JP2000134924A - 電源回路 - Google Patents

電源回路

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JP2000134924A
JP2000134924A JP10301796A JP30179698A JP2000134924A JP 2000134924 A JP2000134924 A JP 2000134924A JP 10301796 A JP10301796 A JP 10301796A JP 30179698 A JP30179698 A JP 30179698A JP 2000134924 A JP2000134924 A JP 2000134924A
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voltage
winding
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terminals
circuit
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JP10301796A
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English (en)
Inventor
Takashi Shimamura
高 島村
Hiroyuki Suzuki
裕之 鈴木
Kiichi Tanaka
僖一 田中
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Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一次側と絶縁された二次側の電圧を間接的に検
出することで、出力電圧を一定に保つように構成された
電源回路の改善に関する。 【解決手段】この電源回路1は、主スイッチであるスイ
ッチトランジスタ13に直列接続された電流検出抵抗7
0を有しており、スイッチトランジスタ13が導通した
ときに電流検出抵抗70の両端に現れる電圧を検出し、
該電圧に基づいて検出電圧を高くし、二次巻線43の端
子f、g間に生じる電圧を高くするように制御している
ので、負荷電流が大きいときに生じる配線ドロップを補
償するように、二次巻線43の端子f、g間に生じる電
圧を高くすることにより、出力電圧を一定電圧に保つよ
うにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電源回路に関し、特
に、一次側と絶縁された二次側の電圧を間接的に検出す
ることで、出力電圧を一定に保つように構成された電源
回路の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】電源は電子装置にとって欠かせない回路
であり、電源装置として電子装置とは独立して設置され
る他、電子装置中に組み込まれたり、プリント基板上の
一部分に他の回路と共存した状態で設けられる等、供給
すべき電力量に応じて多種多様な設置方式を選択できる
ようになっている。
【0003】図3の符号101に示したものは、36〜
72V程度の直流電圧を降圧させ、2.5Vの直流電圧
を生成する電源回路であって、一次側電流供給回路10
2と、二次側整流回路103と、トランス104と、P
WM制御回路105と、電圧制御部106とを有してい
る。
【0004】トランス104は、一次巻線141と、二
次巻線143とゲート駆動巻線144とを有している。
一次側電流供給回路102は、平滑回路111と、スナ
バ回路112と、nチャネルMOSトランジスタからな
るスイッチトランジスタ113とを有している。
【0005】スイッチトランジスタ113のドレインは
一次巻線141の一方の端子Bに接続され、ソースは平
滑回路111を介して一方の入力端子162に接続され
ており、一次巻線141の他方の端子Aは、スナバ回路
112と平滑回路111を介して他方の入力端子161
に接続されている。そして、入力端子161、162間
に直流電圧が印加され、スイッチトランジスタ113が
オンすると、一次巻線141に電流を供給できるように
されている。
【0006】スイッチトランジスタ113のゲートに
は、PWM制御回路105が接続されており、ゲートに
矩形波信号を出力することで、スイッチトランジスタ1
13のオン/オフの切替えを制御でき、スイッチトラン
ジスタ113がオンしている時間(以下でオン時間と称
する)とオフしている時間(以下でオフ時間と称する)と
の比を調整することにより、スイッチトランジスタ11
3に流れる電流量を調整できるようにされている。
【0007】トランス104の一次巻線141と、二次
巻線143とは絶縁されているが磁気結合されており、
一次巻線141に電流が流れて起電力が一次巻線141
に発生すると、二次巻線143に誘導起電力を誘起でき
るようにされている。
【0008】このとき、一次巻線141に起電力が発生
して、一次巻線141の一方の端子Aに正極性の電圧
が、他方の端子Bに負極性の電圧が発生すると、二次巻
線143の接地電位側にある一方の端子Gには正極性の
電圧が、他方の端子Fには負極性の電圧が、それぞれ発
生する。
【0009】二次側整流回路103は、nチャネルMO
Sトランジスタからなる整流トランジスタ121と、ス
ナバ回路122と、平滑回路123とを有している。整
流トランジスタ121のソースは二次巻線143の一方
の端子Fに接続され、ドレインは平滑回路123を介し
て出力端子163に接続されており、二次巻線143の
他方の端子Gは平滑回路123を介して出力端子164
に接続されている。そして、二次巻線143の端子F、
G間に電圧が発生して整流トランジスタ121がオンす
ると、出力端子163、164を介して、図示しない負
荷に電流を供給できるようにされている。
【0010】上記の電源回路101で、一定の直流電圧
を負荷に出力する動作について以下で説明する。予め、
入力端子161、162間には36〜72V程度の直流
電圧が印加され、平滑回路123内のコンデンサ124
は、電源投入時に流れる微小電流によって充電されてお
り、コンデンサ124の両極間には電位差が生じている
ものとする。
【0011】スイッチトランジスタ113がオフした状
態から、スイッチトランジスタ113がオンすると、一
次巻線141に電流が流れ、一次巻線141には起電力
が発生し、二次巻線143に誘導起電力が発生する。
【0012】このとき、一次巻線141の端子A、Bに
は、それぞれ正極性、負極性の電圧が発生するので、二
次巻線143の端子Gには正極性の電圧が、二次巻線1
43の端子Fには負極性の電圧が、それぞれ生じ、端子
Fに接続された整流トランジスタ121のソースには、
端子Gよりも低い電圧が印加される。
【0013】一方、整流トランジスタ121のドレイン
は、平滑回路123内のコンデンサ124を介して端子
Gに接続されており、端子Gとの間に電位差が生じてい
るので、整流トランジスタ121のドレインの電位は端
子Gの電位よりも高くなる。
【0014】すると、整流トランジスタ121のドレイ
ンの電位がソースの電位よりも高くなるので整流トラン
ジスタ121には順バイアスが印加された状態になる
が、整流トランジスタ121のゲート電位を規定する端
子Eの電位は、整流トランジスタ121のソース電位を
規定する端子Fの電位よりも低くなるので、整流トラン
ジスタ121はオフしている。
【0015】従って、二次巻線143から整流トランジ
スタ121を介して出力端子163へと電流は流れず、
平滑回路123内のコンデンサ124から放電がなさ
れ、放電電圧が出力端子163、164から負荷へと出
力される。
【0016】その後オン状態にあったスイッチトランジ
スタ113がオフ状態に切り替わると、一次巻線141
には、スイッチトランジスタ113がオンしていたとき
に発生していた起電力と逆極性の起電力が発生し、二次
巻線143、ゲート駆動巻線144のそれぞれには、ス
イッチトランジスタ113がオンしていたときと逆極性
の起電力が誘起される。
【0017】すると、スイッチトランジスタ113がオ
ン状態にあったときと逆のバイアスが整流トランジスタ
121に印加され、整流トランジスタ121内部の寄生
ダイオードが順バイアスされる。他方、整流トランジス
タ121のゲートの電位を規定する端子Eの電位は、整
流トランジスタ121のソースの電位を規定するゲート
駆動巻線144の端子Fの電位よりも高くなる。従って
このとき、ゲートには正電圧が印加され、整流トランジ
スタ121は逆向きにオンできるようになり、整流トラ
ンジスタ121はいわゆる第三象限動作をし、寄生ダイ
オードには電流が流れず、ダイオードを整流素子として
用いた場合よりも小さい電圧降下で、電流を流すことが
できる。
【0018】整流トランジスタ121が逆向きにオンす
ると、二次巻線143から、整流トランジスタ121を
介して平滑回路123に電流が流れ込み、平滑回路12
3内のコンデンサに充電しながら、出力端子163、1
64から負荷へと電流を供給する。
【0019】このように、スイッチトランジスタ113
のオン状態とオフ状態とを繰り返し切り替え、平滑回路
123への充放電を繰り返すことにより、出力端子16
3、164から負荷へと電圧を印加することができる。
【0020】上記した電源回路101においては、二次
側の出力電圧を、二次側と絶縁された一次側で間接的に
検出し、出力電圧が一定電圧になるようにスイッチトラ
ンジスタ113のオン状態とオフ状態との切替え制御を
するが、そのため一次側電流供給回路102は、電圧検
出巻線142と電圧検出部114とを有しており、PW
M制御回路105に接続された電圧制御部106を有し
ている。
【0021】電圧検出巻線142は、一次巻線141及
び二次巻線143と磁気結合されるように配置され、二
次巻線143に誘導起電力が生じるとともに、電圧検出
巻線142にも誘導起電力が生じるようにされ、二次巻
線143と磁気結合された電圧検出巻線142の端子
C、D間に、二次巻線143に誘起された電圧に応じた
大きさの電圧が発生するようにされている。
【0022】このとき、二次巻線143に起電力が発生
して、一方の端子Gに正極性の電圧が、他方の端子Fに
負極性の電圧がそれぞれ発生すると、電圧検出巻線14
2の接地電位側にある一方の端子Dには正極性の電圧
が、他方の端子Cには負極性の電圧が、それぞれ発生す
るようにされている。
【0023】電圧検出部114は、抵抗115、117
とコンデンサ116、118と、ダイオード119とを
有しており、抵抗115、117と、コンデンサ11
6、118とがそれぞれローパスフィルタを構成してお
り、抵抗115とコンデンサ116とからなる前段のロ
ーパスフィルタが電圧検出巻線142の端子C、Dと接
続されている。
【0024】前段のローパスフィルタの出力にはダイオ
ード119のアノードが接続され、カソードには、抵抗
117、コンデンサ118とからなる後段のローパスフ
ィルタの入力が接続されている。後段のローパスフィル
タの出力は電圧制御部106へと接続されており、電圧
検出巻線142の端子C、D間の電圧を前段のローパス
フィルタで高帯域成分を除去し、ダイオード119で整
流し、後段のローパスフィルタで更に高帯域成分を除去
することにより、電圧検出巻線142の端子C、D間の
電圧を整流、平滑化して、電圧制御部106に出力でき
るようにされている。
【0025】電圧制御部106は、誤差アンプ150
と、抵抗器151〜154とを有している。抵抗器15
1、152は、図示しない回路から供給される所定の一
定電圧Vrefと、接地電位との間に順次直列接続されて
おり、抵抗器151、152の接続点は誤差アンプ15
0の反転入力端子(−)に接続されている。他方、抵抗器
153、154は電圧検出部114の出力と接地電位と
の間に直列接続されており、抵抗器153、154の接
続点は誤差アンプ150の非反転入力端子(+)に接続さ
れている。
【0026】そして、電圧検出部114から入力された
直流電圧を、抵抗器153、154の抵抗比で分圧した
電圧(以下で検出電圧と称する)が、誤差アンプ150の
非反転入力端子(+)に入力されるようにされている。他
方、誤差アンプ150の反転入力端子(−)には、直列接
続された抵抗器151、152の抵抗比で、一定電圧V
refを分圧した電圧(以下で所定電圧と称する)が入力さ
れている。
【0027】誤差アンプ150は、検出電圧と所定電圧
とに基づいてPWM制御回路105の制御をし、検出電
圧が所定電圧よりも低ければ、スイッチトランジスタ1
13のオン時間を長くし、検出電圧が所定電圧よりも高
ければ、スイッチトランジスタ113のオン時間を短く
するようにPWM制御回路105を制御している。
【0028】オン時間をオフ時間に比して長くすると、
一次巻線141に流れる電流量が増え、一次巻線141
に蓄積されるエネルギーが増大して、二次巻線143及
び電圧検出巻線142に伝達される。すると電圧検出巻
線142の端子C、D間の伝圧が上昇し、検出電圧が上
昇する。逆に、オン時間をオフ時間に比して短くする
と、検出電圧は低下する。そして、検出電圧は、基準電
圧に一致するように動作している。
【0029】検出電圧が基準電圧に一致して一定値とな
ると、電圧検出巻線142の端子C、D間の電圧が一定
になる。また、電圧検出巻線142の端子C、D間の電
圧と、二次巻線143の端子F、G間の電圧との比は、
二次巻線143と電圧検出巻線142との巻数比によっ
て一定に定まっているので、検出電圧が基準電圧に一致
した状態では、二次巻線143の端子F、G間の電圧が
一定値になる。理想的な場合には、二次巻線43の端子
F、G間の電圧と、出力電圧は等しくなるので、出力電
圧も一定値になる。
【0030】従って、予め所定電圧を適当に設定してお
くことで、入力端子161、162間に入力された直流
電圧から、所望の直流電圧である出力電圧を得ることが
できる。ここでは、2.5Vの直流電圧を得ることがで
きる。
【0031】以上説明したように、電源回路101は、
電圧検出巻線142の端子C、D間の電圧を電圧検出部
114で直流電圧化し、端子C、D間の電圧が所定の一
定電圧になるようにすることで、出力電圧を一定電圧に
保つように動作している。
【0032】しかしながら、電圧検出部114は、電圧
検出巻線142の端子C、D間の電圧を直接検出して、
間接的に二次巻線143の両端子F、G間の電圧を検出
することにより、二次巻線143とほぼ同じ大きさの出
力電圧を間接的に検出している。従って、電圧検出部1
14は、二次側で出力端子163、164から出力され
る出力電圧を直接検出しているわけではない。
【0033】このため、所定電圧と検出電圧とが一致
し、二次巻線143の端子F、G間の電圧が一定電圧に
正しく保たれた状態であっても、負荷に流れる電流が大
きいときには、二次巻線143の端子F、Gと出力端子
163、164との間の配線抵抗などが原因となる電圧
降下によって、出力端子163、164から負荷に出力
される出力電圧が、所定の電圧値よりも低くなってしま
っていた。この電圧降下は、負荷に流れる電流が小さい
ときには微小で無視できる程度であるが、負荷に流れる
電流が大きくなればなるほど大きくなってしまい、出力
電圧が所望の電圧値よりも大きく低下してしまうという
問題が生じていた。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の不都合を解決するために創作されたものであり、その
目的は、特に、一次側と絶縁された二次側の電圧を間接
的に検出することで、出力電圧を一定に保つように構成
された電源回路において、一定の出力電圧を確実に得る
ことができる電源回路を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、トランスと、一次側電流供
給回路と、二次側整流回路と、制御回路とを有し、前記
トランスは、互いに磁気結合された一次巻線と、電圧検
出巻線と、二次巻線とを有しており、前記一次側電流供
給回路は主スイッチと、整流平滑回路とを有し、前記主
スイッチは前記一次巻線に直列接続され、導通したとき
に前記一次巻線に電流を供給することができるようにさ
れ、前記主スイッチの導通/遮断によって、前記一次巻
線に蓄積されたエネルギーが前記二次巻線及び前記電圧
検出巻線に、一定比で分割されて伝達され、前記二次巻
線の端子間及び前記電圧検出巻線の端子間に、それぞれ
電圧を誘起することができるようにされ、前記整流平滑
回路は、前記電圧検出巻線の端子間に誘起された電圧を
整流平滑して、前記二次巻線の端子間に誘起された電圧
に応じた大きさの検出電圧を生成して、前記制御回路に
出力し、前記制御回路は、前記検出電圧を所定電圧に保
つように前記主スイッチの導通状態を制御することで、
前記二次巻線の端子間に誘起される電圧を一定電圧に保
つようにされ、前記二次側整流回路は、前記二次巻線の
端子間に誘起された電圧を整流して平滑することで、直
流電圧を得ることができるように構成された電源回路に
おいて、前記制御回路は、前記一次巻線に流れる電流を
検出し、その電流値が大きくなると、前記二次巻線の端
子間に誘起される電圧を高くするように構成されてい
る。
【0036】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
源回路であって、前記主スイッチと前記一次巻線とに直
列接続された電流検出抵抗を有し、前記主スイッチが導
通したときに、前記電流検出抵抗の両端に現れる電圧
が、前記制御回路に入力され、入力された前記電圧に基
づいて前記検出電圧を制御するように構成されている。
【0037】請求項3記載の発明は、請求項2記載の電
源回路であって、前記制御回路は、誤差アンプと、スイ
ッチング制御回路とを有し、前記誤差アンプは、分圧さ
れた検出電圧と、所定電圧が入力されると、前記分圧さ
れた検出電圧と、前記所定電圧とを比較して誤差信号を
出力し、前記スイッチング制御回路は、前記誤差信号に
基づいて、前記所定電圧に、前記分圧された検出電圧が
一致するように前記主スイッチの導通/遮断を制御する
ように構成されており、前記所定電圧は、一定の基準電
圧に、前記電流検出抵抗の両端に現れる電圧に応じた電
圧が重畳されて生成されている。
【0038】請求項4記載の発明は、請求項2記載の電
源回路であって、前記制御回路は、誤差アンプと、スイ
ッチング制御回路とを有し、前記誤差アンプは、一定の
基準電圧と比較対照電圧とが入力されると、前記基準電
圧と前記比較対照電圧とを比較して誤差信号を出力し、
前記スイッチング制御回路は、前記誤差信号に基づい
て、前記基準電圧に、前記比較対照電圧が一致するよう
に前記主スイッチの導通/遮断を制御するように構成さ
れており、前記比較対照電圧は、前記検出電圧を分圧し
た電圧から、前記電流検出抵抗の両端に現れる電圧に応
じた電圧を減じて生成されている。
【0039】従来の電源回路では、一次巻線に流れる電
流が大きくなり、二次巻線に流れる電流が大きくなる
と、二次巻線と負荷との間の配線抵抗などによって生じ
る電圧降下が大きくなってしまい、二次巻線の端子間に
生じる電圧が所定の電圧値に保たれていても、負荷に出
力される直流電圧が、所定の電圧よりも低くなってしま
っていたが、本発明では、制御回路が、一次巻線に流れ
る電流が大きくなると、検出電圧を所定電圧に比して高
くして、二次巻線の端子間に生じる電圧を高くするよう
に制御することで、出力電圧を高くすることができる。
【0040】このため、配線抵抗などによる電圧降下を
補償するように、二次巻線の端子間に生じる電圧を高く
することで、出力電圧を所定の電圧より低下しないよう
にし、一定の電圧値に保つようにすることができる。
【0041】なお、本発明において、電流検出抵抗を更
に有し、電流検出抵抗の両端に現れる電圧を検出し、該
電圧に基づいて検出電圧を高くするように構成されてい
る。電流検出抵抗は主スイッチと一次巻線とに直列接続
されて、電流検出抵抗には、一次巻線に流れる電流が流
れる。このため、電流検出抵抗の両端に現れる電圧を検
出することで、一次巻線に流れる電流を検出することが
でき、一次巻線に流れる電流が大きくなると、検出電圧
を所定電圧に比して高くなるようにすることができる。
【0042】また、本発明において、制御回路が、誤差
アンプと、スイッチング制御回路とを有しており、電圧
検出巻線の両端に生じる検出電圧と、所定電圧とを比較
し、検出電圧が所定電圧に一致するように制御回路が動
作することで、出力電圧が一定電圧に保たれるように動
作する場合に、所定電圧は、基準電圧に、電流検出抵抗
の両端に現れる電圧に応じた電圧が重畳されるようにし
ている。
【0043】主スイッチの導通時間を遮断時間に比して
長くすると、一次巻線に流れる電流量が増え、一次巻線
に蓄積されるエネルギーが増大して、二次巻線及び電圧
検出巻線に伝達される。すると電圧検出巻線に流れる電
流量が増え、電圧検出巻線の端子間の電圧が上昇し、こ
の電圧を分圧して得られる検出電圧が上昇する。逆にオ
ン時間をオフ時間に比して短くすると、検出電圧は低下
する。こうして検出電圧は、所定電圧に一致するように
動作している。
【0044】検出電圧が所定電圧に一致すると、電圧検
出巻線の端子間の電圧が一定になる。また、電圧検出巻
線の端子間の電圧と、二次巻線の端子間の電圧との比
は、二次巻線と電圧検出巻線との巻数比によって一定に
定まっているので、検出電圧が所定電圧に一致した状態
では、二次巻線の端子間の電圧が一定になり、出力電圧
も一定になる。
【0045】所定電圧と検出電圧とが一致し、出力電圧
が一定である定常状態から、負荷に流れる電流が大きく
なった状態になった場合には、一次巻線に流れる電流が
増大して、電流検出抵抗の両端に現れる電圧が大きくな
る。このときには所定電圧が上昇して、検出電圧よりも
高くなるので、検出電圧が所定電圧に一致するように動
作し、検出電圧は上昇した所定電圧と一致するように上
昇する。
【0046】このように、負荷に流れる電流が大きくな
った場合には、検出電圧を上昇させる方向に電源回路が
動作するので、二次巻線の端子間の電圧を高くすること
ができ、出力電圧を上昇させることができる。
【0047】このため、二次巻線と負荷との間の配線抵
抗などによって生じる電圧降下を補償するように出力電
圧を上昇させることで、負荷に流れる電流の大小によら
ず、出力電圧を一定電圧値に保つようにすることができ
る。
【0048】さらに、本発明において、誤差アンプは、
検出電圧から、電流検出抵抗の両端に現れる電圧に応じ
た電圧が減じられた比較対照電圧が、基準電圧に一致す
るようにしている。
【0049】定常状態から、負荷に流れる電流が大きく
なった状態になったときには、一次巻線に流れる電流が
増大して、電流検出抵抗の両端に現れる電圧が大きくな
り、比較対照電圧は減少するので、定常状態で所定電圧
と一致していた基準電圧が、比較対照電圧よりも高くな
る。このとき、誤差アンプは、基準電圧に、比較対照電
圧が一致するように動作するので、出力電圧を一定電圧
に保つようにすることができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下で図面を参照し、本発明の実
施形態について説明する。図1の符号1は、本発明の実
施形態に係る電源回路である。この電源回路1は、36
〜72V程度の直流電圧を降圧させ、2.5Vの直流電
圧を生成させる電源回路であって、一次側電流供給回路
2と、二次側整流回路3と、トランス4と、PWM制御
回路5と、電圧制御部6とを有している。
【0051】トランス4は、一次側には一次巻線41
を、二次側には二次巻線43とゲート駆動巻線44と
を、それぞれ有している。一次側電流供給回路2は、平
滑回路11と、スナバ回路12と、nチャネルMOSト
ランジスタからなるスイッチトランジスタ13と、電流
検出抵抗70とを有している。
【0052】スイッチトランジスタ13のドレインは一
次巻線41の一方の端子bに接続されている。他方、ス
イッチトランジスタ13のソースは電流検出抵抗70の
一端に接続され、電流検出抵抗70の他端は平滑回路1
1に接続されており、スイッチトランジスタ13のソー
スは電流検出抵抗70及び平滑回路11を介して一方の
入力端子62に接続されている。そして、一次巻線41
の他方の端子aはスナバ回路12と平滑回路11を介し
て他方の入力端子61に接続されており、入力端子6
1、62間に直流電圧が印加され、スイッチトランジス
タ13がオンしたときに、一次巻線41に電流を供給で
きるようにされている。
【0053】トランス4の一次巻線41と二次巻線43
とは絶縁されているが、磁気結合されており、一次巻線
41に電流が流れて起電力が一次巻線41に発生する
と、二次巻線43に誘導起電力を誘起できるように構成
されている。
【0054】このとき、一次巻線41に起電力が発生し
て、一次巻線41の一方の端子aに正極性の電圧が、他
方の端子bに負極性の電圧が発生すると、二次巻線43
の接地電位側にある一方の端子gには正極性の電圧が、
他方の端子fには負極性の電圧が、それぞれ発生するよ
うにされている。
【0055】スイッチトランジスタ13のゲートには、
PWM制御回路5が接続されており、ゲートに矩形波信
号を出力することで、スイッチトランジスタ13のオン
/オフの切替えを制御でき、スイッチトランジスタ13
のオン時間とオフ時間との比を調整することにより、ス
イッチトランジスタ13に流れる電流量を調整できるよ
うにされている。
【0056】二次側整流回路3は、nチャネルMOSト
ランジスタからなる整流トランジスタ21と、スナバ回
路22と、平滑回路23とを有している。整流トランジ
スタ21のソースは二次巻線43の一方の端子fに、ド
レインは平滑回路23を介して出力端子63に、それぞ
れ接続されており、二次巻線43の他方の端子gは平滑
回路23を介して出力端子64に接続されている。そし
て、二次巻線43の端子f、g間に電圧が発生し、整流
トランジスタ21がオンすると、出力端子63、64を
介して、図示しない負荷に電流を供給できるようにされ
ている。
【0057】上記の電源回路1で、負荷に一定電圧を印
加する動作について以下で説明する。ここでは、負荷に
流れる電流が微小な電流である場合について最初に説明
する。予め、入力端子61、62間には36〜72V程
度の直流電圧が印加されており、平滑回路23内のコン
デンサ24は、電源投入時に流れる微小電流によって充
電されており、コンデンサ24の両極間には電位差が生
じているものとする。
【0058】スイッチトランジスタ13がオフした状態
から、スイッチトランジスタ13がオンすると、一次巻
線41に電流が流れ、一次巻線41には起電力が発生
し、二次巻線43に誘導起電力が発生する。
【0059】このとき、一次巻線41の端子a、bに
は、正極性、負極性の電圧がそれぞれ発生するので、二
次巻線43の一方の端子gには正極性の電圧が、他方の
端子fには負極性の電圧が、それぞれ発生し、端子fに
接続された整流トランジスタ21のソースには、端子g
よりも低い電圧が印加される。
【0060】一方、整流トランジスタ21のドレイン
は、平滑回路23内のコンデンサ24を介して端子gに
接続されており、コンデンサ24の両端間の電位差によ
り、整流トランジスタ21のドレインの電位は端子gの
電位よりも高くなる。
【0061】このため、整流トランジスタ21のドレイ
ンの電位はソースの電位よりも高くなるので整流トラン
ジスタ21には順バイアスが印加された状態になるが、
整流トランジスタ21のゲート電位を規定する端子eの
電位は、整流トランジスタ21のソース電位を規定する
端子fの電位よりも低いので、整流トランジスタ21は
オフしている。
【0062】従って、二次巻線43から整流トランジス
タ21を介して出力端子63に電流は流れず、平滑回路
23から放電がなされ、放電電圧が出力端子63、64
から負荷へと出力される。
【0063】その後オン状態にあったスイッチトランジ
スタ13がオフ状態に切り替わると、一次巻線41に
は、スイッチトランジスタ13がオンしていたときに発
生していた起電力と逆極性の起電力が発生し、二次巻線
43、ゲート駆動巻線44には、スイッチトランジスタ
13がオンしていたときと逆極性の起電力が誘起され
る。
【0064】すると、スイッチトランジスタ13がオン
状態にあったときと逆のバイアスが整流トランジスタ2
1に印加され、整流トランジスタ21内部の寄生ダイオ
ードが順バイアスされる。
【0065】他方、整流トランジスタ21のゲートの電
位を規定する端子eの電位は、整流トランジスタ21の
ソースの電位を規定するゲート駆動巻線44の端子fの
電位よりも高くなるので、ゲートには正電圧が印加さ
れ、整流トランジスタ21は逆向きにオンできるように
なり、整流トランジスタ21はいわゆる第三象限動作を
し、寄生ダイオードには電流が流れず、ダイオードを整
流素子として用いた場合よりも小さい電圧降下で、電流
を流すことができる。
【0066】整流トランジスタ21が逆向きにオンする
と、二次巻線43から整流トランジスタ21を介して平
滑回路23に電流が流れ込み、平滑回路23内のコンデ
ンサ24に充電しつつ、出力端子63、64から負荷へ
と電流を供給する。
【0067】このように、スイッチトランジスタ13の
オン状態とオフ状態とを繰り返し切り替え、平滑回路2
3への充放電を繰り返すことにより、出力端子63、6
4から負荷へと電圧を印加することができる。
【0068】上記した電源回路1においては、二次側で
の出力電圧を、二次側と絶縁された一次側で間接的に検
出し、出力電圧が一定電圧になるようにスイッチトラン
ジスタ13のオン状態とオフ状態との切替え制御をする
が、そのために、一次側電流供給回路2は、電圧検出巻
線42と電圧検出部14とを有しており、PWM制御回
路5に接続された電圧制御部6を有している。
【0069】電圧検出巻線42は、一次巻線41及び二
次巻線43と磁気結合されるように配置されており、二
次巻線43に誘導起電力が生じるとともに、電圧検出巻
線42にも、誘導起電力が誘起されるようにされ、電圧
検出巻線42の端子c、d間には、二次巻線43に誘起
された電圧に応じた大きさの電圧が発生されるようにさ
れている。
【0070】このとき、二次巻線43に起電力が発生し
て、一方の端子gに正極性の電圧が、他方の端子fに負
極性の電圧が発生すると、電圧検出巻線42の接地電位
側にある一方の端子dには正極性の電圧が、他方の端子
cには負極性の電圧が、それぞれ発生するようにされて
いる。
【0071】電圧検出部14は、抵抗15、17とコン
デンサ16、18と、ダイオード19とを有しており、
抵抗15、17と、コンデンサ16、18とがそれぞれ
ローパスフィルタを構成している。そして抵抗15とコ
ンデンサ16とからなる前段のローパスフィルタが電圧
検出巻線42の端子c、dと接続されている。
【0072】前段のローパスフィルタの出力にはダイオ
ード19のアノードが接続され、カソードには、抵抗1
7、コンデンサ18とからなる後段のローパスフィルタ
の入力が接続されている。
【0073】後段のローパスフィルタの出力は電圧制御
部6へと接続されており、電圧検出巻線42の端子C、
D間の電圧を前段のローパスフィルタで高帯域成分を除
去し、ダイオード19で整流し、後段のローパスフィル
タで更に高帯域成分を除去することにより、電圧検出巻
線42の端子C、D間の電圧を整流、平滑化して、直流
電圧を電圧制御部6に出力できるようにされている。
【0074】電圧制御部6は、誤差アンプ50と、抵抗
器51〜55とを有している。抵抗器51、52、55
は、図示しない回路から供給されている一定電圧Vref
と接地電位との間に順次直列接続されており、抵抗器5
1、52の接続点は誤差アンプ50の反転入力端子(−)
に接続されている。他方、抵抗器53、54はスイッチ
トランジスタ13のソースと接地電位との間に直列接続
されており、抵抗器53、54の接続点は誤差アンプ5
0の非反転入力端子(+)に接続されている。
【0075】そして、電圧検出部14から入力された直
流電圧を、抵抗器53、54の抵抗比で分圧した電圧
(以下で検出電圧と称する)が、誤差アンプ50の非反転
入力端子(+)に入力されるようにされている。他方、誤
差アンプ50の反転入力端子(−)には、直列接続された
抵抗器52、55の抵抗値の合計値と、抵抗器51の抵
抗値との比で、一定電圧Vrefを分圧した電圧(以下で所
定電圧と称する)が入力されている。
【0076】誤差アンプ50は、不図示の回路から供給
される補助電源電圧Vcによって動作し、検出電圧と所
定電圧とを比較して、誤差信号を生成してPWM制御回
路5に出力する。
【0077】PWM制御回路5は、誤差信号に基づいて
スイッチトランジスタ13のオン/オフの制御をし、検
出電圧が所定電圧よりも低ければ、スイッチトランジス
タ13のオン時間を長くし、検出電圧が所定電圧よりも
高ければ、スイッチトランジスタ13のオン時間を短く
している。
【0078】オン時間をオフ時間に比して長くすると、
一次巻線41に流れる電流量が増え、一次巻線41に蓄
積されるエネルギーが増大する。二次巻線43及び電圧
検出巻線42に伝達される。すると電圧検出巻線42に
流れる電流量が増え、電圧検出巻線42の端子c、d間
の電圧が上昇し、この電圧を分圧して得られる検出電圧
が上昇する。逆にオン時間をオフ時間に比して短くする
と、検出電圧は低下する。こうして検出電圧は、基準電
圧に一致するように動作している。
【0079】検出電圧が基準電圧に一致すると、電圧検
出巻線42の端子c、d間の電圧が一定になる。また、
電圧検出巻線42の端子c、d間の電圧と、二次巻線4
3の端子f、g間の電圧との比は、二次巻線43と電圧
検出巻線42との巻数比によって一定に定まっているの
で、検出電圧が基準電圧に一致した状態では、二次巻線
43の端子f、g間の電圧が一定になり、出力電圧も一
定になる。
【0080】従って、予め基準電圧を適当に設定してお
けば、入力端子61、62間に入力された直流電圧か
ら、一定の出力電圧を得ることができる。ここでは、
2.5Vの出力電圧を得ることができる。
【0081】実際には出力端子63、64と二次巻線4
3の端子f、gとの間には配線抵抗が生じるので、出力
端子63、64と二次巻線43の端子f、gとの間の配
線に電流が流れると、配線抵抗によって電圧降下が生
じ、出力端子63、64間の出力電圧と、二次巻線43
の端子f、gとの間の電圧とは一致しない。しかし、負
荷に流れる電流が小さいときには、負荷に接続された出
力端子63、64と二次巻線43の端子f、gとの間の
電圧降下が微小であって無視できる程度であるため、二
次巻線43の端子f、g間の電圧は、出力電圧とほぼ等
しくなる。
【0082】これに対し、負荷に流れる電流が大きい場
合には、負荷に接続された出力端子63、64と二次巻
線43の端子f、gとの間の電圧降下が大きくなる。電
圧検出部14は、二次側で出力端子63、64から出力
される出力電圧を、直接検出しているわけではないの
で、従来回路では、負荷に流れる電流が大きい場合に
は、二次巻線43の端子f、gと出力端子63、64と
の間の電圧降下によって、出力端子63、64から負荷
に出力される出力電圧が低下してしまう。
【0083】しかしながら、本実施形態の電源回路1
は、電流検出抵抗70を有している。電流検出抵抗70
は、その一端が接地された入力端子62に接続され、他
端が、抵抗71、コンデンサ72からなるフィルタを介
して抵抗器52と抵抗器55との接続点に接続されてお
り、スイッチトランジスタ13に電流が流れると、電流
検出抵抗70の両端に電圧を生じさせ、生じた電圧を抵
抗71、コンデンサ72からなるフィルタで平滑化し
て、抵抗器52と抵抗器55との接続点に供給すること
により、電流検出抵抗70の両端に生じる電圧に応じた
電圧分だけ、誤差アンプ50の反転入力端子(−)の電圧
(所定電圧)を上昇させることができるようにされてい
る。
【0084】所定電圧と検出電圧とが一致して出力電圧
が一定の状態から、負荷に流れる電流が大きくなると、
スイッチトランジスタ13に流れる電流も増大する。ス
イッチトランジスタ13に流れる電流が増大すると、電
流検出抵抗70の両端子間の電圧が上昇し、電流検出抵
抗70の両端子間の電圧の上昇分に応じて所定電圧が上
昇する。
【0085】このときには、誤差アンプ50が、スイッ
チトランジスタ13のオン時間を長くするようにPWM
制御回路5を制御し、一次巻線41に流れる電流量を増
加させ、二次巻線43の端子f、g間の電圧が高くな
り、電圧検出巻線42の端子c、d間の電圧も上昇す
る。そして、検出電圧が所定電圧に一致すると安定す
る。
【0086】このように、負荷に流れる電流が大きくな
った場合には、検出電圧を上昇させる方向に電源回路1
が動作するので、二次巻線43の端子f、g間の電圧は
高くなる。二次巻線43の端子f、g間の電圧を高くす
ることで、二次巻線43と負荷との間の配線抵抗などに
よって生じる電圧降下分が補償されるので、出力電圧を
所望の電圧値(2.5V)に保つことができる。
【0087】なお、本実施形態では、電流検出抵抗70
の両端に現れる電圧に応じて所定電圧が上昇するような
構成にしているが、本発明はこれに限らず、例えば図2
に示すように、検出電圧から電流検出抵抗70の両端に
現れる電圧を減じるような構成にしてもよい。なお図2
の回路では、各素子は同じものを用いており、素子間の
接続関係のみが図1の回路と異なるので、符号について
は図1と同じものを用いている。
【0088】図2の電源回路1において、電圧制御部6
では、直列接続された抵抗器51、52を有しており、
抵抗器51の一端は一定電圧Vrefに、抵抗器52の一
端は誤差アンプ50のグランド側端子57に接続され、
誤差アンプ50の動作基準電位と同電位にされている。
そして、抵抗器51と抵抗器52との接続点は誤差アン
プ50の反転入力端子(−)に接続されている。
【0089】また、直列接続された抵抗器53、54を
有しており、抵抗器53の高電位側は電圧検出部14の
出力に接続され、抵抗器54の一端は、抵抗71を介し
て電源回路1の入力端子62に接続されている。そし
て、抵抗器53、54の接続点は、誤差アンプ50の非
反転入力端子(+)に接続されている。
【0090】誤差アンプ50の電源側端子56は図示し
ない回路から供給される一定の電圧Vcに接続されてお
り、誤差アンプ50のグランド側端子57は入力端子6
2と接続されている。
【0091】さらに、電流検出抵抗70の両端のうち、
スイッチトランジスタ13のソースに接続された側の一
端(以下で、電流検出抵抗70の高電位側端子と称す
る。)は、接地電位と抵抗52の一端との接続点に接続
されるとともに、コンデンサ72を介して抵抗54の一
端に接続されており、電流検出抵抗70の高電位側端子
は、誤差アンプ50の動作基準電位と同電位になってい
る。
【0092】他方、入力端子62に接続された電流検出
抵抗70の他端(以下で、電流検出抵抗70の低電位側
端子と称する。)は、抵抗器54の一端に接続され、同
電位になるようにされている。
【0093】また、抵抗71とコンデンサ72とは、フ
ィルタ回路を構成しており、入力端子62の電位変化
を、抵抗71とコンデンサ72からなるフィルタ回路で
平滑化して、抵抗器54の一端に伝達できるようにされ
ている。
【0094】そして、電圧検出部14から入力された直
流電圧を、抵抗器53、54の抵抗比で分圧して生成さ
れる検出電圧が、誤差アンプ50の非反転入力端子(+)
に入力されるようにされている。他方、誤差アンプ50
の反転入力端子(−)には、直列接続された抵抗器51、
52の抵抗比で、一定電圧Vrefを分圧した所定電圧が
入力されている。
【0095】誤差アンプ50は、検出電圧と所定電圧と
を比較して、PWM制御回路5の制御をし、検出電圧が
所定電圧よりも低ければ、スイッチトランジスタ13の
オン時間を長くし、検出電圧が所定電圧よりも高けれ
ば、スイッチトランジスタ13のオフ時間を短くするよ
うにPWM制御回路5を制御している。
【0096】図2の電源回路1において、電流検出抵抗
70に電流が流れると、電流検出抵抗70の両端に電圧
が生じるが、電流検出抵抗70の高電位側端子の電位
は、誤差アンプ50の動作基準電位と同電位なので、電
流検出抵抗70の低電位側端子の電位は、電流検出抵抗
70の両端に生じた電圧分だけ低下する。
【0097】電流検出抵抗70の低電位側端子の電位が
低下すると、入力端子62の電位もその分低下する。入
力端子62の電位低下は、抵抗71とコンデンサ72と
からなるフィルタ回路で平滑化されて、抵抗器54の一
端に伝達されるので、抵抗器54の一端の電位が、電流
検出抵抗70の両端に生じた電圧に応じて低下する。
【0098】すると、誤差アンプ50の非反転入力端子
(+)には、抵抗器53、54の抵抗比で分圧されて生成
される検出電圧から、電流検出抵抗70の両端に生じる
電圧分に応じた電圧が減じられて(以下でこの電圧を比
較対照電圧と称する。)、入力されることになる。
【0099】基準電圧と、比較対照電圧とが一致した定
常状態から、負荷に流れる電流が大きくなったときに
は、一次巻線41に流れる電流が増大して、電流検出抵
抗70の両端に現れる電圧が大きくなるが、電流検出抵
抗70の両端に現れる電圧に応じた電圧を検出電圧から
減じて比較対照電圧を生成すると、定常状態で基準電圧
と一致していた比較対照電圧が、基準電圧よりも低くな
る。
【0100】図2の回路の誤差アンプ50は、反転入力
端子(−)に入力される基準電圧に、非反転入力端子(+)
に入力される比較対照電圧を一致させるため、スイッチ
トランジスタ13のオン時間を長くするようにPWM制
御回路5を制御する。このため、一次巻線41に流れる
電流が増え、一次巻線41に蓄積されたエネルギーが増
えるので、二次巻線43の端子f、g間の電圧と、電圧
検出巻線42の端子c、d間の電圧が上昇し、比較対照
電圧が基準電圧に一致すると安定する。
【0101】このように、図2の電源回路1において
も、負荷電流が大きくなると、比較対照電圧が、基準電
圧よりも低くなるため、基準電圧と一致するように比較
対照電圧が上昇する。従って二次巻線43の端子f、g
間の電圧が高くなり、二次巻線43と負荷との間の配線
抵抗などによって生じる電圧降下分が補償されるので、
出力電圧を所望の電圧値に保つことができる。また、本
実施形態では、二次側整流回路3の整流用素子として、
整流トランジスタ21を用いているが、本発明はこれに
限らず、ダイオードを用いてもよい。
【0102】
【発明の効果】二次巻線の端子間に生ずる電圧を電圧検
出巻線で検出することで負荷に流れる電流を間接的に検
出し、負荷に流れる電流が大きくなったときに、負荷と
二次巻線の端子間との間の電圧降下分を補償するように
出力電圧を上昇させることにより、所望の出力電圧を正
しく出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電源回路の一例を示す回路図
【図2】本発明の電源回路の別の一例を示す回路図
【図3】従来の電源回路の一例を示す回路図
【符号の説明】
1……電源回路 2……一次側電流供給回路 3……
二次側整流回路 4……トランス 5……PWM制御
回路(スイッチング制御回路) 6……電圧制御部(制
御回路) 13……スイッチトランジスタ(主スイッチ)
14……電圧検出部 41……一次巻線 42…
…電圧検出巻線 43……二次巻線 44……ゲー
ト駆動巻線 50……誤差アンプ 70……電流検出抵
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 僖一 埼玉県飯能市南町10番13号 新電元工業株 式会社飯能工場内 Fターム(参考) 5H730 AS01 BB23 DD04 DD41 EE08 EE19 EE59 EE72 FD01 FD41 FG05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランスと、一次側電流供給回路と、二次
    側整流回路と、制御回路とを有し、 前記トランスは、互いに磁気結合された一次巻線と、電
    圧検出巻線と、二次巻線とを有しており、 前記一次側電流供給回路は主スイッチと、整流平滑回路
    とを有し、前記主スイッチは前記一次巻線に直列接続さ
    れ、導通したときに前記一次巻線に電流を供給すること
    ができるようにされ、 前記主スイッチの導通/遮断によって、前記一次巻線に
    蓄積されたエネルギーが前記二次巻線及び前記電圧検出
    巻線に、一定比で分割されて伝達され、前記二次巻線の
    端子間及び前記電圧検出巻線の端子間に、それぞれ電圧
    を誘起することができるようにされ、 前記整流平滑回路は、前記電圧検出巻線の端子間に誘起
    された電圧を整流平滑して、前記二次巻線の端子間に誘
    起された電圧に応じた大きさの検出電圧を生成して、前
    記制御回路に出力し、 前記制御回路は、前記検出電圧を所定電圧に保つように
    前記主スイッチの導通状態を制御することで、前記二次
    巻線の端子間に誘起される電圧を一定電圧に保つように
    され、 前記二次側整流回路は、前記二次巻線の端子間に誘起さ
    れた電圧を整流して平滑することで、直流電圧を得るこ
    とができるように構成された電源回路において、 前記制御回路は、前記一次巻線に流れる電流を検出し、
    その電流値が大きくなると、前記二次巻線の端子間に誘
    起される電圧を高くするように構成されたことを特徴と
    する電源回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電源回路であって、前記主
    スイッチと前記一次巻線とに直列接続された電流検出抵
    抗を有し、 前記主スイッチが導通したときに、前記電流検出抵抗の
    両端に現れる電圧が、前記制御回路に入力され、入力さ
    れた前記電圧に基づいて前記検出電圧を制御するように
    構成されたことを特徴とする電源回路。
  3. 【請求項3】前記制御回路は、誤差アンプと、スイッチ
    ング制御回路とを有し、 前記誤差アンプは、分圧された検出電圧と、所定電圧が
    入力されると、前記分圧された検出電圧と、前記所定電
    圧とを比較して誤差信号を出力し、 前記スイッチング制御回路は、前記誤差信号に基づい
    て、前記所定電圧に、前記分圧された検出電圧が一致す
    るように前記主スイッチの導通/遮断を制御するように
    構成されており、 前記所定電圧は、一定の基準電圧に、前記電流検出抵抗
    の両端に現れる電圧に応じた電圧が重畳されて生成され
    ていることを特徴とする請求項2記載の電源回路。
  4. 【請求項4】前記制御回路は、誤差アンプと、スイッチ
    ング制御回路とを有し、 前記誤差アンプは、一定の基準電圧と比較対照電圧とが
    入力されると、前記基準電圧と前記比較対照電圧とを比
    較して誤差信号を出力し、 前記スイッチング制御回路は、前記誤差信号に基づい
    て、前記基準電圧に、前記比較対照電圧が一致するよう
    に前記主スイッチの導通/遮断を制御するように構成さ
    れており、 前記比較対照電圧は、前記検出電圧を分圧した電圧か
    ら、前記電流検出抵抗の両端に現れる電圧に応じた電圧
    を減じて生成されていることを特徴とする請求項2記載
    の電源回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007082394A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Power Integrations Inc 電源の調整を改善する方法及び装置
JP2007295761A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd スイッチング電源装置
JP2012231580A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Toyota Motor Corp 電源システム
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