JPH10329955A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH10329955A
JPH10329955A JP13978797A JP13978797A JPH10329955A JP H10329955 A JPH10329955 A JP H10329955A JP 13978797 A JP13978797 A JP 13978797A JP 13978797 A JP13978797 A JP 13978797A JP H10329955 A JPH10329955 A JP H10329955A
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recording
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Application number
JP13978797A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takahashi
洋 高橋
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層した記録紙を傷つけることなく、最終記
録紙まで確実に1枚ずつ給紙することのできる給紙装置
を提供すること。 【解決手段】 最上位の記録紙3の上面に当接する曲面
部11を有しこの曲面部11を介して前記記録紙3を給
紙ローラ14に押圧させる押圧機構11,12,13を
配設したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給紙装置に係り、特
に、収納手段に載置された複数の記録紙の最下部に位置
する記録紙を順次記録装置へ供給するのに好適な給紙装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレホンカードやオレンジカー
ド、あるいは名刺などのカードサイズの記録紙にカラー
熱転写プリンタ等を用いてカラー記録を施すことが行わ
れている。このような記録紙は、表面に樹脂等によるコ
ーティングが施されており、一般に受像紙と呼ばれてい
る。このようなカードサイズの受像紙を記録装置へ給紙
するための従来の給紙装置について説明する。
【0003】従来の給紙装置は、受像紙を支持しつつ給
紙方向に案内するための底部記録紙ガイドを配設してお
り、この底部記録紙ガイド上に複数枚の受像紙が積層さ
れるようになっている。また、前記底部記録紙ガイドの
幅方向両端部には、前記受像紙の側面部を案内する側部
記録紙ガイドが配設されており、さらに、前記底部記録
紙ガイドから給紙方向に所定間隔を隔てて前記受像紙の
先端部を支持し下方に案内する先端部記録紙ガイドが配
設されている。この先端部記録紙ガイドの受像紙側の下
端部は、斜めに切断されていて給紙の際に受像紙を1枚
ずつ分離する分離面が形成されている。前記底部記録紙
ガイドと前記先端部記録紙ガイドとの間隙の下方には、
給紙ローラが配設されており、前記受像紙の底面との摩
擦力により最下位の記録紙から順次給紙するようになっ
ている。前記給紙ローラは、駆動歯車群を介してステッ
ピングモータ等の駆動モータにより駆動されるようにな
っている。
【0004】つぎに、このような従来の給紙装置の作用
について説明すると、従来の給紙装置は、載置された受
像紙の自重により、最下位の受像紙を給紙ローラに圧接
させて、この給紙ローラと前記受像紙との間に摩擦力を
発生させる。このため、前記給紙ローラがステッピング
モータの駆動により回転すると、その摩擦力に基づく給
紙力により最下位の受像紙を最下位から2枚目以降の記
録紙との摩擦力に抗して給紙することとなる。この場
合、底部記録紙ガイドおよび側部記録紙ガイドが、それ
ぞれ前記受像紙の底面部と側面部とを給紙方向へ案内す
るとともに、前記先端部記録紙ガイドに形成した分離面
が、最下位の受像紙を最下位から2枚目以降の受像紙と
分離するように作用する。
【0005】このようにして従来の給紙装置は、積層さ
れた記録紙を1枚ずつ記録装置へ給紙するようになって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の給紙装
置においては、受像紙を給紙ローラに圧接する力を受像
紙の自重により作用させていたため、この受像紙の残量
が減ってくるに従って前記給紙ローラに対する圧接力は
減少することとなってしまう。したがって、最後の1枚
の受像紙などは、前記給紙ローラに対する圧接力が小さ
過ぎるために、給紙されない場合もあった。
【0007】このような問題に対して、前記受像紙の上
方に板ばねを配設し、この板ばねの付勢力により前記受
像紙の上面を押圧し、常に受像紙を前記給紙ローラに圧
接し得るようにすることが提案された。
【0008】しかし、このような板ばねにより前記受像
紙の上面を押圧した場合には、前記板ばねと前記受像紙
との間の摩擦により擦傷が生じやすいという問題があっ
た。特に、板ばねのエッジや端部には記録紙が引っ掛か
りやすいため傷ができやすかったが、このような傷は、
受像紙の表面に施した薄いコーティングを剥がすことと
なり、商品価値の低下に及ぼす影響が大きかった。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、積層した記録紙を傷つけることなく、最終記
録紙まで確実に1枚ずつ給紙することのできる給紙装置
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係る給紙装置の特徴は、最上位の記録紙の上面
に当接する曲面部を有しこの曲面部を介して前記記録紙
を給紙ローラに押圧させる押圧機構を配設した点にあ
る。そして、このような構成を採用したことにより、積
層した記録紙を傷つけることなく、最終記録紙まで確実
に1枚ずつ給紙することができる。
【0011】また、請求項2に記載の給紙装置の特徴
は、押圧機構の曲面部を上下方向に移動可能な押圧ロー
ラにより形成し、この押圧ローラの自重により記録紙を
給紙ローラに押圧させるようにした点にある。そして、
このような構成を採用したことにより、簡単な構成によ
って積層した記録紙を傷つけることなく、最終記録紙ま
で確実に1枚ずつ給紙することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の給紙装置の実施の
一形態を図1を参照して説明する。
【0013】本発明の実施形態は、基台1上にサイドフ
レーム2が配設されており、このサイドフレーム2に支
持されるようにして複数枚の記録紙たる受像紙3を積層
するための収納手段4と、この収納手段4から受像紙3
を1枚ずつ記録装置34へ給紙するための給紙手段5と
が配設されている。前記収納手段4は、受像紙3を支持
しつつ給紙方向(図1の右方向)に案内するための底部
記録紙ガイド6、側部記録紙ガイド7および先端部記録
紙ガイド8を有している。前記底部記録紙ガイド6は、
前記収納手段4の底面部に配設されており、下方から受
像紙3を支持しつつ最下位の受像紙3を給紙方向に案内
するようになっている。前記側部記録紙ガイド7は、前
記底部記録紙ガイド6に対して所定間隔を隔てた位置に
直角上方向に延出されており、前記受像紙3の幅方向両
側面部を支持しつつ給紙方向へ案内するようになってい
る。また、前記先端部記録紙ガイド8は、前記底部記録
紙ガイド6に対して給紙方向に直角に配設されており、
前記受像紙3の給紙方向先端部を支持し案内するように
なっている。さらに、前記先端部記録紙ガイド8の下端
部は、前記受像紙3に対して斜めに切断されており、積
層されている受像紙3を1枚ごとに分離するための分離
面9が形成されている。この分離面9に沿って受像紙3
は下方にあるものほど給紙方向に進出して静止するよう
になっており、給紙の際には、前記分離面9と前記先端
部記録紙ガイド8の下端面とのエッジ部分9aにより確
実に下方から1枚ずつ分離されて給紙されるようになっ
ている。
【0014】また、前記底部記録紙ガイド6の後端部近
傍には、後端部支持ローラ10が幅方向に延在するよう
にしてサイドフレーム2に支持されている。この後端部
支持ローラ10は、最下位の受像紙3が給紙される際
に、2枚目以降の受像紙33の後端部を支持することに
より、最下位の受像紙3に作用する上方からの負荷を軽
減するようになっている。このため、最下位の受像紙3
とこの上に積層する2枚目の受像紙3との摩擦力および
前記底部記録紙ガイド6との摩擦力が低減され、容易に
受像紙3を給紙することができるとともにダブルフィー
ドを防止するようになっている。なお、前記後端部支持
ローラ10は受像紙3の後端部を浮かせられるものであ
ればいかなる形状であってもよいが、後端部支持ローラ
10のようにローラ状のものであれば最下位の受像紙3
が給紙される際の摩擦をより低減することができる。
【0015】また、前記底部記録紙ガイド6の上方に
は、受像紙3を後述する給紙ローラ14に押圧させるた
めの押圧ローラ11が、給紙ローラ14に対向する上方
位置に回転自在に軸支されている。この押圧ローラ11
は、その自重により錘として受像紙3を上方から押圧す
るものであるため、真鍮などのように所望の比重を有す
る金属材料により形成されており、前記受像紙3の先端
部側の上面幅方向にわたって下方に負荷が加えられてい
る。そして、この押圧ローラ11の外周面は、前記受像
紙3の表面コーティングを傷つけないような表面粗さに
仕上げられている。前記押圧ローラ11の支持軸は、そ
の両端部近傍を略L字形状の支持腕12,12により支
持されている。これらの支持腕12,12は、前記先端
部記録紙ガイド8の上下方向に沿って配設されたローラ
支持ガイド13に支持されており、上下方向に移動自在
に案内されるようになっている。このため、前記押圧ロ
ーラ11は、受像紙3が減少すると、その自重により前
記ローラ支持ガイド13に案内されて下方に移動し、常
に最上位の受像紙3の上面に圧接して受像紙3を上方か
ら押圧するようになっている。したがって、受像紙3が
最後の1枚となった場合であってもこの受像紙3を給紙
ローラ14に圧接することができるため、受像紙3のフ
ィードミスを防止することとなる。
【0016】なお、前記支持腕12の上端面には、前記
押圧ローラ11を上方位置に保持しておくための保持部
材12aが配設されている。この保持部材12aは、本
実施形態では磁石12aにより構成されており、この磁
石12aを前記支持腕12の上方に突出された前記サイ
ドフレーム2の金属フランジ部2aに吸着させることに
より、前記受像紙3を補給する際に前記押圧ローラ11
を上方位置に保持しておくことができるようになってい
る。また、前記押圧ローラ11は、1本の円柱状のもの
に限る必要はなく、受像紙3の幅方向に複数のローラを
所定間隔ごとに配設する構成としてもよいし、さらに、
受像紙3の表面を損傷しない曲面部を有するものであれ
ば、必ずしもローラ形状とされていなくともよい。さら
にまた、前記押圧ローラ11は自重により受像紙3に対
して押圧力を作用するようになっているが、これをばね
等の弾性部材の付勢力により押圧力を付与するようにし
てもよい。例えば、前記押圧ローラ11を板ばね(図示
せず)の先端部に取着し、この板ばねをサイドフレーム
2等に固定して、前記板ばねの下方に付勢するばね力に
より受像紙3を常に前記給紙ローラ14に押圧させるよ
うにしてもよい。
【0017】また、前記収納手段4は全体的に給紙方向
へ傾斜されている。これは、より受像紙3の給紙を円滑
にするためのものであるが、あまりに傾斜角を大きくし
てしまうと受像紙3の先端部に重心がかかり過ぎてしま
い複数枚の受像紙3が一度に給紙されてしまう結果とな
る。このため、実験結果に基づき本実施形態では、給紙
ローラ14と前記後端部支持ローラ10とに作用する受
像紙3の重さが4:3の比率になるように前記収納手段
4を傾斜させている。
【0018】一方、前記給紙手段5は、前記収納手段4
に載置されている受像紙3を最下位の受像紙3から順に
1枚ずつ記録装置34へ給紙するための構成を有してい
る。すなわち、前記底部記録紙ガイド6の先端側に配設
されている前記先端部記録紙ガイド8との間隙部分にお
いて、給紙ローラ14が前記受像紙3の底面に接触する
ようにして前記サイドフレーム2に回転自在に支持され
ている。この給紙ローラ14の給紙方向前方側(図1の
右側)には、給紙ガイド15が延在されており、前記給
紙ローラ14により前記収納手段4から給紙された受像
紙3を給紙方向へ案内するようになっている。さらに、
この給紙ガイド15の給紙先には、搬送ローラ16およ
びこれに外接して従動回転する従動ローラ17が配設さ
れている。これらの搬送ローラ16および従動ローラ1
7に挟持されて前記受像紙3が搬送されるようになって
いる。前記給紙ローラ14の回転軸14aから前記搬送
ローラ16の回転軸16aまでの距離は、前記給紙ロー
ラ14による給紙可能な受像紙3の長さよりも短くされ
ており、後述するように、単一の駆動モータ22によっ
て確実に給紙ローラ14から搬送ローラ16へ受像紙3
が受け渡されるようになっている。そして、前記搬送ロ
ーラ16の搬送先には受像紙3を記録装置34へ案内す
る搬送ガイドが配設されており、この搬送ガイドの搬送
先には、記録装置34内の紙送りローラ18が配設され
ている。この紙送りローラ18により、搬送ガイドに案
内された受像紙3が記録装置34内の記録部へ搬送され
るようになっている。
【0019】また、前記搬送ローラ16および従動ロー
ラ17の手前の位置には、第1給紙センサ19が、一
方、前記紙送りローラ18の手前の位置には、第2給紙
センサ20がそれぞれ配設されており、これらの第1給
紙センサ19、第2給紙センサ20はそれぞれ受像紙3
が所定位置を通過したことを検出するようになってい
る。この場合、本実施形態においては、前記第1給紙セ
ンサ19および前記第2給紙センサ20を図示しないば
ねの付勢力により上方へ付勢し、前記給紙ガイド15あ
るいは前記搬送ガイドからわずかに突出させている。こ
のため、前記受像紙3が第1給紙センサ19および第2
給紙センサ20の上を通過した際に、前記ばね力に抗し
て各センサ19,20が下方に移動することにより受像
紙3の通過を検出するようになっている。
【0020】なお、前記第1給紙センサ19および前記
第2給紙センサ20を光の反射速度等により受像紙3の
通過を検知するようにしてもよい。また、前記給紙ロー
ラ14、前記搬送ローラ16および前記紙送りローラ1
8は、前記受像紙3を摩擦力により給紙方向に給紙する
ようになっているため、より受像紙3との摩擦力を高め
るようにゴム等の高分子材料により形成されている。
【0021】また、前記給紙ローラ14の回転軸14a
の一端部には、複数の歯車から構成される給紙用動力伝
達歯車群21を介して駆動モータ22たるステッピング
モータ22が連結されている。一方、前記搬送ローラ1
6の回転軸16aの一端部には、複数の歯車から構成さ
れる搬送用動力伝達歯車群23を介して前記給紙ローラ
14と同一のステッピングモータ22が連結されてい
る。つまり、前記給紙ローラ14および前記搬送ローラ
16は、それぞれ給紙用動力伝達歯車群21または搬送
用動力伝達歯車群23を介して単一のステッピングモー
タ22により回転駆動されるようになっている。
【0022】前記給紙用動力伝達歯車群21は、モータ
軸22aに嵌合された駆動歯車24、正転・逆転用クラ
ッチ機構25、給紙用中間歯車群26および給紙ローラ
14の回転軸14aに嵌合された給紙歯車27を介して
前記ステッピングモータ22の駆動力を給紙ローラ14
へ伝達するようになっている。一方、前記搬送用動力伝
達歯車群23は、前記駆動歯車24、前記正転・逆転用
クラッチ機構25、搬送用中間歯車群28および搬送ロ
ーラ16の回転軸16aに嵌合された搬送歯車29を介
して前記ステッピングモータ22の駆動力を搬送ローラ
16へ伝達するようになっている。
【0023】前記正転・逆転用クラッチ機構25は、第
1クラッチギア30と第2クラッチギア31とこれらの
クラッチギア30,31の両支持軸30a,31aを連
結するクラッチ坂32とから構成されている。前記第1
クラッチギア30は前記駆動歯車24と噛合するように
して前記サイドフレーム2に回転自在に支持されてい
る。前記第2クラッチギア31は、自由に移動できるよ
うにその支持軸31aがサイドフレーム2に固定されて
いない。ただし、第2クラッチギア31は、前記第1ク
ラッチギア30と噛合されつつ両支持軸30a,31a
を前記クラッチ坂32により連結されており、かつ、前
記第2クラッチギア31の支持軸31aにコイルばね
(図示せず)が遊嵌されており、このコイルばねの両端
部が前記第2クラッチギア31の側面と前記クラッチ坂
32の側面とに当接して両者間に摩擦を生じさせてい
る。このため、前記第2クラッチギア31は、前記第1
クラッチギア30の回転に伴ってその回転方向に揺動す
るようになっている。具体的には、前記駆動歯車24が
正回転(図1の時計方向に回転)した場合には、前記第
1クラッチギア30が反時計方向へ回転し、これに従属
して前記第2クラッチギア31が反時計方向へ移動し前
記給紙用中間歯車群26に噛合するようになっている。
一方、前記駆動歯車24が逆回転(図1の反時計方向に
回転)した場合には、前記第1クラッチギア30が時計
方向へ回転し、これに従属して前記第2クラッチギア3
1が時計方向へ移動し前記搬送用中間歯車群28に噛合
するようになっている。このため、前記給紙ローラ14
を回転駆動させる場合には、前記ステッピングモータ2
2を正回転させ、前記搬送ローラ16を回転駆動させる
場合には、前記ステッピングモータ22を逆回転させる
こととなる。このようなステッピングモータ22の正転
および逆転の切り換えは、ステッピングモータ22に連
結された制御手段33により制御されることとなるが、
その切り換えのタイミングは、前記第1給紙センサ19
からの受像紙3の通過情報に基づいて決定される。
【0024】すなわち、前記第1給紙センサ19が受像
紙3の通過を検知する前は、前記ステッピングモータ2
2が正回転して前記給紙ローラ14を回転駆動させる。
その後、この給紙ローラ14の回転により受像紙3が給
紙されて前記第1給紙センサ19上を通過し、これを第
1給紙センサ19が検知して前記制御手段33に伝達し
た場合には、前記制御手段33が前記ステッピングモー
タ22を所定ステップ数駆動させた後に逆回転させる。
このステッピングモータ22の逆回転により、前記正転
・逆転用クラッチ機構25の前記第2クラッチギア31
が時計方向へ移動し、前記給紙用中間歯車群26との噛
合を解除して前記搬送用中間歯車群28に噛合すると前
記搬送歯車29を介して前記搬送ローラ16が回転する
ようになっている。したがって、給紙ローラ14の回転
は停止されて前記搬送ローラ16のみで受像紙3を搬送
するようになっている。
【0025】そして、前記搬送ローラ16により受像紙
3が前記搬送ガイドに案内されつつ搬送されて、前記第
2給紙センサ20上を通過すると、この第2給紙センサ
20から前記制御手段33に通過情報が伝達されて、前
記制御手段33が前記紙送りローラ18を駆動して記録
装置34内へ受像紙3を搬送するようになっている。
【0026】ここで、前述した前記制御手段33による
前記給紙ローラ14および前記搬送ローラ16の駆動方
法をより具体的に図2に示すフローチャートを参照しつ
つ説明する。
【0027】図2において、給紙装置による給紙が開始
されると、ステップST1に進行して、ステッピングモ
ータ22が正回転方向に駆動される。このステッピング
モータ22の正回転により前記正転・逆転用クラッチ機
構25が正転側へ切り換えられて、前記第2クラッチギ
ア31が前記給紙用中間歯車群26へ噛合するととも
に、これらの給紙用中間歯車群26および前記給紙歯車
27が回転されることにより前記給紙ローラ14が図1
の時計方向へ回転する。
【0028】つぎに、ステップ2において、前記ステッ
ピングモータ22が150ステップ分だけ正回転駆動さ
れると、ステップST3に進行し、第1給紙センサ19
が受像紙3の通過によりONされたか否かの判断がされ
る。このステップST3における判断が、YESの場合
にはステップST4に進行し、NOの場合にはステップ
ST5に進行する。
【0029】ステップST4に進行した場合、つまり前
記第1給紙センサ19がONされた場合には、ステッピ
ングモータ22がさらに80ステップ分だけ正回転され
て受像紙3を給紙し、受像紙3の先端部が搬送ローラ1
6に当接するようにされる。この場合に、前記給紙ロー
ラ14の回転軸14aから前記搬送ローラ16の回転軸
16aまでの距離は、前記給紙ローラ14による給紙可
能な受像紙3の長さよりも短くされているため、単一の
駆動モータ22であっても給紙ローラ14から搬送ロー
ラ16へ確実に受像紙3が受け渡される。
【0030】一方、ステップST5に進行した場合、つ
まり、前記第1給紙センサ19がONされていない場合
には、ステッピングモータ22が2000ステップ分回
転したか否かが判断される。この2000ステップは、
ステッピングモータ22の正回転開始から第1給紙セン
サ19まで受像紙3を移動させるのに必要なステップ数
が、前記給紙ローラ14と前記受像紙3との間でスリッ
プがなければ、1000ステップであることに基づいて
定められている。すなわち、ステッピングモータ22が
正規のステップ数の2倍である2000ステップ以上駆
動されているにもかかわらず、前記第1給紙センサ19
がONされていない場合には、エラーが発生したと考え
られる。このため、ステップST5において、YESの
場合、つまりステッピングモータ22が2000ステッ
プ以上駆動した場合においてはステップST6に進行し
てエラー処理が行われ、一方、NOの場合、つまりステ
ッピングモータ22が2000ステップ以上駆動してい
ない場合にはステップST2に戻り、再びステッピング
モータ22が150ステップ分だけ正回転駆動を継続す
るようになっている。このとき、150ステップ回転駆
動する前に第1給紙センサ19がONにされた場合に
は、ステップST4に進行するようになる。
【0031】つぎに、ステップST4において、前記ス
テッピングモータ22を80ステップ分正回転させた後
に、ステップST7に進行して、搬送ローラ16を駆動
するために前記ステッピングモータ22を逆回転駆動さ
せる。このステッピングモータ22の逆回転駆動によ
り、前記正転・逆転用クラッチ機構25が逆転側へ切り
換えられて前記第2クラッチギア31が前記搬送用中間
歯車群28に噛合し、これらの搬送用中間歯車群28お
よび前記搬送歯車29の回転を介して、前記搬送ローラ
16が図1の時計回りに回転を開始する。
【0032】ステップST7におけるステッピングモー
タ22の逆回転駆動開始後には、ステップST8に進行
し、前記ステッピングモータ22が150ステップ分だ
け逆回転駆動され、ステップST9に進行する。
【0033】ステップST9においては、第2給紙セン
サ20がONとなったか否かが判断され、YESの場合
には、ステップST10に進行して、更に80ステップ
分だけ前記ステッピングモータ22を回転させて、記録
装置34内に配設されている紙送りローラ18に当接さ
せた後に、当該受像紙3の給紙が終了される。その後、
前記紙送りローラ18が駆動されて記録装置34による
記録動作が開始される。一方、NOの場合、つまり第2
給紙センサ20がONとなっていない場合には、ステッ
プST11に進行し、ステッピングモータ22が200
0ステップ分駆動したか否かが判断され、YESの場合
にはステップST12に進行してエラー処理が行われ、
NOの場合にはステップST8に戻って、再度ステッピ
ングモータ22を150ステップ分だけ逆回転させる。
この逆回転の途中で第2給紙センサ20がONとなった
場合には、次のステップST9に進行する。
【0034】以上のような制御手段33による駆動方法
によって、単一のステッピングモータ22により前記給
紙ローラ14および前記搬送ローラ16を回転駆動させ
ることができる。
【0035】つぎに、前記制御手段33による前記給紙
ローラ14および前記搬送ローラ16の速度に関する制
御方法について説明する。
【0036】本実施形態においては、前記受像紙3と前
記給紙ローラ14および前記受像紙3と前記搬送ローラ
16との間の摩擦力をアップさせるために、前記ステッ
ピングモータ22の回転速度を一旦低速回転に落とすよ
うにされている。すなわち、図2で示した前記ステッピ
ングモータ22の駆動方法に関する各ステップのうち、
ステップST2およびステップST8においては、図3
に示すように、ステッピングモータ22を高速回転と低
速回転とに交互に切り換えて駆動するようにされてい
る。
【0037】ここで、この摩擦力と回転速度との関係の
原理について図4を参照しつつ説明する。
【0038】前提として、最下位の受像紙3と最下位か
ら2枚目の受像紙3との摩擦係数をμ1、給紙ローラ1
4(または搬送ローラ16)と受像紙3との摩擦係数を
μ2とし、受像紙3の搬送力をFとし、ステッピングモ
ータ22の回転トルクのうち高速回転時の回転トルクを
T1、低速回転時の回転トルクをT2とし、この回転ト
ルクに基づく給紙ローラ14(または搬送ローラ16)
の回転トルクをT3とし、給紙ローラ14(または搬送
ローラ16)の半径をrとし、給紙ローラ14(または
搬送ローラ16)に対する受像紙3の圧接力をPとす
る。また、μ2>μ1であり、ステッピングモータ22
の特性よりT2>T1である。
【0039】以上の前提に基づいて前記受像紙3が搬送
される条件は、F>Pμ1であり、さらに、このときの
搬送力Fは、F=T3/rの関係を有している。
【0040】したがって、受像紙3の搬送力Fは、給紙
ローラ14あるいは搬送ローラ16の回転トルクT3が
大きいほどPμ1との差が大きくなり、搬送力が増大す
ることとなる。この給紙ローラ14あるいは搬送ローラ
16の回転トルクを大きくするためには、前記ステッピ
ングモータ22の回転トルクを大きくすればよく、これ
は、ステッピングモータ22を高速回転とするよりも低
速回転とすることにより実現される。
【0041】このような原理に従って、本実施形態で
は、給紙ローラ14による受像紙3の給紙時および搬送
ローラ16による受像紙3の搬送時において、ステッピ
ングモータ22の回転速度を高速回転により所定のステ
ップ数駆動させた後に、一旦低速回転に切り換えて給紙
ローラ14および搬送ローラ16の回転トルクT3を大
きくし、摩擦力、つまり搬送力Fを増大させて確実に受
像紙3を給紙することができるようにし、その後再び高
速回転に戻して受像紙3の給紙および搬送を継続するよ
うにしている。
【0042】また、前記制御手段33によるステッピン
グモータ22の速度制御方法では、高速回転と低速回転
を交互に切り換えるようにしているが、これに限るもの
ではない。たとえば、前記給紙ローラ14および前記搬
送ローラ16と受像紙3との間でスリップが生じた場合
には、前記給紙ローラ14および前記搬送ローラ16を
一旦停止させて摩擦力を運動摩擦から静止摩擦に切り換
えて受像紙3の搬送力を増大させるようにしてもよい。
ここで、運動摩擦とは、物体を運動させているときの抵
抗であり、静止摩擦とは、物体が運動を開始する直前の
抵抗であって、運動摩擦よりも静止摩擦の方が大きいと
いう関係にある。
【0043】つぎに、本発明の給紙装置の実施形態の作
用について説明する。
【0044】本実施形態における給紙は、制御手段33
の指令により開始する。前記制御手段33の指令に基づ
きステッピングモータ22が正回転駆動を開始すると、
前記駆動歯車24を介して前記正転・逆転用クラッチ機
構25が図1の反時計方向へ移動し、前記給紙用中間歯
車群26に噛合する。これら給紙用中間歯車群26によ
り順次ステッピングモータ22の駆動力が伝達されて前
記給紙歯車27が回転すると、これと同軸に支持されて
いる給紙ローラ14が図1の時計方向へ回転する。そし
て、前記給紙ローラ14と最下位の受像紙3との摩擦力
により受像紙3が給紙方向へ移動する。この際、最下位
の受像紙3の先端部は、先端部記録紙ガイド8の下端部
に形成された分離面9により他の受像紙3と分離され、
底部記録紙ガイド6および側部記録紙ガイド7に案内さ
れて1枚ずつ給紙される。また、給紙にあたっては、底
部記録紙ガイド6の後方端に配設された後端部支持ロー
ラ10が2枚目以降の受像紙3の後端側底面を持上げる
ように支持しているため、最下位の受像紙3と2枚目の
受像紙3との摩擦力が減少し、最下位の受像紙3が最下
位から2枚目以降の受像紙3も一緒に重送してしまうの
を防止している。一方、積層された受像紙3の上方から
は押圧ローラ11がその自重により受像紙3を押圧して
おり、受像紙3の枚数が減少して最終の受像紙3となっ
ても、この受像紙3を前記給紙ローラ14に確実に押圧
して摩擦力を発生させ、給紙するようになっている。
【0045】また、前記受像紙3は、前記底部記録紙ガ
イド6から給紙ローラ14により給紙され、その後、給
紙ガイド15に案内されて搬送ローラ16へ向かって給
紙される。そして、搬送ローラ16の手前に配設した第
1給紙センサ19が、前記受像紙3の通過を検出する
と、その通過情報を前記制御手段33に伝達する。この
情報を受けた前記制御手段33は、前記ステッピングモ
ータ22を更に80ステップ分だけ回転させて受像紙3
を前記搬送ローラ16に当接する。その後、前記制御手
段33は、前記ステッピングモータ22を逆回転させて
前記正転・逆転用クラッチ機構25を図1の時計方向へ
移動し、前記搬送用中間歯車群28と噛合させる。これ
により、これら搬送用中間歯車群28を介して駆動力を
前記搬送歯車29に伝達し、この搬送歯車29と同軸上
に支持された搬送ローラ16を図1の時計方向へ回転す
る。この搬送ローラ16の回転に従って前記従動ローラ
17も回転し、前記受像紙3はこれらに挟持されて搬送
される。この受像紙3は、搬送ローラ16の搬送先に配
設されている搬送ガイドに案内されて記録装置34の方
向へ進行し、記録装置34内の紙送りローラ18の手前
まで搬送されると、第2給紙センサ20がこれを検出し
て前記制御手段33へ伝達する。前記制御手段33はこ
の通過情報を受けると、前記ステッピングモータ22を
更に80ステップ分だけ逆回転させて、前記受像紙3を
紙送りローラ18に当接させる。この当接後は、記録装
置34による記録動作に移行する。このようにして受像
紙3の1枚分の給紙および搬送が終了し、次の受像紙3
を続けて給紙する場合には、再び前記制御手段33が前
記ステッピングモータ22を正回転させて前記給紙ロー
ラ14を回転駆動することとなる。
【0046】したがって、本発明の実施形態によれば、
押圧ローラ11の自重により積層した受像紙3を上方か
ら押圧するようにしているため、最終受像紙3まで確実
に給紙することができるとともに、押圧ローラ11は最
上位の受像紙3との摩擦を抑制することができるためこ
の受像紙3を傷つけてしまうのを防止できる。
【0047】なお、本発明は前記実施の形態のものに限
定されるものではなく、必要に応じて種々変更すること
が可能である。
【0048】たとえば、本実施形態では記録紙として受
像紙3を用いて説明したが、これに限る必要はなく、普
通紙、OHP用紙、葉書、厚紙等に適用してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る給紙装置
によれば、積層した記録紙を傷つけることなく、最終記
録紙まで確実に1枚ずつ給紙することができる等の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る給紙装置の実施形態を示す側面
【図2】 本実施形態における給紙ローラおよび搬送ロ
ーラの駆動に関するフローチャート
【図3】 本実施形態におけるステッピングモータの回
転速度に関する制御方法
【図4】 本実施形態における給紙ローラおよび搬送ロ
ーラと記録紙との間における摩擦力および回転速度の関
係を示す説明図
【符号の説明】
3 受像紙 6 底部記録紙ガイド 7 側部記録紙ガイド 8 先端部記録紙ガイド 10 後端部支持ローラ 11 押圧ローラ 12 支持腕 13 ローラ支持ガイド 14 給紙ローラ 16 搬送ローラ 19 第1給紙センサ 20 第2給紙センサ 22 ステッピングモータ 25 正転・逆転用クラッチ機構 33 制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙を下方から支持しつつ給紙方向に
    案内する底部記録紙ガイドを有するとともに、この底部
    記録紙ガイドの給紙方向前方側に給紙ローラを配設し、
    前記底部記録紙ガイド上に載置した複数枚の記録紙を下
    方から順次記録装置へ給紙する給紙装置であって、前記
    最上位の記録紙の上面に当接する曲面部を有しこの曲面
    部を介して前記記録紙を前記給紙ローラに押圧させる押
    圧機構を配設したことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧機構の曲面部を上下方向に移動
    可能な押圧ローラにより形成し、この押圧ローラの自重
    により前記記録紙を前記給紙ローラに押圧させるように
    したことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
JP13978797A 1997-05-29 1997-05-29 給紙装置 Pending JPH10329955A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115027804A (zh) * 2021-03-05 2022-09-09 邬啸峰 一种纸质资料发放装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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