JP2009520239A - 逆分散を有する光学フィルム - Google Patents

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Abstract

本発明は、D1>1の複屈折分散を有する第1成分とD2<1の複屈折分散を有する第2成分とを含む光学フィルムにおいて、第1成分の第2成分に対する複屈折比(Δn1/Δn2)が>0であり、該光学フィルムがD<1の逆複屈折分散を有する光学フィルムに関する。

Description

本発明は、逆複屈折分散を有する光学フィルム及びその製造方法に関する。本発明のフィルムは、表示装置及び他の光学的応用分野において有用である。
液晶は電子ディスプレイに広く用いられている。こうしたディスプレイシステムでは、液晶セルは通常1対の偏光子と検光子との間に位置している。偏光子によって偏光された入射光は液晶セルを通過し、セルへの電圧の印加によって変化し得る液晶の分子配向によって影響される。この変換された光は検光子に入る。この原理を利用することによって、周辺光を含む外部光源からの光の透過を制御できる。
コントラスト、色再現性、及び安定なグレースケール強度は、液晶技術を利用する電子ディスプレイの重要な品質属性である。液晶表示装置(LCD)のコントラストを制限する主要因子は、暗又は「黒」の画素状態にある液晶素子又はセルを通じて光が「漏れる」傾向である。LCDのコントラストは、また、表示装置画面を見る角度にも依存している。LCDの視野角特性を改善する一般的な方法の1つは、補償フィルムを使用することである。複屈折分散は、液晶表示装置の画質を改良するのに使用される補償フィルム等、多くの光学部品において不可欠な特性である。補償フィルムを有していても、補償フィルムの複屈折分散が最適化されない場合、暗状態において不適当な赤や青等の色合いを示す。
少なくとも2つの異なる屈折率を表示する材料は、複屈折性であると言われている。一般に、複屈折媒体は、3つの屈折率、n、n、及びnで特徴付けられる。通常、面外複屈折は、Δnth=n−(n+n)/2で定義され、n、n、及びnは、それぞれx、y、及びz方向の屈折率である。屈折率は、波長(λ)の関数である。そのため、Δnth=n−(n+n)/2で定義される面外複屈折もλに依存する。このような複屈折のλへの依存性は一般に複屈折分散と呼ばれる。面内複屈折は、Δnin=n−nで定義され、n、及びnは、それぞれx、y、方向の屈折率である。屈折率は、波長(λ)の関数である。そのため、Δnin=n−nで定義される面内複屈折もλに依存する。面外レターデーションは、dを光学フィルムの厚みとした場合、複屈折とRth=Δnth×dで関連付けられ、面内レターデーションは、Rin=Δnin×dで関連付けられる。
いくつかの一般的なLCDのモードにおいては、LCD表示装置は、液晶の複屈折及び直交偏光板に起因して、表示装置を斜めの角度から見た場合に、コントラストが低下する。そのため、光学補償が必要であり、面内及び面外のレターデーションが最適化された位相差フィルムが必要となる。OCB−LCD(特許文献1)、VA−LCD(特許文献2)においては、二軸フィルムを用いることが提案されている。
複屈折分散は、液晶表示装置の画質を向上するために用いられる補償フィルム等の多くの光学素子において不可避のものである。面内複屈折Δninと共に面外複屈折Δnthの分散を調整することは、補償フィルム等の光学素子の特性を最適化する上で重要である。ほとんどの場合、フィルムは面外複屈折を有するポリマーの流延により作製される。延伸により作製されたフィルムは面内複屈折を有している。簡単のために、以降はΔnthについて考慮する。図1に示すように、Δnthは、対象とする波長において、負(101)にも正(100)にもなり得る。ほとんどの場合、正の固有複屈折Δnintを有するポリマーの流延により作製されたフィルムは、負のΔnthを与える。その分散は、長波長側ほどより小さな負のΔnthとなる(101)。一方、負のΔnintを有するポリマーをキャストすることで、長波長ほど小さな値の正のΔnthとなる(100)。このように波長が増加するほどΔnthの絶対値が小さくなる分散挙動は「正常」分散と称される。
波長が増加するほどΔnthの絶対値が大きくなることが好ましいことがしばしばあり、この分散挙動は、正常分散と対比して、「逆」分散と称される(図1の逆分散曲線102、103)。
以降、分散定数を以下のように定義する。D<1であれば、その光学素子は逆分散である。
D=Δn(450nm)/Δn(590nm)
これらの異なる挙動は、異なるΔnthの分散を有する2又はそれ以上の層の適切な組合せにより、原理上は達成可能である。しなしながら、このような方法は困難である。というのも、各層の厚みを注意深く調整する必要があるためである。また、製造において、別途の製造工程を追加する必要もある。
特許文献3においては、ポリカーボネートの主鎖と側鎖の発色団の光学異方性をバランスさせる方法によって、複屈折分散を制御する方法が開示されている。主鎖と側鎖の両方の発色団は正常分散を有しているが、それらが垂直となるように配置することによって、正の分散成分200と負の分散成分201という異なる複屈折の符合を持つようになる。これらの組み合わせは適宜調整可能である。この手法は、短波長ほど小さな複屈折(又はそれと等価なレターデーション値)を有するポリマー、すなわち、図に示す手法に従う逆分散共重合体(203)の生成を可能とする。しかしながら、2つの発色団をバランスさせて組合せるために、最終的な物質の複屈折が小さくなる。そのため、所望とするレターデーションを得るためにはフィルムを厚くする必要がある。
米国特許第6,108,058号明細書 特開平11−95208号公報 米国特許第6,565,974号明細書
解決すべき課題は、逆複屈折分散を有する物質を開発することである。本質的に逆分散を有する成分からなり、逆複屈折分散を有する物質を開発することが望ましい。中でも、そのような物質が、表示装置、特にLCDの補償フィルムとして使用可能なフィルムに容易に成形可能であることは望ましいことである。
本発明は、D>1の複屈折分散を有する第1成分と、D<1の複屈折分散を有する第2成分とを含み、第1成分と第2成分の複屈折比(Δn1/Δn2)が>0であり、D<1の逆複屈折分散を有する光学フィルムを提供する。本発明の光学フィルムの一実施形態において、前記光学フィルムは、700nmを超える波長に最大ピーク吸収を有する成分を含む。さらに、本発明は、D1>1の複屈折分散を有する第1成分と、D2<1の複屈折分散を有する第2成分とを含む光学フィルムと、偏光子とを含み、第1成分と第2成分の複屈折比(Δn1/Δn2)が>0であり、かつ逆複屈折分散を有するLCD用偏光フィルム複合体を提供する。さらに、本発明は、D1>1の複屈折分散を有する第1成分と、D2<1の複屈折分散を有する第2成分とを混合すること、及び得られた混合物から光学フィルムを形成する工程を有し、第1成分と第2成分の複屈折比(Δn1/Δn2)が>0であり、かつ逆複屈折分散を有する光学フィルムの製造方法を提供する。
かかる光学材料は、光学フィルムにおいて逆分散挙動を得るのに有用である。
本発明の実施形態は、添付の図面とともに読むことにより、下記の詳細な説明から最も良く理解される。種々の特徴は必ずしも一定の縮尺で書かれているものではないことを
強調しておく。実際、それらの寸法は、議論を明瞭とするために、任意に増減し得るものである。
本発明を好ましい実施形態に関連して説明するが、かかる実施形態の変更/改良は、本発明の範囲において、当業者が実施し得ることが理解されるであろう。
上記のように、本発明は、新しい材料と、所望の面外複屈折(Δnth)挙動を有する材料の形成方法とを提供する。さらに、本発明は、所望のΔnth分散挙動を有する塗膜、自立性のフィルム、又は製品を作製するための材料の製造方法を提供する。本発明は、高い光透過率又は透明度と低いヘイズとを有する可撓性の光学フィルムを形成するために用いることができる。これらの利点や他の利点は以下の詳細の説明から明らかになるであろう。
図3に関連して、文字「x」、「y」及び「z」は、所与のフィルム(301)に対する方向を定義する。x及びyはフィルムの面において互いに垂直にあり、zはフィルムの面に対して垂直であるとの定義が、本明細書での説明に適用される。
用語「光学軸」は、伝播光に複屈折が生じない方向をいう。ポリマー材料において、光学軸はポリマー鎖に平行である。
用語「n」、「n」及び「n」は、x、y及びz方向のそれぞれにおけるフィルムの屈折率である。
「Cプレート」とは、n=nであり、nがn及びnとは異なるプレート又はフィルムをいう。通常、材料が溶媒流延又は溶融流延によってフィルム化されると、フィルムはCプレートの特性を有する。
ポリマー又は無機物に関する用語「固有(intrinsic)複屈折」(Δnint)は、(n−n)により定義される量をいう。n及びnは、それぞれポリマー又は無機物の異常光線屈折率、常光線屈折率である。ポリマーの固有複屈折は、官能基の分極率や、ポリマー鎖に対するそれらの結合角等の因子により決定される。フィルム等のポリマー製品の屈折率n、n及びnは、ポリマー製品の製造方法条件及びポリマーのΔnintに依存する。n、n及びnはフィルムの座標と合致するように適宜に定義される。すなわち、図3に示すように、n及びnは二つの面内の屈折率であり、nは面外の屈折率である。
フィルムの用語「面外レターデーション」(Rth)は、[n−(n+n)/2]d(式中、dは図3に示されるフィルム301の厚みである)により定められる量である。量[n−(n+n)/2]は、「面外複屈折(Δnth)」と称される。
フィルム301に対する用語「面内複屈折」は|n−n|により定められる。
複屈折は、光の波長に依存する量である。この光の波長に対する依存性は分散と呼ばれる。用語「D」は、波長450nmの複屈折と590nmの複屈折との比として、以下のように定義される。
D=Δnth(450nm)/Δnth(590nm)
本発明の光学フィルムは、複屈折分散がD>1であり、好ましくは複屈折分散がD<1.05である第1成分を含む。第2成分は、複屈折分散がD<1であり、好ましくは複屈折分散D<0.9である。D=1の複屈折分散とは、光学要素の複屈折が一定で、波長により変化しないことである。D>1の複屈折分散を有する第1成分は、正常複屈折分散を有する成分を意味する。D<1の複屈折分散を有する第2成分は、逆複屈折分散を有する成分を意味する。第1成分と第2成分の複屈折比(Δn1/Δn2)が>0である場合、二つの成分が、ともに正又は負のいずれか同一の符号の複屈折を有することを意味する。得られる光学フィルムはD<1の逆複屈折分散を有さなければならない。好ましくは、光学フィルムは、D<0.9の逆複屈折分散を有する。
第1成分はポリマーであることが好ましい。上記のように、ポリマー材料に関する屈折率n、n及びnは材料のΔnintとフィルムの形成方法とに由来する。多様な製法、例えば、流延、延伸及びアニールは、ポリマー鎖の配向が異なる状態をもたらす。これと、Δnintとを組み合わせて、n、n、nが決定される。一般的に、溶媒流延ポリマーフィルムは面内複屈折が小さい(λ=550nmで<10−4〜10−5)。しかし、製造条件及びポリマーの種類に依存して、Δnthはかなり大きくなる場合がある。
Δnthを生じる機構は、秩序パラメータSの概念を用いて説明することができる。当業者によく知られているように、ポリマーフィルムの面外複屈折はΔnth=SΔnintにより与えられる。上記のように、Δnintはポリマーの特性によってのみ決定される一方で、フィルムを形成する製法は基本的にSを制御する。図4に示されるように、ポリマーフィルム中のポリマー鎖(402)が統計的に平均化された配向方向(404)を有する場合、通常、Sは正で、S≦1である。負のΔnthを得るために、正のΔnintを有するポリマーが用いられる一方で、Δnthを正とするためには、負のΔnintを有するポリマーが用いられる。両方の場合において、nx=nyのCプレートの特性が得られる。
ほとんどのポリマー材料のΔnint分散挙動は正常である。すなわち、図1の正常分散曲線100及び101として表されるように、波長λが長いほど複屈折の絶対値が減少する。この場合、Δnthにおいても正常な分散挙動となる。本発明によれば、フィルムの分散挙動は2つの成分を有する光学材料により制御され、成分の1つは逆複屈折分散を有する。逆複屈折分散材料は、2つの成分を有し、図5の正常なポリマー500及び逆分散添加剤501として作用するこれらの物質の相対配向を、最終材料の分散が図5の最終材料502のような逆複屈折分散を有するように配置することで形成できる。説明のために、正の複屈折材料のみをプロットしているが、負の複屈折材料も同じ方法により形成することができる。
ポリマーは可視領域で透明であることが好ましい。一般的に、好ましいポリマーはビニルポリマー又は縮重合ポリマーである。
用語「発色団」は、光の吸収において単位となる原子又は原子の集団と定義される(Modern Molecular Photochemistry, Nicholas J.Turro,Eds.,Benjamin/Cummings Publishing Co.,Menlo Park,CA(1978),p.77)。
本発明で使用されるポリマーが有する典型的な発色団として、ビニル、カルボニル、アミド、イミド、エステル、カーボネート、芳香族(すなわち、フェニル、ナフチル、ビフェニル、チオフェン、ビスフェノール等の複素環芳香族基又は炭素環基)、スルホン及びアゾ又はこれらの発色団の組合せが挙げられる。不可視発色団は、λ=400〜700nmの範囲外に吸収極大を有するものである。
ポリマー鎖の光学軸に対する発色団の相対的な配向はΔintの符号を決定する。主鎖に発色団が配置される置かれる場合、ポリマーのΔnintは正となるだろうし、発色団が側鎖に配置される場合、ポリマーのΔnintは負になるだろう。
負のΔnintのポリマーの例としては、ポリマー骨格から離れて不可視発色団を有するものがある。そのような不可視発色団は例えば、次のものを含む:ビニル、カルボニル、アミド、イミド、エステル、カーボネート、スルホン、アゾ、及び芳香族の複素環又は炭素環基(例えばフェニル、ビフェニル、ナフチル、ターフェニル、フェノール、ビスフェノールA及びチオフェン)。さらに、これらの不可視発色団の組み合わせ(すなわち、共重合体の形態)が望ましい場合がある。そのようなポリマー及びそれらの構造の例は、ポリ(メタクリル酸メチル)、ポリ(4−ビニルビフェニル)(下記式I)、ポリ(4−ビニルフェノール)(式II)、ポリ(N−ビニルカルバゾール)(式III)、ポリ(メチルカルボキシフェニルメタクリルアミド)(式IV)、ポリ[(1−アセチルインダゾール−3−イルカルボニルオキシ)エチレン](式V)、ポリ(フタルイミドエチレン)(式VI)、ポリ(4−(1−ヒドロキシ−1−メチルプロピル)スチレン)(式VII)、ポリ(2−ヒドロキシメチルスチレン)(式VIII)、ポリ(2−ジメチルアミノカルボニルスチレン)(式IX)、ポリ(2−フェニルアミノカルボニルスチレン)(式X)、ポリ(3−(4−ビフェニリル)スチレン)(式XI)及びポリ(4−(4−ビフェニリル)スチレン)(式XII)。
正のΔnintのポリマーの例としては、ポリマー骨格から離れて不可視発色団を有する物質を含む。そのような不可視発色団は例えば、次のものを含む:ビニル、カルボニル、アミド、イミド、エステル、カーボネート、スルホン、アゾ、及び芳香族の複素環若しくは炭素環基(例えばフェニル、ナフチル、ビフェニル、ターフェニル、フェノール、ビスフェノールA、及びチオフェン)。さらに、これらの不可視発色団の組み合わせを(すなわち共重合体として)有するポリマーが望ましい場合がある。そのようなポリマーの例は、例えば以下のモノマー類を含むポリエステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリケトン、ポリアミド、ポリイミドである。

4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノール

4,4’−ノルボルニリデンビスフェノール

4,4’−(2,2’−アダマンタンジイル)ジフェノール

4,4’−(ヘキサヒドロ−4,7−メタノインダン−5−イリデン)ビスフェノール

4,4’−イソプロピリデン−2,2’,6,6’−テトラクロロビスフェノール

4,4’−イソプロピリデン−2,2’,6,6’−テトラブロモビスフェノール

2,6−ジヒドロキシナフタレン

1,5−ジヒドロキシナフタレン

2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−フェニル)プロパン
以下の表1は、光学フィルムに用いられる代表的なポリマーの固有複屈折Δnintの値を示したものである。
上記のΔintの値から明らかなように、例えばポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリビニルカルバゾールのようなアクリルポリマーが、本発明の正の逆複屈折を得るのに好ましい。負の逆分散を得るために好ましいポリマーは、ポリイミドやポリカーボネートのように正のΔintを有するポリマーである。
第2成分は、前記パラメータを満たす化合物のいずれであってよい。第2成分は、赤外線吸収又は赤外染料等のように、700nmを超える波長で最大ピーク吸収を有し、可視領域では吸収しないものが好ましい。第2成分はポリマーであってよいが、分子量が2000未満であることが好ましい。一実施形態において、第2成分は有機成分である。別の実施形態において、第2成分はポリマーに共有結合したものであってもよい。
光学残基は光物理学で知られている。(参考文献1:Academic Press発行、Wooten著、「Optical Properties of Solids」 1972年)。この参考文献は、低エネルギーの吸収ピークは、図6に示すように、透明なスペクトル領域でさえも、低いエネルギーでnを減少させることを開示している。正常曲線600で示すような屈折率挙動を有する典型的な材料に関して、吸収発色団が存在する場合には、屈折率挙動は赤外吸収曲線601に変化する。吸収最大ピークが700nmを超える場合(赤外吸収)に、その材料は可視領域(350nm〜650nm)で透明であることは注目すべきことである。また、波長の増加とともに屈折率はさらに減少し、その分散は赤外吸収基の存在により増大することはより注目すべきことである。
赤外吸収基はしばしば二色性として機能し、吸収は異方性であることがよく知られている(参考文献2:CRC Press発行、A V Ivashchenko著、「Dichroic Dyes for Liquid Crystal Displays」)。したがって、その光学残基効果も異方性となるであろう。この効果は図7に示されており、nxのデータで表される曲線(701)は高屈折率及び低屈折率の分散を有する一方で、nzのデータで表される曲線(700)は低屈折率及び高屈折率の分散を有する。これにより形成される複屈折は、図8に示されるように逆分散を有する正の複屈折である。
本発明において、好ましく用いられる赤外線吸収染料としては、市販の染料、及び文献に記載された公知の染料が挙げられる。その具体的な例として、アゾ染料、金属錯塩アゾ染料、ピラゾロンアゾ染料、アントラキノン染料、フタロシアニン染料、カルボニウム染料、キノンイミン染料、メチン染料、シアニン染料等が挙げられる。これらの赤外線吸収染料の典型的な例として、特開昭58−125246号公報、特開昭59−84356号公報、特開昭59−202829号公報及び特開昭60−78787号公報に記載のシアニン染料;特開昭58−173696号公報、特開昭58−181690号公報、特開昭58−194595号公報や他に記載のメチン染料;特開昭58−112793号公報、特開昭58−224793号公報、特開昭59−48187号公報、特開昭59−73996号公報、特開昭60−52940号公報、特開昭60−63744号公報や他に記載のナフトキノン染料;特開昭58−112792号公報や他に記載のスクアリウム染料;英国特許第434,875号明細書等に記載のシアニン染料;等が挙げられる。
これらの染料の中で特に好ましいのはシアニン染料である。シアニン染料の一般式は以下の通りである。

式中、a1及びb1は0〜5の間で変化し、Wl及びX1は同一でも、異なっていてもよく、−CR1011、−O−、−NR12、−S−及び−Seからなる群より選択され、Qは単結合であるか、又は−O−、−S−、−Se−及び−NR13からなる群から選択される。Y及びZは同一でも、異なっていてもよく、−(CH−COH、−CH−(CH−O−CH−CH−COH、−(CH−NH、−CH−(CH−O−CH−CH−NH、−(CH−N(R14)−(CH−COH及び−(CH−N(R15)−CH−(CH−O−CH−CH−COHからなる群から選択される。R及びR10〜R15は同一でも、異なっていてもよく、−水素、C−C10アルキル、C−C10アリール、C−C10アルコキシル、C−C10ポリアルコキシアルキル、−CH(CH−O−CH−CH−OH、C−C20ポリヒドロキシアルキル、C−C10ポリヒドロキシアリール、−(CH−COH、−CH−(CH−0−CH−CH−COH、−(CH−NH及び−CH−(CH−O−CH−CH−NHからなる群から選択される。c、e、g、h及びiは1〜10の間で変化し、d、f及びjは1〜100の間で変化する。R〜Rは同一でも、異なっていてもよく、水素、C−C10アルキル、C−C10アリール、ヒドロキシル、C−C10ポリヒドロキシアルキル、C−C10アルコキシル、アミノ、C−C10アミノアルキル、シアノ、ニトロ及びハロゲンからなる群から選択される。
適切な染料として、下記のものが挙げられるが、これらに限定されない。

新規な光学材料は、ポリマーである第1成分、及び赤外吸収基である第2成分から作ることができる。材料の合成方法は、混合すること(赤外吸収化合物ドーピング)、静電相互作用による会合種を形成すること、赤外吸収基をポリマー鎖に共有結合することを含む。これらの多様な方法は当業者に知られたものである。
ポリマー及び赤外吸収基の適当な選択により、複屈折分散を制御して、逆分散を示し、かつ同時に下記の2つの条件を満足する光学フィルムを得ることができる。
|Δnth(λ)|−|Δnth(λ)|>0 (i)
(ただし、400nm<λ<λ<650nm)
Δnth(400nm)/Δnth(590nm)<0.98、好ましくは0.95、より好ましくは0.9 (ii)
適切な一実施形態において、光学フィルムは補償フィルム又は位相差フィルムである。そのようなフィルムは、第1成分と第2成分との混合物を調製し、当業者に公知の方法を用いてフィルムを塗布又は流延することによって形成することができる。好ましくは、フィルムの面内レターデーションは0〜300nmであり、さらに好ましくは、フィルムの面内レターデーションは20〜200nmであり、最も好ましくは、フィルムの面内レターデーションは25〜100nmである。また、好ましくは、フィルムの面外レターデーションは−300〜+300nmであり、さらに好ましくは、フィルムの面外レターデーションは−200〜+200nmであり、最も好ましくは、フィルムの面外レターデーションは−100〜+100nmである。
LCDの品質の基準となる主要因子の1つは、異なる視野角からのコントラスト比の変化を表現する視野角特性である。同一画像を様々な視野角から見ることができることは望ましいことであるが、かかる特性は液晶表示装置において欠けるものであった。視野角特性を向上させる1つの方法は、米国特許第5,583,679号明細書、米国特許第5,853,801号明細書、米国特許第5,619,352号明細書、米国特許第5,978,055号明細書、及び米国特許第6,160,597号明細書に開示されるように、二色性PVAフィルムと液晶セルとの間に、適当な光学特性を有する視野角補償フィルム(補償層、レターデーション層、又は位相差層ともいう)を使用することである。負の複屈折を有するディスコティック液晶に基づく米国特許第5,583,679号明細書、及び米国特許第5,853,801号明細書による補償フィルムが広く用いられている。
本発明に用いられる視野角補償フィルムは光学異方性の層である。光学異方性の視野角補償層は正の複屈折材料又は負の複屈折材料を含んでよい。補償層は光学的に一軸また二軸であってよい。補償層は、その光学軸がその層に垂直な面に対して傾いていてもよい。光学軸の傾きは層の厚さ方向で一定であってよく、層の厚さ方向で変化していてもよい。
光学異方性の視野角補償層は、米国特許第5,583,679号明細書及び米国特許第5,853,801号明細書に記載の負複屈折のディスコティック液晶、米国特許第6,160,597号明細書に記載の正複屈折のネマティック液晶、2003年12月23日出願の本願と同一の出願人による米国特許出願公開2004/0021814A、及び米国特許出願第10/745,109号に記載された負複屈折の非晶質高分子を含んでよい。これらの後の2つの特許出願は、ポリマー骨格に、ビニル、カルボニル、アミド、イミド、エステル、カーボネート、スルホン、アゾ及び芳香族基(すなわち、ベンゼン、ナフタレート、ビフェニル、ビスフェノールA)等の不可視発色団基を含み、かつ好ましくは180℃を超えるガラス転移温度を有するポリマーを含む補償層を開示してする。そのようなポリマーは本発明の補償層として特に有用である。そのようなポリマーとして、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエーテルイミド及びポリチオフェンが挙げられる。これらのうち、本発明の使用に特に好ましいポリマーとして、(1)ポリ(4,4’−ヘキサフルオロイソプロピリデン−ビスフェノール)テレフタレート−コ−イソフタレート、(2)ポリ(4,4’−ヘキサヒドロ−4,7−メタノインダン−5−イリデンビスフェノール)テレフタレート、(3)ポリ(4,4’−イソプロピリデン−2,2’6,6’−テトラクロロビスフェノール)テレフタレート−コ−イソフタレート、(4)ポリ(4,4’−ヘキサフルオロイソプロピリデン)−ビスフェノール−コ−(2−ノルボニリデン)−ビスフェノールテレフタレート、(5)ポリ(4,4’−ヘキサヒドロ−4,7−メタノインダン−5−イリデン)−ビスフェノール−コ−(4,4’−イソプロピリデン−2,2’,6,6’−テトラブロモ)−ビスフェノールテレフタレート、(6)ポリ(4,4’−イソプロピリデン−ビスフェノール−コ−4,4’−(2−ノルボルニリデン)ビスフェノール)テレフタレート−コ−イソフタレート、(7)ポリ(4,4’−ヘキサフルオロイソプロピリデン−ビスフェノール−コ−4,4’−(2−ノルボルニリデン)ビスフェノール)テレフタレート−コ−イソフタレート、又は(8)前記のいずれか2種類以上の共重合体が挙げられる。
本発明に使用される被覆シートに適するその他の光学補償層としては、特開平11−95208号に記載されているような、無機粘土材料の薄片を高分子バインダー中に含む光学異方性の層が挙げられる。
以下の実施例は本発明の実施を示すものである。それらは本発明のすべての可能な変形物を網羅するものではない。部及びパーセントは他に示さない限り重量によるものである。すべての複屈折値及びレターデーション値は他に示さない限り590nmにおける値である。
下記の実験において、面外複屈折Δnth及び透過率は、角度可変分光エリプソメータ[商品名「Woollam M−2000V」]を用いて測定した。
赤外吸収材料
赤外染料−1


赤外染料−2
用語「D」は、下記のように、波長450nmでの複屈折と590nmでの複屈折の比(D=Δnth(450nm)/Δnth(590nm))で定義される。
1〜6の表2に示した例示的な組成物を、ともにジクロロメタンの溶媒に混合した。次に溶液をガラス板にスピンコートして500nmの塗膜を作った。
表2に示す結果に基づくと、実施例1〜実施例6は、DΔnth<1であり、逆複屈折分散を示すのに対して、比較例はDΔnth>1であり、正常複屈折分散を示す。実施例1の複屈折スペクトルは図9に示すように、逆複屈折を有する。
20ミクロンの厚いコーティング層は、実施例7では95%のPMMA及び5%の赤外染料−1から、実施例8では90%のPMMA及び10%の赤外染料−1から、ドクターブレードを用いて作られる。そのレターデーション及び分散数を表3に示す。
表3から、PMMA及び赤外染料−1の混合物から作られる光学フィルムは良好なレターデーション分散及び逆複屈折分散を有することがわかる。
正及び負の面外分散ならびに逆及び正常分散を有す多様な複屈折分散挙動を示すグラフである。 正常分散を示す正及び負の面外複屈折を有する逆分散共重合体を示すグラフである。 厚さdと「x」、「y」及び「z」方向での寸法とを有する例示フィルムを示し、x及びyはフィルムの面において互いに垂直にあり、zはフィルムの面に対して垂直である。 ポリマー鎖が、統計的に平均化された配向方向を有しているポリマーフィルムを示す。 二成分を含む本発明のデータの模式図である。 光学残基の効果の模式図である。 赤外吸収基における異なる屈折率の模式図である。 赤外吸収基を含有し逆分散を示す模式図である。 実施例7の複屈折スペクトルである。
符号の説明
100 正常分散曲線
101 正常分散曲線
102 逆分散曲線
103 逆分散曲線
200 正分散成分
201 負分散成分
203 逆分散共重合体
301 フィルム
402 ポリマー鎖
404 統計平均配向方向
500 正常ポリマー
501 逆分散添加剤
502 最終物質
600 正常曲線
601 赤外吸収曲線
700 nzデータの曲線
701 nxデータ

Claims (24)

  1. 複屈折分散D1>1である第1の成分と、複屈折分散D2<1である第2の成分を有し、該第1の成分と第2の成分の複屈折の比が、Δn1/Δn2>0であり、かつ、D<1の逆複屈折分散を有する光学フィルム。
  2. 光学フィルムが、D<0.98の逆複屈折分散を有する、請求項1記載の光学フィルム。
  3. 前記第1の成分がポリマーである、請求項1記載の光学フィルム。
  4. 前記第2の成分が、700nmよりも長波長に最大ピーク吸収を有する、請求項3記載の光学フィルム。
  5. 前記第2の成分の分子量が2000以下である請求項4記載の光学フィルム。
  6. 前記第2の成分が有機物質である、請求項5記載の光学フィルム。
  7. 前記第2の成分が共有結合によりポリマーと結合している、請求項3記載の光学フィルム。
  8. 前記第2の成分が、700nmよりも長波長に最大ピーク吸収を有する、請求項7記載の光学フィルム。
  9. 前記ポリマーが可視領域において透明である、請求項3記載の光学フィルム。
  10. 前記第1の成分の複屈折分散が、D1<1.05である、請求項1記載の光学フィルム。
  11. 前記第2の成分の複屈折分散が、D2<.9である、請求項1記載の光学フィルム。
  12. 前記ポリマーが、ビニルポリマー又は縮合ポリマーである、請求項3記載の光学フィルム。
  13. 前記ポリマーがポリメタクリル酸メチルである、請求項3記載の光学フィルム。
  14. 前記フィルムが位相差フィルムである、請求項1記載の光学フィルム。
  15. 面内レターデーションが0から300nmである、請求項1記載の光学フィルム。
  16. 面内レターデーションが20から200nmである、請求項1記載の光学フィルム。
  17. 面内レターデーションが25から100nmである、請求項1記載の光学フィルム。
  18. 面外レターデーションが−300から+300nmである、請求項1記載の光学フィルム。
  19. 面外レターデーションが−200から+200nmである、請求項1記載の光学フィルム。
  20. 面外レターデーションが−100から+100nmである、請求項1記載の光学フィルム。
  21. フィルムがD<0.9の逆複屈折分散を有する、請求項1記載の光学フィルム。
  22. 偏光子と、複屈折分散D1>1である第1の成分及び複屈折分散D2<1である第2の成分を有する光学フィルムと、を有する偏光フィルムであって、該第1の成分と第2の成分の複屈折の比が、Δn1/Δn2>0であり、かつ、該光学フィルムが逆複屈折分散を有する偏光フィルム。
  23. 複屈折分散D1>1である第1の成分と、複屈折分散D2<1である第2の成分を混合し、得られた混合物によりフィルムを形成する光学フィルムの製造方法であって、該第1の成分と第2の成分の複屈折の比が、Δn1/Δn2>0であり、かつ、該光学フィルムが逆複屈折分散を有する光学フィルムの製造方法。
  24. さらに、前記第1の成分と第2の成分が共有結合を形成するように反応させる工程を有する、請求項23記載の方法。
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