JP2009293783A - 既設管の不要部分撤去工法、管内面切削工具、管端面切削工具及び管の閉塞栓 - Google Patents

既設管の不要部分撤去工法、管内面切削工具、管端面切削工具及び管の閉塞栓 Download PDF

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Abstract

【課題】残存部分の長さを短くする既設管の不要部分撤去工法及びこの既設管の不要部分撤去工法に使用される管内面切削工具並びにこの既設管の不要部分撤去工法に使用される管の閉塞栓を提供する。
【解決手段】既設管の分岐部20をその軸線に直交する方向に切断する切断工程と、切断工程によって形成された、既設管の残存部分20Aの切断端面からこの残存部分20Aの内面を前進切削する切削工程と、切断工程によって形成された残存部分20Aの内面に閉塞栓3を嵌入させ、この残存部分20Aを閉塞させる閉塞工程とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、既設管の不要部分を切断し、残存部分内を輸送される流体を閉止する既設管の不要部分撤去工法及びこの既設管の不要部分撤去工法に使用される管内面切削工具並びにこの既設管の不要部分撤去工法に使用される管の閉塞栓に関するものである。
ガス管等の埋設管で供給用の元管等に分岐管継手を介して接続される分岐管が不要になった場合、不要になった部分を切断し、残存した部分を閉止する既設管の不要部分撤去作業が行われることがある。ガス管等の埋設管が例えば樹脂製の場合、切断予定箇所の上流側で所定の道具を用いて分岐管を圧縮遮断(スクイズオフ)して閉止し、切断予定箇所で分岐管を切断する不要管撤去工法がある。
この既設管の不要部分撤去工法を応用したものとして、先端側外周面に雄ねじ部が形成された閉栓具を残存した部分(以下、残存部分という)の切断端面から旋回挿入させた後、上記の圧縮遮断を解除して、閉栓具を再度旋回挿入させて分岐管継手の根元付近まで前進させ、圧縮遮断した位置より上流側で再度切断する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
ここで、残存部分の閉止を完全にするために、閉栓具より下流側の管末に融着用のプラグ栓を挿入する。しかし、閉栓具の雄ねじ部が旋回挿入することよって、残存部分の管内面に凸凹の雌ねじ部が形成されており、このままではプラグ栓を挿入しても管を完全に閉止することができないので、プラグ栓を挿入する前に所定の管内面切削具を用いて管内面を切削整形する。
特開平7−241708号公報(段落0010〜段落0014、図1、図2)
しかしながら、特許文献1の既設管の不要部分撤去工法では、残存部分の長さが少なくとも閉塞具の長さとプラグ栓の長さの総和以上になるため、分岐管の根元付近まで除去することができない。この結果、残存部分は、将来的に他工事によって損傷を被る危険性が残る。
また、分岐管を圧縮遮断して圧縮遮断した位置より上流側で切断した場合、残存部分の長さは数十cmに及ぶことから、その状態で雄ねじ部が形成された閉栓具を旋回挿入する際に、閉栓具の旋回挿入の前進方向が残存部分の軸線に対して傾斜していると、管内面を削る深さがその傾斜する方向に偏るので、残存部分の根元付近では管の肉厚が薄くなる部分がある。管の肉厚が薄いとプラグ栓を挿入した際に残存部分が破損する虞がある。また、傾斜の度合いが大きければ残存部分に穴が形成される虞もある。
さらには、雄ねじ部が形成された閉塞具で管内面を削るので、閉塞具と残存部分との間には大きな摩擦抵抗が作用することから、閉塞具の操作性は悪い。したがって、管内面切削時に例えば、残存部分の軸線に直交する方向に力が作用することもある。ここで、残存部分は数十cmあり、長いので、残存部分の根元に亀裂やひびが発生する虞がある。このように残存部分が長いことによって多くの不具合が起こり得る。
本発明は上記背景より、残存部分の長さを短くする既設管の不要部分撤去工法及びこの既設管の不要部分撤去工法に使用される管内面切削工具並びにこの既設管の不要部分撤去工法に使用される管の閉塞栓を提案するものである。
請求項1に記載の発明の既設管の不要部分撤去工法は、既設管をその軸線に直交する方向に切断する切断工程と、前記切断工程によって形成された、前記既設管の残存部分の切断端面からこの残存部分の内面を前進切削する切削工程と、前記切断工程によって形成された前記残存部分の内面に閉塞栓を嵌入させ、この既設管の残存部分を閉塞させる閉塞工程とを有することを構成要件とする。
既設管の残存部分には閉塞栓のみを嵌入させるので、残存部分の長さを数cm程度に抑えることができる。
請求項2に記載の本願発明の管内面切削工具は、請求項1に記載の既設管の不要部分撤去工法の切削工程に使用される管内面切削工具であって、前記残存部分の外周面を覆い、前記残存部分の前記切断端面から軸線方向外側に突出した状態で前記残存部分に固定される固定体と、この固定体の内部を通じ、前記残存部分内に配設され、外周に前記残存部分の内周面を切削するための切削刃が形成された切削体と、前記切断端面から突出した状態でこの切削体に接続され、この切削体を回転させる操作ロッドとを有することを構成要件とする。
管内面切削工具を残存部分に固定するためには、残存部分の外周面を覆い、残存部分の切断端面から軸線方向外側に突出した状態で固定されていればよく、その固定手段は問われない。例えば、残存部分の外周面を覆う部分に雌ねじを形成させておき、固定体の外側から雌ねじに雄ねじを螺合させて雄ねじの先端を残存した管(残存部分)の外周面に強く押し当てることで固定体を残存した管に固定させることができる。
ところで、残存部分の内面を切削するのは切削体の外周面に形成された切削刃であり、切削刃によって内面を切削するために、切断端面から突出した状態で切削体に接続されている操作ロッドを回転させながら前進させる。このままでは、残存部分の軸線方向と、切削体が前進する方向、つまり、操作ロッドの軸線方向とを一致させるのが困難であるので、操作ロッドは固定体の、切断端面から軸線方向外側に突出した部分に形成され、操作ロッドを保持する保持部に保持されることによって残存部分の軸線方向と操作ロッドの軸線方向とを一致させることが可能になる。
また、操作ロッドを回転させるために、作業員は手で直接操作ロッドを回転させることができるが、省力化のために、例えば操作ロッドの前進方向後端部に所定の工具を着脱可能になるように成型又は所定規格の連結部材を取り付けておくことができる。
分岐管を切断する場合で、分岐管が、元管の上方に並設されていると、分岐管の下方には元管があるので、操作ロッドを操作するための作業空間が制限される。このような状況において所定の道具を使用して操作ロッドを回転させる場合、ラチェット等の一定の範囲のみを揺動させるだけで操作ロッドが断続的に回転し得る工具を使用することが望ましい。この場合、工具を下方の元管に接触させないように工具の着脱を繰り返す必要が無いので、作業時間を短縮することができる。
固定体の外面に突出して取り付けられ、前記切削体の回転時に前記固定体の回転を阻止する握持体を備えることを特徴とすることがある(請求項4)。残存部分が短い場合、固定体と残存部分との摩擦力が小さいので、固定体が残存部分の周方向に回転するのを握持体によって阻止することができる。
また、固定体は周方向に、複数の固定部材に分割されていることがある(請求項5)。この場合、固定部材が固定される残存部分の外径が設計値より大きい場合であっても固定体は残存部分の外周面を覆い、固定され得る。
握持体は、可動する2本の把持部材からなり、周方向に分割された2個の固定部材にそれぞれ固定されていることもある(請求項6)。この場合、把持部材を用いて固定部材で残存部分を挟むことによって固定部材を残存部分に容易に固定することができる。
請求項7に記載の本発明の管端面切削工具は、請求項2乃至6のいずれかに記載の管内面切削工具の、前記切削体と前記操作ロッドとが着脱自在に接続され、前記残存部分の端面を切削する端面切削刃が形成された端面切削体が前記切削体の代わりに接続されていることを構成要件とする。残存部分の端面を切削整形することができるので、残存部分に閉塞栓を嵌入する際に、残存部分の端面と閉塞栓との間を確実に遮断することができる。ここで、切削刃と端面切削刃とを交換するだけでよいので、持ち運ぶ工具が少なくて済む。
請求項8に記載の発明の管内面端面切削工具は、請求項1に記載の既設管の不要部分撤去工法の切削工程に使用される管内面端面切削工具であって、前記残存部分の外周面を覆い、前記残存部分の前記切断端面から軸線方向外側に突出した状態で前記残存部分に固定される固定体と、この固定体の内部を通じ、前記残存部分内に配設され、外周に前記残存部分の内周面を切削するための管内面切削刃が形成された内面切削体と、前記切断端面から突出した状態でこの内面切削体に接続され、この内面切削体を回転させる操作ロッドと、前記固定体表面側に拘束され、前記内面切削体に接続された前記操作ロッドを保持する保持体と、前記操作ロッドの、前記内面切削体と前記保持体との間に固定され、前記残存部分の端面を切削する端面切削刃が形成された端面切削体とを有することを構成要件とする。
内面切削体と端面切削体とが、内面切削体が残存部分寄りに配設された状態で回転可能な操作ロッドに固定されているので、管の内面を切削する作業と管の端面を切削する作業を一連の作業で行うことができる。このことによって、作業時間の短縮を図ることができる。
請求項9に記載の本発明の管の閉塞栓は、請求項1に記載の既設管の不要部分撤去工法の閉塞工程に使用され、残存部分に嵌入する管の閉塞栓であって、嵌入する部分の外面にゴム部材が全周に亘って取り付けられていることを構成要件とする。
また、請求項10に記載の本願発明の管の閉塞栓は、請求項1に記載の既設管の不要部分撤去工法の閉塞工程に使用され、前記残存部分に嵌入する管の閉塞栓であって、嵌入する部分の外面に熱線が全周に亘って取り付けられていることを構成要件とする。これらの管の閉塞栓によって、残存部分をその内面で閉止することができる。
既設管をその軸線に直交する方向に切断する切断工程と、切断工程によって形成された、既設管の残存部分の切断端面からこの残存部分の内面を前進切削する切削工程と、切断工程によって形成された残存部分の内面に閉塞栓を嵌入させ、この残存部分を閉塞させる閉塞工程とを有するので、残存管の長さを短くすることができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。図1〜図5に本発明の既設管の不要部分撤去工法によって、例えば埋設されているガス供給用の元管23に分岐管継手(サービスチー)22を介して分岐管21が接続されて構成されている既設管を撤去する具体例を示す。
図2(a)に示すように、例えば分岐管継手22は、元管23の外周面に接続されるサドル部22Aと、サドル部22Aに立設される立ち上がり管部22Bと、立ち上がり管部22Bの側面から分岐されている分岐管接続部22Cとからなる。分岐管21は、ソケット24によって分岐管継手22の分岐管接続部22Cに接続されており、ソケット24は分岐管21の外周面と分岐管接続部22Cの外周面とを覆うことで、分岐管21と分岐管接続部22Cとの接続部分を気密にしている。つまり、分岐管21、分岐管接続部22C及びソケット24が既設管の分岐部20を構成している。
分岐管継手22の立ち上がり管部22Bの内面にはメネジ22aが形成されており、メネジ22aに螺合するオネジ25aが外面に形成されたカッター25が立ち上がり管部22Bの先端部でメネジ22aに螺合している。カッター25は、分岐管継手22を元管23に接続する際に、元管23と分岐管継手22の分岐管接続部22Cとを連通させる貫通孔23aを元管23に形成するために使用される。カッター25の元管23側の端部には貫通孔23aを形成する際に生成した切片23bがそのままの状態で保持されている。また、カッター25には、所定の工具27を嵌入してカッター27をその周方向に回転させるための嵌入孔25bが材軸方向に形成されている。
最初に、図2(b)に示すように、元管23と分岐管継手22の分岐管接続部22Cとの間を遮断する。具体的には、分岐管継手22の立ち上がり管部22Aの先端部に設置されているキャップ26を取り外し、所定の工具27(例えば、六角レンチ)をカッター25の嵌入孔25bに嵌入してカッター25を、カッター25が元管23側に移動する向きに回転させる。カッター25が元管23に向かって進み、切片23bが元管23の貫通孔23aに到達すると、切片23b及びカッター25によって、元管23と分岐管継手22の分岐管接続部22Cとの間が遮断される。
次に、図3に示すように、既設管の分岐部20の目標切断位置で、分岐部20の軸線に直交する方向に切断する(切断工程)。このとき切断する方法、又は切断する道具は問われない。本実施の形態では、目標切断位置は分岐管継手22の分岐管接続部22Cの、立ち上がり管部22Bとソケット24との間に位置する。これは、分岐部20の残存部分20A(以下、単に残存部分20Aという)は、他工事による損傷を被る危険性があることから、極力短い方が良いからである。最終的には、残存部分20Aの端面(切断面)から所定の閉塞栓を嵌入するので、残存部分20Aに閉塞栓を完全に嵌入できるように切断する。分岐管22Cの切断面より先端側、ソケット24及び分岐管21で構成される、分岐部20の不要部分20B(以下、単に不要部分20Bという)は廃棄されるか、または再利用される。
続いて、図4に示すように、管内面切削工具(以下、切削工具という)1を残存部分20Aに設置し、切削刃11aが形成された切削体11を操作ロッド12を用いて前進回転させることによって、残存部分20Aの内面を切断端面から分岐管継手22の立ち上がり管部22Bへ向けて(図4において右向きに)切削する(図1参照)(切削工程)。このように、残存部分20Aの内面を切削する理由を以下に説明する。
一般的に、分岐管継手22の立ち上がり管部22Bと分岐管接続部22Cとは射出成形方法によって一体的に成形される。射出成形方法とは、プラスチック成形の代表的な成型方法であり、可塑化されたプラスチック材料を金型に注入し、金型内で冷却固化した後に、冷却固化された成型品を取り出す方法である。
この成形過程において、分岐管接続部22Cの内部(ガスの流路)を形成するための金型コアが分岐管接続部22Cの端部に取り付けられる。金型コアを射出成形後に簡単に取り外すため、金型コアは一端部から他端部に向けて拡径して成形されており、径が拡大されている方が分岐管接続部22Cの軸方向外側に向けて配設されている。したがって、金型コアが取り外された分岐管接続部22Cの内面もその軸方向外側にかけて拡径している。
したがって、一般的には全長に亘って同一の外径で形成されている、分岐管接続部22Cを閉塞するための閉塞栓3を分岐管接続部22Cに確実に嵌入することは困難である。そこで、閉塞栓3を分岐管接続部22Cに確実に嵌入すべく分岐管接続部22Cの内面を切削加工する。また、分岐管接続部22Cがプラスチック等の樹脂製からなり、閉塞栓3として融着プラグ等を使用する場合、閉塞栓3と分岐管接続部22Cとが強固に融着する必要があるものの、分岐管接続部22Cの内面は酸化により劣化していることもあるので、この劣化した部分を除去するために切削加工する。
ところで、残存部分20Aの内面を切削する際に、残存部分20Aの長さを閉塞栓3の長さと同等(数cm程度)にすることができる。したがって、残存部分20Aの内面を切削する際に、誤って、または何らかの拍子に残存部分20Aの軸線に直交する方向に切削工具1を介して残存部分20Aに力が作用したとしても、残存部分20Aの根元にかかるモーメントは小さいので、残存部分20Aの根元には亀裂やひび割れが発生しない。
分岐部20の内面及び端面を切削するので、分岐部20は樹脂製であることが望ましいが、これに限られず、鋼製や金属製にもこの工法を適用することはできる。また、供給管の用途は問われず、水道用や下水用の供給管にも適用することができる。さらに、供給管の種別も問われず、分岐部以外にも適用することもできる。
次に、図5に示すように、切削工具1を取り外し、切断工程によって形成された残存部分20Aの内面に閉塞栓3を嵌入させ、この残存部分20Aを閉塞させる(閉塞工程)。残存部分20Aの長さを閉塞栓3の長さ(数cm程度)とほとんど同じにすることができるので、残存部分20Aが他工事によって損傷を被る危険性はほとんどない。また、残存部分20Aは数cm程度となり、短いので、切削工程において操作ロッド12の前進方向が残存部分20Aの軸線に多少傾斜しても、残存部分20Aに孔が空く虞や、残存部分20Aの肉厚が薄くなることで閉塞栓3の嵌入時に残存部分20Aが破損する虞もない。
閉塞栓3は、例えば融着式プラグやシール式プラグからなる。シール式プラグの場合、図5に示すように、閉塞栓3の本体の外周面にOリング3aが装着されることがある。また、融着式プラグの場合(図示せず)、例えば閉塞栓3の本体の外周面に銅線が巻着されることもある。
最後に、残存部分20Aの、閉塞栓3が嵌入している部分に残存部分20Aの周方向に所定の第1バンド4を外側から締結し、残存部分20Aの膨らみ防止を行う。さらに、閉塞栓3、残存部分20A及び分岐管継手22の立ち上がり管部22Bを外側から巻き込む形で所定の第2バンド5を締結して、閉塞栓3の抜け止めを行う。これらの膨らみ防止と抜け止めは、閉塞栓3が例えば融着式プラグの場合には不要であるが、例えばシール式プラグで閉塞栓3の嵌入後に残存部分20Aの閉塞栓3に嵌入された部分が膨張し、閉塞栓3が残存部分20Aに固着されない場合には必要である。
次に、切削工具1について説明する。図4、図6に示すように、切削工具1は、使用時には残存部分20A内に配設され、残存部分20Aの管内面を切削する切削刃11aを有する切削体11と、残存部分20Aの切断端面から突出した状態で切削体11に接続され、切削体11を回転させる操作ロッド12と、残存部分20Aの外周面を介して切削体11を覆い、残存部分20Aの切断端面から軸線方向外側に突出した状態で残存部分20Aに固定される固定体13と、固定体13に固定され、操作ロッド12を保持する保持体14と、固定体13の外面に突出して取り付けられ、切削体11の回転時に固定体13の回転を阻止する握持体15とを備える。
切削体11の切削刃11aは、切削体本体11bの先端部外周面に形成されている(図8参照)。図8に示すように、切削刃11aは、複数枚(図8の例では2枚)からなり、それぞれ同一形状であり、切削体11の中心に周方向に同一の向きに均等に配設されている。各切削刃11aは、切削刃11aの集合体の後端側の外周が切削対象である残存部分20Aの内径より大きくなり、先端側の外周が切削対象である残存部分20Aの内径より小さくなるように、テーパ状に形成されている。これは、切削工具1が残存部分20Aに固定されたときに、残存部分20Aの切断端面の内周と切削刃11aとが接することで、管内面を円滑に切削し始めることができるためである(図6参照)。
図6では、切削体11の中心には挿入部11cが形成され、挿入部11cには操作ロッド12の先端部が挿入し、操作ロッド12の周方向に拘束されている。これは、操作ロッド12を前進回転させて切削体11の切削刃11aで管内面を切削する際に、操作ロッド12が切削体11に対して相対回動することなく、操作ロッド12と切削体11とが一体化された状態で前進回転するためである。
操作ロッド12の後端部には、操作ロッド12を回転させる所定の工具2(図7の例ではラチェット)を取り付けるための取付部12bが形成されている。取付部12bの形状は使用する工具に合わせて適宜に選定される。また、後述するように、操作ロッド12は、保持体14の挿通孔14bの雌ねじ部に螺合させるために、全長にわたって雄ねじ部12aが形成されている。
本実施の形態において固定体13は周方向に2つの固定部材13A、13Bに分割されている。固定部材13A、13Bの内面は、切削対象である残存部分20Aの外径と同等の円弧状に形成されている。これは、残存部分20Aの外形が埋設中に土圧等によって扁平してその横断面が楕円状に変形していたとしても、例えば楕円状の曲率が小さい部分に固定部材13A、13Bを押し付けることによってその横断面を略真円状に矯正する。この結果、残存部分20Aの内面を均一に切削加工することができる。
また、固定部材13A、13Bの内面を、切削対象である残存部分20Aの外径より小さい曲率半径の円弧状で形成してもよい。この場合、残存部分20Aの外径が製造誤差等によってその外径の設計値より小さい場合に、残存部分20Aが固定体13に遊挿するのを防止することができる。
固定部材13A、13Bには、それぞれが残存部分20Aに固定された際に対向する位置に挿入口13bが形成されており、固定部材13A、13Bが残存部分20Aの軸線方向に相対移動しないために、挿入口13bにはピン17が挿入されている(図7参照)。
固定部材13A、13Bの内面は円弧状に限られるものではなく、固定部材13A、13Bの材軸に直交する断面の内面部分が材軸の全長にわたって同一形状であり(図7参照)、且つ、残存部分20Aの外周面に少なくとも2箇所で当接すればよい。この構成によって、固定部材13A、13Bの材軸方向と残存部分20Aの軸線とが一致する。これは、ガス管等の配管材は外径についての管理基準(例えばJIS)が厳格であるという特性を利用している。したがって、2つの固定部材13A、13Bの内面形状は必ずしも同一である必要はない。
図6に示すように、保持体14は残存部分20Aの外径と同一外径の円柱状を呈し、保持体14の、残存部分20Aの切断端面から遠い方の端部には、保持体14が固定体13内部へ引き込まれるのを阻止するためのフランジ14aが形成されている。固定部材13A、13Bの後端面が面一になるように両固定部材13A、13Bが残存部分20Aに固定され、保持体14がフランジ14aで固定体13に係止するとき、挿通孔14bの方向と残存部分20Aの軸線とが一致する。保持体14は中心部に操作ロッド12を挿通させる挿通孔14bを有し、残存部分20Aに固定された固定体13に内接すると共に、残存部分20Aの軸線に直交する方向に拘束されている。
本実施の形態では、挿通孔14bは円形状であり、操作ロッド12の雄ねじ部12aが螺合する雌ねじ部が形成されているので、操作ロッド12を回転させると操作ロッド12は回転しながら残存部分20Aの軸線に沿って前進する。このとき、操作ロッド12を手で強制的に前進させる必要がないので、省力化される。
また、操作ロッド12を回転させた際に、保持体14が一体となって回転せずに操作ロッド12の周方向の回転力に対する反力となり得るように、固定体13と保持体14にはピン16を挿入することができる挿入孔13a、14cがそれぞれに形成されており、挿入孔13a、14cにはピン16が挿入されている。ピン16の外側面には雄ねじ部が形成され、挿入孔13a、14cにはピン16の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が形成されている。
図7に示すように、握持体15は可動する2本の把持部材15A、15Bからなり、それぞれ周方向に分割された2個の固定部材13A、13Bに固定されている。具体的には把持部材15A、15Bは軸15bで交差するように連結され、共に軸15bを中心に軸15bの周方向に回動する。したがって、把持部材15A、15Bの一端部に溶接によって固定されている両固定部材13A、13Bも軸15bを中心に軸15bの周方向に回動する。
固定部材13A、13Bが接近する向きに把持部材15A、15Bが回動されて、固定部材13A、13Bが残存部分20Aに押圧された状態が維持されることで、固定部材13Aは残存部分20Aに固定される。したがって、作業員が把持部材15A、15Bを操作し、固定部材13A、13Bで残存部分20Aを挟み込むだけで固定部材13A、13Bを残存部分20Aに固定することができるので、固定体13の残存部分20Aへの固定作業は容易である(図6参照)。
残存部分20Aの長さが短いことから、残存部分20Aの固定部材13A、13Bへの周方向の摩擦抵抗は小さい。したがって、操作ロッド12の回転時等において固定部材13A、13Bに残存部分20Aの周方向に大きい回転力が発生した場合、固定部材13A、13Bも一体となって回転することがある。この一体回転を阻止するためには固定部材13A、13Bの残存部分20Aへ押圧力を大きくすることが考えられるが、残存部分20Aが樹脂製等の圧縮強度が大きくない材質である場合、残存部分20Aが破損する危険性がある。そこで、作業員が握持体15を用いて当該回転力に反対の荷重を付与することによって抵抗することができる(図1参照)。このように、握持体15によって、固定部材13A、13Bの残存部分20Aの周方向に対する抵抗力は、残存部分20Aとの摩擦力及び作業員の人力で構成される。
また、握持体15が固定体13の外面に取り付けられているので(図7参照)、固定体13の肉厚を薄くして、操作性を向上させると共に、製品コストを削減することができる。例えば、特許文献1のように固定部材に形成された穴に挿入される締結具による場合、固定部材の肉厚は締結具の分、厚くなる。
次に、図9(a)〜(c)に示す、残存部分20Aの端面を切削加工するために用いられる管端面切削工具6(以下、切削工具6という)について説明する。残存部分20Aの端面を切削加工する理由は、残存部分20Aには切削工程の後に閉塞栓3が嵌入されるため、残存部分20Aの端面は、残存部分20Aの軸芯に直交していることが望ましいからである。特に、後述する閉塞栓3としての融着プラグを用いて残存部分20Aを閉塞させる場合には、残存部分20Aの端面が残存部分20Aの軸芯に対して傾斜することによって、残存部分20Aの端面と融着プラグとの間に隙間が形成されていると、融着接合中の融着樹脂がその隙間から噴出して十分な接続強度が得られない虞がある。
切削工具6は、切削工具1の内面切削体11の代わりに端面切削体61、連結シャフト62及び付勢体63が操作ロッド12に接続され、固定体13の代わりに固定体13’が残存部分20Aに固定されている(図1参照)。固定体13と固定体13’とは、固定体13’の長さが固定体13に比して長い点、及び、固定体13’の内径が途中から残存部分20Aの外径より大きくなり、固定体13’の内径の変化位置は残存部分20Aの端面より根元側である点のみが相違する。つまり、残存部分20Aの軸芯方向外側の内径は残存部分20Aの外径より大きく、その内径に対応して保持体14’の外径が保持体14の外径より大きい。
固定体13’の長さの方が長いのは、付勢体63が保持体14’と残存部分20Aの端面との間に配設されるためである。一方、固定体13’の内径が途中から残存部分20Aの外径より大きくなり、固定体13’の内径の変化位置は残存部分20Aの端面より根元側であるのは、端面切削体61の外径は残存部分20Aの外径より大きく、端面切削体61は端面を切削しながら残存部分20Aの根元側に進むので、そのための空間を確保する必要があるからである。
端面切削体61は、保持体14’に挿通した連結シャフト62を介して操作ロッド12に接続され、残存部分20Aの端面に接している。操作ロッド12が周方向に回転されることによって、端面切削体本体61bの先端部に形成されている端面切削刃61aが残存部分20Aの端面を切削する。端面切削体本体61bの回転中心には雌ねじ部61cが形成されており、連結シャフト62が残存部分20A寄りの端部で雌ねじ部61cに螺合し、他端部で操作ロッド12の先端部に螺合している。
連結シャフト62は付勢体63を構成するスプリングホルダ63aに挿通されており、連結シャフト62とスプリングホルダ63aとは相対的に摺動自在及び回転自在である。端面切削刃61aが残存部分20Aの端面に接した状態で配設された端面切削体61、スプリングホルダ43a及び保持体14’は相互に接した状態で残存部分20Aの軸芯方向に並設されている。ここで、端面切削体61は、スプリングホルダ63aに内装されたスプリング63bによって残存部分20A側に付勢されている。したがって、スプリングホルダ63bは固定体13’に固定された保持体14’から反力を受けている。
スプリングホルダ63aには、その軸芯上に連結シャフト62を挿入させる挿入孔63cが貫通して形成されており、挿入孔63cの周囲にはスプリングホルダ63aの軸芯に直交する断面が環状の凹部63dが残存部分20Aに対向する面から挿入孔63cから独立して形成されている。スプリングホルダ63aの凹部63dにはスプリング63bが収容され、残存部分20Aの反対側に位置する、凹部63dの底面がスプリング63bによる付勢力の反力として機能している。
したがって、端面切削刃61aはスプリング63bの付勢力によって残存部分20Aに押し付けられているので、操作ロッド12が回転されて端面切削体61が回転すると、端面切削刃61aは残存部分20Aを切削しながら残存部分20Aの根元に向かって進む。
図9(c)に示すように、端面切削体本体61bの外縁部には切欠部61dが形成されており、端面切削体61の残存部分20A側からの正面視において、切欠部61dの壁面と端面切削刃61aの外周と固定体13’とで囲まれた隙間が形成されている。したがって、端面切削刃61aによる残存部分20Aの切削によって生成される削り屑は、切欠部61dを通じて、端面切削体61の軸芯方向外側に排出される。よって、端面切削体61、特に端面切削刃61aと固定体13’との間への削り屑の詰まりが防止されるので、残存部分20Aの端面切削作業を円滑に行うことができる。
残存部分20Aの削り屑の生成量は、0.2mm/回転程度が好ましい。したがって、端面切削体61を、端面切削刃61aを端面切削本体61bに例えばボルト等によって着脱自在に且つ端面切削刃61aの取付け角度を変更自在に取り付け得る構造にすることによって、その程度の生成量になるように、端面切削刃61aの軸芯に直交する方向に対する角度を調整することが望ましい。
次に、管内面端面切削工具について説明する。管内面端面切削工具7は、図10(a)に示すように、上記の切削工具1の内面切削体11と操作ロッド12’との間に、端面切削体61、連結ロッド72及び付勢体63が介在し、固定体13及び保持体14の代わり固定体13’及び保持体14’が使用されている(図1、図9参照)。したがって、内面切削体11と端面切削体61とを交換することなく残存部分20Aの内面及び端面を切削することが可能であるので、作業工数及び作業時間の短縮を図ることができる。切削工具1又は切削工具6と同一箇所は同一符号を付してその説明を省略する。
図10(a)に示すように、内面切削体11と操作ロッド12’とは連結ロッド72によって連結されており、連結ロッド72は端面切削体61及び付勢体63のスプリングホルダ63aに挿通している。
操作ロッド12’は、雄ねじ部12’aと取付部12’bとの間に挿通部12c’を有し、雄ねじ部12’aの内面切削体11側で連結ロッド72に接続されている。雄ねじ部12’aの外径は連結ロッド72の外径より大きく形成され、連結ロッド72に挿通したスプリングホルダ63aは、操作ロッド12’の雄ねじ部12’aに軸方向に係止する。
連結ロッド72はキー73を備えており、端面切削体61はキー73を介して操作ロッド12’と一体に回動自在になるよう連結ロッド72に接続されている。また、連結ロッド72の外周面にリブ74が形成されており、リブ74とスプリング63bとの間に端面切削体61が配設されている。図10(a)では、付勢体63のスプリング63bは、自然長または少し圧縮された状態で端面切削体61に接した状態にあり、端面切削体61は連結ロッド72のリブ74に係止している。つまり、端面切削体61がスプリングホルダ63aから所定距離離れないように保持されると共に、スプリング63bが自然長の状態で端面切削体61に当接するように保持されている。
また、図10(a)では、内面切削体11が残存部分20Aに接し、操作ロッド12’の雄ねじ部12’aが保持体14’に螺合している。このとき、保持体14’の残存部分20A側の端面14’Aから雄ねじ部12’aの軸方向外側端面12’Aまでの距離は、残存部分20Aの端面20aから端面切削刃61aの残存部分20Aに対向する端面61Aまでの距離(残存部分20Aと端面切削体61との間の距離)以上の長さであり、且つ当該距離と端面切削体61のスプリングホルダ63aに対向する端面61Bとスプリングホルダ63aの端面切削体61に対向する端面63Aとの距離(端面切削体61とスプリングホルダ63aとの間の距離)との総和以下の長さである。これは、雄ねじ部12’aが保持体14’から完全に抜け出るまでの間に、端面切削体61を残存部分20Aに到達させると共に、端面切削体61とスプリングホルダ63aとの間の距離を縮めてスプリング63bを付勢状態にさせるためである。
また、保持体14’の残存部分20A側の端面14’Aから雄ねじ部12’aの軸方向外側端面12’Aまでの距離は、残存部分20Aの内面切削の所望の距離以上の長さである。これは、雄ねじ部12’aが保持体14’から完全に抜け出るまでの間に、残存部分20Aの内面切削を完了させるためである。
挿通部12’bの外径は雄ねじ部12’aの外径より小さいので、雄ねじ部12’aが保持体14’から抜け出るまで操作ロッド12’が回転されると挿通部12’bは保持体14’に挿通し、挿通部12’bの周方向に回転自在になる。この状態で操作ロッド12’が回転されると、操作ロッド12’は、軸方向において移動せずに回転する、つまり、その場で回転する。したがって、雄ねじ部12’aが保持体14’から抜け出るまで操作ロッド12’を回転させつつ前進させることで、残存部分20Aの内面を少なくとも所望の距離切削することができる(図10(b)、(c)参照)。
図10(c)では、スプリング63bが縮んだ状態で端面切削体61とスプリングホルダ63aとが密着しており、スプリング63bが端面切削体61を残存部分20Aに向けて付勢している。この状態で、操作ロッド12’を回転させると、端面切削体61は連結ロッド72を介して操作ロッド12’によって回転されられると共に、スプリング63bによって残存部分20Aに向けて付勢される。よって、端面切削体61が残存部分20Aの端面を切削する(図10(d)参照)。
次に、閉塞栓3について説明する。図11は閉塞栓3として融着プラグが使用される具体例を示す断面図、図12は図11の閉塞栓3が残存部分20Aの端部に取り付けられた様子を表す断面図である。
融着プラグ3は、例えば熱可塑性樹脂からなり、残存部分20Aに差し込まれて残存部分20Aの内面に融着される融着部3Aと、その一端部に装着されるキャップ部3Bとからなる。融着部3Aは一端部で密閉され、他端部で開放されており、融着プラグ3は開放されている側の端部(図11において左側端部)から残存部分20Aに差し込まれる。一方、融着部3Aは密閉されている側の端部(図11において右側端部)でキャップ部3Bの挿入凹部31に挿入して接着されている。
キャップ部3Bの外周面には軸芯方向に直交するフランジ34が形成されている。フランジ34は、融着プラグ3が残存部分20Aに取り付けられた際に、残存部分20Aの端面に係止する(図12参照)。図11では、フランジ34は、キャップ部3Bの長さ方向の途中に形成され、融着部3Aに挿入される側の端面とフランジ34との間ではキャップ部3Bの外周面と融着部3Aの外周面とが面一であるので、融着プラグ3が残存部分20Aに挿入するときに、融着部3Aと残存部分20Aとが接する(図12参照)。
融着部3Aの外周面の、キャップ部3Bに挿入している部分から残存部分20Aに接する部分にかけて、螺旋状のコイル溝32が形成されており、コイル溝32には例えばニクロム線又は銅合金線等の電熱線3Cが巻装されている。電熱線3Cの両端部は、キャップ部3Bに収容された、コネクタ等(図示せず)に接続されることによって電熱線3Cに熱を供給する端子3Dの結束部35に接続されている。
端子3Dの結束部35は、端子3Dの軸芯方向に所定距離をおいて複数枚(図において2枚)形成されたフランジ部35a、35aからなり、電熱線3Cがフランジ部35a、35a間で端子3Dに接続される。図11では、融着プラグ3は一対(二本)の端子3Dを具備し、両端子3D、3Dは挿入凹部31の底面から貫通して形成された収容孔33に挿入されている。
収容孔33は、フランジ部35aを挿入すると共に、フランジ部33に係止させるフランジ収容部33aと、端子3Dを突出させると共に、コネクタ等(図示せず)を端子3Dに接続させるための突出部33bとからなり、フランジ収容部33aは挿入凹部31の底面から形成されている。したがって、端子3Dは、フランジ部35aがフランジ収容部の底面に係止するまで挿入凹部31から挿入されている。このとき、端子3Dの先端部、すなわちコネクタ等に接続される部分は突出部33bから突出している。
したがって、融着プラグ3が残存部分20Aの内部に取り付けられると、残存部分20Aの内周面と融着部3Aの外周面との双方に電熱線3Cが密着し、残存部分20Aの軸芯方向外側端部から端子3Dが突出する(図12参照)。ここで、端子3Dにコネクタ等を接続して通電すると、電熱線3Cが発熱し、融着プラグと残存部分20Aとが融解接合する。
融着部3Aの開放されている部分の肉厚は、その周方向及び全長に亘って、挿入する残存部分20Aの肉厚と同一であることが望ましい。これは、融着時に電熱線3Cから発生したジュール熱が残存部分20A及び融着部3Aに均等に伝導することによって、残存部分20Aと融着部3Aとを強固に接合させることができるからである。さらに、融着部3Aの肉厚が均一であれば、融着部3Aが射出成形で成形される場合、成形時間を短縮することができるからである。
管内切削工具が残存管に設置されて、管内面を切削している様子を表す断面図である。 (a)は、既設管の断面図、(b)は元管と分岐管継手の分岐管接続部2との間を遮断する様子を表す断面図である。 分岐管が切断された様子(切断工程)を表す側面図である。 残存管の内面が切削されている様子を表す側面図である。 残存管が閉止した様子を表し、C−C直線の左側が断面図、C−C直線の右側が側面図である。 管内面切削工具が残存管に固定されている様子を表す断面図である。 管内面切削工具の斜視図である。 (a)は切削体の正面図、(b)は切削体の側面図である。 (a)は管端面切削工具が残存部分に取り付けられた様子を表す縦断面図、(b)は図9(a)の管端面切削工具によって残存部分の端面を切削している様子を表す縦断面図、図9(a)の管端面切削工具のA-A断面図である。 (a)は管内面端面切削工具が残存部分に取り付けられた様子を表す縦断面図、(b)は図10(a)の管内面端面切削工具によって残存部分の内面を切削している様子を表す縦断面図、(c)は図10(a)の管内面端面切削工具による残存部分の内面切削が完了した様子を表す縦断面図、(d)は図10(a)の管端面切削工具によって残存部分の端面を切削している様子を表す縦断面図である。 閉塞栓としての融着プラグの縦断面図である。 図11の融着プラグが残存部分に取り付けられた様子を表す断面図である。
符号の説明
1……管内面切削工具、
2……所定の工具(ラチェット)、3……閉塞栓(融着プラグ)、
3A……融着部、3B……キャップ部、3C……電熱線、3D……端子、
3a……Oリング、
4……第1バンド、5……第2バンド、6……管端面切削工具、
7……管内面端面切削工具
11……切削体、11a……切削刃、11b……切削体本体、11c……挿入部、
12……操作ロッド、12A……雄ねじ部の軸方向外側端面、
12a……雄ねじ部、12b……取付部、12c……挿通部、
13……固定体、13A、13B……固定部材、
13a……挿入孔、13b……挿入口、
14……保持体、
14’A……保持体の残存部分側の端面、
14a……フランジ、14b……挿通孔、14c……挿入孔
15……握持体、15A、15B……把持部材、15b……軸、
16……ピン、17……ピン、
20……既設管の分岐部、
20A……既設管の分岐部の残存部分、20B……既設管の分岐部の不要部分、
20a……既設管の分岐部の残存部分の端面、
21……分岐管、
22……分岐管継手、
22A……サドル部、22B……立ち上がり管部、22C……分岐管接続部、
22a……メネジ、
23……元管、23a……貫通孔、23b……切片、
24……ソケット、25……カッター、25a……オネジ、25b……嵌入孔、
26……キャップ、27……所定の工具、
31……挿入凹部、32……コイル溝、33……収容孔、
33a……フランジ収容部、33b……突出部、
34……フランジ、35……結束部、35a……フランジ部、
61……端面切削体、
61A……端面切削刃の残存部分に対向する端面、
61B……端面切削体のスプリングホルダに対向する端面、
61a……端面切削刃、61b……端面切削体本体、
61c……雌ねじ部、61d……切欠部、
62……連結シャフト、63……付勢体、
63A……スプリングホルダの端面切削体に対向する端面、
63a……スプリングホルダ、63b……スプリング、63c……挿入孔、
63d……凹部、64……短面切削体、72……連結ロッド、73……キー、
74……リブ

Claims (10)

  1. 既設管をその軸線に直交する方向に切断する切断工程と、
    前記切断工程によって形成された、前記既設管の残存部分の切断端面からこの残存部分の内面を前進切削する切削工程と、
    前記切断工程によって形成された前記残存部分の内面に閉塞栓を嵌入させ、この既設管の残存部分を閉塞させる閉塞工程と
    を有することを特徴とする既設管の不要部分撤去工法。
  2. 請求項1に記載の既設管の不要部分撤去工法の切削工程に使用される管内面切削工具であって、
    前記残存部分の外周面を覆い、前記残存部分の前記切断端面から軸線方向外側に突出した状態で前記残存部分に固定される固定体と、
    この固定体の内部を通じ、前記残存部分内に配設され、外周に前記残存部分の内周面を切削するための切削刃が形成された切削体と、
    前記切断端面から突出した状態でこの切削体に接続され、この切削体を回転させる操作ロッドと
    を有することを特徴とする管内面切削工具。
  3. 前記固定体表面側に拘束され、前記切削体に接続された前記操作ロッドを保持する保持体を有することを特徴とする請求項2に記載の管内面切削工具。
  4. 前記固定体の外面に突出して取り付けられ、前記切削体の回転時に前記固定体の回転を阻止する握持体を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の管内面切削工具。
  5. 前記固定体は周方向に、複数の固定部材に分割されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の管内面切削工具。
  6. 前記握持体は、可動する2本の把持部材からなり、前記周方向に分割された2個の固定部材にそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項5に記載の管内面切削工具。
  7. 請求項2乃至6のいずれかに記載の管内面切削工具の、前記切削体と前記操作ロッドとが着脱自在に接続され、
    前記残存部分の端面を切削する端面切削刃が形成された端面切削体が前記切削体の代わりに接続されていることを特徴とする管端面切削工具。
  8. 請求項1に記載の既設管の不要部分撤去工法の切削工程に使用される管内面端面切削工具であって、
    前記残存部分の外周面を覆い、前記残存部分の前記切断端面から軸線方向外側に突出した状態で前記残存部分に固定される固定体と、
    この固定体の内部を通じ、前記残存部分内に配設され、外周に前記残存部分の内周面を切削するための管内面切削刃が形成された内面切削体と、
    前記切断端面から突出した状態でこの内面切削体に接続され、この内面切削体を回転させる操作ロッドと、
    前記固定体表面側に拘束され、前記内面切削体に接続された前記操作ロッドを保持する保持体と、
    前記操作ロッドの、前記内面切削体と前記保持体との間に固定され、前記残存部分の端面を切削する端面切削刃が形成された端面切削体と
    を有することを特徴とする管内面端面切削工具。
  9. 請求項1に記載の既設管の不要部分撤去工法の閉塞工程に使用され、前記残存部分に嵌入する管の閉塞栓であって、
    嵌入する部分の外面にゴム部材が全周に亘って取り付けられていることを特徴とする管の閉塞栓。
  10. 請求項1に記載の既設管の不要部分撤去工法の閉塞工程に使用され、前記残存部分に嵌入する管の閉塞栓であって、
    嵌入する部分の外面に熱線が全周に亘って取り付けられていることを特徴とする管の閉塞栓。
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