JP2009291047A - 電源装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

電源装置およびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009291047A
JP2009291047A JP2008143485A JP2008143485A JP2009291047A JP 2009291047 A JP2009291047 A JP 2009291047A JP 2008143485 A JP2008143485 A JP 2008143485A JP 2008143485 A JP2008143485 A JP 2008143485A JP 2009291047 A JP2009291047 A JP 2009291047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
range
value
output
voltage
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008143485A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4683074B2 (ja
Inventor
Masashi Hamaya
政士 濱谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2008143485A priority Critical patent/JP4683074B2/ja
Priority to US12/474,554 priority patent/US8004261B2/en
Publication of JP2009291047A publication Critical patent/JP2009291047A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4683074B2 publication Critical patent/JP4683074B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/80Details relating to power supplies, circuits boards, electrical connections

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成によって出力精度を向上させることのできる電源装置を提供すること。
【解決手段】電源装置60は、入力された駆動信号に対応する出力(Io、Vo)を生成し、出力を負荷に供給する出力生成回路66と、出力を受け取り、出力に応じた検出信号(Si、Sv)を生成する検出回路(61、67)と、検出信号に応じて、出力の値を目標値に向けて制御するためのデジタル制御信号Vdを生成する制御回路62とを備える。また、電源装置60は、デジタル制御信号Vdをアナログ制御信号Vaに変換するとともに、アナログ制御信号の電圧範囲を規定するリファレンス電圧レンジを設定可能な第1D/A変換回路64と、アナログ制御信号Vaに応じた駆動信号Sdを出力生成回路66に供給する駆動回路65と、第1D/A変換回路のリファレンス電圧レンジを、広範囲レンジと狭範囲レンジとの間において切替えるレンジ切替回路(62、63)とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電源装置およびそれを備えた画像形成装置に関し、特に電源装置の出力精度の制御に関する。
従来の電源装置において、出力である出力電圧の精度を向上させるために、例えば、分圧抵抗を複数用意しておき、電源が供給される負荷の動作モードに応じて分圧抵抗を切替えることによって、出力電圧の制御分解能を向上させる技術が、特許文献1に開示されている。
特開平09−218567号公報
しかしながら、上記従来技術においては、分圧抵抗を切替える要求が多数ある場合において出力電圧を精度良く制御するために、各要求に応じた数の分圧抵抗を用意せねばならない。その場合、構成が複雑になり、回路部品を配置するための基板面積およびコストが増大するという不都合が生じる。
本発明は、係る事情に鑑みてなされ、簡単な構成によって出力精度を向上させることのできる電源装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、第1の発明に係る電源装置は、入力された駆動信号に対応する出力を生成し、前記出力を負荷に供給する出力生成回路と、前記出力を受け取り、前記出力に応じた検出信号を生成する検出回路と、前記検出信号に応じて、前記出力の値を目標値に向けて制御するためのデジタル制御信号を生成する制御回路と、前記デジタル制御信号を受け取り、前記デジタル制御信号をアナログ制御信号に変換する第1D/A変換回路であって、前記アナログ制御信号の電圧範囲を規定するリファレンス電圧レンジを設定可能な第1D/A変換回路と、前記アナログ制御信号に応じた前記駆動信号を生成し、前記駆動信号を前記出力生成回路に供給する駆動回路と、前記第1D/A変換回路の前記リファレンス電圧レンジを、広範囲レンジと、該広範囲レンジより狭い狭範囲レンジとの間において切替えるレンジ切替回路とを備える。
本構成によれば、複雑な回路構成を使用せずに、単に、D/A変換回路のリファレンス電圧レンジを変更することのみによってアナログ制御信号の電圧範囲を適宜変更して、電源装置の出力の制御精度を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明の電源装置において、前記レンジ切替回路は、前記出力の値に応じて、前記リファレンス電圧レンジを切替える。
本構成によれば、例えば、出力である出力電圧の値が低い時、すなわち、出力電圧の起動時にはリファレンス電圧レンジを広範囲レンジとし、出力電圧の値が高い時、すなわち、出力電圧の安定時においてはリファレンス電圧レンジを狭範囲レンジとするように、リファレンス電圧レンジを切替えることによって、出力電圧を目標値に向けて精度良く制御することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明の電源装置において、前記出力は、出力電圧と、前記出力電圧を前記負荷に印加した場合に流れる出力電流とを含み、前記検出回路は、前記出力電圧を受け取り、電圧検出信号を生成する電圧検出回路と、前記出力電流を受け取り、電流検出信号を生成する電流検出回路と、を含み、前記制御回路は、前記電圧検出信号および前記電流検出信号に基づいて、前記負荷の負荷抵抗値を算出し、前記レンジ切替回路は、さらに前記負荷抵抗値に応じて、前記リファレンス電圧レンジを切替える。
通常、電源装置によって目標電圧あるいは目標電流に向けて出力電圧あるいは出力電流を負荷に供給する場合、負荷抵抗値に応じて必要な印加電圧範囲あるいは電流範囲(出力範囲)が異なる。そのため、本構成によれば、さらに負荷抵抗値に応じてリファレンス電圧レンジを切替えることによって、負荷に応じて、目標電圧あるいは目標電流に向けて出力(出力電圧あるいは出力電流)を好適に制御することができる。
第4の発明は、第3の発明の電源装置において、前記制御回路は、前記負荷抵抗値と前記出力電圧の使用範囲とによって、あるいは前記負荷抵抗値と前記出力電流の使用範囲とによって、前記リファレンス電圧レンジを決定する。
本構成によれば、出力電圧の使用範囲あるいは出力電流の使用範囲に応じて、D/A変換回路のリファレンス電圧レンジを変更することによって、出力電圧の使用範囲あるいは出力電流の使用範囲に適応したアナログ制御信号の電圧範囲を得ることができるとともに、電源装置の出力(出力電圧あるいは出力電流)の制御精度を向上させることができる。
第5の発明は、第1〜第4の発明のいずれか一つの電源装置において、前記レンジ切替回路は、前記リファレンス電圧レンジの上限値が前記リファレンス電圧レンジの最大値よりも小さく設定されていた場合において、前記検出信号が前記上限値に対応した第1所定値以上となった場合、少なくとも前記上限値を増加させ、前記リファレンス電圧レンジの下限値が前記リファレンス電圧レンジの最小値よりも大きく設定されていた場合において、前記検出信号が前記下限値に対応した第2所定値以下となった場合、少なくとも前記下限値を減少させる。
本構成によれば、リファレンス電圧レンジが狭範囲レンジに切替えられ、制御される出力(出力電圧あるいは出力電流)の範囲が所望の範囲に狭められた場合(狭範囲モード)において、出力が所望の範囲を超えて生成された場合であっても、リファレンス電圧レンジを再度広げることによって、電源装置の出力の制御を好適に継続して行うことができる。
第6の発明は、第1〜第5の発明のいずれか一つの電源装置において、前記レンジ切替回路は、前記出力の起動時には、前記リファレンス電圧レンジを前記広範囲レンジとし、前記出力が安定時に達した場合に、前記狭範囲レンジに切り替え、前記狭範囲レンジに切替える際に、前記広範囲レンジにおいて前記出力が安定時に達した際の前記アナログ制御信号の値が、前記狭範囲レンジのほぼ中心値となるように、前記狭範囲レンジを設定する。
本構成によれば、出力(出力電圧あるいは出力電流)が安定時に達した場合、出力は安定性を重視される。リファレンス電圧レンジの狭範囲レンジ(狭範囲モード)において、広範囲レンジにおける出力の安定時のアナログ制御信号の値が、狭範囲レンジのほぼ中心値とされる。そのため、狭範囲レンジの設定が目標出力に対してより最適化され、狭範囲モードにおいて、電源装置の出力を高精度かつ安定的に制御することができる。
第7の発明は、第1〜第6の発明のいずれか一つの電源装置において、前記第1D/A変換回路は、前記リファレンス電圧レンジの上限値を設定するための第1リファレンス端子と、前記リファレンス電圧レンジの下限値を設定するための第2リファレンス端子とを有し、前記レンジ切替回路は、前記リファレンス電圧レンジを切替える切替信号を生成し、前記第1リファレンス端子および前記第2リファレンス端子のうちの少なくとも一方の端子に前記切替信号を供給することによって、前記リファレンス電圧レンジを切替える。
本構成によれば、アナログ制御信号の電圧範囲の変更、すなわち、出力電圧の制御範囲の変更が、既存の構成(D/Aコンバータ)を利用することによって容易かつ好適に行える。
第8の発明は、第7の発明の電源装置において、前記レンジ切替回路としての第2D/A変換回路を備え、前記制御回路は、前記検出信号に応じて、前記切替信号を生成するための切替制御信号を生成し、前記切替制御信号を前記第2D/A変換回路に供給する。
本構成によれば、リファレンス電圧レンジの切替えが、既存の構成(D/Aコンバータ)を利用することによって容易かつ好適に行える。
第9の発明の画像形成装置は、第1〜第8の発明のいずれか一つの電源装置と、前記電源装置の前記出力生成回路から供給される前記出力を用いて、被記録媒体に画像を形成する画像形成ユニットとを備える。
本構成によれば、画像を形成するために使用される出力(出力電圧あるいは出力電流)が簡単な構成によって、高精度に生成される。その結果、形成画像の品質が向上する。
本発明の電源装置によれば、簡単な構成によって出力精度を向上させることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を、図1〜図6を参照しつつ説明する。
1.レーザプリンタの全体構成
図1は、レーザプリンタ(以下、「プリンタ1」という。画像形成装置の一例)の要部側断面図である。なお、以下、図1で紙面右側をプリンタ1の前側、図1で紙面左側をプリンタ1の後側として説明する。
ここで、画像形成装置には、単色、2色以上のカラープリンタも含まれる。さらに、画像形成装置は、プリンタ(例えばレーザプリンタ)などの印刷装置だけでなく、ファクシミリ装置や、プリンタ機能及び読み取り機能(スキャナ機能)等を備えた複合機であってもよい。
図1において、プリンタ1は、本体フレーム2内に、用紙3(被記録媒体の一例)を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5等を備えている。
(1)フィーダ部
フィーダ部4は、給紙トレイ6、用紙押圧板7、給紙ローラ8、およびレジストレーションローラ12とを備えている。用紙押圧板7は、その後端部を中心に回転可能とされており、用紙押圧板7上の最上位にある用紙3が給紙ローラ8に向かって押圧されている。そして、用紙3は、給紙ローラ8の回転によって1枚毎に給紙される。
給紙された用紙3は、レジストレーションローラ12によってレジストされた後に転写位置Xに送られる。なお、転写位置Xは、用紙3に感光ドラム27上のトナー像を転写する位置であって、感光ドラム27と転写ローラ30との接触位置とされる。
(2)画像形成部
画像形成部5は、例えば、スキャナ部16、プロセスカートリッジ17および定着部18を備えている。
スキャナ部16は、レーザ発光部(図示せず)、ポリゴンミラー19等を備えている。レーザ発光部から発光されたレーザ光(図中の一点鎖線)は、ポリゴンミラー19によって偏向されつつ感光ドラム27の表面上に照射される。
プロセスカートリッジ17は、現像ローラ31、感光ドラム27、スコロトロン型の帯電器29および転写ローラ30を備えている。なお、感光ドラム27のドラム軸27aは、グランドに接地されている(図2参照)。
帯電器29は、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させる。その後、感光ドラム27の表面は、スキャナ部16からのレーザ光により露光され、静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ31の表面上に担持されるトナーが、感光ドラム27上に形成された静電潜像に供給され現像される。
現像ローラ31は金属製のローラ軸31aを備え、ローラ軸31aに、例えば、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。現像ローラ31には、現像時に、所定の現像バイアス電圧Vgが印加される。また、転写ローラ30は、金属製のローラ軸30aを備え、ローラ軸30aには、回路基板52に実装された電圧印加装置(電源装置の一例)60(図2参照)が接続されている。そして、転写動作時には、電圧印加装置60から出力電圧(出力の一例)Voである転写バイアス電圧Vtが印加される。
定着部18は、用紙3上のトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させる。熱定着後の用紙3は排紙パス44を介して排紙トレイ46上に排紙される。
2.電圧印加装置の構成
電圧印加装置60は、複数の高電圧を発生し、発生した複数の高電圧を画像形成部5に供給する構成となっている。図2には、複数の高電圧のうち、負荷としての転写ローラ30に印加する転写バイアス電圧(負の高圧)Vtを発生する電圧印加装置60の要部構成の例が示されている。ここでは、電圧印加装置60は、発生した転写バイアス電圧Vtを負荷に印加することによって流れる転写電流It(出力電流Io)を定電流制御する。なお、これに限られず、例えば、負荷としての現像ローラ31に印加する現像バイアス電圧(正の高圧)の発生に、電圧印加装置60を適用できる。
電圧印加装置60は、電流検出回路(検出回路の一例)61、CPU(制御回路の一例)62、レンジ切替用の第1D/Aコンバータ(レンジ切替回路および第2D/A変換回路の一例)63、および制御信号変換用の第2D/Aコンバータ(第1D/A変換回路の一例)64を含む。また、電圧印加装置60は、トランスドライブ回路(駆動回路の一例)65、昇圧回路(出力生成回路の一例)66および電圧検出回路(検出回路の一例)67を含む。さらに、電圧印加装置60はCPU62が実行する各種プログラム等が格納されているメモリ72を含む。
電流検出回路61は、低抵抗値を有する検出抵抗61aを含み、検出抵抗61aに発生する電圧を検出する。電流検出回路61は、検出電圧に応じた電流検出信号Siを生成し、A/Dポート62cを介して、電流検出信号SiをCPU62に供給する。CPU62は、電流検出信号Siに基づいて出力電流Ioである転写電流(負荷電流の一例)Itを検出する。
また、電圧検出回路67は、高抵抗値を有する検出抵抗67aおよび検出抵抗67bを含み、検出抵抗67aと検出抵抗67bとの接続点の電圧を検出する。電圧検出回路67は、検出電圧に応じた電圧検出信号Svを生成し、A/Dポート62dを介して、電圧検出信号SvをCPU62に供給する。CPU62は、電圧検出信号Svに基づいて出力電圧Voである転写バイアス電圧Vtを検出する。
CPU62は、また、電圧検出信号Svあるいは電流検出信号Siに応じて、出力電圧Voあるいは出力電流(出力の一例)Ioを目標値に向けて制御するデジタル制御信号(デジタル制御電圧)Vdを生成し、デジタル制御信号Vdを、ポート62bを介して第2D/Aコンバータ64に供給する。また、CPU62は、電圧検出信号Svあるいは電流検出信号Siに応じて、切替信号Vrを生成するための切替制御信号Scを生成し、切替制御信号Scを、ポート62aを介して第1D/Aコンバータ63に供給する。なお、実施形態1においては、CPU62は、出力電流Ioを目標値とするように、電流検出信号Siに応じてデジタル制御信号Vdを生成する。
第1D/Aコンバータ63は、切替制御信号Scにしたがって第2D/Aコンバータ64のリファレンス電圧レンジを切替える切替信号Vrを生成し、第2D/Aコンバータ64の第1リファレンス端子(REF+)および第2リファレンス端子(REF−)のうちの少なくとも一方の端子に切替信号Vrを供給する。
すなわち、第1D/Aコンバータ63は、電圧検出信号Svあるいは電流検出信号Si、すなわち出力電圧Voあるいは出力電流Ioの値に応じて、第2D/Aコンバータ64のリファレンス電圧レンジを切替える。なお、実施形態1では、第1D/Aコンバータ63は、電流検出信号Si、すなわち出力電流Ioの値に応じて、第2D/Aコンバータ64のリファレンス電圧レンジを切替える。
なお、ここでは、図2に示されるように、第1D/Aコンバータ63の第1リファレンス端子(REF+)は+5Vの電源に接続され、第1D/Aコンバータ63の第2リファレンス端子(REF−)はグランドに接続される。すなわち、第1D/Aコンバータ63のリファレンス電圧レンジは、例えば0V〜+5Vであり、第1D/Aコンバータ63の出力端子OUTからは、切替制御信号Scに応じた、0V〜+5Vの範囲の切替信号Vrが出力される。
第2D/Aコンバータ64は、デジタル制御信号Vdをアナログ電圧であるアナログ制御信号(アナログ制御電圧)Vaに変換する。第2D/Aコンバータ64において、アナログ制御信号Vaの電圧範囲を決定し、アナログ制御信号Vaの電圧範囲に相当するリファレンス電圧レンジの設定が可能である。このように、アナログ制御信号Vaの電圧範囲はリファレンス電圧レンジに対応するため、以下の説明において、「アナログ制御信号Vaの電圧範囲」と「リファレンス電圧レンジ」とは同一の電圧範囲とみなす。
第2D/Aコンバータ64は、リファレンス電圧レンジ(アナログ制御信号Vaの電圧範囲)の上限値を設定するための第1リファレンス端子(REF+)と、リファレンス電圧レンジの下限値を設定するための第2リファレンス端子(REF−)とを有する。
なお、ここでは、図2に示されるように、第2D/Aコンバータ64の第1リファレンス端子(REF+)は、例えば、+5Vの電源に接続され、第2D/Aコンバータ64の第2リファレンス端子(REF−)は、第1D/Aコンバータ63の出力端子OUTに接続される。すなわち、第2D/Aコンバータ64のリファレンス電圧レンジの上限値は、+5Vであり、第2D/Aコンバータ64のリファレンス電圧レンジの下限値は、切替信号Vrに応じて、例えば、0V〜+5Vの範囲で変化する。そのため、第2D/Aコンバータ64の出力であるアナログ制御信号Vaの電圧範囲は、切替信号Vrによって切替えられる。そして、切替信号Vrによって切替えられた電圧範囲内において、第2D/Aコンバータ64の出力端子OUTからは、デジタル制御信号Vdに応じたアナログ制御信号Vaが出力される。
なお、本実施形態において、第1D/Aコンバータ63および第2D/Aコンバータ64は、例えば、10ビットD/Aコンバータでる。ここでは、切替制御信号Scおよびデジタル制御信号Vdは、10ビットのデジタル信号であり、それぞれ各D/Aコンバータ(63、64)の入力端子に供給される。デジタル制御信号Vdによって示される10進数の値は、0〜1023の間の任意の値となる。
トランスドライブ回路65は、アナログ制御信号Vaを受け取り、アナログ制御信号Vaに応じた駆動信号Sdを生成し、駆動信号Sdを昇圧回路66に供給する。また、昇圧回路66は、例えば、トランス68、ダイオード69、平滑コンデンサ70等を備えている。
トランス68は、2次側巻線68aおよび1次側巻線68bを含み、2次側巻線68aの一端は、ダイオード69及び接続ラインL1を介して転写ローラ30のローラ軸30aに接続されている。ダイオード69のアノード側は、平滑コンデンサ70および電圧検出回路67を介してグランドに接続されている。一方、2次側巻線68aの他端は、電流検出回路61を介してグランドに接続されている。平滑コンデンサ70は、2次側巻線68aに並列に接続されている。
このような構成により、1次側巻線68bの電圧は、昇圧回路66において昇圧および整流され、転写ローラ30のローラ軸30aに転写バイアス電圧(ここでは、例えば、負の高圧)Vtとして印加される。このとき、転写ローラ30に流れる転写電流It(図2の矢印方向に流れる電流の値を正とする)は、電流検出回路61を介して検出される。
そして、用紙3が上記転写位置Xに到達し、用紙3に感光ドラム27上のトナー像を転写する転写動作時には、CPU62によって、デジタル制御信号Vdが第2D/Aコンバータ64に与えられている。これにより、昇圧回路66から転写ローラ30のローラ軸30aに転写バイアス電圧Vtが印加される。それと共に、CPU62は、ここでは、例えば、転写電流Itが所定の目標電流の近傍に収まるように、転写電流Itに応じた電流検出信号Si(フィードバック信号)に基づき適宜変更したデジタル制御信号Vdを第2D/Aコンバータ64に供給する、定電流制御を実行する。
3.負荷抵抗を測定するための構成
次に、転写ローラ30に電力を供給する電力供給経路(出力端Aから転写ローラ30及び感光ドラム27を介してグランドに至る経路;本発明における「負荷」に相当する)の負荷抵抗Rを算出するための構成について説明する。
図2に示すように、電圧印加装置60による転写動作時において、電流検出回路61からの電流検出信号SiがCPU62のA/Dポート62cに、電圧検出回路67からの電圧検出信号SvがCPU62のA/Dポート62dに、それぞれ供給される。CPU62は、検出信号Si、Svを取り込んで転写電流Itの電流値と出力電圧Voの電圧値とに関する下の式1から負荷抵抗Rを算出する。
Vo=1/〔{1/(抵抗67a+抵抗67b)}+(1/負荷抵抗R)〕×It …式1
ここで、Vo、抵抗67a,67bおよびItは既知のため、式1から負荷抵抗Rが算出される。なお、ここで、負荷抵抗Rには、転写ローラ30および感光ドラム27等の抵抗が含まれる。
4.出力電流の定電流制御
次に、上記本発明の電圧印加装置60による、転写電流Itである出力電流Ioの定電流制御について、図3〜図6を参照して説明する。図3〜図5は、出力電流Ioの制御に係る処理を示すフローチャートである。図3は、出力電流Ioの制御処理の全体的な流れを示すフローチャートである。図4は、図3における「負荷抵抗測定」ルーチンの処理を示すフローチャートであり、図4は、図3における「高圧電源制御」ルーチンの処理を示すフローチャートである。また、図6は、電圧印加装置60の出力特性を概略的に示すグラフである。
図3に示すように、本制御は、プリンタ1の電源投入に伴ってCPU62によって開始される。CPU62は、まず、図3のステップS100において、「負荷抵抗測定」ルーチンを実行する。
図4のステップS110において、CPU62は、第2D/Aコンバータ64の第2リファレンス端子(REF−)への切替信号Vrの値である「第2D/A−(マイナス)リファレンス」の値を「0」に設定する。すなわち、CPU62は、第1D/Aコンバータ63の切替信号Vrの値が0Vとなるように、第1D/Aコンバータ63の設定信号である切替制御信号Scを生成し、切替制御信号Scを第1D/Aコンバータ63に供給する。
次いで、図4のステップS120において、CPU62は、「第2D/A設定値(デジタル制御信号Vdの値)」として、例えば「300」を設定し、ステップS130において、所定時間、例えば50msの間、出力電流Ioが安定するまで待機する。そして、ステップS140において、電流検出信号Siおよび電圧検出信号Svに応じて出力電圧Voおよび出力電流Ioを検出する。
次いで、ステップS150において、CPU62は、「第2D/A設定値」として「0」を設定し、昇圧回路66による出力電圧Voの発生を停止させる。そして、ステップS160において、検出した出力電圧Voおよび転写電流It、並びに式1に基づいて、負荷抵抗Rを算出する。そして、CPU62は、算出した負荷抵抗Rに応じて、「第2D/Aマイナスリファレンス」の値「A」を選定する。
詳細には、CPU62は、第1D/Aコンバータ63の切替信号Vrの値が「A」Vとなるように、切替制御信号Scの値を選定する。そして、「負荷抵抗測定」ルーチンを終了し、図3のステップS200に戻る。なお、負荷抵抗Rに応じた「A」の値の選定を、CPU62は、例えば、負荷抵抗Rと「A」の値との対応を示すテーブルデータに基づいて行う。そのテーブルデータは、例えば、メモリ72に格納されている。
以下において、図6の電圧印加装置60の出力特性を示すグラフを参照して、実施形態1におけるリファレンス電圧レンジの変更態様について、および負荷抵抗Rに応じて、「第2D/Aマイナスリファレンス」の値「A」を選定する理由について説明する。なお、図6のグラフにおいて、太い破線はリファレンス電圧レンジの変更を行わなかった場合のグラフを示す。また、図6に示されるグラフは、説明を容易にするために概略的に示される。
図6に示されるように、出力電圧Voが高圧の場合、通常、制御電圧(アナログ制御電圧)Vaの10〜20%の程度において、安全のために非駆動の領域が設けられる。そのため、出力電流Ioの制御精度を向上させるために、少なくとも非駆動領域を制御電圧Vaの制御範囲から除くことが好ましい。そこで、実施形態1においては、第2D/Aコンバータ64の第2リファレンス端子(REF−)を利用してリファレンス電圧レンジを変更する。このリファレンス電圧レンジの変更によって、第2D/Aコンバータ64の出力ダイナミックレンジ(アナログ制御信号Vaの電圧範囲)にオフセットが設けられる。このオフセットによって、アナログ制御信号Vaの電圧範囲(ここでは、0V〜5V)から少なくとも非駆動領域が除かれる。このように、制御電圧Vaの範囲にオフセットが設けられることによって、デジタル制御信号Vdの制御範囲(ここでは、0〜1023)は一定のもとで、アナログ制御信号Vaの電圧範囲、すなわち出力電流Ioの制御範囲が狭められる。そのため、出力電流Ioの制御分解能が向上されるとともに、出力電流Ioの制御精度が向上される。
また、図6に示されるように、電圧印加装置60の出力特性は負荷抵抗Rの値に応じて変化する。例えば、昇圧回路66を所定の目標出力電流に定電流制御する場合には、図6に示されるように、負荷抵抗Rが小さくなるほど出力特性線の傾きは大きくなる。そのため、負荷抵抗Rによって、目標出力電流を得るために好適なアナログ制御信号Vaの電圧範囲も異なる。
そこで、本実施形態においては、アナログ制御信号Vaの電圧範囲の負荷抵抗Rに応じたオフセットを設定するために、負荷抵抗Rに応じて「第2D/A−(マイナス)リファレンス」の値「A」を選定する。負荷抵抗Rが小さくなるにしたがって「A」の値を、例えば図6に示されるように、A1→A2→A3のように大きくなるように選定する。このように「第2D/Aマイナスリファレンス」の値「A」を選定することによって、目標出力電流に向けて出力電流Ioを制御するために必要なアナログ制御信号Vaの電圧範囲を、負荷抵抗Rに応じて好適に設定することができる。
さて、図3のステップS200に戻って、CPU62は、プリンタ1の電源投入後において、印字命令がユーザによって出されているどうかを判定する。印字命令が出されていない場合には、ステップS200の処理を繰り返す。一方、印字命令が出されている場合は、ステップS300に移行して、「高圧電源制御」ルーチンを実行する。
図5のステップS310において、CPU62は、図4のステップS160において選定された値「A」を、「第2D/Aマイナスリファレンス」の値として設定する。具体的には、CPU62は、第1D/Aコンバータ63の切替信号Vrの値が「A」Vとなるように、切替制御信号Scを生成し、切替制御信号Scを第1D/Aコンバータ63に供給する。
次いで、ステップS320において、CPU62は、そのときの出力電流Ioの検出信号である、電流検出回路61からの電流検出信号Siを読込む。なお、以下において、電流検出信号Siの値(電圧値)も、記号「Si」によって示す。
そして、ステップS330において、電流検出信号Siが所定の目標下限値より小さいかどうか、すなわち、出力電流Ioが目標下限値より小さいかどうかを判定する。なお、CPU62は、目標範囲の出力電流Ioを得るために、電流検出値Si(フィードバック値)が目標範囲の値となるようにデジタル制御信号Vdを制御する。
ステップS330の判定において電流検出値Siが目標下限値より小さいと判定された場合は、ステップS340において、アナログ制御電圧値Vaを増加して出力電流Ioを目標値に近づけるために、CPU62は、デジタル制御信号Vdの値である「第2D/A設定値」を「第2D/A設定値+ΔV」として、「第2D/A設定値」を所定量ΔV増加させる。そして、ステップS370において、所定時間(例えば、1ms)待機し、その後、図3のステップS400に戻る。
一方、ステップS330の判定において電流検出値Siが目標下限値以上と判定された場合、ステップS350において、電流検出値Siが目標上限値より大きいかどうかを判定する。
ステップS350の判定において電流検出値Siが目標上限値より大きいと判定された場合、ステップS360において、アナログ制御電圧値Vaを減少して出力電流Ioを目標値に近づけるために、CPU62は、「第2D/A設定値」を「第2D/A設定値−ΔV」として、「第2D/A設定値」を所定量ΔV減少させる。そして、ステップS370において、所定時間(例えば、1ms)待機し、その後、図3のステップS400に戻る。なお、出力電流Ioの目標下限値および目標上限値は、目標値の許容値として、事前に実験等によって決定される。すなわち、出力電流Ioが目標下限値と目標上限値との間にあるように、電流検出値Siのフィードバックによる定電流制御が行われる。
一方、ステップS350の判定において電流検出値Siが目標上限値より大きくないと判定された場合、「第2D/A設定値」を変更しない。この場合、出力電流Ioが目標下限値以上であって目標上限値以下であり、出力電流Ioが所定の目標出力範囲内にあると判断されるからである。そして、ステップS370において、所定時間(例えば、1ms)待機し、その後、図3のステップS400に戻る。
このように、実施形態1の「高圧電源制御」ルーチンにおいては、「第2D/Aマイナスリファレンス」の値として、負荷抵抗Rに応じて選定された値「A」を設定することによって、アナログ制御信号Vaの電圧範囲のオフセットが、負荷抵抗Rに応じて設定される。そのため、負荷抵抗Rに応じたアナログ制御信号Vaの電圧範囲において、出力電流Ioの制御が行われる。その際、出力電流Ioの制御分解能が向上されるとともに、出力電流Ioの制御精度が向上される。
さて、図3のステップS400に戻って、CPU62は、印字は終了したかどうかを判定する。印字が終了した場合には、ステップS200に戻って、新たな印字命令を待つ。一方、図3のステップS400の判定において、印字が終了していないと判定された場合には、印字が終了したと判定されるまで、ステップS300に戻って「高圧電源制御」ルーチンの実行を繰り返す。なお、印字終了の判定は、例えば、印字最後の用紙3が排紙トレイ46上に排紙されたことの排紙センサ(図示せず)による検出に基づいて行われる。
5.実施形態1の効果
実施形態1においては、複雑な回路構成を使用せずに、単に、第2D/Aコンバータ64のリファレンス電圧レンジを変更することのみによってアナログ制御信号Vaの電圧範囲を適宜変更して、出力電流Io(転写電流It)の制御精度を向上させることができる。
さらに、負荷抵抗Rを算出し、負荷抵抗Rに応じて第2D/Aコンバータ64のリファレンス電圧レンジを切替える。そのため、負荷に対応したアナログ制御信号Vaの電圧範囲を設定して、設定されたアナログ制御信号Vaの電圧範囲において、目標電流に向けて出力電流Ioを高精度に制御することができる。
<実施形態2>
次に、図7〜図10を参照して、本発明の実施形態2について説明する。図7は、実施形態2における電圧印加装置60Aの要部構成を示すブロック図である。図8は、実施形態2における「負荷抵抗測定」ルーチンの処理を示すフローチャートである。図9は、実施形態2における「高圧電源制御」ルーチンの処理を示すフローチャートである。図10は、電圧印加装置60Aの出力特性を概略的に示すグラフである。なお、図10は所定の一負荷抵抗Rにおけるグラフを示す。
なお、実施形態1と実施形態2とは、電圧印加装置60の出力電流Io(転写電流It)の制御に係る構成のみが相違する。そのため、以下においては、出力電流Ioの制御に係る構成の相違点のみを説明する。したがって、図7〜図10において、実施形態1の構成と同一の構成には同一の符号を付し、また実施形態1の処理と同一の処理には同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。
実施形態2の電圧印加装置60Aと実施形態1の電圧印加装置60との相違点は、図7に示されるように、電圧印加装置60Aの第1D/Aコンバータ63に多チャネル入りのD/Aコンバータが使用され、第2D/Aコンバータ64のリファレンス電圧レンジの上下限値が、第1D/Aコンバータ63によって切替えられる点にある。
すなわち、実施形態2においては、第2D/Aコンバータ64の双方のリファレンス端子(REF+およびREF−)が第1D/Aコンバータ63に接続される。そして、第1D/Aコンバータ63は、その第1チャネル出力端子(ch1 OUT)から第2D/Aコンバータ64の第1リファレンス端子(REF−)に第1切替信号Vr1を供給し、その第2チャネル出力端子(ch2 OUT)から第2D/Aコンバータ64の第2リファレンス端子(REF+)に第2切替信号Vr2を供給する。
次に、図8〜図10を参照して、実施形態2における電圧印加装置60Aによる出力電流Ioの制御に関し、実施形態1との相違点についてのみ説明する。なお、図3に示した、出力電流Ioの制御処理の全体的な流れは、実施形態2においても同一である。
図8の「負荷抵抗測定」ルーチンのステップS115において、CPU62は、第1D/Aコンバータ63を介して、「第2D/A+(プラス)リファレンス」の値を5Vに設定し、「第2D/A−(マイナス)リファレンス」の値を0Vに設定する。
また、図8のステップS165において、CPU62は、算出した負荷抵抗Rに応じて、「第2D/Aマイナスリファレンス」の値「A」および「第2D/Aプラスリファレンス」の値「B」を選定する。詳細には、CPU62は、第1D/Aコンバータ63の第1切替信号Vr1の値が「A」Vとなるように、切替制御信号Scの値を選定し、第1D/Aコンバータ63の第2切替信号Vr2の値が「B」Vとなるように、切替制御信号Scの値を選定する。ここで、「A」の値は、図10に示されるように、「B」の値より小さく、「A」および「B」の値は、0V〜5Vの値として、負荷抵抗Rに応じて選定される。なお、「A」および「B」の値の選定を、CPU62は、例えば、負荷抵抗Rと「A」および「B」の値との対応を示すテーブルデータに基づいて行う。そのテーブルデータは、例えば、メモリ72に格納されている。
次いで、ステップS170において、フラグを「0」に設定する。このフラグは、電圧印加装置60Aの動作モードが、リファレンス電圧レンジが広範囲レンジ(例えば、0V〜5Vの範囲)であって、アナログ制御電圧Vaの電圧範囲が広範囲(例えば、0V〜5Vの範囲)である広範囲モードであるか、リファレンス電圧レンジが広範囲レンジより狭い狭範囲レンジであって、アナログ制御電圧Vaの電圧範囲が狭範囲である狭範囲モードであるかを示す。ここでは、フラグは、広範囲モードにおいて「0」に設定され、狭範囲モードにおいて「1」に設定される。なお、図10のグラフにおいて、太い実線部分が狭範囲モードに対応し、さらに太い破線部分を加えた全体が広範囲モードに対応する。
また、図9の「高圧電源制御」ルーチンのステップS321において、CPU62は、電流検出値Siが目標下限値(本発明における第2所定値に相当)より「所定値」(例えば、1.0V)引いた値(「目標下限値−1.0V」)より小さいかどうかを判定する。電流検出値Siが「目標下限値−1.0V」より小さい場合、には、ステップS323に移行して、フラグが、「0」かどうか、すなわち、現在、広範囲モードかどうかを判定する。なお、ステップS321の判定は、要は、電流検出値Siが目標下限値(第2所定値)以下であるかどうかを判定するものであればよく、ここで「所定値」の値は1.0Vに限られず任意である。
一方、ステップS321において、電流検出値Siが「目標下限値−1.0V」以上であると判定された場合には、ステップS322において、電流検出値Siが目標上限値(本発明における第1所定値に相当)に「所定値」(例えば、1.0V)を加算した値(「目標上限値+1.0V」)より大きいかどうかを判定する。電流検出値Siが「目標上限値+1.0V」より大きい場合には、ステップS323に移行する。なお、ここにおいても、ステップS322の判定は、要は、電流検出値Siが目標上限値(第1所定値)以上であるかどうかを判定するものであればよく、「所定値」の値は1.0Vに限られず任意である。
一方、電流検出値Siが「目標下限値+1.0V」以下の場合、すなわち、電流検出値Siが「目標下限値−1.0V」以上であって、「目標下限値+1.0V」以下の場合には、ステップS323Aにおいて、フラグが、「1」かどうか、すなわち、現在、狭範囲モードかどうかを判定する。フラグが「1」であって現在、狭範囲モードである場合には、図5に示した、ステップS330〜ステップS370の処理を行って、「高圧電源制御」ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS323Aにおいてフラグが「1」でない、すなわち、広範囲モードであると判定された場合には、ステップS324Aにおいて、CPU62は、図8のステップS165において選定された「A」の値を、「第2D/Aマイナスリファレンス」の値として設定し、同じく「B」の値を、「第2D/Aプラスリファレンス」の値として設定する。すなわち、ステップS324Aにおいて、リファレンス電圧レンジが広範囲レンジから狭範囲レンジに切替えられ、動作モードが広範囲モードから狭範囲モードに切替えられる。
すると、第2D/Aコンバータ64は、ステップS324Aにおいて設定された変換リファレンス範囲(狭範囲レンジ)に合わせて、デジタル制御電圧(第2D/A設定値)Vdをアナログ制御電圧Vaに変換する(ステップS325A参照)。次いで、ステップS326Aにおいて、CPU62は、フラグを「1」に設定し、以下同様にステップS330〜ステップS370の処理を行って、「高圧電源制御」ルーチンを一旦終了する。
このように、実施形態2においては、電流検出値Siが「目標下限値−1.0V」以上になったとき、また、電流検出値Siが「目標上限値+1.0V」以下になったとき、すなわち、出力電流Ioが目標電流に近づいた場合、リファレンス電圧レンジが広範囲レンジから狭範囲レンジに切り替えられる。そのため、第2D/Aコンバータ64の変換分解能が高まり、出力電流Ioの目標電流の近傍での制御精度が向上される。
また、ステップS323において、フラグが「0」であると判定された場合においても、以下同様にステップS330〜ステップS370の処理を行って、「高圧電源制御」ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS323において、フラグが「0」でない、すなわち、現在、狭範囲レンジであると判定された場合は、ステップS324において、図8のステップS165において選定された「A」から、所定値(例えば1.0V)を引いた値(図10の「Aw」値)を、「第2D/Aマイナスリファレンス」の値として設定し、また「B」に所定値(例えば1.0V)を加えた値(図10の「Bw」値)を、「第2D/Aプラスリファレンス」の値として設定する。
すなわち、実施形態2においては、一旦、リファレンス電圧レンジが狭範囲レンジに切替えられた狭範囲モードにおいて、出力電流Ioが所定の電流範囲を外れて生成された場合、リファレンス電圧レンジが「A〜B」から「Aw〜Bw」に所定量、広げられる。
すると、第2D/Aコンバータ64は、ステップS324において所定量、広げられた変換リファレンス範囲に合わせて、デジタル制御電圧(第2D/A設定値)Vdをアナログ制御電圧Vaに変換する(ステップS325参照)。次いで、ステップS326Aにおいて、CPU62は、リファレンス電圧レンジが狭範囲レンジから所定量広げられたため、フラグを「0」に設定し、以下同様にステップS330〜ステップS370の処理を行って、「高圧電源制御」ルーチンを一旦終了する。
6.実施形態2の効果
出力電流Ioが目標電流に近づいた場合、リファレンス電圧レンジが広範囲レンジから狭範囲レンジに切替えられる。そのため、第2D/Aコンバータ64の変換分解能が高まり、出力電流Ioの目標電流の近傍での制御精度が向上される。
また、第2D/Aコンバータ64のリファレンス電圧レンジが狭範囲レンジに切替えられた狭範囲モードにおいて、出力電流Ioが所望の電流範囲を超えて生成された場合であっても、リファレンス電圧レンジを所定量広げることによって、出力電流Ioの制御を好適に継続して行うことができる。
さらに、第2D/Aコンバータ64のリファレンス電圧レンジの切替えが、既存の構成(第1D/Aコンバータ63)を利用することによって容易かつ好適に行える。
<実施形態3>
次に、図11〜図12を参照して、本発明の実施形態3について説明する。図11は、実施形態3における「高圧電源制御」ルーチンの処理を示すフローチャートである。図12は、実施形態3の電圧印加装置60Aの出力特性を概略的に示すグラフである。また、図12は、図10と同様に、所定の一負荷抵抗Rについてのグラフを示す。
なお、図3に示した、出力電流Ioの制御処理の全体的な流れは、実施形態3においても同一である。また、実施形態2と実施形態3とにおいて、電圧印加装置60Aの構成および「負荷抵抗測定」ルーチンの処理は等しく、「高圧電源制御」ルーチンの処理のみが相違する。そのため、以下においては、「高圧電源制御」ルーチンの処理の相違点のみを説明する。また、図11〜図12において、実施形態2の処理と同一の処理には同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。
図11のステップS350の判定において電流検出値Siが目標上限値より大きくないと判定された場合、すなわち、電流検出値Siが目標下限値以上であって目標上限値以下である場合は、ステップS355に移行して、フラグが「1」であるかどうか、すなわち、現在、狭範囲モードであるかどうかを判定する。フラグが「1」であって、狭範囲モードである場合には、ステップS370に移行して、所定時間(例えば、1ms)待機し、一旦、「高圧電源制御」ルーチンを終了する。そして、図3のステップS400に戻る。
一方、ステップS355においてフラグが「1」でない、すなわち、現在、広範囲モードであると判定された場合には、ステップS356において、狭範囲レンジに切替える際に、広範囲レンジにおいて出力電流Ioが安定時に達した際のアナログ制御信号値Va(デジタル制御信号値Vd)が、狭範囲レンジにおけるアナログ制御信号値Vaのほぼ中心値となるように、狭範囲レンジを設定する。言い換えれば、広範囲モードにおける出力安定時の出力電流Ioである安定出力電流Istに対応するアナログ制御電圧Vaが、狭範囲モードにおける電圧範囲のほぼ中央値となるように、「A」および「B」の値を設定する。すなわち、図12において、アナログ制御電圧中心値Va(cnt)は、アナログ制御電圧Vaの電圧範囲(「A〜B」)のほぼ中心値であり、アナログ制御電圧中心値Va(cnt)に対応する出力電流Ioは、安定出力電流Istとなる。
次いで、ステップS357において、CPU62は、ステップS356において設定された「A」の値を、「第2D/Aマイナスリファレンス」の値として設定し、同じく「B」の値を、「第2D/Aプラスリファレンス」の値として設定する。すなわち、ステップS357において、リファレンス電圧レンジが広範囲レンジから狭範囲レンジに切替えられ、動作モードが広範囲モードから狭範囲モードに切替えられる。
すると、第2D/Aコンバータ64は、ステップS357において設定された変換リファレンス範囲(リファレンス電圧レンジ)に合わせて、デジタル制御電圧(第2D/A設定値)Vdをアナログ制御電圧Vaに変換する(ステップS328参照)。次いで、ステップS359において、CPU62は、フラグを「1」に設定し、ステップS370に移行する。そして、所定時間(例えば、1ms)待機し、一旦、「高圧電源制御」ルーチンを終了し、図3のステップS400に戻る。
また、読み込んだ電流検出値Siが目標下限値より小さく、第2D/A設定値(デジタル制御電圧Vd)が「第2D/A設定値+ΔV」に設定された場合(ステップS330およびステップS340参照)、ステップS345において、CPU62は、設定変更された第2D/A設定値が所定の値「C」より小さいかどうかを判定する。第2D/A設定値が所定の値「C」より小さい場合は、ステップS366においてフラグが「0」であるかどうか、すなわち、現在、広範囲モードかどうかを判定する。一方、第2D/A設定値が所定の値「C」以上の場合は、ステップS370に移行する。そして、所定時間(例えば、1ms)待機し、一旦、「高圧電源制御」ルーチンを終了し、図3のステップS400に戻る。なお、ここで、第2D/A設定値「C」に対応するアナログ制御電圧Vaの値は、図12に示される値「C1」に対応する。
また、ステップS366においてフラグが「0」であり、現在、広範囲モードであると判定された場合は、同様に、ステップS370に移行する。そして、所定時間(例えば、1ms)待機し、一旦、「高圧電源制御」ルーチンを終了し、図3のステップS400に戻る。
一方、ステップS366においてフラグが「0」でなく、現在、狭範囲モードであると判定された場合には、ステップS367において、CPU62は、「+5V」を、「第2D/Aプラスリファレンス」の値として設定し、「0V」を、「第2D/Aマイナスリファレンス」の値として設定し、狭範囲モードから広範囲モードに動作モードを戻す。すなわち、出力電流Ioが減少し、電流検出値Siが目標下限値を大きく下回り、アナログ制御電圧Vaが「C1」の値を大きく下回るようになる場合、動作モードが狭範囲モードから広範囲モードに戻される。
すると、第2D/Aコンバータ64は、ステップS367において設定された広範囲モードの変換リファレンス範囲に合わせて、デジタル制御電圧(第2D/A設定値)Vdをアナログ制御電圧Vaに変換する(ステップS368参照)。次いで、ステップS369において、CPU62は、動作モードが広範囲モードに戻されたため、フラグを「0」に設定し、ステップS370に移行する。そして、所定時間(例えば、1ms)待機し、一旦、「高圧電源制御」ルーチンを終了し、図3のステップS400に戻る。
を一旦終了する。
また、読み込んだ電流検出値Siが目標上限値より大きく、第2D/A設定値が「第2D/A設定値−ΔV」に設定された場合(ステップS350およびステップS360参照)、ステップS365において、CPU62は、第2D/A設定値が所定の値「D」より大きいかどうかを判定する。第2D/A設定値が所定の値「D」より大きい場合は、上記ステップS366〜ステップS369まで処理が行われる。なお、ここで、第2D/A設定値「D」に対応するアナログ制御電圧Vaの値は、図12に示される値「D1」に対応する。そのため、出力電流Ioが上昇し、電流検出値Siが目標上限値を大きく超え、アナログ制御電圧Vaが「D1」の値を超えるようになる場合、動作モードが狭範囲モードから広範囲モードに戻される。
一方、第2D/A設定値が所定の値「D」以下の場合は、ステップS370に移行する。そして、所定時間(例えば、1ms)待機し、一旦、「高圧電源制御」ルーチンを終了し、図3のステップS400に戻る。
7.実施形態3の効果
実施形態3においては、電流検出値Siが目標下限値以上に上昇したとき、すなわち、出力電流Ioが目標電流に近づいた場合、リファレンス電圧レンジが広範囲レンジから狭範囲レンジに切替えられる。その際、広範囲モードにおいて安定出力電流istに対応するアナログ制御電圧Va(デジタル制御電圧Vd)が、狭範囲モードにおけるアナログ制御電圧Vaの電圧範囲の中心値とされる。そのため、狭範囲レンジ(「A〜B」)の設定が目標出力電流に対してより最適化され、狭範囲モードにおいて、出力電流Ioを高精度かつ好適に制御することができる。
また、リファレンス電圧レンジが狭範囲レンジに切替えられた狭範囲モードにおいて、出力電流Ioが所望の電流範囲から外れて生成された場合であっても、リファレンス電圧レンジを広範囲レンジに再度広げることによって、出力電流Ioの制御を好適に継続して行うことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記各実施形態では、負荷に流れる出力電流Ioを定電流制御する場合における電圧印加装置(電源装置)(60、60A)の出力制御に関する例を示したが、負荷に印加する出力電圧Voを定電圧制御する場合においても、本発明による電源装置の出力制御を適用することができる。その際、CPU62が、出力電圧Voが所定の目標電圧の近傍に収まるように、出力電圧Voに応じた電圧検出信号Sv(フィードバック信号)に基づき適宜変更したデジタル制御信号Vdを第2D/Aコンバータ64に供給して、定電圧制御を実行するようにすればよい。
(2)上記実施形態では、電圧印加装置(電源装置)(60、60A)によって単一の出力電圧Voを発生する際の構成を示したが、電圧値の異なる複数の出力電圧Voを発生し、発生した出力電圧Voを複数の負荷に印加する場合にも、本発明の電源装置を適用することができる。その場合、多チャンネルを有するD/Aコンバータを使用して、使用チャンネル毎にオフセット電圧、あるいはリファレンス電圧レンジを変更するようにする。
(3)実施形態2において、電流検出値Siが「目標下限値−1.0V」より小さい場合、あるいは電流検出値Siが「目標下限値+1.0V」より大きい場合に、「第2D/Aマイナスリファレンス」および「第2D/Aプラスリファレンス」の両方を変更する例を示したがこれに限られない。例えば、電流検出値Siが「目標下限値−1.0V」より小さい場合には、「第2D/Aマイナスリファレンス」のみを減少させ、電流検出値Siが「目標下限値+1.0V」より大きい場合には、「第2D/Aプラスリファレンス」のみを増加させるように変更するようにしてもよい。
(4)実施形態2および3において、負荷を定電流制御する場合であって、負荷抵抗Rに応じて「A」および「B」の値を選定する際、出力特性のグラフ(図6参照)から、負荷抵抗Rが大きいほど、「B」の値、すなわち、「第2D/Aプラスリファレンス」の値を大きく設定し、負荷抵抗Rが小さいほど、「A」の値、すなわち、「第2D/Aマイナスリファレンス」の値を大きく設定することが望ましい。言い換えれば、負荷抵抗Rが小さいほど、アナログ制御電圧Vaの電圧範囲(「A〜B」)を狭くするのが、制御精度を向上させるために好ましい。
(5)動作モードを広範囲モードから狭範囲モードに変更する際において、第2D/Aコンバータ64のリファレンス電圧レンジの範囲を変更する場合に、負荷抵抗値Rと出力電圧Voの使用範囲とによって、あるいは負荷抵抗値Rと出力電流Ioの使用範囲とによって、リファレンス電圧レンジを決定するようにしてもよい。この場合、負荷抵抗値Rが分かれば、図6のグラフの傾きも分かり、それに加えて予め決められた所望の出力電圧Voの使用範囲あるいは負荷電流Ioの使用範囲を考慮すれば、リファレンス電圧レンジを決定することができる。
本発明の実施形態1に係るプリンタの要部側断面図 電圧印加装置の要部構成のブロック図 電圧印加装置による出力電圧の制御処理を概略的に示すフローチャート 図3の処理における負荷抵抗測定の処理を示すフローチャート 図3の処理における高圧電源制御の処理を示すフローチャート 電圧印加装置の出力特性を概略的に示すグラフ 実施形態2における電圧印加装置の要部構成のブロック図 実施形態2における負荷抵抗測定の処理を示すフローチャート 実施形態2における高圧電源制御の処理を示すフローチャート 実施形態2における電圧印加装置の出力特性を概略的に示すグラフ 実施形態3における高圧電源制御の処理を示すフローチャート 実施形態3における電圧印加装置の出力特性を概略的に示すグラフ
符号の説明
1…プリンタ(画像形成装置)
27…感光体ドラム(負荷)
30…転写ローラ(負荷)
60…電圧印加装置(電源装置)
61…電圧検出回路
62…CPU(制御回路、レンジ切替回路)
63…第1D/Aコンバータ(第2D/A変換回路およびレンジ切替回路に相当)
64…第2D/Aコンバータ(第1D/A変換回路に相当)
65…トランスドライブ回路(駆動回路)
66…昇圧回路(出力生成回路)
67…電流検出回路
REF+…第1リファレンス端子
REF−…第2リファレンス端子

Claims (9)

  1. 入力された駆動信号に対応する出力を生成し、前記出力を負荷に供給する出力生成回路と、
    前記出力を受け取り、前記出力に応じた検出信号を生成する検出回路と、
    前記検出信号に応じて、前記出力の値を目標値に向けて制御するためのデジタル制御信号を生成する制御回路と、
    前記デジタル制御信号を受け取り、前記デジタル制御信号をアナログ制御信号に変換する第1D/A変換回路であって、前記アナログ制御信号の電圧範囲を規定するリファレンス電圧レンジを設定可能な第1D/A変換回路と、
    前記アナログ制御信号に応じた前記駆動信号を生成し、前記駆動信号を前記出力生成回路に供給する駆動回路と、
    前記第1D/A変換回路の前記リファレンス電圧レンジを、広範囲レンジと、該広範囲レンジより狭い狭範囲レンジとの間において切替えるレンジ切替回路と、
    を備えた電源装置。
  2. 請求項1に記載の電源装置において、
    前記レンジ切替回路は、前記出力の値に応じて、前記リファレンス電圧レンジを切替える。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電源装置において、
    前記出力は、出力電圧と、前記出力電圧を前記負荷に印加した場合に流れる出力電流とを含み、
    前記検出回路は、
    前記出力電圧を受け取り、電圧検出信号を生成する電圧検出回路と、
    前記出力電流を受け取り、電流検出信号を生成する電流検出回路と、を含み、
    前記制御回路は、前記電圧検出信号および前記電流検出信号に基づいて、前記負荷の負荷抵抗値を算出し、
    前記レンジ切替回路は、さらに前記負荷抵抗値に応じて、前記リファレンス電圧レンジを切替える。
  4. 請求項3に記載の電源装置において、
    前記制御回路は、
    前記負荷抵抗値と前記出力電圧の使用範囲とによって、あるいは前記負荷抵抗値と前記出力電流の使用範囲とによって、前記リファレンス電圧レンジを決定する。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の電源装置において、
    前記レンジ切替回路は、
    前記リファレンス電圧レンジの上限値が前記リファレンス電圧レンジの最大値よりも小さく設定されていた場合において、前記検出信号が前記上限値に対応した第1所定値以上となった場合、少なくとも前記上限値を増加させ、
    前記リファレンス電圧レンジの下限値が前記リファレンス電圧レンジの最小値よりも大きく設定されていた場合において、前記検出信号が前記下限値に対応した第2所定値以下となった場合、少なくとも前記下限値を減少させる。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の電源装置において、
    前記レンジ切替回路は、
    前記出力の起動時には、前記リファレンス電圧レンジを前記広範囲レンジとし、前記出力が安定時に達した場合に、前記狭範囲レンジに切り替え、
    前記狭範囲レンジに切替える際に、前記広範囲レンジにおいて前記出力が安定時に達した際の前記アナログ制御信号の値が、前記狭範囲レンジのほぼ中心値となるように、前記狭範囲レンジを設定する。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の電源装置において、
    前記第1D/A変換回路は、前記リファレンス電圧レンジの上限値を設定するための第1リファレンス端子と、前記リファレンス電圧レンジの下限値を設定するための第2リファレンス端子とを有し、
    前記レンジ切替回路は、前記リファレンス電圧レンジを切替える切替信号を生成し、前記第1リファレンス端子および前記第2リファレンス端子のうちの少なくとも一方の端子に前記切替信号を供給することによって、前記リファレンス電圧レンジを切替える。
  8. 請求項7記載の電源装置において、
    前記レンジ切替回路としての第2D/A変換回路を備え、
    前記制御回路は、前記検出信号に応じて、前記切替信号を生成するための切替制御信号を生成し、前記切替制御信号を前記第2D/A変換回路に供給する。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の電源装置と、
    前記電源装置の前記出力生成回路から供給される前記出力を用いて、被記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    を備える、画像形成装置。
JP2008143485A 2008-05-30 2008-05-30 電源装置およびそれを備えた画像形成装置 Active JP4683074B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008143485A JP4683074B2 (ja) 2008-05-30 2008-05-30 電源装置およびそれを備えた画像形成装置
US12/474,554 US8004261B2 (en) 2008-05-30 2009-05-29 Power supply unit and image forming apparatus including the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008143485A JP4683074B2 (ja) 2008-05-30 2008-05-30 電源装置およびそれを備えた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009291047A true JP2009291047A (ja) 2009-12-10
JP4683074B2 JP4683074B2 (ja) 2011-05-11

Family

ID=41378981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008143485A Active JP4683074B2 (ja) 2008-05-30 2008-05-30 電源装置およびそれを備えた画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8004261B2 (ja)
JP (1) JP4683074B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2956589C (en) * 2014-07-25 2021-04-20 Lutron Electronics Co., Inc. Automatic configuration of a load control system

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6384207A (ja) * 1986-09-27 1988-04-14 Toshiba Corp Pll制御回路
JPH11122919A (ja) * 1997-10-13 1999-04-30 Tdk Corp スイッチング電源装置
JP2004088965A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Ricoh Co Ltd 高圧電源
JP2007020367A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Brother Ind Ltd 電源装置及び電力調節方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4761725A (en) * 1986-08-01 1988-08-02 Unisys Corporation Digitally controlled A.C. to D.C. power conditioner
JPH09218567A (ja) 1996-02-09 1997-08-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置の高圧電源装置
US5677618A (en) * 1996-02-26 1997-10-14 The Boeing Company DC-to-DC switching power supply utilizing a delta-sigma converter in a closed loop controller
US5969515A (en) * 1998-02-27 1999-10-19 Motorola, Inc. Apparatus and method for digital control of a power converter current
JP3596327B2 (ja) 1999-02-09 2004-12-02 富士ゼロックス株式会社 電源装置
JP2003209972A (ja) 2002-01-15 2003-07-25 Canon Inc 高圧電源装置および画像形成装置
JP3717492B2 (ja) 2003-04-16 2005-11-16 ローム株式会社 電源装置
US7426123B2 (en) * 2004-07-27 2008-09-16 Silicon Laboratories Inc. Finite state machine digital pulse width modulator for a digitally controlled power supply
US7541795B1 (en) * 2006-02-09 2009-06-02 National Semiconductor Corporation Apparatus and method for start-up and over-current protection for a regulator
US8174204B2 (en) * 2007-03-12 2012-05-08 Cirrus Logic, Inc. Lighting system with power factor correction control data determined from a phase modulated signal
JP5211523B2 (ja) * 2007-03-27 2013-06-12 富士通セミコンダクター株式会社 Dc−dcコンバータ、電源供給方法および電源供給システム
US8036762B1 (en) * 2007-05-09 2011-10-11 Zilker Labs, Inc. Adaptive compensation in digital power controllers
US7728749B2 (en) * 2007-06-12 2010-06-01 Texas Instruments Incorporated Multi-mode digital-to-analog converter

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6384207A (ja) * 1986-09-27 1988-04-14 Toshiba Corp Pll制御回路
JPH11122919A (ja) * 1997-10-13 1999-04-30 Tdk Corp スイッチング電源装置
JP2004088965A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Ricoh Co Ltd 高圧電源
JP2007020367A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Brother Ind Ltd 電源装置及び電力調節方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20090295352A1 (en) 2009-12-03
JP4683074B2 (ja) 2011-05-11
US8004261B2 (en) 2011-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7882371B2 (en) Power supply unit and image forming apparatus
JP4888740B2 (ja) 画像形成装置
JP4683074B2 (ja) 電源装置およびそれを備えた画像形成装置
JP4868260B2 (ja) 画像形成装置および帯電電圧生成方法
JP2009103830A (ja) 画像形成装置
KR20110039117A (ko) 화상형성장치의 전압 제어 방법 및 이를 수행하는 장치
JP4547635B2 (ja) 画像形成装置
JP4998808B2 (ja) 光出力装置および当該光出力装置を備えた画像形成装置
US8295724B2 (en) Image forming apparatus
US8554094B2 (en) Image forming apparatus and image quality control method
JP5293178B2 (ja) 電源装置および当該電源装置を備えた画像形成装置
JP4771228B2 (ja) 画像形成装置
JP4613938B2 (ja) 画像形成装置
JP2010044205A (ja) 画像形成装置
US9471002B2 (en) Power supply unit for applying a voltage to a developer carrier, image forming apparatus, and method for applying voltage
JP2019164207A (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム
JP4863092B2 (ja) 画像形成装置
JP4831174B2 (ja) 画像形成装置
JP2007025251A (ja) 画像形成装置
JP2009244297A (ja) 画像形成装置
JP2007086525A (ja) 画像形成装置
JP4770806B2 (ja) 画像形成装置
JP2001265129A (ja) 画像形成装置
JP2002244407A (ja) 画像形成装置
JP5062227B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091015

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110124

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4683074

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150