JP3170418B2 - 熱転写ラインプリンタ - Google Patents

熱転写ラインプリンタ

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JP3170418B2
JP3170418B2 JP12521394A JP12521394A JP3170418B2 JP 3170418 B2 JP3170418 B2 JP 3170418B2 JP 12521394 A JP12521394 A JP 12521394A JP 12521394 A JP12521394 A JP 12521394A JP 3170418 B2 JP3170418 B2 JP 3170418B2
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roller
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友樹 池田
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラテンに対して接離
自在なラインサーマルヘッドを備え、ラインサーマルヘ
ッドの発熱により所定の画像、文字等の情報を用紙等の
記録媒体に記録する熱転写ラインプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラテンの前方に用紙等の記録
媒体と、ベースフィルムに所望のインクを塗布してなる
インクシートとを支持しておき、一例として1枚の記録
媒体の記録範囲の一方向における寸法に相当する長さに
わたって複数の発熱素子を配列させた長尺のラインサー
マルヘッドに配置されている複数の発熱素子を、記録情
報に基づいて選択的に発熱させることにより、記録媒体
上に所望の画像等の記録を行う熱転写ラインプリンタ
が、高記録品質、低騒音、低コスト、メンテナンスの容
易性等の理由により、コンピュータ、ワードプロセッ
サ、ファクシミリ等の出力装置として用いられている。
【0003】以下、このような従来の熱転写ラインプリ
ンタを図2により説明する。図2は従来の熱転写ライン
プリンタのヘッドダウン状態における要部の構成を示す
側面図である。
【0004】図2に示すように、従来の熱転写ラインプ
リンタ1は、本体(図示せず)内に、円筒形をなすプラ
テンローラと称される回転自在なプラテン2が配設され
ており、このプラテン2の上方には、プラテン2の軸方
向と平行な方向に延在する長尺のラインサーマルヘッド
3が配設されている。このラインサーマルヘッド3は、
プラテン2に対して接離自在とされ、プラテン2に対し
当接しているヘッドダウン状態におけるラインサーマル
ヘッド3とプラテン2との当接位置が記録位置PPとさ
れている。
【0005】そして、プラテン2とラインサーマルヘッ
ド3との間には、プラテン2側から順に記録媒体4およ
びインクシート5が供給されるようになっている。この
記録媒体4は、図において矢印Aにて示す左方から右方
に向かう走行経路PLを走行自在とされている。また、
インクシート5は、図においてプラテン2およびライン
サーマルヘッド3の配設位置の左右方向両側に配置され
た1対のローラ6,6の外周面に、それぞれの両端から
巻回されている。この1対のローラ6,6は、略円筒状
に形成されており、図において左方に示す記録位置PP
より送出側SSに位置する一方は、インクシート5を送
出する送出ローラ6aとされ、図において右方に示す記
録位置PPより巻取側WSに位置する他方は、記録に供
した部分のインクシート5を巻取る巻取ローラ6bとさ
れている。そして、記録媒体4の記録範囲の行方向の寸
法単位の記録が終了する毎に、前記巻取ローラ6bを駆
動させるとともに、前記送出ローラ6aによりバックテ
ンションを付与してインクシート5を、記録媒体4の走
行方向PLと同方向に、図において矢印Bにて示す左方
から右方に向かう走行経路ILを走行可能とされてい
る。つまり、送出ローラ6aに巻回されたインクシート
5は、順次、巻取ローラ6bに巻取られるように構成さ
れている。
【0006】このように構成された従来の熱転写ライン
プリンタ1においては、送出ローラ6aに巻回されたイ
ンクシート5および記録媒体4は、ラインサーマルヘッ
ド3とプラテン2との間に供給され、この状態で記録位
置PPに位置するインクシート5および記録媒体4は、
ラインサーマルヘッド3がプラテン2に所望の当接力を
もって圧接されることにより、ラインサーマルヘッド3
およびプラテン2の間に挟持される。そして、記録情報
に基づいてラインサーマルヘッド3の複数の発熱素子
(図示せず)を選択的に発熱させることにより、記録媒
体4と対向するように位置するインクシート5の表面の
熱溶融性インク(図示せず)が溶融し、記録媒体4への
インクの転写(記録)が記録媒体4の記録範囲の行方向
の寸法単位で行われる。そして、記録後にインクが冷却
した状態で、記録媒体4からインクシート5が引き剥が
され(冷時剥離)、インクシート5は巻取ローラ6bに
巻取られるように走行し、記録媒体4は本体から排出さ
れるように走行されるようになっている。以下、記録媒
体4の記録範囲の行方向の寸法単位で記録が順次なされ
て記録情報に基づくすべての情報が記録媒体4に記録さ
れるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の熱転写ラインプリンタ1においては、インクシ
ート5の使用状態によって、インクシート5の送出ロー
ラ6aおよび巻取ローラ6bに対する巻径が変化し、送
出ローラ6aによるバックテンションおよび巻取ローラ
6bによる巻取り力が変化して結果としてインクシート
5に加わるテンションが変動するという問題点があっ
た。
【0008】すなわち、インクシート5は記録毎に、順
次、送出ローラ6aから繰り出されて巻取ローラ6bに
巻取られるようになっており、例えば、インクシート5
を交換した直後の使用開始時における送出ローラ6aに
巻回されたインクシート5の巻径は最大とされるととも
に、この使用開始時における巻取ローラ6bに巻回され
たインクシート5の巻径は最小とされており、巻取ロー
ラ6bによるインクシート5の巻取力は最も強く、送出
ローラ6aによるインクシート5のバックテンションは
最も弱くされている。そして、記録によりインクシート
5が使用されるに従って、巻取ローラ6bに巻回される
インクシート5の巻径が徐々に大きくなり、巻取ローラ
6bに巻回されるインクシート5の巻径が増加するに従
って、巻取ローラ6bによるインクシート5の巻取力は
徐々に弱くなるとともに、送出ローラ6aに巻回されて
いるインクシート5の巻径が徐々に小さくなり、送出ロ
ーラ6aに巻回されているインクシート5の巻径が減少
するに従って、送出ローラ6aによるインクシート5の
バックテンションは徐々に強くなる。そしてついには、
インクシート5が消費されたインクシート5の使用終了
時となり、この使用終了時における送出ローラ6aに巻
回されたインクシート5の巻径は最小とされるととも
に、この使用終了時における巻取ローラ6bに巻回され
たインクシート5の巻径は最大とされ、巻取ローラ6b
によるインクシート5の巻取力が最も弱く、送出ローラ
6aによるインクシート5のバックテンションは最も強
くなる。このバックテンションと巻取り力との関係を図
3に示す。
【0009】このため、巻取ローラ6bによるインクシ
ート5の巻取力を、使用終了時に合わせて強く設定する
と、使用開始時における巻取ローラ6bの巻取力が強く
なりすぎてインクシート5が破損するという問題があっ
た。一方、この使用開始時における巻取ローラ6bの巻
取力によるインクシート5の破損を防止するために、使
用開始時における巻取ローラ6bの巻取力を弱く設定す
ると、途中で巻取力不足が生じてしまいインクシート5
を最後まで巻取ることができないとか、インクシート5
を記録媒体4から引き剥がすことができない等の問題点
が発生する。
【0010】従って、このような相反する問題点に対処
するために、従来の熱転写ラインプリンタ1に用いるイ
ンクシート5は、インクシート5の巻径(長さ)を細く
することによりバックテンションおよび巻取力のバラン
スを得るようにされており、このために1本のインクシ
ート5による記録量を多くすることができないという問
題点があった。また、インクシート5の使用状態によっ
て、インクシート5の巻径が変化し、送出ローラ6aに
よるバックテンションおよび巻取ローラ6bによる巻取
力の変動は、インクシート5に加わる負荷(テンショ
ン)を変動させ、インクシート5の斜行や記録媒体4の
しわの発生を招きやすいという問題点があった。そこ
で、インクシート5に加わる負荷を一定にすることので
きる熱転写ラインプリンタが望まれていた。
【0011】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、インクシートの使用状態にかかわらず、インク
シートに加わる負荷を一定にすることのできる熱転写ラ
インプリンタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明の熱転写ラインプリンタ
は、プラテンと、前記プラテンに対して接離自在とされ
記録時のヘッドダウン状態と非記録時のヘッドアップ状
態とをなしうるラインサーマルヘッドと、送出ローラか
ら前記プラテンとラインサーマルヘッドとの間に供給さ
れ巻取ローラに巻取られるインクシートとを有する熱転
写ラインプリンタにおいて、前記ラインサーマルヘッド
のプラテンに対する接離動作に連動して前記インクシー
トに接離自在とされるとともに、ヘッドダウン状態にお
いて前記インクシートと当接しインクシートに均一な負
荷を付与するテンションローラを記録位置より前記イン
クシートの走行方向上流側に設けたことを特徴としてい
る。
【0013】そして、請求項2に記載の本発明の熱転写
ラインプリンタは、プラテンと、前記プラテンに対して
接離自在とされ記録時のヘッドダウン状態と非記録時の
ヘッドアップ状態とをなしうるラインサーマルヘッド
と、送出ローラから前記プラテンとラインサーマルヘッ
ドとの間に供給され巻取ローラに巻取られるインクシー
トとを有する熱転写ラインプリンタにおいて、前記ライ
ンサーマルヘッドのプラテンに対する接離動作に連動し
て前記インクシートに接離自在とされるとともに、ヘッ
ドダウン状態において前記インクシートと当接しインク
シートに均一な負荷を付与するテンションローラを記録
位置を挟んで前記インクシートの走行方向上流側および
前記インクシートの走行方向下流側の両位置にそれぞれ
設けたことを特徴としている。
【0014】さらに、請求項3に記載の本発明の熱転写
ラインプリンタは、請求項1または請求項2において、
前記テンションローラが前記インクシートと当接するヘ
ッドダウン状態において、前記テンションローラは、前
記インクシートの走行に従動回転しうる巻付角度をもっ
て当接することを特徴としている。
【0015】
【0016】
【作用】請求項1に記載の本発明の熱転写ラインプリン
タによれば、テンションローラは、ラインサーマルヘッ
ドのヘッドダウン状態への動作に連動して記録位置より
インクシートの走行方向上流側にてインクシートと当接
するとともに、インクシートに均一な負荷を付与するこ
とができるので、ヘッドダウン状態におけるインクシー
トに一定の負荷を安定的に付与することができる。
【0017】請求項2に記載の本発明の熱転写ラインプ
リンタによれば、テンションローラは、ヘッドダウン状
態において、記録位置の両側にてインクシートと当接す
るので、ヘッドダウン状態のインクシートに一定の負荷
をより確実に安定的に付与することができる。
【0018】請求項3に記載の本発明の熱転写ラインプ
リンタによれば、テンションローラは、ヘッドダウン状
態において、インクシートの走行に従動回転しうる巻付
角度をもって当接するので、インクシートに対するスリ
ップを防止することができる。
【0019】
【0020】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。なお、前述した従来のものと同一ないしは相当す
る構成については、図面中に同一の符号を付す。
【0021】図1は本発明に係る熱転写ラインプリンタ
の一実施例の要部の構成を示す側面図である。
【0022】図1に示すように、本実施例の熱転写ライ
ンプリンタ7は、円筒形をなすプラテンローラと称され
るプラテン2がプリンタ本体(図示せず)内の所望の位
置に回転自在に支持されており、このプラテン2は、本
体内に配設されたステッピングモータ等の駆動源(図示
せず)からの駆動力の伝達を受けて回転可能とされてい
る。
【0023】前記プラテン2の上方には、プラテン2の
軸方向と平行な方向に延在する長尺のラインサーマルヘ
ッド3が配設されている。このラインサーマルヘッド3
は、記録媒体4の記録範囲の行方向における寸法に相当
する長さにわたって複数の発熱素子(図示せず)が配置
されており、記録情報に基づいて選択的に発熱可能とさ
れている。そして、ラインサーマルヘッド3は、図にお
いて左方に示す断面円形の支軸8に基端部を回動自在に
軸支された略へ字形状の支持フレーム9の自由端の下部
に取着されており、支持フレーム9の回動動作により支
軸8を中心として図において両矢印にて示すように回動
可能とされ、プラテン2に対して接離自在にされてい
る。さらに、ラインサーマルヘッド3は、図において実
線にて示すヘッドダウン状態(記録状態)において、適
宜な当接力をもってプラテン2と圧接するようにされて
おり、このラインサーマルヘッド3とプラテン2との当
接位置が記録位置PPとされている。
【0024】また、支持フレーム9のラインサーマルヘ
ッド3の取着位置より支軸側(左方)には、回転自在に
支持されたテンションローラ10aが取着されており、
このテンションローラ10aは、ラインサーマルヘッド
3のプラテン2に対する接離動作に連動して後述する記
録位置PPよりインクシート11の走行経路ILの走行
方向上流側の送出側SSに位置する送出ローラ11aか
ら繰り出されたインクシート11aに対して接離自在と
されている。このテンションローラ10aは、図におい
て実線にて示すヘッドダウン状態において、インクシー
ト11に対する巻付角度がインクシート11に対してス
リップを生じずインクシート11の走行に従動回転しう
る角度に設定されるとともに、インクシート11に一定
の負荷を付与できる当接力をもって当接する構成になっ
ている。さらに、送出側SSに位置するテンションロー
ラ10aとインクシート11とは、インクシート11の
インク(図示せず)の塗布されていない背面側で接触状
態とされている。また、このテンションローラ10aの
少なくともインクシート11と当接する部位(外周面)
は、インクシート11に対する摩擦係数の大きな素材、
例えば、ウレタン等の各種のゴム、表面を加工した各種
の樹脂等により形成することが、インクシート11に対
するスリップを防止するうえで好ましい。
【0025】前記プラテン2とラインサーマルヘッド3
との間には、プラテン2側から順に用紙等の記録媒体4
およびインクシート11が供給されるようになってい
る。この記録媒体4は、図において矢印Cにて示す左方
から右方に向かう記録媒体4の走行経路PLを走行自在
にされている。
【0026】前記インクシート11は、従来より巻径の
太い長尺とされ、図示しない本体内に、回転自在に支持
された1対のローラ6の外周面に、それぞれの両端から
巻回されている。この1対のローラ6は、それぞれ略円
筒状に形成されており、図において左方に示す記録位置
PPより送出側SSに位置する一方は、インクシート1
1を送出する送出ローラ6aとされ、図において右方に
示す記録位置より巻取側WSに位置する他方は、記録に
供した部分のインクシート11を巻取る巻取ローラ6b
とされている。そして、インクシート11の記録位置P
Pにおいて記録媒体4と対向する側の表面には、所望の
熱溶融性インク(図示せず)が塗布されている。
【0027】前記インクシート11は、図において二点
鎖線にて示すラインサーマルヘッド3がプラテン2から
離間したヘッドアップ状態においては、送出ローラ6a
と巻取ローラ6bとの間を、図において二点鎖線にて示
すように、略直線的に結ぶように配置されている。ま
た、ラインサーマルヘッド3がプラテン2に当接した図
において実線にて示すヘッドダウン状態におけるインク
シート11は、送出ローラ6aから図示しないプリンタ
本体に回転自在に支持されたガイドローラ12を介して
送出側SSに位置するテンションローラ10aの外周に
沿い、プラテン2に当接したラインサーマルヘッド3の
記録位置PPに案内された後、図示しないプリンタ本体
に回転自在に支持され記録位置PPより巻取側WSに位
置するテンションローラ10bの外周を経て巻取ローラ
6bに巻取られるようになっている。
【0028】前記ガイドローラ12は、ヘッドダウン状
態における送出側SSに位置するテンションローラ10
aに対するインクシート11の巻付角度がより大きくな
るようにテンションローラ10aの近傍に設けたもので
あり、後述する巻取側WSのテンションローラ10bの
近傍にこのガイドローラ12と同様のガイドローラを設
けることも可能である。
【0029】前記巻取側WSに位置するテンションロー
ラ10bは、ヘッドダウン状態において、送出側SSに
位置するテンションローラ10aと同様に、インクシー
ト11に対する巻付角度がインクシート11に対してス
リップを生じずインクシート11の走行に従動回転しう
る角度に設定されるとともに、インクシート11に一定
の負荷を付与できる当接力をもって当接する構成とされ
ている。この巻取側WSに位置するテンションローラ1
0bは、送出側SSに位置するテンションローラ10a
と同様に、インクシート11に対する摩擦係数の大きな
素材、例えば、ウレタン等の各種のゴム、表面を加工し
た各種の樹脂等により形成することが、インクシート1
1に対するスリップを防止するうえで好ましい。
【0030】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
【0031】本実施例の熱転写ラインプリンタ7におい
ては、ヘッドアップ状態においてインクシート11が装
着される。そして、ヘッドアップ状態において、記録情
報が入力されると、その記録情報に基づいて、図中二点
鎖線にて示す支持フレーム9が支軸8を中心として時計
方向に回動し、ラインサーマルヘッド3が、インクシー
ト11および記録媒体4を介して図中実線で示す記録位
置PPに移動してプラテン2に当接したヘッドダウン状
態とされる。この支持フレーム9の時計方向への回動動
作により、支持フレーム9に取着されているテンション
ローラ10aも、ラインサーマルヘッド3に連動して図
中実線で示す位置に移動し、記録位置PPよりインクシ
ート11の走行経路ILの走行方向上流側の送出側SS
に位置する送出ローラ6aから繰り出されたインクシー
ト11aに当接する。そして、この送出側SSに位置す
るテンションローラ10aと当接するインクシート11
よりさらにインクシート11の走行経路ILの走行方向
上流側の送出側SSに位置する送出ローラ6aから繰り
出されたインクシート11は、ガイドローラ12と当接
し、また、記録位置PPより巻取側WSに位置するイン
クシート11bは、巻取側WSに位置するテンションロ
ーラ10bに適宜な当接力をもって当接される。
【0032】すなわち、ヘッドアップ状態において、送
出ローラ6aと巻取ローラ6bとの間を図において二点
鎖線にて示すように略直線的に結ぶように位置するイン
クシート11cは、ヘッドダウン状態において、図にお
いて実線にて示すように、送出ローラ6aからガイドロ
ーラ12を介して送出側SSに位置するテンションロー
ラ10aの外周に沿い、プラテン2に当接したラインサ
ーマルヘッド3の記録位置PPに案内された後、記録位
置PPより巻取側WSに位置するテンションローラ10
bの外周を経て巻取ローラ6bに巻取られるようにされ
ている。
【0033】そして、このヘッドダウン状態において、
入力された記録情報に基づいてラインサーマルヘッド3
の発熱素子(図示せず)が選択的に発熱され、この発熱
された発熱素子に接触しているインクシート11の部位
のインクが溶融し、記録媒体4に転写される。その後、
巻取ローラ6bを所定方向に回転駆動させると、送出側
SSに位置するテンションローラ10aおよび巻取側W
Sに位置するテンションローラ10bの当接力および摩
擦力により、インクシート11の記録に供した部位を記
録媒体4から剥離する。この記録媒体4から剥離された
インクシート11は巻取側WSに位置するテンションロ
ーラ10bの外周を介して巻取ローラ6bに巻取られ
る。
【0034】すなわち、インクシート11の走行時に、
少なくとも記録位置PPより送出側SSに位置するイン
クシート11の走行に従動しうる巻付角度で当接する送
出側SSに位置するテンションローラ10aの当接力お
よび摩擦力により、走行するインクシート11に一定の
負荷を常に付与してインクシート11のテンションを一
定とすることができる。これにより、従来と異なり、イ
ンクシート11の使用状態によって、インクシート11
の巻径が変化し、送出ローラ6aによるバックテンショ
ンおよび巻取ローラ6bによる巻取力の変動に伴う不都
合を確実に防止することができる。また、本実施例にお
いては、記録位置PPの両側(送出側および巻取側)に
同様の機能を有するテンションローラ10a,10bを
設けているので、インクシート11の走行時のテンショ
ンをより確実に一定とすることができる。さらに、テン
ションローラ10bの近傍にテンションローラ10bに
対するインクシート11の巻付角度を巻取ローラ6bに
巻回されているインクシート11の巻取り径にかかわら
ず一定とするためのガイドローラを設ければ、さらにイ
ンクシートの走行時のテンションをより確実に一定とす
ることができる。
【0035】このように、本実施例によれば、インクシ
ート11の走行時のテンションを一定とすることができ
るので、インクシート11の斜行や記録媒体のしわの発
生を確実に防止するとともに、従来の使用開始時におけ
る巻取ローラ6bの巻取力が強くなりすぎてインクシー
ト11を破損したり、インクシート11を最後まで巻取
ることができないとか、インクシート11を記録媒体4
から引き剥がすことができないという不都合を確実に防
止し、かつ、インクシート11の巻径(長さ)を太くし
て1本のインクシート11による記録量を多くすること
ができる。
【0036】また、記録媒体4からのインクシート11
の剥離力低下を防止することができるので、これにより
インクシート11を熱時剥離することが可能となり、記
録品質を向上させることができる。
【0037】さらに、ヘッドダウン状態においてインク
シート11より上方に位置するラインサーマルヘッド3
および送出側SSに位置するテンションローラ10a
は、支持フレーム9の支軸8を中心とした回動動作によ
り、同時にインクシート11の上方へ離間されてヘッド
アップ状態とされるので、インクシート11の交換時に
邪魔にならず、インクシート11の交換作業を容易と
し、従来と同様の操作性を得ることができる。
【0038】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の熱転写ライ
ンプリンタによれば、インクシートの走行時のテンショ
ンを一定とし、インクシートの斜行や記録媒体のしわの
発生を確実に防止するとともに、使用開始時における巻
取ローラの巻取力が強くなりすぎてインクシートを破損
したり、インクシートを最後まで巻取ることができない
とか、インクシートを記録媒体から引き剥がすことがで
きないという不都合を確実に防止し、かつ、インクシー
トの巻径を太く、すなわち、インクシートの長さを長く
して1本のインクシートによる記録量を多くすることが
できるという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写ラインプリンタの一実施例
の要部の構成を示す側面図
【図2】従来の熱転写ラインプリンタのヘッドダウン状
態における要部の構成を示す側面図
【図3】従来の熱転写ラインプリンタにおけるバックテ
ンションと巻取力との関係を示す線図
【符号の説明】
2 プラテン 3 ラインサーマルヘッド 4 記録媒体 6a 送出ローラ 6b 巻取ローラ 7 熱転写ラインプリンタ 8 支軸 9 支持フレーム 10a、(送出側に位置する)テンションローラ 10b (巻取側に位置する)テンションローラ 11 インクシート 12 ガイドローラ PP 記録位置 SS 送出側 WS 巻取側 IL (インクシート)の走行経路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンと、前記プラテンに対して接離
    自在とされ記録時のヘッドダウン状態と非記録時のヘッ
    ドアップ状態とをなしうるラインサーマルヘッドと、送
    出ローラから前記プラテンとラインサーマルヘッドとの
    間に供給され巻取ローラに巻取られるインクシートとを
    有する熱転写ラインプリンタにおいて、前記ラインサー
    マルヘッドのプラテンに対する接離動作に連動して前記
    インクシートに接離自在とされるとともに、ヘッドダウ
    ン状態において前記インクシートと当接しインクシート
    に均一な負荷を付与するテンションローラを記録位置よ
    り前記インクシートの走行方向上流側に設けたことを特
    徴とする熱転写ラインプリンタ。
  2. 【請求項2】 プラテンと、前記プラテンに対して接離
    自在とされ記録時のヘッドダウン状態と非記録時のヘッ
    ドアップ状態とをなしうるラインサーマルヘッドと、送
    出ローラから前記プラテンとラインサーマルヘッドとの
    間に供給され巻取ローラに巻取られるインクシートとを
    有する熱転写ラインプリンタにおいて、前記ラインサー
    マルヘッドのプラテンに対する接離動作に連動して前記
    インクシートに接離自在とされるとともに、ヘッドダウ
    ン状態において前記インクシートと当接しインクシート
    に均一な負荷を付与するテンションローラを記録位置を
    挟んで前記インクシートの走行方向上流側および前記イ
    ンクシートの走行方向下流側の両位置にそれぞれ設けた
    ことを特徴とする熱転写ラインプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記テンションローラが前記インクシー
    トと当接するヘッドダウン状態において、前記テンショ
    ンローラは、前記インクシートの走行に従動回転しうる
    巻付角度をもって当接することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の熱転写ラインプリンタ。
JP12521394A 1994-06-07 1994-06-07 熱転写ラインプリンタ Expired - Fee Related JP3170418B2 (ja)

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