JP2009286579A - 媒体送り装置、記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送中の被送り媒体の姿勢を安定させて搬送することができる媒体送り装置を提供すること。
【解決手段】 媒体送り装置(3)は、送りローラ対96と、搬送ローラ対71と、スキュー取りの際、被送り媒体(P1)の送り方向下流端である先端を、前記搬送ローラ対71にニップさせ、搬送駆動ローラ72を逆転駆動させることにより、被送り媒体(P1)の先端を、前記搬送ローラ対71のニップラインに倣わせ、前記搬送駆動ローラ72および送り駆動ローラ(50)を正転駆動させることにより、被送り媒体(P1)の先端を、前記搬送ローラ対71にニップさせ、その後、前記搬送駆動ローラ72を停止させた状態において、送り従動ローラ(51)と前記送り駆動ローラ(50)とを相対的に離間移動させ、前記送り駆動ローラ(50)を逆転駆動させる制御部90と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図10

Description

本発明は、動力によって駆動する送り駆動ローラと、従動回転する送り従動ローラとを有し、被送り媒体を送り方向下流側へ送る送りローラ対と、該送りローラ対より送り方向下流側に配置され、動力によって駆動する搬送駆動ローラと、従動回転する搬送従動ローラとを有し、前記送りローラ対によって送られた被送り媒体を送り方向下流側へ搬送する搬送ローラ対と、送られる被送り媒体を前記搬送ローラ対まで案内する媒体案内経路部と、を備えた媒体送り装置および該媒体送り装置を備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンタ、ワイヤドットプリンタ、レーザープリンタ、ラインプリンタ、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来では、特許文献1に示す如く、記録装置に設けられた給送装置は、ピックアップローラと、案内経路部と、送りローラ対と、搬送ローラ対と、を備えていた。このうち、前記ピックアップローラは、載置された被送り媒体としての用紙をピックアップし送り方向下流側へ送ることができるように設けられていた。また、前記案内経路部は、送り経路を形成し、送られる用紙を案内することができるように設けられていた。
またさらに、前記送りローラ対は、動力によって駆動する送り駆動ローラと、従動回転する送り従動ローラとを有していた。そして、ピックアップされた用紙をさらに送り方向下流側へ送ることができるように設けられていた。また、前記搬送ローラ対は、動力によって駆動する搬送駆動ローラと、従動回転する搬送従動ローラとを有していた。そして、前記送りローラ対によって送られた用紙をさらに送り方向下流側へ搬送することができるように構成されていた。
図17に示すのは、従来技術における記録装置内部の概略を示す側面図である。
図17に示す如く、従来の記録装置200に設けられた送り装置201は、ピックアップローラ203と、案内経路部202と、送りローラ対205と、搬送ローラ対208と、を備えていた。ピックアップローラ203は、載置された用紙をピックアップし送り方向下流側へ送ることができるように設けられていた。また、案内経路部202は、送り経路を形成し、ピックアップされた用紙を搬送ローラ対208まで案内するように設けられていた。
またさらに、送りローラ対205は、動力によって駆動する送り駆動ローラ206と、従動回転する送り従動ローラ207とを有していた。ピックアップされた用紙をさらに送り方向下流側へ送ることができるように設けられていた。搬送ローラ対208は、送りローラ対205によって送られた用紙をさらに送り方向下流側の記録部209へ搬送することができるように構成されていた。
ピックアップされた用紙は、先ず、回動に所定の負荷を伴うリタードローラ204に進入する。用紙が重送された場合、所謂、リタード分離が実行される。そして、送り駆動ローラ206に対して最上位の用紙のみが送りローラ対205によって搬送ローラ対208へ送られる。そして、先ず、用紙の先端を搬送ローラ対208にニップさせる。所謂、初期食い付きである。次に、搬送ローラ対208を逆転させ、用紙の先端を搬送ローラ対208のニップ点より送り方向上流側へ移動させる。所謂、吐き出し動作である。
このとき、送りローラ対205は停止した状態である。従って、送りローラ対205と搬送ローラ対208との間において、図17に示す如く用紙の撓ませることができる。図17に示す実線は、用紙の幅方向Xの一端側210の姿勢である。一方、鎖線で示すのは、用紙の幅方向Xの他端側211の姿勢である。ここで、前記初期食い付きにおける用紙の先端の姿勢が搬送ローラ対208のニップラインに対して大きく傾いている程、用紙の前記一端側210の姿勢と、前記他端側211の姿勢との差が大きくなる。
そして、用紙の先端の姿勢を搬送ローラ対208のニップラインに倣わせた状態にして、搬送ローラ対208を正転させ、用紙の先端を再度搬送ローラ対208にニップさせることにより所謂、食い付き吐き出し方式によるスキュー取りが実行されていた。
その後、搬送ローラ対208は用紙を記録部209へ搬送し、記録部209によって用紙に対する記録が実行されていた。このとき、リタードローラ204および送り従動ローラ207を、送り駆動ローラ206から離間移動させていた。従って、搬送ローラ対208による用紙の搬送中における所謂、バックテンションを低減することができた。
特許第3351509号公報
しかしながら、リタードローラ204および送り従動ローラ207を、送り駆動ローラ206から離間移動させた場合であっても、用紙の幅方向Xの一端側210の撓み量と、用紙の幅方向Xの他端側211の撓み量との差を解消させるには十分ではなかった。送りローラ対205と搬送ローラ対208との間における用紙の撓みによって、搬送ローラ対208において用紙が送り方向下流側へ押されるように作用する。従って、前記撓み量の差によって、幅方向Xの一端側(210)の搬送量と、幅方向Xの他端側(211)の搬送量との間に差が生じる虞がある。その結果、スキュー取り後の搬送中に新たにスキューが生じる虞がある。
特に、ピックアップから搬送ローラ対208までの用紙の案内経路が側視湾曲している場合、用紙のサイズがA3以上の場合に問題が生じやすい傾向である。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、搬送中の被送り媒体の姿勢を安定させて搬送することができる媒体送り装置および該媒体送り装置を備えた記録装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の媒体送り装置は、動力によって駆動する送り駆動ローラと、従動回転する送り従動ローラとを有し、前記送り駆動ローラと前記送り従動ローラとが相対的に離間移動可能であり、被送り媒体を送り方向下流側へ送る送りローラ対と、該送りローラ対より送り方向下流側に配置され、動力によって駆動する搬送駆動ローラと、従動回転する搬送従動ローラとを有し、前記送りローラ対によって送られた被送り媒体を送り方向下流側へ搬送する搬送ローラ対と、送られる被送り媒体を前記搬送ローラ対まで案内する媒体案内経路部と、スキュー取りの際、前記搬送駆動ローラを正転駆動させることにより、被送り媒体の送り方向下流端である先端を、前記搬送ローラ対にニップさせ、前記搬送駆動ローラを逆転駆動させることにより、被送り媒体の先端を、前記搬送ローラ対のニップラインに倣わせ、前記搬送駆動ローラおよび前記送り駆動ローラを正転駆動させることにより、被送り媒体の先端を、前記搬送ローラ対にニップさせ、その後、前記搬送駆動ローラを停止させた状態において、前記送り従動ローラと前記送り駆動ローラとを相対的に離間移動させ、前記送り駆動ローラを逆転駆動させる制御部と、を備えていることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記媒体送り装置は、前記制御部を備えている。従って、スキュー取りの際、前記搬送駆動ローラを正転駆動させることにより、被送り媒体の送り方向下流端である先端を、前記搬送ローラ対にニップさせ、前記搬送駆動ローラを逆転駆動させることにより、被送り媒体の先端を、前記搬送ローラ対のニップラインに倣わせ、前記搬送駆動ローラおよび前記送り駆動ローラを正転駆動させることにより、被送り媒体の先端を、前記搬送ローラ対にニップさせ、その後、前記搬送駆動ローラを停止させた状態において、前記送り従動ローラと前記送り駆動ローラとを相対的に離間移動させ、前記送り駆動ローラを逆転駆動させることができる。
その結果、送り方向における前記送りローラ対と前記搬送ローラ対との間において生じた被送り媒体の左右の撓み量の差を除去することができる。そして、その後の搬送中において該左右の撓み量の差による所謂、累積スキューが発生することを防止することができる。即ち、左右の撓み量の差による被送り媒体が送り方向下流側へ押し出される力の差を除去することにより、搬送中において、送り方向に対する被送り媒体の姿勢を安定させることができる。
また、前記送り従動ローラと前記送り駆動ローラとを相対的に離間移動させるので、被送り媒体に付与される送り方向上流側への逆送り力は、離間移動させなかった場合と比較して小さい。さらに、前記送り駆動ローラと被送り媒体との間において容易にスリップを発生させながら、前記逆送り力を付与することができる。従って、被送り媒体が送り方向上流側へ引っ張られることによって被送り媒体の先端の前記ニップされた箇所が前記搬送ローラ対から受ける傷等のダメージを最小限に留めることができる。即ち、被送り媒体における前記搬送ローラ対にニップされた箇所が破損する虞がない。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記送り駆動ローラは、研磨されたゴムローラであり、逆転駆動するときにゴムの目が逆目となる構成であることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記送り駆動ローラは、研磨されたゴムローラであり、逆転駆動するときにゴムの目が逆目となる構成である。
ここで、一般にゴムローラが研磨されるとゴムの目が形成される。
また、一般に研磨されたゴムローラの逆目の場合の摩擦係数は、順目の場合の摩擦係数と比較して極めて小さい。
従って、逆送り力をさらに小さく設けることができる。そして、前記送り駆動ローラを逆転駆動させたとき、積極的に該送り駆動ローラを被送り媒体に対して滑らせながら前記左右の撓み量の差を除去することができる。その結果、より効果的に、被送り媒体の先端の前記ニップされた箇所が前記搬送ローラ対から受ける傷等のダメージを低減することができる。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記媒体案内経路部は、前記搬送ローラ対までの経路を側視U字型に形成することを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、前記媒体案内経路部は、前記搬送ローラ対までの経路を側視U字型に形成する。
ここで、特に前記ピックアップローラから前記搬送ローラ対までの経路がU字型の場合、前記媒体案内経路部によって被送り媒体の姿勢が強く保持される傾向にある。即ち、前記左右の撓み量の差があった場合、前記送り従動ローラを前記送り駆動ローラから離間移動させただけでは、前記左右の撓み量の差を除去することができない虞がある。
係る場合に、前記送り駆動ローラを前記逆転駆動させることは特に有効である。
さらに、被送り媒体のサイズがA3以上の場合、被送り媒体が前記経路のU字型の箇所の範囲に渡って位置するため、被送り媒体の姿勢がより強く保持される傾向にある。係る場合に、前記送り駆動ローラを前記逆転駆動させることは特に有効である。
本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれか一の態様において、載置された被送り媒体をピックアップし送り方向下流側へ送るピックアップローラを有し、前記送り従動ローラと前記送り駆動ローラとを相対的に離間移動させた際、前記ピックアップローラは、載置された被送り媒体から離間する方向へ移動した状態であることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記送り従動ローラと前記送り駆動ローラとを相対的に離間移動させた際、前記ピックアップローラは、載置された被送り媒体から離間する方向へ移動した状態である。従って、スキュー取りの際に前記左右の撓み量の差が除去され、被送り媒体の送り方向上流側である後端側の姿勢が正されるとき、前記ピックアップローラが妨げる虞がない。その結果、比較的サイズが大きい被送り媒体であっても、より確実に前記左右の撓み量の差を除去し、被送り媒体の後端側の姿勢を正すことができる。
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれか一の態様において、送り方向における前記送りローラ対と、前記搬送ローラ対との間、かつ、被送り媒体の幅方向における被送り媒体の両側側端と対向する位置に、レバーが被送り媒体と接触することによってON状態となり被送り媒体の姿勢を検出する一対の被送り媒体姿勢検出器を備え、前記制御部は、前記一対の被送り媒体姿勢検出器の一方がON状態の場合、前記送り従動ローラと前記送り駆動ローラとを前記離間移動させ、前記送り駆動ローラを前記逆転駆動させ、その後、前記一対の被送り媒体姿勢検出器のON−OFF状態が同じ状態に切り替わったとき、前記送り駆動ローラの前記逆転駆動を停止することを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記一対の被送り媒体姿勢検出器を備え、前記制御部は、前記一対の被送り媒体姿勢検出器の一方がON状態の場合、前記送り従動ローラと前記送り駆動ローラとを前記離間移動させ、前記送り駆動ローラを前記逆転駆動させ、その後、前記一対の被送り媒体姿勢検出器のON−OFF状態が同じ状態に切り替わったとき、前記送り駆動ローラの前記逆転駆動を停止する。
従って、確実に前記左右の撓み量の差を除去することができる。即ち、前記左右の撓み量を除去された状態である前記被送り媒体姿勢検出器がOFF状態になるまで、前記逆転駆動させる。
また、前記左右の撓み量に差がない場合は、前記一対の被送り媒体姿勢検出器の両方がON状態またはOFF状態となる。係る場合は、前記左右の撓み量に差がないと判断し、前記逆転駆動をしない選択をすることができる。即ち、前記左右の撓み量に差があるか否かを判断し、ある場合のみ前記逆転駆動をし、前記左右の撓み量に差を除去することができる。
本発明の第6の態様は、第1から第5のいずれか一の態様において、前記送り駆動ローラは、遊星ギア機構によって前記送り従動ローラに対して接離移動可能に設けられ、該送り駆動ローラは、前記逆転駆動すると共に該送り駆動ローラは前記送り従動ローラから離間移動する構成であることを特徴とする。
本発明の第6の態様によれば、第1から第5のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記送り駆動ローラは、遊星ギア機構によって前記送り従動ローラに対して接離移動可能に設けられ、該送り駆動ローラは、前記逆転駆動すると共に該送り駆動ローラは前記送り従動ローラから離間移動する構成である。従って、前記離間移動を開始するタイミングと前記逆転駆動を開始するタイミングとを同じにすることができる。その結果、より確実にニップ箇所に傷が発生することを防止することができる。
また、前記U字型の曲線部に沿うように前記送り駆動ローラを前記離間移動させ、送り方向上流側へ逆送り力を適度に発生させることが可能であり、より確実にたわみ量の差を除去することができる。
またさらに、前記遊星ギア機構によって、前記逆転駆動する動力を容易に接離移動の動力として利用することができる。
本発明の第7の態様の記録装置は、載置された被記録媒体をピックアップして送り方向下流側へ送る給送搬送部と、搬送された被記録媒体に対して記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、前記給送搬送部は、上記第1から第6のいずれかの態様の前記媒体送り装置を備えていることを特徴とする。
本発明の第7の態様によれば、前記給送搬送部は、上記第1から第6のいずれかの態様の前記媒体送り装置を備えている。従って、前記記録装置において、上記第1から第6のいずれかの態様と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、「記録装置」或いは「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の内部におけるピックアップ時の動作を示す側面図である。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
図1に示す如く、プリンタ1は、用紙Pを送る送り装置としての送り部3と、記録部80と、図示しない排出部とを備えている。このうち、送り部3は、給送部10と、搬送部70と、を有する。また、給送部10は、ピックアップ部20と、予備分離部30と、本分離部40とを有している。ピックアップ部20は、カセット部14に載置された用紙Pをピックアップして送り方向下流側へ送ることができるように設けられている。
具体的には、駆動源の一例である給送用モータ91の動力によって駆動するピックアップローラ21と、ピックアップローラ21を保持しアーム軸23を支点に揺動するアーム部22とを有する。そして、図示しない付勢手段によって、ピックアップローラ21が用紙Pに接近する方向に付勢されている。また、図示しないピックアップ退避手段によってアーム部22が揺動し、ピックアップローラ21が載置された用紙Pから離間する方向へ移動することができるように設けられている。所謂、ピックアップレリース動作である。
また、予備分離部30は、所謂、土手分離を実行する土手分離部31を有する。作用については後述するものとする。
またさらに、本分離部40は、予備分離部30の送り方向下流側に設けられている。本分離部40は、所定の負荷によって回動する所謂、リタードローラ41を有している。リタードローラ41は、給送用モータ91の動力によって駆動する中間駆動ローラ50と対を成すように設けられている。そして、リタードローラ41は、揺動機構43(図5参照)によって、中間駆動ローラ50に対して接離移動可能に設けられている。具体的には、揺動機構43は、リタードローラ41をリタードホルダ42(図5参照)によって保持し、揺動軸46(図5参照)を支点に揺動するように構成されている。
そして、付勢ばね47(図5参照)の一端が基体部2と係合され、他端がリタードホルダ42の自由端側と係合されている。従って、リタードローラ41を中間駆動ローラ50に対して接近する方向へ付勢することができる。また、揺動機構43は、付勢ばね47の付勢力に抗してリタードローラ41を中間駆動ローラ50から離間移動させる手段として、離間用モータ92の動力によって駆動するカム部45を有している。カム部45は、リタードホルダ42の図示しない凸部と係合して溝カム機構を構成し、リタードホルダ42を介してリタードローラ41を中間駆動ローラ50に対して離間移動させることができるように設けられている。
また、土手分離部31とリタードローラ41との間には、従動回転する第1アシストローラ48が設けられている。そして、第1アシストローラ48は、土手分離部31を通過した用紙Pの先端を、リタードローラ41と中間駆動ローラ50とのニップ点Nにスムーズに案内することができるように設けられている。
またさらに、リタードローラ41と中間駆動ローラ50とのニップ点Nより送り方向下流側において、後述する用紙先端規制リブ60、60が設けられている。
さらに送り方向下流側には、基体部2に回動自在に保持され、中間駆動ローラ50と外接する第2アシストローラ51が設けられている。第2アシストローラ51は、中間駆動ローラ50と共に送りローラ対96を形成するように構成されている。またさらに送り方向下流側には、第3アシストローラ52が回動自在に設けられている。
ここで、用紙Pの送り経路は、ピックアップ部20から搬送部70までU字型に形成されている。具体的には、U字型の外側から用紙Pを案内するU字型外側用紙案内部11と、内側から案内する内側用紙案内部12と、土手分離部31と、後述する巻き込み防止部13と、によってU字型の送り経路が構成されている。
従って、第1アシストローラ48〜第3アシストローラ52によって用紙Pと基体部2のU字型外側用紙案内部11との間に生じる摩擦抵抗を低減することができる。従って、さらに送り方向下流側である搬送部70へ用紙Pを滑らかに送ることができる。
搬送部70は、用紙Pを搬送する搬送ローラ対71を有する。搬送ローラ対71は、搬送用モータ94の動力によって駆動する搬送駆動ローラ72と、従動回転する搬送従動ローラ73とを有する。このうち、搬送従動ローラ73は、従動ローラホルダ74によって回動自在に保持されている。
また、従動ローラホルダ74は、図示しない付勢手段によって搬送従動ローラ73を搬送駆動ローラ72に対して圧接させている。また、送り方向Yにおいて、搬送ローラ対71の上流側近傍には、用紙Pの有無を検出する用紙検出器75が設けられている。具体的には、用紙検出器75は、揺動可能な用紙検出レバー77と、センサ部76とを有している。そして、用紙検出レバー77の一端が用紙Pと当接することによって揺動し、用紙検出レバー77の他端がセンサ部76の図示しない発光部と受光部との間から離れることによって、ON状態になるように構成されている。
また、搬送部70は、送り方向下流側に設けられた記録部80へ用紙Pを搬送することができるように設けられている。
またさらに、記録部80は、用紙Pに対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッド82と、記録ヘッド82と対向し下方から用紙Pを支持するプラテン81とを有する。
その後、図示しない排出部の排出ローラによって、記録された用紙Pは、プリンタ1の前面の排出トレイ(図示せず)へ排出される。
続いて、より詳細な用紙送り動作について説明する。
図1に示す如く、カセット部14に載置されたピックアップローラ21に対して最上位の用紙P1をピックアップする際、制御部90は、アーム部22を揺動させピックアップローラ21を最上位の用紙P1と接触させる。そして、アーム用モータ93を駆動させることによって、ピックアップローラ21を図中における時計方向へ回動させる。
このとき、ピックアップローラ21は、図示しない付勢手段によって用紙Pに対して接近する方向へ付勢されている。従って、ピックアップローラ21と最上位の用紙P1との間に摩擦力が生じ、送り方向下流側へ送る力である送り力を発生させることができる。そして、該送り力によって、最上位の用紙P1は、送り方向下流側へ移動し始める。即ち、ピックアップされて下流側へ送られる。
尚、ピックアップローラ21と最上位の用紙P1との間の摩擦係数μ1、用紙Pと用紙Pとの間の摩擦係数μ2、基体部側のピックアップローラ21と対向する位置に設けられたパッド部15と用紙Pとの間の摩擦係数μ3とした場合、摩擦係数μ1>摩擦係数μ3>摩擦係数μ2の関係が成り立つように構成されている。従って、数枚の用紙Pが重なって送られる所謂、重送される虞を低減することができる。
また、ピックアップされる際、リタードローラ41は、中間駆動ローラ50に対して接近した状態である。
図2に示すのは、本発明に係るプリンタ内部における土手分離時の動作を示す側面図である。
図2に示す如く、ピックアップローラ21にピックアップされた用紙Pは、送り方向下流側へ送られる。そして、送られた用紙Pは、予備分離部30としての土手分離部31へ進入する。
ここで、ピックアップローラ21に対して最上位の用紙P1と次位以降の用紙P2との間の摩擦係数μ2およびピックアップローラ21を付勢する付勢力によって、次位以降の用紙P2にも送り力が発生する虞がある。
係る場合、ピックアップローラ21によって最上位の用紙P1だけでなく、次位以降の用紙P2も送り方向下流側へ送られる。
そこで、重送された次位以降の用紙P2を、最上位の用紙P1から分離するために、用紙Pの先端の姿勢が変位する角度で設けられた土手分離部31へ用紙Pを進入させる。そして、用紙Pの先端を土手分離部31に度当てることによって次位以降の用紙P2が停止するきっかけをつくる。さらに、最上位の用紙P1と、次位以降の用紙P2との間に隙間を設けることができる。従って、重送された次位以降の用紙P2を、最上位の用紙P1から分離することができる。
図3に示すのは、本発明に係るプリンタ内部におけるリタード分離の動作を示す側面図である。
図3に示す如く、土手分離部31によって分離された用紙Pは、ピックアップローラ21によってさらに送り方向下流側へ送られる。そして、用紙Pは、本分離部40であるリタードローラ41と中間駆動ローラ50とが外接するニップ点Nへ送られる。
尚、本実施例において、予備分離部30はあくまでも予備的な分離手段であるため、本分離部40へは、数枚の用紙Pが重送される虞があるものとする。以下、数枚の用紙Pが重送されることを前提として説明する。
重送された用紙Pがニップ点Nへ送られると、中間駆動ローラ50に対して最上位の用紙P1のみが中間駆動ローラ50と直に接触する。また、次位以降の用紙P2の先端は、回動に所定の負荷を伴うリタードローラ41と接触する。
ここで、中間駆動ローラ50と最上位の用紙P1との間の摩擦係数μ4、用紙Pと用紙Pとの間の摩擦係数μ2、リタードローラ41と用紙Pとの間の摩擦係数μ5とした場合、摩擦係数μ4>摩擦係数μ2、摩擦係数μ5>摩擦係数μ2の関係が成り立つように構成されている。
従って、最上位の用紙P1に作用する送り力を次位以降の用紙P2に作用する送り力より大きくすることができる。
ここで、リタードローラ41の前記負荷は、次位以降の用紙P2に作用する送り力より大となるように構成されている。
従って、中間駆動ローラ50を図中における時計方向へ回動させることによって、最上位の用紙P1のみを送り方向下流側へ送ることができる。
より具体的には、次位以降の用紙P2の先端は、リタードローラ41の前記負荷によってニップ点Nで保持され、最上位の用紙P1と次位の用紙P2との間でスリップを発生させることができる。従って、最上位の用紙P1を、次位以降の用紙P2から分離して送り方向下流側へ送ることができる。そして、最上位の用紙P1の先端は、第2アシストローラ51を通過し、U字型外側用紙案内部11および内側用紙案内部12に案内されながら、第3アシストローラ52まで到達する。
図4に示すのは、本発明に係るプリンタ内部におけるリタード分離の動作を示す側面図である。また、図5に示すのは、図4の状態を拡大した様子を示す拡大側断面図である。
図4および図5に示す如く、中間駆動ローラ50に対して最上位の用紙P1が送り方向下流側へさらに送られると、最上位の用紙P1の先端が用紙検出器75によって検出される。具体的には、最上位の用紙P1の先端が、用紙検出レバー77の一端と当接し、用紙検出レバー77を揺動させる。このとき、用紙検出レバー77の他端は、センサ部76の発光部と受光部との間から外れるため、用紙検出器75はON状態となる。
これをトリガとして制御部90は、リタードローラ41を中間駆動ローラ50から離間移動させる。具体的には、離間用モータ92によってカム部45を回動させ、付勢ばね47の付勢力に抗してリタードホルダ42を中間駆動ローラ50に対して退避する方向へ揺動させる。
また、制御部90は、アーム用モータ93を駆動させアーム部22を、ピックアップローラ21がカセット部14に載置された用紙Pから退避する方向へアーム軸23を支点に揺動させる。
尚、リタードローラ41の離間移動を開始するタイミングは、中間駆動ローラ50およびピックアップローラ21が所定の回動量に達したときとしてもよい。
リタードローラ41が離間移動すると、最上位の用紙P1は、中間駆動ローラ50と第2アシストローラ51とによって送られる。
また、ピックアップローラ21が離間移動すると、次位以降の用紙P2には、直接的に中間駆動ローラ50およびピックアップローラ21から送り力の作用は及ばない。従って、リタードローラ41に先端が保持されていた次位以降の用紙P2は、自重によってカセット部14へ戻ろうとする。
ところが、中間駆動ローラ50によって送られている最上位の用紙である先行する用紙P1の後端と、リタードローラ41に先端が保持されていた次位以降の用紙である後続の用紙P2の先端とが接触する。従って、後続の用紙P2には、間接的に送り力が作用する。
そこで、U字型外側用紙案内部11における中間駆動ローラ50とリタードローラ41とのニップ点Nより送り方向下流側に、凸状の用紙先端規制リブ60、60が設けられている。また、用紙先端規制リブ60、60は、用紙Pの幅方向Xにおいて、リタードローラ41の両側近傍に設けられている。
そして、送り経路はU字型に曲がっているので、リタードローラ41が離間移動すると、次位以降の用紙である後続の用紙P2の先端は、U字型外側用紙案内部側へ変位する。
従って、用紙先端規制リブ60、60は、リタードローラ41が離間移動した後において、次位以降の用紙である後続の用紙P2の先端と当接して、送り方向下流側へ変位を規制することができる。
即ち、確実に後続の用紙P2が送り方向下流側へ送られることを防止することができる。その結果、後続の用紙P2が先行する用紙P1に連れられて送られる所謂、連れ給紙を防止することができる。連れ給紙は、後続の用紙P2と先行する用紙P1とが接触する面積が大きくなる特にサイズの大きい用紙Pを給送する場合に生じやすい。具体的には、A3サイズ以上のサイズにおいて生じやすい。言い換えると、A4サイズ以下であれば、前記接触する面積が小さいので連れ給紙が発生する虞が小さいからである。
このとき、ピックアップローラ21を離間移動させることによって、後続の用紙P2の撓み量を小さくすることができる。即ち、後続の用紙P2の姿勢をできるだけ真っ直ぐな姿勢にすることができる。従って、後続の用紙P2の先端を、積極的に用紙先端規制リブ60、60に突き当てるようにすることができる。
また、先行する用紙P1の後端は、後続の用紙P2の先端をU字型経路の外側であるU字型外側用紙案内部側へ押し出すように作用する。従って、後続の用紙P2の先端を、積極的に用紙先端規制リブ60、60に当接させることができる。
その結果、確実に連れ給紙を防止することができる。即ち、従来技術において設けられていた所謂、戻しレバーを設けることなく、連れ給紙を防止することができる。
また、従来技術より早いタイミングでリタードローラ41を離間移動させることができる。その結果、リタードローラ41の負荷による所謂、バックラッシを早いタイミングで低減させることができる。例えば、最上位の用紙P1の先端が第2アシストローラ51に到達したとき、リタードローラ41の離間移動を開始してもよい。
図6に示すのは、本発明に係るプリンタ内部におけるリタード分離の動作を示す側面図である。
図6に示す如く、図5の状態からさらに中間駆動ローラ50に対して最上位の用紙である先行する用紙P1が送り方向下流側へ送られると、先行する用紙P1の後端は、中間駆動ローラ50とリタードローラ41との間を通過する。
ここで、U字型経路の内側には巻き込み防止部13が設けられている。具体的には、送り方向Yにおける中間駆動ローラ50とリタードローラ41とのニップ点Nより送り方向上流側において、中間駆動ローラ50を覆うように設けられている。従って、巻き込み防止部13は、後続の用紙P2が中間駆動ローラ50と接触することを防止することができる。その結果、後続の用紙P2に対して直接的に中間駆動ローラ50が送り力を作用させる虞がない。
そして、先行する用紙P1の先端は、搬送ローラ対71にニップされる。その後、スキュー取りが実行され、先行する用紙P1は、搬送ローラ対71によって送り方向下流側へ搬送されながら、記録部80によって記録される。そして、図示しない排出部によってプリンタ1の前方の排出トレイ(図示せず)に排出される。
続いて、スキュー取り動作について説明する。
図7に示すのは、本発明に係るスキュー取りの際の初期食い付き状態を示す側面図である。
図7に示す如く、制御部90は、給送用モータ91を正転駆動させ中間駆動ローラ50を図中における時計方向へ回動させる。また、搬送用モータ94を正転駆動させ搬送駆動ローラ72を図中における時計方向へ回動させる。
従って、前述したように先行する用紙P1の先端は、搬送ローラ対71にニップされる。そして、先行する用紙P1は、用紙P1の先端が所定量だけ搬送ローラ対71より下流側に位置するまで送られる。
ここで、用紙P1の先端の姿勢が、搬送ローラ対71のニップラインに対して傾いている虞がある。所謂、スキューである。尚、ニップラインは、X軸方向である。
そこで、用紙P1の前記ニップラインに対する傾きを取り除く所謂、スキュー取りため、以下の動作を実行する。
図8に示すのは、本発明に係るスキュー取りの際の吐き出し状態を示す側面図である。
図8に示す如く、図7の状態から制御部90は、給送用モータ91を停止させ中間駆動ローラ50を停止させる。また、搬送用モータ94を逆転駆動に切り替えて搬送駆動ローラ72を図中における反時計方向へ回動させる。従って、先行する用紙P1の先端は、搬送ローラ対71によって搬送ローラ対71の上流側へ逆送りされる。所謂、吐き出し動作である。
このとき、中間駆動ローラ50は停止している。従って、送り方向Yにおける中間駆動ローラ50と第2アシストローラ51とから成る送りローラ対96と、搬送ローラ対71との間において、先行する用紙P1を撓ませることができる。そして、先行する用紙P1の先端を搬送ローラ対71のニップラインに倣わせることができる。
ここで、図7に示す状態において用紙P1が前記ニップラインに対して傾いていた場合、図8において実線で示す如く用紙P1の幅方向Xの一端側は大きく撓み、鎖線で示す用紙P1の幅方向Xの他端側僅かに撓む。また、用紙P1の幅方向Xの一端側と他端側との差の大きさは、図7に示す状態における用紙先端の傾きの大きさに比例する。
尚、図7に示す状態において用紙P1が前記ニップラインに対して傾いていなかった場合、図8において用紙幅方向Xの一端側および他端側は、実線で示す姿勢となる。
図9に示すのは、本発明に係るスキュー取りの際の頭出し状態を示す側面図である。
図9に示す如く、図8の状態から制御部90は、給送用モータ91を正転駆動させ中間駆動ローラ50を図中における時計方向へ回動させる。また、搬送用モータ94を正転駆動させ搬送駆動ローラ72を図中における時計方向へ回動させる。従って、前記ニップラインに対して傾いていない状態の用紙P1の先端を、搬送ローラ対71にニップさせることができる。そして、先行する用紙P1の先端を記録開始位置まで送り、給送用モータ91および搬送用モータ94を停止させる。所謂、頭出し動作である。
ここで、記録開始位置とは、記録ヘッド82の図示しないノズル列と対向する位置をいう。
このとき、送り方向Yにおける送りローラ対96と搬送ローラ対71との間において、用紙Pの幅方向Xの一端側と他端側との差はまだ消滅していない状態である。
ここで、従来技術において述べたように、前記一端側の撓み量と前記他端側の撓み量との差により、搬送ローラ対71における前記一端側の搬送量と、前記他端側の搬送量との間に差が生じる虞がある。
そこで、前記一端側の撓み量と前記他端側の撓み量との差を無くすため、以下の動作を実行する。
図10に示すのは、本発明に係るスキュー取り後の逆転動作を示す側面図である。また、図11(A)(B)に示すのは、本発明に係る中間駆動ローラの表面状態を示す側面図である。このうち、図11(A)は中間駆動ローラが正転駆動している状態である。一方、図11(B)は中間駆動ローラが逆転駆動している状態である。
図10に示す如く、図9の状態から制御部90は、先ず、図示しない離間機構により第2アシストローラ51を、中間駆動ローラ50に対して離間する方向へ移動させる。
次に、給送用モータ91を逆転駆動させ中間駆動ローラ50を図中における反時計方向へ回動させる。この間、搬送用モータ94は停止したままの状態である。
このとき、第2アシストローラ51は中間駆動ローラ50から離間している。従って、中間駆動ローラ50は、用紙P1と中間駆動ローラ50の外周との間で滑らせながら用紙P1に対して、軽く送り方向上流側へ逆送り力を作用させることができる。その結果、送り方向Yにおける送りローラ対96と搬送ローラ対71との間において生じていた用紙P1の撓み量を小さくすることができる。
さらに、用紙P1の前記一端側の撓み量と、前記他端側の撓み量との差を無くすことができる。その結果、その後の記録実行時における搬送ローラ対71における前記一端側の搬送量と、前記他端側の搬送量との間に差が生じる虞がない。
また、中間駆動ローラ50を逆転駆動させる際、ピックアップローラ21は、前述したように用紙Pに対して離間移動した状態である(図6参照)。従って、用紙P1の前記一端側の撓み量と、前記他端側の撓み量との差を無くすことを妨げる虞がない。
図11(A)(B)に示す如く、中間駆動ローラ50の外周は、研磨されたゴムローラによって構成されている。そして、研磨によって外周面にゴムの目95、95…が、中間駆動ローラ50の図中における時計方向へ回動する正転駆動のときに順目、図中における反時計方向へ回動する逆転駆動のときに逆目になるように構成されている。従って、図11(A)に示す如く、中間駆動ローラ50が正転駆動して用紙P1を送り方向下流側へ送るとき、ゴムローラの面と用紙P1の面との接触面積を広くすることができる。その結果、高摩擦となり用紙P1に対して大きな送り力を発生させることができ、用紙P1を精度良く送ることができる。
一方、図11(B)に示す如く、中間駆動ローラ50が逆転駆動して用紙P1を送り方向上流側へ送るとき、第2アシストローラ51が中間駆動ローラ50から離間していることに加え、ゴムの目95、95…が逆目となる。従って、用紙P1を送り方向上流側へ送るとき、ゴムローラの面と用紙P1の面との接触面積を狭くすることができる。その結果、低摩擦となり用紙P1に対して作用する送り力を積極的に小さくすることができる。これにより、搬送駆動ローラ72を停止した状態で中間駆動ローラ50のみを逆転駆動させた場合であっても、搬送ローラ対71にニップされた箇所において、用紙P1がダメージを受ける虞は殆ど無い。即ち、用紙P1の面に傷が発生する虞がない。
その後、中間駆動ローラ50の逆転駆動を停止させる。そして、給送用モータ91を正転駆動させ中間駆動ローラ50を図中における時計方向へ回動させる。また、搬送用モータ94を正転駆動させ搬送駆動ローラ72を図中における時計方向へ回動させる。そして、前述したように、先行する用紙P1は、搬送ローラ対71によって送り方向下流側へ搬送されながら、記録部80によって記録される。そして、図示しない排出部によってプリンタ1の前方の排出トレイ(図示せず)に排出される。
尚、中間駆動ローラを時計方向へ回動させるタイミングは、後述する後続用紙のピックアップを開始するタイミングであってもよい。即ち、搬送中において、搬送ローラ対71および送りローラ対96によって送り力を発生させるようにしてもよいし、搬送ローラ対71のみによって送り力を発生させるようにしてもよい。
図12に示すのは、本発明において後続用紙をピックアップする様子を示す側面図である。また、図13に示すのは、図12の状態を拡大した様子を示す拡大側断面図である。
図12および図13に示す如く、先行する用紙P1が記録部80へ搬送された後、続けて用紙Pを給送することができる。具体的には、制御部90は、リタードローラ41および第2アシストローラ51を中間駆動ローラ50に接近移動させる。より具体的には、離間用モータ92によってカム部45を回動させ、付勢ばね47の付勢力によってリタードホルダ42を中間駆動ローラ50に対して接近する方向へ揺動させる。同様に前記離間機構(図示せず)を作用させて第2アシストローラ51を中間駆動ローラ50に対して接近する方向へ移動させる。
また、制御部90は、アーム用モータ93を駆動させアーム部22を、ピックアップローラ21がカセット部14に載置された用紙Pに対して接近する方向へアーム軸23を支点に揺動させる。
このとき、用紙先端規制リブ60、60に保持された後続の用紙P2が、リタードローラ41の接近移動によって、中間駆動ローラ側へ変位する。そして、中間駆動ローラ50とリタードローラ41とによってニップされる。従って、後続の用紙P2の先端は、用紙先端規制リブ60、60による規制状態から解除された状態となる。該状態において、前述したように中間駆動ローラ50およびピックアップローラ21が図中における時計方向へ回動する。
このとき、用紙先端規制リブ60、60に保持された後続の用紙P2が一枚であれば、該一枚の用紙P2が送り方向下流側へ送られる。
また、用紙先端規制リブ60、60に保持された後続の用紙P2、P3…が複数枚であれば、前述したように摩擦係数μ4>摩擦係数μ2、摩擦係数μ5>摩擦係数μ2の関係が成り立つ。
従って、中間駆動ローラ50に対して最上位の用紙P2に作用する送り力を、次位以降の用紙P3に作用する送り力より大きくすることができる。即ち、リタードローラ41によって次位以降の用紙P3を分離し、最上位の用紙P2のみを送り方向下流側へ送ることができる。このとき、最上位の用紙P2の先端は、前述したようにリタードローラ41の接近移動によって中間駆動ローラ側へ変位したので、用紙先端規制リブ60、60に規制される虞はない。
本実施形態の媒体送り装置としての送り部3は、動力によって駆動する送り駆動ローラとしての中間駆動ローラ50と、従動回転する送り従動ローラとしての第2アシストローラ51とを有し、中間駆動ローラ50と第2アシストローラ51とが相対的に離間移動可能であり、被送り媒体の一例である用紙Pを送り方向下流側へ送る送りローラ対96と、送りローラ対96より送り方向下流側に配置され、動力によって駆動する搬送駆動ローラ72と、従動回転する搬送従動ローラ73とを有し、送りローラ対96によって送られた用紙Pを送り方向下流側へ搬送する搬送ローラ対71と、送られる用紙Pを搬送ローラ対71まで案内する媒体案内経路部としてのU字型外側用紙案内部11、内側用紙案内部12、巻き込み防止部13および土手分離部31と、スキュー取りの際、搬送駆動ローラ72を正転駆動させることにより、用紙Pの送り方向下流端である先端を、搬送ローラ対71にニップさせ、搬送駆動ローラ72を逆転駆動させることにより、用紙Pの先端を、搬送ローラ対71のニップラインに倣わせ、搬送駆動ローラ72および中間駆動ローラ50を正転駆動させることにより、用紙Pの先端を、搬送ローラ対71にニップさせ、その後、搬送駆動ローラ72を停止させた状態において、第2アシストローラ51と中間駆動ローラ50とを相対的に離間移動させ、中間駆動ローラ50を逆転駆動させる制御部90と、を備えていることを特徴とする。
また、本実施形態において、中間駆動ローラ50は、研磨されたゴムローラであり、逆転駆動するときにゴムの目95、95…が逆目となる構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、U字型外側用紙案内部11、内側用紙案内部12、巻き込み防止部13および土手分離部31は、ピックアップローラ21から搬送ローラ対71までの経路を側視U字型に形成することを特徴とする。
また、本実施形態において、載置された用紙Pをピックアップし送り方向下流側へ送るピックアップローラ21を有し、第2アシストローラ51と中間駆動ローラ50とを相対的に離間移動させた際、ピックアップローラ21は、載置された用紙Pから離間する方向へ移動した状態であることを特徴とする。
本実施形態の記録装置としてのプリンタ1は、載置された被記録媒体の一例である用紙Pをピックアップして送り方向下流側へ送る給送搬送部としての送り部3と、搬送された用紙Pに対して記録ヘッド82により記録を実行する記録部80と、を備えていることを特徴とする。
[他の実施形態1]
図14に示すのは、他の実施形態1のスキュー取りの際の吐き出し状態を示す側面図である。
図14に示す如く、他の実施形態1のプリンタ100は、送り方向Yにおける送りローラ対96と搬送ローラ対71との間に、用紙P1が撓んだときの姿勢を検出する姿勢検出器101a、101bが設けられている。具体的には、一定の撓み量を超えたか否かを検出するように設けられている。また、姿勢検出器101a、101bは、幅方向Xに一対設けられている。具体的には、用紙P1の幅方向Xの一端側および他端側と対向する位置に一対設けられている。
姿勢検出器101a、101bは、レバー部102a、102bと、検出センサ部104a、104bとを有する。レバー部102a、102bは、レバー軸103a、103bを支点に揺動するように設けられている。そして、自重によって図中における時計方向へ回動するように力が作用している。
尚、ばね等の付勢手段によって時計方向へ付勢してもよいのは勿論である。
また、その他の部材については、前述した実施例と同様であるので、同じ符号を使用すると共にその説明は省略する。
また、レバー部102a、102bの一端は、案内経路へ突出して用紙P1と接触可能に設けられている。一方、レバー部102a、102bの他端は、検出センサ部104a、104bの図示しない発光部と受光部との間に位置することにより光を遮るように構成されている。また、レバー部102a、102bの他端が前記発光部と受光部との間から外れることにより光りを通すように構成されている。そして、姿勢検出器101a、101bは、レバー部102a、102bの他端が前記発光部と受光部との間から外れたときにON状態となり、レバー部102a、102bの他端が前記発光部と受光部との間に位置するときにOFF状態となるように構成されている。
尚、ON−OFFが逆の構成でもよいのは勿論である。
そして、前述した実施例と同様にスキュー取りの際の吐き出し動作(図8参照)において、用紙P1の幅方向Xの一端側(図14において実線で示すP1)が大きく撓む。従って、一端側のレバー部102aと接触し、レバー部102aを反時計方向へ回動させる。その結果、前記一端側の姿勢検出器101aはON状態となる。
一方、用紙P1の幅方向Xの他端側(図14において鎖線で示すP1)は僅かに撓むだけであるので、他端側のレバー部102bと接触しない。従って、前記他端側の姿勢検出器101bはOFF状態のままである。
係る場合、前述した実施例と同様に頭出し(図9参照)を実行する。その後、逆転動作(図10参照)を実行する。そして、前記一端側の姿勢検出器101aがOFF状態に切り替わったとき、中間駆動ローラ50の逆転駆動を停止する。
その後、前述したように用紙P1を搬送ローラ対71によって搬送しながら記録部80によって記録を実行する。
また、スキュー取りの際の吐き出し動作において、用紙P1の幅方向Xの一端側の撓み量と、用紙P1の幅方向Xの他端側の撓み量との間に差がない場合が考えられる。即ち、用紙P1の先端が前記ニップラインに対して傾いていない状態であり、前記一端側の撓み方と前記他端側の撓み方が同じである場合である。このとき、前記一端側の姿勢検出器101aのON−OFF状態と、他端側の姿勢検出器101bのON−OFF状態は同じ状態である。
係る場合、搬送ローラ対71における前記一端側の搬送量と、前記他端側の搬送量との間に差が生じる虞はない。従って、前記逆転動作(図10参照)を実行しなくてよい。即ち、前記逆転動作(図10参照)を省略することができる。その結果、用紙Pのピックアップから記録開始までの時間を短くすることができる。そして、単位時間当りの用紙Pの記録枚数を多くすることができる。即ち、スループットを短くすることができる。
また、姿勢検出器101a、101bを用紙Pの上側(記録ヘッド側)に設けたが、下側(プラテン側)に設けてもよいのは勿論である。係る場合も同様の作用効果を得ることができる。
他の実施形態1のプリンタ100の送り部は、送り方向Yにおける送りローラ対96と、搬送ローラ対71との間、かつ、用紙Pの幅方向Xにおける用紙Pの両側側端と対向する位置に、レバーが用紙Pと接触することによってON状態となり用紙Pの姿勢を検出する一対の被送り媒体姿勢検出器としての姿勢検出器101a、101bを備え、制御部90は、一対の姿勢検出器101a、101bの一方がON状態の場合、第2アシストローラ51と中間駆動ローラ50とを前記離間移動させ、中間駆動ローラ50を前記逆転駆動させ、その後、一対の姿勢検出器101a、101bのON−OFF状態が同じ状態に切り替わったとき、中間駆動ローラ50の前記逆転駆動を停止することを特徴とする。
[他の実施形態2]
図15に示すのは、他の実施形態2の中間駆動ローラの正転駆動状態を示す側面図である。また、図16に示すのは、他の実施形態2の中間駆動ローラの逆転駆動状態を示す側面図である。
図15および図16に示す如く、他の実施形態2のプリンタ110は、遊星ギア機構111を有している。そして、遊星ギア機構111によって、中間駆動ローラ116を、第2アシストローラ117に対して接離移動させることができるように構成されている。
具体的には、遊星ギア機構111は、第1ギア112と、第2ギア113と、第3ギア114と、ギアホルダ115とを有する。第1ギア112は、給送用モータ91の動力を受けて回動することができるように設けられている。また、第2ギア113は、ギアホルダ115に回動自在に保持されると共に、第1ギア112と外接し第1ギア112から動力を受けて回動することができるように設けられている。またさらに、第3ギア114は、ギアホルダ115に回動自在に保持されると共に、第2ギア113と外接し第2ギア113から動力を受けて回動することができるように設けられている。
また、中間駆動ローラ116は、ギアホルダ115によって回動自在に保持されている。またさらに、第3ギア114は、中間駆動ローラ116と一体に回動することができるように設けられている。また、ギアホルダ115は、第1ギア112の回転中心を支点に揺動するように設けられている。従って、第2ギア113、第3ギア114および中間駆動ローラ116は、第1ギア112の周囲を移動することができる。その結果、中間駆動ローラ116は、第2アシストローラ117に対して接離移動することができる。
より具体的には、図15に示す如く、給送用モータ91が正転駆動したとき、第1ギア112は、図中における時計方向へ回動する。従って、第2ギア113は反時計方向へ回動し、第3ギア114および中間駆動ローラ116は時計方向へ回動する。このとき、第2ギア113には、第1ギア112の時計方向への回動によって、時計方向へ変位する力が作用する。従って、ギアホルダ115は、時計方向へ揺動する。その結果、中間駆動ローラ116は、第2アシストローラ117に接近する。そして、中間駆動ローラ116および第2アシストローラ117は、送りローラ対96を構成して協働して用紙P1を送り方向下流側へ送ることができる。
一方、図16に示す如く、給送用モータ91が逆転駆動したとき、第1ギア112は、図中における反時計方向へ回動する。従って、第2ギア113は時計方向へ回動し、第3ギア114および中間駆動ローラ116は反時計方向へ回動する。このとき、第2ギア113には、第1ギア112の反時計方向への回動によって、反時計方向へ変位する力が作用する。従って、ギアホルダ115は、反時計方向へ揺動する。その結果、中間駆動ローラ116は、第2アシストローラ117から離間する。
これにより、前述した実施例の前記逆転動作(図10参照)と同様に、中間駆動ローラ116は、用紙P1と中間駆動ローラ116の外周との間で滑らせながら用紙P1に対して、軽く送り方向上流側へ逆送り力を作用させることができる。その結果、送り方向Yにおける送りローラ対96と搬送ローラ対71との間において生じていた用紙P1の撓み量を小さくすることができる。
さらに、用紙P1の前記一端側の撓み量と、前記他端側の撓み量との差を無くすことができる。その結果、その後の記録実行時における搬送ローラ対71における前記一端側の搬送量と、前記他端側の搬送量との間に差が生じる虞がない。
さらに、前述した実施例の前記逆転動作(図10参照)と比較して、離間移動と同時に逆転駆動を開始することができる。即ち、離間移動のタイミングが遅れる虞がない。従って、送りローラ対96において、逆送りする力が強く作用したために、搬送ローラ対71にニップされた箇所における用紙P1のダメージが大きくなることを確実に防止することができる。また、前記離間移動を開始するタイミングと前記逆転移動を開始するタイミングとを同じにすることによって、スループットの低下を最小にすることができる。
またさらに、中間駆動ローラ116が離間移動する際に、ギアホルダ115の揺動方向を送り方向Yにおける上流方向に近づけることよって用紙P1に対して送り方向上流側へ逆送りする力を発生させることも可能である。
他の実施形態2のプリンタ110の送り部において、中間駆動ローラ116は、遊星ギア機構111によって第2アシストローラ117に対して接離移動可能に設けられ、中間駆動ローラ116は、前記逆転駆動すると共に第2アシストローラ117から離間移動する構成であることを特徴とする。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係るプリンタ内部におけるピックアップ時の動作を示す側面図。 本発明に係るプリンタ内部における土手分離時の動作を示す側面図。 本発明に係るプリンタ内部におけるリタード分離の動作を示す側面図。 本発明に係るプリンタ内部におけるリタード分離の動作を示す側面図。 図4の状態を拡大した様子を示す拡大側断面図。 本発明に係るプリンタ内部におけるリタード分離の動作を示す側面図。 本発明に係るスキュー取りの際の初期食い付き状態を示す側面図。 本発明に係るスキュー取りの際の吐き出し状態を示す側面図。 本発明に係るスキュー取りの際の頭出し状態を示す側面図。 本発明に係るスキュー取り後の逆転動作を示す側面図。 (A)(B)は本発明に係る中間駆動ローラの表面状態を示す側面図。 本発明において後続用紙をピックアップする様子を示す側面図。 図12の状態を拡大した様子を示す拡大側断面図。 他の実施形態1のスキュー取りの際の吐き出し状態を示す側面図。 他の実施形態2の中間駆動ローラの正転駆動状態を示す側面図。 他の実施形態2の中間駆動ローラの逆転駆動状態を示す側面図。 従来技術における記録装置内部の概略を示す側面図。
符号の説明
1 プリンタ、2 基体部、3 送り部、10 給送部、11 U字型外側用紙案内部、
12 内側用紙案内部、13 巻き込み防止部、14 カセット部、15 パッド部、
20 ピックアップ部、21 ピックアップローラ、22 アーム部、23 アーム軸、
30 予備分離部、31 土手分離部、40 本分離部、41 リタードローラ、
42 リタードホルダ、43 揺動機構、45 カム部、46 揺動軸、
47 付勢ばね、48 第1アシストローラ、50 中間駆動ローラ、
51 第2アシストローラ、52 第3アシストローラ、60 用紙先端規制リブ
70 搬送部、71 搬送ローラ対、72 搬送駆動ローラ、73 搬送従動ローラ、
74 従動ローラホルダ、75 用紙検出器、76 センサ部、77 用紙検出レバー、
80 記録部、81 プラテン、82 記録ヘッド、90 制御部、
91 給送用モータ、92 離間用モータ、93 アーム用モータ、
94 搬送用モータ、95 ゴムの目、96 送りローラ対、
100 (他の実施形態1の)プリンタ、101a (一端側の)姿勢検出器、
101b (他端側の)姿勢検出器、102a (一端側の)レバー部、
102b (他端側の)レバー部、103a (一端側の)レバー軸、
103b (他端側の)レバー軸、104a (一端側の)検出センサ部、
104b (他端側の)検出センサ部、110 (他の実施形態2の)プリンタ、
111 遊星ギア機構、112 第1ギア、113 第2ギア、114 第3ギア、
115 ギアホルダ、116 中間駆動ローラ、117 第2アシストローラ、
200 (従来技術の)記録装置、201 送り装置、202 案内経路部、
203 ピックアップローラ、204 リタードローラ、205 送りローラ対、
206 送り駆動ローラ、207 送り従動ローラ、208 搬送ローラ対、
209 記録部、210 用紙の幅方向の一端側、211 用紙の幅方向の他端側、
N ニップ点、P 用紙、P1 先行する用紙、P2 後続の用紙、X 幅方向、
Y 送り方向

Claims (7)

  1. 動力によって駆動する送り駆動ローラと、従動回転する送り従動ローラとを有し、前記送り駆動ローラと前記送り従動ローラとが相対的に離間移動可能であり、被送り媒体を送り方向下流側へ送る送りローラ対と、
    該送りローラ対より送り方向下流側に配置され、動力によって駆動する搬送駆動ローラと、従動回転する搬送従動ローラとを有し、前記送りローラ対によって送られた被送り媒体を送り方向下流側へ搬送する搬送ローラ対と、
    送られる被送り媒体を前記搬送ローラ対まで案内する媒体案内経路部と、
    スキュー取りの際、前記搬送駆動ローラを正転駆動させることにより、被送り媒体の送り方向下流端である先端を、前記搬送ローラ対にニップさせ、
    前記搬送駆動ローラを逆転駆動させることにより、被送り媒体の先端を、前記搬送ローラ対のニップラインに倣わせ、
    前記搬送駆動ローラおよび前記送り駆動ローラを正転駆動させることにより、被送り媒体の先端を、前記搬送ローラ対にニップさせ、
    その後、前記搬送駆動ローラを停止させた状態において、前記送り従動ローラと前記送り駆動ローラとを相対的に離間移動させ、前記送り駆動ローラを逆転駆動させる制御部と、を備えた媒体送り装置。
  2. 請求項1に記載の媒体送り装置において、前記送り駆動ローラは、研磨されたゴムローラであり、逆転駆動するときにゴムの目が逆目となる構成である媒体送り装置。
  3. 請求項1または2に記載の媒体送り装置において、前記媒体案内経路部は、前記搬送ローラ対までの経路を側視U字型に形成する媒体送り装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の媒体送り装置において、載置された被送り媒体をピックアップし送り方向下流側へ送るピックアップローラを有し、
    前記送り従動ローラと前記送り駆動ローラとを相対的に離間移動させた際、前記ピックアップローラは、載置された被送り媒体から離間する方向へ移動した状態である媒体送り装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の媒体送り装置において、送り方向における前記送りローラ対と、前記搬送ローラ対との間、かつ、被送り媒体の幅方向における被送り媒体の両側側端と対向する位置に、レバーが被送り媒体と接触することによってON状態となり被送り媒体の姿勢を検出する一対の被送り媒体姿勢検出器を備え、
    前記制御部は、前記一対の被送り媒体姿勢検出器の一方がON状態の場合、前記送り従動ローラと前記送り駆動ローラとを前記離間移動させ、前記送り駆動ローラを前記逆転駆動させ、
    その後、前記一対の被送り媒体姿勢検出器のON−OFF状態が同じ状態に切り替わったとき、前記送り駆動ローラの前記逆転駆動を停止する媒体送り装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の媒体送り装置において、前記送り駆動ローラは、遊星ギア機構によって前記送り従動ローラに対して接離移動可能に設けられ、
    該送り駆動ローラは、前記逆転駆動すると共に前記送り従動ローラから離間移動する構成である媒体送り装置。
  7. 載置された被記録媒体をピックアップして送り方向下流側へ送る給送搬送部と、
    搬送された被記録媒体に対して記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、
    前記給送搬送部は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載された前記媒体送り装置を備える記録装置。
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