JP2009531261A - βスポジュメン・ガラスセラミック材料およびその製造プロセス - Google Patents

βスポジュメン・ガラスセラミック材料およびその製造プロセス Download PDF

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Abstract

本発明は、ガラスセラミック材料、その製造プロセスおよびそれを含む物品に関する。本発明のガラスセラミック材料は、全組成の質量で表して、55〜68%のSiO2、18〜24%のAl23、3.3〜4.1%のLi2O、1.5〜4.0%のZnO、1.5〜5.0%のMgO、2〜5%のTiO2、0〜2%のZrO2、0〜5%のB23、0〜8%のP25、0〜2%のNa2O、0〜2%のK2O、および効果的な量の少なくとも1種類の清澄剤から生じる少なくとも1種類の成分を含む組成であって、B23およびP25の合計が少なくとも1.5質量%であり、MgOおよびZnOの合計が少なくとも約3.5質量%であり、Na2OおよびK2Oの合計が約3.0質量%未満であり、P25、B23、Na2OおよびK2Oの合計が約11質量%未満であり、Na2O+K2Oの総計のP25+B23の総計に対する質量比((Na2O+K2O)/(P25+B23))が約0.5未満であり、P25、B23、Na2OおよびK2Oの合計が約9質量%未満でありかつNa2OおよびK2Oの合計が約2質量%未満であることが好ましく、P25、B23、Na2OおよびK2Oの合計が約7質量%未満でありかつNa2OおよびK2Oの合計が約1質量%未満であることがより好ましい組成を有する。このガラスセラミック材料は、主結晶相としてβスポジュメン固溶体を含む。ある実施の形態において、本発明のガラスセラミック材料は、As23およびSb23を実質的に含まず、約0.3〜1.2質量%のSnO2および0〜1質量%のCeO2を含む。本発明のガラスセラミック材料のための前駆体ガラスは、約1600℃未満で溶融し、比較的低温で比較的短期間に亘りβスポジュメンガラスセラミックにセラミック化できる。このガラスセラミック材料は、レンジ台上面プレートおよび調理器具の製造に使用するのに特に有利である。

Description

本発明は、ガラスセラミック材料、その製造プロセスおよびそれからなる物品に関する。本発明は、特に、主結晶相としてβスポジュメン固溶体を含むガラスセラミック材料、その製造プロセスおよびそれからなる物品に関する。本発明は、例えば、ガラスセラミック製レンジ台上面プレートおよび調理器具の製造に使用できる。
ガラスセラミック材料は、様々な用途に広く用いられてきた。例えば、ボウル、ディナープレートなどのガラスセラミック製の調理器具やレンジ台上面プレートが、現代のキッチンにおいて広く用いられている。透明なガラスセラミック材料が、ストーブおよび/または暖房炉の窓、光学素子、鏡の基板などの製造に用いられてきた。ガラスセラミック材料は、一般に、特定の期間に亘り、高温でその前駆体ガラス材料をセラミック化することにより製造される。SiO2−Al23−Li2Oガラス系に基づくガラスセラミック材料の2つの部類は、主結晶相としてβ石英固溶体を含むものと、主結晶相としてβスポジュメン固溶体を含むものである。これら2つの部類のガラスセラミック材料は、同じ前駆体ガラス材料から製造することができる。両方のタイプのガラスセラミック材料から製造されたレンジ台上面プレートが市販されている。
βスポジュメン・ガラスセラミック材料製のレンジ台上面プレートの一例に、ユーロケラ社(Eurokera)から販売されているKerawhite(登録商標)がある。このプレートには、ほぼ室温から約700℃までの比較的低い熱膨張係数および魅力的な明るい乳白色の利点がある。このプレートは、異なる市場の大勢の消費者に受け入れられてきた。
「Kerawhite」の商業的成功後、より経済的であるが、それでも低温で溶融することのできるガラスセラミック材料が望ましいと考えられていた。その材料は半透明であってもよい。誘電加熱調理に使用すべきレンジ台上面プレートのために、誘導加熱素子を目に見えなくできる不透明なガラスセラミック材料に特別な関心が寄せられている。
どのガラスセラミック材料の前駆体ガラスを溶融したときにも、そのガラス中の種の数を減少させるために、清澄剤が通常必要とされる。使用される一般的な清澄剤としては、As23、Sb23などが挙げられる。これらの酸化物は、ガラス溶融物が清澄温度に加熱される前に、As25、Sb25としてバッチ配合されるか、またはAs25およびSb25に酸化され、その温度で、解離してO2を放出する。放出されたO2は、ガラス溶融物中の気泡の数を減少させるのに役立つ。環境上の理由のために、前駆体ガラスの溶融には、そのような毒性の清澄剤を使用する必要のないことが非常に望ましい。
特定のガラスを溶融する場合、As23および/またはSb23清澄剤の代替物を見つけることは、常に簡単なわけではない。異なる清澄剤は、異なる清澄能力を持ち、通常、異なる焼成温度範囲を必要とする。異なる清澄剤を使用すると、ガラス溶融物の清澄温度および/または失透温度を上昇させる必要性が生じる虞がある。ガラスの上昇した失透温度は、通常、ガラスの失透を避けるために、そのガラスを高温で成形または加工しなければならないことを意味し、それは非常に望ましくない。
ガラスセラミック材料は、数十年に亘り研究と製品開発の主題であった。例えば、この材料を含む比較的最近の製品開発の対象は、最新のプロジェクション・ディスプレイに用いられるランプ反射器基体であり、ここでは、高出力、高温、高強度の放電ランプが使用される。プロジェクション・ディスプレイのための好ましいランプとしては、高強度ビームを発生するための反射性構造体内に配置された高強度アーク放電ランプが挙げられる。特にデジタルデータ・プロジェクタおよびデジタルプロジェクション・大型スクリーンテレビに関して、これらのランプには、高温安定性の反射器が必要である。特許文献1には、ガラスセラミック製ランプ反射器基体が開示されている。しかしながら、この文献に開示されたようなこの製品に用いられるガラスセラミック材料は、高い寸法安定性および低い熱膨張係数を得るために、材料の主結晶相がβ石英であることを必要とする。さらに、この文献には、As23および/またはSb23を使用せずに、ガラスセラミック材料の前駆体ガラスが清澄されたという特別な実施例は記載されていなかった。
一般に、前駆体ガラスが、主結晶相としてβ石英またはβスポジュメン固溶体を含むガラスセラミック材料にセラミック化できる場合、後者の製造のほうが、より高いセラミック化温度を必要とすることが知られている。このことは、特に、そのような高温での長期のセラミック化サイクルが必要とされる場合、エネルギー消費が大きくなることを意味する。βスポジュメン系のガラスセラミック材料のある市販の製品は、1050℃より高い温度で、100分間ほど長い時間に亘るセラミック化により製造された。そのような長い高温セラミック化には、その製造のために高温耐性の高出力セラミック化窯を使用する必要がある。それゆえ、主結晶相としてβスポジュメン固溶体を含むガラスセラミック材料を、比較的短いおよび/または比較的低温のセラミック化サイクルで製造できることが非常に望ましい。
特許文献2には、約1000℃未満のセラミック化温度により製造される白色のβスポジュメン・ガラスセラミックが開示されている。しかしながら、開示された組成物は、Al23含有量が少ない。さらに、その中の実施例に開示されたガラスのセラミック化は、少なくとも3時間の期間に及ぶ。
特許文献3および4には、主結晶相としてβスポジュメン(Li2O・Al23・4SiO2)および/またはβユークリプタイト(Li2O・Al23・2SiO2)の固溶体を有するガラスセラミック材料製ランプ反射器が開示されている。βスポジュメンおよびβユークリプタイトを含有するガラスセラミック材料は、熱膨張が小さい耐熱性材料であることが知られている。特許文献5には、幅広いガラスセラミック材料およびその製造プロセスが開示されている。しかしながら、これらの文献には、毒性のAs23および/またはSb23清澄剤を使用せずに、約1600℃より低い温度で溶融できるか否かが教示されていない。
さらに、特許文献6から8には、SnO2で清澄されたガラスセラミック材料が開示されている。しかしながら、これらの文献の全てはほとんど、主結晶相としてβ石英を含有するものに関するものであることに留意すべきである。特許文献6から8におけるガラスの実施例は、1600℃より高い温度で溶融された。特許文献8にはさらに、所望の気泡の数を得るために、約1700℃より高い温度でガラスを溶融したことが有利であることが開示されている。
国際公開第2004/094327号パンフレット 米国特許第4212678号明細書 特開平4−367538号公報 特開平4−348302号公報 米国特許第5070045号明細書 特開平11−100299号公報 特開平11−100230号公報 国際公開第2002/016279号パンフレット
主結晶相としてβスポジュメン固溶体を含む、不透明であることが都合よいガラスセラミック材料であって、1600℃未満などの比較的低い溶融温度で溶融でき、1050℃未満などの比較的低い温度での短いセラミック化熱処理によりガラスセラミックに転化できるガラスセラミック材料が真に望まれている。
本発明のある態様によれば、主結晶相としてのβスポジュメン固溶体、約25から約700℃での約10〜30×10-7/℃の熱膨張係数(CTE)、および全組成の質量で表して、55〜68%のSiO2、18〜24%のAl23、3.3〜4.1%のLi2O、1.5〜4.0%のZnO、1.5〜5.0%のMgO、2〜5%のTiO2、0〜2%のZrO2、0〜5%のB23、0〜8%のP25、0〜2%のNa2O、0〜2%のK2O、および効果的な量の少なくとも1種類の清澄剤から生じる少なくとも1種類の成分を含む組成であって、B23およびP25の合計が少なくとも1.5質量%であり、MgOおよびZnOの合計が少なくとも約3.5質量%であり、Na2OおよびK2Oの合計が約3.0質量%未満であり、P25、B23、Na2OおよびK2Oの合計が約11質量%未満であり、Na2O+K2Oの総計のP25+B23の総計に対する質量比((Na2O+K2O)/(P25+B23))が約0.5未満であり、P25、B23、Na2OおよびK2Oの合計が約9質量%未満でありかつNa2OおよびK2Oの合計が約2質量%未満であることが好ましく、P25、B23、Na2OおよびK2Oの合計が約7質量%未満でありかつNa2OおよびK2Oの合計が約1質量%未満であることがより好ましい組成を有するガラスセラミック材料が提供される。
ある実施の形態において、本発明のガラスセラミック材料は実質的に不透明である。ある実施の形態において、本発明のガラスセラミック材料は半透明である。
ある他の実施の形態において、本発明のガラスセラミック材料は約89%より高い明度L*を有する。
ある実施の形態において、本発明のガラスセラミック材料は、約20℃および約700℃の間で約10〜25×10-7/℃のCTEを有する。ある他の実施の形態において、本発明のガラスセラミック材料は、約25℃および約700℃の間で約10〜20×10-7/℃のCTEを有する。
ある実施の形態において、本発明のガラスセラミック材料は、清澄剤として、約0.3〜1.2質量%、より好ましくは0.3〜0.8質量%のSnO2および0〜1質量%のCeO2を含む。これらの実施の形態において、ガラスセラミック材料は、清澄剤としてAs23およびSb23を実質的に含まないことがさらに好ましい。
本発明のガラスセラミック材料のある実施の形態において、その材料は実質的に白色である。他の実施の形態において、本発明のガラスセラミック材料は、その上、着色することができる。
本発明のガラスセラミック材料のある他の実施の形態において、その材料は、合計で約2質量%以上のP25およびB23を含む。
本発明のガラスセラミック材料のある実施の形態において、その材料は、約3.5〜4.1質量%の間の量でLi2Oを含む。
本発明の第2の態様は、先に概要を記載し、以下に詳しく記載する本発明のガラスセラミック材料から製造されたガラスセラミック物品である。ある実施の形態において、本発明のガラスセラミック物品は、レンジ台上面プレートおよび/または調理器具である。ある実施の形態において、特に、本発明の物品がレンジ台上面プレートおよび調理器具である場合、その物品は、清澄剤としてAs23およびSb23を実質的に含まない本発明のガラスセラミック材料から製造される。
本発明の別の態様において、ガラスセラミック物品を製造するプロセスであって、以下の各工程:
(i) 溶融の際に、全ガラス組成の質量で表して、55〜68%のSiO2、18〜24%のAl23、3.3〜4.1%のLi2O、1.5〜4.0%のZnO、1.5〜5.0%のMgO、2〜5%のTiO2、0〜2%のZrO2、0〜5%のB23、0〜8%のP25、0〜2%のNa2O、0〜2%のK2O、および少なくとも1種類の清澄剤を含む組成であって、B23およびP25の合計が少なくとも1.5質量%であり、MgOおよびZnOの合計が少なくとも約3.5質量%であり、Na2OおよびK2Oの合計が約3.0質量%未満であり、P25、B23、Na2OおよびK2Oの合計が約11質量%未満であり、Na2O+K2Oの総計のP25+B23の総計に対する質量比((Na2O+K2O)/(P25+B23))が約0.5未満であり、P25、B23、Na2OおよびK2Oの合計が約9質量%未満でありかつNa2OおよびK2Oの合計が約2質量%未満であることが好ましく、P25、B23、Na2OおよびK2Oの合計が約7質量%未満でありかつNa2OおよびK2Oの合計が約1質量%未満であることがより好ましい組成のガラスが製造されるような量で原料を混合する工程、
(ii) 約1600℃未満の温度で原料の混合物を溶融し、清澄する工程、
(iii) 工程(ii)の溶融ガラスをガラス物品に成形する工程、
(iv) そのガラス物品を少なくとも15分間に亘り600℃および850℃の間の核形成温度範囲Tnに加熱する工程、
(v) そのガラス物品を900℃および1050℃の間のセラミック化温度Tcに加熱する工程、
(vi) その物品を上記セラミック化温度に10分を超える期間に亘り維持する工程、および
(vii) その物品を室温まで冷却する工程、
を有してなり、それにより、主結晶相としてβスポジュメン固溶体を含むガラスセラミック物品が製造されるプロセスが提供される。このガラスセラミック物品は不透明または半透明であってもよい。
本発明のプロセスのある実施の形態において、工程(ii)において、原料の混合物は、約1550℃までの温度で溶融され、清澄される。
本発明のプロセスのある実施の形態において、工程(i)において、混合された原料は、溶融ガラスの最終的な全組成の約0.3〜1.2質量%、より好ましくは0.3〜0.8質量%のSnO2および0〜1質量%のCeO2を含み、As23およびSb23を実質的に含まない。
本発明のプロセスのある実施の形態において、工程(i)において、混合された原料は、溶融ガラスの最終的な全組成の約2質量%以上のP25およびB23の合計を含む。
本発明のプロセスのある実施の形態において、工程(v)において、温度Tcは約930〜1000℃の間である。
本発明のプロセスのある実施の形態において、工程(v)の期間は、1時間未満である。
本発明のプロセスのある実施の形態において、各工程(iv)、(v)および(vi)の期間の合計は、2時間未満であり、ある実施の形態においては、約90分間より短い。
本発明には、本発明のガラスセラミック材料およびガラスセラミック物品が、典型的に1600℃未満の、低温でガラスを溶融し、清澄し、比較的短期間に亘り比較的低いセラミック化温度で本発明のガラスセラミック材料にセラミック化することにより製造できる。
本発明の追加の特徴および利点は、以下の詳細な説明に述べられており、一部は、その説明から当業者には容易に明らかであり、またはその説明および特許請求の範囲に記載された本発明を実施することにより認識されるであろう。
先の一般的な説明および以下の詳細な説明は、本発明の単なる例示であり、特許請求の範囲に記載された本発明の性質および特徴を理解するための概要または構成を提供することが意図されているのが理解されよう。
ここに用いたように、「実質的に白色」という表現は、本発明のガラスセラミック材料が、CIELAB測色システムにおける89%より高い明度レベルおよびD65光源による−1.5と1.5の間のa*およびb*値を有する。
ここに用いたように、「As23およびSb23を実質的に含まない」という表現は、本発明のガラスまたはガラスセラミックが、As23またはSb23のいずれも0.1質量%未満しか含まないことを意味する。
ここに用いたように、「主結晶相としてβスポジュメン固溶体を有する」という表現は、βスポジュメン固溶体が、本発明のガラスセラミック材料中の全ての結晶相の約50体積%より多くを構成することを意味する。本発明のガラスセラミック材料中の他の結晶相は、β石英、βユークリプタイトなどを含んでもよい。
本発明のガラスセラミック材料は、質量パーセントで表して、55〜68%のSiO2、18〜24%のAl23、3.3〜4.1%のLi2O、1.5〜4.0%のZnO、1.5〜5.0%のMgO、2〜5%のTiO2、0〜2%のZrO2、0〜5%のB23、0〜8%のP25、0〜2%のNa2O、0〜2%のK2O、およびAs23、Sb23、SnO2、CeO2、塩化物、フッ化物、硝酸塩および硫酸塩の化合物などの、効果的な量の少なくとも1種類の清澄剤から生じる少なくとも1種類の成分を含む。先に述べたように、安全性と環境上の理由のために、本発明のガラスセラミック材料は、清澄剤としてのAs23およびSb23を実質的に含まないことが好ましい。本発明のガラスセラミック材料中の好ましい清澄剤としては、約0.3〜1.2質量%のSnO2および0〜1.0質量%のCeO2が挙げられる。一般に、SnO2の量を増やすと、良好な清澄効果のために、溶融ガラス中の気泡の数を少なくできる。さらに、また意外なことに、As23の代わりにSnO2を使用すると、セラミック化後の材料の白色度が改善される傾向にある。しかしながら、SnO2を約1.2質量%より多く含ませると、ガラスの液相線温度が望ましくなく高くなり得る。このことは、成形中にガラスをより高い温度で処理しなければならないことを意味する。
本発明のガラスセラミック材料は、0〜8質量%、ある実施の形態においては0〜6質量%のP25を含有する。本発明のガラスセラミック材料は、0〜5質量%、ある実施の形態においては0〜4質量%、ある他の実施の形態においては1〜4質量%のB23を含有する。本発明のガラスセラミック材料のためのガラスは、一般に、1600℃未満、ある実施の形態においては約1580℃未満、ある他の実施の形態においては約1550℃未満の温度で溶融することができ、それにより、比較的小さな工業ガラスタンク内で溶融することが可能になる。B23およびP25を含ませることは、低い溶融温度に役立つ。B23およびP25を含ませることにはいくつかの利点がある。第1に、ガラス溶融温度を減少させるのに役立つ。第2に、以下に説明するグレー・ブルーの色合いを発色せずに、Na2OおよびK2Oの量を増加させることが可能になる。1600℃より低いガラス溶融温度を得るために、ガラスが合計で少なくとも1.5質量%のB23およびP25を含むことが望ましい。
βスポジュメン主結晶相の形成にAl23が用いられる。ひいては、18%の最小量が望ましい。
Na2OおよびK2Oを含ませると、ガラスの溶融温度を減少させ、その上、セラミック化サイクルを短くすることができる。しかしながら、Na2OおよびK2Oの量が多くなると、セラミック化の際に、ガラスセラミック材料のCTEが高くなってしまう。さらに、ガラスセラミック材料中にNa2OおよびK2Oを多く含ませると、セラミック化の際に材料に濃いグレー・ブルーの色合いが生じてしまう。これは特定の用途においては望ましくない。
約30×10-7/℃より低い本発明のセラミック化されたガラスセラミック材料のCTEを得るために、ガラスバッチが、合計で約11質量%未満のP25、B23、Na2OおよびK2O、並びに約3質量%未満のNa2OおよびK2Oを含むことが一般に望ましい。
約25×10-7/℃より低い本発明のセラミック化されたガラスセラミック材料の比較的低いCTEを得るために、ガラスバッチが、合計で約9質量%未満のP25、B23、Na2OおよびK2O、並びに約2質量%未満のNa2OおよびK2Oを含むことが一般に望ましい。
約20×10-7/℃より低い本発明のセラミック化されたガラスセラミック材料の比較的低いCTEを得るために、ガラスバッチが、合計で約7質量%未満のP25、B23、Na2OおよびK2O、並びに約1質量%未満のNa2OおよびK2Oを含むことが一般に望ましい。
以下に記載するような短いセラミック化サイクルで89%より高いガラスセラミックの明度L*を得るために、Na2O+K2Oの質量の総計のP25+B23の質量の総計に対する質量比、すなわち(Na2O+K2O)/(P25+B23)が約0.5未満、ある実施の形態において好ましくは約0.3未満であることが非常に望ましい。
ガラスバッチにおいてLi2Oの含有量を3.3〜4.1%に制御することは、βスポジュメン固溶体結晶相を形成するのに役立つ。Li2Oはまた、ガラスの融点を減少させる融剤として働き、ガラスセラミックの白色度を改善する。それゆえ、3.3%の最小量が必要とされる。しかしながら、約4.1質量%より多くLi2Oを含ませると、ガラスの液相線温度が望ましくなく高くなり得る。本発明のガラスセラミック材料のある実施の形態において、この材料は約3.5〜4.1%のLi2Oを含む。
本発明のガラスセラミック材料のIRおよび近IRにおける透過率が高いことが望ましい場合、バッチ材料は、FeO、CuOなどのIR吸収成分を実質的に含まないことが重要である。したがって、そのような場合には、SiO2源としての低砂鉄(low iron sand)がバッチにおいて好ましい。そのような用途にとって、ガラス溶融プロセス中の鉄による汚染をできるだけ避けることも望ましい。一般に、本発明のガラスセラミック材料中のFe23の質量ppmで表した鉄含有量は、それらの用途について500ppm未満に制御すべきである。実際には、そのガラスセラミック材料中に存在する鉄は、+2または+3の価数であろう。できるだけ多くの鉄が+3の状態にあることが望ましい。ガラスセラミックを、食品を入れたり取り分けたりするためのボウルの製造に使用すべき場合などの、IRおよび近IRの透過率が重要事項ではない用途において、鉄はガラスバッチ、それゆえ、ガラスセラミック材料の最終組成中に含まれていてもよい。しかしながら、89%より高い明度L*を得るために、総量が900質量ppm(百万分の一)未満であることが非常に望ましい。
MgOおよびZnOは前記組成物のための融剤である。1600℃未満のガラス溶融温度を得るために、3.5質量%の最小総量のMgOおよびZnOが望ましい。MgOは、ガラスセラミックの明度も改善する。
ガラス中の核形成剤としてのTiO2およびZrO2の量は、一般に、結晶化率および結晶粒径に影響を与え得る。それゆえ、それらの範囲を上述した範囲に制御することが重要である。ZrO2を添加すると、溶融温度と液相線温度が上昇し得ることが分かっているので、TiO2がZrO2より好ましい。
ある実施の形態において、本発明のガラスセラミック材料は、約0〜1質量%のCeO2を含む。それにより、材料の白色度を改善することができる。しかしながら、CeO2が1.0%より多く含まれると、セラミック化製品の黄緑がかった色合いなどの望ましくない色合いが生じるであろう。ある実施の形態において、CeO2がガラスの清澄剤として単独で用いられる場合、清澄効果は望ましくはならないことが分かった。したがって、ある実施の形態において、先に指定した量でSnO2およびCeO2を組合せで使用することが好ましい。
着色ガラスセラミックを得るために、前記組成物に、コバルト、クロム、バナジウム、マンガン、ニッケルなどの通常の着色剤を加えても差し支えない。
一般に、本発明のガラスセラミック材料は、主結晶相としてβスポジュメン固溶体を含む。ある実施の形態において、βスポジュメン固溶体の体積は、材料中に存在する全結晶相の少なくとも85%を構成する。約30×10-7/℃より低い本発明のガラスセラミック材料の低いCTEを得るために、ガラスセラミック材料が、βスポジュメン固溶体(主)またはβユークリプタイトなどの低膨張結晶相を少なくとも85質量%含むことが一般に望ましい。
一般に、本発明のガラスセラミック材料は、約25〜700℃の範囲で10〜30×10-7/℃の比較的低いCTEを有する。ある実施の形態において、本発明のガラスセラミック材料は、約25〜700℃の範囲で10〜25×10-7/℃のCTEを有する。ある実施の形態において、本発明のガラスセラミック材料は、約25〜700℃の範囲で10〜20×10-7/℃のCTEを有する。
本発明のガラスセラミック物品は、以下の各工程:(i)溶融の際に、全ガラス組成の質量で表して、55〜68%のSiO2、18〜24%のAl23、3.3〜4.1%のLi2O、1.5〜4.0%のZnO、1.5〜5.0%のMgO、2〜5%のTiO2、0〜2%のZrO2、0〜5%のB23、0〜8%のP25、0〜2%のNa2O、0〜2%のK2O、および少なくとも1種類の清澄剤を含む組成のガラスが製造されるような量で原料を混合する工程、(ii)一般に約1600℃未満の温度で工程(i)の原料の混合物を溶融し、清澄する工程、(iii)工程(ii)の溶融ガラスをガラス物品に成形する工程、(iv)そのガラス物品を少なくとも15分間に亘り600℃および850℃の間の核形成温度範囲Tnに加熱する工程、(v)そのガラス物品を900℃および1050℃の間のセラミック化温度範囲Tcに加熱する工程、(vi)その物品を上記セラミック化温度に10分を超える期間に亘り維持する工程、および(vii)そのガラスセラミック物品を室温まで冷却する工程を含むプロセスにより製造できる。
ガラス組成に加え、工程(v)および(vi)の温度−時間プロファイルにより、本発明の最終的なガラスセラミック物品の結晶相、その集まりおよび粒径、それゆえ、最終的な品質が決まる。
上述したように、それが望ましい場合の最終的なガラスセラミック物品の良好なIR透過率および特に近IR透過率を達成するために、バッチ材料がIRおよび近IR吸収成分を実質的に含まないことが要求される。それゆえ、SiO2源として鉄含有量の少ない砂が好ましい。砂および他のバッチ材料の鉄レベルを減少するために、酸前処理が必要になることもある。バッチ材料の処理自体では、酸化鉄が確実には導入されないことが重要である。B23の供給源として、無水ホウ酸を用いてもよい。出発材料として、スポジュメン、微細アルミナ、およびメタリン酸アルミニウムを用いてもよい。本発明のある実施の形態において、ガラスはAs23により清澄される。ガラスが酸化されていることが好ましい。硝酸塩で、ガラス中の微量のFe2+をFe3+に酸化してもよい。酸化鉄のIR吸収は、Fe3+によってではなく、Fe2+によって生じるので、硝酸塩を使用することにより、本発明のガラスおよびガラスセラミック材料のIR透過率特性を改善することができる。当業者は、ガラスセラミック材料の計画された最終組成にしたがって用いられるバッチ材料の量を計算できる。上述したように、好ましい清澄剤は、約0.3〜1.2質量%のSnO2である。上述したように、ガラスセラミック材料の色をよりよくするために、SnO2に加え、約0〜1質量%のCeO2も用いることが望ましい。本発明のガラスセラミック材料のガラスの清澄剤として、その溶融および処理に著しく影響を与えずに、SnO2を使用できることは意外なことである。
次いで、混合済みバッチ材料をガラスタンクに投入し、従来のガラス溶融プロセスにしたがって溶融する。ガラス溶融業界の当業者は、ガラス溶融タンクの動作容量および温度に適応するために、バッチの組成を上述した組成範囲内に調節して、ガラス溶融の容易さを微調整することができる。溶融ガラスは、従来の方法を用いて、均質化し、清澄することができる。1600℃を超える溶融温度を有するある種のガラスは結晶化して、β石英および/またはβスポジュメン固溶体ガラスセラミック材料を形成し得るが、そのような高温溶融は通常、特別な設計の高価な溶融タンク内で行わなければならない。その上、そのような高い溶融温度のガラスの液相線挙動には、通常、高温の加圧および成形が必要とされる。
次いで、均質化され、清澄され、熱的に均一な溶融ガラスを所望の形状に成形する。注型、モールド成形、加圧成形、圧延、フロート成形などの様々な成形技法を用いてよい。一般に、ガラスは、液相線粘度よりも低い粘度で成形すべきである(それゆえ、液相線温度より高い温度)。例えば、加圧成形を行う。最初に、ガラスを高温成形型に供給し、プランジャを用いて、所望の形状、表面のテキスチャーおよび表面粗さを持つガラス物品に成形する。低い表面粗さおよび精密な表面の輪郭を得るために、成形型内に充填されたガラスゴブを加圧するのに、精密なプランジャが必要である。高いIR透過率が要求される場合には、プランジャがガラス物品の表面にIR吸収酸化物または他の欠陥を導入しないことも要求される。次いで、成形物を成形型から取り出し、ガラスアニーラに移して、必要かつ望ましいときにさらなる処理ために、成形物内の応力を十分に取り除く。その後、冷却済み成形物を検査し、品質管理目的のために、化学的および物理的性質について分析する。表面粗さおよび輪郭は、製品の仕様に準拠してテストしてもよい。当業者は、必要な変更を加えて、他の従来の成形法を行ってよい。
本発明のガラスセラミック物品を製造するために、このようにして調製したガラス物品をセラミック化窯に入れて、結晶化プロセスを受けさせた。この窯の温度−時間プロファイルは、ガラス板などのガラス成形品および他のガラス物品が、主結晶相としてβスポジュメン固溶体を有するガラスセラミック物品に確実に形成されるように、プログラム制御され、最適化されていることが望ましい。上述したように、ガラス組成およびセラミック化プロセス中の熱履歴により、最終製品における最終的な結晶相、それらの集まりおよび晶子サイズが決まる。一般に、最初に、ガラス物品を、結晶核が形成し始める核形成温度範囲Tnに加熱する。その後、それらの物品をさらに高い最高セラミック化温度Tcに加熱して、βスポジュメンを結晶化させる。結晶化が所望の程度に達するように、その物品を所定の期間に亘りTcに維持することがたいてい望ましい。本発明のガラスセラミック物品を得るために、核形成温度Tnは600〜850℃の間であり、最高セラミック化温度Tcは900〜1050℃の間である。セラミック化後、それら物品をセラミック化窯から出してよく、室温まで冷却させる。当業者は、様々なガラス組成物を上述した範囲内に入れるようにTn、Tcおよびセラミック化サイクルの温度−時間プロファイルを調節することができる。本発明のガラスセラミック物品が、不透明または半透明の白色または着色特徴を示せることが有利である。ガラスセラミック物品は、CIELAB測色システムの下で89%より高い明度値を有することが望ましい。ある実施の形態において、CIELAB測色システムの下で、−1.5から1.5の比色値a*およびb*を有する実質的に不透明の白色が好ましい。
本発明のプロセスの重要な利点は、所望の結晶化度を得るために、工程(vi)が1時間未満で完了する可能性があることであるのが分かった。ある実施の形態において、工程(vi)は30分未満で完了できる。ある他の実施の形態において、工程(vi)は、約15分などの20分未満で完了できる。一般に、各工程(iv)、(v)および(vi)の所要時間の合計は、2時間未満、ある実施の形態においては約90分未満、ある他の実施の形態においては約60分未満に制御できる。したがって、本発明のガラスセラミック物品は、比較的低い温度で、比較的短い期間で製造でき、その結果、生産高が大量になり、経済性が改善される。
本発明のガラスセラミック物品は、最終的に意図して使用する前に、さらに処理してもよい。そのような後処理としては、以下に限られないが、エナメルによる装飾または表面被覆が挙げられる。
例えば、ガラスセラミック材料は、その性質が要求される場合の、レンジ台上面、調理台、および建設材料として用いてもよい。さらに要約すると、本発明には以下の利点がある。
意外なことに、As23清澄により得られるのと同じガラス清澄(気泡)品質がSnO2清澄により得られる。ガラス溶融プロセスおよびガラスとガラスセラミック材料に用いられるような量でのSnO2は、人間にとって、並びに環境にとって非毒性であると考えられる。
βスポジュメンガラスセラミックの魅力的な白色は、As23清澄およびSnO2清澄の両方により得ることができる。SnOは、強力な還元剤であり、ガラス中に色合いを生じ得ることが一般に知られているが、本発明においてはそうではなかった。さらに、As23の代わりにSnO2を使用すると、白色が改善される傾向にある。ガラスにCeO2を添加することにより、白色をさらに改善することができる。その製品により、CIELAB測色システムの下で、89%より高い明度レベルが可能になる。
本発明のガラスセラミックのためのガラスは、1600℃より低い温度で300ポアズの粘度を示し、それにより、セラミック化に熱膨張の小さいガラスセラミックが生成される。その結果、そのガラスは1600℃未満で溶融して差し支えない。この減少した粘度は、Na2O、K2OまたはCaOなどの追加の融剤を限定的に使用することにより得ることができる。何故ならば、これらの融剤を添加すると、セラミック化後に熱膨張が増加してしまうからである。
高生産量のための速いセラミック化速度:従来技術に述べられた様々なセラミック化プロセスでは、高い結晶化温度(1050℃より高い)および/または結晶化処理に数時間のいずれかを用いている。これらの2つの条件により、製品の費用が増加する、および/または製造プロセスの生産性が制限される。本発明においては、本出願人が開発した材料の総セラミック化サイクルは、約1050℃未満の結晶化温度で、合計で(核形成工程の所要期間、核形成工程からセラミック化工程までの加熱の所要期間、およびセラミック化の所要期間を含む)90分未満に減少させることができる。
本発明において、2000ポアズより高い液相線での粘度が得られる。これにより、本発明のガラスセラミック物品の前駆体ガラスの形成が容易になる。ある実施の形態において、ガラスの溶融を容易にするために、組成にはZrO2を含まない。
以下の非限定的実施例により、本発明をさらに説明する。しかしながら、それら実施例は、説明目的だけのためであるのが理解されよう。したがって、特許請求の範囲に記載された本発明は、これらの実施例に制限されると考えるべきではない。
以下の表IおよびIIに列記された例示のガラスの全ては、白金坩堝内に導入した合計で1000gの原料について溶融した。次いで、坩堝を1400℃に予熱した炉内に配置した。以下の溶融サイクルを用いた:
− 1400℃から1500℃まで120分間、および
− 1580℃で300分間。
次いで、ガラスを4mmの厚さに圧延し、600℃で1時間に亘り徐冷し、以下のセラミック化サイクルにより静置炉内でセラミック化した:
− ガラス板を500℃で炉内に導入、
− 660℃まで5分間、
− 660℃から820℃まで40分間、
− 6℃/分で820℃から結晶化温度まで昇温、
− 結晶化温度(930℃と1150℃の間)で15分間。
結晶化温度は、バッチ組成により異なる。様々な清澄剤の清澄効果を評価するために、徐冷後に、ガラス中の種の数を計数した。以下の実験が、清澄剤としての酸化スズの重要性を示す。
同じ基礎ガラス組成物を、以下の表Iに示したバッチA〜Fにおいて様々な清澄剤と共に溶融して、一連の清澄剤の有効性をテストした。この基礎組成物は、20%のAl23、3.6%のLi2O、4.3%のTiO2、1.8%のMgO、2.2%のZnO、4%のP25、2%のB23および残りの量のSiO2からなった。以下の表には、様々な清澄剤について得られたcm3当たりの種の数が報告されている。研究所のプロセスにより得られたcm3当たり約50個の種より低い結果の全てが、工業条件下において満足な品質を得ることを可能にできると評価した。
Figure 2009531261
従来技術に述べられている様々な組成では、一般に、As23やSb23が清澄剤として用いられている。本発明について、これらのテストは、清澄剤としてSnO2を用いることにより同様の結果が得られることを明らかに示している。これらの結果は、酸化セリウムのみでは、所望の清澄効果には十分ではないことも示している。未焼成ガラスの粘度、セラミック化材料の熱膨張係数および色などの、セラミック化前後の物理的性質を測定した。主な結果が以下の表IIに報告されている。色は、D65光源−10°の観察者による反射で測定した。失透は、17時間の等温処理後に観察した。結晶は、以下の表に与えられる粘度範囲の最高値よりも高い粘度で現れた。最小値未満の粘度については、結晶化は観察できなかった。
Figure 2009531261
Figure 2009531261
具体例1〜12が本発明に属するものである。それらは低い粘度を示す(1600℃未満の温度で300ポアズ)。この低い粘度にかかわらず、液相線での留粘度は、適切な成形挙動を有するのに十分に高いままである。
セラミック化の最高温度は1050℃までである。セラミック化時間は90分未満であり、膨張は30×10-7/℃未満である。
具体例13〜17は本発明に属さない。本出願の発明者らに以下のことが分かった:
− P25+B23+Na2O+K2Oの総計が約11質量%未満であることが望ましい。具体例14は、[P25+B23+Na2O+K2O]の合計が11%より高いと、セラミック後に30×10-7/℃より高い材料が生成される傾向にあることを示している。さらに、Na2O+K2Oの合計が約3質量%未満であることも望ましい。P25+B23+Na2O+K2Oの合計が約9質量%未満であり、Na2O+K2Oの合計が約2質量%未満であることがさらに好ましい。最終ガラスセラミック材料において低いCTEを得るためには、先に示したように、P25+B23+Na2O+K2Oの合計が約9質量%未満であり、Na2O+K2Oの合計が約2質量%未満であることがさらにより好ましい。
− P25+B23の総計が約1.5質量%より大きいことが望ましい。具体例15および16は、P25+B23の総計が1.5質量%未満であると、約1600℃より高い融点のガラスが生成される傾向にあることを示している。
− Na2O+K2Oの総計のP25+B23の総計に対する質量比、すなわち、(Na2O+K2O)/(P25+B23)が0.5未満であることが望ましい。具体例13は、その比が約0.5以上であると、明度が89%未満になり得ることを示している。
− Fe23の量が約900ppm未満であることが望ましい。Fe23の量がそれより多いと、具体例17により示唆されるように、明度が約89%未満になる傾向にある。
本発明の範囲および精神から逸脱せずに、本発明の様々な改変および変更が行えることが当業者には明らかである。それゆえ、本発明は、本発明の改変および変更を、それらが、添付の特許請求の範囲およびその同等物に入るという条件で、包含することが意図されている。

Claims (12)

  1. 主結晶相としてのβスポジュメン固溶体、約25から約700℃での約10〜30×10-7/℃の熱膨張係数(CTE)、および全組成の質量で表して、55〜68%のSiO2、18〜24%のAl23、3.3〜4.1%のLi2O、1.5〜4.0%のZnO、1.5〜5.0%のMgO、2〜5%のTiO2、0〜2%のZrO2、0〜5%のB23、0〜8%のP25、0〜2%のNa2O、0〜2%のK2O、および効果的な量の少なくとも1種類の清澄剤から生じる少なくとも1種類の成分を含む組成であって、B23およびP25の合計が少なくとも1.5質量%であり、MgOおよびZnOの合計が少なくとも約3.5質量%であり、Na2OおよびK2Oの合計が約3.0質量%未満であり、P25、B23、Na2OおよびK2Oの合計が約11質量%未満であり、Na2O+K2Oの総計のP25+B23の総計に対する質量比((Na2O+K2O)/(P25+B23))が約0.5未満である組成を有するガラスセラミック材料。
  2. 清澄剤として0.3〜1.2%のSnO2および0〜1%のCeO2を含み、As23およびSb23を実質的に含まないことを特徴とする請求項1記載のガラスセラミック材料。
  3. 25およびB23を合計で約2質量%以上含むことを特徴とする請求項1または2記載のガラスセラミック材料。
  4. 約900質量ppm未満の量でFe23を含むことを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載のガラスセラミック材料。
  5. 全結晶相の中で85%より多くβスポジュメンおよびβ石英固溶体を含むことを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載のガラスセラミック材料。
  6. 約3.4〜4.1質量%のLi2Oを含むことを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載のガラスセラミック材料。
  7. 請求項1から6いずれか1項記載のガラスセラミック材料から製造されたガラスセラミック物品。
  8. ガラスセラミック物品を製造するプロセスであって、以下の各工程:
    (i) 溶融の際に、全ガラス組成の質量で表して、55〜66%のSiO2、18〜22%のAl23、3.5〜4.1%のLi2O、1.8〜3.2%のZnO、1.5〜3.0%のMgO、2〜5%のTiO2、0〜2%のZrO2、0〜4%のB23、0〜8%のP25、0〜2%のNa2O、0〜2%のK2O、および少なくとも1種類の清澄剤を含む組成であって、B23およびP25の合計が少なくとも1.5質量%であり、MgOおよびZnOの合計が少なくとも約3.5質量%であり、Na2OおよびK2Oの合計が約3.0質量%未満であり、P25、B23、Na2OおよびK2Oの合計が約11質量%未満であり、Na2O+K2Oの総計のP25+B23の総計に対する質量比((Na2O+K2O)/(P25+B23))が約0.5未満である組成のガラスが製造されるような量で原料を混合する工程、
    (ii) 約1600℃未満の温度で前記原料の混合物を溶融ガラスに溶融し、その後、該溶融ガラスを清澄し、均質化する工程、
    (iii) 工程(ii)の前記溶融ガラスをガラス物品に成形する工程、
    (iv) 前記ガラス物品を少なくとも15分間に亘り600℃および850℃の間の核形成温度範囲に加熱する工程、
    (v) 前記ガラス物品を900℃および1050℃の間のセラミック化温度Tcに加熱する工程、
    (vi) 前記物品を前記セラミック化温度に10分を超える期間に亘り維持する工程、および
    (vii) 前記物品を室温まで冷却する工程、
    を有してなり、それにより、主結晶相としてβスポジュメン固溶体を含むガラスセラミック物品が製造されるプロセス。
  9. 工程(ii)において、前記原料の混合物を約1550℃までの温度で溶融することを特徴とする請求項8記載のプロセス。
  10. 工程(i)において、混合された前記原料が、最終的な溶融ガラスが、該溶融ガラスの最終的総組成の約0.3〜1.2質量%のSnO2および0〜1質量%のCeO2を含み、As23およびSb23を実質的に含まないようなものであることを特徴とする請求項8または9記載のプロセス。
  11. 工程(i)において、混合された前記原料が、前記溶融ガラスが、B23およびP25を合計で前記最終的な総組成の約2質量%以上含むようなものであることを特徴とする請求項8から10いずれか1項記載のプロセス。
  12. 工程(v)において、温度Tcが約930〜1050℃の間であることを特徴とする請求項8から11いずれか1項記載のプロセス。
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