JP2000156973A - 高圧電源装置 - Google Patents

高圧電源装置

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JP2000156973A
JP2000156973A JP10329691A JP32969198A JP2000156973A JP 2000156973 A JP2000156973 A JP 2000156973A JP 10329691 A JP10329691 A JP 10329691A JP 32969198 A JP32969198 A JP 32969198A JP 2000156973 A JP2000156973 A JP 2000156973A
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voltage
value
load
resistor
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JP10329691A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Ono
芳弘 小野
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧電源をCPUによりデジタル制御した場
合でも、負荷の短絡時等に発生する過剰電流の発生を抑
制することができる高圧電源装置を提供する。 【解決手段】 昇圧トランス16の1次巻線側に供給さ
れる直流電圧Vinは、スイッチ素子20によりスイッチ
ングされる。これにより昇圧トランス16の2次巻線側
に誘起された交番電流はダイオード50及びコンデンサ
52で構成された整流平滑回路54で整流平滑されて抵
抗72を介して負荷へ供給される。抵抗72は、負荷4
0が短絡した場合の短絡電流が100μA以下となるよ
うな高インピーダンスの抵抗となっている。このため、
負荷が短絡した場合等の異常時において抵抗72に全電
力がかかった場合でも、短絡電流が100μA以下とな
るため、負荷や高圧電源部12の各素子を損傷してしま
うことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧電源装置に係
り、より詳しくは、電子写真方式のプリンタ、複写機等
の電源として用いることができるデジタル制御方式の高
圧電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式のプリンタ、複
写機等の高圧電源装置として、CPUにより制御するデ
ジタル制御方式の高圧電源装置が知られている。このよ
うな高圧電源装置のうち、出力を直流とする高圧電源装
置の例を図6に示す。
【0003】図6に示す高圧電源装置300は、電圧検
出回路302によって検出された電圧モニタ値Vmon
又は電流検出回路304によって検出された電流モニタ
値I mon をA/D変換器306を介してCPU308に
フィードバックし、その値が目標値に一致するようにパ
ルス発振器310により生成されるPWM(Pulse
Width Modulation、パルス幅変調)
信号のデューティを制御する。このPWM信号により昇
圧トランス312への直流電源314により印加された
電力の印加/非印加を制御するためのスイッチング回路
316のオン/オフを制御する。これにより、昇圧トラ
ンス312の2次側に交番電流が誘起され、該誘起され
た電流が整流平滑回路318によって整流平滑されて負
荷320へ供給される。
【0004】ところが、このような高圧電源装置300
では、CPU308により電圧をモニタするサンプリン
グ時間が例えば数msec程度かかる場合があり、負荷
320が短絡した場合等の異常状態になった場合には、
次のサンプリングのタイミングまで最大数msecもの
間過剰な電流が流れてしまう。このため、負荷や高圧電
源装置自体を損傷してしまう恐れがある。
【0005】これを防止するためには、電圧検出回路3
02とスイッチング回路316との間に新たに制御回路
を設け、電圧検出回路302の出力値が異常だった場合
には制御回路によりスイッチング回路316を制御して
出力を停止させたり、PWM信号のデューティを変更し
て出力を抑制させたりする等の制御を行うことが考えら
れるが、異常時の制御のために新たに制御回路を設ける
のはコスト的、機能的にも好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮し、高圧電源をCPUによりデジタル制御した場合
でも、負荷の短絡時等に発生する過剰電流の発生を抑制
することができる高圧電源装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明の高圧電源装置は、昇圧トラン
スと、デューティが可変であるパルス幅変調信号を生成
する信号生成手段と、前記昇圧トランスの1次側に印加
される直流電圧を前記パルス幅変調信号に応じてスイッ
チングするスイッチング手段と、前記昇圧トランスの2
次側に誘起される電力を負荷に供給する出力手段と、前
記出力手段と前記負荷との間に直列に接続され、前記負
荷が短絡した場合に、所定値以下の電流が流れるように
抵抗値が定められた抵抗と、前記出力手段と前記抵抗と
の間の電圧値を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出
手段により検出された電圧値を取り込み、該取り込んだ
電圧値が予め設定された目標値と一致するように前記パ
ルス幅変調信号のデューティを変更するように前記信号
生成手段をフィードバック制御する制御手段と、を有す
ることを特徴としている。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、出力手段
と負荷との間に、負荷が短絡した場合に、所定値以下の
電流が流れるような抵抗値が定められた抵抗が直列に接
続されている。ここで、所定値とは、負荷に流すことの
できる電流の許容値である。そして、昇圧トランスの2
次側に接続されて負荷に電力を供給する出力手段と抵抗
との間の電圧値が電圧検出手段によって検出される。こ
の検出された電圧値を取り込んで、予め設定された目標
値と一致するようにパルス幅変調信号のデューティが変
更されるように信号生成手段が制御手段によってフィー
ドバック制御される。
【0009】この際、昇圧トランスの1次側には直流電
圧が供給されており、上記の制御手段によって、生成さ
れたパルス幅変調信号に応じて1次側に供給されている
電力がスイッチ手段によってスイッチングされる。
【0010】ここで、負荷が短絡した場合等の異常状態
では、上記抵抗に全電力がかかることになるが、抵抗の
抵抗値が、負荷が短絡した場合に所定値以下の電流とな
るように設定されているため、負荷が損傷するのを防止
することができる。なお、負荷が短絡した場合に限ら
ず、リークにより漏れ電流が発生した場合も同様であ
る。
【0011】請求項2に記載の発明の高圧電源装置は、
昇圧トランスと、デューティが可変であるパルス幅変調
信号を生成する信号生成手段と、前記昇圧トランスの1
次側に印加される直流電圧を前記パルス幅変調信号に応
じてスイッチングするスイッチング手段と、前記昇圧ト
ランスの2次側に誘起される電力を負荷に供給する出力
手段と、前記出力手段と前記負荷との間に直列に接続さ
れ、前記負荷が短絡した場合に、所定値以下の電流が流
れるように抵抗値が定められた抵抗と、前記抵抗と前記
負荷との間の電圧値を検出する電圧検出手段と、前記電
圧検出手段により検出された電圧値を取り込み、該取り
込んだ電圧値が予め設定された目標値と一致するように
前記パルス幅変調信号のデューティを変更するように前
記信号生成手段をフィードバック制御し、前記電圧値が
前記目標値に対して所定範囲外になった場合には、前記
フィードバック制御を解除して制御する制御手段と、を
有することを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、出力手段
と負荷との間に、負荷が短絡した場合に、所定値以下の
電流が流れるように抵抗値が定められた抵抗が直列に接
続されている。ここで、所定値とは、負荷に流すことの
できる電流の許容値である。そして、昇圧トランスの2
次側に接続されて負荷に電力を供給する出力手段に接続
された抵抗と負荷との間の電圧値が電圧検出手段によっ
て検出される。この検出された電圧値を取り込んで、予
め設定された目標値と一致するようにパルス幅変調信号
のデューティが変更されるように信号生成手段が制御手
段によってフィードバック制御される。
【0013】この際、昇圧トランスの1次側には直流電
圧が供給されており、上記の制御手段によって、生成さ
れたパルス幅変調信号に応じて1次側に供給されている
電力がスイッチ手段によってスイッチングされる。
【0014】ここで、負荷が短絡した場合等の異常状態
では、上記抵抗にほぼ全電力がかかることになるが、抵
抗の抵抗値が、負荷が短絡した場合に所定値以下の電流
となるように設定されているため、負荷が損傷するのを
防止することができる。
【0015】さらに、抵抗と負荷との間の電圧値を電圧
検出手段により検出するので、負荷が短絡した等の異常
を検出することができる。この場合、電圧値が目標値に
対して所定範囲外になった場合には、前記フィードバッ
ク制御を解除する。これにより、出力電圧が上昇するの
を防ぐことができ、負荷が損傷するのを防止することが
できる。なお、フィードバック制御を解除するだけでな
く、出力電圧が低くなるようにパルス幅変調信号のデュ
ーティを変更してもよいし、パルス幅変調信号の出力を
停止するように制御してもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、
高圧電源装置のうち、出力を直流とする高圧電源装置に
ついて説明する。
【0017】[第1の実施の形態]図2に示すように、
本第1の実施の形態に係る高圧電源装置10は、負荷4
0に供給するための高圧電力を供給する高圧電源部1
2、所定の直流電圧を生成する直流電源26、及び装置
全体の動作を司る主制御部28を備えている。
【0018】高圧電源部12は、昇圧トランス16、2
次側回路18、スイッチング回路20、及び電圧検出回
路22を備えている。昇圧トランス16の1次巻線の一
方の端子は直流電源26に接続され、該直流電源26に
よって生成された直流電圧V in(例えば24V)が印加
される。また、昇圧トランス16の1次巻線の他方の端
子はスイッチング回路20の出力端が接続されている。
【0019】スイッチング回路20は、図1に示すよう
に、トランジスタ56によって構成されており、トラン
ジスタ56のベース端子は抵抗58を介して後述するパ
ルス発振器34の出力端に接続されており、パルス発振
器34によって生成されたPWM信号が入力される。ま
た、トランジスタ56のベース端子は、他方の端子が接
地された抵抗60も接続されている。さらに、トランジ
スタ56のコレクタ端子は、昇圧トランス16の1次巻
線の他方の端子に接続されており、トランジスタ56の
エミッタ端子は接地されている。
【0020】このように構成されたスイッチング回路2
0では、パルス発振器34が生成するPWM信号がハイ
レベルであるときにトランジスタ56がオンされ、PW
M信号がローレベルであるときにトランジスタ56がオ
フされる。従って、トランジスタ56はPWM信号のデ
ューティに応じた期間でオン/オフの状態を繰り返すの
で、PWM信号のデューティに応じて昇圧トランス16
の1次巻線への電力の印加/非印加を交互に行うことが
できる。なお、トランジスタに限らず、MOS−FET
等のスイッチング素子を用いてもよい。
【0021】昇圧トランス16の2次巻線の端子は2次
側回路18の入力端に接続されている。2次側回路18
の一方の出力端は電圧検出回路22に接続されており、
2次側回路18の他方の出力端は負荷40に接続されて
いる。
【0022】2次側回路18は、図1に示すように、整
流平滑回路54及び整流平滑回路54と負荷40との間
に直列に接続された抵抗72で構成されている。整流平
滑回路54はダイオード50及びコンデンサ52で構成
されており、昇圧トランス16の2次巻線の一方の端子
にダイオード50のアノード端子が接続されており、他
方の端子は接地されている。ダイオード50のカソード
端子はコンデンサ52の一方の端子に接続されており、
コンデンサ52の他方の端子は接地されている。このよ
うなダイオード50及びコンデンサ52で構成された整
流平滑回路54では、昇圧トランス16の2次巻線に誘
起された交番電流を整流し、かつ平滑する。
【0023】一方、電圧検出回路22は、図1に示すよ
うにオペアンプ62を備えており、オペアンプ62の反
転入力端はオペアンプ62の出力端に接続されている。
オペアンプ62の出力端は抵抗64を介して後述するア
ナログ/デジタル変換器(以下、A/D変換器という)
36の入力端に接続されている。また、オペアンプ62
の非反転入力端は抵抗66を介して他端が接地された抵
抗68の一端が接続され、かつ抵抗70の一端が接続さ
れている。抵抗70の他端は、抵抗72の一端に接続さ
れており、抵抗72の他端は負荷40へ接続されてい
る。なお、負荷40は、一例として抵抗値が数MΩから
数GΩであり、短絡電流の許容値が約100μAであ
る。すなわち、負荷40は、負荷40が短絡した場合の
短絡電流が100μAであれば損傷しないものである。
そして、抵抗72は、負荷40が短絡した場合の短絡電
流が100μA以下となるような高インピーダンスの抵
抗である。例えば、図中A点において必要な電圧が3k
Vであったとすると、抵抗72の抵抗値は、V=RI
(オームの法則)の関係から30MΩとなる。
【0024】このように構成された電圧検出回路22で
は、整流平滑回路54からの出力電圧を一例として0〜
5Vの電圧モニタ信号としてA/D変換器36に常時出
力することができる。なお、電圧モニタ信号はA点での
電圧が高くなるに従って高くなり、A点での電圧が低く
なるに従って低くなる。
【0025】以上、高圧電源部12の構成について説明
したが、同様の効果を奏するものであれば、上記構成に
限らず、他の構成でもよい。
【0026】一方、主制御部28は、CPU30、パル
ス発振器34、及びA/D変換器36を備えている。
【0027】CPU30の出力端はパルス発振器34の
入力端に接続されており、CPU30の入力端はA/D
変換器36が接続されている。パルス発振器34の出力
端はスイッチング回路20の入力端に接続されている。
従って、スイッチング回路20にはパルス発振器34に
よって生成したPWM信号を入力することができる。こ
こで、CPU30がnビット構成であった場合には、パ
ルス発振器34に対して0〜2n−1のデジタル値(デ
ューティ値)を出力することができる。CPU30及び
パルス発振器34は表1のようなデューティ値とPWM
信号のデューティとの関係を示すテーブルが記憶されて
おり、パルス発振器34では、表1に従って、CPU3
0から出力されたデューティ値に応じて2n 段階にPW
M信号のデューティを変化させることができる。
【0028】
【表1】
【0029】このように、CPU30から出力されるデ
ューティ値が大きくなるに従ってPWM信号のデューテ
ィも大きくなる。
【0030】A/D変換器36の入力端には、電圧検出
回路22の出力端が接続されている。従って、CPU3
0には電圧検出回路22によって生成された電圧モニタ
信号が示す電圧モニタ値Vmon をデジタル値として入力
することができる。例えば、A/D変換器36が一例と
してmビット構成であったとすると、電圧モニタ値V
mon は電圧モニタ信号に応じて0〜2m−1のデジタル
値で表すことができる。また、CPU30は、電圧モニ
タ値Vmon と図1におけるA点の電圧値との関係を示す
表2のようなテーブルを内部の図示しないROMに記憶
しているため、入力された電圧モニタ値Vmon からA点
の電圧値を一義的に求めることができる。
【0031】
【表2】
【0032】すなわち、A点で希望電圧値を得るために
は、表2に示したVmon が電圧値に対応した値となるよ
うにCPU30から出力するデューティ値を計算するこ
とになる。例えば、A点での電圧を約3kVにしたい場
合には、Vmon がVA になるようにデューティ値を決定
すればよい。
【0033】次に、本第1の実施の形態における作用と
して、主制御部28のCPU30で実行される制御につ
いて図3に示すフローチャートを参照して説明する。
【0034】なお、本第1の実施の形態では、抵抗72
の抵抗値は一例として30MΩとし、図1におけるA点
に出力される電圧が約3kVとなるように制御されるも
のとして説明する。
【0035】図3に示すステップ100では、高圧電源
部12が動作可能状態になっているか否かを判定し、動
作可能状態になっていない場合にはステップ100で否
定され、動作可能状態になるまで待機する。高圧電源部
12が動作可能状態になるとステップ100で肯定さ
れ、ステップ102でPWM信号が出力されるようにパ
ルス発振器34を制御する。すなわち、電圧モニタ値V
mon が予め目標値として設定された値VA となるように
PWM信号のデューティ値(A点に出力される電圧が約
3kVとなるような値)をパルス発振器34へ出力す
る。これにより、パルス発振器34は表1に従ってCP
U30から出力されたデューティ値に応じたデューティ
のPWM信号の出力を開始する。このため、トランジス
タ56がPWM信号のデューティに応じて交互にオン/
オフされ、昇圧トランス16の2次側に交番電流が誘起
される。誘起された交番電流は整流平滑回路54によっ
て整流平滑され、抵抗72を介して負荷40へ供給され
る。
【0036】ステップ104では、電圧検出回路22か
ら出力された電圧モニタ信号が示す電圧モニタ値Vmon
をA/D変換器36を介して取り込む。次のステップ1
06では、ステップ104で取り込んだ電圧モニタ値V
mon が目標値(A点に出力される電圧が約3kV)と一
致するようなPWM信号のデューティ値を計算する。例
えば、取り込んだ電圧モニタ値Vmon に対応する電圧値
が3kVに満たない場合には、出力電圧値を大きくしな
ければならないのでPWM信号のデューティを大きくす
る。また、取り込んだ電圧モニタ値Vmon に対応する電
圧値が3kVを越えている場合には、出力電圧値を小さ
くしなければならないのでPWM信号のデューティを小
さくする。すなわち、出力電圧値を大きくする場合には
CPU30からパルス発振器34へ出力するデューティ
値を大きくし、出力電圧値を小さくする場合にはCPU
30からパルス発振器34へ出力するデューティ値を小
さくすればよい。
【0037】次のステップ108では、ステップ106
で計算した値をパルス発振器34へ出力するデューティ
値として設定し、次のステップ110で設定したデュー
ティ値をパルス発振器34へ出力する。これにより、パ
ルス発振器34は設定されたデューティ値に応じたデュ
ーティのPWM信号を出力する。
【0038】次のステップ112では、高圧電源部12
を停止させる状態になっているか否かを判定し、停止さ
せる状態になっていない場合はステップ112で否定さ
れてステップ104へ戻り、ステップ104乃至ステッ
プ112の処理を繰り返して実行する。停止させる状態
になった場合にはステップ112で肯定され、ステップ
114へ移行してPWM信号の出力が停止されるように
パルス発振機34を制御して本制御を終了する。
【0039】このように、取り込んだ電圧モニタ値V
mon が目標値と一致するようにPWM信号をフィードバ
ック制御することにより、通常の状態では、図1におけ
るA点に出力される電圧は約3kVが維持される。
【0040】ここで、異常状態、例えば負荷40が短絡
した場合やリーク電流が発生した場合等は、抵抗72に
全電力がかかる。仮に、従来のように抵抗72の抵抗値
が例えば10kΩと低インピーダンスだった場合には、
3(kV)/10(kΩ)=300(mA)の電流が流
れてしまい、負荷40や高圧電源装置12が損傷してし
まう可能性がある。
【0041】ところが、本第1の実施の形態では、抵抗
値が30MΩと高インピーダンスの抵抗72を用いてい
るため、3(kV)/30(MΩ)=100(μA)の
電流が流れるだけであり、負荷40や高圧電源装置12
を損傷してしまうことがない。また、終端に高インピー
ダンスの抵抗を挿入することにより、スイッチングによ
るリップルやノイズ等をも除去することができ、精度の
よい制御が可能となる。
【0042】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。なお、本第2の実施の
形態では、上記第1の実施の形態における高圧電源部を
別の回路構成とした場合の形態について説明する。従っ
て、高圧電源部以外の構成については第1の実施の形態
と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0043】まず、図4を参照して本第2の実施の形態
における高圧電源部12’の回路構成について説明す
る。なお、図1と同一部分には同一の符号を付し、その
詳細な説明を省略する。
【0044】本第2の実施の形態における高圧電源部1
2’が第1の実施の形態の高圧電源部12と異なる点
は、抵抗72がダイオード50のカソード端子と図中A
点との間に接続され、抵抗80が図中A点と負荷40の
間に接続されている点だけであり、その他の部分につい
ては高圧電源部12と同様である。なお、抵抗72は、
負荷40が短絡した場合の短絡電流が一例として100
μA以下となるような高インピーダンスの抵抗とし、抵
抗80は、負荷変動に対して悪影響を及ぼさない程度の
低インピーダンス(数10kΩ)の抵抗とする。
【0045】次に、本第2の実施の形態の作用として、
主制御部28のCPU30で実施される制御について説
明する。
【0046】なお、本第2の実施の形態では、抵抗72
の抵抗値は一例として30MΩ、抵抗80の抵抗値は1
0kΩとし、図4におけるA点に出力される電圧が約3
kVとなるように制御されるものとして説明する。
【0047】図5に示すステップ200では、高圧電源
部12’が動作可能状態になっているか否かを判定し、
動作可能状態になっていない場合にはステップ200で
否定され、動作可能状態になるまで待機する。高圧電源
部12’が動作可能状態になるとステップ200で肯定
され、ステップ202でPWM信号が出力されるように
パルス発振器34を制御する。すなわち、Vmon が予め
目標値として設定された値VA となるようにPWM信号
のデューティ値(A点に出力される電圧が約3kVとな
るような値)をパルス発振器34へ出力する。これによ
り、パルス発振器34はCPU30から出力されたデュ
ーティ値に応じたデューティのPWM信号の出力を開始
する。このため、トランジスタ56がPWM信号のデュ
ーティに応じて交互にオン/オフされ、昇圧トランス1
6の2次側に交番電流が誘起される。誘起された交番電
流は整流平滑回路54によって整流平滑され、抵抗72
及び抵抗80を介して負荷40へ供給される。
【0048】ステップ204では、電圧検出回路22か
ら出力された電圧モニタ信号が示す電圧モニタ値Vmon
をA/D変換器36を介して取り込む。次のステップ2
06では、ステップ204で取り込んだ電圧モニタ値V
mon が異常値であるか否かを判定する。異常値であるか
否かの判定は、例えば、電圧モニタ値Vmon が予め定め
た閾値(例えば、電圧検出回路22の出力電圧が半分、
すなわち2.5Vだった場合のA/D変換器36が出力
する値)以下か否かを判断することにより行う。すなわ
ち、例えば負荷40が短絡してA点での電圧が急激に低
下した場合は、電圧検出回路22の出力も低下し、電圧
モニタ値Vmon が小さくなるので、この電圧モニタ値V
mon が予め定めた閾値以下の場合が異常であり、電圧モ
ニタ値V mon が予め定めた閾値よりも大きい場合に正常
であると判断することができる。
【0049】電圧モニタ値Vmon が異常でなかった場
合、すなわち、電圧モニタ値Vmon が予め定めた閾値よ
りも大きい場合にステップ206で否定されてステップ
208へ移行し、取り込んだ電圧モニタ値Vmon が目標
値(A点に出力される電圧が約3kV)と一致するよう
なPWM信号のデューティ値を計算する。例えば、取り
込んだ電圧モニタ値Vmon に対応する電圧値が3kVに
満たない場合には、出力電圧値を大きくしなければなら
ないのでPWM信号のデューティを大きくする。また、
取り込んだ電圧モニタ値Vmon に対応する電圧値が3k
Vを越えている場合には、出力電圧値を小さくしなけれ
ばならないのでPWM信号のデューティを小さくする。
すなわち、出力電圧値を大きくする場合にはCPU30
からパルス発振器34へ出力するデューティ値を大きく
し、出力電圧値を小さくする場合にはCPU30からパ
ルス発振器34へ出力するデューティ値を小さくすれば
よい。そして、次のステップ210で、ステップ208
での計算した値をパルス発振器34へ出力するデューテ
ィ値として設定する。
【0050】電圧モニタ値Vmon が異常だった場合、例
えば、電圧モニタ値Vmon が予め定めた閾値以下の場合
にはステップ206で肯定されてステップ212へ移行
し、出力電圧が上昇しないようにPWM信号のデューテ
ィ値を設定する。例えば、、パルス発振器34から出力
されるPWM信号のデューティが小さくなるように、C
PU30からパルス発振器34へ出力するデューティ値
を小さくすればよい。これにより出力電圧が抑制され
る。なお、デューティ値を小さくする場合に限らず、デ
ューティ値を異常を検出した時点の値に固定してもよい
し、デューティ値を0、すなわち、PWM信号の出力を
停止させるようにしてもよい。
【0051】ステップ214では、ステップ208また
はステップ212で設定したデューティ値をパルス発振
器34へ出力する。これにより、パルス発振器34は設
定されたデューティ値に応じたデューティのPWM信号
を出力する。
【0052】次のステップ216では、高圧電源部1
2’を停止させる状態になっているか否かを判定し、停
止させる状態になっていない場合はステップ216で否
定されてステップ204へ戻り、ステップ204乃至ス
テップ216の処理を繰り返して実行する。停止させる
状態になった場合にはステップ216で肯定され、ステ
ップ218へ移行してPWM信号の出力が停止されるよ
うにパルス発振機34を制御して本制御を終了する。
【0053】このように、取り込んだ電圧モニタ値V
mon が目標値と一致するようにPWM信号をフィードバ
ック制御することにより、通常の状態では、図4におけ
るA点に出力される電圧は約3kVが維持される。
【0054】また、ステップ204乃至ステップ216
の処理は、CPU30の能力にもよるが、通常数mec
の処理時間を要する。すなわち、異常を検知するサンプ
リング時間が数msecとなるため、負荷40が短絡し
た場合等の異常の場合には、従来においては最大数ms
ecの過剰な電流が流れ、負荷や装置を損傷する可能性
があったが、本形態では、高インピーダンスの抵抗72
をダイオード50のアノード端子と図4におけるA点と
の間に設けているので、短絡電流を100μA以下に抑
えることができる。また、高インピーダンスの抵抗72
に対して十分低インピーダンスの抵抗80を図4におけ
るA点と負荷40との間に設けているので、負荷40に
対する影響が少なく、負荷変動に対しても安定して動作
させることができる。
【0055】さらに、異常状態の場合にはA点の電圧が
低下するので、電圧検出回路22で異常を検出すること
ができ、PWM信号のデューティを減少させることで出
力電圧を下げることができる。このため、負荷40や高
圧電源装置12’を損傷してしまうことがない。
【0056】また、終端に高インピーダンスの抵抗を挿
入することにより、スイッチングによるリップルやノイ
ズ等をも除去することができ、精度のよい制御が可能と
なる。
【0057】なお、負荷変動の許容が大きい場合は、抵
抗72、80の抵抗値は合成抵抗値として、負荷短絡時
に所定値以下の電流となるような値であれば、その比率
は問わない。
【0058】また、上記実施形態では、一例として、負
荷40の短絡電流の許容値が約100μAであり、A点
で必要な電圧が3kVであるとして、抵抗72の抵抗値
を30MΩとして設定したが、これに限らず、負荷40
の短絡電流の許容値及びA点で必要な電圧に応じて抵抗
72の抵抗値を自由に設定できることはいうまでもな
い。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、出力手段と負荷との間に、負荷が短絡した
場合に、所定値以下の電流が流れるように抵抗値が定め
られた抵抗を直列に接続するようにしたので、負荷が短
絡した場合等の異常時において、上記抵抗に全電力がか
かった場合でも、電流を所定値以下に抑えることがで
き、負荷が損傷するのを防止することができる、という
効果を有する。
【0060】請求項2記載の発明によれば、出力手段と
負荷との間に、負荷が短絡した場合に、所定値以下の電
流が流れるように抵抗値が定められた抵抗を直列に接続
し、電圧検出手段により抵抗と負荷との間の電圧値を検
出して該検出した電圧値が目標値よりも所定値以上小さ
くなった場合には、制御手段によるフィードバック制御
を解除するので出力電圧が上昇するのを防ぐことがで
き、負荷が損傷するのを防止することができる、という
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係る高圧電源装置の高圧
電源部の回路構成の一例を示す回路図である。
【図2】 第1の実施の形態及び第2の実施の形態に係
る高圧電源装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】 第1の実施の形態に係る高圧電源装置の作用
を示すフローチャートである。
【図4】 第2の実施の形態に係る高圧電源装置の高圧
電源部の回路構成の一例を示す回路図である。
【図5】 第2の実施の形態に係る高圧電源装置の作用
を示すフローチャートである。
【図6】 従来の高圧電源装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
10 高圧電源装置 12 高圧電源部 16 昇圧トランス 18 2次側回路 20 スイッチング回路 22 電圧検出回路 26 直流電源 28 主制御部 30 CPU 34 パルス発振器 36 A/D変換器 40 負荷 72 抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇圧トランスと、 デューティが可変であるパルス幅変調信号を生成する信
    号生成手段と、 前記昇圧トランスの1次側に印加される直流電圧を前記
    パルス幅変調信号に応じてスイッチングするスイッチン
    グ手段と、 前記昇圧トランスの2次側に誘起される電力を負荷に供
    給する出力手段と、 前記出力手段と前記負荷との間に直列に接続され、前記
    負荷が短絡した場合に、所定値以下の電流が流れるよう
    に抵抗値が定められた抵抗と、 前記出力手段と前記抵抗との間の電圧値を検出する電圧
    検出手段と、 前記電圧検出手段により検出された電圧値を取り込み、
    該取り込んだ電圧値が予め設定された目標値と一致する
    ように前記パルス幅変調信号のデューティを変更するよ
    うに前記信号生成手段をフィードバック制御する制御手
    段と、 を有する高圧電源装置。
  2. 【請求項2】 昇圧トランスと、 デューティが可変であるパルス幅変調信号を生成する信
    号生成手段と、 前記昇圧トランスの1次側に印加される直流電圧を前記
    パルス幅変調信号に応じてスイッチングするスイッチン
    グ手段と、 前記昇圧トランスの2次側に誘起される電力を負荷に供
    給する出力手段と、 前記出力手段と前記負荷との間に直列に接続され、前記
    負荷が短絡した場合に、所定値以下の電流が流れるよう
    に抵抗値が定められた抵抗と、 前記抵抗と前記負荷との間の電圧値を検出する電圧検出
    手段と、 前記電圧検出手段により検出された電圧値を取り込み、
    該取り込んだ電圧値が予め設定された目標値と一致する
    ように前記パルス幅変調信号のデューティを変更するよ
    うに前記信号生成手段をフィードバック制御し、前記電
    圧値が前記目標値に対して所定範囲外になった場合に
    は、前記フィードバック制御を解除して制御する制御手
    段と、 を有する高圧電源装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005185045A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Fuji Xerox Co Ltd デジタル制御電源装置およびその制御方法
JP2012070500A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Ricoh Co Ltd 電源装置、電子機器装置および画像形成装置
CN113017885A (zh) * 2018-07-03 2021-06-25 深圳素士科技股份有限公司 冲牙器及计算机可读存储介质

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