JP4658158B2 - 噛合チェーン式昇降装置 - Google Patents
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Description
そして、被昇降物をその上面に搭載する荷重支持部材が、一対の噛合チェーンの上端に連結されている。
また、前述した吊り下げ設置形態、片持ち支持形態を採用した場合には、据え置き設置形態を採用した場合に用いられる昇降テーブルは必須の構成要素ではなく、他の手段を用いて被昇降物を昇降駆動用噛合チェーンの端部に直接的または間接的に取り付ければ良い。
ここで、図1は、本発明の一実施例である噛合チェーン式昇降装置の全体斜視図であり、図2は、昇降テーブルとパンタアームを除いた状態の斜視図であり、図3は、昇降駆動用噛合チェーンの分解組み立て状態と噛み外れ状態を示す斜視図であり、図4は、チェーンガイド用スプロケット近傍の一部拡大図である。
これにより、被昇降物が昇降テーブル110上に偏在した状態で搭載されている場合や昇降テーブル110の最上昇位置近傍において昇降テーブル110の幅方向に生じがちな横揺れの虞れがある場合であっても、昇降テーブル110の左右両側にそれぞれ配置された一対の昇降駆動用噛合チェーン150が、搭載された被昇降物を含めた全荷重を二分してその負荷を分担軽減した自立状態で昇降するようになっている。
しかも、たとえ、2組配置された一対の昇降駆動用噛合チェーン150の一方が切断しても他方の一対の昇降駆動用噛合チェーン150が昇降テーブル110を落下しないように支持するようになっている。
これにより、駆動側スプロケット161から従動側スプロケットへ伝達する動力を二分して伝動負荷を軽減している。
しかも、2組配置された動力伝達チェーン162の一方が切断しても他方の動力伝達チェーン162が昇降テーブル110を落下しないように動力伝達するようになっている。
これにより、駆動障害が生じてもウォームとウォーム歯車との間で相互の噛み合い抵抗、所謂、セルフロック機能が働くようになっている。
すなわち、相互に噛み外れて分岐した一対の昇降駆動用噛合チェーン150の一方は、駆動モータ160側に配置した巻き取り型のチェーン収納ボックス191からなるチェーン収納手段190内に収納されるとともに、一対の昇降駆動用噛合チェーン150の他方は、駆動モータ160と対向する反対側に配置した直線状収納レール192からなるチェーン収納手段190内に収納されるように構成されている。
なお、図1などに示す符号196は、インナーアーム194の下端を昇降動作に応じて摺動させるためのスライドレールである。
まず、チェーンガイド用スプロケット181は、図4に示すように、昇降駆動用噛合チェーン150をプレート高さ方向(図4において矢印aで示す方向)の両側から挟み込んだ状態、すなわち、一対の昇降駆動用噛合チェーンを相互に対向させて挟持した状態でベース側ブラケット180に軸支されており、自立状態を呈した一対の昇降駆動用噛合チェーン150のローラ154に噛み合うようになっている。
まず、図1に示すように、昇降テーブル110が最上昇位置に達する場合は、一対の昇降駆動用噛合チェーン150が一対の昇降用スプロケット140によってチェーン収納ボックス191と直線状収納レール192からなるチェーン収納手段190からそれぞれ繰り出され、この一対の昇降駆動用噛合チェーン150が重量物からなる被昇降物(図示していない)を搭載する昇降テーブル110の全重量を支えながら減速機構を備えた駆動モータ160の出力に応じて2本掛けされた動力伝達チェーン162により等速かつ迅速に上昇するようになっている。
なお、このとき、前述したX字状のパンタアームと称するインナーアーム194とアウターアーム195からなる上下2段連結形態の昇降補助ガイド手段193が、昇降テーブル110の安定した上昇動作をガイドするようになっている。
なお、このとき、前述したX字状のインナーアーム194とアウターアーム195からなる上下2段連結形態の昇降補助ガイド手段193が、折り畳まれながら昇降テーブル110の安定した下降動作をガイドするようになっている。
したがって、昇降用スプロケット140により相互に噛み合った一対の昇降駆動用噛合チェーン150に対してプレート高さ方向の両側から挟み込んだ状態、すなわち、一対の昇降駆動用噛合チェーン150を相互に対向させて挟持した状態でチェーンガイド用スプロケット181が昇降駆動用噛合チェーン150に対して噛み合って垂直方向に向けて誘導案内するため、昇降テーブル110に偏在した状態で搭載された被昇降物の重量などに起因して昇降駆動用噛合チェーン150に対して偏荷重が負荷された際に昇降駆動用噛合チェーン150に生じがちなプレート高さ方向及びチェーン幅方向の両方向への傾斜や座屈を確実に抑制して優れたチェーン耐久性を実現できる。
したがって、上昇駆動時に一対の昇降駆動用噛合チェーン150が相互に噛み合って一体に自立した状態を確立し始める昇降用スプロケット140より上方側の近傍領域においてチェーンガイド用スプロケット181が一対の昇降用スプロケット140に対して噛み合って、昇降用スプロケット140と昇降駆動用噛合チェーン150との相互間における相対的な位置関係を整合させるため、昇降用スプロケット140のスプロケット歯と昇降駆動用噛合チェーン150のローラ154とが均一に接触し、昇降駆動用噛合チェーン150のローラ154に及ぼされる面圧を低減して昇降駆動用噛合チェーン150の耐久性を著しく向上でき、また、チェーンガイド用スプロケット181が一対の昇降駆動用噛合チェーン150の相互間における相対的な位置関係を整合させて噛合ズレを回避するため、一対の昇降駆動用噛合チェーン150を相互に確実に噛み合わせて一体に自立した状態を安定して確立できる。
したがって、一対の昇降駆動用噛合チェーン150の一方を構成する外歯プレート152と内歯プレート151が、これに対向する他方の昇降駆動用噛合チェーン150を構成する外歯プレート152と内歯プレート151に対してフック部を介してチャック状に強固に噛み合うため、チェーン相互間における不用意な噛み外れを回避して安定した昇降駆動を実現できるなど、その効果は甚大である。
110 ・・・ 昇降テーブル
120 ・・・ ベースプレート
130 ・・・ 回転軸
140 ・・・ 昇降用スプロケット
150 ・・・ 昇降駆動用噛合チェーン
151 ・・・ 内歯プレート
152 ・・・ 外歯プレート
153 ・・・ ブシュ
154 ・・・ ローラ
155 ・・・ 連結ピン
160 ・・・ 駆動モータ
161 ・・・ 駆動側スプロケット
162 ・・・ 動力伝達チェーン
163 ・・・ 同期ギア群
170 ・・・ チェーン誘導プレート
180 ・・・ ベース側ブラケット
181 ・・・ チェーンガイド用スプロケット
190 ・・・ チェーン収納手段
191 ・・・ 巻き取り型のチェーン収納ボックス
192 ・・・ 直線状収納レール
193 ・・・ 昇降補助ガイド手段
194 ・・・ インナーアーム
195 ・・・ アウターアーム
196 ・・・ スライドレール
Claims (3)
- 設置面に対して平行に併置された一対の回転軸を中心に同一面内で相互に対向して反対方向に正逆回転する一対の昇降用スプロケットと、該一対の昇降用スプロケットにより水平方向から垂直方向へ偏向しながら相互に噛み合わせて一体に自立状態で上昇するとともに前記一対の昇降用スプロケットにより垂直方向から水平方向へ偏向しながら相互に噛み外れて分岐する一対の昇降駆動用噛合チェーンと、該昇降駆動用噛合チェーンの上端に設置されて一体に昇降する昇降テーブルと、前記一対の昇降用スプロケットを駆動する駆動源と、前記昇降用スプロケットを設置面側で取り付けるベース側ブラケットとを備えている噛合チェーン式昇降装置において、
前記昇降用スプロケットにより相互に噛み合って一体に自立状態となった一対の昇降駆動用噛合チェーンを垂直方向に向けて噛み合いながら誘導案内するチェーンガイド用スプロケットが、前記一対の昇降駆動用噛合チェーンを相互に噛み合わせて一体に自立状態となったチェーン対向方向の両側から挟み込んだ状態でベース側ブラケットに軸支されていることを特徴とする噛合チェーン式昇降装置。 - 前記チェーンガイド用スプロケットが、前記昇降用スプロケットより上方側の近傍領域に配置されていることを特徴とする請求項1記載の噛合チェーン式昇降装置。
- 前記昇降駆動用噛合チェーンが、フック部を有する内歯プレートと該内歯プレートに対してチェーン長手方向に半ピッチ分ずらして重なり合うとともにフック部を有する外歯プレートと前記内歯プレート同士をチェーン幅方向に連結固定するブシュと該ブシュに外嵌されるローラと前記外歯プレートにチェーン幅方向で連結固定される連結ピンとを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の噛合チェーン式昇降装置。
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