JP3746129B2 - 記録紙搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタや複写記等に用いられ、キャプスタンローラとピンチローラとで記録紙を挟み込んで搬送する記録紙搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種のプリンタや複写機等では、キャプスタンローラとピンチローラとによって記録紙をニップして搬送する記録紙搬送装置が用いられている。この記録紙搬送装置は、キャプスタンローラ、ピンチローラ、付勢手段、及びアップダウン機構等で構成されている。キャプスタンローラは、モータの駆動により回転される駆動ローラである。ピンチローラは、キャプスタンローラに対向して配置されており、キャプスタンローラに圧着する圧着位置とこれから離れる方向に退避する退避位置との間で移動自在に設けられている。付勢手段は、ピンチローラを圧着位置に向けて付勢する。アップダウン機構は、通常は、付勢手段の付勢に抗してピンチローラを退避位置に退避されており、給紙された記録紙の先端が入り込んだときにピンチローラを釈放する。このピンチローラは、付勢手段によって圧着位置へ移動してキャプスタンローラとの間で記録紙をニップする。キャプスタンローラが回転すると、記録紙が搬送され、この搬送中にプリント部が1ラインごとに画像を記録する。
【0003】
上記したアップダウン機構を用いる記録紙搬送装置は、アップダウン機構のために構造が複雑になる。そこで、ピンチローラを常時キャプスタンローラに圧着させることで、構造を簡単にした記録搬送装置も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、常時圧着式の記録紙搬送装置では、これらのピンチローラやキャプスタンローラがゴム等の材料で形成されている場合、圧着状態が長期的に継続されると、互いのローラの接触部分で塑性変形を起こしてしまうことがある。このような塑性変形が生じると、記録紙を安定に搬送することができず、記録紙に記録する画像に色ズレや送りムラ等を生じさせてしまう欠点があった。
【0005】
また、ピンチローラとキャプスタンローラとを金属で作った場合に、キャプスタンローラのローラ部分には、ローレット加工を施すのが普通であるため、長期に圧着されたままになっていると、ピンチローラに傷がつくことがある。ピンチローラに傷が付くと、記録紙をまっすぐに搬送できなくなる等の不都合が生じる。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためのもので、簡単な構成で、記録紙を安定して搬送することができる記録紙搬送装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の記録紙搬送装置では、モータの駆動により回転するピンチローラがキャプスタンローラに近接する近接位置とこれから離れる退避位置との間で移動するようにピンチローラの両端の軸部を支持するための一対の長穴を有した一対の側板と;一対の側板に各々設けられ、ピンチローラとキャプスタンローラとの間の隙間が前記近接位置に移動したときよりも広く、かつ記録紙の厚みよりも狭くなる位置でピンチローラの軸部に当接する規制部と;を備えたものである。なお、長穴を打ち抜き加工で形成し、規制部を、長穴を打ち抜く範囲の一部を折り曲げて形成してもよい。また、軸部とその軸部から一段突出したローラ部とを金属材料で一体に作ってキャプスタンローラを構成し、そのローラ部の表面にローレット加工が施してもよい。さらに、ピンチローラも金属材料で一体的に構成してもよい。さらにまた、ピンチローラのローラ部のうちの記録紙の中央寄りをニップする部分を大径とした円錐形で作っても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の記録紙搬送装置を用いた、感熱記録タイプのサーマルプリンタの概略を示す図2において、サーマルヘッド15には、多数の発熱素子をライン状に配列した発熱素子アレイ15aが設けられている。このサーマルヘッド15は、支持軸16を支点にして揺動自在であり、プラテンローラ17上のカラー感熱記録紙18を押圧するプリント位置と、プラテンローラ17から離れた退避位置との間で揺動する。
【0009】
カラー感熱記録紙18は、周知のように、支持体上にシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層が順次層設されている。最上層となるイエロー感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエローに発色する。最下層となるシアン感熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色する。また、イエロー感熱発色層は、420nmの近紫外線が照射されたときに、発色能力が消失する。マゼンタ感熱発色層は、イエロー感熱発色層とシアン感熱発色層との中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色し、365nmの紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。カラー感熱記録紙18に、例えばブラック感熱発色層を設けて4層構造にしてもよい。
【0010】
サーマルヘッド15の下流側に、カラー感熱記録紙18を搬送する記録紙搬送装置20が配置されている。この記録紙搬送装置20は、パルスモータ21によって回転されるキャプスタンローラ22と、このキャプスタンローラ22の上方で回転自在とされたピンチローラ23とを備えている。
【0011】
記録紙搬送装置20は、給紙側からカラー感熱記録紙18が給送され、キャプスタンローラ22とピンチローラ23との間にカラー感熱記録紙18の先端が入り込むことでニップする。そして、パルスモータ21の正逆転駆動により、キャプスタンローラ22が正逆転方向に回転し、カラー感熱記録紙18を給紙側から排紙側へ向けて搬送する順方向と、排紙側から給紙側へ向けて搬送する逆方向とに交互に搬送する。
【0012】
記録紙搬送装置20の順方向の下流側には、光定着器35が配置されている。この光定着器35は、発光ピークが420nmの近紫外線を発生するイエロー用紫外線ランプ36と、発光ピークが365nmの紫外線を発生するマゼンタ用紫外線ランプ37と、これらの背後を覆うリフレクタ38とから構成されている。
【0013】
図1に示すように、キャプスタンローラ22は、軸部22aとローラ部22bとで構成されている。軸部22aは、両端が軸受け部材40,41を介して側板42,43で回転自在に支持されている。ローラ部22bは、外周が軸部22aよりも大径となっている。ピンチローラ23も軸部23aとローラ部23bとで構成されている。
【0014】
この例では、キャプスタンローラ22,ピンチローラ23としては、鉄等の金属が用いられ、軸部22a,23aとローラ部22b,23bとが一体に作られている。このように金属を用いると、材料及び加工コストの面で安価となる。また、精度よく加工が行え、薄い記録紙に対しても適用することができる。さらに、カラー感熱記録紙18の搬送を確実にするために、ローラ部22bには、微細なローレット加工が施されている。
【0015】
ピンチローラ23の軸部23aには、両端にそれぞれ軸受け部材44,45が挿入されている。軸受け部材44,45は、側板42,43に設けた長穴46,47に嵌め込まれている。長穴46,47は、軸受け部材44,45の外径と同じ長さの幅で、且つ、ピンチローラ23をキャプスタンローラ22から離す方向に向けて長く伸びている。これにより、ピンチローラ23は、キャプスタンローラ22に近接する近接位置と、離れる退避位置との間で移動自在となっている。
【0016】
ピンチローラ23用の軸受け部材44,45には、バネ受け部44a,45aが設けられている。これらのバネ受け部44a,45aには、ピンチローラ23をキャプスタンローラ22に向けて付勢するバネ48,49が取り付けられている。
【0017】
側板42,43には、ピンチローラ23の位置を規制する一対の規制部50,51が設けられている。これらの規制部50,51は、ピンチローラ23のローラ部23bとキャプスタンローラ22のローラ部22bとの間の隙間が、カラー感熱記録紙18の厚みよりも狭くなる位置で、ピンチローラ23の軸部23aに当接している。
【0018】
なお、規制部50,51としては、側板42,43とは別の部材で設けることもできるが、例えば側板42,43を鉄板とした場合、長穴46,47を形成するときに打ち抜かれる場合、折り曲げることで一体的に形成してもよい。
【0019】
次に上記実施形態の作用について説明する。プリントキー(図示せず)を操作すると、まず給紙工程が開始される。カラー感熱記録紙18は、給紙カセット(図示せず)から送り出されてサーマルヘッド15に向けて搬送される。この給送中には、サーマルヘッド15がプラテンローラ17から離れた退避位置に移動されている。また、給紙工程と同時に、パスルモータ21が駆動され、キャプスタンローラ22が、カラー感熱記録紙18を順方向に向けて送る方向に回転されている。
【0020】
ピンチローラ23は、図3に示すように、規制部50,51で軸部23aの両端が規制されている。したがって、ローラ部23bとローラ部22bとの間に隙間が形成されているので、これらのローラ部23bにローレットによる傷がつくことがない。
【0021】
給紙されたカラー感熱記録紙18は、サーマルヘッド15とプラテンローラ17との間を通過して、ピンチローラ23とキャプスタンローラ22との間の隙間に向けて搬送される。そして、カラー感熱記録紙18の先端がピンチローラ23とキャプスタンローラ22との間の隙間にさしかかると、キャプスタンローラ22の回転力によりローラ部22b,23bとの間に食い込まれる。
【0022】
ローラ部23bとローラ部22bとの間の隙間は、カラー感熱記録紙18の厚みよりも狭いので、カラー感熱記録紙18の先端がこれらの隙間に入り込もうとすると、図4に示すように、カラー感熱記録紙18の厚みによりピンチローラ23がバネ48,49の付勢に抗して退避位置に向けて逃げる。これにより、バネ48,49の付勢によってピンチローラ23がキュプスタンローラ22との間でカラー感熱記録紙18をニップする。
【0023】
カラー感熱記録紙18は、先端がローラ部22b,23bとでニップされながらキャプスタンローラ22の回転により搬送される。そして、その先端が位置センサー(図示せず)により検出されると、給紙工程が終了し、パルスモータ21の駆動が停止される。
【0024】
サーマルヘッド15のプリント位置への移動が終了すると、再びパルスモータ21が駆動され、キャプスタンローラ22とピンチローラ23とで挟み込んだカラー感熱記録紙18を順方向に向けて搬送する。
【0025】
この搬送中に、サーマルヘッド15がカラー感熱記録紙18に圧接し、そして、各発熱素子がイエロー画像データに応じた熱エネルギーを発生し、カラー感熱記録紙18上の記録エリア内にイエロー画像を1ラインずつ熱記録する。また、この熱記録中には、光定着器35のイエロー用紫外線ランプ36が点灯し、熱記録済みのイエロー感熱発色層を光定着していく。
【0026】
カラー感熱記録紙18の記録エリアへのイエロー画像の熱記録が全て終了すると、サーマルヘッド15が退避位置に移動する。また、パルスモータ21は、いったん停止してから逆回転する。これにより、キャプスタンローラ22は反時計方向に回転し、カラー感熱記録紙18は逆方向に向けて搬送される。
【0027】
カラー感熱記録紙18の記録エリアの先端側が位置センサで検出されると、パルスモータ21が停止される。そして、サーマルヘッド15がプリント位置に移動し、パルスモータ21が正転方向に回転する。これにより、カラー感熱記録紙18は再び順方向に安定して搬送され、この搬送中にサーマルヘッド15によるマゼンタ画像の熱記録と、マゼンタ用紫外線ランプ37によるマゼンタ感熱発色層の光定着とが行われる。
【0028】
カラー感熱記録紙18の記録エリアへのマゼンタ画像の熱記録が全て終了すると、サーマルヘッド15が退避位置に移動する。また、パルスモータ21は、いったん停止してから逆回転する。これにより、キャプスタンローラ22は反時計方向に回転し、カラー感熱記録紙18は逆方向に向けて搬送される。
【0029】
カラー感熱記録紙18の戻しが終了すると、パースモータ21が停止する。そして、サーマルヘッド15がプリント位置に移動し、パルスモータ21が正転方向に回転する。これにより、カラー感熱記録紙18は再び順方向に安定して搬送され、この搬送中にサーマルヘッド15によるシアン画像の熱記録が行われる。なお、シアン感熱発色層は通常の保管状態では発色しない熱感度を有しているので、光定着は行わない。
【0030】
カラー感熱記録紙18の記録エリアへのシアン画像の熱記録が終了すると、キャプスタンローラ22は、更に回転を続け、カラー感熱記録紙18を排紙トレイ(図示せず)に向けて排紙する。この排紙方向に搬送中にもマゼンタ用紫外線ランプ37が点灯して、カラー感熱記録紙18を漂白する。カラー感熱記録紙18の排紙が終了すると、パルスモータ21が停止し、マゼンタ用紫外線ランプ37が消灯する。
【0031】
排紙時にカラー感熱記録紙18がキャプスタンローラ22とピンチローラ23との間を通り抜けると、ピンチローラ23は、バネ48,49の付勢に抗して規制部50,51で規制される位置に移動する。この位置では、ピンチローラ23は、キャプスタンローラ22から離れた状態で待機している。
【0032】
ピンチローラ23とキャプスタンローラ22との待機状態での隙間としては、記録紙の厚みにもよるが、例えば記録紙の厚みを250μmとした場合、50μm位が望ましい。
【0033】
規制手段としては、側板42,43に設ける他に、ピンチローラに設けてもよい。例えば、図5に実施例では、ピンチローラ60の両端の軸部60aに規制手段として一対のフランジ部材61を設けている。フランジ部材61は、軸部60aの中心と同軸の断面円形状をしており、これらの外周はキャプスタンローラ22の両端側の軸部22aにそれぞれ当接している。これらのフランジ部材61は、ローラ部22bとローラ部60bとの間の隙間が、記録紙をニップしたときの隙間よりも狭くなるような径に決められている。なお、フランジ部材61としては、軸部60aに固定して軸部60aと一緒に回転するようにしてもよいし、また、軸部60aに回転自在に取り付けてもよい。
【0034】
また、この例では、ピンチローラ60用の軸受け部材を省略し、代わりに、コイルバネ48,49用のバネ受け部62を一対設けている。これらのバネ受け部62には、コイルバネ48,49の内径部に入り込む突起部62aとピンチローラ60の軸部60aを上方から押さえる断面U字状の押さえ部62bとをもっており、ピンチローラ60が回転しても軸部60aから抜け落ちることはない。
【0035】
このように金属材料で記録紙をニップする場合には、キャプスタンローラ22のローラ部22bの表面に、あや目、ひら目、金網、及びしま鋼板等のローレットをエッチングや切削等の加工で形成するのが、スリップを防止する上で効果がある。なお、この例では、ピンチローラ60のローラ部60bを軸部60aの径と同じにし、加工コストの低減を図っている。また、図5では、図1で説明したものと同じ部材のものには同符号を付与して詳しい説明を省略する。
【0036】
装置の小型化と材料の節約のために、ピンチローラの径を小さくするのがよい。ピンチローラの軸部の径が細いと、記録紙をニップしたときにこの軸部が撓む。このように軸部が撓むとローラ部もこれに沿って撓むから、記録紙を均一にニップすることができず、記録紙が斜めに送られる等の搬送不良が生じる。そこで、図6に示す実施例では、ピンチローラ70のローラ部70bは、中央側が径が大きくなるように円錐形にしている。
【0037】
これによれば、図7に示すように、ピンチローラ70の軸部70aが撓んでも、キャプスタンローラ22のローラ部22bに対してピンチローラ70のローラ部70bの表面が平行となるから、記録紙71を均一にニップすることができる。
【0038】
また、ピンチローラ70のローラ部70bを円錐にする場合には、ピンチローラの軸部を更に小径にし、この軸部の弾性変形を利用すれば、付勢手段としてのバネを省略することができる。この場合には、側板42,43の長穴46,47を省略し、図8に示すように、単なる穴75でピンチローラ76の軸部76aを支持する。これによれば、ピンチローラ76の弾性によりローラ部76bを記録紙71に圧接することができる。記録紙71が通過すると、軸部76aが元の状態に戻る。このときのピンチローラ76とキャプスタンローラ22との間の隙間は、穴75の位置で決められる。
【0039】
なお、ローラ部を、ゴム、又はプラスチック等の材料で成形し、金属製の軸部に取り付けてもよい。また、上記各実施形態では、感熱記録タイプのサーマルプリンタを例に説明したが、本発明は熱転写タイプにも適用することができる。また、カラーサーマルプリンタの他にモノクロサーマルプリンタに適用することもできる。更に、サーマルプリンタ以外に、レーザープリンタやインクジェットプリンタ、ドットプリンタ,複写機,ファクシミリ等、記録紙を一定速度で搬送しながら記録を行う装置に用いることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の記録紙搬送装置によれば、ピンチローラとキャプスタンローラとの間の隙間が記録紙の厚みよりも狭くなる位置でピンチローラの軸部に当接する規制部を設けたから、キャプスタンローラにピンチローラが圧着した状態で待機することがない。これにより、ローラ部に変形や傷がつくことがないから、色ずれ等の原因となる搬送不良を防止することができる。また、ピンチローラのアップダウン機構がないので機構が簡単で安価である。また、請求項2記載の発明によれば、長穴を打ち抜く範囲の一部を折り曲げて規制部を作ったから、ローコストで達成することができる。
【0041】
請求項3記載の発明によれば、キャプスタンローラの軸部とローラ部とを金属材料で一体に作り、ローラ部の表面にローレット加工を施したから、ローコストで作ることができ、また、スリップ防止になる。また、請求項4記載の発明によれば、ピンチローラを金属材料で一体的に形成したから、金属材料の軸部にゴム等の弾性材料でローラ部を取り付けたものと比較して加工コスト及び材料コストの面で安価となる。請求項5記載の発明によれば、記録紙の中央寄りをニップする部分が大径となった円錐形のピンチローラを用いるから、記録紙をニップしたときにピンチローラの軸部が撓んでもピンチローラのローラ部とキャプスタンローラとのニップ力を均一に保つことができ、記録紙の搬送不良等の不都合を未然に防止することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピンチローラとキャプスタンロータとを示した要部断面図である。
【図2】プリンタの概略を示す説明図である。
【図3】ピンチローラとキャプスタンローラとの要部を拡大して示した断面図である。
【図4】記録紙をニップした状態を示す拡大断面図である。
【図5】ピンチローラの軸部に設けたフランジ部材を設けた例を示す拡大断面図である。
【図6】ピンチローラのローラ部を円錐にした例を示す拡大断面図である。
【図7】ピンチローラとキャプスタンローラとの間で記録紙をニップした状態を示す拡大断面図である。
【図8】ピンチローラの軸部を細径にして付勢手段の役割を持たせた例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
18 カラー感熱記録紙
22 キャプスタンローラ
22a 軸部
22b ローラ部
23 ピンチローラ
23a 軸部
23b ローラ部
51 規制部

Claims (5)

  1. モータの駆動により回転するキャプスタンローラと、前記キャプスタンローラに対向配置され、前記キャプステンローラとの間で記録紙をニップする回転自在なピンチローラと、前記ピンチローラを前記キャプステンローラに向けて付勢する付勢手段と、を備えた記録紙搬送装置において、
    前記ピンチローラが前記キャプスタンローラに近接する近接位置とこれから離れる退避位置との間で移動するように前記ピンチローラの両端の軸部を支持するための一対の長穴を有した一対の側板と、
    前記一対の側板に各々設けられ、前記ピンチローラと前記キャプスタンローラとの間の隙間が前記近接位置に移動したときよりも広く、かつ前記記録紙の厚みよりも狭くなる位置で前記ピンチローラの軸部に当接する規制部と、
    を備えたことを特徴とする記録紙搬送装置。
  2. 前記長穴は、打ち抜き加工で形成されており、前記規制部は、前記長穴を打ち抜く範囲の一部を折り曲げて形成されていることを特徴とする請求項1記載の記録紙搬送装置。
  3. 前記キャプスタンローラは、軸部と、前記軸部から一段突出したローラ部とを金属材料で一体に作った構成になっており、前記ローラ部には、表面にローレット加工が施されていることを特徴とする請求項1又は2記載の記録紙搬送装置。
  4. 前記ピンチローラは、金属材料で一体的に構成されていることを特徴とする請求項3記載の記録紙搬送装置。
  5. 前記ピンチローラのローラ部は、記録紙の中央寄りをニップする部分を大径とした円錐形をしていることを特徴とする請求項1ないし4記載の記録紙搬送装置。
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