JP2009279921A - ローラのクリ−ニング装置及びこのクリ−ニング装置を用いた印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プラテンローラを膨潤させることなく、クリーニングできるようにする。
【解決手段】 プラテンローラ2と、このプラテンローラ2に接触され、該プラテンローラ2の表面を清掃するクリーニングローラ20とを具備し、クリーニングローラ20は、該クリーニングローラ20及びそのクリーニングローラ20に添加される全ての添加物のSP値(溶解パラメータ)がプラテンローラのSP値と2.0以上の差を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、印刷装置のプラテンローラをクリーニングするクリーニング装置、及びこのクリーニング装置を用いた印刷装置に関する。
印刷装置には、熱転写インクリボンのインクを中間転写フィルムの受像層に熱転写して画像を形成し、その画像に圧力と熱を加えて例えば特に免許証やパスポートなどの個人認証用顔画像や個人情報などの文字画像を被記録媒体に記録する熱転写式のものが知られている。
この種の印刷装置では、サーマルヘッドとこのサーマルヘッドに離間対向する例えば、ウレタンゴム製のプラテンローラとを備えている。サーマルヘッドとプラテンローラとの間には、溶融インクリボンと中間転写フィルムとが重なる状態で介在され、サーマルヘッドが溶融インクリボンと中間転写フィルムを介してプラテンローラに圧接して加熱することにより、中間転写フィルムの受像兼接着層表面に画像が印刷されるようになっている。
また、プラテンローラの近傍にはプラテンローラの表面をクリーニングするためのクリ−ニングローラが設けられている。このクリ−ニングローラはプラテンローラの表面に接触して従動回転することにより汚れを除去するものである(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、プラテンローラの使用期間の経過にともないプラテンローラが膨潤して直径が軸方向に不均一となる現象が起こる。この現象が起こると、プラテンローラと中間転写フィルムとの接触圧が軸方向で不均等となり、印刷画像に軸方向の濃淡の差を生じるという問題が発生する。このプラテンローラの膨潤は、プラテンローラの汚れを清掃するために一定時間間隔でクリーニングローラをプラテンローラに接触させて連れ回す工程で、クリーニングローラとプラテンローラとの関係で起こることが原因と考えられる。
特開2005−225168公報
しかしながら、従来においては、ウレタンゴム製のプラテンローラとゴム製のクリーニングローラを用いていたが、プラテンローラの膨潤を十分に防止できなかった。このため、プラテンローラと中間転写フィルムとの接触圧が軸方向で不均等となり、印刷画像に軸方向の濃淡を生じるという問題があった。
本発明は、上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、ローラを膨潤させることなくクリーニングできるクリーニング装置、及びプラテンローラの膨潤の影響を受けることなく、高品質の画像を印刷できるようにした印刷装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、ローラ、このローラに接触され、該ローラの表面を清掃するクリーニングローラとを具備し、前記クリーニングローラは、該クリーニングローラ及び該クリーニングローラに添加される全ての添加物のSP値(溶解パラメータ)が前記ローラのSP値と2.0以上の差を有することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、中間転写フィルムに重ね合わされるインクリボンに圧接して加熱することにより前記中間転写フィルムに画像を印刷するサーマルヘッドと、このサーマルヘッドが圧接される前記インクリボン及び中間転写フィルムを支持するプラテンローラと、前記中間転写フィルムに印刷された画像を転写位置で被転写体に転写する転写手段と、前記プラテンローラに接触され、該プラテンローラの表面を清掃するクリーニングローラとを具備し、前記クリーニングローラは、そのクリーニングローラ及びそのクリーニングローラに添加される全ての添加物のSP値(溶解パラメータ)が前記プラテンローラのSP値と2.0以上の差を有することを特徴とする。
本発明によれば、ローラを膨潤させることなくクリーニングできるクリーニング装置、及びプラテンローラの膨潤の影響を受けることなく、高品質の画像を印刷できるようにした印刷装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態である熱転写式の印刷装置を示す概略的構成図である。
この熱転写式の印刷装置は、画像耐久性が高いこと、インク材料に機能性材料を適用することが比較的容易なこと(例えば蛍光顔料、アルミ蒸着薄膜)などの特性があり、偽造防止を目的とする印刷物に適している。
この熱転写印刷装置は印刷ユニットを備え、この印刷ユニット内には印刷ヘッドとしてのサーマルヘッド1と、このサーマルヘッド1に離間対向されるプラテンローラ2とが配置されている。サーマルヘッド1とプラテンローラ2との間には、中間転写フィルム3とこの中間転写フィルム3に重ね合わされる溶融インクリボン4とが介在されている。
溶融インクリボン4は、一端側が供給コア5aに巻回され、他端側が巻取コア5bに巻回されている。中間転写フィルム3は、一端側が供給コア7aに巻回され、他端側が巻取コア7bに巻回されている。
プラテンローラ2の下方部には、中間転写フィルム3を掛け渡して搬送力を付与するフィルム駆動ローラ6が設けられている。このフィルム駆動ローラ6の転写フィルム搬送方向下流側には中間転写フィルム3にテンションを付与するテンションローラ10が設けられている。このテンションローラ10は回動レバー11の先端部に回動自在に取り付けられている。回動レバー11は支軸12を中心にして回動自在に支持され、スプリング13によって上方に回動するように付勢されている。
テンションローラ10の転写フィルム搬送方向下流側には、中間転写フィルム3の搬送をガイドするガイドピン14a,14bが配設され、ガイドピン14a,14b間には画像転写部(転写手段)14を構成するヒートローラ15が設けられている。ヒートローラ15の下方部には、バックアップローラ16が設けられている。このヒートローラ15とバックアップローラ16との間には被転写体としての媒体17が搬送されるようになっている。媒体17は後で詳しく述べる供給装置26によって供給される。
上記したサーマルヘッド1としては、ニアエッジ、またはコーナエッジタイプのものが用いられ、熱時剥離による印刷が行なわれる。印刷ユニットにおいて、階調特性に優れた印刷を実現し、安定して制御可能な印刷ドットは30μm〜ベタ印刷の範囲である。これは、単色カラー印刷おいて反射濃度の下限として0.25を安定して得られることを意味する。また、溶融インクリボン4のベースフィルム厚やインク層厚は、印刷ドット再現性に極めて重要なパラメータであり、インクリボン層厚としては3〜25μmであり、望ましくは4〜10μmである。
一方、中間転写フィルム3のベースフィルム厚や受像兼接着層厚は、接着性や膜切れ特性に影響を与えるパラメータであり、中間転写フィルム3の層厚は、10〜100μmであり、望ましくは25〜50μmである。
フィルム駆動ローラ6は硬度30〜60度のローラを用い、転写フィルム3は駆動ローラ6に対して出来るだけ巻付き角が大きいほうが良い。実施例では90°から130°の巻き付き角を得られる機構である。フィルム駆動ローラ6の駆動は5相ステッピングモータ、タイミングベルト、プーリによる減速機構を組み合わせ、正確に搬送が行われるようになっている。
次に、上記した熱転写印刷装置の印刷動作について説明する。
印刷時には、サーマルヘッド1が印刷情報に基づいて発熱するとともに溶融インクリボン4及び中間転写フィルム3が搬送される。サーマルヘッド1の発熱により、溶融インクリボン4のインクが中間転写フィルム3に転写されて画像が印刷される。この中間転写フィルム3に印刷された画像は画像転写部14へと送られる。また、このときには、画像転写部14に媒体17が搬送されて中間転写フィルム3に重ね合わされ、ヒートローラ15の回転により中間転写フィルム3が加熱されるとともに加圧されて画像が媒体17に転写される。この転写後、媒体17は排出部に排出され、中間転写フィルム3は巻取コア5bに巻き取られる。
ところで、上記したプラテンローラ2の近傍にはプラテンローラ2の表面をクリーニングするためのクリ−ニングローラ20が設けられている。このクリ−ニングローラ20は回動レバー21の一端部に回転自在に取り付けられている。回動レバー21はその中途部が支軸22によって回動自在に支持され、他端部にはバネ材24を介してソレノイド25が接続されている。ソレノイド25がオン、オフされることにより、回動レバー21が回動されてクリ−ニングローラ20がプラテンローラ2に接離されるようになっている。
プラテンローラ2の表面は印刷動作が継続されると汚れるが、この汚れは、クリ−ニングローラ20によってクリ−ニングされる。即ち、クリ−ニング時には、ソレノイド25がオンされ、回動レバー21が支軸22を中心にして反時計方向に回動してクリーニングローラ20がプラテンローラ2の表面に接触される。この接触により、プラテンローラ2の回転に伴ってクリーニングローラ20が従動回転してプラテンローラ2の表面がクリーニングされる。クリ−ニングが終了すると、ソレノイド25がオフされ、回動レバー21が支軸22を中心にして時計方向に回動してクリーニングローラ20がプラテンローラ2の表面から離間する。
上記したプラテンローラ2は、使用期間の経過に伴う膨潤を生じてしまう。この膨潤は、プラテンローラ2の汚れを清掃するために一定時間間隔でクリーニングローラ20をプラテンローラ21に接触させて連れ回す工程で、クリーニングローラ20からプラテンローラ2に成分移行が起こることが原因と判明した。この膨潤については、後で詳述する。
次に、上記したプラテンローラ2を構成するゴム材料の選定について説明する。
図2は、プラテンローラ2の動摩擦係数と印刷ドットのかすれの有無、すなわち中間転写フィルム3との滑りの有無の関係を示す。この実験におけるプラテンローラ2の硬さはJIS A硬度80度以上で、摺動速度は50mm/s、荷重100gで行った。
図2では、中間転写フィルム3とプラテンローラ2の動摩擦係数が0.75以上であれば,中間転写フィルム3との滑りが無いことを示している。一般に、ゴムの摩擦係数は硬さの上昇に伴い低下する傾向がある。本願のプラテンローラ2は印刷ドットの品質を確保するためにJIS A硬度80度以上としているのでゴム材料の選定において限定される。
図3は天然ゴム、シリコンゴム、ウレタンゴム、熱可塑性エラストマー(TPE)のゴム硬度と摩擦係数との関係を示す。
熱可塑性エラストマー(TPE)はEPDMゴムにウレタン系エラストマーを配合したものである。天然ゴムやシリコンゴムは硬さの上昇に伴い摩擦係数が大きく低下するが、ウレタンゴムとTPEは硬さの上昇に伴う摩擦係数の低下が緩やかであり、ゴム硬度JIS A硬度80度以上でも比較的高い摩擦係数を維持している。
この理由は、一般のゴムと違ってウレタンゴムはハードセグメントとソフトセグメントの2相が混合した分子構造を有するためであると考える。
ハードセグメントで高いゴム硬度を担い、ソフトセグメントがゴムの弾力性や摩擦係数を担う複合効果を有するために高硬度と摩擦係数を具備することができる。このため、ウレタンゴムは柔らかいゴムからプラスチックレベルの強靭なゴムまで成分によって広範囲の特性をつくることができる特徴がある。
この2相混合組織構造はサーマルヘッド1の印字ドットレベルの微細な接触部では平面に近い面で押圧を与えることができるので印刷ドットのエッジが明瞭となった高品質印刷が得られる。さらに、ローラ全体では弾性を示すのでサーマルヘッド1や印刷版との均等接触を可能にするものと考えられる。
同様に、TPEも2種以上のゴム成分の配合により高摩擦係数を有する柔軟性成分のソフトセグメントと分子拘束成分のハードセグメントを有する。高い摩擦係数と硬度を具備する配合の一例としては、ハードセグメント材としてEPDMゴムを適用し、ソフトセグメント材料としてはウレタン系熱可塑性エラストマーが主成分として混合されている。EPDMゴム100に対してウレタン系熱可塑性エラストマーペレットを50の比率で相容化剤、架橋剤と共に配合して混合した後、ローラシャフトをセットした型に200℃に過熱混練し、動的架橋して押出機で成型されている。
以上のようにハードセグメントとソフトセグメントの2相混合組織構造を有するゴム材料から選定することで、ゴム硬度JIS A硬度80度以上、熱転写フィルム3との動摩擦係数が0.75以上のプラテンローラ2を得ることができ、中間転写フィルム3との滑りを回避してフィルム進行方向(プラテンローラ回転方向)の濃淡斑の無い高品質の印刷を得ることができる。
次に、上記したクリーニングローラ20を構成するゴム材料の選定について説明する。
プラテンローラ2の使用期間が経過すると、プラテンローラ2が膨潤して軸方向の直径寸法が不均一となる現象が起こる。この現象が起こると、中間転写フィルム3の進行方向と直交する方向の印刷に濃淡が生じてしまう。プラテンローラ2の膨潤は、プラテンローラ2の汚れを清掃するために一定間隔でクリーニングローラ20を接触させて連れ回す工程で、クリーニングローラ20からプラテンローラ2に成分移行が起こることが原因となっている。
クリーニングローラ20からプラテンローラ2に移行しやすい物質としてはプラテンローラ2を構成するゴム材料との新和性が良いもので、一般にSP値が近い物質であるか否かで判断される。SP値は溶解パラメータと呼ばれ、溶媒−溶質間に作用する力は分子間力のみと仮定されるので溶解パラメータは分子間力を表す尺度として使用される。2つの成分のSP値の差が小さいほど溶解度が大となることが経験的に知られている。SP値の測定は簡単ではなく、既知の測定データがある溶媒との親和性の有無からSP値を判断することが多い。
ここでは、プラテンローラ2のゴム材料の一例として示したウレタンゴム製のプラテンローラ2に対するクリーニングローラ材料の選定方法を説明する。
ウレタンゴムのSP値は10.0であることが知られている。これに対して成分移行の少ないクリーニングローラ材料を選定するとすればSP値が10.0から大きく離れた材料が好ましい。SP値が比較的小さく、かつ付着性の高いゴム材料としてはEPDMゴム、ブチルゴムであり、それぞれSP値は7.9と7.8である。しかし、経験的にこれらのSP値が離れたゴム材料を用いてもウレタンゴム製のプラテンローラの膨潤を十分に防止できなかった。
具体的には図4に示すように、ウレタンゴム製のプラテンローラ2に対するクリーニングローラ材料としてSP値が7.8のブチルゴムを適用した実験では膨潤が生じた。
膨潤前後のウレタンゴム製のプラテンローラおよびブチルゴム製のクリーニングローラをTOF−SIMS(飛行時間型2次イオン質量分析法)で分析した結果を図5〜図8に示す。
図5〜図8において、使用前のプラテンローラには含まれずにブチルゴム製のクリーニングローラに含まれていた成分が、使用後のプラテンローラに移行したと判断されるものとして4種類が検出された。これらの化学式は、C1430、C1634、C2629、C3368などである。
これらは微量であるが、帯電防止やブリード酸化防止のために添加した界面活性剤などであり、SP値が10前後であるウレタンローラと相溶性が高いためにウレタンローラを膨潤させた。通常の用途では問題とはならない微小な膨潤であるが、転写フィルム方式の印刷用プラテンローラとしては±20μm以上の寸法変動は許容されない。
そこで、ブチルゴムから帯電防止剤を削除した第1のゴムシート、ブチルゴムから帯電防止剤を削除した第2のゴムシート、ブチルゴムに帯電防止剤および界面活性剤を配合した第3のゴムシート、ブチルゴムから帯電防止剤および界面活性剤を削除した第4のゴムシートをそれぞれ作成し、これら第1乃至第4のゴムシートをそれぞれ異なるウレタンローラに巻き付けて構成されるローラをクリーニングローラ20の代わりに20時間、接触回転させた実験を行った。
図9に実験後に、ウレタンゴム製のプラテンローラ2の軸方向の直径変化を測定した結果を示す。
図9において、領域Aは、SP値(9.0)がウレタンローラに近い帯電防止剤を削除した第1のゴムシートが巻かれた部分の直径変動測定結果、領域Bは、SP値(9.0)がウレタンローラに近い界面活性剤を削除した第2のゴムシートが巻かれた部分の直径変動測定結果、領域Cは、帯電防止剤及び界面活性剤を配合した第3のゴムシートが巻かれた部分の直径変動測定結果、領域Dは帯電防止剤及び界面活性剤を削除した第4のゴムシートが巻かれた部分の直径変動測定結果をそれぞれ示す。
即ち、帯電防止剤及び界面活性剤の何れか一方を含むローラが接触された領域A,Bでは、プラテンローラに膨潤が生じ、帯電防止剤及び界面活性剤の両方を含むローラが接触された領域Cでは、プラテンローラ2の膨潤がさらに大きくなり、帯電防止剤及び界面活性剤のいずれをも含まないローラが接触された領域Dでは、プラテンローラの膨潤がないことが分かる。
以上のようにクリーニングローラ20の材料に可塑剤、老化防止剤、架橋促進剤、加工性改善剤など添加剤として配合される何種類もの材料の中でSP値が10.0に近いものが含まれていると、それらが少量ずつでも長時間プラテンローラ2に移行し続けると問題となるレベルの膨潤量となる。
したがって、クリーニングローラ20のゴム材料の選定にはゴムのSP値だけではなく含有する添加成分としてのSP値が問題となる。
上記ブチルゴムの場合、SP値がプラテンローラ2に近い配合剤を含有していなければ約2.0のSP値の差があるため、ウレタンゴム製のプラテンローラ2を膨潤させない。即ち、クリーニングローラ20のゴム材料としては、プラテンローラ2のゴム材料と少なくともSP値が2以上離れた添加成分が添加されるゴム材料であることが必要である。
なお、クリーニングローラ20からの成分移行によるプラテンローラ2の膨潤を阻止した場合でも、使用時間経過に伴いプラテンローラ2の直径が縮小する事象が発生する。これは、転写フィルム方式印刷機の内部は35℃〜50℃に昇温するためプラテンローラ2の構成成分から揮発成分が揮発して直径が縮小するためである。この縮小は、プラテンローラ2とサーマルベッド1との圧接力が低下して最適な印字ができなくなる原因となる。
この実施の形態では、上記プラテンローラ2のゴム材料としてハードセグメントとソフトセグメントの2相混合組織を有するウレタンゴムあるいはPTEを提案しており、これらのゴム材料の寸法安定処理として35℃以上の温度で加熱し、仕上げ加工工程以前に揮発分を除去することを提案する。
ウレタンゴムの場合は最高使用温度が90℃であり、これ以上の温度では酸化劣化や加水分解が激しくなるために50〜60℃の温度域で加熱することを推奨する。
本発明の実施の形態では、図1におけるプラテンローラ2にはウレタンゴムを用いた。このプラテンローラ2の硬さに及ぼす芯金の影響を加味した見掛けの硬さはHa80である。また、プラテンローラ2の表面を随時清掃するクリーニングローラ20にはシリコンゴムを用いた。
プラテンローラ2を構成するウレタンゴムのSP値は10、クリーニングローラ20を構成するシリコンゴムのSP値は7.3で、両者間で2.7の差がある。シリコンゴムに含有される加硫剤には2.4ジクロロベンゾイルパーオキサイドやベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイドのようにSP値が9.0以上のものが配合される材種もあるが、200℃、4時間での二次加硫処理により加硫に使用されなかった残留加硫剤は分解されてしまうので移行成分はほとんど無いのも同然となる。
この実施の形態では、二次加硫を行ったシリコンゴムを用いてクリーニングローラ20を作成した。
図10にシリコンゴム製のクリーニングローラを67時間使用したウレタンゴム製のプラテンローラの使用前後の直径測定結果を示す。
プラテンローラの使用前(0H)の直径に対して直径が約0.04mm縮小するが、ローラ軸方向の形状は使用前とほぼ同じである。
これと比較して、図11に67時間36℃の大気中でアルミ合金製ローラをクリーニングローラの代わりに適用した場合のウレタンゴム製のプラテンローラの直径変化を示した。
プラテンローラの使用前の直径と比較して直径が約0.04mm縮小したことが観測された。これは、ウレタンゴム製のプラテンローラの揮発成分が揮発したためである。
この縮小は、図10のシリコンゴム製のクリーニングローラの適用条件でのプラテンローラの縮小量と同じであり、シリコンゴム製のクリーニングローラの成分移行が無かったことを示すものである。
すなわち、プラテンローラのウレタンゴムとSP値が約2.7の差があるシリコンゴムをクリーニングローラに適用すれば膨潤によるローラ軸方向の直径変動を防止できることが実現できる。
図10および図11のプラテンローラの直径測定結果において、使用前の直径寸法に対して縮小していることは上記で述べたとおりである。事前に大気中で60℃、40時間の加熱処理を施したウレタンゴムローラを用いた場合の図10と同条件での実験結果を図12に示す。
図12おいて加熱処理したウレタンゴム製のプラテンローラはシリコンゴム製のクリーニングローラを適用して27時間経過した前後で収縮現象は生じていない。プラテンローラの高精度な直径精度を得るためには、研磨工程前に加熱処理することが有効であることを示している。
図13は上記した媒体17を画像転写部14へ供給するための供給装置26を示すものである。
この供給装置26は、媒体17を積層状態で収納する収納部としてのカセット27を備え、このカセット27の上部側には媒体17を取り出す取出ローラ28が設けられている。カセット27内にはスプリング30によって上方に付勢される載置プレート31が設けられ、この載置プレート31上に媒体17が載置されてその最上面部が取出ローラ28に押し付けられている。取出ローラ28は矢印で示すように反時計方向に回転されて媒体17を取り出すようになっている。
カセット27の媒体取出側には送りローラ33が設けられ、この送りローラ33の下部側にはウレタンゴム製の分離ローラ34が接触する状態で設けられている。分離ローラ34の回転軸にはトルクリミッタ35が設けられている。
送りローラ33は矢印で示すように反時計方向に回転されて媒体17を送り出すようになっている。分離ローラ34はトルクリミッタ35の作用により、送りローラ17によって送り出される媒体17が一枚のときには、送りローラ17の回転に伴って媒体17を送り出す方向に回転し、送りローラ17によって送り出される媒体17が2枚のときには、送りローラ17とは逆方向に回転して2枚目の媒体17を逆送りして分離し、媒体17は一枚ずつ送り出されるようになっている。
また、分離ローラ34には該分離ローラ34の表面をクリーニングするブチルゴム製のクリ−ニングローラ37が接触されている。このクリ−ニングローラ37も上記したプラテンローラ2のクリーニングローラ20と同様に構成されている。
即ち、クリーニングローラ37は、該クリーニングローラ37及び該クリーニングローラ37に添加される全ての添加物のSP値(溶解パラメータ)が分離ローラ34のSP値と2.0以上の差を有して構成されている。
従って、クリ−ニングローラ37の添加物が分離ローラ34へ移行することを阻止して分離ローラ34の膨潤を防止でき、分離効果を良好に維持することができる。
図14は他の例であるクリーニング装置41を示すものである。
図中42は、硬さが約Ha80度のウレタンゴム製のプラテンローラ2の一側面部に接触するブチルゴム製のクリーニングローラで、このクリ−ニングローラ42は押付手段44によってプラテンローラ2に押し付けられている。押付手段44は回動レバー43を備え、この回動レバー43の上端部にクリ−ニングローラ42が回転自在に取り付けられている。回動レバー43はその中途部が支軸45によって回動自在に支持され、下端部にはバネ材46を介してソレノイド47が接続されている。
クリ−ニングローラ42は芯金49と、この芯金49を覆うゴム層50とによって構成され、芯金49の影響を反映した見掛け上の硬さがHa50度以下に低くされている。このようにクリ−ニングローラ42の硬度を低くしたことにより、プラテンローラ2に対するクリーニングローラ42の押付力を高くしなくても良好な接触が可能となる。
従って、クリーニングローラ42の添加物がプラテンローラ2へ移行する速度を遅くすることができ、プラテンローラ2の膨潤を低減できる利点がある。
尚、クリ−ニングローラ42の硬度を高くした場合には、プラテンローラ2の回転時にクリ−ニングローラ42が跳ね上げられてプラテンローラ2と良好に接触しなくなることがあるため、プラテンローラ2に対するクリーニングローラ42の押付力をある程度高くする必要がある。押圧力を高くした場合には、プラテンローラ2とクリーニングローラ42との間のニップ幅が大きくなって、クリーニングローラ42の添加物がプラテンローラ2へ移行する速度が速くなり、プラテンローラ2の膨潤が増大してしまうという問題ある。
また、プラテンローラ2に対するクリーニングローラ42の押付力は、押付手段44の押付力を調整することにより低くするようにしてもよい。
即ち、クリーニングローラ42の押付圧は、バネ材46のバネ定数、及び長さ、さらにソレノイド47の移動距離によって任意に制御される。この制御により、クリーニングローラ42の押付圧はプラテンローラ2とクリーニングローラ42とのニップ深さが0.5mm以下になるように低く設定する。
さらに、プラテンローラ2に対するクリーニングローラの押付力は、図15に示すよようにクリーニングローラ51を構成することにより低くするようにしてもよい。
即ち、クリーニングローラ51は内側をスポンジ層52とし、外側を肉厚が1mm〜2mm程度の薄いゴム層53とする二層構造となっている。
これにより、接触圧をクリーニングローラ51の変形開始応力まで押圧を下げてもプラテンローラ2とクリーニングローラ42の接触を維持することが可能となる。
図16及び図17は、クリーニングローラの他の支持構造を示すものである。
即ち、クリーニングローラ55は、その両端部が保持枠56によって回転自在に保持されている。保持枠56はその中心部が支持手段54としての連結部材57及び自在継ぎ手58を介して回動自在に支持されている。連結部材57はバネ材59によって下方に弾性的に付勢され、クリーニングローラ55がプラテンローラ2の上面部側に圧接されている。
プラテンローラ2が回転されると、クリーニングローラ55が従動回転してプラテンローラ2の表面をクリーニングする。このクリーニング時には、クリーニングローラ55の保持枠56が自在継ぎ手58を中心として自在に回動し、クリーニングローラ55の軸がプラテンローラ2の軸に対し平行になるとともに、プラテンローラ2の回転方向に対して直角になる。これにより、クリーニングローラ55がプラテンローラ2に偏当たりすることなく、軸方向に均一な状態で接触する。
従って、クリーニングローラ55の添加物はプラテンローラ2の軸方向に均一に移行することになり、クリーニングローラ55の軸方向の形状を直線的にすることができる。よって、印刷物の画像に濃淡を生じることがなく、印刷品質を良好に維持できる利点がある。
なお、クリーニングローラ55がプラテンローラ2に偏当たりした場合には、その接触部のみに添加物の移行が生じてしまい、プラテンローラ2の軸方向の形状を直線的にすることができない。このため、印刷物の画像に濃淡が生じ、印刷品質が大きく損なわれてしまうという問題がある。
(第2の実施の形態)
図18は、本発明の第2の実施の形態であるサーマルプリンタを示すものである。
サーマルプリンタは、中心軸61aが回転自在に支持されるウレタンゴム製のプラテンローラ61を備え、このプラテンローラ61の周面部にはサーマルヘッド62が接触されている。プラテンローラ61の中心軸にはギヤ列63を介してステッピングモータ65が接続され、ステッピングモータ65によりプラテンローラ61が回転駆動されるようになっている。サーマルヘッド62の下面部には、プラテンローラ61に対向する複数の発熱素子62aがアレイ状に連設されている。
このように構成されるサーマルプリンタにおいて、被印刷媒体としての感熱紙66に画像印刷を行なう場合には、プラテンローラ61の周面上に感熱紙66を介してサーマルヘッド62を圧接してプラテンローラ61を回転駆動するとともに、サーマルヘッド62の発熱素子62aを選択的に駆動する。これにより、感熱紙66が搬送されてこの感熱紙66にサーマルヘッド62の発熱走査でドットマトリクス形式の画像が形成されることになる。
また、プラテンローラ61の一側面部には図19にも示すようにブチルゴム製のクリーニングローラ68が接触されている。このクリ−ニングローラ68も上記した一実施の形態のクリーニングローラ20と同様に構成されている。
即ち、クリーニングローラ68は、該クリーニングローラ68及び該クリーニングローラ68に添加される全ての添加物のSP値(溶解パラメータ)がプラテンローラ61のSP値と2.0以上の差を有して構成されている。
従って、クリ−ニングローラ68の添加物がプラテンローラ61へ移行することを阻止してプラテンローラ61の膨潤を防止でき、印刷品質を良好に維持できる。
図20は、膨潤してしまったプラテンローラ2を修正するための修正装置71を示すものである。
即ち、図中72は修正プレートで、修正すべきプラテンローラ2の上下に接触する状態で配設される。修正プレート72としては砥石などが用いられる。
プラテンローラ2は、図21に示すように使用日数の経過に伴ってその膨潤量が増大するが、膨潤の修正は、膨潤が飽和してから行なわれる。
プラテンローラ2の膨潤が飽和したら、プラテンローラ2を取り外して修正プレート72間にセットして互いに圧接した状態にしてプラテンローラ2を回転させる。これにより、プラテンローラ2の表面が研磨されてその膨潤が修正され、再使用が可能となる。
なお、修正プレートの代わりに修正ローラを用いてプラテンローラ2の表面を研磨するようにしてもよい。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
本発明の一実施の形態である熱転写式の印刷装置を示す概略的構成図。 プラテンローラの中間転写フィルムに対する動摩擦係数とゴム硬度との関係を示すグラフ図。 各種ゴム材料における硬さと動摩擦係数との関係を示すグラフ図。 膨潤したプラテンローラの軸方向の直径分布を示すグラフ図。 クリーニングローラからウレタンゴムローラに移行した成分分析スペクトルを示すグラフ図。 クリーニングローラからウレタンゴムローラに移行した成分分析スペクトルを示すグラフ図。 クリーニングローラからウレタンゴムローラに移行した成分分析スペクトルを示すグラフ図。 クリーニングローラからウレタンゴムローラに移行した成分分析スペクトルを示すグラフ図。 ブチルゴムに含有する移行成分添加剤の影響を示したプラテンローラの膨潤を比較して示すグラフ図。 シリコンゴム製のクリーニングローラを使用した場合のウレタンゴム製のプラテンローラの使用前後の直径変動を示すグラフ図。 シリコンゴム製のクリーニングローラの代わりにアルミ合金製のローラを使用した場合のウレタンゴム製のプラテンローラの使用前後の直径変動を示すグラフ図。 加熱処理した後に仕上げ研磨したウレタンゴム製のプラテンローラを用いた場合の直径変動を示すグラフ図。 図1の印刷装置に備えられる媒体の供給装置を示す図。 図1のクリーニング装置の他の例を示す図。 図1のクリーニングローラの他の例を示す図。 図1のクリーニングローラの他の支持構造を示す平面図。 図16の支持構造を示す側面図。 本発明の他の実施の形態である印刷装置を示す斜視図。 図18の印刷装置を示す側面図。 プラテンローラの膨潤を修正する装置を示す図。 プラテンローラの膨潤修正を開始する時期を示す図。
1…サーマルヘッド(印刷ヘッド)、2…プラテンローラ、3…中間転写フィルム、4…インクリボン(溶融インクリボン)、14…画像転写部(転写手段)、17…媒体(被転写体)、20,37、42,51,55,68…クリーニングローラ、27…カセット(収容部)、28…取出ローラ、33…送りローラ、34…分離ローラ、37…分離ローラ用のクリーニングローラ、44…押付手段、52…スポンジ層、53…ゴム層、54…支持手段、61…プラテンローラ、62…サーマルヘッド、66…感熱紙(被印刷媒体)、68…クリーニングローラ。

Claims (18)

  1. ローラと、
    このローラに接触され、該ローラの表面を清掃するクリーニングローラと
    を具備し、
    前記クリーニングローラは、該クリーニングローラ及び該クリーニングローラに添加される全ての添加物のSP値(溶解パラメータ)が前記ローラのSP値と2.0以上の差を有することを特徴とするローラのクリーニング装置。
  2. 前記クリーニングローラは低硬度のゴムローラであることを特徴とする請求項1記載のローラのクリーニング装置。
  3. 前記クリーニングローラを前記ローラに対し低い押付力で押し付ける押付手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のローラのクリーニング装置。
  4. 前記クリーニングローラは内側をスポンジ層、外側を薄いゴム層とする二層構造をなすことを特徴とする請求項1記載のローラのクリーニング装置。
  5. 前記クリーニングローラを前記ローラに対して平行に支持する支持手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のローラのクリーニング装置。
  6. 前記ローラは、ゴム材料によって構成され、
    前記クリーニングローラは、そのSP値が8以下の添加剤が添加されたゴム材料によって構成されたことを特徴とする請求項1記載のローラのクリーニング装置。
  7. 前記ローラは、ローラ形状に仕上げ加工される前に、使用時における温度以上の温度で加熱処理されたゴム材料によって構成されたことを特徴とする請求項1記載のローラのクリーニング装置。
  8. 中間転写フィルムに重ね合わされるインクリボンに圧接して加熱することにより前記中間転写フィルムに画像を印刷するサーマルヘッドと、
    このサーマルヘッドが圧接される前記インクリボン及び中間転写フィルムを支持するプラテンローラと、
    前記中間転写フィルムに印刷された画像を転写位置で被転写体に転写する転写手段と、
    前記プラテンローラに接触され、該プラテンローラの表面を清掃するクリーニングローラとを具備し、
    前記クリーニングローラは、そのクリーニングローラ及びそのクリーニングローラに添加される全ての添加物のSP値(溶解パラメータ)が前記プラテンローラのSP値と2.0以上の差を有することを特徴とする印刷装置。
  9. 前記クリーニングローラは低硬度のゴムローラであることを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  10. 前記クリーニングローラを前記ローラに対し低い押付力で押し付ける押付手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  11. 前記クリーニングローラは内側をスポンジ層、外側を薄いゴム層とする二層構造をなすことを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  12. 前記クリーニングローラを前記ローラに対して平行に支持する支持手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  13. 前記プラテンローラは、ゴム材料によって構成され、
    前記クリーニングローラは、そのSP値が8以下の添加剤が添加されたゴム材料によって構成されたことを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  14. 前記プラテンローラは、ローラ形状に仕上げ加工される前に、使用時における温度以上の温度で加熱処理されたゴム材料によって構成されたことを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  15. 前記中間転写フィルムは、PETフィルムで、
    前記プラテンローラは、前記PETフィルムに対する摩擦係数が荷重50g、摺動速度10mm/secの条件で0.75以上であるゴム材料によって構成されたことを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  16. 前記プラテンローラは、ハードセグメントとソフトセグメントの2相混合組織を有してなるゴム材料によって構成されたことを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  17. 前記被転写体を積層状態で収納する収容部と、
    この収納部に収納された前記被転写体を取り出す取出ローラと、
    この取出ローラによって取り出された前記被転写体を前記転写位置に向かって送り出す送りローラと、
    この送りローラに転接され該送りローラと逆方向に回転されて前記被転写体を分離する分離ローラと
    この分離ローラに接触され、該分離ローラの表面を清掃する分離ローラ用のクリーニングローラとをさらに備え、
    前記分離ローラ用のクリーニングローラは、該クリーニングローラ及び該クリーニングローラに添加される全ての添加物のSP値(溶解パラメータ)が前記分離ローラのSP値と2.0以上の差を有することを特徴とする請求項8記載に印刷装置。
  18. 被印刷媒体に圧接して加熱することにより画像を印刷するサーマルヘッドと、
    このサーマルヘッドが圧接される前記被印刷媒体を支持するプラテンローラと、
    このプラテンローラに接触され、該プラテンローラの表面を清掃するクリーニングローラとを具備し、
    前記クリーニングローラは、該クリーニングローラ及び該クリーニングローラに添加される全ての添加物のSP値(溶解パラメータ)が前記プラテンローラのSP値と2.0以上の差を有することを特徴とする印刷装置。
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