JP2003081492A - 給紙装置、給紙方法、および給紙装置制御手段 - Google Patents

給紙装置、給紙方法、および給紙装置制御手段

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JP2003081492A
JP2003081492A JP2001281669A JP2001281669A JP2003081492A JP 2003081492 A JP2003081492 A JP 2003081492A JP 2001281669 A JP2001281669 A JP 2001281669A JP 2001281669 A JP2001281669 A JP 2001281669A JP 2003081492 A JP2003081492 A JP 2003081492A
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sheet
sheet feeding
intermediate roller
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Masakazu Nishino
正和 西野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に適正なレジ取りを行って用紙を給紙す
る。 【解決手段】 給紙カセット21(b)内の用紙55を
給紙する場合、用紙55を給紙ローラ22(b)によっ
て中間ローラ24へと送り、次に中間ローラ24によっ
てLFローラ27へと送り、次にLFローラ27によっ
て画像形成部へと所定量送り出す。その後、中間ローラ
24を用紙55が戻る方向に回転しないようにロックし
た後、LFローラ27によって用紙55を戻す。それに
よって、用紙55の先端はLFローラ27に押し当てら
れ、それに沿って揃えられ、すなわちレジ取りされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に電子写真、印
刷装置などの画像形成装置に用いられる給紙装置、給紙
方法、および給紙装置制御手段に関する。
【0002】
【従来の技術】用紙をローラによって画像形成装置に搬
送する給紙装置においては、特に搬送経路が長い場合
に、ローラのスリップなどのために用紙の送り量が不安
定になったり、左右のローラのスリップ量の違いのため
に用紙が斜行したりすることがある。このように給紙が
行われた場合、画像形成の開始位置がずれたり、画像が
斜めに形成されたりする不具合が発生してしまう。この
ような不具合を防ぐために、給紙装置においては、一般
的にレジ取りと呼ばれる動作を行って用紙の頭出量が揃
えられ、それによって、画像形成開始位置が一定に揃え
られる。
【0003】このレジ取りを行う1つの方法としては、
図11を参照して以下に説明する方法が知られている。
この方法では、用紙55の搬送経路に沿って、搬送方向
(図11の左側へ向かう方向)に見て前側と後側に並ん
だ2組のローラ51,52と53,54を用いてレジ取
りが行われる。特にローラ51,52は、通常、画像形
成部へと用紙55を送り出す、すなわち画像形成部の直
前のローラである。
【0004】まず、図11(a)に示すように、各ロー
ラ51,52,53,54を駆動して用紙55を搬送方
向に送る。この時、用紙55のスリップ量にバラツキが
生じることを考慮して、用紙55の先端が確実にローラ
51,52より前に送られるように多めに用紙55を送
り出す。
【0005】次に、図11(b)に示すように、ローラ
51,52を逆回しに駆動して用紙55の先端を逆方向
に送る。この時。ローラ53,54は固定しておくか、
または正方向に回転させておく。このようにすることに
よって、用紙55の先端は、ローラ51,52の後側ま
で戻され、用紙55は、先端と、ローラ53,54によ
って固定された、または前側に送られている部分との間
で湾曲してループ56ができる。この際、このループ5
6にコシがあるため、すなわち用紙55に真っ直ぐな状
態に戻ろうとする力が生じるため、用紙55の先端はロ
ーラ51,52に押し付けられる。このため、ローラ5
1,52の逆転量にかかわらず、用紙55の先端は、ロ
ーラ51,52に接触した状態に保たれる。したがっ
て、ローラスリップ量のばらつきなどのために、図11
(a)に示す状態で、用紙55の先端の送り出し量が少
なすぎたり、先端が斜めになっていたりしたとしても、
図11(b)に示す状態では、用紙55の先端は、ロー
ラ51,52との接触線に沿って揃えられる。
【0006】このように用紙55の先端を揃えた後、図
11(c)に示すように、ローラ51,52を一定量回
転させることによって、送り出し量を一定にすることが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなレジ取り
動作は、例えば、画像形成部に所定量ずつ用紙を給紙す
るLFローラと、何らかの分離手段を利用して用紙積載
部から用紙を1枚ずつ分離して給紙する給紙ローラとを
用いて行われる。LFローラから給紙ローラまでの距離
が用紙55の長さよりも長い場合には、レジ取りは、L
Fローラと給紙ローラの間に設けられた中間ローラと、
LFローラとを用いて行う必要がある。
【0008】LFローラと中間ローラを用いてレジ取り
を行う場合、中間ローラが常に駆動手段に接続されてい
る構成であれば、上述のようにしてレジ取りを行うこと
ができる。しかしながら、コスト節減などの目的で、給
紙ローラと中間ローラとを共通のモータで駆動しようと
した場合には、以下のような問題が生じる。
【0009】まず、この場合、給紙ローラと中間ローラ
を常に同時に回転駆動させることは、給紙ローラが用紙
を送り出した後も回転することになり、積載された次の
用紙と接触した状態になったままであれば次の用紙を不
必要に送り出してしまうなどの問題があり、あまり好ま
しくない。そこで、給紙工程でモータとの接続を中間ロ
ーラ側と給紙ローラ側とで切り替える構成が考えられ
る。このようなモータとの接続の切り替えを行った場
合、レジ取り時に中間ローラとモータとの接続が外れた
状態になっていることが考えられる。レジ取り時に中間
ローラがモータから切り離されていると、用紙先端をL
Fローラによって逆方向に送った際に、中間ローラが用
紙に従動して回転してしまい、ループが形成されずに正
常なレジ取りを行えないことが考えられる。
【0010】そこで本発明の目的は、上述のような中間
ローラと給紙ローラとの間でモータの接続の切り替えを
行う給紙装置において、LFローラと中間ローラとを用
いて良好にレジ取りを行うことができる給紙装置、給紙
方法、および給紙装置制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明による給紙装置は、用紙を積載して保持する
用紙積載部と、用紙積載部に積載された用紙を送り出す
給紙ローラと、送り出された用紙の給紙経路中に配置さ
れた中間ローラと、用紙を被給紙装置へと送り出すLF
ローラと、1組の給紙ローラと中間ローラを駆動する給
紙モータと、給紙モータの、給紙ローラおよび中間ロー
ラとの接続状態を切り替える駆動切り替え手段と、LF
ローラを駆動するLFモータと、これらの動作を制御す
る給紙装置制御手段とを有する給紙装置であって、給紙
制御手段による給紙工程は、駆動切り替え手段によって
給紙モータを給紙ローラに接続し、給紙ローラを駆動し
て用紙を中間ローラへと搬送する工程と、その後、駆動
切り替え手段によって給紙モータを中間ローラに接続
し、中間ローラを駆動して用紙をLFローラへと搬送す
る工程と、その後、LFローラによって用紙を被給紙装
置へと所定量送り出す工程と、その後、中間ローラを、
用紙をLFローラまで搬送する方向とは逆方向に外力に
よって回転しないようにロックする工程と、その後、L
Fローラによって被給紙装置へ向かう方向とは逆方向に
用紙を戻す工程と、その後、再びLFローラによって被
給紙装置へと用紙を所望の量だけ送り出す工程とを有す
ることを特徴とする。
【0012】この構成によれば、LFローラによって用
紙を戻す前に、中間ローラをロックすることによって、
戻された用紙の先端がLFローラに押し付けられ、それ
に沿って揃えられるようにすることが確実にできる。し
たがって、この給紙装置によれば、確実に適正なレジ取
りを行って、LFローラによる用紙の頭出量を所望の量
にすることができ、また用紙が斜めに給紙されるのを確
実に防ぐことができる。
【0013】給紙ローラの、中間ローラと給紙ローラと
の接続状態を切り替える駆動切り替え手段は、複数のギ
アと、該複数のギアを互いに噛み合う位置で回転可能に
支持する接続部材とを備え、給紙モータ側の一端のギア
の回転軸の周りに揺動可能に支持されて前記給紙モータ
に接続され、他端のギアが給紙ローラ系駆動ギア列に噛
み合う位置と中間ローラ系駆動ギア列に噛み合う位置と
に揺動可能に支持された振り子ギアを用いて構成するこ
とができる。
【0014】すなわち、この場合、給紙モータを駆動す
ることによって振り子ギアを揺動させることができる。
したがって、給紙モータを一方の側に回転させて給紙モ
ータが給紙ローラに接続された状態へ、反対側に回転さ
せて給紙モータが中間ローラに接続された状態へと接続
状態を切り替えることができる。
【0015】振り子ギアを用いる場合、中間ローラのロ
ックは、給紙モータを、用紙を中間ローラによってLF
ローラまで搬送する方向に駆動して振り子ギアを中間ロ
ーラ系駆動ギア列に噛み合う位置に揺動させることによ
り行うことができる。振り子ギアを中間ローラ系駆動ギ
ア列に噛み合わせることによって、中間ローラは給紙モ
ータに接続された状態になる。この状態では、用紙をL
Fローラによって戻す際に用紙から中間ローラに加えら
れる外力程度では、中間ローラが回転しないようにする
ことができる。
【0016】本発明による給紙装置において、中間ロー
ラが複数設けられている場合には、中間ローラのロック
は、LFローラに最も近い中間ローラについて行うこと
が望ましい。このようにすることによって、短い用紙を
給紙する場合であってもレジ取り動作を行うことがで
き、また、LFローラによって用紙を戻す際に、用紙の
先端をLFローラに押し付けられる力が効果的に生じる
ようにできる。
【0017】本発明による給紙装置は、画像形成装置に
用紙を給紙する装置として好適である。すなわちこの場
合、適正にレジ取りを行うことによって、用紙の適正な
位置に画像を形成することができる。
【0018】本発明による給紙方法は、用紙を積載して
保持する用紙積載部と、用紙積載部に積載された用紙を
送り出す給紙ローラと、送り出された用紙の給紙経路中
に配置された中間ローラと、用紙を被給紙装置へと送り
出すLFローラと、1組の給紙ローラと中間ローラを駆
動する給紙モータと、給紙モータの、給紙ローラおよび
中間ローラとの接続状態を切り替える駆動切り替え手段
とを有する給紙装置を用いた給紙方法であって、駆動切
り替え手段によって給紙モータを給紙ローラに接続し、
給紙ローラを駆動して用紙を中間ローラへと搬送する工
程と、その後、駆動切り替え手段によって給紙モータを
中間ローラに接続し、中間ローラを駆動して用紙をLF
ローラへと搬送する工程と、その後、LFローラによっ
て用紙を被給紙装置へと所定量送り出す工程と、その
後、中間ローラを、用紙をLFローラまで搬送する方向
とは逆方向に外力によって回転しないようにロックする
工程と、その後、LFローラによって被給紙装置へ向か
う方向とは逆方向に用紙を戻す工程と、その後、再びL
Fローラによって被給紙装置へと用紙を所望の量だけ送
り出す工程とを有することを特徴とする。
【0019】本発明による給紙装置制御手段は、上述の
ような給紙装置に上述のような給紙方法を実施させるこ
とを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。
【0021】図1〜6は、本実施形態の画像形成装置の
構成を示す模式図であり、それぞれ給紙工程における異
なる段階を図の順に時系列に示している。図7〜10
は、オプション給紙装置2に備えられた給紙ローラ22
(b)と中間ローラ24の回転駆動系の模式図であり、
それぞれ異なる状態を示している。
【0022】この画像形成装置は、画像形成装置本体1
と、その下に接続されたオプション給紙装置2とから構
成されている。オプション給紙装置1は、ユーザーの必
要に応じて画像形成装置本体1に接続可能なものであ
り、画像形成装置本体1は単独でも動作可能である。画
像形成装置本体1と、オプション給紙装置2とには、用
紙55を積載して保持する給紙カセット21(a),2
1(b)をそれぞれ装着可能である。オプション給紙装
置2を用いることによって、例えば、それぞれの給紙カ
セット21(a),21(b)をサイズや素材などの種
類の異なる用紙55用にして、どちらの用紙55を用い
て画像形成を行うかを選択し、それに応じた側の給紙カ
セット21(a)または21(b)から給紙を行う構成
とすることができる。
【0023】画像形成装置本体1には、装着された給紙
カセット21(a)上の位置に、不図示の駆動機構によ
って適宜回転駆動される給紙ローラ22(a)と、それ
を一端に回転可能に保持し、他端に設けられた軸の周り
に適宜回転付勢されるスイングアーム28(a)が備え
られている。給紙カセット21(a)からの給紙時に
は、給紙ローラ22(a)は、スイングアーム28
(a)の回転付勢力によって、給紙カセット21(a)
に積載された用紙55上に押し当てられる。その状態
で、給紙ローラ22(a)を回転駆動することによっ
て、最上部の用紙55が送られる。このようにして送ら
れる用紙55の経路上には、分離土手23(a)が設け
られており、これに用紙55が突き当てられることによ
って、用紙55は、複数枚重なって送られてきたとして
も、最上部の1枚のみが分離されて送り出される。
【0024】このようにしてさらに送り出される用紙5
5の経路上には、用紙55を、記録ヘッド100が備え
られた記録部に向かって案内するガイド板の役割を兼ね
備えたピンチローラホルダ35が設けられている。記録
部への入口部分には、不図示のLFモータによって回転
駆動されるLFローラ27が設けられている。ピンチロ
ーラホルダ35には、LFローラ27に対向するピンチ
ローラ31が回転可能に支持されている。
【0025】以上のような構成要素から、画像形成装置
本体1には給紙部が構成されている。そして、この画像
形成装置本体1には、LFローラ27によって送り出さ
れる用紙55の経路上に設けられた、用紙55上に画像
形成を行う記録ヘッド100などからなる画像形成部が
設けられている。
【0026】本実施形態の画像形成装置における給紙装
置は、画像形成装置本体1に備えられた上述のような給
紙部とオプション給紙装置2とから構成されている。オ
プション給紙装置2には、画像形成装置本体1に備えら
れたのと同様の構成のスイングアーム28(b)、給紙
ローラ22(b)、分離土手23(b)が設けられてい
る。給紙ローラ22(b)によって送り出される用紙5
5の経路上には、ガイド板32が設けられている。各ガ
イド板32の案内経路上には、中間ローラ24と、それ
に対向して回転可能に保持されたアイドラコロ33が設
けられている。ガイド板32による用紙55の案内経路
は、画像形成装置1に備えられたピンチローラホルダ3
5による用紙55の案内経路に接続している。
【0027】本実施形態において、オプション給紙装置
2に備えられた給紙ローラ22(b)と中間ローラ24
は、共通の給紙モータ(不図示)によって回転駆動され
る。共通の給紙モータを用いることによって、構成を簡
素にし製造コストを低減できる。
【0028】給紙ローラ22(b)と中間ローラ24の
回転駆動系には、給紙モータによって回転駆動される給
紙モータギア29が備えられている(図7〜10参
照)。給紙モータギア29には、2つのギアと、それら
を互いに噛み合う位置で回転可能に支持する接続部材と
を備える振り子ギア25が噛み合っている。振り子ギア
25は、給紙モータギア29と直接噛み合っている側の
ギアの軸の周りに揺動可能に支持されており、すなわち
接続されたもう一方のギアは、支持された側のギアの軸
の周りに揺動可能である。
【0029】また、この回転駆動系には、複数のギアや
伝達ベルトから構成されており、給紙ローラ22(b)
に接続された給紙ローラ系駆動ギア列30と、中間ロー
ラ24に接続された中間ローラ系駆動ギア列26が設け
られている。給紙ローラ系駆動ギア列30には、振り子
ギア25が、図7〜10の時計回り方向(図7の矢印A
方向)に揺動した時に噛み合う位置に配置されたギアが
含まれている。また、中間ローラ系駆動ギア列26に
は、振り子ギア25が、図7〜10の反時計回り方向に
揺動した時に噛み合う位置に配置されたギアが含まれて
いる。
【0030】次に、この画像形成装置において、給紙カ
セット21(b)に積載された用紙55を給紙して画像
形成を行う方法について説明する。
【0031】給紙ローラ22(b)は、スイングアーム
28(b)の回転付勢力によって、給紙カセット21
(b)内に積載された用紙55の積載量に応じた適正な
位置に導かれ、適正な押圧力で用紙55上に押し当てら
れる。この状態で、給紙モータギア29が、図7の反時
計回り方向(矢印で示す方向)に正転駆動される。それ
によって、振り子ギア25は図7の矢印Aで示すように
時計回り方向に揺動し、給紙ローラ系駆動ギア列30と
噛み合う。そして、給紙モータギア29を引き続き正転
させることによって、給紙ローラ22(b)が回転駆動
される。
【0032】給紙ローラ22(b)の回転によって、図
1に示すように、給紙カセット21(b)内に積載され
た用紙55は、分離土手23(b)で最上部の一枚のみ
が分離されて送り出される。送り出された用紙55は、
ガイド板32に沿って上方へ送られ、中間ローラ24と
アイドラコロ33の間に差し込まれる。この際、振り子
ギア25は中間ローラ系駆動ギア列26から離れた状態
にあり、したがって中間ローラ24は、給紙モータギア
20から、すなわちモータ系から切り離された状態にあ
る。このため、中間ローラ24は、バックテンションを
ほとんど生じることなく、差し込まれる用紙55に従動
してスムーズに動く。給紙ローラ22は、用紙55が中
間ローラ24とアイドラコロ33の間に十分に噛み込
み、かつ送り出している用紙55の下の用紙55を送り
出してしまわない程度まで回転駆動される。
【0033】そして次に、給紙モータギア29が、図8
の矢印で示すように時計回り方向に逆転駆動される。そ
れによって、振り子ギア25は、図8に示すように、矢
印で示す反時計回り方向に揺動して給紙ローラ系駆動ギ
ア列30から離れ、中間ローラ系駆動ギア列26に噛み
合う。そして給紙モータギア29を引き続き逆転させる
ことによって、中間ローラ24が回転駆動される。
【0034】中間ローラ24の回転によって、用紙55
は、図2に示すようにガイド板32に沿ってさらに上方
に送られる。この際、振り子ギア25は給紙ローラ系駆
動ギア列30から離れた状態にあり、したがって給紙ロ
ーラ22(b)はモータ系からは切り離された状態にあ
る。このため、給紙ローラ22(b)は、用紙55の動
きに従動して、ほとんど抵抗を生じることなくスムーズ
に回転する。
【0035】中間ローラ24をさらに回転させると、用
紙55は、ガイド板32からさらに、ピンチローラホル
ダ35に沿って送られる。LFローラ27は、本実施形
態ではオプション給紙装置2に備えられた上述の給紙モ
ータとは別のLFモータに接続されており、このように
して送られる用紙55が到達する前に予め送り方向に回
転される。そして用紙55は、回転しているLFローラ
27とピンチローラ31との間に送られる。そして図3
に示すように、用紙55は所定量だけ画像形成領域へと
一旦送られ、停止される。
【0036】この際、LFローラ27によって用紙55
が送られるために、中間ローラ24には、この送られる
用紙55によって送り方向に回転させる外力が加わる場
合がある。このような外力が加わると、振り子ギア25
には、図9に示すように、時計回り方向に力が加わり、
これによって振り子ギア25が中間ローラ系駆動ギア列
26から離れてしまう場合がある。このように振り子ギ
ア25が中間ローラ系駆動ギア列26から離れ、したが
って中間ローラ24が給紙モータから切り離されると、
中間ローラ24は外力によって容易に回転する状態にな
る。このような状態になると、前述のように、その後の
レジ取りの動作を正常に行えなくなってしまう。
【0037】そこで本実施形態では、図4に示すように
各ローラが停止された状態で、給紙モータギア29をわ
ずかに逆転させている。これによって、図10に示すよ
うに、振り子ギア25には反時計回り方向に揺動しよう
とする力が加わり、振り子ギア25が中間ローラ系駆動
ギア列26から離れていたとしても、中間ローラ系駆動
ギア列26に確実に噛みあった状態になる。
【0038】このように振り子ギア25が中間ローラ系
駆動ギア列26に確実に噛み合い、したがって中間ロー
ラ24が給紙モータに確実に接続された状態で、次に、
図5に示すようにLFローラ27を逆転させて用紙55
の先端を後戻りさせる。この際、用紙55が後戻りしよ
うとする力によって、中間ローラ24には送り方向とは
逆方向に回転させようとする外力が加わる。しかし、給
紙モータに接続された中間ローラ24は、この程度の外
力では回転しない。したがって、用紙55にはループが
形成され、そのコシのために、LFローラ27をいくら
逆転させても用紙55の先端はLFローラ27とピンチ
ローラ31に押し当てられた状態より押し戻されること
はない。そのため、中間ローラ24や給紙ローラ22
(b)のスリップによって、送り量が通常より少なかっ
たり、先端が斜めになっていたりしたとしても、用紙5
5の先端はLFローラ27とピンチローラ31に沿って
揃えられ、すなわち適正にレジ取りが行われる。
【0039】このようにレジ取りを行った後、図6に示
すように、再びLFローラ27を正転させる。この正転
量を所望の量にすることによって、用紙55は所望の量
だけ画像形成部に送られ、したがって適正な位置に画像
を形成することができる。その後の画像形成動作は、L
Fローラ27を回転駆動することによって用紙55を適
宜送りながら、記録ヘッド100を適宜駆動して行われ
る。
【0040】以上説明したように、本実施形態の給紙装
置では、レジ取りを行う際、LFローラ27を逆転させ
る前に、オプション給紙装置2に供えられた給紙モータ
を逆転させ、振り子ギア25を中間ローラ系駆動ギア列
26に噛み合わせることによって、中間ローラ24を回
転しないようにロックしている。これによって、適正な
レジ取り動作が確実に行われるようにすることができ
る。
【0041】なお、本実施形態では、オプション給紙装
置2を1つだけ用いた給紙装置を示したが、オプション
給紙装置2と同様の構成のものを複数段積み重ねて給紙
装置を構成してもよい。この場合、レジ取り時にロック
するローラは、LFローラ27から最も近い位置にある
中間ローラとすることが好ましい。それによって、短い
用紙55でもレジ取りを行うことが可能になる。また、
長い用紙55をレジ取りする場合にも、LFローラ27
を逆転した時に用紙55に形成されるループのコシがよ
り強くなり、レジ取りを良好に行うことができるため、
LFローラ27にできるだけ近いローラをロックするこ
とが好ましい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
給紙ローラと中間ローラとを共通の給紙モータによって
駆動し、給紙工程において接続の切り替えを行う給紙装
置において、レジ取り時に中間ローラを確実にロックす
ることによって、適正なレジ取りを行うことができる。
それによって、ローラのスリップなどによる送り量のず
れや斜行を補正して、正確に用紙の頭出を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明に係る実施形態の画像形成装置の模式図で
ある。
【図2】図1の画像形成装置の模式図であり、図1とは
異なる状態を示している。
【図3】図1の画像形成装置の模式図であり、さらに他
の状態を示している。
【図4】図1の画像形成装置の模式図であり、さらに他
の状態を示している。
【図5】図1の画像形成装置の模式図であり、さらに他
の状態を示している。
【図6】図1の画像形成装置の模式図であり、さらに他
の状態を示している。
【図7】図1の画像形成装置に備えられる給紙ローラと
中間ローラの回転駆動系の模式図である。
【図8】図7の回転駆動系の模式図であり、図7とは異
なる状態を示している。
【図9】図7の回転駆動系の模式図であり、さらに他の
状態を示している。
【図10】図7の回転駆動系の模式図であり、さらに他
の状態を示している。
【図11】従来の画像形成装置におけるレジ取り動作を
示す模式図であり、図11(a),図11(b),図1
1(c)はレジ取り工程におけるそれぞれ異なる段階で
の状態を時系列に示している。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体 2 オプション給紙装置 21(a),21(b) 給紙カセット 22(a),22(b) 給紙ローラ 23(a),23(b) 分離土手 24 中間ローラ 25 振り子ギア 26 中間ローラ系駆動ギア列 27 LFローラ 28(a),28(b) スイングアーム 29 給紙モータギア 30 給紙ローラ系駆動ギア列 31 ピンチローラ 32 ガイド板 33 アイドラコロ 35 ピンチローラホルダ 51,52,53,54 ローラ 55 用紙 100 記録ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F049 AA01 EA00 LA01 LB01 3F102 AA02 AA13 AB01 BA02 BB02 DA08 EA03 FA07 3F343 FA02 FB02 FB05 FC15 GA01 GB01 GC01 GD01 JA01 JA18 KB04 KB06 KB19 LC25 LD24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を積載して保持する用紙積載部と、
    該用紙積載部に積載された前記用紙を送り出す給紙ロー
    ラと、送り出された前記用紙の給紙経路中に配置された
    中間ローラと、前記用紙を被給紙装置へと送り出すLF
    ローラと、1組の前記給紙ローラと前記中間ローラを駆
    動する給紙モータと、該給紙モータの、前記給紙ローラ
    および前記中間ローラとの接続状態を切り替える駆動切
    り替え手段と、前記LFローラを駆動するLFモータ
    と、これらの動作を制御する給紙装置制御手段とを有す
    る給紙装置であって、 前記給紙制御手段による給紙工程は、前記駆動切り替え
    手段によって前記給紙モータを前記給紙ローラに接続
    し、該給紙ローラを駆動して前記用紙を前記中間ローラ
    へと搬送する工程と、 その後、前記駆動切り替え手段によって前記給紙モータ
    を前記中間ローラに接続し、該中間ローラを駆動して前
    記用紙を前記LFローラへと搬送する工程と、 その後、前記LFローラによって前記用紙を前記被給紙
    装置へと所定量送り出す工程と、 その後、前記中間ローラを、前記用紙を前記LFローラ
    まで搬送する方向とは逆方向に外力によって回転しない
    ようにロックする工程と、 その後、前記LFローラによって前記被給紙装置へ向か
    う方向とは逆方向に前記用紙を戻す工程と、 その後、再び前記LFローラによって前記被給紙装置へ
    と前記用紙を所望の量だけ送り出す工程とを有する給紙
    装置。
  2. 【請求項2】 前記給紙ローラに接続された給紙ローラ
    系駆動ギア列と、前記中間ローラに接続された中間ロー
    ラ系駆動ギア列とを有し、前記駆動切り替え手段は、複
    数のギアと、該複数のギアを互いに噛み合う位置で回転
    可能に支持する接続部材とを備え、前記給紙モータ側の
    一端のギアの回転軸の周りに揺動可能に支持されて前記
    給紙モータに接続され、他端のギアが前記給紙ローラ系
    駆動ギア列に噛み合う位置と前記中間ローラ系駆動ギア
    列に噛み合う位置とに揺動可能に支持された振り子ギア
    を有する、請求項1に記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記給紙装置制御手段は、前記給紙モー
    タを、前記用紙を前記中間ローラによって前記LFロー
    ラまで搬送する方向に駆動して前記振り子ギアを前記中
    間ローラ系駆動ギア列に噛み合う位置に揺動させること
    によって、前記中間ローラを、前記用紙を前記LFロー
    ラまで搬送する方向とは逆方向に回転しないようにロッ
    クする、請求項2に記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 複数の前記中間ローラを有し、前記中間
    ローラのロックは、前記LFローラに最も近い前記中間
    ローラについて行う、請求項1から3のいずれか1項に
    記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記被給紙装置は画像形成装置である、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 用紙を積載して保持する用紙積載部と、
    該用紙積載部に積載された前記用紙を送り出す給紙ロー
    ラと、送り出された前記用紙の給紙経路中に配置された
    中間ローラと、前記用紙を被給紙装置へと送り出すLF
    ローラと、1組の前記給紙ローラと前記中間ローラを駆
    動する給紙モータと、該給紙モータの、前記給紙ローラ
    および前記中間ローラとの接続状態を切り替える駆動切
    り替え手段とを有する給紙装置を用いた給紙方法であっ
    て、 前記駆動切り替え手段によって前記給紙モータを前記給
    紙ローラに接続し、前記給紙ローラを駆動して前記用紙
    を前記中間ローラへと搬送する工程と、 その後、前記駆動切り替え手段によって前記給紙モータ
    を前記中間ローラに接続し、前記中間ローラを駆動して
    前記用紙を前記LFローラへと搬送する工程と、 その後、前記LFローラによって前記用紙を前記被給紙
    装置へと所定量送り出す工程と、 その後、前記中間ローラを、前記用紙を前記LFローラ
    まで搬送する方向とは逆方向に外力によって回転しない
    ようにロックする工程と、 その後、前記LFローラによって前記被給紙装置へ向か
    う方向とは逆方向に前記用紙を戻す工程と、 その後、再び前記LFローラによって前記被給紙装置へ
    と前記用紙を所望の量だけ送り出す工程とを有する給紙
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の給紙方法を前記給紙装
    置に実行させる給紙装置制御手段。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009051643A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Nisca Corp 後処理装置及びこれを備えた画像形成システム
JP2009286579A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Seiko Epson Corp 媒体送り装置、記録装置

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