JP2009286657A - リサイクルジルコニア粉末の製造方法、リサイクルジルコニア粉末、およびそれを用いたジルコニア焼結体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、粉砕用ジルコニア焼結体を用いてリサイクルジルコニア粉末を製造する方法において、
(1)粉砕用ジルコニア焼結体を、粉砕してジルコニア粒子とする工程
(2)粉砕工程で得られたジルコニア粒子を、酸で溶解する工程
(3)溶解工程で得られた溶解液を、水で希釈する工程
(4)希釈工程で得られた希釈液を、共沈法、加水分解法、水熱合成法または噴霧乾燥法によりジルコニア粉末前駆体を調製する工程
(5)前駆体調製工程で得られた前駆体を、乾燥・仮焼してリサイクルジルコニア粉末とする工程
を用いることを特徴とするリサイクルジルコニア粉末の製造方法である。
【選択図】なし
Description
本発明の第一発明は、粉砕用ジルコニア焼結体を用いてリサイクルジルコニア粉末を製造する方法において、
(1)粉砕用ジルコニア焼結体を粉砕してジルコニア粗粉末とする工程(粉砕工程)
(2)粉砕工程で得られたジルコニア粗粉末を酸で溶解する工程(溶解工程)
(3)溶解工程で得られた溶解液を水で希釈する工程(希釈工程)
(4)希釈工程で得られた希釈液を、共沈法、加水分解法、水熱合成法または噴霧乾燥法によりジルコニア粉末前駆体を調製する工程(前駆体調製工程)
(5)前駆体調製工程で得られた前駆体を乾燥・仮焼してリサイクルジルコニア粉末とする工程(仮焼工程)
を用いることを特徴とするリサイクルジルコニア粉末の製造方法である。
本発明の第二発明は、第一発明にかかる製造方法によって得られることを特徴とするリサイクルジルコニア粉末である。当該のリサイクルジルコニア粉末の平均粒子径が0.01〜1μm、比表面積が3〜20m2/gであることが好ましい。
本発明のリサイクルジルコニア粉末を製造するために粉砕用ジルコニア焼結体を粉砕する工程である。粉砕用ジルコニア焼結体とは、その形状が平板状、ディンプル付平板状、円筒状、平板円筒状、リング状、ブロック状、球状等、あるいはそれらの破損品や一部破損品等を挙げることができる。しかしながら、大きさや厚さが1mm以上の三次元形状の粉砕用ジルコニア焼結体は粉砕に多大のエネルギーを消費して粉砕効率が悪くなると共に、粉砕に伴う不純物の混入が問題となる。したがって、粉砕用ジルコニア焼結体としては、厚さが1mm未満、特に厚さが0.5mm以下の平板状、シート状ジルコニア焼結体が好ましい。具体的には、寸法等の規格外ジルコニア焼結体シート、破損したジルコニア焼結体シートの破片等を挙げることができる。
上記粉砕工程で得られた粉砕ジルコニア粉末を酸で溶解する工程であり、酸分解法、加圧分解法、融解法等の公知の方法によりジルコニア溶解液やペースト状のジルコニア融解物を得ることができる。
上記溶解工程で得られた溶解液を水で希釈する工程である。得られた溶解液や融解物はpHが2以下、多くの場合pHが1以下の強酸であるので、当該希釈により次の前駆体調製工程で扱いやすいようにpHが4.0〜7.0の希釈液とするものである。希釈液の好ましいpHは5.0〜7.0、より好ましくは6.0〜7.0である。希釈に際しては、希釈による急激な発熱を避けるために、水中に当該溶解液を攪拌させながら徐々に滴下することが好ましい。
上記希釈工程で得られた希釈液を、中和法、均一沈殿法、共沈法、加水分解法、水熱合成法または噴霧乾燥法等の公知の方法によりジルコニア粉末前駆体を調製する工程である。中和法とは、水酸化物が生成するpH領域に酸またはアルカリ溶液(本発明ではアルカリ溶液)を添加して水酸化物として沈殿させることにより粉体を合成する方法である。均一沈殿法とは、沈殿剤を溶液内で徐々に生成させ、沈殿剤の局所的不均一性をなくして沈殿物を生成させることにより粉体を合成する方法である。共沈法とは、2種の生成物を同時に液相中で生成・沈殿させることにより粉体を合成する方法であり、加水分解法とは、金属塩、金属イオンや金属アルコキシドを含む溶液に水を加えて、水酸化物や、H+またはOH−との配位化合物を合成する方法である。水熱合成法とは、気密容器または加圧装置の内部において、熱水、高圧水蒸気の雰囲気中で、酸化物を溶解した溶解液の反応性を利用して粉体合成する方法であり、噴霧乾燥法とは、粉体原料を含む溶液を高温中に噴霧し、瞬間的に熱分解反応をさせて粉体を得る方法である。
上記前駆体調製工程で得られた前駆体を仮焼する工程である。仮焼の条件、特にその温度は求めるリサイクルジルコニア粉末の比表面積によって決定されるが、一般的に500〜1100℃、ハンドリングに適した比表面積である3〜30m2/gに調整するためには好ましくは600〜1000℃である。また、仮焼時間は、1〜20時間であり、好ましくは2〜10時間である。仮焼の雰囲気は、酸素濃度が1〜21%の酸化性ガス雰囲気であり、好ましくは空気雰囲気である。
先ず、当該原料ジルコニア粉末、溶媒、バインダー、可塑剤等を混合し、原料スラリーまたは原料混練物を調製する。原料スラリーまたは原料混練物に用いられるバインダーの種類にも格別の制限はなく、従来から知られた有機質のバインダーを適宜選択して使用することができる。有機質バインダーとしては、例えばエチレン系共重合体、スチレン系共重合体、アクリレート系およびメタクリレート系共重合体、酢酸ビニル系共重合体、マレイン酸系共重合体、ビニルブチラール系樹脂、ビニルアセタール系樹脂、ビニルホルマール系樹脂、ビニルアルコール系樹脂、ワックス類、エチルセルロース等のセルロース類等が例示される。これらの中でも、ジルコニアグリーンシートの成形性や打抜き加工性、強度、焼成時の収縮率バラツキを抑制する観点から、熱可塑性で、且つ数平均分子量が20,000〜250,000、より好ましくは50,000〜200,000の(メタ)アクリレート系共重合体が好ましいものとして推奨される。
次に、上記のようにして得られた原料スラリーまたは原料混練物を成形する。成形方法は特に制限されないが、ドクターブレード法や押出成形法を用いて、適切な厚さのシートとすることが好ましい。その後、乾燥することによりジルコニアグリーンシートとする。乾燥条件は特に制限されず、例えば室温〜150℃の一定温度で乾燥してもよいし、50℃、80℃、120℃の様に順次連続的に昇温して加熱乾燥してもよい。
ジルコニアグリーンシートを焼成する際には、1枚づつ棚板に当該グリーンシートを載置して焼成することも可能であるが、量産化のために当該ジルコニアグリーンシートと多孔質スペーサーシートとを交互に積み重ねた積層体として焼成することが好ましい。通常は再下段にスペーサーシートを置き、その上にジルコニアグリーンシートとスペーサーシートを交互に積み重ね、再上段にはスペーサーシートを載せる。再下段のスペーサーシートはジルコニアグリーンシートと棚板との接合を防ぎ、再上段のスペーサーシートは重しとなりジルコニアグリーンシートの反りやうねりの発生を低減する。
粉砕用ジルコニア焼結体シートの製造
市販の8モル%イットリア安定化ジルコニア粉末(東ソー株式会社製、商品名「TZ−8YS」、平均粒子径:0.52μm、比表面積:8.5m2/g、以下8YSZと記す)100質量部、溶媒であるトルエン/イソプロパノール混合液(トルエン/イソプロパノール質量比=3/2)50質量部、および分散剤であるソルビタン脂肪酸エステル系界面活性剤2質量部との混合物を、ボールミルを用いて粉砕しつつ混合した。当該混合物へ、バインダーとしてメタクリレート系共重合体(数平均分子量:100,000、ガラス転位温度:−8℃、固形分濃度:50%)を固形分換算で15質量部と、可塑剤であるジブチルフタレート3質量部を添加し、さらにボールミルにより混合してスラリーとした。得られたスラリーを濃縮脱泡し、25℃での粘度を3Pa・sに調整し、塗工用スラリーとした。
a)粉砕工程
上記参考例1で得られた8YSZ焼結体シートを、カッティングミル(フリッチュ社製、型式「P−25」、篩目:0.75mm梯形目)に順次投入し、回転数2800rpmで回転刃付きローターを回転させて1次粉砕し、受け皿にジルコニア粉末を回収した。この時の回収率は98%であった。得られた1次粉砕ジルコニア粉末の平均粒子径、95体積%粒子径、最大粒子径をレーザー回折/散乱粒度分布測定装置(堀場製作所製:型式「LA―920」)を用いて測定した。
次いで、1次粉砕ジルコニア粉末を、振動式試料供給装置から連続的に高速ローターミル(フリッチュ社製、型式「P−14」、篩目:0.12mm梯形目)に投入し、回転数20000rpmで12枚刃のローターを回転させて粉砕し、ジルコニア粉末を回収した。この時の回収率は96%であった。得られた2次粉砕ジルコニア粉末の平均粒子径は 6.9μm、95体積%粒子径は15.7μm、最大粒子径は30μmであった。
上記粉砕工程で得られた粉砕ジルコニア粉末100gを平底白金皿に入れ、次いで、市販の硫酸(98%)500mLと市販の硫酸アンモニウムを200g入れた。これに上蓋をして250℃で1時間加熱してペースト状の融解物を得た。これを10%硫酸で洗い流して溶解液を得た。この溶解液中のジルコニア固形分濃度は10%、そのpHは1以下であった。
攪拌機付き反応槽に蒸留水を入れ、シールレスポンプによりオーバーフロー管を通し循環させた。この反応層に上記溶解工程で得られた溶解液を徐々に滴下してジルコニアとしての濃度が0.5モル/Lまで希釈した。
希釈工程で使用した反応槽とは別の攪拌機付き反応槽に蒸留水を入れ、シールレスポンプによりオーバーフロー管を通し循環させた。これに硫酸を加えてpH5.5とした。上記希釈工程で得られた希釈液を毎分50mLの割合で、またアンモニア水(28質量%水溶液)を毎分40mLの割合でそれぞれ攪拌中の反応槽に定量ポンプで注入しながらオーバーフロー管より反応液の一部を流出させる流通方式によって反応槽内のpHは5.5±0.5に保ちつつ中和沈殿生成反応を行った。流出液中の水酸化物を限外ろ過機でろ過分離し水洗することによって硫酸アンモニウム等を除去した後、ロータリーフィルタープレス機で水分を除去して、120℃で20時間乾燥してジルコニア前駆体を調製した。
上記前駆体調製工程で得られたジルコニア前駆体を800℃で5時間仮焼することにより比表面積が12m2/g、平均粒子径が0.3μm、95体積%径が1.0μm、最大粒子径が1.5μmの8YSZリサイクルジルコニア粉末を得た。
粉砕用ジルコニア焼結体シートの製造
市販のスカンジア安定化ジルコニア粉末(第一稀元素化学工業製、商品名「10Sc1CeSZ」、平均粒子径:0.60μm、比表面積:10.8m2/g、以下10Sc1CeSZと記す)を用い、バインダー量を16質量部とした以外は実施例1と同様にして、約90mm角、厚さ約240μmの10Sc1CeSZ焼結体シートを1800枚製造した。
参考に、当該10Sc1CeSZ焼結体シートの物性を測定すると、シート理論密度に対するアルキメデス法による密度から求めた気孔率は97.9%、JIS−1601に準拠した焼結体シートの3点曲げ強度試験による強度の20枚の平均値は381MPaであった。
a)粉砕工程
得られたシートを、カッティングミル(フリッチュ社製、型式「P−25」、篩目:0.75mm梯形目)に順次投入し、回転数2800rpmで回転刃付きローターを回転させて粉砕し、受け皿に1次粉砕ジルコニア粉末を回収した。この時の回収率は94%であった。このジルコニア粉末の平均粒子径、95体積%粒子径、最大粒子径を測定した。
さらに、回収した1次粉砕ジルコニア粉末を振動式試料供給装置から連続的に高速ローターミル(フリッチュ社製、型式「P−14」、篩目:0.12mm梯形目)に投入し、回転数20000rpmで12枚刃のローターを回転させて粉砕し、ジルコニア粉末を回収した。この時の回収率は93%であった。得られた2次粉砕ジルコニア粉末の平均粒子径、95体積%粒子径、最大粒子径を同様に測定した。
上記粉砕工程で得られた粉砕ジルコニア粉末200gを平底白金皿に入れ、次いで、市販の硫酸(98%)500mLと市販の硫酸アンモニウムを200g入れた。これに上蓋をして250℃で1時間加熱してペースト状の融解物を得た。これを10%硫酸で洗い流して溶解液を得た。この溶解液中のジルコニア固形分濃度は10%、そのpHは1以下であった。
希釈工程〜前駆体調製工程は実施例1と同様に行った。仮焼工程は上記前駆体調製工程で得られたジルコニア前駆体を950℃で2時間仮焼し、その仮焼粉体をスプレードライ機で噴霧乾燥して弱く凝集したほぼ球状で、比表面積が8.8m2/g、平均粒子径が0.6μm、95体積%径が1.1μm、最大粒子径が1.4μmの10Sc1CeSZリサイクルジルコニア粉末を得た。
実施例1で得た8YSZリサイクルジルコニア粉末を原料ジルコニア粉末として用いた以外は、参考例1の粉砕用ジルコニア焼結体シートの製法と全く同様にして8YSZ焼結体シート200枚を製造した。当該8YSZ焼結体シートの物性を測定すると、シート理論密度に対するアルキメデス法による密度から求めた気孔率は96.6%、JIS−1601に準拠した焼結体シートの3点曲げ強度試験による強度の20枚の平均値は335MPaであり、参考例1の未使用ジルコニア粉末を原料粉末とした焼結体シートとほぼ同性能であった。
原料ジルコニア粉末として、実施例2で得た10Sc1CeSZリサイクルジルコニア粉末を用いた以外は参考例2の粉砕用ジルコニア焼結体シートの製法と全く同様にして10Sc1CeSZ焼結体シート200枚を製造した。当該10Sc1CeSZ焼結体シートの物性を測定すると、シート理論密度に対するアルキメデス法による密度から求めた気孔率は98.2%、JIS−1601に準拠した焼結体シートの3点曲げ強度試験によ強度の20枚の平均値は401MPaであり、参考例2の未使用ジルコニア粉末を原料粉末とした焼結体シートとほぼ同性能であった。
実施例1で得たリサイクルジルコニア粉末50質量%と、参考例1の粉砕用ジルコニア焼結体シートの製造に用いた未使用の8YSZ粉末50質量%とを原料ジルコニア粉末とした以外は、参考例1と全く同様にして8YSZ焼結体シート200枚を製造した。シート理論密度に対するアルキメデス法による密度から求めた気孔率は97.1%、JIS−1601に準拠した焼結体シートの3点曲げ強度試験による強度の20枚の平均値は347MPaであった。
原料ジルコニア粉末として、実施例2のリサイクルジルコニア粉末10質量%と、参考例2の粉砕用ジルコニア焼結体シートの製造に用いた未使用の10Sc1CeSZ粉末90質量%を原料ジルコニア粉末とした以外は、参考例2と全く同様にして10Sc1CeSZ焼結体シート200枚を製造した。シート理論密度に対するアルキメデス法による密度から求めた相対密度は98.4%、JIS−1601に準拠した焼結体シートの3点曲げ強度試験による強度の20枚の平均値は410MPaであった。
Claims (14)
- 粉砕用ジルコニア焼結体を用いてリサイクルジルコニア粉末を製造する方法において、
(1)粉砕用ジルコニア焼結体を、粉砕してジルコニア粒子とする工程(粉砕工程)
(2)粉砕工程で得られたジルコニア粒子を、酸で溶解する工程(溶解工程)
(3)溶解工程で得られた溶解液を、水で希釈する工程(希釈工程)
(4)希釈工程で得られた希釈液を、共沈法、加水分解法、水熱合成法または噴霧乾燥法によりジルコニア粉末前駆体を調製する工程(前駆体調製工程)
(5)前駆体調製工程で得られた前駆体を、乾燥・仮焼してリサイクルジルコニア粉末とする工程(仮焼工程)
を用いることを特徴とするリサイクルジルコニア粉末の製造方法。 - 当該粉砕工程において、粉砕用ジルコニア焼結体を粉砕してその最大粒子径が3〜5000μmの範囲の粉砕ジルコニア粉末とする請求項1記載のリサイクルジルコニア粉末の製造方法。
- 当該粉砕工程において、粉砕用ジルコニア焼結体は、Sc、Y、Ybから選択される少なくとも1種の酸化物で安定化されたジルコニアからなる請求項1または2に記載のリサイクルジルコニア粉末の製造方法。
- 当該粉砕工程において、粉砕用ジルコニア焼結体にジルコンサンドおよび/またはバデライトを加えてともに粉砕する請求項1〜3に記載のリサイクルジルコニア粉末の製造方法。
- 当該希釈工程において、当該溶解工程で得られた溶解液をpHが4.0〜7.0になるように希釈する請求項1に記載のリサイクルジルコニア粉末の製造方法。
- 当該希釈工程において、ジルコニウム塩、ジルコニアゾルおよびジルコニアからなる群から選択される少なくとも1種以上が希釈液に含まれる請求項1または5に記載のリサイクルジルコニア粉末の製造方法。
- 当該仮焼工程において、得られたジルコニア粉末前駆体を500〜1100℃で1〜20時間熱処理する請求項1に記載のリサイクルジルコニア粉末の製造方法。
- 請求項1〜7に記載のリサイクルジルコニア粉末が、Sc、Y、Ybから選択される少なくとも1種の酸化物で安定化されたジルコニアからなる粉末である請求項1〜7に記載のリサイクルジルコニア粉末の製造方法。
- 請求項1〜8に記載の方法を用いて得られるリサイクルジルコニア粉末の平均粒子径が0.01〜1μm、比表面積が3〜20m2/gであることを特徴とするリサイクルジルコニア粉末。
- 請求項9に記載のリサイクルジルコニア粉末を原料ジルコニア粉末とし、または当該リサイクルジルコニア粉末と未使用ジルコニア粉末とからなる原料ジルコニア粉末として成形し、焼成して得られることを特徴とするジルコニア焼結体の製造方法。
- 請求項9に記載のリサイクルジルコニア粉末を原料ジルコニア粉末とし、または当該リサイクルジルコニア粉末と未使用ジルコニア粉末とからなる原料ジルコニア粉末として、ドクターブレード法または押出成形法によってシートに成形した後、焼成して得られることを特徴とする厚さが0.03〜0.5mmのジルコニア焼結体シートの製造方法。
- 請求項10に記載の方法を用いて得られることを特徴とするジルコニア焼結体。
- 請求項12に記載のジルコニア焼結体を用いたことを特徴とする固体酸化物形燃料電池用電解質。
- 請求項12に記載のジルコニア焼結体または請求項13に記載の固体酸化物形燃料電池用電解質を用いたことを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
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