JP2003134810A - 電源装置および出力制御方法 - Google Patents

電源装置および出力制御方法

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JP2003134810A JP2001329033A JP2001329033A JP2003134810A JP 2003134810 A JP2003134810 A JP 2003134810A JP 2001329033 A JP2001329033 A JP 2001329033A JP 2001329033 A JP2001329033 A JP 2001329033A JP 2003134810 A JP2003134810 A JP 2003134810A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用環境の変化、負荷条件の変化する場合に
おいても、装置の破損、処理エラーを防止した安定した
制御を可能とする電源装置を提供する。 【解決手段】 電流検出回路から取得する2つの離間し
たモニター値に応じて、2つの異なる制御処理を選択的
に切り替えて実行する。例えば、定電圧制御処理と定電
流制御処理を適用し、制御対象の負荷の目標電流値(定
電流閾値)以上の電流が流れたことを検出した場合、そ
の目標電流値(定電流閾値)より大きな値を制御目標電
流値(定電流制御値)とした定電流制御を実行し、定電
流制御間に、電流がその制御対象の負荷に対して予め定
められた目標電流値以下となった場合に定電圧制御に復
帰する構成としたので、定電流制御時に定電圧制御への
行き来が頻繁に行なわれることなく安定した制御が可能
となり、装置の破損や処理エラーの発生が防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写機
等の電源装置および出力制御方法に関する。さらに詳細
には、プリンタ、複写機等の帯電装置、転写装置、ヒュ
ーザー装置、現像装置等に適用可能な電源装置であり、
状態値検出によるフィードバック制御を正確にかつ安定
して実行することを可能とした構成を持つ電源装置およ
び出力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機等の画像形成装置は、
感光体ドラムを接触帯電装置(以下帯電装置)で一様に
帯電し、露光装置により静電潜像を形成し、トナー像を
現像装置で形成し、接触転写装置(以下転写装置)で、
トナー像を用紙に転写する。さらに、用紙への転写後、
剥離(デタック)装置で用紙を感光体または、転写装置
等から剥離し画像を出力する。
【0003】例えば、カラー印刷装置においては、イエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色ごとに、感光体、帯電装置、現像器、転写
装置のいわゆる画像形成ユニットを形成し、これらの各
々を動作させてカラー印刷を行なう。
【0004】電子写真方式のプリンタ・複写機等は、帯
電装置、現像器、転写装置等の負荷に対して規定電圧も
しくは電流を与えるための高圧電源を備えている。電圧
もしくは電流は、帯電、現像、転写、剥離、清掃等の処
理のために供給される。昨今のプリンタ・複写機等は市
場での高機能要求を背景に、カラー化、高速化が進んで
いる。その要求に対応するべく、感光体、および、帯
電、現像、転写機能を含むブロックを各色(例えばYM
CK色)毎に用意し、ペーパーを1パスで印字するタン
デム型エンジンが主流になりつつある。タンデム型の利
点は一度に多色(例えばYMCK色の4色)を印字でき
るため、白黒機と同様のスピードパフォーマンスを実現
できる。
【0005】図14にタンデム型プリンタの構成例を示
す。図14に示す例は、高圧電源(HVPS:High Vol
tage Power Supply)を各色YMCKの画像形成ユニッ
ト個々に対応して設定した構成例であるが、高圧電源
(HVPS:High Voltage Power Supply)は各画像形
成ユニットに対して共通化して設ける構成も可能であ
る。図14のタンデム型プリンタの動作について簡単に
説明する。各感光体2101の周囲には、帯電ロールを
備えた帯電器2102が備えられ、帯電器2102によ
り感光体2101が一様に帯電された後、感光体ドラム
上に図示しない露光装置により露光され、静電潜像が形
成され、静電潜像が現像器2103により現像され、感
光体ドラム2101上のトナー像は、一次転写器210
4により中間転写体2107上に転写される。これらの
処理をYMCKそれぞれ連続して行なった後、二次転写
器2106により用紙(ペーパー)上に転写され、剥離
(デタック)器2105で用紙を剥離し出力する。
【0006】一方、近年のCPU性能の向上に伴い、高
圧出力をソフトウエアで制御する高圧電源が提案されて
いる。制御方法は、高圧出力の状態量を検出回路で検出
し、検出値をCPU等のA/D変換機構によりディジタ
ル変換し、プログラムにより制御するべき目標値との差
異を判断する。その結果により、高圧電源の出力を増減
させるPWM信号のデューティ(Duty)値を変化さ
せ、目標値に近づける制御を実行する。このようなディ
ジタル制御方式では、ソフトウエアで高圧電源が制御可
能なため、従来必要だったオペアンプ(OPAmp)等
のアナログ制御回路が必要なくなり、制御回路のコスト
ダウン、実装スペースの縮小が達成される。このような
ソフトウエアによるディジタル制御を開示した構成に、
特開平9−215329、または特開昭62−2793
66号がある。
【0007】一般的なディジタル制御方式の高圧電源構
成を示すブロック図を図15に示す。図15に示すよう
に、高圧電源2210は出力負荷2240に対して、転
写、帯電など、負荷に応じた所定の出力を行なう。
【0008】高圧電源2210は、昇圧トランス221
1、トランスの1次側印加電圧を周期的にスイッチング
するスイッチング回路2212、トランスの2次側で所
望の出力波形を生成する整流回路2213と出力状態量
を検出する検出回路2214による検出結果から出力を
制御する制御信号を送信する制御手段2230によって
構成される。直流電源(24V)2215の生成した直
流電圧はトランスの1次側に印加される。
【0009】高圧電源の出力は、制御手段2230のC
PU2231を利用したプログラミングによるディジタ
ル制御によりコントロールされる。CPU2231によ
る制御は、検出手段2214により検出された状態量を
A/D変換器2233によりディジタル変換を行ない、
高圧電源が制御すべき目標値とを比較し、その比較結果
に応じてパルス発振器2232によってスイッチング手
段に与えるPWM信号のデューティ(Duty)値を制
御するものである。スイッチング手段2212は、パル
ス幅信号に基づいて入力電圧をスイッチングして出力制
御を実行する。直流電源(5V)2235は、制御手段
2230に印加される。
【0010】ディジタル制御方式の電源回路制御のステ
ップは以下のようにまとめられる。 (1)出力電圧を検出回路にてA/D変換器に入力でき
る電圧に変換(高圧を低圧に変換、また−出力ならば+
出力に変換)し、または出力電流を検出回路にてA/D
変換器に入力できる電圧に変換(電流量を+電圧に変
換)し、 (2)、(1)の値をA/D変換器にて必要なビット
(bit)数のディジタル(Digital)値に変換し、 (3)演算器にて予め設定されている目標値と、(2)
で得られたモニター値とに基づいて、予め決められた演
算式で比較・演算を実施し、パルス幅変調(PWM)信号
のデューティ(Duty)値を設定する値を算出する。 (4)パルス発振器にて、(3)で得られた設定値に従
ったデューティ(Duty)値を持つ パルス幅変調(PWM)
信号を作成する。 (5)(4)で生成されたPWM信号にてスイッチング
回路をON/OFFし、昇圧トランスの2次側にON/
OFFのデューティ(Duty)に従った出力を発生する。 (6)(5)で発生した出力を検出し、(1)に戻る。 上記(1)〜(6)を繰り返し、モニター値が目標値に
一致するようにデューティ(Duty)の増減の制御を行な
うことで出力の制御を行なう。
【0011】なお、目標値と一致させる値が出力電圧値
である場合の制御を定電圧制御といい、目標値と一致さ
せる値が出力電流値である場合の制御を定電流制御とい
う。
【0012】昨今のプリンタ、複写機等の分野では、転
写方式は、用紙を転写ベルトに吸着させ、各色を順番に
用紙に転写する転写ベルト方式から、ジャム(JAM)発
生頻度が少なく、ジャム除去を容易に出来る中間転写体
方式が主流になりつつなる。また、その転写手段のデバ
イスはオゾンレス、低出力電位で転写可能となる利点か
ら、ロール方式が多く採用されている。
【0013】従来の転写装置の構成概要について、図1
6を参照して説明する。図16において、中間転写体2
302には、例えばカラー印刷の場合、YMCK各感光
体の処理により、各色のトナー像が転写されている。こ
のトナー像を用紙2306に転写する処理が転写装置に
よって実行される。転写処理においては、高圧電源(HV
PS)2301がバックアップロール(BUR)2304
へ、コンタクトロール2303を通して給電し、中間転
写体2302のトナーと同極性の電荷を与える。トナー
は電圧印加により、2次転写ロール(2ndBTR)2305
側へ引き付けられ、その結果、トナー像が中間転写体2
302から、用紙2306に転写される。
【0014】現在のプリンタ、複写機の利用紙種はOA
用紙から普通紙、葉書、OHPと多種多様に渡ってい
る。図16の如き転写装置により、様々な大きさ、質を
持つ用紙に対し、確実な転写を実行するには転写装置に
対して、各用紙に適した値を持つ電圧を高圧電源(HVP
S)2301から印加する必要がある。また、プリン
タ、複写機の使用環境に応じた印加電圧の補正が必要と
なる場合がある。これは、例えば高温多湿等の環境で
は、用紙の持つ抵抗値が大きく変化し、抵抗値の変化に
伴い過大な電流が流れ、装置を破損させたり、転写処理
におけるエラーを発生する場合があるからである。
【0015】プリンタ、複写機の使用環境に応じた印加
電圧の補正処理のために、たとえば湿度センサーや負荷
抵抗検知回路を用いて二次転写電圧を適正電圧に補正す
る構成がある。その際の電圧決定には、例えば、図17
に示すような環境テーブルが用いられ、各環境テーブル
の紙種、負荷抵抗値を参照して、最適電圧値を決定する
処理が行なわれる。
【0016】図17に示すテーブルは、(a)が、普通
紙、はがき、OHP用紙、各用紙に対する処理を実行す
る装置において、使用環境温度=28度、湿度=80%
における非処理時、すなわち転写装置に用紙が存在しな
いときの負荷抵抗値と、各負荷抵抗値に対応する印加電
圧値を示したテーブルである。このテーブルでは、例え
ば処理用紙が普通紙であって、負荷抵抗値が4MΩであ
る場合には、−1kVの印加電圧が適正電圧値として設
定されている。テーブル(b)は、使用環境温度=10
度、湿度=25%のテーブルであり、この環境では、例
えば処理用紙が普通紙であって、負荷抵抗値が10MΩ
である場合には、−1.2kVの印加電圧が適正電圧値
として設定されている。
【0017】ここで、二次転写装置における負荷抵抗値
について説明する。負荷抵抗値とは高圧電源出力端から
GND間の合成(合算)抵抗値である。負荷抵抗値の測
定方法は制御手段としてのM/Cの立ち上げ時や、ある
処理インターバル(例えば50枚プリント処理毎など)
で測定が行われ、その方法は一定電圧を印加したときの
検出電流値によって求められる。求める抵抗値は、負荷
測定時には転写媒体(用紙)がないため、バックアップ
ロール、中間転写体、二次転写ロールの合成抵抗値とな
る。
【0018】図18に転写装置における負荷抵抗値の測
定処理を説明する等価回路を示す。図18の回路は、そ
れぞれ電圧印加部としての高圧電源2301、抵抗とし
ての中間転写体2302の抵抗:Ribt、バックアッ
プロール(BUR)の2304抵抗Rbur、および2次
転写ロール(2ndBTR)2305の抵抗R2ndbtrを
示した等価回路である。負荷抵抗値:Rallは、下式
によって示される。 Rall=R2ndbtr+Ribt+Rbur
【0019】抵抗検知結果が、例えば−1kVを印加し
たとき抵抗検知回路にて100μAを検出すれば負荷抵
抗値は10MΩと計算され、図17に示す環境テーブル
の10MΩで、紙種に対する電圧値が決定される。例え
ば図17に示す(a)の環境テーブル28℃/80%の
場合、普通紙が選択されれば転写電圧は−1.2kVと
して設定される。
【0020】二次転写においては、用紙に確実に転写す
るため、用紙先端が転写位置に到達する前から用紙が通
り抜けるまで印加する必要がある。二次転写における高
圧電源からの電圧印加開始および停止タイミングは、例
えば図19(a)に示すタイミングにおいて実行され
る。すなわち、所定のサイズを持つ用紙が転写位置に到
達する前、図19(a)に示す例では、100ms前か
ら電圧印加(HVPSOn)となり、用紙が通り抜けた
後所定時間の後、図19(a)に示す例では、50ms
後まで電圧が印加された状態となる。
【0021】図19(a)のようなタイミングで電圧印
加が実行される場合、転写装置では、用紙到着前、通過
後の用紙の存在しない非用紙部と、用紙の存在する用
紙部において、抵抗値が異なってくる。
【0022】具体的には、非用紙部での等価回路は、
図19(b)に示す構成となり、用紙部での等価回路
は、図19(c)に示す構成となる。すなわち、非用紙
部、および、用紙部での各負荷抵抗値:Rall
は、下式によって示される。 非用紙部:Rall =R2ndbtr+Ribt+Rbur 用紙部:Rall =R2ndbtr+Rpaper+Ribt+Rbur 上記式において、Rpaperは、用紙の抵抗値を示し
ている。
【0023】ここで、環境が高温多湿(使用環境温度=
28度、湿度=80%)で、プリントまたはコピー用紙
がOHPである場合について説明する。上記の負荷抵
抗Rallの実測値は、概ね数MΩである。仮に4M
Ωと仮定する。またOHP用紙使用の抵抗値は、概ね数
十MΩ程度である。仮に30MΩと仮定する。従って、
上記用紙部での負荷抵抗Rallは、4+30=3
4MΩとなる。
【0024】ここで、高温多湿の環境テーブル、すなわ
ち、図17(a)の使用環境温度=28度、湿度=80
%のテーブルに基づいて、印加電圧適性値が設定され
る。用紙がOHPであるため、−3kVが選択される。
用紙部の場合、出力電圧−3kVに対し、負荷抵抗値
が34MΩであるため、流れ込む電流は−88.2μA
となる。図20に用紙部、非用紙部における電圧波形と
電流波形の対応を示す。用紙部の場合の電流値:−8
8.2μAは転写には有効な電流値であり、また、高圧
電源(HVPS)、負荷(ロール等)に対しても悪影響
を及ぼさない。
【0025】逆に上記非用紙部の場合、出力電圧が−
3kVに対し、負荷抵抗値が4MΩであるため、流れ込
む電流は−750μAとなる。この結果、インターイメ
ージ時に過大な電流が流れることなり、最悪、高圧電源
(HVPS)の破損、負荷へのダメージ(リーク跡等)
を与えることとなる。
【0026】このように、高圧電源(HVPS)の破
損、負荷へのダメージを防止するためには、使用環境、
使用用紙に応じて、また用紙部と非用紙部において高精
度な電圧制御を行なうことが必要となる。
【0027】電圧制御構成の従来技術としては、例え
ば、以下のような構成がある。特許第3179085号
には、コロナ放電器において、感光体に流れる電流検出
手段において、定電流制御をし、そのときの電圧値を記
憶し、高圧電源回路はその電流値の定電流制御と、所定
電圧以上時は検出結果の定電圧制御を切り替える構成が
示されている。この構成では、常に電流検知が必要とな
る。よって、負荷抵抗値の変動が大きい転写ロール負荷
で、デジタル制御をする場合、サンプリング時間を必要
とする安定的に制御できない。
【0028】また、特許第3131286号には、転写
材が挿入された状態で定電流制御し、その時の電圧で定
電圧制御を行う構成が示されている。しかし、本構成で
は、OHP合紙(OHP用紙、普通紙の交互にプリント
するモード)の場合、制御が複雑となる。また、用紙サ
イズミスマッチ(オペレーションでA3と指示としたの
に、間違えてA4用紙を流した場合など、)時には過電
流が発生し、高圧電源(HVPS)、負荷にダメージを
与える恐れがある。
【0029】また、特許第3192440号には、立ち
上げ時に定電圧制御にて、徐々に電圧値を上げて、所定
電流になった時の電圧値を記憶し、その値から用紙に適
した転写電圧を決定する構成が示されている。この場
合、オペレーションでOHPを選択し、間違えて普通紙
を流した場合、やはり過電流が発生し、高圧電源(HV
PS)、負荷にダメージを与える恐れがある。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
点に鑑みてなされたものであり、プリンタ、複写装置等
のマシン等において、安定した電力供給制御を可能とす
るとともに、目標値に対応した出力に抑えることで電源
装置および負荷の保護を実現し、負荷の処理、例えば転
写処理におけるエラーの発生を防止することを可能とす
る電源装置および出力制御方法を提供することを目的と
する。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面は、
入力電力が供給される1次巻線と、電力が出力される2
次巻線とを持つトランスと、前記1次巻線に直列に接続
され、パルス幅信号に基づいてスイッチングするスイッ
チング手段と、前記出力の電圧を検出する電圧検出手段
と、前記出力の電流を検出する電流検出手段と、前記電
圧検出手段の検出結果を受信し、受信した検出結果に基
づいて前記出力を所定電圧に制御するように前記パルス
幅信号をスイッチング手段に与える定電圧制御処理と、
前記電流検出手段の検出結果を受信し、受信した検出結
果に基づいて前記出力を所定電流に制御するように前記
パルス幅信号をスイッチング手段に与える定電流制御処
理とをする制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記
電流検出手段の検出結果が、前記定電圧制御処理と定電
流制御処理との切替の境界を示す所定電流閾値を超えた
とき、定電圧制御処理から定電流制御処理に切替え、前
記電流閾値とは異なる電流値を目標値として前記定電流
制御を実行することを特徴とする電源装置にある。
【0032】本構成によれば、定電流制御の目標値を所
定電流閾値とは異なる電流値、例えば所定電流閾値より
大きい電流値としたので、定電流制御を実行したときに
目標値に対応した定電流となっても定電圧制御処理に切
替わることなく、安定した定電流制御が可能となるとと
もに、目標値に対応した出力電流値に抑えることで電源
装置および負荷が保護され、更に、負荷の処理、例えば
転写処理におけるエラーの発生を防止することができ
る。
【0033】さらに、本発明の電源装置の一実施態様に
おいては、前記制御手段は、前記電流検出手段の検出結
果が、前記定電圧制御処理と定電流制御処理との切替の
境界を示す所定電流閾値より大となった場合に定電流制
御処理に移行し、前記電流検出手段の検出結果が、前記
定電圧制御処理と定電流制御処理との切替の境界を示す
所定電流閾値より小となった場合に定電圧制御処理に移
行する構成であることを特徴とする。本構成によれば、
定電流制御時に定電圧制御への行き来が頻繁に行なわれ
ることがなく安定した制御が可能となり、装置の破損や
処理エラーの発生が防止できる。
【0034】さらに、本発明の電源装置の一実施態様に
おいては、前記制御手段は、前記電流検出手段、および
前記電圧検出手段の検出結果に基づく演算処理により、
負荷における実質的な電流値の算出処理を実行する構成
を有することを特徴とする。本構成によれば、誤差を含
むモニター値から、正確な負荷における電流値を算出し
補正した後、補正後の値に基づいて制御を実行する構成
としたので、正確な制御が可能となる。
【0035】さらに、本発明の第2の側面は、入力電力
が供給される1次巻線と、電力が出力される2次巻線と
を持つトランスと、前記一次巻線に直列に接続され、パ
ルス幅信号に基づいてスイッチングするスイッチング手
段と、前記出力の電圧を検出する電圧検出手段と、前記
出力の電流を検出する電流検出手段と、前記電圧検出手
段の検出結果を受信し、受信した検出結果に基づいて前
記出力を所定電圧に制御するように前記パルス幅信号を
スイッチング手段に与える定電圧制御処理をする制御手
段とを具備し、前記制御手段は、第1電圧値を目標電圧
値とした制御を行なう第1定電圧制御処理と、前記第1
電圧値より低い第2電圧値を目標電圧値とした制御を行
なう第2定電圧制御処理との切替を実行する構成を有
し、前記第1定電圧制御処理の実行時に前記電流検出手
段の検出結果が、第1定電圧制御処理と第2定電圧制御
処理との切替の境界を示す第1電流閾値を超えたとき、
第1定電圧制御処理から第2定電圧制御処理に切替える
制御を実行するとともに、前記第2定電圧制御処理の実
行時に前記電流検出手段の検出結果が、第1定電圧制御
処理と第2定電圧制御処理との切替の境界を示す電流閾
値であり、前記第1電流閾値より小さい第2電流閾値を
下回ったとき、第2定電圧制御処理から第1定電圧制御
処理に切替える制御を実行することを特徴とする電源装
置にある。
【0036】本構成においては、2つの異なる制御値を
設定した2つの定電圧制御処理としての第1定電圧制御
および第2定電圧制御処理を切替え処理を実行し、それ
ぞれの定電圧処理において、異なる電流値を2つの定電
圧制御処理の切替処理のための電流閾値として設定した
ので、2つの定電圧制御処理の頻繁な切替が発生せず、
安定した定電圧制御が可能となるとともに、目標値に対
応した出力に抑えることで電源装置および負荷が保護さ
れ、更に、負荷の処理、例えば転写処理におけるエラー
の発生を防止することができる。
【0037】さらに、本発明の電源装置の一実施態様に
おいては、前記制御手段は、前記第1定電圧制御処理の
実行時に、前記電流検出手段の検出結果が、前記第1電
流閾値より大となった場合、第1定電圧制御処理から第
2定電圧制御処理に移行する処理を実行し、さらに、前
記第2定電圧制御処理の実行時に、前記電流検出手段の
検出結果が、前記第2電流閾値以下となった場合、第2
定電圧制御処理から第1定電圧制御処理に移行する処理
を実行する構成であることを特徴とする。本構成によれ
ば、異なる目標値を設定した2つの定電圧制御処理の安
定した切り換えによる安定した制御が可能となり、装置
の破損や処理エラーの発生が防止できる。
【0038】さらに、本発明の電源装置の一実施態様に
おいては、前記制御手段は、前記電流検出手段、および
前記電圧検出手段の検出結果に基づく演算処理により、
負荷における実質的な電流値の算出処理を実行する構成
を有することを特徴とする。本構成によれば、誤差を含
むモニター値から、正確な負荷における電流値を算出し
補正した後、補正後の値に基づいて制御を実行する構成
としたので、正確な制御が可能となる。
【0039】さらに、本発明の第3の側面は、入力電力
が供給される1次巻線と、電力が出力される2次巻線と
を持つトランスと、前記一次巻線に直列に接続され、パ
ルス幅信号に基づいてスイッチングするスイッチング手
段と、前記出力の電圧を検出する電圧検出手段と、前記
出力の電流を検出する電流検出手段と、前記電圧検出手
段の検出結果を受信し、受信した検出結果に基づいて前
記出力を所定電圧に制御するように前記パルス幅信号の
デューティを更新してスイッチング手段に与える定電圧
制御処理をする制御手段とを具備し、前記制御手段は、
第1デューティ値の設定に基づく制御を行なう第1デュ
ーティ定電圧制御処理と、前記第1デューティ値より低
い第2デューティ値の設定に基づく制御を行なう第2デ
ューティ定電圧制御処理との切替を実行する構成を有
し、前記第1デューティ定電圧制御処理の実行時に前記
電流検出手段の検出結果が、前記第1デューティ定電圧
制御処理と第2デューティ定電圧制御処理との切替の境
界を示す第1電流閾値を超えたとき、第1デューティ定
電圧制御処理から第2デューティ定電圧制御処理に切替
える制御を実行するとともに、前記第2デューティ定電
圧制御処理の実行時に前記電流検出手段の検出結果が、
前記第1デューティ定電圧制御処理と第2デューティ定
電圧制御処理との切替の境界を示す電流閾値であり、前
記第1電流閾値より小さい第2電流閾値を下回ったと
き、第2デューティ定電圧制御処理から第1デューティ
定電圧制御処理に切替える制御を実行することを特徴と
する電源装置にある。
【0040】本構成においては、2つの異なるデューテ
ィ値を設定した2つの定電圧制御処理としての第1デュ
ーティ定電圧制御および第2デューティ定電圧制御処理
を切替え処理を実行し、それぞれの定電圧処理におい
て、異なる電流値を2つの定電圧制御処理の切替処理の
ための電流閾値として設定したので、2つの定電圧制御
処理の頻繁な切替が発生せず、安定した定電圧制御が可
能となるとともに、目標値に対応した出力に抑えること
で電源装置および負荷が保護され、更に、負荷の処理、
例えば転写処理におけるエラーの発生を防止することが
できる。
【0041】さらに、本発明の電源装置の一実施態様に
おいては、前記制御手段は、前記第1デューティ定電圧
制御処理の実行時に、前記電流検出手段の検出結果が、
前記第1電流閾値より大となった場合、第1デューティ
定電圧制御処理から第2デューティ定電圧制御処理に移
行する処理を実行し、さらに、前記第2デューティ定電
圧制御処理の実行時に、前記電流検出手段の検出結果
が、前記第2電流閾値以下となった場合、第2デューテ
ィ定電圧制御処理から第1デューティ定電圧制御処理に
移行する処理を実行する構成であることを特徴とする。
本構成によれば、異なるデューティ値を設定した2つの
定電圧制御処理の安定した切り換えによる安定した制御
が可能となり、装置の破損や処理エラーの発生が防止で
きる。
【0042】さらに、本発明の電源装置の一実施態様に
おいては、前記制御手段は、前記電流検出手段、および
前記電圧検出手段の検出結果に基づく演算処理により、
負荷における実質的な電流値の算出処理を実行する構成
を有することを特徴とする。本構成によれば、誤差を含
むモニター値から、正確な負荷における電流値を算出し
補正した後、補正後の値に基づいて制御を実行する構成
としたので、正確な制御が可能となる。
【0043】さらに、本発明の第4の側面は、入力電力
が供給される1次巻線と、電力が出力される2次巻線と
を持つトランスと、前記一次巻線に直列に接続され、パ
ルス幅信号に基づいてスイッチングするスイッチング手
段と、前記出力の電圧を検出する電圧検出手段と、前記
出力の電流を検出する電流検出手段と、前記電圧検出手
段の検出結果を受信し、受信した検出結果に基づいて前
記出力を所定電圧に制御するように前記パルス幅信号を
スイッチング手段に与える定電圧制御処理と、前記電流
検出手段の検出結果を受信し、受信した検出結果に基づ
いて前記出力を所定電流に制御するように前記パルス幅
信号をスイッチング手段に与える定電流制御処理とをす
る制御手段とを有する電源装置における出力制御方法で
あり、前記電流検出手段の検出結果が、前記定電圧制御
処理と定電流制御処理との切替の境界を示す所定電流閾
値を超えたか否かを判定する判定ステップと、前記判定
ステップにおいて、前記電流検出手段の検出結果が前記
所定電流閾値を超えたと判定された場合において、定電
圧制御処理から定電流制御処理に切替え、前記電流閾値
とは異なる電流値を目標値として前記定電流制御を実行
するステップと、前記判定ステップにおいて、前記電流
検出手段の検出結果が前記所定電流閾値を下回ったと判
定された場合において、定電流制御処理から定電圧制御
処理に切替えるステップと、を有することを特徴とする
出力制御方法にある。
【0044】本構成によれば、定電流制御の目標値を所
定電流閾値とは異なる電流値、例えば所定電流閾値より
大きい電流値としたので、定電流制御を実行したときに
目標値に対応した定電流となっても定電圧制御処理に切
替わることなく、安定した定電流制御が可能となるとと
もに、目標値に対応した出力電流値に抑えることで電源
装置および負荷が保護され、更に、負荷の処理、例えば
転写処理におけるエラーの発生を防止することができ
る。
【0045】さらに、本発明の第5の側面は、入力電力
が供給される1次巻線と、電力が出力される2次巻線と
を持つトランスと、前記一次巻線に直列に接続され、パ
ルス幅信号に基づいてスイッチングするスイッチング手
段と、前記出力の電圧を検出する電圧検出手段と、前記
出力の電流を検出する電流検出手段と、前記電圧検出手
段の検出結果を受信し、受信した検出結果に基づいて前
記出力を所定電圧に制御するように前記パルス幅信号を
スイッチング手段に与える定電圧制御処理をする制御手
段とを有する電源装置における出力制御方法であり、前
記電流検出手段の検出結果が、第1電圧値を目標電圧値
とした制御を行なう第1定電圧制御処理と前記第1電圧
値より低い第2電圧値を目標電圧値とした制御を行なう
第2定電圧制御処理との切替の境界を示す第1電流閾値
を超えたか否かを判定する第1判定ステップと、前記第
1判定ステップにおいて、前記電流検出手段の検出結果
が前記第1電流閾値を超えたと判定された場合におい
て、第1定電圧制御処理から第2定電圧制御処理に切替
える制御を実行するステップと、前記電流検出手段の検
出結果が、前記第1定電圧制御処理と前記第2定電圧制
御処理との切替の境界を示す前記第1電流閾値より小さ
い値を持つ第2電流閾値を下回ったか否かを判定する第
2判定ステップと、前記第2判定ステップにおいて、前
記電流検出手段の検出結果が前記第2電流閾値を下回っ
たと判定された場合において、第2定電圧制御処理から
第1定電圧制御処理に切替える制御を実行するステップ
と、を有することを特徴とする出力制御方法にある。
【0046】本構成においては、2つの異なる制御値を
設定した2つの定電圧制御処理としての第1定電圧制御
および第2定電圧制御処理を切替え処理を実行し、それ
ぞれの定電圧処理において、異なる電流値を2つの定電
圧制御処理の切替処理のための電流閾値として設定した
ので、2つの定電圧制御処理の頻繁な切替が発生せず、
安定した定電圧制御が可能となるとともに、目標値に対
応した出力に抑えることで電源装置および負荷が保護さ
れ、更に、負荷の処理、例えば転写処理におけるエラー
の発生を防止することができる。
【0047】さらに、本発明の第6の側面は、入力電力
が供給される1次巻線と、電力が出力される2次巻線と
を持つトランスと、前記一次巻線に直列に接続され、パ
ルス幅信号に基づいてスイッチングするスイッチング手
段と、前記出力の電圧を検出する電圧検出手段と、前記
出力の電流を検出する電流検出手段と、前記電圧検出手
段の検出結果を受信し、受信した検出結果に基づいて前
記出力を所定電圧に制御するように前記パルス幅信号の
デューティを更新してスイッチング手段に与える定電圧
制御処理をする制御手段とを具備する電源装置における
出力制御方法であり、前記電流検出手段の検出結果が、
第1デューティ値の設定に基づく制御を行なう第1デュ
ーティ定電圧制御処理と前記第1デューティ値より低い
第2デューティ値の設定に基づく制御を行なう第2デュ
ーティ制御処理との切替の境界を示す第1電流閾値を超
えたか否かを判定する第1判定ステップと、前記第1判
定ステップにおいて、前記電流検出手段の検出結果が前
記第1電流閾値を超えたと判定された場合において、第
1デューティ定電圧制御処理から第2デューティ定電圧
制御処理に切替える制御を実行するステップと、前記電
流検出手段の検出結果が、前記第1デューティ定電圧制
御処理と前記第2デューティ制御処理との切替の境界を
示す前記第1電流閾値より小さい第2電流閾値を下回っ
たか否かを判定する第2判定ステップと、前記第2判定
ステップにおいて、前記電流検出手段の検出結果が前記
第2電流閾値を下回ったと判定された場合において、第
2デューティ定電圧制御処理から第1デューティ定電圧
制御処理に切替える制御を実行するステップと、を有す
ることを特徴とする出力制御方法にある。
【0048】本構成においては、2つの異なるデューテ
ィ値を設定した2つの定電圧制御処理としての第1デュ
ーティ定電圧制御および第2デューティ定電圧制御処理
を切替え処理を実行し、それぞれの定電圧処理におい
て、異なる電流値を2つの定電圧制御処理の切替処理の
ための電流閾値として設定したので、2つの定電圧制御
処理の頻繁な切替が発生せず、安定した定電圧制御が可
能となるとともに、目標値に対応した出力に抑えること
で電源装置および負荷が保護されるとともに、負荷の処
理、例えば転写処理におけるエラーの発生を防止するこ
とができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電源装置および出
力制御方法の詳細について図面を参照しながら説明す
る。
【0050】
【実施例】本発明に係る電源装置の回路構成例を図1に
示す。なお、本発明の構成は、プリンタ、複写装置等の
転写装置、帯電装置、現像装置、ヒューザー装置等にお
ける電源において、またプリンタ、複写装置以外の分野
において、出力検出によるフィードバック制御構成を有
する構成において適用可能である。
【0051】図1に示すディジタル制御方式の高圧電源
及び周辺回路(MCU,LVPS(低圧電源))は、出
力負荷130に出力値を与える高圧電源100、高圧電
源の制御を行なう制御手段としてのMCU(マシンコン
トロールユニット)120を有する。
【0052】MCU120内部には高圧電源100の制
御に必要なCPU121を備えている。なお、MCU1
20内部にはCPUの他に、例えばスイッチングパルス
を出力するパルス発振器、高圧電源100の検出値をデ
ィジタル値に変換するA/D変換器、さらに、設定され
たデューティ値を格納したメモリと、CPU121が各
検出回路104,105からのモニター値と目標値との
乖離に基づいて新たなPWM信号のデューティ値として
演算した結果を格納するレジスタ等を備えている。
【0053】高圧電源100は、スイッチング回路10
1、トランス102、整流平滑回路等によって構成され
る2次側回路103、電流検出回路104、電圧検出回
路105、を備えている。ここで電流検出回路104、
電圧検出回路105の検出値をMCU120内部のCP
U121に入力し、CPU121からの制御値をスイッ
チング回路101に出力する。
【0054】上述の構成は、出力に対応する検出値に基
づいて制御するフィードバック制御型の電源装置であ
り、出力に対応した検出値を電流検出回路104、電圧
検出回路105によって検出し、電流検出回路104、
電圧検出回路105の検出値と、目標値との乖離に基づ
いてフィードバック制御を行なう。
【0055】フィードバック制御は、電流検出回路10
4、電圧検出回路105からの検出値と、目標値とに基
づいて、スイッチング回路101に対するオンオフ信号
の比率としてのデューティ値をディジタル値により設定
して、検出値に基づき新たなデューティを持つPWM信
号をスイッチング回路101に出力する処理を繰り返し
行なう制御である。
【0056】図2に高圧電源の主要構成であるスイッチ
ング回路、トランス、整流平滑回路等によって構成され
る2次側回路、電流検出回路、電圧検出回路の具体的構
成例を示す。
【0057】電流検出回路204は、抵抗261により
出力電流を検出する。電流検出回路204には、オペア
ンプ259が備えられており、オペアンプ259の反転
入力は、自身の出力端に接続されており、オペアンプ2
59の非反転入力端は、抵抗260を介して検出側の一
端が接地された抵抗261の他端と整流平滑回路間に接
続されている。また、オペアンプ259の出力は抵抗2
58を介して制御部に接続され、検出値を出力する。
【0058】電圧検出回路205は、整流平滑回路20
3によって生成された出力電圧を検出する。電圧検出回
路205には、オペアンプ264が備えられており、オ
ペアンプ264の非反転入力は接地されており、オペア
ンプ264の反転入力端は、抵抗265を介して整流平
滑回路に接続されているとともに、抵抗263を介して
オペアンプ264の出力端が接続され、オペアンプ26
4の出力は抵抗262を介して制御部に接続され、検出
値を出力する。
【0059】整流平滑回路203は、トランス202の
2次側に接続されたダイオード254,257、コンデ
ンサ255,256を備えており、トランス202によ
って昇圧された交番電流をダイオード254,257、
コンデンサ255,256の組み合わせにより整流し平
滑し、抵抗266を介して出力を負荷210側に提供す
る。なお、負荷210には、抵抗267とコンデンサ2
68によって構成される等価回路を示している。
【0060】スイッチング回路201は、トランジスタ
253を含み、トランジスタ253のコレクタはトラン
ス202の1次巻線に接続され、エミッタは接地され、
ベースは抵抗251を介してパルス発振器に接続されて
いるとともに、抵抗252の他端に接続されている。
【0061】M/CからのPWM信号がハイレベルであ
るときにトランジスタ253がオンされ、PWM信号が
ローレベルであるときにトランジスタ253がオフされ
る。従って、トランジスタ253はPWM信号のデュー
ティに応じた期間でオン/オフの状態を交互に繰り返す
ので、PWM信号のデューティに応じてトランス202
の1次側の入力電圧の印加、非印加を交互に行なうこと
になる。
【0062】上述したように、電流検出回路204、電
圧検出回路205には、それぞれオペアンプが備えられ
ており、各オペアンプの出力端は抵抗を介して制御部
(MCU)に接続され、それぞれ電流検出値、電圧検出
値を出力する。
【0063】なお、電圧検出回路205は高圧出力を検
出し、検出した高圧出力をMCU120のA/D変換器
(図示せず)において検知可能な0〜5Vになるよう、
分圧等を行なっている。また、電流検出回路204にお
いては、MCU120のA/D変換器で検出可能となる
よう電流を電圧に変換する処理を行なっている。
【0064】MCU120は、A/D変換器を有し、電
流検出回路104、電圧検出回路105からの検出電圧
を入力し、デジタル値に変換した後、CPU121(図
1参照)に入力する。CPU121は、出力に対応する
デジタル値と目標値との乖離を判定し、高圧電源側のス
イッチング回路に与える新たなデューティ値を演算す
る。
【0065】なお、本発明の電源装置においては、電流
検出を正確に実行するため、MCU側のCPUにおい
て、モニター値に基づく電流値の算出処理を実行する。
図3を参照して電流値の算出処理について説明する。な
お、回路中の素子については、図2と同様の参照番号を
付しており、動作も共通するので詳細な説明は省略す
る。
【0066】図3において、負荷(Z)210に流れる
電流をIz、電圧検出回路205の抵抗(RV)265
に流れる電流をIvr、電流検出回路204の抵抗(R
I)261に流れる電流をIirとすると、Iir=I
z+Ivrとなり、電流検出回路204の抵抗261に
流れる電流値は、電圧検出回路205の抵抗265に流
れる電流値も加算された値となってしまい、印加電圧が
変化した場合に有効に負荷に流れる電流値IZのとの差
を持つ電流値が、電流検出回路204から取得されるこ
とになる。
【0067】本発明の電源装置においては、MCU側の
CPUにおいて、電流検出回路204の検出値の調整の
ための演算を実行する。すなわち、電流検出回路204
の抵抗261に流れる電流をIirから、電圧検出回路
205の抵抗265に流れる電流をIvr分を差し引
き、確実に負荷210に流れる電流をIzを検出する。
【0068】例えば、抵抗(RI)を20kΩ、抵抗
(RV)を200MΩ、負荷抵抗(Z)を34MΩとす
る。定電圧値が−3kVの場合、抵抗(RV)に流れる
電流は15μAであり、負荷抵抗(Z)に流れる電流は
88.23μAとなる。その結果抵抗(RI)に流れる
電流は103.23μAとなる。本発明の電源装置にお
いては、MCU側のCPUにおいて、定電圧値から抵抗
(RV)に流れる電流値をテーブルから求め、Iz=I
ir−Ivrの演算処理を実行して、正確な負荷側の電
流値を算出する。
【0069】上述したように、高圧電源はMCUによ
り、出力制御される。高圧電源はMCU内のCPUから
発信されるPWM信号をスイッチング回路で受信し、メ
インスイッチ素子としてのトランジスタ、FETなどを
スイッチングする。PWM信号のデューティ値により高
圧電源のトランス2次側に昇圧される値を制御する。デ
ューティ値を大きくすると出力は上がり、デューティ値
を小さくすると下がる。制御方法は電圧、電流検知回路
からのモニター値をデジタル値に変換し、プログラムに
より設定された目標値と比較する。その比較結果によ
り、スイッチング回路に与えるPWM信号のデューティ
値を変化させる。
【0070】CPU等を利用したデジタル制御方式とす
ることにより、アナログ回路で構成していた制御回路に
比較してコストダウンが図れる。ただし、CPU制御方
式の場合、サンプリング時間が必要となるため、出力目
標値に漸近する場合、ステップごとに近づく方法がとら
れる。
【0071】電流検出回路104、電圧検出回路105
からの検出値サンプリング時間と、出力電圧値との対応
例を図4に示す。サンプリング回数0〜7に対して、C
PUによって制御される出力電圧は、図に示すように、
モニター値のサンプリングタイミングに応じて変更さ
れ、サンプリングタイミング毎に出力目標値に漸近する
ように制御される。
【0072】以下、MCUからスイッチング素子へ与え
るPWM信号のデューティ値計算は目標値の半分づつ近
づく様に制御するものとする。なお、デューティ値の算
出処理については、特開2000−134927に詳細
が説明されている。
【0073】[制御処理例1]以下、本発明の電源装置
における制御処理例1について説明する。この処理は、
プリンタ、複写装置等の転写装置、帯電装置、現像装
置、ヒューザー装置等における電源において、またプリ
ンタ、複写装置以外の分野において、出力検出によるフ
ィードバック制御を行なう構成において適用可能であ
る。
【0074】ここで説明する制御処理例1は、基本は定
電圧制御処理を行い、制御対象の負荷(例えば転写装
置、帯電装置、現像装置)に対して予め定められた目標
電流値(定電流閾値)以上の電流が流れたことを検出し
た場合、その目標電流値(定電流閾値)より大きな値を
制御目標電流値(定電流制御値)とした定電流制御を実
行する。この目標電流値(定電流閾値)より大きな値を
制御目標電流値(定電流制御値)とした定電流制御を保
護制御処理と呼ぶ。この保護制御処理の間に、電流がそ
の制御対象の負荷に対して予め定められた目標電流値
(定電流閾値)以下となった場合は定電圧制御に復帰す
る。
【0075】図2を参照しながら説明する。負荷に対す
る出力部(以下B点と呼ぶ)の定電圧制御値を−3kV
とし、そのとき、電圧検出回路205から取得される電
圧モニター値(D)を4Vとする。また、出力部(B
点)の目標電流値(定電流閾値)を−400μAとし、
そのときの電流検出回路204から取得されるモニター
値(C)を2Vとする。このとき、定電流制御における
出力部(B点)の制御目標電流値(定電流制御値)を−
420μAとし、そのとき、電流検出回路204から取
得されるモニター値(C)を2.1Vとする。
【0076】高温多湿でOHP走行の場合、負荷抵抗値
を、非用紙部(インターイメージ時)では4MΩ、用紙
部(イメージ時)では、34MΩとした場合の制御処理
について、図5の処理シーケンス図を参照して説明す
る。
【0077】(1)立ち上げ時は、B点の電圧制御値を
−1.5kVとなるようなデューティ値がテーブルより
選択される。仮にこのデューティ値を20%とする。
【0078】(2)電圧制御値を−1.5kVとするよ
うなデューティ値に基づいてPWM信号がスイッチング
素子に印加されると、出力部(B点)の電圧値が−1.
5kVに変位し、電圧検出回路205から取得される電
圧モニター値(D)は2Vとなる。また、このとき出力
部(B点)の電流値は−375μAで電流検出回路20
4から取得されるモニター値(C)は1.8Vとなる。
この場合は、出力部(B点)の電流値は、出力部(B
点)の目標電流値(定電流閾値)である−400μAに
達していないため、定電圧制御が継続される。
【0079】(3)次にB点の電圧制御値を−2.25
kVになるようにデューティ値が演算される。仮にデュ
ーティ値を30%とする。
【0080】(4)電圧制御値を−2.25kVとする
ようなデューティ値(30%)に基づいてPWM信号が
スイッチング素子に印加されると、出力部(B点)の電
圧値が−2.25kVに変位し、電圧検出回路205か
ら取得される電圧モニター値(D)は3Vとなる。ま
た、このとき出力部(B点)の電流値は−562.5μ
Aで電流検出回路204から取得されるモニター値
(C)は2.8Vとなる。この場合は、出力部(B点)
の電流値は、目標電流値(定電流閾値)である−400
μAを超えることなり、目標電流値(定電流閾値):−
400μAより大きな値を制御目標電流値(定電流制御
値)とした定電流制御を実行する。このときの制御目標
電流値(定電流制御値)は、上述したように−420μ
Aとして設定され、電流モニターが2.1Vとなるよう
にデューティ値が演算される。
【0081】(5)デューティ値の演算は定電流制御が
−420μAで制御され、電圧値は1.68kVとな
る。目標電流値(定電流閾値)は−400μAの設定で
あるため、若干の外乱が入っても定電圧へ移行すること
がない。
【0082】(6)ここで、OHPが転写位置まで到達
し、負荷抵抗値がOHPにより上昇し、34MΩとな
る。
【0083】(7)負荷抵抗値がOHPにより上昇する
ことで、出力部(B点)の電流値が減少し、−49μA
となり、出力部(B点)の電流がその制御対象の負荷に
対して予め定められた目標電流値(定電流閾値):−4
00μA以下となったことに基づいて定電圧制御に復帰
する。
【0084】図6に非用紙部(インターイメージ時)
と、用紙部(イメージ時)とに対応する、電圧波形、お
よび電流波形との対応を説明する図を示す。
【0085】電圧波形は、初期制御値として−1.5k
Vとするようなデューティ値(20%)に基づいてPW
M信号がスイッチング素子に入力され、電圧制御が開始
される。その後、電圧制御値を−2.25kVとするよ
うなデューティ値(30%)に基づいてPWM信号がス
イッチング素子に入力され、電圧制御が継続して実行さ
れると、その間に、出力部(B点)の電流値が上昇し、
目標電流値(定電流閾値)である−400μAを超える
ことになる。
【0086】出力部(B点)の電流値が目標電流値(定
電流閾値)である−400μAを超えた時点で、目標電
流値(定電流閾値):−400μAより大きな値を制御
目標電流値(定電流制御値)とした定電流制御を実行す
る。このときの制御目標電流値(定電流制御値)は、上
述したように−420μAとして設定され、電流モニタ
ーが2.1Vとなるようにデューティ値が演算される。
【0087】図6に示すように、電流が過大になる部分
は、用紙の無い非用紙部(インターイメージ時)である
が、この領域で、出力部(B点)の電流値が目標電流値
(定電流閾値)である−400μAを超えた場合には、
目標電流値(定電流閾値):−400μAより大きな値
である制御目標電流値(定電流制御値):−420μA
を目標値とした定電流制御に移行することになる。
【0088】このように、制御対象の負荷(例えば転写
装置、帯電装置、現像装置)に対して予め定められた目
標電流値(定電流閾値)以上の電流が流れたことを検出
した場合、その目標電流値(定電流閾値)より大きな値
を制御目標電流値(定電流制御値)とした定電流制御を
実行するのは、定電流制御と定電圧制御の頻繁な移行処
理を発生させず、安定した制御を実行するためである。
【0089】目標電流値(定電流閾値)と、制御目標電
流値(定電流制御値)を同一値とした制御を実行する
と、定電流制御と定電圧制御の頻繁な移行処理が発生し
て安定した制御が困難になる。この理由について、図を
参照して説明する。
【0090】図7に目標電流値(定電流閾値)と、制御
目標電流値(定電流制御値)を同一値とした場合の制御
処理を説明する図を示す。図7に示すように、定電圧制
御時は、定電圧制御値を制御目標値とした制御を実行
し、、定電流制御時は、定電流制御値=閾値を制御目標
値とした制御を実行する。
【0091】立ち上げ時は基本制御である定電圧制御で
あるため、一定電圧になるように制御される。ここで、
用紙の無い非用紙部(インターイメージ時)のように負
荷抵抗値が小さい場合、過大な電流が流れることとな
る。そのため所定電流値(閾値)以上となり、保護制御
としての定電流制御に移行する。しかし、定電流制御の
制御値と閾値が等しい場合、定電圧制御と定電流制御を
行ったりきたりし、不安定な状態となる。定電流制御値
と閾値が等しい場合の制御処理シーケンスは、以下のa
〜eのようなシーケンスとなる。以下に説明するa〜e
は、図7に示す制御ポイントに対応する処理である。
【0092】a.定電圧制御で立ち上がる。 b.定電流閾値を超える。 c.定電流制御値=閾値を目標として制御される。閾値
を下回るので定電圧制御になる。 d.定電圧制御値に急激に近づく。 e.再び定電流制御に移行する。 上記a〜eの繰り返しが行われ、頻繁に定電流制御およ
び定電圧制御の切り換えが実行され、不安定な制御が行
なわれることになる。
【0093】これに対して、本発明の制御処理は、上述
したように、基本は定電圧制御処理を行い、制御対象の
負荷(例えば転写装置、帯電装置、現像装置)に対して
予め定められた目標電流値(定電流閾値)以上の電流が
流れたことを検出した場合、その目標電流値(定電流閾
値)より大きな値を制御目標電流値(定電流制御値)と
した定電流制御を実行する構成としたので、定電流制御
および定電圧制御の頻繁な切り換えが実行されることな
く、安定した制御が行なわれることになる。
【0094】目標電流値(定電流閾値)より大きな値と
して設定された制御目標電流値(定電流制御値)に基づ
く定電流制御を実行する構成とした場合の処理シーケン
スを説明する図を図8に示す。この場合の制御処理シー
ケンスは、以下のa〜cのようなシーケンスとなる。以
下に説明するa〜cは、図8に示す制御ポイントに対応
する処理である。
【0095】a.定電圧制御で立ち上がる。 b.目標電流値(定電流閾値)を超える。 c.目標電流値(定電流閾値)より大きい制御目標電流
値(定電流制御値)に基づく定電流制御を実行する。
【0096】上記処理における「c.目標電流値(定電
流閾値)より大きい制御目標電流値(定電流制御値)に
基づく定電流制御」の後、転写装置においては、転写用
紙が転写位置に入り込むため、電流値が小さくなり、定
電圧制御に移行することになる。
【0097】このように、目標電流値(定電流閾値)よ
り大きな値として設定された制御目標電流値(定電流制
御値)に基づく定電流制御を実行することで、定電流制
御および定電圧制御の頻繁な切り換えが実行されること
なく、安定した制御が可能となる。
【0098】上述した制御処理例1のフローチャートを
図9に示す。以下、図9に示すフローチャートの各ステ
ップについて説明する。図9に示すフローは、MCUに
おける処理、すなわち、図1の電源装置のマシンコント
ローラユニット(MCU)120の処理手順を示したも
のであり、高圧電源100の電流検出回路104、電圧
検出回路105からモニター値を取得して、制御された
デューティを持つPWM信号を出力するまでの処理を示
している。
【0099】ステップS101では、電流検出回路から
電流モニター値を取り込む。ステップS102におい
て、電流モニター値が電流閾値以上か否かを判定する。
この電流閾値は、上述の目標電流値(定電流閾値)であ
る。ステップS102において、電流閾値以上であると
判定された場合は、ステップS103に進み、定電流制
御を開始する。
【0100】まず、定電流制御は、上述したように、目
標電流値(定電流閾値)より大きい制御目標電流値(定
電流制御値)に基づく定電流制御として実行される。ス
テップS103において、目標電流値(定電流閾値)よ
り大きい制御目標電流値(定電流制御値)を制御目標値
として設定し、目標値に応じたPWM信号のデューティ
(Duty)値を演算(S104)し、演算結果をデュ
ーティ値として設定(S105)して、設定したデュー
ティ値を持つPWM信号を高圧電源のスイッチング回路
に出力(S106)する。
【0101】一方、ステップS102において、電流閾
値以上でないと判定された場合は、ステップS111に
進み、定電圧制御を開始する。
【0102】まず、ステップS111では、電圧検出回
路からの電圧モニター値を取得し、制御目標電圧値を設
定(S112)し、目標値に応じたPWM信号のデュー
ティ(Duty)値を演算(S113)し、演算結果を
デューティ値として設定(S114)して、設定したデ
ューティ値を持つPWM信号を高圧電源のスイッチング
回路に出力(S106)する。
【0103】ステップS107では、出力継続か否かを
判定し、継続の場合は、ステップS101以下の処理を
繰り返し実行する。なお、ステップS101の電流モニ
ター値の取り込み、およびステップS111の電圧モニ
ター値の取り込み処理は、モニター値サンプリングタイ
ミングに応じて実行される。
【0104】ステップS107において、出力継続不要
と判定された場合は、ステップS108において、PW
M信号の出力を停止して制御処理を終了する。
【0105】[制御処理例2]以下、本発明の電源装置
における制御処理例2について説明する。この処理は、
プリンタ、複写装置等の転写装置、帯電装置、現像装
置、ヒューザー装置等における電源において、またプリ
ンタ、複写装置以外の分野において、出力検出によるフ
ィードバック制御を行なう構成において適用可能であ
る。
【0106】ここで説明する制御処理例2は、2つの異
なる制御値を設定した2つの定電圧制御処理としての基
本の第1定電圧制御および第2定電圧制御処理を選択的
に行う構成である。制御対象の負荷に対して予め2つの
異なる電流閾値として、第1電流閾値と第2電流閾値と
を設定し、第1電流閾値以上の電流が制御対象の負荷に
対して流れた場合、基本の定電圧値(V)より低い値
(例えばV/2)を制御電圧値とした第2定電圧制御
(保護制御)へ移行し、制御対象の負荷に対して電流が
第2電流閾値以下となった場合は基本の定電圧値(V)
を制御値とした第1電圧制御に復帰する。
【0107】図2を参照しながら説明する。負荷に対す
る出力部(以下B点と呼ぶ)の定電圧制御値を−3kV
とし、そのとき、電圧検出回路205から取得される電
圧モニター値(D)を4Vとする。また、出力部(B
点)の第1電流閾値を−400μAとし、そのときの電
流検出回路204から取得されるモニター値(C)を2
Vとする。また、出力部(B点)の第2電流閾値を−1
80μAとし、そのときの電流検出回路204から取得
されるモニター値(C)を0.9Vとする。
【0108】高温多湿でOHP走行の場合、負荷抵抗値
を、非用紙部(インターイメージ時)では4MΩ、用紙
部(イメージ時)では、34MΩとした場合の制御処理
について、図10の処理シーケンス図を参照して説明す
る。
【0109】(1)立ち上げ時は、第1定電圧制御が開
始される。この時の制御目標値は、−3kVであるが、
前述したように制御はモニター値のサンプリング毎に徐
々に目標値に近づけるように制御され、、まず、B点の
電圧制御値を−1.5kVとなるようなデューティ値が
テーブルより選択される。仮にこのデューティ値を20
%とする。
【0110】(2)電圧制御値を−1.5kVとするよ
うなデューティ値に基づいてPWM信号がスイッチング
素子に印加されると、出力部(B点)の電圧値が−1.
5kVに変位し、電圧検出回路205から取得される電
圧モニター値(D)は2Vとなる。また、このとき出力
部(B点)の電流値は−375μAで電流検出回路20
4から取得されるモニター値(C)は1.8Vとなる。
この場合は、出力部(B点)の電流値は、出力部(B
点)の第1電流閾値である−400μAに達していない
ため、第1定電圧制御が継続される。
【0111】(3)次にB点の電圧制御値を−2.25
kVになるようにデューティ値が演算される。仮にデュ
ーティ値を30%とする。
【0112】(4)電圧制御値を−2.25kVとする
ようなデューティ値(30%)に基づいてPWM信号が
スイッチング素子に印加されると、出力部(B点)の電
圧値が−2.25kVに変位し、電圧検出回路205か
ら取得される電圧モニター値(D)は3Vとなる。ま
た、このとき出力部(B点)の電流値は−562.5μ
Aで電流検出回路204から取得されるモニター値
(C)は2.8Vとなる。この場合は、出力部(B点)
の電流値は、第1電流閾値である−400μAを超える
ことなり、第1定電圧制御の制御目標値(−3kV)よ
り低い値(−1.5kV)を制御電圧値とした第2定電
圧制御(保護制御)へ移行し、制御目標値(−1.5k
V)に基づいて、デューティ値が演算される。
【0113】(5)デューティ値の演算は定電圧制御目
標を−1.5kVとして算出される。この目標に基づい
て、定電圧制御が実行されることにより、出力部(B
点)の電流値は−375μAで電流検出回路204から
取得されるモニター値(C)は1.8Vとなる。この場
合は、出力部(B点)の電流値は、第2電流閾値である
−180μAより大きいため、定電圧制御目標を−1.
5kVとした第2定電圧制御(保護制御)が継続され
る。
【0114】(6)ここで、OHPが転写位置まで到達
し、負荷抵抗値がOHPにより上昇し、34MΩとな
る。
【0115】(7)負荷抵抗値がOHPにより上昇する
ことで、出力部(B点)の電流値が減少し、−49μA
となり、出力部(B点)の電流が第2電流閾値である−
180μA以下となるので、基本の定電圧値(−3k
V)を制御値とした第1電圧制御に復帰する。
【0116】本構成においては、定電圧制御のみによっ
て安定した制御が可能となる。2つの異なる制御値を設
定した2つの定電圧制御処理としての第1定電圧制御お
よび第2定電圧制御処理を選択的に行う構成であり、2
つの異なる電流閾値として、第1電流閾値と第2電流閾
値とを設定し、第1電流閾値以上の電流が制御対象の負
荷に対して流れた場合、基本の定電圧値(V)より低い
値(例えばV/2)を制御電圧値とした第2定電圧制御
(保護制御)へ移行し、制御対象の負荷に対して電流が
第2電流閾値以下となった場合は基本の定電圧値(V)
を制御値とした第1電圧制御に復帰する構成とした。こ
のように離間した2つの閾値に基づいて、第1定電圧制
御および第2定電圧制御処理の移行を実行する構成とし
たので、2つの定電圧制御処理の頻繁な切り換えが発生
せず安定した制御が可能となる。
【0117】上述した制御処理例2のフローチャートを
図11に示す。以下、図11に示すフローチャートの各
ステップについて説明する。図11に示すフローは、M
CUにおける処理、すなわち、図1の電源装置のマシン
コントローラユニット(MCU)120の処理手順を示
したものであり、高圧電源100の電流検出回路10
4、電圧検出回路105からモニター値を取得して、制
御されたデューティを持つPWM信号を出力するまでの
処理を示している。
【0118】ステップS201では、電流検出回路から
電流モニター値を取り込む。ステップS202では、第
1定電圧制御(定電圧時)状態にあるか、または、第2
定電圧制御(1/2定電圧時)状態であるかの状態判定
処理を実行する。
【0119】次にステップS203において、第1定電
圧制御(定電圧時)状態であれば、第1電流閾値以上か
否かを判定し、第2定電圧制御(1/2定電圧時)状態
である場合には、第2電流閾値以上か否かを判定する。
【0120】ステップS203において、第1定電圧制
御(定電圧時)状態であり、第1電流閾値以上である場
合、または、第2定電圧制御(1/2定電圧時)状態で
あり、第2電流閾値以上である場合には、ステップS2
04に進み、第2定電圧制御(1/2定電圧時)を実行
する。
【0121】第2定電圧制御(1/2定電圧時)は、上
述したように基本の定電圧値(V)より低い値(例えば
V/2)を制御電圧値とした第2定電圧制御(保護制
御)として実行される。
【0122】まず、ステップS204において、基本の
定電圧値(V)より低い値として、V/2を制御目標電
圧値として設定し、目標値に応じたPWM信号のデュー
ティ(Duty)値を演算(S205)し、演算結果を
デューティ値として設定(S206)して、設定したデ
ューティ値を持つPWM信号を高圧電源のスイッチング
回路に出力(S207)する。
【0123】一方、ステップS203において、第1定
電圧制御(定電圧時)状態であり、第1電流閾値以上で
ない場合、または、第2定電圧制御(1/2定電圧時)
状態であり、第2電流閾値以上でないと判定された場合
には、ステップS211に進み、第1定電圧制御(定電
圧時)を実行する。
【0124】まず、ステップS211において、電圧検
出回路からの電圧モニター値を取得し、基本の定電圧値
(V)を制御目標電圧値として設定(S212)し、目
標値に応じたPWM信号のデューティ(Duty)値を
演算(S213)し、演算結果をデューティ値として設
定(S214)して、設定したデューティ値を持つPW
M信号を高圧電源のスイッチング回路に出力(S20
7)する。
【0125】ステップS208では、出力継続か否かを
判定し、継続の場合は、ステップS201以下の処理を
繰り返し実行する。なお、ステップS201の電流モニ
ター値の取り込み、およびステップS211の電圧モニ
ター値の取り込み処理は、モニター値サンプリングタイ
ミングに応じて実行される。
【0126】ステップS208において、出力継続不要
と判定された場合は、ステップS209において、PW
M信号の出力を停止して制御処理を終了する。
【0127】[制御処理例3]以下、本発明の電源装置
における制御処理例3について説明する。この処理は、
プリンタ、複写装置等の転写装置、帯電装置、現像装
置、ヒューザー装置等における電源において、またプリ
ンタ、複写装置以外の分野において、出力検出によるフ
ィードバック制御を行なう構成において適用可能であ
る。
【0128】ここで説明する制御処理例3は、2つの異
なるデューティ値を設定した2つの定電圧制御処理とし
ての基本の第1デューティ定電圧制御および第2デュー
ティ定電圧制御処理を選択的に行う構成である。制御対
象の負荷に対して予め2つの異なる電流閾値として、第
1電流閾値と第2電流閾値とを設定し、第1電流閾値以
上の電流が制御対象の負荷に対して流れた場合、基本の
定電圧値(V)に対して設定されるデューティ値(D)
より低いデューティ値(例えばD/2)をデューティ値
とした第2デューティ定電圧制御(保護制御)へ移行
し、制御対象の負荷に対して電流が第2電流閾値以下と
なった場合は基本の定電圧値(V)に対して設定される
デューティ値(D)を適用した第1デューティ電圧制御
に復帰する。
【0129】図2を参照しながら説明する。負荷に対す
る出力部(以下B点と呼ぶ)の定電圧制御値を−3kV
とし、そのとき、電圧検出回路205から取得される電
圧モニター値(D)を4Vとする。また、出力部(B
点)の第1電流閾値を−400μAとし、そのときの電
流検出回路204から取得されるモニター値(C)を2
Vとする。また、出力部(B点)の第2電流閾値を−1
80μAとし、そのときの電流検出回路204から取得
されるモニター値(C)を0.9Vとする。
【0130】高温多湿でOHP走行の場合、負荷抵抗値
を、非用紙部(インターイメージ時)では4MΩ、用紙
部(イメージ時)では、34MΩとした場合の制御処理
について、図12の処理シーケンス図を参照して説明す
る。
【0131】(1)立ち上げ時は、基本の定電圧値
(V)に対して設定されるデューティ値(D)を適用し
た第1デューティ定電圧制御が開始される。この時の制
御目標値は、−3kVであるが、前述したように制御は
モニター値のサンプリング毎に徐々に目標値に近づける
ように制御され、、まず、B点の電圧制御値を−1.5
kVとなるようなデューティ値がテーブルより選択され
る。仮にこのデューティ値を20%とする。
【0132】(2)電圧制御値を−1.5kVとするよ
うなデューティ値に基づいてPWM信号がスイッチング
素子に印加されると、出力部(B点)の電圧値が−1.
5kVに変位し、電圧検出回路205から取得される電
圧モニター値(D)は2Vとなる。また、このとき出力
部(B点)の電流値は−375μAで電流検出回路20
4から取得されるモニター値(C)は1.8Vとなる。
この場合は、出力部(B点)の電流値は、出力部(B
点)の第1電流閾値である−400μAに達していない
ため、第1デューティ定電圧制御が継続される。
【0133】(3)次にB点の電圧制御値を−2.25
kVになるようにデューティ値が演算される。仮にデュ
ーティ値を30%とする。
【0134】(4)電圧制御値を−2.25kVとする
ようなデューティ値(30%)に基づいてPWM信号が
スイッチング素子に印加されると、出力部(B点)の電
圧値が−2.25kVに変位し、電圧検出回路205か
ら取得される電圧モニター値(D)は3Vとなる。ま
た、このとき出力部(B点)の電流値は−562.5μ
Aで電流検出回路204から取得されるモニター値
(C)は2.8Vとなる。この場合は、出力部(B点)
の電流値は、第1電流閾値である−400μAを超える
ことなり、第1デューティ定電圧制御において適用され
ていたデューティ値(D:30%)を減少(例えば、D
/2=15%)させて、第2デューティ定電圧制御(保
護制御)へ移行する。
【0135】(5)デューティ値が15%に設定される
ことで、第2デューティ定電圧制御目標が−1.12k
Vとなる。この第2デューティ定電圧制御に基づいて、
定電圧制御が実行されることにより、出力部(B点)の
電流値は−280μAとなり、出力部(B点)の電流値
は、第2電流閾値である−180μAより大きいため、
この第2デューティ定電圧(保護制御)が継続される。
【0136】(6)ここで、OHPが転写位置まで到達
し、負荷抵抗値がOHPにより上昇し、34MΩとな
る。
【0137】(7)負荷抵抗値がOHPにより上昇する
ことで、出力部(B点)の電流値が減少し、−33μA
となり、出力部(B点)の電流が第2電流閾値である−
180μA以下となるので、基本の定電圧値(V)に対
して設定されるデューティ値(D)を適用した第1デュ
ーティ定電圧制御に復帰する。
【0138】本構成においては、設定するデューティ値
をモニタ電流値に応じて変更する定電圧制御によって安
定した制御が可能となる。2つの異なるデューティ値を
設定した2つの定電圧制御処理としての第1デューティ
定電圧制御および第2デューティ定電圧制御処理を選択
的に行う構成であり、2つの異なる電流閾値として、第
1電流閾値と第2電流閾値とを設定し、第1電流閾値以
上の電流が制御対象の負荷に対して流れた場合、基本の
定電圧値(V)に対して設定されるデューティ値(D)
より低い値(例えばD/2)を設定デューティ値とした
第2デューティ定電圧制御(保護制御)へ移行し、制御
対象の負荷に対して電流が第2電流閾値以下となった場
合は基本の定電圧値(V)に対して設定されるデューテ
ィ値(D)を適用した第1デューティ定電圧制御に復帰
する構成とした。このように離間した2つの閾値に基づ
いて、第1デューティ定電圧制御および第2デューティ
定電圧制御処理の移行を実行する構成としたので、2つ
の定電圧制御処理の頻繁な切り換えが発生せず安定した
制御が可能となる。
【0139】上述した制御処理例3のフローチャートを
図13に示す。以下、図13に示すフローチャートの各
ステップについて説明する。図13に示すフローは、M
CUにおける処理、すなわち、図1の電源装置のマシン
コントローラユニット(MCU)120の処理手順を示
したものであり、高圧電源100の電流検出回路10
4、電圧検出回路105からモニター値を取得して、制
御されたデューティを持つPWM信号を出力するまでの
処理を示している。
【0140】ステップS301では、電流検出回路から
電流モニター値を取り込む。ステップS302では、第
1デューティ定電圧制御(定電圧時)状態にあるか、ま
たは、第2デューティ定電圧制御(デューティ補正時)
状態であるかの状態判定処理を実行する。
【0141】次にステップS303において、第1デュ
ーティ定電圧制御(定電圧時)状態であれば、第1電流
閾値以上か否かを判定し、第2デューティ定電圧制御
(デューティ補正時)状態である場合には、第2電流閾
値以上か否かを判定する。
【0142】ステップS303において、第1デューテ
ィ定電圧制御(定電圧時)状態であり、第1電流閾値以
上である場合、または、第2デューティ定電圧制御(デ
ューティ補正時)状態であり、第2電流閾値以上である
場合には、ステップS304に進み、第2デューティ定
電圧制御(デューティ補正時)を実行する。
【0143】第2デューティ定電圧制御(デューティ補
正時)は、上述したように基本の定電圧値(V)に対し
て設定されるデューティ値(D)より低い値(例えばD
/2)を設定デューティ値とした第2デューティ定電圧
制御(保護制御)として実行される。
【0144】まず、ステップS304において、基本の
定電圧値(V)に対して設定されるデューティ値(D)
より低い値として、D/2から求められる制御目標電圧
値を算出し、目標値に応じたPWM信号のデューティ
(Duty)値を演算(S305)し、演算結果をデュ
ーティ値として設定(S306)して、設定したデュー
ティ値を持つPWM信号を高圧電源のスイッチング回路
に出力(S307)する。
【0145】一方、ステップS303において、第1デ
ューティ定電圧制御(定電圧時)状態であり、第1電流
閾値以上でない場合、または、第2デューティ定電圧制
御(デューティ補正時)状態であり、第2電流閾値以上
でないと判定された場合には、ステップS311に進
み、第1デューティ定電圧制御(定電圧時)を実行す
る。
【0146】まず、ステップS311において、電圧検
出回路からの電圧モニター値を取得し、基本の定電圧値
(V)を制御目標電圧値として設定(S312)し、目
標値に応じたPWM信号のデューティ(Duty)値を
演算(S313)し、演算結果をデューティ値として設
定(S314)して、設定したデューティ値を持つPW
M信号を高圧電源のスイッチング回路に出力(S30
7)する。
【0147】ステップS308では、出力継続か否かを
判定し、継続の場合は、ステップS301以下の処理を
繰り返し実行する。なお、ステップS301の電流モニ
ター値の取り込み、およびステップS311の電圧モニ
ター値の取り込み処理は、モニター値サンプリングタイ
ミングに応じて実行される。
【0148】ステップS308において、出力継続不要
と判定された場合は、ステップS309において、PW
M信号の出力を停止して制御処理を終了する。
【0149】以上、特定の実施例を参照しながら、本発
明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成
し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で
本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべ
きではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に
記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0150】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の電源装置
および出力制御方法においては、電流検出回路から取得
する2つの離間したモニター値に応じて、2つの異なる
制御処理を選択的に切り替えて実行する構成としたの
で、例えば使用環境が高温多湿時で負荷条件が大きく変
化する場合においても、異なる制御処理間の頻繁な切り
換え処理が発生せず、安定した制御が可能となる。例え
ば転写装置においては、イメージ時有効な転写電流を与
え、インターイメージ時には高圧電源(HVPS)、負
荷に対しダメージの無い電圧以下に押さえ込むことが可
能となる。また、オペレータのミスによる用紙サイズミ
スマッチや種紙相違時にも、このような場合に発生する
電流検出回路からの取得モニター値に応じて、2つの異
なる制御処理を選択的に切り替えて実行する構成とした
ので、有効かつ安定した制御が実行できる。また、本発
明の構成は、電源装置に特別な付加回路を設けることな
く、安価な構成で実現可能である。
【0151】本発明の第1制御例においては、2つの異
なる制御処理として、定電圧制御処理と定電流制御処理
を適用し、制御対象の負荷(例えば転写装置、帯電装
置、現像装置)に対して予め定められた目標電流値(定
電流閾値)以上の電流が流れたことを検出した場合、そ
の目標電流値(定電流閾値)より大きな値を制御目標電
流値(定電流制御値)とした定電流制御を実行し、定電
流制御間に、電流がその制御対象の負荷に対して予め定
められた目標電流値(定電流閾値)以下となった場合に
定電圧制御に復帰する構成としたので、定電流制御時に
定電圧制御への行き来が頻繁に行なわれることがなく安
定した制御が可能となり、装置の破損や処理エラーの発
生が防止できる。
【0152】本発明の第2制御例においては、2つの異
なる制御値を設定した2つの定電圧制御処理としての第
1定電圧制御および第2定電圧制御処理を選択的に行う
構成とし、2つの異なる電流閾値として、第1電流閾値
と第2電流閾値とを設定し、第1電流閾値以上の電流が
制御対象の負荷に対して流れた場合、基本の定電圧値
(V)より低い値(例えばV/2)を制御電圧値とした
第2定電圧制御(保護制御)へ移行し、制御対象の負荷
に対して電流が第2電流閾値以下となった場合は基本の
定電圧値(V)を制御値とした第1電圧制御に復帰する
構成とすることで、2つの定電圧制御処理の安定した切
り換えによる安定した制御が可能となり、装置の破損や
処理エラーの発生が防止できる。
【0153】本発明の第3制御例においては、2つの異
なるデューティ値を設定した2つの定電圧制御処理とし
ての第1デューティ定電圧制御および第2デューティ定
電圧制御処理を選択的に行う構成とし、2つの異なる電
流閾値として、第1電流閾値と第2電流閾値とを設定
し、第1電流閾値以上の電流が制御対象の負荷に対して
流れた場合、基本の定電圧値(V)に対して設定される
デューティ値(D)より低い値(例えばD/2)を設定
デューティ値とした第2デューティ定電圧制御(保護制
御)へ移行し、制御対象の負荷に対して電流が第2電流
閾値以下となった場合は基本の定電圧値(V)に対して
設定されるデューティ値(D)を適用した第1デューテ
ィ定電圧制御に復帰する構成としたので、2つの定電圧
制御処理の安定した切り換えによる安定した制御が可能
となり、装置の破損や処理エラーの発生が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電源装置の構成ブロック図である。
【図2】 本発明の電源装置の回路構成例を示す図であ
る。
【図3】 本発明の電源装置における電流モニター値の
補正処理について説明する図である。
【図4】 本発明の電源装置において行われるモニター
値の取得および出力電圧との対応を説明する図である。
【図5】 本発明の電源装置における第1制御処理例の
シーケンスを説明する図である。
【図6】 本発明の電源装置の第1制御処理例における
用紙部、非用紙部と、電圧および電流との対応を説明す
る図である。
【図7】 定電流制御値と閾値とを等しくした場合の定
電圧制御および定電流制御の切り換え処理例を説明する
図である。
【図8】 定電流制御値と閾値とを異ならせた場合の定
電圧制御および定電流制御の切り換え処理例を説明する
図である。
【図9】 本発明の電源装置における第1制御処理例の
フローチャート図である。
【図10】 本発明の電源装置における第2制御処理例
のシーケンスを説明する図である。
【図11】 本発明の電源装置における第2制御処理例
のフローチャート図である。
【図12】 本発明の電源装置における第3制御処理例
のシーケンスを説明する図である。
【図13】 本発明の電源装置における第3制御処理例
のフローチャート図である。
【図14】 高圧電源を用いたカラー印刷装置の構成を
示す図である。
【図15】 従来の電源装置の構成ブロック図である。
【図16】 転写装置の構成を示す図である。
【図17】 転写装置において適用する環境テーブルの
構成を示す図である。
【図18】 転写装置の各構成要素の等価回路構成を示
す図である。
【図19】 転写装置における用紙部、非用紙部と、等
価回路の変化を説明する図である。
【図20】 転写装置における用紙部、非用紙部と、過
電流発生との対応を説明する図である。
【符号の説明】
100 高圧電源、101 スイッチング回路 102 トランス,103 2次側回路 104 電流検出回路、105 電圧検出回路 120 マシンコントロールユニット 121 CPU、130 出力負荷 201 スイッチング回路 202 トランス,203 整流平滑回路 204 電流検出回路、205 電圧検出回路 210 負荷 251,252 抵抗、253 トランジスタ 254,257 ダイオード、255,256 コンデ
ンサ 258,260,261 抵抗、 259 オペアンプ 262,263,265 抵抗、264 オペアンプ 266,267 抵抗、268コンデンサ 2101 感光体、2102 帯電器 2103 現像器、2104 一次転写器 2105 剥離器、2106 二次転写器 2107 中間転写体、2210 高圧電源 2211 トランス、 2212 スイッチング回路 2213 整流回路、 2214 検出回路 2215 直流電源 2230 マシンコントロールユニット 2231 CPU、 2232 パルス発振器 2233 A/D変換器、 2235 直流電源 2240 出力負荷 2301 高圧電源(HVPS) 2302 中間転写体 2303 コンタクトロール 2304 バックアップロール(BUR) 2305 2次転写ロール(2ndBTR) 2306 用紙

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力電力が供給される1次巻線と、電力が
    出力される2次巻線とを持つトランスと、 前記1次巻線に直列に接続され、パルス幅信号に基づい
    てスイッチングするスイッチング手段と、 前記出力の電圧を検出する電圧検出手段と、 前記出力の電流を検出する電流検出手段と、 前記電圧検出手段の検出結果を受信し、受信した検出結
    果に基づいて前記出力を所定電圧に制御するように前記
    パルス幅信号をスイッチング手段に与える定電圧制御処
    理と、前記電流検出手段の検出結果を受信し、受信した
    検出結果に基づいて前記出力を所定電流に制御するよう
    に前記パルス幅信号をスイッチング手段に与える定電流
    制御処理とをする制御手段とを具備し、 前記制御手段は、前記電流検出手段の検出結果が、前記
    定電圧制御処理と定電流制御処理との切替の境界を示す
    所定電流閾値を超えたとき、定電圧制御処理から定電流
    制御処理に切替え、前記電流閾値とは異なる電流値を目
    標値として前記定電流制御を実行することを特徴とする
    電源装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、 前記電流検出手段の検出結果が、前記定電圧制御処理と
    定電流制御処理との切替の境界を示す所定電流閾値より
    大となった場合に定電流制御処理に移行し、前記電流検
    出手段の検出結果が、前記定電圧制御処理と定電流制御
    処理との切替の境界を示す所定電流閾値より小となった
    場合に定電圧制御処理に移行する構成であることを特徴
    とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、 前記電流検出手段、および前記電圧検出手段の検出結果
    に基づく演算処理により、負荷における実質的な電流値
    の算出処理を実行する構成を有することを特徴とする請
    求項1に記載の電源装置。
  4. 【請求項4】入力電力が供給される1次巻線と、電力が
    出力される2次巻線とを持つトランスと、 前記一次巻線に直列に接続され、パルス幅信号に基づい
    てスイッチングするスイッチング手段と、 前記出力の電圧を検出する電圧検出手段と、 前記出力の電流を検出する電流検出手段と、 前記電圧検出手段の検出結果を受信し、受信した検出結
    果に基づいて前記出力を所定電圧に制御するように前記
    パルス幅信号をスイッチング手段に与える定電圧制御処
    理をする制御手段とを具備し、 前記制御手段は、第1電圧値を目標電圧値とした制御を
    行なう第1定電圧制御処理と、前記第1電圧値より低い
    第2電圧値を目標電圧値とした制御を行なう第2定電圧
    制御処理との切替を実行する構成を有し、前記第1定電
    圧制御処理の実行時に前記電流検出手段の検出結果が、
    第1定電圧制御処理と第2定電圧制御処理との切替の境
    界を示す第1電流閾値を超えたとき、第1定電圧制御処
    理から第2定電圧制御処理に切替える制御を実行すると
    ともに、前記第2定電圧制御処理の実行時に前記電流検
    出手段の検出結果が、第1定電圧制御処理と第2定電圧
    制御処理との切替の境界を示す電流閾値であり、前記第
    1電流閾値より小さい第2電流閾値を下回ったとき、第
    2定電圧制御処理から第1定電圧制御処理に切替える制
    御を実行することを特徴とする電源装置。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、 前記第1定電圧制御処理の実行時に、前記電流検出手段
    の検出結果が、前記第1電流閾値より大となった場合、 第1定電圧制御処理から第2定電圧制御処理に移行する
    処理を実行し、 さらに、 前記第2定電圧制御処理の実行時に、前記電流検出手段
    の検出結果が、前記第2電流閾値以下となった場合、 第2定電圧制御処理から第1定電圧制御処理に移行する
    処理を実行する構成であることを特徴とする請求項4に
    記載の電源装置。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、 前記電流検出手段、および前記電圧検出手段の検出結果
    に基づく演算処理により、負荷における実質的な電流値
    の算出処理を実行する構成を有することを特徴とする請
    求項4に記載の電源装置。
  7. 【請求項7】入力電力が供給される1次巻線と、電力が
    出力される2次巻線とを持つトランスと、 前記一次巻線に直列に接続され、パルス幅信号に基づい
    てスイッチングするスイッチング手段と、 前記出力の電圧を検出する電圧検出手段と、 前記出力の電流を検出する電流検出手段と、 前記電圧検出手段の検出結果を受信し、受信した検出結
    果に基づいて前記出力を所定電圧に制御するように前記
    パルス幅信号のデューティを更新してスイッチング手段
    に与える定電圧制御処理をする制御手段とを具備し、 前記制御手段は、第1デューティ値の設定に基づく制御
    を行なう第1デューティ定電圧制御処理と、前記第1デ
    ューティ値より低い第2デューティ値の設定に基づく制
    御を行なう第2デューティ定電圧制御処理との切替を実
    行する構成を有し、前記第1デューティ定電圧制御処理
    の実行時に前記電流検出手段の検出結果が、前記第1デ
    ューティ定電圧制御処理と第2デューティ定電圧制御処
    理との切替の境界を示す第1電流閾値を超えたとき、第
    1デューティ定電圧制御処理から第2デューティ定電圧
    制御処理に切替える制御を実行するとともに、前記第2
    デューティ定電圧制御処理の実行時に前記電流検出手段
    の検出結果が、前記第1デューティ定電圧制御処理と第
    2デューティ定電圧制御処理との切替の境界を示す電流
    閾値であり、前記第1電流閾値より小さい第2電流閾値
    を下回ったとき、第2デューティ定電圧制御処理から第
    1デューティ定電圧制御処理に切替える制御を実行する
    ことを特徴とする電源装置。
  8. 【請求項8】前記制御手段は、 前記第1デューティ定電圧制御処理の実行時に、前記電
    流検出手段の検出結果が、前記第1電流閾値より大とな
    った場合、 第1デューティ定電圧制御処理から第2デューティ定電
    圧制御処理に移行する処理を実行し、 さらに、 前記第2デューティ定電圧制御処理の実行時に、前記電
    流検出手段の検出結果が、前記第2電流閾値以下となっ
    た場合、 第2デューティ定電圧制御処理から第1デューティ定電
    圧制御処理に移行する処理を実行する構成であることを
    特徴とする請求項7に記載の電源装置。
  9. 【請求項9】前記制御手段は、 前記電流検出手段、および前記電圧検出手段の検出結果
    に基づく演算処理により、負荷における実質的な電流値
    の算出処理を実行する構成を有することを特徴とする請
    求項7に記載の電源装置。
  10. 【請求項10】入力電力が供給される1次巻線と、電力
    が出力される2次巻線とを持つトランスと、前記一次巻
    線に直列に接続され、パルス幅信号に基づいてスイッチ
    ングするスイッチング手段と、前記出力の電圧を検出す
    る電圧検出手段と、前記出力の電流を検出する電流検出
    手段と、前記電圧検出手段の検出結果を受信し、受信し
    た検出結果に基づいて前記出力を所定電圧に制御するよ
    うに前記パルス幅信号をスイッチング手段に与える定電
    圧制御処理と、前記電流検出手段の検出結果を受信し、
    受信した検出結果に基づいて前記出力を所定電流に制御
    するように前記パルス幅信号をスイッチング手段に与え
    る定電流制御処理とをする制御手段とを有する電源装置
    における出力制御方法であり、 前記電流検出手段の検出結果が、前記定電圧制御処理と
    定電流制御処理との切替の境界を示す所定電流閾値を超
    えたか否かを判定する判定ステップと、 前記判定ステップにおいて、前記電流検出手段の検出結
    果が前記所定電流閾値を超えたと判定された場合におい
    て、定電圧制御処理から定電流制御処理に切替え、前記
    電流閾値とは異なる電流値を目標値として前記定電流制
    御を実行するステップと、 前記判定ステップにおいて、前記電流検出手段の検出結
    果が前記所定電流閾値を下回ったと判定された場合にお
    いて、定電流制御処理から定電圧制御処理に切替えるス
    テップと、 を有することを特徴とする出力制御方法。
  11. 【請求項11】入力電力が供給される1次巻線と、電力
    が出力される2次巻線とを持つトランスと、前記一次巻
    線に直列に接続され、パルス幅信号に基づいてスイッチ
    ングするスイッチング手段と、前記出力の電圧を検出す
    る電圧検出手段と、前記出力の電流を検出する電流検出
    手段と、前記電圧検出手段の検出結果を受信し、受信し
    た検出結果に基づいて前記出力を所定電圧に制御するよ
    うに前記パルス幅信号をスイッチング手段に与える定電
    圧制御処理をする制御手段とを有する電源装置における
    出力制御方法であり、 前記電流検出手段の検出結果が、第1電圧値を目標電圧
    値とした制御を行なう第1定電圧制御処理と前記第1電
    圧値より低い第2電圧値を目標電圧値とした制御を行な
    う第2定電圧制御処理との切替の境界を示す第1電流閾
    値を超えたか否かを判定する第1判定ステップと、 前記第1判定ステップにおいて、前記電流検出手段の検
    出結果が前記第1電流閾値を超えたと判定された場合に
    おいて、第1定電圧制御処理から第2定電圧制御処理に
    切替える制御を実行するステップと、 前記電流検出手段の検出結果が、前記第1定電圧制御処
    理と前記第2定電圧制御処理との切替の境界を示す前記
    第1電流閾値より小さい値を持つ第2電流閾値を下回っ
    たか否かを判定する第2判定ステップと、 前記第2判定ステップにおいて、前記電流検出手段の検
    出結果が前記第2電流閾値を下回ったと判定された場合
    において、第2定電圧制御処理から第1定電圧制御処理
    に切替える制御を実行するステップと、 を有することを特徴とする出力制御方法。
  12. 【請求項12】入力電力が供給される1次巻線と、電力
    が出力される2次巻線とを持つトランスと、前記一次巻
    線に直列に接続され、パルス幅信号に基づいてスイッチ
    ングするスイッチング手段と、前記出力の電圧を検出す
    る電圧検出手段と、前記出力の電流を検出する電流検出
    手段と、前記電圧検出手段の検出結果を受信し、受信し
    た検出結果に基づいて前記出力を所定電圧に制御するよ
    うに前記パルス幅信号のデューティを更新してスイッチ
    ング手段に与える定電圧制御処理をする制御手段とを具
    備する電源装置における出力制御方法であり、 前記電流検出手段の検出結果が、第1デューティ値の設
    定に基づく制御を行なう第1デューティ定電圧制御処理
    と前記第1デューティ値より低い第2デューティ値の設
    定に基づく制御を行なう第2デューティ制御処理との切
    替の境界を示す第1電流閾値を超えたか否かを判定する
    第1判定ステップと、 前記第1判定ステップにおいて、前記電流検出手段の検
    出結果が前記第1電流閾値を超えたと判定された場合に
    おいて、第1デューティ定電圧制御処理から第2デュー
    ティ定電圧制御処理に切替える制御を実行するステップ
    と、 前記電流検出手段の検出結果が、前記第1デューティ定
    電圧制御処理と前記第2デューティ制御処理との切替の
    境界を示す前記第1電流閾値より小さい第2電流閾値を
    下回ったか否かを判定する第2判定ステップと、 前記第2判定ステップにおいて、前記電流検出手段の検
    出結果が前記第2電流閾値を下回ったと判定された場合
    において、第2デューティ定電圧制御処理から第1デュ
    ーティ定電圧制御処理に切替える制御を実行するステッ
    プと、 を有することを特徴とする出力制御方法。
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