JP2003209972A - 高圧電源装置および画像形成装置 - Google Patents

高圧電源装置および画像形成装置

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JP2003209972A
JP2003209972A JP2002006322A JP2002006322A JP2003209972A JP 2003209972 A JP2003209972 A JP 2003209972A JP 2002006322 A JP2002006322 A JP 2002006322A JP 2002006322 A JP2002006322 A JP 2002006322A JP 2003209972 A JP2003209972 A JP 2003209972A
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power supply
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voltage power
supply device
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Teruhiko Namiki
輝彦 並木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きなコストを発生させずに、正出力(プラ
スバイアス)と負出力(マイナスバイアス)を精度良く
出力する高圧電源装置およびこの装置を用いた画像形成
装置を提供する。 【解決手段】 出力をフィードバック制御する出力可変
の正直流高圧電源部3,8,10,11と、出力をフィ
ードバック制御する出力可変の負直流高圧電源部13,
18,20,21とを逆極性に直列接続して高圧電源装
置を構成し、その出力端に、前記正直流高圧電源部と前
記負直流高圧電源部に共通の出力電圧検出手段23,2
4を接続し、この出力電圧検出手段の検出信号により前
記正,負の高圧電源装置をフィードバック制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置およ
びこの装置に用いられる高圧電源装置に関し、特にその
出力電圧検出,出力電流検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を採用する画像形成装置に
は高圧電源回路が備えられており、紙などに対する画像
形成プロセスには欠かせない存在となっている。この高
圧電源回路としては、例えば、帯電高圧電源,現像高圧
電源,転写高圧電源,定着高圧電源等、各種モジュール
化された電源が存在する。これらの各高圧モジュール
は、画像形成装置の構成に応じて異なった仕様を有して
おり、例えば直流電源に交流電源を重畳したものや、直
流マイナス電源に直流プラス電源を重畳したもの等様々
に構成されている。また、規定電圧や規定電流、定電流
制御方式や定電圧制御方式、単一値出力や多段階値制御
出力、負荷条件等についても様々な仕様がある。
【0003】この中でも、様々な条件下において一定の
電圧や電流を出力できるように定電圧制御回路や定電流
制御回路を用いることは必要不可欠となっている。通
常、定電圧制御回路には電圧検出回路が、定電流制御回
路には電流検出回路が設けられている。
【0004】一方、定電圧制御回路に電圧検出回路およ
び電流検出回路の双方を設け、電流値を検出しながら定
電圧制御を行う場合がある。また、定電圧制御回路に電
圧検出回路および電流検出回路の双方を設け、まず初め
に電流が一定となるよう制御動作を行い、そのときの出
力電圧値を検出し、前記検出電圧値を用いて演算処理を
施して定電圧制御動作を行うという手法もある。
【0005】これは、例えば転写バイアスの場合、転写
ローラ等の抵抗値は、環境条件、特に湿度によって大き
く変化するため、定電圧制御のみでバイアス印加を行う
と、転写電流が変動し転写不良が生じやすくなるためで
ある。また、定電流制御のみでバイアス印加を行うと、
例えば転写ローラ上を通過する転写材の幅が小さい場
合、「転写材の存在しない領域」が「転写材の存在する
領域」よりもインピーダンスが低くなるため、「転写材
の存在しない領域」に電流が流れ、「転写材の存在する
領域」は電流不足により転写不良を生じやすいという問
題が発生するためである。
【0006】また、高圧電源回路には、直流マイナス電
源に直流プラス電源を重畳する手法がある。これは、例
えば転写バイアスの場合、画像形成装置のクリーニング
動作時に、転写ローラに付着したトナーを除去するた
め、通常の転写時に使用するバイアスとは逆極性のバイ
アスを印加する必要があるためである。
【0007】一方、複数の画像形成部を有する多重転写
方式のインライン画像形成装置において、オーバヘッド
プロジェクタ用の透明シート(以下OHTシートとい
う)等の高抵抗記録紙にトナー像を転写する場合、記録
紙が転写部を通過する毎に記録紙が帯電するため、最終
段の画像形成部では、転写バイアスに大きな電圧が必要
になることが知られている。前記問題を解決するため、
記録紙が第一の画像形成部に到達する前に、記録紙を転
写バイアスとは逆極性に帯電させ、第一の画像形成部で
は従来の転写バイアスよりも低いバイアス、もしくは逆
極性の転写バイアスで転写を行うことで、最終段の画像
形成部における転写バイアスを低減させることが行われ
ている。
【0008】図10は、プラスバイアスとマイナスバイ
アスを出力し、電圧検出回路および電流検出回路の双方
を設けた定電圧制御方式を採用する、従来の画像形成装
置および高圧電源装置のブロック図である(従来例
1)。
【0009】図10において、1は画像形成装置、2は
CPU、3は高圧トランス、4は前記高圧トランス3を
スイッチングするトランス駆動回路、5はヒューズ抵
抗、6は高圧トランス3への供給電力を制御するトラン
ジスタ、7は電解コンデンサ、8は定電圧制御回路、9
はスナバダイオード、10は高圧ダイオード、11は高
圧コンデンサ、12はブリーダ抵抗、101は出力電圧
検出用の補助巻線を有する高圧トランス、14は高圧ト
ランス101をスイッチングするトランス駆動回路、1
5はヒューズ抵抗、16は高圧トランス101への供給
電力を制御するトランジスタ、17は電解コンデンサ、
18は定電圧制御回路、19はスナバダイオード、10
2は高圧トランス101の補助巻線により出力電圧を検
出する出力電圧検出部、20は高圧ダイオード、21は
高圧コンデンサ、22はブリーダ抵抗、23,24は出
力電圧検出抵抗、25は交流接地用コンデンサ、26は
負荷電流検出用オペアンプ、27は負荷電流検出抵抗、
28は位相補償用コンデンサ、29は直流電源、30は
電流制限用抵抗、31は負荷である。
【0010】次に、動作を説明する。
【0011】初めに、プラスバイアスの出力動作につい
て説明する。まず、CPU2が所定の周波数/Duty
のCLKを出力する。前記CLKはトランス駆動回路4
に送られ、トランス駆動回路4は、高圧トランス3をス
イッチングする。高圧トランス3は、入力電圧を昇圧
し、所定の脈流波形の高圧を発生する。高圧トランス3
によって発生した所定の脈流波形の高圧は、高圧ダイオ
ード10および高圧コンデンサ11により整流され、プ
ラス極性の高圧DCバイアスが生成される。次に、CP
U2は、所望の高圧出力電圧に対応した電圧を、D/A
ポート1から定電圧制御回路8に出力する。一方、出力
電圧は検出抵抗23、24の分圧により検出される。定
電圧制御回路8は、前記出力検出電圧と、CPU2のD
/Aポート1からの電圧値とが等しくなるようにトラン
ジスタ6を制御し、高圧トランス3への入力電圧を制御
する。
【0012】CPU2からのCLKは、マイナスバイア
スのトランス駆動回路14にも入力され、高圧トランス
101がスイッチングされる。しかし、D/Aポート2
の出力電圧を、定電圧制御回路18の出力が発生しない
値に設定することで、トランス101には電圧を供給せ
ず、高圧トランス101が高圧出力を発生しないように
する。
【0013】次に、負荷電流検出動作について説明す
る。
【0014】負荷31に流れた負荷電流IのDC成分
は、オペアンプ26のグランドから電流制限抵抗30、
および負荷電流検出抵抗27、ブリーダ抵抗22を介し
て高圧トランス3に戻る。オペアンプ26の非反転入力
端子には直流電源29により電圧値Vaが入力されてお
り、反転入力端子の電圧値もVaに制御される。よっ
て、前記負荷電流IのDC成分は、検出抵抗27の抵抗
値をR27とすると、以下の式で電圧変換され、CPU
2はA/Dポートを介して負荷電流を検出する。
【0015】 負荷電流検出電圧=負荷電流I×R27+Va (式1) 一方、AC成分は、交流接地用コンデンサ25から、ブ
リーダ抵抗22を通り高圧トランス3に戻る。
【0016】次に、マイナスバイアスの出力動作につい
て説明する。
【0017】CPU2が所定の周波数/DutyのCL
Kを出力する。前記CLKはトランス駆動回路14に送
られ、トランス駆動回路14は、高圧トランス101を
スイッチングする。高圧トランス101は、入力電圧を
昇圧し、所定の脈流波形の高圧を発生する。高圧トラン
ス101によって発生した所定の脈流波形の高圧は、高
圧ダイオード20および高圧コンデンサ21により整流
され、マイナス極性の高圧DCバイアスが生成される。
生成された高圧バイアスは、ブリーダ抵抗12を介して
負荷31に印加される。次に、CPU2は、所望の高圧
出力電圧に対応した電圧を、D/Aポート2から定電圧
制御回路18に出力する。一方、出力電圧は高圧トラン
ス101の補助巻線と出力電圧検出部102により検出
される。定電圧制御回路18は、前記検出電圧と、CP
U2のD/Aポート2からの電圧値とが等しくなるよう
にトランジスタ16を制御し、高圧トランス101への
入力電圧を制御する。
【0018】CPU2からのCLKは、プラスバイアス
のトランス駆動回路4にも入力される。しかし、D/A
ポート1の出力電圧を、定電圧制御回路8の出力が発生
しない値に設定することで、トランス3には電圧を供給
せず、高圧トランス3が高圧出力を発生しないようにす
る。
【0019】図11は、プラスバイアスとマイナスバイ
アスを出力し、電圧検出回路および電流検出回路の双方
を設けた定電圧制御方式を採用する、他の画像形成装置
および高圧電源のブロック図である(従来例2)。
【0020】プラスバイアスの出力構成、および負荷電
流検出構成は、従来例1と同様であるため、同じ符号を
付すとともに説明を省略する。13は高圧トランス、1
51は高圧ダイオード、152は高圧コンデンサ、15
3〜155は出力電圧検出抵抗である。
【0021】高圧ダイオード20と151、および高圧
コンデンサ21と152、抵抗22と153は同一のも
のとする。また、抵抗22と153の抵抗値は、抵抗1
2よりも充分小さいものとし、また、抵抗24,15
4,155の抵抗値は、抵抗22と153よりも充分小
さいものとする。
【0022】次に、マイナスバイアスの出力動作につい
て説明する。CPU2が所定の周波数/DutyのCL
Kを出力する。前記CLKはトランス駆動回路14に送
られ、トランス駆動回路14は、高圧トランス13をス
イッチングする。高圧トランス13は、入力電圧を昇圧
し、所定の脈流波形の高圧を発生する。高圧トランス1
3によって発生した所定の脈流波形の高圧は、高圧ダイ
オード20と高圧コンデンサ21、および高圧ダイオー
ド151と高圧コンデンサ152により整流され、マイ
ナス極性の高圧DCバイアスが生成される。高圧ダイオ
ード20と高圧コンデンサ21により生成された高圧バ
イアスは、ブリーダ抵抗12を介して負荷31に印加さ
れる。一方、高圧ダイオード151と高圧コンデンサ1
52により生成された高圧バイアスは、出力電圧検出抵
抗153〜155に印加される。次に、CPU2は、所
望の高圧出力電圧に対応した電圧を、D/Aポート2か
ら定電圧制御回路18に出力する。一方、出力電圧は出
力電圧検出抵抗153〜155により検出される。定電
圧制御回路18は、前記検出電圧と、CPU2のD/A
ポート2からの電圧値とが等しくなるようにトランジス
タ16を制御し、高圧トランス13への入力電圧を制御
する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】従来例1の画像形成装
置および高圧電源装置においては、マイナスバイアスの
出力電圧を高圧トランス101の補助巻線を用いて検出
している。しかしながら、前記補助巻線は、他の巻線と
磁気的に結合しているだけであるため、出力電圧検出部
102の検出電圧と、高圧ダイオード20と高圧コンデ
ンサ21により生成された高圧バイアスとの間には、大
きな誤差が発生し、マイナスバイアスを精度良く出力す
ることが困難であった。
【0024】一方、従来例2の画像形成装置および高圧
電源装置においては、高圧ダイオード151と高圧コン
デンサ152、および出力電圧検出抵抗153〜155
により、高圧ダイオード20と高圧コンデンサ21によ
り生成された高圧バイアスを精度良く検出することが可
能となる。しかしながら、負荷31に印加される高圧出
力Voは、以下の式に示す通り負荷31の抵抗値に依存
するため、やはりマイナスバイアスを精度良く出力する
ことが困難であった。
【0025】 Vo=Vc×(R23×R負荷)/(R12×R23+R12×R負荷+R2 3×R負荷) (式2) (上式において、R**は、抵抗**の抵抗値とする、
Vcは高圧コンデンサ21の電圧である) マイナスバイアスの出力精度が悪いと、例えば転写バイ
アスの場合、転写ローラに付着したトナーの除去が不完
全となる場合が発生する。また、OHTシートにトナー
像を転写する場合に第一の画像形成部ではマイナス極性
の転写バイアスで転写を行うインライン画像形成装置に
おいては、転写不良が発生してしまう。
【0026】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、大きなコストを発生させずに、正出力(プラ
スバイアス)と負出力(マイナスバイアス)を精度良く
出力する高圧電源装置およびこの装置を用いた画像形成
装置を提供することを目的とするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、高圧電源装置を次の(1)ないし(1
6)のとおりに構成し、画像形成装置を次の(17)の
とおりに構成する。
【0028】(1)昇圧トランスと、前記昇圧トランス
を駆動する駆動手段と、前記昇圧トランスにより出力さ
れる脈流電圧を整流および平滑して直流出力電圧を生成
する整流平滑手段とを有する高圧生成部を複数備え、前
記直流出力電圧の印加により負荷に流れる電流を検出す
る電流検出手段を備える高圧電源装置において、前記高
圧生成部より生成される直流出力電圧を検出する電圧検
出手段を前記複数の高圧生成部に対して共通に備えた高
圧電源装置。
【0029】(2)前記(1)に記載の高圧電源装置に
おいて、前記複数の高圧生成部同士は直列に接続されて
いる高圧電源装置。
【0030】(3)前記(1)または(2)に記載の高
圧電源装置において、前記複数の高圧生成部は、正極性
の高圧出力を生成する高圧生成部と、負極性の高圧出力
を生成する高圧出力生成部とを有する高圧電源装置。
【0031】(4)前記(1)ないし(3)のいずれか
に記載の高圧電源装置において、前記電圧検出手段は、
前記負荷に印加される電圧を検出する高圧電源装置。
【0032】(5)前記(4)に記載の高圧電源装置に
おいて,前記電圧検出手段は、前記高圧生成部より生成
される直流出力電圧を複数の抵抗を用いて分圧して検出
する高圧電源装置。
【0033】(6)前記(4)または(5)に記載の高
圧電源装置において、前記電圧検出手段は、前記各々の
高圧生成部に対して、複数の抵抗による分圧箇所が異な
る高圧電源装置。
【0034】(7)前記(1)ないし(6)のいずれか
に記載の高圧電源装置において、前記電流検出手段を、
前記複数の高圧生成部に対して共通に有する高圧電源装
置。
【0035】(8)前記(7)に記載の高圧電源装置に
おいて、前記電流検出手段は、直接接地することなく、
前記電圧検出手段と前記電流検出手段との接続部に所定
のオフセット電圧を与える高圧電源装置。
【0036】(9)前記(8)に記載の高圧電源装置に
おいて、前記オフセット電圧を、正極性の高圧出力時
と、負極性の高圧出力時とで切り換える高圧電源装置。
【0037】(10)前記(1)ないし(9)のいずれ
かに記載の高圧電源装置において、前記電圧検出手段の
検出電圧が所定の値になるように制御を行う高圧電源装
置。
【0038】(11)前記(10)に記載の高圧電源装
置において、前記電流検出手段の検出値が所定の値とな
るように、前記電圧検出手段の検出電圧を制御する高圧
電源装置。
【0039】(12)前記(1)ないし(11)のいず
れかに記載の高圧電源装置において、前記複数の高圧生
成部が同時に動作しないように制御する高圧電源装置。
【0040】(13)前記(1)ないし(11)のいず
れかに記載の高圧電源装置において、前記複数の高圧生
成部が同時に動作しないようにする保護手段を有する高
圧電源装置。
【0041】(14)出力をフィードバック制御する出
力可変の正直流高圧電源部と、出力をフィードバック制
御する出力可変の負直流高圧電源部とを逆極性に直列接
続した高圧電源装置であって、当該高圧電源装置の出力
端に、前記正直流高圧電源部と前記負直流高圧電源部に
共通の出力電圧検出手段を接続した高圧電源装置。
【0042】(15)前記(14)に記載の高圧電源装
置において、前記出力電圧検出手段は抵抗分圧器を有す
る高圧電源装置。
【0043】(16)前記(15)に記載の高圧電源装
置において、当該高圧電源装置の一方の出力端と接地間
に当該高圧電源装置の出力電流を検出する電流検出手段
を設けた高圧電源装置。
【0044】(17)前記(1)ないし(16)のいず
れかに記載の高圧電源装置を、帯電高圧電源,現像高圧
電源,転写高圧電源,定着高圧電源のすくなくとも1つ
として備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0045】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を画像形
成装置の実施例により詳しく説明する。
【0046】
【実施例】(実施例1)図1は、実施例1である“画像
形成装置”の構成を示すブロック図である。従来例の図
10で記載済のものは同じ符号を付し、その説明を援用
する。
【0047】本実施例では、マイナスバイアスの出力電
圧検出を、プラスバイアスと同様に検出抵抗23,24
の分圧で行う。また、高圧コンデンサ21は接地せず、
オペアンプ26のマイナス入力端子に接続する。
【0048】図2にプラスバイアスの出力テーブルを、
図3にマイナスバイアスの出力テーブルを示す。ここで
は、プラスバイアスの出力範囲を0V〜2kV、マイナ
スバイアスの出力範囲を0V〜−1kVとし、CPU2
のD/Aポート1,2の出力範囲を0V〜5Vとする。
【0049】プラスバイアスとマイナスバイアスをOF
Fする場合、D/Aポート1は0V、D/Aポート2は
5Vを出力する。
【0050】プラスバイアスを出力する場合は、D/A
ポート2を5Vとした状態で、D/Aポート1を図2の
テーブルに従い、所望の出力電圧に相当する電圧を出力
する。マイナスバイアスを出力する場合は、D/Aポー
ト1を0Vとした状態で、D/Aポート2を図3のテー
ブルに従い、所望の出力電圧に相当する電圧を出力す
る。
【0051】本実施例においても、プラスバイアスを印
加した場合の負荷電流は、従来例1と同様に検出可能と
なる。
【0052】また、そればかりでなく、マイナスバイア
スを印加した場合の負荷電流も、流れる方向は反対にな
るものの、プラスバイアスを印加した場合と同じ経路を
通るため、プラスバイアスと同様に、オペアンプ26と
電流検出抵抗27とで検出可能となる。
【0053】負荷電流検出電圧は、従来例1で記載した
式1と同じである。ただし、負荷電流Iはマイナスの値
となる。
【0054】以上説明したように、本実施例によれば、
電流検出精度を犠牲にすることなく、また大きなコスト
を発生させずに、プラスバイアスとマイナスバイアスを
精度良く出力することができる。
【0055】なお、本実施例では、後述するように、プ
ラスバイアスとマイナスバイアスが同時に出力する可能
性があるので、これを阻止するソフトウェア的、もしく
は電圧クランプ回路等のハードウェア的な保護手段が必
要となる。
【0056】(実施例2)実施例1では、プラスバイア
スを出力する場合、D/Aポート2を5Vとした状態
で、D/Aポート1を可変出力していた。しかしなが
ら、D/Aポート1の出力電圧を5Vにした場合、検出
抵抗23,24で検出した出力電圧検出値も5Vとな
り、マイナスバイアスの定電圧制御回路18にはD/A
ポート2からと同じ出力電圧検出値5Vが入力される。
その結果、定電圧制御回路18が電圧を出力し、高圧ト
ランス13がマイナスバイアスを出力してしまう。
【0057】同様に、マイナスバイアスを出力する場
合、D/Aポート1を0Vとした状態で、D/Aポート
2を可変出力していた。しかしながら、D/Aポート2
の出力電圧を0Vにした場合、検出抵抗23,24で検
出した出力電圧検出値も0Vとなり、プラスバイアスの
定電圧制御回路8にはD/Aポート1からと同じ出力電
圧検出値0Vが入力される。その結果、定電圧制御回路
8が電圧を出力し、高圧トランス3がプラスバイアスを
出力してしまう。
【0058】よって、D/Aポート1の出力値が5Vに
ならないように、ソフトウェア的、もしくは電圧クラン
プ回路等のハードウェア的な保護手段が必要となる。同
様に、D/Aポート2に対しても、出力値が0Vになら
ないような保護手段が必要となる。
【0059】実施例2である“画像形成装置”の構成を
示すブロック図を図4に示す。実施例1の図1で記載済
のものは同じ符号を付し、その説明を援用する。
【0060】本実施例では、検出抵抗23と24の間
に、検出抵抗51を挿入し、抵抗51と抵抗24の共通
接続点の電圧をプラスバイアスの定電圧制御回路8に入
力し、抵抗23と抵抗51の共通接続点の電圧をマイナ
スバイアスの定電圧制御回路18に入力する構成とす
る。
【0061】図5にプラスバイアスの出力電圧テーブル
を、図6にマイナスバイアスの出力電圧テーブルを示
す。図5における破線は、図6のテーブルを延長した線
であり、D/Aポート1がVb+を出力した場合、高圧
出力電圧は1kVとなり、そのとき定電圧制御回路18
に入力される出力電圧検出値はVb−になることを示し
ている。
【0062】一方、図6における破線は、図5のテーブ
ルを延長した線であり、D/Aポート2がVc−を出力
した場合、高圧出力電圧は−0.5kVとなり、そのと
き定電圧制御回路8に入力される出力電圧検出値はVc
+になることを示している。
【0063】本実施例の構成とすることにより、マイナ
スバイアスを−1kV出力する場合でも(D/Aポート
2が0Vを出力)、プラスバイアスの定電圧制御部8に
入力される出力電圧検出値はVd+(0V<Vd+)と
なり、定電圧制御部8は確実にOFFとなる。よって、
D/Aポート1に対しては出力電圧が5Vにならないよ
うにソフトウェア的もしくはハードウェア的な保護手段
が必要となるものの、D/Aポート2に対しては出力電
圧が0Vにならないような保護手段を設けなくても、プ
ラスバイアスが発生することが無くなり、ハードウェア
的な保護手段を設ける場合はコストダウンとなる。
【0064】(実施例3)実施例1および実施例2で
は、負荷電流検出用オペアンプ26の非反転入力端子に
は、直流電源29により、電圧値Vaの固定値が入力さ
れていた。
【0065】本実施例では、オペアンプ26の非反転入
力端子への入力電圧を可変可能な構成とする。
【0066】図7は実施例3である“画像形成装置”の
構成を示すブロック図である。実施例1の図1で記載済
のものは同じ符号を付し、その説明を援用する。71〜
73は抵抗、74はトランジスタである。
【0067】抵抗71〜73の抵抗値は、トランジスタ
74をOFFさせた場合には、オペアンプ26の非反転
入力端子に電圧値Va1が入力され、トランジスタ74
をONさせた場合には、オペアンプ26の非反転入力端
子に電圧値Va2(Va1<Va2)が入力される定数
とする。
【0068】プラスバイアス出力時は、CPU2のI/
Oポートの出力をHレベルにし、トランジスタ74をO
FFさせ、オペアンプ26の非反転入力端子に電圧値V
a1を入力する。一方、マイナスバイアス出力時は、C
PU2のI/Oポートの出力をLレベルにし、トランジ
スタ74をONさせ、オペアンプ26の非反転入力端子
に電圧値Va2を入力する。
【0069】図8にプラスバイアスの出力テーブルを、
図9にマイナスバイアスの出力テーブルを示す。
【0070】本実施例の構成とすることで、マイナスバ
イアスは−2kVまで出力可能となり、実施例1および
2と比較し、マイナスバイアスの出力可変範囲を広くす
ることが可能となる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
正出力(プラスバイアス)と負出力(マイナスバイア
ス)を出力し、電圧検出回路を設けた電圧制御方式を採
用する画像形成装置および高圧電源装置において、大き
なコストを発生させずに、正出力と負出力を精度良く出
力することができる。
【0072】また、正出力と負出力の双方において、精
度良く出力(負荷)電流を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の構成を示すブロック図
【図2】 プラスバイアスの出力テーブル
【図3】 マイナスバイアスの出力テーブル
【図4】 実施例2の構成を示すブロック図
【図5】 プラスバイアスの出力テーブル
【図6】 マイナスバイアスの出力テーブル
【図7】 実施例3の構成を示すブロック図
【図8】 プラスバイアスの出力テーブル
【図9】 マイナスバイアスの出力テーブル
【図10】 従来例1の構成を示すブロック図
【図11】 従来例2の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 CPU 3 高圧トランス 8 定電圧制御回路 13 高圧トランス 18 定電圧制御回路 23 出力電圧検出抵抗 24 出力電圧検出抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA01 DA03 ZA01 2H200 HA29 HA30 JB48 JB49 NA02 NA14 NA15 NA17 NA18 NA23 NA25 PA03 PB02 PB05 5H730 AS04 BB23 BB82 DD02 EE59 FD01 FD31 FF09

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇圧トランスと、前記昇圧トランスを駆
    動する駆動手段と、 前記昇圧トランスにより出力される脈流電圧を整流およ
    び平滑して直流出力電圧を生成する整流平滑手段とを有
    する高圧生成部を複数備え、前記直流出力電圧の印加に
    より負荷に流れる電流を検出する電流検出手段を備える
    高圧電源装置において、 前記高圧生成部より生成される直流出力電圧を検出する
    電圧検出手段を前記複数の高圧生成部に対して共通に備
    えたことを特徴とする高圧電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の高圧電源装置におい
    て、 前記複数の高圧生成部同士は直列に接続されていること
    を特徴とする高圧電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の高圧電源装置
    において、 前記複数の高圧生成部は、正極性の高圧出力を生成する
    高圧生成部と、負極性の高圧出力を生成する高圧出力生
    成部とを有することを特徴とする高圧電源装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の高
    圧電源装置において、前記電圧検出手段は、前記負荷に
    印加される電圧を検出することを特徴とする高圧電源装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の高圧電源装置におい
    て、 前記電圧検出手段は、前記高圧生成部より生成される直
    流出力電圧を複数の抵抗を用いて分圧して検出すること
    を特徴とする高圧電源装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の高圧電源装置
    において、 前記電圧検出手段は、前記各々の高圧生成部に対して、
    複数の抵抗による分圧箇所が異なることを特徴とする高
    圧電源装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の高
    圧電源装置において、 前記電流検出手段を、前記複数の高圧生成部に対して共
    通に有することを特徴とする高圧電源装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の高圧電源装置におい
    て、 前記電流検出手段は、直接接地することなく、前記電圧
    検出手段と前記電流検出手段との接続部に所定のオフセ
    ット電圧を与えることを特徴とする高圧電源装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の高圧電源装置におい
    て、 前記オフセット電圧を、正極性の高圧出力時と、負極性
    の高圧出力時とで切り換えることを特徴とする高圧電源
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    高圧電源装置において、 前記電圧検出手段の検出電圧が所定の値になるように制
    御を行うことを特徴とする高圧電源装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の高圧電源装置にお
    いて、 前記電流検出手段の検出値が所定の値となるように、前
    記電圧検出手段の検出電圧を制御することを特徴とする
    高圧電源装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    の高圧電源装置において、 前記複数の高圧生成部が同時に動作しないように制御す
    ることを特徴とする高圧電源装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    の高圧電源装置において、 前記複数の高圧生成部が同時に動作しないようにする保
    護手段を有することを特徴とする高圧電源装置。
  14. 【請求項14】 出力をフィードバック制御する出力可
    変の正直流高圧電源部と、出力をフィードバック制御す
    る出力可変の負直流高圧電源部とを逆極性に直列接続し
    た高圧電源装置であって、 当該高圧電源装置の出力端に、前記正直流高圧電源部と
    前記負直流高圧電源部に共通の出力電圧検出手段を接続
    したことを特徴とする高圧電源装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の高圧電源装置にお
    いて、 前記出力電圧検出手段は抵抗分圧器を有することを特徴
    とする高圧電源装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の高圧電源装置にお
    いて、 当該高圧電源装置の一方の出力端と接地間に当該高圧電
    源装置の出力電流を検出する電流検出手段を設けたこと
    を特徴とする高圧電源装置。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし16のいずれかに記載
    の高圧電源装置を、帯電高圧電源,現像高圧電源,転写
    高圧電源,定着高圧電源のすくなくとも1つとして備え
    たことを特徴とする画像形成装置。
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