JPH10201229A - 直流高電圧電源の駆動回路 - Google Patents

直流高電圧電源の駆動回路

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JPH10201229A
JPH10201229A JP36007896A JP36007896A JPH10201229A JP H10201229 A JPH10201229 A JP H10201229A JP 36007896 A JP36007896 A JP 36007896A JP 36007896 A JP36007896 A JP 36007896A JP H10201229 A JPH10201229 A JP H10201229A
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JP
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voltage
current
base
power transistor
circuit
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JP36007896A
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Inventor
Tomiichi Kobayashi
富一 小林
Masao Sakai
雅雄 酒井
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NAGANO AICHI DENKI KK
Original Assignee
NAGANO AICHI DENKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば、複写機に用いられる直流高電圧電源
の出力電圧値を下げることなくパワートランジスタにお
ける電力損失を低減するとともに、PWM信号のデュー
ティ比に対して出力電圧をリニアに可変せしめることを
目的とする。 【構成】 パワートランジスタ18と昇圧トランスTと
高電圧整流平滑回路20を主体として構成された直流高
電圧電源において、昇圧トランスTのベース巻線T
発生する起電力をパワートランジスタ18のベースに正
帰還して前記パワートランジスタ18のオン/オフタイ
ミングを決定し、かつ、外部からのPWM信号のデュー
ティ比によって前記ベース巻線Tからパワートランジ
スタ18のベースに正帰還する電流の一部を分岐させ
て、前記パワートランジスタ18のベース電流を制御す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、複写機の複写
プロセスにおける現像,転写等に使用される直流高電圧
電源において、その出力電圧をPWM信号のデューティ
比に対してリニアに可変制御するように構成した駆動回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術を応用した複写機は、一般
に、露光→現像→転写→定着のプロセスを経て、被写像
を転写紙に複写せしめるように構成されている。図2は
この複写プロセスを概略的に示す一例であり、図中1は
感光体ドラムであり、2は帯電した感光体ドラムの表面
に潜像を形成する露光部分である。また、3は前記潜像
を可視像化する現像器であり、4は前記可視像を転写用
紙5に転写する転写器を示す。
【0003】そして、前記現像器3により感光体ドラム
1の表面に形成した潜像を可視像化する際や転写器4に
より前記可視像を複写用紙に転写する際には、必ず直流
高電圧電源に頼ることが必要であり、その直流高電圧電
源の駆動回路としては一般に図7に示すようなものが使
用されていた。
【0004】図7において、6は昇圧トランスTの入力
巻線Tに直列に接続され、前記昇圧トランスTに電力
を供給する直流電源を示し、rは後述するパルス幅変
調回路7の出力端に接続され、前記昇圧トランスTの入
力巻線Tへの印加電圧をオン/オフするパワートラン
ジスタ8のベース電流を制御するために挿設された抵抗
であり、また、rは、一方端を抵抗rとパワートラ
ンジスタ8のベースの接続点に接続し、他端を直流電源
6の負極側に接続して前記パワートランジスタ8のコレ
クタ・ベース間の漏れ電流およびベース・エミッタ間の
蓄積電荷をバイパス放電するために設けられた抵抗であ
り、パワートランジスタ8の誤動作およびオフ動作の高
速化を図るものである。
【0005】また、9は整流器D,Dおよびコンデ
ンサC,Cによって構成され、昇圧トランスTの出
力巻線Tより出力される電圧を平滑する所謂倍電圧方
式の高電圧整流平滑回路であり、Rは前記高電圧整流平
滑回路9の出力電圧により制御される制御対象物、例え
ば、複写機の現像器等の負荷を示す。
【0006】つづいて、前記パルス幅変調回路7の構成
を図3により説明する。パルス幅変調回路7は、図3に
示すように、一定の周期で三角波状の電圧波形を出力す
る三角波発振回路10と、その三角波発振回路10の出
力電圧と比較される比較電圧を生成する比較電圧生成回
路11と、三角波発振回路10および比較電圧生成回路
11から出力される2つの出力電圧を比較して、その比
較結果に応じた矩形状の電圧波を出力する電圧比較回路
12とを備えている。
【0007】三角波発振回路10は、オープンコレクタ
出力のコンパレータCP1を備えており、このコンパレ
ータCP1の非反転入力端子には、3つの抵抗R1,R
2,Rxの一端がそれぞれ接続されている。抵抗R1の
他端は三角波発振回路10の駆動電圧Vccに、抵抗R
2の他端はGNDに、抵抗Rxの他端はコンパレータC
P1の出力端子に、それぞれ接続されている。
【0008】コンパレータCP1の出力端子には、抵抗
Rxの他に、2つの抵抗R3,Rtの一端がそれぞれ接
続されており、抵抗R3の他端は三角波発振回路10の
駆動電圧Vccに、抵抗Rtの他端はコンパレータCP
1の反転入力端子に、それぞれ接続されている。コンパ
レータCP1の反転入力端子には、抵抗Rtの他に、タ
イミングコンデンサCtの一端が接続されており、この
タイミングコンデンサCtの他端はGNDに接続されて
いる。
【0009】次式(1),(2)に示されるように、こ
の三角状波発振回路10のコンパレータCP1の非反転
入力端子には、コンパレータCP1の“H”出力時には
V’SH[V]の電圧が印加され、コンパレータCP1
の“L”出力時にはV’SL[V]の電圧が印加され
る。
【0010】
【数1】
【0011】次に、この三角波発振回路10の発振動作
について説明する。コンパレータCP1の“H”出力時
には、タイミングコンデンサCtはプルアップ抵抗R3
と抵抗Rtを介して充電され、徐々に、その端子間電圧
が上昇する。この時、コンパレータCP1の非反転入力
端子にはV’SH[V]の電圧が印加されているので、
充電によりタイミングコンデンサCtの端子間電圧が
V’SH[V]を越えるまでは、コンパレータCP1は
“H”出力を維持する。そして、タイミングコンデンサ
Ctの端子間電圧がV’SH[V]を越えると、コンパ
レータCP1の出力は“H”から“L”に反転する。
【0012】コンパレータCP1の出力が“L”になる
と、抵抗RtとコンパレータCP1を介して、タイミン
グコンデンサCtの放電が開始される。この放電ととも
に、コンパレータCP1の非反転入力端子にはV’SL
[V]の電圧が印加される。このため、タイミングコン
デンサCtの端子間電圧が放電によってV’SL[V]
より低くなるまでは、コンパレータCP1の“L”出力
は維持される。タイミングコンデンサCtの端子間電圧
がV’SL[V]より低くなると、コンパレータCP1
の出力は“L”から“H”に反転し、再び、タイミング
コンデンサCtの充電が開始される。
【0013】上記したように、タイミングコンデンサC
tは、一定の周期で充放電を繰り返し、その端子間電圧
は三角状の電圧波となる。この電圧波の最大値はV’
SH[V]であり、最小値はV’SL[V]である。そ
して、この三角状の電圧波が三角波発振回路10の出力
電圧として、電圧比較回路12に入力される。
【0014】比較電圧生成回路11は、駆動電圧VCC
とGND間に接続された、可変抵抗VRと、その可変抵
抗VRから出力される出力電圧を安定させるコンデンサ
CIとを備えている。可変抵抗VRの摺動子を移動操作
(本図では上下)すると、この比較電圧生成回路11か
ら出力される比較電圧の値が可変される。即ち、可変抵
抗VRの摺動子を上側に移動すると比較電圧値は上昇
し、可変抵抗VRの摺動子を下側に移動すると比較電圧
値は下降するのである。
【0015】電圧比較回路12は、オープンコレクタ出
力のコンパレータCP2と、そのプルアップ抵抗R4と
を備えている。コンパレータCP2の反転入力端子には
三角波発振回路10の出力電圧が印加され、非反転入力
端子には比較電圧生成回路11の比較電圧が印加され
る。よって、比較電圧生成回路11の比較電圧が三角波
発振回路10の出力電圧より高い場合には、電圧比較回
路12のPWM端子からは“H”の出力が行われ、逆
に、低い場合には“L”の出力が行われる。
【0016】このようにパルス幅変調回路7から出力さ
れる電圧波は“H”または“L”の矩形波となり、その
周波数は三角波発振回路10の出力電圧の周波数と一致
する。また、パルス幅変調回路7から出力される電圧波
のデューティ比は、比較電圧生成回路11によって生成
される比較電圧を上下することにより変更される。即
ち、比較電圧を上げると、パルス幅変調回路7から出力
される矩形波のデューティ比は大きくなり、逆に、比較
電圧を下げると、その矩形波のデューティ比は小さくな
る。
【0017】このように、所定のデューティ比に調節さ
れた“H”および“L”の電圧値を有するPWM信号
は、パルス幅変調回路7の出力端から図7に示す抵抗r
を介して前記パワートランジスタ8のベースに入力さ
れる。そして、パワートランジスタ8は前記PWM信号
が“H”の時はオンし、“L”の時はオフする。特に前
記パワートランジスタ8がオンした時には、パワートラ
ンジスタ8のコレクタには、直流電源6より昇圧トラン
スTの入力巻線Tを介して、パワートランジスタ8の
ベースに入力されるベース電流Iの値により制限され
る電流を最大値とするコレクタ電流Icが流れる。
【0018】それにより昇圧トランスTの出力巻線To
には、所定の巻数比により昇圧され、かつ、前記パワー
トランジスタ8のオン時間に比例した、言い換えれば、
PWM信号のデューティ比に比例した電圧値が誘起さ
れ、その後、高電圧整流平滑回路9により電流平滑さ
れ、制御対象物である負荷R、例えば、複写機の現像器
等を制御する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の直流高
電圧電源の駆動回路は、前記の如く、PWM信号をパワ
ートランジスタのベースに直接印加して、前記パワート
ランジスタを駆動するように構成されているので、昇圧
トランスTと高電圧整流平滑回路9および負荷Rの条件
により定まる共振周波数とPWM信号の周波数とを一致
させることが難しく、この結果、PWM信号のデューテ
ィ比に対する直流高電圧の出力電圧の変化率を一定に保
つことが困難であった。
【0020】また、前記従来の直流高電圧電源の駆動回
路においては、湿度や温度等、環境の変化により負荷変
動が生じると、図8に示すように、昇圧トランスTの出
力巻線Toの出力電圧波形にスパイク電圧やリンギング
電圧等による乱れが生じ、特に、スパイク電圧が前記出
力電圧波形のピーク時において発生した場合、その時点
の出力電圧値は非常に大きなものとなり、高電圧整流平
滑回路9により平滑された電流により制御される負荷R
の動作はかなり不安定なものとなり、負荷に対して振動
や騒音を誘発する要因となっていた。
【0021】同様に、前記従来の直流高電圧電源の駆動
回路は、スパイク電圧やリンギング電圧と昇圧トランス
Tへの供給電圧が干渉した場合にも、入力巻線Tに流
れる電流が過大となって負荷制御を良好に行うことがで
きないため、前記スパイク電圧等を除去するために昇圧
トランスTの入力巻線Tにスナバ回路を並列に挿設す
る等して対応していた。
【0022】本発明は前記課題に鑑みて、直流高電圧電
源の駆動回路におけるパワートランジスタの駆動を外部
からの駆動信号(PWM信号)に頼らずに行う自励発振
方式とすることで、PWM信号のデューティ比に対する
直流高電圧の出力電圧の変化率を一定に保つと共に、出
力電圧波形にスパイク電圧やリンギング電圧が発生する
ことを防止したした直流高電圧電源の駆動回路を提供す
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1に示す直流高電
圧電源の駆動回路は、直流電源により駆動され、その出
力から直流高電圧を出力する昇圧方式のスイッチング直
流高電圧電源の駆動回路において、入力巻線と出力巻線
及びベース巻線を有し、その出力巻線から交流高電圧を
出力する昇圧トランスと、前記出力巻線に接続された整
流器及びコンデンサより成る高電圧整流平滑回路と、前
記入力巻線への印加電圧をオン/オフするパワートラン
ジスタと、一対の接合形トランジスタからなる電流制御
部と、この電流制御部と前記パワートランジスタおよび
昇圧トランスのベース巻線との間に挿設した抵抗群とを
具備して前記昇圧トランスおよび高電圧整流平滑回路よ
りなる昇圧回路の共振周波数とパワートランジスタのオ
ン/オフタイミングを一致させる同期駆動回路と、さら
に、抵抗とコンデンサにて形成した1次ローパスフィル
タによるシリアルDA変換回路によって生成したPWM
信号のデューティ比に応じたアナログ信号電流に応動す
るトランジスタを具備して前記電流制御部を制御する制
御回路とを備えて構成した。
【0024】請求項2に示す直流高電圧電源の駆動回路
におけるパワートランジスタは、制御回路からの出力に
て前記電流制御部の電流飽和値を制御させ、この電流飽
和値により前記パワートランジスタのベースに供給され
る電流の一部を同期駆動回路に分岐させてパワートラン
ジスタのベース電流を制御するように構成した。
【0025】請求項3に示す直流高電圧電源の駆動回路
における同期駆動回路は、昇圧トランスのベース巻線に
発生する起電力を、前記ベース巻線に接続した抵抗を介
してパワートランジスタのベースに正帰還するように構
成した自励発振回路とした。
【0026】
【作用】請求項1記載の直流高電圧電源の駆動回路によ
れば、制御回路,電流制御部,パワートランジスタを使
用して、外部より与えられる駆動信号(PWM信号)の
デューティ比に応じた電圧を昇圧トランスの入力巻線に
印加し、かつ、同期駆動回路によりパワートランジスタ
のオン/オフタイミングを、昇圧トランスおよび高電圧
整流平滑回路よりなる昇圧回路の共振周波数と一致させ
るようにしたので、直流高電圧の出力電圧を前記PWM
信号のデューティ比に対してリニアに可変することがで
き、安定した出力が可能なPWM信号のデューティ比の
可変範囲を拡大することが可能となる。
【0027】請求項2記載の直流高電圧電源の駆動回路
によれば、PWM信号のデューティ比により、前記電流
制御部の電流飽和値を制御してこの電流飽和値により前
記パワートランジスタのベースに供給される電流の一部
を同期駆動回路に分岐させてパワートランジスタのベー
ス電流を制御するように構成したので、直流高電圧の出
力電圧値の大きさを、PWM信号のデューティ比を可変
させることにより容易に設定することが可能となる。
【0028】請求項3記載の直流高電圧電源の駆動回路
によれば、昇圧トランスのベース巻線に発生する起電力
を、前記ベース巻線に接続した抵抗を介してパワートラ
ンジスタのベースに正帰還させて前記パワートランジス
タを駆動制御するように、昇圧トランスの出力巻線に発
生する出力電圧波形にスパイク電圧やリンギング電圧が
発生するのを防ぐことができるため、その結果、前記ス
パイク電圧やリンギング電圧と昇圧トランスTへの供給
電圧の干渉を阻止することが可能となり、かつ、入力巻
線に流れる電流が過大となる問題も解消でき、この結
果、制御対象物である負荷の制御を良好に行うことが可
能となる。その上、前記スパイク電圧等を除去するため
のスナバ回路も不要となる等、駆動回路の性能の向上お
よび小形化を容易に達成することができる。
【0029】また、請求項3記載の直流高電圧電源の駆
動回路によれば、パワートランジスタがオフ動作を開始
し、昇圧トランスのベース巻線に負の起電力が発生した
際に、前記ベース巻線に発生した負の起電力により、前
記パワートランジスタのベース・エミッタ間の蓄積電荷
を急速に放電させることができるため、パワートランジ
スタのオフ動作時間を短時間とすることが可能となり、
直流高電圧の出力電圧値の大きさを下げることなく前記
パワートランジスタにおける電力損失(発熱)を減少さ
せることができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を複写機用の直流高電圧電源の
駆動回路に実施した例について説明する。なお、従来の
直流高電圧電源の駆動回路と同一構造をなす部分につい
ては、同一記号を付して説明する。図1において、6は
昇圧トランスTの入力巻線Tに直列に挿入され、前記
昇圧トランスTに電力を供給する直流電源を示し、13
は前記直流電源6に並列に接続した抵抗r,rおよ
びコンデンサCと、図3に示すパルス幅変調回路7の
出力端に一方端を接続した抵抗rと、その抵抗r
一方端を接続して他方端を直流電源6の負極側に接続し
た抵抗rと、前記抵抗r,rの接続点にベース
を、また、前記抵抗r,rの接続点にコレクタを、
さらに、直流電源6の負極側にエミッタをそれぞれ接続
したトランジスタ14とによって構成した制御回路であ
る。
【0031】15は前記制御回路13の抵抗rとコン
デンサCとの接続点にベースを接続し、後述する同期
駆動部の抵抗rの一方端にコレクタを接続した接合形
トランジスタ16と、前記接合形トランジスタ16のエ
ミッタにベースを接続して直流電源6の負極側にエミッ
タを接続した接合形トランジスタ17とによって構成し
た電流制御部である。
【0032】18は前記電流制御部15の一方形成する
接合形トランジスタ17のコレクタにベースを、昇圧ト
ランスTの入力巻線Tにコレクタを、また、直流電源
6の負極側にエミッタをそれぞれ接続して、前記直流電
源6より入力巻線Tに印加される電圧をオン/オフす
るパワートランジスタを示し、rは前記パワートラン
ジスタ18のベースに一方端を接続し、他方端を直流電
源6の正極側に接続して、前記パワートランジスタ18
のベースに直流電源6からの電力を供給するために挿設
された抵抗である。
【0033】さらに、19はパワートランジスタ18の
ベースに一方端を接続し、他方端を昇圧トランスTのベ
ース巻線Tに接続した抵抗rと、一方端を前記抵抗
とベース巻線Tとの接続点に接続し、他方端はア
ノードを直流電源6の負極側に接続した整流器Dのカ
ソードに接続したコンデンサCと、アノードを前記整
流器DとコンデンサCとの接続点に接続し、カソー
ドを前記電流制御部15の他方を形成する接合形トラン
ジスタ16のコレクタと接続する抵抗rに接続した整
流器Dと、さらに、前記昇圧トランスTのベース巻線
と前記電流制御部15によってした構成される同期
駆動部である。
【0034】また、図1に示す20は、昇圧トランスT
の出力側に接続され、前記昇圧トランスTの出力電圧・
電流を平滑するコンデンサC,Cと整流器D,D
および抵抗r10とからなる倍電圧方式の高電圧整流
平滑回路であり、Rは前記高電圧整流平滑回路19の出
力電圧により駆動制御される制御対象物、例えば、複写
機の像形成部を構成する現像器等の負荷である。
【0035】つづいて、図1に示す直流高電圧電源の駆
動回路の動作について説明する。まず、図3に示すパル
ス幅変調回路7から所定のデューティ比に調節された
“H”および“L”の電圧値を有するPWM信号が、図
1に示す制御回路13のトランジスタ14のベースに入
力されると、トランジスタ14は前記PWM信号が
“H”の時オンし、“L”の時オフする。トランジスタ
14がオンすると、そのコレクタにはコレクタ電流I
C1が流れ、この時、前記抵抗rとrの接続点xの
電位は0[V]に非常に近い値となるため、抵抗r
コンデンサCの直列回路の両端電圧も非常に小さくな
り、その結果、前記コンデンサCに蓄えられる電荷は
少なくなる。
【0036】また、トランジスタ14のベースに入力さ
れるPWM信号が“L”の時には、前記トランジスタ1
4はオフされるため、前記トランジスタ14のコレクタ
には電流が流れず、前記抵抗rと抵抗rの接続点x
の電位は0[V]に比して高い値、具体的には、抵抗r
に比して抵抗rの抵抗値が十分大きく設定されてい
る場合には直流電源6の電圧値と同一の電圧値となり、
その結果、前記抵抗rとコンデンサCの直列回路の
両端電圧も上昇するため、抵抗rを流れる電流が増大
し、その結果、コンデンサCに蓄えられる電荷の量も
大きくなる。つまり、パルス幅変調回路7からトランジ
スタ14のベースに入力されるPWM信号の電圧波形が
図4の(a)に示す波形から、同図(c)に示す波形の
ようにオフ時間(t−t)が長くなるにしたがっ
て、制御回路13のコンデンサCに蓄えられた電荷の
量も、図4の(b)に示す少量のものから同図(d)に
示すように増加していく。
【0037】そして、コンデンサCに蓄えられた電荷
量はそのまま電流制御部15を構成する接合形トランジ
スタ16のベース電流IB2となり、昇圧トランスTの
ベース巻線Tに起電力が発生することにより流れる接
合形トランジスタ16のコレクタ電流IC2の最大値
(飽和値)を制御する。前記接合形トランジスタ16に
コレクタ電流IC2が流れると、接合形トランジスタ1
7のベースには、接合形トランジスタ16のベース電流
B2とコレクタ電流IC2を加算した値の電流IB3
が印可され、この電流IB3により接合形トランジスタ
17のコレクタ電流IC3の最大値(飽和値)が制御さ
れる。
【0038】つまり、外部より与えられるPWM信号の
デューティ比により制御回路13のコンデンサCに蓄
えられる電荷の量が決定され、このコンデンサCに蓄
えられる電荷量で電流制御部15の接合形トランジスタ
17のコレクタ電流IC3の最大値を制御するように構
成したので、前記接合形トランジスタ17のコレクタ電
流1C3の最大値(飽和値)は、PWM信号のデューテ
ィ比を可変させることにより調節することが可能とな
る。
【0039】ここで、パワートランジスタ18の初期動
作について説明する。初期時においては、昇圧トランス
Tには電流は流れていないので、昇圧トランスTのベー
ス巻線Tには起電力が発生しておらず、したがって、
パワートランジスタ18は直流電源6から抵抗rを介
してベースに供給される電流I’によってオン動作を
開始する。このパワートランジスタ18のオン動作によ
り昇圧トランスTの入力巻線Tには、図5の(a)で
示す(イ)のように徐々に直流電源6より入力巻線T
に流れる電流Iが増加していき、それにより昇圧トラ
ンスTのベース巻線Tには起電力が発生する。
【0040】この起電力により前記ベース巻線T
は、図1において点線で示す矢印方向に電流Iが流れ、
この電流Iは抵抗rを介してパワートランジスタ18
のベースに供給される。また、このベース巻線Tの起
電力により電流制御部15を構成する接合形トランジス
タ16のコレクタには、前記ベース巻線Tより図1に
おいて一点鎖線で示すように、整流器Dから整流器D
および抵抗rを介して、前記接合形トランジスタ1
6のベース電流IB2によって制限された飽和値のコレ
クタ電流IC2が流れる。
【0041】この結果、接合形トランジスタ16は、前
述したように接合形トランジスタ17のベースにベース
電流IB3を供給して接合形トランジスタ17のコレク
タ電流IC3の最大値(飽和値)を制限する。その結
果、ベース巻線Tに発生した起電力によって前記ベー
ス巻線Tから抵抗rを介してパワートランジスタ1
8のベースに供給される図1において点線で示した電流
Iの一部、つまり電流制御部15を構成する接合形トラ
ンジスタ17のコレクタ電流IC3分が、前記接合形ト
ランジスタ17のコレクタ・エミッタ間を使用してバイ
パス放電されることとなる。
【0042】したがって、前記パワートランジスタ18
のベースには、ベース巻線Tより抵抗rを介して流
れる電流Iから接合形トランジスタ17のコレクタ電流
C3を除いた値の電流と、直流電源6から抵抗r
介して流れる電流I’を加算しただけの電流I(=
1−IC3+I’)が供給されるので、外部からのP
WM信号のデューティ比を可変することにより制限され
る接合形トランジスタ17のコレクタ電流IC3の値が
増加するにつれて、パワートランジスタ18のベース電
流Iは減少し、それに伴い、前記パワートランジスタ
18のコレクタ電流Iの最大値(飽和値)も減少する
こととなる。
【0043】このことは、PWM信号の電圧波形が図4
の()に示す波形から、同図(a)に示す波形のよう
にオン時間tが長くなるにしたがって、昇圧トランス
Tの入力巻線Tに流れる電流Iの値が大きくなるこ
とをあらわしている。つまり、外部よりのPWM信号の
デューティ比のオン時間を可変させることにより、パワ
ートランジスタ18のコレクタ電流Iの最大値をリニ
アに変化させることが可能となることを意味している。
【0044】そしてパワートランジスタ18のベースに
ベース電流Iが供給されると、前記パワートランジス
タ18は良好なオン状態となり、パワートランジスタ1
8のコレクタには前述した如く、パワートランジスタ1
8のベース電流Iによって最大値が制限されたコレク
タ電流Iが昇圧トランスTの入力巻線Tのインダク
タンスおよび負荷Rにより定まる傾きで、図5の(a)
に記載した(ロ)で示すように増加していく。この時、
パワートランジスタ18のコレクタ・エミッタ間電圧V
CEは、図5の(b)で示す(ハ)のように0[V]付
近まで下降し、また、入力巻線Tの両端電圧は図5の
)で示す(ニ)のように一定値を維持する。
【0045】ここで、前記パワートランジスタ18のベ
ース電流Iは、前記PWM信号のデューティ比に対し
てリニアに制御されているため、やがてパワートランジ
スタ18は飽和動作領域に入り、前記パワートランジス
タ18のコレクタ電流Iは増加しなくなる。即ち、I
=I×hfe(hfe:パワートランジスタの電流
増幅率)になると、コレクタ電流Iは変化しなくな
る。
【0046】すると、入力巻線Tに流れる電流I
より励磁されるベース巻線Tの電圧値は、図5の
(d)で示す(ホ)のように急下降し、それに伴って前
記ベース巻線Tに流れる電流Iが減少するため、パワ
ートランジスタ18のベース電流Iも減少していく。
その結果、当然パワートランジスタ18のコレクタ電流
の飽和値も減少し、前記パワートランジスタ18の
コレクタ電流は図5の(a)で示す(ヘ)のように0に
近づいていき、入力巻線Tの両端電圧を図5の(
で示す(ト)のように下降させる。
【0047】この結果、さらにベース巻線Tの両端電
圧が急速に下降していき、パワートランジスタ18のコ
レクタ電流Iが減少して、以後前記動作を繰り返すこ
とにより、ついには、前記ベース巻線Tの両端電圧は
負の値をとるようになる。そして前記ベース巻線T
は、図1において点線で示した矢印方向とは逆方向に電
流Iが流れ、この逆方向に流れる電流Iと接合形トラン
ジスタ17のコレクタ電流IC3を加算した電流値が、
直流電源6より抵抗rを介してパワートランジスタ1
8のベースに入力される電流1’よりも大きくなる
と、前記パワートランジスタ18のベース電流Iがゼ
ロとなり、パワートランジスタ18は急速にオフ状態と
なる。
【0048】つまり、前記パワートランジスタ18のオ
フタイミングは昇圧トランスTの入力巻線Tに流れる
電流Iの値が、パワートランジスタ18のコレクタ電
流飽和値に達した時点で開始され、ベース巻線Tに発
生する起電力により生ずる電流Iと、接合形トランジス
タ17のコレクタ電流IC3と、直流電源6から抵抗r
を介して流れる電流I’の間の関係が−I+IC3
≧I’となった時点で急速にオフ状態に至る。但し、
ここで電流I,IC3,I’の正負の符号は、図1に
おいてそれぞれ矢印で示した方向を正とする。
【0049】このパワートランジスタ18のオフ動作
は、前記パワートランジスタ18のベース・エミッタ間
に蓄積された電荷を、昇圧トランスTのベース巻線T
に発生する負の起電力と、接合形トランジスタ17のコ
レクタ・エミッタ間電圧の併用により、前記接合形トラ
ンジスタ17のコレクタ・エミッタ間を使用してバイパ
ス放電することができるため、前記パワートランジスタ
18のオフ動作を短時間で行うことができる。
【0050】このパワートランジスタ18のオフ動作時
間の短縮は、前記パワートランジスタ18のコレクタ・
エミッタ間電圧VCEとコレクタ電流Iとの関係を示
した図6の波形図において、コレクタ・エミッタ間電圧
CE波形の立ち上がりの傾きを大きくすることとな
り、図6の斜線で示すパワートランジスタ18の電力損
失(発熱)α,βのうち、βで示す電力損失を減少させ
る。これは、パワートランジスタ18の最大コレクタ損
失が制限されている場合に、前記パワートランジスタ1
8のコレクタ電流Iの飽和値を減少させることによっ
て電力損失を減少させる場合に比較して、出力電力を減
少させることがないため消費電力が大きな負荷Rに対し
ての制御も可能としつつ、パワートランジスタ18の電
力損失を減少させることができる有効な手段となる。
【0051】そして、前記オフ状態は、オフ直前に昇圧
トランスTの自己インダクタンスLに蓄積された電磁エ
ネルギー(LI/2)(I:入力巻線Tに流れる電
流Iの実効電流)の放電に伴い、昇圧トランスTのベ
ース巻線Tに発生している負の起電力が減少した結
果、直流電源6より抵抗rを介して前記パワートラン
ジスタ18のベースに供給される電流I’が、前記昇
圧トランスTのベース巻線Tの負の起電力により発生
する図1において点線で示した矢印方向とは逆方向に流
れる電流Iと接合形トランジスタ17のコレクタ電流I
C3を加算した電流値より大きくなった時点、即ち、ベ
ース巻線Tに発生する起電力により生ずる電流Iと、
接合形トランジスタ17のコレクタ電流IC3と、直流
電源6から抵抗rを介して流れる電流I’の間の関
係が−I+IC3<I’となって、パワートランジス
タ18のベースに正極性のベース電流Iが流れ始める
まで持続される。但し、ここで電流I,IC3,I
の正負の符号は、図1においてそれぞれ矢印で示した方
向を正とする。
【0052】そして、前記パワートランジスタ18に正
極性のベース電流Iが流れ始めると、前述した初期時
におけるパワートランジスタ18のオン状態と同一の状
態となり、以下パワートランジスタ18はオン/オフ動
作を繰り返し、自励発振動作を行う。このパワートラン
ジスタ18の自励発振動作に伴い、前記昇圧トランスT
の入力巻線TにPWM信号のデューティ比に対しリニ
アの関係にある最大値を有する電流Iが流れると、出
力巻線Tには所定の巻数比に従って昇圧された電圧値
が誘起され、この出力電圧が高電圧整流平滑回路20に
よって電流平滑されることにより、制御対象物である複
写機の現像器等の負荷Rが制御される。
【0053】したがって、本発明の直流高電圧電源の駆
動回路は、ベース巻線に発生する起電力をパワートラン
ジスタのベースに正帰還して前記パワートランジスタの
オン/オフタイミングを決定する自励発振回路とし、ま
た、直流高電圧電源の出力電圧値は、外部からのPWM
信号のデューティ比によって前記ベース巻線からパワー
トランジスタのベースに正帰還する電流の一部を分岐さ
せて、前記パワートランジスタのベース電流を制御する
よう構成したので、直流高電圧電源の出力電圧値は前記
パワートランジスタにおける電力損失を軽減しつつ、外
部よりのPWM信号のデューティ比に対してリニアに追
従させることを可能とした。
【0054】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成した
ので次に示すような効果を奏する。請求項1記載の直流
高電圧電源の駆動回路によれば、制御回路,電流制御
部,パワートランジスタを使用して、外部より与えられ
る駆動信号(PWM信号)のデューティ比に応じた電圧
を昇圧トランスの入力巻線に印加し、かつ、同期駆動回
路によりパワートランジスタのオン/オフタイミング
を、昇圧トランスおよび高電圧整流平滑回路よりなる昇
圧回路の共振周波数と一致させるようにしたので、直流
高電圧の出力電圧を前記PWM信号のデューティ比に対
してリニアに可変することができ、安定した出力が可能
なPWM信号のデューティ比の可変範囲を拡大すること
が可能となる。
【0055】請求項2記載の直流高電圧電源の駆動回路
によれば、PWM信号のデューティ比により、前記電流
制御部の電流飽和値を制御してこの電流飽和値により前
記パワートランジスタのベースに供給される電流の一部
を同期駆動回路に分岐させてパワートランジスタのベー
ス電流を制御するように構成したので、直流高電圧の出
力電圧値の大きさを、PWM信号のデューティ比を可変
させることにより容易に設定することが可能となる。
【0056】請求項3記載の直流高電圧電源の駆動回路
によれば、昇圧トランスのベース巻線に発生する起電力
を、前記ベース巻線に接続した抵抗を介してパワートラ
ンジスタのベースに正帰還させて前記パワートランジス
タを駆動制御するように、昇圧トランスの出力巻線に発
生する出力電圧波形にスパイク電圧やリンギング電圧が
発生するのを防ぐことができるため、その結果、前記ス
パイク電圧やリンギング電圧と昇圧トランスTへの供給
電圧の干渉を阻止することが可能となり、かつ、入力巻
線に流れる電流が過大となる問題も解消でき、この結
果、制御対象物である負荷の制御を良好に行うことが可
能となる。その上、前記スパイク電圧等を除去するため
のスナバ回路も不要となる等、駆動回路の性能の向上お
よび小形化を容易に達成することができる。
【0057】また、請求項3記載の直流高電圧電源の駆
動回路によれば、パワートランジスタがオフ動作を開始
し、昇圧トランスのベース巻線に負の起電力が発生した
際に、前記ベース巻線に発生した負の起電力により、前
記パワートランジスタのベース・エミッタ間の蓄積電荷
を急速に放電させることができるため、パワートランジ
スタのオフ動作時間を短時間とすることが可能となり、
直流高電圧の出力電圧値の大きさを下げることなく前記
パワートランジスタにおける電力損失(発熱)を減少さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直流高電圧電源の駆動回路の実施例を
示す回路構成図である。
【図2】複写機の像形成部を概略的に示す構成図であ
る。
【図3】パルス幅変調回路を示す図である。
【図4】PWM信号のオン/オフタイミングとコンデン
サに蓄えられる電荷量との関係を示す波形図である。
【図5】パワートランジスタのコレクタ電流とコレクタ
・エミッタ間電圧と入力巻線Tの両端電圧およびベー
ス巻線Tの両端電圧の波形対照図である。
【図6】パワートランジスタの電力損失量を示した図で
ある。
【図7】従来の直流高電圧電源の駆動回路の実施例を示
す回路構成図である。
【符号の説明】
6 直流電源 7 パルス幅変調回路 8,18 パワートランジスタ 9,20 高電圧整流平滑回路 13 制御回路 16,17 接合形トランジスタ 19 同期駆動部 T 昇圧トランス R 負荷
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直流高電圧電源の駆動回路の実施例を
示す回路構成図である。
【図2】複写機の像形成部を概略的に示す構成図であ
る。
【図3】パルス幅変調回路を示す図である。
【図4】PWM信号のオン/オフタイミングとコンデン
サに蓄えられる電荷量との関係を示す波形図である。
【図5】パワートランジスタのコレクタ電流とコレクタ
・エミッタ間電圧と入力巻線Tの両端電圧およびベー
ス巻線Tの両端電圧の波形対照図である。
【図6】パワートランジスタの電力損失量を示した図で
ある。
【図7】従来の直流高電圧電源の駆動回路の実施例を示
す回路構成図である。
【図8】従来の直流高電圧電源の駆動回路における昇圧
トランスの出力電圧波形図である。
【符号の説明】 6 直流電源 7 パルス幅変調回路 8,18 パワートランジスタ 9,20 高電圧整流平滑回路 13 制御回路 16,17 接合形トランジスタ 19 同期駆動部 T 昇圧トランス R 負荷

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源により駆動され、その出力から
    直流高電圧を出力する昇圧方式のスイッチング直流高電
    圧電源の駆動回路において、入力巻線と出力巻線及びベ
    ース巻線を有し、その出力巻線から交流高電圧を出力す
    る昇圧トランスと、前記出力巻線に接続された整流器及
    びコンデンサより成る高電圧整流平滑回路と、前記入力
    巻線への印加電圧をオン/オフするパワートランジスタ
    と、一対の接合形トランジスタからなる電流制御部及び
    この電流制御部と前記パワートランジスタと昇圧トラン
    スのベース巻線との間に挿設した抵抗群とを具備して前
    記昇圧トランスおよび高電圧整流平滑回路よりなる昇圧
    回路の共振周波数とパワートランジスタのオン/オフタ
    イミングを一致させるように構成した同期駆動回路と、
    さらに、抵抗とコンデンサにて形成した1次ローパスフ
    ィルタによるシリアルDA変換回路によって生成したP
    WM信号のデューティ比に応じたアナログ信号電流に応
    動するトランジスタを具備して前記電流制御部を制御す
    る制御回路とを備え、前記制御回路は外部より与えられ
    るPWM信号のデューティ比に応じて、前記電流制御部
    の電流飽和値をリニアに可変して、前記直流高電圧の出
    力電圧をリニアに変化せしめるよう構成したことを特徴
    とする直流高電圧電源の駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記パワートランジスタは、制御回路か
    らの出力にて前記電流制御部の電流飽和値を制御させ、
    この電流飽和値により前記パワートランジスタのベース
    に供給される電流の一部を同期駆動回路に分岐させてパ
    ワートランジスタのベース電流を制御するように構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の直流高電圧電源の駆
    動回路。
  3. 【請求項3】 前記昇圧回路の共振周波数とパワートラ
    ンジスタのオン/オフタイミングを一致させる同期駆動
    回路は、昇圧トランスのベース巻線に発生する起電力
    を、前記ベース巻線に接続した抵抗を介してパワートラ
    ンジスタのベースに正帰還するように構成した自励発振
    回路とすることを特徴とする請求項1または2記載の直
    流高圧電源の駆動回路。
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