JP2007110803A - スイッチング電源制御用半導体装置およびスイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源制御用半導体装置およびスイッチング電源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】軽負荷時に高周波数動作することを抑制してスイッチングロスを低減し、電源効率を改善して消費電力を削減する。
【解決手段】外部抵抗と接続の外部信号入力端子42を備え、入力電圧VINを抵抗器120,121で分割して可変信号生成回路43に入力し、出力の第1の可変信号45を受けた過電流保護基準電圧源31でドレイン電流検出回路32の出力電圧と比較する基準電圧の上限を可変し、また出力の第2の可変信号44を受けた遅延回路27は遅延時間を可変する。軽負荷時に間欠制御を行ってスイッチング素子1のスイッチングロスを抑えて電源効率を改善し、さらにドレイン電流検出信号に対して、遅延回路27により一定の遅延時間を与え、トランス103の三次巻線103cからの信号に基づくスイッチングオン制御を制限して、スイッチング素子1の動作を停止しタイミングを遅らせる。軽負荷時の動作を制御し、コストパフォーマンスを向上させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源の出力電圧をスイッチング動作により制御するスイッチング電源制御用半導体装置およびスイッチング電源装置に関するものである。
従来から、家電製品等の一般家庭用機器には、その電源装置として、消費電力の低減化による電力効率の向上等を図る目的から、半導体(トランジスタなどのスイッチング素子)によるスイッチング動作を利用して出力電圧を制御(安定化など)するスイッチング電源制御用半導体装置を有するスイッチング電源装置が広く用いられている。
特に近年では、地球温暖化防止対策の見地から、家電製品等の機器においては、それらの動作待機(スタンバイ)時における消費電力削減が注目され、スタンバイ時における消費電力がより低いスイッチング電源装置が強く要求されている。
この要求に応えるため、例えば、機器の通常動作状態(通常モード)における定格負荷時に電源供給するため、1つの主電源用スイッチング電源装置(コンバータ)で、機器の待機動作状態(待機モード)のスタンバイ時におけるスイッチング素子の電流損失を低減して軽負荷時における消費電力を削減し、待機モードを含む広範囲な負荷領域で、十分に高い電力効率を容易に得ることができる電源システム等が開発されつつある。この場合、このスイッチング電源装置としては、電源の効率およびノイズの面から部分共振型が多く用いられてきた(特許文献1参照)。
しかし前記のようなスイッチング電源制御用半導体装置では、電源の待機時の省電力化という要望を実現できるようになってきているが、全世界での様々な入力電圧に対し、低入力電圧時と高入力電圧時とで電源の最大出力が同じではなく、入力電圧によって電源設計を変更したり、高入力電圧時に電源の各部品にかかるストレスが大きくなることを見越した部品選定をしたりする必要があり、コストアップにつながるといった問題がある。
また、全世界での商用電源電圧は、地域により電圧の変動も様々であり、極端な低入力電圧状態および極端な高入力電圧状態も考えられる。極端な低入力電圧状態において、ある一定電圧以上で電源が起動するようにしたり、ある一定電圧以下になったときに電源を停止させたりする場合や、極端な高入力電圧状態において、スイッチング素子の耐圧以上の電圧に跳ね上がることによるスイッチング素子の耐圧破壊を防止したい場合に、入力電圧を検出し保護をかける回路を別途構成する必要があり、外付け部品が増加するといった課題もある。
図14は従来のスイッチング電源装置の一構成例を示す回路図である。このスイッチング電源装置は、図14に示すように、商用の交流電源が、ダイオードブリッジなどの整流器101により整流されて入力コンデンサ102にて平滑化されることにより、直流の入力電圧VINとしてトランス103の一次巻線103aを介してスイッチング素子1に印加する。スイッチング素子1のスイッチング動作により、トランス103の二次巻線103bに発生した交流電流を整流器104およびコンデンサ105により整流平滑して得られた直流の出力電圧Voを制御して、負荷109に電力供給する。
また、スイッチング電源装置は、トランス103の三次巻線103cに発生した交流電圧から、スイッチング素子1のスイッチング動作により発生するトランス103のリセット状態を検出して、そのリセット状態を示すトランスリセット検出信号を出力するトランスリセット検出回路11と、トランス103の二次巻線103bに発生した出力電圧Voの変化を基にして出力電圧検出回路106およびフォトトランジスタ110を通じて得られた制御電流の変化を、その電流値に対応した電圧値に変換するI−V変換器19と、I−V変換器19からの出力電圧VEAOの変化に基づいて、負荷109への電力供給の大きさを示す負荷状態として軽負荷時を検出した場合に、スイッチング素子1による間欠スイッチング動作を制御するための制御信号を出力する軽負荷時検出回路22とを有しており、これらによって、スイッチング素子1の制御電極(ゲート電極)を駆動する制御回路の一部を構成している。
そして、軽負荷時検出回路22は、I−V変換器19からの出力電圧VEAOが軽負荷時を検出するための軽負荷時検出下限電圧VR1よりも小さくなったときに、スイッチング素子1のスイッチング動作を停止し、I−V変換器19からの出力電圧VEAOが軽負荷時を検出するための軽負荷時検出上限電圧VR2よりも大きくなったときに、スイッチング素子1のスイッチング動作を再開するように、間欠スイッチング動作を制御するための制御信号を出力する。
また、トランスリセット検出回路11からのトランスリセット検出信号および軽負荷時検出回路22からの制御信号に基づいて、スイッチング素子1の制御電極(ゲート電極)を駆動し、軽負荷時の間欠スイッチング動作を制御するように構成されている。
以上のように構成されたスイッチング電源装置の概略動作を説明する。ここでは、軽負荷を検出した場合に、スイッチング素子による間欠スイッチング動作を行うスイッチング電源制御用半導体装置の動作を説明する。
図14において、内部回路が基準電圧まで上昇すると制御回路が起動し、その後、スイッチング素子入力端子36とスイッチング素子出力端子37の間に接続されたコンデンサ118により入力端子36の電圧が上昇し起動電圧になると、パワーMOSFET等のスイッチング素子1がターンオンしてオン状態となり、そのドレイン電流が、トランス103の二次巻線103bに接続された出力電圧検出回路106からフォトトランジスタ110へのフォトカプラ電流によるフィードバック電流で決定される過電流検出レベルに達すると、スイッチング素子1はターンオフしてオフ状態になる。スイッチング素子1がオフすると、そのドレイン電圧は、トランス103のインダクタンスとスイッチング素子1のドレイン−ソース間容量およびコンデンサ118の容量との共振により、リンギング動作を行う。
このようにして、一端スイッチング電源制御用半導体装置が起動すると、次のオン信号はトランス103の三次巻線(バイアス巻線)103cにより検出されるが、制御回路内部で三次巻線電圧(トランスリセット検出信号)が設定値以下になると、オン信号を出力する。また、トランスリセット(三次巻線)検出端子39には抵抗器116とコンデンサ117を接続し、スイッチング素子1のドレイン電圧のボトムでスイッチング素子1がオンするようなタイミングが得られるように、抵抗器116とコンデンサ117の各値による時定数が調整されている。
以上の動作を繰り返し、所望の出力電圧Voを得るようにしているが、軽負荷時の電源効率を改善するため、フィードバック電流がある一定値以上流れるとスイッチング素子1によるスイッチング動作を停止し、フィードバック電流がある一定値以下になるとスイッチング素子1によるスイッチング動作を再開するといった間欠発振制御(間欠スイッチング動作)を行うことにより、軽負荷時の電源効率を改善し消費電力を削減している。
また、スイッチング素子1によるスイッチング動作の制御方法としては、擬似共振型のリンギングチョークコンバータ(RCC)制御であり、擬似共振型制御の基本は自励であるので、負荷が軽くなればなるほど発振周波数は高くなる。そのため、さらに遅延回路27がスイッチングオフ時のドレイン電流検出信号を受けた後に、そのドレイン電流検出信号に対して、遅延回路27によりある一定の遅延時間を与えることにより、その遅延時間に対応するブランキング時間内には、トランス103の三次巻線103cからの信号に基づいてトランスリセットパルス発生回路25で得られたトランスリセットパルスによるスイッチングオン制御を受け付けないようにして、スイッチング素子1へオン信号を与えないようにし、スイッチング素子1のスイッチング動作を停止してスイッチングオンのタイミングを遅らせるように構成する。
これにより、軽負荷時に発振周波数が高くならないようにし、スイッチング動作に伴うスイッチングロスの増加を抑え、周波数が一定以上高くならないように制限することで軽負荷時の電源効率をさらに改善し消費電力を削減している。
また、擬似共振型の制御であるため、スイッチング素子オン時のスイッチングロスが低減できるとともに、低ノイズが実現できるため、低ノイズ,高効率および高出力が要求される市場に適している。また、軽負荷時には間欠発振制御による間欠スイッチング動作となるため、一般的にRCCで問題となる軽負荷時のスイッチング周波数の上昇は抑えられ、軽負荷時のスイッチングロスについてはある程度低減している。
特開2002−315330号公報
しかしながら、このような構成のスイッチング電源装置は、図14に示すスイッチング素子1に流れる最大電流は過電流保護基準電圧源31により規定され、スイッチング電源制御用半導体装置41により固定された値となっている。ただし、各回路の反応遅れ時間、スイッチング素子1のスイッチング時間等により、一定の遅れ時間を有し、実際にスイッチング素子1に流れる最大電流は内部回路で規定された過電流保護レベルよりも若干大きな値となる。そして、過電流保護遅れ時間を有するために、高入力電圧時は、低入力電圧時に比べて、スイッチング素子1に流れる最大ドレイン電流が大きくなる。
また、単位スイッチング動作あたりの入力電力PINは、スイッチング素子1への最大電流をIPEAKとすると、入力電圧VINに対して(数1)
Figure 2007110803
となり、高入力電圧時には、仮に低入力電圧時と同じ最大電流IPEAKとなるようにした場合にも入力電力PINが大きくなり、出力電力POが同一の負荷条件においてはより軽負荷状態となるため、擬似共振型制御では発振周波数が高くなってしまう。そのため、高入力電圧時に電源としての最大出力電力が大きくなるという課題がある。
本発明は、前記従来技術の問題を解決することに指向するものであり、軽負荷時に高周波数動作となることを抑制してスイッチングロスを低減し、また軽負荷時の電源効率を改善し、軽負荷時の消費電力を削減することともに、軽負荷時から重負荷時までの全負荷領域で高効率化および低ノイズ化を実現して、また入力電圧に依存せず最大出力電力を一定レベルに保つことができるスイッチング電源制御用半導体装置およびスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載したスイッチング電源制御用半導体装置は、直流の入力電圧をトランスの一次巻線を介してスイッチング素子に印加し、スイッチング素子のスイッチング動作により、トランスの二次巻線に発生した交流電流を整流平滑して得られた直流電圧を制御して負荷に電力供給するため、スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路を有するスイッチング電源制御用半導体装置であって、制御回路に、スイッチング素子を流れる電流を検出するドレイン電流検出回路と、トランスの三次巻線に発生した交流電圧から、スイッチング素子のスイッチング動作により発生するトランスのリセット状態を検出して、リセット状態を示すトランスリセット検出信号を出力するトランスリセット検出回路と、ドレイン電流検出回路の出力信号に対して所定の遅延時間を与える遅延回路と、トランスの二次巻線に発生した交流電流に基づく直流電圧の変化を示す制御電流の電流値を電圧値に変換するI−V変換器と、I−V変換器の出力信号とドレイン電流検出回路の出力信号を比較するドレイン電流検出用比較器と、ドレイン電流検出用比較器の基準電圧となるI−V変換器の出力信号の上限を決める過電流保護基準電圧源と、外部接続端子からの入力信号を受けて、出力として過電流保護基準電圧源の入力に外部可変信号を供給する可変信号生成回路とを備え、トランスリセット検出回路のトランスリセット検出信号およびドレイン電流検出回路の出力信号に基づいたスイッチング動作の制御において、過電流保護基準電圧源が外部可変信号を受けて、ドレイン電流検出回路の出力信号と比較する基準電圧の上限となる過電流保護レベルを可変し、遅延回路から所定時間遅延したドレイン電流検出信号を出力するまで、トランスリセット検出回路のトランスリセット検出信号をマスクして、スイッチング動作を停止するようにスイッチング素子の制御電極を駆動することを特徴とする。
また、請求項2に記載したスイッチング電源制御用半導体装置は、直流の入力電圧をトランスの一次巻線を介してスイッチング素子に印加し、スイッチング素子のスイッチング動作により、トランスの二次巻線に発生した交流電流を整流平滑して得られた直流電圧を制御して負荷に電力供給するため、スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路を有するスイッチング電源制御用半導体装置であって、制御回路に、スイッチング素子を流れる電流を検出するドレイン電流検出回路と、トランスの三次巻線に発生した交流電圧から、スイッチング素子のスイッチング動作により発生するトランスのリセット状態を検出して、リセット状態を示すトランスリセット検出信号を出力するトランスリセット検出回路と、ドレイン電流検出回路の出力信号に対して所定の遅延時間を与える遅延回路と、トランスの二次巻線に発生した交流電流に基づく直流電圧の変化を示す制御電流の電流値を電圧値に変換するI−V変換器と、I−V変換器の出力信号とドレイン電流検出回路の出力信号とを比較するドレイン電流検出用比較器と、ドレイン電流検出用比較器の基準電圧となるI−V変換器の出力信号の上限を決める過電流保護基準電圧源と、外部接続端子からの入力信号を受けて、出力として過電流保護基準電圧源および遅延回路の入力に外部可変信号を供給する可変信号生成回路とを備え、トランスリセット検出回路のトランスリセット検出信号およびドレイン電流検出回路の出力信号に基づいた前記スイッチング動作の制御において、過電流保護基準電圧源および遅延回路が外部可変信号を受けて、ドレイン電流検出回路の出力信号と比較する基準電圧の上限となる過電流保護レベルおよび遅延時間を可変し、遅延回路から所定時間遅延したドレイン電流検出信号を出力するまで、トランスリセット検出回路のトランスリセット検出信号をマスクして、スイッチング素子のスイッチング動作を停止するように制御電極を駆動することを特徴とする。
また、請求項3,4に記載したスイッチング電源制御用半導体装置は、請求項1または2のスイッチング電源制御用半導体装置において、外部接続端子からの入力信号が設定値以下である場合、スイッチング素子のスイッチング動作を停止させること、または、外部接続端子からの入力信号が設定値以上である場合、スイッチング素子のスイッチング動作を停止させることを特徴とする。
また、請求項5に記載したスイッチング電源制御用半導体装置は、請求項1〜4のスイッチング電源制御用半導体装置において、制御回路とスイッチング素子を同一基板上に集積化した半導体基板に、入力電圧をトランスの一次巻線を介してスイッチング素子に印加するためのスイッチング素子入力端子と、スイッチング素子のスイッチング動作により得られたスイッチング電流を出力するためのスイッチング素子出力端子と、スイッチング素子のスイッチング動作によりトランスの三次巻線に発生した電流に基づく直流電圧を供給するための電源入力端子と、スイッチング素子の間欠スイッチング動作を制御する制御信号を入力するための制御信号入力端子と、トランスリセット検出回路にトランスリセット検出信号を入力するためのトランスリセット検出端子と、過電流保護基準電圧源および遅延回路に外部可変信号を供給する可変信号生成回路の外部信号を入力するための外部信号入力端子とを備えたことを特徴とする。
また、請求項6に記載したスイッチング電源装置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のスイッチング電源制御用半導体装置を用いて、直流の入力電圧をトランスの一次巻線を介してスイッチング素子に印加し、スイッチング素子のスイッチング動作を行うことにより、トランスの二次巻線に発生した交流電流を整流平滑して得られた直流電圧を制御して、負荷に電力供給することを特徴とする。
前記構成によれば、外部信号入力端子の入力信号を調整することにより、スイッチング素子の過電流保護検出レベルと、トランスリセット検出回路のトランスリセット検出信号をマスクする遅延時間を入力電圧に応じて補正できる。
本発明によれば、外部信号入力端子の入力信号を調整することで、スイッチング素子の過電流保護検出レベルおよびトランスリセット検出回路のトランスリセット検出信号をマスクする遅延時間を入力電圧に応じて補正ができ、入力電圧に依存せず最大出力電力を同等レベルにすること、使用部品の定格を抑えることが可能となり、電源のコストパフォーマンスを向上させるだけでなく、同一半導体装置における使用の用途を広げることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態1におけるスイッチング電源制御用半導体装置およびこれを用いたスイッチング電源装置の一構成例を示す回路図である。ここで、前記従来例を示す図14において説明した構成部材に対応し実質的に同等の機能を有するものには同一の符号を付し、以下の各図においても同様とする。
まず、本実施の形態1におけるスイッチング電源制御用半導体装置について説明する。図1に示すスイッチング電源制御用半導体装置41には、制御信号入力端子40から流出する電流をI−V変換器19により電圧変換した出力電圧VEAOが与えられる軽負荷時検出回路22が設けられている。この軽負荷時検出回路22には、軽負荷時検出用比較器20を有している。軽負荷時検出用比較器20のマイナス入力としては、I−V変換器19から出力される出力電圧VEAOが与えられており、プラス入力としては、基準電圧源21から出力される基準電圧VRが与えられている。軽負荷時検出用比較器20は、入力される出力電圧VEAOと基準電圧VRとを比較して、出力電圧VEAOが基準電圧VRを下回った場合に、所定の出力信号V01を、インバータ23を介してAND回路24の一方の入力信号として出力するようになっている。また、軽負荷時検出用比較器20の出力信号V01は、基準電圧源21にも与えられており、基準電圧源21は、軽負荷時検出用比較器20の出力信号V01を受けて基準電圧VRが変化するようになっている。
AND回路24には、他方の入力信号としてトランスリセット検出端子39の電圧を検出し、トランスリセット検出回路11から出力されるトランスリセット検出信号がクロック信号として与えられており、AND回路24の出力が、ワンショットパルス形態のトランスリセットパルスを発生するトランスリセットパルス発生回路25に与えられている。軽負荷時検出時、つまり、スイッチング素子1の停止時には、その停止時間によって共振動作の振幅が小さくなり、トランスリセットパルスを検出できなくなる恐れがあるため、トランスリセットパルス発生回路25が働かないようにしている。
また、軽負荷時検出用比較器20の出力信号V01はインバータ23を介して間欠終了パルス発生回路26に入力されているが、停止期間終了後、間欠終了パルス発生回路26の出力がOR回路29に入力され、その出力信号は、RSフリップフロップ30のセット信号として入力される。RSフリップフロップ30の出力信号はNAND回路34に入力され、その出力は、ゲートドライバ35を通してスイッチング素子1のゲート電極に出力される。このように、軽負荷時検出用比較器20により、待機状態である軽負荷状態を検出すると、トランスリセットパルス発生回路25を動作しないようにし、間欠終了パルス発生回路26の出力信号によりスイッチング素子1のスイッチングを再開させるようにスイッチング制御される。
このスイッチング電源制御用半導体装置41では、パワーMOSFETなどによるスイッチング素子1とスイッチング素子1のスイッチング制御を行うための制御回路が同一の半導体基板上に集積化されており、スイッチング素子入力端子36と出力端子37、スイッチング電源制御用半導体装置41の起動電圧検出用および制御回路の電源入力端子38、制御信号を入力するための制御信号入力端子40、トランス103の三次巻線(バイアス巻線)のトランスリセット検出端子(電圧検出用端子)39、スイッチング電源の入力電圧に応じた外部信号を入力するための外部信号入力端子42の6端子で構成されている。
レギュレータ6はスイッチング素子入力端子36、電源入力端子38およびゲートドライバ用基準電源(内部回路基準電圧)8との間に接続されており、スイッチング素子入力端子36の電圧が一定値以上になったときに、スイッチング電源制御用半導体装置41の内部回路電流を供給して、比較器9により、スイッチング電源制御用半導体装置41の制御回路およびゲートドライバ基準電源8の電圧が内部回路で設定された任意の基準電圧と比較し一定値になるように制御している。
起動/停止用比較器7の出力は、NAND回路34へ入力され、その出力信号はゲートドライバ35を通してスイッチング素子1のゲート電極に出力されており、電源入力端子38の電圧の大きさによって、スイッチング素子1の発振および停止を制御している。
クランプ回路12は、制御信号入力端子40に接続されており、スイッチング電源制御用半導体装置41の外部にフォトトランジスタ110などが接続されるため、一定電位に設定されている。
I−V変換器19は、制御信号入力端子40から流出する電流を電圧に内部変換する。トランス103の三次巻線103cの電圧を検出するトランスリセット検出端子39には、トランスリセット検出回路11が接続されており、トランスリセットパルス(ワンショットパルス)発生回路25により、スイッチング素子1のターンオン信号のタイミングを決定している。
起動パルス(スタートパルス)発生回路10は、起動/停止用比較器7の出力信号、つまり、起動信号により出力を発生し、OR回路29を通して、RSフリップフロップ30のセット端子に入力される。RSフリップフロップ30の出力QはNAND回路34へ入力される。
起動後は、起動パルス、そして通常動作中は、トランスリセットパルスにより、OR回路29を介して、RSフリップフロップ30の出力Qがハイレベルとなり、スイッチング素子1をターンオン状態にする。
スイッチング素子1がオン後、スイッチング素子1に流れる電流とスイッチング素子1のオン抵抗による電圧、つまり、オン電圧をドレイン電流検出回路32で検出し、ドレイン電流検出用比較器33のプラス側に入力され、この電圧がマイナス側の電位よりも高くなったときに、RSフリップフロップ30のリセット信号として入力され、スイッチング素子1はターンオフする。つまり、スイッチング素子1のオン抵抗を検出することにより、ドレイン電流の制限を行っている。
また、ドレイン電流検出用比較器33のマイナス側には、最大電圧を規定する過電流保護基準電圧源31と、制御信号入力端子40から流出する電流に対応してI−V変換器19により内部変換した出力電圧VEAOとに基づいて電圧が印加されており、過電流保護基準電圧源31でドレイン電流の上限(最大ドレイン電流)を制限して、I−V変換器19からの出力電圧VEAOのレベルにより、スイッチング素子1のドレイン電流を変化させることができる。つまり、制御信号入力端子40からの流出電流が増加するほどI−V変換器19の出力電圧VEAOが低下するため、ドレイン電流検出用比較器33のマイナス側の電位が低下し、その結果として、スイッチング素子1のドレイン電流は低下することになる。
このように、制御信号入力端子40の電流により内部電圧変換されたI−V変換器19の出力電圧VEAOと、トランスリセット検出端子39によりトランス103の三次巻線103cの電圧を検出してスイッチング素子1のターンオンするタイミングを決定するトランスリセット検出回路11の出力によりトランスリセットパルスを発生するトランスリセットパルス発生回路25の出力信号とによって、スイッチング素子1のオン/オフ期間は決定される。
このスイッチング電源制御用半導体装置を用いたスイッチング電源装置では、商用の交流電源が、ダイオードブリッジなどの整流器101により整流されてコンデンサ102にて平滑化されることにより、直流の入力電圧VINとされて、電力変換用のトランス103に与えられている。電力変換用のトランス103は、一次巻線103aと二次巻線103bと三次巻線(バイアス巻線として使用)103cを有しており、直流の入力電圧VINが一次巻線103aに与えられる。
トランス103の一次巻線103aに与えられた直流の入力電圧VINは、スイッチング電源制御用半導体装置41内のスイッチング素子1のスイッチング動作によって、トランス103の二次巻線103bに電流が取り出される。二次巻線103bに取り出された電流は、二次巻線103bに接続された整流器(ダイオード)104およびコンデンサ105により、整流および平滑化され、出力電圧Voを直流電力として負荷109へ供給される。
コンデンサ105の両端には、例えばLED107およびツェナーダイオード108で構成された出力電圧検出回路106が接続されており、出力電圧Voを安定化させるための帰還信号を、スイッチング電源制御用半導体装置41の制御信号入力端子40に接続されているフォトトランジスタ110へ出力している。
また、トランスの三次巻線103cには、トランスリセット検出端子39、および整流器(ダイオード)112を介して、電源入力端子38に接続されている。また、コンデンサ111は、電源入力端子38が急激に低下しないようにする。つまり、安定化させるものであり、トランスリセット検出端子39に接続された抵抗器116およびコンデンサ117は、遅延時間を生成するものであり、これらによりトランスリセット検出端子39で検出されるトランスリセット検出信号のタイミングを調整している。スイッチング素子1の入出力間に接続されたコンデンサ118は、トランス103との共振によるリンギングの大きさおよび周期を決定するためのものである。
以上の構成によって、軽負荷時に間欠制御を行うことでスイッチング素子1によるスイッチングロスを抑え、軽負荷時の電源効率を改善することができるが、さらに図1に示すように、遅延回路27がスイッチングオフ時のドレイン電流検出信号を受けた後に、そのドレイン電流検出信号に対して、遅延回路27によりある一定の遅延時間を与えることによって、その遅延時間に対応するブランキング時間内には、トランス103の三次巻線103cからの信号に基づいてトランスリセットパルス発生回路25で得られたトランスリセットパルスによるスイッチングオン制御を受け付けないようにして、スイッチング素子1にオン信号を与えないようにし、スイッチング素子1のスイッチング動作を停止してスイッチングオンのタイミングを遅らせるように構成されている。
また、スイッチング電源制御用半導体装置41には、外部抵抗と接続される外部信号入力端子42を備えており、直流の入力電圧VINを抵抗器120,121により抵抗分割し、外部信号入力端子42から、可変信号生成回路43に信号を入力している。この外部信号入力端子42から入力された、入力電圧に応じて変化する可変信号生成回路43からの第1の可変信号45を受けて過電流保護基準電圧源31で決まるI−V変換器19の出力信号VEAOの最大電圧が変動し、また、可変信号生成回路43からの第2の可変信号44を受けて遅延回路27の遅延時間が変動するように構成されている。
以下、このように構成されたスイッチング電源制御用半導体装置41を用いたスイッチング電源装置の軽負荷時における動作を説明する。なお、このスイッチング電源装置は、部分共振動作を利用したリンギングチョークコンバータ(RCC)である。
図2は本実施の形態1のスイッチング電源制御用半導体装置を用いたスイッチング電源装置の動作を説明するためのタイミングチャートであり、図3はスイッチング電源制御用半導体装置における基準電圧源の動作を説明するためのタイミングチャート、図4はスイッチング電源制御用半導体装置における基準電圧源の内部回路の一構成例を示す回路図、図5(a)は通常時、(b)は軽負荷時、(c)は無負荷時のスイッチング動作を示す図である。
いま、図1に示すように、整流器101に商用電源からの交流電源が入力されると、整流器101とコンデンサ102とにより、整流および平滑化されて、直流の入力電圧VINに変換される。この入力電圧VINがトランス103の一次巻線103aに印加される。そして、入力電圧VINが一定値以上になると、スイッチング電源制御用半導体装置41内のレギュレータ6を介して、コンデンサ111に充電電流が流れ、スイッチング電源制御用半導体装置41の電源入力端子38の電圧が起動/停止用比較器7において、内部回路で設定された任意の基準電圧である起動電圧に達すると、スイッチング素子1によるスイッチング動作の制御が開始される。
起動/停止用比較器7の出力信号を基に起動パルス発生回路10により起動パルスが発生し、スイッチング素子1がターンオンする。また、二次巻線103b側の出力は、起動時には低いため、出力電圧検出回路106のツェナーダイオード108には電流が流れないためフォトトランジスタ110には電流が流れない。したがって、I−V変換器19の出力電圧VEAOは過電流保護基準電圧源31よりも高いレベルとなり、ドレイン電流検出用比較器33のマイナス側は、過電流保護基準電圧源31で決まる電圧に設定されている。起動パルス発生回路10により起動パルスが発生し、スイッチング素子1がターンオンすると、スイッチング素子1に電流が流れ、オン抵抗との積で決まるオン電圧がドレイン電流検出回路32で検出され、ドレイン電流検出用比較器33のプラス側に入力されるが、マイナス側で決まる電圧以上に上昇すると、RSフリップフロップ30のリセット端子信号にハイレベルが入力され、スイッチング素子1はターンオフする。
この後、トランス103のインダクタンスとコンデンサ118およびスイッチング素子1の入出力間容量で決定される共振動作により、トランス103の三次巻線(バイアス巻線)103cの電圧が正から負、つまり、スイッチング素子入力端子36の電圧が低下したときに、トランスリセット検出回路11により、トランスリセットパルス発生回路25からのトランスリセットパルスがOR回路29を介して、RSフリップフロップ30のセット端子にハイレベルが入力され、スイッチング素子1はターンオンする。
なお、トランス103の三次巻線(バイアス巻線)103cとトランスリセット検出端子39との間に接続された抵抗器116、およびスイッチング素子出力端子(グランド端子)37とトランスリセット検出端子39との間に接続されたコンデンサ117により、トランスリセット検出回路11の検出時間を調整し、スイッチング素子入力端子36の電圧が略零ボルトになったポイントでスイッチング素子1をターンオンするようにしている。
以上のようなスイッチング動作が繰り返されて、出力電圧Voが上昇していくが、出力電圧検出回路106で設定された電圧以上になると、LED107が導通し、フォトトランジスタ110に電流が流れ、スイッチング電源制御用半導体装置41の制御信号入力端子40からの電流が流出する。この流出電流の大きさで、I−V変換器19の出力電圧VEAOが低下するため、ドレイン電流検出用比較器33のマイナス側が低下するため、スイッチング素子1のドレイン電流は減少する。このように、スイッチング素子1のオンデューティは適切な状態に変化していく。つまり、スイッチング動作は、トランスリセット検出回路11からの出力信号により、トランスリセットパルス発生回路25から出力されたトランスリセットパルスによってターンオンし、スイッチング素子1のオンデューティは制御信号入力端子40から流出する電流により決定される。
すなわち、図5(a)に示す通常時に比べ、図5(b)のように負荷109への電流供給が小さい軽負荷時は、スイッチング素子1に電流IDSが流れる期間が短く、通常動作中の重負荷時には、スイッチング素子1に電流IDSが流れる期間が長くなる。
このように、スイッチング電源制御用半導体装置41は、スイッチング電源の負荷109に供給される電力に応じて、スイッチング素子1のドレイン電流IDSを制御し、オンデューティを変化させるといった制御を行う。また、スイッチング素子1のターンオンするタイミングは、共振動作中にスイッチング素子1の入力電圧が最も低下したときに出力するように設定されているため、オン時のスイッチングロスがほとんどない。つまり、オン時のスイッチングロスを無視できるような部分共振動作を行う。このような動作を行うことで、通常動作時の高効率化および低ノイズ化を実現することができる。
次に、軽負荷時検出用比較器20は、制御信号入力端子40から流出する電流をI−V変換器19により電圧変換した出力電圧VEAOと基準電圧源21の出力する基準電圧VRとを比較する。基準電圧源21の基準電圧VRは、当初(図2の通常時)、軽負荷時検出下限電圧VR1となっている。スイッチング電源装置の出力に接続された負荷109への電流供給が小さくなる待機時の場合(図2の負荷変動状態)等においては、負荷への供給電流が低下すると、出力電圧Voが上昇し、LED107によるフォトトランジスタ110の電流が増加する。この電流IFBにより制御信号入力端子40から流出する電流が増加するため、(数2)
Figure 2007110803
に従って、I−V変換器19の出力電圧VEAOが下降する。
ここで、電圧V0は予め設定された基準電圧源18による基準電圧、Rは抵抗器17の抵抗値、Iは制御信号入力端子40から流出する電流を内部のミラー回路13〜16により変換された抵抗器17を流れる電流値である。
したがって、(数2)から、制御信号入力端子40からの流出電流が増加するほどI−V変換器19の出力電圧VEAOは低下する。これに伴い、ドレイン電流検出用比較器33の基準電源(マイナス側)が低下し、スイッチング素子1のドレイン電流は徐々に低下して負荷109への電力供給は低下していく。そして、このI−V変換器19の出力電圧VEAOが軽負荷時検出下限電圧VR1よりも小さくなると、軽負荷時検出状態となり、図3に示すように、軽負荷時検出用比較器20の出力信号V01は、ローレベルからハイレベルに変化する。
これにより、インバータ23を介してAND回路24の出力はローレベルになり、トランスリセットパルス発生回路25のトランスリセットパルスが出力されないため、スイッチング素子1のスイッチング動作が停止する。このとき(図2の無負荷時)同時に、軽負荷時検出用比較器20の出力信号V01を受けて、基準電圧源21の出力する基準電圧VRは、軽負荷時検出下限電圧VR1から軽負荷時検出上限電圧VR2へ変更される。
スイッチング素子1によるスイッチング動作が停止して、スイッチング素子1がオフ状態になると、スイッチング素子1には電流が流れない状態になる。これにより、負荷109への電力供給がなくなるため、負荷109への出力電圧Voは徐々に低下する。これにより、I−V変換器19の出力電圧VEAOが徐々に上昇するが、基準電圧源21の出力電圧VRは、軽負荷時検出下限電圧VR1よりも高い軽負荷時検出上限電圧VR2になっているため、図3に示すように、スイッチング素子1によるスイッチング動作が直ちに再開されることはない。
そして、図2に示すように、さらに負荷109への出力電圧Voが低下して、図3に示すように、I−V変換器19の出力電圧VEAOが軽負荷時検出上限電圧VR2より上昇したときには、軽負荷時検出用比較器20の出力信号V01はローレベルとなり、その信号を受け、インバータ23を通った間欠終了パルス発生回路26の信号が出力される。そしてこの出力信号により、スイッチング素子1のスイッチング動作が再開する。同時に、AND回路24により動作を停止させていたトランスリセット検出回路11が有効となりトランスリセットパルス発生回路25のトランスリセットパルスにより、スイッチング素子1は通常の部分共振型のオン/オフ動作が再開(図2の通常時と同一状態)される。
またこのとき同時に、図3に示すように、基準電圧源21の基準電圧VRは、軽負荷時(待機時)検出上限電圧VR2から軽負荷時(待機時)検出下限電圧VR1へ変更される。スイッチング素子1によるスイッチング動作が再開されると、スイッチング素子1のオンデューティは、軽負荷時検出時のオンデューティよりも広くなっているため、負荷109への電力供給は過剰となり、再び負荷への出力電圧Voが上昇し、I−V変換器19の出力電圧VEAOが低下する。そして再び軽負荷時が検出されると、スイッチング素子1のオン/オフの繰り返しによるスイッチング動作が停止する。
このように、基準電圧源21から出力の基準電圧VRが、軽負荷時を検出することによって、軽負荷時検出下限値VR1から軽負荷時検出上限値VR2へと変化するため、待機状態を検出している間は、スイッチング素子1のオン/オフ動作を繰り返すスイッチング制御は、停止と再開とが繰り返されるといった間欠発振状態(間欠スイッチング動作)となる。
負荷109への出力電圧Voは、この間欠発振の停止期間中に低下するが、この低下の度合いは負荷109への供給電流に依存する。つまり、負荷109で消費される電流が小さくなるほど負荷109の出力電圧Voの低下が緩やかになり、間欠発振の停止期間は負荷109で消費される電流が小さいほど長くなるため、負荷が軽くなればなるほど、スイッチング素子1のスイッチング動作が減少することになる。
図4に示す基準電圧源21は、基準電圧源21の基準電圧VRを決定するための定電流源300、定電流源301、抵抗器303、P型MOSFETなどのスイッチング素子302およびインバータ304とで構成されている。
定電流源300は、定電流I1を供給し、抵抗器303に接続されている。また、定電流源301は定電流I2を供給し、スイッチング素子(P型MOSFET)302を介して抵抗器303に接続されている。スイッチング素子302のゲート電極などの入力端子には、軽負荷時検出用比較器20の出力信号V01がインバータ304を介して入力される。また、定電流源300および定電流源301と抵抗器303で作られる電圧が、基準電圧源21の基準電圧VRとして出力され、図1の軽負荷時検出用比較器20のプラス側端子へ入力されるようになっている。
このように構成された軽負荷時検出回路22の動作を以下に説明する。
図3に示すように、軽負荷時検出前状態においては、軽負荷時検出用比較器20の出力信号V01はローレベルとなっているため、スイッチング素子302はオフとなる。したがって、このときの基準電圧源21の基準電圧VR、すなわち軽負荷時検出下限電圧VR1は(数3)
Figure 2007110803
で表される。
一方、軽負荷時検出状態になると、軽負荷時検出用比較器20の出力信号V01はハイレベルとなるため、スイッチング素子302がオンとなり、定電流源301から供給される電流I2も抵抗器303へ流れることになる。したがって、このときの基準電圧源21の基準電圧VR、すなわち軽負荷時検出上限電圧VR2は(数4)
Figure 2007110803
で表される。
以上により、図3に示すように、軽負荷時検出用比較器20の出力信号V01に応じて、基準電圧源21の基準電圧VRが軽負荷時検出下限電圧VR1となったり、軽負荷時検出上限電圧VR2となったりすることで、待機時の間欠発振状態を作り出すことができる。
なお、本実施の形態1では、軽負荷時検出用比較器20の出力信号V01に応じて、基準電圧源21の出力電圧設定用の定電流値を変化させるようになっているが、軽負荷時検出用比較器20の出力信号V01に応じて、基準電圧源21の出力電圧設定用の抵抗値を変化させるようにしても良い。
図6は本実施の形態1のスイッチング電源制御用半導体装置における遅延回路の一構成例を示す回路図であり、図5(a),(b),(c)および図6を用いて、遅延回路27の動作を説明する。
まず、遅延回路27を設けている意味合いを、最高周波数の制限について、以下に述べる。擬似共振はRCC(リンギングチョークコンバータ)であり、基本は自励であるので、負荷が軽くなればなるほど発振周波数は高くなる。
スイッチング電源装置では、ノイズ規制が厳しく、発振周波数が150kHz以上になると高周波ノイズが発生する。この高周波ノイズとは、一般的に電磁波障害をもたらす周波数帯域(150kHz〜1GHz)で問題になるラジオノイズのことをいうが、このノイズは、電源ラインなどを伝わってくる伝導性のノイズと空間に向けて放射される放射性ノイズに大別される。
そういったことから、軽負荷時に発振周波数が高くなり、高周波ノイズとなる周波数帯域に入らないように、最高周波数を制限している。
次に、スイッチングロスの低減による軽負荷時の電源効率の改善について述べる。軽負荷時に発振周波数が高くなると、単位時間当たりのスイッチング回数が増加することになる。したがって、スイッチング動作に伴うスイッチングロスが増加することになり、このロスを低減するために、周波数が一定以上高くならないように制限している。
前述した図1に示す遅延方法では、スイッチング素子(パワーMOSFET)1へのオフ信号出力時、つまり、負荷に応じたスイッチング素子1のオン抵抗によるドレイン電流検出を行った後から、その信号と片方の入力がトランスリセットパルスであるAND回路28の間に遅延回路27を挿入する。トランスリセットパルス発生回路25からのオン信号は、ドレイン電流検出回路32によるオフ信号とのAND、つまり、ドレイン電流検出状態に基づくオフ時にトランスリセットパルス(オン信号)が入力されれば出力されるため、AND回路28にドレイン電流検出によるオフ信号が入力されなければ、トランスリセットパルス信号が入力されてもスイッチング素子1はオンしない。
以上のことから、ドレイン電流検出によるオフ信号に対して遅延回路27によりある一定時間の遅延を与えれば、その遅延期間は、リンギングによるトランスリセットパルス(オン信号)がAND回路28に出力されたとしても、スイッチング素子1はオンしないため、その遅延時間(つまり、トランスリセットパルスによるオン状態のマスク時間)を決めれば、その時間より短い時間でトランスリセット検出信号が入力されたとしても、スイッチング素子1はオンしないことになる。
実動作では、軽負荷時に発振周波数が高く、トランスリセット検出信号よりも、マスク時間の方が後から入力されれば、リンギングを1つスキップし、次のトランスリセット検出信号でオンすることになる。このようにして、前記のような効果が得られる。
次に、図1に示す遅延回路27を有するスイッチング電源制御用半導体装置41の動作について、負荷状態の通常時,軽負荷時,無負荷時を場合分けして、図5を参照しながら説明する。
図5に示すように、負荷状態が通常時(図5(a))から軽負荷時(図5(b))、さらに無負荷時(図5(c))へと軽くなるにつれて、発振周波数が高くなるはずであるが、スイッチング素子1のドレイン電圧VDSの波形に対応する波形タイミングを有するトランスリセットパルスに対して、遅延回路27による遅延時間だけマスクするブランキング時間以内では、スイッチング素子1がオンしないためドレイン電流IDSは流れず、そのスイッチング周波数はある一定以上の周波数より高くなることはない。
すなわち、負荷状態が軽負荷となって、スイッチング素子1をオンさせるためのトランスリセットパルスの周期が短くなれば短くなるほど、図5(b),(c)に示すように、スイッチング素子1のドレイン電圧VDSに対応するトランスリセットパルスの波形において、スイッチング素子1へのオンタイミングに対して、ブランキング時間によりスキップする数が増えてくるため、その期間は、ドレイン電圧VDSが0Vになっていてもドレイン電流IDSは流れず、スイッチング動作における発振周波数はある一定以上に高くなることはない。
次に、図6を参照しながら遅延回路27の動作について説明する。図6に示すように遅延回路27は、スイッチング素子1へのオフ信号を受け、ドレイン電流検出用比較器33の出力信号としてハイレベルが入力されると、N型MOSFET404がオンするため、初期状態でVDDのレベルまで充電されていたコンデンサ405の容量Cから定電流Iで電荷を放電する。つまり、容量Cから一定電流Iで放電していくことになるが、その容量Cの電位がインバータ406の閾値を下回りローレベルになると、出力をマスクするブランキング時間を解除する出力ブランキング解除信号がハイレベルとなる。
このマスク時間tは、(数5)
Figure 2007110803
で決まる。
ここで、Vはインバータ406がハイレベルからローレベルに切り替わる閾値、Cはコンデンサ405の容量値である。
なお、N型MOSFET401とN型MOSFET402のミラー比をM、定電流源400の電流をI1、N型MOSFET401に流れる電流をI2、N型MOSFET420に流れる電流をI3、コンデンサ405の容量をCとすると、電流I,I2は、それぞれ(数6)
Figure 2007110803
で表される。
したがって、(数5)で表されるブランキング時間tは、(数7)
Figure 2007110803
で表される。
(数5)からわかるように、コンデンサ405の容量Cを大きく、あるいは電流Iを小さくするとブランキング時間tが長くなる。つまり、(数7)において、N型MOSFET420に流れる電流I3を大きくすることで、ブランキング時間tを長くすることができる。
高入力電圧時には、低入力電圧時と比較して、擬似共振型制御では発振周波数が高くなるため、前記ブランキング時間tを長くすることにより、周波数を低下させ最大出力電力を抑制する必要があるが、入力電圧に応じて変化する入力信号を外部信号入力端子42から可変信号生成回路43に入力し、可変信号生成回路43から出力される第2の可変信号44によって、N型MOSFET420に流れる電流I3を入力電圧が高くなればなるほど大きくし、ブランキング時間tが長くなるように構成している。
次に、図7は本実施の形態1のスイッチング電源制御用半導体装置における可変信号生成回路および過電流保護基準電圧源の一構成例を示す回路図である。図6および図7を参照しながら可変信号生成回路43の動作について説明する。
図7に示す可変信号生成回路43では、外部信号入力端子42から入力される信号、すなわち外部信号入力端子42から流入する電流ICLを調整することによって、図6に示すN型MOSFET420に流れる電流値I3および図1に示すI−V変換器19の出力信号VEAOの上限をクランプする過電流保護基準電圧源31の電位を可変し、スイッチング素子1の最大スイッチング周波数と過電流保護レベルを調整する。
電流ICLが大きいほどN型MOSFET260を流れる電流が増加し、N型MOSFET260とミラー比m1で接続されるN型MOSFET261の電流も増加し、定電流源201の定電流I201からN型MOSFET262へ流れる電流が減少し、N型MOSFET262とRCフィルタを介してミラー比m2で決まるN型MOSFET263の電流が減少する。そして、定電流源202の定電流I202からN型MOSFET264に流れる電流は増加し、N型MOSFET264とミラー比m4で接続される図6に示すN型MOSFET420に流れる電流値I3が増加するため、ブランキング時間tは長くなり、スイッチング周波数は低下する。
また、N型MOSFET264とミラー比m3で接続されるN型MOSFET265の電流も増加し、定電流源203の定電流I203から抵抗器240に流れる電流が減少し、抵抗器240での電位V240が低下することで、I−V変換器19の出力信号VEAOの上限をクランプする過電流保護基準電圧源31の電位が下降し、スイッチング素子1の過電流保護レベルが小さくなる。
また、定電圧源259の電位Vbgをゲート端子に入力したP型MOSFET250を外部信号入力端子42とN型MOSFET260の間に挿入することにより、外部信号入力端子42の動作電位を一定電位に設定する。このように設定することで外部信号入力端子42に外部接続される抵抗器120,121の値によって、電流ICLを容易に設定でき、外部接続の抵抗器120,121によって容易にスイッチング周波数と過電流保護レベルILIMITを安定に調整可能となる。
また、電流ICLが大きくなりすぎた場合でも、定電流I202でN型MOSFET420に流れる電流I3の上限が固定されることでN型MOSFET401に流れる電流I2の下限が固定され、定電流I202と定電流I203で電位V240の下限が固定される。
電流I3の上限値=定電流I202×m4
ここで、m4はN型MOSFET264とN型MOSFET420のミラー比、ただし、定電流I202×m4<定電流I1−電流I2(I1は定電流源400の定電流)であり、
電位V240の下限値=R240×(定電流I203−定電流I202×m3)
R240は抵抗器240の抵抗値、m3はN型MOSFET264とN型MOSFET265のミラー比である。
また、電流ICLが小さくなりすぎて「0」になった場合でも、N型MOSFET420に流れる電流I3が流れなくなっても定電流源400からの定電流I1によって電流I2の上限が固定され、定電流I203によって電位V240の上限が固定される。
電位V240上限値=R240×I203
ただし、I201×m2>I202であり、m2はN型MOSFET262とN型MOSFET263のミラー比である。
このため、外部抵抗の調整等によって、抵抗値を極度に気にすることなくスイッチング周波数と過電流保護レベルを調整することができる。このときの電流ICLに対するブランキング時間tおよび過電流保護レベルILIMITの関係を図8(a),(b)に示す。
また、入力電圧VINと比例した電圧VCLを生成し、外部信号入力端子42に入力するために、抵抗器120,121が入力電圧VINを抵抗分割するよう接続されている。電圧VCLは(数8)
Figure 2007110803
であり、入力電圧VINが高くなるに従って電圧VCLも高くなる。定電圧源259の電位Vbgと外部信号入力端子42の電圧VCLとの電位差がP型MOSFET250の電圧VGSであり(数9)
Figure 2007110803
で表される。
したがって、入力電圧VINが高くなるに従って電圧VCLが高くなり、P型MOSFET250の電圧VGSが大きくなることにより、電流ICLは増加する。その結果、ブランキング時間tは長くなり、過電流保護レベルILIMITは小さくなるように補正がかかる。
一般的に、出力電力POは、効率ηを用いて、(数10)
Figure 2007110803
のように表される。
そのため、内部的にILIMITが一定の場合には高入力電圧時には低入力電圧時に比べて二次巻線側の最大出力電力が大きくなるために、電源としての過負荷保護がかかるポイントは高入力電圧時の方が高くなるという課題に対しても、抵抗器120,121を調整することで高入力電圧時における過電流保護レベルILIMITのポイントを低入力電圧時よりも低く設定することで、二次巻線側の最大出力電力を低入力電圧時と同程度に補正をかけることが可能となる。
また、図9に示すように内部的に同一の過電流保護レベルに設定された場合に、高入力電圧時に過電流保護レベルILIMITが高くなるという従来の課題を改善するために、入力電圧に対して入力が高いほどILIMITを低くするという補正をかけることが可能となる。
以上により、軽負荷時の高周波数動作することを抑制してスイッチングロスを低減し、軽負荷時の電源効率を改善することができ、軽負荷時の消費電力を削減できるとともに、擬似共振動作であるため、通常動作時にも軽負荷時から重負荷時までの全負荷領域で高効率化および低ノイズ化を容易に実現することができ、さらに入力電圧に依存せず最大出力電力を一定レベルに保つことができる。
次に、本実施の形態2では、図1に示すように、軽負荷時検出回路22を用いることにより、軽負荷時には、スイッチング素子によるスイッチング動作が間欠スイッチング動作となるようにした構成において、外部信号入力端子42および可変信号生成回路43を用いた場合を説明したが、図10に示すように、軽負荷時検出回路22を用いない構成とし、スイッチング素子による間欠スイッチング動作が行われない場合にも、実施でき同様の効果が得られる。
図11は本発明の実施の形態2におけるスイッチング電源制御用半導体装置およびこれを用いたスイッチング電源の一構成例を示す回路図であり、図12は本実施の形態2のスイッチング電源制御用半導体装置における可変信号生成回路および過電流保護基準電圧源の一構成例を示す回路図である。
本実施の形態2のスイッチング電源制御用半導体装置41では、図11に示すように、可変信号生成回路43’からの出力の第3の可変信号46を設け、NAND回路34に入力する構成としている。この構成とすることにより、外部信号入力端子42から入力された信号に対し、可変信号生成回路43’の出力信号によりスイッチング素子1のスイッチング開始/停止を制御することができる。
つまり図11に示す構成とすることにより、入力電圧VINに応じて外部信号入力端子42に入力される信号が変化し、スイッチング電源装置の動作する入力電圧範囲を規定することができる。
また、図12に示す可変信号生成回路43’では、外部信号入力端子42から入力される信号、すなわち外部信号入力端子42から流入する電流ICLを調整することによって、図11に示すNAND回路34に入力する第3の可変信号46を可変して、スイッチング素子1の発振,停止を制御できる。流入する電流ICLが第1の閾値電流ICL1以上になると、インバータ284から出力する第3の可変信号46はローレベルからハイレベルになり、NAND回路34の出力はローレベルになるため、ゲートドライバ35を介してスイッチング素子1のゲート電極がハイレベルになり、スイッチング動作を開始する。このときの第1の閾値電流ICL1は以下のように決定されている。
まず、電流ICLが増加していきP型MOSFET250,N型MOSFET260に流れる電流が増加し、N型MOSFET260とミラー比m5で接続されたN型MOSFET266に流れる電流が増加し、P型MOSFET251に流れる電流が増加し、P型MOSFET251とRCフィルタを介してミラー比m6で決まるP型MOSFET252の電流I252が増加する。その結果、電流I252が定電流源204で決定される定電流I204以上となり、P型MOSFET252と定電流源204の間の電位V204がインバータ281の閾値以上となったときに、インバータ281の出力はローレベルになり、P型MOSFET254のゲート電極に入力され、P型MOSFET254がオンすることで電位V204はさらにハイレベルで固定される。このときの電流ICLが第1の閾値電流ICL1となり(数11)
Figure 2007110803
で表される。
また、P型MOSFET251とミラー比m8で決まるP型MOSFET255の電流I255も増加するが、電流I255が定電流源205で決定される定電流I205以下となるように、P型MOSFET251とP型MOSFET255とのミラー比m8は、(数12)
Figure 2007110803
で決定されている。
そのため、P型MOSFET255と定電流源205の間の電位V205はローレベル状態を保持し、インバータ280の出力はハイレベルで保持され、NAND回路283に入力される。このとき、NAND回路283の出力はローレベルになり、インバータ284の出力はハイレベルになり、図11に示すNAND回路34に入力される。
以上のように、第1の閾値電流ICL1以上の電流が外部信号入力端子42に流入するようになったとき、スイッチング動作を開始する。
また、さらに電流ICLが増加し、P型MOSFET251とミラー比m8で決まるP型MOSFET255の電流I255が増加し、電流I255が定電流源205で決定される定電流I205以上となるとき、電位V205はローレベルからハイレベルに反転する。このときインバータ280の出力はローレベルになり、P型MOSFET257のゲート電極に入力され、P型MOSFET257がオンすることで電位V205はさらにハイレベルで固定される。また、インバータ280の出力のローレベル信号はNAND回路283に入力され、NAND回路283の出力はハイレベルになり、インバータ284の出力はハイレベルからローレベルに反転し、図11に示すNAND回路34に入力されることで、スイッチング動作を停止させる。このときの流入する電流ICLの第2の閾値電流ICL2を(数13)
Figure 2007110803
としている。
このときの流入する電流ICLに対する出力する第3の可変信号46の関係を図13に示す。第1の閾値電流ICL1以上第2の閾値電流ICL2以下でスイッチング制御し、それ以外の電流ICLの範囲ではスイッチングを停止している。
そのため、抵抗器120,121を調整することで入力電圧に対する電流ICLの範囲を設定し、電源動作の入力電圧範囲を規定することができ、異常低入力電圧時の誤動作を防止し、異常高入力電圧時にスイッチング素子の破壊を防止することができる。
本発明に係るスイッチング電源制御用半導体装置およびスイッチング電源装置は、外部信号入力端子の入力信号を調整することで、スイッチング素子の過電流保護検出レベルおよびトランスリセット検出回路のトランスリセット検出信号をマスクする遅延時間を入力電圧に応じて補正ができ、入力電圧に依存せず最大出力電力を同等レベルにすること、使用部品の定格を抑えることが可能となり、電源のコストパフォーマンスを向上させるだけでなく、同一半導体装置における使用の用途を広げることができ、商用電源からの交流電源を機器に必要とされる直流電源へ変換するスイッチング電源等として有用である。
本発明の実施の形態1におけるスイッチング電源制御用半導体装置およびスイッチング電源装置の一構成例を示す回路図 本実施の形態1のスイッチング電源制御用半導体装置を用いたスイッチング電源装置の動作を説明するためのタイミングチャート 本実施の形態1のスイッチング電源制御用半導体装置における基準電圧源の動作を説明するためのタイミングチャート 本実施の形態1のスイッチング電源制御用半導体装置における基準電圧源の内部回路の一構成例を示す回路図 本実施の形態1の(a)は通常時、(b)は軽負荷時、(c)は無負荷時のスイッチング動作を示す図 本実施の形態1のスイッチング電源制御用半導体装置における遅延回路の一構成例を示す回路図 本実施の形態1のスイッチング電源制御用半導体装置における可変信号生成回路および過電流保護基準電圧源の一構成例を示す回路図 本実施の形態1の電流ICLに対する(a)はブランキング時間t、(b)は過電流保護レベルILIMITの変化を示す図 本実施の形態1におけるスイッチング電源制御用半導体装置の動作を説明するための特性波形を示す図 本実施の形態1におけるスイッチング電源制御用半導体装置の他の構成を示す回路図 本発明の実施の形態2におけるスイッチング電源制御用半導体装置およびスイッチング電源装置の一構成例を示す回路図 本実施の形態2のスイッチング電源制御用半導体装置における可変信号生成回路および過電流保護基準電圧源の一構成例を示す回路図 本実施の形態2のスイッチング電源制御用半導体装置におけるICLに対する第3の可変信号の出力状態の変化を示す図 従来のスイッチング電源装置の一構成例を示す回路図
符号の説明
1 スイッチング素子(パワーMOSFET)
2,4 定電流源
3,5 切換スイッチ
6 レギュレータ
7 起動/停止用比較器
8 ゲートドライバ用基準電源(内部回路基準電圧)
9 比較器
10 起動パルス発生回路
11 トランスリセット検出回路
12 クランプ回路
13,14 P型MOSFET
15,16 N型MOSFET
17,116,120,121 抵抗器
18,21 基準電圧源
19 I−V変換器
20 軽負荷時検出用比較器
22 軽負荷時検出回路
23 インバータ
24,28 AND回路
25 トランスリセットパルス発生回路
26 間欠終了パルス発生回路
27 遅延回路
29 OR回路
30 RSフリップフロップ
31 過電流保護基準電圧源
32 ドレイン電流検出回路
33 ドレイン電流検出用比較器
34 NAND回路
35 ゲートドライバ
36 スイッチング素子入力端子
37 スイッチング素子出力端子(グランド端子)
38 電源入力端子
39 トランスリセット検出端子
40 制御信号入力端子
41 スイッチング電源制御用半導体装置
42 外部信号入力端子
43 可変信号生成回路
44 第2の可変信号
45 第1の可変信号
46 第3の可変信号
101,104,112 整流器
102,105,111,117,118 コンデンサ
103 トランス
103a 一次巻線
103b 二次巻線
103c 三次巻線(バイアス巻線)
106 出力電圧検出回路
107 LED
108 ツェナーダイオード
109 負荷
110 フォトトランジスタ

Claims (6)

  1. 直流の入力電圧をトランスの一次巻線を介してスイッチング素子に印加し、前記スイッチング素子のスイッチング動作により、前記トランスの二次巻線に発生した交流電流を整流平滑して得られた直流電圧を制御して負荷に電力供給するため、前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路を有するスイッチング電源制御用半導体装置であって、
    前記制御回路に、前記スイッチング素子を流れる電流を検出するドレイン電流検出回路と、前記トランスの三次巻線に発生した交流電圧から、前記スイッチング素子のスイッチング動作により発生する前記トランスのリセット状態を検出して、前記リセット状態を示すトランスリセット検出信号を出力するトランスリセット検出回路と、前記ドレイン電流検出回路の出力信号に対して所定の遅延時間を与える遅延回路と、前記トランスの二次巻線に発生した交流電流に基づく直流電圧の変化を示す制御電流の電流値を電圧値に変換するI−V変換器と、前記I−V変換器の出力信号と前記ドレイン電流検出回路の出力信号を比較するドレイン電流検出用比較器と、前記ドレイン電流検出用比較器の基準電圧となる前記I−V変換器の出力信号の上限を決める過電流保護基準電圧源と、外部接続端子からの入力信号を受けて、出力として前記過電流保護基準電圧源の入力に外部可変信号を供給する可変信号生成回路とを備え、
    前記トランスリセット検出回路のトランスリセット検出信号および前記ドレイン電流検出回路の出力信号に基づいた前記スイッチング動作の制御において、前記過電流保護基準電圧源が前記外部可変信号を受けて、前記ドレイン電流検出回路の出力信号と比較する基準電圧の上限となる過電流保護レベルを可変し、前記遅延回路から所定時間遅延したドレイン電流検出信号を出力するまで、前記トランスリセット検出回路のトランスリセット検出信号をマスクして、前記スイッチング動作を停止するように前記スイッチング素子の制御電極を駆動することを特徴とするスイッチング電源制御用半導体装置。
  2. 直流の入力電圧をトランスの一次巻線を介してスイッチング素子に印加し、前記スイッチング素子のスイッチング動作により、前記トランスの二次巻線に発生した交流電流を整流平滑して得られた直流電圧を制御して負荷に電力供給するため、前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路を有するスイッチング電源制御用半導体装置であって、
    前記制御回路に、前記スイッチング素子を流れる電流を検出するドレイン電流検出回路と、前記トランスの三次巻線に発生した交流電圧から、前記スイッチング素子のスイッチング動作により発生する前記トランスのリセット状態を検出して、前記リセット状態を示すトランスリセット検出信号を出力するトランスリセット検出回路と、前記ドレイン電流検出回路の出力信号に対して所定の遅延時間を与える遅延回路と、前記トランスの二次巻線に発生した交流電流に基づく直流電圧の変化を示す制御電流の電流値を電圧値に変換するI−V変換器と、前記I−V変換器の出力信号と前記ドレイン電流検出回路の出力信号とを比較するドレイン電流検出用比較器と、前記ドレイン電流検出用比較器の基準電圧となる前記I−V変換器の出力信号の上限を決める過電流保護基準電圧源と、外部接続端子からの入力信号を受けて、出力として前記過電流保護基準電圧源および前記遅延回路の入力に外部可変信号を供給する可変信号生成回路とを備え、
    前記トランスリセット検出回路のトランスリセット検出信号および前記ドレイン電流検出回路の出力信号に基づいた前記スイッチング動作の制御において、前記過電流保護基準電圧源および前記遅延回路が前記外部可変信号を受けて、前記ドレイン電流検出回路の出力信号と比較する基準電圧の上限となる過電流保護レベルおよび前記遅延時間を可変し、前記遅延回路から所定時間遅延したドレイン電流検出信号を出力するまで、前記トランスリセット検出回路のトランスリセット検出信号をマスクして、前記スイッチング動作を停止するように前記スイッチング素子の制御電極を駆動することを特徴とするスイッチング電源制御用半導体装置。
  3. 前記外部接続端子からの入力信号が設定値以下である場合、スイッチング素子のスイッチング動作を停止させることを特徴とする請求項1または2記載のスイッチング電源制御用半導体装置。
  4. 前記外部接続端子からの入力信号が設定値以上である場合、スイッチング素子のスイッチング動作を停止させることを特徴とする請求項1または2記載のスイッチング電源制御用半導体装置。
  5. 前記制御回路とスイッチング素子を同一基板上に集積化した半導体基板に、入力電圧をトランスの一次巻線を介して前記スイッチング素子に印加するためのスイッチング素子入力端子と、前記スイッチング素子のスイッチング動作により得られたスイッチング電流を出力するためのスイッチング素子出力端子と、前記スイッチング素子のスイッチング動作により前記トランスの三次巻線に発生した電流に基づく直流電圧を供給するための電源入力端子と、前記スイッチング素子の間欠スイッチング動作を制御する制御信号を入力するための制御信号入力端子と、トランスリセット検出回路にトランスリセット検出信号を入力するためのトランスリセット検出端子と、過電流保護基準電圧源および遅延回路に外部可変信号を供給する可変信号生成回路の外部信号を入力するための外部信号入力端子とを備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスイッチング電源制御用半導体装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のスイッチング電源制御用半導体装置を用いて、直流の入力電圧をトランスの一次巻線を介してスイッチング素子に印加し、前記スイッチング素子のスイッチング動作を行うことにより、前記トランスの二次巻線に発生した交流電流を整流平滑して得られた直流電圧を制御して、負荷に電力供給することを特徴とするスイッチング電源装置。
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