JP2009288770A - 振れ補正機能付き光学ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮影用光学装置200において、撮影ユニット1を変位させて振れを補正するにあたって、撮影ユニット1は、計4本のサスペンションワイヤ190によって固定体210に支持されている。光軸Lを間に挟む両側2箇所には、2つが対になった第1撮影ユニット駆動機構250xおよび第2撮影ユニット駆動機構250yがそれぞれ設けられており、これらの撮影ユニット駆動機構では、可動体側である撮影ユニット1側に撮影ユニット駆動用マグネット240x、240yが保持され、固定体210側に撮影ユニット駆動用コイル230x、230yが保持されている。
【選択図】図2
Description
(撮影用光学装置の全体構成)
図1(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係る撮影用光学装置を被写体側において斜め上方からみた外観図、および分解斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る撮影用光学装置を光軸に平行に切断したときの縦断面図である。
図3(a)、(b)は各々、本発明を適用した撮影用光学装置200に用いた撮影ユニット1を斜め上方からみた外観図、および分解斜視図である。図4は、図3に示す撮影ユニット1の動作を模式的に示す説明図である。なお、図4の左半分は、移動体3が無限遠の位置(通常撮影位置)にあるときの図を示しており、図4の右半分は、移動体3がマクロ位置(接写撮影位置)にあるときの図を示している。
本形態の撮影ユニット1において、移動体3は、通常は撮像素子側(撮像素子側)に位置しており、このような状態において、レンズ駆動用コイル30s、30tに所定方向の電流を流すと、レンズ駆動用コイル30s、30tは、それぞれ上向き(前側)の電磁力を受けることになる。これにより、レンズ駆動用コイル30s、30tが固着された移動体3は、被写体側(前側)に移動し始めることになる。このとき、バネ部材14tと移動体3の前端との間、およびバネ部材14sと移動体3の後端との間には、移動体3の移動を規制する弾性力が発生する。このため、移動体3を前側に移動させようとする電磁力と、移動体3の移動を規制する弾性力とが釣り合ったとき、移動体3は停止する。その際、バネ部材14s、14tによって移動体3に働く弾性力に応じて、レンズ駆動用コイル30s、30tに流す電流量を調整することで、移動体3を所望の位置に停止させることができる。
再び図1(a)、(b)および図2において、本形態の撮影用光学装置200では、振れ補正機構を構成するにあたって、まず、ベース220の上面には、4つの角部分の各々に円筒状の突起226が形成されており、かかる4つの突起226によって、計4本のサスペンションワイヤ190(バネ部材)の下端部が保持されるようになっている。ここで、4本のサスペンションワイヤ190は、光軸Lの周りを囲む複数個所のうち、X軸とY軸とによって挟まれた各位置から光軸Lに平行に延在している。かかるサスペンションワイヤ190は、例えば、ベリリウム銅や非磁性のSUS系鋼材等といった非磁性の金属からなる。
本形態では、光軸Lに対して交差する方向に撮影ユニット1を変位させる磁気駆動力を発生させる振れ補正用の撮影ユニット駆動機構(可動モジュール駆動機構)として、撮影ユニット1と固定体210との間には、撮影ユニット1をX軸方向に変位させる第1撮影ユニット駆動機構(第1可動モジュール駆動機構)250xと、撮影ユニット1をY軸方向に変位させる第2撮影ユニット駆動機構(第2可動モジュール駆動機構)250yとが構成されており、かかる第1撮影ユニット駆動機構250xおよび第2撮影ユニット駆動機構250yの構成を以下に説明する。
このように構成した撮影用光学装置200を搭載したカメラ付き携帯電話機では、撮影の際の振れを検出するためのジャイロセンサなどの振れ検出センサ(図示せず)が搭載されており、かかる振れ検出センサでの検出結果に基づいて、カメラ付き携帯電話機に搭載された制御部は、撮影ユニット駆動用コイル230x、および撮影ユニット駆動用コイル230yの一方あるいは双方に通電を行い、撮影ユニット1をX軸方向およびY軸方向の一方および双方において変位させる。かかる変位を合成すれば、XY面全体に対して撮影ユニット1を変位させたことになる。それ故、カメラ付き携帯電話などで想定される全ての振れを確実に補正することができる。かかる振れ補正を行なう際、光軸Lの周りを囲む4本のサスペンションワイヤ190の撓みを利用しているので、撮影ユニット1は、光軸Lが傾くことなく、光軸Lが平行移動するように変位する。
以上説明したように、本形態の撮影用光学装置200では、複数本のサスペンションワイヤ190を介して撮影ユニット1が固定体210に対して変位可能に支持された構造とするとともに、撮影ユニット1と固定体との間に、撮影ユニット1を変位させる撮影ユニット駆動機構(第1撮影ユニット駆動機構250xおよび第2撮影ユニット駆動機構250y)を設けてある。このため、撮影用光学装置200を搭載したカメラ付き携帯電話などで撮影を行なう際、手振れなどの振れが発生したときでも、かかる振れを撮影ユニット1の変位によって補正することができる。従って、撮影ユニット1に振れ補正機構を内蔵させる必要がないので、撮影ユニット1が小型ゆえに撮影ユニット1内に振れ補正機構を設けることができない場合でも、振れ補正を行なうことができる。
図5(a)、(b)は各々、本発明を適用した別の撮影用光学装置に用いたコイル保持部材の構成を示す説明図、および本発明を適用した別の撮影用光学装置を光軸に平行に切断したときの縦断面図である。
(撮影用光学装置の全体構成)
図6(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2に係る撮影用光学装置を被写体側において斜め上方からみた外観斜視図、および分解斜視図である。図7は、本発明の実施の形態2に係る撮影用光学装置をX−Z平面で切断したときの縦断面図である。なお、実施の形態2に係る撮影用光学装置は、実施の形態1に係る撮影用光学装置200と共通する部分を備えているので、共通する部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図8(a)は撮影ユニット1を支持している第1板バネの平面図であり、図8(b)はその斜視図である。本形態では、撮影ユニット1は、Z軸方向において撮影ユニット1駆動機構を間に挟んだ両側に配置されて、撮影ユニット1と固定体210とに接続された第1板バネ191(第1バネ部材)および第2板バネ192(第2バネ部材)によって支持されている。
第1撮影ユニット駆動機構250xを構成する撮影ユニット駆動用マグネット240xは、撮影ユニット1において、Y軸方向で相対向するヨーク16の2つの側板部162の外面に保持されている。第2撮影ユニット駆動機構250yを構成する撮影ユニット駆動用マグネット240yは、X軸方向で相対向する他の2つの側板部162の外面に保持されている。
図9は通電制御手段が一対の撮影ユニット駆動用コイル230xに通電する動作(第1モードおよび第2モード)を模式的に示した説明図であり、図9(a)は、第1モードにおいて、撮影ユニット1をZ軸方向に変位させる推力を撮影ユニット1に印加する際の電流の流れを模式的に示し、図9(b)は、第2モードで撮影ユニット1を光軸Lに交差する方向に揺動させるモーメントを撮影ユニット1に印加する際の電流の流れを模式的に示してある。なお、図9では、一対の撮影ユニット駆動用コイル230xだけを取り出して、光軸Lの一方の側において撮影ユニット1から離間した位置からみた様子を示してある。このため、2つの撮影ユニット駆動用コイル230xは、光軸Lからみたとき、同一方向に巻き回されているが、図9では、反対方向に巻回されているように表されている。
本形態によれば、撮影ユニット1は、Z軸方向において第1、第2撮影ユニット駆動機構250x、250yを間に挟んだ両側に配置されている第1板バネ191および第2板バネ192によって、X軸周り、Y軸周り、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に変位可能に支持されている。従って、第1撮影ユニット駆動機構250xと第2撮影ユニット駆動機構250yが撮影ユニット1の姿勢を変位させる推力の中心と、撮影ユニット1の姿勢が変位することにより変形した第1板バネ191と第2板バネ192が元の形状に復帰しようとする復元トルクの中心とを、第1、第2板バネ191、192の間に配置できる。また、これらの位置を第1、第2板バネ191、192の間で一致させることができる。従って、撮影ユニット1の揺動中心を第1、第2板バネ191、192の間に配置できる。この結果、撮影ユニット1が揺動したときに第1、第2板バネ191、192に作用する力が小さくなるので、第1、第2撮影ユニット駆動機構250x、250yは小さなトルクで撮影ユニット1を揺動させることができる。また、撮影ユニット1を揺動可能に支持している第1、第2板バネ191、192のバネ力も小さくてよい。従って、撮影ユニット1を効率よく変位させることができる。
上記の実施の形態では、第1、第2撮影ユニット駆動機構250x、250yが動作していないときに撮影ユニット1をベース220に押し付ける付勢力を第1、第2板バネ191、192に発揮させているが、この付勢力を第1、第2板バネ191、192とは異なる板バネなどの機械的バネを用いて発揮させてもよい。また、固定体210の側に撮影ユニット駆動用マグネットとの間で磁気吸引力を発揮する磁性体を配置することによって磁気バネを構成して、この磁気バネに、撮影ユニット1をベース220に押し付ける付勢力を発揮させてもよい。
(撮影用光学装置の全体構成)
図10(a)、(b)はそれぞれ、本発明を適用した実施の形態3に係る撮影用光学装置を被写体側において斜め上方からみた外観図、および分解斜視図である。図11は本発明を適用した実施の形態3に係る撮影用光学装置をX−Z平面で切断したときの縦断面図である。なお、実施の形態3に係る撮影用光学装置は、実施の形態1に係る撮影用光学装置撮影と共通する部分を備えているので、共通する部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図12(a)は撮影ユニット1を支持している板バネ195の平面図であり、図12(b)はその斜視図である。本形態では、撮影ユニット1は、撮影ユニット1と固定体210を接続している1枚の板バネ195によって支持されている。板バネ195はZ軸方向において前側撮影ユニット駆動機構251x、251yと後側撮影ユニット駆動機構252x、252yの間に配置されている。
第1撮影ユニット駆動機構250xを構成する撮影ユニット駆動用マグネット240xは、前側撮影ユニット駆動機構251xのマグネット241xと後側撮影ユニット駆動機構252xのマグネット242xとから構成されている。マグネット241x、242xは、Y軸方向で相対向する前側ヨーク16aおよび後側ヨーク16bの2つの側板部162、165の外面にそれぞれ保持されている。マグネット241x、242xは、Z軸方向に配列された2枚の平板状永久磁石によって構成されており、これらの平板状永久磁石では、外面側および内面側が異なる極に着磁されている。Z軸方向に配列された2枚の平板状永久磁石では、着磁方向が逆になっている。また、マグネット241x、242xは光軸方向からみたとき着磁方向の配列は互いに同じである。そして、光軸Lを間に挟んで対向している一対のマグネット241x、242xは、着磁方向がZ軸方向で同一になるように配置されている。
図13は通電制御手段が一対の撮影ユニット駆動用コイル230xに通電する動作(第1モードおよび第2モード)を模式的に示した説明図であり、図13(a)は、第1モードにおいて、撮影ユニット1をZ軸方向に変位させる推力を撮影ユニット1に印加する際の電流の流れを模式的に示し、図13(b)は、第2モードで撮影ユニット1を光軸Lに交差する方向に揺動させるモーメントを撮影ユニット1に印加する際の電流の流れを模式的に示してある。なお、図13では、一対の撮影ユニット駆動用コイル230xだけを取り出して、光軸Lの一方の側において撮影ユニット1から離間した位置からみた様子を示してある。このため、2つの撮影ユニット駆動用コイル230xは、光軸Lからみたとき、同一方向に巻き回されているが、図13では、反対方向に巻回されているように表されている。
本形態によれば、撮影ユニット1は、Z軸方向に並んで配置されている前側撮影ユニット駆動機構251x、251yと後側撮影ユニット駆動機構252x、252yの間に配置されている板バネ195によって支持されている。このため、第1撮影ユニット駆動機構250xと第2撮影ユニット駆動機構250yが撮影ユニット1の姿勢を変位させる推力の中心と、撮影ユニット1の姿勢が変位することにより変形した板バネ195が元の形状に復帰しようとする復元トルクの中心とを、前側撮影ユニット駆動機構251x、251yと後側撮影ユニット駆動機構252x、252yの間に配置できる。また、これらの位置を前側撮影ユニット駆動機構251x、251yと後側撮影ユニット駆動機構252x、252yの間で一致させることもできる。従って、撮影ユニット1の揺動中心を板バネ195に近い位置に配置できる。この結果、撮影ユニット1が揺動したときに板バネ195に作用する力が小さくなるので、撮影ユニット駆動機構は小さなトルクで撮影ユニット1を揺動させることができる。また、撮影ユニット1を揺動可能に支持している板バネ195のバネ力も小さくてよい。従って、撮影ユニット1を効率よく変位させることができる。
上記の実施の形態では、撮影ユニット駆動機構が動作していないときに撮影ユニット1をベースに押し付ける付勢力を板バネ195に発揮させているが、この付勢力を板バネ195とは異なる板バネなどのバネ部材を用いて発揮させてもよい。また、固定体210の側に撮影ユニット1駆動用マグネットとの間で磁気吸引力を発揮する磁性体を配置することによって磁気バネを構成して、この磁気バネに、撮影ユニット1をベースに押し付ける付勢力を発揮させてもよい。
図14(a)は本発明を適用した実施の形態4に係る撮影用光学装置を被写体側において斜め上方からみた斜視図であり、図14(b)はその側面図であり、図14(c)はフレキシブルプリント基板183の周辺部分を示す部分斜視図である。図14(a)、(b)では、撮影ユニット1の支持構造が分かるように固定体210を点線で示している。
図14に示すように、撮影ユニット1は光軸L方向からみたときに矩形を有しており、撮影ユニット1の後側には、振れ検出センサ182およびこの振れ検出センサ182が固定されている矩形のプレート188が取付けられている。プレート188の各角部分の近傍からは、振れ検出センサ182に接続されている4枚のフレキシブルプリント基板183(1)〜(4)が引き出されている。撮影ユニット1からは、撮影ユニット1と外部機器との間で電力供給や信号の伝達を行うための中継用フレキシブルプリント基板183(5)が引き出されており、この中継用フレキシブルプリント基板183(5)はZ軸方向においてC字形状に折り曲げられた後に、フレキシブルプリント基板183(3)の引き出し部分に接続されている。
本形態の撮影用光学装置200Cによれば、信振れ検出センサ182や撮像素子に電力供給を行うとともに、信振れ検出センサ182や撮像素子と外部の機器との間で信号の伝達を行うためのフレキシブルプリント基板183(1)〜(4)によって撮影ユニット1を支持しているので、バネ部材が必要ない。従って、撮影用光学装置200Cの構成をシンプルにすることができる。また、フレキシブルプリント基板183(1)〜(4)は接着剤層を備えているので、この接着剤層によるダンピング効果を得ることができる。
上記の実施の形態1〜4では、固定カバー230およびベース220について、それを形成する材料は特に規定されていないが、固定カバー230およびベース220磁性材料から形成すれば、第1、第2撮影ユニット駆動機構250x、250yから外部への磁束漏れを防止することができる。また、外部の磁束が第1、第2撮影ユニット駆動機構250x、250yに侵入して、撮影ユニット1の姿勢に影響を与えることを低減できる。図15は固定カバー230およびベース220を磁性材料から形成した撮影用光学装置の構成例を示す縦断面図である。図16は、図15に示す撮影用光学装置から、固定カバー230、撮影ユニット駆動用コイル230x、230yの一部、第1バネ191、枠体193などを取り除いて、被写体側において斜め上方からみた斜視図である。なお、本形態の撮影用光学装置は、実施の形態2の撮影用光学装置200Bと対応する構成を備えているので、対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
上記形態では、第1撮影ユニット駆動機構250xおよび第2撮影ユニット駆動機構250yのいずれにおいても、可動体側である撮影ユニット1側にマグネット(撮影ユニット駆動用マグネット240x、240y)が保持され、固定体210側にコイル(撮影ユニット駆動用コイル230x、230y)が保持されている構成を採用したが、可動体側である撮影ユニット1側に撮影ユニット駆動用コイルが保持され、固定体210側に撮影ユニット駆動用コイルが保持されている構成を採用してもよい。
2 支持体
3 移動体
5 レンズ駆動機構
12 レンズホルダ
13 コイルホルダ
14s、14t バネ部材
17 レンズ駆動用マグネット
16 ヨーク(撮影ユニット側ヨーク)
19 撮像素子ホルダ
30s、30t レンズ駆動用コイル
61 磁性片
150 カバー部
155 撮像素子
169 コイル側集磁ヨーク部分
190 サスペンションワイヤ(バネ部材)
191、192、195 板バネ(バネ部材)
191d、192d、195d ジンバルバネのアーム部
200、200A、200B、200C、200D、200E、200F 撮影用光学装置
210 固定体
220 固定カバー
220 ベース
230x、230y 撮影ユニット駆動用コイル(可動モジュール駆動用コイル)
231x、232x、231y、232y コイル
240x、240y 撮影ユニット駆動用マグネット(可動モジュール駆動用マグネット)
241x、242x、241y、242y マグネット
250x 第1撮影ユニット駆動機構(第1可動モジュール駆動機構)
250y 第2撮影ユニット駆動機構(第2可動モジュール駆動機構)
251x、251y 前側撮影ユニット駆動機構
252x、252y 後側撮影ユニット駆動機構
253、254 中間端子
260 コイル保持部材(固定体側ヨーク)
265 コイル保持部材の開口部
268 緩衝部材
L 光軸
G 重心
Claims (30)
- 少なくともレンズが支持体に支持された可動モジュールと、該可動モジュールを支持する固定体と、を有する振れ補正機能付き光学ユニットにおいて、
前記可動モジュールは、前記固定体上で少なくとも前記レンズの光軸に対して交差する方向に変位可能に支持され、
前記可動モジュールと前記固定体との間には、前記固定体上において前記可動モジュールを前記光軸に対して交差する方向に変位させる磁気駆動力を、前記光軸を間に挟んで対向する2箇所で対になって発生させる振れ補正用の可動モジュール駆動機構を有していることを特徴とする振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記可動モジュール駆動機構は各々、前記可動モジュール側および前記固定体側の一方に保持された可動モジュール駆動用マグネットと、他方に保持された可動モジュール駆動用コイルと、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 互いに直交する3方向を各々X軸、Y軸、Z軸とし、前記光軸に沿う方向をZ軸としたとき、
前記可動モジュールと前記固定体との間には、前記可動モジュール駆動機構として、X軸方向において前記光軸を間に挟んで対向する2箇所で対になって前記可動モジュールをX軸方向およびY軸方向の一方に変位させる磁気駆動力を発生させる第1可動モジュール駆動機構と、Y軸方向において前記光軸を間に挟んで対向する2箇所で対になって前記可動モジュールをX軸方向およびY軸方向のうちの他方に変位させる磁気駆動力を発生させる第2可動モジュール駆動機構と、が構成されていることを特徴とする請求項2に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記可動モジュールは、前記可動モジュールと前記固定体とに接続されたバネ部材によって前記固定体に支持されていることを特徴とする請求項2または3に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記バネ部材は、前記固定体から前記光軸方向に沿って延在した複数本のワイヤサスペンションであることを特徴とする請求項4に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記可動モジュールは、前記光軸の周りを囲む3箇所以上の各々において前記光軸方向に延在する前記ワイヤサスペンションを介して前記固定体に支持されていることを特徴とする請求項5に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記バネ部材は、前記光軸方向において前記可動モジュール駆動機構を間に挟んだ両側に第1バネ部材および第2バネ部材として配置されており、
前記可動モジュールは、前記可動モジュール駆動機構が発生させる磁気駆動力によって、前記光軸と交差する軸線周りに揺動することを特徴とする請求項4に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記光軸方向において、前記可動モジュールの重心は、前記第1バネ部材と前記第2バネ部材との間に位置していることを特徴とする請求項7に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記光軸を間に挟んで対向する2箇所で対をなす前記振れ補正用の可動モジュール駆動機構は各々、前記光軸方向で離間する2箇所に配置され、
前記バネ部材は、前記光軸方向で離間する2箇所に配置された前記可動モジュール駆動機構の間に配置されており、
前記可動モジュールは、前記可動モジュール駆動機構が発生させる磁気駆動力によって、前記光軸と交差する軸線周りに揺動することを特徴とする請求項4に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記光軸方向において、前記可動モジュールの重心は、前記光軸方向で離間する2箇所の間に位置していることを特徴とする請求項9に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記バネ部材は、前記可動モジュールに連結される内周側連結部と、前記固定体に連結される外周側連結部と、前記内周側連結部から延在して前記外周側連結部に繋がる複数本のアーム部とを備えたジンバルバネであることを特徴とする請求項7乃至10の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記光軸を間に挟んで対向する2箇所で対をなす前記可動モジュール駆動機構が備える前記可動モジュール駆動用コイルに対する通電方向を切り換えて、前記可動モジュールを前記光軸方向に変位させる駆動力を発生させる第1モードと、前記可動モジュールを前記光軸に対して交差する方向に変位させる駆動力を発生させる第2モードと、が実行されることを特徴とする請求項7乃至11の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記光軸を間に挟んで対向する2箇所で対をなす前記可動モジュール駆動機構が備える前記可動モジュール駆動用コイルは、それぞれ独立した方向に通電することが可能であり、
前記第1モードでは、前記光軸を間に挟んだ一方の側の前記可動モジュール駆動用コイルと前記可動モジュール駆動用マグネットとの間に働く電磁気力と、前記光軸を間に挟んだ他方の側の前記可動モジュール駆動用コイルと前記可動モジュール駆動用マグネットとの間に働く電磁気力とが、前記光軸方向で同じ方向になるように、各可動モジュール駆動用コイルの通電方向を選択し、
前記第2モードでは、前記光軸を間に挟んだ一方の側の前記可動モジュール駆動用コイルと前記可動モジュール駆動用マグネットとの間に働く電磁気力と、前記光軸を間に挟んだ他方の側の前記可動モジュール駆動用コイルと前記可動モジュール駆動用マグネットとの間に働く電磁気力とが、前記光軸方向で反対の方向になるように、各可動モジュール駆動用コイルの通電方向を選択することを特徴とする請求項12に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記光軸を間に挟んで対向する2箇所で対をなす前記可動モジュール駆動機構が備える前記可動モジュール駆動用コイルは、直列に接続されており、
前記光軸を間に挟んだ一方の側の前記可動モジュール駆動用コイルと前記光軸を間に挟んだ他方の側の前記可動モジュール駆動用コイルとの間の接続線には中間端子が設けられており、
前記一方の側の前記可動モジュール駆動用コイルを経由して前記中間端子に至る間と、前記他方の側の前記可動モジュール駆動用コイルを経由して中間端子に至る間とは、互いに独立した方向に通電することが可能になっていることを特徴とする請求項13に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記一方の側の前記可動モジュール駆動用コイルを経由して前記中間端子に至る間と、前記他方の側の前記可動モジュール駆動用コイルを経由して中間端子に至る間とは、互いに異なる値の電流を通電することが可能になっていることを特徴とする請求項14に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記可動モジュールを前記光軸方向で前記固定体に押し付ける付勢手段を有し、
前記可動モジュール駆動機構は、前記可動モジュールを前記光軸に対して交差する方向に変位させる際、前記付勢手段の付勢力に抗して前記可動モジュールを前記固定体から離間させる駆動力を発生させることを特徴とする請求項7乃至15の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記付勢手段は、前記バネ部材あるいは他のバネを用いた機械的バネ、および前記可動モジュール駆動用マグネットあるいは他のマグネットを用いた磁気バネのうちの少なくとも一方を備えていることを特徴とする請求項16に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記可動モジュールは、前記支持体に撮像素子が保持された撮像ユニットであることを特徴とする請求項2乃至17の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記レンズは、前記光軸方向に移動可能に前記支持体上に支持された移動体に含まれ、
前記撮像ユニットにおいて、前記支持体上には前記移動体を前記光軸方向に駆動するレンズ駆動機構が支持されていることを特徴とする請求項18に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - レンズ駆動機構は、前記移動体を前記光軸方向に磁気駆動することを特徴とする請求項19に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記可動モジュール駆動用マグネットは前記可動モジュール側に保持され、
前記可動モジュール駆動用コイルは前記固定体側に保持されていることを特徴とする請求項2乃至20の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記可動モジュールは、前記支持体に撮像素子が保持された撮像ユニットであり、
前記レンズは、前記光軸方向に移動可能に前記支持体上に支持された移動体に含まれ、
前記可動モジュールにおいて、前記支持体上には前記移動体を前記光軸方向に磁気駆動するレンズ駆動機構が支持され、
前記光軸を間に挟んで対向する2箇所で対をなす前記可動モジュール駆動機構は各々、前記可動モジュール駆動用マグネットが前記可動モジュール側に保持され、前記可動モジュール駆動用コイルが前記固定体側に保持され、
前記可動モジュールは、前記移動体を外周側で囲むカバー部を備え、
前記レンズ駆動機構は、前記移動体の外周面に保持されたレンズ駆動用コイルと、前記カバー部の内周面に保持されたレンズ駆動用マグネットとを備え、
前記可動モジュール駆動用マグネットは、前記カバー部の外周面に保持されていることを特徴とする請求項2乃至17の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記可動モジュール駆動用コイルは、前記可動モジュールに向けて開口する筒状に巻回され、
前記可動モジュール駆動用マグネットの一部は、前記可動モジュール駆動用コイルの内側に位置していることを特徴とする請求項21または22に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記固定体は、前記可動モジュール駆動用コイルより外側に固定体側ヨークを備え、当該固定体側ヨークは、前記可動モジュール駆動用マグネットと対向する部分に開口部を備えていることを特徴とする請求項21乃至23の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記固定体には、前記可動モジュールが前記光軸に対して交差する方向に変位した際に当該可動モジュール側と干渉する緩衝部材が取り付けられていることを特徴とする請求項2乃至24の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記可動モジュールは、前記可動モジュール駆動用マグネットおよび前記可動モジュール駆動用コイルを前記光軸方向の両側で覆う可動モジュール側ヨークを備えていることを特徴とする請求項2乃至25の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記固定体は、前記可動モジュールおよび前記可動モジュール駆動機構を外周側で覆う固定カバーを有し、
当該固定カバーにおいて前記光軸と直交する方向から見たときに、少なくとも前記可動モジュール駆動用マグネットの外側で少なくとも当該可動モジュール駆動用マグネットの磁束領域内に位置する部分は、磁性体からなることを特徴とする請求項2乃至26の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記固定カバーは、非磁性材料からなる第1カバー部分と、前記磁性体からなる第2カバー部分とを備えていることを特徴とする請求項27に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記駆動用マグネットにおいて、前記光軸周りに隣接している可動モジュール駆動用マグネット同士は、前記光軸周りに隣接する位置の磁極が相違していることを特徴とする請求項27または28に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記可動モジュールは、前記可動モジュール駆動用マグネットを保持している可動モジュール側ヨークを備え、
前記可動モジュール側ヨークは、前記可動モジュール駆動用マグネットの外面に対向する位置まで屈曲して延在したコイル側集磁ヨーク部分を備えていることを特徴とする請求項21乃至24の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
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