JP2000066486A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000066486A
JP2000066486A JP10253299A JP25329998A JP2000066486A JP 2000066486 A JP2000066486 A JP 2000066486A JP 10253299 A JP10253299 A JP 10253299A JP 25329998 A JP25329998 A JP 25329998A JP 2000066486 A JP2000066486 A JP 2000066486A
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power supply
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image forming
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JP10253299A
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English (en)
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篤郎 ▲とく▼永
Atsuo Tokunaga
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない部品点数でもバイアス電圧をコロトロ
ンに供給できる電源装置を備えた画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 整流平滑回路3の出力端7に並列に接続
された抵抗5を有する電源装置から、電子写真プロセス
部における少なくとも帯電装置23に電力を供給すると
共に、シーケンス制御部14により前記電源装置及び前
記電子写真プロセス部の制御を行う画像形成装置におい
て、前記電子写真プロセス部において画像形成が可能で
あるように前記シーケンス制御部14が前記電子写真プ
ロセス部の制御を行う時、前記電子写真プロセス部にお
いて画像形成を可能にする定電流を前記出力端7に出力
する制御を前記電源制御部15は前記電源装置に実施
し、前記電子写真プロセス部に画像形成ができないよう
に前記シーケンス制御部14が前記電子写真プロセス部
の制御を行う時、前記出力端7に電流が出力されずバイ
アス電圧のみを出力する制御を前記電源制御部15は前
記電源装置に実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電・現像・転写
・定着等の電子写真プロセスを用いたプリンタ・コピー
機・FAX等の画像形成装置に関し、特に、出力制御さ
れた所定の電力を画像形成装置内の帯電装置に供給する
電源装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、帯電・現像・転写・クリーニ
ング等の電子写真プロセスを用いたプリンタ・コピー機
・FAX等の画像形成装置が知られており、これらの画
像形成装置においては、デューティ制御を行うことによ
り所定の電力が出力制御されて画像形成装置の帯電部に
供給されている。以下に、従来の画像形成装置における
電源装置と電子写真プロセス部の基本構成について、図
を用いて説明する。図3は、画像形成装置における電源
装置と電子写真プロセス部の基本構成を示す第1の従来
例である。尚、以下の従来例及び後述する本発明の実施
形態における電源装置とは、少なくとも電子写真プロセ
ス部内の帯電装置であるコロトロンに電力を供給可能な
電源装置であると共に、1個のトランスを用いている。
更に、本明細書中における電源装置は、コロトロンを放
電させるための定電流を供給することと、コロトロンを
放電させないようにバイアス電圧を供給することを選択
的に実施することができる。図3における電源装置は、
直流電流をスイッチングすることにより昇圧するスイッ
チング素子1と、昇圧トランス2と、昇圧トランス2の
2次側出力を整流及び平滑する整流平滑回路3と、出力
電流を検出する電流検出回路4と、出力を切り替えるリ
レー素子8と、出力を一定電圧に保持する定電圧素子9
と、電流検出回路4からのフィードバック信号FBと基
準信号BSを比較することによりスイッチングパルスの
デューティを制御するレギュレータ31により構成され
る電源制御部6とからなる。一方、図3における電子写
真プロセス部は、静電潜像及びトナー像が形成される感
光体21と、感光体21の表面を帯電させるコロトロン
23と、帯電された感光体に画像データを書き込み静電
潜像を形成する露光部22と、静電潜像を現像してトナ
ー像とする現像部24と、トナー像を転写紙27へ転写
する転写部25と、感光体21上の転写残りトナーをク
リーニングするクリーニング部26とからなる。電源装
置は、不図示の外部制御装置からのトリガー信号TGに
より、コロトロン23を放電させる時、即ち、感光体2
1上を帯電させて静電潜像の形成を可能にする時には、
リレー素子8の接点を開放する。すると、負荷5に流れ
る電流が電流検出回路4にて検出され、スイッチングレ
ギュレータ31に帰還される。スイッチングレギュレー
タ31は、電流検出回路4によって検出された電流と予
め設定された規定値とに基づいて、負荷5に流れる電流
を一定にするようにスイッチングするパルス幅変調(P
WM)のデューティを制御する。このようにして電源装
置は、定電流出力を得るように制御(スイッチング素子
1のオン/オフ)を実施する。尚、この時の出力電圧
は、コロトロン23の形状や出力環境により異なる。
【0003】また、コロトロン23に放電させない時、
即ち、感光体21上を帯電させない時には、コロトロン
23にトナー等が付着することを防ぐ等の理由から放電
を開始する電圧以下の定電圧(バイアス電圧)がコロト
ロン23に供給される。この場合、リレー素子8の接点
を接続し、定電圧素子9に電流が流れるようにする。す
ると、スイッチングレギュレータ31は、電流検出回路
4から帰還される電流により、定電圧素子9に流れる電
流を一定にするようにPWMデューティのスイッチング
制御を行う。この時、定電圧素子9には、放電を開始し
ない電圧範囲においてバイアス電圧が生成され、このバ
イアス電圧はコロトロン23に供給される。コロトロン
23に対するバイアス電圧の供給は、近年の電子写真プ
ロセスに用いられる電源に必要とされる機能の一つであ
り、トナー等の付着による汚れを防止する為に負荷(コ
ロトロン23)にバイアス電圧を供給する。例えば、コ
ロトロン23が備える図示しないチャージワイヤやケー
シングにトナー汚れが進行すると、チャージワイヤの振
動によるアーク放電を引き起こしたり、トナー画像に帯
電ムラの影響が出てしまうなどの不具合が発生する。こ
の不具合に対するチャージワイヤの汚れをメカ的なクリ
ーナーによりクリーニングする装置が知られているが、
上記のように非帯電時にバイアス電圧を供給することに
よってもトナー付着による汚れを防止することができ
る。電子写真プロセス部における作像プロセスは以下の
ようになる。感光体21を一定速度で回転させる。次
に、コロトロン23により感光体21の表面が均一な電
荷を帯びるように帯電させる。更に、露光部22により
感光体21上の時間的に先に帯電された位置から順に露
光をスタートさせる。その際の露光は、感光体21上に
静電潜像を形成するための露光データにより行われる。
また、現像部24及び転写部25による各処理も、感光
体21上の時間的に先に帯電され且つ露光された位置か
らスタートさせる。そして、感光体21上の現像された
トナー像が転写部25において転写されるタイミングに
一致するように、転写紙27(被転写体)を一定速度で
転写部25に搬送させる。このようにして、露光データ
に基づいて感光体上に形成されたトナー画像が転写紙2
7上に転写される。この転写紙27は、図示しない定着
部を経て排出される。
【0004】図4は、画像形成装置における電源装置と
電子写真プロセス部の基本構成を示す第2の従来例であ
る。図4では、図3における電源装置部分の構成を変え
ている。即ち、図3における「リレー素子8+定電圧素
子9」という構成の代わりに、出力電圧を検出する電圧
検出回路11と、電流検出回路4と電圧検出回路11と
を切り替えるリレー素子12(スイッチ)が使用されて
いる。図4における他の構成は、図3と基本的に同様で
あるが、前記した構成の違いからスイッチングレギュレ
ータ32による制御内容が異なる。不図示の外部制御装
置からのトリガー信号TGにより、コロトロン23に放
電させる時は、リレー素子12の接点がa1側に接続さ
れる。スイッチングレギュレータ32は、電流検出回路
4から帰還された負荷に流れる電流を一定にするように
PWMのデューティ制御、即ち、スイッチング素子1の
オン/オフを行って定電流制御を実施する。尚、この時
の出力電圧はコロトロン23の形状・出力環境により異
なる。また、コロトロン23にトナー等が付着すること
を防ぐ為等の理由により、コロトロン23に放電しない
程度の電圧を供給する時は、リレー素子12の接点がa
2側に接続される。スイッチングレギュレータ32は、
電圧検出回路11から帰還された負荷に印加される電圧
を一定にするようにPWMのデューティ制御を行い、放
電しない程度のバイアス電圧をコロトロン23に供給す
る定電圧制御を実施する。
【0005】また、近年の電源装置では、出力可変範囲
の拡大という要求が有り、その要求に対応するために、
図3、図4におけるスイッチングレギュレータ31、3
2を、A/DコンバータとPWMタイマを備えたマイク
ロコンピュータに代えて構成することにより、基準信号
BSを必要としないで、且つ定電流制御時における電流
値や定電圧制御時における電圧値を所望の値に設定でき
るようにした構成も一般的になっている。また、PWM
デューティによる制御を行う電源装置において、定電流
制御出力時の異常状態(出力断線・出力短絡・アーク・
帰還信号断線・入力電源ライン断線・電源破損)に対す
る手段として、PWMデューティ及び帰還信号の情報か
ら異常状態を検知することにより、負荷の特性に適した
アルゴリズムを用いたPWMデューティによる制御を行
うことが知られている。しかし、バイアス電圧出力時に
おける異常状態に対しては、対応する処理は行われてい
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の電源装置は、構成が複雑で部品点数が多かっ
た。従って、従来の電源装置を備えた画像形成装置を用
いてバイアス電圧の供給によるコロトロンの汚染防止を
実施する場合、部品点数が多いことから、製造する時の
作業性、製品としてのメンテナンス性、製造コストに問
題があった。また、バイアス電圧出力時においても、異
常状態が発生する可能性が有ることから、バイアス電圧
出力時に異常状態を検知する対応を行っていなかったこ
とは問題であった。本発明は、上述した如き従来の問題
を解決するためになされたものであって、少ない部品点
数であってもバイアス電圧をコロトロンに供給すること
ができ、異常を検出して異常状態における出力を防止で
きる電源装置を備えた画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の本発明画の像形成装置では、直流
電源をスイッチングするスイッチング素子と、該スイッ
チング素子から出力した電流の一部を帰還させた出力検
出信号によりスイッチング素子を制御する電源制御部
と、入力電圧を昇圧して出力する昇圧トランスと、該昇
圧トランスの2次側出力を整流平滑する整流平滑回路
と、該整流平滑回路の出力端に並列に接続された抵抗
と、を有する電源装置を備え、該電源装置から電子写真
プロセス部における少なくとも帯電装置に電力を供給す
ると共に、シーケンス制御部により前記電源装置及び前
記電子写真プロセス部の制御を行う画像形成装置におい
て、前記電子写真プロセス部における画像形成が可能と
なるように前記シーケンス制御部が前記電子写真プロセ
ス部の制御を行う時、前記電源制御部は、前記電子写真
プロセス部よる画像形成を行うための定電流を前記電子
写真プロセス部に入力するために前記電源装置を制御
し、前記電子写真プロセス部における画像形成が行われ
ないように前記シーケンス制御部が前記電子写真プロセ
ス部の制御を行う時、前記電源制御部は、前記出力端に
電流が出力されずにバイアス電圧のみが出力されるよう
に前記電源装置を制御することを特徴とする。請求項2
の本発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記電源制御部は、前記電子写真プロセス部に定電流が
入力されずにバイアス電圧のみが入力される時、前記定
電流出力時におけるPWMデューティと前記出力検出信
号により、前記電源制御部は前記電源装置に実施する制
御に補正を加えることを特徴とする。請求項3の本発明
は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、
前記電子写真プロセス部が感光体上に複数の帯電装置を
有する場合に、帯電のために作動しない帯電装置に対し
ては、前記電源制御部は、前記電子写真プロセス部に定
電流が入力されずにバイアス電圧のみが入力されるよう
に前記電源装置を制御することを特徴とする。請求項4
の本発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形
成装置において、前記電子写真プロセス部に定電流が入
力されずにバイアス電圧のみが入力される時、前記出力
検出信号が検出されることにより、前記電源制御部は、
前記電子写真プロセス部への出力を停止するように前記
電源装置を制御することを特徴とする。請求項5の本発
明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記電
源制御部は、前記電子写真プロセス部への出力を停止す
るように前記電源装置を制御する時、出力負荷に異常が
発生したことを前記シーケンス制御部に通知すると共
に、該出力負荷の異常が解除されるまで出力停止を続け
ることを特徴とする。請求項6の本発明は、請求項4ま
たは5に記載の画像形成装置において、前記電源装置が
前記電子写真プロセス部以外の画像形成装置における構
成部分にも電源供給を行い、且つ前記電源制御部が前記
電子写真プロセス部への出力を停止するように前記電源
装置を制御する時、前記電源制御部は、前記電子写真プ
ロセス部以外の前記構成部分に供給する出力も停止する
ことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施形態
に基づいて説明する。図1は、本発明の画像形成装置に
おける電源装置と電子写真プロセス部の一実施形態を示
す図である。尚、図1において、図3及び図4に示した
従来の装置と同じ機能の部分については同じ符号を付し
た。図1に示す様に、本実施形態の画像形成装置におけ
る電源装置は、直流電流をスイッチングすることにより
昇圧するスイッチング素子1と、昇圧トランス2と、昇
圧トランス2の2次側出力を整流及び平滑する整流平滑
回路3と、出力電流を検出する電流検出回路4と、電流
検出回路4からのフィードバック信号FBと目標データ
値を比較することによりスイッチングパルスのデューテ
ィを制御する電源制御部15とからなる。電源制御部1
5は、スイッチング素子1のスイッチングパルスのデュ
ーティー制御における演算等を行うマイクロコンピュー
タ33と、アナログ信号であるフィードバック信号FB
を受けてデジタル信号に変換して出力するアナログ/デ
ジタル(A/D)コンバータ34と、スイッチング素子
1のスイッチングパルスのデューティーとなるパルス幅
を計測するPWMタイマ35とからなる。一方、図1に
おける電子写真プロセス部は、静電潜像及びトナー像が
形成される感光体21と、感光体21の表面を帯電させ
るコロトロン23と、帯電された感光体に画像データを
書き込み静電潜像を形成する露光部22と、静電潜像を
現像してトナー像とする現像部24と、トナー像を転写
紙27に転写する転写部25と、感光体21上の転写残
りトナーをクリーニングするクリーニング部26とから
なる。
【0009】電源装置は、コロトロン23に放電を発生
させる時、即ち、感光体21上を帯電させて静電潜像の
形成を可能にする時には、後述するシーケンス制御部1
4からの出力オン命令を受けて放電のための出力を開始
する。負荷5に流れる電流が電流検出回路4にて検出さ
れ、A/Dコンバータ34に帰還される。A/Dコンバ
ータ34は、検出された電流(アナログ値)をデジタル
値に変換してマイクロコンピュータ33に出力する。マ
イクロコンピュータ33では、予め設定された出力目標
データ値とデジタル信号化された検出値により、負荷5
に流れる電流を一定にするようにスイッチングするパル
ス幅の値を演算する。PWMタイマ35では、演算され
たパルス幅の値に基づいて、PWM信号(ここでは駆動
周波数を20kHzとする)のパルス幅をデューティ制
御して出力する。このようにして、電源装置において定
電流出力を得るように制御(スイッチング素子1のオン
/オフ)を実施する。尚、この時の出力電圧は、コロト
ロン23の形状や出力環境により異なる。また、コロト
ロン23に放電させない時、即ち、感光体21上を帯電
させない時には、コロトロン23にトナー等が付着する
ことを防ぐ等の理由から、電源装置は、放電を開始する
電圧以下の定電圧(バイアス電圧)をコロトロン23に
供給する。この場合、予め知り得たPWMデューティと
出力電圧との関係によりPWMタイマ35を駆動するこ
とにより、抵抗5をループする電流により出力端7(コ
ロトロン23)に所望のバイアス電圧が供給され、負荷
のコロトロン23に放電状態にならないバイアス電圧が
供給される。このバイアス電圧によりコロトロン23
(帯電装置)のトナーによる汚染を防止できる。
【0010】ここで、上記の予め知り得たPWMデュー
ティと出力電圧の関係について図2を用いて説明する。
図2は、本実施形態のコロトロンにおける放電開始電圧
を4kVとした場合の、スイッチング素子1を駆動する
PWM信号のデューティ(%)とコロトロン23に印加
される電圧との関係を示す図である。図2における負荷
の電圧範囲rでは、放電現象は始まっていない。また、
負荷の電圧範囲rにおける電圧は、抵抗5に流れる電流
が電流検出回路4にて検出されて電圧制御部15にフィ
ードバックされた結果、電圧制御部15からのPWMデ
ューティによりスイッチング素子1をスイッチング制御
することから発生した電圧である。図2の負荷電圧がr
の範囲内にある場合において、PWMデューティ(%)
と負荷電圧(kV)との関係は、直線的に推移してい
る。従って、図2のrの範囲におけるPWMデューティ
と出力電圧の関係は、電源装置に固有の条件により決定
するものと言える。また、コロトロン23の放電開始電
圧は、一定環境においては安定しているので、コロトロ
ン23の放電開始電圧を知り得て、更に上記の電源装置
のPWMデューティと出力電圧との関係を知り得れば、
図2のrの範囲におけるPWMデューティ(%)は一意
に決定することができる。シーケンス制御部14は、画
像を読み取りセンサにより読み取った上でデジタル情報
である画像データとして電子写真プロセス部に入力し、
画像データを露光部22において露光データとして感光
体21に露光させる処理、コロトロン23による帯電処
理、現像部24による現像処理、転写部25による転写
処理、クリーニング部26によるクリーニング処理とい
った各部の作像処理と、被転写体である転写紙27を適
切なタイミングで転写部25に送り込む搬送処理といっ
た各処理プロセスを行うユニットであり、通常、CPU
やメモリを搭載したマイクロコンピュータ及び外部装置
との各種インターフェース(I/O)装置により構成さ
れる。
【0011】電子写真プロセス部における作像プロセス
は以下のようになる。感光体21を一定速度で回転させ
る。次に、コロトロン23により感光体21の表面が均
一な電荷を帯びるように帯電させる。更に、露光部22
により感光体21上の時間的に先に帯電された位置から
順に露光をスタートさせる。その際の露光は、感光体2
1上に静電潜像を形成するための露光データにより行わ
れる。また、現像部24及び転写部25の処理も、感光
体21上の先に帯電され且つ露光された位置からスター
トさせる。そして、感光体21上の現像されたトナー像
が転写部25において転写されるタイミングに一致する
ように、転写紙27(被転写体)を一定速度で転写部2
5に搬送させる。このようにして、露光データに基づい
て感光体上に形成されたトナー画像が転写紙27上に転
写される。この転写紙27は、図示しない定着部を経て
機外に排出される。また、シーケンス制御部14は、上
記の作像プロセス時の制御に加え、上記した各被制御部
における異常を監視し、ユーザーへの通知を含む異常に
応じた対処を実施する。
【0012】次に図1における感光体21に複数のコロ
トロン23が設けられる場合、又は、感光体21とコロ
トロン23の組が複数設けられた場合の如く、電子写真
プロセスにおいて同一あるいは個別の感光体上を一様に
帯電するための複数の帯電装置が備わった場合の画像形
成装置について説明する。カラー複写機の如く感光体が
複数の帯電装置を有する場合、全ての帯電装置(コロト
ロン)を同時に作動させるのではなく、ある帯電装置を
作動させている時には他の帯電装置の作動を停止させる
ことがあるが、このような複写機における画像形成時に
も、上記と同様な制御が電源装置にて行われる。即ち、
電源装置は、作動対象となるコロトロン23に放電を発
生させる時、即ち、感光体21上を帯電させて静電潜像
の形成を可能にする時には、シーケンス制御部14から
の出力オン命令を受けて放電のための出力を開始する。
負荷5に流れる電流が電流検出回路4にて検出され、A
/Dコンバータ34に帰還される。A/Dコンバータ3
4は、検出された電流(アナログ値)をデジタル値に変
換してマイクロコンピュータ33に出力する。マイクロ
コンピュータ33では、予め設定された出力目標データ
値とデジタル信号化された検出値により、負荷5に流れ
る電流を一定にするようにスイッチングするパルス幅の
値を演算する。PWMタイマ35では、演算されたパル
ス幅の値に基づいて、PWM信号(ここでは駆動周波数
を20kHzとする)のパルス幅をデューティ制御して
出力する。このようにして電源装置において、定電流出
力を得るように制御(スイッチング素子1のオン/オ
フ)を実施する。尚、この時の出力電圧は、コロトロン
23の形状や出力環境により異なる。
【0013】また、複数の帯電装置のうちのある帯電装
置を放電させない時、即ち、当該帯電装置によって感光
体21上を帯電させない時には、電源装置は、当該コロ
トロン23にトナー等の付着を防ぐ等の理由から、放電
を開始する電圧以下の定電圧(バイアス電圧)を供給す
る。この場合、予め知り得たPWMデューティと出力電
圧の関係によりPWMタイマ35を駆動することによ
り、抵抗5をループする電流により出力端7に所望のバ
イアス電圧が供給され、負荷の対象となるコロトロン2
3に放電状態にならないバイアス電圧が供給される。こ
のバイアス電圧により対象となるコロトロン23(帯電
装置)のトナーによる汚染が防止される。
【0014】更に、本実施形態の電源装置において、汚
染防止用のバイアス電圧を供給している時に異常状態
(出力断線・出力短絡・出力リーク・帰還信号断線・入
力電源ライン断線・電源破損)が発生した場合について
説明する。バイアス電圧供給時に電源制御部に異常が発
生した場合、電源制御部15は、電源装置及び感光体2
1、画像形成装置本体にダメージを与えてしまう出力短
絡と出力リークに対して、帰還信号FBの情報をモニタ
することにより異常状態を検知する。尚、異常状態の
内、出力断線、帰還信号断線、入力電源ライン断線、電
源破損については、汚染防止用のバイアス電圧を供給し
ているときには検知しない。しかし、この場合には、電
子写真プロセスは行われていないので、検知しないこと
により電子写真プロセスに影響しない。従って、出力断
線、帰還信号断線、入力電源ライン断線、電源破損につ
いては、定電流制御出力時に検知すればよい。バイアス
電圧を供給している時、出力電流は、整流平滑回路3の
出力に並列に接続された抵抗5をループして、出力検出
回路4には流れない。この場合、負荷(出力端7又はコ
ロトロン23)に短絡及びリークが発生すると、この出
力電流の一部又は全てが出力検出回路4に流れる。従っ
て、バイアス電圧供給時に出力検出回路4において電流
を検出した場合、負荷に短絡あるいはアークが発生した
ことが検出できる。
【0015】この出力検出回路4において電流を検出し
たことによる負荷の異常状態(出力短絡、出力リーク)
の検出により、電源制御部15は、スイッチング素子1
からの出力を停止させ、シーケンス制御部14からの定
電流制御出力を含む出力命令が発生している場合であっ
ても出力しない。更に、異常状態の検出時には、電源制
御部15は、シーケンス制御部14に対して負荷に異常
状態が発生していることを通知し、画像形成装置におけ
る同一電子写真プロセス上の他の単一あるいは複数の電
源についても、その出力を停止させ、シーケンス制御部
14から出力命令が発生しても出力を行わないようにす
る。なお、本発明は、帯電プロセスに限られるものでは
なく、定電流出力を供給する電源装置であって、定電流
出力では実現できない同極性のバイアス電圧出力を提供
する全ての画像形成装置において有効である。
【0016】
【発明の効果】上記のように請求項1及び2の本発明で
は、部品やスペースを増加することなく、電子写真プロ
セスにおけるトナー汚染による帯電ムラが発生しない画
像形成装置を提供することができる。請求項3の本発明
では、複数の帯電装置を備えた電子写真プロセスを有す
る画像形成装置においても、部品やスペースを増加する
ことなく、トナー汚染による帯電ムラが発生しない画像
形成装置を提供できる。請求項4の本発明では、上記請
求項1〜3の効果に加え、負荷の異常を検出できる電源
装置を供給できる。請求項5の本発明では、上記請求項
4の効果に加え、異常状態での出力を防止できる画像形
成装置を供給できる。請求項6の本発明では、上記請求
項4又は5の効果に加え、異常状態における同一電子写
真プロセス上の他の電源による出力を防止できる画像形
成装置を供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置における電源装置と電子
写真プロセス部の一実施形態を示す図である。
【図2】本実施形態のコロトロンにおける放電開始電圧
を4kVとした場合の、スイッチング素子を駆動するP
WM信号のデューティ(%)とコロトロンに印加される
電圧との関係を示す図である。
【図3】画像形成装置における電源装置と電子写真プロ
セス部の基本構成を示す第1の従来例である。
【図4】画像形成装置における電源装置と電子写真プロ
セス部の基本構成を示す第2の従来例である。
【符号の説明】
1・・・スイッチング素子、2・・・昇圧トランス、3
・・・整流平滑回路、4・・・電流検出回路、5・・・
抵抗、6、13、15・・・電源制御部、7・・・出力
端、8、12・・・リレー素子、9・・・定電圧素子、
11・・・電圧検出回路、14・・・シーケンス制御
部、21・・・感光体、22・・・露光部、23・・・
コロトロン、24・・・現像部、25・・・転写部、2
6・・・クリーニング部、27・・・転写紙、31、3
2・・・スイッチングレギュレータ、33・・・マイク
ロコンピュータ、34・・・A/Dコンバータ、35・
・・PWMタイマ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源をスイッチングするスイッチン
    グ素子と、該スイッチング素子から出力した電流の一部
    を帰還させた出力検出信号によりスイッチング素子を制
    御する電源制御部と、入力電圧を昇圧して出力する昇圧
    トランスと、該昇圧トランスの2次側出力を整流平滑す
    る整流平滑回路と、該整流平滑回路の出力端に並列に接
    続された抵抗と、を有する電源装置を備え、該電源装置
    から電子写真プロセス部における少なくとも帯電装置に
    電力を供給すると共に、シーケンス制御部により前記電
    源装置及び前記電子写真プロセス部の制御を行う画像形
    成装置において、 前記電子写真プロセス部における画像形成が可能となる
    ように前記シーケンス制御部が前記電子写真プロセス部
    の制御を行う時、前記電源制御部は、前記電子写真プロ
    セス部よる画像形成を行うための定電流を前記電子写真
    プロセス部に入力するために前記電源装置を制御し、 前記電子写真プロセス部における画像形成が行われない
    ように前記シーケンス制御部が前記電子写真プロセス部
    の制御を行う時、前記電源制御部は、前記出力端に電流
    が出力されずにバイアス電圧のみが出力されるように前
    記電源装置を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記電源制御部は、前記電子写真プロセ
    ス部に定電流が入力されずにバイアス電圧のみが入力さ
    れる時、前記定電流出力時におけるPWMデューティと
    前記出力検出信号により、前記電源制御部は前記電源装
    置に対する制御内容に補正を加えることを特徴とする請
    求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記電子写真プロセス部が感光体上に複
    数の帯電装置を有する場合に、前記電源制御部は、帯電
    の為に作動しない帯電装置に対して定電流が入力されず
    にバイアス電圧のみが入力されるように前記電源装置を
    制御することを特徴とする請求項1または2に記載の画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記電子写真プロセス部に定電流が入力
    されずにバイアス電圧のみが入力される時、前記出力検
    出信号が検出されることにより、前記電源制御部は、前
    記電子写真プロセス部への出力を停止するように前記電
    源装置を制御することを特徴とする請求項1〜3の何れ
    か1項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記電源制御部は、前記電子写真プロセ
    ス部への出力を停止するように前記電源装置を制御する
    時、出力負荷に異常が発生したことを前記シーケンス制
    御部に通知すると共に、該出力負荷の異常が解除される
    まで出力停止を続けることを特徴とする請求項4に記載
    の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記電源装置が前記電子写真プロセス部
    以外の画像形成装置における他の構成部分にも電源供給
    を行い、且つ前記電源制御部が前記電子写真プロセス部
    への出力を停止するように前記電源装置を制御する時、
    前記電源制御部は、前記電子写真プロセス部以外の前記
    構成部分に供給する出力も停止することを特徴とする請
    求項4または5に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012032532A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2021018333A (ja) * 2019-07-20 2021-02-15 シャープ株式会社 電気的不良判断装置及び複合機

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