JP2010001083A - エレベーター非常止め装置の検査システムおよび検査方法 - Google Patents

エレベーター非常止め装置の検査システムおよび検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】かごに設置した速度センサからの速度信号により非常止め動作指令を発生するようにしたエレベーター非常止め装置の検査を、簡単・短時間で安全に実行する。
【解決手段】かご1にかご速度検出装置6を設置し、昇降路3の上部に設けたリミットスイッチ10でかごを上端位置に止め、このときのかご速度検出装置6の高さ位置に合わせて円盤13を昇降路側に設置し、円盤13を回転させて擬似速度を与えて、非常止め装置の動作を検査する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベーターかごの走行速度を検出して非常止め装置を動作させるエレベーター非常止め装置の検査システムまたは検査方法に関する。
エレベーターのかごが落下等により異常な速度に達した場合、機械室又は昇降路内に設置された調速機により異常な速度上昇を検知し、非常止め装置を動作させて安全にかごを停止する必要がある。このような安全装置の動作確認としては、あらかじめ調速機と非常止め装置動作機構の連結を外しておき、調速機を強制的に異常速度まで回転させて検知速度が許容範囲内に入ることを検査している。また、調速機をかごに設置した場合の検査方法について、特許文献1に記載されているように、円盤等を用いて擬似速度を発生させ、調速機の特性を変更して感度を高め、定格速度の範囲で運転しながら擬似的に定格速度より速い速度を検出させている。
国際公開番号WO99/43588
特許文献1では、擬似速度発生装置の取り付けに際して、エレベーターのガイドレールを取り外して擬似速度発生装置をセットするか、または、ガイドレールを取り外せない場合は、調速機を取り外して擬似速度発生装置に対向するようセットすると記載されている。しかしながら、保守員が、昇降路のガイドレールを取り外したり、かご上の調速機を取り外して、擬似速度発生装置と調速機とが対向するようセットすることは、大変な労力を要するし、安全上も問題が多いと言わざるを得ない。
本発明の目的は、簡単かつ安全に非常止め装置を検査できるエレベーター非常止め装置の検査装置または検査方法を提供することである。
本発明はその一面において、昇降路に設置されたガイドレール、このガイドレールによって案内されるようにエレベーターかごに取り付けられたガイド、前記昇降路に対する前記かごの昇降速度を検出するようにかごに設けられたかご速度検出装置、かご速度検出装置の速度情報が規定の速度を超えたときに非常止め動作指令信号を出力する制御装置、および前記非常止め動作指令信号により動作する非常止め装置を備えたエレベーター非常止め装置の検査システムにおいて、前記かごが最上階を越えた所定の位置にあるとき、前記かご速度検出装置に任意の速度を検出させる擬似速度発生手段を備えたことを特徴とする。
ここで、本発明の望ましい実施形態においては、前記かご速度検出装置は、前記ガイドレールの表面を被検出面とし、かご上の前記ガイドよりも高い位置で前記ガイドレールの表面と対面するように配置され、前記擬似速度発生手段を、かごが前記所定の位置で停止したとき、前記ガイドよりも高い位置で、前記かご速度検出装置に対向する被検出可動面を形成するように配置する。
さらに、本発明の望ましい実施形態においては、前記擬似速度発生手段は、昇降路に軸支された円盤と、前記円盤の駆動装置とを備えている。
本発明は他の一面において、昇降路にガイドレールを設置し、このガイドレールによってエレベーターかごに取り付けられたガイドを案内し、前記かご上に配置したかご速度検出装置によって前記昇降路に対する前記かごの昇降速度を検出し、このかご速度検出装置の速度情報が規定の速度を超えたときに非常止め動作指令信号を出力し、この非常止め動作指令信号により非常止め装置を動作させるエレベーター非常止め装置の検査方法において、前記かごが最上階を越えた所定の位置にあるとき、昇降路側に取り付けられた擬似速度発生手段によって前記かご速度検出装置に任意の速度を検出させることを特徴とする。
ここで、望ましくは、前記擬似速度発生手段として、最上階を越えた位置の昇降路側に回転駆動される円盤を配置し、この円盤の回転速度を上昇させ、前記非常止め動作指令信号を出力したときの前記円盤の回転速度から、前記非常止め装置を検査する。
本発明のより具体的実施形態においては、かご側面の上下にガイドを取り付け、昇降路にガイドレールを設置してガイドを案内する。かごの速度情報と規定の速度を比較し規定の速度を超えたとき非常止め動作指令信号を出力する制御装置を設ける。一方、かご速度検出装置と、非常止め動作指令信号により動作する非常止め装置が、かごに設けられている。そして、前記かご速度検出装置は、かごの昇降路上下方向への移動を検出するように設置され、また、設定された位置にかごが移動したときに、かご速度検出装置に任意の速度を検出させる擬似速度発生手段を昇降路側最端部に設置する。
本発明の望ましい実施態様によれば、簡単かつ安全に非常止め装置を検査できるエレベーター非常止め装置の検査装置または検査方法を提供することができる。
本発明のその他の目的と特徴は、以下に述べる実施態様の中で明らかにする。
(検査方法の実施例)
図1は、本発明の一実施例によるエレベーター非常止め装置の検査システムの全体構成図である。
エレベーターかご1の左右側面の上下に、ガイドローラ2(2U,2L)を取り付け、昇降路3の左右に、上下に亘って設置したガイドレール4(4L,4R)でガイドローラ2を案内する。かご1は、図示しない駆動モータにより、ガイドレール4に沿って上下に駆動され走行する。
かご1の下側のガイドローラ2Lの上に、ガイドレール4を把持してかご1を制動する非常止め装置5が取り付けられている。
かご1の上側のガイドローラ2Uよりも高い位置に、速度センサ6を取り付ける。速度センサ6としては、電磁波をガイドレール4の表面に照射しその反射波を利用して速度を検出するものや、ガイドレール4に付けた連続マーカーを読み取り速度を検出するものなどを用いればよい。本実施例では、電磁波を照射するタイプのセンサを用いた場合について説明する。そして、速度センサ6の検出面はガイドレール4Lの表面とする。なお、速度センサ6の詳細な取り付け方法については後で説明する。
速度センサ6の出力は制御装置7に入力される。制御装置7は、速度センサ6からの出力信号を信号処理して速度を求める。また、これと同時に、速度に比例した電気信号をかご1の上部に設けた端子盤8の端子9aに出力する。なお、端子9aへの出力形式は、速度に比例した電流などのアナログ信号でも良いし、数ビットのデータから成るデジタル信号でもよい。また、速度センサ6の内部で検出速度を求めても良く、その場合は、速度センサ6から制御装置7および端子9aの双方に直接速度情報を出力することができる。
保守員は、かご1の上部に保守運転用に用意されているペンダントスイッチ12によって、かご1を上下に手動運転することができる。また、望ましくは、本発明によるエレベーター非常止め装置の検査システムや検査方法においては、必ずしも、保守員がかご上に乗ることなく、機械室にてかご1を上下に手動運転することでも対応できる。
保守員の手動操作によって運転されたかご1は、昇降路3の上端部では、所定の位置で、停止させられるようにしている。すなわち、上端部にリミットスイッチ10を取り付け、かご1側に、かごが所定の位置に来たときにリミットスイッチ10を押すカム11を取り付けている。リミットスイッチ10は、押されたときに停止信号を制御装置7に出力してかご1を停止させる。このように、機械室から、またはペンダントスイッチ12による保守運転よりも、リミットスイッチ10による停止の方を優先させており、昇降路の最上端でかご1が止まる位置は、常に同じ位置とする。
かご1がリミットスイッチ10で停止したときのガイドローラ2Uの位置よりも高い位置に、ガイドレール4Lの上端が位置するようにガイドレール4Lが設置されている。また、ガイドローラ2Uよりも高い位置で、さらにガイドレール4L上端よりも高い位置に速度センサ6を取り付けている。そして、ガイドレール4Lの延長上に、速度センサ6の高さ位置に合わせて、擬似速度発生手段である円盤13を配置し、昇降路3に回転軸を固定する。さらに、円盤13の回転軸に駆動モータ14を取り付ける。
上記円盤13は、速度センサ6に対して、ガイドレール4と同じ検出面を持つようにし、速度センサ6がガイドレール4の表面で昇降速度を検出するのと同じ条件で、円盤13表面の移動速度を検出できるようにする。なお、円盤13の代わりに、無端ベルトを回転させて円盤13と同様に擬似速度を発生させてもよい。また、速度センサ6が、ガイドレール4に付けた連続マーカーを読み取るタイプの場合は、円盤13の表面にも同様のマーカーを付ける。
ここで、昇降路3の上部にスペースが無い場合、円盤13を設置できる位置が限られる。このような事情により円盤13の設置位置を低くした結果、かご1を最上階まで移動する際に、速度センサ6は一時的にガイドレール4L上端と円盤13の間の隙間を通過する場合がある。そして、隙間の部分は速度センサ6の不感帯となり、一時的に速度を検出できなくなる。この間に制御装置7は、速度センサ6が故障したものと誤って判断し、安全のためにかご1を非常停止してしまうと、かごは、所定の最上部まで移動できなくなってしまう。このような誤動作を避けるために、隙間をカバー15で覆って最上階に移動するまでの不感帯を最小限にする。そして、不感帯の高さ位置における速度センサ6の異常を無視するようにソフトウェアで処理をして、最上階や円盤13の位置まで移動できるようにする。なお、速度センサ6が不感帯にあるときに、万一、かご1が落下を開始した場合、不感帯から外れた位置で速度センサ6が働き規定の速度を超えたことを検知し、非常止め装置5を動作してかご1を停止することができる。不感帯は、数mmのため、この部分で落下を開始しても速度上昇は殆どなく、安全にかご1を停止させることができる。
制御装置7が位置情報を取得するための位置センサ27(図2)には、終端階強制減速スイッチ同様に昇降路に設置したリミットスイッチや、各階の位置に設置したポジションデテクタ等の従来装置を用いればよい。また、連続的に位置を検出する場合は、レーザ距離計や磁歪ワイヤ式位置センサ等の計測装置を用いればよい。
かご1の上部にスイッチボックス16を設け、速度の検査信号を生成するプログラムを実行するスイッチ17を取り付ける。スイッチ17を入れることにより速度の検査信号を生成する。また、これと同時に、この速度に比例した電圧を、かご1の上部に設けた端子盤8の端子9bに出力する。なお、スイッチ17が切られている時は、速度の検査信号を生成しない。
図2は、本発明の一実施例によるエレベーター非常止め装置の検査システムにおける制御装置7の概略構成図である。
制御装置7は、速度センサ6によるパルス信号を入力し、速度演算部71にて速度を演算する。一方、前述したスイッチ17がONしているときは、速度の検査信号生成部72にて速度の検査信号を生成する。この速度値あるいは速度の検査信号は、切り替えスイッチ73により選択されたいずれかが規定の速度と比較され、異常増速検出部74にてかご1の異常な増速を検出し、非常止め動作指令を発生する。
規定の速度は、かご位置に応じて設定される。すなわち、かご位置センサ27の出力からかご位置検出部75にてかご1の位置を演算し、得られたかご位置を切り替えスイッチ76(左)経由で規定の速度設定部77に入力し、かご位置に応じた規定の速度を設定する。例えば、かご1が昇降路3の中間部にある場合は、かご1が定格速度の1.4倍を超える前に非常止め装置5を動作させるように速度の規定値を設定する。これに対し、昇降路3の上下終端部は、終端階に停止するために減速させるために、かご1が低速運転する領域である。したがって、速度の規定値を定格速度よりも低く設定する。
このように、制御装置7は、かご1の位置に応じて速度の規定値を設定し、かごの速度値が速度規定値を超えた時は、非常止め動作指令信号を出力して非常止め装置5を動作させる。このときの非常止め動作指令信号の出力状態を検査するため、かご1の端子盤8に端子9cを設ける。
このエレベーター非常止め装置の検査システムは、速度センサ6を円盤13に対向させた状態で、円盤13を駆動モータ14により回転させ、その回転速度と速度センサ6の速度を比較することにより、速度センサ6の速度検出精度を確認することができる。また、駆動モータ14の回転速度を次第に上昇させていき、例えば、定格速度の1.4倍の速度で非常止め動作指令信号を出力するか否かを確認することができる。
さらには、制御装置7で速度の検査信号を生成させ、非常止め動作指令信号を出力するときの速度を、設定した複数のかご位置に応じて異なる規定の速度との関係で正常であることを確認することもできる。
なお、検査には円盤13の周速または軸の回転速度を測定する速度計24、電圧等のアナログ信号およびデジタル信号を記録するデータロガー28、正確にかご1の位置を確認する手段、例えばレーザー距離計(図示せず)等が必要である。
以下に、速度センサ6の精度を検査する手順を説明する。
まず、ペンダントスイッチ12により、リミットスイッチ10で停止するまでかご1を上昇させ、円盤13の高さに速度センサ6を移動させる。次に、データロガー28をセットして測定の準備をする。速度センサ6の出力に基づく検出速度信号の端子9aと、データロガー28のアナログ入力端子を結線する。また、速度計24の出力端子とデータロガー28のアナログ入力端子を結線する。次に、円盤13の速度を測るため、速度計24の回転軸(図示せず)を円盤13の軸に結合する。なお、速度計24の回転部(速度入力部)を円盤13の外周に押し当てて円盤13の速度を測る方法もある。
以上の準備が整ったら、データロガー28の記録をスタートさせ、円盤13を駆動モータ14で駆動し測定を開始する。円盤13を回転させることにより、擬似速度を発生させ、速度センサ6に擬似速度を検出させる。なお、円盤13を駆動モータ14により回転させる具体的な方法については、後で詳細に説明する。
最後に、速度センサ6の検出精度を評価する。速度計24の測定値より基準の擬似速度を求め、端子9aより測定した速度センサ6の検出速度と比較する。そして、両者の速度差を誤差として、この誤差が許容範囲であることを確認する。
以上で速度センサ6の精度を確認する検査は終わりである。
以下に、非常止め装置5の動作速度を検査する手順を説明する。先に説明した通り、位置によって速度の規定値が異なるので、複数の位置を想定して以下の検査を繰り返す。
まず、ペンダントスイッチ12により、リミットスイッチ10で停止するまでかご1を上昇させ、円盤13の高さに速度センサ6を移動させる。次に、データロガー28をセットして測定の準備をする。速度センサ6の出力に基づく検出速度信号の端子9aと、データロガー28のアナログ入力端子を結線する。また、端子盤8の非常止め動作指令信号の出力状態の端子9cと、データロガー28のデジタル入力端子を結線する。さらに、速度計24の出力端子とデータロガー28のアナログ入力端子を結線する。次に、円盤13の速度を測るため、速度計24の回転軸(図示せず)を円盤13の軸に結合する。
この実施例では、制御装置7により位置の検査信号を発生させ、実際にはかご1を動かさずに、昇降路の異なる位置での非常止め装置が動作する異なる速度が正常であることの確認を行う。このため、制御装置7に位置の検査信号を発生させるプログラムを追加し、スイッチボックス16にプログラムを実行するスイッチ18を追加する。また、このとき生成する位置を選択するためのボタン19も追加する。このボタン19を押すことにより、仮想的にかご1の位置を変更する。
スイッチ18が入っており、切り替えスイッチ76が右側に切り替えられているときに、制御装置7は実際の位置情報は無視して、位置の検査信号に基いて速度規定値を設定する。すなわち、かご位置検査信号発生部78は、ボタン19によって選択されたかご位置に対応したかご位置検査信号を発生し、規定の速度設定部77に出力する。
このようにして、ソフトウェアにより仮想的にかご1を所定の検査位置に移動させる。
以上の準備が整ったら、データロガー28の記録をスタートさせ、円盤13を駆動モータ14で駆動し、測定を開始する。円盤13を回転させることにより、擬似速度を発生させ、速度センサ6に擬似速度を検出させる。
ボタン19でかご1の位置を設定したので、規定の速度設定部77の出力する規定の速度は、設定されたかご位置に応じて異なる値を持っている。
円盤13の回転速度を徐々に上げて行くと、いずれ、その回転速度が規定の速度を上回り、非常止め動作指令を発生する。このときの速度計24の速度が、ボタン19で設定したかご位置での、非常止め動作指令を発生すべきかごの速度に一致していることを確認すれば、この設定位置での検査は終わりである。
必要に応じて、ボタン19によりかご位置の設定を変更して、再び、異なるかご位置における非常止め動作指令の正常性を確認することができる。
(センサ配置と円盤構造の第1の実施例)
図3は速度センサ6の配置と円盤13の構造の第1の実施例構造を示す斜視図である。
図3に示すように、速度センサ6をガイドレール4Lの側部4sに向け、高さと左右位置を同じにして図示しないかご1に設置する。そして、かご1をリミットスイッチ10が作動する上限まで移動したときの速度センサ6’の位置を破線で示す。
ガイドレール4Lの上端部にブラケット20をクリップ21で固定する。ブラケット20の上部をガイドレール4Lの上端よりも高い位置まで伸ばし、その上にホルダ22の底部を固定する。そして、ホルダ22に円盤13の軸を固定する。
円盤13の厚さはガイドレール4の厚さと同じにする。前方の速度センサ6’は、円盤13の側面に記した円23上の点に電磁波を照射して擬似速度を検出する。後方の速度センサ6’も同一円盤13の裏面に向けて円23上の点の速度を検出するので、円盤13を回転することにより両速度センサ6’に同一の擬似速度を与えることができる。
次に、円盤13を回転させる方法と、擬似速度の測定方法を説明する。
図3では、ハンドドリル等の駆動モータ14を用いて円盤13を回転させる方法を示す。駆動モータ14の回転部を円盤13に接触させたまま外側から中心に向かって動かすと、円盤13を増速することができる。なお、円盤13の回転軸に駆動モータ14を取り付けてもよい。
速度計24は、円盤13の外周に当てて周速を測定するか、円盤13の回転軸に速度計24の回転軸を結合して円盤13の回転速度を測定する。速度センサ6’は円23上の擬似速度を検出するので、速度計24で測定した円盤13の周速または回転速度に円23の半径を掛けるなどして擬似速度に変換する。
(センサ配置と円盤構造の第2の実施例)
図4は、速度センサ6の配置と円盤13の構造の第2の実施例構造を示す斜視図である。
図4に示すように、速度センサ6の検出面はガイドレール4Lの底部4bである。速度センサ6は前後方向と左右方向の取り付け位置を同じにして上下に並べ、図示しないかご1に設置する。
かご1をリミットスイッチ10が動作する上限まで移動したときの速度センサ6’の位置を破線で示す。このときの速度センサ6’の位置でガイドレール4Lの底部4bを切り欠く。そして、切り欠き部の上下にブラケット20をクリップ21で固定する。さらに、ブラケット20の左端部を前方に折り曲げ、ホルダ22を固定する。ホルダ22の中央部を前方に折り曲げ、円盤13の軸を、上下2つのセンサ6’の中間の高さになる位置に固定する。
以上の構成により、2つの速度センサ6’は同一円盤13の同一の円23上の検出面に電磁波を照射して速度を検出するため、円盤13を回転させることで両速度センサ6’に同一の擬似速度を与えることができる。なお、円盤13を駆動モータ14により回転する方法と、速度計24で擬似速度を測定する方法は、図3に示す通り第1の実施例と同様である。
(センサ配置と円盤構造の第3の実施例)
図5は速度センサ6の配置と円盤13の構造の第3の実施例構造を示す斜視図である。円盤13、ガイドレール4L、ブラケット20は、その背後の構造を説明する都合上、破線で示す。
第2の実施例同様に、速度センサ6はガイドレール4Lの底部4bを検出面とする。速度センサ6は高さと左右位置を同じにして前後に並べ、図示しないかご1に設置する。かご1をリミットスイッチ10が動作する上限まで移動したときの速度センサ6’の位置を破線で示す。このときの速度センサ6’の高さ位置に円盤13の軸の高さ位置が合うようにブラケット20をクリップ21で固定する。
速度センサ6’は、円盤13表面に示す円23上の検出面に電磁波を照射してその位置における速度を検出する。
円盤13の軸はブラケット20の左側の面にも突き出し、円盤13の軸の左端にプーリ25を取り付ける。前後のプーリ25に8の字に無端ベルト26を巻く。また、前側のプーリ25Fに段付き部25sを設ける。
上記構成により、片側の円盤13をハンドドリル等で回転させることにより、2つの円盤13F,13Rを同じ速度で逆向きに回転させることができる。したがって、2つの速度センサ6’に同じ向きの同一の擬似速度を与えることができる。また、プーリ25の段付き部25sに速度計24(図示しない)を当てることにより、速度センサ6’に与える擬似速度を測定できる。
上記第3の実施例は、クリップ21を外せば容易にガイドレール4Lから円盤13を外すことができる。このため、円盤13を常設できるスペースが無い場合など、かご1を所定の位置に止めてからブラケット20をガイドレール4Lに固定し、円盤13を取り付けて検査するようにしてもよい。
本発明の一実施例によるエレベーター非常止め装置の検査システムの全体構成図。 本発明の一実施例によるエレベーター非常止め装置の検査システムにおける制御装置7の概略構成図。 速度センサ6の配置と円盤13の構造の第1の実施例構造を示す斜視図。 速度センサ6の配置と円盤13の構造の第2の実施例構造を示す斜視図。 速度センサ6の配置と円盤13の構造の第3の実施例構造を示す斜視図。
符号の説明
1…かご、2…ガイドローラ、3…昇降路、4…ガイドレール、5…非常止め装置、6…速度センサ、7…制御装置、8…端子盤、9…端子、10…リミットスイッチ、11…カム、12…ペンダントスイッチ、13…円盤、14…駆動モータ、16…スイッチボックス、17,18…スイッチ、19…ボタン、24…速度計、25…プーリ、26…ベルト、27…かご位置センサ、28…データロガー、71…速度演算部、72…速度の検査信号生成部、73,76…切り替えスイッチ、74…異常増速検出部、75…かご位置検出部、77…規定の速度設定部、78…かご位置検査信号発生部。

Claims (10)

  1. 昇降路に設置されたガイドレール、
    このガイドレールによって案内されるように、エレベーターかごに取り付けられたガイド、
    前記昇降路に対する前記かごの昇降速度を検出するようにかごに設けられたかご速度検出装置、
    かご速度検出装置の速度情報が規定の速度を超えたときに非常止め動作指令信号を出力する制御装置、および
    前記非常止め動作指令信号により動作する非常止め装置、
    を備えたエレベーター非常止め装置の検査システムにおいて、
    前記かごが最上階を越えた所定の位置にあるとき、前記かご速度検出装置に任意の速度を検出させる擬似速度発生手段を備えたことを特徴とするエレベーター非常止め装置の検査システム。
  2. 請求項1において、前記かご速度検出装置は、前記ガイドレールの表面を被検出面とし、かご上の前記ガイドよりも高い位置で前記ガイドレールの表面と対面するように配置され、
    前記擬似速度発生手段を、かごが前記所定の位置で停止したとき、前記ガイドよりも高い位置で、前記かご速度検出装置に対向する被検出可動面を形成するように配置したことを特徴とするエレベーター非常止め装置の検査システム。
  3. 請求項1において、前記擬似速度発生手段は、昇降路に軸支された円盤と、前記円盤の駆動装置とを備えたことを特徴とするエレベーター非常止め装置の検査システム。
  4. 請求項3において、前記円盤の表面と裏面により、2つの前記かご速度検出装置が同一速度を検出するように、同じ高さに並べてかご上に配置したことを特徴とするエレベーター非常止め装置の検査システム。
  5. 請求項3において、前記円盤の同一面の同一半径上の検出面により、2つの前記かご速度検出装置が同一速度を検出するように、同一鉛直線上に上下に並べてかご上に配置したことを特徴とするエレベーター非常止め装置の検査システム。
  6. 請求項3において、複数の前記円盤を連動して回転させ、それぞれの前記円盤を被検出面とする複数の前記かご速度検出装置が同一速度を検出するように並べてかご上に配置したことを特徴とするエレベーター非常止め装置の検査システム。
  7. 請求項1において、前記制御装置は、速度の検査信号を生成する手段と、前記速度の検査信号による速度情報が規定の速度を超えたときに非常止め動作指令信号を出力する出力手段を備えたことを特徴とするエレベーター非常止め装置の検査システム。
  8. 請求項1において、前記制御装置は、位置設定手段により設定された位置の検査信号を生成する手段と、前記位置の検査信号に応じて速度の規定値を変化させ、かご速度が前記規定値を超えたときに非常止め動作指令信号を出力する出力手段を備えたことを特徴とするエレベーター非常止め装置の検査システム。
  9. 昇降路にガイドレールを設置し、このガイドレールによってエレベーターかごに取り付けられたガイドを案内し、前記かご上に配置したかご速度検出装置によって前記昇降路に対する前記かごの昇降速度を検出し、このかご速度検出装置の速度情報が規定の速度を超えたときに非常止め動作指令信号を出力し、この非常止め動作指令信号により非常止め装置を動作させるエレベーター非常止め装置の検査方法において、
    前記かごが最上階を越えた所定の位置にあるとき、昇降路側に取り付けられた擬似速度発生手段によって前記かご速度検出装置に任意の速度を検出させることを特徴とするエレベーター非常止め装置の検査方法。
  10. 請求項9において、前記擬似速度発生手段として、最上階を越えた位置の昇降路側に回転駆動される円盤を配置し、この円盤の回転速度を上昇させ、前記非常止め動作指令信号を出力したときの前記円盤の回転速度から、前記非常止め装置を検査することを特徴とするエレベーター非常止め装置の検査方法。
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