前記受信信号のQ軸成分とをクロックを用いてサンプリングすることによって、前記受信信号のI軸成分のデジタル信号と前記受信信号のQ軸成分のデジタル信号とを生成する変換ステップと、前記I軸成分のデジタル信号と前記Q軸成分のデジタル信号とに対して差動検波を実行することによって差動検波信号を生成する差動検波ステップと、周波数オフセットの成分が補償された前記差動検波信号の位相変化量又はQ軸成分の時間変化を導出する周波数オフセット補償ステップと、前記差動検波信号の位相変化量又はQ軸成分の時間変化に基づいて、前記周波数オフセットの成分が補償された前記差動検波信号のサンプリング位相のずれ量を検出するクロックエラー検出ステップと、前記ずれ量が少なくなるように調整された周波数の前記クロックを生成する受信クロック生成ステップとを含むクロック同期方法である。
本発明により、光強度が一定である周波数変調された光信号の送信に用いられたクロックの位相と、受信に用いられるクロックの位相とを同期させることが可能である。
第1実施形態における、光通信システムの構成例を示す図である。 第1実施形態における、CPFSK方式の送信信号又は受信信号の例を示す図である。 第1実施形態における、受信信号の強度とサンプリング処理と内挿処理との例を示す図である。 第1実施形態における、内挿処理の詳細の例を示す図である。 第1実施形態における、第1時刻の受信信号と第2時刻の受信信号の複素共役との積の例を示す図である。 第1実施形態における、受信信号の複素振幅と周波数オフセット補償部の入力及び出力との例を示す図である。 第1実施形態における、CPFSK方式の受信信号を用いてクロックを同期させる方法の例を示す図である。 第1実施形態における、光通信システムの動作例を示すフローチャートである。 第2実施形態における、周波数オフセットが補償された差動検波信号の時間変化に応じたコンスタレーションの軌跡の例を示す図である。 第2実施形態における、差動検波信号の位相変化量とQ軸成分の例を示す図である。 第2実施形態における、光通信システムの動作例を示すフローチャートである。 従来における、光通信システムの例を示す図である。 従来における、QPSK方式等におけるクロックリカバリを用いる光通信システムの構成例を示す図である。 従来における、ガードナー法を用いたクロックリカバリの例を示す図である。 従来における、CPFSK方式の光信号の周波数変調の例を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態における、光通信システム1の構成例を示す図である。光通信システム1は、強度成分の変調が小さい光信号(例えば、CPFSK方式における光信号)を用いて通信するシステムである。
光通信システム1は、CPFSK変調が施された光信号に対してコヒーレント検波を実行することによって得られた受信信号に対して、差動検波処理を実行する。光通信システム1は、差動検波処理の結果として得られた差動検波信号に対して、周波数オフセットを補償する処理を実行する。
CPFSK方式では、差動検波信号の強度成分が時間変化しないので、クロックを差動検波信号の強度成分から抽出することが困難である。そこで、光通信システム1は、周波数オフセットが補償された差動検波信号の位相変化量に対してガードナー法を適用することによって、光信号の送信に用いられたクロックを差動検波信号から抽出する。
第1実施形態では、差動検波信号の位相変化量の時間変化に対してガードナー法が適切に実行されるよう、周波数オフセットが補償された差動検波信号の位相変化量の時間変化に対してガードナー法が実行される。これによって、光通信システム1は、光強度が一定である周波数変調された光信号の送信に用いられたクロックの位相と、受信に用いられるクロックの位相とを同期させることが可能である。
光通信システム1(同期通信システム)は、光送信装置2と、光受信装置3と、伝送路4とを備える。光送信装置2は、フレーム生成部20と、信号生成部21と、光コヒーレント送信部22とを備える。
光受信装置3は、光コヒーレント受信部30と、ADC31(アナログ・デジタル・コンバータ)と、内挿部32と、差動検波部33と、等化器34と、周波数オフセット補償部35と、クロックエラー検出部36と、ループフィルタ37と、受信クロック生成部38と、復号部39とを備える。伝送路4は、光ファイバーを有する。
フレーム生成部20は、送信データ(デジタル信号)を取得する。フレーム生成部20は、ペイロードに送信データを含むフレームを生成する。フレーム生成部20は、フレームを信号生成部21に出力する。
信号生成部21は、フレームに応じたCPFSK変調時の変調信号を送信信号として生成する。信号生成部21は、変調信号を、光コヒーレント送信部22に出力する。
光コヒーレント送信部22は、変調信号を用いて、光コヒーレント送信部22に備えられた光源の駆動電圧を直接変調する。光源を直接変調する場合、変調信号に応じて出力される光の強度と周波数が変化する。そして、変調信号の振幅が小さい場合には、強度変調成分は無視でき、周波数変調となる。これによって、周波数変調されたコヒーレント光信号が生成される。これによって、コヒーレント光信号が生成される。光コヒーレント送信部22は、生成されたコヒーレント光信号を、伝送路4を経由して光受信装置3に送信する。
光コヒーレント受信部30は、伝送路4を経由して伝送されたコヒーレント光信号を受信する。光コヒーレント受信部30は、受信されたコヒーレント光信号に対してコヒーレント検波を実行することによって、受信信号を生成する。ここで、光コヒーレント受信部30は、コヒーレント検波の結果に基づいて、受信信号のI軸成分と受信信号のQ軸成分とを生成する。光コヒーレント受信部30は、受信信号のI軸成分と受信信号のQ軸成分とを、ADC31に出力する。
ADC31(変換部)は、受信クロック生成部38によって生成されたクロックを用いて、受信信号のI軸成分に対してサンプリングを実行する。これによって、ADC31は、受信信号のI軸成分のデジタル信号(離散的な信号)を生成する。同様に、ADC31は、受信クロック生成部38によって生成されたクロックを用いて、受信信号のI軸成分に対してサンプリングを実行する。これによって、ADC31は、受信信号のQ軸成分のデジタル信号(離散的な信号)を生成する。
内挿部32は、I軸成分のデジタル信号におけるサンプリング点の間のデータを補間する。また、内挿部303は、Q軸成分のデジタル信号におけるサンプリング点の間のデータを補間する。これらによって、受信信号のサンプリングレートが向上する。内挿部32は、サンプリングレートが向上した受信信号のI軸成分のデジタル信号と、サンプリングレートが向上した受信信号のQ軸成分のデジタル信号とを、差動検波部33に出力する。
なお、ガードナー法では、サンプリング位相のずれ量の導出に用いられるサンプリング点の周期が、シンボル周期「T」の半分(=T/2)である。このため、1シンボル周期において、ADC31によるサンプリングと内挿部32による内挿処理とが実行された結果として偶数個のサンプリング点が生成される。
差動検波部33は、サンプリングレートが向上した受信信号のI軸成分のデジタル信号と、サンプリングレートが向上した受信信号のQ軸成分のデジタル信号とを、内挿部32から取得する。差動検波部33は、取得されたデジタル信号に対して、差動検波処理を実行する。
差動検波部33は、サンプリングレートが向上した受信信号のI軸成分のデジタル信号と、サンプリングレートが向上した受信信号のQ軸成分のデジタル信号とに基づいて、受信信号の複素振幅「E」をサンプリング点ごとに導出する。
差動検波部33は、受信信号の第1サンプリング点と受信信号の第2サンプリング点との複素共役積「E(t)・E(t」を、差動検波信号として導出する。ここで、記号「*」は、複素共役を表す。
差動検波信号として導出された複素共役積「E(t)・E(t」には、位相変化量「φdif」の情報と、搬送波の周波数オフセットによる位相回転「ωCFO」の情報とが含まれている。差動検波部33は、差動検波信号(複素共役積)を等化器34に出力する。なお、差動検波処理が実行されたことによって、時間的に一定である位相オフセット成分は差動検波信号から除去されている。すなわち、差動検波信号では位相オフセットが補償されている。
等化器34は、差動検波信号を差動検波部33から取得する。等化器34は、差動検波信号に対して適応等化処理を実行する。例えば、等化器34は、光コヒーレント送信部22及び光コヒーレント受信部30における帯域制限と伝送路4におけるコヒーレント光信号の伝送とによって差動検波信号の波形に生じた劣化を、FIRフィルタ等を用いて補償する。等化器34は、適応等化処理が実行された差動検波信号を、周波数オフセット補償部35に出力する。
なお、クロックエラー検出部36においてガードナー法を用いて検出されるサンプリング位相のずれ量(クロック位相のずれ量)までもが補償されてしまわないように、等化器34は、クロックエラー検出部36においてガードナー法が実行されている時間内において、FIRフィルタのタップ係数を更新しない。
周波数オフセット補償部35は、適応等化処理が実行された差動検波信号を、等化器34から取得する。周波数オフセット補償部35は、差動検波信号に生じた周波数オフセット「ωCFOΔt」を補償する。すなわち、周波数オフセット補償部35は、時間的に一定である周波数オフセットの成分を差動検波信号から除去することによって、差動検波信号の位相変化量「φdif」をサンプリング点ごとに導出する。周波数オフセット補償部35は、差動検波信号の位相変化量「φdif」を、クロックエラー検出部36と復号部39とに出力する。
クロックエラー検出部36は、差動検波信号の位相変化量を、周波数オフセット補償部35から取得する。クロックエラー検出部36は、光コヒーレント送信部22によって送信に用いられたクロックと、ADC31によって受信に用いられたクロックとの間の位相(サンプリング位相)のずれ量(以下「クロック位相ずれ量」という。)を、差動検波信号の位相変化量に基づいて検出する。クロックエラー検出部36は、差動検波信号の位相変化量「φdif」に基づいて検出されたクロック位相ずれ量を、エラー関数の値としてループフィルタ37に出力する。
ループフィルタ37は、ローパスフィルタの特性を有している。ループフィルタ37は、クロックエラー検出部36から取得されたエラー関数の値(クロック位相ずれ量)を平均化する。ループフィルタ37は、平均化されたエラー関数の値を、受信クロック生成部38に出力する。
受信クロック生成部38は、クロックエラー検出部36からフィードバックされた平均化されたエラー関数の値に基づいて、クロック位相ずれ量が少なくなるように調整された周波数のクロックを生成する。受信クロック生成部38は、生成されたクロックを、ADC31に出力する。これによって、受信クロック生成部38は、ADC31によって受信に用いられるクロックの位相と、光コヒーレント送信部22によって送信に用いられたクロックの位相とを、クロックエラー検出部36からフィードバックされたエラー関数の値に基づいて同期させる。
復号部39は、位相オフセットが補償された差動検波信号のコンスタレーションに対して判定処理を実行する。すなわち、復号部39は、CPFSK方式の送信信号の符号が「0」又は「1」のいずれであるのかを識別する。これによって、送信データの符号系列が、周波数オフセットが補償された差動検波信号の位相変化量から復号される。復号部310は、復号結果を表すデジタル信号を、所定の外部装置(不図示)に出力する。
次に、送信信号又は受信信号の位相変化量の詳細を説明する。
図2は、第1実施形態における、CPFSK方式の送信信号又は受信信号の例を示す図である。図2の上段には、送信信号又は受信信号の電界波形が示されている。2値のCPFSK方式では、周波数が変調された光信号を用いて、送信データの符号系列「0及び1の系列」が送信される。送信信号又は受信信号の電界は、式(3)のように表される。
Figure 0007481645000003
ここで、「Esig」は、送信信号又は受信信号の電界を表す。「A」は、送信信号又は受信信号の電界の振幅(強度)を表す。CPFSK方式では、電界の振幅(強度)「A」は時間的に一定である。「ω」は、送信信号又は受信信号の周波数(角周波数)を表す。「t」は時間を表す。「φ」は、送信信号又は受信信号の位相を表す。
図2の中段には、送信信号又は受信信号の周波数「ω」の時間変化が示されている。「ω」は、送信信号又は受信信号の中心周波数を表す。「ω+ωMAX」は、非ゼロ復帰信号を用いて送信信号が周波数変調された場合における、送信信号又は受信信号の周波数の最大値(正値)を表す。「ω+ωMIN」は、非ゼロ復帰信号を用いて送信信号が周波数変調された場合における、送信信号又は受信信号の周波数の最小値(正値)を表す。差動検波信号において時刻「t」から時刻「t」までの間に生じる位相変化量「φdif」は、式(4)のように表される。
Figure 0007481645000004
このように、位相変化量「φdif」は、時刻「t」から時刻「t」までの間の周波数「ω」の変化を表すグラフの面積(積分結果)に等しい。時間「t-t」が十分に短い場合、位相変化量は周波数に比例する。このため、非ゼロ復帰(Non Return to Zero : NRZ)信号を用いて送信信号の周波数が変調されている場合、非ゼロ復帰信号を用いて送信信号の位相変化量を変調することが可能である。
図2の下段には、時間「t-t」が十分に短い場合の送信信号又は受信信号の位相変化量「φdif」の時間変化が示されている。第1実施形態では、光送信装置2が送信信号に対して周波数変調を実行し、光受信装置3が差動検波信号の位相変化量に基づいて符号を識別する。
次に、内挿処理を説明する。
図3は、第1実施形態における、受信信号の強度とサンプリング処理と内挿処理との例を示す図である。図3の上段には、受信されたコヒーレント光信号に基づく受信信号の強度が、ADC31に光コヒーレント受信部30から出力されたアナログ信号の強度として示されている。ADC31は、光コヒーレント受信部30から出力された受信信号(アナログ信号)を、デジタル信号に変換する。ADC31は、デジタル信号を内挿部32に出力する。
内挿部32は、ADC31から出力されたデジタル信号のサンプリングレートを、内挿処理によって向上させる。内挿部32は、サンプリングレートが向上したデジタル信号を、差動検波部33に出力する。
図4は、第1実施形態における、内挿処理の詳細の例を示す図である。図4の上から1段目には、元の受信信号のサンプリング点群と、元の受信信号のサンプリング点群の離散フーリエ変換の結果とが示されている。
図4の上から2段目の左側に示されているように、内挿部32は、値が0である新たなサンプリング点群を、元の受信信号のサンプリング点の間に一定周期で補間する。図4の上から2段目の右側に示されているように、新たなサンプリング点群が補間された結果の離散フーリエ変換結果には、元の周波数成分の形状と同じ形状の高周波成分が現れる。
図4の上から3段目に示されているように、内挿部32は、バンドパスフィルタを用いて、高周波成分を離散フーリエ変換結果から除去する。図4の上から4段目に示されているように、高周波成分が除去された離散フーリエ変換結果に対して逆フーリエ変換を実行することによって、サンプリングレートが向上したデジタル信号の波形を生成する。
次に、複素共役積「E(t)・E(t」について説明する。
差動検波部33は、サンプリングレートが向上した受信信号のI軸成分のデジタル信号と、サンプリングレートが向上した受信信号のQ軸成分のデジタル信号とに基づいて、受信信号の複素振幅「E」をサンプリング点ごとに導出する。受信信号の複素振幅「E」は、式(5)のように表される。
Figure 0007481645000005
ここで、「ωCFO」は、搬送波の周波数オフセットによる位相回転を表す。「ω」は、変調成分を表す。位相回転「ωCFO」について、「ωCFO=ω-ωL0」が成立している。「ωL0」は、局発光の周波数を表す。「θ」は、初期位相を表す。
時刻「t」の受信信号の複素振幅「E(t)」と、時刻「t」から一定時間後の時刻「t」の受信信号の複素振幅の複素共役「E(t」との積は、式(6)のように表される。
Figure 0007481645000006
ここで、「」は複素共役を表す。また、式(7)が成立している。
Figure 0007481645000007
図5は、第1実施形態における、第1時刻「t」の受信信号と第2時刻「t」の受信信号の複素共役との積の例を示す図である。ここで、説明を簡単にするため、搬送波の周波数オフセットがない場合について説明する。
図5の上段には、搬送波の周波数オフセットがない場合における、複素共役積「E(t)・E(t」が示されている。時刻「t」における送信信号の周波数(角周波数)は、「ω+ω」と表される。
図5の下段に示されているように、「ωMAXΔt=π/2」と「ωMINΔt=(-π/2)」と定められている場合、複素共役積がシンボルに変換されることによってBPSK方式のコンスタレーションと同様に得られるコンスタレーションに基づいて、復号部39が符号を識別することができる。このようにして、CPFSK方式では、周波数の最大値「ωMAX」と周波数の最小値「ωMIN」と差動検波時の遅延量「Δt」とが適切に設定されることによって通信可能となる。
次に、周波数オフセットの補償処理を説明する。
図6は、第1実施形態における、受信信号の複素振幅と周波数オフセット補償部35の入力及び出力との例を示す図である。
図6の上段には、受信信号の複素振幅「E」が示されている。図6の中段には、周波数オフセット補償部35の入力(等化器34の出力)が、周波数オフセットが補償されていない差動検波信号として示されている。図6の下段には、周波数オフセット補償部35の出力が、周波数オフセットが補償された差動検波信号として示されている。
次に、クロックを同期させる方法(クロックリカバリの方法)の詳細を説明する。クロックリカバリのための予め定められたアルゴリズムは、特定のアルゴリズムに限定されないが、以下では一例としてガードナー法のアルゴリズムである。
図7は、第1実施形態における、CPFSK方式の受信信号(差動検波信号)を用いてクロックを同期させる方法の例を示す図である。図7の上から1段目には、非ゼロ復帰信号を用いて送信信号が周波数変調された場合における、周波数オフセットが補償されていない差動検波信号の位相変化量の例が示されている。受信信号の位相変化量の波形は、図2に示されているように、受信信号の周波数「ω」の波形と同様となる。
図7の上から2段目には、非ゼロ復帰信号を用いて送信信号が周波数変調された場合における、周波数オフセットが補償された差動検波信号の位相変化量「φdif」の例が示されている。周波数オフセットが補償された差動検波信号の位相変化量「φdif」の時間変化の平均が0となるので、CPFSK方式の差動検波信号に対してガードナー法のアルゴリズムを適用することが可能となる。周波数オフセットが補償された差動検波信号の位相変化量「φdif」に対してガードナー法がCPFSK方式の差動検波信号に適用されることによって、クロック位相ずれ量を検出することが可能となる。
以下、時刻「tg1」における差動検波信号の位相変化量は「φdif(tg1)」と表記される。時刻「tg2」における差動検波信号の位相変化量は「φdif(tg2)」と表記される。時刻「tg3」における差動検波信号の位相変化量は「φdif(tg3)」と表記される。以下では、時刻「tg1」と時刻「tg2」との間隔は、「T/2」である。時刻「tg2」と時刻「tg3」との間隔は、「T/2」である。
エラー関数「Ferror(tg1,tg2,tg3)」は、式(8)のように表される。
Figure 0007481645000008
図7の上から2段目に示されているように、時刻「t」がIQ平面のシンボル位置の時刻である場合、差動検波信号の位相変化量「φdif(tg1)」の値と差動検波信号の位相変化量「φdif(tg3)」の値とがいずれも「0」であることから、エラー関数「Ferror」の値は「0」となる。
図7の上から3段目に示されているように、サンプリング位置(サンプリング点の位置)の時刻がシンボル位置の時刻に対して遅い場合、差動検波信号の位相変化量「φdif(tg1)」<0と、差動検波信号の位相変化量「φdif(tg2)」<0と、差動検波信号の位相変化量「φdif(tg3)」>0とによって、エラー関数「Ferror」の値は「0」よりも大きくなる。
図7の上から4段目に示されているように、サンプリング位置の時刻がシンボル位置の時刻に対して早い場合、差動検波信号の位相変化量「φdif(t)」>0と、差動検波信号の位相変化量「φdif(tg2)」<0と、差動検波信号の位相変化量「φdif(tg3)」<0とによって、エラー関数「Ferror」の値は「0」よりも小さくなる。
クロックエラー検出部36又は受信クロック生成部38は、サンプリング位置の時刻がシンボル位置の時刻に対して遅いか否か(クロック位相のずれ方向)を、差動検波信号の位相変化量における3個のサンプリング点の位置のずれ量(クロック位相ずれ量)を表すエラー関数の値の正負に基づいて検出する。このように、クロックエラー検出部36は、エラー関数の値を受信クロック生成部38にフィードバックすることによって、受信に用いられるクロックの位相を送信に用いられたクロックの位相に同期させることが可能である。
次に、光通信システム1の動作例を説明する。
図8は、第1実施形態における、光通信システム1の動作例を示すフローチャートである。光コヒーレント受信部30は、コヒーレント光信号に基づく受信信号(アナログ信号)のI軸成分と受信信号のQ軸成分とを生成する(ステップS101)。ADC31は、受信信号のI軸成分のデジタル信号と受信信号のQ軸成分のデジタル信号とを生成する(ステップS102)。
差動検波部33は、I軸成分のデジタル信号とQ軸成分のデジタル信号とに対して差動検波を実行することによって、差動検波信号を生成する(ステップS103)。周波数オフセット補償部35は、周波数オフセットの成分が補償された差動検波信号の位相変化量の時間変化を導出する(ステップS104)。
クロックエラー検出部36は、差動検波信号の位相変化量の時間変化に基づいて、周波数オフセットの成分が補償された差動検波信号のクロック位相ずれ量を検出する(ステップS105)。ループフィルタ306は、クロック位相ずれ量を平均化する(ステップS106)。受信クロック生成部38は、平均化されたクロック位相ずれ量が少なくなるように調整された周波数のクロックを生成する(ステップS107)。
以上のように、光コヒーレント受信部30は、光強度が一定である周波数変調されたコヒーレント光信号(例えば、CPFSK方式の光信号)を受信する。光コヒーレント受信部30は、受信されたコヒーレント光信号に対してコヒーレント検波を実行することによって、コヒーレント光信号に基づく受信信号(アナログ信号)のI軸成分と受信信号のQ軸成分とを生成する。ADC31(変換部)は、受信信号のI軸成分と受信信号のQ軸成分とをクロックを用いてサンプリングすることによって、受信信号のI軸成分のデジタル信号と受信信号のQ軸成分のデジタル信号とを生成する。差動検波部33は、I軸成分のデジタル信号とQ軸成分のデジタル信号とに対して差動検波を実行することによって、差動検波信号を生成する。周波数オフセット補償部35は、周波数オフセットの成分が補償された差動検波信号の位相変化量の時間変化を導出する。クロックエラー検出部36は、差動検波信号の位相変化量の時間変化に基づいて、周波数オフセットの成分が補償された差動検波信号のクロック位相ずれ量を検出する。受信クロック生成部38は、クロック位相ずれ量が少なくなるように調整された周波数のクロックを生成する。
このように、クロックエラー検出部36は、差動検波信号の位相変化量の時間変化に基づいて、周波数オフセットの成分が補償された差動検波信号のクロック位相ずれ量を検出する。受信クロック生成部38は、クロック位相ずれ量が少なくなるように調整された周波数のクロックを生成する。これによって、光強度が一定である周波数変調された光信号の送信に用いられたクロックの位相と、受信に用いられるクロックの位相とを同期させることが可能である。すなわち、光送信装置と光受信装置との間の通信を同期させることが可能である。
(第2実施形態)
第1実施形態では、式(9)のように表される差動検波信号に対して、周波数オフセットを補償する処理が実行された。
Figure 0007481645000009
第1実施形態では、周波数オフセットが補償された差動検波信号の位相変化量「φdif」の時間変化に対して、ガードナー法が適用された。周波数オフセットが補償された差動検波信号は、式(10)のように表される。
Figure 0007481645000010
第2実施形態では、周波数オフセットが補償された差動検波信号のQ軸成分の時間変化に対してガードナー法が適用される点が、第1実施形態と相違する。第2実施形態では、第1実施形態との相違点を主に説明する。
第2実施形態では、式(10)の右辺「Ajφdif」のQ軸成分に基づいて、クロックリカバリが実行される。
図9は、第2実施形態における、周波数オフセットが補償された差動検波信号「Ajφdif」の時間変化に応じたコンスタレーションの軌跡の例を示す図である。多値数が2である場合、コンスタレーションは、時間変化に応じて偏角「-π/2」から偏角「0」に移動する。さらに、コンスタレーションは、時間変化に応じて偏角「0」から偏角「+π/2」に移動する。
図10は、第2実施形態における、差動検波信号の位相変化量とQ軸成分の例を示す図である。図10の上段には、周波数オフセットが補償された差動検波信号の位相変化量「φdif」が示されている。図10の上段では、説明を簡単にするために、位相変化量「0」と位相変化量「1又は-1」とが交互に並んでいる。
図10の上から2段目から4段目までの各段には、周波数オフセットが補償された差動検波信号のQ軸成分が示されている。図10の上から2段目から4段目までの各段では、説明を簡単にするために、Q軸成分「0」とQ軸成分「1又は-1」とが交互に並んでいる。
Q軸成分は、正弦関数を用いて「sin(φdif)」と表される。Q軸成分は、IQ平面の原点を通る非ゼロ復帰信号に近い。このため、第1実施形態に示されたガードナー法のアルゴリズムをクロックエラー検出部36がQ軸成分に対して適用することによって、クロックずれを検出することが可能である。
図10の上から2段目に示されているように、時刻「tg2」がIQ平面のシンボル位置の時刻である場合、時刻「tg1」の差動検波信号のQ軸成分の値と時刻「t」の差動検波信号のQ軸成分の値とがいずれも「0」であることから、エラー関数「Ferror」の値は「0」となる。
図10の上から3段目に示されているように、サンプリング位置(サンプリング点の位置)の時刻がシンボル位置の時刻に対して遅い場合、時刻「tg1」の差動検波信号のQ軸成分の値<0と、時刻「tg2」の差動検波信号のQ軸成分の値<0と、時刻「tg3」の差動検波信号のQ軸成分の値>0とによって、エラー関数「Ferror」の値は「0」よりも大きくなる。
図10の上から4段目に示されているように、サンプリング位置の時刻がシンボル位置の時刻に対して早い場合、時刻「tg1」の差動検波信号のQ軸成分の値>0と、時刻「t」の差動検波信号のQ軸成分の値<0と、時刻「tg3」の差動検波信号のQ軸成分の値<0とによって、エラー関数「Ferror」の値は「0」よりも小さくなる。
クロックエラー検出部36又は受信クロック生成部38は、サンプリング位置の時刻がシンボル位置の時刻に対して遅いか否か(クロック位相のずれ方向)を、差動検波信号のQ軸成分における3個のサンプリング点の位置のずれ量(クロック位相ずれ量)を表すエラー関数の値の正負に基づいて検出する。このように、クロックエラー検出部36は、エラー関数の値を受信クロック生成部38にフィードバックすることによって、受信に用いられるクロックの位相を送信に用いられたクロックの位相に同期させることが可能である。
図11は、第2実施形態における、光通信システムの動作例を示すフローチャートである。光コヒーレント受信部30は、コヒーレント光信号に基づく受信信号(アナログ信号)のI軸成分と受信信号のQ軸成分とを生成する(ステップS201)。ADC31(変換部)は、受信信号のI軸成分のデジタル信号と受信信号のQ軸成分のデジタル信号とを生成する(ステップS202)。
差動検波部33は、I軸成分のデジタル信号とQ軸成分のデジタル信号とに対して差動検波を実行することによって、差動検波信号を生成する(ステップS203)。周波数オフセット補償部35は、周波数オフセットの成分が補償された差動検波信号のQ軸成分の時間変化を導出する(ステップS204)。
クロックエラー検出部36は、差動検波信号のQ軸成分の時間変化に基づいて、周波数オフセットの成分が補償された差動検波信号のクロック位相ずれ量を検出する(ステップS205)。ループフィルタ306は、クロック位相ずれ量を平均化する(ステップS206)。受信クロック生成部38は、平均化されたクロック位相ずれ量が少なくなるように調整された周波数のクロックを生成する(ステップS207)。
以上のように、光コヒーレント受信部30は、光強度が一定である周波数変調されたコヒーレント光信号(例えば、CPFSK方式の光信号)を受信する。光コヒーレント受信部30は、受信されたコヒーレント光信号に対してコヒーレント検波を実行することによって、コヒーレント光信号に基づく受信信号(アナログ信号)のI軸成分と受信信号のQ軸成分とを生成する。ADC31(変換部)は、受信信号のI軸成分と受信信号のQ軸成分とをクロックを用いてサンプリングすることによって、受信信号のI軸成分のデジタル信号と受信信号のQ軸成分のデジタル信号とを生成する。差動検波部33は、I軸成分のデジタル信号とQ軸成分のデジタル信号とに対して差動検波を実行することによって、差動検波信号を生成する。周波数オフセット補償部35は、周波数オフセットの成分が補償された差動検波信号のQ軸成分の時間変化を導出する。クロックエラー検出部36は、差動検波信号のQ軸成分の時間変化に基づいて、周波数オフセットの成分が補償された差動検波信号のクロック位相ずれ量を検出する。受信クロック生成部38は、クロック位相ずれ量が少なくなるように調整された周波数のクロックを生成する。
このように、クロックエラー検出部36は、差動検波信号のQ軸成分の時間変化に基づいて、周波数オフセットの成分が補償された差動検波信号のクロック位相ずれ量を検出する。受信クロック生成部38は、クロック位相ずれ量が少なくなるように調整された周波数のクロックを生成する。これによって、光強度が一定である周波数変調された光信号の送信に用いられたクロックの位相と、受信に用いられるクロックの位相とを同期させることが可能である。また、光送信装置と光受信装置との間の通信を同期させることが可能である。
光通信システム1の各機能部のうちの一部又は全部は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、不揮発性の記録媒体(非一時的な記録媒体)を有する記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより、ソフトウェアとして実現される。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置などの非一時的な記録媒体である。
光通信システム1の各機能部の一部又は全部は、例えば、LSI(Large Scale Integration circuit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いた電子回路(electronic circuit又はcircuitry)を含むハードウェアを用いて実現されてもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、光通信システムに適用可能である。
1…光通信システム、2…光送信装置、3…光受信装置、4…伝送路、20…フレーム生成部、21…信号生成部、22…光コヒーレント送信部、30…光コヒーレント受信部、31…ADC、32…内挿部、33…差動検波部、34…等化器、35…周波数オフセット補償部、36…クロックエラー検出部、37…ループフィルタ、38…受信クロック生成部、39…復号部、100…送信器、101…送信クロック生成部、102…受信器、103…受信クロック生成部、104…伝送路、200…光送信装置、201…フレーム生成部、202…信号生成部、203…光コヒーレント送信部、300…光受信装置、301…光コヒーレント受信部、302…ADC、303…内挿部、304…等化器、305…クロック位相検出部、306…ループフィルタ、307…受信クロック生成部、308…周波数オフセット補償部、309…位相オフセット補償部、310…復号部、400…伝送路

Claims (6)

  1. 光強度が一定である周波数変調された光信号を受信し、受信された前記光信号に対してコヒーレント検波を実行することによって、前記光信号に基づく受信信号のI軸成分と前記受信信号のQ軸成分とを生成する光コヒーレント受信部と、
    前記受信信号のI軸成分と前記受信信号のQ軸成分とをクロックを用いてサンプリングすることによって、前記受信信号のI軸成分のデジタル信号と前記受信信号のQ軸成分のデジタル信号とを生成する変換部と、
    前記I軸成分のデジタル信号と前記Q軸成分のデジタル信号とに対して差動検波を実行することによって差動検波信号を生成する差動検波部と、
    周波数オフセットの成分が補償された前記差動検波信号の位相変化量の時間変化、又は、前記周波数オフセットの成分が補償された前記差動検波信号のQ軸成分の時間変化を導出する周波数オフセット補償部と、
    前記差動検波信号の位相変化量の時間変化、又は、前記差動検波信号のQ軸成分の時間変化に基づいて、前記周波数オフセットの成分が補償された前記差動検波信号のサンプリング位相のずれ量を検出するクロックエラー検出部と、
    前記ずれ量が少なくなるように調整された周波数の前記クロックを生成する受信クロック生成部と
    を備える光受信装置。
  2. 前記クロックエラー検出部は、クロックリカバリのための予め定められたアルゴリズムに基づいて、前記サンプリング位相のずれ量を検出する、
    請求項1に記載の光受信装置。
  3. 前記クロックエラー検出部は、前記差動検波信号の位相変化量又は、前記差動検波信号のQ軸成分における3個のサンプリング点の位置に応じたエラー関数の値に基づいて、前記サンプリング位相のずれ量を検出する、
    請求項2に記載の光受信装置。
  4. 検出された前記ずれ量を平均化するループフィルタを備え、
    前記受信クロック生成部は、平均化された前記ずれ量が少なくなるように調整された周波数のクロックを生成する、
    請求項1又は請求項2に記載の光受信装置。
  5. 前記周波数変調は、連続位相周波数偏移変調である、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光受信装置。
  6. 光受信装置が実行するクロック同期方法であって、
    光強度が一定である周波数変調された光信号を受信し、受信された前記光信号に対してコヒーレント検波を実行することによって、前記光信号に基づく受信信号のI軸成分と前記受信信号のQ軸成分とを生成する光コヒーレント受信ステップと、
    前記受信信号のI軸成分と前記受信信号のQ軸成分とをクロックを用いてサンプリングすることによって、前記受信信号のI軸成分のデジタル信号と前記受信信号のQ軸成分のデジタル信号とを生成する変換ステップと、
    前記I軸成分のデジタル信号と前記Q軸成分のデジタル信号とに対して差動検波を実行することによって差動検波信号を生成する差動検波ステップと、
    周波数オフセットの成分が補償された前記差動検波信号の位相変化量の時間変化、又は、前記周波数オフセットの成分が補償された前記差動検波信号のQ軸成分の時間変化を導出する周波数オフセット補償ステップと、
    前記差動検波信号の位相変化量の時間変化、又は、前記差動検波信号のQ軸成分の時間変化に基づいて、前記周波数オフセットの成分が補償された前記差動検波信号のサンプリング位相のずれ量を検出するクロックエラー検出ステップと、
    前記ずれ量が少なくなるように調整された周波数の前記クロックを生成する受信クロック生成ステップと
    を含むクロック同期方法。
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