JP2002244407A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電源電圧のバラツキによる高圧出力値への影
響をコストアップなく低減し、良好な作像条件を得るこ
とが可能な画像形成装置を提供する。 【解決手段】 スイッチング用PWM信号を高圧発生部
に供給し、高圧発生部からの帰還電圧値と予め定められ
た目標値との差分によりPWM信号のデューティを更新
し、所定の高圧出力を発生する高圧発生回路を備えた画
像形成装置において、高圧発生部および帰還電圧検出部
に供給されている電源電圧値を予め測定し、基準電圧の
ねらい値との差分に応じて目標値を補正する。このよう
にすれば、画像形成装置による高圧出力値のバラツキが
低減でき安定した画像を供給することができ、良好な作
像条件を得ることができる。
響をコストアップなく低減し、良好な作像条件を得るこ
とが可能な画像形成装置を提供する。 【解決手段】 スイッチング用PWM信号を高圧発生部
に供給し、高圧発生部からの帰還電圧値と予め定められ
た目標値との差分によりPWM信号のデューティを更新
し、所定の高圧出力を発生する高圧発生回路を備えた画
像形成装置において、高圧発生部および帰還電圧検出部
に供給されている電源電圧値を予め測定し、基準電圧の
ねらい値との差分に応じて目標値を補正する。このよう
にすれば、画像形成装置による高圧出力値のバラツキが
低減でき安定した画像を供給することができ、良好な作
像条件を得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機・F
AX等の画像形成装置に関し、特に電源電圧のバラツキ
による高圧出力値への影響をコストアップなく低減し、
良好な作像条件を得ることが可能な画像形成装置に関す
る。
AX等の画像形成装置に関し、特に電源電圧のバラツキ
による高圧出力値への影響をコストアップなく低減し、
良好な作像条件を得ることが可能な画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば複写機・FAX等に使用される電
子写真方式の画像形成装置は、感光体の周囲に電子写真
プロセス順に、帯電器,露光光学系,現像器,転写器
(転写ベルト),分離器,クリーニングユニット,除電器
(除電ランプ)等の電子写真プロセスユニットを備える。
この電子写真プロセスユニットには、高圧発生回路から
の高電圧が印加される。例えば、帯電器は高電圧が印加
されることでコロナ放電を生じ、感光体表面を一様に帯
電する。また、現像器においても高圧発生回路から現像
ローラに現像バイアスが印加される。また、同様に転写
器及び分離器にも高電圧が印加される。
子写真方式の画像形成装置は、感光体の周囲に電子写真
プロセス順に、帯電器,露光光学系,現像器,転写器
(転写ベルト),分離器,クリーニングユニット,除電器
(除電ランプ)等の電子写真プロセスユニットを備える。
この電子写真プロセスユニットには、高圧発生回路から
の高電圧が印加される。例えば、帯電器は高電圧が印加
されることでコロナ放電を生じ、感光体表面を一様に帯
電する。また、現像器においても高圧発生回路から現像
ローラに現像バイアスが印加される。また、同様に転写
器及び分離器にも高電圧が印加される。
【0003】このように、電子写真方式の画像形成装置
は、各電子写真プロセスユニットに高電圧を供給する高
圧発生回路を備えているが、一般にこの高圧発生回路
は、予め出力電圧と帰還電圧が一定の特性となるように
調整されており、スイッチング用PWM信号を高圧発生
部に供給すると、高圧発生部から電圧が出力され、帰還
回路を介して出力値に応じた電圧が帰還される。その帰
還電圧を予め定められた基準電圧と比較し、差分により
PWM信号のデューティを更新し、所定の高圧出力を発
生するタイプのものが採用されている。
は、各電子写真プロセスユニットに高電圧を供給する高
圧発生回路を備えているが、一般にこの高圧発生回路
は、予め出力電圧と帰還電圧が一定の特性となるように
調整されており、スイッチング用PWM信号を高圧発生
部に供給すると、高圧発生部から電圧が出力され、帰還
回路を介して出力値に応じた電圧が帰還される。その帰
還電圧を予め定められた基準電圧と比較し、差分により
PWM信号のデューティを更新し、所定の高圧出力を発
生するタイプのものが採用されている。
【0004】ここに、高圧発生回路の高圧出力は、高圧
側の負荷変動によりPWM値を更新しないと精度の良い
出力が得られないが、装置内での低圧(電源電圧)の変動
も高圧出力に大きな影響を与える。この問題の解決策の
一つに特開平10-3199号公報の提案がある。この提案で
は、電源電圧をAD変換し、その値によって基準値の補
正を行うことにより高圧出力の精度を上げている。
側の負荷変動によりPWM値を更新しないと精度の良い
出力が得られないが、装置内での低圧(電源電圧)の変動
も高圧出力に大きな影響を与える。この問題の解決策の
一つに特開平10-3199号公報の提案がある。この提案で
は、電源電圧をAD変換し、その値によって基準値の補
正を行うことにより高圧出力の精度を上げている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平10-3199号公報の提案では、AD変換にツェナーダ
イオードやAD変換器(ADコンバータ)を使用してい
る。従って、AD変換のポートに空きがない場合は、A
D変換器を追加する必要があるためコストが上がってし
まう。また、ツェナーダイオードのバラツキによる影響
も受けてしまうという問題点がある。
開平10-3199号公報の提案では、AD変換にツェナーダ
イオードやAD変換器(ADコンバータ)を使用してい
る。従って、AD変換のポートに空きがない場合は、A
D変換器を追加する必要があるためコストが上がってし
まう。また、ツェナーダイオードのバラツキによる影響
も受けてしまうという問題点がある。
【0006】そこで本発明の課題は、電源電圧のバラツ
キによる高圧出力値への影響をコストアップなく低減
し、良好な作像条件を得ることが可能な画像形成装置を
提供することである。
キによる高圧出力値への影響をコストアップなく低減
し、良好な作像条件を得ることが可能な画像形成装置を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1の発明は、スイッチング用PWM信号を高圧
発生部に供給し、高圧発生部からの帰還電圧値と予め定
められた目標値との差分によりPWM信号のデューティ
を更新し、所定の高圧出力を発生する高圧発生回路を備
えた画像形成装置において、高圧発生部および帰還電圧
検出部に供給されている電源電圧値を予め測定し、基準
電圧のねらい値との差分に応じて目標値を補正すること
を特徴とする。このようにすれば、高圧発生部および帰
還電圧検出部に供給されている電源電圧値を予め測定
し、画像形成装置毎に基準電圧のねらい値との差分に応
じて目標値を補正しているので、画像形成装置による高
圧出力値のバラツキが低減でき安定した画像を供給する
ことができる。
に請求項1の発明は、スイッチング用PWM信号を高圧
発生部に供給し、高圧発生部からの帰還電圧値と予め定
められた目標値との差分によりPWM信号のデューティ
を更新し、所定の高圧出力を発生する高圧発生回路を備
えた画像形成装置において、高圧発生部および帰還電圧
検出部に供給されている電源電圧値を予め測定し、基準
電圧のねらい値との差分に応じて目標値を補正すること
を特徴とする。このようにすれば、高圧発生部および帰
還電圧検出部に供給されている電源電圧値を予め測定
し、画像形成装置毎に基準電圧のねらい値との差分に応
じて目標値を補正しているので、画像形成装置による高
圧出力値のバラツキが低減でき安定した画像を供給する
ことができる。
【0008】また、請求項2では、前記電源電圧値を測
定する際は、作像動作時とすることを特徴とする。この
ようにすれば、基準電圧となる電源電圧値の測定を作像
動作中に行うので、精度の高い補正を行うことができ
る。
定する際は、作像動作時とすることを特徴とする。この
ようにすれば、基準電圧となる電源電圧値の測定を作像
動作中に行うので、精度の高い補正を行うことができ
る。
【0009】また、請求項3では、前記目標値の補正後
に当該画像形成装置に機能が追加された場合は、その機
能に応じて再度目標値の補正を行うことを特徴とする。
このようにすれば、既に補正を済ませた後にFAX等の
オプションが新規に追加された場合には、追加に伴う電
源電圧の低下を考慮して再度電圧の補正を行うので、オ
プション追加による出力画像の変化を低減でき、作像条
件を安定させることができる。
に当該画像形成装置に機能が追加された場合は、その機
能に応じて再度目標値の補正を行うことを特徴とする。
このようにすれば、既に補正を済ませた後にFAX等の
オプションが新規に追加された場合には、追加に伴う電
源電圧の低下を考慮して再度電圧の補正を行うので、オ
プション追加による出力画像の変化を低減でき、作像条
件を安定させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。 (1)第1の実施の形態 図1は、本実施の形態を適用する画像形成装置の作像部
の構成図である。図1に示すように、ドラム上の感光体
1の周囲に、電子写真プロセス順に、帯電用のコロナ放
電器2、露光光学系3、現像装置4、転写ベルト5、フ
ァーブラシ7、クリーニングブレード8を有するクリー
ニング装置6、除電器9が配置されている。
に基づいて説明する。 (1)第1の実施の形態 図1は、本実施の形態を適用する画像形成装置の作像部
の構成図である。図1に示すように、ドラム上の感光体
1の周囲に、電子写真プロセス順に、帯電用のコロナ放
電器2、露光光学系3、現像装置4、転写ベルト5、フ
ァーブラシ7、クリーニングブレード8を有するクリー
ニング装置6、除電器9が配置されている。
【0011】転写ベルト5は第1のローラ11と第2の
ローラ12間に掛け渡されており、かつ両ローラ11,
12の中間に転写バイアス印加用の第3のローラ13が
設けられている。転写バイアス電源14は、第1のロー
ラ11と第3のローラ13に電気的に接続されている。
転写ベルト5の下流側には、定着ローラ16とこのロー
ラを加圧する加圧ローラ17からなる定着装置15が配
置されている。コロナ放電器2,現像装置4,転写ベル
ト5には、高圧発生回路から高電圧が印加される。この
ような構成において、帯電,露光,現像,転写,分離と
いう電子写真プロセスにより用紙Pに画像が形成され
る。
ローラ12間に掛け渡されており、かつ両ローラ11,
12の中間に転写バイアス印加用の第3のローラ13が
設けられている。転写バイアス電源14は、第1のロー
ラ11と第3のローラ13に電気的に接続されている。
転写ベルト5の下流側には、定着ローラ16とこのロー
ラを加圧する加圧ローラ17からなる定着装置15が配
置されている。コロナ放電器2,現像装置4,転写ベル
ト5には、高圧発生回路から高電圧が印加される。この
ような構成において、帯電,露光,現像,転写,分離と
いう電子写真プロセスにより用紙Pに画像が形成され
る。
【0012】図2は、デジタル複合機の制御系の全体構
成を示したブロック図の一例である。この複合機本体の
制御系は、液晶・LED表示及び各種キー入力制御を行う
操作部コントローラ500、給紙,搬送,定着,プロセ
ス制御等を行うメインコントローラ501、画像の読み
取り制御を行うスキャナコントローラ(画像読み取りコ
ントローラ)502、画像読み取りコントローラからの
信号によりADF制御を行うADFコントローラ50
3、ソーターの制御を行うソーターコントローラ50
4、メインコントローラからの指示により転写紙の給紙
/搬送及び作像を行うプリント部505、FAXの送受
信管理及びファイル管理を行うFAXコントローラ50
7、G3のプロトコル制御を行うG3コントローラ50
8、プロトコル制御を行うG4コントローラ509、フ
ァイルの保存を行うメモリ装置510、パソコン等から
のプリント命令の受信処理を行うプリンタコントローラ
511、画像データを一時保存するメモリ装置512、
定着ヒータの制御を行う定着部513,メインコントロ
ーラ及び周辺装置に電源供給する電源装置(低圧電源)5
14などで構成されている。符号506は、各種負荷で
ある。
成を示したブロック図の一例である。この複合機本体の
制御系は、液晶・LED表示及び各種キー入力制御を行う
操作部コントローラ500、給紙,搬送,定着,プロセ
ス制御等を行うメインコントローラ501、画像の読み
取り制御を行うスキャナコントローラ(画像読み取りコ
ントローラ)502、画像読み取りコントローラからの
信号によりADF制御を行うADFコントローラ50
3、ソーターの制御を行うソーターコントローラ50
4、メインコントローラからの指示により転写紙の給紙
/搬送及び作像を行うプリント部505、FAXの送受
信管理及びファイル管理を行うFAXコントローラ50
7、G3のプロトコル制御を行うG3コントローラ50
8、プロトコル制御を行うG4コントローラ509、フ
ァイルの保存を行うメモリ装置510、パソコン等から
のプリント命令の受信処理を行うプリンタコントローラ
511、画像データを一時保存するメモリ装置512、
定着ヒータの制御を行う定着部513,メインコントロ
ーラ及び周辺装置に電源供給する電源装置(低圧電源)5
14などで構成されている。符号506は、各種負荷で
ある。
【0013】FAX受信/印刷時において、回線から送
られてきたデータは、G3コントローラ508(または
G4コントローラ509)を介してFAXコントローラ
507に送られる。FAXコントローラに蓄積されたデ
ータは、メインコントローラ501に転送され画像処理
後、書き込み制御に渡され印刷が行われる。また、パソ
コン等から送られてくる画像データはプリンタコントロ
ーラ511を介してメインコントローラ501に転送さ
れ、画像処理後、書き込み制御に渡され印刷が行われ
る。
られてきたデータは、G3コントローラ508(または
G4コントローラ509)を介してFAXコントローラ
507に送られる。FAXコントローラに蓄積されたデ
ータは、メインコントローラ501に転送され画像処理
後、書き込み制御に渡され印刷が行われる。また、パソ
コン等から送られてくる画像データはプリンタコントロ
ーラ511を介してメインコントローラ501に転送さ
れ、画像処理後、書き込み制御に渡され印刷が行われ
る。
【0014】通常デジタル複合機ではコピー機能を基本
形態とし、FAX機能やプリンタ機能はオプションとし
てユーザの使用用途に合わせて機能を追加する形態をと
る場合が多い。よって、追加機能によって低圧電源の消
費電流に差が生じ、特に制御用電源電圧(ここでは+5
V)の出力電圧に影響してしまう。また、動作モード(A
DFやソ一夕等の周辺装置の動作状態)により駆動用電
源(ここでは+24V)の負荷電流に差が生じ、出力電圧
が変動する。図3は、電源装置514の出力特性の一例
である。電源装置の出力電圧は負荷電流が増加すると低
下していく。
形態とし、FAX機能やプリンタ機能はオプションとし
てユーザの使用用途に合わせて機能を追加する形態をと
る場合が多い。よって、追加機能によって低圧電源の消
費電流に差が生じ、特に制御用電源電圧(ここでは+5
V)の出力電圧に影響してしまう。また、動作モード(A
DFやソ一夕等の周辺装置の動作状態)により駆動用電
源(ここでは+24V)の負荷電流に差が生じ、出力電圧
が変動する。図3は、電源装置514の出力特性の一例
である。電源装置の出力電圧は負荷電流が増加すると低
下していく。
【0015】また、図4は、制御用電源電圧が変動した
際の高圧出力電圧特性の一例である。制御用電源電圧が
増加するとADコンバータの基準電圧が増加するため、
帰還電圧を低い値と判断してしまうので、結果的に高圧
出力電圧は増加してしまう。画像形成装置においてコピ
ー機能のみの場合の制御用電源の負荷電流を1.OA(図3
の)、コピー機能にFAX及びプリンタ機能を追加し
た場合の負荷電流を3.OA(図3の)とすると、補正を
行わない場合の高圧出力電圧はそれぞれ1750V,1700V
となり(図4の’、’参照)、50Vの誤差が生じて
しまう。
際の高圧出力電圧特性の一例である。制御用電源電圧が
増加するとADコンバータの基準電圧が増加するため、
帰還電圧を低い値と判断してしまうので、結果的に高圧
出力電圧は増加してしまう。画像形成装置においてコピ
ー機能のみの場合の制御用電源の負荷電流を1.OA(図3
の)、コピー機能にFAX及びプリンタ機能を追加し
た場合の負荷電流を3.OA(図3の)とすると、補正を
行わない場合の高圧出力電圧はそれぞれ1750V,1700V
となり(図4の’、’参照)、50Vの誤差が生じて
しまう。
【0016】図5は、定電流方式の高圧発生回路の構成
図である。この例は帯電用のコロナ放電器2の高圧発生
回路を示すものであり、制御部21,スイッチングトラ
ンジスタQ,昇圧トランスT,電圧検出抵抗Rを備え
る。コロナ放電器2から感光体1にコロナ放電が行われ
ることで生じる出力電流Ioutを一定に制御するため、
Ioutの電流径路には電流検出抵抗Rが設けられてい
る。電流検出抵抗Rの抵抗値をRとすると、Iout×R
で帰還電圧が求められる。この帰還電圧値を制御部21
のADC(ADコンバータ)22にフィードバックし、デ
ジタル値に変換されたデータをCNT(メインコントロ
ーラ)23に入力する。メインコントローラ23では、
このデジタル値を常に目標値と等しくなるようにPWM
制御している。
図である。この例は帯電用のコロナ放電器2の高圧発生
回路を示すものであり、制御部21,スイッチングトラ
ンジスタQ,昇圧トランスT,電圧検出抵抗Rを備え
る。コロナ放電器2から感光体1にコロナ放電が行われ
ることで生じる出力電流Ioutを一定に制御するため、
Ioutの電流径路には電流検出抵抗Rが設けられてい
る。電流検出抵抗Rの抵抗値をRとすると、Iout×R
で帰還電圧が求められる。この帰還電圧値を制御部21
のADC(ADコンバータ)22にフィードバックし、デ
ジタル値に変換されたデータをCNT(メインコントロ
ーラ)23に入力する。メインコントローラ23では、
このデジタル値を常に目標値と等しくなるようにPWM
制御している。
【0017】具体的には、AD変換値が目標値よりも大
きい場合には、PWM信号のデューティを小さくする。
また目標値よりも小さい場合には、PWM信号のデュー
ティを大きくする。そして、そのPWM信号により、P
G(パルスジェネレ一夕)24を介してスイッチングトラ
ンジスタQをオン/オフすることにより、昇圧トランス
Tを駆動し、出力を得ている。
きい場合には、PWM信号のデューティを小さくする。
また目標値よりも小さい場合には、PWM信号のデュー
ティを大きくする。そして、そのPWM信号により、P
G(パルスジェネレ一夕)24を介してスイッチングトラ
ンジスタQをオン/オフすることにより、昇圧トランス
Tを駆動し、出力を得ている。
【0018】しかし、高圧電源の出力極性によってはA
DC22の入力電圧と極性とが一致しないことがある。
そのため、ADC用帰還電圧の極性反転処理,レベルシ
フト処理等を行う必要がある。前述の如く、図4は、制
御用電源電圧が変動した際の高圧出力電圧特性の一例で
ある。即ち、制御用電源電圧(+5Vであり、ADC用
帰還電圧の極性反転処理、レベルシフト処理等にも使
用)の変動による高圧の変化を示す図である。図4に示
すように、制御用電源電圧が増加するとADコンバータ
の基準電圧が増加するため、帰還電圧を低い値と判断し
てしまうので、結果的に高圧出力電圧は増加してしま
う。
DC22の入力電圧と極性とが一致しないことがある。
そのため、ADC用帰還電圧の極性反転処理,レベルシ
フト処理等を行う必要がある。前述の如く、図4は、制
御用電源電圧が変動した際の高圧出力電圧特性の一例で
ある。即ち、制御用電源電圧(+5Vであり、ADC用
帰還電圧の極性反転処理、レベルシフト処理等にも使
用)の変動による高圧の変化を示す図である。図4に示
すように、制御用電源電圧が増加するとADコンバータ
の基準電圧が増加するため、帰還電圧を低い値と判断し
てしまうので、結果的に高圧出力電圧は増加してしま
う。
【0019】具体的に説明すると、ADコンバータ22
は基準電圧と帰還電圧の比を取ってデジタル値に変換し
ている。このため、基準電圧値が5Vの時と比較する
と、実際の装置においてADコンバータの基準電圧値が
5.1VとなるとAD変換を行った際にコントローラ23
では帰還電圧を実際よりも低い値と判断してしまうた
め、結果的には高圧出力の電圧値は設定よりも高くなっ
ている。逆に基準電圧値が4.9Vとなると高圧出力値を
実際よりも高い値と判断してしまい、結果的には高圧出
力の電圧値は設定よりも低くなっている。
は基準電圧と帰還電圧の比を取ってデジタル値に変換し
ている。このため、基準電圧値が5Vの時と比較する
と、実際の装置においてADコンバータの基準電圧値が
5.1VとなるとAD変換を行った際にコントローラ23
では帰還電圧を実際よりも低い値と判断してしまうた
め、結果的には高圧出力の電圧値は設定よりも高くなっ
ている。逆に基準電圧値が4.9Vとなると高圧出力値を
実際よりも高い値と判断してしまい、結果的には高圧出
力の電圧値は設定よりも低くなっている。
【0020】そこで、PWMの更新の具体例として、図
5においてADコンバータ22の基準電圧を5V、分解
能を8bit、高圧出力の帰還特性を下記のように仮定
する。
5においてADコンバータ22の基準電圧を5V、分解
能を8bit、高圧出力の帰還特性を下記のように仮定
する。
【0021】 高圧出力電圧が3000Vの場合 基準電圧:5.0V 分解能:8bit 帰還電圧:3.0V AD変換値153 基準電圧:5.1V 分解能:8bit 帰還電圧:3.0V AD変換値:150 基準電圧:4.9V 分解能:8bit 帰還電圧:3.0V AD変換値:156 となりAD変換値に誤差が生じる。そこで、高圧出力が
3000Vになるよう制御を行う場合には、コントローラ2
3では帰還電圧のAD変換値が153になるように制御を
行う。
3000Vになるよう制御を行う場合には、コントローラ2
3では帰還電圧のAD変換値が153になるように制御を
行う。
【0022】このようにすれば、 基準電圧:5.0V AD変換値:153 帰還電圧:3.0V 出力電圧:3000V 基準電圧:5.1V AD変換値:153 帰還電圧:3.06V 出力電圧:3060V 基準電圧:4.9V AD変換値:153 帰還電圧:2.94V 出力電圧:2940V となる。
【0023】このように、AD変換値を制御すれば、出
力電圧の変動を小さく抑制することができる。即ち、高
圧発生部および帰還電圧検出部に供給されている電源電
圧値を予め測定し、基準電圧のねらい値との差分に応じ
て目標値を補正すれば、出力電圧の変動を小さく抑制す
ることができる。このことを数式化すると、次式とな
る。 新PWM値=旧PWM値+K(帰還電圧値−(目標値+補
正値)) で行い、Kは固定値で値の桁合わせ、立ち上がり特性で
決定する。
力電圧の変動を小さく抑制することができる。即ち、高
圧発生部および帰還電圧検出部に供給されている電源電
圧値を予め測定し、基準電圧のねらい値との差分に応じ
て目標値を補正すれば、出力電圧の変動を小さく抑制す
ることができる。このことを数式化すると、次式とな
る。 新PWM値=旧PWM値+K(帰還電圧値−(目標値+補
正値)) で行い、Kは固定値で値の桁合わせ、立ち上がり特性で
決定する。
【0024】(2)第2の実施の形態 前記のADコンバータの基準電圧に使用される制御用電
源電圧は、前記図3に示すように負荷電流により変動す
る。画像形成装置が待機状態の時に比べ作像動作中では
負荷電流が増加するため、画像形成装置のADコンバー
タの基準電圧を測定する際には作像動作中に行うことに
より、高圧発生回路の出力値の補正を精度良く行うこと
ができる。
源電圧は、前記図3に示すように負荷電流により変動す
る。画像形成装置が待機状態の時に比べ作像動作中では
負荷電流が増加するため、画像形成装置のADコンバー
タの基準電圧を測定する際には作像動作中に行うことに
より、高圧発生回路の出力値の補正を精度良く行うこと
ができる。
【0025】(3)第3の実施の形態 基準電圧の補正後にFAXやプリンタ機能等を追加した
場合には、前記と同様に負荷電流が変化するため、高圧
出力電圧も変動てしまう。本実施の形態ではFAX,ス
キャナおよびプリンタ等の機能を追加した場合はADコ
ンバータ等の基準電圧を再度測定し、高圧発生電圧の補
正値を変更する。もしくは、機能追加による基準電圧の
低下が推測可能な場合において、機能追加を検知したと
きに、自動的に補正値を変更することも可能である。
場合には、前記と同様に負荷電流が変化するため、高圧
出力電圧も変動てしまう。本実施の形態ではFAX,ス
キャナおよびプリンタ等の機能を追加した場合はADコ
ンバータ等の基準電圧を再度測定し、高圧発生電圧の補
正値を変更する。もしくは、機能追加による基準電圧の
低下が推測可能な場合において、機能追加を検知したと
きに、自動的に補正値を変更することも可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の効果を発揮することができる。請求項1では、画像
形成装置におけるADコンバータの基準電圧となる制御
用電源電圧の出力値を実際に測定し、画像形成装置毎に
補正を行うことにより、画像形成装置による高圧出力値
のバラツキが低減でき安定した画像を供給することがで
きる。請求項2では、前記の基準電圧の測定を作像動作
中に行うことにより、精度の高い補正を行うことができ
る。
下の効果を発揮することができる。請求項1では、画像
形成装置におけるADコンバータの基準電圧となる制御
用電源電圧の出力値を実際に測定し、画像形成装置毎に
補正を行うことにより、画像形成装置による高圧出力値
のバラツキが低減でき安定した画像を供給することがで
きる。請求項2では、前記の基準電圧の測定を作像動作
中に行うことにより、精度の高い補正を行うことができ
る。
【0027】請求項3では、前記の補正後にFAX等の
オプションが追加された場合は、電源電圧の低下を考慮
し再度電圧の補正を行うことにより、オプション追加に
よる出力画像の変化を低減でき作像条件を安定化するこ
とができる。
オプションが追加された場合は、電源電圧の低下を考慮
し再度電圧の補正を行うことにより、オプション追加に
よる出力画像の変化を低減でき作像条件を安定化するこ
とができる。
【図1】本発明を適用する画像形成装置の要部側断面図
である。
である。
【図2】同画像形成装置の制御系全体のブロック図であ
る。
る。
【図3】同画像形成装置における制御用電源の負荷電流
と出力電圧との関係を示す特性図である。
と出力電圧との関係を示す特性図である。
【図4】同画像形成装置における制御用電源電圧と出力
電圧との関係を示す特性図である。
電圧との関係を示す特性図である。
【図5】同画像形成装置における高電圧制御系の回路ブ
ロック図である。
ロック図である。
P…用紙 Q…スイッチングトランジスタ T…昇圧トランス R…電圧検出抵抗 1…感光体 2…帯電用のコロナ放電器 3…露光光学系 4…現像装置 5…転写ベルト 6…クリーニング装置 7…ファーブラシ 8…クリーニングブレード 9…除電器 11…転写ベルト掛け渡し用の第1のローラ 12…転写ベルト掛け渡し用の第2のローラ 13…転写バイアス印加用の第3のローラ 14…転写バイアス電源 15…定着装置 16…定着ローラ 17…加圧ローラ 21…制御部 22…ADコンバータ 23…メインコントローラ 24…パルスジェネレータ 500…操作部コントローラ 501…メインコントローラ 502…スキャナコントローラ 503…ADFコントローラ 504…ソーターコントローラ 505…プリント部 506…各種負荷 507…FAXコントローラ 508…G3コントローラ 509…G4コントローラ 510…メモリ装置 511…プリンタコントローラ 512…メモリ装置 513…定着部 514…電源装置
Claims (3)
- 【請求項1】 スイッチング用PWM信号を高圧発生部
に供給し、高圧発生部からの帰還電圧値と予め定められ
た目標値との差分によりPWM信号のデューティを更新
し、所定の高圧出力を発生する高圧発生回路を備えた画
像形成装置において、 高圧発生部および帰還電圧検出部に供給されている電源
電圧値を予め測定し、基準電圧のねらい値との差分に応
じて目標値を補正することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記電源電圧値の測定をする際は、作像
動作時に行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成
装置。 - 【請求項3】 前記目標値の補正後に当該画像形成装置
に機能が追加された場合は、その機能に応じて再度目標
値の補正を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形
成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001036235A JP2002244407A (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001036235A JP2002244407A (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002244407A true JP2002244407A (ja) | 2002-08-30 |
Family
ID=18899535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001036235A Pending JP2002244407A (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002244407A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8958133B2 (en) | 2012-11-30 | 2015-02-17 | Konica Minolta, Inc. | Signal processing apparatus and image forming apparatus |
JP2017083763A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | コニカミノルタ株式会社 | 電源装置及び画像形成装置 |
-
2001
- 2001-02-14 JP JP2001036235A patent/JP2002244407A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8958133B2 (en) | 2012-11-30 | 2015-02-17 | Konica Minolta, Inc. | Signal processing apparatus and image forming apparatus |
JP2017083763A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | コニカミノルタ株式会社 | 電源装置及び画像形成装置 |
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