JP2009288851A - 電流制御装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】負荷に供給される電力を位相制御する位相制御手段12と、前記負荷に流れる電流の経路に設置される電流検出トランス25と、前記電流検出トランスの出力電圧が入力されることにより、前記負荷に流れる電流値を検知する電流検知手段27と、前記電流検知手段で検知した電流値を、前記位相制御手段で制御した位相角に基づき補正する歪量補正手段を有することを特徴とする電流制御装置。
【選択図】図1
Description
(1)本出願に係る第1の発明によれば、
前記電流検出トランスが生じる波形の歪みによる誤差を低減し、前記負荷に供給する電流を精度の良く検知する、電流制御装置を提供することができる。
前記電流検知手段で検知された電流値を、周波数に基づき歪量補正することにより、前記電流検出トランスが生じる波形の歪みによる誤差を低減し、前記加熱手段に供給する電流を精度の良く検知する、電流制御装置を提供することができる。
前記電流検知手段で検知された電流値を、予め記憶された位相角情報に基づき歪量補正することにより、
前記電流検出トランスが生じる波形の歪みによる誤差を低減し、前記負荷に供給する電流を精度の良く検知する、電流制御装置を提供することができる。
前記電流検知手段で検知された電流値を、予め記憶された電流検知結果に基づき歪量補正することにより、
前記電流検出トランスが生じる波形の歪みによる誤差を低減し、前記負荷に供給する電流を精度の良く検知する、電流制御装置を提供することができる。
前記電流検出回路にあって、制御対象の応答が速く、かつ、応答性の速い制御をおこなうことを特徴とした電流制御装置を提供することができる。
商用電源から発熱対に供給する電力を制御して像形成を行う画像形成装置であって、
前記電流検知装置で歪量補正することにより、
前記電流検出トランスが生じる波形の歪みによる誤差を低減し、前記加熱手段に供給する電流を精度良く検知する電流制御装置を具備する、画像形成装置を提供することができる。
前記発熱体の温度を検出する温度検出手段により、検出される温度が所定温度範囲になるように、制御対象の電力を精度よく供給する電流制御装置を具備する、画像形成装置を提供することができる。
制御対象の電力を精度よく供給する電力制御を行うために、
複数の歪補正手段から、どの歪量補正手段を行うかを判断するような、
最適な補正手段を選択することができる電流制御装置を具備する、画像形成装置を提供することができる。
レーザプリンタ本体101(以下、本体101)は、記録紙Sを収納するカセット102を有する。このカセット102の記録紙Sの有無を検知するカセット有無センサ103、カセット102の記録紙Sのサイズを検知するため復数個のマイクロスイッチで構成されたカセットサイズセンサ104を有する。そして、カセット102から記録紙Sを繰り出す給紙ローラ105等が設けられ、給紙ローラ105の下流には記録紙Sを同期搬送するレジストローラ対106が設けられている。また、レジストローラ対106の下流にはレーザスキャナ部107からのレーザ光に基づいて記録紙S上にトナー像を形成する画像形成部108が設けられている。更に、画像形成部108の下流には記録紙S上に形成されたトナー像を熱定着する定着器109が設けられている。定着器109の下流には排紙部の搬送状態を検知する排紙センサ110、記録紙Sを排紙する排紙ローラ111、記録の完了した記録紙Sを積載する積載トレイ112が設けられている。この記録紙Sの搬送基準は、記録紙Sの画像形成装置の搬送方向に直交する方向の長さ、つまり記録紙Sの幅に対して中央になるように設定されている。
図1には本実施例における定着器109を構成するセラミックヒ−タの駆動及び制御回路を示した図である。交流電源1は、本画像形成装置である本体101に接続される商用電源である。本体101には交流電源1からACフィルタ2,電流検出トランス25,リレー41を介して加熱手段であるセラミックヒ−タ109cを構成する発熱体203,発熱体220へ電力を供給することにより、発熱体203,発熱体220を発熱させる。
交流電源1の位相角の検出は、ゼロクロス検出回路12によって行われる。ACフィルタ2を介して交流電源1の出力は、ゼロクロス検出回路12のHotとNeutralに入力される。ゼロクロス検出回路12では、入力された商用電源電圧がある閾値以下の電圧になっていることをエンジンコントロ−ラ126に対して位相角を算出するためのパルス信号を報知する。以下、エンジンコントロ−ラ126に送出されるこのパルス信号をZEROX信号と呼ぶ。エンジンコントロ−ラ126では前記ZEROX信号のパルスのエッジを検知し、そのエッジ間隔T1から商用電源である交流電源1の位相角が算出される。そして検出された位相角に基づき位相制御または波数制御を行うことによりトライアック4又は13を通電、あるいは遮断する。また、検出された前記位相角は、エンジンコントローラの記憶手段に位相角情報として記憶される、前記記憶手段に記憶された過去の位相角情報は、検出された位相角と比較されその差に基づく前記電流検出トランスで検出された電流値の歪補正に利用される。
トライアック4及び13に制御されて、発熱体203及び発熱体220に通電されるヒータ電流は、電流の経路に設置された電流検出トランス25によって電圧変換され、電流検出トランスの2次側の出力電圧として電流検出回路27に入力される。
図1に示した温度検知素子109dは発熱体203,および発熱体220によって形成されているセラミックヒ−タ109cの温度を検知するための温度検知手段としての温度検知素子である、例えば、サ−ミスタ感温素子などである。セラミックヒータ109c上に発熱体203,および発熱体220に対して絶縁距離を確保できるように絶縁耐圧を有する絶縁物を介して配置されている。この温度検知素子109dによって検出される温度は、抵抗22と、温度検知素子109dとで分圧された電圧として検出され、エンジンコントロ−ラ126にTH信号としてA/D入力される。
セラミックヒ−タ109cの温度は、TH信号としてエンジンコントロ−ラ126において監視されている。エンジンコントロ−ラ126の内部で予め設定されるセラミックヒ−タ109cの設定温度とTH信号とを比較することによって、セラミックヒ−タ109cを構成する発熱体203,220に供給するべき電力比を算出する。そして、供給する電力比に対応した位相角(位相制御)または波数(波数制御)に換算し、その制御条件によりエンジンコントロ−ラ126がトランジスタ9にON1信号、あるいはトランジスタ18にON2信号を送出する。発熱体203,220に供給する電力比を算出する際に、電流検出回路27から報知されるHCRRT信号(検知電圧)を基に上限の電力比を算出して、その上限の電力比以下の電力が通電されるように制御する。例えば、位相制御の場合、下記の表1のようなデータをエンジンコントローラ126内に有しており、この制御表に基づき制御をおこなう。
図3(a)(b)は、本実施の形態に係るセラミックヒータ109cの概略を説明する図である。図3(a)は、セラミック面状発熱体ヒータの断面図であり、図3(a)の矢印301で示すのは、発熱体203,220が形成されている表面を示しており、同じく図3(a)の矢印302で示すのは、301が示す表面と相対する裏面を示している。
図5は、本実施例に係る電流検出回路27の構成を説明するための回路図であり、図6は、この電流検出回路27の動作を説明するためのタイミング波形図である。
図7は、本実施例に係る電流検出トランス25によって生じる歪みの補正方法を説明するための等価回路図を示している。歪みのない理想的な変圧器に対して、一次インダクタンス、一次巻線漏洩インダクタンスの影響を加味した回路図になっている。本実施の形態1を説明するために行ったシミュレーションでは、一次側及び二次側巻き線抵抗、浮遊容量、鉄損の影響は少ないため、等価回路図から省略している。また、本提案の電流検出トランス歪の補正量を決める手段にあっては、実測値や、他の等価回路を用いたシミュレーション値を用いてもよい。必ずしも本実施の形態1で説明する方法に限定されるものではない。
本実施例で用いる、発熱体203,220の位相制御に用いる位相角に応じて、電流検出トランス25による歪みの影響を補正する方法を説明する。
本実施例で用いる、商用周波数に応じて、電流検出トランス25による歪みを補正する方法を説明する。図9の補正表を用いて算出した補正値は、商用周波数が60Hzの場合でのHCRRT1信号より検出されたAD値の補正量であり、周波数の違いによって適正な補正量は異なる。そのため、周波数検出手段より求めた商用周波数に応じて、更に周波数補正を行う必要がある。
次に、エンジンコントローラ126で実施される、本実施の形態1における定着器109のヒータ温調制御シーケンスについて説明する。
ステップS100は、エンジンコントローラ126にて、ヒータ温調制御シーケンスの開始を示す。
「ヒータON要求?」
ステップS101は、エンジンコントローラ126にて、セラミックヒータ109cへの電力供給開始の要求が発生するかを判断する工程である。
電力供給開始の要求が発生れば“Yes”でS102へ、“No”で有ればステプS101を繰り返す。
「電力デュ―ティの最初の上限値Dlimit(n)=Dlimit(1)を設定」
ステップS102では、想定されている入力電圧範囲やヒータの抵抗値等を考慮して、最大の電力デューティとして予め定めたDlimit(1)として初期値に設定する。例えば、入力電圧が最小値、抵抗値が最大値の場合を想定して、ヒータに通電可能な許容電流を超えない電力デューティを初期値に設定する。
n=1,2,3・・・、等の整数である。
「ヒータをDlimit(n)以下の電力DutyでTH信号を基に温度制御」
ステップS103では、Dlimit(n)を上限電力デューティとして、目標の温度情報とTH信号(温度検出素子の信号)との温度差を基に電力デューティD(n)を決定しヒータ温調制御を開始する。エンジンコントローラ126に設定されている所定の温度になるように、TH信号からの情報を基に、例えばPI制御(比率積分制御)により発熱体203,220に供給する電力を制御する。目標の温度情報とTH信号からの温度情報の差分から供給する電力デューティを決定している。但し、算出された電力デューティが上限デューティDlimit(n)を超える場合は、Dlimit(n)を供給する電力デューティとする。つまりステップS102では、上限デューティDlimit(n)以下の電力デューティD(n)でヒータ温調制御を行う。
ここでは電力デューティD(n)に相当する位相角α(n)で、ON1,ON2信号のオンパルスがZEROX信号をトリガにして、エンジンコントローラ126より送出される。これにより発熱体203及び220には、位相角α(n)で電流が供給される。
「現在の位相角α(n)を記憶部に保存する。」
ステップS104では、位相角α(n)の値をエンジンコントローラ126の記憶部に記憶させる。
「ZEROX周期T(n)を検出」
ステップS105では、ZEROX周期T(n)を検出する。エンジンコントローラ126は、ZEROX信号の立下がりエッジから立下がりエッジまでの時間間隔T(n)を検出することにより、商用周波数F(n)を算出することができる。
「商用周波数F(n)を記憶部に保存する」
検知したZEROX信号の立下り時間の間隔T(n)より入力電源の周波数を算出し、記憶部に保存する。
ステップS106では、算出した商用周波数F(n)の値をエンジンコントローラ126の記憶部に記憶される。
「HCRRNT1信号から電流値I1f(n)を検知」
ステップS107では,電力デューティD(n)で通電している状態で、電流値I1f(n)に相当する電流検出回路27から送られてくるHCRRT1信号により電圧V1f(n)を取得する。これは前述したようにコンデンサ74aでピークホールドされた電圧値V1f(n)に該当している。即ち、図6に示すHCRRT1信号のピークホールド値である。本実施例では、ZEROX信号をトリガにして、ZEROX信号の立ち上がりエッジからDIS信号を送出するまでの間、Tdlyの期間内にこの値を取得する。この期間Tdlyは、エンジンコントローラ126がピークホールド値V1f(n)を検知するのに十分な時間に設定されている。
尚、図12のフローチャートの説明では、電流値を検出し、その電流値に基づいて上限電流値及び上限デューティを求めるように説明しているが、前述したように、実際はピークホールドされた電圧値を検出している。そして、この電圧値に対応する電流値を求めて計算を実行している。
「電流値I1f(n)の周波数換算値I1(n)を算出」
ステップS108では、電流値I1f(n)の周波数換算値を求める。ここで、HCRRT1信号が報知するI1f(n)値は、前記電流検出回路で説明したように、2乗波形の商用周波数半周期分の積分値である。周波数F(n)Hzにおける電流値I1f(n)に対して、商用周波数を特定の周波数、例えば50Hzを規準の周波数として設定しておくことで周波数の比を求め補正を行う。電流値I1f(n)の50Hz換算値をI1(n)とすると、
I1(n)=I1f(n)×F(n)/50
と表すことができる。
「電流値I1(n)のAD値と位相角α(n)を用いて図9位相角補正表から歪補正値I1’(n)を算出する。」
ステップS109では、ステップS108で求めた電流値I1(n)(256bitのAD値)と、エンジンコントローラ126に記憶されている位相角α(n)を用いて、図9の位相角補正表から電流値I1’(n)を算出する。
「電流値I1’(n)と周波数F(n)を用いて図11周波数補正表から歪み補正値I1’’(n)を算出する」
ステップS110では、ステップS109で求めたI1’(n)と、エンジンコントローラ126に記憶されている周波数F(n)を用いて、図11の周波数補正表から電流値I1’’(n)を算出する。
「位相角α(n)と電流値I1’’(n)より、上限電力デューティDlimt(n+1)を算出する」
ステップS111では、補正値I1’’(n)と、電力デューティD(n)と予め設定されている通電可能な電流値Ilimitから、通電可能な上限の電力デューティの更新値Dlimit(n+1)を次の式より算出する。
Dlimit(n+1)=(Ilimit/I1’’(n))×D(n)
電流値Ilimitは、接続される商用電源の定格電流に対して、ヒータ以外の部分に供給される電流を差し引いたヒータに供給可能な許容電流値を設定する、ここでは周波数50Hzにおける値を設定する。
「ヒータ温調制御終了?」
ステップS112で、ヒータ109cの温調制御が終了かを判断する、温調制御終了なら「Yes」で終了、さらに継続するなら「No」へ進み、ステップS113を経て温調制御を繰り返す。
「n=n+1」
ステップS113はヒータ温調制御が継続する場合に、n=n+1と更新し、S103へ戻して温調制御のステップを繰り返す。
n=1,2,3・・・、等の整数である。
ヒータ温調制御シーケンスの終了となり、ヒータ109への電力供給が停止される。
以上の処理を、ヒータ109cの温調制御が終了するまで、商用電源の周期ごとに繰り返し行う。その結果、エンジンコントローラ126で、発熱体203,220に供給する電力デューティを算出する処理を繰り返し、正確なヒータ温調制御を実施することが可能となる。このように、電流検出回路27の出力を検知した結果に対して、図9の位相角に基づいた補正と、図11の商用周波数に基づいた補正を行うことで、電流検出トランス25による歪みの影響を低減することができる。
位相角と商用周波数に基づき、どのような補正を行うかは、想定する周波数範囲や、位相角の範囲、電流検出トランスの特性などにより最適な方法は異なるため、本出願の補正方法は実施例1の説明にある手段に限られるものではない。
図16は、本発明の本実施例2に係るエンジンコントローラ126による定着器109の温調制御シーケンスを説明するフローチャートである。
「電流値I1’’(n)、位相角α(n),α(n−1)を用いて、図15の位相角補正表から補正値I1’’’(n)を算出する。」
ステップS211では、位相角α(n),α(n−1),電流値I1’’(n)をもちいて、図15(a)の位相角補正表から補正値I1’’’(n)を算出する。
α(n)<α(n−1)の場合は図15(A)の補正表を用いる。位相角の差分値は、α(n−1)−α(n)で求めることができる。位相角の初期値α(0)は電流が通電されていない状態なので、α(0)=180°とする。
α(n)>α(n−1)の場合は図15(b)の補正表を用いる。実効値の差分値は、(D(n−1) −D(n))/100で求めることができる。電力デューティD(n)は実施例1の表1の電力比〜位相角変換表と位相角α(n)より求めることができる。
「位相角α(n)と電流値I1’’’(n)より、上限電力デューティDlimt(n+1)を算出する」
ステップS212では、補正値I1’’’(n)と、電力デューティD(n)と予め設定されている通電可能な電流値Ilimitから、通電可能な上限の電力デューティの更新値Dlimit(n+1)を次の式より算出する。
Dlimit(n+1)=(Ilimit/I1’’’(n))×D(n)
電流値Ilimitは、接続される商用電源の定格電流に対して、ヒータ以外の部分に供給される電流を差し引いたヒータに供給可能な許容電流値を設定する、ここでは周波数50Hzにおける値を設定する。
「ヒータ温調制御終了?」
ステップS213で、ヒータ109cの温調制御が終了かを判断する、温調制御終了なら「Yes」で終了、さらに継続するなら「No」へ進み、ステップS214を経て温調制御を繰り返す。
「n=n+1を設定する」
ステップS214はヒータ温調制御が継続する場合に、n=n+1と更新し、S203へ戻して温調制御のステップを繰り返す。
n=1,2,3・・・、等の整数である。
ヒータ温調制御シーケンスの終了となり、ヒータ109への電力供給が停止される。
<定着器の温調制御シーケンス3>
図17は、本実施例3に係るエンジンコントローラ126による定着器109の温調制御シーケンスを説明するフローチャートである。
「定着器立ち上げ中?」
ステップS311では、エンジンコントローラ126内部に有している、負荷変動補正を行うかを判断する判断部によって定着器109の制御シーケンスが、立ち上げ中か定常時かを判断する。
立ち上げ中の場合にはS312に進み、負荷変動に応じた歪量補正を行う。定常時の場合にはS314に進む。
「電流値I1’’(n)、位相角α(n),α(n−1)を用いて、図15の位相角補正表から補正値I1’’’(n)を算出する。」
ステップS312では、位相角α(n),α(n−1),電流値I1’’(n)をもちいて、図15(a)の位相角補正表から補正値I1’’’(n)を算出する。
α(n)<α(n−1)の場合は図15(a)の補正表を用いる。位相角の差分値は、α(n−1)−α(n)で求めることができる。位相角の初期値α(0)は電流が通電されていない状態なので、α(0)=180°とする。
α(n)>α(n−1)の場合は図15(b)の補正表を用いる。実効値の差分値は、(D(n−1)−D(n))/100で求めることができる。電力デューティD(n)は実施例1の表1の電力比〜位相角変換表と位相角α(n)より求めることができる。
「位相角α(n)と電流値I1’’’(n)より、上限電力デューティDlimt(n+1)を算出する」
ステップS313では、補正値I1’’’(n)と、電力デューティD(n)と予め設定されている通電可能な電流値Ilimitから、通電可能な上限の電力デューティの更新値Dlimit(n+1)を次の式より算出する。
Dlimit(n+1)=(Ilimit/I1’’’(n))×D(n)
電流値Ilimitは、接続される商用電源の定格電流に対して、ヒータ以外の部分に供給される電流を差し引いたヒータに供給可能な許容電流値を設定する、ここでは周波数50Hzにおける値を設定する。
「位相角α(n)と電流値I1’’(n)より、上限電力デューティDlimt(n+1)を算出する」
ステップS314では負荷変動に応じた歪量補正は行わずに、通電可能な上限の電力デューティの更新値Dlimit(n+1)を算出する。
「ヒータ温調制御終了?」
ステップS215で、ヒータ109cの温調制御が終了かを判断する、温調制御終了なら「Yes」で終了、さらに継続するなら「No」へ進み、ステップS316を経て温調制御を繰り返す。
「n=n+1を設定する」
ステップS316はヒータ温調制御が継続する場合に、n=n+1と更新し、S303へ戻して温調制御のステップを繰り返す。
n=1,2,3・・・、等の整数である。
ヒータ温調制御シーケンスの終了となり、ヒータ109への電力供給が停止される。
2 ACフィルタ
4及び13 トライアック
12 ゼロクロス検出回路(位相制御手段に対応)
25 電流検出トランス
27 電流検出回路(電流検知手段に対応)
41 リレー
62 フィルムガイド
101 画像形成装置
109 熱定着器
109a 定着フィルム
109b 弾性加圧ローラ
109c セラミックヒータ
109d 温調制御用の温度検知素子
126 エンジンコントローラ
127 ビデオコントローラ
130 汎用インターフェース
131 外部装置
203及び220 発熱体
223 過昇温防止手段
301 セラミックヒータ表面
302 セラミックヒータ裏面
334 保護層
V 電源電圧(位相制御波形)
Vin 電流検出トランスの入力電圧
LI1 1次巻線漏洩インダクタンス
LP 1次インダクタンス
Rh 発熱体抵抗
n2ZL 電流検出トランス巻線比の二乗値×二次側負荷抵抗
Claims (8)
- 負荷に供給される電力を位相制御する位相制御手段と、
前記負荷に流れる電流の経路に設置される電流検出トランスと、
前記電流検出トランスの出力電圧が入力されることにより、前記負荷に流れる電流値を検知する電流検知手段と、
前記電流検知手段で検知した電流値を、前記位相制御手段で制御した位相角に基づき補正する歪量補正手段を有することを特徴とする電流制御装置。 - 前記負荷に供給される電力の周波数を検出する周波数検出手段を更に有し、
前記歪量補正手段が、前記電流検知手段で検知した電流値を、
前記周波数検出手段で検出した周波数に基づき補正する、歪量補正手段であることを特徴とする、請求項1に記載の電流制御装置。 - 前記位相制御手段で制御した位相角の値を記録する記憶手段を有し、
前記歪量補正手段が、前記記憶手段に記憶された位相角情報に基づき、
前記電流検知手段で検知した電流値を補正する、歪量補正手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電流制御装置。 - 前記電流検知手段で検知した電流値を記憶する記憶手段を更に有し、
前記歪量補正手段が、前記記憶手段に記憶された電流検知結果に基づき、前記電流検知手段で検知した電流値を補正する、歪量補正手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電流制御装置。 - 前記電流検知手段が、前記負荷に供給される電力の周波数の周期もしくは半周期ごとに検知電圧を出力する回路であって、
前記電流検出トランスの出力電圧が入力されることで、該出力電圧の2乗値に概比例した積分値としての検知電圧を出力する回路であることを特徴とする、請求項1乃至4いずれか記載の電流制御装置。 - 商用電源から負荷に供給する電力を制御して像形成を行う画像形成装置であって、
前記負荷が画像を定着させるための定着器に使用される発熱体であり、かつ前記電流制御装置により制御された電力が前記発熱体に供給される、
請求項1乃至5いずれかに記載の電流制御装置を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記発熱体の温度を検出する温度検出手段を更に有し、
前記温度検出手段により検出される温度が所定温度範囲になるように前記電流制御装置により制御されることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記発熱体の前記温度検出手段により検出される温度が所定温度範囲になるように制御されることに応じて、
複数の歪量補正手段を切り替える、若しくは、補正の有無を切り替えることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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