JPH0464317B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ 産業上の利用分野 本発明はプリンタ或いはカツト・シートを使う
その他の装置における自動カツト・シート供給装
置に関するものである。更に詳しくいえば、本発
明は自動化された事務情報処理システムにおいて
有用なプリンタに自動カツト・シート処理機能を
設けたものに関するものである。

Ｂ 開示の概要 本発明はシートの入力部及び出力部を有するシ
ート・ホルダからプリンタにおける搬送路を介し
て再びそのシート・ホルダへカツト・シートを自
動的に搬送するための装置を提供するものであ
る。入力部からカツト・シートを自動的に取出し
そして搬送するためのセパレータ機構及び搬送機
構はプリンタの一部分である。カツト・シートを
搬送したくない場合、シートホルダを取り外しそ
して同じシート搬送路の一部分を利用して連続用
紙を搬送することもできる。

そのシート・ホルダはプリンタにおけるシート
搬送機構と協働するように設計されている。これ
は、複雑さが少なく、重さが軽く、製造が容易
で、全体ののコストが低くできるという点で、同
じ機能を果す従来の装置とはかなり異なるもので
ある。

シート・ホルダは、シート・ホルダの入力部に
おけるシートのスタツクの大きさを制限するため
の新規なコーナー制限手段を有する。又、そのコ
ーナー制限手段は、シート・ホルダにおけるセパ
レータ機構及び他の機構と協働して一時に１枚の
シートを確実に搬送する。シート・ホルダから搬
送された各シートはそれら揃える機構を必要とし
ないで適正に方向づけられてシート搬送路に入
る。

この装置は多くの部品を所定位置に嵌込むとい
う自動化された組立て技術を使つて製造を容易に
するように設計される。

Ｃ 従来技術 米国特許第4395034号はシートのスタツクを保
持するためのカセツトとそのスタツクにおける最
も上のシートをそのカセツトから利用装置へ長手
方向に進めるための搬送機構を開示している。そ
のカセツトの出口側にはセパレータつめ部材が設
けられる。

米国特許第4326815号はシート貯蔵トレイとそ
のトレイからプラテンへ一時に１枚のシートを搬
送するためのシート駆動兼案内装置とを持つたプ
リンタ用のシート搬送装置に関するものである。
その貯蔵トレイから最も上のシートを分離し、そ
のシートが搬送路における適正な位置に到達した
時プラテンを作動するための別個の駆動手段が設
けられる。

米国特許第4164376号はいくつかの搬送路を介
して選択的に用紙を搬送させるよう高速度プリン
タで使用するための装置を開示している。

1982年11月11日公開のPCT出願（US81／
00619）は自動的に搬送されたシート、１枚ずつ
挿入されシート及び連続用紙のための多重搬送を
持つた高速度プリンタを開示している。その搬送
ロール軸はプリンタと一体に作られているが、シ
ート供給ホツパはそれに取付けられていない。

1983年11月11日発行のIBMテクニカル・デイ
スクロジヤ・プリテン第26巻第４号の第1770頁に
は、変形したＤ形の書類分離ローラが開示されて
いる。

Ｄ 発明が解決しようとする問題点 従来はシート・ホルダからシートを１枚ずつ送
出するためには送出されるべきシートを適正な方
向に揃えるための機構とそのシートを送出するた
めの機構を別個に設けており、従つて、そのため
の機構が大きく複雑であつた。

Ｅ 問題点を解決するための手段 本発明では、シート送出ローラを装着した回転
軸に軸受を設け、その軸受にシート・ホルダを着
脱可能に係合させる。

Ｆ 作用 同じ回転軸に送出ローラとシート・ホルダが装
着されるので、シート・ホルダにおける送出され
るべきシートと送出ローラとの位置関係が一定に
維持され、常に適正なシート送出が行われる。

Ｇ 実施例 第２図は本発明に従つて一体構造の用紙処理装
置を持つたプリンタの断面図である。カツト・シ
ートは手で挿入したり或いは自動的に供給したり
できる。余白部に孔を設けられた連続用紙を搬送
するためのピン・フイード駆動機構も設けられて
いる。本発明はこのようなプリンタの自動カツ
ト・シート処理に関するものである。

プリンタは参照番号２により全体的に示され
る。プリンタ２は印字機構４を有するが、その詳
細は本発明の一部分を構成するものではない。印
字機構４はプラテン６に沿つて横方向に移動する
ようになつている。プラテン６と協働してシート
をそのプラテンのまわりへ進めるための可動ベイ
ル・ローラ８が設けられる。

カツト・シートは用紙トレイ即ちホルダ１０か
ら供給される。そのホルダ１０はプリンタ２のホ
ルダ案内孔１１で受けとめられるようになつてお
り、第３図に関連してもつと詳しく説明される。
それとは別に、カツト・シートは上部ガイド１２
下部ガイド１４の間に形成された間隙に手で挿入
されるようにしてもよい。

シートがホルダ１０から自動的に搬送されるべ
き時、上記間隙をブロツクする位置へ単葉挿入ゲ
ート１６が回動する。更に、余白部に孔を設けら
れた連続用紙のための通路が設けられ、それはピ
ン・フイード駆動機構１８を含むものである。

プリンタ２の両側面のフレーム部材の間に軸２
０が置かれ、その軸上には一対のシート送出ロー
ラ２２がその軸と共に回転するよう設けられる。
ホルダー１０と一体になつた一対のクランプ状突
起２４が軸受２６によつて軸２０に取付けられ
る。ホルダ１０のこの特殊機構は第１図を参照す
ることによつて更によく理解できるであろう。
ホルダ１０はその下側部分即ち供給部２８内に印
字されるべきシートを保持し、印字されたシート
は上側部分即ち収納部３０へ戻される。ホルダ１
０の下側部分２８から取出されたシートは実線３
２により定義された経路に沿つて搬送される。ホ
ルダ１０の出口部分の近くには、搬送中のカツ
ト・シートの先端を検出するためのセンサ３４が
ある。内側のフレーム部材３６は案内部材３８及
びプランテン駆動ローラ４０を有する。

第３図を参照すると、ホルダ１０の断面が示さ
れる。供給部２８は収納部３０の底板５４と底板
５７とによつて形成される。下部側壁５６は上部
側壁４８及び５０（第１図）と一体に作られても
よい。供給部２８は搬送されるべきシートのスタ
ツクのための回動可能に設けられた支持板５８を
有する。その支持板５８を上向きに即ちポイント
６０のまわりを時計方向に押すためのスプリング
５９が設けられる。コーナー制限部材６６は支持
板５８に適当に形成された開口内に摺動して係合
される。ホルダ１０の右端は開いており、従つて
種々の長さのシートが処理可能である。

第１図には軸２０に取付けられた軸受２６が示
される。それらはホルダ１０と一体に作られたク
ランプ２４と係合するような寸法にされる。軸２
０はホルダ１０のクランプ２４と静止接触する軸
受２６内で回転する。クラツチ・ギア４６及びそ
れの関連カム面４７が軸２０に固定的に取付けら
れる。ギア４６の機能は第７図及び第８図を参照
して説明される。

ホルダ１０の収納部３０は側壁４８，５０，５
２及び底板５４によつて形成される。供給部２８
の支持板５８は送出ローラ２２と協働関係となる
ように構成された弾性部分６１を有する。その送
出ローラ２２はＤ形のローラであるが、前述の
IBMテクニカル・デイスクロジヤ・プリテンに
開示されているようなローラがこの装置で使用す
るのに特に適している。カツト・シートを補充し
たい時に支持板５８を押下げるための手指接触部
６２が設けられる。収納部の端部における支持板
５８はコーナー制限部材６６により係合されるよ
うになつている。コーナー制限部材６６は以下で
明らかなように２つの機能を果す。それらは一時
に１枚のシートを搬送するようにすると共に最大
のスタツクの大きさを決定する。

第４図を参照すると、コーナー制限部材６６を
含む支持板５８のシート出口端の平面図が示され
る。シート６３のスタツクが所定位置に置かれて
いる。コーナー制限部材６６はほぼ三角形状であ
り、その一端はＵ字形部分６７へ続くように延び
ている。搬送方向に対し直角に延びるその三角形
の脚部に対しほぼ直角であるＵ字形状のアーム部
分はコーナー制限部材６６よりも長い。

第５図を参照すると、コーナー制限部材６６の
上部ストツパ６８が容易にわかるであろう。この
ストツパ６８の端部は側壁５６の張出し部の内側
と係合するようになつている。第５図は支持板５
８がホルタ１０における供給部２８の側壁５６内
の最も下の位置にある場合のそのホルダの断面で
ある。その最も下の位置では、支持板５８はホル
ダ１０の底板５７と接触してもよい。

第６図は支持板５８が上向きに偏倚した位置に
あることを除けば第５図と同じである。上部スト
ツパ６８を含むそのコーナー制限部材の全体の高
さは側壁５６の張出し部及び底板５７により形成
される領域の深さよりも小さい。第５図を再び参
照すると、支持板５８がその最も下の位置にある
時、シートのスタツクが挿入可能となりそしてコ
ーナー制限部材６６の三角形部分がスタツク６３
の高さを制限するように作用する。第６図では、
シートが挿入されそしてスプリング５９の上向き
偏倚が与えられると、上部ストツパ６８は側壁５
６の張出し部と協働して支持板５８の上向き移動
を制限する。

第７図はシート搬送サイクルを開始させるため
の駆動機構及びそのシート搬送システムの他の部
分に対するこの駆動機構の関係を示す概略的側面
部である。内部フレーム７８の一部分が示され
る。ベルト８２及びプーリ８４を介してプラテン
６を正確に駆動するためのプラテン駆動モータ８
０が設けられる。その他の駆動連結はすべてプラ
テン６からギアを介して行われる。ベルト８２は
モータ・プーリ８１及びプーリ８４のまわりに与
えられる。

軸２０を選択的に回転するためのクラツチ・ギ
ア９０を駆動するギア８８が設けられる。ギア８
８はピン・フイード駆動ギア１１８及びシート・
フイード・アイドラ・ギア１１９，１４２も駆動
する。ローラ４２（第２図）を回転させる出力軸
４３を駆動するためにアイドラ１４２が設けられ
る。電磁マグネツト９６は軸２０をクラツチ・ギ
ア９０により選択的に回転させるためにスプリン
グ１００と協働するマグネツト接極子９８を有す
る。この構造の詳細は第８図に示される。

第８図にはフレーム７８上のスタツド８９上に
取付けられたクラツチ・ギア９０用の駆動ギア８
８が示される。クラツチ・ギア９０はマグネツト
接極子９８によりその基準位置に維持される。ク
ラツチ・ギア９０上には１０２として概略的に示
された切込み領域がある 適当な電気信号を受取ると、マグネツト接極子
９８はクラツチ・ギア９０を解放しそしてクラツ
チ・トリツプ・スプリング１００はクラツチ・ギ
ア９０をその歯が駆動ギア８８の歯とかみ合うま
で反時計方向に回転させる。クラツチ・ギア９０
が360゜回転すると、その回転はマグネツト接極子
９８が再びスプリング１００を係合する時に停止
される。スプリング１００はカム面４７に接する
部分１０１を有する。この構造は説明の便宜上示
しただけである。それは自動化された組立て技術
に容易に採用できる利点を持つている。しかし、
他の単一サイクル・クラツチが同様に機能し得る
ことは当業者が容易に理解し得ることであろう。

次に、第２図、第８図及び第９図を参照して本
発明の動作を説明する。シートを送出することが
望ましい時、時間Ｔ１で送出信号がシステム制御
装置から発生され、それは電磁マグネツト９６へ
送られてマグネツト接極子９８を作動させ軸２０
を解放する。軸２０が第２図における時計方向に
回転する時、送出ローラ２２（通常はその直線面
部分がスタツクにおける最も上のシートに近接し
ているので、そのシートと接触していない）が回
転してそれの曲面部分を最も上のシートに接触さ
せる。送出ローラ２２がスタツクにおける最も上
のシートと接触することによつてそのスタツクは
押圧される。第３図のスプリング５９の力が送出
ローラとシートとの接触面に与えられ、その送出
ローラと最も上のシートとの間に摩擦力を生じさ
せるに必要な負荷を与える。ローラ２２が回転し
続けると、最も上のシートがコーナー制限部材６
６へ押しつけられて歪み、搬送路３２へ跳ねあが
る。搬送ローラ２２がそれの基準位置に達するま
で軸２０は回転を続ける。時間Ｔ２においてセン
サ３４がシートの先端を検出する。モータ８０は
わずかの間停止され、然る後再起動され、ベイ
ル・ローラ８を作動すべき時を決定するために時
間Ｔ２及びＴ３の間の期間中所定のステツプ数を
正確に回転する。シートはプラテン６とプラテン
駆動ローラ４０により形成された間隙を少くとも
通るようローラ２２により駆動される。その先端
はそれが案内部材３８に適合した通路に従つて進
む時プラテン６とプラテン駆動ローラ４０の間の
間隙へ入る。時間Ｔ３において、ベイル８を開く
ための機構が作動される。この機構は詳しく示さ
れてないが、プラテン６に伝動機構を介して連結
されるものでよい。時間Ｔ３では、モータ８０が
再びわずかな間停止されそして再起動される。シ
ートはモータ８０が再び起動される時に駆動さ
れ、そしてプラテン６が所定量を回転してシート
を最初の印字のための位置に位置づける時間Ｔ４
までプラテンのまわりを移動し続ける。時間Ｔ４
において、ローラ２２はその基準位置に戻つてス
タツクと接触しなくなる。プラテン６が回転する
につれて通常の方法で印字が行われ、そしてシー
トはそれがローラ４２とバツクアツプ・ローラ４
４によりり形成された間隙に入るまで上部ガイド
１２及び下部ガイド１４の間の搬送路を案内され
る。時間Ｔ５において、シートの後端がセンサ３
４によつて検出される。モータ８０はシートが出
口通路の外になりホルダ１０の収納部３０に入る
まで駆動し続ける。

送出ローラ軸２０はプリンタ２内に又はカツ
ト・シートを必要とする他の装置内に形成される
のが好ましい。しかし、その送出ローラ軸が利用
装置に取付けるための別個の独立した装置内に形
成されることも本発明の範囲内である。その場
合、適当な駆動手段が設けられる。

Ｈ 効果 シート・ホルダ内にスタツクされたシートが１
枚ずつ適正な方向に送出される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施したプリンタ用のシー
ト・ホルダ及びシート送出機構を示す斜視図、第
２図は本発明のシート供給装置を組込んだプリン
タの概略的側断面図、第３図はシート・ホルダの
側断面図、第４図はシート・ホルダの送出部分の
平面図、第５図はシートがない状態のコーナー制
限部材の側面図、第６図はシートのスタツクがあ
る状態のコーナー制限部材の側面図、第７図はシ
ート供給サイクルを開始するための駆動機構の概
略的側面図、第８図はクラツチ機構の斜視図、第
９図は完全なシート送出／搬送サイクルのタイミ
ング図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ フレーム部材に連結され、軸受を有する回転
   可能な軸と、 該軸受に着脱可能に係合され、カツト・シート
   を保持するためのシート・ホルダーと、 該軸に装着され、該シート・ホルダから該カツ
   ト・シートを１枚ずつ送出するためのシート送出
   手段と、 該軸と選択的に連結され、該軸を回転させるた
   めの駆動手段と、 より成るカツト・シート供給装置。