JP2002243090A - ガス管路遮断治具及びガス管路遮断工法 - Google Patents

ガス管路遮断治具及びガス管路遮断工法

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JP2002243090A JP2001037085A JP2001037085A JP2002243090A JP 2002243090 A JP2002243090 A JP 2002243090A JP 2001037085 A JP2001037085 A JP 2001037085A JP 2001037085 A JP2001037085 A JP 2001037085A JP 2002243090 A JP2002243090 A JP 2002243090A
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志伸 佐竹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクイズ装置の設置スペースが確保できない
狭隘部であって作業が可能であり、簡単な作業で完全な
ノーブロー工事を行うことが可能となるガス管路遮断治
具を提供する。 【解決手段】 管路の外周に挟持具1の挟持体11を挟
持させて治具を管路に固定する。挟持体11に設けた取
り付け部11aに穿孔・注入具2を取り付け、穿孔刃2
3のねじ部23bを取り付け穴13にねじ込むことで管
路を穿孔し、管路内に先端開口23aを進入させる。接
続部20にグリス注入ポンプの接続ホースを接続して、
流入路24を介して、グリスを管路内に注入する。流入
路24には、通路を開閉するバルブ部21が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス管路の遮断に
適用され、特に、PE管等の合成樹脂管に対して適した
ガス管路遮断治具及びガス管路遮断工法に関する。
【0002】
【従来の技術】家屋の建て替え等に伴い行われる地境切
断工事は、敷地内での掘り起こし作業時に敷地境界付近
でガス管路が破損され、ガス放出やそれに伴う火災等の
事故が発生することを防止するために、道路と敷地(民
地)との境界でガス管路を切断し、上流側である道路側
のガス管路端部を遮断する工事であって、道路と敷地の
境界線付近の敷地側に掘削穴を形成し、この掘削穴内で
ガス管路を切断すると共に管路遮断を行うものである。
【0003】従来、上記の工事を行う際の工法として
は、ガス管が比較的細径の鋼管の場合には、スクイズ遮
断によって管路の遮断を行うと同時に切断することで、
ノーブロー工事を行う工法が採用され、ガス管がPE管
等の合成樹脂管の場合には、油圧スクイズ装置によって
管路遮断を行い、この下流側をPE管切断機で切断した
後、切断開口を端部処置用メカニカル継手より封止処理
する工法が採用されている。また、100A以上の鋼管
や鋳鉄管の場合には、掘削穴内で管路に穿孔し、この孔
からバルーン等の遮断部材を挿入した後、下流側を切断
する工法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような工事で
は、管路からのガス噴出を極力少なくした工事を行おう
とすると、油圧スクイズ装置や専用のノーブロー治具を
設置するための作業スペースが必要となる。しかしなが
ら、上述の境地切断工事では、作業現場がブロック塀の
基礎や植木等の存在する狭隘領域であることが多く、ま
た、敷地内の地下においては、給水管等の他の埋設物も
存在することから、作業のための十分なスペースを確保
することが困難な場合が多い。このような場合には、特
別な処置を施さず掘削穴内で管路の切断を行う、いわゆ
るブロー工事がなされているが、こうしたガスの噴出を
伴う作業では、作業者が酸欠を起こしたり、火気が引火
して火災事故が発生する等、保安面での問題がある。
【0005】特に、合成樹脂管を対象とした工事では、
管径が大きくなると大出力の油圧スクイズ装置が必要と
なって、大型の装置を配備するための大きな掘削穴を掘
る必要があるが、上述の狭隘領域ではそのようなスペー
スを確保できない問題がある。また、合成樹脂管ではス
クイズを解放すると管路が復元して切断開口が開いてし
まうことから、完全なノーブロー工事を行うことができ
ないという問題もある。
【0006】本発明は、このような事情に対処するため
に提案されたものであって、スクイズ装置やノーブロー
治具の設置スペースが確保できない狭隘領域であっても
作業が可能であり、簡単な作業で完全なノーブロー工事
を行うことが可能な、ガス管路遮断治具及びガス管路遮
断工法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のガス管路遮断治具は、以下の特徴を備え
る。
【0008】請求項1の発明として、管路を挟持して管
路外周面に取り付けられると共に、該管路外周面に臨む
取り付け穴を備えた挟持具と、上記取り付け穴に気密に
取り付けられる穿孔・注入具とからなり、該穿孔・注入
具は、上記取り付け穴への取り付け操作によって管路を
穿孔する穿孔刃と、該穿孔刃の先端開口に連通する流入
路と、該流入路を開閉するバルブと、該流入路に遮断材
注入手段を接続する接続部とからなることを特徴とす
る。
【0009】請求項2の発明として、上記特徴のガス管
路遮断治具において、上記穿孔刃は、二股形状の刃先を
備え、該刃先間の側面に形成された切り欠き状の間隙で
上記先端開口を形成することを特徴とする。
【0010】請求項3の発明として、上記請求項2にお
けるガス管路遮断治具において、上記穿孔刃の刃先は、
二点の鋭利な先端が軸対象に形成されていることを特徴
とする。また、上記のガス管路遮断治具を用いたガス管
路遮断工法として、以下の特徴を具備する。
【0011】請求項4の発明として、埋設管路の外周を
部分的に露出させる掘削穴を形成し、該掘削穴内で、管
路外周面に挟持具を取り付け、該挟持具の上記管路外周
面に臨む取り付け穴に穿孔・注入具を取り付け、該穿孔
・注入具内の流入路を閉止した状態で、先端の穿孔刃に
て管路を穿孔し、上記流入路を開放した後、該流入路に
接続した遮断材注入手段を作動させて、上記穿孔刃の先
端開口から遮断材を注入することで、上記埋設管路内に
遮断材を充填させることを特徴とする。
【0012】請求項5の発明として、上記ガス管路遮断
工法において、上記流入路に、遮断材の注入状況を検出
する検出手段が接続され、該検出手段からの検出信号に
基づいて、上記注入手段から上記埋設管内に注入される
遮断材の注入量を制御することを特徴とする。
【0013】これらの特徴による作用は以下のとおりで
ある。
【0014】請求項1又は4の発明では、管路を挟持具
で挟持して治具を管路に取り付け、挟持具に設けた取り
付け穴に穿孔・注入具を取り付ける。この穿孔・注入具
には、先端に穿孔刃が設けられ、この穿孔刃の先端開口
に連通する流入路が内部に形成されており、この流入路
を開閉するバルブが設けられている。穿孔・注入具を挟
持具の取り付け穴に穿孔刃から挿入し、更にねじ込み又
は圧入することで、穿孔刃が管路に孔を形成し、穿孔刃
の先端が管路内に進入する。この状態では、管路内のガ
スは穿孔刃に形成された開口から流入路内に流入する
が、流入路はバルブによって閉止されているので、外部
にガスが漏れ出ることはない。そして、穿孔・注入具の
基端側に設けられた接続部にグリス等の遮断材注入手段
を連結し、その後、穿孔・注入具のバルブを開放して、
遮断材注入手段を操作することで、遮断材が流入路を介
して管路内に流入され、遮断材が管路内の所定領域に充
填されるとガス管路の遮断が完了する。
【0015】請求項2の発明では、上記の作用と併せ
て、上記穿孔刃は、刃先の間の側面に切り欠き状の間隙
が形成されおり、この間隙で上記流入路に連通する先端
開口を形成しているので、合成樹脂管路を穿孔した場合
に、切り取られた穿孔片が刃先の間に挟まって管路内に
落下せず、また、穿孔片が刃先に挟まったとしても、刃
先間の間隙で先端開口が形成されているので、流入路の
先端が詰まることはない。
【0016】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
ける作用と併せて、上記穿孔刃の刃先が二点の鋭利な先
端を備え、その刃先形状が軸対象に形成されていること
から、まず、刃先の先端が管路の表面に刺さり、引き続
くねじ込みによって穿孔がなされるので、大きな力を加
えることなくスムースな穿孔が可能となる。特に、これ
は合成樹脂管路の穿孔に有効である。
【0017】また、請求項5の発明では、請求項4の発
明における作用と併せて、管路内に充填する遮断材の注
入量を管径に応じた適量に制御することができるので、
管路の遮断箇所が分岐箇所の近傍であっても分岐基の管
(本支管等)を塞いでしまう不都合が生じない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係るガス
管路遮断治具の全体構成を示す説明図であり、図2は、
その部分断面図である。これらの図において、1は挟持
具、2は穿孔・注入具、3は遮断材注入手段としてのグ
リス注入ポンプ、4は接続ホースを示している。
【0019】図1において、挟持具1は、クランプハン
ドル10と挟持体11,11とからなる。クランプハン
ドル10は挟持具1の挟持操作を手動で行うためのもの
であり、挟持した状態を保持するためのロック機構及び
ロック解除機構を備えている。挟持体11,11は対象
となる合成樹脂管の管路外周を挟むために半円筒状に分
割された部材であって、一方の分割片に取り付け部11
aが形成されている。この挟持体11に形成された取り
付け部11aには、穿孔・注入具2が取り付けられ、こ
の穿孔・注入具2の接続部20にはグリス注入ポンプ3
に接続する接続ホース4が連結されている。21はバル
ブ部で、21aはバルブコックを示している。
【0020】図2において更に詳細に説明すると、挟持
体11の一方片に形成される取り付け部11aは、挿入
穴12と取り付け穴13とからなり、取り付け穴13が
挟持体11の内面、つまり、挟持体11が管路を挟持し
た際の管路外周面に臨むように形成されている。そし
て、この取り付け部11aに取り付けられる穿孔・注入
具2は、上述の接続部20、バルブ部21、取り付け部
22、穿孔刃23とからなる。
【0021】接続部20は、上記の接続ホース4の接続
端を接続するための部位で、気密な接続が可能な各種の
接続形態(ねじ結合等)で構成される。バルブ部21
は、バルブ体21bとそれを手動で開閉操作するバルブ
コック21aとからなる。取り付け部22は、上述した
挟持体11の挿入穴12に挿入される部位で、レンチ受
け22aと気密封止のためのOリング22bが設けられ
る。穿孔刃23は、先端に二股の刃が形成され、二股の
刃の間に先端開口23aが形成されると共に上述の取り
付け穴13と螺合するためのねじ部23bが形成されて
いる。そして、穿孔・注入具2の内部には、接続部20
からバルブ体21bを介して先端開口23aに連通する
流入路24が形成されている。
【0022】図3は、上述の穿孔刃23の形態を示す側
面図(a),(b)及び底面図(c)である。この穿孔
刃23の先端に形成される刃先23cは、二股形状で且
つ二点の鋭利な先端が軸対称な形状をしており、刃先2
3cの間の側面に切り欠き状の間隙が形成されている。
そしてこの間隙で流入路24に連通する先端開口23a
を形成している。このような形態の刃先によると、合成
樹脂管路を穿孔した場合に、切り取られた穿孔片が刃先
23cの間に挟まって管路内に落下しない。また、穿孔
片が刃先23cに挟まったとしても、刃先間の間隙で先
端開口23aが形成されているので、流入路24の先端
が詰まることがない。更には、刃先の先端が合成樹脂管
路の表面に刺さり、引き続くねじ込みによって穿孔がな
されるので、大きな力を加えることなくスムースな穿孔
が可能となる。
【0023】上述した実施例のガス管路遮断治具の作用
について説明する。挟持具1のクランプハンドル10を
作業者が操作して、PE管等の合成樹脂管路を挟持具1
で挟持してガス管路遮断治具を管路に取り付け固定す
る。クランプハンドル10は周知の機構が適用できる
が、挟持具1で管路を挟持させた状態でロックされ、作
業後に容易にロックが解除できる機構が適する。挟持具
1の挟持体11は、作業対象となる管路の外径に合わせ
た内径を形成する円筒状の分割片からなるが、ガス管路
として用いられているPE管は25〜200mmと径が
多様であるので、挟持体11の内径を、対象とする管路
の最大径に形成しておき、挟持体11内に所定厚の半円
筒部材をアダプタとして装着することで、多様な管径に
対応できるものとすることができる。
【0024】管路に挟持された挟持具1の取り付け部1
1aには、その取り付け穴13に穿孔刃23のねじ部2
3bが螺合し、挿入穴12に取り付け部22が挿入され
ることで、穿孔・注入具2が取り付けられる。取り付け
部22はOリング22bを備えるので、挿入穴12に取
り付け部22は気密に取り付けられる。穿孔・注入具2
は、バルブコック21aを操作してバルブ体21bを閉
止状態にして、更にねじ込むことで、穿孔刃23の先端
に形成された刃先23cで管路を穿孔する。この際、刃
先23cは上述のように二股形状で且つ軸中心に対して
点対称な形状をしているので、穿孔時に生じる穿孔片
(切りかす)は刃先23c間に挟まって管路内には落下
しない。
【0025】穿孔刃23が管路を穿孔し、その先端開口
23aが管路に進入したことを確認して、穿孔・注入具
2の接続部20に接続ホース20を接続し、バルブコッ
ク21aを操作してバルブ体21bを開放した後、グリ
ス注入ポンプを操作して穿孔・注入具2内の流入路24
にグリスを流入させる。グリスは先端開口23aから管
路内に流入されるが、この先端開口23aは、二股の刃
先23c間の間隙に形成されて、穿孔片が刃先23c間
に挟まった状態でも十分な開口を確保し、グリスの注入
時にも挟まった穿孔片を押し出さないように形成してい
る。
【0026】管路内へのグリスの注入量は、グリス注入
ポンプ3或いはバルブコック21の操作によって調整さ
れるが、管路に充填されてガスの遮断が達成できる必要
最低限の量でよく、この量は、管路の軸方向に数センチ
幅のグリスが充填される程度でよい。
【0027】本発明は、上述した実施例に限定されるも
のではなく、各種の実施形態が可能である。挟持具1に
ついては、管路を挟持して治具を固定できるものであれ
ばよく、従って、例えば図4に示すように、挟持体11
をヒンジ部14で連結し、管路を挟持して固定するため
の弾性クリップ15を備える構造としてもよい。弾性ク
リップ15は周知の機構であって、挟持体11の一方側
(図面で下側)にフック15aを設け、挟持体11の他
方側に操作部材15bを軸着し、この操作部15bの長
穴に取り付けた引っ掛けリング15cをフック15aに
引っ掛けて、操作部材15bを挟持体11側に回動操作
することで、弾性的且つ強固な固定がなされる。取り外
し時には、操作部材15bを逆に回動すると引っ掛けリ
ング15cがフック15aから外れて、挟持体11,1
1を開放する。これによると、クリップハンドル10は
不要であって、治具をよりコンパクト化することが可能
であるから、狭隘箇所での作業により適する。
【0028】穿孔・注入具2については、バルブ部21
を電磁バルブで形成し、流入路24に連通するセンサを
設けて、管路へのグリスの充填状態をセンサで検出して
バルブ部21を作動させる構成にしてもよく、また、グ
リス注入ポンプを制御可能な電動ポンプとして、上述の
センサからの信号により作動を停止させる構成にしても
よい。このようにすることで、管径に応じて適量のグリ
スを管内に充填させることが可能になる。更に、上述の
実施例では、穿孔・注入具2をレンチ等の手動でねじ込
む構成にしていたが、接続部20の形態を可搬式電動機
との接続を兼用する構造にし、接続ホース4を接続する
前に可搬式電動機を接続部20に接続して回動させるこ
とで、ねじ込みによる穿孔を電動で行うことも可能であ
る。また、穿孔・注入具2の挟持具1への取り付けは、
上述のねじ込みだけでなく圧入によることも可能であ
る。更には、上記の実施例では、遮断材としてグリスを
例に説明しているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、グリスに換えて発泡剤や充填硬化剤等の代替材
の使用も考えられる。
【0029】以下に、上述したガス管路遮断治具を用い
たガス管路遮断工法について、地境切断工事を例に説明
する。図5において、家屋の建て替え工事が行われる敷
地と道路との境界線の敷地側に掘削穴Aを形成し、その
掘削穴A内に作業の対象となる管路Bの一部を露出させ
る(イ)。そして、掘削穴A内で、管路Bの外周に上述
の挟持具1を挟持させて固定し、その取り付け部11a
に穿孔・注入具2を取り付ける。そして、上述したよう
に穿孔・注入具2のバルブ部21を閉止させた状態で、
穿孔・注入具2を手動又は電動機等により更にねじ込ん
で管路Bを穿孔させ、穿孔・注入具2の先端開口23a
を管路B内に進入させる(ロ)。
【0030】この状態では、管路Bに形成された穿孔は
治具の封止作用によって封止されているので、ガスが周
辺に漏れ出ることはない。そして、穿孔・注入具2の接
続部20にグリス注入ポンプに連通する接続ホース4を
接続し、引き続いて穿孔・注入具2のバルブ部21を開
放し、グリス注入ポンプを作動させて管内にグリスを充
填させる(ハ)。
【0031】この際のグリス注入量は作業対象の管路径
によって異なるが、その量はある程度正確に設定してお
く必要がある。これは、道路側の管路において、道路と
敷地の境界近傍に分岐基の本支管が存在している場合が
あり、過量のグリスを注入すると、この本支管にグリス
が注入されて本支管を塞いでしまう虞があるからであ
る。メイン管である本支管にグリスが注入されて塞がれ
ると、周辺地域へのガス供給に支障が発生すると共に、
後日の新管接続時の復帰作業に大変な労力を要するの
で、この事態は極力避ける必要がある。したがって、グ
リスの注入量は対象管路に応じて設定した量を精度良く
注入するか、或いは、上述したようなセンサを設けて、
対象管路への充填が完了した時点でバルブ部21を閉止
するか或いはグリス注入ポンプ3の作動を停止するよう
な制御手段を設けることが望ましい。
【0032】図6は、グリス注入ポンプ3を電動式にし
た場合の注入量制御手段の一例を示す説明図である。こ
こでは、グリス注入ポンプ3は電動モータ60によって
作動され、この電動モータ60は、スイッチ60aがO
Nになると、検出部63,制御部64によって制御され
た電力供給部61からの供給電力に応じて動作する。
【0033】電力供給部62は、電源61からの電力を
可変制御して電動モータ60に供給するものである。検
出部63は穿孔・注入具2における流入路24に接続さ
れ、遮断材の注入状況を検出するもので、注入量,流
量,充填圧等が検出対象となる。
【0034】制御部64は、口径切換SW64aによっ
て設定された管路の口径別の注入量設定値と検出部63
からの検出値によって電力供給部62を制御するもので
ある。これによると、電動モータ60のスイッチ60a
がONされて、口径切換SW64aが設定されると、そ
の設定値に対応した検出部からの検出値が得られた時点
で、電動モータ60への電力供給が停止され、グリス注
入ポンプが作動停止するものである。
【0035】管路内にグリスが充填され、ガス管路の遮
断が完了すると、治具を管路から取り外して、遮断箇所
の下流側を切断する(ニ)。そして、切断した管路の上
流側開口をメカニカル継手Dで封止し、敷地側の配管を
撤去する(ホ)。
【0036】このように、上述のガス管路遮断治具を用
いた工法では、狭隘部での作業が可能であり、しかも合
成樹脂管に対して完全なノーブロー工事を施工すること
が可能になる。
【0037】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので、
地境切断工事等において行われる管路の遮断に際して、
挟持具が管路を挟持するスペースが確保できれば作業が
可能であるから、狭隘部での作業が可能になる。また、
挟持具に穿孔・注入具を螺合させて遮断材を注入させる
という簡単な作業であるから、容易に管路の遮断作業が
完了する。しかも、合成樹脂管路等に対して完全なノー
ブロー工事を行うことが可能になるので、保安面での問
題を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るガス管路遮断治具の全
体構成を示す説明図。
【図2】本発明の一実施例に係るガス管路遮断治具の部
分断面図。
【図3】本発明の一実施例に係るガス管路遮断治具の穿
孔刃の形態を示す説明図。
【図4】本発明の他の実施例を示す説明図。
【図5】本発明の実施例に係るガス管路遮断工法を示す
説明図。
【図6】本発明のガス管路遮断工法における注入量制御
手段の一例を示す説明図。
【符号の説明】
1 挟持具 10 クランプハンドル 11 挟持体 12 挿入穴 13 取り付け穴 14 ヒンジ部 15 弾性クリップ 2 穿孔・注入具 20 接続部 21 バルブ部 22 取り付け部 23 穿孔刃 24 流入路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猪股 渉 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 Fターム(参考) 3H019 CA07 CB01 CB02 3H025 DA02 DB12 DC02 DD01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管路を挟持して管路外周面に取り付けら
    れると共に、該管路外周面に臨む取り付け穴を備えた挟
    持具と、上記取り付け穴に気密に取り付けられる穿孔・
    注入具とからなり、該穿孔・注入具は、上記取り付け穴
    への取り付け操作によって管路を穿孔する穿孔刃と、該
    穿孔刃の先端開口に連通する流入路と、該流入路を開閉
    するバルブと、該流入路に遮断材注入手段を接続する接
    続部とからなることを特徴とするガス管路遮断治具。
  2. 【請求項2】 上記穿孔刃は、二股形状の刃先を備え、
    該刃先間の側面に形成された切り欠き状の間隙で上記先
    端開口を形成することを特徴とする請求項1記載のガス
    管路遮断治具。
  3. 【請求項3】 上記穿孔刃の刃先は、二点の鋭利な先端
    が軸対象に形成されていることを特徴とする請求項2に
    記載のガス管路遮断治具。
  4. 【請求項4】 埋設管路の外周を部分的に露出させる掘
    削穴を形成し、該掘削穴内で、管路外周面に挟持具を取
    り付け、該挟持具の上記管路外周面に臨む取り付け穴に
    穿孔・注入具を取り付け、該穿孔・注入具内の流入路を
    閉止した状態で、先端の穿孔刃にて管路を穿孔し、上記
    流入路を開放した後、該流入路に接続した遮断材注入手
    段を作動させて、上記穿孔刃の先端開口から遮断材を注
    入することで、上記埋設管路内に遮断材を充填させるこ
    とを特徴とするガス管路遮断工法。
  5. 【請求項5】 上記流入路に、遮断材の注入状況を検出
    する検出手段が接続され、該検出手段からの検出信号に
    基づいて、上記注入手段から上記埋設管内に注入される
    遮断材の注入量を制御することを特徴とする請求項4に
    記載のガス管路遮断工法。
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