JP3423152B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3423152B2
JP3423152B2 JP17601996A JP17601996A JP3423152B2 JP 3423152 B2 JP3423152 B2 JP 3423152B2 JP 17601996 A JP17601996 A JP 17601996A JP 17601996 A JP17601996 A JP 17601996A JP 3423152 B2 JP3423152 B2 JP 3423152B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の画像形成装置に関し、特にスイッチング用PWM信
号をフライバックトランスにより構成される高圧発生部
に供給し、高圧発生部からの帰還電圧値と予め定められ
た基準値との差分によりPWM信号のデューティを更新
し、所定の高圧出力を発生する高圧発生回路を備えた画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置は、感光体
の周囲に電子写真プロセス順に、帯電器、露光光学系
(光書き込み系)、現像器、転写器(転写ベルト)、分
離器、クリーニングユニット、除電器(除電ランプ)等
の電子写真プロセスユニットを備える。また転写器の上
流側(感光体の回転方向の上流側)に転写前除電器を設
ける場合もある。
【0003】ところで、これらの電子写真プロセスユニ
ットには高圧発生回路からの高電圧が印加される。例え
ば、帯電器は高電圧が印加されることでコロナ放電を生
じ、感光体表面を一様に帯電する。また転写器は高電圧
が印加されることで、用紙を介して一方の極性に帯電さ
れているトナーを吸着し、トナーを用紙上に転写する。
また、分離器、除電器は交流高電圧の放電により感光体
表面を一様にする機能を有する。また、現像器において
も、高圧発生回路から現像ローラに現像バイアスが印加
されるようになっている。
【0004】このように電子写真方式の画像形成装置
は、各電子写真プロセスユニットに高電圧を供給する高
圧発生回路を備えているが、一般にこの高圧発生回路
は、スイッチング用PWM信号を高圧発生部に供給し、
高圧発生部からの帰還電圧値と予め定められた基準値と
の差分によりPWM信号のデューティを更新し、所定の
高圧出力を発生するタイプのものが採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、高圧発生回路
の高圧出力は、高圧側負荷変動によりPWM出力値を変
更、更新しないと精度良い出力が得られないが、装置内
での低圧(電源電圧)の変動も高圧出力に大きく影響を
与える。また、高圧出力は、PWM出力値の変更、及び
更新の精度あるいは操作量が高圧出力特性に大きく影響
を与える。また近年、画像形成装置の自己診断機能は一
般的であるが、高圧出力の異常の場合、低圧側の異常な
のか高圧側の異常なのかが明確に区別できない場合が多
い。
【0006】本発明はこのような背景に鑑みてなされた
ものであり、低圧側の変動による出力ばらつき、異常検
出回路の誤動作を低減し、高圧出力値に影響を与えない
で良好な作像条件を得ることができる画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、第1の発明は、スイッチング用PWM信号を高圧発
生部に供給し、高圧発生部からの帰還電圧値と予め定め
られた基準値との差分によりPWM信号のデューティを
更新し、所定の高圧出力を発生する高圧発生回路を備え
た画像形成装置において、高圧発生部からの帰還電圧を
検出する帰還電圧検出部の電源電圧、高圧発生部への供
給電源電圧の少なくとも1つの電源電圧値の変動を検出
し、その出力値に応じてPWM信号デューティの上限値
を補正するための検出回路を備えたことを特徴とする。
【0008】また第2の発明は、スイッチング用PWM
信号を高圧発生部に供給し、高圧発生部からの帰還電圧
値と予め定められた基準値との差分により前記PWM信
号のデューティを更新し、所定の高圧出力を発生する高
圧発生回路を備えた画像形成装置において、高圧発生部
からの帰還電圧を検出する帰還電圧検出部の電源電圧
と、基準値との差分により、PWMデューティの操作量
を補正することを特徴とする。
【0009】また第3の発明は、スイッチング用PWM
信号を高圧発生部に供給し、高圧発生部からの帰還電圧
値と予め定められた基準値との差分によりPWM信号の
デューティを更新し、所定の高圧出力を発生する高圧発
生回路を備えた画像形成装置において、高圧発生部から
の帰還電圧を検出する帰還電圧検出部の電源電圧、高圧
発生部への供給電源電圧の少なくとも1つの電源電圧値
の変動を検出し、その出力値が所定値以上の場合、PW
M信号を停止するための検出回路を備えたことを特徴と
する。
【0010】また第4の発明は、スイッチング用PWM
信号を高圧発生部に供給し、高圧発生部からの帰還電圧
値と予め定められた基準値との差分によりPWM信号の
デューティを更新し、所定の高圧出力を発生する高圧発
生回路を備えた画像形成装置において、高圧発生部から
の帰還電圧を検出する帰還電圧検出部の電源電圧、高圧
発生部への供給電源電圧の少なくとも1つの電源電圧値
の変動を検出し、その出力により基準値を補正するため
の検出回路を備えたことを特徴とする。
【0011】また第5の発明は、スイッチング用PWM
信号を高圧発生部に供給し、高圧発生部からの帰還電圧
値と予め定められた基準値との差分によりPWM信号の
デューティを更新し、所定の高圧出力を発生する高圧発
生回路を備えた画像形成装置において、高圧発生部から
の帰還電圧を検出する帰還電圧検出部の電源電圧、高圧
発生部への供給電源電圧の少なくとも1つの電源電圧値
の変動を検出し、その出力の組み合わせにより帰還電圧
値を補正するための検出回路を備えたことを特徴とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は画像形成装置の作像部
の構成図である。ドラム状の感光体1の周囲に、電子写
真プロセス順に、帯電用のコロナ放電器2、露光光学系
(光書き込み系)3、現像器4、転写ベルト5、ファー
ブラシ7とクリーニングブレード8からなるクリーニン
グ装置6、除電器(クウェンチングランプ)9が配置さ
れている。
【0013】転写ベルト5は第1のローラ11と第2の
ローラ12間に掛け渡されており、かつ両ローラ11,
12の中間に転写バイアス印加用の第3のローラ13が
設けてある。転写バイアス電源14は第1のローラ11
と第3のローラ13に電気的に接続されている。
【0014】転写ベルト5の下流側には定着ローラ16
とこの定着ローラ16を加圧する加圧ローラ17からな
る定着装置15が配置されている。コロナ放電器2、現
像装置4、転写ベルト5には、高圧発生回路から高電圧
が印加される。このような構成において、帯電、露光、
現像、転写・分離という電子写真プロセスにより用紙に
画像が形成される。
【0015】図2は画像形成装置全体の制御ブロック図
である。制御部は、全体を制御するCPU21、制御プ
ログラムを格納するROM22、各種データを格納する
RAM23、入力ゲートアレー24,26、レーザダイ
オードに出力するビデオ用ゲートアレー25、出力ゲー
トアレー27等を備えている。
【0016】第1給紙ユニット28、オプションの第
2、第3給紙ユニット29,30はそれぞれシリアルパ
ラレルレシーバと、ピックアップ、トレイロック等のソ
レノイド、給紙クラッチ、トレイ上昇モータ等の各種負
荷と、用紙サイズ、ペーパエンド、トレイセット等の各
種のセンサとを備えており、CPU21と直接または入
力用ゲートアレイ24を介して電気的に接続されてい
る。
【0017】また、給紙搬送用、ドアオープン検知用、
その他の各種センサや、後述する高圧電源の帰還電圧
等、CPU21に取り込まれる各種データ源からなる入
力データ源31が入力用ゲートアレー26に接続されて
いる。一方、各種クラッチ、ソレノイド、モータ、高圧
電源等からなる負荷群32が出力ゲートアレー27に接
続されている。
【0018】高圧出力としては、定電流、定電圧の出力
方式が存在するが、高圧出力電流を一定にするか、高圧
出力電圧を一定にするかが異なるだけで、高圧発生回路
については構成は略同じであるので、以下は定電流回路
で概略構成動作を説明する。
【0019】図3は定電流方式の高圧発生回路の構成図
である。この例は帯電用のコロナ放電器2の高圧発生回
路を示すものであり、制御部21、スイッチングトラン
ジスタQ、昇圧トランスT、電圧検出抵抗Rを備える。
コロナ放電器2から感光体1にコロナ放電が行われるこ
とで生じる出力電流Ioutを一定に制御するため、I
outの電流経路には電流検出抵抗Rが設けられてい
る。電流検出抵抗Rの抵抗値をRとすると、Iout・
Rで帰還電圧値が求められる。
【0020】この電圧値を制御部21のADC(ADコ
ンバータ)22にフィードバックし、デジタル値に変換
されたデータをCNT(コントローラ)23に入力す
る。コントローラ23では、このデジタル値を常に目標
値と等しくなるようにPWM制御している。
【0021】具体的には、AD変換値が目標値よりも大
きい場合にはPWM信号のデューティを小さくする。ま
た目標値よりも小さい場合にはPWM信号のデューティ
を大きくする。そして、そのPWM信号により、PG
(パルスジェネレータ)24を介してスイッチング素子
Qをオン/オフすることにより、トランスTを駆動し出
力を得ている。
【0022】しかし、高圧電源の出力極性によってはA
DC22の入力電圧と極性と一致しないことがある。そ
のため、ADC用帰還電圧の極性反転処理、レベルシフ
ト処理等を行う必要がある。
【0023】制御用電源電圧(ADC用帰還電圧の極性
反転処理、レベルシフト処理等にも使用)の変動による
高圧出力の変化を図6に示す。(1)は制御部21と高
圧電源の5V系を別系統とした場合、(2)は5Vを同
一系統とした場合を示す。PWMの更新は一例として、
新PWM値=旧PWM値+K(帰還電圧値−目標値)で
行われ、Kは固定値で、値の桁合わせ、立ち上がりで決
定される値 また、PWM信号のデューティはトランスTが磁気飽和
しないレベルで制限している。また、異常時の検出とし
て定電圧制御時の出力負荷短絡、定電流制御時の出力開
放等の場合は、トランスTが磁気飽和以前の所定の上限
PWMが所定間隔継続した場合は負荷が短絡、開放と判
断し、出力を停止する。
【0024】図4は図2に示すADCの第1の例を示す
構成図である。ADC22の入力端子AN0〜AN5に
は高圧電源(トランスTが中心となる)からの帰還電圧
が入力され、また入力端子AN6には制御用電源からツ
ェナダイオードZDを介して一定電圧が入力される。
【0025】図5は図2に示すADCの第2の例を示す
構成図である。この例ではADC22の入力端子AN0
〜AN5に高圧電源帰還電圧が入力され、AN7に上記
と同様の制御用電源からの一定電圧が入力される。また
AN6に駆動用電源(+24V)を抵抗で分圧し、AD
C入力電圧と一致する電圧が入力される。
【0026】図4、図5に示すADC22において、制
御側で電圧変動が発生すると、ADC用基準電圧AVc
c、AGNDが変動する。つまり、変動が大きくなる方
向では図4のAN6、図5のAN7は制御用電源からツ
ェナダイオード20等で一定電圧のAD変換値は小さく
なり、変動成分が小さくなる方向では一定電圧のAD変
換値は大きくなる。 基準電圧5V、8ビット分解能、ツェナダイオードZD
で一定電圧:3.0VAD変換値153 電圧増加5V→5.1V 一定電圧:3.0V AD変換値150 電圧減少5V→4.9V 一定電圧:3.0V AD変換値156 駆動用電源(24V)も分圧(5.6K,1Kで分圧し
た場合)は24V・1K/(5.6K+1K)で約3.
6Vとなり、抵抗分圧であるので画像形成装置の各負荷
変動により変動する駆動用電源電圧値を容易に検知でき
る。 駆動用電源電圧24V 分圧値3.60V AD変換値183 駆動用電源電圧24V→22V 分圧値3.30V AD変換値168 駆動用電源電圧24V→25V 分圧値3.75V AD変換値191
【0027】また、この駆動用電源の変動は高圧出力変
動も生じ、図7のような関係となる。24V系が1.0
V変動すると高圧出力は100V変動する。低圧側の2
4Vで異常が発生し、24V電源が遮断した場合は負荷
容量等で電圧値は緩やかに低下していくが、その期間、
高圧出力は低下していくため、PWMデューティは大き
く増加していく。このPWMの更新は、本来の狙いであ
る高圧負荷変動の補正のためでなく、低圧側変動で発生
している。さらにこの状態が継続すると、磁気飽和以前
の所定の上限PWMに達してしまい、“高圧負荷異常”
となってしまう。これを防止するため、 駆動用電源電圧24V→17V 分圧値2.76V AD変換値140 駆動用電源電圧24V→28V 分圧値4.20V AD変換値214 本来AD変換値183近傍となる値が140以下、21
4以上となった場合は、低圧側電源以上と判断し、高圧
出力を停止する構成とする(この際、高圧異常検出処理
と競合する場合は高圧異常検出は行わない)。
【0028】また、低圧側24V電源が22〜25V間
で変動した場合は、AD変換値は168〜191間で変
動し、高圧出力は低圧側24V電源が1V変動すると、
約100V変化してしまう。つまり、AD変換値に換算
すると23ビットで300V高圧出力は変動することに
なるため、帰還電圧比較用の目標値を演算し補正するこ
とにより精度向上ができる。 例:高圧出力2000V 帰還電圧4V 高圧出力1000V 帰還電圧2Vの条件とすれば 目標値2000V(4V)出力の場合、 駆動用電源電圧24V 目標値AD変換値204 目標値AD変換値を204ビットのままで高圧出力を制
御すると、駆動用電源電圧22Vの場合、2000−
(183−168)/23・300=1804Vが出力
される。駆動用電源電圧25Vの場合、2000−(1
83−191)/23・300=2104Vが出力され
る。よって補正例として、 駆動用電源電圧24V→22V 204・183/168=222ビ ットに目標値を変更(目標値4.35V相当) 駆動用電源電圧24V→25V 204・183/191=195ビ ットに目標値を変更(目標値3.82V相当)
【0029】なお、183の値は所定条件でのAD変換
値であり、各機械ごとに異なる場合は工場出荷時等にA
DC22でサンプリングし、制御部等の不揮発RAMに
格納した値を使用してもよい。これは制御用電圧電圧値
の場合も同様である。補正用の演算も、AD変換値との
差分に所定値を乗算した後、加減算する方式としてもよ
い。
【0030】PWMの更新は 新PWM値=旧PWM値+K(帰還電圧値−目標値) で行われるため、低圧側電源電圧変動分を補正後の帰還
電圧値、目標値を基に以下のような構成ができる。 値:A 目標値と最新帰還電圧値との差分 値:B 最新の帰還電圧値と前回の帰還電圧の差分 高出力値と帰還電圧の関係は正の関係にあるとして、K
は大きな値をとると高圧出力の立ち上がり特性は向上す
るが、目標値付近では操作量が大きくなり、制御操作量
が大きいため発生するリップルが生じやすい。
【0031】Kを小さくすると制御操作量が小さいため
制御リップルは発生しないが、立ち上がり特性が悪くな
る。つまり、Kの値は立ち上がり時、出力安定時等で目
標値との差分、帰還電圧値により適宜変更することが望
ましい。よって、図8のようなデータテーブル中から該
当する値を求め、その値によりKを更新することによ
り、早い立ち上がり特性でしかも立ち上がり直後の出力
のオーバシュートは防止でき、出力安定時の制御リップ
ルも抑制できる。上記で求めた値を定数Kと積算する
(立ち上がり時のKは大きく、安定時のKは小さくでき
る)。
【0032】前記のように駆動電圧が変動すると高圧出
力も変動するため、その変動方向によっては定電圧制御
時の出力負荷短絡、定電流制御時の出力開放等の場合の
異常検出のために設定されているPWMに対して動作マ
ージンが減少する。
【0033】そのため、例として定電流構成で帰還電圧
が2.0V以下で、PWMデューティが60%の状態が
100ms以上連続した場合に異常とするという異常検
出処理の場合、駆動電圧等が減少し、高圧出力が低下す
る方向での電圧変動が生じた場合は、帰還電圧のスレッ
シュ値を緩やかにする方向に、逆の場合はスレッシュ値
を厳しくする方向に補正する。この補正は、目標値を演
算し補正する前記の演算と同様に行ってもよく、データ
テーブルで所定値を加算、減算しても、どちらでもよ
い。これにより、機械内での異常検出処理に対するマー
ジン、感度の差を小さくすることが可能で、誤検知、異
常検出の鈍化を確実に防止できる。
【0034】本実施の形態によれば、低圧側の電源電圧
変動を検出回路により検出するので、この検出値により
動作可能な最大PWMデューティを更新できるため、高
圧部リーク等発生時に生じる、PWM値が高いのに高圧
出力が発生しない等の異常状態に対しても、低圧電源変
動分を加味しない最適なPWMスレッシュ値で対応でき
る。また低圧側電源電圧の変動に応じて動作可能な最大
PWM値を更新するため、異常検知の誤検知等が防止で
きる。
【0035】また、一般的に高圧電源のPWM制御にお
いては、以下の項目は必要となる。 (1)立ち上がり特性を早くするため、PWM操作量を
大きくする。 (2)PWMの過度の補正でリップル出力を発生させな
い。 つまり、出力の立ち上げ時はPWM操作量を大きくし、
帰還電圧が基準値(目標値)付近ではPWM操作量を小
さくする必要があるが、本発明の実施の形態では、ルッ
クアップテーブルにより制御部に処理時間を多く掛けな
い構成にし、操作量の切り換えも、変化分、目標値との
差分により求めている。
【0036】即ち、帰還電圧の変化状況と差分に応じて
常に最適な操作量を求めているので、立ち上がり特性の
改善、リップル出力の低減が可能となり、高圧出力によ
っては画像形成条件等で異なる複数の出力値を出力する
場合にも、同様の処理で安定した出力となるため、予め
定めた所定のレベルで操作量を切り換える方式に比べて
も、出力値の変更等に容易に対応できる。
【0037】さらに、必要な処理時間、演算時間も一定
であるため、高圧帰還電圧のサンプリング周期を必要以
上に遅くする必要もなく、高圧出力処理を安定して行う
ことができ、良好な作像条件を提供できる。
【0038】ところで、前述した補正演算も、精度向上
を図ると、制御用電源電圧分、駆動用電源電圧分と、実
際の帰還電圧値と目標値の全てが関係するため、全てを
演算処理すると処理時間が大幅に増加してしまう。その
ため、制御用電源電圧の変動分、駆動用電源電圧の変動
分、帰還電圧値と目標値というように処理を分割し、各
補正を図9に示すルックアップテーブルにより補正する
ことも可能である。
【0039】上記のようなテーブルを持つことにより、
制御用電源電圧分、駆動用電源電圧分の変動を複雑な演
算をすることなく補正が可能となり、上記テーブルで求
められた値を所定の定数等で補正し、帰還電圧値または
目標値に加算する構成とすればよい。
【0040】本実施の形態によれば、画像形成動作中の
高圧出力部のリークなのか、装置低圧側、装置への供給
元の商用電源の異常等による低圧側電圧低下なのかが、
高圧帰還電圧値と電源電圧検出回路の出力により容易に
判断できる。帰還電圧のみが大きく変動する場合は、リ
ーク等の高圧部側の異常であるし、高圧帰還電圧値と電
源電圧検出回路の双方が電圧低下等の異常となれば、高
圧部の異常ではなく、低圧側、低圧電源側の異常とな
る。これにより、従来の自己診断機能等で高圧部異常と
していた現象も、簡単な構成でさらに詳細に高圧側なの
か低圧側なのかが判断でき、正確な自己診断機能が提供
できる。
【0041】また、画像形成装置では、複数の高圧部出
力、複数の高圧帰還電圧値を具備している場合が多い。
そのため、低圧側の電源部等に異常がある場合、複数の
高圧帰還電圧が略同タイミングで変動するため、その際
に電源電圧検出回路の出力を監視するような構成として
も上記と同効果は得られ、さらに制御上のソフト処理の
負荷の低減も図れる。
【0042】ところで、画像形成動作中の高圧出力を安
定して制御する条件として、高圧負荷変動、低圧駆動用
電圧変動、低圧制御用電圧変動の対応が必要となる。高
圧負荷変動により、高圧出力電圧(電流)は変動し、こ
れにより高圧帰還電圧値も変動する。一般的に帰還電圧
が変動する主因はこの場合であり、これによりPWM出
力を更新している。
【0043】しかしながら、帰還電圧が変動する場合は
これ以外に高圧生成用の低圧駆動用電圧の変動もあり、
一般的に低圧側駆動用電源(24V,12V)は他の画
像形成装置内の各種負荷の駆動電源と共通であるため、
他の負荷のオン/オフによる電圧変動の影響を受けてし
まう。制御用電圧変動も同様であり、帰還電圧の分圧、
ADC基準電圧に使用しているため、高圧出力が一定で
も、制御用電圧変動によりADCでは異なる値として検
出してしまう。
【0044】本実施の形態では、事前に低圧側の電圧変
動を検出するため、高圧帰還電圧変動の変動に対して、
電源電圧検出回路の出力値により低圧側の電圧変動を補
正し、不必要なPWM出力の更新を行わないことが可能
となる。これにより、高圧出力処理を安定して行うこと
ができ、良好な作像条件を提供できる。
【0045】また、従来技術では高圧負荷変動のみの演
算処理が、全ての変動要因で行うとその3倍の演算量と
なってしまい、演算時間が長くなると高圧帰還電圧のサ
ンプリング周期を遅くする結果となってしまうが、本実
施の形態では、低圧側の電圧変動に対しては、前回との
差分と最新サンプリング値とルックアップテーブルの構
成にすることにより、演算による処理時間の長大化、演
算時の桁落ち、量子化誤差の影響を無くしている。
【0046】つまり、どのような値をサンプリングして
も、低圧側の電圧変動に対しての補正に必要な処理時間
等は同条件となる。この補正後の帰還電圧値に基づく高
圧出力の補正を行えば、低圧側の電源電圧変動による影
響は低減される。必要な処理時間、演算時間も一定であ
るため、高圧帰還電圧のサンプリング周期を必要以上に
遅くする必要もなく、高圧出力処理も安定して行うこと
ができ、良好な作像条件を提供できる。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、低圧側の
変動による出力ばらつき、異常検出回路の誤動作を低減
することができる。
【0048】請求項2及び5記載の発明によれば、高圧
出力の各条件(定常、立ち上がり時)においても、CP
U負担を大きくすることなく高圧出力を安定させ、良好
な作像条件を得ることができる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、異常発生個
所を正確に把握することができ、また低圧側の異常によ
り、高圧部に危険が及ぶことを確実に防止することがで
きる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、低圧側の負
荷変動に対しても高圧出力値に影響を与えないで、良好
な作像条件を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の作像部の構成図である。
【図2】画像形成装置全体の制御ブロック図である。
【図3】定電流方式の高圧発生回路の構成図である。
【図4】図2に示すADCの第1の例を示す構成図であ
る。
【図5】図2に示すADCの第2の例を示す構成図であ
る。
【図6】制御用電源電圧の変動による高圧出力の変化を
示す特性図である。
【図7】駆動用電源の変動と高圧出力変動の関係を示す
特性図である。
【図8】データテーブルを示す図である。
【図9】データテーブルを示す図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 コロナ放電器 3 露光光学系(光書き込み系) 4 現像器 5 転写ベルト 6 クリーニング装置 7 ファーブラシ 8 クリーニングブレード 9 除電器(クウェンチングランプ) 11,12,13 ローラ 14 転写バイアス電源 15 定着装置 16 定着ローラ 17 加圧ローラ 21 制御部 22 ADC 23 CNT 24 PG Q スイッチングトランジスタ R 電流検出抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−72839(JP,A) 特開 昭61−109460(JP,A) 特開 平6−67517(JP,A) 特開 平5−216318(JP,A) 特開 平6−339264(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02 102 G03G 21/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング用PWM信号を高圧発生部
    に供給し、高圧発生部からの帰還電圧値と予め定められ
    た基準値との差分によりPWM信号のデューティを更新
    し、所定の高圧出力を発生する高圧発生回路を備えた画
    像形成装置において、 高圧発生部からの帰還電圧を検出する帰還電圧検出部の
    電源電圧、高圧発生部への供給電源電圧の少なくとも1
    つの電源電圧値の変動を検出し、その出力値に応じてP
    WM信号デューティの上限値を補正するための検出回路
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 スイッチング用PWM信号を高圧発生部
    に供給し、高圧発生部からの帰還電圧値と予め定められ
    た基準値との差分により前記PWM信号のデューティを
    更新し、所定の高圧出力を発生する高圧発生回路を備え
    た画像形成装置において、 高圧発生部からの帰還電圧を検出する帰還電圧検出部の
    電源電圧と、基準値との差分により、PWMデューティ
    の操作量を補正することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 スイッチング用PWM信号を高圧発生部
    に供給し、高圧発生部からの帰還電圧値と予め定められ
    た基準値との差分によりPWM信号のデューティを更新
    し、所定の高圧出力を発生する高圧発生回路を備えた画
    像形成装置において、 高圧発生部からの帰還電圧を検出する帰還電圧検出部の
    電源電圧、高圧発生部への供給電源電圧の少なくとも1
    つの電源電圧値の変動を検出し、その出力値が所定値以
    上の場合、PWM信号を停止するための検出回路を備え
    たことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 スイッチング用PWM信号を高圧発生部
    に供給し、高圧発生部からの帰還電圧値と予め定められ
    た基準値との差分によりPWM信号のデューティを更新
    し、所定の高圧出力を発生する高圧発生回路を備えた画
    像形成装置において、 高圧発生部からの帰還電圧を検出する帰還電圧検出部の
    電源電圧、高圧発生部への供給電源電圧の少なくとも1
    つの電源電圧値の変動を検出し、その出力により基準値
    を補正するための検出回路を備えたことを特徴とする画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 スイッチング用PWM信号を高圧発生部
    に供給し、高圧発生部からの帰還電圧値と予め定められ
    た基準値との差分によりPWM信号のデューティを更新
    し、所定の高圧出力を発生する高圧発生回路を備えた画
    像形成装置において、 高圧発生部からの帰還電圧を検出する帰還電圧検出部の
    電源電圧、高圧発生部への供給電源電圧の少なくとも1
    つの電源電圧値の変動を検出し、その出力の組み合わせ
    により帰還電圧値を補正するための検出回路を備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
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