JPH10329965A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH10329965A
JPH10329965A JP9145423A JP14542397A JPH10329965A JP H10329965 A JPH10329965 A JP H10329965A JP 9145423 A JP9145423 A JP 9145423A JP 14542397 A JP14542397 A JP 14542397A JP H10329965 A JPH10329965 A JP H10329965A
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JP
Japan
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paper
roller
image receiving
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paper feed
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Withdrawn
Application number
JP9145423A
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English (en)
Inventor
Tadami Kikuchi
忠美 菊地
Hiroshi Takahashi
洋 高橋
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J13/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
    • B41J13/02Rollers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J13/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
    • B41J13/0009Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets control of the transport of the copy material
    • B41J13/0018Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets control of the transport of the copy material in the sheet input section of automatic paper handling systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H3/00Separating articles from piles
    • B65H3/02Separating articles from piles using friction forces between articles and separator
    • B65H3/06Rollers or like rotary separators
    • B65H3/0607Rollers or like rotary separators cooperating with means for automatically separating the pile from roller or rotary separator after a separation step
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H3/00Separating articles from piles
    • B65H3/02Separating articles from piles using friction forces between articles and separator
    • B65H3/06Rollers or like rotary separators

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙ローラあるいは搬送ローラと記録紙との
間で生じるスリップを抑制し、記録紙を確実に1枚ずつ
給紙し搬送することのできる給紙装置を提供すること。 【解決手段】 底部記録紙ガイド6の給紙方向前方側に
配設した給紙ローラ14の回転を高速回転と低速回転と
に交互に切り換えるように制御する制御手段33を有す
ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給紙装置に係り、特
に、収納手段に載置された複数の記録紙の最下部に位置
する記録紙を順次記録装置へ供給するのに好適な給紙装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレホンカードやオレンジカー
ド、あるいは名刺などのカードサイズの記録紙にカラー
熱転写プリンタ等を用いてカラー記録を施すことが行わ
れている。このような記録紙は、表面に樹脂等によるコ
ーティングが施されており、一般に受像紙と呼ばれてい
る。このようなカードサイズの受像紙を記録装置へ給紙
するための従来の給紙装置について説明する。
【0003】従来の給紙装置は、受像紙を支持しつつ給
紙方向に案内するための底部記録紙ガイドを配設してお
り、この底部記録紙ガイド上に複数枚の受像紙が積層さ
れるようになっている。前記底部記録紙ガイドの幅方向
両端部には、前記受像紙の側面部を案内する側部記録紙
ガイドが配設されており、さらに、前記底部記録紙ガイ
ドから給紙方向に所定間隔を隔てて前記受像紙の先端部
を支持し下方に案内する先端部記録紙ガイドが配設され
ている。この先端部記録紙ガイドの受像紙側の下端部
は、斜めに切断されていて給紙の際に受像紙を1枚ずつ
分離する分離面が形成されている。前記底部記録紙ガイ
ドと前記先端部記録紙ガイドとの間隙の下方には、給紙
ローラが配設されており、前記受像紙の底面との摩擦力
により最下位の記録紙から順次給紙するようになってい
る。
【0004】また、前記給紙ローラの給紙方向前方に
は、給紙ガイドが配設されており、前記給紙ローラによ
り給紙される受像紙の底面を支持しつつ給紙方向へ案内
するようになっている。さらに、この給紙ガイドの給紙
先には、搬送ローラおよびこれに外接して従動回転する
従動ローラが配設されている。これらの搬送ローラおよ
び従動ローラに挟持されて前記受像紙が搬送されるよう
になっている。そして、前記搬送ローラの搬送先には受
像紙を記録装置へ案内する搬送ガイドが配設されてお
り、この搬送ガイドの搬送先には、記録装置内の紙送り
ローラが配設されている。この紙送りローラにより、搬
送ガイドに案内された受像紙が記録装置内の記録部へ搬
送されるようになっている。
【0005】また、前記搬送ローラおよび従動ローラの
手前の位置には、第1給紙センサが、一方、前記紙送り
ローラの手前の位置には、第2給紙センサがそれぞれ配
設されており、前記第1給紙センサ、前記第2給紙セン
サはそれぞれ受像紙が所定位置を通過したことを検出す
るようになっている。
【0006】また、前記給紙ローラの回転軸の一端部に
は、複数の歯車から構成される給紙用動力伝達歯車群を
介して駆動モータたるステッピングモータが連結されて
いる。一方、前記搬送ローラの回転軸の一端部には、複
数の歯車から構成される搬送用動力伝達歯車群を介して
前記給紙ローラと同一のステッピングモータが連結され
ている。つまり、前記給紙ローラおよび前記搬送ローラ
は、それぞれ給紙用動力伝達歯車群または搬送用動力伝
達歯車群を介して単一のステッピングモータにより回転
駆動されるようになっている。このステッピングモータ
には、正回転および逆回転の制御を行う制御手段が連結
されている。
【0007】また、前記給紙用動力伝達歯車群および前
記搬送用動力伝達歯車群には、正転・逆転用クラッチ機
構が配設されており、前記ステッピングモータの正回転
あるいは逆回転の切り換えによりクラッチが切り換えら
れるようになっている。この正転・逆転用クラッチ機構
の切り換えにより、前記ステッピングモータの駆動力の
伝達経路が変換され、前記給紙ローラおよび前記搬送ロ
ーラのいずれか一方が回転されるようになっている。
【0008】ここで、前述した従来の制御手段による前
記給紙ローラおよび前記搬送ローラの駆動方法を図5に
示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0009】図5において、給紙装置による給紙が開始
されると、ステップST21に進行して、ステッピング
モータが最大2000ステップ分正回転方向に駆動され
る。このステッピングモータの正回転により前記正転・
逆転用クラッチ機構が正転側へ切り換えられて、前記給
紙用動力伝達歯車群を介して前記給紙ローラが給紙方向
へ回転する。
【0010】つぎに、ステップ22において、第1給紙
センサが受像紙の通過によりONされたか否かの判断が
され、YESの場合にはステップST23に進行して、
ステッピングモータがさらに80ステップ分だけ正回転
されて受像紙を給紙し、その受像紙の先端部が搬送ロー
ラに当接される。一方、NOの場合、すなわち、ステッ
ピングモータが2000ステップ回転したが、前記第1
給紙センサがONしない場合には、なんらかのエラーが
生じたと判断されてステップST24に進行し、エラー
処理が行われる。
【0011】つぎに、前記ステップST23においてス
テッピングモータが80ステップ分駆動されると、前記
受像紙が搬送ローラに当接し、この搬送ローラと前記従
動ローラとに挟持されて搬送され得る状態になる。した
がって、ステップST25に進行して、前記制御手段が
前記搬送ローラを回転駆動させるために前記ステッピン
グモータを逆回転駆動させる。このステッピングモータ
の逆回転駆動により、前記正転・逆転用クラッチ機構が
逆転側へ切り換えられて前記搬送用動力伝達歯車群を介
して、前記搬送ローラが給紙方向へ回転を開始する。こ
の搬送ローラの回転駆動は、最大で2000ステップ行
われる。
【0012】つぎに、ステップST26に進行して、前
記第2給紙センサがONとなったか否かが判断され、Y
ESの場合には、ステップST27に進行して、更に8
0ステップ分だけ前記ステッピングモータを回転させ
て、記録装置内に配設されている紙送りローラに当接さ
せた後に、当該受像紙の給紙が終了される。その後、前
記紙送りローラが駆動されて記録装置による記録動作が
開始される。
【0013】一方、NOの場合、つまりステッピングモ
ータが2000ステップ分駆動しても前記第2給紙セン
サがONとなっていない場合には、エラーが発生したと
判断し、ステップST28に進行してエラー処理が行わ
れる。
【0014】以上のような従来の制御手段による駆動方
法によって、単一のステッピングモータにより前記給紙
ローラおよび前記搬送ローラを回転駆動させるようにな
っていた。
【0015】つぎに、従来の前記制御手段による前記給
紙ローラおよび前記搬送ローラの速度に関する制御方法
について図5を参照しつつ説明する。
【0016】従来の制御手段によれば、図6に示すよう
に、ステッピングモータを一定速度で駆動するように制
御しており、この速度に従って前記給紙ローラおよび前
記搬送ローラが一定速度で回転駆動されていた。すなわ
ち、前記ステッピングモータが正回転方向へ一定速度で
駆動されたときには、前記給紙ローラが一定速度で受像
紙を給紙する方向へ回転し、前記ステップST25に進
行して、前記ステッピングモータが逆回転方向へ一定速
度で回転駆動されたときには、前記搬送ローラが一定速
度で受像紙を搬送する方向へ回転するようになってい
た。
【0017】つぎに、このような従来の給紙装置の作用
について説明する。
【0018】従来の給紙装置は、載置された受像紙の自
重により、最下位の受像紙を給紙ローラに圧接させて、
この給紙ローラと前記受像紙との間に摩擦力を発生させ
る。このため、前記給紙ローラがステッピングモータの
駆動により回転すると、その摩擦力に基づく給紙力によ
り最下位の受像紙を最下位から2枚目以降の記録紙との
摩擦力に抗して給紙することとなる。この場合、底部記
録紙ガイドおよび側部記録紙ガイドが、それぞれ前記受
像紙の底面部と側面部とを給紙方向へ案内するととも
に、前記先端部記録紙ガイドに形成した分離面が、最下
位の受像紙を最下位から2枚目以降の受像紙と分離する
ように作用する。このようにして前記給紙ローラにより
給紙された受像紙は、給紙ガイドに従って案内されて前
記搬送ローラの手前まで給紙されると前記第1給紙セン
サが前記受像紙の通過を検出する。この通過情報が前記
制御手段に伝達されると、前記制御手段は更に80ステ
ップ分だけ前記ステッピングモータを駆動し、前記受像
紙を前記搬送ローラに当接させる。
【0019】その後、前記制御手段が、前記ステッピン
グモータを逆回転駆動し、前記正転・逆転用クラッチ機
構を搬送用動力伝達歯車群側へ切り換えて前記搬送ロー
ラを回転させる。このため、前記搬送ローラと前記従動
ローラとが、前記受像紙を挟持しつつ搬送ガイドに沿っ
て記録装置方向へ搬送する。前記受像紙が、紙送りロー
ラの手前まで搬送されると、前記第2給紙センサが受像
紙の通過を検知してその通過情報を制御手段に伝達す
る。制御手段は、この情報に基づいて前記搬送ローラを
更に80ステップ分駆動し、前記受像紙を前記紙送りロ
ーラに当接させる。この後は、紙送りローラが前記受像
紙を記録装置内に搬送し、所望の記録が施される。
【0020】このようにして従来の給紙装置は、積層さ
れた記録紙を1枚ずつ記録装置へ給紙するようになって
いた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の給紙装
置においては、受像紙の給紙あるいは搬送の最中に、前
記給紙ローラあるいは前記搬送ローラと前記受像紙との
間における摩擦力が低下し、前記給紙ローラあるいは前
記搬送ローラが前記受像紙に対してスリップしてしまっ
て、この受像紙を給紙できなくなった場合には、もはや
前記給紙ローラあるいは前記搬送ローラの駆動を停止す
るしかなかった。すなわち、前記給紙ローラおよび前記
搬送ローラは、これらの外周面と前記受像紙の底面との
摩擦力に基づいて給紙・搬送力を発揮し、前記受像紙を
給紙するものである。しかし、従来の給紙装置では、前
記制御手段がステッピングモータを等速で回転させてい
たため、前記給紙ローラあるいは前記搬送ローラも等速
で回転するようにされており、一旦、前記給紙ローラま
たは前記搬送ローラと前記受像紙との間でスリップが生
じてしまうと、再び受像紙との間の摩擦力を増大するよ
うな動作は行われず、受像紙を給紙・搬送できなくなっ
ていた。
【0022】特に、前述したような前記給紙ローラおよ
び前記搬送ローラを単一のステッピングモータにより回
転駆動させる場合には、前記搬送ローラにより受像紙を
搬送する初期時点においては、前記受像紙の後端部がま
だ前記給紙ローラと最下位から2枚目の受像紙との間に
挟持されている状態にあり、通常よりも負荷が加わって
いる。このため、前記搬送ローラと前記受像紙との間に
スリップが生じ易く、適正な搬送ができない場合があっ
た。
【0023】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、給紙ローラあるいは搬送ローラと記録紙との
間で生じるスリップを抑制し、記録紙を確実に1枚ずつ
給紙し搬送することのできる給紙装置を提供することを
目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係る請求項1に記載の給紙装置の特徴は、制御
手段が、給紙ローラの回転を高速回転と低速回転とに交
互に切り換えるように制御する点にある。そして、この
ような構成を採用したことにより、給紙ローラと記録紙
との間でスリップが生じても、給紙ローラの低速回転に
基づく摩擦力の増大により直ちにスリップ状態が解消さ
れて、確実に記録紙を給紙することができる。
【0025】また、請求項2に記載の給紙装置の特徴
は、制御手段が、給紙ローラを回転状態と停止状態とに
交互に切り換えるように制御する点にある。そして、こ
のような構成を採用したことにより、給紙ローラと記録
紙との間でスリップが生じても、給紙ローラの停止によ
り再び静止摩擦力によって記録紙を搬送することとなり
直ちにスリップ状態が解消されて、確実に記録紙を給紙
することができる。
【0026】また、請求項3に記載の給紙装置の特徴
は、給紙ローラの給紙方向前方側に搬送ローラを配設す
るとともに、これらの給紙ローラおよび搬送ローラを正
転・逆転用クラッチ機構を介して単一の駆動モータに連
結し、制御手段が前記正転・逆転用クラッチ機構のクラ
ッチを切り換えることによって前記給紙ローラと前記搬
送ローラとを順次回転させるように制御することを特徴
とする。そして、このような構成を採用したことによ
り、給紙ローラあるいは搬送ローラと記録紙とのスリッ
プを抑制して確実に記録紙を給紙できるとともに、駆動
モータの数を減少させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の給紙装置の実施の
一形態を図1を参照して説明する。
【0028】本発明の実施形態は、基台1上にサイドフ
レーム2が配設されており、このサイドフレーム2に支
持されるようにして複数枚の記録紙たる受像紙3を積層
するための収納手段4と、この収納手段4から受像紙3
を1枚ずつ記録装置34へ給紙するための給紙手段5と
が配設されている。前記収納手段4は、受像紙3を支持
しつつ給紙方向(図1の右方向)に案内するための底部
記録紙ガイド6、側部記録紙ガイド7および先端部記録
紙ガイド8を有している。
【0029】前記底部記録紙ガイド6は、前記収納手段
4の底面部に配設されており、下方から受像紙3を支持
しつつ最下位の受像紙3を給紙方向に案内するようにな
っている。前記側部記録紙ガイド7は、前記底部記録紙
ガイド6に対して所定間隔を隔てた位置に直角上方向に
延出されており、前記受像紙3の幅方向両側面部を支持
しつつ給紙方向へ案内するようになっている。
【0030】また、前記先端部記録紙ガイド8は、前記
底部記録紙ガイド6に対して給紙方向に直角に配設され
ており、前記受像紙3の給紙方向先端部を支持し案内す
るようになっている。さらに、前記先端部記録紙ガイド
8の下端部は、前記受像紙3に対して斜めに切断されて
おり、積層されている受像紙3を1枚ごとに分離するた
めの分離面9が形成されている。この分離面9に沿って
受像紙3は下方にあるものほど給紙方向に進出して静止
するようになっており、給紙の際には、前記分離面9と
前記先端部記録紙ガイド8の下端面とのエッジ部分9a
により確実に下方から1枚ずつ分離されて給紙されるよ
うになっている。
【0031】また、前記底部記録紙ガイド6の後端部近
傍には、後端部支持ローラ10が幅方向に延在するよう
にしてサイドフレーム2に支持されている。この後端部
支持ローラ10は、最下位の受像紙3が給紙される際
に、2枚目以降の受像紙3の後端部を支持することによ
り、最下位の受像紙3に作用する上方からの負荷を軽減
するようになっている。このため、最下位の受像紙3と
この上に積層する最下位から2枚目の受像紙3との摩擦
力および前記底部記録紙ガイド6との摩擦力が低減さ
れ、容易に受像紙3を給紙することができるとともにダ
ブルフィードを防止するようになっている。
【0032】なお、前記後端部支持ローラ10は受像紙
3の後端部を浮かせられるものであればいかなる形状で
あってもよいが、後端部支持ローラ10のようにローラ
状のものであれば最下位の受像紙3が給紙される際の摩
擦をより低減することができる。
【0033】また、前記底部記録紙ガイド6の上方に
は、前記受像紙3を後述する給紙ローラ14に押圧させ
るための押圧ローラ11が、給紙ローラ14に対向する
上方位置に回転自在に軸支されている。この押圧ローラ
11は、その自重により錘として前記受像紙3を上方か
ら押圧するものであるため、真鍮などのように所望の比
重を有する金属材料により形成されており、前記受像紙
3の先端部側の上面幅方向にわたって下方に負荷が加え
られている。そして、この押圧ローラ11の外周面は、
前記受像紙3の表面コーティングを傷つけないような表
面粗さに仕上げられている。
【0034】前記押圧ローラ11の支持軸は、その両端
部近傍を略L字形状の支持腕12,12により支持され
ている。これらの支持腕12,12は、前記先端部記録
紙ガイド8の上下方向に沿って配設されたローラ支持ガ
イド13に支持されており、上下方向に移動自在に案内
されるようになっている。このため、前記押圧ローラ1
1は、受像紙3が減少すると、その自重により前記ロー
ラ支持ガイド13に案内されて下方に移動し、常に最上
位の受像紙3の上面に圧接して受像紙3を上方から押圧
するようになっている。
【0035】したがって、受像紙3が最後の1枚となっ
た場合であっても、この受像紙3を給紙ローラ14に圧
接することができるため、受像紙3のフィードミスを防
止することとなる。
【0036】なお、前記支持腕12の上端面には、前記
押圧ローラ11を上方位置に保持しておくための保持部
材12aが配設されている。この保持部材12aは、本
実施形態では磁石12aにより構成されており、この磁
石12aを前記支持腕12の上方に突出された前記サイ
ドフレーム2の金属フランジ部2aに吸着させることに
より、前記受像紙3を補給する際に前記押圧ローラ11
を上方位置に保持しておくことができるようになってい
る。
【0037】また、前記押圧ローラ11は、1本の円柱
状のものに限る必要はなく、受像紙3の幅方向に複数の
ローラを所定間隔ごとに配設する構成としてもよいし、
さらに、受像紙3の表面を損傷しない曲面部を有するも
のであれば、必ずしもローラ形状とされていなくともよ
い。
【0038】さらにまた、前記押圧ローラ11は自重に
より受像紙3に対して押圧力を作用するようになってい
るが、これをばね等の弾性部材の付勢力により押圧力を
付与するようにしてもよい。例えば、前記押圧ローラ1
1を板ばね(図示せず)の先端部に取着し、この板ばね
をサイドフレーム2等に固定して、前記板ばねの下方に
付勢するばね力により受像紙3を常に前記給紙ローラ1
4に押圧させるようにしてもよい。
【0039】また、前記収納手段4は全体的に給紙方向
へ傾斜されている。これは、より受像紙3の給紙を円滑
にするためのものであるが、あまりに傾斜角を大きくし
てしまうと受像紙3の先端部に重心がかかり過ぎてしま
い複数枚の受像紙3が一度に給紙されてしまう結果とな
る。このため、実験結果に基づき本実施形態では、給紙
ローラ14と前記後端部支持ローラ10とに作用する受
像紙3の重さが4:3の比率になるように前記収納手段
4を傾斜させている。
【0040】一方、前記給紙手段5は、前記収納手段4
に載置されている受像紙3を最下位の受像紙3から順に
1枚ずつ記録装置34へ給紙するための構成を有してい
る。すなわち、前記底部記録紙ガイド6の先端側に配設
されている前記先端部記録紙ガイド8との間隙部分にお
いて、給紙ローラ14が前記受像紙3の底面に接触する
ようにして前記サイドフレーム2に回転自在に支持され
ている。この給紙ローラ14の給紙方向前方側(図1の
右側)には、給紙ガイド15が延在されており、前記給
紙ローラ14により前記収納手段4から給紙された受像
紙3を給紙方向へ案内するようになっている。
【0041】さらに、この給紙ガイド15の給紙先に
は、搬送ローラ16およびこれに外接して従動回転する
従動ローラ17が配設されている。これらの搬送ローラ
16および従動ローラ17に挟持されて前記受像紙3が
搬送されるようになっている。前記給紙ローラ14の回
転軸14aから前記搬送ローラ16の回転軸16aまで
の距離は、前記給紙ローラ14による給紙可能な受像紙
3の長さよりも短くされており、後述するように、単一
の駆動モータ22によって確実に給紙ローラ14から搬
送ローラ16へ受像紙3が受け渡されるようになってい
る。
【0042】そして、前記搬送ローラ16の搬送先には
受像紙3を記録装置34へ案内する搬送ガイド18が配
設されており、この搬送ガイド18の搬送先には、記録
装置34内の紙送りローラ19が配設されている。この
紙送りローラ19により、搬送ガイド18に案内された
受像紙3が記録装置34内の記録部へ搬送されるように
なっている。
【0043】また、前記搬送ローラ16および従動ロー
ラ17の手前の位置には、第1給紙センサ20aが、一
方、前記紙送りローラ19の手前の位置には、第2給紙
センサ20bがそれぞれ配設されており、前記第1給紙
センサ20a、前記第2給紙センサ20bはそれぞれ受
像紙3が所定位置を通過したことを検出するようになっ
ている。この場合、本実施形態においては、前記第1給
紙センサ20aおよび前記第2給紙センサ20bを図示
しないばねの付勢力により上方へ付勢し、前記給紙ガイ
ド15あるいは前記搬送ガイド18からわずかに突出さ
せている。このため、前記受像紙3が第1給紙センサ2
0aおよび第2給紙センサ20bの上を通過した際に、
前記ばね力に抗して各センサ20a,20が下方に移動
することにより受像紙3の通過を検出するようになって
いる。
【0044】なお、前記第1給紙センサ20aおよび前
記第2給紙センサ20bを光の反射速度等により受像紙
3の通過を検知するようにしてもよい。また、前記給紙
ローラ14、前記搬送ローラ16および前記紙送りロー
ラ19は、前記受像紙3を摩擦力により給紙方向に給紙
するようになっているため、より受像紙3との摩擦力を
高めるようにゴム等の高分子材料により形成されてい
る。
【0045】また、前記給紙ローラ14の回転軸14a
の一端部には、複数の歯車から構成される給紙用動力伝
達歯車群21を介して駆動モータ22たるステッピング
モータ22が連結されている。一方、前記搬送ローラ1
6の回転軸16aの一端部には、複数の歯車から構成さ
れる搬送用動力伝達歯車群23を介して前記給紙ローラ
14と同一のステッピングモータ22が連結されてい
る。つまり、前記給紙ローラ14および前記搬送ローラ
16は、それぞれ給紙用動力伝達歯車群21または搬送
用動力伝達歯車群23を介して単一のステッピングモー
タ22により回転駆動されるようになっている。
【0046】前記給紙用動力伝達歯車群21は、モータ
軸22aに嵌合された駆動歯車24、正転・逆転用クラ
ッチ機構25、給紙用中間歯車群26および給紙ローラ
14の回転軸14aに嵌合された給紙歯車27を介して
前記ステッピングモータ22の駆動力を給紙ローラ14
へ伝達するようになっている。一方、前記搬送用動力伝
達歯車群23は、前記駆動歯車24、前記正転・逆転用
クラッチ機構25、搬送用中間歯車群28および搬送ロ
ーラ16の回転軸16aに嵌合された搬送歯車29を介
して前記ステッピングモータ22の駆動力を搬送ローラ
16へ伝達するようになっている。
【0047】前記正転・逆転用クラッチ機構25は、第
1クラッチギア30と第2クラッチギア31とこれらの
クラッチギアの両支持軸を連結するクラッチ板32とか
ら構成されている。前記第1クラッチギア30は前記駆
動歯車24と噛合するようにして前記サイドフレーム2
に回転自在に支持されている。前記第2クラッチギア3
1は、自由に移動できるようにその支持軸31aがサイ
ドフレーム2に固定されていない。ただし、第2クラッ
チギア31は、前記第1クラッチギア30と噛合されつ
つ両支持軸30a,31aを前記クラッチ板32により
連結されており、かつ、前記第2クラッチギア31の支
持軸31aにコイルばね(図示せず)が遊嵌されてお
り、このコイルばねの両端部が前記第2クラッチギア3
1の側面と前記クラッチ坂32の側面とに当接して両者
間に摩擦を生じさせている。このため、前記第2クラッ
チギア31は、前記第1クラッチギア30の回転に伴っ
てその回転方向に揺動するようになっている。
【0048】より具体的には、前記駆動歯車24が正回
転(図1の時計方向に回転)した場合には、前記第1ク
ラッチギア30が反時計方向へ回転し、これに従属して
前記第2クラッチギア31が反時計方向へ移動し前記給
紙用中間歯車群26に噛合するようになっている。一
方、前記駆動歯車24が逆回転(図1の反時計方向に回
転)した場合には、前記第1クラッチギア30が時計方
向へ回転し、これに従属して前記第2クラッチギア31
が時計方向へ移動し前記搬送用中間歯車群28に噛合す
るようになっている。このため、前記給紙ローラ14を
回転駆動させる場合には、前記ステッピングモータ22
を正回転させ、前記搬送ローラ16を回転駆動させる場
合には、前記ステッピングモータ22を逆回転させるこ
ととなる。
【0049】このようなステッピングモータ22の正転
および逆転の切り換えは、ステッピングモータ22に連
結された制御手段33により制御されることとなるが、
その切り換えのタイミングは、前記第1給紙センサ20
aからの受像紙3の通過情報に基づいて決定される。
【0050】すなわち、前記第1給紙センサ20aが受
像紙3の通過を検知する前は、前記ステッピングモータ
22が正回転して前記給紙ローラ14を回転駆動させ
る。その後、この給紙ローラ14の回転により受像紙3
が給紙されて前記第1給紙センサ20a上を通過し、こ
れを第1給紙センサ20aが検知して前記制御手段33
に伝達した場合には、前記制御手段33が前記ステッピ
ングモータ22を所定ステップ数駆動させた後に逆回転
させる。このステッピングモータ22の逆回転により、
前記正転・逆転用クラッチ機構25の前記第2クラッチ
ギア31が時計方向へ移動し、前記給紙用中間歯車群2
6との噛合を解除して前記搬送用中間歯車群28に噛合
すると前記搬送歯車29を介して前記搬送ローラ16が
回転するようになっている。したがって、給紙ローラ1
4の回転は停止されて前記搬送ローラ16のみで受像紙
3を搬送するようになっている。
【0051】そして、前記搬送ローラ16により受像紙
3が前記搬送ガイド18に案内されつつ搬送されて、前
記第2給紙センサ20b上を通過すると、この第2給紙
センサ20bから前記制御手段33に通過情報が伝達さ
れて、前記制御手段33が前記紙送りローラ19を駆動
して記録装置34内へ受像紙3を搬送するようになって
いる。
【0052】ここで、前述した前記制御手段33による
前記給紙ローラ14および前記搬送ローラ16の駆動方
法をより具体的に図2に示すフローチャートを参照しつ
つ説明する。
【0053】図2において、給紙装置による給紙が開始
されると、ステップST1に進行して、ステッピングモ
ータ22が正回転方向に駆動される。このステッピング
モータ22の正回転により前記正転・逆転用クラッチ機
構25が正転側へ切り換えられて、前記第2クラッチギ
ア31が前記給紙用中間歯車群26へ噛合するととも
に、これらの給紙用中間歯車群26および前記給紙歯車
27が回転されることにより前記給紙ローラ14が図1
の時計方向へ回転する。
【0054】つぎに、ステップST2において、前記ス
テッピングモータ22が150ステップ分だけ正回転駆
動されると、ステップST3に進行し、第1給紙センサ
20aが受像紙3の通過によりONされたか否かの判断
がされる。このステップST3における判断が、YES
の場合にはステップST4に進行し、NOの場合にはス
テップST5に進行する。
【0055】ステップST4に進行した場合、つまり、
前記第1給紙センサ20aがONされた場合には、ステ
ッピングモータ22がさらに80ステップ分だけ正回転
されて受像紙3を給紙し、受像紙3の先端部が搬送ロー
ラ16に当接するようにされる。この場合に、前記給紙
ローラ14の回転軸14aから前記搬送ローラ16の回
転軸16aまでの距離は、前記給紙ローラ14による給
紙可能な受像紙3の長さよりも短くされているため、単
一の駆動モータ22であっても給紙ローラ14から搬送
ローラ16へ確実に受像紙3が受け渡される。
【0056】一方、ステップST5に進行した場合、つ
まり、前記第1給紙センサ20aがONされていない場
合には、ステッピングモータ22が2000ステップ分
回転したか否かが判断される。
【0057】この2000ステップは、ステッピングモ
ータ22の正回転開始から第1給紙センサ20aまで受
像紙3を移動させるのに必要なステップ数が、前記給紙
ローラ14と前記受像紙3との間でスリップがなけれ
ば、1000ステップであることに基づいて定められて
いる。すなわち、ステッピングモータ22が正規のステ
ップ数の2倍である2000ステップ以上駆動されてい
るにもかかわらず、前記第1給紙センサ20aがONさ
れていない場合には、エラーが発生したと考えられる。
このため、ステップST5において、YESの場合、つ
まりステッピングモータ22が2000ステップ以上駆
動した場合においてはステップST6に進行してエラー
処理が行われ、一方、NOの場合、つまりステッピング
モータ22が2000ステップ以上駆動していない場合
にはステップST2に戻り、再びステッピングモータ2
2が150ステップ分だけ正回転駆動を継続するように
なっている。このとき、150ステップ回転駆動する前
に第1給紙センサ20aがONにされた場合には、ステ
ップST4に進行するようになる。
【0058】つぎに、ステップST4において、前記ス
テッピングモータ22を80ステップ分正回転させた後
に、ステップST7に進行して、搬送ローラ16を駆動
するために前記ステッピングモータ22を逆回転駆動さ
せる。このステッピングモータ22の逆回転駆動によ
り、前記正転・逆転用クラッチ機構25が逆転側へ切り
換えられて前記第2クラッチギア31が前記搬送用中間
歯車群28に噛合し、これらの搬送用中間歯車群28お
よび前記搬送歯車29の回転を介して、前記搬送ローラ
16が図1の時計回りに回転を開始する。
【0059】ステップST7におけるステッピングモー
タ22の逆回転駆動開始後には、ステップST8に進行
し、前記ステッピングモータ22が150ステップ分だ
け逆回転駆動され、ステップST9に進行する。
【0060】ステップST9においては、第2給紙セン
サ20bがONとなったか否かが判断され、YESの場
合には、ステップST10に進行して、更に80ステッ
プ分だけ前記ステッピングモータ22を回転させて、記
録装置34内に配設されている紙送りローラ19に当接
させた後に、当該受像紙3の給紙が終了される。その
後、前記紙送りローラ19が駆動されて記録装置34に
よる記録動作が開始される。一方、NOの場合、つまり
第2給紙センサ20bがONとなっていない場合には、
ステップST11に進行し、ステッピングモータ22が
2000ステップ分駆動したか否かが判断され、YES
の場合にはステップST12に進行してエラー処理が行
われ、NOの場合にはステップST8に戻って、再度ス
テッピングモータ22を150ステップ分だけ逆回転さ
せる。この逆回転の途中で第2給紙センサ20bがON
となった場合には、次のステップST9に進行する。
【0061】以上のような制御手段33による駆動方法
によって、単一のステッピングモータ22により前記給
紙ローラ14および前記搬送ローラ16を回転駆動させ
ることができる。
【0062】つぎに、前記制御手段33による前記給紙
ローラ14および前記搬送ローラ16の速度に関する制
御方法について説明する。
【0063】本実施形態においては、前記受像紙3と前
記給紙ローラ14および前記受像紙3と前記搬送ローラ
16との間の摩擦力をアップさせるために、前記ステッ
ピングモータ22の回転速度を一旦低速回転に落とすよ
うにされている。すなわち、図2で示した前記ステッピ
ングモータ22の駆動方法に関する各ステップのうち、
ステップST2およびステップST8においては、図3
に示すように、ステッピングモータ22を高速回転と低
速回転とに交互に切り換えて駆動するようにされてい
る。
【0064】ここで、この摩擦力と回転速度との関係の
原理について図4を参照しつつ説明する。
【0065】前提として、最下位の受像紙3と最下位か
ら2枚目の受像紙3との摩擦係数をμ1、給紙ローラ1
4(または搬送ローラ16)と受像紙3との摩擦係数を
μ2とし、受像紙3の搬送力をFとし、ステッピングモ
ータ22の回転トルクのうち高速回転時の回転トルクを
T1、低速回転時の回転トルクをT2とし、この回転ト
ルクに基づく給紙ローラ14(または搬送ローラ16)
の回転トルクをT3とし、給紙ローラ14(または搬送
ローラ16)の半径をrとし、給紙ローラ14(または
搬送ローラ16)に対する受像紙3の圧接力をPとす
る。また、μ2>μ1であり、ステッピングモータ22
の特性よりT2>T1である。
【0066】以上の前提に基づいて前記受像紙3が搬送
される条件は、F>Pμ1であり、さらに、このときの
搬送力Fは、F=T3/rの関係を有している。
【0067】したがって、受像紙3の搬送力Fは、給紙
ローラ14あるいは搬送ローラ16の回転トルクT3が
大きいほどPμ1との差が大きくなり、搬送力が増大す
ることとなる。この給紙ローラ14あるいは搬送ローラ
16の回転トルクを大きくするためには、前記ステッピ
ングモータ22の回転トルクを大きくすればよく、これ
は、ステッピングモータ22を高速回転とするよりも低
速回転とすることにより実現される。
【0068】このような原理に従って、本実施形態で
は、給紙ローラ14による受像紙3の給紙時および搬送
ローラ16による受像紙3の搬送時において、ステッピ
ングモータ22の回転速度を高速回転で所定のステップ
数駆動させた後に、一旦低速回転に切り換えて給紙ロー
ラ14および搬送ローラ16の回転トルクT3を大きく
し、摩擦力を増大、つまり搬送力Fを増大させて確実に
受像紙3を給紙することができるようにし、その後、再
び高速回転に戻して受像紙3の給紙および搬送を継続す
るようにしている。
【0069】また、前記制御手段33によるステッピン
グモータ22の速度制御方法では、高速回転と低速回転
を交互に切り換えるようにしているが、この場合に限る
ものではない。たとえば、前記給紙ローラ14および前
記搬送ローラ16と受像紙3との間でスリップが生じた
場合には、前記給紙ローラ14および前記搬送ローラ1
6を一旦停止させて摩擦力を運動摩擦から静止摩擦に切
り換えて受像紙3の搬送力を増大させるようにしてもよ
いし、このステッピングモータ22の回転状態と停止状
態とを一定の間隔で交互に切り換えるように制御するよ
うにしてもよい。
【0070】ここで、運動摩擦とは、物体を運動させて
いるときの抵抗であり、静止摩擦とは、物体が運動を開
始する直前の抵抗であって、運動摩擦よりも静止摩擦の
方が大きいという関係にある。
【0071】さらに、本実施形態では、受像紙3を1枚
ずつ確実に給紙および搬送するために、受像紙3の給紙
および搬送の途中において摩擦抵抗を間欠的に増減させ
る点に着目すれば、前記給紙ローラ14および前記搬送
ローラ16の外周面を回転方向に交互に表面粗さの異な
る面が存在するように形成してもよい。このような給紙
ローラ14および搬送ローラ16によれば、前記制御手
段33は、前記給紙ローラ14や前記搬送ローラ16の
回転速度を特に変化させなくとも、給紙の途中で摩擦力
を増大させることができることとなる。
【0072】つぎに、本発明の給紙装置の実施形態の作
用について説明する。
【0073】本実施形態における給紙は、制御手段33
の指令により開始する。前記制御手段33の指令に基づ
きステッピングモータ22が正回転駆動を開始すると、
前記駆動歯車24を介して前記正転・逆転用クラッチ機
構25が図1の反時計方向へ移動し、前記給紙用中間歯
車群26に噛合する。これら給紙用中間歯車群26によ
り順次ステッピングモータ22の駆動力が伝達されて前
記給紙歯車27が回転すると、これと同軸に支持されて
いる給紙ローラ14が図1の時計方向へ回転する。そし
て、前記給紙ローラ14と最下位の受像紙3との摩擦力
により受像紙3が給紙方向へ移動する。この際、最下位
の受像紙3の先端部は、先端部記録紙ガイド8の下端部
に形成された分離面9により他の受像紙3と分離され、
底部記録紙ガイド6および側部記録紙ガイド7に案内さ
れて1枚ずつ給紙される。
【0074】また、給紙にあたっては、底部記録紙ガイ
ド6の後方端に配設された後端部支持ローラ10が2枚
目以降の受像紙3の後端側底面を持上げるように支持し
ているため、最下位の受像紙3と2枚目の受像紙3との
摩擦力が減少し、最下位の受像紙3が最下位から2枚目
以降の受像紙3も一緒に重送してしまうのを防止してい
る。
【0075】一方、積層された受像紙3の上方からは押
圧ローラ11がその自重により受像紙3を押圧してお
り、受像紙3の枚数が減少して最終の受像紙3となって
も、この受像紙3を前記給紙ローラ14に確実に押圧し
て摩擦力を発生させ、給紙するようになっている。
【0076】また、前記受像紙3は、前記底部記録紙ガ
イド6から給紙ローラ14により給紙され、その後、給
紙ガイド15に案内されて搬送ローラ16へ向かって給
紙される。そして、搬送ローラ16の手前に配設した第
1給紙センサ20aが、前記受像紙3の通過を検出する
と、その通過情報を前記制御手段33に伝達する。この
情報を受けた前記制御手段33は、前記ステッピングモ
ータ22を更に80ステップ分だけ回転させて受像紙3
を前記搬送ローラ16に当接する。
【0077】その後、前記制御手段33は、前記ステッ
ピングモータ22を逆回転させて前記正転・逆転用クラ
ッチ機構25を図1の時計方向へ移動し、前記搬送用中
間歯車群28と噛合させる。これにより、これら搬送用
中間歯車群28を介して駆動力を前記搬送歯車29に伝
達し、この搬送歯車29と同軸上に支持された搬送ロー
ラ16を図1の時計方向へ回転する。この搬送ローラ1
6の回転に従って前記従動ローラ17も回転し、前記受
像紙3はこれらに挟持されて搬送される。
【0078】この受像紙3は、搬送ローラ16の搬送先
に配設されている搬送ガイド18に案内されて記録装置
34の方向へ進行し、記録装置34内の紙送りローラ1
9の手前まで搬送されると、第2給紙センサ20bがこ
れを検出して前記制御手段33へ伝達する。前記制御手
段33は、この通過情報を受けると、前記ステッピング
モータ22を更に80ステップ分だけ逆回転させて、前
記受像紙3を紙送りローラ19に当接させる。
【0079】この当接後は、記録装置34による記録動
作に移行する。このようにして受像紙3の1枚分の給紙
および搬送が終了し、次の受像紙3を続けて給紙する場
合には、再び前記制御手段33が前記ステッピングモー
タ22を正回転させて前記給紙ローラ14を回転駆動す
ることとなる。
【0080】したがって、本発明の実施形態によれば、
押圧ローラ11の自重により積層した受像紙3を上方か
ら押圧するようにしているため、最終受像紙3まで確実
に給紙することができるとともに、押圧ローラ11は最
上位の受像紙3との摩擦を抑制することができるためこ
の受像紙3を傷つけてしまうのを防止できる。
【0081】また、前記給紙ローラ14あるいは前記搬
送ローラ16と前記受像紙3との間でスリップが生じた
としても、前記制御手段33が前記給紙ローラ14およ
び前記搬送ローラ16を低速回転、あるいは停止させる
ことにより摩擦力を増大させて搬送力を増大させること
ができるため、直ちにスリップ状態を解消できて確実に
受像紙3を給紙、搬送することができる。
【0082】なお、本発明は前記実施の形態のものに限
定されるものではなく、必要に応じて種々変更すること
が可能である。
【0083】たとえば、本実施形態では記録紙として受
像紙3を用いて説明したがこれに限る必要はなく、普通
紙、OHP用紙、葉書、厚紙等に適用してもよい。
【0084】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る給紙装置
によれば、給紙ローラあるいは搬送ローラと記録紙との
間で生じるスリップを抑制し、記録紙を確実に1枚ずつ
給紙し搬送することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る給紙装置の実施形態を示す側面
【図2】 本実施形態における給紙ローラおよび搬送ロ
ーラの駆動に関するフローチャート
【図3】 本実施形態におけるステッピングモータの回
転速度に関する制御方法
【図4】 本実施形態における給紙ローラおよび搬送ロ
ーラと記録紙との間における摩擦力および回転速度の関
係を示す説明図
【図5】 従来の給紙ローラおよび搬送ローラの駆動に
関するフローチャート
【図6】 従来のステッピングモータの回転速度に関す
る制御方法
【符号の説明】
3 受像紙 6 底部記録紙ガイド 7 側部記録紙ガイド 8 先端部記録紙ガイド 10 後端部支持ローラ 11 押圧ローラ 12 支持腕 13 ローラ支持ガイド 14 給紙ローラ 16 搬送ローラ 20a 第1給紙センサ 20b 第2給紙センサ 22 ステッピングモータ 25 正転・逆転用クラッチ機構 33 制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙を下方から支持しつつ給紙方向に
    案内する底部記録紙ガイドを有するとともに、この底部
    記録紙ガイドの給紙方向前方側に給紙ローラを配設し、
    この給紙ローラを回転させて前記底部記録紙ガイド上に
    載置した複数枚の記録紙を下方から順次記録装置へ給紙
    するように制御する制御手段を有する給紙装置であっ
    て、前記制御手段は、前記給紙ローラの回転を高速回転
    と低速回転とに交互に切り換えるように制御するように
    構成されていることを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 記録紙を下方から支持しつつ給紙方向に
    案内する底部記録紙ガイドを有するとともに、この底部
    記録紙ガイドの給紙方向前方側に給紙ローラを配設し、
    この給紙ローラを回転させて前記底部記録紙ガイド上に
    載置した複数枚の記録紙を下方から順次記録装置へ給紙
    するように制御する制御手段を有する給紙装置であっ
    て、前記制御手段は、前記給紙ローラを回転状態と停止
    状態とに交互に切り換えるように制御するように構成さ
    れていることを特徴とする給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記給紙ローラの給紙方向前方側に搬送
    ローラを配設するとともに、これらの給紙ローラおよび
    搬送ローラを正転・逆転用クラッチ機構を介して単一の
    駆動モータに連結し、前記制御手段が前記正転・逆転用
    クラッチ機構のクラッチを切り換えることによって前記
    給紙ローラと前記搬送ローラとを順次回転させるように
    制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の給紙装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6899326B2 (en) 2002-03-29 2005-05-31 Seiko Epson Corporation Sheet feeder and recording apparatus incorporating the same
JP2007183352A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラム
JP2008044708A (ja) * 2006-08-14 2008-02-28 Oki Electric Ind Co Ltd 紙葉類分離繰出機構

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