JP4594998B2 - エレベーターかごの速度検出装置の検査方法。 - Google Patents

エレベーターかごの速度検出装置の検査方法。 Download PDF

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Description

本発明は、速度検出装置を備えたエレベーターかごの速度検出装置の検査方法に関するものである。
従来、かご上に調速器を備え、この調速機をロータリディスクや、ベルトコンベアなどの擬似速度発生装置を用いたり、前記調速機の検出感度を高めてかごの定格速度で規定速度を超えた状態を模擬したりすることで、前記調速器が規定速度で作動することを検査する方法が示されている(例えば特許文献1参照)。
国際公開番号WO99/43588
前記提案されたエレベーター用調速機の検査には、重量物である擬似速度発生装置が必要であり、擬似速度発生装置の設置や操作を行うため、検査に多大な時間と労力を必要としていた。また、調速機の感度を変更した場合は、実際の走行時と構成に違いが生じるため、検査時と実際の走行時では検出される速度に差異が生じる可能性があった。
本発明の目的は、擬似速度発生装置等の特別の装置を用いることなく速度検出装置の検査を行うことできるエレベーターかごの速度検出装置の検査方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る発明では、昇降路壁面またはかごを挟んで設けられたガイドレールに近接して、通常はかごに固定して設けられ、このかごの移動速度を検出してかご速度とする速度検出装置と、この速度検出装置によって検出されたかごの速度が規定速度を越えたときに、非常信号を発する制御装置と、前記ガイドレールを制動部材で挟圧して制動力を発生させてかごを制動する非常止め装置と、前記非常止め装置へ電力を供給し前記非常信号の入力により前記非常止め装置を作動させる電源装置を備えたエレベーターかごの速度検出装置の検査方法において、前記速度検出装置を上下方向に案内するセンサボデイをかごに設け、常時は前記速度検出装置を前記センサボデイに固定し、検査時前記速度検出装置を前記センサボデイから外してセンサボデイ上部から降下させ、この降下時の速度を検出して前記速度検出装置の検査を行うようにしたことを特徴とする。
この構成により、速度検出装置を降下させるだけで模擬的に規定速度を超える状態を生じさせることができ、特別な装置等を備えることなく簡単に速度検出装置の検査を行うことができる。また、センサボデイ内での移動であり、安定した検査を行うことができる。
本発明の請求項では、前記センサボデイに、前記速度検出装置降下時の衝撃を緩和する衝撃吸収手段を備えたことを特徴とする。
この構成により、前記速度検出装置降下時の衝撃を緩和することができる。
本発明の請求項では、前記センサボデイに、前記速度検出装置降下時の速度を加速させる加速手段を備えたことを特徴とする。
この構成により、前記速度検出装置降下時の速度を加速させ、より短い距離での移動で検査を行うことができ、装置を小型化することができる。
本発明の請求項では、前記センサボデイに、前記速度検出装置を降下させて検査を行った後、前記速度検出装置を元の位置へと復帰させる復帰手段を備えたことを特徴とする。
この構成により、前記速度検出装置を降下させて検査を行った後の復帰が容易なものとなる。
本発明の請求項では、前記検査を、かごの内側から開閉可能な検査用扉を介して行うようにしたことを特徴とする。
この構成により、検査をかご内部から行うことができる。
本発明の請求項では、かごの速度が規定速度を越えたときに前記制御装置から発される前記非常信号を確認する信号線を、かご内のかご内操作盤に備えたことを特徴とする。
この構成により、配線を簡単なものとすることができる。
本発明によれば、速度検出装置を降下させるだけで模擬的に規定速度を超える状態を生じさせることができ、特別な装置等を備えることなく簡単に速度検出装置の検査を行うことができる。
以下本発明になるエレベーターかごの速度検出装置の検査方法について、実施形態の図に基づき説明する。
図1は本発明になる一実施形態のエレベーターかごの速度検出装置の検査方法を具体化した構成を示すエレベーターの概略図、図2はかご速度検出装置の検査結果の確認画面を示す概略図、図3は本発明になる一実施形態であるかご速度検出装置の検査装置の概略図、図4は他の実施形態であるかご速度検出装置の検査装置の動きを示した概略図、図5は他の実施形態であるかご速度検出装置の検査装置の正面図、図6は図5の側面図、図6は他の実施形態であるかご速度検出装置の検査装置を用いたエレベーターの概略図である。
図1において、エレベーターは昇降路1内壁面に備えられた一対のガイドレール2A、2Bに沿って昇降する乗客が乗り降りするかご3を備える。このかご3には主ロープ4で連結された釣合い錘5が備えられており、主ロープ4を巻き掛けた駆動シーブを備えた巻上機6により前記かご3は昇降路1内を昇降する。このかご3の下部にはガイドレール2A、2Bと対向する非常止め装置7が備えられている。また、かご3には、前記非常止め装置7に電力を供給する電源装置8と、かご3の速度を検出する速度検出装置9と、制御装置10も備えられている。
速度検出装置9が検出したかご3の速度が、あらかじめ設定された規定速度を超えた場合、前記制御装置10は、前記巻上機6を非常停止させる非常停止指令を出力する。この巻上機6に非常停止指令が出た後でも、かご3の速度が減少せず、別途設定された規定速度を超えた時、電源装置8に対して、前記非常止め装置7を作動させる非常止め作動指令を出力する。なお、前記速度検出装置9は、かご3が、昇降路1のどの位置にあるかを検出する位置検出装置をかねてもよい。
また、前記速度検出装置9と前記制御装置10とは、各々1つ設けて1重系を構成しても、複数設けることで多重系とし、信頼性を高める構成としても良い。
前記かご3の側面には、速度検出装置9を検査するための検査装置11(詳細構成は後述)が備えられている。なお、速度検出装置9は検査装置11内で上下に移動できるようになっている。この検査装置11には、速度計12が備えられており、速度検出装置9が上下に移動する際に、検査装置11内の移動方向や、移動速度の大きさなど、速度検出装置9の状態を、速度計ケーブル13を介して計測することが出来る。また、検査装置11には、速度検出装置9を上部または下部、ないしは中央部に固定するための、固定器具14が備えられている。
通常時は前記速度検出装置9を固定器具14により固定しておくことで、かご3の移動速度が検出出来る。なお、速度検出装置9が複数ある場合は、複数の検査装置11内に収めてもよく、また、すべてを一つの検査装置11内に収めてもよい。
前記制御装置10には、非常停止指令を確認するための非常停止用信号線15、および非常止め作動指令を確認するための非常止め作動用信号線16が備えられている。なお、前記非常停止用信号線15および、前記非常止め作動用信号線16からは、それぞれの指令を出力する規定速度も確認することが出来る。
前記検査装置11を用いて、前記速度検出装置9に規定速度を超えた状態を模擬した際、それぞれの指令が正しく出力されているかを確認することで、速度検出装置9および制御装置10が正しく作動するかの検査を行うことが出来る。また、前記電源装置8には、作動指令擬似入力線17を備えておく。作動指令擬似入力線17より、電源装置8に対して非常止め作動指令を擬似入力すると、前記電源装置8は前記非常止め装置7を作動させる。これにより、前記電源装置8と前記非常止め装置7が正しく作動するかの検査を行うことが出来る。なお、作動指令擬似入力線17から前記非常止め装置7を元の状態に復帰させる復帰指令を入力できるようにしても良い。
検査は任意の階床高さで行うことが出来、検査手順は次のようになる。
前記作動指令擬似入力線17を前記検査用端末18に取り付け、この検査用端末18より、前記電源装置8に対して非常止め作動指令を擬似入力し、この電源装置8と前記非常止め装置7が正しく作動するか検査する。作動指令擬似入力線17から復帰指令が入力できる場合、復帰指令を入力して前記非常止め装置7を元の状態に復帰させたのち、前記作動指令擬似入力線17を前記検査用端末18から取り外す。なお、前記作動指令擬似入力線17を取り外すことで、前記非常止め装置7が自動的に復帰するようにすることも出来る。
次に、前記速度計ケーブル13、非常停止用信号線15および、非常止め作動用信号線16を前記検査用端末18に取り付ける。これにより、この検査用端末18を用いて、前記検査装置10内で前記速度検出装置9が移動する際の状態や、非常停止指令および、非常止め作動指令の出力と規定速度が確認できる。
即ち、前記固定器具14を操作して前記速度検出装置9を開放して、この速度検出装置9を検査装置11内で下降させると、かご3が停止した状態で前記速度検出装置9に対して規定速度を超えた状態が模擬される。これにより、前記検査用端末18には図2に示すような検査結果の確認画面が表示される。
この確認画面から、まず、速度計12が計測した速度検出装置9の速度を示す速度線19が、エレベーターの規定速度の中で最も高い速度を示す、最高規定速度ライン20を越えるよう加速されていることを確認する。これにより、速度検出装置9が、検査装置11内で予定通り移動できたかが確認できる。
次に、制御装置10からの巻上機6を非常停止させる非常停止信号21と、制御装置10から電源装置8への非常止め装置7を作動させる非常止め作動信号22が、どちらもLowになっていることを確認する。なお、非常停止指令は、非常停止信号21がLowになった時に、非常止め作動指令は、非常止め作動信号22がLowになったときにそれぞれ出力されたとみなす。
その後、巻上機6の非常停止信号21がLowになった際の速度検出装置9の速度を示す停止速度計23の数値および、検査を行っている階床高さで巻上機6を非常停止させる規定速度を示す規定停止速度計24の値を記録する。同様に、非常止め装置7の非常止め作動信号22がLowになった際の速度検出装置9の速度を示す作動速度計25の数値および、検査を行っている階床高さで非常止め装置7を作動させる規定速度を示す規定作動速度計26の数値も記録する。続いて、停止速度計23の数値が、規定停止速度計24の数値に対して許容範囲に含まれていることを示す停止確認アイコン27が表示されていることを確認して記録する。同様に、作動速度計25の数値25が、規定作動速度計26の数値に対して許容範囲に含まれていることを示す作動確認アイコン28が表示されていることも確認して記録する。
以上により、かご3の状態が速度検出装置9により正しく検出されているか、速度検出装置9が検出したかご3の状態が、あらかじめ設定された規定速度を超えた場合に、制御装置10が正しく作動するかを検査出来る。検査終了後、速度検出装置9を元の位置に戻し、固定器具14を操作して速度検出装置9を固定する。続いて、速度計ケーブル13、非常停止用信号線15および、非常止め作動用信号線16を検査用端末18から取り外す。この時、制御装置10に検査終了の信号が送られ、非常停止信号21と非常止め作動信号22がHighになり、巻上機6と非常止め装置7が元の状態に戻るようにしても良い。
電源装置8と非常止め装置7が正しく作動するかの検査と、速度検出装置9と制御装置10が正しく作動するかの検査は連続して行っても、同時に行っても良く、また、各検査は任意の階床高さで複数回行っても良い。
ここで、図3に検査装置11の概略図を示す。検査装置11は、センサボディ29を有し、センサボディ29は、上枠29A、下枠29Bと、上枠29Aと下枠29Bを支える支柱29Cおよび、縦軸29Dで構成されている。
センサボディ29の内側には、速度検出装置9があり、この速度検出装置9は縦軸29Dに沿って上下方向へ移動可能になっている。なお、前記速度検出装置9には、例えば磁気や音波、レーザ光などを用いた非接触式のセンサや、ガイドレール2A、2Bや、昇降路1の壁面にエンコーダ付のローラを押し付ける接触式のセンサなどが用いられる。
センサボディ29内には、前記速度検出装置9を固定するための固定器具14を備える。この固定具器具14には、例えば、T状のフックを回転させるものや、ばねと開閉するアームを用いたもの、ピンやねじを取り付けるもの、磁石の吸引力を用いるものなどがある。
前記下枠29Bと前記速度検出装置9の間には、この速度検出装置9との衝突を防ぐため、前記速度検出装置9を減速させる減速用ばね30が取り付けられている。減速用ばね30は、下枠29Bと速度検出装置9の下部の内どちらか一方、ないしは両方に固定する。なお、減速用ばね30の代わりにダンパや衝撃吸収材などを用いることも出来る。
センサボディ29には、速度計12も備えられている。この場合の速度計12は、上枠29Aおよび下枠29Bの側面の上下にそれぞれ向かい合うように取り付けられたプーリ31A、31Bと、その間に張られたテンションロープ32、およびプーリ31A、31Bの少なくとも片方に取り付けられた回転の方向や回転速度を計測するエンコーダ33からなる。なお、テンションロープ32の一箇所は、速度検出装置9に固定されている。
これにより、速度検出装置9がセンサボディ29内を下降すると、テンションロープ32を介して、プーリ31A、31Bが回転し、その回転の方向や速度がエンコーダによって計測される。なお、プーリ31A、31Bおよび、テンションロープ32、エンコーダ33の代わりに、スライド式の可変抵抗やリニアエンコーダなどを用いることも出来る。
以上の構成における、検査装置11の動きを説明する。
前記固定器具14を操作して前記速度検出装置9を開放すると、この速度検出装置9は前記センサボディ29内で重力により加速されながら落下する。これにより、前記速度検出装置9に対して規定速度を超えた状態を模擬することが出来る。その際、前記速度検出装置9の移動とともにテンションロープ32も動くため、プーリ31A、31Bが回転し、エンコーダ33より速度検出装置9の移動方向や、移動速度など速度検出装置9の状態が計測できる。
なお、前記速度検出装置9がセンサボディ29内の下部や中央部に固定されている場合は、速度検出装置9を開放したのち、手で持ち上げるなどにより上枠29A側に移動させてから落下させる。ここでセンサボディ29の大きさによっては、速度検出装置9を手で持ち上げることが困難になる場合がある。その場合、プーリ31Aないし、31Bを回転させるか、あらかじめ速度検出装置9に紐などを取り付けておきそれを引くなどで持ち上げる。
減速用ばね30ないしは衝撃吸収材などにより速度検出装置9が十分減速されたのを確認した後、前記速度検出装置9を元の位置に戻し、固定器具14を操作して固定する。
以上の流れで、検査装置11は速度検出装置9に対して規定速度を超えた状態を模擬したのち、元の状態に戻る。
検査装置11のその他の実施例を図4に示す。図3の実施例と異なる部分のみ説明する。
センサボディ29には、固定器具14を操作するためのアクチュエータ34が備えられている。アクチュエータ34としては、T状のフックを回転させるためのモータや、アームを開閉させたり、速度検出装置をじかに吸着したりするための電磁石などが用いられる。また、上枠29Aと速度検出装置9の間には、速度検出装置9がセンサボディ29内で移動する際に、速度検出装置9を加速させるための、加速用ばね35がある。加速用ばね35は縦軸29Dに通し、上枠29Aと速度検出装置9の下部の内どちらか一方、ないしは両方に固定する。加速用ばね35の代わりに、速度検出装置9を上下方向に加速する直動装置を用いることも出来る。この直動装置には、リニアモータやボールねじとモータなどを用いることが出来、速度検出装置9の減速も直動装置で可能なため、減速用ばね30が不要となる。また、加速用ばね35や直動装置を取り付けた場合、速度検出装置9を上向きに加速させて規定速度を超えた状態を模擬することも出来る。
前記上枠29Aと下枠29Bの間には、速度検出装置9を元の位置に戻すための、復帰装置が備えられている。この復帰装置は下枠29Bに固定されたモータ36と、上枠29Aと下枠29Bをつなぐ形で取り付けられた送りねじ37、送りねじ37に取り付けられた復帰板38からなる。この復帰装置はモータ36を回転させると、送りねじ37に取り付けられた復帰板38が、センサボディ29内で上下方向に移動するようになっている。なお、復帰装置がある場合、速度検出装置9を減速させるための減速ばね30は復帰板38と速度検出装置9の間に備えられる。また、復帰装置は、速度検出装置9が上枠29Aにもっとも近い状態になったことを検出する上スイッチ39と、復帰板38が下枠29Bにもっとも近い状態になったことを検出する下スイッチ40を備えている。なお、速度検出装置9を上向きに加速させて規定速度を超えた状態を模擬する場合には、復帰板38に固定器具14を取り付ける。
以上の構成における、検査装置11の動きを説明する。
図4(a)は、速度検出装置9が上枠29A側に最も近い状態にあり、固定器具14およびそれを操作するアクチュエータ34によって上枠29Aに固定されている様子を示している。これにより、加速用ばね35が圧縮された状態となっており、なおかつ、上スイッチ39が押された状態である。また、復帰板38は下枠29Bにもっとも近い状態にあるため、下スイッチ40が押された状態である。なお、加速用ばね35が圧縮されない位置に固定器具14を備えることで、検査時のみ加速用ばね35が圧縮されるようにすることも出来る。
アクチュエータ34に対して検査開始のための検査指令を入力すると、アクチュエータ34が固定器具14を操作し、速度検出装置9を開放する。これにより、図4(b)に示すように、重力と圧縮されていた加速用ばね35のばね力により、速度検出装置9はセンサボディ29内で下向きに加速される。なお、加速用ばね35の力で速度検出装置9を加速することにより、重力のみで速度検出装置9を加速させる場合に比べて、センサボディ29を小型化出来る。
速度検出装置9が開放され、上スイッチ39が開放されてから、速度検出装置9が加速、減速を十分にするだけの時間がたった後、図4(C)に示すように、復帰装置がモータ36を回転させ、送りねじ37により復帰板38を上枠29A側に移動させる。これにより、下スイッチ40が開放されるとともに、速度検出装置9は復帰板38と減速用ばね30に押され、加速用ばね35を圧縮しつつ上枠29A側に送られていく。なお、モータ36、下スイッチ40の代わりに、送りねじ37を回転させるための、ハンドルや電動ドリルなどを取り付けるようにしておくことも出来る。その場合、任意の時間がたった後に、ハンドルや電動ドリルを回転させて速度検出装置9を上枠29A側に移動させる。
速度検出装置9が復帰板38により押されて上枠29Aに最も近づき、上スイッチ39を押すと、図4(d)に示すように、アクチュエータ34が固定器具14を操作し、速度検出装置9を上枠29Aに固定する。同時に、モータ36が送りねじ37を逆回転させはじめ、復帰板38が下枠29B側に移動する。復帰板38が下枠29Bに最も近づき、下スイッチ40を押すと、モータ36が停止し、図4の(a)の状態に戻る。
以上の流れで、検査装置11は速度検出装置9に対してエレベーターが規定速度を超えた状態を模擬したのち、元の状態に戻る。
前記検査装置11のその他の実施例を図5、図6に示す。
図4の実施例と異なる部分のみ説明する。上枠29Aの外側に上板41が設けられ、支柱29Cに固定されている。プーリ31Aとエンコーダ33は、上枠29Aと上板41の間に固定されている。これにより、エンコーダ33が、落下物や昇降路1内に配置されている機器などにぶつかることを避けることが出来る。
復帰装置は、図4に示す送りねじ37、復帰板38がない代わりに、上板41および下枠29Bにそれぞれ、歯車を備えた軸42A、42Bが取り付けられており、その間にベルト43が張られている。速度検出装置9とベルト43には、互いにかみ合う形で、復帰金具44A、44Bが固定されている。
軸42A、42Bの少なくとも片方にモータ36を取り付け、軸42A,42Bを介して、ベルト43を回転させる。このベルト43を回転させると、ベルト43に取り付けられた復帰金具44Bが、速度検出装置9に固定された復帰金具44Aとかみ合い、速度検出装置9を元の位置に移動する。なお、下スイッチ40は、復帰金具44Bが下枠29Bに最も近い状態にあることを検出する。
これにより、図4の実施例に比べて短い時間で、速度検出装置9を元の位置に戻すことが出来る。ベルト43はチェーンやワイヤロープにすることも出来る。
検査装置11はかご3の側面に配置されるが、エレベーターの定格速度が低い場合には、センサボディ29の高さが低くできるため、検査装置11はかご3の上部、ないしは下部に配置できる高さになる。一例として、定格速度が60m/minの場合、検査装置11は高さ0.2m程度に収まる。また、加速用ばね35や直動装置を用いてセンサボディ29を短縮することで、定格速度がより高い場合にも、検査装置11をかご3の上部、ないしは下部に配置することが出来る。
ここで、検査装置11を設置したエレベーターのその他の実施例を図7に示す。
図1の実施例と異なる部分のみ説明する。
エレベーターはかご天井部に、図示しない救出口より小さく、かご3の内側より鍵を使って開閉可能な検査用扉45を備えている。なお、検査用扉45は、検査装置11の速度計12に取り付けられているエンコーダ33や可変抵抗など、速度検出装置9の状態を測定する機器を容易に交換できる位置に配置する。なお、固定器具14を手動で動かす場合や、ハンドル、電動ドリルを取り付ける場合は、この検査用扉45から行えるように、検査装置11内の速度計12付近に操作部を集中させておく。
かご内操作盤46には、制御装置10に備えられている、非常停止指令を確認するための非常停止用信号線15、および非常止め作動指令を確認するための非常止め作動用信号線16と、電源装置8に備えられている、作動指令擬似入力線17が収められている。なお、非常停止用信号線15および、非常止め作動用信号線16、作動指令擬似入力線17は、かご内操作盤46に備えられた、鍵を使って開閉可能な保守扉47より取り出せようにする。なお通常時は、検査用扉45は閉じた状態で施錠しておく。また、非常停止用信号線15および、非常止め作動用信号線16、作動指令擬似入力線17は、かご内操作盤46内に収められ、保守扉47は閉じた状態で施錠する。
検査の手順は次のようになる。まず、検査用扉45を開いて速度計12にエンコーダ33や可変抵抗、リニアエンコーダなどの測定機器を取り付ける。その後、検査用扉45から速度計ケーブル13を取り出す。また、保守扉47を開き、非常停止用信号線15および、非常止め作動用信号線16、作動指令擬似入力線17を取り出して、速度計ケーブル13とともに検査用端末18に取り付ける。なお、アクチュエータ34に検査開始の指令を入力する場合は、検査用扉45からケーブルを取り出し、検査用端末18に取り付ける。
以上により、かご3の中から電源装置8と非常止め装置7が正しく作動するかの検査と、速度検出装置9と制御装置10が正しく作動するかの検査が行える。
本発明になる一実施形態のエレベーターかごの速度検出装置の検査方法を具体化した構成を示すエレベーターの概略図である。 かご速度検出装置の検査結果の確認画面を示す概略図である。 本発明になる一実施形態であるかご速度検出装置の検査装置の概略図である。 他の実施形態であるかご速度検出装置の検査装置の動きを示した概略図である。 図5は他の実施形態であるかご速度検出装置の検査装置の正面図である。 図6は図5の側面図である。 他の実施形態であるかご速度検出装置の検査装置を用いたエレベーターの概略図である。
符号の説明
1 昇降路
2A、2B ガイドレール
3 かご
4 主ロープ
5 釣合い錘
6 巻上機
7 非常止め装置
8 電源装置
9 速度検出装置
10 制御装置
11 検査装置
12 速度計
13 速度計ケーブル
14 固定器具
15 非常停止用信号線
16 非常止め作動用信号線
17 作動指令擬似入力線
18 検査用端末
29 センサボディ
29A 上枠
29B 下枠
29C 支柱
29D縦軸
30 減速用ばね
31A、31B プーリ
32 テンションロープ
33 エンコーダ
34 アクチュエータ
35 加速用ばね
36 モータ
37 送りねじ
38 復帰板
39 上スイッチ
40 下スイッチ
41 上板
42A、42B軸
43 ベルト
44A、44B 復帰金具
45 検査用扉
46 かご内操作盤
47 保守扉

Claims (6)

  1. 昇降路壁面またはかごを挟んで設けられたガイドレールに近接して、通常はかごに固定して設けられ、このかごの移動速度を検出してかご速度とする速度検出装置と、この速度検出装置によって検出されたかごの速度が規定速度を越えたときに、非常信号を発する制御装置と、前記ガイドレールを制動部材で挟圧して制動力を発生させてかごを制動する非常止め装置と、前記非常止め装置へ電力を供給し前記非常信号の入力により前記非常止め装置を作動させる電源装置を備えたエレベーターかごの速度検出装置の検査方法において、
    前記速度検出装置を上下方向に案内するセンサボデイをかごに設け、常時は前記速度検出装置を前記センサボデイに固定し、検査時前記速度検出装置を前記センサボデイから外してセンサボデイ上部から降下させ、この降下時の速度を検出して前記速度検出装置の検査を行うようにしたことを特徴とするエレベーターかごの速度検出装置の検査方法。
  2. 前記センサボデイに、前記速度検出装置降下時の衝撃を緩和する衝撃吸収手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターかごの速度検出装置の検査方法。
  3. 前記センサボデイに、前記速度検出装置降下時の速度を加速させる加速手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターかごの速度検出装置の検査方法。
  4. 前記センサボデイに、前記速度検出装置を降下させて検査を行った後、前記速度検出装置を元の位置へと復帰させる復帰手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターかごの速度検出装置の検査方法。
  5. 前記検査を、かごの内側から開閉可能な検査用扉を介して行うようにしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターかごの速度検出装置の検査方法。
  6. かごの速度が規定速度を越えたときに前記制御装置から発される前記非常信号を確認する信号線を、かご内のかご内操作盤に備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターかごの速度検出装置の検査方法。
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