JP2002104678A - 給紙装置及び記録装置 - Google Patents

給紙装置及び記録装置

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JP2002104678A
JP2002104678A JP2000299768A JP2000299768A JP2002104678A JP 2002104678 A JP2002104678 A JP 2002104678A JP 2000299768 A JP2000299768 A JP 2000299768A JP 2000299768 A JP2000299768 A JP 2000299768A JP 2002104678 A JP2002104678 A JP 2002104678A
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Japan
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paper
sheet
feed roller
sheet feeding
paper feed
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JP2000299768A
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Kenya Tamura
健哉 田村
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
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Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録紙等の用紙の二重送りや紙詰まりを防止
しうる給紙装置を提供する。 【解決手段】 固定トレイ2及び可動トレイ3上にセッ
トした用紙6を引き出して送り出す給紙ローラ7の軸8
に、爪部材15を回転可能に保持させると共にその爪部
材15に給紙ローラ7の回転を一定のトルク以下で伝達
する構成とし、1枚の用紙の給紙を終了した後、給紙ロ
ーラ7を逆転させて、爪部材15も給紙方向とは反対方
向に回転させ、先の用紙の給紙時にその用紙に引っ張ら
れて給紙位置を越えて前進していた2枚目以降の用紙が
あった場合に、その用紙を元の給紙位置に押し戻す構成
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙や原稿等の
用紙を1枚ずつ給紙する給紙装置並びにその給紙装置を
備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録紙を1枚ずつ分離して給紙す
る装置としては、記録紙を収容する給紙カセットの前部
両端に爪を設けておき、給紙カセット内の記録紙を給紙
ローラで送り出す際にその爪を使って記録紙を1枚ずつ
分離する構成のものが広く使用されている。しかし、こ
の構成では所定の紙厚の記録紙は給紙することができる
が、紙厚が厚めのものは給紙できないという問題があ
る。
【0003】そこで、この問題を解決するものとして、
セパレータを用いた給紙方式を採用したものがある。こ
の方式の給紙装置は、記録紙を斜めに立てた状態に収容
しその下端を用紙端載置部で支える構成の固定トレイの
内側に可動トレイを配置し、その固定トレイの用紙端載
置部上にセットされた記録紙の下端部分に対向する位置
に、用紙端載置部との間に記録紙を通過させる間隙を形
成するように給紙ローラを配置すると共に、その給紙ロ
ーラの、固定トレイ内の記録紙に接触する位置よりも下
流の表面にセパレータを押し付けた構成となっており、
給紙時には給紙ローラが回転すると共に可動トレイが記
録紙を給紙ローラに押し付け、その給紙ローラが最上部
の記録紙を下方に引き出し、セパレータが記録紙の重送
を防止し、引き出された1枚の記録紙の先端が給紙ロー
ラ下流に配置している搬送ローラに到達してその搬送ロ
ーラで搬送される状態となると、可動トレイが元の位置
に後退し、且つ給紙ローラが停止するという動作を行っ
ていた。この方式では、様々な紙厚の記録紙に対応可能
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
構成では、給紙ローラが可動トレイ上にセットされた記
録紙の最上部のものを下方に繰り出す時、二枚目以降の
1、2枚の記録紙も固定トレイの用紙端載置部を越えて
下方に引き出されることがあり、しかも、正規に給紙さ
れている記録紙が下流の搬送ローラで搬送される状態と
なると、給紙ローラが停止し、可動トレイが後退し且つ
セパレータが給紙ローラから離れるので、その正規の記
録紙と一緒に引き出された二枚目以降の記録紙がセパレ
ータを少し越えた位置まで侵入してしまうこともあっ
た。次回の給紙動作はこの状態から開始されるが、記録
紙が所定の給紙位置よりも前進した位置にある状態で給
紙を開始すると、セパレータによる分離不良が生じて記
録紙を二重に給紙してしまうとか、記録紙のつまりを生
じるということがあった。
【0005】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、記録紙等の用紙の二重送りや紙詰まりを防
止しうる給紙装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
点を解決するため、所定の給紙位置にセットされた用紙
の最上部の1枚を給紙した後、給紙位置よりも前進した
位置にある二枚目以降の用紙を元の給紙位置に戻す用紙
戻し手段を設けるという構成としたものである。この構
成により、給紙ローラによる給紙動作によって最上部の
1枚の用紙を給紙した際に、二枚目以降の用紙が最上部
の用紙に引きずられて給紙位置よりも前進し、場合によ
ってはセパレータ位置を通り過ぎることがあっても、1
枚目の用紙の給紙終了後、用紙戻し手段がその用紙を元
の給紙位置に戻すため、次回の給紙時には、給紙される
べき用紙は常に所定の給紙位置にあり、これによって常
に良好な給紙が可能となる。なお、本発明の給紙装置
は、記録装置における記録紙の給紙に好適であるが、読
取装置における原稿の給紙に適用してもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る給紙装
置は、給紙ローラと、所定の給紙位置にセットされた給
紙すべき用紙の先端部分を給紙時に前記給紙ローラに押
し付ける可動トレイと、1枚の用紙の給紙終了後、給紙
位置よりも前進した位置に侵入した二枚目以降の用紙を
元の給紙位置に戻す用紙戻し手段を有するという構成と
したものであり、この構成により、1枚の用紙の給紙終
了後、用紙戻し手段が、所定の給紙位置よりも前進して
しまった用紙を元の給紙位置に戻しており、このため、
給紙開始時には常に、給紙されるべき用紙は所定の給紙
位置に位置しており、二重送りや紙詰まりを生じること
なく、良好な給紙を行うことができる。
【0008】本発明の他の実施の形態に係る給紙装置
は、上記した用紙戻し手段が、給紙ローラと同軸で回転
作用を行う爪部材を備え、その爪部材が、給紙方向とは
逆方向に回転した時に、給紙位置よりも前進した位置に
ある用紙の先端を押して元の給紙位置に戻す用紙端当接
部を有しているという構成としたものである。この構成
により、1枚の用紙の給紙終了後に爪部材を給紙方向と
は逆方向に回転させることで、給紙位置よりも前進して
いた用紙を元の給紙位置に押し戻すことができる。
【0009】本発明の更に他の実施の形態に係る給紙装
置は、上記した爪部材の、前記用紙端当接部の内方端部
に続く位置に、可動トレイにセット可能な用紙量を規制
する用紙規制部を形成するという構成としたものであ
る。この構成により、爪部材を、前進していた用紙を元
の給紙位置に押し戻す位置に位置させておくと、可動ト
レイ上に正しくセットされた用紙は可動トレイと爪部材
の用紙規制部の間に挿入されることとなり、このため、
用紙セット時に一部の用紙が用紙規制部と可動トレイの
間に入ることができないときは過剰な用紙をセットしよ
うとしていることが直ぐ分かり、これによって過剰な用
紙をセットすることを防止できる。また、用紙規制部は
用紙端当接部とつながっているため、可動トレイ上にセ
ットした用紙のうち、用紙規制部側の用紙は用紙端当接
部で支持されることとなり、これによって用紙が給紙ロ
ーラと固定トレイとの隙間から下方になだれ込むことを
防止できる。
【0010】本発明の更に他の実施の形態に係る給紙装
置は、上記した爪部材を、給紙ローラを保持して回転す
る給紙ローラ軸に回転自在に保持させ、更に前記給紙ロ
ーラ又は給紙ローラ軸の回転を前記爪部材に一定のトル
ク以下で伝達する回転伝達機構と、爪部材の回転範囲を
所定の角度範囲内に規制する第一ストッパ及び第二スト
ッパを設けるという構成としたものである。この構成に
より、給紙時に給紙ローラが給紙方向に回転して用紙を
引き出した時、同時に爪部材が給紙方向に回転して用紙
の給紙に干渉しない位置に退避し且つ第一ストッパによ
ってその位置に停止させられ、給紙終了後は給紙ローラ
が逆回転し、それに伴って爪部材も前回とは逆方向に回
転し、給紙位置よりも前進していた用紙を元の給紙位置
に押し戻し、第二ストッパによってその位置に停止させ
られ、次の給紙に備えることができる。
【0011】本発明の更に他の実施の形態は、上記した
構成の給紙装置をファクシミリ装置、プリンタ等の記録
装置に、記録紙用の給紙装置として設けたものであり、
これにより、記録紙を二重送り等を生じることなく良好
に給紙することができる。
【0012】以下、図面に示す本発明の好適な実施の形
態を説明する。図1は本発明の実施の形態に係る給紙装
置の概略断面図、図2はその給紙装置の概略斜視図、図
3はその給紙装置を図1に矢印Aで示す方向に見た概略
平面図、図4、図5はその給紙装置の動作を説明する概
略断面図、図6はその給紙装置を備えた記録装置の1例
を示す概略斜視図である。図6において、全体を参照符
号1で示す記録装置は、ファクシミリ装置であり、その
後端部分に記録紙をセットするための固定トレイ2及び
可動トレイ3を配置しており、その下方領域に図1〜図
6に示す給紙装置4を設けている。
【0013】図1〜図5において、固定トレイ2及び可
動トレイ3は、記録紙である用紙6を斜めに立てた状態
でセットする構成のものであり、固定トレイ2の下端領
域には、収容した用紙6の下端(先端とも言う)を支え
るリブ状の用紙端載置部2aを備えている。可動トレイ
3は、その上端部を支点Oを中心として揺動するように
固定トレイ2内に取り付けられており、用紙6の下端部
分を後述する給紙ローラ7に押し付けることができる構
成となっている。
【0014】給紙ローラ7は、固定トレイ2の用紙端載
置部2a上にセットされた用紙6の下端部分即ち先端部
分に対向する位置に、用紙端載置部2aとの間に用紙6
を通過させる間隙を形成するように配置されている。こ
の給紙ローラ7は、給紙ローラ軸8に一体に回転するよ
うに取り付けられており、給紙ローラ軸8には給紙ロー
ラ7を往復回転させるための駆動装置(図示せず)が連
結されている。また、給紙ローラ7の外周面は、用紙6
に対する摩擦の大きいゴム層などで構成された搬送領域
7aと、用紙6に対する摩擦係数の小さいプラスチック
などで構成された滑り領域7bからなっている。前記し
た可動トレイ3の背面には、可動トレイ3上の用紙6を
給紙ローラ7に押し付けるよう可動トレイ3を押圧する
ばね等の押圧手段(図示せず)が設けられている。ま
た、給紙ローラ軸8には、給紙ローラ7の回転に関連し
た所定のタイミング(詳細は後述する)で可動トレイ3
を後方の後退位置に押し戻すカム9が設けられている。
【0015】給紙ローラ7の下方には、用紙6の重送を
防止するためのセパレータ10が設けられている。この
セパレータ10は支点Pを中心として揺動可能に設けら
れ、ばね等の押圧手段(図示せず)によって給紙ローラ
7に押し付けられるようになっている。セパレータ10
の給紙ローラ7に接する位置には、用紙に対する摩擦係
数の大きいゴム板10aが取り付けられている。また、
セパレータ10の先端部10bは固定トレイ2内で且つ
可動トレイ3の下端の背後にまで延びており、可動トレ
イ3を後退位置に押し戻した時にはその可動トレイ3が
セパレータ10の先端部10bを引っかけて後退させ、
セパレータ10を給紙ローラ7から離すようになってい
る。
【0016】給紙ローラ7の両側には、給紙位置よりも
前進した位置にある用紙を元の給紙位置に押し戻す用紙
戻し手段を構成する爪部材15が設けられている。この
爪部材15は、円筒状のボス部15aを備え、そのボス
部15aによって給紙ローラ軸8に回転自在に保持され
ている。更に、そのボス部15aと給紙ローラ7の間に
は、給紙ローラ7の回転を爪部材15に一定のトルク以
下で伝達する回転伝達機構17が設けられている。この
実施の形態における回転伝達機構17は、給紙ローラ7
と爪部材15のボス部15aとの間に、圧縮された状態
で且つ少なくとも一方に対して摩擦接触する状態で装着
されたコイルばねで構成されている。かくして、給紙ロ
ーラ7が回転した時、その回転がコイルばねからなる回
転伝達機構17を介して爪部材15に伝達され、爪部材
15も一緒に回転するが、爪部材15を適当な手段で回
転しないように拘束すると、爪部材15は給紙ローラ7
及び給紙ローラ軸8の回転に支障を与えることなく、停
止することができる。なお、回転伝達機構17は、給紙
ローラ7から回転力を爪部材15に伝達するものに限ら
ず、給紙ローラ軸8から回転力を爪部材15に伝達する
構成のものでもよい。
【0017】爪部材15の回転領域には爪部材15の回
転可能範囲を所定の角度範囲内に規制するため、第一ス
トッパ18と第二ストッパ19が設けられている。第一
ストッパ18は、給紙ローラ7が給紙方向に回転し、そ
れに連れて爪部材15も給紙方向に回転した時に、その
爪部材15が用紙の搬送に干渉しない退避位置〔図4
(c)に示す位置〕まで退避した時、爪部材15をその
退避位置に停止させるように設けられている。また、第
二ストッパ19は、固定トレイ2の一部に形成されてお
り、給紙ローラ7が給紙方向とは逆方向に回転し、それ
に連れて爪部材15も給紙方向とは逆方向に回転して、
前進した位置にあった用紙を所定の給紙位置まで押し戻
した時に、爪部材15をその位置〔図1及び図5(b)
に示す位置、以下この位置を待機位置という〕に停止さ
せるように設けられている。
【0018】爪部材15は、図1から良く分かるよう
に、第二ストッパ19に引っかけるための先端部15b
と、その爪部材15が、給紙ローラ7の給紙方向とは逆
方向に回転した時に、給紙位置よりも前進した位置にあ
る用紙の先端を押して元の給紙位置に戻すための用紙端
当接部15cと、その用紙端当接部15cの内方端部に
続く位置に、用紙端当接部15cにほぼ直角に形成され
た用紙規制部15dを備えている。この用紙規制部15
dは、爪部材15を待機位置とした時には、給紙ローラ
7の外周面より少し外側に位置し且つ可動トレイ3に向
かい合う状態となり、可動トレイ3にセット可能な用紙
量を規制することができる。換言すれば、この用紙規制
部15dと可動トレイ3の間に正しく挿入された用紙は
良好に給紙することができる。また、爪部材15の用紙
端当接部15cは、爪部材15を待機位置とした時に
は、固定トレイ2の用紙端載置部2aの先端部とほぼ同
じ高さの位置となっており、これにより、用紙6を所定
の給紙位置に押し戻し、その位置に保持することができ
る。
【0019】次に、上記構成の給紙装置による給紙動作
を説明する。給紙装置4の待機時には、図1及び図4
(a)に示すように可動トレイ3は後退位置にあり、セ
パレータ10は給紙ローラ7から離れており、爪部材1
5は待機位置にある。また、給紙ローラ7は、外周面の
滑り領域7bの中央部分が固定トレイ2の用紙端載置部
2aに面する位置となっている。この状態で図4(b)
に示すように、用紙6のセットを行う。この際、過剰量
の用紙をセットしようとすると、その用紙の一部は、用
紙規制部15dと可動トレイ3の間に正しく挿入できな
い。これにより過剰量の用紙をセットするということが
防止される。また、セットされた用紙6の最上部のもの
は、用紙規制部15dの下端から横方向に延びている用
紙端当接部15cで支えられるため、固定トレイ2の用
紙端載置部2aの先端と給紙ローラ7との間から下方に
なだれ込むということがない。これにより、用紙6は所
定の給紙位置に保持される。
【0020】次に、給紙動作が開始されると、図4
(c)に示すように、給紙ローラ7及び爪部材15が給
紙方向(図面では時計方向)に回転し、同時に可動トレ
イ3が用紙6を給紙ローラ7に押し付け、セパレータ1
0(図1参照)が給紙ローラ7に押し付けられる。これ
により、給紙ローラ7の搬送領域7aが用紙6の下端部
分に接触しながら回転して、最上部の用紙6を下方に引
き出し、搬送する。この際、爪部材15は第一ストッパ
18に突き当たる退避位置に移動しているので、用紙6
の搬送に干渉することはない。また、可動トレイ3上の
二枚目以降の用紙が引き出されたとしても、セパレータ
10によって重送を阻止され、その位置に止められる。
かくして、1枚の用紙のみが給紙ローラ7とセパレータ
10の間を通過して搬送される。
【0021】給紙ローラ7の直ぐ下流には用紙を更に搬
送する搬送ローラ(図示せず)が設けられており、給紙
ローラ7によって搬送された用紙6がその搬送ローラに
かみ込まれると、その後はその搬送ローラによる搬送力
によって引き出されて行く。用紙が搬送ローラで搬送さ
れ始め、且つ、図4(d)に示すように、給紙ローラ7
の外周面の滑り領域7bの中央部分が固定トレイ2の用
紙端載置部2aに向かい合う位置まで回転した時点で、
給紙ローラ7が停止し、同時に可動トレイ3が元の後退
位置に戻され、セパレータ10が給紙ローラ7から離れ
る。この時点でも、正規に引き出されている用紙6の後
端部分は給紙ローラ7のところを走行するが、この時、
停止している搬送ローラ7の滑り領域7bが走行中の用
紙6に面しており、且つ、可動トレイ3内の用紙及びセ
パレータ10は走行中の用紙6から離れているので、用
紙6は支障なく搬送される。
【0022】1枚目の用紙6の引き出しが終了すると、
その後、図5(a)に示すように、給紙ローラ7が給紙
方向とは逆方向(図面では反時計方向)に回転し、それ
に連れて爪部材15も給紙方向とは反対方向に回転す
る。ところで、上記した給紙動作によって最上部の1枚
の用紙6が可動トレイ3上から引き出された際、二枚目
以降の用紙が先に引き出された用紙6との摩擦によって
引き出されることがあり、その先端が給紙ローラ7とセ
パレータ10の接触部をわずかに通り過ぎることもあ
る。このように所定の給紙位置より下方に前進した用紙
があると、爪部材15が給紙方向とは反対方向に回転す
る際、爪部材15の用紙端当接部15cが前進していた
用紙の先端に突き当たり、これを押し戻してゆく。この
際も、可動トレイ3は後退位置にあり、且つセパレータ
10は給紙ローラ7から離れているため、用紙は支障な
く押し戻されて行く。そして、爪部材15が図5(b)
に示す待機位置に達すると、用紙は所定の給紙位置に戻
され、爪部材15は第二ストッパ19によってその待機
位置に停止させられる。一方、給紙ローラ7は、外周面
の滑り領域7bの中央部分が固定トレイ2の下端支持部
2aに面する位置となった時に回転を停止する。以上に
よって1回の給紙が終了し、次の給紙に備え、この状態
から二枚目の用紙の給紙が開始される。
【0023】以上のように、1回の給紙動作が終了し、
爪部材15が待機位置に戻った時には、先の給紙時に所
定の給紙位置から下方に前進した用紙があっても、その
用紙は爪部材15によって元の給紙位置に戻されてい
る。このため、給紙を行う時には常に、給紙されるべき
用紙は、所定の給紙位置に保持されており、これにより
二重送りや紙詰まりを生じることなく、良好な給紙を行
うことができる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、最上部の1枚の用紙を給紙した後、給紙位置よりも
前進した位置にある二枚目以降の用紙を元の給紙位置に
戻す用紙戻し手段を設けたことにより、給紙ローラによ
る給紙動作を開始する際には、給紙されるべき用紙を常
に所定の給紙位置に位置させておくことができ、二重送
りや紙詰まりを生じることなく、良好な給紙を行うこと
ができるという効果を有している。
【0025】ここで、上記した用紙戻し手段を、給紙ロ
ーラと同軸で回転作用を行う爪部材を備え、その爪部材
が、給紙方向とは逆方向に回転した時に、給紙位置より
も前進した位置にある用紙の下端を押して元の給紙位置
に戻す用紙端当接部を有するという構成とすることによ
り、1枚の用紙の給紙終了後に爪部材を給紙方向とは逆
方向に回転させることで、前進していた用紙を元の給紙
位置に押し戻すことができ、簡単な構造で用紙を所定の
給紙位置に位置させて良好な給紙を行うことができると
いう効果が得られる。
【0026】また、上記した爪部材の、前記用紙端当接
部の内方端部に続く位置に、可動トレイにセット可能な
用紙量を規制する用紙規制部を形成しておくことによ
り、用紙のセットの際に過剰な用紙をセットすることを
防止でき、しかも、セットした用紙が給紙ローラとの間
から下方になだれ込むということを防止でき、常に良好
な給紙を行うことができるという効果が得られる。
【0027】また、上記した爪部材を、給紙ローラを保
持して回転する給紙ローラ軸に回転自在に保持させ、更
に前記給紙ローラ又は給紙ローラ軸の回転を前記爪部材
に一定のトルク以下で伝達する回転伝達機構と、爪部材
の回転範囲を所定の角度範囲内に規制する第一ストッパ
及び第二ストッパを設けるという構成とすることによ
り、爪部材を給紙ローラの回転を利用して回転させるこ
とができ、爪部材の回転駆動機構を簡略化することがで
きるという効果が得られる。
【0028】また、上記した構成の給紙装置をファクシ
ミリ装置等の記録装置に、記録紙用の給紙装置として設
けることにより、記録紙を二重送りや紙詰まり等を生じ
ることなく良好に給紙することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る給紙装置の概略断面
【図2】図1に示す給紙装置の概略斜視図
【図3】図1に示す給紙装置を図1に矢印Aで示す方向
に見た概略平面図
【図4】(a)、(b)、(c)、(d)は図1に示す
給紙装置の動作を説明する概略断面図
【図5】(a)、(b)は図1に示す給紙装置の動作を
説明する概略断面図
【図6】図1に示す給紙装置を備えた記録装置の1例を
示す概略斜視図
【符号の説明】
1 記録装置 2 固定トレイ 2a 用紙端載置部 3 可動トレイ 4 給紙装置 6 用紙 7 給紙ローラ 8 給紙ローラ軸 10 セパレータ 15 爪部材 15c 用紙端当接部 15d 用紙規制部 17 回転伝達機構 18 第一ストッパ 19 第二ストッパ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙ローラと、所定の給紙位置にセット
    された給紙すべき用紙の先端部分を給紙時に前記給紙ロ
    ーラに押し付ける可動トレイと、1枚の用紙の給紙終了
    後、給紙位置よりも前進した位置に侵入した二枚目以降
    の用紙を元の給紙位置に戻す用紙戻し手段を有する給紙
    装置。
  2. 【請求項2】 用紙戻し手段が、給紙ローラと同軸で回
    転作用を行う爪部材を備えており、その爪部材が、給紙
    方向とは逆方向に回転した時に、給紙位置よりも前進し
    た位置にある用紙の先端を押して元の給紙位置に戻す用
    紙端当接部を有していることを特徴とする請求項1記載
    の給紙装置。
  3. 【請求項3】 爪部材が、用紙端当接部の内方端部に続
    く位置に、可動トレイにセット可能な用紙量を規制する
    用紙規制部を有していることを特徴とする請求項2記載
    の給紙装置。
  4. 【請求項4】 爪部材が、給紙ローラを保持して回転す
    る給紙ローラ軸に回転自在に保持され、更に前記給紙ロ
    ーラ又は給紙ローラ軸の回転を前記爪部材に一定のトル
    ク以下で伝達する回転伝達機構と、爪部材の回転範囲を
    所定の角度範囲内に規制する第一ストッパ及び第二スト
    ッパが設けられていることを特徴とする請求項2又は3
    記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項記載の給
    紙装置を、記録紙用の給紙装置として備えた記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009234686A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Seiko Epson Corp 自動給送装置、記録装置
JP2013144587A (ja) * 2012-01-13 2013-07-25 Alps Electric Co Ltd プリンタの給紙機構
US9199495B2 (en) 2013-07-31 2015-12-01 Seiko Epson Corporation Recording medium feeding device and recording apparatus

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