JP3536683B2 - 高圧電源装置 - Google Patents

高圧電源装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧電源装置に係
り、より詳しくは、例えば電子写真方式のプリンタ、複
写機等の電源として用いることができるデジタル制御方
式の高圧電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開昭62−279366号
公報に記載されているような電源装置の出力電圧、又は
出力電流を安定して目標値に一致させることを目的とし
て、電源装置を図20(A)に示すような構成として、
電圧検出回路22によって生成された電圧モニタ信号が
示す電圧モニタ値Vmon 、又は電流検出回路24によっ
て生成された電流モニタ信号が示す電流モニタ値Imon
をA/D変換器36を介してCPU30にフィードバッ
クし、その値が目標値に一致するようにパルス発振器3
4により生成されるPWM(Pulse Width Modulation、
パルス幅変調)信号PWMのデューティを制御し、該P
WM信号によって昇圧トランス16への直流電源26に
より生成された電圧の印加/非印加を制御するためのス
イッチ素子20のオン/オフを制御する、という所謂デ
ジタル制御方式の電源装置が広く知られている。
【0003】しかしながら、このようなデジタル制御方
式の電源装置には、次のような間題点がある。
【0004】図20(A)に示すようなデジタル制御方
式の電源装置では、スイッチ素子20がオン/オフを繰
り返すことで出力を発生し、その値はスイッチ素子20
をオン/オフさせる前記PWM信号のデューティに大き
く依存する。すなわち、出力を大きくしたいときはデュ
ーティを大きくし、また出力を小さくしたいときはデュ
ーティを小さくする。
【0005】ここで問題となるのは、このデューティの
可変幅である。図20(B)に示すような従来の所謂ア
ナログ制御方式の電源装置では、PWM信号PWMのデ
ューティの可変幅はほぼ無限といえるが、図20(A)
に示すようなテジタル制御方式の電源装置の場合、PW
M信号PWMをCPU30の制御によってパルス発振器
34で生成しているため、所定の最小ビット単位でしか
デューティを変更できない。
【0006】すなわち、例えば、CPU30の基準クロ
ック信号の周波数が20MHzである場合、図21
(A)に示すように、1パルスの周期は50nSであ
る。ここで、CPU30が8ビット構成である場合は1
周期が256パルスとなるので、図21(B)に示すよ
うに、1周期の時間は12.8μSとなり、この場合の
周波数は約80kHz(=20MHz/256パルス)
となり、更にこの場合の1ビット当たりの分解能は約
0.39%(=100%/256パルス)となる。
【0007】一方、CPU30が10ビット構成である
場合は1周期が1024パルスとなるので、図21
(C)に示すように、1周期の時間は51.2μSとな
り、この場合の周波数は約20kHz(=20MHz/
1024パルス)となり、更にこの場合の1ビット当た
りの分解能は約0.098%(=100%/1024パ
ルス)となる。
【0008】すなわち、例えば上記のようにCPU30
の基準クロック信号の周波数が20MHzであり該CP
U30が10ビット構成である場合、図22(A)に示
すように、PWM信号PWMのデューティは0.098
%毎のステップ状にしか設定できず、この結果として図
22(B)に示すように出力電圧もステップ状にしか変
更できないため、出力電圧が目標値から大きくずれた
り、リップルが大きくなってしまう、という問題点があ
った。
【0009】この問題点を解決し得る技術として、特開
平9−149637号公報の従来の技術として記載され
ている技術では、昇圧トランスの1次側スナバ回路の定
数を工夫したり、昇圧トランスのリアクタンス成分を工
夫することによってデューティと出力電圧・出力電流と
の関係として出力範囲の全域で正比例かつ緩やかな特性
を得て、可変領域で出力分解能が良くなるようにしてい
る(図23参照)。これによってデューティを最小ビッ
ト分変更したときの出力の変動幅が小さくなり上記の問
題点を改善することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
昇圧トランスの1次側スナバ回路の定数や昇圧トランス
のリアクタンス成分を工夫する技術では、負荷のインピ
ーダンスの変動が大きな場合には次のような問題点があ
った。
【0011】例えば、負荷が電子写真方式のプリンタ、
複写機等において画像の転写に用いられる転写ローラで
ある場合、該転写ローラは温度、湿度等の環境状態に応
じてインピーダンスが大きく変動する。例えば、温度が
25℃以上でかつ湿度が80%以上の高温多湿の状態で
は負荷のインピーダンスは20MΩで、温度が10℃以
下でかつ湿度が25%以下の低温乾燥の状態では負荷の
インピーダンスは200MΩとなる場合があり、この場
合は10倍程度もインピーダンスが変動している。
【0012】このとき、デューティ−出力電圧特性は、
図24に示すように、負荷のインピーダンスに応じて大
きく変動する。これは、負荷が軽くなったとき(上記の
例では200MΩのとき)には、昇圧トランスの1次側
から供給するエネルギーが小さくて済み、同じ出力電圧
を発生するための上記PWM信号のデューティは小さく
てよいためである。このため、高温多湿の状態で良好な
出力特性となるように回路の各定数を決めた場合、低温
乾燥の状態では出力分解能は約2倍程度になり、出力値
が目標値から大きくずれたり、リップルが大きくなった
りして、安定した画質が得られない、等の問題点が発生
する。
【0013】この問題点を解決し得る技術として、図2
5に示すように、負荷のインピーダンスの変動を吸収す
ることができる抵抗値としたブリーダ抵抗Rtを用いる
技術がある。すなわち、仮にブリーダ抵抗Rtの抵抗値
を10MΩとした場合、負荷のインピーダンスが20M
Ωから200MΩまでの範囲内で変動しても、昇圧トラ
ンス側からみた負荷の変動は約6.7MΩから約9.5
MΩまでの範囲内となり、特性のずれも小さくすること
ができる。
【0014】しかしながら、高圧出力を行う電源装置に
同様の手段を実施すると、仮に出力電圧が9kVであっ
た場合、ブリーダ抵抗Rtにかかる消費電力は8.1W
となり、ブリーダ抵抗Rtそのものを大きくする必要が
あり高価になるという問題点や、電源装置の入力電流が
増大するという問題点があるため、高圧出力を行う電源
装置では、ブリーダ抵抗Rtは通常200MΩ〜300
MΩ程度の抵抗値のものが使用されており、この手段で
は上記の問題点、すなわち高圧電源の出力値が目標値か
ら大きくずれたり、リップルが大きくなったりする等の
問題点を解決することができない。
【0015】本発明は、上記問題点を解消するために成
されたものであり、インピーダンスの変動が大きい負荷
に対しても常に安定した電力を供給することができる高
圧電源装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の高圧電源装置は、昇圧トランスと、前
記昇圧トランスの1次巻線側に供給するための直流電圧
を生成する直流電源と、デューティが可変であるパルス
幅変調信号を生成する信号生成手段と、前記パルス幅変
調信号に応じて前記直流電源から前記1次巻線側に供給
される直流電圧を断続するスイッチ手段と、前記昇圧ト
ランスの2次巻線に接続されて負荷に電力を供給する出
力手段と、前記出力手段の出力値を検出する検出手段
と、環境状態を検知する環境検知手段と、前記出力値が
予め設定された目標値と一致するように前記パルス幅変
調信号のデューティを変更するように前記信号生成手段
を制御すると共に、前記環境検知手段によって検知され
た環境状態に応じて、前記昇圧トランスの1次巻線側に
供給する直流電圧の電圧値の変更、前記信号生成手段に
より生成されるパルス幅変調信号の間引き、及び前記信
号生成手段により生成されるパルス幅変調信号の周波数
の変更の少なくとも1つを行いデューティ−出力電圧特
性を変えるように制御する制御手段と、を備えている。
【0017】請求項1記載の高圧電源装置によれば、昇
圧トランスの2次巻線に接続されて負荷に電力を供給す
る出力手段の出力値が検出手段によって検出され、検出
された出力値が予め設定された目標値と一致するように
パルス幅変調信号のデューティが変更されるように信号
生成手段が制御手段によって制御される。
【0018】この際、昇圧トランスの1次巻線側には直
流電源から直流電圧が供給されており、上記の制御手段
による制御によって生成されたパルス幅変調信号に応じ
て上記1次巻線側に供給されている直流電圧がスイッチ
手段によって断続される。
【0019】すなわち、例えば、目標値と一致するよう
に制御される出力値が出力手段の出力電圧の値である場
合は定電圧制御が、目標値と一致するように制御される
出力値が出力手段の出力電流である場合は定電流制御
が、各々制御手段によって行われる。
【0020】また、請求項1記載の高圧電源装置によれ
ば、制御手段によって、環境検知手段により検知された
環境状態に応じて、昇圧トランスの1次巻線側に供給す
る直流電圧の電圧値の変更、信号生成手段により生成さ
れるパルス幅変調信号の間引き、及び信号生成手段によ
り生成されるパルス幅変調信号の周波数の変更の少なく
とも1つが行われデューティ−出力電圧特性が変えられ
るように制御される。なお、上記環境検知手段によって
検知される環境状態には、湿度、温度等が含まれる。
【0021】このように請求項1記載の高圧電源装置に
よれば、環境検知手段によって検知された環境状態に応
じて、昇圧トランスの1次巻線側に供給する直流電圧の
電圧値の変更、信号生成手段により生成されるパルス幅
変調信号の間引き、及び信号生成手段により生成される
パルス幅変調信号の周波数の変更の少なくとも1つを行
いデューティ−出力電圧特性を変えているので、環境状
態の変化に起因して負荷のインピーダンスが変動した場
合であっても、高圧電源装置の出力特性が極力変化しな
いように、昇圧トランスの1次巻線側に供給する直流電
圧の電圧値の変更、信号生成手段により生成されるパル
ス幅変調信号の間引き、及び信号生成手段により生成さ
れるパルス幅変調信号の周波数の変更の少なくとも1つ
を行うように制御することによって、インピーダンスの
変動が大きい負荷に対しても常に安定した電力を供給す
ることができる。
【0022】また、請求項2記載の高圧電源装置は、請
求項1記載の高圧電源装置において、前記制御手段は、
前記環境検知手段によって検知された環境状態に応じた
処理をウォームアップ時に行うことを特徴とするもので
ある。
【0023】このように請求項2記載の高圧電源装置に
よれば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏すること
ができると共に、環境検知手段によって検知された環境
状態に応じた処理をウォームアップ時に行っているの
で、該処理を逐次行う場合に比較して該処理に費やされ
る時間を短縮することができる。
【0024】なお、請求項3記載の高圧電源装置のよう
に、請求項1又は請求項2記載の高圧電源装置における
前記検出手段によって検出する出力値が前記出力手段の
出力電圧及び出力電流の何れか一方の値であると共に前
記環境検知手段によって検知する環境状態が湿度である
場合は、前記制御手段は、前記出力電圧が予め設定され
た目標値と一致するように制御しかつ前記昇圧トランス
の1次巻線側に供給する直流電圧の電圧値の変更を行う
場合に、前記湿度が高いほど前記昇圧トランスの1次巻
線側に供給する直流電圧の電圧値を大きくし、前記出力
電流が予め設定された目標値と一致するように制御しか
つ前記昇圧トランスの1次巻線側に供給する直流電圧の
電圧値の変更を行う場合に、前記湿度が高いほど前記昇
圧トランスの1次巻線側に供給する直流電圧の電圧値を
小さくし、前記出力電圧が予め設定された目標値と一致
するように制御しかつ前記信号生成手段により生成され
るパルス幅変調信号の間引きを行う場合に、前記湿度が
高いほど前記パルス幅変調信号の間引きの量を少なく
し、前記出力電流が予め設定された目標値と一致するよ
うに制御しかつ前記信号生成手段により生成されるパル
ス幅変調信号の間引きを行う場合に、前記湿度が高いほ
ど前記パルス幅変調信号の間引きの量を多くし、前記出
力電圧が予め設定された目標値と一致するように制御し
かつ前記信号生成手段により生成されるパルス幅変調信
号の周波数の変更を行う場合に、前記湿度が高いほど前
記周波数を小さな値とし、前記出力電流が予め設定され
た目標値と一致するように制御しかつ前記信号生成手段
により生成されるパルス幅変調信号の周波数の変更を行
う場合に、前記湿度が高いほど前記周波数を大きな値と
することが好ましい。
【0025】また、請求項4記載の高圧電源装置は、昇
圧トランスと、前記昇圧トランスの1次巻線側に供給す
るための直流電圧を生成する直流電源と、デューティが
可変であるパルス幅変調信号を生成する信号生成手段
と、前記パルス幅変調信号に応じて前記直流電源から前
記1次巻線側に供給される直流電圧を断続するスイッチ
手段と、前記昇圧トランスの2次巻線に接続されて該2
次巻線に誘起される交番電流を整流しかつ平滑する整流
平滑手段と、前記整流平滑手段の出力電圧を検出する電
圧検出手段と、前記整流平滑手段の出力電流を検出する
電流検出手段と、前記出力電圧及び前記出力電流の何れ
か一方の値が予め設定された目標値と一致するように前
記パルス幅変調信号のデューティを変更するように前記
信号生成手段を制御すると共に、所定デューティのパル
ス幅変調信号を生成するように前記信号生成手段を制御
したときの前記出力電圧の電圧値及び前記出力電流の電
流値に基づいて得られた値に応じて、前記昇圧トランス
の1次巻線側に供給する直流電圧の電圧値の変更、前記
信号生成手段により生成されるパルス幅変調信号の間引
き、及び前記信号生成手段により生成されるパルス幅変
調信号の周波数の変更の少なくとも1つを行いデューテ
ィ−出力電圧特性を変えるように制御する制御手段と、
を備えている。
【0026】請求項4記載の高圧電源装置によれば、昇
圧トランスの2次巻線に接続されて該2次巻線に誘起さ
れる交番電流を整流しかつ平滑する整流平滑手段の出力
電圧及び出力電流が電圧検出手段及び電流検出手段によ
って各々検出され、検出された出力電圧及び出力電流の
何れか一方の値が予め設定された目標値と一致するよう
にパルス幅変調信号のデューティが変更されるように信
号生成手段が制御手段によって制御される。
【0027】この際、昇圧トランスの1次巻線側には直
流電源から直流電圧が供給されており、上記の制御手段
による制御によって生成されたパルス幅変調信号に応じ
て上記1次巻線側に供給されている直流電圧がスイッチ
手段によって断続される。
【0028】すなわち、目標値と一致するように制御さ
れる値が整流平滑手段の出力電圧の値である場合は定電
圧制御が、目標値と一致するように制御される値が整流
平滑手段の出力電流である場合は定電流制御が、各々制
御手段によって行われる。
【0029】また、請求項4記載の高圧電源装置によれ
ば、制御手段によって、所定デューティのパルス幅変調
信号が生成されるように信号生成手段が制御され、この
ときの上記出力電圧の電圧値及び上記出力電流の電流値
に基づいて得られた値に応じて、昇圧トランスの1次巻
線側に供給する直流電圧の電圧値の変更、信号生成手段
により生成されるパルス幅変調信号の間引き、及び信号
生成手段により生成されるパルス幅変調信号の周波数の
変更の少なくとも1つが行われデューティ−出力電圧特
性が変えられるように制御される。
【0030】所定デューティのパルス幅変調信号を用い
た場合、負荷のインピーダンスが変動すると、該インピ
ーダンスの変動量に応じて上記出力電圧及び出力電流の
少なくとも一方の値が変動する。従って上記出力電圧及
び出力電流に基づいて得られた値の変動量に応じて、昇
圧トランスの1次巻線側に供給する直流電圧の電圧値の
変更、信号生成手段により生成されるパルス幅変調信号
の間引き、及び信号生成手段により生成されるパルス幅
変調信号の周波数の変更の少なくとも1つを行うように
制御することによって出力特性の変動を抑えることが可
能となる。
【0031】このように請求項4記載の高圧電源装置に
よれば、所定デューティのパルス幅変調信号を生成する
ように信号生成手段を制御したときの出力電圧の電圧値
及び出力電流の電流値に基づいて得られた値に応じて、
昇圧トランスの1次巻線側に供給する直流電圧の電圧値
の変更、信号生成手段により生成されるパルス幅変調信
号の間引き、及び信号生成手段により生成されるパルス
幅変調信号の周波数の変更の少なくとも1つを行いデュ
ーティ−出力電圧特性を変えるように制御しているの
で、負荷のインピーダンスが変動した場合であっても、
高圧電源装置の出力特性が極力変化しないように、昇圧
トランスの1次巻線側に供給する直流電圧の電圧値の変
更、信号生成手段により生成されるパルス幅変調信号の
間引き、及び信号生成手段により生成されるパルス幅変
調信号の周波数の変更の少なくとも1つを行うように制
御することによって、インピーダンスの変動が大きい負
荷に対しても常に安定した電力を供給することができ
る。
【0032】また、請求項5記載の高圧電源装置は、請
求項4記載の高圧電源装置において、前記制御手段は、
所定デューティのパルス幅変調信号を生成するように前
記信号生成手段を制御したときの前記出力電圧の電圧値
及び前記出力電流の電流値に基づいて得られた値に応じ
た処理をウォームアップ時に行うことを特徴とするもの
である。
【0033】このように請求項5記載の高圧電源装置に
よれば、請求項4記載の発明と同様の効果を奏すること
ができると共に、所定デューティのパルス幅変調信号を
生成するように信号生成手段を制御したときの出力電圧
の電圧値及び出力電流の電流値に基づいて得られた値に
応じた処理をウォームアップ時に行っているので、該処
理を逐次行う場合に比較して該処理に費やされる時間を
短縮することができる。
【0034】なお、請求項6記載の高圧電源装置のよう
に、請求項4又は請求項5記載の高圧電源装置における
前記所定デューティのパルス幅変調信号を生成するよう
に前記信号生成手段を制御したときの前記出力電圧の電
圧値及び前記出力電流の電流値に基づいて得られた値が
インピーダンスである場合には、前記制御手段は、前記
出力電圧が予め設定された目標値と一致するように制御
しかつ前記昇圧トランスの1次巻線側に供給する直流電
圧の電圧値の変更を行う場合に、前記インピーダンスが
大きいほど前記昇圧トランスの1次巻線側に供給する直
流電圧の電圧値を小さくし、前記出力電流が予め設定さ
れた目標値と一致するように制御しかつ前記昇圧トラン
スの1次巻線側に供給する直流電圧の電圧値の変更を行
う場合に、前記インピーダンスが大きいほど前記昇圧ト
ランスの1次巻線側に供給する直流電圧の電圧値を大き
くし、前記出力電圧が予め設定された目標値と一致する
ように制御しかつ前記信号生成手段により生成されるパ
ルス幅変調信号の間引きを行う場合に、前記インピーダ
ンスが大きいほど前記パルス幅変調信号の間引きの量を
多くし、前記出力電流が予め設定された目標値と一致す
るように制御しかつ前記信号生成手段により生成される
パルス幅変調信号の間引きを行う場合に、前記インピー
ダンスが大きいほど前記パルス幅変調信号の間引きの量
を少なくし、前記出力電圧が予め設定された目標値と一
致するように制御しかつ前記信号生成手段により生成さ
れるパルス幅変調信号の周波数の変更を行う場合に、前
記インピーダンスが大きいほど前記周波数を大きな値と
し、前記出力電流が予め設定された目標値と一致するよ
うに制御しかつ前記信号生成手段により生成されるパル
ス幅変調信号の周波数の変更を行う場合に、前記インピ
ーダンスが大きいほど前記周波数を小さな値とすること
が好ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0036】〔第1実施形態〕図1に示すように、本第
1実施形態に係る高圧電源装置10は、負荷40に供給
するための高圧電力を生成する高圧電源部12、所定の
直流電圧を生成する直流電源26、装置全体の動作を司
る主制御部28、及び装置付近の環境状態(本実施形態
では湿度)を検知する環境検知手段38を備えている。
【0037】高圧電源部12は、2入力1出力の入力電
圧可変回路14、昇圧トランス16、1入力3出力の整
流平滑回路18、スイッチ素子20、電圧検出回路2
2、及び電流検出回路24を備えており、入力電圧可変
回路14の出力端は昇圧トランス16の1次巻線の一方
の端子に接続されている。また、昇圧トランス16の1
次巻線の他方の端子にはスイッチ素子20の出力端が接
続されており、昇圧トランス16の2次巻線の端子は整
流平滑回路18の入力端に接続されている。更に、整流
平滑回路18の3つの出力端のうちの2つの出力端には
各々、電圧検出回路22及び電流検出回路24の各々の
入力端が接続されている。
【0038】また、直流電源26の出力端は入力電圧可
変回路14の一方の入力端に接続されており、直流電源
26によって生成した直流電圧Vinを入力電圧可変回路
14の一方の入力端に印加することができる。
【0039】一方、主制御部28は、CPU30、パル
ス発振器34、及び3入力1出力のアナログ/デジタル
変換器(以下、A/D変換器という)36を備えてお
り、更にCPU30は1入力2出力の演算器32を備え
ている。
【0040】演算器32の一方の出力端は入力電圧可変
回路14の他方の入力端に、演算器32の他方の出力端
はパルス発振器34の入力端に、演算器32の入力端は
A/D変換器36の出力端に、パルス発振器34の出力
端はスイッチ素子20の入力端に、各々接続されてい
る。従って、入力電圧可変回路14には演算器32によ
って生成したトリガー信号TRGを入力することがで
き、スイッチ素子20にはパルス発振器34によって生
成したPWM信号PWMを入力することができる。
【0041】更に、A/D変換器36の3つの入力端の
うちの2つの入力端には各々、電圧検出回路22及び電
流検出回路24の各々の出力端が接続されており、A/
D変換器36の残りの入力端には環境検知手段38の出
力端が接続されている。従って、CPU30には電圧検
出回路22によって生成した電圧モニタ信号が示す電圧
モニタ値Vmon 、電流検出回路24によって生成した電
流モニタ信号が示す電流モニタ値Imon 、及び環境検知
手段38によって生成したモニタ信号が示すモニタ値M
onをデジタル値として入力することができる。
【0042】なお、整流平滑回路18の残りの出力端は
外部の負荷40に対応するものであり、負荷40に接続
される。
【0043】入力電圧可変回路14及び主制御部28が
本発明の制御手段に、整流平滑回路18が本発明の出力
手段及び整流平滑手段に、スイッチ素子20が本発明の
スイッチ手段に、電圧検出回路22が本発明の検出手段
及び電圧検出手段に、電流検出回路24が本発明の検出
手段及び電流検出手段に、パルス発振器34が本発明の
信号生成手段に、各々相当する。
【0044】図2は、図1に示した本第1実施形態にお
ける高圧電源部12の具体的な回路構成の一例を示した
ものである。
【0045】同図に示すように、入力電圧可変回路14
はFET50及びトランジスタ52を備えており、FE
T50のゲート端子は抵抗54を介してトランジスタ5
2のコレクタ端子に接続されている。また、FET50
のソース端子は抵抗56を介してドレイン端子に、抵抗
58を介してFET50のゲート端子に、各々接続され
ている。
【0046】また、FET50のソース端子は抵抗62
を介して直流電源26の出力端にも接続されており、直
流電源26によって生成された直流電圧Vinが印加され
る。また、FET50のドレイン端子は昇圧トランス1
6の1次巻線の一方の端子に接続されている。
【0047】一方、トランジスタ52のエミッタ端子は
抵抗60を介してトランジスタ52のベース端子に接続
されていると共に接地されている。また、トランジスタ
52のベース端子は抵抗64を介して演算器32の一方
の出力端に接続されており、演算器32によって生成さ
れたトリガー信号TRGが入力される。
【0048】このように構成された入力電圧可変回路1
4では、演算器32から入力されたトリガー信号TRG
がハイレベルであるときにトランジスタ52がオンさ
れ、FET50がオンされる。従って、このとき直流電
源26から印加された直流電圧Vinは抵抗56による電
圧降下が成されることなく昇圧トランス16の1次巻線
の一方の端子に印加される。また、演算器32から入力
されたトリガー信号TRGがローレベルであるときには
トランジスタ52がオフされ、FET50がオフされ
る。従って、このとき直流電源26から印加された直流
電圧Vinは抵抗56による電圧降下が成された後に昇圧
トランス16の1次巻線の一方の端子に印加される。す
なわち、入力電圧可変回路14に入力されるトリガー信
号TRGによって昇圧トランス16に印加される電圧値
を切替えることができる。
【0049】一方、整流平滑回路18は昇圧トランス1
6の2次巻線の一方の端子に一方の端子が接続されたコ
ンデンサ66を備えており、コンデンサ66の他方の端
子はダイオード68のアノード端子、ダイオード70の
カソード端子、及びコンデンサ72の一方の端子に接続
されており、コンデンサ72の他方の端子はダイオード
74のアノード端子に接続されており、ダイオード74
のカソード端子はダイオード70のアノード端子及びコ
ンデンサ76の一方の端子に接続されており、コンデン
サ76の他方の端子はダイオード68のカソード端子及
び昇圧トランス16の2次巻線の他方の端子に接続され
ている。
【0050】このように構成された整流平滑回路18で
は、昇圧トランス16の2次巻線に誘起された交番電流
をコンデンサとダイオードとの組み合わせによって整流
しかつ平滑する。
【0051】また、本第1実施形態におけるスイッチ素
子20はFET78によって構成されており、FET7
8のゲート端子は抵抗80を介してパルス発振器34の
出力端に接続されており、パルス発振器34によって生
成されたPWM信号PWMが入力される。また、FET
78のゲート端子は他方の端子が接地された抵抗82の
一方の端子にも接続されている。
【0052】一方、FET78のドレイン端子はダイオ
ード84のカソード端子に接続されており、ダイオード
84のアノード端子は昇圧トランス16の1次巻線の他
方の端子に接続されている。なお、昇圧トランス16の
1次巻線の一方の端子と他方の端子との間には抵抗86
及び抵抗88が並列に接続されており、スナバ回路が構
成されている。また、FET78のソース端子は接地さ
れている。
【0053】このように構成されたスイッチ素子20で
は、パルス発振器34から入力されたPWM信号PWM
がハイレベルであるときにFET78がオンされ、PW
M信号PWMがローレベルであるときにFET78がオ
フされる。従って、FET78はPWM信号PWMのデ
ューティに応じた期間でオン/オフの状態を交互に繰り
返すので、PWM信号PWMのデューティに応じて昇圧
トランス16の1次巻線への入力電圧可変回路14から
の電力の印加/非印加を交互に行うことができる。
【0054】一方、電圧検出回路22にはオペアンプ9
0が備えられており、オペアンプ90の反転入力端は抵
抗92を介して整流平滑回路18の出力端に接続される
と共に、コンデンサ94と抵抗96及び抵抗98を並列
に介してオペアンプ90の出力端に接続され、かつコン
デンサ102を介してオペアンプ90の非反転入力端に
接続されている。また、オペアンプ90の出力端は抵抗
100を介してA/D変換器36の入力端にも接続され
ている。なお、オペアンプ90の非反転入力端は接地さ
れている。
【0055】このように構成された電圧検出回路22で
は、整流平滑回路18の出力電圧の電圧値を電圧モニタ
値Vmon としてA/D変換器36に常時出力することが
できる。
【0056】また、電流検出回路24にはオペアンプ1
04が備えられており、オペアンプ104の反転入力端
はオペアンプ104の出力端に接続されており、オペア
ンプ104の非反転入力端は整流平滑回路18のコンデ
ンサ66の一方の端子に接続されている。また、オペア
ンプ104の出力端は抵抗106を介してA/D変換器
36の入力端にも接続されている。
【0057】このように構成された電流検出回路24で
は、整流平滑回路18を流れる電流の電流値を電流モニ
タ値Imon としてA/D変換器36に常時出力すること
ができる。
【0058】次に、本第1実施形態の作用として、主制
御部28のCPU30で実施される制御について説明す
る。なお、本第1実施形態では、環境検知手段38から
入力されるモニタ値Monに基づいて制御を行う場合と、
電圧検出回路22及び電流検出回路24から入力される
電圧モニタ値Vmon 及び電流モニタ値Imon に基づいて
制御を行う場合と、の2通りの場合について説明する。
【0059】まず、環境検知手段38から入力されるモ
ニタ値Monに基づいて制御を行う場合について、図3を
参照して説明する。
【0060】同図のステップ200では、高圧電源部1
2が動作可能状態になっているか否かを判定し、動作可
能状態になっていない場合には動作可能状態になるまで
待機する。高圧電源部12が動作可能状態になるとステ
ップ200の判定が肯定されてステップ202へ移行
し、現時点が本ジョブの開始時のウォーミングアップ時
であるか否かを判定し、ウォーミングアップ時である場
合はステップ204へ移行してA/D変換器36を介し
て環境検知手段38からモニタ値Mon(本実施形態では
湿度を示すデジタル値)を取込み、次のステップ206
では、該モニタ値Monが所定閾値より大きいか否かを判
定し、大きい場合はステップ208へ移行してトリガー
信号TRGをハイレベルとした後にステップ250へ移
行し、大きくない場合にはステップ210へ移行してト
リガー信号TRGをローレベルとした後にステップ25
0へ移行する。
【0061】一方、上記ステップ202においてウォー
ミングアップ時でないと判定した場合には上記ステップ
204乃至ステップ210の処理は行わずにステップ2
50へ移行する。
【0062】ステップ250では、電圧検出回路22か
ら入力されている電圧モニタ値Vmo n に基づく定電圧制
御を行う。
【0063】すなわち、電圧検出回路22からA/D変
換器36を介して入力されている電圧モニタ値V
mon (電圧値を示すデジタル値)が目標値と一致するよ
うにPWM信号PWMのデューティを制御する。ここ
で、出力電圧値を大きくする場合はPWM信号PWMの
デューティを大きくし、出力電圧値を小さくする場合に
はPWM信号PWMのデューティを小さくすればよい。
このPWM信号PWMはスイッチ素子20に入力されて
PWM信号PWMのデューティに応じてスイッチ素子2
0がオン/オフを繰り返すことによって出力電圧の値が
目標値と一致するように制御される。
【0064】次のステップ252では、高圧電源部12
を停止させる状態になっているか否かを判定し、停止さ
せる状態になっていない場合はステップ202へ戻っ
て、ステップ202乃至ステップ252の処理を繰り返
して実行し、高圧電源部12が停止させる状態となった
時点で本制御を終了する。
【0065】次に、電圧検出回路22及び電流検出回路
24から入力される電圧モニタ値V mon 及び電流モニタ
値Imon に基づいて制御を行う場合について、図4を参
照して説明する。なお、図4の図3と同様の処理を行う
ステップについては図3と同一のステップ番号を付し
て、その説明を省略する。
【0066】ステップ202において現時点がウォーミ
ングアップ時であると判定した場合はステップ212へ
移行して所定のデューティとされたPWM信号PWMが
出力されるようにパルス発振器34を制御し、次のステ
ップ214及びステップ216では、電流検出回路24
及び電圧検出回路22から出力されている電流モニタ値
mon 及び電圧モニタ値Vmon をA/D変換器36を介
してデジタル値として順次取込み、次のステップ218
では、次の(1)式によってインピーダンスAを算出す
る。
【0067】 A=Vmon /Imon (1) 次のステップ220では、インピーダンスAが所定閾値
より大きいか否かを判定し、大きくないと判定した場合
はステップ222へ移行してトリガー信号TRGをハイ
レベルとした後にステップ250へ移行し、大きいと判
定した場合にはステップ224でトリガー信号TRGを
ローレベルとした後にステップ250へ移行する。
【0068】このように、図3に示した制御、又は図4
に示した制御を行うことによって、例えば、湿度が高く
なって負荷40が重くなったとき(例えば負荷40のイ
ンピーダンスが20MΩのとき)は、主制御部28から
出力されるトリガー信号TRGはハイレベルとなりFE
T50はオンする。このとき、昇圧トランス16の1次
巻線に印加される電圧はVinとなり、デューティ−出力
電圧特性は図5の特性150Aとなる。
【0069】ここで湿度が低くなって負荷40が軽くな
ったとき(例えば負荷40のインピーダンスが200M
Ωのとき)は、もし仮に入力電圧Vinがそのまま昇圧ト
ランス16に印加された場合の特性は特性150Bのよ
うになって出力電圧の値は設定値から大きくずれたり、
リップルが大きくなるといった問題が生ずる。
【0070】しかしながら、モニタ値Mon、又は電流モ
ニタ値Imon 及び電圧モニタ値Vmo n に基づく負荷の変
動情報を入力した主制御部28は、トリガー信号TRG
をローレベルとしてFET50をオフするので、このと
きの入力電流Iinは抵抗56を通って昇圧トランス16
の1次巻線に流れるため、抵抗56による電圧降下が生
じて昇圧トランス16の1次巻線に印加される電圧は
(Vin−Ra×Iin)となる。ここでRaは抵抗56の
抵抗値である。このときの特性は図5の特性150Cと
なり、上記の問題を改善することができる。
【0071】すなわち、上記のように定電圧制御を行う
場合には、モニタ値Monが大きいほど、すなわち湿度が
高いほど昇圧トランス16に印加する電圧の値を大きく
し、インピーダンスAが大きいほど昇圧トランス16に
印加する電圧の値を小さくすることにより、上記の問題
を改善することができる。
【0072】以上詳細に説明したように、本第1実施形
態に係る高圧電源装置では、環境検知手段によって検知
された湿度、又は電圧検出回路及び電流検出回路によっ
て検出された電圧値及び電流値に基づいてPWM信号に
よる定電圧制御時における昇圧トランスに印加する電圧
の値を変更しているので、出力電圧の値が設定値から大
きくずれたり、リップルが大きくなるといった問題を回
避することができる。
【0073】なお、本第1実施形態では、本発明を定電
圧制御を行う場合に適用した場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は定電
流制御を行う場合に適用することもできる。この場合、
図3のステップ206及び図4のステップ220の各々
の判定の肯定/否定の関係が逆になる。
【0074】すなわち、定電圧制御を行う場合には、負
荷のインピーダンスが大きくなる(湿度が低くなる)ほ
どエネルギーを小さくすればよいが、定電流制御の場合
には、負荷のインピーダンスが大きくなるほどエネルギ
ーを大きくする必要がある。従って、定電流制御の場合
は、負荷のインピーダンスが大きくなるほど昇圧トラン
ス16に印加する電圧を大きくする必要があるため、ト
リガー信号TRGの状態を定電圧制御の場合とは逆にす
る必要がある。
【0075】なお、定電流制御を行う場合は、電流検出
回路24からA/D変換器36を介して入力されている
電流モニタ値Imon (電流値を示すデジタル値)が目標
値と一致するようにPWM信号PWMのデューティを制
御する。ここで、出力電流値を大きくする場合はPWM
信号PWMのデューティを大きくし、出力電流値を小さ
くする場合にはPWM信号PWMのデューティを小さく
すればよい。このPWM信号はスイッチ素子20に入力
されてPWM信号PWMのデューティに応じてスイッチ
素子20がオン/オフを繰り返すことによって出力電流
の値が目標値と一致するように制御される。
【0076】また、本第1実施形態では、昇圧トランス
16に印加する電圧の値を2段階に変更する場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、複数段階に変更する形態としてもよい。図6は、こ
の場合の入力電圧可変回路14の回路構成の一例を示し
たものであり、抵抗及びトランジスタの組み合わせを複
数組(図6ではn組)並列に接続して構成したものであ
る。この場合、各トランジスタのベース端子に入力され
るトリガー信号TRG1、TRG2、・・・、TRGn
の組み合わせによって全体の抵抗値を複数設定すること
ができ、複数の電圧値の電圧を昇圧トランス16の1次
巻線に印加することができる。
【0077】また、本第1実施形態では、ウォーミング
アップ時のみにおいて昇圧トランス16に印加する電圧
の値の設定を行う場合について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、所定時間毎に設定する形
態としてもよいことは言うまでもない。
【0078】また、本第1実施形態において図2に示し
た高圧電源部12を構成する入力電圧可変回路14、整
流平滑回路18、スイッチ素子20、電圧検出回路2
2、及び電流検出回路24の回路構成は一例であり、上
記各部の機能を実現することができる回路構成であれば
如何なるものでも適用することができる。
【0079】〔第2実施形態〕次に、本発明の第2実施
形態について説明する。なお、本第2実施形態では、上
記第1実施形態における入力電圧可変回路を別の回路構
成とした場合の形態について説明する。従って、本第2
実施形態における入力電圧可変回路の回路構成以外の構
成については上記第1実施形態と同様であるので、ここ
での説明は省略する。
【0080】まず、図7を参照して、本第2実施形態に
おける入力電圧可変回路14’の回路構成について説明
する。なお、図7における図2と同様の部分については
同一の符号を付して説明を省略する。
【0081】本第2実施形態における入力電圧可変回路
14’には、3端子レギュレータ110が備えられてお
り、3端子レギュレータ110の出力端(O端子)と入
力端(IN端子)とはダイオード112を介して接続さ
れている。また、3端子レギュレータ110の入力端は
抵抗62を介して直流電源26の出力端にも接続されて
おり、直流電源26によって生成された直流電圧Vin
印加される。更に、3端子レギュレータ110の入力端
はコンデンサ114を介して接地されている。
【0082】また、3端子レギュレータ110のADJ
端子は抵抗122を介して3端子レギュレータ110の
出力端に接続されており、ADJ端子は更に、抵抗12
3と並列に接続されかつ抵抗54と直列に接続されたト
ランジスタ52を介して接地されている。また、3端子
レギュレータ110の出力端は昇圧トランス16の1次
巻線の一方の端子に接続され、かつコンデンサ116を
介して接地されていると共に、ダイオード118及びコ
ンデンサ120を介して接地されている。
【0083】次に、本第2実施形態の作用として、主制
御部28のCPU30で実施される制御について説明す
る。なお、本第2実施形態でも、上記第1実施形態と同
様に、環境検知手段38から入力されるモニタ値Mon
基づいて制御を行う場合と、電圧検出回路22及び電流
検出回路24から入力される電圧モニタ値Vmon 及び電
流モニタ値Imon に基づいて制御を行う場合と、の2通
りの場合について説明する。
【0084】まず、環境検知手段38から入力されるモ
ニタ値Monに基づいて制御を行う場合について、図8を
参照して説明する。なお、図8の図3と同様の処理を行
うステップについては図3と同一のステップ番号を付し
て、その説明を省略する。
【0085】ステップ206’では、上記ステップ20
4により取込まれたモニタ値Monが所定閾値より大きい
か否かを判定し、大きい場合にはステップ208’へ移
行してトリガー信号TRGをハイレベルとした後にステ
ップ250へ移行し、大きくない場合にはステップ21
0’へ移行してトリガー信号TRGをローレベルとした
後にステップ250へ移行する。
【0086】次に、電圧検出回路22及び電流検出回路
24から入力される電圧モニタ値V mon 及び電流モニタ
値Imon に基づいて制御を行う場合について、図9を参
照して説明する。なお、図9の図4と同様の処理を行う
ステップについては図4と同一のステップ番号を付し
て、その説明を省略する。
【0087】ステップ220’では、上記ステップ21
8によって算出したインピーダンスAの値が所定閾値よ
り大きいか否かを判定し、大きくないと判定した場合は
ステップ222’へ移行してトリガー信号TRGをハイ
レベルとした後にステップ250へ移行し、大きいと判
定した場合にはステップ224’へ移行してトリガー信
号TRGをローレベルとした後にステップ250へ移行
する。
【0088】すなわち、図7で示したように構成された
入力電圧可変回路14’を備えた高圧電源装置10で
は、3端子レギュレータ110の出力電圧、すなわち昇
圧トランス16の1次巻線に印加される電圧は、この半
導体の特性上次のように決定される。
【0089】 トリガー信号TRGがローレベルのときの電圧Vout1は、 Vout1=(1+Ra/Rb)×Vref (2) トリガー信号TRGがハイレベルのときの電圧Vout2は、 Vout2=(1+Ra/((Rb×Rc)/(Rb+Rc)))×Vref (3) ここで、Raは抵抗122の抵抗値を、Rbは抵抗12
3の抵抗値を、Rcは抵抗54の抵抗値を、Vref は3
端子レギュレータ110の基準電圧(ADJ端子の電
圧)を、各々示す。
【0090】モニタ値Mon、又は電流モニタ値Imon
び電圧モニタ値Vmon に基づいて、例えば、湿度が高く
なって負荷40が重くなった(例えば負荷40のインピ
ーダンスが20MΩ)と判定されたときは、主制御部2
8からのトリガー信号TRGはハイレベルとなりトラン
ジスタ52はオンされる。このとき、昇圧トランス16
の1次巻線に印加される電圧はVout2となり、デューテ
ィ−出力電圧特性は、例えば図10の特性152Aのよ
うになる。
【0091】ここで湿度が低くなって負荷40が軽くな
ったとき(例えば負荷40のインピーダンスが200M
Ω)は、モニタ値Mon、又は電流モニタ値Imon 及び電
圧モニタ値Vmon に基づく負荷の変動情報を入力した主
制御部28は、トリガー信号TRGをローレベルとして
トランジスタ52をオフさせるので、このときの昇圧ト
ランス16の1次巻線に印加される電圧はVout1とな
り、デューティ−出力電圧特性は152Bに示すように
なって、負荷変動前と略同一の特性が得られる。
【0092】以上詳細に説明したように、本第2実施形
態に係る高圧電源装置では、環境検知手段によって検知
された湿度、又は電圧検出回路及び電流検出回路によっ
て検出された電圧値及び電流値に基づいてPWM信号に
よる定電圧制御時における昇圧トランスに印加する電圧
の値を変更しているので、上記第1実施形態と同様に、
出力電圧の値が設定値から大きくずれたり、リップルが
大きくなるといった問題を回避することができる。
【0093】なお、本第2実施形態では、本発明を定電
圧制御を行う場合に適用した場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は定電
流制御を行う場合に適用することもできる。この場合、
図8のステップ206’及び図9のステップ220’の
各々の判定の肯定/否定の関係が逆になる。
【0094】また、本第2実施形態では、昇圧トランス
16に印加する電圧の値を2段階に変更する場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、スイッチ素子及び抵抗を追加することで多段階に変
更する形態とすることができる。
【0095】また、本第2実施形態では、ウォーミング
アップ時のみにおいて昇圧トランス16に印加する電圧
の値の設定を行う場合について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、上記第1実施形態と同様
に、所定時間毎に設定する形態としてもよいことは言う
までもない。
【0096】また、本第2実施形態における図7に示し
た入力電圧可変回路14’の回路構成は一例であり、同
様の機能を実現することができる回路構成であれば如何
なるものでも適用することができる。
【0097】また、上記第1実施形態及び第2実施形態
では、電圧検出回路22及び電流検出回路24と、環境
検知手段38とを双方とも備えて、電圧検出回路22及
び電流検出回路24と、環境検知手段38との何れかに
よって得られた値に基づいて昇圧トランス16に印加す
る電圧の値を制御する場合について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば環境検知手段
38によって得られた湿度が昇圧トランス16に印加す
る電圧の値を変更する必要がある値であった場合にのみ
電圧検出回路22及び電流検出回路24から出力されて
いる値に基づいて昇圧トランス16に印加する電圧の値
を制御する形態としてもよい。
【0098】〔第3実施形態〕次に、本発明の第3実施
形態について説明する。まず、本第3実施形態における
高圧電源装置10’の構成について図11を参照して説
明する。なお、図11の図1と同様の部分については同
一の符号を付して、その説明を省略する。
【0099】本第3実施形態における高圧電源装置1
0’は、上記第1実施形態及び第2実施形態における高
圧電源装置10に比較して、高圧電源部12が入力電圧
可変回路14を備えず、かつスイッチ回路25を備えた
高圧電源部12’とされている点、及び主制御部28が
パルス発振器34を備えず、かつ第1パルス発振器3
4’及び第2パルス発振器34’’を備えた主制御部2
8’とされている点が相違している。
【0100】図11に示すように、本第3実施形態にお
ける直流電源26の出力端は昇圧トランス16の1次巻
線の端子に直接接続されている。また、主制御部28の
演算器32の一方の出力端は第1パルス発振器34’を
介してスイッチ素子20の入力端に、演算器32の他方
の出力端は第2パルス発振器34’’を介してスイッチ
回路25の入力端に接続されており、更にスイッチ回路
25の出力端はスイッチ素子20の入力端に接続されて
いる。第1パルス発振器34’及び第2パルス発振器3
4’’は、演算器32の演算結果に基づいたデューティ
の第1のPWM信号PWM1及び第2のPWM信号PW
M2を各々生成して、スイッチ素子20及びスイッチ回
路25に各々出力する。
【0101】図12は、図11に示した本第3実施形態
における高圧電源部12’の具体的な回路構成の一例を
示したものである。なお、図12の図2と同様の部分に
ついては同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0102】スイッチ素子20のFET78のゲート端
子は、抵抗80を介してパルス発振器34’の出力端に
接続されており、パルス発振器34’から出力された第
1のPWM信号PWM1が入力される。
【0103】また、スイッチ回路25はFET130を
備えており、FET130のゲート端子は抵抗132を
介してパルス発振器34’’の出力端に接続されてお
り、パルス発振器34’’から出力された第2のPWM
信号PWM2が入力される。また、FET130のゲー
ト端子は他方の端子が接地された抵抗134の一方の端
子にも接続されている。更に、FET130のドレイン
端子はFET78のゲート端子に接続されており、ソー
ス端子は接地されている。
【0104】このように構成された高圧電源装置10’
では、第2のPWM信号PWM2のデューティに応じて
FET130はオン/オフを繰り返す。
【0105】次に、本第3実施形態の作用として、主制
御部28のCPU30で実施される制御について説明す
る。なお、本第3実施形態でも、上記第1実施形態及び
第2実施形態と同様に、環境検知手段38から入力され
るモニタ値Monに基づいて制御を行う場合と、電圧検出
回路22及び電流検出回路24から入力される電圧モニ
タ値Vmon 及び電流モニタ値Imon に基づいて制御を行
う場合と、の2通りの場合について説明する。
【0106】まず、環境検知手段38から入力されるモ
ニタ値Monに基づいて制御を行う場合について、図13
を参照して説明する。なお、図13の図3と同様の処理
を行うステップについては図3と同一のステップ番号を
付して、その説明を省略する。
【0107】ステップ230では、上記ステップ204
において取込んだモニタ値Monに基づいて、次の(4)
式によって第2のPWM信号PWM2のデューティDを
算出する。
【0108】 D=K1/Mon (4) ここで、K1は高圧電源装置10’の構成等に応じて決
定される係数であり、上記(4)式に代入されることに
よって、負荷のインピーダンスの変動に伴う出力特性の
変動を極力抑えられるディーティDを得ることができる
値として予め実験等によって求めた値である。(4)式
によってモニタ値Monが大きいほど、すなわち湿度が高
いほど第2のPWM信号PWM2のデューティDが小さ
くされる。
【0109】次のステップ232では、算出したデュー
ティDの第2のPWM信号PWM2を生成するように第
2パルス発振器34’’を制御することにより、スイッ
チ回路25に第2のPWM信号PWM2を出力する。
【0110】次に、電圧検出回路22及び電流検出回路
24から入力される電圧モニタ値V mon 及び電流モニタ
値Imon に基づいて制御を行う場合について、図14を
参照して説明する。なお、図14の図4と同様の処理を
行うステップについては図4と同一のステップ番号を付
して、その説明を省略する。
【0111】ステップ234では、上記ステップ218
によって算出したインピーダンスAの値を用いて、次の
(5)式によって第2のPWM信号PWM2のデューテ
ィDを算出する。
【0112】 D=K2×A (5) ここで、K2は高圧電源装置10’の構成等に応じて決
定される係数であり、上記(5)式に代入されることに
よって、負荷のインピーダンスの変動に伴う出力特性の
変動を極力抑えられるディーティDを得ることができる
値として予め実験等によって求めた値である。(5)式
によってインピーダンスAが大きいほど第2のPWM信
号PWM2のデューティDが大きくされる。
【0113】次のステップ236では、算出したデュー
ティDの第2のPWM信号PWM2が生成されるように
パルス発振器34’’を制御することにより、第2のP
WM信号PWM2をスイッチ回路25に出力する。
【0114】環境検知手段38、又は電流モニタ値I
mon 及び電圧モニタ値Vmon に基づいて、例えば、湿度
が高くなって負荷40が重くなった(例えば負荷40の
インピーダンスが20MΩ)と判定されたときは、主制
御部28から出力される第2のPWM信号PWM2のデ
ューティは0%に近い値となりFET130は常時オフ
される。このとき、デューティ−出力電圧特性は、例え
ば図15の特性154Aのようになる。
【0115】ここで湿度が低くなって負荷が軽くなった
(例えば負荷40のインピーダンスが200MΩ)と判
定されたときは、もし仮に入力電圧Vinがそのまま昇圧
トランス16に印加された場合の特性は特性154Bの
ようになって出力電圧は設定値から大きくずれたり、リ
ップルが大きくなるといった問題が生ずる。
【0116】しかしながら、モニタ値Mon、又は電流モ
ニタ値Imon 及び電圧モニタ値Vmo n に基づく負荷の変
動情報を入力した主制御部28は、該変動情報に対して
予め決められたデューティDを持つ第2のPWM信号P
WM2を発生する。これに応じてFET130はオン/
オフを繰り返して、そのオンのときに第1のPWM信号
PWM1を間引く。
【0117】図16(A)は19.55kHzの第1の
PWM信号PWM1を100Hzでかつデューティが1
%の第2のPWM信号PWM2で間引いた状態を、図1
6(B)は19.55kHzの第1のPWM信号PWM
1を100Hzでかつデューティが18%の第2のPW
M信号PWM2で間引いた状態を、各々示している。な
お、図16(A)、(B)とも、第1のPWM信号PW
M1は、間引かれた後の波形、すなわちスイッチ素子2
0に入力される波形を示している。図16に示すよう
に、第2のPWM信号PWM2のデューティが大きいほ
ど第1のPWM信号PWM1を間引く量が多くなる。
【0118】この結果、第2のPWM信号PWM2のデ
ューティに応じて、デューティ−出力電圧特性は、例え
ば特性154Cや特性154Dに示すようになって、上
記の問題を改善することができる。
【0119】以上詳細に説明したように、本第3実施形
態に係る高圧電源装置では、環境検知手段によって検知
された湿度、又は電圧検出回路及び電流検出回路によっ
て検出された電圧値及び電流値に基づいてPWM信号に
よる定電圧制御時におけるスイッチ素子に入力するPW
M信号を間引いているので、出力電圧の値が設定値から
大きくずれたり、リップルが大きくなる問題を回避する
ことができる。
【0120】なお、本第3実施形態では、本発明を定電
圧制御を行う場合に適用した場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は定電
流制御を行う場合に適用することもできる。この場合、
図13のステップ230において用いられる(4)式を
次の(6)式に変更し、図14のステップ234におい
て用いられる(5)式を次の(7)式に変更する必要が
ある。
【0121】 D=K1×Mon (6) D=K2/A (7) このように、定電流制御の場合は、モニタ値Monが大き
いほど、すなわち湿度が高いほど第2のPWM信号PW
M2のデューティDを大きくし、インピーダンスAが大
きいほど第2のPWM信号PWM2のデューティDを小
さくする。
【0122】また、本第3実施形態では、ウォーミング
アップ時のみにおいて第2のPWM信号PWM2のデュ
ーティDの設定を行う場合について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、所定時間毎に設定す
る形態としてもよいことは言うまでもない。
【0123】また、本第3実施形態において図12に示
した各部の回路構成は一例であり、各部の機能を実現す
ることができる回路構成であれば如何なるものでも適用
することができる。
【0124】また、本第3実施形態では、電圧検出回路
22及び電流検出回路24と、環境検知手段38とを双
方とも備えて、電圧検出回路22及び電流検出回路24
と、環境検知手段38との何れかによって得られた値に
基づいてスイッチ素子20に入力するPWM信号を間引
く場合について説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば環境検知手段38によって得られ
た湿度が昇圧トランス16に印加する電圧の値を変更す
る必要がある値であった場合にのみ電圧検出回路22及
び電流検出回路24から出力されている値に基づいてス
イッチ素子20に入力するPWM信号を間引くように制
御する形態としてもよい。
【0125】〔第4実施形態〕次に、本発明の第4実施
形態について説明する。まず、本第4実施形態における
高圧電源装置10’’の構成について図17を参照して
説明する。なお、図17の図1と同様の部分については
同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0126】本第3実施形態における高圧電源装置1
0’’は、上記第1実施形態及び第2実施形態における
高圧電源装置10に比較して、高圧電源部12が入力電
圧可変回路14を備えない高圧電源部12’’とされて
いる点が相違している。
【0127】図17に示すように、本第4実施形態にお
ける直流電源26の出力端は昇圧トランス16の1次巻
線の端子に直接接続されている。
【0128】なお、本第4実施形態における高圧電源部
12’’の回路構成は、例えば図2に示したものから入
力電圧可変回路14を除いた構成とすることができる。
【0129】次に、本第4実施形態の作用として、主制
御部28’’のCPU30で実施される制御について説
明する。なお、本第4実施形態でも、上記第1実施形態
乃至第3実施形態と同様に、環境検知手段38から入力
されるモニタ値Monに基づいて制御を行う場合と、電圧
検出回路22及び電流検出回路24から入力される電圧
モニタ値Vmon 及び電流モニタ値Imon に基づいて制御
を行う場合と、の2通りの場合について説明する。
【0130】まず、環境検知手段38から入力されるモ
ニタ値Monに基づいて制御を行う場合について、図18
を参照して説明する。なお、図18の図3と同様の処理
を行うステップについては図3と同一のステップ番号を
付して、その説明を省略する。
【0131】ステップ240では、上記ステップ204
において取込んだモニタ値Monに基づいて、次の(8)
式によってPWM信号PWMの周波数fを算出する。
【0132】 f=K3/Mon (8) ここで、K3は高圧電源装置10’’の構成等に応じて
決定される係数であり、上記(8)式に代入されること
によって、負荷のインピーダンスの変動に伴う出力特性
の変動を極力抑えられる周波数fを得ることができる値
として予め実験等によって求めた値である。(8)式に
よって、モニタ値Monが大きいほど、すなわち湿度が高
いほどPWM信号PWMの周波数fが小さな値とされ
る。
【0133】次のステップ242では、周波数fのPW
M信号PWMを生成するようにパルス発振器34を制御
することにより、スイッチ素子20に周波数fのPWM
信号PWMを出力する。
【0134】次に、電圧検出回路22及び電流検出回路
24から入力される電圧モニタ値V mon 及び電流モニタ
値Imon に基づいて制御を行う場合について、図19を
参照して説明する。なお、図19の図4と同様の処理を
行うステップについては図4と同一のステップ番号を付
して、その説明を省略する。
【0135】ステップ244では、上記ステップ218
によって算出したインピーダンスAの値を用いて、次の
(9)式によってPWM信号PWMの周波数fを算出す
る。
【0136】 f=K4×A (9) ここで、K4は高圧電源装置10’’の構成等に応じて
決定される係数であり、上記(9)式に代入されること
によって、負荷のインピーダンスの変動に伴う出力特性
の変動を極力抑えられる周波数fを得ることができる値
として予め実験等によって求めた値である。(9)式に
よってインピーダンスAが大きいほどPWM信号PWM
の周波数fが大きな値とされる。
【0137】次のステップ246では、周波数fのPW
M信号PWMが生成されるようにパルス発振器34を制
御することにより、周波数fのPWM信号PWMをスイ
ッチ素子20に出力する。
【0138】以上詳細に説明したように、本第4実施形
態に係る高圧電源装置では、環境検知手段によって検知
された湿度、又は電圧検出回路及び電流検出回路によっ
て検出された電圧値及び電流値に基づいてPWM信号に
よる定電圧制御時におけるスイッチ素子に入力するPW
M信号の周波数を変更しているので、出力電圧の値が設
定値から大きくずれたり、リップルが大きくなる問題を
回避することができる。
【0139】なお、本第4実施形態では、本発明を定電
圧制御を行う場合に適用した場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は定電
流制御を行う場合に適用することもできる。この場合、
図18のステップ240において用いられる(8)式を
次の(10)式に変更し、図19のステップ244にお
いて用いられる(9)式を次の(11)式に変更する必
要がある。
【0140】 f=K3×Mon (10) f=K4/A (11) このように、定電流制御の場合は、モニタ値Monが大き
いほど、すなわち湿度が高いほどPWM信号PWMの周
波数fの値を大きくし、インピーダンスAが大きいほど
PWM信号PWMの周波数fの値を小さくする。
【0141】また、本第4実施形態では、ウォーミング
アップ時のみにおいてPWM信号PWMの周波数fの設
定を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、所定時間毎に設定する形態として
もよいことは言うまでもない。
【0142】また、本第4実施形態において図17に示
した各部の回路構成は一例であり、各部の機能を実現す
ることができる回路構成であれば如何なるものでも適用
することができる。
【0143】また、本第4実施形態では、電圧検出回路
22及び電流検出回路24と、環境検知手段38とを双
方とも備えて、電圧検出回路22及び電流検出回路24
と、環境検知手段38との何れかによって得られた値に
基づいてスイッチ素子20に入力するPWM信号の周波
数を変更する場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば環境検知手段38によ
って得られた湿度が昇圧トランス16に印加する電圧の
値を変更する必要がある値であった場合にのみ電圧検出
回路22及び電流検出回路24から出力されている値に
基づいてスイッチ素子20に入力するPWM信号の周波
数を変更するように制御する形態としてもよい。
【0144】また、上記第3実施形態及び第4実施形態
で用いている各式((4)式〜(11)式)は一例であ
り、これらの式に限定されるものではない。
【0145】また、上記各実施形態では、電圧検出回路
22及び電流検出回路24と、環境検知手段38とを双
方とも備えた場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えばモニタ値Monに基づい
た制御を行う場合は電圧検出回路22及び電流検出回路
24の何れか一方を省略することができ、電圧モニタ値
mon 及び電流モニタ値Imon に基づいた制御を行う場
合は環境検知手段38を省略することができる。何れの
場合も上記各実施形態に比較して装置のコストを低下す
ることができる。
【0146】また、上記各実施形態では、環境検知手段
38によって湿度を検知する場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、例えば温度を
検知する形態としてもよいし、湿度及び温度の双方とも
検知する形態としてもよい。
【0147】
【発明の効果】請求項1乃至請求項3記載の高圧電源装
置によれば、環境検知手段によって検知された環境状態
に応じて、昇圧トランスの1次巻線側に供給する直流電
圧の電圧値の変更、信号生成手段により生成されるパル
ス幅変調信号の間引き、及び信号生成手段により生成さ
れるパルス幅変調信号の周波数の変更の少なくとも1つ
を行いデューティ−出力電圧特性を変えているので、環
境状態の変化に起因して負荷のインピーダンスが変動し
た場合であっても、高圧電源装置の出力特性が極力変化
しないように、昇圧トランスの1次巻線側に供給する直
流電圧の電圧値の変更、信号生成手段により生成される
パルス幅変調信号の間引き、及び信号生成手段により生
成されるパルス幅変調信号の周波数の変更の少なくとも
1つを行うように制御することによって、インピーダン
スの変動が大きい負荷に対しても常に安定した電力を供
給することができる、という効果が得られる。
【0148】また、請求項4乃至請求項6記載の高圧電
源装置によれば、所定デューティのパルス幅変調信号を
生成するように信号生成手段を制御したときの出力電圧
の電圧値及び出力電流の電流値に基づいて得られた値に
応じて、昇圧トランスの1次巻線側に供給する直流電圧
の電圧値の変更、信号生成手段により生成されるパルス
幅変調信号の間引き、及び信号生成手段により生成され
るパルス幅変調信号の周波数の変更の少なくとも1つを
いデューティ−出力電圧特性を変えるように制御して
いるので、負荷のインピーダンスが変動した場合であっ
ても、高圧電源装置の出力特性が極力変化しないよう
に、昇圧トランスの1次巻線側に供給する直流電圧の電
圧値の変更、信号生成手段により生成されるパルス幅変
調信号の間引き、及び信号生成手段により生成されるパ
ルス幅変調信号の周波数の変更の少なくとも1つを行う
ように制御することによって、インピーダンスの変動が
大きい負荷に対しても常に安定した電力を供給すること
ができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態及び第2実施形態に係る高圧電源
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態に係る高圧電源装置の高圧電源部
の回路構成の一例を示す回路図である。
【図3】第1実施形態に係る高圧電源装置の作用を示す
フローチャートである。
【図4】第1実施形態に係る高圧電源装置の別の作用を
示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態に係る高圧電源装置のデューティ
−出力電圧特性の一例を示すグラフである。
【図6】第1実施形態における入力電圧可変回路の別の
構成例を示す回路図である。
【図7】第2実施形態に係る高圧電源装置の高圧電源部
の回路構成の一例を示す回路図である。
【図8】第2実施形態に係る高圧電源装置の作用を示す
フローチャートである。
【図9】第2実施形態に係る高圧電源装置の別の作用を
示すフローチャートである。
【図10】第2実施形態に係る高圧電源装置のデューテ
ィ−出力電圧特性の一例を示すグラフである。
【図11】第3実施形態に係る高圧電源装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図12】第3実施形態に係る高圧電源装置の高圧電源
部の回路構成の一例を示す回路図である。
【図13】第3実施形態に係る高圧電源装置の作用を示
すフローチャートである。
【図14】第3実施形態に係る高圧電源装置の別の作用
を示すフローチャートである。
【図15】第3実施形態に係る高圧電源装置のデューテ
ィ−出力電圧特性の一例を示すグラフである。
【図16】(A)、(B)とも、第3実施形態に係る高
圧電源装置において生成される第1のPWM信号と第2
のPWM信号の波形の一例を示す図である。
【図17】第4実施形態に係る高圧電源装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図18】第4実施形態に係る高圧電源装置の作用を示
すフローチャートである。
【図19】第4実施形態に係る高圧電源装置の別の作用
を示すフローチャートである。
【図20】従来の電源装置の概略構成を示す図であり、
(A)はデジタル制御方式の電源装置の構成例を、
(B)はアナログ制御方式の電源装置の構成例を、各々
示すブロック図である。
【図21】(A)はCPUの基準クロック信号の状態
を、(B)はCPUが8ビット構成である場合の1周期
の状態及び1ビット当たりの分解能を、(C)はCPU
が10ビット構成である場合の1周期の状態及び1ビッ
ト当たりの分解能を、各々示すタイムチャートである。
【図22】(A)はCPUの基準クロック信号とPWM
信号との関係を示すタイムチャートであり、(B)はP
WM信号のデューティと出力電圧との関係を示すグラフ
である。
【図23】従来の技術の問題点の説明に用いるデューテ
ィ−出力電圧特性のグラフである。
【図24】従来の技術の別の問題点の説明に用いるデュ
ーティ−出力電圧特性のグラフである。
【図25】従来の技術の回路構成の一例を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
10 高圧電源装置 12 高圧電源部 14 入力電圧可変回路(制御手段) 16 昇圧トランス 18 整流平滑回路(出力手段、整流平滑手段) 20 スイッチ素子(スイッチ手段) 22 電圧検出回路(検出手段、電圧検出手段) 24 電流検出回路(検出手段、電流検出手段) 25 スイッチ回路 26 直流電源 28 主制御部(制御手段) 30 CPU 32 演算部 34 パルス発振器(信号生成手段) 34’ 第1パルス発振器(信号生成手段) 34’’第2パルス発振器(制御手段) 36 A/D変換器 38 環境検知手段 40 負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28 G03G 21/00 G05F 1/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇圧トランスと、 前記昇圧トランスの1次巻線側に供給するための直流電
    圧を生成する直流電源と、 デューティが可変であるパルス幅変調信号を生成する信
    号生成手段と、 前記パルス幅変調信号に応じて前記直流電源から前記1
    次巻線側に供給される直流電圧を断続するスイッチ手段
    と、 前記昇圧トランスの2次巻線に接続されて負荷に電力を
    供給する出力手段と、 前記出力手段の出力値を検出する検出手段と、 環境状態を検知する環境検知手段と、 前記出力値が予め設定された目標値と一致するように前
    記パルス幅変調信号のデューティを変更するように前記
    信号生成手段を制御すると共に、前記環境検知手段によ
    って検知された環境状態に応じて、前記昇圧トランスの
    1次巻線側に供給する直流電圧の電圧値の変更、前記信
    号生成手段により生成されるパルス幅変調信号の間引
    き、及び前記信号生成手段により生成されるパルス幅変
    調信号の周波数の変更の少なくとも1つを行いデューテ
    ィ−出力電圧特性を変えるように制御する制御手段と、 を備えた高圧電源装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記環境検知手段によ
    って検知された環境状態に応じた処理をウォームアップ
    時に行うことを特徴とする請求項1記載の高圧電源装
    置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段によって検出する出力値が
    前記出力手段の出力電圧及び出力電流の何れか一方の値
    であると共に前記環境検知手段によって検知する環境状
    態が湿度であり、 前記制御手段は、 前記出力電圧が予め設定された目標値と一致するように
    制御しかつ前記昇圧トランスの1次巻線側に供給する直
    流電圧の電圧値の変更を行う場合に、前記湿度が高いほ
    ど前記昇圧トランスの1次巻線側に供給する直流電圧の
    電圧値を大きくし、 前記出力電流が予め設定された目標値と一致するように
    制御しかつ前記昇圧トランスの1次巻線側に供給する直
    流電圧の電圧値の変更を行う場合に、前記湿度が高いほ
    ど前記昇圧トランスの1次巻線側に供給する直流電圧の
    電圧値を小さくし、 前記出力電圧が予め設定された目標値と一致するように
    制御しかつ前記信号生成手段により生成されるパルス幅
    変調信号の間引きを行う場合に、前記湿度が高いほど前
    記パルス幅変調信号の間引きの量を少なくし、 前記出力電流が予め設定された目標値と一致するように
    制御しかつ前記信号生成手段により生成されるパルス幅
    変調信号の間引きを行う場合に、前記湿度が高いほど前
    記パルス幅変調信号の間引きの量を多くし、 前記出力電圧が予め設定された目標値と一致するように
    制御しかつ前記信号生成手段により生成されるパルス幅
    変調信号の周波数の変更を行う場合に、前記湿度が高い
    ほど前記周波数を小さな値とし、 前記出力電流が予め設定された目標値と一致するように
    制御しかつ前記信号生成手段により生成されるパルス幅
    変調信号の周波数の変更を行う場合に、前記湿度が高い
    ほど前記周波数を大きな値とする、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高圧電源
    装置。
  4. 【請求項4】 昇圧トランスと、 前記昇圧トランスの1次巻線側に供給するための直流電
    圧を生成する直流電源と、 デューティが可変であるパルス幅変調信号を生成する信
    号生成手段と、 前記パルス幅変調信号に応じて前記直流電源から前記1
    次巻線側に供給される直流電圧を断続するスイッチ手段
    と、 前記昇圧トランスの2次巻線に接続されて該2次巻線に
    誘起される交番電流を整流しかつ平滑する整流平滑手段
    と、 前記整流平滑手段の出力電圧を検出する電圧検出手段
    と、 前記整流平滑手段の出力電流を検出する電流検出手段
    と、 前記出力電圧及び前記出力電流の何れか一方の値が予め
    設定された目標値と一致するように前記パルス幅変調信
    号のデューティを変更するように前記信号生成手段を制
    御すると共に、所定デューティのパルス幅変調信号を生
    成するように前記信号生成手段を制御したときの前記出
    力電圧の電圧値及び前記出力電流の電流値に基づいて得
    られた値に応じて、前記昇圧トランスの1次巻線側に供
    給する直流電圧の電圧値の変更、前記信号生成手段によ
    り生成されるパルス幅変調信号の間引き、及び前記信号
    生成手段により生成されるパルス幅変調信号の周波数の
    変更の少なくとも1つを行いデューティ−出力電圧特性
    を変えるように制御する制御手段と、 を備えた高圧電源装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、所定デューティのパル
    ス幅変調信号を生成するように前記信号生成手段を制御
    したときの前記出力電圧の電圧値及び前記出力電流の電
    流値に基づいて得られた値に応じた処理をウォームアッ
    プ時に行うことを特徴とする請求項4記載の高圧電源装
    置。
  6. 【請求項6】 前記所定デューティのパルス幅変調信号
    を生成するように前記信号生成手段を制御したときの前
    記出力電圧の電圧値及び前記出力電流の電流値に基づい
    て得られた値がインピーダンスであり、 前記制御手段は、 前記出力電圧が予め設定された目標値と一致するように
    制御しかつ前記昇圧トランスの1次巻線側に供給する直
    流電圧の電圧値の変更を行う場合に、前記インピーダン
    スが大きいほど前記昇圧トランスの1次巻線側に供給す
    る直流電圧の電圧値を小さくし、 前記出力電流が予め設定された目標値と一致するように
    制御しかつ前記昇圧トランスの1次巻線側に供給する直
    流電圧の電圧値の変更を行う場合に、前記インピーダン
    スが大きいほど前記昇圧トランスの1次巻線側に供給す
    る直流電圧の電圧値を大きくし、 前記出力電圧が予め設定された目標値と一致するように
    制御しかつ前記信号生成手段により生成されるパルス幅
    変調信号の間引きを行う場合に、前記インピーダンスが
    大きいほど前記パルス幅変調信号の間引きの量を多く
    し、 前記出力電流が予め設定された目標値と一致するように
    制御しかつ前記信号生成手段により生成されるパルス幅
    変調信号の間引きを行う場合に、前記インピーダンスが
    大きいほど前記パルス幅変調信号の間引きの量を少なく
    し、 前記出力電圧が予め設定された目標値と一致するように
    制御しかつ前記信号生成手段により生成されるパルス幅
    変調信号の周波数の変更を行う場合に、前記インピーダ
    ンスが大きいほど前記周波数を大きな値とし、 前記出力電流が予め設定された目標値と一致するように
    制御しかつ前記信号生成手段により生成されるパルス幅
    変調信号の周波数の変更を行う場合に、前記インピーダ
    ンスが大きいほど前記周波数を小さな値とする、ことを
    特徴とする請求項4又は請求項5記載の高圧電源装置。
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