JP3587998B2 - 電源装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真プロセス用の電源装置に係り、更に詳しくは、スイッチング素子におけるオン/オフ時間の比率を変えるデューティ制御を行って定電流を得る電源装置であって電子写真用プロセスの帯電装置等の出力負荷にバイアス電圧を供給可能な電源装置に関する
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、プリンタ、コピア、FAX等の電子写真プロセスを用いて画像形成させる装置において、感光体ドラムに帯電させるために、帯電器に数キロボルト以上の高電圧を与えて、帯電器のコロナ放電により感光体ドラムを一ように帯電させるための電源装置が知られている。その電源装置においては、一般的に、スイッチング素子のオン/オフ時間の比率であるデューティー比を用いて入力側のスイッチング電流をオン/オフすることにより、出力側の整流化された直流の電源電圧の制御を行う。また、デューティー比を得るには、電源装置の2次側の出力を検出したフィードバック信号を基にして、CPU等の制御装置によりスイッチング素子のオン/オフ時間の比率であるデューティ比が演算されると共に、その演算結果である所定のデューティー比のPWM信号が、CPU等により制御されるPWM信号発生器から出力される。また、上記のスイッチング素子は、一般的には、トランジスタ或いはFET(電界効果トランジスタ)により構成される。デューティー比のオン時間に対応したスイッチング素子からの出力電圧は、昇圧トランスにより高電圧に昇圧された後に、整流平滑化回路により直流化されて帯電器に供給される。また、帯電器としては、細いタングステン線電極とシールド板により構成されるコロトロンが一般的である。
【0003】
その帯電器で感光体ドラムに帯電させるには、帯電器の放電開始電圧以上の直流電圧を帯電器に供給するために、所定以上のオン・デューティ比となるようにスイッチング素子のオン/オフ・デューティ比の制御を行っている。一般的に、スイッチング素子のオン・デューティの比率が大きくなると、2次側に出力される電力(電圧)も大きくなることから、オン・デューティを大きくすることにより、帯電器に放電開始電圧以上の電圧を与えて放電を開始させることができる。また、周囲の環境条件等により放電開始電圧に変動幅を有する場合には、その変動幅中における最大の放電開始電圧に対応するオン・デューティを選択することにより、環境条件に影響されずに常に放電を開始させることができる。逆に、例えば、放電を開始させずにバイアス電圧のみを帯電器に印加する場合には、上記変動幅中の最低の放電開始電圧に対応するオン・デューティーよりも少ないオン・デューティを選択すればよいことになる。
ところで、上記した帯電器のタングステン線等には、高電圧の印加や放電等により通電時以外にも電磁的な作用によりトナー等が付着しやすくなっている。そのような、必要外のトナーの付着は最終的に電子写真プロセスの画像形成における汚れとなりやすい。そこで、帯電器には、帯電(コロナ放電)の必要な場合以外にも、何らかのバイアス電圧を帯電器に加えることで、トナー等が帯電器に付着するのを防ぎ、そのトナー付着による汚れを回避することが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の上記したバイアス電圧を帯電器に印加するための電圧印加回路は、通常の帯電用の電圧印加回路とは別の定電圧素子やその制御素子を用いて、帯電器にバイアス電圧を印可するようにしている。そのため、従来の別構成でバイアスを印加する手段では、電子写真プロセス用電源装置における電源部や制御部のスペースとコストは大きくなってしまっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、スペースとコストの増加を最小限にしてバイアス電圧の印加が可能な電子写真プロセス用電源装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明では、直流電流をスイッチングするスイッチング素子と、該スイッチング素子のスイッチング出力を昇圧する昇圧トランスと、該昇圧トランスの2次側に対して並列に接続された抵抗と、該抵抗の後段に接続された出力負荷と、前記昇圧トランスの2次側出力レベルを検出する出力検出回路と、該出力検出回路から出力される検出信号と入力される入力信号とに基づいて前記スイッチング素子を制御するスイッチング制御部とを有する電源装置において、前記スイッチング制御部に入力する入力信号を切り替える入力信号切替手段を備え、前記スイッチング制御部は、前記出力負荷に電流を流さないバイアス電圧を印加する場合、前記入力信号が接地レベルとなるように、前記入力信号切替手段を切り替え、前記出力負荷への電流を遮断しつつ、前記抵抗をループする電流を維持して前記出力負荷にバイアス電圧を印加するように制御を行うことを特徴とする。このように構成した場合は、入力信号切替手段により、スイッチング制御部に入力する入力信号レベルを接地レベルに切り替えてスイッチング素子を駆動することで、出力負荷に電流を流さないでバイアス電圧を印加することができる。
また請求項2に記載の本発明では、前記抵抗の抵抗値を可変できるようにしたことを特徴とする。これにより、スイッチング素子や昇圧トランスの部品のばらつきによりPWMデューティと出力電圧がばらついても可変抵抗で調整することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態の全体的な概略構成を示す図である。
図1において、電源制御部Aは、後述するスイッチング素子1に接続され、そのスイッチング素子のオンとオフのデューティ比を制御する。スイッチング素子1は、トランジスタやFET等の電子的なスイッチング素子であり、電源制御部Aとは、エミッタ接地のトランジスタのベースか、ソース接地のFETのゲート等で接続される。従って、トランジスタの場合のコレクタかFETの場合のドレインが電源電圧VAに接続されるが、そのコレクタあるいはドレインと電源電圧VAの間には、昇圧トランス2の1次側が接続される。昇圧トランス2の2次側には、整流ダイオードと平滑コンデンサからなる整流平滑回路3が接続されて、その平滑コンデンサの両端電圧が出力電圧となる。平滑コンデンサの両端間には、並列抵抗5が接続される。その並列抵抗5の低圧側の端子と接地間には、出力検出回路4が接続される。並列抵抗5の低圧側の端子からは帰還信号FBが取り出されて電源制御部Aに帰還する。一方、平滑コンデンサの高圧側は出力端Cを経て帯電器(コロトロン6)に接続され、高電圧を供給する。
【0007】
この電源装置の制御動作としては、電源制御部Aで制御されてスイッチング素子1でスイッチングされた電源電圧VAが、昇圧トランス2で昇圧され、整流平滑回路3で直流化されて出力される。その直流化された出力電圧は、帯電器であるコロトロン6に供給されると共に、出力検出回路4にも供給される。出力電圧の供給を受けた出力検出回路4からは、接地に向けて電流が流れ、その電流が流れる際の出力検出回路4に入力する電圧が帰還信号FBとして電源制御部Aに帰還される。その帰還信号FBは、一般的に、電源制御部A内のコンパレータに入力される。コンパレータでは、帰還信号FBと基準信号とを比較して差分を出力する。その差分の出力と制御部A内で生成されたスイッチング周波数で動作する三角波とのAND論理を演算し、その演算結果をパルス出力している。このようにして電源制御部A内において、検出された帰還信号FBにより、オン・オフのデューティ比が変更されて、制御出力電圧が出力される。そして、デューティー比が変更されることにより、電源制御部Aからスイッチング素子1に出力される制御出力電圧のオン時間も変更される。この制御出力電圧によりスイッチング素子1におけるスイッチングのデューティー比(オン/オフ時間の比率)が制御され、デューティー比中のオン時間に対応したパルス幅の電圧VA(PWM:パルス幅変調された電圧VA)が昇圧トランス2の一次側に出力される。昇圧トランス2の2次側出力は、整流平滑回路3により整流及び平滑化されて出力される。尚、電源制御部Aがマイクロコンピュータにより構成される場合には、一般的に、帰還信号FBはA/Dコンバータに入力されてデジタル信号に変換された後に、マイクロコンピュータ内部のプログラムにより、上記した如き基準信号に代わる目標値との比較が行われ、その比較結果に対応してPWMジェネレータからPWM信号が出力される。このPWM信号の出力は、例えば、帰還信号FBが目標値よりも小さい場合には、パルス幅を大きくし、逆に帰還信号FBが目標値よりも大きい場合には、パルス幅を小さくするように制御される。
また、電源制御部Aでは、上記したように帰還信号FBの電圧を検出することによりデューティー比の変更を行っているが、出力検出回路4に入力する電圧と帯電器への出力電圧とは比例関係にあり、帯電器に出力される電圧と電流とは比例関係にあることから、電源制御部Aでは、出力検出回路4に入力する電圧を検出することにより、帯電器に出力される電流が検出でき、結果的に、帯電器に出力される電流が所定値になるように制御が行われていることになる。
【0008】
図2は、図1の制御部Aの第1の実施形態の概略構成ブロック図である。
図2の場合のスイッチング素子1を駆動する電源制御部Aでは、スイッチングレギュレータa1で制御を行っている。スイッチングレギュレータa1に入力される出力トリガ信号がオンになるのを受けて、出力検出回路4からの帰還信号FBと、スイッチングレギュレータの基準信号(電子写真プロセス用感光体ドラムを帯電させるための帯電手段の仕ようにより設定される値)が同じになるように、PWM信号(ここでは駆動周波数を20kHzとする)のPWMデューティが変更される。この変更されたPWMデューティにより、感光体ドラムへの帯電を行わせるための所望とする定電流出力を得ることができる。
尚、上記した帯電手段の仕ようとは、画像形成装置中の画像形成部(感光体ドラム)を良好に帯電させるための仕ようであり、一般的なプロセスにおいては、感光体ドラムに一定の電流を均一に供給するための仕ようと言える。但し、一定の電流を供給するには、感光体ドラム自体の仕ようばかりでなく、形成される画質、環境、感光体ドラムの経時変化等を考慮する必要がある。
上記した出力トリガ信号とは、システムコントローラ或いはシーケンスコントローラ等の動作タイミングを制御するマイクロコンピュータにより制御され、適切な動作タイミングでオン・オフされる信号である。本実施形態では、負荷である帯電器に出力を行うためのタイミングを適切に合わせるための信号である。
また、駆動周波数とは、一般的に、スイッチング素子を駆動させるためにスイッチングレギュレータに内蔵された発信器から出力される駆動信号の周波数であり、駆動周波数は、外部に接続されたコンデンサ等により所定値に設定することができる。
【0009】
ここで、帯電器であるコロトロン6に放電はさせずにバイアス電圧のみを印加する場合を説明する。尚、スイッチS1は、帯電器に放電させる場合と、帯電器に電流が流れないようにして(即ち、放電しないようにして)バイアス電圧を印加する場合を切り替えるためのスイッチである。このスイッチS1を切り替えるとスイッチングレギュレータa1に入力する基準信号はゼロ(接地側)になる。すると、スイッチングレギュレータa1は、帰還信号FBと基準信号(ゼロ)との差が小さくなるように、即ち、帰還信号FBがゼロに近づくようにPWMデューティを変更する。帰還信号FBがゼロに近づくことは、出力検出回路に印加される電圧がゼロに近づくことになる。従って、この場合のスイッチングレギュレータa1は、PWMデューティのオン・デューティを小さくしていき、出力検出回路4に電流が流れない状態になるようにPWMデューティの制御を行っていることになる。この制御により帯電器に放電させずにバイアス電圧のみ印加することができるようになる。尚、帯電器に放電させる場合の基準信号の値は、帯電器に放電による所定の電流が流れている時の帰還信号FBの電圧値を基準として決定される。
スイッチS1が接地側になった時に、スイッチングレギュレータa1内部の動作は、基準信号がゼロになったことにより、基準信号と帰還信号FBを比較して差分を出力するコンパレータの出力は高くなる。すると、前記した三角波とコンパレータ出力のAND成分は低くなる。これは、三角波の底辺に近い広い範囲を縦断していたコンパレータ出力が、その出力が高くなることにより、三角波の頂点に近い狭い範囲を縦断するようになり、その結果、縦断する範囲に相当するAND成分は小さく(低く)なるためである。
【0010】
このPWMオン・デューティを小さくしていく課程では、放電を行っているコロトロン6(負荷)への印加バイアス電圧が小さくなり放電状態でなくなることから電流が流れなくなり、前記出力検出回路4にも電流が流れない状態になる。この状態は、コロトロン6及び検出回路4に電流は流れないが、スイッチングレギュレータa1から出力されるPWMオン・デューティはゼロにはなっていない状態である。従って、昇圧トランス2の2次側に電力が発生し、帯電器へのバイアス電圧の供給は続けられている状態である。この状態のときは、平滑コンデンサから抵抗5をループして電流が流れ、その電流が抵抗5を流れることにより、出力端C(帯電器)には所望とするバイアス電圧が印加される。
即ち、スイッチS1を接地側にすると、基準電圧はゼロになり、帰還信号FB(電圧)もゼロに近づくように制御が行われる。すると、帯電器6及び検出回路4を流れる電流はゼロ電流に近づくが、抵抗5をループする電流はゼロにはならないので、バイアス電圧が発生し、そのバイアス電圧は帯電器に印加されることになる。
また、出力端Cの出力を完全にオフしようとするときは、スイッチングレギュレータa1への出力トリガ信号をオフすれば、PWM信号もオフになるのでスイッチング素子1のスイッチングは行われず、従って、出力端Cへも電圧は出力されなくなる。
このように、スイッチS1を切り替えてスイッチングレギュレータa1への基準信号をゼロにすることで、電流を負荷に出力している状態から出力負荷に電流を流さないでバイアス電圧出力のみを供給する状態に変更することができる。また、本実施形態では、上記したように、負荷が放電しない供給電圧である場合、即ち、出力検出回路4に電流が流れない供給電圧の場合であっても、抵抗5にループ電流が流れるため、放電しない電圧(バイアス電圧)を生成して帯電器に印加できるが、逆に抵抗5にループ電流が流れるため、帯電器に印可する電圧を外部から任意に設定することは難しいことになる。
【0011】
図3は、図2の第1の実施形態の電源制御部Aにおけるスイッチングレギュレータa1の替わりにA/Dコンバータb2とPWMタイマb3を備えたマイクロコンピュータb1を使用した場合の第2の実施形態の概略構成ブロック図である。尚、PWMタイマb3は、マイクロコンピュータb1の制御により、出力するパルスの出力間隔(周波数)及びパルス幅を任意に設定できるものである。
図3では、マイクロコンピュータb1のI/Oポートから出力オン命令を受け、図1の出力検出回路4から帰還される信号をA/Dコンバータb2でA/D変換した値と、マイクロコンピュータb1内に記憶された出力目標データ値が同じになるようにPWMタイマb3にデータを送信し、PWM信号(ここでは駆動周波数を20kHzとする)のPWMデューティを変調する。
更に、この状態で、帯電器であるコロトロン6に放電はさせずにバイアス電圧のみを印加するために、マイクロコンピュータb1内に記憶された出力目標データ値をゼロに切り替えることにより、マイクロコンピュータb1は、出力検出回路4に電流が流れない状態にPWMデューティを変調(PWMオン・デューティを小さく)していく。
ここで、PWMオン・デューティを小さくしていく課程で、負荷のコロトロン6への印加バイアス電圧が小さくなることにより、その課程のどこかで放電状態でなくなり、前記出力検出回路4に電流が流れない状態で、且つ、PWMオン・デューティがゼロでない状態となる。この時は、抵抗5をループする電流により、出力端Cにバイアス電圧がかかった状態となる。
また、出力をオフするときは、第1の実施形態と同ようにマイクロコンピュータb1へのI/Oポートへのオフ命令を入力すれば、PWM信号もオフになるのでスイッチング素子1のスイッチングは行われず、従って、出力端Cへも電圧は出力されなくなる。
【0012】
図4は、図1の制御部Aの第3の実施形態の概略構成ブロック図である。
図4の場合のスイッチング素子1を駆動する電源制御部Aは、スイッチングレギュレータa1で行う制御とPWMタイマa2で行う制御とがスイッチS2で切り替え可能な構成である。
電源制御部Aを、スイッチングレギュレータa1に切り替えられた時の動作は、出力信号オンを受けて、出力検出回路4からの帰還信号FBと、スイッチングレギュレータの基準信号が同じになるように、PWM信号(ここでは駆動周波数を20kHzとする)のPWMデューティを変調することにより、感光体ドラムへの帯電を行わせるための所望とする定電流出力を実施する。
更に、電源制御部Aを、スイッチS2でPWMタイマa2に切り替えたときの動作は、予め知り得た一定のPWMデューティのデータ信号により、PWMタイマa2を駆動することにより、負荷のコロトロン6への印加バイアス電圧が放電状態にならないで、且つ、抵抗5をループする電流により、出力端Cへ所望のバイアス電圧を印加するようになる。
上記した予め知り得た一定のPWMデューティのデータ信号とは、本実施形態のコロトロン6の放電開始電圧を4kVとすると、スイッチング素子1を駆動するPWM信号のデューティと、本実施形態のコロトロン6に印加される電圧との関係は図7のようになる。図7のrで示す範囲は放電現象が始まっておらず、単に図1の抵抗5に流れる電流により発生した電圧である。このことから、コロトロン6の負荷電圧がrの範囲におけるPWMデューティと負荷電圧は、電源装置に固有の条件により決定すると言える。
また、コロトロン6の放電開始電圧は、コロトロン6の形状等によって決定されるので、コロトロン6の放電開始電圧(図7の場合は4kV)を知り得て、更に、電源装置のPWMデューティと出力電圧との関係(図7の変移関係)を知り得れば、図7のrの範囲(帯電器で放電せずバイアス電圧のみが印加された状態)のPWMデューティは、図7から決定することができる。尚、コロトロン6の放電開始電圧は、コロトロン6の形状の他にケースの形状、ワイヤの長さ、ワイヤの本数、画像形成装置の内部条件、画像形成装置の設置環境及び経時変化等により変更される。
また、出力端Cの出力を完全にオフしようとするときは、上記第1の実施形態と同ようにスイッチングレギュレータa1への出力トリガ信号をオフすれば、PWM信号もオフになるのでスイッチング素子1のスイッチングは行われず、従って、出力端Cへも電圧は出力されなくなる。
このように、電源制御部Aの中のスイッチングレギュレータa1とPWMタイマa2の切り替えをスイッチS2で行うことで、出力負荷に電流を流す電源装置における、電流を負荷に出力している状態から出力負荷に電流を流さないでバイアス電圧出力のみを供給する状態に変更することができ、このバイアス電圧の出力はPWMのデューティを変えることで可変できる。
【0013】
図5は、図4の第3の実施形態の電源制御部Aにおけるスイッチングレギュレータa1及びPWMタイマa2の代わりにA/Dコンバータb2とPWMタイマb3を備えたマイクロコンピュータb1を使用した場合の第4の実施形態の概略構成ブロック図である。
図5では、マイクロコンピュータb1のI/Oポートから出力オン命令を受け、図1の出力検出回路4から帰還される信号をA/Dコンバータb2でA/D変換した値と、マイクロコンピュータb1内に記憶された出力目標データ値が同じになるようにPWMタイマb3にデータを送信し、PWM信号(ここでは駆動周波数を20kHzとする)のPWMデューティを変調する。尚、出力オン命令は、例えば、前記したシーケンスコントローラ等により生成される。
更に、上記第3の実施形態と同ように、予め知り得た一定のPWMデューティにより、PWMタイマb3を駆動することで、負荷のコロトロン6への印加バイアス電圧が小さくなって放電状態でなくなり、前記出力検出回路4に電流が流れない状態で、且つ、PWMオン・デューティがゼロでない状態となる。この時は、抵抗5をループする電流により、出力端Cにバイアス電圧がかかった状態となる。
上記した予め知り得た一定のPWMデューティのデータ信号とは、第3の実施形態と同ように、本実施形態のコロトロン6の放電開始電圧を4kVとすると、スイッチング素子1を駆動するPWM信号のデューティと、本実施形態のコロトロン6に印加される電圧との関係は図7のようになる。図7のrで示す範囲は放電現象が始まっておらず、単に図1の抵抗5に流れる電流により発生した電圧である。このことからコロトロン6の負荷電圧がrの範囲のPWMデューティと負荷電圧は、電源装置に固有の条件により決定するものであると言える。
また、出力をオフするときは、第1の実施形態と同ようにマイクロコンピュータb1へのI/Oポートへのオフ命令を入力すれば、PWM信号もオフになるのでスイッチング素子1のスイッチングは行われず、従って、出力端Cへも電圧は出力されなくなる。
このように、電源制御部Aの切り替えを行うことで、出力負荷に電流を流す電源装置において、出力負荷に電流を流さないバイアス出力電圧を供給でき、このバイアスの出力電圧はPWMデューティにより可変できる。
【0014】
図6は、図1の並列抵抗5を変更させた第5の実施形態を示す図である。
この第5の実施形態では、並列抵抗5を図1の固定抵抗から可変抵抗に変えるもので、その他の構成は上記した第1〜第4の実施形態と同ようである。
この第5の実施形態の可変抵抗5は、図6(a)の場合には、単純な固定抵抗を可変抵抗に置き換えることにより、抵抗値が変わることから電流値も変わり、その結果、可変抵抗を調整することによりバイアス電圧を調整できるようになる。図6(b)の場合には、固定抵抗に可変抵抗を直列に接続したため、抵抗値にオフセット抵抗を直列に接続することにより、可変抵抗を調整する際にバイアス電圧が所定値以下に調整できないようにすることができる。図6(c)の場合には、固定抵抗と可変抵抗を並列に接続したため、可変抵抗を調整する際に、出力電圧の変化が直線的ではなくなる。図6に示した3通りの可変抵抗は、いずれを用いた場合でも第5の実施形態として実施は可能であり、固定抵抗素子や可変抵抗素子のコスト、耐電圧、電流値、抵抗のワッテージ等の特性を考慮して最も適切なタイプを選ぶことが望ましい。
【0015】
【発明の効果】
以上のように本発明の電源装置は、入力信号切替手段により、スイッチング制御部に入力する入力信号レベルを接地レベルに切り替えてスイッチング素子を駆動するようにしているので、出力負荷に電流を流さないでバイアス電圧を印加するようにしている。
このように構成すれば、スペースとコストの増加を最小限に抑えたバイアス電圧を印加できる電源装置を実現することができる。つまり、トナー等が帯電器に付着するのを防ぎ、そのトナー付着による汚れを回避することができる小型で安価な電子写真用の電源装置を実現することができる。
また請求項2に記載の本発明では、前記抵抗の抵抗値を可変できるようにしたことにより、スイッチング素子や昇圧トランスの部品のばらつきによりPWMデューティと出力電圧がばらついても可変抵抗で調整することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体的な概略構成を示す図である。
【図2】図1の制御部の第1の実施形態の概略構成ブロック図である。
【図3】図2の第1の実施形態の電源制御部Aにおけるスイッチングレギュレータの替わりにA/DコンバータとPWMタイマを備えたマイクロコンピュータを使用した場合の第2の実施形態の概略構成ブロック図である。
【図4】図1の制御部の第3の実施形態の概略構成ブロック図である。
【図5】図4の第3の実施形態の電源制御部におけるスイッチングレギュレータ及びPWMタイマの替わりにA/DコンバータとPWMタイマを備えたマイクロコンピュータを使用した場合の第4の実施形態の概略構成ブロック図である。
【図6】(a)(b)及び(c)は図1の並列抵抗を変更させた第5の実施形態を示す図である。
【図7】PWMデューティと出力電圧の関係を示す図である。
【符号の説明】
1・・・スイッチング素子、2・・・昇圧トランス、3・・・整流平滑回路、4・・・出力検出回路、5・・・並列抵抗、6・・・帯電器(コロトロン)、A・・・電源制御部、C・・・出力端、FB・・・帰還信号、a1・・・スイッチングレギュレータ、a2、b3・・・PWMタイマ、b1・・・マイクロコンピュータ、b2・・・A/Dコンバータ、S1、S2・・・スイッチ、r・・・放電現象の無いPWMデューティー範囲

Claims (2)

  1. 直流電流をスイッチングするスイッチング素子と、該スイッチング素子のスイッチング出力を昇圧する昇圧トランスと、該昇圧トランスの2次側に対して並列に接続された抵抗と、該抵抗の後段に接続された出力負荷と、前記昇圧トランスの2次側出力レベルを検出する出力検出回路と、該出力検出回路から出力される検出信号と入力される入力信号とに基づいて前記スイッチング素子を制御するスイッチング制御部とを有する電源装置において、
    前記スイッチング制御部に入力する入力信号を切り替える入力信号切替手段を備え、
    前記スイッチング制御部は、前記出力負荷に電流を流さないバイアス電圧を印加する場合、前記入力信号が接地レベルとなるように、前記入力信号切替手段を切り替え、前記出力負荷への電流を遮断しつつ、前記抵抗をループする電流を維持して前記出力負荷にバイアス電圧を印加するように制御を行うことを特徴とする電源装置
  2. 前記抵抗の抵抗値を可変できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電源装置
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