JP2009280365A - 噛合チェーン式昇降装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】昇降テーブル110と昇降用スプロケット140と昇降駆動用噛合チェーン150と駆動源160とチェーン誘導プレート170とチェーンガイド機構180とを備え、チェーンガイド機構180が、昇降駆動用噛合チェーン150に対してチェーン長手方向の一定間隔おきに取り付けられるチェーンガイド用ローラ181と、チェーンガイド用ローラ181を接触状態で垂直方向に向けて昇降させるチェーンガイド用レール182とから構成されている噛合チェーン式昇降装置100。
【選択図】図1
Description
そして、被昇降物をその上面に搭載する荷重支持部材が、一対の噛合チェーンの上端に連結されている。
しかしながら、このようなチェーンガイド部材582を用いた場合、図11に示すように、チェーン長手方向に多数配置されたローラ554の多くがチェーンガイド部材582のガイド部582aに接触した状態で噛合チェーン550が昇降駆動するため、この多数のローラ554とガイド部582aとの間における接触に起因して多量の摩耗粉が発生するという問題があった。
また、前述した吊り下げ設置形態、片持ち支持形態を採用した場合には、据え置き設置形態を採用した場合に用いられる昇降テーブルは必須の構成要素ではなく、他の手段を用いて被昇降物を昇降駆動用噛合チェーンの端部に直接的または間接的に取り付ければ良い。
ここで、図1は、本発明の第1実施例である噛合チェーン式昇降装置の全体斜視図であり、図2は、図1からケーシングなどを除いた状態の斜視図であり、図3は、図2に示す昇降用スプロケット近傍の一部拡大図であり、図4は、昇降駆動用噛合チェーンの分解組み立て状態と噛み外れ状態を示す斜視図であり、図5は、チェーンガイド機構を示す斜視図であり、図6は、チェーンガイド機構を示す断面図である。
、重量物(図示していない)を搭載する昇降テーブル110を設置床面に対して平行に昇
降させるために設置するものである。
なお、図1に示す符号141は、昇降用スプロケット140や昇降駆動用噛合チェーン150などを装置下部領域で外筐するケーシングである。
これにより、被昇降物が昇降テーブル110上に偏在した状態で搭載されている場合や昇降テーブル110の最上昇位置近傍において昇降テーブル110の幅方向に生じがちな横揺れの虞れがある場合であっても、昇降テーブル110の左右両側にそれぞれ配置された一対の昇降駆動用噛合チェーン150が、搭載された被昇降物を含めた全荷重を二分してその負荷を分担軽減した自立状態で昇降するようになっている。
しかも、たとえ、2組配置された一対の昇降駆動用噛合チェーン150の一方が切断しても他方の一対の昇降駆動用噛合チェーン150が昇降テーブル110を落下しないように支持するようになっている。
これにより、駆動側スプロケット161から従動側スプロケットへ伝達する動力を二分して伝動負荷を軽減している。
しかも、2組配置された動力伝達チェーン162の一方が切断しても他方の動力伝達チェーン162が昇降テーブル110を落下しないように動力伝達するようになっている。
で構成された減速機構を備えている。
これにより、駆動障害が生じてもウォームとウォーム歯車との間で相互の噛み合い抵抗、所謂、セルフロック機能が働くようになっている。
様に、昇降テーブル110の最下降位置の周辺域、すなわち、昇降テーブル110の投影
傘下の領域外に離間配置されている。
すなわち、相互に噛み外れて分岐した一対の昇降駆動用噛合チェーン150の一方は、駆動モータ160側に配置した巻き取り型のチェーン収納ボックス191からなるチェーン収納手段190内に収納されるとともに、一対の昇降駆動用噛合チェーン150の他方は、駆動モータ160と対向する反対側に配置した直線状収納レール192からなるチェーン収納手段190内に収納されるように構成されている。
の間にX字状のパンタアームと称するインナーアーム194とアウターアーム195から
なる上下2段連結形態を呈したパンタグラフ状の昇降補助ガイド手段193を介在させることにより、昇降テーブル110の安定した昇降動作をガイドするように構成されている。
なお、図1などに示す符号196は、インナーアーム194の下端を昇降動作に応じて
摺動させるためのスライドレールである。
なお、外歯プレート152の外側面から一部突出する連結ピン155の端部には、後述するチェーンガイド用ローラ181が取り付けられている。
まず、チェーンガイド機構180は、図1及び図4乃至図6に示すように、昇降駆動用噛合チェーン150に対して取り付けられるチェーンガイド用ローラ181と、チェーンガイド用ローラ181を接触状態で垂直方向に向けて昇降させるチェーンガイド用垂直レール182とから構成されている。
なお、図4乃至図6に示す符号181aは、チェーンガイド用ローラ181に形成されたフランジ部であり、チェーンガイド用垂直レール182のガイド部182aに接触して昇降駆動用噛合チェーン150のチェーン幅方向(図6における縦方向)への傾斜や揺れを防止するようになっている。
なお、図5及び図6に示す符号182aは、チェーンガイド用垂直レール182の本体部に固着されてチェーンガイド用ローラ181を垂直方向に向けて誘導案内するガイド部である。
まず、図1に示すように、昇降テーブル110が最上昇位置に達する場合は、一対の昇降駆動用噛合チェーン150が一対の昇降用スプロケット140によってチェーン収納ボックス191と直線状収納レール192からなるチェーン収納手段190からそれぞれ繰り出され、この一対の昇降駆動用噛合チェーン150が重量物からなる被昇降物(図示していない)を搭載する昇降テーブル110の全重量を支えながら減速機構を備えた駆動モータ160の出力に応じて2本掛けされた動力伝達チェーン162により等速かつ迅速に上昇するようになっている。
なお、このとき、前述したX字状のパンタアームと称するインナーアーム194とアウターアーム195からなる上下2段連結形態の昇降補助ガイド手段193が、昇降テーブル110の安定した上昇動作をガイドするようになっている。
なお、このとき、前述したX字状のインナーアーム194とアウターアーム195からなる上下2段連結形態の昇降補助ガイド手段193が、折り畳まれながら昇降テーブル110の安定した下降動作をガイドするようになっている。
したがって、チェーンガイド用垂直レール182でチェーンガイド用ローラ181を接触状態で垂直方向に向けて昇降させることで昇降駆動用噛合チェーン150を誘導案内するため、昇降テーブル110に偏在した状態で搭載された被昇降物の重量などに起因して昇降駆動用噛合チェーン150に対して偏荷重が負荷された際に昇降駆動用噛合チェーン150に生じがちな傾斜や座屈をチェーン幅方向及びプレート高さ方向の両方向において確実に抑制して優れたチェーン耐久性を実現できる。
したがって、図10及び図11に示すように、基本的なチェーン構成部材でありチェーン長手方向に多数配置されたローラ554の多くがチェーンガイド部材582のガイド部582aに接触した状態で昇降駆動する従来の昇降装置500と比べて、チェーンガイド用垂直レール182に接触するローラ数量が著しく低減するため、チェーンガイド用垂直レール182との接触に起因する摩耗粉の発生量を低減できる。
したがって、基本的なチェーン構成部材でありチェーン外部に露呈する連結ピン155を利用してチェーンガイド用ローラ181の取り付けを達成するため、昇降駆動用噛合チェーン150の構造を複雑にすることなくチェーン組み付けを簡便に達成でき、また、噛合チェーン式昇降装置100の実施態様に応じてチェーンガイド用ローラ181の取り付け位置や取り付け間隔などの設計変更を容易に達成できる。
ここで、本発明の第2実施例である噛合チェーン式昇降装置200におけるチェーンガイド機構280以外の構成は、前述した第1実施例の噛合チェーン式昇降装置100と全く同じであるため、第1実施例の噛合チェーン式昇降装置100に関する明細書、及び、図1乃至図6に示す100番台の符号を200番台の符号に読み替えることによって、チェーンガイド機構280以外の構成についてはその説明を省略する。
まず、チェーンガイド機構280は、図7乃至図9に示すように、昇降駆動用噛合チェーン250に対して取り付けられるチェーンガイド用ローラ281と、チェーンガイド用ローラ281を接触状態で垂直方向に向けて昇降させるチェーンガイド用垂直レール282とから構成されている。
そして、このようにチェーンガイド用ローラ281を取り付けた一対の昇降駆動用噛合チェーン250は、後述するチェーンガイド用垂直レール282のガイド部282aによってチェーン幅方向(図9における縦方向)の両側から挟み込まれて、チェーン幅方向への傾斜や横振れを抑制されている。
なお、図7及び図9に示す符号281aは、チェーンガイド用ローラ281に形成されたフランジ部であり、チェーンガイド用垂直レール282のガイド部282aをプレート高さ方向(図9における横方向)の両側から挟み込んで昇降駆動用噛合チェーン250のプレート高さ方向への傾斜や揺れを防止するようになっている。
また、図7及び図9に示す符号281bは、外歯プレート252の外側面から一部突出する前後一対の連結ピン255の端部に取り付けられて、チェーンガイド用ローラ281を軸支するローラ取り付け用ブラケットである。
なお、図8及び図9に示す符号282aは、チェーンガイド用垂直レール282の本体部に固着されてチェーンガイド用ローラ281を垂直方向に向けて誘導案内するガイド部である。
したがって、チェーンガイド用垂直レール282でチェーンガイド用ローラ281を接触状態で垂直方向に向けて昇降させることで昇降駆動用噛合チェーン250を誘導案内するため、昇降テーブル210に偏在した状態で搭載された被昇降物の重量などに起因して昇降駆動用噛合チェーン250に対して偏荷重が負荷された際に昇降駆動用噛合チェーン250に生じがちな傾斜や座屈をチェーン幅方向及びプレート高さ方向の両方向において確実に抑制して優れたチェーン耐久性を実現できる。
したがって、図10及び図11に示すように、基本的なチェーン構成部材でありチェーン長手方向に多数配置されたローラ554の多くがチェーンガイド部材582のガイド部582aに接触した状態で昇降駆動する従来の昇降装置500と比べて、チェーンガイド用垂直レール282に接触するローラ数量が著しく低減するため、チェーンガイド用垂直レール282との接触に起因する摩耗粉の発生量を低減できる。
したがって、基本的なチェーン構成部材でありチェーン外部に露呈する連結ピン255を利用してチェーンガイド用ローラ281の取り付けを達成するため、昇降駆動用噛合チェーン250の構造を複雑にすることなくチェーン組み付けを簡便に達成でき、また、噛合チェーン式昇降装置200の実施態様に応じてチェーンガイド用ローラ281の取り付け位置や取り付け間隔などの設計変更を容易に達成できるなど、その効果は甚大である。
110、210 ・・・ 昇降テーブル
120、220 ・・・ ベースプレート
130、230 ・・・ 回転軸
140、240 ・・・ 昇降用スプロケット
141、241 ・・・ ケーシング
150、250 ・・・ 昇降駆動用噛合チェーン
151、251 ・・・ 内歯プレート
152、252 ・・・ 外歯プレート
153、253 ・・・ ブシュ
154、254 ・・・ ローラ
155、255 ・・・ 連結ピン
160、260 ・・・ 駆動モータ
161、261 ・・・ 駆動側スプロケット
162、262 ・・・ 動力伝達チェーン
163、263 ・・・ 同期ギア群
170、270 ・・・ チェーン誘導プレート
180、280 ・・・ チェーンガイド機構
181、281 ・・・ チェーンガイド用ローラ
181a、281a ・・・ チェーンガイド用ローラのフランジ部
281b ・・・ ローラ取り付け用ブラケット
182、282 ・・・ チェーンガイド用垂直レール
182a、282a ・・・ ガイド部
190、290 ・・・ チェーン収納手段
191、291 ・・・ 巻き取り型のチェーン収納ボックス
192、292 ・・・ 直線状収納レール
193、293 ・・・ 昇降補助ガイド手段
194、294 ・・・ インナーアーム
195、295 ・・・ アウターアーム
196、296 ・・・ スライドレール
Claims (3)
- 設置面に対して平行に併置された一対の回転軸を中心に同一面内で相互に対向して反対方向に正逆回転する一対の昇降用スプロケットと、該一対の昇降用スプロケットにより水平方向から垂直方向へ偏向しながら相互に噛み合わせて一体に自立状態で上昇するとともに前記一対の昇降用スプロケットにより垂直方向から水平方向へ偏向しながら相互に噛み外れて分岐する一対の昇降駆動用噛合チェーンと、該昇降駆動用噛合チェーンの上端に設置されて一体に昇降する昇降テーブルと、前記一対の昇降用スプロケットを駆動する駆動源と、前記昇降用スプロケットにより相互に噛み合った一対の昇降駆動用噛合チェーンを垂直方向に誘導案内するチェーンガイド機構とを備えている噛合チェーン式昇降装置であって、
前記チェーンガイド機構が、前記昇降駆動用噛合チェーンに対してチェーン長手方向の一定間隔おきに取り付けられるチェーンガイド用ローラと該チェーンガイド用ローラを接触状態で垂直方向に向けて昇降させるチェーンガイド用垂直レールとから構成されていることを特徴とする噛合チェーン式昇降装置。 - 前記チェーンガイド用ローラが、前記昇降駆動用噛合チェーンの最外側に配置された外歯プレートの外側面から一部突出する連結ピンの端部に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の噛合チェーン式昇降装置。
- 前記昇降テーブルの昇降動作をガイドする昇降補助ガイド手段が、前記昇降テーブルと設置面との間に伸縮自在に設けられたパンタグラフからなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の噛合チェーン式昇降装置。
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