JPH10310270A - 紙葉類の給紙装置 - Google Patents

紙葉類の給紙装置

Info

Publication number
JPH10310270A
JPH10310270A JP9134245A JP13424597A JPH10310270A JP H10310270 A JPH10310270 A JP H10310270A JP 9134245 A JP9134245 A JP 9134245A JP 13424597 A JP13424597 A JP 13424597A JP H10310270 A JPH10310270 A JP H10310270A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
paper
sheet
paper feed
intermittent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9134245A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3810884B2 (ja
Inventor
Shigeyuki Karasawa
茂幸 柄澤
Yoshitaka Nagai
義隆 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Communication Equipment Co Ltd filed Critical Toyo Communication Equipment Co Ltd
Priority to JP13424597A priority Critical patent/JP3810884B2/ja
Publication of JPH10310270A publication Critical patent/JPH10310270A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3810884B2 publication Critical patent/JP3810884B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電気的制御方法や機械的構成を複雑化するこ
となく、一枚づつ所定の給紙間隔、タイミングで確実に
給紙して、重送等の給紙不良を低減する。 【解決手段】 バックアッププレート51上の最上部の
紙葉類を送り出す給紙ローラ54と、その下流側のフリ
クションローラ60及びストップローラ61と、更に下
流側のプルローラ対70と、を備えた給紙装置におい
て、フリクションローラは摩擦抵抗の大きいゴムから成
り、かつストップローラと常時接触するとともに、給紙
ローラと同期して給紙方向に回転する。給紙ローラは、
間欠駆動ピン56aを一体的に備えた駆動軸56によっ
て軸心を相対回転可能に支持されかつ間欠受動ピンを一
体的に備えたローラ部材57から成る。ローラ部材は、
間欠駆動ピンが間欠受動ピンに係合することにより給紙
方向に回転駆動されるとともに、駆動軸に先行して駆動
軸よりも高速で給紙方向に高速回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙幣、金券、カー
ド、記録用紙等の紙葉類を取り扱う装置に用いられる給
紙装置の改良に関し、特に多枚数積層された紙葉類中か
ら一枚づつ取り出して給紙、搬送する機構を備えた給紙
装置において、電気的制御方法や機械的な構成を複雑化
することなく、一枚づつ所定のタイミングで確実に給紙
することにより、重送等の給紙不良の発生率を大幅に低
減した信頼例の高い紙葉類の給紙装置を提供することを
目的としている。
【0002】
【従来の技術】自動販売機、両替機、金銭払出し装置等
の紙幣を取り扱う装置や、金券、カード、記録用紙等の
他の紙葉類を取り扱う装置にあっては、多枚数積層され
た紙葉類の最上部または最下部から一枚づつ取り出した
後でこれを所定の経路で搬送して機外に払出したり、或
は記録部に給紙して印字等の処理を施した後で所定の経
路で搬送、排出するように構成している。このような給
紙装置に於て常に問題となるのは、紙葉類の重送であ
り、紙幣、金券等の重送は識別不良、ジャム、払出し金
額、計数のミス等の不具合をもたらし、記録用紙の重送
はジャム、印字不良、用紙の無駄等の不具合をもたら
す。このため、従来から多枚数積層した紙葉類中から取
り出した紙葉類を一枚づつに分離する為の分離機構を積
載位置の直下流位置に配置して重送された紙葉類を一枚
づつに分離することが行われている。図13は、従来の
給紙装置の一例を示す図であり、この給紙装置は、搬送
部A、繰出し部、分離部、搬送部Bを上流側から下流側
へ向けて順次配置した構成を備えており、搬送部Aは繰
出し部に紙葉類を収納する際の搬送路であり、繰出し部
は搬送されてきた紙葉類を収納するとともに一枚づつ送
り出す部分であり、分離部は繰出し部から送られてきた
紙葉類を一枚づつに分離する部分であり、搬送部Bは分
離部により分離された一枚の用紙をさらに下流側へ搬送
する部分である。搬送部Aには収納用の搬送ローラ対1
が配置され、そのニップ部で紙葉類を繰出し部に向けて
搬送する。
【0003】繰出し部は、上面に紙葉類Pの束を積載す
るバックアッププレート(押圧板)2と、バックアップ
プレートを常時上方に付勢するバネ等の付勢手段3と、
図示の位置に定置されて外周面で紙葉類の最上面に接し
つつ回転駆動することにより最上部の紙葉類を給紙方向
に取り出す給紙ローラ(サブドライバー)4と、給紙ロ
ーラ4と干渉しない形状を有して上下動することにより
バックアッププレート上の紙葉類束の上面を押下げた
り、押下げ解除する収納板5と、を有する。符号6は紙
葉類の搬送をガイドするガイド板である。収納板5は、
図13に示した如き繰出し時には、搬送経路よりも上側
に退避しているが、搬送部Aから搬送されてくる新たな
紙葉類をバックアッププレート2上の紙葉類束上に積載
収納する場合には、下降して紙葉類束上面を押し下げる
ことにより紙葉類束上面と給紙ローラ4との間に紙葉類
受入れ様のギャップを形成する様に作動する。分離部
は、駆動ローラとしてのフリクションローラ10と、フ
リクションローラ10の外周面との間に所定の間隙を隔
てて搬送経路下側に配置されたストップローラ11と、
を有する。フリクションローラ10は繰出し時にはモー
タ等の駆動源により駆動されて矢印で示した給紙方向に
回転する。フリクションローラの外周面は、高い摩擦係
数を有したゴム部10aと、通常の摩擦係数を有した樹
脂部10bとから構成されており、このゴム部10aに
て紙葉類に接してこれを分離搬送する。また、樹脂部1
0bは、重送発生時にゴム部にて分離搬送された一枚目
の紙葉類と、前進を阻止された二枚目の紙葉類との間の
給紙間隔を作り出している。ストップローラ11は、フ
リクションローラ10との間に、フリクションローラの
ゴム部の摩耗を防止する為の間隙が形成されて配置され
ている。またストップローラ11は、給紙方向には回転
しない構成となっているので、重送時の下側の紙葉類は
このストップローラによって前進を阻止される。なお、
フリクションローラ10のゴム部10aの回転と、給紙
ローラ4の回転は同期している。
【0004】図14は、フリクションローラ10とスト
ップローラ11と紙葉類Pとの間の摩擦係数の関係を示
す図であり、ゴム部10aの摩擦係数μ1と、ストップ
ローラ11の周面の摩擦係数μ2と、紙葉類の摩擦係数
μ3との関係が、μ1>μ2>μ3 となるように各摩
擦係数を設定することにより良好な分離が可能となる。
搬送部Bは、分離部に於て一枚に分離された紙葉類を下
流側に搬送する為のプルローラ対15から構成されてい
る。上記従来例の分離部において、フリクションローラ
10とストップローラ11との間を非接触に保持する理
由は次のとおりである。すなわち、フリクションローラ
10は、連続回転しながら紙葉類を間欠的に繰り出す機
能を有する為、紙葉類がローラ10、11間に位置して
いない状態に於ても回転することがあり、この場合に両
ローラの周面が常時接触していると、ゴム部10aの摩
耗が激しくなり、頻繁にフリクションローラ10を交換
する必要が発生する。しかし、フリクションローラ10
は構成の複雑さ故に高価である為、両ローラを常時接触
させておくことは、交換回数の増大という作業コストも
含めて経済的でない。そこで、一部がゴムローラから成
るフリクションローラを使用する場合には、ストップロ
ーラとの間を非接触にしておく必要がある。しかし、こ
のタイプの分離部は、フリクションローラ10とストッ
プローラ11との間の間隙の管理、調整に手間がかかる
という問題を有する。また、厚みの異なる紙葉類を繰出
し分離する場合には上記間隙の値を変更、調整する必要
が生じ、しかもこの間隙の値は微小であり、調整範囲が
極微小な範囲となる為、調整作業には熟練と時間と手間
が必要であり、調整工数、時間が増大するという不具合
を有する。更に、フリクションローラ10と、ストップ
ローラ11と、紙葉類Pの各摩擦係数差を利用した分離
機構である為、異なる材質の紙葉類や、皺になった紙葉
類、或は新品の紙葉類等の様に、条件の異なる紙葉類を
分離する場合には、3者の理想的な関係が崩れ、重送等
の分離不良を起こし易くなるという問題がある。
【0005】更に、このタイプの分離部を備えた給紙装
置においては、フリクションローラ10の全周による給
紙が可能な訳ではなく、ゴム部10aの部分がストップ
ローラと対向する位置にある時間中のみ給紙が可能であ
る為、上述した正規な給紙方向に向けてしか給紙するこ
とができない。換言すれば、給紙部B側から繰出し部に
向けて新たな紙葉類を搬送、収納しようとしても、フリ
クションローラ10とストップローラによって常にグリ
ップしつつ逆方向に紙葉類を搬送することができないの
で、搬送部Aから繰出し部に収納する以外に方法がなか
った。つまり、搬送部Bから逆搬送して繰出し部に収納
したいという要求があったとしても、これに対応するこ
とはできず、部品点数の増大、システム設計の自由度の
低下、及びコスト増大という欠点を解消することができ
なかった。次に、図15は上記欠点を解決すべく提案さ
れた他の従来技術であり、この給紙装置は、搬送ローラ
対21と、バックアッププレート22と、バネ23と、
給紙ローラ24と、フリクションローラ30及びストッ
プローラ31、プルローラ対25と、給紙ローラ24と
フリクションローラ30を同期して駆動するモータ32
及びクラッチ33等を備え、給紙ローラ24とフリクシ
ョンローラ30の駆動タイミングの制御は、完全な電気
的制御によっている。
【0006】この従来例のフリクションローラ30及び
ストップローラ31は、共に全周面がゴムから成り、フ
リクションローラ30をストップローラ31に向けてバ
ネ付勢することにより、ローラ間に間隙は存在しない
(常時接触)。この従来例に於ては繰出し時には全ての
ローラ24、30、25が高速で回転駆動されるが、給
紙ローラ24により給紙され、分離部で分離された一枚
の紙葉類の先端がプルローラ対25にニップされた時点
で、図示しない制御部がクラッチ33をOFFしてフリ
クションローラ30と給紙ローラ24の回転を停止させ
ることにより、間欠繰出しを実現している。しかし、こ
の従来例の給紙装置により繰出し動作を行う場合には、
常にフリクションローラ30と給紙ローラ24が同期回
転、同期停止するため、上記の様に一枚の紙葉類の先端
部がプルローラ対25によってニップされた時点でフリ
クションローラ30と給紙ローラ24の回転を停止させ
ざるを得ない。フリクションローラ30と給紙ローラ2
4の回転が停止した後で、プルローラ対25によって紙
葉類を搬送すると、フリクションローラ30とストップ
ローラ31との間に依然としてニップされた状態にある
紙葉類の後部は停止状態にある両ローラ30、31によ
って強くニップされた状態にあるにも関わらず、無理に
両ローラ間から引き抜かれることとなるので、必然的に
フリクションローラ30と紙葉類、ストップローラ31
と紙葉類との間の摩擦が大きくなり、両ローラの摩耗が
激しくなる。このような不具合を解消する為に、紙葉類
先端がプルローラ対25によってニップされた後も、フ
リクションローラ30を回転し続けようとすると、これ
と同期する給紙ローラ24も回転し続けることになるの
で、一枚目の給紙に続いて連続して二枚目の紙葉類が給
紙されてしまうので、所定の給紙間隔を備えた給紙を実
現することができなくなる。このように一定の給紙間隔
を確保できない事態の発生は、後段の搬送工程、真贋識
別工程、或は印字工程等に不具合をもたらすので、当該
給紙装置の用途範囲を著しく減縮させる結果をもたら
す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、多枚数積層された紙葉類中から一枚づつ取
り出して給紙、搬送する機構を備えた給紙装置におい
て、電気的制御方法や機械的な構成を複雑化することな
く、一枚づつ所定の給紙間隔、タイミングで確実に給紙
することにより、重送等の給紙不良の発生率を大幅に低
減した信頼例の高い紙葉類の給紙装置を提供することに
ある。また、本発明は、全周面を摩擦抵抗の大きいゴム
から構成したフリクションローラ及びストップローラを
用いて、両ローラを常時接触させた構成を採りながら
も、下流側に位置するプルローラ対によって紙葉類が搬
送開始された時に当該紙葉類との摺擦によりフリクショ
ンローラ及びストップローラが摩耗、損耗することを防
止することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、請求項1の発明は、上方へ向けて弾性付勢されると
ともに上面に紙葉類束を積載するバックアッププレート
と、該バックアッププレート上に積載された紙葉類束の
最上面に外周面を接した状態で給紙方向に回転すること
により最上部の紙葉類を送り出す給紙ローラと、給紙ロ
ーラの下流側に位置し給紙ローラにより送り出されてき
た紙葉類をニップ部にて分離しつつ給送するフリクショ
ンローラ及びストップローラと、フリクションローラ及
びストップローラの更に下流側に位置しニップ部にて紙
葉類をニップしつつ上記フリクションローラよりも高速
で搬送するプルローラ対と、を備えた給紙装置におい
て、上記フリクションローラは全周面が摩擦抵抗の大き
いゴムから成り、かつストップローラと常時接触すると
ともに、上記給紙ローラと同期して給紙方向に回転可能
に構成され、更に、給紙中は給紙ローラとフリクション
ローラは連続回転するように構成され、上記給紙ローラ
は、間欠駆動ピンを一体的に備えた駆動軸と、駆動軸に
よって軸心を相対回転可能に支持されかつ間欠受動ピン
を一体的に備えたローラ部材と、から成り、上記ローラ
部材は、駆動軸に一体化した間欠駆動ピンが上記間欠受
動ピンに係合することにより給紙方向に回転駆動される
とともに、上記駆動軸に先行して駆動軸よりも高速で給
紙方向に高速回転可能に構成されていることを特徴とす
る。請求項2の発明は、上記給紙ローラにより送り出さ
れた紙葉類が、フリクションローラとストップローラと
のニップ部を経て、プルローラ対によりニップされて高
速搬送開始されたときに、該紙葉類の後部は給紙ローラ
を構成するローラ部材に接触してローラ部材を高速回転
させ、該紙葉類の後部がローラ部材を離脱したときにロ
ーラ部材の回転が一時的に停止し、停止状態にあるロー
ラ部材の間欠受動ピンに、駆動軸の間欠駆動ピンが追い
付いたときにローラ部材の回転が再開して次の紙葉類を
送り出すことを特徴とする。請求項3の発明は、上方へ
向けて弾性付勢されるとともに上面に紙葉類束を積載す
るバックアッププレートと、該バックアッププレート上
に積載された紙葉類束の最上面に外周面を接した状態で
給紙方向に回転することにより最上部の紙葉類を送り出
す給紙ローラと、給紙ローラの下流側に位置し給紙ロー
ラにより送り出されてきた紙葉類をニップ部にて分離し
つつ給送するフリクションローラ及びストップローラ
と、フリクションローラ及びストップローラの更に下流
側に位置しニップ部にて紙葉類をニップしつつ上記フリ
クションローラよりも高速で搬送するプルローラ対と、
を備えた給紙装置において、上記フリクションローラは
全周面が摩擦抵抗の大きいゴムから成り、かつストップ
ローラと常時接触するとともに、上記給紙ローラと同期
して給紙方向に回転可能に構成され、更に、給紙中は給
紙ローラとフリクションローラは連続回転するように構
成され、上記給紙ローラは、駆動軸に一体化されたロー
ラ部材と、該駆動軸から外径方向に突設した間欠受動ピ
ンと、を備え、該駆動軸に軸心を遊嵌されたギヤから間
欠駆動ピンを突設し、この間欠駆動ピンを上記間欠受動
ピンに係合させることにより、該ギヤからの回転駆動力
を駆動軸に伝達可能に構成し、上記給紙ローラは、上記
間欠駆動ピンが間欠受動ピンに係合することにより給紙
方向に回転駆動されるとともに、上記ギヤに先行してギ
ヤよりも高速で給紙方向に高速回転可能に構成されてい
ることを特徴とする。請求項4の発明は、上記給紙ロー
ラにより送り出された紙葉類が、フリクションローラと
ストップローラとのニップ部を経て、プルローラ対によ
りニップされて高速搬送開始されたときに、該紙葉類の
後部は給紙ローラに接触して給紙ローラを高速回転さ
せ、該紙葉類の後部が給紙ローラを離脱したときに給紙
ローラの回転が一時的に停止し、停止状態にある給紙ロ
ーラの間欠受動ピンに、上記ギヤの間欠駆動ピンが追い
付いたときに給紙ローラの回転が再開して次の紙葉類を
送り出すことを特徴とする。請求項5の発明は、上記フ
リクションローラを、上記給紙ローラと同期して給紙方
向に回転するのみならず、逆転方向にも回転可能に構成
したことを特徴とする。請求項6の発明は、上記バック
アッププレートの上方には昇降自在な収納板が配置され
ており、この昇降板を下降させてバックアッププレート
上の積載紙葉類束の上面位置を搬送経路よりも下方に押
し下げて、紙葉類束上面と上記給紙ローラとの間に間隙
を形成した状態で、上記プルローラ対及びフリクション
ローラを戻し方向に逆転させることにより、上記給紙方
向とは逆方向から同一経路上を経てバックアッププレー
ト上に紙葉類を収納可能に構成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の給紙装置を図面に
示した形態例により詳細に説明する。 [形態例の構成]図1は本発明の給紙装置の一形態例の
全体構成を示す正面略図であり、この給紙装置は、右端
に位置する繰出し部(収納部)と、その左隣に位置する
分離部と、分離部の左隣に位置する搬送部(双方向搬送
部)とを有する。繰出し部は、上面に紙葉類Pの束を積
載するバックアッププレート(押圧板)51と、バック
アッププレートを常時上方に付勢するバネ等の付勢手段
52と、バックアッププレート51及び積載された紙葉
類Pの上下移動をガイドするガイド部材53と、図示の
位置に定置されて外周面で紙葉類の最上面に接しつつ回
転速度V1(周速度)で回転駆動することにより最上部
の紙葉類を給紙方向に取り出す給紙ローラ(サブドライ
バー)54と、給紙ローラ54と干渉しない形状を有し
て上下動することによりバックアッププレート上の紙葉
類束の上面を押下げたり、押下げ解除する収納板55
と、を有する。収納板55は、図1に示した如き繰出し
時には、搬送経路よりも上側に退避しているが、搬送部
から搬送されてくる新たな紙葉類をバックアッププレー
ト51上の紙葉類束上に積載収納する場合には、下降し
て紙葉類束上面を押し下げることにより紙葉類束上面と
給紙ローラ54との間に紙葉類受入れ様のギャップを形
成する様に作動する。また、収納板55の昇降に際して
は、給紙ローラ54の軸部が邪魔にならない様に配慮さ
れていることは勿論である。
【0010】給紙ローラ54は、例えば図2(a) (b) に
示す様に駆動軸56と、駆動軸56の外周面に同軸状に
遊嵌されたローラ部材57とを有し、駆動軸56から外
径方向に一体的に突出した間欠駆動ピン56aが、ロー
ラ部材57の端面から突設した間欠受動ピン57aに係
合したときに、ローラ部材57を矢印方向に周速度V1
で回転させるように構成されている。また、後述する様
に、ローラ部材57が、駆動軸56よりも先行して相対
的に回転することも可能である。本発明における紙葉類
の給紙間隔は、上記間欠駆動ピンと、間欠受動ピンとの
協働によって機械的に(電気的制御を用いずに)実現さ
れる。次に分離部は、給紙ローラ54と連動して同じ周
速度V1で矢印で示す給紙方向に回転駆動される全周面
が摩擦抵抗の大きい平滑なゴム材料から成るフリクショ
ンローラ60と、フリクションローラ60の外周面と外
周面で常時接触するように搬送経路下側に配置されたス
トップローラ61と、フリクションローラ60をストッ
プローラ61に向けて付勢するバネ62とを有する。フ
リクションローラ60は繰出し時には給紙ローラ54と
同期してモータ等の駆動源により駆動されて矢印で示し
た給紙方向に周速度V1で回転する。フリクションロー
ラ60の外周面は、全周に亙って高い摩擦係数を有した
ゴム材料からなり、ストップローラ61との協働により
用紙を搬送する一方で、重送時には外周面にて上側の紙
葉類に接してこれを分離搬送する。
【0011】フリクションローラ60は、例えば軸65
と、軸65による軸心を一体的に支持されたゴム製のロ
ーラ片66と、を有し、給紙ローラ54と同一の駆動源
によって同期して駆動される。この形態例では、後述す
る様に搬送部から繰出し部に向けて紙葉類を収納するた
めに逆搬送するので、逆搬送時には両ローラ60、54
を同期して逆回転させる様にモータ、或は駆動力伝達機
構(クラッチ、トランスミッション)等を構成する。フ
リクションローラ60を給紙ローラ54と同一の駆動源
で同期して正逆回転させるためには、例えば図2(b) に
示す様に給紙ローラ54と一体のプーリ54Aとフリク
ションローラ60と一体のプーリ60Aとをタイミング
ベルト67により連結し、給紙ローラ54によってフリ
クションローラ60が駆動される様に構成する。この形
態例では、フリクションローラ60を給紙ローラ54と
同一の駆動源で同期して回転させ、しかも繰出し動作中
及び収納動作中は連続回転させ続けるので、複雑な電気
的制御は不要である。
【0012】ストップローラ61は、全周が平滑なゴム
材料から成り、フリクションローラに連れ回りする場合
は別として、給紙方向には回転しない構成となっている
ので、重送時の下側の紙葉類はこのストップローラによ
って前進を阻止される。ストップローラは、給紙時には
図示しないDCモータによってフリクションローラの給
紙方向とは逆方向に小さい駆動力を付与されることによ
り、重送された紙葉類のうちの下側を繰出し部側へ戻す
様に動作するが、フリクションローラとのニップ部に紙
葉類が存在しない場合と、一枚の紙葉類が存在する場合
には周速度V1でフリクションローラに連れ回りする。
また、紙葉類の収納時に、フリクションローラ60の逆
回転駆動力によって、プルローラ対70から送り込まれ
た紙葉類を逆送する場合には、ストップローラ61はフ
リクションローラ60に連れ回り(逆転方向に高速回
転)できるように構成されている。プルローラ対70
は、一方を駆動ローラとし他方を従動ローラとした正逆
転可能なローラ対であり、給紙時には図示の様に周速度
V2(V2>V1)で回転する。なお、周速度V1を例
えば500mm/secとした場合には、周速度V2を
1,500mm/secとする。周速度V1で回転する
ローラにより搬送される紙葉類は1秒間の移動速度が5
00mmとなり、周速度V2で回転するローラにより搬
送される紙葉類は1秒間の移動速度が1,500mmと
なる。
【0013】[形態例の給紙動作]次に、図4、図5を
用いて本発明の給紙装置による給紙動作を説明する。ま
ず、図4(a) の初期状態においては、図示しない収納板
55は図1の退避位置にあり、図示しない制御部が図示
しないモータを駆動して給紙ローラ54を給紙方向(時
計廻り方向)に周速度V1(例えば500mm/se
c)で回転させることにより、図4(b) の動作1の様に
フリクションローラ60も同方向に同速で回転を開始す
る。また、プルローラ対70は高周速度V2(例えば
1,500mm/sec)で給紙方向に回転を開始す
る。給紙ローラ54の回転は、まず駆動軸56が給紙方
向に回転して、間欠駆動ピン56aが間欠受動ピン57
aに係合することにより開始され、図4(b) (c) の様に
最上部の用紙が分離部を構成するフリクションローラ6
0とストップローラ61とのニップ部に進入する。重送
された紙葉類の内の上側の紙葉類はフリクションローラ
60によって給紙方向へ前進させられる一方で、下側の
紙葉類はストップローラにより前進を阻止され、或は繰
出し部方向へ戻される。分離部を通過した一枚の紙葉類
は図4(d) の動作3の様に、プルローラ対70に向か
う。
【0014】次に、図5(a) 乃至(d) は分離動作の続き
を説明する為の図であり、図5(a)の動作4及び(b) の
動作5のように紙葉類の先端部がプルローラ対70によ
ってグリップされると、この紙葉類は高速V2にて搬送
され始めるが、この時に依然として同一の紙葉類と接触
した状態にある給紙ローラのローラ部材57と、フリク
ションローラのローラ片66は、高速移動を開始した紙
葉類によって周速度V2にて高速回転させされる。この
とき、給紙ローラ54の軸56は遅い周速度V1にて回
転しているので、ローラ部材57だけが先行して給紙方
向へ回転する。このため、間欠受動ピン57aが間欠駆
動ピン56aから離間し、ローラ部材57は駆動軸56
からの駆動力の影響を受けなくなる。そして、図5(c)
の動作6のように、紙葉類の後端縁がローラ部材57か
ら離脱すると、紙葉類を介したプルローラ対70からの
駆動力が伝達されなくなるので、ローラ部材57は回転
を停止し、この間も周速度V1で回転を継続している駆
動軸の間欠駆動ピン56aが間欠受動ピン57aに係合
した時点で、再び周速度V1で回転駆動され始める。図
5(d) の動作7は間欠駆動ピン56aが間欠受動ピン5
7aに接した状態を示しており、間欠駆動ピン56aか
ら間欠受動ピン57aに駆動力が伝達され始めた瞬間か
ら2枚目の紙葉類の給紙が開始され、給紙ローラ54の
回転が進行するにつれて図6の様に送り出される。以後
の動作は一枚目についての上記説明と同じである。この
間欠駆動により確保される給紙間隔、周速度V1と周速
度V2との速度比によって異なってくる。例えば、今、
周速度V1を500mm/secとし、周速度V2を
1,500mm/secとした場合、両者の速度比は
1:3であるが、周速度V2を2,000mm/sec
とした場合には両者の速度比は1:4となり、給紙間隔
が広がることとなる。なお、フリクションローラ60
は、図7のように、軸65と、軸65によって軸心を固
定的に支持されたローラ片66とを有し、両者は給紙方
向に回転する時も、逆転方向に回転するときもいずれも
一体回転する。なお、ストップローラ61は時計廻り方
向に回転可能に構成されているので、ローラ片66に連
れ回りする。
【0015】[収納動作]次に、本発明の形態例では、
搬送部を一つだけ備え、この搬送部により繰出し部から
繰り出されてきた紙葉類の給紙方向への搬送と、逆に搬
送部よりも給紙方向に位置する紙葉類導入部から逆送さ
れてきた紙葉類を繰出し部に収納させる動作を行う様に
構成している。つまり、プルローラ70と、給紙ローラ
54及びフリクションローラ60はいずれも正逆両方向
に回転駆動されるように構成されている。次に、図8、
図9、図10に基づいて本発明の給紙装置における紙葉
類の収納動作について説明する。収納動作に於ては、ま
ず図8(a) の初期状態に示す様に紙葉類の搬送経路より
も上方に位置していた収納板55を図8(b) の動作1の
様に紙葉類上面に下降させてから、更に図8(c) の動作
2のように下方に押し下げて収納の為のスペースを確保
する。その後、図8(d) の動作3のように、各ローラ7
0、60、61、54を周速度V3にて逆回転開始させ
る。なお、この収納動作に於ては、給紙ローラ54は間
欠駆動しないので、間欠駆動ピン56aと間欠受動ピン
57aについては全ての図面中には図示しない。つま
り、給紙ローラ54を構成するローラ部材57は、駆動
軸56の逆転時に、間欠駆動ピン56aが間欠受動ピン
57aに係合することにより連続的に逆回転させられる
だけであるので、給紙動作の場合の様に間欠駆動ピン5
6aが間欠受動ピン57aに接触したり、離間する動作
は行われない。
【0016】次に、図9(a) の動作4のように図示しな
い導入部から紙葉類Pがプルローラ対70のニップ部に
進入して分離部に向けて逆送されてくると、分離部を構
成するローラ60、61のニップ部に紙葉類が進入し、
紙葉類がプルローラ対70を離脱した後はローラ60、
61によって繰出し部に向けて送り込まれる(図9(b)
)。前述の様に、収納動作時には、フリクションロー
ラ60を給紙ローラ54の駆動源によって逆回転させる
ので、ストップローラ61が連れ回りし、両ローラのニ
ップ部による逆搬送が可能になる。フリクションローラ
60と同期して逆回転する給紙ローラ54は、ローラ6
0、61のニップ部から繰出し部に送り込まれてくる紙
葉類の上面に接しながらこれを既堆積紙葉類の上面に安
定してガイドするために寄与している。収納板55は図
3に示した如き形状を有している為、繰出し部に送り込
まれた紙葉類は、図9(c) の動作6のように収納板55
の上面に一旦載置されるが、(d) の動作7(各ローラの
回転は停止している)、及び図10の動作8のように収
納板50を上昇させる過程で、紙葉類だけは給紙ローラ
54によって上昇を阻止され、収納板55に設けた間隙
から下方へ退避して紙葉類束の上面に着座する。
【0017】[分離部の他の形態例]なお、フリクショ
ンローラ60とストップローラ61を逆回転させる方法
としては、上記の様にフリクションローラ60を逆回転
駆動する他に、ストップローラ61に対して低速逆回転
駆動用の上記DCモータの他に、高速逆回転用のACモ
ータを切り換え接続しておき、収納動作時にはこのAC
モータを用いてストップローラ61を高速逆回転させる
ように構成することができる。この場合には、フリクシ
ョンローラ60は、逆回転方向に連れ回りするように、
逆回転方向にフリーに構成する。更に、フリクションロ
ーラを逆回転させるための駆動力として例えば、プルロ
ーラを回転させる為のモータからの駆動力を流用するよ
うにしてもよい。この場合には、プルローラの駆動系に
対してフリクションローラの駆動系を接離自在に連結
し、逆回転時にだけプルローラの駆動力によってフリク
ションローラ60、ストップローラ61及び給紙ローラ
54を駆動する様に構成する。
【0018】[給紙ローラの他の形態例]次に、図11
は給紙ローラ54を間欠回転させるための他の構成例を
示す平面図であり、この形態例の給紙ローラ54は駆動
軸56の一端側にローラ部材57を一体化固定すると共
に、駆動軸56の適所、或はローラ部材57自体に設け
たプーリ57Aと、フリクションローラ60のプーリ6
0Aとをタイミングベルト67で連結する。更に、駆動
軸56の他端部には、図示しないモータからの駆動力を
伝達するギヤ80の軸心を遊嵌する。駆動軸56からは
外径方向に間欠受動ピン56bを突設すると共に、ギヤ
80の端面にはこの間欠受動ピン56bの回転軌跡内に
突出する間欠駆動ピン80aを突設する。この間欠駆動
機構によれば、図示しないモータからギヤ80に対して
正転方向の駆動力が伝達されてギヤ80が回転を開始し
た時に、ギヤ80の間欠駆動ピン80aが駆動軸の間欠
受動ピン56bに係合することにより駆動軸56を回転
開始させる。図4(a) (b) (c) (d) に示した間欠動作
は、この間欠駆動機構においては、プルローラ対70に
よって周速度V2で給紙される一枚目の紙葉類の後端が
給紙ローラ54に接している間は、軸56と一体のロー
ラ部材57が高速V2で回転し続け、この時、間欠受動
ピン56bは間欠駆動ピン80aにから離脱し先行して
正転方向に回転するが、紙葉類後端が給紙ローラ54か
ら離脱してプルローラ対70の搬送力が給紙ローラ54
に伝達されなくなると、給紙ローラ54は回転を一旦停
止する。給紙ローラ54の回転停止によって間欠受動ピ
ン56bが停止すると、周速度V1で回転し続けていた
ギヤ80の間欠駆動ピン80aが受動ピン56bに追い
ついて、周速度V1で給紙ローラ54の回転を再開させ
て2枚目の給紙を開始する。このように給紙ローラ54
の回転停止から再開までの間の期間が紙葉類の給紙間隔
となる。
【0019】[給紙ローラの他の形態例]次に、図12
(a) (b) は給紙ローラ54の軸56に設ける間欠駆動ピ
ン56a、或はローラ部材57に設ける間欠受動ピン5
7aについての他の形態例である。図12(a) は間欠駆
動ピン56aを180度間隔を隔てて2本設けることに
より、図5に示したローラ部材57の間欠回転中におけ
る回転停止時間を短くしている。即ち、給紙時にプルロ
ーラ対70によってニップされた紙葉類が高速V2で搬
送され始めると、それに連れられて給紙ローラのローラ
部材57が高速回転を開始し、間欠受動ピン57aが第
1の間欠駆動ピン56a−1から離間して先行回転する
が、180度ずれた位置に第2の間欠駆動ピン56a−
2が位置している為、先行して高速移動する間欠受動ピ
ン57aは間もなく定則回転する第2の間欠駆動ピン5
6a−2に当接するためローラ部材57の回転速度は減
速させられる。ローラ部材57が減速させられた状態に
ある間に、一枚目の紙葉類はローラ部材57から離脱す
る為、離脱以後はローラ部材57は回転することができ
なくなり、間もなく第1の間欠駆動ピン56a−1が間
欠受動ピン57aに追いついて係合し、速度V1でロー
ラ部材57を給紙方向に駆動開始する。このため、2枚
目の紙葉類の給紙が開始される。
【0020】この形態例では、第2の間欠駆動ピン56
a−2の存在によって、高速で移動する一枚目の紙葉類
によってローラ部材57が給紙方向に回転させられる周
方向角度が制限される為、一枚目の紙葉類が離脱した後
に第1の間欠駆動ピン56a−1が間欠受動ピン57a
に追いつくのに要する時間が短縮されるので、二枚目の
給紙間隔が短くなる。つまり、給紙ローラ54のローラ
部材57が速度V2で回転を開始してから回転を停止
し、更に回転を開始するまでに要する時間は、間欠駆動
ピン及び間欠受動ピンが共に一本づつ設けられている上
記形態例のタイプの場合に比して、短くなることは明ら
かである。このように、図12(a) の給紙ローラを用い
た場合には、ローラ部材が停止する時間が短くなる為、
一枚目の給紙完了後、二枚目の給紙を開始するまでの給
紙間隔を短くすることができる。つまり、ローラ径を調
整することなく、給紙ローラに簡単な加工を加えるだけ
で、給紙間隔を調整することが可能となるのである。従
って、間欠駆動ピン56a−1と56a−2との間隔は
180度間隔に限らず、給紙方向に於ける両ピン間隔を
短くしてもよいし、大きくしてもよい。
【0021】次に、図12(b) の形態例の給紙ローラ5
4は、駆動軸56に設けた間欠駆動ピン56を一本とす
る一方で、ローラ部材57の側端面に所定の周方向間
隔、例えば180度間隔で2本の間欠受動ピン57a−
1,57a−2を突設した構成を有する。この形態例で
は、ローラ部材57が周速度V2で高速回転を開始する
ことにより第1の間欠受動ピン57a−1が間欠駆動ピ
ン56aから離間を開始したあと間もなく、第2の間欠
受動ピン57a−2が間欠駆動ピン56aに追いついて
高速回転を抑制されるので、第2の間欠受動ピン57a
−1と間欠駆動ピン56aとの間の周方向間隔は図1の
形態例の場合よりも短くなっており、従って、一枚目の
紙葉類の後端がローラ部材57を離脱することによりロ
ーラ部材の回転が停止した後で、間欠駆動ピン56aが
第1の間欠受動ピン57a−1に追いつくのに要する時
間は短くなり、従って二枚目の紙葉類の給紙を開始する
時間が早くなる。なお、この形態例に於て、間欠駆動ピ
ン56aの反時計廻り方向側に第2の間欠駆動ピンを配
置すれば、更に給紙間隔を短くできる様になるし、第2
の間欠駆動ピン57a−2を図示の位置よりも時計廻り
方向にずらすことによっても給紙間隔を更に短くするこ
とができる。なお、図11に示した間欠駆動機構におけ
る給紙間隔の調整も、同様にピンの間隔、ピンの本数を
種々組み合わせることにより実現できる。
【0022】[形態例の効果]以上のように本発明の各
形態例によれば、多枚数積層された紙葉類中から一枚づ
つ取り出して給紙、搬送する機構を備えた給紙装置にお
いて、電気的制御方法や機械的な構成を複雑化すること
なく、一枚づつ所定の給紙間隔、タイミングで確実に給
紙することにより、重送等の給紙不良の発生率を大幅に
低減した信頼例の高い紙葉類の給紙装置を提供すること
ができる。更に、全周面を摩擦抵抗の大きいゴムから構
成したフリクションローラ及びストップローラを用い
て、両ローラを常時接触させた構成を採りながらも、下
流側に位置するプルローラ対によって紙葉類が搬送開始
された時に当該紙葉類との摺擦によりフリクションロー
ラ及びストップローラが摩耗、損耗することを防止する
ことができる。即ち、従来例の給紙装置により繰出し動
作を行う場合には、常にフリクションローラと給紙ロー
ラが同期回転、同期停止するため、一枚目の紙葉類の先
端部がプルローラ対によってニップされた時点でフリク
ションローラと給紙ローラの回転を停止する必要があ
り、その結果、フリクションローラとストップローラと
の間に依然としてニップされた状態にある紙葉類の後部
は、無理に両ローラ間から引き抜かれることとなるの
で、両ローラの摩耗が激しくなるが、本発明に於てはこ
のような不具合がない。
【0023】また、本発明によれば、給紙ローラに対し
て常時回転駆動力を伝達しながらも、電気的に複雑な制
御を行うことなく、機械的な構成の工夫(しかも簡単な
構成の追加)を行うだけで、低コストで、紙葉類間の給
紙間隔を確保する為の間欠回転を実現できるので、あら
ゆる種類の紙葉類取扱装置に適用することができる。ま
た、給紙間隔の調整を、駆動系、制御系、給紙ローラ径
等の変更等、大幅なレイアウト変更を伴う設計を行うこ
となく、単に給紙ローラの構成を変更するだけで実現で
きるので、種々のニーズにあった装置構成を簡単な部品
交換だけで実現することができる。また、繰出し部から
の紙葉類の給紙、繰出し部への紙葉類の収納を、同一の
経路と、同一の部品を用いて実現するので、従来装置に
比べて少ない部品点数、コンパクト化された構成によ
り、実現することができる。また、給紙間隔の調整は、
給紙ローラに設けるピン類の本数、配置間隔等を調整す
るだけで実現できるので、極めて容易である。とりわ
け、本発明に於ては、複雑な電気的制御(制御プログラ
ムの複雑化、制御信号量の増大)を行わずに、所望の給
紙間隔を隔てて紙葉類を連続給紙するとともに、収納時
にも各ローラを逆転させるだけの簡単な制御により紙葉
類を逆走することができるので、図15に示した従来例
に対しても十分な優位性を有するものである。
【0024】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
フリクションローラの全周面を摩擦抵抗の大きいゴムか
ら構成し、かつストップローラと常時接触するととも
に、上記給紙ローラと同期して給紙方向及び逆転方向に
回転可能に構成し、更に、給紙中は給紙ローラとフリク
ションローラは連続回転するように構成し、紙ローラ
は、間欠駆動ピンを一体的に備えた駆動軸と、駆動軸に
よって軸心を相対回転可能に支持されかつ間欠受動ピン
を一体的に備えたローラ部材と、から成り、ローラ部材
は、駆動軸に一体化した間欠駆動ピンが間欠受動ピンに
係合することにより給紙方向に回転駆動されるととも
に、駆動軸に先行して駆動軸よりも高速で給紙方向に高
速回転可能に構成されているので、複雑な電気的制御
(制御プログラムの複雑化、制御信号量の増大)を伴わ
ずに、所望の給紙間隔を隔てて紙葉類を連続給紙すると
ともに、収納時にも各ローラを逆転させるだけの簡単な
制御により紙葉類を逆走することができる。つまり、フ
リクションローラ及びストップローラの全周面(ゴム
面)を使ってメカニズムによる動作だけで、紙葉類間隔
を所望に確保できるので、構成を簡潔化し、コストを低
減できる。また、給紙、収納両動作に於ても両ローラの
全周面を使用できるので、駆動開始のタイミング等を制
御する必要がない。また、フリクションローラとストッ
プローラとが直接接触する時間が短くなるので、摩耗の
心配は少なくなる。請求項2の発明によれば、請求項1
において、一枚目の紙葉類の後部が給紙ローラを構成す
るローラ部材を離脱したときにローラ部材の回転が一時
的に停止し、停止状態にあるローラ部材の間欠受動ピン
に、駆動軸の間欠駆動ピンが追い付いたときにローラ部
材の回転が再開して次の紙葉類を送り出すように構成し
たので、簡単な機械的構成でありながら、確実に給紙間
隔を確保できる。また、各ピンの本数、配置を種々変更
することによって、給紙間隔を種々調整することが可能
である。請求項3の発明によれば、上記給紙ローラは、
駆動軸に一体化されたローラ部材と、該駆動軸から外径
方向に突設した間欠受動ピンと、を備え、該駆動軸に軸
心を遊嵌されたギヤから間欠駆動ピンを突設し、この間
欠駆動ピンを間欠受動ピンに係合させることにより、該
ギヤからの回転駆動力を駆動軸に伝達可能に構成し、給
紙ローラは、間欠駆動ピンが間欠受動ピンに係合するこ
とにより給紙方向に回転駆動されるとともに、ギヤに先
行してギヤよりも高速で給紙方向に高速回転可能に構成
されているので、請求項1と同等の効果を得ることがで
きる。請求項4の発明によれば、請求項2と同等な効果
を得ることができる。請求項5の発明によれば、また、
繰出し部への紙葉類の収納を、上記給紙の為の機構と同
一の経路と、同一の部品を用いて実現するので、従来装
置に比べて少ない部品点数、コンパクト化された構成に
より、実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給紙装置の一形態例の全体構成を示す
正面略図。
【図2】(a) 及び(b) は給紙ローラを間欠駆動させる機
構例を示す図。
【図3】収納板の一例の構成を示す図。
【図4】(a) 乃至(d) は本発明の給紙装置による給紙動
作を説明する為の図。
【図5】(a) 乃至(d) は本発明の給紙装置による給紙動
作を説明する為の図。
【図6】本発明の給紙装置による給紙動作を説明する為
の図。
【図7】(a) 及び(b) は分離部の構成及び動作を示す
図。
【図8】(a) 乃至(d) は本発明の給紙装置における紙葉
類の収納動作の説明図。
【図9】(a) 乃至(d) は本発明の給紙装置における紙葉
類の収納動作の説明図。
【図10】本発明の給紙装置における紙葉類の収納動作
の説明図。
【図11】給紙ローラ54を間欠回転させるための他の
構成例を示す平面図。
【図12】(a) 及び(b) は給紙ローラの軸に設ける間欠
駆動ピン、或はローラ部材に設ける間欠受動ピンについ
ての他の形態例の説明図。
【図13】従来の給紙装置の一例を示す図。
【図14】従来のフリクションローラとストップローラ
と紙葉類との間の摩擦係数の関係を示す図。
【図15】他の従来例の構成を示す図。
【符号の説明】
51 バックアッププレート(押圧板)、52 付勢手
段、53 ガイド部材、54 給紙ローラ(サブドライ
バー)、54A プーリ、55 収納板、56駆動軸、
56a 簡潔駆動ピン、56b 間欠受動ピン、57
ローラ部材、57a 間欠受動ピン、60 フリクショ
ンローラ、60A プーリ、61 ストップローラ、6
2 バネ、65 軸、66 ローラ片、67 タイミン
グベルト、70 プルローラ対、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方へ向けて弾性付勢されるとともに上
    面に紙葉類束を積載するバックアッププレートと、該バ
    ックアッププレート上に積載された紙葉類束の最上面に
    外周面を接した状態で給紙方向に回転することにより最
    上部の紙葉類を送り出す給紙ローラと、給紙ローラの下
    流側に位置し給紙ローラにより送り出されてきた紙葉類
    をニップ部にて分離しつつ給送するフリクションローラ
    及びストップローラと、フリクションローラ及びストッ
    プローラの更に下流側に位置しニップ部にて紙葉類をニ
    ップしつつ上記フリクションローラよりも高速で搬送す
    るプルローラ対と、を備えた給紙装置において、 上記フリクションローラは全周面が摩擦抵抗の大きいゴ
    ムから成り、かつストップローラと常時接触するととも
    に、上記給紙ローラと同期して給紙方向に回転可能に構
    成され、更に、給紙中は給紙ローラとフリクションロー
    ラは連続回転するように構成され、 上記給紙ローラは、間欠駆動ピンを一体的に備えた駆動
    軸と、駆動軸によって軸心を相対回転可能に支持されか
    つ間欠受動ピンを一体的に備えたローラ部材と、から成
    り、 上記ローラ部材は、駆動軸に一体化した間欠駆動ピンが
    上記間欠受動ピンに係合することにより給紙方向に回転
    駆動されるとともに、上記駆動軸に先行して駆動軸より
    も高速で給紙方向に高速回転可能に構成されていること
    を特徴とする紙葉類の給紙装置。
  2. 【請求項2】 上記給紙ローラにより送り出された紙葉
    類が、フリクションローラとストップローラとのニップ
    部を経て、プルローラ対によりニップされて高速搬送開
    始されたときに、該紙葉類の後部は給紙ローラを構成す
    るローラ部材に接触してローラ部材を高速回転させ、 該紙葉類の後部がローラ部材を離脱したときにローラ部
    材の回転が一時的に停止し、停止状態にあるローラ部材
    の間欠受動ピンに、駆動軸の間欠駆動ピンが追い付いた
    ときにローラ部材の回転が再開して次の紙葉類を送り出
    すことを特徴とする請求項1記載の紙葉類の給紙装置。
  3. 【請求項3】 上方へ向けて弾性付勢されるとともに上
    面に紙葉類束を積載するバックアッププレートと、該バ
    ックアッププレート上に積載された紙葉類束の最上面に
    外周面を接した状態で給紙方向に回転することにより最
    上部の紙葉類を送り出す給紙ローラと、給紙ローラの下
    流側に位置し給紙ローラにより送り出されてきた紙葉類
    をニップ部にて分離しつつ給送するフリクションローラ
    及びストップローラと、フリクションローラ及びストッ
    プローラの更に下流側に位置しニップ部にて紙葉類をニ
    ップしつつ上記フリクションローラよりも高速で搬送す
    るプルローラ対と、を備えた給紙装置において、 上記フリクションローラは全周面が摩擦抵抗の大きいゴ
    ムから成り、かつストップローラと常時接触するととも
    に、上記給紙ローラと同期して給紙方向に回転可能に構
    成され、更に、給紙中は給紙ローラとフリクションロー
    ラは連続回転するように構成され、 上記給紙ローラは、駆動軸に一体化されたローラ部材
    と、該駆動軸から外径方向に突設した間欠受動ピンと、
    を備え、 該駆動軸に軸心を遊嵌されたギヤから間欠駆動ピンを突
    設し、この間欠駆動ピンを上記間欠受動ピンに係合させ
    ることにより、該ギヤからの回転駆動力を駆動軸に伝達
    可能に構成し、 上記給紙ローラは、上記間欠駆動ピンが間欠受動ピンに
    係合することにより給紙方向に回転駆動されるととも
    に、上記ギヤに先行してギヤよりも高速で給紙方向に高
    速回転可能に構成されていることを特徴とする紙葉類の
    給紙装置。
  4. 【請求項4】 上記給紙ローラにより送り出された紙葉
    類が、フリクションローラとストップローラとのニップ
    部を経て、プルローラ対によりニップされて高速搬送開
    始されたときに、該紙葉類の後部は給紙ローラに接触し
    て給紙ローラを高速回転させ、 該紙葉類の後部が給紙ローラを離脱したときに給紙ロー
    ラの回転が一時的に停止し、停止状態にある給紙ローラ
    の間欠受動ピンに、上記ギヤの間欠駆動ピンが追い付い
    たときに給紙ローラの回転が再開して次の紙葉類を送り
    出すことを特徴とする請求項3記載の紙葉類の給紙装
    置。
  5. 【請求項5】 上記フリクションローラを、上記給紙ロ
    ーラと同期して給紙方向に回転するのみならず、逆転方
    向にも回転可能に構成したことを特徴とする請求項1、
    2、3、又は4記載の紙葉類の給紙装置。
  6. 【請求項6】 上記バックアッププレートの上方には昇
    降自在な収納板が配置されており、この昇降板を下降さ
    せてバックアッププレート上の積載紙葉類束の上面位置
    を搬送経路よりも下方に押し下げて、紙葉類束上面と上
    記給紙ローラとの間に間隙を形成した状態で、上記プル
    ローラ対及びフリクションローラを戻し方向に逆転させ
    ることにより、上記給紙方向とは逆方向から同一経路上
    を経てバックアッププレート上に紙葉類を収納可能に構
    成したことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記
    載の紙葉類の給紙装置。
JP13424597A 1997-05-08 1997-05-08 紙葉類の給紙装置 Expired - Lifetime JP3810884B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13424597A JP3810884B2 (ja) 1997-05-08 1997-05-08 紙葉類の給紙装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13424597A JP3810884B2 (ja) 1997-05-08 1997-05-08 紙葉類の給紙装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10310270A true JPH10310270A (ja) 1998-11-24
JP3810884B2 JP3810884B2 (ja) 2006-08-16

Family

ID=15123796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13424597A Expired - Lifetime JP3810884B2 (ja) 1997-05-08 1997-05-08 紙葉類の給紙装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3810884B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7673870B2 (en) 2005-12-22 2010-03-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus provided with feeding roller having play in rotating direction
US7899385B2 (en) 2005-12-22 2011-03-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106542357B (zh) * 2015-09-18 2018-11-23 柯尼卡美能达株式会社 给纸装置以及具备该给纸装置的图像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7673870B2 (en) 2005-12-22 2010-03-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus provided with feeding roller having play in rotating direction
US7899385B2 (en) 2005-12-22 2011-03-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP3810884B2 (ja) 2006-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0994052B1 (en) Sheet feeding apparatus, image forming apparatus having the same and image reading apparatus having the same
JP5297035B2 (ja) シート給送装置、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ、及び複写機
US7270326B2 (en) Paper sheet separation and transfer apparatus
EP0576035B1 (en) Sheet supplying apparatus
JP2007001759A (ja) シート材供給装置
US7520500B2 (en) Media separating apparatus and method for automatic media dispenser
JPH10310270A (ja) 紙葉類の給紙装置
US7641186B2 (en) Sheet feeding/conveying method and sheet feeding/conveying apparatus
JP2000177874A (ja) 給送装置及び画像形成装置
JPH09202475A (ja) 給紙装置
JP2992715B2 (ja) 原稿搬送装置
JP4249050B2 (ja) 給紙装置および画像形成装置
JP4035369B2 (ja) シート材給送装置および記録装置
JP2004210488A (ja) 読取装置
JP3368253B2 (ja) シート給送装置及び該装置を備えた画像処理装置
US11807476B2 (en) Sheet feeding apparatus
JPH0616269A (ja) 給送装置
JP2935581B2 (ja) 再給紙装置
JP2002332130A (ja) シート材給送装置、シート材給送方法および記録装置
JPH115640A (ja) 給紙装置
JPH10329965A (ja) 給紙装置
GB2297315A (en) Removing skew from paper fed to a printer
JP2000191169A (ja) シ―ト給送装置及び画像形成装置
JP5798803B2 (ja) 原稿搬送装置及び画像読取装置
JP2505818B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040316

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060301

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090602

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110602

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130602

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130602

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130602

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term