JP2009520240A - 制御された複屈折分散を有する光学補償フィルム - Google Patents

制御された複屈折分散を有する光学補償フィルム Download PDF

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Abstract

ディスプレイ及び他の光学的応用の分野で有用な制御された複屈折分散を有する光学フィルムが開示される。光学フィルムは、少なくとも複数の負の複屈折ポリマー層及び複数の正の複屈折ポリマー層を有し、各層は厚さが独立して200nm以下であり、負の複屈折層と正の複屈折層とを交互に有する。

Description

本発明は、複屈折分散が制御された光学フィルムに関する。本発明のフィルムは、ディスプレイ及び他の光学的応用分野において有用である。特に、本発明は、少なくとも、多数の負の複屈折ポリマー層と多数の正の複屈折ポリマー層を有し、各層の厚みが200nm以下である光学フィルムに関する。
液晶は電子ディスプレイに広く用いられている。こうしたディスプレイシステムでは、液晶セルは通常1対の偏光子と検光子との間に位置している。偏光子によって偏光された入射光は液晶セルを通過し、セルへの電圧の印加によって変化し得る液晶の分子配向によって影響される。この変換された光は検光子に入る。この原理を利用することによって、周辺光を含む外部光源からの光の透過を制御できる。
コントラスト、色再現性、及び安定なグレースケール強度は、液晶技術を利用する電子ディスプレイの重要な品質属性である。液晶表示装置(LCD)のコントラストを制限する主要因子は、暗又は「黒」の画素状態にある液晶素子又はセルを通じて光が「漏れる」傾向である。LCDのコントラストは、また、表示装置画面を見る角度にも依存している。LCDの視野角特性を改善する一般的な方法の1つは、補償フィルムを使用することである。複屈折分散は、液晶表示装置の画質を改良するのに使用される補償フィルム等多くの光学部品において不可欠な特性である。補償フィルムを有していても、補償フィルムの複屈折分散が最適化されない場合、暗状態において不適当な赤や青等の色合いを示す。
少なくとも2つの異なる屈折率を表示する材料は、複屈折性であると言われている。一般に、複屈折媒体は、3つの屈折率、n、n、及びnで特徴付けられる。通常、面外複屈折は、Δnth=n−(n+n)/2で定義され、n、n、及びnは、それぞれx、y、及びz方向の屈折率である。それに対して、面内複屈折は、Δnin=|n−n|で定義される。レターデーションは、複屈折とフィルムの厚み(d)との単純な積で表される。すなわち、面外レターデーションRthはdΔnthで定義され、面内レターデーションRinはdΔninで定義される。
通常の補償方式においては、光学補償複屈折(OCB)、垂直配向(VA)、面内スイッチング(IPS)方式LCDは、いずれも波長λ=550nmにおけるRinが40nmよりも正であることが要求される。Rthの好ましい値や符号は、LCDのモードや、用いられる液晶セルの厚みや光学特性に依存する。一般的には、OCB,VA,STN方式のLCDにおいては、波長λ=550nmにおけるRthが80nmより負であるものが要求されるのに対して、IPS方式のLCDの補償においては、Rthが50nmより大きい正しのRthを有するものが要求される。
屈折率は、波長(λ)の関数である。そのため、Δnth、Rth、及びΔnin、Rinはいずれもλに依存する。このような複屈折のλへの依存性は一般に複屈折分散と呼ばれる。
補償フィルムの特性を最適化するに際しては、面内複屈折(n−n)の分散とともに、Δnthの分散も調整することが重要である。従来は、RthやRinは1つの波長(例えば550nm)に対して最適化されていた。そのため、フィルムは、特定の波長λにおいては、LCDを好適に補償するものの、全ての光のスペクトル領域において、満足のいく補償を行うものではなく、そのために、ディスプレイの暗状態におけるカラーシフトが生じていた。
レターデーション値の分散の制御は、伝播光の位相が、Rth/λ、又はRin/λと比例するようにおこなう必要がある。液晶物質の光学特性も分散特性の要求に影響する。図1に示すように、Δnthは対象とする波長領域において、負(102)でる場合と正(104)である場合がある。多くの場合、フィルムは正の固有複屈折Δintを有するポリマーをキャストすることによって生産されるが、その場合は負のΔnthとなる。Δnthの分散は、長波長ほど、より負となる(102)。一方、負の固有複屈折Δintを有するポリマーをキャストすることによって正のΔnthを示し、その値が長波長ほど小さくなるもの(104)が得られる。このように、波長の増大に伴ってΔnthの絶対値が減少する分散特性は、「正常」と称され、フィルムは正常分散を有する。
一般に、可視光の波長(λ)領域(400〜650nm)において、Δnthが実質的に一定であるもの(図1の曲線106及び108)が望まれる。以降、「実質的に一定」との用語は、400nm<λ≠λ<650nmを満たす任意の2つの波長λ≠λに対して、0.95<|Δnth(λ)|/|Δnth(λ)|<1.050を満たすものとする。特に有用な媒体は、400nm<λ<650nmを満足する波長λに対して、|Δnth(λ)|<0.0001を満足し、低く、かつ一定のΔnthを有するものである(図1における曲線110)。すなわち、そのような媒体は、実質的にゼロの複屈折を示す。さらに他の場合においては、Δnthの絶対値が、より長波長側で増加することが望ましい。そのような挙動は、「逆」分散と呼ばれ(図2における202と204の曲線)、このようなフィルムは逆分散であるとされる。
th又はΔnthの波長分散は、下記の分散パラメータDPを用いて表すことができる。
DP=Rth(450nm)/Rth(590nm)=Δnth(450nm)/Δnth(550nm)
ここで、DP>1ならば「正常」分散であり、一方、DP<1であれば、「逆」であり、その物質は「逆分散」である。同様の評価値が、Rinに対しても定義される。Rin(Δnin)が逆分散であれば、OCB、VA、及びIPSの補償において、カラーシフトを小さくすることができる。しなしながら、Rth(Δnth)の好ましい分散や符号は、LCDの方式により異なる。OCBやVAにおいては、負のRth(Δnth)であり、DP>1であるものが好まれる。というのも、これらの2つの液晶モードの暗状態は、垂直に配向した正のRthを有する液晶分子で近似されるからである。液晶の分散は正常であることが多い。IPS方式のLCDにおいては、正のRth(Δnth)であり、DP<1であるものが要求される。IPS方式のLCDの補償は、直交する偏光子の補償と実質的に同様であり、正のRin及び正のRthを有し、かつ両者が逆分散である組合せが要求される。分散挙動が最適化されていなければ、暗状態におけるカラーシフトが生じる。レターデーション値の分散を制御することは、伝播光の位相が、Rth/λ、又はRin/λと比例するようにおこなう必要がある。
原理上は、Δnthの分散が適切に異なっている2層又はそれ以上の層を、基板上にコーティングすることによって、多くの種類のΔnthの分散挙動を達成することができる。しかしながら、このようなコーティングによる方法は実施が困難であるかもしれない。というのも、コーティングによると、各層の厚みを注意深く調整しなければならない上に、用いる物質の複屈折が大きい必要があり、非常にコストが高いためである。また、製造のためのコーティングの回数を増やすにつれて、製造コストも増大する。
特許文献1においては、ポリマーの主鎖と側鎖の原子団の光学異方性をバランスさせる方法によって、複屈折分散を制御する方法が開示されている。この方法は、ポリマーの繰り返し単位(モノマー)を注意深くバランスさせることによって、短波長において、低複屈折(又はレターデーション)、すなわち逆分散を有する物質を達成し得ることを教示している。このような物質は本来的に複屈折が小さく、多くの補償方法において要求されるような高いレターデーションを達成するためには、コーティング厚みを相対的に厚くする必要がある。そのため、この方法による補償フィルムは相対的にコスト高となり、低コストの(民生)機器への適用には障壁が高いであろう。
米国特許第6,565,974号明細書
従って、複屈折特性と分散特性を適切に組合せて、透明ポリマーフィルムを製造することによって、Δnthの分散を制御する方法を開発するのは、望ましいことである。また、そのような特性の組合せが、補償フィルム用の高価な特殊ポリマーではなく、低コスト物質を用いて達成されることが望ましい。さらにまた、所望のΔnthの分散挙動を有する、液晶表示装置用のCプレート、あるいは二軸プレートを得ることが望ましい。
本発明の目的は、Δnthの逆分散の特性と、等価のレターデーション成分とを有するフィルムを得ることにある。本発明の別の目的は、Δnthでの実質的にフラットな分散特性と、等価のRth成分を有するフィルムを得ることにある。本発明の別の目的は、Δnthが正常分散と逆分散とを有するフィルムを得ることにある。
本発明は、少なくとも複数の負の複屈折(N)ポリマー層と複数の正の複屈折(P)ポリマー層とを含む光学フィルムであって、各層が、200nm以下の厚さである光学フィルムを提供する。本発明の一態様において、多層の光学補償フィルムは、交互の成分の複数の層(例えば、N/P/N/P…等)を含み、ここで、各層(N、P)は異なる非晶質ポリマー材料を含む。これらの層は、多層の複合フィルム構造物中の光の透過を確保するために十分に薄くなければならず(<200nm)、ポリマー材料は、符号が反対である固有複屈折レベルを有さなければならない。層の総数は、一般的に>10μmの所望の最終的なフィルム厚さを達成するために50層を超えることが好ましい。層Nと層Pとの相対的厚さを調節し、複屈折が互いに反対の符号を有し、かつその絶対値が適当なレベルを有する非晶質ポリマーを選択することによって、適切な分散とRthでの符号の必要条件を満たす多層フィルム構造物を構築することができる。これを、適当なRinと組み合わせることで、LCDの光学性能を最適化するために使用することができる。
N層は、好ましくは、−0.002よりも負のΔnthを有するポリマーを含み、P層は、好ましくは、+0.002よりも正のΔnthを有するポリマーを含む。フィルムの全体のRthの全体的な大きさは、好ましくは、−20nmよりも負である一方で、Rinは0〜100nmの範囲にわたって調整することができる。フィルムの全体のΔnthが−4.0×10−3よりも負である場合、最大300nmのRthを得ながら、フラット又は逆の複屈折分散を達成することができる。この実施形態によれば、安価なポリマーの使用により、所望の分散特性を有する低コストの補償フィルムを得ることができる。
さらに具体的には、本発明の一実施形態は、N及びPポリマーの多数の交互の層(n>50)を含む多層フィルムに関する。層Nは負の複屈折ポリマーNを含み、層Pは正の複屈折ポリマーPを含む。0.5nのN層と0.5nのP層とにより生じるRthの合計は、以下の式で表される。
th=0.5n(dΔnth,N+dΔnth,P
そして、フィルムの合計の厚さは、以下の通りとなる。
d=0.5n(d+d
上記式中、d及びΔnth,Nは、それぞれ層Nの平均厚さ及び平均複屈折であり、d及びΔnth,Pは、それぞれ層Pの平均厚さ及び平均複屈折である。類似の表現は多層フィルムのRinに関しても導くことができる。本発明によれば、多層フィルムの平均Δnth(Δnth=Rth/d)を−4.0×10−3よりも負に保つことにより、フラット又は逆の複屈折分散が達成される。この特定の複屈折レベルは、適切な複屈折レベル(Δnth,N及びΔnth,P)を有するポリマーNとPとの選択、及び多層補償フィルムを調製するために使用される共押出法で最終的な層の厚さd及びdを調節することにより達成することが可能である。
本発明の実施形態は、添付の図面とともに読むことにより、下記の詳細な説明から最も良く理解される。種々の特徴は必ずしも一定の縮尺で書かれているものではないことを
強調しておく。実際、それらの寸法は、議論を明瞭とするために、任意に増減し得るものである。
本発明を好ましい実施形態に関連して説明するが、かかる実施形態の変更/改良は、本発明の範囲において、当業者が実施し得ることが理解されるだろう。
上記のように、本発明は、所望の複屈折挙動を有する材料を提供する。本発明は、高い光透過率又は透明度と低いヘイズとを有する可撓性の光学フィルムを形成するために用いることができる。好ましい実施形態において、本発明の光学フィルムは、液体液晶ディスプレイに使用される補償フィルムである。別の実施形態において、本発明の補償フィルムは、偏光子保護フィルムとして用いることもできる。そのようなフィルムは、低コストのポリマーを利用することにより製造することができる。これらの利点や他の利点は以下の詳細な説明から明らかになるだろう。
図3に関連して、文字「x」、「y」及び「z」は、所与のフィルム(301)に対する方向を定義する。x及びyはフィルムの面において互いに垂直にあり、zはフィルムの面に対して垂直であるとの定義が、本明細書での説明に適用される。
用語「光学軸」は、伝播光に複屈折が生じない方向をいう。ポリマー材料において、光学軸はポリマー鎖に平行である。
用語「n」、「n」及び「n」は、x、y及びz方向のそれぞれにおけるフィルムの屈折率である。
「Cプレート」とは、n=nであり、nがn及びnとは異なるプレート又はフィルムをいう。通常、材料が溶媒流延又は溶融流延によってフィルム化されると、フィルムはCプレートの特性を有する。
所与のポリマーに対して、用語「固有(intrinsic)複屈折」(Δnint)は、(n−n)により定義される量をいう。n及びnは、それぞれポリマー分子鎖の異常光線屈折率、常光線屈折率である。ポリマーの固有複屈折は、官能基の分極率や、ポリマー鎖に対するそれらの結合角等の因子により決定される。フィルム等のポリマー成形品の屈折率n、n及びnは、成形品の製造方法、条件、及びポリマーのΔnintに依存する。
フィルムに関して、用語「面外レターデーション」(Rth)は、[n−(n+n)/2]d(式中、dは図3に示されるフィルム301の厚みである)により定義される量である。[n−(n+n)/2]は、「面外複屈折」(Δnth)と称される。以下、所与の値はλ=550nmに対応する。
フィルム301に関して、用語「面内複屈折」は|n−n|で定義される。その対応する面内レターデーションRinは、Rin=|n−n|dにより定められる。以下、所与の値はλ=550nmに対応する。
用語「非晶質」は、長距離の分子秩序の欠如を意味する。よって、非晶質ポリマーはX線回折等の技術により測定される長距離の秩序を示さない。
フィルムに関して、用語「分散パラメータ」(DP)は次式により定義される:
DP=Δnth(450nm)/Δnth(590nm)
対応するレターデーション成分についても、同様の定義ができる。
ポリマー材料に関する屈折率n、n及びnは材料のΔnintとフィルムの成形法とに由来する。例えば、流延、延伸及びアニールのような多様な製法が、ポリマー鎖の配向に異なる状態をもたらす。これと、Δnintとを組み合わせて、n、n、nが決定される。一般的に、溶媒流延ポリマーフィルムは面内複屈折が小さい(λ=590nmで<1×10−4)。しかし、製造条件及びポリマーの種類に依存して、Δnthはかなり大きくなる場合がある。
Δnthを生じる機構は、秩序パラメータSの概念を用いて説明することができる。当業者によく知られているように、ポリマーフィルムの面外複屈折はΔnth=SΔnintにより与えられる。上記のように、Δnintはポリマーの特性によってのみ決定される一方で、フィルムを形成する製法が基本的にSを制御する。図4Aに示されるように、ポリマーフィルム中のポリマー鎖(402)が統計的に平均化された配向方向(404)を有する場合、通常、0≦|S|≦1である。一方、図4Bに示されるように、フィルム内のポリマー鎖(406)がランダムに配向するが、統計的にx−y面に限定される場合、Sは負の値を取る。例えば、ポリマーの溶媒流延又は溶融流延によってそのようなランダムな面内配向が得られる。この場合、面内配向が無秩序であるため、2つの屈折率n及びnは実質的に等しい(図3のx−y面)。しかし、程度の差はあるものの、ポリマー鎖はx−y面に限定されるので、nは異なる。負のΔnthを得るためには、正のΔnintを有するポリマーが用いられ、一方で、Δnthを正とするためには、負のΔnintを有するポリマーが用いられるが、両方の場合において、n≒nのCプレートの特性が得られる。図5に示されるように、本発明の多層フィルムにおいて、層N及びPの秩序パラメータであるS及びSは、両者が類似のプロセス履歴を伴うために、実質的に同一(S≒S≒S)であるが、ポリマーN及びPのΔnint値は異なるため、フィルムの平均複屈折及びレターデーションは以下のように与えられる。
th=dΔnth=0.5nS(dΔint,N+dΔnint,P
フラット又は逆の分散(DP≦0)を達成する観点において、本発明は、Δnthが−4.0×10−3よりも負であること、Δnint,N及びΔint,Pが反対の符号を有することを規定する。Δnthは比較的低いので、液晶表示装置の補償方式に有用な所望のレベルのRthを達成するために十分なフィルムの厚さを有するか、あるいは層の総数を増やすことが必要である。
本発明の目的を達成するために、ポリマーN及びPを含む層は200nm以下の厚さを有することが好ましい。好ましくは、各層は、150nm以下であり、最も好ましくは100nmの厚さである。典型的には、複数のN及びP層を含む光学フィルムの厚さは約10〜200μmの厚さである。フィルムの厚さが20μm未満である場合、そのようなフィルムの一般的な扱い及びハンドリングが問題となったり、多様な光学的及び物理的欠陥を生じる場合がある。LCDを組み立てた際の、空間に占める偏光子の割合が大きくなるために、厚さが200μmを超えることは望ましいものではない。
所望の複屈折挙動を得るために、本発明の光学フィルムは合計で少なくとも50層を含むことが好ましい。好ましくは、光学フィルムは合計で少なくとも1000層を含み、最も好ましくは合計で少なくとも2000層を含む。N又はP層のΔnthは、逆分散の所望の効果を生じ、かつフィルムの全体的なレターデーションに寄与するために、十分に高くなければならない(好ましくは、−0.002よりも負であるか、+0.002よりも正である)。
用語「発色団」は、光の吸収において単位となる原子又は原子の集団と定義される(Modern Molecular Photochemistry, Nicholas J.Turro,Eds.,Benjamin/Cummings Publishing Co.,Menlo Park,CA(1978),p.77)。
本発明のポリマーに使用される典型的な発色団として、ビニル、カルボニル、アミド、イミド、エステル、カーボネート、芳香族(すなわち、フェニル、ナフチル、ビフェニル、チオフェン、ビスフェノール等の複素環芳香族基又は炭素環基)、スルホン及びアゾ又はそれらの組合せが挙げられる。「不可視発色団」は、λ=400〜700nmの範囲外に吸収極大を有するものである。
ポリマー鎖の光学軸に対する発色団の配向はΔintの符号を決定する。主鎖に沿って発色団が配置される場合、ポリマーのΔnintは正となり、発色団が主鎖から離れて配置され、主鎖軸に対して比較的垂直である場合、ポリマーのΔnintは負になるだろう。上記のように、負のΔnthを得るために、正のΔnintを有するポリマーが用いられる一方で、正のΔnthのためには、負のΔnintを有するポリマーが用いられる。
正の複屈折ポリマー層に適したポリマーの例としては、ポリマー骨格から離れて不可視発色団を有する物質を含有する。そのような不可視発色団は例えば、次のものを含む:ビニル、カルボニル、アミド、イミド、エステル、ハロゲン、カーボネート、スルホン、アゾ、及び芳香族の複素環又は炭素環基(例えばフェニル、ナフチル、ビフェニル、ターフェニル、フェノール、ビスフェノールA及びチオフェン)。さらに、これらの不可視発色団の組み合わせ(すなわち、コポリマーの形態)が望ましい場合がある。そのようなポリマー及びそれらの構造の例は、ポリ(メタクリル酸メチル)、ポリ(4−ビニルビフェニル)(下記式I)、ポリ(4−ビニルフェノール)(式II)、ポリ(N−ビニルカルバゾール)(式III)、ポリ(メチルカルボキシフェニルメタクリルアミド)(式IV)、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ポリ[(1−アセチルインダゾール−3−イルカルボニルオキシ)エチレン](式V)、ポリ(フタルイミドエチレン)(式VI)、ポリ(4−(1−ヒドロキシ−1−メチルプロピル)スチレン)(式VII)、ポリ(2−ヒドロキシメチルスチレン)(式VIII)、ポリ(2−ジメチルアミノカルボニルスチレン)(式IX)、ポリ(2−フェニルアミノカルボニルスチレン)(式X)、ポリ(3−(4−ビフェニリル)スチレン)(式XI)及びポリ(4−(4−ビフェニリル)スチレン)(式XII)。
負の複屈折ポリマー層に適したポリマーの例としては、ポリマー骨格上に不可視発色団を有する物質を含有する。そのような不可視発色団は例えば、次のものを含む:ビニル、カルボニル、アミド、イミド、エステル、ハロゲン、カーボネート、スルホン、アゾ、及び芳香族の複素環若しくは炭素環基(例えばフェニル、ナフチル、ビフェニル、ターフェニル、フェノール、ビスフェノールA、及びチオフェン)。さらに、これらの不可視発色団の組み合わせを(すなわちコポリマーとして)有するポリマーが望ましい場合がある。また、不可視発色団をポリマー骨格上に有する2又はそれ以上のポリマーのブレンドを用いることもできる。そのような負の複屈折ポリマー層に好適なポリマーの例は、例えば以下のモノマー類を含むポリエステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリアリレート、ポリケトン、ポリアミド、ポリイミドである。

4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノール

4,4’−ノルボルニリデンビスフェノール

4,4’−(2,2’−アダマンタンジイル)ジフェノール

4,4’−(ヘキサヒドロ−4,7−メタノインダン−5−イリデン)ビスフェノール

4,4’−イソプロピリデン−2,2’,6,6’−テトラクロロビスフェノール

4,4’−イソプロピリデン−2,2’,6,6’−テトラブロモビスフェノール

2,6−ジヒドロキシナフタレン

1,5−ジヒドロキシナフタレン

2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−フェニル)プロパン
以下の表1は、いくつかの光学ポリマーとその固有複屈折Δnintの値を示したものである。
所与のポリマーに対して、固有複屈折を測定するのは困難を伴う場合がある。そのため、概算を行う目的においては、この固有複屈折の値を常(inherent)複屈折(Δninh)で置き換えることができる。常複屈折は容易に決定することができる。この特性は比較的揮発性の高い溶媒を用いた10重量%の溶液からキャストした(3〜8μmの)薄いポリマーフィルムの(λ=590nmにおける)面外複屈折である。いくつかの光学フィルムの(Δninh)の代表値を表2に示す。

* 慣習により、ΔninhとΔnintの符号は逆となる
表2の値は、所望のRthと分散特性を有する多層補償子を設計する際に用いることができる。N/P/N/P/・・・型の交互積層タイプの構造においては、フラット又は逆の分散を有する複屈折フィルムを得るために、一般に以下の設計式が用いられる。
th=0.5n(dΔninh,N+dΔninh,P
ここで、Rth<0.0、かつ、3×10−3<|(Rth/d)|<4×10−3ならば、DP≒1.0(「フラット分散」)であり、Rth<0.0かつ、|(Rth/t)|<3×10−3 ならば、DP<1.0(「逆分散」)である。
多層補償子を得るためのナノ層共押出法は、Schrenkらの米国特許第3,557,265号、米国特許第3,656,985号及び米国特許第3,773,882号に詳細に記載されている。基本的に、該製法は、適当な共押出フィードブロックタイプのダイ(又はそれに類似するもの)及び一連の層増倍要素を使用する2以上の材料の溶融共押出を伴い、多層フィルムを作るものである。特定の一実施形態において、2つのポリマー(N及びP)は、2つ(又はそれ以上)の専用押出機により、2つの溶融流を2層のN/Pシートに変える共通のフィードブロックダイへと溶融押出される。次に、この層状シートは順々にk個の層増倍要素を通過させ、各要素の通過の際に、層の数が2倍となる。層の総数はkに依存して、式:n=2(k+1)に従う。例えば、およそ1000層を有するフィルムを作るためには、9つの増倍要素が必要とされる。類似の製法は、他の特殊な光学応用品のための多層構造の製法にかかる、米国特許第5,882,774号と米国特許出願公開2005/0105191(A1)に記載されている。Jonzaらの米国特許第5,882,774号は、可撓性の鏡と再帰偏光子とを作る方法を記載している。これらの応用は、対応する材料対の屈折率の特定の組合せが効果的であることを要する。Baerらの米国特許出願公開2005/0105191A1は、米国特許第3,557,265号、米国特許第3,656,985号及び米国特許第3,773,882号に記載された種類の多層共押出工程を含む屈折率分布型レンズの製造方法を教示する。ここで、多層共押出製法は、さまざまな屈折率を有する自己支持型フィルムを作るために用いられ、これらのフィルムはその後積み重ねられ、溶融され、研磨されて、フラットな屈折率分布型レンズを形成する。
効果的な補償を達成するために限られたレベルのRinが望ましい場合、本発明のフィルムは延伸工程を経る必要がある。延伸工程において、フィルムは共押出フィルム製造工程の後に当業者によく知られたテンターフレーム又は他の延伸方法を用いて一軸延伸又は二軸延伸される。延伸工程においては、フィルムの温度を、典型的には最高のTgを有する層のガラス転移温度(Tg)よりも高くすること(すなわち、Tstretch>[Tg、Tg]の最大)を必要とする(ただし、必ずしも必須というわけではない)。延伸は、フィルムの端を拘束するか、又は拘束せずに、搬送方向に沿うか、又はそれと交差する方向に沿って実施することができる。延伸は二軸配向を生じさせるために両方向に行なうこともできる。この二軸延伸は連続的又は同時に実施することができる。本発明の一実施形態において、光学フィルムは、0〜300nm、好ましくは20〜200nm、最も好ましくは25〜100nmのRinを有する。別の実施形態又は同じ実施形態において、光学フィルムは、−300〜+300nm、好ましくは、−200〜+200nm、最も好ましくは−100〜+100nmのRthを有する。
好ましくは、本発明の光学フィルムは、Rinに基づくDPが0.3〜1.0である。さらに好ましくは、フィルムのDPは0.7〜1.0である。さらに、本発明の光学フィルムのRthに基づくDPも0.3〜1.0であることが好ましい。さらに好ましくは、フィルムのRthに基づくDPは0.7〜1.0である。
in、Rth、及びそれらに対応する分散パラメータの好ましい値は、特定の偏光板アセンブリ及びLCセルに依存するが、任意の具体的において、コントラスト比とカラーシフトを最適化するようにしなければならない。本発明は、特別な溶融共押出製法により作られたナノ層フィルムを用いて、レターデーションレベルと分散パラメータとの両方を制御する一般的な方法を教示するものである。
当然のことながら、上記のようなN/P/N/Pタイプの二材料の交互のフィルム構造に加えて、N/P/A/N/P/A/…のタイプ、N/A/P/A/N/A/P/A/…等(ここで、材料Aは、正の複屈折、負の複屈折又は非複屈折であってよい。)を使用することができる。それ以上の材料を有する構造も原理的には可能であるが、そのような多くの材料の多層フィルム構造を作製する費用が非常に高価になり得るため、明確な利点は提供されないであろう。
以下の実施例は本発明の実施を示すものである。それらは本発明のすべての可能な変形例を網羅するものではない。部及びパーセントは他に示さない限り重量によるものである。
表2の値は、所望のRthと分散特性とを有する実施例1〜3の多層補償子を設計するために用いた。交互のN/P/N/P/…タイプの構造を有することから、フラット又は逆分散を有する複屈折フィルムを得る一般的な設計式は次式で与えられる。
th=0.5n(dΔninh,N+dΔninh,P
ここで、Rth<0.0、かつ、3×10−3<|(Rth/d)|<4×10−3ならば、DP≒1.0(「フラット分散」)であり、Rth<0.0、かつ、|(Rth/d)|<3×10−3 ならば、DP<1.0(逆分散)である。
ポリカーボネートとポリスチレン層とを交互に含む多層フィルムは、米国特許第3,557,265号、米国特許第3,656,985号及び米国特許第3,773,882号に記載されたナノ層共押出法を用いて調製することができる。下記の提唱実施例において、590nmでの面外複屈折Δnth、及びパラメータDP=Δnth(450nm)/Δnth(590nm)で表される複屈折分散は、WOOLLAM−2000V分光エリプソメーターを用いて測定することができる。
[実施例1〜3]
ポリスチレン(PS)樹脂及びポリカーボネート(PC)樹脂を用いて、全部で1024層を含む交互のPC/PS/PC/PS…ナノ層フィルムを形成する。この構造は、9つの層増倍要素を用いるナノ層共押出により形成される。実施例1〜3において、PC及びPS層の厚さは表3に示すように異なる値を有するように調節する。
[比較例1]
同じプロセスを繰り返すが、層の厚さは、多層フィルムのΔnthの絶対値が4.0×10−3よりも高くなるように調節する。この場合の結果も以下の表3に示す。
表3の結果から、多層フィルムのΔnthが4.0×10−3よりも負である場合、フィルムは正常分散を示すことがわかる。それ以外の場合において、Δnthが4.0×10−3と等しいか、又はそれよりも負でない場合、フィルムは逆分散又は基本的にフラット分散を示す。
正及び負の面外分散と、実質的に一定の分散及び正常分散とを含む多様な複屈折分散挙動を示すグラフである。 逆分散挙動を示す正及び負のΔnthを示すグラフである。 厚さdと「x」、「y」及び「z」方向の寸法を有するフィルムを模式的に示す。x及びyはフィルムの面において互いに垂直にあり、zはフィルムの面に対して垂直である。 ポリマー鎖が、統計的に平均化された配向方向を有しているポリマーフィルムを示す。 ポリマー鎖が、ランダムに配向するが、フィルムのx−y面に統計的に制限されているポリマーフィルムを示す。 本発明の多層フィルムの模式的断面図である。
符号の説明
102 正のΔnth対 λ(正常分散)
104 負のΔnth対 λ(正常分散)
106 一定のΔnth対 λ
108 一定のΔnth対 λ
110 低いnthと一定の λ
202 正のΔnth対 λ(逆分散)
204 負のΔnth対 λ(逆分散)
301 フィルム
402 ポリマー鎖
404 配向方向
406 ポリマー鎖

Claims (33)

  1. 少なくとも複数の負の複屈折ポリマー層と複数の正の複屈折ポリマー層とを含み、各層の厚みが200nm以下である、光学フィルム。
  2. 負の複屈折ポリマー層と正の複屈折ポリマー層を交互に有する、請求項1記載の光学フィルム。
  3. 各層の厚みが150nm以下である、請求項1記載の光学フィルム。
  4. 各層の厚みが100nm以下である、請求項1記載の光学フィルム。
  5. 少なくとも50層を有する、請求項1記載の光学フィルム。
  6. 少なくとも1000層を有する、請求項1記載の光学フィルム。
  7. 少なくとも2000層を有する、請求項1記載の光学フィルム。
  8. 少なくとも1000層を有する、請求項4記載の光学フィルム。
  9. 少なくとも2000層を有する、請求項4記載の光学フィルム。
  10. 前記正の複屈折ポリマー層が、0.002より大きい面外複屈折を有し、かつ、前記負の複屈折層が−0.002よりも小さい面外複屈折を有する、請求項1記載の光学フィルム。
  11. 前記正の複屈折ポリマー層が、不可視発色団をポリマー骨格から離れて有する物質を含有する、請求項1記載の光学フィルム。
  12. 前記不可視発色団が、複素環芳香族基又は炭素環基である、請求項11記載の光学フィルム。
  13. 前記不可視発色団が、カルボニル、ハロゲン、アミド、イミド、エステル、カーボネート、フェニル、ナフチル、ビフェニル、ビスフェノール、チオフェン、ビニル、芳香族、スルホン、アゾ、又はこれらの組合せのいずれかである、請求項11記載の光学フィルム。
  14. 前記負の複屈折ポリマー層が、不可視発色団をポリマー骨格に有する物質を含有する、請求項1記載の光学フィルム。
  15. 前記不可視発色団が、複素環芳香族基又は炭素環基である、請求項14記載の光学フィルム。
  16. 前記不可視発色団が、カルボニル、ハロゲン、アミド、イミド、エステル、カーボネート、フェニル、ナフチル、ビフェニル、ビスフェノール、チオフェン、ビニル、芳香族、スルホン、アゾ、又はこれらの組合せのいずれかである、請求項14記載の光学フィルム。
  17. 前記負の複屈折ポリマーが、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスルホン、ポリアミド、ポリフェニレンオキサイド、ポリアリレート、及びこれらのブレンド物を含有し、前記正の複屈折ポリマーが、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルフェノール、及びこれらのブレンド物を含有する、請求項1記載の光学フィルム。
  18. フィルムの面内レターデーションが0〜300nmである、請求項1記載の光学フィルム。
  19. フィルムの面内レターデーションが20〜200nmである、請求項1記載の光学フィルム。
  20. フィルムの面内レターデーションが25〜100nmである、請求項1記載の光学フィルム。
  21. フィルムの面外レターデーションが−300〜+300nmである、請求項1記載の光学フィルム。
  22. フィルムの面外レターデーションが−200〜+200nmである、請求項1記載の光学フィルム。
  23. フィルムの面外レターデーションが−100〜+100nmである、請求項1記載の光学フィルム。
  24. 光学フィルムの厚みが、10〜200μmである、請求項1記載の光学フィルム。
  25. フィルムの面内分散パラメータが0.3〜1.0である、請求項1記載の光学フィルム。
  26. フィルムの面内分散パラメータが0.7〜1.0である、請求項1記載の光学フィルム。
  27. フィルムの面外分散パラメータが0.3〜1.0である、請求項1記載の光学フィルム。
  28. フィルムの面外分散パラメータが0.7〜1.0である、請求項1記載の光学フィルム。
  29. 前記フィルムが補償フィルムである、請求項1記載の光学フィルム。
  30. 前記補償フィルムが偏光子保護フィルムである、請求項29記載の光学フィルム。
  31. さらに非複屈折層を備える、請求項1記載の光学フィルム。
  32. フィルム全体のΔnthが−4.0×10−3よりも負である、請求項1記載の光学フィルム。
  33. 請求項1記載の光学フィルムを有する液晶表示装置。
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