JP2009299893A - 断熱材、これを用いた断熱構造及びその製造方法 - Google Patents

断熱材、これを用いた断熱構造及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】断熱性を維持しつつ薄型化が可能な断熱材を提供する。
【解決手段】本発明に係る断熱材(1)は、ナノ粒子の圧縮成形体又はエアロゲルが充填された繊維体からなる断熱層(10)と、前記断熱層(10)を被覆する多孔性の被覆層(20)と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、断熱材、これを用いた断熱構造及びその製造方法に関し、特に、断熱材の薄型化に関する。
従来、例えば、特許文献1において、アルミナシリカ繊維等の無機繊維からなる断熱層と、当該断熱層を被覆する、フッ素樹脂等の耐熱性樹脂からなる被覆層と、を有する低発塵性の断熱材が記載されている。
特開2004−150540号公報
しかしながら、上記従来技術においては、無機繊維からなる断熱層が用いられていたため、当該断熱層の断熱性を十分に維持しつつ薄型化するには限界があった。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであって、断熱性を維持しつつ薄型化が可能な断熱材、これを用いた断熱構造及びその製造方法を提供することをその目的の一つとする。
上記課題を解決するための本発明の一実施形態に係る断熱材は、ナノ粒子の圧縮成形体又はエアロゲルが充填された繊維体からなる断熱層と、前記断熱層を被覆する多孔性の被覆層と、を有することを特徴とする。本発明によれば、断熱性を維持しつつ薄型化が可能な断熱材を提供することができる。
また、前記断熱層は、前記ナノ粒子の圧縮成形体からなり、前記圧縮成形体は、繊維材料をさらに含有することとしてもよい。こうすれば、断熱材の断熱性を効果的に維持することができる。また、この場合、前記ナノ粒子は、乾式シリカ又は湿式シリカであることとしてもよい。こうすれば、断熱材の断熱性を効果的に高めることができる。また、前記断熱層は、前記エアロゲルが充填された繊維体からなり、前記エアロゲルは、シリカエアロゲルであることとしてもよい。こうすれば、断熱材の断熱性を効果的に高めることができる。また、前記被覆層は、延伸法により多孔化された樹脂からなることとしてもよい。こうすれば、断熱材の発塵を効果的に防止することができる。
また、前記被覆層は、多孔性の筒状成形体からなることとしてもよい。こうすれば、断熱材の断熱性をより効果的に高めることができる。また、この場合、前記断熱層を被覆する多孔性の第二の被覆層をさらに有し、前記筒状成形体からなる被覆層は、前記第二の被覆層で被覆された前記断熱層を被覆することとしてもよい。こうすれば、断熱材の発塵性を高めることもできる。さらに、これらの場合、断熱材は、前記筒状成形体に、前記断熱層を挿入してなることとしてもよい。こうすれば、簡便に製造でき且つ優れた断熱性を確実に有する断熱材とすることができる。
また、前記断熱層に積層された輻射反射層をさらに有し、前記被覆層は、前記断熱層及び前記輻射反射層を被覆することとしてもよい。こうすれば、断熱材の断熱性をより効果的に高めることができる。また、前記断熱層は、赤外線反射剤又は赤外線吸収剤を含有することとしてもよい。こうすれば、断熱材の断熱性をより効果的に高めることができる。
上記課題を解決するための本発明の一実施形態に係る断熱構造は、断熱の対象となる配管と、前記配管の外周に複数回巻きつけられた前記いずれかの断熱材と、を有することを特徴とする。本発明によれば、断熱材が断熱性を維持しつつ薄型化された断熱構造を提供することができる。
上記課題を解決するための本発明の一実施形態に係る断熱材の製造方法は、多孔性の筒状成形体に、ナノ粒子の圧縮成形体又はエアロゲルが充填された繊維体からなる断熱層を挿入することにより、前記断熱層と、前記断熱層を被覆する前記筒状成形体からなる被覆層と、を有する断熱材を製造することを特徴とする。本発明によれば、断熱性を維持しつつ薄型化が可能な断熱材の製造方法を提供することができる。
また、この製造方法においては、前記筒状成形体に、予め多孔性の第二の被覆層で被覆された前記断熱層を挿入することにより、前記断熱材を製造することとしてもよい。こうすれば、優れた断熱性を有する断熱材を簡便に且つ確実に製造することができる。
本発明によれば、断熱性を維持しつつ薄型化が可能な断熱材、これを用いた断熱構造及びその製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る断熱材を構成する部材の一例についての斜視図である。 本発明の一実施形態に係る断熱材の一例についての平面図である。 図2に示すIII−III線で切断した断熱材の断面図である。 本発明の一実施形態に係る断熱材の他の例についての断面図である。 本発明の一実施形態に係る輻射反射層を有する断熱材の一例についての断面図である。 本発明の一実施形態に係る筒状成形体の一例についての斜視図である。 本発明の一実施形態に係る断熱材の製造方法の一例に含まれる主な工程を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る筒状成形体からなる被覆層を有する断熱材の一例についての平面図である。 図8に示すIX−IX線で切断した断熱材の断面図である。 図8に示すX−X線で切断した断熱材の断面図である。 本発明の一実施形態に係る第二の被覆層を有する断熱材の一例についての平面図である。 図11に示すXII−XII線で切断した断熱材の断面図である。 本発明の一実施形態に係る断熱構造の一例についての斜視図である。 本発明の一実施形態に係る断熱構造の他の例についての断面図である。 本発明の一実施形態に係る断熱構造のさらに他の例についての平面図である。 図15に示すXVI−XVI線で切断した断熱構造の断面図である。 本発明の一実施形態に係る断熱層の可撓性及び熱伝導率を測定した結果の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る被覆層の可撓性及び熱伝導率を測定した結果の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る断熱材の熱伝導率を測定した結果の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る断熱材の発塵性を測定した結果の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る断熱材の発塵性を測定した結果の他の例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る断熱材の発塵性を測定した結果のさらに他の例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る輻射反射層を有する断熱材の熱伝導率を測定した結果の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る輻射反射層を有する断熱材の熱伝導率を測定した結果の他の例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る赤外線反射剤を有する断熱材の熱伝導率を測定した結果の一例を示す説明図である。
以下に、本発明の一実施形態について説明する。なお、本発明は、本実施形態に限られるものではない。
図1は、本実施形態に係る断熱材(以下、「本断熱材1」という。)を構成する部材の一例についての斜視図である。図2は、本断熱材1の一例についての平面図である。図3は、図2に示すIII−III線で切断した本断熱材1の断面図である。
図1〜図3に示すように、本断熱材1は、断熱層10を有する。この断熱層10は、ナノ粒子の圧縮成形体又はエアロゲルが充填された繊維体からなる。
ナノ粒子の圧縮成形体は、当該ナノ粒子を圧縮成形して製造することのできる断熱性の構造体である。ナノ粒子としては、例えば、その一次粒子の平均直径が1〜100nmの範囲のものを用いることができる。ナノ粒子の一次粒子の平均直径は、好ましくは1〜50nmの範囲とすることができ、より好ましくは1〜25nmの範囲とすることができ、さらに好ましくは1〜15nmの範囲とすることができ、特に好ましくは1〜10nmの範囲とすることができる。なお、この平均直径は、ナノ粒子の真密度(g/m)を「a」、ナノ粒子の比表面積(m/g)を「S」とした場合に、式「D=6/(a×S)」で算出される換算粒子直径D(m)である。例えば、シリカの真密度は2.2×10g/mであるため、比表面積が300m/gであるシリカナノ粒子の平均直径(換算粒子径)は約9nmと算出される。
平均直径が100nm以下の一次粒子は、集合して二次粒子を形成することができる。このため、ナノ粒子の圧縮成形体は、当該ナノ粒子の二次粒子の集合体となる。そして、一次粒子の平均直径が小さいナノ粒子を用いることにより、二次粒子内に形成される空隙のサイズを低減することができる。さらに、この空隙のサイズを低減することにより、圧縮成形体内における空気の対流を効果的に防止することができる。したがって、例えば、一次粒子の平均直径が10nm未満であるナノ粒子(いわゆるシングルナノ粒子)の圧縮成形体は、優れた断熱性を有することができる。
ナノ粒子としては、無機材料からなるナノ粒子(無機ナノ粒子)又は有機材料からなるナノ粒子(有機ナノ粒子)を用いることができる。無機ナノ粒子を用いることにより、圧縮成形体の耐熱性を効果的に高めることができる。
無機ナノ粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン等の金属酸化物からなるナノ粒子を好ましく用いることができる。中でも、シリカからなるナノ粒子(シリカナノ粒子)を用いることにより、圧縮成形体の断熱性を効果的に高めることができる。したがって、シリカシングルナノ粒子の圧縮成形体は、特に優れた断熱性を有することができる。
シリカナノ粒子としては、気相法により製造される乾式シリカ(いわゆるフュームドシリカ)、又は液相法により製造される湿式シリカを好ましく用いることができる。乾式シリカとしては、その表面にシラノール基等の親水基を豊富に有する親水性フュームドシリカ、又は当該親水性フュームドシリカの表面に疎水化処理を施すことにより製造される疎水性フュームドシリカを用いることができる。疎水性フュームドシリカの圧縮成形体は、親水性フュームドシリカの圧縮成形体に比べて、吸湿による断熱性の低下が起こりにくい。
また、圧縮成形体は、ナノ粒子に加えて、繊維材料をさらに含有することができる。繊維材料を含有する圧縮成形体は、繊維材料を含有しない圧縮成形体に比べて、その断熱性を効果的に維持することができる。
すなわち、例えば、繊維材料を含有しない圧縮成形体においては、当該圧縮成形体を屈曲させた場合に、当該圧縮成形体を断裂させるような亀裂が形成されやすい。このような亀裂は、圧縮成形体を貫通する空気層を形成するため、当該亀裂の形成により当該圧縮成形体の断熱性が低下することとなる。
これに対し、繊維材料を含有する圧縮成形体においては、当該圧縮成形体を屈曲させた場合でも、亀裂が形成されにくい。また、亀裂が形成された場合であっても、圧縮成形体内の繊維材料によって、当該亀裂による当該圧縮成形体の断裂が効果的に防止される。したがって、繊維材料は、断熱性の低下を伴わない優れた可撓性を圧縮成形体に付与することができる。
圧縮成形体が繊維材料を含有する場合、当該繊維材料は、例えば、当該圧縮成形体内において、分散され、不規則に配向した繊維とすることができる。このような繊維としては、無機材料からなる繊維(無機繊維)、又は有機材料からなる繊維(有機繊維)を用いることができる。
無機繊維としては、例えば、ガラス繊維や、アルミナ繊維等のセラミックス繊維を用いることができる。有機繊維としては、例えば、アラミド繊維、カーボン繊維、ポリエステル繊維を用いることができる。
また、圧縮成形体に含有される繊維としては、例えば、繊維の直径(繊維径)が一定の長繊維(フィラメント)を所定長さに切断して製造されるチョップド繊維を用いることができる。具体的には、例えば、チョップドガラス繊維を用いることができる。
チョップド繊維としては、例えば、平均繊維径が3〜15μmの範囲で平均長さが1〜20mmの範囲のものを用いることができ、好ましくは平均繊維径が6〜12μmの範囲
で平均長さが3〜9mmの範囲のものを用いることができる。チョップド繊維の繊維径が小さく、繊維長さが大きくなるほど、圧縮成形体の屈曲性等、可撓性が向上するとともに、当該圧縮成形体における変形に伴う亀裂の形成を効果的に防止することができる。
また、圧縮成形体に含有される繊維としては、例えば、繊維径及び繊維長が不均一な短繊維(ステープル繊維)を用いることができる。具体的に、例えば、アラミド短繊維を用いることができる。このアラミド短繊維としては、例えば、テレフタル酸ジクロライドとパラフェニレンジアミンの重縮合体であるパラフェニレンテレフタルアミドを乾式紡糸法により繊維化させたものを用いることができる。なお、ステープル繊維は、例えば、メルトブロー法により製造することができる。また、ステープル繊維としては、例えば、繊維径が0.1〜12μmの範囲のものを好ましく用いることができる。
上述のような繊維を用いることにより、圧縮成形体において、当該圧縮成形体を断裂させるような亀裂の発生を効果的に防止することができる。したがって、このような繊維を含有する圧縮成形体は、その断熱性の低下を伴うことなく柔軟に変形可能な、優れた可撓性を有することができる。
また、圧縮成形体に含有されるナノ粒子と繊維との比率は、当該圧縮成形体が備えるべき特性(例えば、断熱性、可撓性、耐熱性、低発塵性)に応じて適宜設定することができる。すなわち、圧縮成形体は、例えば、ナノ粒子を50〜99重量%の範囲で含有するとともに繊維を1〜50重量%の範囲で含有することができ、好ましくはナノ粒子を70〜99重量%の範囲で含有するとともに繊維を1〜30重量%の範囲で含有することができ、より好ましくはナノ粒子を80〜99重量%の範囲で含有するとともに繊維を1〜20重量%の範囲で含有することができる。
繊維又はその集合体の熱伝導率は、ナノ粒子又はその集合体の熱伝導率に比べて大きいため、圧縮成形体に含有される当該繊維の比率が増加すると、当該圧縮成形体の断熱性が低下する傾向がある。このため、圧縮成形体は、上述のように、ナノ粒子を主成分として含有し、繊維を添加剤(副成分)として含有することが好ましい。圧縮成形体に添加された繊維は、上述のとおり、当該圧縮成形体の断熱性を維持しつつ当該圧縮成形体に可撓性を付与することができる。したがって、このような繊維は、保形材又は補強材として添加されるということもできる。
また、繊維を含有する圧縮成形体の密度は、例えば、80〜400kg/mの範囲とすることができ、好ましくは100〜300kg/mの範囲とすることができ、より好ましくは120〜250kg/mの範囲とすることができる。
具体的に、例えば、圧縮成形体が、70〜99重量%の範囲の乾式ナノ粒子と、1〜30重量%の範囲のガラス繊維と、を含有する場合、ナノ粒子の比重と繊維の比重とが同程度であれば、当該圧縮成形体の密度は、上述のような範囲となる。
圧縮成形体の密度を増加させることにより、当該圧縮成形体の断熱性を高めることができる。これは、例えば、密度の増加に伴い、圧縮成形体内におけるナノ粒子の二次粒子間に形成される空隙の体積が低減されることによると考えられる。一方、圧縮成形体の密度が増加すると、当該圧縮成形体の剛性も増加する。
したがって、圧縮成形体の密度は、当該圧縮成形体が備えるべき断熱性と可撓性とのバランスを考慮して、上述のような適切な範囲に調整することが好ましい。なお、圧縮成形体の密度は、例えば、当該圧縮成形体を成形する際の圧縮条件によって調整することができる。
また、圧縮成形体が繊維材料を含有する場合、当該繊維材料は、例えば、予め所定の形状に形成された繊維基材とすることができる。このような繊維基材としては、無機繊維又は有機繊維の織布又は不織布を用いることができる。
また、圧縮成形体は、繊維材料を含有するか否かにかかわらず、結合剤(バインダー)をさらに含有することもできる。具体的に、バインダーとしては、例えば、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、PET樹脂等の有機バインダー、ガラスフリット等の無機バインダーを用いることができる。
バインダーの熱伝導率は、ナノ粒子又はその集合体の熱伝導率に比べて大きいため、圧縮成形体に含有されるバインダーの量が増加すると、当該圧縮成形体の断熱性が低下する傾向がある。このため、バインダーの含有量は可能な限り低減することが好ましい。具体的に、圧縮成形体におけるバインダーの含有量は、40重量%以下とすることが好ましく、20重量%以下とすることがより好ましい。
そして、圧縮成形体の断熱性を高めるという観点では、当該圧縮成形体は、バインダーを含有しないことが最も好ましい。この点、上述したような繊維材料を含有しない圧縮成形体、及び繊維材料を含有する圧縮成形体は、いずれもバインダーを含有することなく製造することができる。
断熱層10を構成する圧縮成形体は、ナノ粒子の粉末を圧縮して所定の形状に成形することにより製造することができる。すなわち、例えば、所定形状の型内にナノ粒子の粉末を敷き詰め、次いで当該型内で当該粉末を圧縮することにより、当該所定形状の圧縮成形体を得ることができる。また、例えば、ローラーを備えた圧縮成形装置にナノ粒子の粉末を連続的に供給し、当該ローラーによって当該粉末を圧縮することにより、長く連続的に延びる帯状の圧縮成形体を得ることができる。
また、繊維材料を含有する圧縮成形体を製造する場合には、ナノ粒子の粉末と当該繊維材料とを一体的に圧縮成形する。すなわち、例えば、ナノ粒子と繊維(例えば、チョップド繊維やステープル繊維)とを所定の重量比率で混合して、当該ナノ粒子の粉末内に当該繊維が分散された混合粉末を調製し、当該混合粉末を圧縮することにより、分散された当該繊維を含有する圧縮成形体を製造することができる。また、例えば、繊維基材(織布又は不織布)の片面又は両面にナノ粒子の粉末を敷き詰め、次いで、当該繊維基材上で当該粉末を圧縮することにより、当該繊維基材とナノ粒子の圧縮成形層とが積層された圧縮成形体を製造することができる。
一方、エアロゲルが充填された繊維体(エアロゲル繊維体)は、繊維基材にエアロゲルを充填することにより製造することのできる断熱性の構造体である。繊維基材としては、無機繊維又は有機繊維の織布又は不織布を用いることができる。繊維基材として、繊維が不規則に絡み合った不織布を用いることにより、繊維間にエアロゲルをより効果的に保持することができる。
また、繊維基材を構成する繊維としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維等の樹脂繊維、カーボン繊維、アルミナ繊維等のセラミックス繊維を用いることができる。
エアロゲルとしては、無機材料からなるエアロゲル(無機エアロゲル)又は有機材料からなるエアロゲル(有機エアロゲル)を用いることができる。無機エアロゲルを用いることにより、エアロゲル繊維体の耐熱性を効果的に高めることができる。
無機エアロゲルとしては、例えば、シリカエアロゲルやアルミナエアロゲルを用いることができる。中でも、シリカエアロゲルを用いることにより、エアロゲル繊維体の断熱性を効果的に高めることができる。
また、エアロゲル繊維体に含有されるエアロゲルと繊維基材との比率は、当該エアロゲル繊維体が備えるべき特性(例えば、断熱性、可撓性、耐熱性、発塵性)に応じて適宜設定することができる。
また、エアロゲル繊維体の密度は、例えば、20〜500kg/mの範囲とすることができ、好ましくは100〜300kg/mの範囲とすることができる。
また、エアロゲル繊維体は、バインダーをさらに含有することもできる。ただし、圧縮成形体の場合と同様に、エアロゲル繊維体においても、バインダーの含有量は可能な限り低減することが好ましく、当該エアロゲル繊維体はバインダーを含有しないことが最も好ましい。この点、上述したエアロゲル繊維体は、バインダーを含有することなく製造することができる。
断熱層10を構成するエアロゲル繊維体は、エアロゲルの原料が含浸された繊維基材を超臨界乾燥することにより製造することができる。そして、繊維間の空隙を埋めるエアロゲルは、当該エアロゲル内の微細孔により、エアロゲル繊維体内における空気の対流を効果的に防止することができる。このため、エアロゲル繊維体は、優れた断熱性を有することができる。
また、断熱層10は、赤外線反射剤又は赤外線吸収剤を含有することができる。赤外線反射剤は、赤外線を反射する特性を有するものであれば特に限られず、例えば、炭化珪素、酸化チタン、亜鉛華、酸化鉄等の赤外線反射性材料を用いることができ、当該赤外線反射性材料の粒子(赤外線反射性粒子)を好ましく用いることができる。赤外線吸収剤は、赤外線を吸収する特性を有するものであれば特に限られず、例えば、カーボン、黒鉛等の黒色材料(赤外線吸収性材料)を用いることができ、当該赤外線吸収性材料の粒子(赤外線吸収性粒子)を好ましく用いることができる。
断熱層10は、その表面又は内部に赤外線反射剤又は赤外線吸収剤を含有することができる。すなわち、例えば、断熱層10の内部に赤外線反射剤又は赤外線吸収剤を分散させることができる。また、例えば、断熱層10の表面又は内部に、赤外線反射剤又は赤外線吸収剤からなる層を形成することもできる。断熱層10における赤外線反射剤又は赤外線吸収剤の含有量は、例えば、5〜40重量%の範囲とすることができ、10〜30重量%の範囲とすることが好ましい。
本断熱材1の断熱層10は、上述したようなナノ粒子の圧縮成形体又はエアロゲル充填繊維成形体から構成されることにより、従来の無機繊維からなる断熱材に比べて、高い断熱性を有することができる。
すなわち、断熱層10の25℃における熱伝導率は、例えば、0.024W/m・K以下とすることができ、好ましくは0.020W/m・K以下とすることができ、より好ましくは0.018W/m・K以下とすることができる。また、断熱層10の80℃における熱伝導率は、例えば、0.035W/m・K以下とすることができ、好ましくは0.027W/m・K以下とすることができ、より好ましくは0.025W/m・K以下とすることができる。
さらに、断熱層10が赤外線反射剤又は赤外線吸収剤を含有する場合には、熱源からの輻射熱を効果的に遮断できるため、これらを含有しない場合に比べて、その断熱性を効果的に向上させることができる。
このように、断熱層10は優れた断熱性を有するため、十分な断熱性を維持しつつ薄型化することができる。具体的に、断熱層10の厚さは、例えば、1〜9mmの範囲とすることができ、好ましくは1〜5mmの範囲とすることができ、より好ましくは1〜4mmの範囲とすることができ、さらに好ましくは1〜3mmの範囲とすることができる。断熱層10の厚さを低減することにより、当該断熱層10の可撓性を向上させることもできる。
また、本断熱材1は、図1〜図3に示すように、断熱層10を被覆する多孔性の被覆層20を有する。図1〜図3に示す例において、この被覆層20は、袋状に形成され、その内部に断熱層10を収容する。被覆層20は、例えば、多孔性のシートから形成することができる。多孔性シートは、非多孔性シートに比べて、可撓性に優れている。
被覆層20を構成する多孔性シートとしては、多孔性の樹脂シートを好ましく用いることができる。多孔性樹脂シートとしては、延伸法により多孔化された樹脂シート(延伸樹脂シート)を好ましく用いることができる。この延伸樹脂シートとしては、一軸延伸法により多孔化されたもの及び二軸延伸法により多孔化されたもののいずれをも用いることができる。
延伸樹脂シートの多孔構造は、当該延伸樹脂シートの一方側の表面から他方側の表面まで複数の孔が三次元的に入り組んで形成された複雑な多層構造である。このため、本断熱材1が、延伸樹脂シートからなる被覆層20を有する場合には、当該被覆層20内の断熱層10から発生した塵埃が当該被覆層20外に漏出することを効果的に防止することができる。
延伸樹脂シートとしては、例えば、延伸法により多孔化された、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製シート(延伸PTFEシート)等のフッ素系樹脂製シート、ポリエチレン製シートやポリプロピレン製シート等のポリオレフィン系樹脂製シートを用いることができる。中でも、延伸PTFEシートを用いて被覆層20を形成することにより、当該被覆層20の耐熱性及び断熱性を効果的に高めることができる。
また、被覆層20を構成する多孔性シートの厚さは、例えば、10〜2000μmの範囲とすることができ、好ましくは30〜1000μmの範囲とすることができ、より好ましくは50〜800μmの範囲とすることができる。
多孔性シートの熱伝導率は、断熱層10の熱伝導率に比べて大きいため、当該多孔性シートの厚さを低減することにより、本断熱材1の断熱性を効果的に高めることができる。また、多孔性シートの厚さを低減することにより、被覆層20の可撓性を高めることもできる。
本断熱材1は、例えば、図1〜図3に示すように、断熱層10と、多孔性の2つの被覆用シート21,22と、から製造することができる。すなわち、まず、シート状に成形された1つの断熱層10を、一方の被覆用シート21と他方の被覆用シート22とで挟む。
次いで、互いに重なり合った、一方の被覆用シート21の外周部分21aと、他方の被覆用シート22の外周部分22aと、を接着して、断熱層10を被覆する袋状の被覆層20を形成する。
被覆用シート21,22の外周部分21a,22aの接着は、例えば、熱溶着や縫合により行うことができる。被覆用シート21,22が樹脂シートである場合には、外周部分21a,22aの接着は、熱溶着により行うことが好ましい。熱溶着を用いることにより、例えば、被覆層20の内部において断熱層10から発生した塵埃が、当該被覆層20の外周部分21a,22aから漏出することを効果的に防止することができる。
また、被覆用シート21,22の外周部分21a,22aを縫合する場合には、縫合された部分に、樹脂による目止め処理を施すことが好ましい。すなわち、まず、外周部分21a,22aの縫合された部分に樹脂粉末を塗布し、次いで当該樹脂粉末を加熱して溶融させ、溶融された樹脂を縫い目に浸み込ませる。これにより、被覆層20の内部において断熱層10から発生した塵埃が、当該被覆層20の外周部分21a,22aから漏出することを効果的に防止することができる。なお、この目止め用の樹脂としては、例えば、PTFE、PFA等のフッ素樹脂、変性フッ素樹脂、シリコーン、変性シリコーン、ポリアミド、ポリアミドイミド、PETを用いることができる。
また、縫合には、例えば、加熱により溶融する縫合糸(熱溶融性縫合糸)を用いることもできる。熱溶融性縫合糸は、加熱により溶融する樹脂からなる縫合糸であれば特に限られず、例えば、PTFE、PFA、FEP等の熱可塑性樹脂からなる縫合糸を用いることができる。
そして、この場合、まず、被覆用シート21,22の外周部分21a,22aを熱溶融性縫合糸で縫合し、次いで、当該熱溶融性縫合糸を構成する樹脂の融点以上の温度で当該外周部分21a,22aを加熱する。これにより、熱溶融性縫合糸を溶融させ、溶融された樹脂を縫い目に浸み込ませることができる。この結果、被覆層20の内部において断熱層10から発生した塵埃が、当該被覆層20の外周部分21a,22aから漏出することを効果的に防止することができる。
また、被覆層20を構成する2つの被覆用シート21,22の一方が多孔性のシートで、他方が非多孔性のシートであることとしてもよい。すなわち、例えば、被覆層20は、非多孔性の被覆用シート21と、多孔性の被覆用シート22と、から構成することができる。この場合、被覆層20のうち、非多孔性の被覆用シート21からなる部分からの発塵は確実に防止することができる。
非多孔性の被覆用シート21としては、例えば、耐熱性樹脂シートを好ましく用いることができる。耐熱性樹脂シートとしては、例えば、PFA、ポリアミド、ポリアミドイミド、又はPETのフィルムを好ましく用いることができる。
非多孔性の被覆用シート21は、多孔性の被覆用シート22のような孔構造を有しないため、当該多孔性の被覆用シート22に比べて、厚さが低減されたものを用いることができる。具体的に、非多孔性の被覆用シート21の厚さは、例えば、1〜100μmの範囲とすることができ、好ましくは5〜50μmの範囲とすることができ、より好ましくは8〜20μmの範囲とすることができる。
なお、被覆層20は、上述のように多孔性の2つの被覆用シート21,22から形成されるものに限られない。すなわち、被覆層20は、例えば、図4に示すように、断熱層10を包むように多孔性の1つの被覆用シートを折りたたみ、重ね合わされた当該被覆用シートの端部分23を、上述したような熱溶着や縫合により接着することにより形成することができる。この場合、本断熱材1は、幅方向の一方側にのみ、長手方向に延びる接着部分(図4に示す端部分23)を有することとなる。
また、本断熱材1は、断熱層10に積層された輻射反射層をさらに有することとしてもよい。この場合、被覆層20は、断熱層10及び輻射反射層を被覆する。輻射反射層は、輻射を反射する特性を有する層であれば特に限られず、例えば、輻射を反射する金属の薄膜とすることができる。具体的に、輻射反射層は、例えば、アルミニウム箔やステンレス箔から形成することができる。輻射反射層の厚さは、例えば、5〜100μmの範囲とすることができ、好ましくは10〜50μmの範囲とすることができる。
図5は、この場合の本断熱材1の一例についての断面図である。図5Aに示す例において、本断熱材1は、断熱層10の一方側に積層された輻射反射層30を有している。すなわち、アルミニウム箔等の金属薄膜からなる輻射反射層30は、シート状に形成された断熱層10の一方側の表面に沿って配置されている。また、図5Bに示す例において、本断熱材1は、断熱層10の一方側と他方側とにそれぞれ積層された2つの輻射反射層30a,30bを有している。また、図5Cに示す例において、本断熱材1は、一対の断熱層10a,10bの間に積層された輻射反射層30を有している。すなわち、この輻射反射層30は、一方の断熱層10aと他方の断熱層10bとの間に挟まれるよう配置されている。なお、輻射反射層30は、図5に示す例に限られないが、本断熱材1のうち熱源に近い位置に配置することが好ましい。
本断熱材1が輻射反射層30を有する場合、当該輻射反射層30によって熱源からの輻射熱を効果的に遮断することができるため、本断熱材1の断熱性を向上させることができる。すなわち、本断熱材1の熱伝導率は、輻射反射層30を有することによって、当該輻射反射層30を有しない場合に比べて、10〜20%低減することができる。
また、本断熱材1は、多孔性の筒状成形体からなる被覆層20を有することができる。図6は、この筒状成形体40の一例についての斜視図である。図6に示す例において、筒状成形体40は、その内部に、断熱層10を収容できる中空部41が形成されたチューブ状の成形体である。なお、筒状成形体40の断面形状は、図6に示すような円形に限られず、例えば、楕円形や多角形とすることもできる。
筒状成形体40は、その全体が多孔性の材料で一体的に成形されており、周方向に継ぎ目部分を有しない。すなわち、例えば、上述のように、被覆用シートからなる被覆層20を有する帯状の本断熱材1を製造する場合、当該被覆用シートの外周部分の全部又は一部を接着することにより、本断熱材1は、図2及び図3に示す外周部分21a,22aや図4に示す端部分23のような、長手方向に延びる継ぎ目部分を有することとなる。これに対し、筒状成形体40は、長手方向に延びる継ぎ目部分を有しない。したがって、被覆層20が筒状成形体40から構成される場合、本断熱材1の断熱性を特に優れたものとすることができる。
筒状成形体40を構成する材料は、適度な可撓性と強度とを有する被覆層20を形成できる多孔性材料であれば特に限られず、例えば、上述の被覆用シートと同様、多孔性の樹脂とすることができ、延伸法により多孔化された樹脂を好ましく用いることができる。延伸樹脂としては、一軸延伸法により多孔化されたもの及び二軸延伸法により多孔化されたもののいずれをも用いることができる。
より具体的に、延伸樹脂としては、例えば、延伸法により多孔化された、延伸PTFE等のフッ素系樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を用いることができる。中でも、延伸PTFEを用いて筒状成形体40を形成することにより、当該筒状成形体40からなる被覆層20の耐熱性及び断熱性を効果的に高めることができる。
また、筒状成形体40の厚さは、例えば、10〜2000μmの範囲とすることができ、好ましくは30〜1000μmの範囲とすることができ、より好ましくは50〜800μmの範囲とすることができる。
筒状成形体40は、例えば、多孔性樹脂シートを芯材の外周に巻き付け、当該芯材の外周に積層された当該多孔性樹脂シートを加熱により一体化することにより製造することができる。すなわち、例えば、図6に示すように所定の内径及び所定の厚さを有する筒状成形体40を製造する場合には、まず、当該所定内径と略同一の外径を有する円柱状芯材の外周に、当該所定厚さより薄い多孔性樹脂シートを複数回巻き付けて、当該円柱状芯材の外周に、複数層の当該多孔性樹脂シートが積層されてなる、当該所定厚さと略同一の厚さの多孔性樹脂層を形成する。次いで、この多孔性樹脂層を加熱することにより、積層された多孔性樹脂シートの接着表面を溶融させて、径方向に積層された複数の多孔性樹脂シート同士を融着させる。こうして、複数層の多孔性樹脂シートが熱融着により一体化して形成された筒状成形体40を得ることができる。なお、熱融着の条件を適切に設定することにより、多孔性樹脂シートの多孔性と同一又は類似の多孔性を有する筒状成形体40を得ることができる。
被覆層20が筒状成形体40からなる場合、本断熱材1は、当該筒状成形体40に、断熱層10を挿入してなるものとすることができる。すなわち、この場合、筒状成形体40に、上述したようなナノ粒子の圧縮成形体又はエアロゲルが充填された繊維体からなる断熱層10を挿入することにより、当該断熱層10と、当該断熱層10を被覆する当該筒状成形体40からなる被覆層20と、を有する本断熱材1を製造する。
また、本断熱材1は、断熱層10を被覆する多孔性の第二の被覆層をさらに有することもできる。この場合、筒状成形体40からなる被覆層20は、第二の被覆層で被覆された断熱層10を被覆することとなる。このような本断熱材1は、筒状成形体40に、予め多孔性の第二の被覆層で被覆された断熱層10を挿入することにより製造することができる。
第二の被覆層は、上述の最外層を構成する被覆層20と同様、多孔性の材料からなり、好ましくは延伸PTFE等のフッ素系樹脂といった多孔性の樹脂から形成される。第二の被覆層は、被覆層20と同一の又は異なる材料から形成することができる。すなわち、例えば、被覆層20及び第二の被覆層のいずれもがフッ素系樹脂製シート(特に延伸PTFEシート)から形成することができる。
また、第二の被覆層の厚さと、被覆層20の厚さと、の合計は、上述したように、10〜2000μmの範囲とすることが好ましく、30〜1000μmの範囲とすることがより好ましく、50〜800μmの範囲とすることが特に好ましい。この範囲において、第二の被覆層の厚さ及び被覆層20の厚さはそれぞれ任意に設定することができる。すなわち、例えば、第二の被覆層の厚さを可能な限り低減し、最外層を構成する被覆層20の厚さを十分確保することにより、本断熱材1の強度を効果的に確保することができる。具体的に、例えば、被覆層20の厚さが、第二の被覆層の厚さ以上となるよう、これらの厚さを設定することが好ましい。
図7は、筒状成形体40からなる被覆層20を有する本断熱材1の製造方法(以下、「本製造方法」という。)の一例に含まれる主な工程を示す説明図である。図8は、本製造方法により製造される本断熱材1の一例についての平面図である。図9は、図8に示すIX−IX線で切断した本断熱材1の断面図である。図10は、図8に示すX−X線で切断した本断熱材1の断面図である。
本製造方法においては、まず、図7Aに示すように、断熱層10と、第二の被覆層60(図7B参照)を形成するための被覆用シート50と、を準備する。この例において、断熱層10は、シート状に形成され、より具体的には、長手方向に延びる帯状に形成されている。
次いで、図7Bに示すように、被覆用シート50で断熱層10を包むことにより、当該断熱層10と、当該断熱層10を被覆する当該被覆用シート50からなる第二の被覆層60と、を有する複合体を形成する。なお、ここでは、1つの被覆用シート50を折りたたんで帯状の断熱層10を包むことにより複合体を形成する例を示している。
ここで、被覆用シート50は、断熱層10と接する表面の全部又は一部に形成された接着層を有することとしてもよい。この場合、接着層は、例えば、被覆用シート50の表面に接着剤を塗布することにより形成された粘着層とすることができる。被覆用シート50が接着層を有する場合、断熱層10と第二の被覆層60とを確実に一体化することができる。
また、被覆用シート50が接着層を有するか否かにかかわらず、当該被覆用シート50の端部の全部又は一部を上述のように熱溶着や縫合により接着してもよい。また、被覆用シート50を折りたたむだけで断熱層10を被覆できるのであれば、熱溶着や縫合といった接着処理は不要となる。
次いで、図7Cに示すように、上述のように予め第二の被覆層60で被覆された断熱層10を筒状成形体40に挿入する。すなわち、図7Cに示す例においては、筒状成形体40の一方の開口部から、帯状の断熱層10を長手方向(図7Cに示す矢印Xが指す方向)に挿入する。
なお、図7Cに示す筒状成形体40は、断面が四角形の円筒形状であるが、当該筒状成形体40としては、図6に示すような断面が円形のものを用いることもできる。すなわち、筒状成形体40は、多孔性を有することにより可撓性に優れるため、断熱層10の挿入に際して、当該断熱層10の外形状に対応する形状に容易に変形させることができる。具体的に、例えば、図6に示すような円筒形状の筒状成形体40を径方向に押し潰すことにより、図7Cに示すように変形させることができる。また、断熱層10、第二の被覆層60及び被覆層20を簡便且つ確実に一体化し、断熱性に優れた本断熱材1を製造する上では、筒状成形体40の内周長さは、当該断熱層10を被覆する第二の被覆層60の外周長さと略同一とすることが好ましい。
また、この例では、筒状成形体40への挿入に先立って、断熱層10を第二の被覆層60で被覆しているため、当該断熱層10の当該筒状成形体40への挿入を円滑に行うことができる。すなわち、例えば、筒状成形体40及び被覆用シート50のいずれもが延伸PTFE等のフッ素系樹脂からなる場合には、当該筒状成形体40と第二の被覆層60との間に発生する摩擦力を効果的に低減することができるため、帯状の断熱層10を、チューブ状の当該筒状成形体40の長手方向に簡便且つ確実に挿入することができる。さらに、被覆用シート50が上述のように接着層を有する場合には、挿入後においても、断熱層10と第二の被覆層60との一体性を効果的に維持することができる。
そして、図7Dに示すように、断熱層10が挿入された筒状成形体40の長手方向の端部を封止することにより、帯状の本断熱材1を得る。この封止は、例えば、上述の被覆用シートの場合と同様に、重ね合わされた筒状成形体40の端部同士を熱溶着や縫合によって接着することにより実施できる。なお、筒状成形体40の長手方向両端部のうち、断熱層10を挿入する側と反対側の端部(開口部)は、挿入前に封止しておいてもよい。
こうして製造される本断熱材1は、図7D、図8、図9及び図10に示すように、断熱層10と、当該断熱層10を被覆する第二の被覆層60と、当該断熱層10及び第二の被覆層60を被覆する被覆層20と、を有することとなる。また、本断熱材1は、筒状成形体40の長手方向端部を封止することにより形成された端部分24a,24bを被覆層20の長手方向端部に有することとなる。
本製造方法により製造される本断熱材1は、断熱性及び施工性に優れたものとなる。すなわち、上述の図2〜図4に示す例のように、被覆層20を被覆用シートから形成する場合、帯状の本断熱材1は、その長手方向において、当該被覆用シートの端部から形成され、内部に断熱層10を含まない接着部分(図2及び図3に示す外周部分21a,22aや図4に示す端部分23)を有することとなる。
これに対し、被覆層20を筒状成形体40から形成する場合、本断熱材1は、図7D、図8〜図10に示すように、長手方向の両端部に端部分24a,24bを有するものの、長手方向に延びる接着部分は有しない。したがって、このような接着部分に起因する断熱性の低下を効果的に抑制することができる。すなわち、筒状成形体40から形成された被覆層20を有する本断熱材1は、被覆用シートから形成された当該被覆層20を有する場合に比べて、優れた断熱性を確実に有することができる。
また、被覆層20を筒状成形体40から形成することにより、本断熱材1の施工性を高めることもできる。すなわち、例えば、所定長さの配管の外周に、帯状の本断熱材1を螺旋状に巻き付けて施工する場合、本断熱材1が長手方向に延びる接着部分を有しないことにより、本断熱材1を隙間なく簡便に施工できる。
また、第二の被覆層60を有する本断熱材1は、低発塵性に優れたものとすることができる。すなわち、この場合、本断熱材1は、最外層を構成する被覆層20に加えて、断熱層10を被覆する第二の被覆層60を有することにより、当該断熱層10から発生した塵埃の漏出をより効果的に抑制することができる。
なお、本断熱材1は、被覆層20が筒状成形体40からなる場合に限られず、例えば、被覆層20が被覆用シートからなる場合であっても、第二の被覆層60を有することができる。図11は、この場合の本断熱材1の一例についての平面図である。図12は、図11に示すXII−XII線で切断した本断熱材1の断面図である。
図11及び図12に示す例に係る本断熱材1は、被覆用シートの端部を接着して形成した筒状の袋に、予め第二の被覆層60で被覆された断熱層10を挿入することにより製造することができる。すなわち、この場合、例えば、まず、被覆用シートを折りたたみ、重ね合わされた長手方向に延びる端部を接着することにより、長手方向の両端又は一方端が開口した筒状の袋を形成する。次いで、上述の筒状成形体40を用いる場合と同様に(図7C参照)、第二の被覆層60で被覆された断熱層10を、被覆用シートからなる袋の一方の開口部から長手方向に挿入する。そして、袋の長手方向両端部を封止することにより、本断熱材1を得る。このようにして製造される本断熱材1は、図11及び図12に示すように、長手方向の両端部に形成された端部分24a,24bに加え、長手方向に延びる接着部分である端部分25を有することとなる。
本断熱材1は、上述のような断熱層10及び被覆層20を有することにより、断熱性を効果的に維持しつつ薄型化することができる。すなわち、断熱層10が断熱性に優れたナノ粒子の圧縮成形体又はエアロゲル繊維体から構成されるため、本断熱材1は、その厚さを従来の断熱材のそれより低減しつつ、従来の断熱材と同等以上の断熱性を発揮することができる。
また、本断熱材1は、優れた断熱性に加えて、可撓性、耐熱性、低発塵性をも兼ね備えることができる。ここで、本断熱材1の特に好ましい態様について説明する。
好ましい態様の第一の例に係る本断熱材1は、乾式シリカの圧縮成形体からなる断熱層10と、延伸PTFEシート又は延伸PTFEの筒状成形体40からなる被覆層20と、を有し、当該圧縮成形体は、分散された繊維をさらに含有し、バインダーを含有しない。
乾式シリカは、親水性フュームドシリカ又は疎水性フュームドシリカのシングルナノ粒子である。圧縮成形体に含有される繊維は、チョップドガラス繊維又はアラミド短繊維である。
この圧縮成形体は、繊維が添加された、乾式シリカを主成分とする成形体である。すなわち、この圧縮成形体は、乾式シリカを80〜95重量%の範囲で含有し、繊維を5〜20重量%の範囲で含有している。また、圧縮成形体は、厚みが1〜3mmの範囲のシート状であり、密度は150〜250kg/mの範囲であり、25℃における熱伝導率は0.015〜0.018W/m・Kの範囲である。
一方、被覆層20を構成する延伸PTFEシート又は筒状成形体40は、平均孔径が0.1〜0.45μmの範囲であり、厚みが50〜100μmの範囲であり、25℃における熱伝導率は0.03〜0.04W/m・Kの範囲である。
そして、これら断熱層10及び被覆層20を有する本断熱材1は、25℃における熱伝導率が0.017〜0.020W/m・Kの範囲であり、優れた断熱性を有している。さらに、本断熱材1は、この断熱性を維持しつつ、例えば、外径が6〜25mmの範囲の細い配管の外周に沿って施工可能な優れた可撓性を有している。また、本断熱材1は、0℃〜250℃で使用可能な優れた耐熱性を有している。また、断熱層10が延伸PTFEシートの袋又は筒状成形体40である被覆層20により被覆されているため、本断熱材1の発塵性は顕著に低減されている。特に、被覆層20が筒状成形体40からなる場合には、上述のとおり、長手方向に延びる接着部分がないため、当該接着部分を有する場合に比べて、本断熱材1の熱伝導率を効果的に低減して優れた断熱性を達成できるとともに、当該接着部分に由来する発塵を確実に回避することができる。
好ましい態様の第二の例に係る本断熱材1は、エアロゲル繊維体からなる断熱層10と、延伸PTFEシート又は延伸PTFEの筒状成形体40からなる被覆層20と、を有し、バインダーを含有しない。このエアロゲル繊維体は、PET繊維の不織布(繊維基材)に、シリカエアロゲルが充填されることにより構成されている。
このエアロゲル繊維体は、厚みが2〜6mmの範囲のシート状であり、密度は100〜200kg/mの範囲であり、25℃における熱伝導率は0.012〜0.020W/m・Kの範囲である。
一方、被覆層20を構成する延伸PTFEシート又は筒状成形体40は、平均孔径が0.1〜0.45μmの範囲であり、厚みが50〜100μmの範囲であり、25℃における熱伝導率は0.03〜0.04W/m・Kの範囲である。
そして、これら断熱層10及び被覆層20を有する本断熱材1は、25℃における熱伝導率が0.015〜0.018W/m・Kの範囲であり、優れた断熱性を有している。さらに、本断熱材1は、この断熱性を維持しつつ、例えば、外径が6〜25mmの範囲の細い配管の外周に沿って施工可能な優れた可撓性を有している。また、本断熱材1は、0〜250℃で使用可能な優れた耐熱性を有している。また、断熱層10が延伸PTFEシートの袋又は筒状成形体40である被覆層20により被覆されているため、本断熱材1の発塵性は顕著に低減されている。特に、被覆層20が筒状成形体40からなる場合には、上述の第一の例と同様、本断熱材1の断熱性及び低発塵性を効果的に高めることができる。
このように、本断熱材1は、優れた断熱性に加えて、変形した場合にも断裂することなく当該断熱性を維持できる優れた可撓性を有している。この点、本断熱材1を変形させる場合には、被覆層20に形成された孔を介して空気が速やかに出入りできることによっても、本断熱材1の可撓性が高められている。
また、上述のように、非多孔性の被覆用シート21と、多孔性の被覆用シート22と、から構成される被覆層20を有する本断熱材1を、断熱の対象とする構造体の表面に施工する場合には、当該多孔性の被覆用シート22から構成される部分が当該構造体の表面側となるよう配置する。すなわち、例えば、本断熱材1を、外径が比較的小さい、加熱された流体を輸送する配管の外周に施工する場合には、被覆層20のうち、多孔性の被覆用シート22から構成される部分が当該配管の径方向内側に配置され、非多孔性の被覆用シート21から構成される部分が当該径方向外側に配置される。
これにより、本断熱材1の可撓性を利用して、当該本断熱材1を配管の外周に適切に巻きつけることができるとともに、施工後における当該本断熱材1からの発塵を極めて効果的に防止することができる。
このような優れた特性を備える本断熱材1は、例えば、半導体、液晶、電子部品の製造装置に施工される断熱材として好ましく用いることができる。特に、近年、これらの製造装置の小型化に伴い、例えば、当該製造装置に接続される、加熱された流体を輸送するための配管の外径もまた低減されている。
この点、本断熱材1は、その優れた可撓性によって、このような細い配管の外周に沿って適切に施工することができ、しかも、施工された状態において、優れた断熱性、耐熱性、低発塵性を維持することができる。
図13は、本実施形態に係る断熱構造(以下、「本構造2」という。)の一例についての斜視図である。図13に示すように、本構造2は、断熱の対象となる配管70と、当該配管70の外周に複数回巻きつけられた本断熱材1と、を有している。なお、図13においては、説明の便宜上、配管70の外周を被覆する本断熱材1の一部を省略し、当該配管70を露出させて図示している。
この配管70は、例えば、加熱された流体を輸送するための、半導体製造装置の配管である。小型化された半導体製造装置においては、この配管70の外径は、例えば、6〜25mmの範囲となる。また、本断熱材1が接触する配管70の温度は、例えば、150〜200℃の範囲となる。
本構造2において特徴的な点の一つは、このような細い配管70の外周に、シート状の本断熱材1が複数回重なり合うように施工することにより、図13に示すように、当該本断熱材1が積層された多層の断熱部材が形成されている点である。このような本構造2は、上述のように、本断熱材1が、高い断熱性を維持しつつ薄型化でき、且つ優れた可撓性を有することにより実現することができる。
図14は、このような本構造2の一例についての断面図である。図14に示す例において、本構造2は、配管70と、当該配管70の外周に巻きつけられた第一の本断熱材1aと、さらに当該第一の本断熱材1aの外周に巻きつけられた第二の本断熱材1bと、を有している。すなわち、配管70の外周には、径方向において第一の本断熱材1aと第二の本断熱材1bとが積層されている。
そして、第一の本断熱材1a及び第二の本断熱材1bには、周方向の継ぎ目である第一の目地部分Ma及び第二の目地部分Mbがそれぞれ形成されている。ここで、第一の目地部分Maと第二の目地部分Mbとは周方向において互いにずれた位置に形成されている。すなわち、第一の本断熱材1aの第一の目地部分Maは、第二の本断熱材2により被覆されている、より具体的には、第一の目地部分Maと第二の目地部分Mbとは、配管70を挟んで対向する位置に形成されている。
このように、配管70の外周に複数層の本断熱材1a,1bを配置する場合に、当該配管70の径方向において隣接する目地部分Ma,Mbを、周方向において互いにずれた位置に形成して、一方の本断熱材1aの目地部分Maを他方の本断熱材1bで被覆することにより、当該複数の目地部分Ma,Mbによる本構造2の断熱特性の低下を効果的に抑制することができる。
また、本構造2は、帯状の本断熱材1を配管70の外周に螺旋状に巻き付けることにより形成されたものとすることもできる。図15は、この場合の本構造2の一例についての平面図である。図16は、図15に示すXVI−XVI線で切断した本構造2の断面図である。なお、図16において、本断熱材1の内部構造については図示を省略している。
図15及び図16に示す例において、本構造2は、配管70と、当該配管70の外周に螺旋状に巻き付けられた本断熱材1と、を有している。ここで、本断熱材1は、上述の図11及び図12に示すように、長手方向に延びる端部分25を有している。このため、配管70の長手方向において本断熱材1の一部と他の一部とが重なり合う部分に端部分25が配置されることになる。この端部分25は、内部に断熱層10を有しない継ぎ目部分であるため、本断熱材1のうち断熱性に劣る部分であるといえる。
そこで、図15及び図16に示す例では、端部分25を、当該端部分25と隣接する本断熱材1の一部に対して径方向に重なるよう配置している。したがって、本構造2においては、端部分25による断熱性の低下を効果的に抑制することができている。なお、ここでは、端部分25が、隣接する本断熱材1の一部に対して、径方向外側に重なる例を示しているが、これに限られず、当該端部分25は、隣接する本断熱材1の一部に対して、径方向内側に重なるように配置されてもよい。すなわち、この場合、端部分25は、隣接する本断熱材1の一部と、配管70の外周と、の間に挟まれて配置されることとなる。
次に、本断熱材1の具体的な実施例について説明する。
実施例1においては、断熱層10の可撓性及び断熱性を評価した。断熱層10としては、まず、親水性フュームドシリカ(Fumed Silica AEROSIL300、日本アエロジル株式会社)と、チョップドガラス繊維(CS6J−888、日東紡績株式会社)と、を含有する圧縮成形体を製造した。すなわち、まず、親水性フュームドシリカを90重量%含有し、チョップドガラス繊維を10重量%含有する混合粉末を調製した。そして、2.1g、4.5g、6.0g、7.5g又は9.0gの混合粉末を、100mm×150mm×2mmの型内に敷き詰め、圧縮成形した。このとき、圧縮条件を調整することにより、密度が70kg/m、150kg/m、200kg/m、250kg/m又は300kg/mである5種類の圧縮成形体(断熱層A1〜A5)を製造した。
また、同様にして、90重量%の疎水性フュームドシリカ(AEROSIL R974、日本アエロジル株式会社)と10重量%のチョップドガラス繊維(CS6J−888、日東紡績株式会社)とを含有する、密度が70kg/mである圧縮成形体(断熱層B)を製造した。
なお、親水性フュームドシリカの平均粒子径は9nmであり、疎水性フュームドシリカの平均粒子径は9nmであり、チョップドガラス繊維の平均直径は11μm、平均長さは6mmであった。
また、断熱層10として、PET繊維の不織布にシリカエアロゲルが充填されてなる、密度が130kg/mであるエアロゲル繊維体(SPACELOFT2200、Aspen Aerogels Inc.)(断熱層C1)、及びカーボン繊維の不織布にシリカエアロゲルが充填されてなる、密度が170kg/mであるエアロゲル繊維体(SPACELOFT2250、Aspen Aerogels Inc.)(断熱層C2)を準備した。なお、これら8種類の断熱層A1〜A5,B,C1,C2の厚さは、いずれも2mmであった。
そして、これら8種類の断熱層A1〜A5,B,C1,C2の各々について、その可撓性を評価するとともに、25℃及び80℃における熱伝導率を測定した。可撓性は、外径が15mmのパイプの外周に、各断熱層を巻きつけて、巻きつけられた当該各断熱層の外観を観察することにより評価した。
熱伝導率は、熱伝導率測定装置(HC−110、英弘精機株式会社)を用い、所定の規格(JIS−A1412、ASTM−C518、ISO8301)に準拠した熱流計法により測定した。熱伝導率の測定には、各断熱層を直径60mmの円板状に成形した試験体を用いた。
図17に、8種類の断熱層A1〜A5,B,C1,C2の各々について、密度(kg/m)、可撓性の評価結果、25℃における熱伝導率(W/m・K)、80℃における熱伝導率(W/m・K)をそれぞれ示す。
図17において、可撓性は、「+」、「++」、「+++」、及び「++++」の4段階で評価した結果を示す。最も優れた評価「++++」が得られた断熱層A1,Bは、パイプに施工された状態においても、しわの形成は見られず、当該パイプの外周に密着して配置することができた。評価「+++」が得られた断熱層A2,C1は、パイプに施工された状態で、僅かにしわの形成が見られたが、当該パイプの外周に沿って良好に配置することができた。評価「++」が得られた断熱層A3,A4,C2は、パイプに施工された状態で、しわの形成が見られたが、当該パイプの外周に沿って配置可能な柔軟性を有していた。評価「+」が得られた断熱層A5は、剛性が高く、パイプの外周に沿って配置することができなかった。
また、図17に示すように、全ての断熱層は、25℃における熱伝導率が0.030W/m・K以下であり、優れた断熱性を有していた。中でも、断熱層A2,A3,A4,A5,C1,C2は、25℃における熱伝導率が0.020W/m・K以下、80℃における熱伝導率が0.025W/m・K以下であり、特に優れた断熱性を有していた。
このように、親水性フュームドシリカの圧縮成形体である5つの断熱層A1〜A5のうち、密度が150〜250kg/mの範囲に調整された3つの断熱層A2,A3,A4は、優れた断熱性と可撓性とを兼ね備えていた。また、エアロゲル繊維体である2つの断熱層C1,C2はいずれも優れた断熱性と可撓性とを兼ね備えており、特に、PET繊維基材を有する断熱層C1は、断熱性及び可撓性のいずれについてもより優れていた。
また、疎水性フュームドシリカの圧縮成形体である断熱層Bは、密度が同一の親水性フュームドシリカの圧縮成形体である断熱層A1に比べて、25℃及び80℃における熱伝導率が低かった。これは、疎水性フュームドシリカは、親水性フュームドシリカに比べて吸湿性が低いことに基づく結果と考えられた。
実施例2においては、被覆層20の可撓性及び断熱性を評価した。被覆層20としては、厚さが0.60mmである延伸PTFEシート(ソフトシール、ニチアス株式会社)(被覆層D1)と、厚さが0.08mmである延伸PTFEシート(ポアフロンWP020−80、住友電気工業株式会社)(被覆層D2)と、厚さが0.90mmであるガラスクロス(ガラス繊維の織布)(マリンテックスクロス、ニチアス株式会社)(被覆層E1)と、厚さが1.00mmであるフッ素コーティングが施されたガラスクロス(フッ素含浸ガラスクロス、ニチアス株式会社)(被覆層E2)と、を準備した。そして、これら4種類の被覆層D1,D2,E1,E2の各々について、上述の実施例1と同様に、その可撓性を評価するとともに、25℃における熱伝導率を測定した。
図18に、4種類の被覆層D1,D2,E1,E2の各々について、厚さ(mm)、可撓性の評価結果、25℃における熱伝導率(W/m・K)をそれぞれ示す。図18に示すように、全ての被覆層は可撓性に優れており、特に、極めて薄い被覆層D2は、特に優れた可撓性を有していた。また、延伸PTFEシートである被覆層D1,D2は、ガラスクロスである被覆層E1,E2に比べて、熱伝導率が顕著に低く、優れた断熱性を有していた。
実施例3においては、断熱層10及び被覆層20を有する本断熱材1の断熱性及び発塵性を評価した。
本断熱材1としては、上述の実施例1で製造した2種類の断熱層A3又は断熱層C1と、3種類の被覆層D1,D2,E1と、を互いに異なる組み合わせで有する6種類の断熱材F1〜F6を製造した。具体的には、断熱層C1及び被覆層E1からなる断熱材F1、断熱層A3及び被覆層E1からなる断熱材F2、断熱層C1及び被覆層D1からなる断熱材F3、断熱層A3及び被覆層D1からなる断熱材F4、断熱層C1及び被覆層D2からなる断熱材F5、断熱層A3及び被覆層D2からなる断熱材F6をそれぞれ製造した。
なお、延伸PTFEシートからなる被覆層D1,D2を用いた場合には、当該被覆層D1,D2の外周部分は熱溶着により封止し、ガラスクロスからなる被覆層E1を用いた場合には、当該被覆層E1の外周部分はガラス糸で縫合することにより封止した。
そして、これら6種類の断熱材F1〜F6の各々について、上述の実施例1と同様に、25℃及び80℃における熱伝導率を測定した。また、6種類の断熱材F1〜F6の各々について、発塵性の評価も行った。
発塵性の評価においては、まず、クリーン化した所定容積のチャンバー内に、振動可能な試料台を備えた振動装置(BALL VIBRATORS、エクセン株式会社)と、パーティクルカウンター(KC−22B、株式会社オンテック)と、を設置した。
そして、6種類の断熱材F1〜F6のいずれか1つを、振動装置の試料台に載置し、次いで試料台の振動を開始した。次いで、試料台を1分間振動させた後、振動を停止し、パーティクルカウンターによって、チャンバー内で発生した微粒子の数を1分間測定した。なお、比較例として、試料台に何も載せることなく同様に微粒子の数を測定した。
図19に、6種類の断熱材F1〜F6の各々について、25℃における熱伝導率(W/m・K)、及び80℃における熱伝導率(W/m・K)をそれぞれ示す。図19に示すように、ガラスクロスからなる被覆層E1を有する2種類の断熱材F1,F2は、いずれも25℃における熱伝導率が0.025W/m・K以下、80℃における熱伝導率が0.030W/m・K以下であり、優れた断熱性を有していた。さらに、延伸PTFEシートからなる被覆層D1,D2を有する4種類の断熱材F3〜F6は、いずれも25℃における熱伝導率が0.020W/m・K以下、80℃における熱伝導率が0.025W/m・K以下であり、特に優れた断熱性を有していた。
図20、図21、及び図22に発塵性の評価結果を示す。図20は、被覆層E1を有する2種類の断熱材F1,F2及び比較例についての結果を示し、図21は、被覆層D1を有する2種類の断熱材F3,F4及び比較例についての結果を示し、図22は、被覆層D2を有する2種類の断熱材F5,F6及び比較例についての結果を示している。
図20〜図22において、横軸は、測定された微粒子のサイズ(直径)を示し、縦軸は、チャンバー内の300cmの空気中で測定された各サイズの微粒子の数(個/300cm)を示す。また、図20〜図22において、白抜きの棒グラフは比較例の結果を示し、黒塗りの棒グラフはエアロゲル繊維体である断熱層C1を有する断熱材F1,F3,F5の結果を示し、ハッチングを付した棒グラフは親水性フュームドシリカの圧縮成形体である断熱層A3を有する断熱材F2,F4,F6の結果を示す。
図20に示すように、ガラスクロスからなる被覆層E1を有する2種類の断熱材F1,F2については、比較例においては検出されないサイズの微粒子が検出され、しかも検出された各サイズの微粒子の数は比較例のそれに比べて多かった。また、エアロゲル繊維体からなる断熱層C1を有する断熱材F1について検出された微粒子の数は、圧縮成形体からなる断熱層A3を有する断熱材F2のそれよりも多かった。
図21に示すように、厚さが0.60mmの延伸PTFEからなる被覆層D1を有する2種類の断熱材F3,F4については、測定された微粒子の数は、比較例と同程度であった。すなわち、これらの断熱材F3,F4の発塵性は極めて低いことが確認された。
図22に示すように、厚さが0.08mmの延伸PTFEからなる被覆層D2とエアロゲル繊維体からなる断熱層C1とを有する断熱材F5について測定された微粒子の数は、比較例と同程度であった。また、被覆層D2と圧縮成形体からなる断熱層A3とを有する断熱材F6について測定された微粒子の数は、比較例よりも僅かに多かった。ただし、この断熱材F6についても、比較例において検出されないサイズの微粒子は全く検出されなかった。すなわち、これらの断熱材F5,F6の発塵性は極めて低いことが確認された。
このように、エアロゲル繊維体からなる断熱層C1又は親水性フュームドシリカの圧縮成形体からなる断熱層A3と、延伸PTFEシートからなる被覆層D1,D2と、を有する断熱材F3〜F6は、いずれも優れた断熱性と、低発塵性と、を兼ね備えていた。
実施例4においては、輻射反射層30の有無及び配置位置が断熱材の断熱性に与える影響を評価した。断熱材としては、上述の図5Cに示すように、積層された第一の断熱層10a及び第二の断熱層10bと、当該断熱層10a,10bを被覆する被覆層20と、を有するものを使用した。
各断熱層10a,10bとしては、カーボン繊維の不織布にシリカエアロゲルが充填されてなる、密度が130kg/m、厚さが3mmのエアロゲル繊維体(Pyrogel3350、Aspen Aerogels Inc.)を使用した。被覆層20としては、厚さが0.60mmである延伸PTFEシート(ソフトシール、ニチアス株式会社)を使用した。輻射反射層30としては、厚さが15μmのアルミニウム箔(東洋アルミニウム株式会社)を使用した。
そして、第一の例では、第一の断熱層10a、第二の断熱層10b及び被覆層20を有し、輻射反射層30を有しない断熱材G1を製造した。また、第二の例では、上記断熱材G1において第一の断熱層10aの外側表面(第二の断熱層10bに接している表面と反対側の表面)に輻射反射層30を設けた断熱材G2を製造した。また、第三の例では、上記断熱材G1において第一の断熱層10aと第二の断熱層10bとの間に輻射反射層30を設けた断熱材G3(図5Cに示すような構造を有する断熱材)を製造した。また、第四の例では、上記断熱材G1において第二の断熱層10bの外側表面(第一の断熱層10aに接している表面と反対側の表面)に輻射反射層30を設けた断熱材G4を製造した。
そして、各断熱材G1〜G4について、上述の実施例1と同様に、25℃、80℃及び100℃における熱伝導率を測定した。熱伝導率の測定においては、各断熱材G1〜G4の第一の断熱層10a側に熱源を配置した。すなわち、第二の例に係る断熱材G2は、断熱層10a,10bの熱源側に輻射反射層30を有し、第四の例に係る断熱材G4は、断熱層10a,10bの熱源と反対側に輻射反射層30を有することとした。
図23に、4種類の断熱材G1〜G4の各々について、25℃、80℃及び100℃における熱伝導率(W/m・K)の測定結果を示す。図23に示すように、輻射反射層30を有する3種類の断熱材G2〜G4の熱伝導率は、当該輻射反射層30を有しない断熱材G1のそれに比べて低減された。特に、輻射断熱層30を熱源側に有する断熱材G2の熱伝導率が低かった。
すなわち、輻射反射層30を設けることにより断熱性が向上した。また、断熱性の向上は、特に、輻射断熱層30を熱源側に配置した場合に顕著であった。すなわち、熱源に近い位置に輻射反射層30を配置することが好ましいことが示された。
実施例5においては、輻射反射層30を構成する材料が断熱材の断熱性に与える影響を評価した。断熱材としては、図5Aに示すように、断熱層10と、当該断熱層10の一方側の表面に形成された輻射反射層30と、当該断熱層10及び輻射反射層30を被覆する被覆層20と、を有するものを使用した。
断熱層10としては、カーボン繊維の不織布にシリカエアロゲルが充填されてなる、密度が130kg/m、厚さが3mmのエアロゲル繊維体(Pyrogel3350、Aspen Aerogels Inc.)を使用した。被覆層20としては、厚さが0.60mmである延伸PTFEシート(ソフトシール、ニチアス株式会社)を使用した。
輻射反射層30としては、厚さが15μmのアルミニウム箔(東洋アルミニウム株式会社)、当該アルミニウム箔の表面に蒸着により銀薄膜を形成した銀/アルミニウム箔、当該アルミニウム箔の表面に蒸着により金薄膜を形成した金/アルミニウム箔のいずれかを使用した。
すなわち、輻射反射層30を有しない断熱材H1、アルミニウム箔からなる輻射反射層30を有する断熱材H2、厚さ100nmの銀薄膜が形成されたアルミニウム箔からなる輻射反射層30を有する断熱材H3、厚さ200nmの銀薄膜が形成されたアルミニウム箔からなる輻射反射層30を有する断熱材H4、厚さ300nmの銀薄膜が形成されたアルミニウム箔からなる輻射反射層30を有する断熱材H5、及び厚さ300nmの金薄膜が形成されたアルミニウム箔からなる輻射反射層30を有する断熱材H6を製造した。
そして、各断熱材H1〜H6について、上述の実施例1と同様に、25℃、80℃及び100℃における熱伝導率を測定した。熱伝導率の測定においては、各断熱材H1〜H6の輻射反射層30側に熱源を配置した。
図24に、6種類の断熱材H1〜H6の各々について、25℃、80℃及び100℃における熱伝導率(W/m・K)の測定結果を示す。図24に示すように、輻射反射層30を有する5種類の断熱材H2〜H6の熱伝導率は、当該輻射反射層30を有しない断熱材H1のそれに比べて低減された。すなわち、いずれの材料からなる輻射反射層30を設けることによっても断熱性が向上した。
実施例6においては、断熱層10における赤外線反射性粒子の有無及び含有量が当該断熱層10の断熱性に与える影響を評価した。赤外線反射性粒子としては、炭化珪素粒子(Silcar−G14、山本染料化学品株式会社)を使用した。
そして、断熱層10としては、親水性フュームドシリカ(Fumed Silica AEROSIL300、日本アエロジル株式会社)と、チョップドガラス繊維(CS6J−888、日東紡績株式会社)と、上記の赤外線反射性粒子と、を含有する圧縮成形体を使用した。
すなわち、フュームドシリカ90重量%及びガラス繊維10重量%を含有する断熱層J1、フュームドシリカ80重量%、ガラス繊維10重量%及び炭化珪素粒子10重量%を含有する断熱層J2、フュームドシリカ70重量%、ガラス繊維10重量%及び炭化珪素粒子20重量%を含有する断熱層J3、フュームドシリカ60重量%、ガラス繊維10重量%及び炭化珪素粒子30重量%を含有する断熱層J4を製造した。いずれの断熱層J1〜J4も密度は200kg/mであった。
なお、圧縮成形体は、上述の実施例1と同様に、親水性フュームドシリカ、チョップドガラス繊維及び赤外線反射性粒子の混合粉末の圧縮成形により製造した。そして、各断熱材J1〜J4について、上述の実施例1と同様に、25℃、80℃及び100℃における熱伝導率を測定した。
図25に、4種類の断熱材J1〜J4の各々について、25℃、80℃及び100℃における熱伝導率(W/m・K)の測定結果を示す。図25に示すように、80℃及び100℃において、赤外線反射性粒子を含有する3種類の断熱材J2〜J4の熱伝導率は、当該赤外線反射性粒子を含有しない断熱材J1のそれに比べて低減された。すなわち、赤外線反射性粒子を含有することにより断熱性が向上した。
1 断熱材、2 断熱構造、10,10a,10b 断熱層、20 被覆層、21,22 被覆用シート、21a,22a 外周部分、23,24a,24b,25 端部分、30,30a,30b 輻射反射層、40 筒状成形体、41 中空部、50 被覆用シート、60 第二の被覆層、70 配管。

Claims (13)

  1. ナノ粒子の圧縮成形体又はエアロゲルが充填された繊維体からなる断熱層と、
    前記断熱層を被覆する多孔性の被覆層と、
    を有する
    ことを特徴とする断熱材。
  2. 前記断熱層は、前記ナノ粒子の圧縮成形体からなり、
    前記圧縮成形体は、繊維材料をさらに含有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の断熱材。
  3. 前記ナノ粒子は、乾式シリカ又は湿式シリカである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の断熱材。
  4. 前記断熱層は、前記エアロゲルが充填された繊維体からなり、
    前記エアロゲルは、シリカエアロゲルである
    ことを特徴とする請求項1に記載の断熱材。
  5. 前記被覆層は、延伸法により多孔化された樹脂からなる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の断熱材。
  6. 前記被覆層は、多孔性の筒状成形体からなる
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の断熱材。
  7. 前記断熱層を被覆する多孔性の第二の被覆層をさらに有し、
    前記筒状成形体からなる被覆層は、前記第二の被覆層で被覆された前記断熱層を被覆する
    ことを特徴とする請求項6に記載の断熱材。
  8. 前記筒状成形体に、前記断熱層を挿入してなる
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の断熱材。
  9. 前記断熱層に積層された輻射反射層をさらに有し、
    前記被覆層は、前記断熱層及び前記輻射反射層を被覆する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の断熱材。
  10. 前記断熱層は、赤外線反射剤又は赤外線吸収剤を含有する
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の断熱材。
  11. 断熱の対象となる配管と、
    前記配管の外周に複数回巻きつけられた請求項1乃至10のいずれかに記載の断熱材と、
    を有する
    ことを特徴とする断熱構造。
  12. 多孔性の筒状成形体に、ナノ粒子の圧縮成形体又はエアロゲルが充填された繊維体からなる断熱層を挿入することにより、前記断熱層と、前記断熱層を被覆する前記筒状成形体からなる被覆層と、を有する断熱材を製造する
    ことを特徴とする断熱材の製造方法。
  13. 前記筒状成形体に、予め多孔性の第二の被覆層で被覆された前記断熱層を挿入することにより、前記断熱材を製造する
    ことを特徴とする請求項12に記載の断熱材の製造方法。
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