JP3351509B2 - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP3351509B2
JP3351509B2 JP28917797A JP28917797A JP3351509B2 JP 3351509 B2 JP3351509 B2 JP 3351509B2 JP 28917797 A JP28917797 A JP 28917797A JP 28917797 A JP28917797 A JP 28917797A JP 3351509 B2 JP3351509 B2 JP 3351509B2
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謙一 宮崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタに関する。
特に、その紙送り機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のプリンタの要部を示す模式
側面図、図3は紙送り手段の駆動手段を示す模式側面図
である。
【0003】図2において、10は紙送りローラ、2
1,22,23は第1,第2,第3のピンチローラであ
る。30は印字手段としてのヘッドである。
【0004】紙送りローラ10は軸11を有しており、
この軸11の一端に、図3に示すように紙送りギヤ12
が固定されている。図3において、40は紙送りモータ
であり、この紙送りモータ40の出力軸に固定されたピ
ニオン41が中間ギヤ42を介して前記紙送りギヤ12
と噛み合っている。したがって、紙送りモータ40が回
転すると、その動力が中間ギヤ42を介して紙送りギヤ
12に伝わり、紙送りローラ10が回転駆動される。
【0005】図2において24は紙ガイドであり、用紙
を案内するための湾曲面24aを有している。第1,第
2のピンチローラ21,22は、紙ガイド24に取り付
けられており、図示しない付勢手段(例えばバネ)によ
って紙送りローラ10に対して圧接されている。また、
第3のピンチローラ23は、図示しない支持部材によっ
て支持されており、付勢手段(図示せず)によって紙送
りローラ10に対して圧接されている。図2において、
これらピンチローラ21,22,23の圧接力をF1,
F2,F3で示す。
【0006】ヘッド30は、図示しないキャリッジに搭
載されており、図2の紙面と直交する方向に往復動しつ
つ用紙Pに印字する。
【0007】以上のようなプリンタは、通常次のように
作動する。
【0008】用紙Pは、図示しない給紙装置から図3に
矢印aで示すように紙送りローラ10に向けて供給され
る。用紙が供給される際、紙送りローラ10は回転駆動
されており、供給された用紙Pは、その先端が、紙送り
ローラ10と第1のピンチローラ21との挟圧部21a
(図2参照)に達すると、これら紙送りローラ10とピ
ンチローラ21とで挟圧された状態で搬送されることと
なる。
【0009】紙送りローラ10が引き続き回転すること
により、用紙Pの先端はさらに、第2,第3のピンチロ
ーラ22,23と紙送りローラ10との挟圧部22a,
23aを通過する。このようにして用紙Pは紙送りロー
ラ10に巻き回されるようにして搬送され、第3のピン
チローラ23のところで紙送りローラ10から離れ、図
示しない紙ガイドで案内されてヘッド30の下方に送ら
れる。
【0010】用紙の先端がヘッド30の下方所定位置に
達した時点で、一旦紙送りローラ10の回転が停止し、
ヘッド30による印字が開始される。
【0011】ヘッド30による1行分の印字がなされる
と、再び紙送りローラ30が駆動されて、用紙Pはその
送り量が制御されつつ(通常は行間分の送り量で)矢印
Y1方向に送られ、ヘッド30により次行の印字がなさ
れる。
【0012】このような動作、すなわち、ヘッド30に
よる印字動作と紙送りローラ10による、その送り量が
制御された(通常は行間ピッチ毎の)紙送り動作との繰
り返しによって用紙Pに所定の印字がなされた後、用紙
Pは図示しない排出部に排出される。
【0013】このようなプリンタによれば、用紙の搬送
経路が横「U」字状となっているので、設置面積を小さ
くすることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
プリンタでは、紙送りローラ10で用紙を巻回すように
して送っていたので、用紙Pの厚さが異なるとその送り
量も微小ではあるけれども変化するという問題があっ
た。
【0015】図2に示すように、紙送りローラ10の半
径をR、用紙Pの厚さをT、用紙を所定量送ろうとする
ときの紙送りローラ10の回転角をθとすると、用紙P
の送り量は、R・θ・(T/2)となり、用紙の厚さT
の影響を受ける。このため、用紙を所定量送るべく紙送
りローラ10をθだけ回転させても、用紙の厚さTが異
なる、すなわち例えば厚さT1の用紙を送る場合と、厚
さT2の用紙を送る場合とでは、その送り量も微小では
あるけれども異なり、結果としてヘッド30に対する用
紙の位置が所望の位置から多少ズレ、印字品質が低下す
るという問題があった。
【0016】また、上述した従来のプリンタにおいて
は、印字動作が行なわれるにつれて、用紙Pの後端Pe
は、紙送りローラ10とピンチローラ21,22,23
との挟圧部21a,22a,23aを通過する。図2
は、用紙の後端Peが紙送りローラ10と第1のピンチ
ローラ21との挟圧部21aを通過する様子を示してい
る。
【0017】そこで、この図を参照し、用紙の後端Pe
が紙送りローラ10とピンチローラ21との挟圧部21
aを通過する場合を例にとって説明すると、用紙の後端
Peが上記挟圧部21aを通過する際には、ピンチロー
ラ21は、後端Peを矢印Y1方向(紙送り方向)に弾
き出そうとする。
【0018】ピンチローラ21は前述したように力F1
によって紙送りローラ10に圧接されているため、用紙
の後端Peが挟圧部21aを通過する際(厳密には後端
Peが、紙送りローラ10の中心10cとピンチローラ
21の中心21cとを結んだ線(挟圧部21aにおける
共通法線)N1を通過した時点で)、用紙の後端Peに
は上記圧接力F1による矢印Y1方向(紙送り方向)へ
の分力が作用し、この分力が用紙の後端Peを弾き出す
ように作用する。
【0019】このような分力が作用したとしても、紙送
りローラ10と用紙Pとの間に滑りが生じず、かつ紙送
りローラ10が上記分力によって回転しないならば、後
端Peが弾き出されるということはないが、上記分力が
強い、すなわち圧接力F1が強いと、紙送りローラ10
と用紙Pとの間に滑りが生じることがあり、また、滑り
が生じない場合でも、図3に示したようなギヤを用いた
駆動手段の場合には、ギヤのバックラッシュがあるか
ら、その分だけ上記分力によって紙送りローラ10が回
転し、結果として用紙後端Peが弾き出されることとな
る。
【0020】この種のプリンタにおいては、圧接力F1
をある程度強くしないと用紙の確実な搬送が得られなく
なるので、ある程度強くする必要があり、結果として用
紙の後端Peは矢印Y1方向に弾き出されていた。
【0021】このような、用紙後端の弾き現象が生じる
と、紙送りローラ10によって本来送ろうとしている量
(例えば前述した行間分の送り量)よりも、後端が弾き
出された分だけ用紙が余分に送られることとなり、その
分、ヘッド30による印字位置がずれてしまうという問
題が生じる。
【0022】以上のような問題、すなわち、厚さの異な
る用紙を送る場合にその送り量が異なることによる印字
位置ズレ、および用紙後端の弾き現象による印字位置ズ
レに関し、従来のプリンタにおいては、何等の対策も講
じられていなかった。
【0023】上述した印字位置のズレ量は、それほど大
きなものではなく、また、従来のプリンタは、それほど
高い解像度(dpi(dot per inch))を
有してはいなかったとともに、主として文書を印字する
のに用いられており、文書を所定の行間隔で印字するよ
うな場合には、文書の行間にある空白部分によって印字
位置ズレがいわばカモフラージュされた状態となり、気
になるほど目立ったものにはなっていなかったからであ
る。
【0024】しかしながら、近年、プリンタの印字性能
すなわち解像度が向上するにつれ、例えば、2行以上の
印字領域に亙って真っ黒にべた印字するような場合や、
ヘッドの1走査によって1度に1行半分印字するような
場合に、上記印字位置のズレによって、黒べた印字しよ
うとした領域中や、文字列中に、僅かな白筋が現れてし
まうことがあり、これを無視することができなくなって
きた。
【0025】特に、インクジェットヘッドによりフルカ
ラー画像を得ようとした場合には、例えば、図4に示す
ように、ヘッド31に3つのノズル列NR,NB,NY
を設け、ノズル列NRからは赤色(マゼンダ)のインク
滴を、ノズル列NBからは青色(シアン)のインク滴
を、ノズル列NYからは黄色(イエロー)のインク滴を
それぞれ選択的に吐出させることによってフルカラーの
画像形成が行なわれる。この場合、ノズル列を構成する
ノズルnの配置を、例えば図5に示すように各色のノズ
ルnが紙送り方向Y1と直交する方向において直線状に
並んでいない配置とし、印字領域P1とP2とを意図的
に部分的に重複させ、異色のインク滴を重複させること
によって高解像度のカラー画像を形成するということが
行なわれる。印字領域P1とP2との重複部分P12
は、印字領域P1に印字した後、用紙Pを長さL12だ
け送ることによって形成されるが、この際、印字領域の
重複部分P12中において、異色のインク滴が適正に重
複するようにするためには、高い紙送り精度、少なくと
も、ノズル列の紙送り方向において最も近接しているノ
ズル間の距離(例えば図5におけるLp)を最小送り単
位とする精度が要求される。
【0026】しかしながら、上述したような2つの理由
によって紙送り量に狂いが生じると、画像に白筋が表れ
るだけでなく、フルカラー画像の品質が損なわれてしま
うという問題が生じる。
【0027】しかも、フルカラー印字を行なおうとする
場合に一般的に用いられるコート紙等は普通紙に比べて
厚手であるため、紙送りローラ10による送り量が大き
く狂ったり、用紙の後端がピンチローラで大きくはじか
れることとなり、白筋あるいは画像品質劣化が一層目立
ちやすかった。
【0028】この発明の目的は、以上のような問題を解
決し、設置面積を小さくすることができるとともに、高
品質の画像を得ることのできるプリンタを提供すること
にある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載のプリンタは、用紙に印字する印字手段
と、この印字手段に向けて用紙を巻回すことなくその送
り量を制御しつつ送るメインローラ対と、このメインロ
ーラ対に対して、用紙を巻回しつつ給送するサブローラ
と、このサブローラに対して用紙を介して接離可能に圧
接されるピンチローラとを備え、前記用紙の先端がメイ
ンローラ対に達し、これによって搬送可能な状態となっ
た後、前記ピンチローラを前記サブローラから離間させ
るとともに、サブローラを前記メインローラ対の周速と
略同速度で駆動することを特徴とする。
【0030】請求項2記載のプリンタは、請求項1記載
のプリンタにおいて、前記印字手段は、異なる色のイン
クを吐出する複数のノズル列を備え、これらノズル列か
らそれぞれインクを吐出することによりカラー印字を行
なうことのできるインクジェットヘッドであり、前記メ
インローラ対は、前記インクジェットヘッドの用紙送り
方向において最も近接しているノズル間の距離を最小送
り単位とする送り量で用紙を送るものであることを特徴
とする。
【0031】
【作用効果】請求項1記載のプリンタによれば、サブロ
ーラによって用紙が巻回されつつメインローラ対に対し
て送られ、メインローラ対により用紙が巻回されること
なくその送り量が制御されつつ印字手段に向けて送ら
れ、印字手段によって用紙に印字がなされる。
【0032】用紙がサブローラによって巻回されつつ送
られる結果として、用紙の経路は「U」字形となるの
で、設置面積を小さくすることができる。
【0033】そして、印字手段に対する用紙の送り量
は、用紙を巻回すことなく送るメインローラ対によって
制御されるので、用紙の厚さの変化に起因する送り量の
ズレすなわち印字位置ズレが生じなくなる。
【0034】また、サブローラに対して用紙を介して接
離可能に圧接されるピンチローラは、用紙の先端がメイ
ンローラ対に達し、これによって搬送可能な状態となっ
た後に、サブローラから離間するので、前述した用紙後
端の弾き現象が生じなくなり、したがって、これに起因
する印字位置ズレも生じなくなる。
【0035】しかも、用紙の先端がメインローラ対に達
し、これによって搬送可能な状態となった後に、サブロ
ーラがメインローラ対の周速と略同速度で駆動されるの
で、メインローラ対によって搬送される用紙に対する負
荷がなくなるかあるいは極めて小さくなる。
【0036】仮に、用紙の先端がメインローラ対に達
し、これによって搬送可能な状態となった後に、サブロ
ーラが駆動されず、メインローラ対で搬送される用紙に
連れ回りする構成であるとすると、メインローラ対によ
って搬送される用紙に対してサブローラが負荷となるた
め、メインローラ対による用紙の搬送精度が低下するお
それがある。
【0037】これに対し、この請求項1記載のプリンタ
によれば、用紙の先端がメインローラ対に達し、これに
よって搬送可能な状態となった後に、サブローラがメイ
ンローラ対の周速と略同速度で駆動されるので、メイン
ローラ対によって搬送される用紙に対する負荷がなくな
るかあるいは極めて小さくなる。
【0038】したがって、メインローラ対による用紙の
高精度な搬送が可能となり、結果として高精度な印字位
置精度、すなわち高品質の画像を得ることができる。
【0039】以上のように、この請求項1記載のプリン
タによれば、設置面積を小さくすることができるととも
に、高品質の画像を得ることができる。
【0040】したがって、また、この請求項1記載の構
成は請求項2記載のように、プリンタの印字手段が、異
なる色のインクを吐出する複数のノズル列を備え、これ
らノズル列からそれぞれインクを吐出することによりカ
ラー印字を行なうことのできるインクジェットヘッドで
あり、前記メインローラ対が、前記ノズル列の紙送り方
向におけるノズル間の距離を最小送り単位とする送り量
で用紙を送るものである場合に特に有効であり、印字に
供される用紙が、コート紙等の比較的厚手の用紙である
場合には一層有効である。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0042】図1は本発明に係るプリンタの一実施の形
態の要部を示す部分省略側面図である。
【0043】同図において、50は給紙装置、60はサ
ブローラ、70はメインローラ対、80は印字手段、9
0は排紙ローラ対である。
【0044】給紙装置50は、給紙ローラ51と、複数
枚の用紙Pを積層状態で収納することのできるカセット
52(またはトレイ)と、このカセット52に収納され
た用紙Pを給紙ローラ51に向け圧接させるホッパ53
とを有している。
【0045】給紙動作時には、ホッパ53によって用紙
Pが給紙ローラ51に圧接され、給紙ローラ51が矢印
方向に1回転することによって、最上位の用紙のみがサ
ブローラ60に向けて給送される。
【0046】サブローラ60は、図示しない適宜の駆動
機構(例えば図3に示したと同様の駆動機構)によって
回転駆動される。
【0047】サブローラ60の周りには、これに圧接さ
れる第1、第2のピンチローラ61,62が配置されて
いる。これらピンチローラ61,62は、図示しない適
宜の接離機構によって、サブローラ60に対して実線で
示すように圧接され、あるいは仮想線で示すように離間
させられるように構成されている。給送された用紙Pの
先端Paがメインローラ対に達し、これによって搬送可
能な状態となるまで、ピンチローラ61,62は、サブ
ローラ60に圧接され、用紙Pの先端Paがメインロー
ラ対に達し、これによって搬送可能な状態となった後
に、サブローラ60から離間させられる。また、サブロ
ーラ60は、給送された用紙Pの先端Paがメインロー
ラ対に達し、これによって搬送可能な状態となるまで
は、比較的高速で回転駆動され、用紙Pの先端Paがメ
インローラ対に達し、これによって搬送可能な状態とな
った後には、メインローラ対70の周速と略同速度で回
転駆動される。
【0048】したがって、給紙装置50により、サブロ
ーラ60に向けて給送された用紙は、サブローラ60に
巻回されるようにして第1、第2のピンチローラ61,
62とサブローラ60とで挟圧されて比較的高速でメイ
ンローラ対80に向け給送されることとなる。
【0049】なお、図1は、給送された用紙Pの先端P
aがすでに、排紙ローラ対90を通過している状態を示
している。また、図中、101,102,103,10
4は、用紙のガイドである。
【0050】メインローラ対70は、駆動ローラ71
と、これに圧接されて従動する従動ローラ72とからな
り、用紙Pを巻回すことなくその送り量を制御しつつ印
字手段80に向けて送るようになっている。駆動ローラ
71は適宜の駆動機構によってその回転が制御される。
【0051】印字手段80は、図4,図5に示したもの
と同様のインクジェットヘッドで構成されている。印字
手段80は、キャリッジ81に搭載されており、図1の
紙面と直交する方向に往復動しつつ用紙Pにインク滴を
吐出して印字する。
【0052】排紙ローラ対90は、駆動ローラ91とこ
れに圧接されて従動する薄板状のスターホイル92とか
らなっている。排紙ローラ対90の周速(すなわち用紙
Pの搬送速度)は、メインローラ対71のそれに比べて
多少増速されており、メインローラ対71との間で用紙
Pに多少の張力を与えつつ排出するようになっている。
【0053】以上のようなプリンタは、次のように作動
する。
【0054】用紙Pは、給紙装置50からサブローラ6
0に向けて供給される。用紙Pが供給される際、第1、
第2ピンチローラ61,62はサブローラ60に圧接さ
れており、サブローラ60およびメインローラ対70は
回転駆動されている。供給された用紙Pは、その先端
が、サブローラ60と第1のピンチローラ61との挟圧
部61aに達すると、これらサブローラ60とピンチロ
ーラ61とで挟圧された状態で搬送されることとなる。
【0055】サブローラ60が引き続き回転することに
より、用紙Pの先端はさらに、第2のピンチローラ62
とサブローラ60との挟圧部62aを通過する。このよ
うにして用紙Pはサブローラ60に巻き回されるように
して搬送され、第2のピンチローラ62のところでサブ
ローラ60から離れ、ガイド103,104で案内され
てメインローラ対70に給送される。
【0056】用紙Pの先端Paがメインローラ対70に
達し、これによって搬送可能な状態、すなわち、用紙の
先端部分が駆動ローラ71と従動ローラ72とで挟圧さ
れた状態となると、図示しない離間機構の作動によって
ピンチローラ61,62がサブローラ60から離間す
る。なお、用紙Pの先端Paがメインローラ対70に達
し、これによって搬送可能な状態となったか否かは、サ
ブローラ60を回転駆動するモータの回転数、例えばス
テップモータの駆動ステップ数で判断することができ
る。
【0057】これ以降、用紙Pはメインローラ対70に
よって搬送されることとなるが、この際、サブローラ6
0もメインローラ対70の周速と略同速度で回転駆動さ
れることとなる。このとき、上述したように、ピンチロ
ーラ61,62は、すでにサブローラ60から離間して
おり、用紙Pはサブローラ60の周面に軽く接触してい
るだけであるので、サブローラ60の回転は、用紙Pに
対して積極的に搬送力は付与しないが、メインローラ対
70によって搬送される用紙Pに対してサブローラ60
が負荷となってしまうということもない。
【0058】用紙Pはメインローラ対70でヘッド80
の下方に送られ、用紙Pの先端がヘッド80の下方所定
位置に達した時点で、一旦メインローラ対70(および
サブローラ60,以下同じ)の回転が停止し、ヘッド8
0による印字が開始される。
【0059】ヘッド80による1行分の印字がなされる
と、再びメインローラ対70が駆動されて、用紙Pはそ
の送り量が制御されつつ(通常は行間分の送り量で)矢
印Y1方向に送られ、ヘッド80により次行の印字がな
される。
【0060】カラー印字がなされる場合には、ヘッド8
0の1走査による印字(画像形成)がなされる毎に、用
紙Pが所定の紙送り量(例えば図4に示した送り量L1
2)ずつ送られる。この実施の形態においては、用紙P
の送り量は、ノズル列の紙送り方向において最も近接し
ているノズル間の距離(例えば図5に示したLp)を最
小送り単位として任意に調整することができる。
【0061】このような動作、すなわち、ヘッド80に
よる印字動作とメインローラ対70による、その送り量
が制御された紙送り動作との繰り返しによって用紙Pに
所定の印字がなされた後、用紙Pは排紙ローラ対90で
図示しない排出部に排出される。
【0062】その後、給紙装置50による給紙動作がな
される前に、ピンチローラ61,62は接離機構の作動
によってサブローラ60に圧接される。
【0063】以上のようなプリンタによれば次のような
作用効果が得られる。
【0064】(a)サブローラ60によって用紙Pが巻
回されつつメインローラ対70に対して送られ、メイン
ローラ対70により用紙Pが巻回されることなくその送
り量が制御されつつ印字手段80に向けて送られ、印字
手段80によって用紙Pに印字がなされる。
【0065】用紙Pがサブローラ60によって巻回され
つつ送られる結果として、用紙Pの経路は横「U」字形
となるので、設置面積を小さくすることができる。
【0066】そして、印字手段80に対する用紙Pの送
り量は、用紙Pを巻回すことなく送るメインローラ対7
0によって制御されるので、用紙Pの厚さの変化に起因
する送り量のズレすなわち印字位置ズレが生じなくな
る。
【0067】また、サブローラ60に対して用紙を介し
て接離可能に圧接されるピンチローラ61,62は、用
紙Pの先端Paがメインローラ対70に達し、これによ
って搬送可能な状態となった後に、サブローラ60から
離間するので、前述した用紙後端の弾き現象が生じなく
なり、したがって、これに起因する印字位置ズレも生じ
なくなる。
【0068】しかも、用紙Pの先端Paがメインローラ
対70に達し、これによって搬送可能な状態となった後
に、サブローラ60がメインローラ対70の周速と略同
速度で駆動されるので、メインローラ対70によって搬
送される用紙Pに対する負荷がなくなるかあるいは極め
て小さくなる。
【0069】仮に、用紙Pの先端Paがメインローラ対
70に達し、これによって搬送可能な状態となった後
に、サブローラ60が駆動されず、メインローラ対70
で搬送される用紙Pに連れ回りする構成であるとする
と、メインローラ対70によって搬送される用紙Pに対
してサブローラ60が負荷となるため、メインローラ対
70による用紙Pの搬送精度が低下するおそれがある。
【0070】これに対し、この実施の形態のプリンタに
よれば、用紙の先端Paがメインローラ対70に達し、
これによって搬送可能な状態となった後に、サブローラ
60がメインローラ対70の周速と略同速度で駆動され
るので、メインローラ対70によって搬送される用紙P
に対する負荷がなくなるかあるいは極めて小さくなる。
【0071】したがって、メインローラ対70による用
紙Pの高精度な搬送が可能となり、その送り量の誤差は
例えば10〜20μm程度とすることができる。
【0072】したがって、高精度な印字位置精度、すな
わち高品質の画像を得ることができる。
【0073】以上のように、この実施の形態のプリンタ
によれば、設置面積を小さくすることができるととも
に、高品質の画像を得ることができる。
【0074】(b)したがって、また、この実施の形態
の構成は、印字手段80が、異なる色のインクを吐出す
る複数のノズル列を備え、これらノズル列からそれぞれ
インクを吐出することによりカラー印字を行なうことの
できるインクジェットヘッドであり、メインローラ対7
0が、前記ノズル列の紙送り方向におけるノズル間の距
離を最小送り単位とする送り量で用紙を送るものである
場合に特に有効であり、印字に供される用紙Pが、コー
ト紙等の比較的厚手の用紙である場合には一層有効であ
る。
【0075】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可
能である。
【0076】例えば、 (1)この発明は、上述したインクジェット形式のヘッ
ドを有するプリンタに限られるものではなく、その他の
形式のプリンタ、例えば、熱転写プリンタ、レーザープ
リンタ等にも適用し得る。
【0077】(2)ピンチローラの数は任意に設定し得
る。
【0078】
【発明の効果】請求項1または2記載のいずれのプリン
タによっても、設置面積を小さくすることができるとと
もに、高品質の画像を得ることができる。
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタの一実施の形態の要部を
示す部分省略側面図。
【図2】従来のプリンタの紙送り手段を示す模式側面
図。
【図3】従来のプリンタの駆動手段を示す模式側面図。
【図4】インクジェットヘッドおよびその作動を示す模
式平面図。
【図5】インクジェットヘッドのノズル配置例を示す模
式平面図。
【符号の説明】
P 用紙 60 サブローラ 61,62 ピンチローラ 70 メインローラ対 80 インクジェットヘッド(印字手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 5/06 B41J 3/04 101 B41J 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙に印字する印字手段と、この印字手
    段に向けて用紙を巻回すことなくその送り量を制御しつ
    つ送るメインローラ対と、 このメインローラ対に対して、用紙を巻回しつつ給送す
    るサブローラと、このサブローラに対して用紙を介して
    接離可能に圧接されるピンチローラとを備え、前記用紙
    の先端がメインローラ対に達し、これによって搬送可能
    な状態となった後、前記ピンチローラを前記サブローラ
    から離間させるとともに、サブローラを前記メインロー
    ラ対の周速と略同速度で駆動することを特徴とするプリ
    ンタ。
  2. 【請求項2】 前記印字手段は、異なる色のインクを吐
    出する複数のノズル列を備え、これらノズル列からそれ
    ぞれインクを吐出することによりカラー印字を行なうこ
    とのできるインクジェットヘッドであり、前記メインロ
    ーラ対は、前記インクジェットヘッドの用紙送り方向に
    おいて最も近接しているノズル間の距離を最小送り単位
    とする送り量で用紙を送るものであることを特徴とする
    請求項1記載のプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8091890B2 (en) 2008-05-29 2012-01-10 Seiko Epson Corporation Medium feeding device and recording apparatus with separated reverse direction feed driving roller

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