JPWO2019049785A1 - Las系結晶性ガラス、las系結晶化ガラス及びそれらの製造方法 - Google Patents

Las系結晶性ガラス、las系結晶化ガラス及びそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明の目的は、着色が低減されたLAS系結晶化ガラスを提供することである。本発明は、LAS系結晶化ガラス中のV、Crの含有量がそれぞれ0〜3ppmであり、更に、Sc、La、Ce、Pr、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ac、Th、Pa、Uの含有量がそれぞれ0〜10ppmであることを特徴とする。

Description

本発明はLAS系結晶性ガラス、LAS系結晶化ガラス及びそれらの製造方法に関する。詳細には、例えば石油ストーブ、薪ストーブ等の前面窓、カラーフィルターやイメージセンサー用基板等のハイテク製品用基板、工業用スケール、電子部品焼成用セッター、電磁調理用トッププレート、防火戸用窓ガラス等の材料として好適なLAS系結晶性ガラス、LAS系結晶化ガラス及びそれらの製造方法に関する。
LAS系結晶化ガラスとして、例えば、特許文献1〜3には、主結晶としてβ−石英固溶体(LiO・Al・nSiO[ただし2≦n≦4])やβ−スポジュメン固溶体(LiO・Al・nSiO[ただしn≧4])等のLiO−Al−SiO系結晶を析出してなるLAS系結晶化ガラスが開示されている。
LAS系結晶化ガラスは、熱膨張係数が低く、機械的強度も高いため、優れた熱的特性を有している。また結晶化工程において熱処理条件を適宜調整することにより、析出結晶の種類を制御することが可能であり、白色結晶化ガラスのみならず、透明な結晶化ガラス(β−石英固溶体が析出)を作製することも可能である。
ところで、この種の結晶化ガラスを製造する場合、1400℃を超える高温で溶融する必要がある。このため、ガラスバッチに添加される清澄剤には、高温での溶融時に清澄ガスを多量に発生させることができるAsやSbが使用されている。しかしながら、AsやSbは毒性が強く、ガラスの製造工程や廃ガラスの処理時等に環境を汚染する可能性がある。
そこで、AsやSbの代替清澄剤として、SnOやClが提案されている(例えば、特許文献4および5参照)。ただし、Clは、ガラス成形時に金型や金属ロールを腐食させやすく、結果として、ガラスの表面品位を劣化させるおそれがある。このような観点から、清澄剤としては、上記問題が生じないSnOを用いることが好ましい。
しかし、清澄剤としてSnOを用いた場合、従来用いられていたAsやSbを用いた場合よりもTiOやFe等に起因する着色が強くなるため、結晶化ガラスの黄色味が強くなり、外観上好ましくないという問題があった。
SnOの含有に伴う結晶化ガラスの着色を改善するためには、TiOの含有量を低減すればよいが、TiOの含有量を少なくすると、最適焼成温度域が狭くなり、また、結晶核の生成量が少なくなりやすい。その結果、粗大結晶が多くなって、結晶化ガラスが白濁し、透明性を損ないやすくなる。更に、TiOの含有量の低減に伴う結晶核生成量の不足をZrOの含有量の増加で補うと、結晶核の生成量は多くなるが、同時に粗大な結晶が析出してしまい、やはり結晶化ガラスが白濁し、透明性を損ないやすい。上記事情から、清澄剤としてSnOを用いたLAS系結晶化ガラス、特に、透明結晶化ガラスを得る場合は、黄色着色の低減が極めて困難であった。
そこで、特許文献6ではSnOとVに起因する黄色着色の低減が提案されているが、不十分である。また、特許文献7ではCrによる補色効果によるLAS系結晶化ガラスの黄色着色低減が提案されている。しかし、補色効果を用いた消色は製品の輝度を下げてしまい、全体的に薄暗い印象を与えてしまう。
特公昭39−21049号公報 特公昭40−20182号公報 特開平1−308845号公報 特開平11−228180号公報 特開平11−228181号公報 特開2013−249221号公報 特開2016−5995号公報
このように、従来の方法では、着色を低減させるために、透明性や輝度等、様々な特性が犠牲になっており、現在までに根本的な解決には至っていないのが現状である。そして近年、LAS系結晶化ガラスに関し、更なる着色の低減が望まれている。
すなわち、本発明の目的は、着色が低減されたLAS系結晶化ガラスを提供することである。
本発明者は、LAS系結晶化ガラスの着色要因は、上述した遷移金属だけではなく、結晶化ガラス中に含有されている希土類元素やアクチノイド元素が、LAS系結晶化ガラスの着色を強めている可能性があると考え、各元素の着色に与える影響を調べた。
本発明者による実験の結果、Yについては、希土類元素ではあるものの、ガラスの着色に与える影響が限定的であることが分かった。また、Ndについては、黄色着色の補色効果が期待できる。しかし、その他の希土類元素やアクチノイド元素はガラスの着色に大きな影響を与えることを見出した。
上記現象は、結晶化させる前のLAS系結晶化ガラス、すなわちLAS系結晶性ガラス(結晶化可能なガラス)においても同様の傾向を示す。
なお、本発明では、希土類元素とは、Sc、Y、ランタノイド(La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu)の17元素を指し、アクチノイド元素とは、Ac、Th、Pa、Uの4種類を指す。
すなわち、本発明のLAS系結晶性ガラスは、ガラス中のV、Crの含有量がそれぞれ0〜3ppmであり、更に、Sc、La、Ce、Pr、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ac、Th、Pa、Uの含有量がそれぞれ0〜10ppmであることを特徴とする。
このようにすれば、着色が低減されたLAS系結晶性ガラスを得ることが可能になる。すなわち、VやCrなどの遷移金属によるガラスの着色を低減できるとともに、希土類元素やアクチノイド元素に起因するガラスの着色も低減できる。その結果、白色度、あるいは透明性の高いLAS系結晶性ガラスを得ることが可能である。
また、本発明のLAS系結晶化ガラスは、ガラス中のV、Crの含有量がそれぞれ0〜3ppmであり、更に、Sc、La、Ce、Pr、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ac、Th、Pa、Uの含有量がそれぞれ0〜10ppmであることを特徴とする。
本発明のLAS系結晶化ガラスは、前述したような着色が低減されたLAS系結晶性ガラスを結晶化させてなるため、VやCrなどの遷移金属によるガラスの着色を低減できるとともに、希土類元素やアクチノイド元素に起因するガラスの着色も低減できる。その結果、白色度、あるいは透明性の高いLAS系結晶化ガラスを得ることが可能である。
また、本発明のLAS系結晶化ガラスは、ガラス中のYの含有量が0.05〜200ppmであることが好ましい。
YはLAS系結晶化ガラスの色調に寄与しにくい成分である。そのため、製造コスト面や、手間の面からすると、ガラスの色調に支障がない限り、一定量であれば結晶化ガラス中に含有させることが許容される。
本発明のLAS系結晶化ガラスは、ガラス組成として質量%で、SiO 55〜75%、Al 5〜25%、LiO 2〜5%、NaO 0〜1%、KO 0〜1%、MgO 0〜3%、BaO 0〜2%、TiO 0.5〜3%、ZrO 0.1〜5%、TiO+ZrO 3〜5%、P 0〜3%、SnO 0〜1%を含有することが好ましい。
このようにすれば、主結晶としてβ−石英固溶体やβ−スポジュメン固溶体が析出し易くなり、低膨張且つ機械的強度の高いLAS系結晶化ガラスが容易に得られる。しかも結晶化条件を調整することによって析出結晶の種類を制御することが可能であり、β−石英固溶体が析出した透明結晶化ガラスを容易に作製することができる。
本発明のLAS系結晶化ガラスは、CIE規格のL表示のb値で2.86以下であることが好ましい。ここで、b値は、b>0の範囲ではガラスの黄色の着色の程度を示す指標であり、b値が高いほどガラスの黄色の着色が強いことを意味する。また、b<0の範囲ではガラスの青色の着色の程度を示す指標であり、b値がマイナス側に高いほどガラスの青色の着色が強いことを意味する。
このようにすれば、着色が低減されたLAS系結晶化ガラスを容易に得ることができる。
本発明のLAS系結晶化ガラスは、主結晶としてβ─石英固溶体が析出していることが好ましい。
このようにすれば、透明で熱膨張係数の低いLAS系結晶化ガラスを得ることが容易になる。
本発明のLAS系結晶化ガラスは、主結晶としてβ─石英固溶体が析出している場合、30〜380℃における熱膨張係数が、−20×10−7/℃〜20×10−7/℃であることが好ましい。ここで、熱膨張係数とは、30〜380℃における平均線熱膨張係数を意味する。
このようにすれば、透明性と低膨張性が求められる各種の用途に好適に使用することができる。
本発明のLAS系結晶化ガラスは、主結晶としてβ─スポジュメン固溶体が析出していることが好ましい。
このようにすれば、白色度が高いLAS系結晶化ガラスを得ることが容易になる。
本発明のLAS系結晶化ガラスは、主結晶としてβ─スポジュメン固溶体が析出している場合、30〜380℃における熱膨張係数が、−20×10−7/℃〜20×10−7/℃であることが好ましい。
このようにすれば、高白色度と低膨張性が求められる各種の用途に好適に使用することができる。
本発明のLAS系結晶性ガラスの製造方法は、原料バッチを調製し、溶融、成形するLAS系結晶性ガラスの製造方法であって、得られる結晶性ガラス中のV、Crの含有量がそれぞれ0〜3ppmであって、更に、Sc、La、Ce、Pr、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ac、Th、Pa、Uの含有量がそれぞれ0〜10ppmとなるように原料の選択及び工程の管理を行うことを特徴とする。
本発明のLAS系結晶化ガラスの製造方法は、原料バッチを調製し、溶融、成形してLAS系結晶性ガラスを作製した後、熱処理して結晶化させるLAS系結晶化ガラスの製造方法であって、得られる結晶化ガラス中のV、Crの含有量がそれぞれ0〜3ppmであって、更に、Sc、La、Ce、Pr、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ac、Th、Pa、Uの含有量がそれぞれ0〜10ppmとなるように原料の選択及び工程の管理を行うことを特徴とする。
本発明のLAS系結晶化ガラスの製造方法は、結晶化ガラス中のYの含有量が0.05〜200ppmであることが好ましい。
本発明のLAS系結晶化ガラスの製造方法は、ガラス組成として、質量%で、SiO 55〜75%、Al 5〜25%、LiO 2〜5%、NaO 0〜1%、KO 0〜1%、MgO 0〜3%、BaO 0〜2%、TiO 0.5〜3%、ZrO 0.1〜5%、TiO+ZrO 3〜5%、P 0〜3%、SnO 0〜1%を含有する結晶性ガラスとなるように原料バッチを調製することが好ましい。
本発明のLAS系結晶化ガラスの製造方法は、得られるLAS系結晶化ガラスの厚み3mmにおける透過光の色調が、CIE規格におけるL*a*b*表色系のb*値で2.86以下となることが好ましい。
このようにすれば、ガラスの着色が低減され、透明性または白色度が優れたLAS系結晶化ガラスを容易に得ることができる。
本発明のLAS系結晶化ガラスの製造方法は、ガラス原料として、V、Cr、Sc、La、Ce、Pr、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ac、Th、Pa、Uの含有量がそれぞれ500ppm以下のZr原料を使用することが好ましい。
本発明のLAS系結晶化ガラスの製造方法において、Zr原料は多量に用いる原料ではないが、Zr原料の中には、V、Cr、希土類元素やアクチノイド元素が原料中に多く含有されているため、ガラスの着色に影響を及ぼす可能性が高くなる。そのため、ガラス原料の中でも特にZr原料を適切に使用することで、ガラスの着色が低減され、透明性または白色度が優れたLAS系結晶化ガラスを容易に得ることができる。
本発明のLAS系結晶化ガラスの製造方法は、Zr原料として、ZrOを使用することが好ましい。
このようにすることで、V、Cr、希土類元素やアクチノイド元素の含有を大幅に低減できるため、ガラスの着色が低減され、透明性または白色度が優れたLAS系結晶化ガラスを容易に得ることができる。
本発明のLAS系結晶化ガラスは、着色が少なく、透明性または白色度が優れている。また、本発明のLAS系結晶化ガラスの製造方法を用いると、着色が少なく、透明性または白色度が優れたLAS系結晶化ガラスを容易に得ることができる。
以下、本発明のLAS系結晶化ガラスについて説明する。なお、以下の説明において特に断りのない限り「%」は「質量%」を意味し、ppmはppm(質量)である。
本発明のLAS系結晶化ガラスは、結晶化ガラス中のV、Crの含有量はそれぞれ0〜3ppmであり、0.1〜2.5ppm、特に、0.5〜2ppmが好ましい。このようにすることで、着色が少なく、透明性または白色度が優れたLAS系結晶化ガラスを容易に得ることができる。
本発明のLAS系結晶化ガラスは、希土類元素およびアクチノイド元素の含有量は、各元素として、好ましくはそれぞれ0〜10ppmであり、0〜7ppm、0〜5ppm、0〜3ppm、0〜2ppm、特に、0〜1ppmである。このようにすることで、着色が少なく、透明性または白色度が優れたLAS系結晶化ガラスを容易に得ることができる。
上記した遷移金属、希土類元素、アクチノイド元素に対して可視光に相当するエネルギーの光が照射されると、それぞれの元素のフロンティア電子軌道であるd軌道ないしf軌道内において電子遷移が起き、ガラスが着色する可能性がある。また、着色に関わる元素近傍の酸素原子や硫黄原子などのアニオンから各元素のフロンティア軌道に電子が移動する、C-T遷移に起因する着色も発現しうる。
しかし、希土類元素やアクチノイド元素は、いずれも地殻中に存在している元素であり、ガラス原料中、ひいては製造後のガラスにも不可避的に含有されやすい。そのため、結晶化ガラス中の含有量を必要以上に低減させることについては、コスト面や、手間の面から、できるだけ避けることが好ましい。
本発明者は、希土類元素、アクチノイド元素の着色影響度について調査した。すると、これら21元素の中でも、LAS系結晶化ガラスの着色に寄与しやすい元素と寄与しにくい元素があることを見出した。
上記知見から、希土類元素やアクチノイド元素のうち、LAS系結晶化ガラスの色調に寄与し難い元素であれば、各元素とも、結晶化ガラス中に0.05ppm以上、0.1ppm以上、特に0.2ppm以上含有させてもよい。また、これらの元素を、一定量であれば積極的に導入することもできる。
例えば、Yは他の元素に比べて、色調に寄与しにくい成分であり、結晶化ガラス中の含有量を極限まで低減させなくても、所望の色調のLAS系結晶化ガラスを得ることが可能である。
また、Yは、希土類元素の中では地殻中に4番目と多く存在している元素であり、他の希土類元素よりも多く結晶化ガラス中に存在する可能性が高い。そのため、特に、コスト面や、手間の面からすると、ガラスの色調に支障がない限り、一定量であれば結晶化ガラス中に含有させてもよい。
すなわち、本発明のLAS系結晶化ガラスは、結晶化ガラス中のYの含有量が0超〜200ppm、0.01〜180ppm、0.02〜150ppm、0.03〜100ppm、0.04〜50ppm、0.05〜10ppm、0.1〜9ppm、特に0.2〜8ppmであってもよい。また、結晶化ガラス中のYの含有量は、0.05〜110ppm以上であることが好ましい。
また、本発明のLAS系結晶化ガラスは、結晶化ガラス中のYの含有量が0.1ppm以上、0.5ppm以上、1ppm以上、5ppm以上、10ppm以上、20ppm以上、30ppm以上、50ppm以上、80ppm以上、100ppm以上、130ppm以上であってもよい。
このようにすれば、製造コストや、手間がかからないため好ましい。
更に、Ndは、LAS系結晶化ガラスの黄色味を抑制する効果がある。Ndが多すぎると透明性や白色度が損なわれるが、本発明の趣旨を損なわない限り、一定量であれば、積極的にガラス中に含有させてもよい。
すなわち、本発明のLAS系結晶化ガラスは、ガラス中のNdの含有量が0超〜300ppm、0.01〜270ppm、0.02〜250ppm、0.1〜200ppm、0.1〜150ppm、0.1〜100ppm、0.2〜50ppm、0.2〜25ppm、0.3〜10ppm、0.4〜9ppm、特に0.5〜8ppmであってもよい。また、結晶化ガラス中のNdの含有量は、0〜10ppmであってもよい。
このようにすれば、着色が少なく、透明性または白色度が優れたLAS系結晶化ガラスを容易に得ることができる。
また、本発明のLAS系結晶化ガラスは、結晶化ガラス中のNdの含有量が1ppm以上、5ppm以上、10ppm以上、20ppm以上、30ppm以上、50ppm以上、80ppm以上、100ppm以上、160ppm以上であってもよい。
このようにすれば、製造コストや、手間がかからないため好ましい。また、LAS系結晶化ガラスの黄色味を抑制できるため好ましい。
本発明のLAS系結晶化ガラスは、ガラス中のV、Crの含有量がそれぞれ0〜3ppmであり、更に、Sc、La、Ce、Pr、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ac、Th、Pa、Uの含有量がそれぞれ0〜10ppmであることを特徴とする。
また、本発明のLAS系結晶化ガラスは、SiO 55〜75%、Al 5〜25%、LiO 2〜5%、NaO 0〜1%、KO 0〜1%、MgO 0〜3%、BaO 0〜2%、TiO 0.5〜3%、ZrO 0.1〜5%、TiO+ZrO 3〜5%、P 0〜3%、SnO 0〜1%であることが好ましい。
以下、LAS系結晶化ガラスの各成分の含有量を上記のように規定した理由を以下に説明する。
SiOはガラスの骨格を形成するとともに、LAS系結晶を構成する成分である。SiOの含有量は55〜75%が好ましく、58〜72%、特に60〜70%が好ましい。SiOの含有量が少なすぎると、熱膨張係数が高くなる傾向があり、耐熱衝撃性に優れた結晶化ガラスが得られにくくなる。また、化学的耐久性が低下する傾向がある。一方、SiOの含有量が多すぎると、ガラスの溶融性が低下したり、ガラス融液の粘度が高くなって、清澄しにくくなったりガラスの成形が難しくなって生産性が低下する。この結果、製造コストが高くなる。
Alはガラスの骨格を形成するとともに、LAS系結晶を構成する成分である。Alの含有量は5〜25%が好ましく、15〜25%、18〜25%、特に20〜24%が好ましい。Alの含有量が少なすぎると、熱膨張係数が高くなる傾向があり、耐熱衝撃性に優れた結晶化ガラスが得られにくくなる。また、化学的耐久性が低下する傾向がある。一方、Alの含有量が多すぎると、ガラスの溶融性が低下したり、ガラス融液の粘度が高くなって、清澄しにくくなったりガラスの成形が難しくなって生産性が低下する。この結果、製造コストが高くなる。また、ムライトの結晶が析出してガラスが失透する傾向があり、ガラスが破損しやすくなる。
LiOはLAS系結晶を構成する成分であり、結晶性に大きな影響を与えるとともに、ガラスの粘度を低下させて、ガラスの溶融性および成形性を向上させる成分である。また、一般に原料コストが高い成分でもある。LiOの含有量は2〜5%が好ましく、特に3〜4.5%が好ましい。LiOの含有量が少なすぎると、ムライトの結晶が析出してガラスが失透する傾向がある。また、ガラスを結晶化させる際に、LAS系結晶が析出しにくくなり、耐熱衝撃性に優れた結晶化ガラスを得ることが困難になる。さらに、ガラスの溶融性が低下し、ガラス融液の粘度が高くなって、清澄しにくくなり、ガラスの成形が難しくなって生産性が低下する。この結果、製造コストが高くなる。一方、LiOの含有量が多すぎると、ガラスの製造コストが高くなる。
NaOはLAS系結晶に固溶する成分であり、結晶性に大きな影響を与えるとともに、ガラスの粘度を低下させて、ガラスの溶融性および成形性を向上させる成分である。NaOの含有量は0〜1%が好ましく、0〜0.8%が好ましい。NaOの含有量が多すぎると、熱膨張係数が高くなる傾向があり、耐熱衝撃性に優れた結晶化ガラスを得にくくなる。
OはLAS系結晶に固溶する成分であり、結晶性に大きな影響を与えるとともに、ガラスの粘度を低下させて、ガラスの溶融性および成形性を向上させる成分である。KOの含有量は0〜1%が好ましく、特に0〜0.8%が好ましい。KOの含有量が多すぎると、熱膨張係数が高くなる傾向があり、耐熱衝撃性に優れた結晶化ガラスを得にくくなる。
MgOはLAS系結晶に固溶し、LAS系結晶の熱膨張係数を高くする効果を有する成分である。MgOの含有量は0〜3%が好ましく、0.1〜2%、特に0.3〜1.5%が好ましい。MgOの含有量が多すぎると、結晶性が強くなりすぎて失透する傾向があり、ガラスが破損しやすくなる。
BaOはガラスの粘度を低下させて、ガラスの溶融性および成形性を向上させる成分である。BaOの含有量は0〜2%が好ましく、0.5〜1.8%、特に1〜1.5%が好ましい。BaOの含有量が多すぎると、Baを含む結晶が析出しやすくなり、ガラスが失透しやすくなる。BaOの含有量が少なすぎると、ガラス融液の粘度が高くなって、清澄しにくくなったりガラスの成形が難しくなったりして生産性が低下する。この結果、製造コストが高くなる。
TiOは結晶化工程で結晶を析出させるための核形成剤となる成分である。TiOの含有量は0.5〜3%が好ましく、1.0〜2.7%、特に、1.5〜2.5%が好ましい。TiOの含有量が多すぎると、ガラスの着色が強まる傾向がある。一方、TiOの含有量が少なすぎると、結晶核が十分に形成されず、粗大な結晶が析出してガラスが白濁したり、破損したりするおそれがある。
ZrOはTiOと同様に、結晶化工程で結晶を析出させるための核形成成分である。ZrOの含有量は0.1〜5%が好ましく、0.5〜3%、特に1〜2.5%が好ましい。ZrOの含有量が多すぎると、ガラスを溶融する際に失透しやすくなり、ガラスの成形が難しくなって生産性が低下する。この結果、製造コストが高くなる。一方、ZrOの含有量が少なすぎると、結晶核が十分に形成されず、粗大な結晶が析出してガラスが白濁したり、破損したりするおそれがある。
TiO+ZrOの合量は3〜5%が好ましく、3.5〜4.7%、特に4〜4.5%が好ましい。TiO+ZrOの合量が多すぎると、ガラスを溶融する際に失透しやすくなり、ガラスの成形が難しくなって生産性が低下する。この結果、製造コストが高くなる。一方、TiO+ZrOの合量が少なすぎると、結晶核が十分に形成されず、粗大な結晶が析出してガラスが白濁したり、破損したりするおそれがある。
は粗大なZrO結晶の析出を抑制する成分である。Pの含有量は0〜3%が好ましく、0〜2.5%、特に0〜2%が好ましい。Pの含有量が多すぎると、LAS系結晶の析出量が少なくなり、熱膨張係数が高くなる傾向がある。Pの含有量が少なすぎると、粗大なZrO結晶が析出してガラスが白濁しやすくなる。
SnOは清澄剤として作用する成分である。一方で、多量に含有するとガラスの着色を著しく強める成分でもある。また、一般に原料コストが高い成分でもある。SnOの含有量は0〜1%が好ましく、0.01〜0.5%、特に0.1〜0.4%が好ましい。SnOの含有量が多すぎると、ガラスの着色が強くなる。SnOの含有量が少なすぎると、ガラスの清澄が困難となり、生産性が低下する。また、ガラスの製造コストが高くなる。
本発明のLAS系結晶化ガラスは、上記成分以外にも、例えばH、CO、CO、HO、He、Ne、Ar、N等の微量成分をそれぞれ0.1%まで含有してもよい。また、結晶化ガラス中にAg、Au、Pd、Ir等の貴金属元素をそれぞれ10ppmまで添加してもよい。
さらに着色に悪影響が無い限り、本発明のLAS系結晶化ガラスは、Pt、Rh、B、CaO、SrO、SO、MnO、Cl、WO等を合量で2%まで含有してもよい。
また、本発明のLAS系結晶性ガラスは、ガラス中のV、Crの含有量がそれぞれ0〜3ppmであり、更に、Sc、La、Ce、Pr、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ac、Th、Pa、Uの含有量がそれぞれ0〜10ppmであることを特徴とする。
なお、本発明の結晶化ガラスの組成的な特徴は本発明の結晶性ガラスと共通する。そのため、結晶性ガラスについての詳細な説明は割愛する。
以下に、本発明のLAS系結晶性ガラスとLAS系結晶化ガラスの特性について説明する。
本発明のLAS系結晶性ガラスは、厚み3mmにおける透過光の色調が、CIE規格のL表示のb値で、好ましくは1.12未満、1.11以下、1.10以下であることが好ましい。b値が高すぎると、ガラスの黄色の着色が強くなりすぎる。
本発明のLAS系結晶化ガラスは、厚み3mmにおける透過光の色調が、CIE規格のL表示のb値で、好ましくは2.86以下、2.8以下、2.7以下、2.6以下、2.5以下、2.5未満、2.45、2.41未満、2.4以下、2.3以下、より好ましくは2.2以下が好ましい。b値が高すぎると、ガラスの黄色の着色が強くなりすぎる。
本発明のLAS系結晶化ガラスは、主結晶としてβ─石英固溶体が析出していることが好ましい。β─石英固溶体を主結晶として析出させれば、結晶化ガラスが可視光を透過しやすく、透明性が高まりやすい。またガラスの膨張をゼロに近付けることが容易になる。
β─石英固溶体を主結晶として析出させた本発明のLAS系結晶化ガラスは、30〜380℃における熱膨張係数が、好ましくは−20×10−7/℃〜20×10−7/℃、−15×10−7/℃〜15×10−7/℃、−10×10−7/℃〜10×10−7/℃、−5×10−7/℃〜5×10−7/℃、より好ましくは−2.5×10−7/℃〜2.5×10−7/℃である。30〜380℃における熱膨張係数が大きすぎるまたは小さすぎると、製品の耐熱衝撃性が低下し、温度変化時に破損しやすくなる。なお熱膨張係数を調整するには、SiO、Al、LiO、NaO、KO、MgO、TiO、ZrO等の成分の含有量を前述の範囲に調節するとともに、後述する温度及び時間の範囲内で結晶化すればよい。
また、本発明のLAS系結晶化ガラスは、β―スポジュメン固溶体が析出していてもよい。β―スポジュメン固溶体はβ─石英固溶体を熱処理させることで容易に析出させることができる。β─スポジュメン固溶体を析出させれば、白色度が高い結晶化ガラス(白色結晶化ガラス)を得ることが容易になる。
β―スポジュメン固溶体を析出させた場合、本発明のLAS系結晶化ガラスは、厚み3mmにおける透過光の色調が、CIE規格のL表示のb値で、好ましくは40.85未満、40.7以下、40.5以下、40.1以下が好ましい。b値が高すぎると、ガラスの黄色の着色が強くなりすぎる。
β─スポジュメンを主結晶として析出させた本発明のLAS系結晶化ガラスは、30〜380℃における熱膨張係数が、好ましくは−20×10−7/℃〜20×10−7/℃、−15×10−7/℃〜15×10−7/℃、−10×10−7/℃〜10×10−7/℃、0×10−7/℃〜20×10−7/℃、より好ましくは0×10−7/℃〜15×10−7/℃である。30〜380℃における熱膨張係数が大きすぎると、製品の耐熱衝撃性が低下し、温度変化時に破損しやすくなる。なお熱膨張係数を調整するには、SiO、Al、LiO、NaO、KO、MgO、TiO、ZrO等の成分の含有量を前述の範囲に調節するとともに、後述する温度及び時間の範囲内で結晶化すればよい。
次に、本発明のLAS系結晶化ガラスの製造方法について以下に説明する。
本発明のLAS系結晶性ガラスの製造方法は、原料バッチを調製し、溶融、成形するLAS系結晶性ガラスの製造方法であって、得られる結晶性ガラス中のV、Crの含有量がそれぞれ0〜3ppmであって、更に、Sc、La、Ce、Pr、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ac、Th、Pa、Uの含有量がそれぞれ0〜10ppmとなるように原料の選択及び工程の管理を行うことを特徴とする。
また、本発明のLAS系結晶性ガラスの製造方法は、原料バッチを調製し、溶融、成形するLAS系結晶性ガラスの製造方法であって、得られる結晶性ガラス中のV、Crの含有量がそれぞれ0〜3ppmであって、更に、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ac、Th、Pa、Uの含有量がそれぞれ0〜10ppmとなるように原料の選択及び工程の管理を行うことが好ましい。
本発明のLAS系結晶化ガラスの製造方法は、前記結晶性ガラスを熱処理して結晶化させることを特徴とする。
このように、本発明のLAS系結晶化ガラスの製造方法は、V、Cr、希土類元素およびアクチノイド元素に着目して、原料の選択及び工程の管理を行う。これらの元素は、製造の過程で混入し、微量であってもガラスの着色に影響を及ぼしうる。例えば、着色に寄与する元素が使用するガラス原料に含有されていれば、溶融、成形され、ガラスに混入することになる。また、溶融効率を上げるために使用されるカレットに、V、Cr、希土類元素およびアクチノイド元素が含まれる場合も、ガラスに混入する。その他、ガラスの溶融中に溶融炉の部材が高温で溶け出ることにより、ガラスに混入する可能性もある。これらの着色は、使用原料やカレットの選定、溶融温度の低温化などによって抑えることが好ましい。
なお、希土類元素のうち、YとNdについては、既に述べたとおり、他の元素に比べて色調を悪化させにくい成分であるため、ガラス中の含有量を極限まで低減させなくてもよい。また、これらの元素を、一定量であれば積極的に導入することもできる。各元素の好ましい含有量については既述の通りであるので、ここでは説明を割愛する。
まず、上述のとおり、使用原料を選定し、所望の組成となるようにガラス原料を調合し、原料バッチを作製する。
本発明のLAS系結晶化ガラスの製造方法は、Zr原料として、V、Cr、希土類元素およびアクチノイド元素の含有量がそれぞれ0〜500ppmである原料を使用することが好ましく、0〜500ppm以下、0〜350ppm、0〜250ppm、0〜150ppm以下、0〜100ppm、特に0〜50ppmである原料を使用することが好ましい。
また、Zr原料としては、ZrSiO(ジルコン、ジルコンフラワー)、ZrO(酸化ジルコニウム)などがあるが、その中でも、ZrO(酸化ジルコニウム)を使用することが好ましい。また、ZrOは、湿式方法で精製したものが好ましく、更に、洗浄液(例えば、カルボン酸溶液、アンモニア溶液、またはカルボン酸アンモニウム塩溶液等)を用いて洗浄したものであれば、ZrO中の不純物含有量がより少なくなるため、特に好ましい。
加えて、Zr原料の他にも、P原料やTi原料などにも、土類元素やアクチノイド元素が含有されていることがあるため、これらの原料についても、Zr原料と同様に適切な原料を選択することが好ましい。例えば、P原料及び/またはTi原料として、希土類元素およびアクチノイド元素の含有量がそれぞれ0〜500ppmである原料を使用することが好ましく、0〜500ppm以下、0〜350ppm、0〜250ppm、0〜150ppm以下、0〜100ppm、特に0〜50ppmである原料を使用することが好ましい。このようにすることで、より透明性または白色度が優れたLAS系結晶化ガラスを得ることができる。
更に、原料バッチにガラスカレットを混合して使用する場合には、ガラスカレットに含まれるV、Cr、希土類元素およびアクチノイド元素の含有量を考慮して、ガラスカレットの選択及びその使用割合を決定することが好ましい。
なお、好ましいガラス組成については既述の通りであり、ここでは説明を割愛する。
次に、原料バッチを、ガラス溶融炉に投入し、1500〜1750℃で溶融した後、成形し、LAS系結晶性ガラスを得る。
その後、得られた結晶性ガラスを熱処理して結晶化させる。結晶化条件としては、まず核形成を700〜800℃(好ましくは750〜790℃)で5〜300分(好ましくは60〜180分)行い、続いて結晶成長を800〜950℃(好ましくは850〜900℃)で5〜120分(好ましくは10〜60分)行う。このようにしてβ―石英固溶体結晶が主結晶として析出した透明なLAS系結晶化ガラスを得ることができる。
また、結晶成長を1050〜1200℃(好ましくは1100〜1150℃)で5〜120分(好ましくは10〜60分)の条件で行うことにより、β-スポジュメン固溶体結晶を主結晶として析出した白色不透明なLAS系結晶化ガラスを得ることもできる。
以下、実施例に基づいて本発明を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。表1はβ─石英固溶体を主結晶として析出させた本発明の実施例1〜6および比較例1〜3をそれぞれ示している。なお、表1に示した成分以外の基本成分の含有量は表2に示したとおりである。
Figure 2019049785
Figure 2019049785
まず表1、2に記載の組成を有するガラスとなるように、各原料を酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等の形態で調合し、ガラスバッチを得た。得られたガラスバッチを石英製の坩堝に入れ、1600℃で23時間溶融した後、1650℃で1時間溶融した。溶融後、5mmの厚さにロール成形し、さらに徐冷炉を用いて室温まで冷却することにより結晶性ガラス板を得た。なお、実施例1〜4は、Zr原料としてZrOを使用し、実施例5〜6は、ZrOとジルコンフラワーを混合した原料を使用し、比較例1〜3は、Zr原料として、ジルコンを使用した。
結晶性ガラスに対して、760〜780℃で180分熱処理して核形成を行った後、さらに870℃〜890℃で60分の熱処理を行い結晶化させた。得られた結晶化ガラス板について、色度を測定した。
透過光の色度は、肉厚3mmに両面光学研磨した結晶化ガラス板について、分光光度計を用いて波長380〜780nmの透過率を測定し、当該透過率からCIE規格のL値を算出することにより評価した。測定には日本分光製分光光度計V−670を用いた。
熱膨張係数は、20mm×3.8mmφに加工した結晶化ガラス試料を用いて、30〜380℃の温度域で測定した平均線熱膨張係数により評価した。測定にはNETZSCH製Dilatometerを用いた。
表1から明らかなように、実施例1は、V、Cr、希土類元素およびアクチノイド元素の含有量が少ないため、比較例1よりも、結晶性ガラス及び結晶化ガラスのどちらにおいてもb値が低く、L値は同等以上であった。また、実施例2は比較例1とV、Cr含有量が同じであり、結晶性ガラス及び結晶化ガラスの両方においてL値は同等であったが、希土類元素およびアクチノイド元素の含有量が少ないため、実施例2の方が比較例1よりもb値が低かった。
また、実施例3、4は希土類元素のうち、Yの含有量が実施例1、2と比べて多くなっているが、これら実施例のb値やL値に優位差は見られない。このことから、Yは結晶性ガラス及び結晶化ガラスの色調を悪化させにくいことが分かる。更に、実施例6では、希土類元素のうち、Ndの含有量が実施例1〜5に比べると多いが、結晶化ガラスのb値やL値は大きく悪化しなかった。
本発明のLAS系結晶化ガラスは、石油ストーブ、薪ストーブ等の前面窓、カラーフィルターやイメージセンサー用基板等のハイテク製品用基板、工業用スケール、電子部品焼成用セッター、電磁調理用トッププレート、防火戸用窓ガラス等に好適である。

Claims (15)

  1. ガラス中のV、Crの含有量がそれぞれ0〜3ppmであり、更に、Sc、La、Ce、Pr、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ac、Th、Pa、Uの含有量がそれぞれ0〜10ppmであることを特徴とするLAS系結晶性ガラス。
  2. ガラス中のV、Crの含有量がそれぞれ0〜3ppmであり、更に、Sc、La、Ce、Pr、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ac、Th、Pa、Uの含有量がそれぞれ0〜10ppmであることを特徴とするLAS系結晶化ガラス。
  3. ガラス中のYの含有量が0.05〜200ppmであることを特徴とする請求項2に記載のLAS系結晶化ガラス。
  4. ガラス組成として質量%で、SiO 55〜75%、Al 5〜25%、LiO 2〜5%、NaO 0〜1%、KO 0〜1%、MgO 0〜3%、BaO 0〜2%、TiO 0.5〜3%、ZrO 0.1〜5%、TiO+ZrO 3〜5%、P 0〜3%、SnO 0〜1%を含有することを特徴とする請求項2または3に記載のLAS系結晶化ガラス。
  5. 厚み3mmにおける透過光の色調が、CIE規格におけるL表色系のb値で2.86以下であることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のLAS系結晶化ガラス。
  6. 主結晶としてβ─石英固溶体が析出していることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のLAS系結晶化ガラス。
  7. 主結晶としてβ─スポジュメン固溶体が析出していることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載のLAS系結晶化ガラス。
  8. 30〜380℃における熱膨張係数が、−20×10−7/℃〜20×10−7/℃であることを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載のLAS系結晶化ガラス。
  9. 原料バッチを調製し、溶融、成形するLAS系結晶性ガラスの製造方法であって、得られる結晶性ガラス中のV、Crの含有量がそれぞれ0〜3ppmであって、更に、Sc、La、Ce、Pr、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ac、Th、Pa、Uの含有量がそれぞれ0〜10ppmとなるように原料の選択及び工程の管理を行うことを特徴とするLAS系結晶性ガラスの製造方法。
  10. 原料バッチを調製し、溶融、成形してLAS系結晶性ガラスを作製した後、熱処理して結晶化させるLAS系結晶化ガラスの製造方法であって、得られる結晶化ガラス中のV、Crの含有量がそれぞれ0〜3ppmであって、更に、Sc、La、Ce、Pr、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ac、Th、Pa、Uの含有量がそれぞれ0〜10ppmとなるように原料の選択及び工程の管理を行うことを特徴とするLAS系結晶化ガラスの製造方法。
  11. ガラス中のYの含有量が0.05〜200ppmであることを特徴とする請求項10に記載のLAS系結晶化ガラスの製造方法。
  12. ガラス組成として、質量%で、SiO 55〜75%、Al 5〜25%、LiO 2〜5%、NaO 0〜1%、KO 0〜1%、MgO 0〜3%、BaO 0〜2%、TiO 0.5〜3%、ZrO 0.1〜5%、TiO+ZrO 3〜5%、P 0〜3%、SnO 0〜1%を含有する結晶性ガラスとなるように原料バッチを調製することを特徴とする請求項10または11に記載のLAS系結晶化ガラスの製造方法。
  13. 得られるLAS系結晶化ガラスの厚み3mmにおける透過光の色調が、CIE規格におけるL*a*b*表色系のb*値で2.86以下となることを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載のLAS系結晶化ガラスの製造方法。
  14. ガラス原料として、V、Cr、Sc、La、Ce、Pr、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ac、Th、Pa、Uの含有量がそれぞれ500ppm以下のZr原料を使用することを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載のLAS系結晶化ガラスの製造方法。
  15. Zr原料として、ZrOを使用することを特徴とする請求項10〜14のいずれかに記載のLAS系結晶化ガラスの製造方法。
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