JP2009274096A - 熱間圧延の圧延順決定方法及び圧延順決定装置、並びに、熱延鋼板の製造方法及び製造装置 - Google Patents

熱間圧延の圧延順決定方法及び圧延順決定装置、並びに、熱延鋼板の製造方法及び製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱炉に装入されていない多数のスラブを対象に、簡便に生産効率を向上することができる熱間圧延の圧延順決定方法及び圧延順決定装置、並びに、熱延鋼板の製造方法及び熱延鋼板の製造装置を提供する。
【解決手段】複数のスラブを全て圧延する際の生産効率の目安となる生産効率評価量をスラブの長さの関数として予め定めておき、複数のスラブが加熱炉に装入される前に、該生産効率評価量を計算し、計算された生産効率評価量を少なくとも1つの項に含む評価関数から評価関数値を計算し、該評価関数値が最小となるようにスラブの圧延順を決定することを特徴とする、熱間圧延の圧延順決定方法、該圧延順決定方法により圧延順を算出する手段を備える熱間圧延の圧延順決定装置、上記圧延順決定方法により得られた圧延順に圧延を行う熱延鋼板の製造方法、並びに、加熱炉及び圧延機と、上記圧延順決定装置とを備える熱延鋼板の製造装置とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のスラブを加熱炉にて加熱した後に圧延機で圧延する熱間圧延の圧延順序を決定する方法及び装置、並びに、当該方法により得られた圧延順に圧延を行う熱延鋼板の製造方法及び熱間圧延の圧延順序決定装置を備える熱延鋼板の製造装置に関する。
複数の圧延材(以下において「スラブ」ということがある。)が圧延される熱間圧延工程では、圧延機で圧延される圧延材の圧延順序が、生産効率や生産コストに大きく影響することが知られている。従来、圧延材の圧延順序は、操業者の勘や経験等に基づいて決定されていたため、熱間圧延工程の生産効率や生産コストを最適化することが困難であった。
かかる事態を解決するため、これまでに、熱間圧延されるスラブの圧延順序の決定に関する技術が開発されてきており、例えば特許文献1には、連続式加熱炉の被加熱材抽出順決定方法が開示されている。この開示されている方法は、圧延ラインの生産効率を表す指標、具体的には最初に抽出されるスラブの抽出時刻から最後に抽出されるスラブの圧延終了時刻までの時間、すなわち総処理時間が最短になるように、複数の加熱炉内にあるスラブの抽出順を決めるものである。
特開平6−330152号公報
しかし、上記特許文献1に開示されている方法は、すでに加熱炉内に装入されているスラブ(実施例では、抽出側に近い10本のスラブに限定)を対象に抽出順を決めるものであるため、抽出順変更の自由度が小さく、生産効率向上の効果が小さいという問題があった。現実問題として生産効率を改善するためには、加熱炉に装入される前の500本程度のスラブを対象にして、圧延順や装入加熱炉をスケジューリングする必要がある。特許文献1に開示されている方法の適用対象を500本程度の加熱炉装入前スラブまで拡張することも考えられるが、以下に述べる二つの理由により実現することができなかった。
一つ目の理由は、加熱炉に装入される前のスラブを含めた場合、総処理時間の計算が困難になるということである。総処理時間を計算するには、全圧延材の圧延時間と圧延機のアイドル時間を求める必要がある。これらを求めるためには、全圧延材の圧延速度、圧下スケジュールなどの圧延条件、圧下位置やサイドガイドなどの圧延装置の設定値が必要である。しかし、これらの値を求めるセットアップ計算が実施される対象は、一般には、加熱炉内にあるスラブに限られている。これはセットアップ計算をおこなう計算機(以下、セットアップ計算機という。)が、加熱炉内から圧延ラインの間にある圧延材しか認識していないためである。一方、加熱炉装入前のスラブの圧延順をスケジューリングする計算機(以下、スケジューリング計算機という。)は、一般に、セットアップ計算をおこなう計算機とは別の計算機であり、セットアップ計算を実施することができない。スケジューリング計算機で加熱炉装入前のスラブに対してセットアップ計算を実行できるようにするには、セットアップ計算が必要とする各種圧延条件テーブルなどの全ての情報をスケジューリング計算機に伝えなければならず、複雑なシステム構成が必要となる。そのため、多大な投資が必要となるだけでなく、その保守、維持も困難となる。
二つ目の理由は、スケジューリングに要する計算時間の問題である。特許文献1の実施例に開示されている10本のスラブの抽出順を決める方法では、その組み合わせは高々10の階乗通り(実際には同じ加熱炉の中にあるスラブの抽出順は、抽出側に近いスラブほど早くなければならないので、10の階乗より遙かに少ない。)であるが、500本のスラブを対象にするとその組み合わせは500の階乗通りとなり、組み合わせ数が比較にならないほど増加する。このような膨大な組み合わせ数に対して、設定替え条件や圧延材間の距離制約を考慮して最短抽出ピッチを求め、全圧延材にかかる総処理時間を計算して、それが最小になる組み合わせを求めることは不可能である。
そこで本発明は、加熱炉に装入されていない多数のスラブを対象に、総処理時間のような複雑な計算が必要となる生産効率指標を用いずに、簡便に生産効率を評価することによって、生産効率を向上することができる熱間圧延の圧延順決定方法及び圧延順決定装置を提供することを課題とする。さらに本発明は、上記圧延順決定方法により得られた圧延順に圧延を行う熱延鋼板の製造方法及び熱間圧延の圧延順序決定装置を備える熱延鋼板の製造装置を提供することを課題とする。
発明者は鋭意検討の結果、生産効率を左右する圧延機のアイドル時間は、圧延順で前後するスラブの長さによって決まる要素が大きいことを見出した。これは、特に、加熱炉と圧延機の間に、スラブを幅方向に圧下して板幅を調整するサイジングプレス装置を備えている場合に顕著である。
さらに検討の結果、全てのスラブを圧延する際の生産効率の目安となる生産効率評価量をスラブの長さの関数として予め定めておき、スラブが加熱炉に装入される前に生産効率評価量を求め、これに基づく評価関数を導入することにより生産効率を向上することができる知見を得た。発明者はこれら知見を発展させて本発明を完成させた。以下、本発明について説明する。
請求項1に記載の本発明は、加熱炉にて加熱した後に圧延機で圧延される複数のスラブの圧延順を決定する方法であって、複数のスラブを全て圧延する際の生産効率の目安となる生産効率評価量をスラブの長さの関数として予め定めておき、複数のスラブが加熱炉に装入される前に、該生産効率評価量を計算し、計算された生産効率評価量を少なくとも1つの項に含む評価関数から評価関数値を計算し、該評価関数値が最小となるようにスラブの圧延順を決定することを特徴とする、熱間圧延の圧延順決定方法を提供することにより、前記課題を解決する。
ここで「スラブの長さ」とは、搬送方向に平行な方向のスラブの長さである。このスラブの長さを、以下、単に「スラブ長」ということがある。また、「最小」とは、真に最小であることの他、真の最小値を求めることが時間的な制約等により不可能である場合に、例えば発見的手法であるヒューリスティック探索等の方法により求めた準最小も含むものとする。以下同様である。
請求項2に記載の本発明は、鋳造工程から直送されるスラブである複数の直送スラブと、該直送スラブ以外のスラブである複数の非直送スラブとを混合して圧延するときに、直送スラブのみを加熱する加熱炉、及び非直送スラブのみを加熱する加熱炉を有し、直送スラブ及び非直送スラブの圧延順を決定する方法であって、複数のスラブを全て圧延する際の生産効率の目安となる生産効率評価量をスラブの長さの関数として予め定めておき、直送スラブは、鋳造工程から加熱炉への必要搬送時間に該加熱炉における必要加熱時間を加えた合計時間を算出し、該合計時間後の最も早く圧延できる圧延順となるように割り当てられ、非直送スラブは、複数の非直送スラブが加熱炉に装入される前に生産効率評価量を計算するとともに、生産効率評価量を少なくとも1つの項に含む評価関数から評価関数値を計算し、該評価関数値が最小となるように非直送スラブの圧延順を決定することを特徴とする、熱間圧延の圧延順決定方法を提供することにより、前記課題を解決する。
ここで「必要搬送時間」とは、鋳造工程を終了してから加熱炉へ装入するまでに必要な最短時間を意味し、「必要加熱時間」とは、加熱炉に装入されてから目標加熱炉抽出温度に加熱するまでに必要な最短時間を意味する。
請求項3に記載の本発明は、生産効率評価量を、圧延順が前後に隣接する各々のスラブの長さの差をもとに計算することを特徴とする、請求項1又は2に記載の熱間圧延の圧延順決定方法を提供することにより、前記課題を解決する。
請求項4に記載の本発明は、生産効率評価量を、圧延順が前後に隣接する各々のスラブの長さを用いて表される圧延機のアイドル時間から計算することを特徴とする、請求項1又は2に記載の熱間圧延の圧延順決定方法を提供することにより、前記課題を解決する。
請求項5に記載の本発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱間圧延の圧延順決定方法により圧延順を算出する手段を備えることを特徴とする熱間圧延の圧延順決定装置を提供することにより、前記課題を解決する。
請求項6に記載の本発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱間圧延の圧延順決定方法により得られた圧延順に圧延を行うことを特徴とする熱延鋼板の製造方法を提供することにより、前記課題を解決する。
請求項7に記載の本発明は、加熱炉及び圧延機と、請求項5に記載の熱間圧延の圧延順決定装置と、を備えることを特徴とする熱延鋼板の製造装置を提供することにより、前記課題を解決する。
本発明によれば、加熱炉装入前のスラブに対して、生産効率を考慮した圧延順にスケジューリングすることが可能となるので、生産効率が向上する。
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための最良の形態から明らかにされる。
1.熱間圧延の圧延順決定方法、及び、熱延鋼板の製造方法
図1は、1つの実施形態に係る本発明の圧延順決定方法S0の流れを示す図である。圧延順決定方法S0は、所定の加熱炉に装入されるスラブの圧延順を決定する方法である。ここで、本発明の圧延順決定方法S0では評価関数値Jを導入する。そして当該評価関数値Jが最小の値をとる条件を得て、これにより圧延順が決定される。従って、始めに評価関数値Jについて説明し、その後、圧延順決定方法S0について説明する。
1つの例に係る評価関数値Jは、
J=J+J+J (式1)
で表され、3つの項の和で構成されている。ここでJは全てのスラブを圧延する際の生産効率の目安となる生産効率の評価関数項、Jは仕上げ板幅の評価関数項、Jは仕上げ板厚の評価関数項である。以下それぞれについて説明する。
<生産効率の評価関数項J
加熱炉にて加熱されたスラブを抽出した後、サイジングプレス装置にて幅方向に圧下して板幅を調整し、粗圧延機1〜粗圧延機6にて粗圧延し、その後、仕上圧延機にて仕上圧延する熱延鋼板の製造装置を例に説明する。
図2、図3は、圧延順が前後に隣接する先行材と後行材の処理時間を表したグラフである。図2は先行材のスラブ長が短く、後行材のスラブ長が長い場合であり、図3は先行材、後行材ともスラブ長が長い場合である。先行材、後行材それぞれについて、先端が各設備に到着(オン)する時刻と、後端が離脱(オフ)する時刻を実線で結んでおり、オン時刻とオフ時刻で挟まれた時間帯(図中のハッチング部)に各設備が圧延材を処理していることを示している。先行材の処理時間帯と後行時間帯の間の時間が各設備のアイドル時間であり、その間隔は、両者が衝突しないように、また、各圧延機やそれに付随する設備の先行材設定値から後行材設定値への変更が間に合うように、加熱炉からの抽出時間間隔を調節して、必要最小限だけ空けられる。
いま、仕上圧延機に着目して、圧延材を処理している時間と処理していないアイドル時間に分けて考える。圧延材を処理している処理時間の長さは圧延材の寸法と処理速度によって決まる時間であり、どのような順番で圧延しても同じ時間が必要である。一方、アイドル時間は先行材と後行材の組み合わせによって決まり、アイドル時間が短くなるような組み合わせにすると生産効率が向上する。図2と図3を比較すると、図2のように、先行材のスラブ長が短く後行材のスラブ長が長い場合、アイドル時間が長くなって生産効率が低下する。一方、図3のように、先行材のスラブ長が長く後行材のスラブ長も長い場合、アイドル時間は短くなって生産効率が向上する。
これは、サイジングプレス装置の処理時間がスラブ長によって大きく異なることによる。図2の先行材のようにスラブ長が短い場合はサイジングプレス装置の処理時間が短いため、加熱炉より抽出されてから仕上圧延機に到達するまでの時間が短くなるが、図2の後行材のようにスラブ長が長い場合はサイジングプレス装置の処理時間が長いため、加熱炉より抽出されてから仕上圧延機に到達するまでの時間が長くなる。すなわち、スラブ長が短いスラブからスラブ長が長いスラブの順に圧延すると、仕上圧延機のアイドル時間が長くなって生産効率が低下する。一方、図3のように先行材と後行材のスラブ長の差が小さければ、加熱炉より抽出されてから仕上圧延機に到達するまでの時間の差が小さくなるため、仕上圧延機のアイドル時間を短くすることができ、生産効率が向上する。
したがって、生産効率を最大にする圧延順を決定する最も理想的な方法は、圧延するスラブの全ての圧延順の組み合わせについて、仕上圧延機の必要最小限のアイドル時間の総和を計算しておき、それが最小となる圧延順を選ぶことである。しかし、仕上圧延機の必要最小限のアイドル時間を計算するには、全てのスラブについて、各圧延機やそれに付随する設備の設定値を求める必要があり、実際には困難である。
そこで、圧延順が前後に隣り合うスラブ間のスラブ長さの差が大きいと仕上圧延機の圧延アイドル時間が長くなるという傾向に着目し、圧延順が前後に隣り合う第j−1スラブ(先行材)の圧延と第jスラブ(後行材)の圧延との間の仕上圧延機アイドル時間の目安となる生産効率評価量Tjを下記式2で計算する。
=(L−Lj−l (式2)
ここで、Ljは第jスラブの長さである。
そして全てのスラブを圧延する際の生産効率を、下記式3で表される、各スラブの生産効率評価量の総和である生産効率の評価関数項Jにより評価する。
Figure 2009274096
ここでαは重み係数であり、当該圧延に関して、この項をJの値に対してどの程度影響させるかを示すものである。そしてこれは圧延の目的、効率等の観点から、熱延鋼板の製造の事情に応じて都度設定される。式3を用いることにより、圧延順とスラブ長さから、生産効率がよい圧延順かどうかの目安を得ることができる。
また、式2の生産効率評価量Tの代わりに、様々なスラブの先行・後行組み合わせについて、仕上圧延機の必要最小限のアイドル時間を予め計算しておき、そのアイドル時間を先行材スラブ長、後行材スラブ長で回帰した回帰式を生産効率評価量Tとして用いてもよい。式4はその一例である。ただし、最適化に無関係な定数項は省略している。
=(0.0167Lj−l −0.336Lj−l+1.7)(L−3.268) (式4)
式4を用いることにより、圧延順が前後に隣接する各々のスラブの長さから、圧延機のアイドル時間を計算でき、生産効率がよい圧延順かどうかの目安を得ることができる。
実際の生産効率を計算するには、圧延機の必要アイドル時間の総和を正確に計算しなければならないが、そのためには各圧延機やそれに付随する設備の設定値を求める必要があり、現実的でない。また、たとえ、それらの設定値が求められても、圧延機の必要アイドル時間の総和を正確に計算する処理を、最適解を得るために繰り返し計算が必要なスケジューリング問題の中に組み込むことは計算時間の観点から困難である。しかし、本発明の方法では、生産効率の目安を簡便な方法で評価しているので、スケジューリング問題の中に容易に組み込むことができる。
<仕上げ板幅の評価関数項J
仕上げ板幅の評価関数項Jは、圧延順で先後するスラブ間における仕上げ圧延の板幅に関してその変化を評価する関数項で、各スラブの仕上げ板幅Wが変数となる。理想は1つの圧延チャンス内で、常に後に圧延するスラブの仕上げ板幅Wがその前に圧延するスラブの仕上げ板幅Wj−1より狭く、その変化量が小さいことである。しかし、他の条件の影響によりこれが必ずしも理想的にはならないので、当該仕上げ板幅評価関数項Jによりそれを評価する。Jは下記式5で表される。
Figure 2009274096
ここで、f(W、Wj−1)は第jスラブにおける評価関数であり、圧延機の特性、製造ラインの性質等により得られる関数である。またαは重み係数であり、当該圧延に関して、この項をJの値に対してどの程度影響させるかを示すものである。そしてこれは圧延の目的、効率等の観点から、熱延鋼板の製造の事情に応じて都度設定される。
具体的にf(W、Wj−1)は、図4に示したような性質を有する関数である。図4では横軸に圧延順で先後するスラブの仕上げ板幅の差をとり、縦軸はf(W、Wj−1)を表している。このように、関数f(W、Wj−1)は、先後のスラブの仕上げ板幅差が0のとき最小値をとる。そして、後に圧延するスラブの仕上げ板幅の方が先に圧延するスラブの仕上げ板幅より大きくなる場合には、その大きくなる度合いに応じてf(W、Wj−1)も大きくなる。一方、後に圧延するスラブの仕上げ板幅の方が先に圧延するスラブの仕上げ板幅より小さくなる場合には、f(W、Wj−1)は緩やかに大きくなるとともに、所定の値を超えると急激に大きくなる。
<仕上げ板厚の評価関数項J
仕上げ板厚の評価関数項Jは、圧延順で先後するスラブ間における仕上げ圧延の板厚に関してその変化を評価する項で、各スラブの仕上げ板厚hが変数となる。理想は1つの圧延チャンス内で、後に圧延するスラブの仕上げ板厚hとその前に圧延するスラブの仕上げ板厚hj−1の差が小さいことである。しかし、他の条件の影響によりこれが必ずしも理想的なものにはならないので、当該仕上げ板厚評価関数項Jによりそれを評価する。Jは、下記式6で表される。
Figure 2009274096
ここで、g(h、hj−1)は第jスラブの仕上げ板厚に関する評価関数であり、圧延機の特性、製造ライン性質等により得られる関数である。またαは重み係数であり、当該圧延に関して、この項をJの値に対してどの程度影響させるかを示すものである。そしてこれは圧延の目的、効率等の観点から、熱延鋼板の製造の事情に応じて都度設定される。
具体的にg(h、hj−1)は、図5に示したような性質を有する関数である。図5では横軸に圧延順で先後するスラブの仕上げ板厚の差をとり、縦軸はg(h、hj−1)を表している。このように、関数g(h、hj−1)は、先後のスラブの仕上げ板厚差が0のとき最小値をとる。そして、後に圧延するスラブの仕上げ板厚の方が先に圧延するスラブの仕上げ板厚より厚くなる場合には、その大きくなる度合いに応じてg(h、hj−1)も大きくなる。一方、後に圧延するスラブの仕上げ板厚の方が先に圧延するスラブの仕上げ板厚より薄くなる場合には、g(h、hj−1)はさらに大きな割合で大きくなる。
以上説明したJ、J、Jを各項とする式1により評価関数値Jを求めることができる。本実施形態では、評価関数値Jを3つの項の和から求めることとしたが、全てのスラブを圧延する際の生産効率の目安となる生産効率評価関数項Jを含むものであれば他の項が追加されてもよいし、変更されてもよい。どのような項を用いるかについては、圧延の目的、得るべき熱延鋼板の性質(寸法精度や機械的性質)等により選択することができる。
次に圧延順決定方法S0について図1を参照しつつ説明する。図1に圧延順決定方法S0の流れを示した。圧延順決定方法S0では、1号〜4号の4基の加熱炉に関し、1号及び2号炉は非直送スラブ(鋳造工程からの直送スラブではないことを意味する。以下同様。)を加熱し、3号及び4号炉は直送スラブ(鋳造工程からの直送スラブを意味する。以下同様。)を加熱する実施形態である。かかる実施形態の圧延順決定方法S0は、スラブ情報を入力する工程S1、圧延チャンス数及び各チャンスのスラブ数を決定する工程S2、加熱炉抽出時間を計算する工程S3、直送スラブの圧延順と装入加熱炉を決定する工程S4、非直送スラブの圧延順に対応する装入加熱炉を決定する工程S5、及び非直送スラブの圧延順を決定する工程S6を含んでいる。以下、各工程について説明する。
<スラブ情報を入力する工程S1>
スラブ情報を入力する工程S1(以下「工程S1」と記載することがある。)は、圧延すべきスラブの情報を入力する工程である。ここでは、スラブに関する各情報を入力し、後工程に受け渡す。入力される情報は、例えば直送スラブか非直送スラブか、スラブ長さ、仕上げ板幅及び仕上げ板厚を挙げることができる。
<圧延チャンス数及び各チャンスのスラブ数を決定する工程S2>
圧延チャンス数及び各チャンスのスラブ数を決定する工程S2(以下「工程S2」と記載することがある。)は、スラブをいくつの圧延チャンスに分割し、圧延チャンス数及び各チャンスを構成するスラブの数を決定する工程である。圧延チャンス数及び各チャンスを構成するスラブの数は、過去の圧延工具の表面荒れ状況等から経験的に決められる。
<加熱炉抽出時間を計算する工程S3>
加熱炉抽出時間を計算する工程S3(以下「工程S3」と記載することがある。)は、スラブの加熱炉からの抽出時間を算出する。ここでは、1つ前を先行するスラブの加熱炉抽出時間に平均抽出ピッチを加えた時間を加熱炉抽出時間とする。ただし、1つ前を先行するスラブと当該スラブとの圧延チャンスが異なる場合には、平均抽出ピッチの代わりに、圧延工具替え時間を加える。
<直送スラブの圧延順と装入加熱炉を決定する工程S4>
直送スラブの圧延順と装入加熱炉を決定する工程S4(以下「工程S4」と記載することがある。)は、直送スラブの圧延順と装入する加熱炉を決定する工程である。直送スラブは熱損失を避けることを最優先とし、鋳造工程から直送される時間に必要加熱時間を加算して抽出可能時間を求め、当該抽出可能時間後で最も直近の圧延順を割り当てる。図6に直送スラブが割り当てられる場面を模式的に示した。このように直送スラブは、上記最も適した圧延順となるように非直送スラブの間に割り当てられていく。直送スラブが装入される加熱炉は上記のように3号炉又は4号炉のいずれかであり、装入する炉は1つ前を先行する直送スラブとは異なる加熱炉とされる。これによりサイクリックに直送スラブが3号炉及び4号炉に装入される。本工程S4により直送スラブの圧延順と装入加熱炉が決定する。
<非直送スラブの装入加熱炉を決定する工程S5>
非直送スラブの装入加熱炉を決定する工程S5(以下「工程S5」と記載することがある。)は、圧延順に応じて各非直送スラブを装入する加熱炉を決定する工程である。装入する炉は図7に模式的に示したように1つ前を先行する非直送スラブと異なる加熱炉となるようにサイクリックに1号炉又は2号炉のいずれかに割り当てられる。
<非直送スラブの圧延順を決定する工程S6>
非直送スラブの圧延順を決定する工程S6(以下「工程S6」と記載することがある。)は、非直送スラブの圧延順を決める工程である。当該圧延順の決定は所定の順により行われる。図8に、工程S6に含まれ、評価関数値Jの最小を演算して非直送スラブの圧延順が決定されるまでの工程S60の流れを示した。工程S60は上記した評価関数値Jを用いて圧延順を決定する。工程S60は、非直送スラブの圧延順初期値を与え評価関数値Jを算出する工程S61、非直送スラブの変更された圧延順候補により評価関数値J’を算出する工程S62、評価関数値を比較判定する工程S63、圧延順候補に圧延順を変更しJ’の値をJとする工程S64、及び計算終了を判定する工程S65を含んでいる。以下、各工程について説明する。
<非直送スラブの圧延順初期値を与え評価関数値Jを算出する工程S61>
非直送スラブの圧延順初期値を与え評価関数値Jを算出する工程S61(以下単に「工程S61」と記載することがある。)は、非直送スラブの適当に定めた初期圧延順に基づいて上記評価関数値Jを求める工程である。ここでは、以下に説明する各工程の計算を行うための初期値を提供する目的を有する。
<非直送スラブの変更された圧延順候補により評価関数値J’を算出する工程S62>
非直送スラブの変更された圧延順候補により評価関数値J’を算出する工程S62(以下単に「工程S62」と記載することがある。)は、工程S61の計算の基礎となる圧延順とは異なる非直送スラブの圧延順を設定し、これに基づいて評価関数値J’を算出する工程である。算出の方法は上記の通りである。これにより工程S61で得られた評価関数値Jと工程S62で得られた評価関数値J’との2つの評価関数値を得ることができる。
<評価関数値を比較判定する工程S63>
評価関数値を比較判定する工程S63(以下単に「工程S63」と記載することがある。)は、評価関数値Jと評価関数値J’との大きさを比較する工程である。評価関数値Jが評価関数値J’以下の場合、後述する、圧延順候補に圧延順を変更してJ’の値をJとする工程S64を飛ばして、該評価関数値Jをもって計算終了を判定する工程S65へ進む。一方、評価関数値J’が評価関数値Jよりも小さい場合、圧延順候補に圧延順を変更しJ’の値をJとする工程S64へ進む。すなわちここでは、より小さい評価関数値が選択されるように判定する。
<圧延順候補に圧延順を変更しJ’の値をJとする工程S64>
圧延順候補に圧延順を変更しJ’の値をJとする工程S64(以下単に「工程S64」と記載することがある。)は、工程S63において、評価関数値J’が評価関数値Jよりも小さいと判断された場合に、当該評価関数値J’を評価関数値Jと置き換える工程である。これにより、現時点でとり得る最小の評価関数値を評価関数値Jとすることができる。
<計算終了を判定する工程S65>
工程S65は、評価関数値Jのこれ以上の計算を終了して結果を実際の圧延順に反映させるかを判断する工程である。計算は、本来であれば、最小の評価関数値Jが得られる圧延順を見出したときに終了する。しかし実際には、圧延順の候補は膨大であり、厳密に最小の評価関数値Jを見出すのは時間的な制約等から困難である。そこで、所定の数の評価関数値計算の中で最も小さい評価関数値を採用する。計算終了を判定する工程S65は、この計算が所定回数に至ったか否かを判断する工程である。計算が所定回数に至っていないときには、工程S62に戻り、新たなる評価関数値J’を算出するように指令する。一方、計算が所定回数に至ったときには終了し、ここまでで最小の評価関数値Jを得た圧延順を採用する。ここで、所定回数の設定方法は特に限定されるものではないが、計算機の能力や圧延順を決定する際に許される時間などから決定する。
以上のような圧延順決定方法S0により、複数の加熱炉、及び直送スラブがある場合であっても、圧延機のアイドル時間を短縮し、生産効率を向上することができる。ここで、加熱炉の基数や直送スラブの有無は特に限定されるものではなく、いずれの場合においても本発明の方法を用いることが可能である。
2.熱間圧延の圧延順決定装置
図9は、本発明にかかる熱間圧延の圧延順決定装置(以下単に「圧延順決定装置」等ということがある。)の形態例を示す概念図である。図9に示すように、本発明の圧延順決定装置10は、スラブ情報入力部1と、圧延チャンス及びスラブ数決定部2と、加熱炉抽出時間計算部3と、直送スラブ決定部4と、非直送スラブ装入加熱炉決定部5と、非直送スラブ圧延順決定部6と、を備えている。スラブ情報入力部1には、入力されたスラブ情報等が格納され、圧延チャンス及びスラブ数決定部2では、スラブ情報入力部1に格納された情報等に基づいて、圧延チャンス数及び各チャンスを構成するスラブの数が決定される。さらに、加熱炉抽出時間計算部3では、加熱炉抽出時間が計算され、直送スラブ決定部4では、直送スラブの圧延順及び装入加熱炉が決定される。そして、非直送スラブ装入加熱炉決定部5では、非直送スラブの装入加熱炉が決定され、非直送スラブ圧延順決定部6では、非直送スラブの圧延順が決定される。スラブ情報入力部1、圧延チャンス及びスラブ数決定部2、加熱炉抽出時間計算部3、直送スラブ決定部4、非直送スラブ装入加熱炉決定部5、及び、非直送スラブ圧延順決定部6の各機能は、上述した本発明の熱間圧延の圧延順決定方法における工程S1〜工程S6とそれぞれ対応している。それゆえ、本発明によれば、本発明の熱間圧延の圧延順決定方法を実行することが可能な、圧延順決定装置10を提供することができる。すなわち、圧延順決定装置10を用いてスラブの圧延順を決定することにより、圧延機のアイドル時間を短縮し、生産効率を向上することができる。
3.熱延鋼板の製造装置
図10は、本発明にかかる熱延鋼板の製造装置の形態例を簡略化して示す概念図である。図10において、図9と同様の構成を採るものには、図9で使用した符号と同符号を付し、その説明を省略する。なお、図10では、熱延鋼板の製造装置の一部のみを示している。
図10に示すように、本発明にかかる熱延鋼板の製造装置100(以下単に「製造装置100」ということがある。)は、スラブの圧延順を決定する圧延順決定装置10と、加熱炉20と、圧延機30と、スラブ供給手段40と、を備え、スラブ41、41、…が圧延機30で圧延される過程を経て、熱延鋼板42、42、…が製造される。製造装置100では、スラブ供給手段40から圧延機30へと供給されるスラブ41、41、…の順番が、圧延順決定装置10によって決定される。このように、製造装置100には、本発明の圧延順決定装置10が備えられるので、本発明によれば、圧延機のアイドル時間を短縮し、生産効率を向上することができる、熱延鋼板の製造装置100を提供することができる。
次の実施例により、本発明をさらに詳しく説明する。ただし、本発明は本実施例に限定されるものではない。
実施例の条件は実施形態の圧延順決定方法S0によるものである。すなわち加熱炉1〜4号炉のうち1号及び2号炉に非直送スラブが装入される。比較のため、従来方法でも圧延順を決定した。従来方法は、本発明において説明した評価関数Jとは異なり、生産効率の評価関数項を含まない評価関数Kを用いた。評価関数Kは、下記式7により表される。
K=K+K (式7)
ここで、Kは仕上げ板幅の評価関数項、Kは仕上げ板厚の評価関数項であり、本発明で使用したものと重み関数が異なるだけである。仕上げ板幅の評価関数項Kは下記式8により、仕上げ板厚の評価関数項Kは下記式9により、それぞれ表される。
Figure 2009274096
そして、本発明の方法と従来方法で、板幅、板厚に関する評価が同等、すなわち、J/α=K/β、J/α=K/βとなるように重み係数α、α、β、βを調整して圧延順を決定し、決定された圧延順に基づいて生産効率の評価量の総和、及び、仕上圧延機のアイドル時間を計算し直し、本発明の方法の値(実施例)と従来方法の値(比較例)を比較した。
表1に結果を示す。生産効率の評価量としては上記式2によるケース(ケース1)、及び、上記式4によるケース(ケース2)の2ケースを計算した。
Figure 2009274096
いずれのケースにおいても、生産効率の評価関数項を含む評価関数を用いた本発明により決定された圧延順では、従来方法で決定された圧延順に比べて生産効率評価量の総和、圧延アイドル時間が小さくなっており、生産効率が向上する。
以上、現時点において最も実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではない。本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う、熱間圧延の圧延順決定方法、熱間圧延の圧延順決定装置、熱延鋼板の製造方法、及び、熱延鋼板の製造装置も本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
1つの実施形態に係る本発明の熱間圧延の圧延順決定方法のフロー図である。 先行材と後行材の処理時間及びアイドル時間を表すグラフである。 先行材と後行材の処理時間及びアイドル時間を表すグラフである。 仕上げ板幅の評価項における関数の特性を模式的に示すグラフである。 仕上げ板厚の評価項における関数の特性を模式的に示すグラフである。 直送スラブが割り当てられた場面を模式的に示した図である。 非直送スラブが加熱炉に割り当てられた場面を模式的に示した図である。 工程S6に含まれる評価関数値Jを演算する工程のフローである。 本発明にかかる熱間圧延の圧延順決定装置の形態例を示す概念図である。 本発明にかかる熱延鋼板の製造装置の形態例を示す概念図である。
符号の説明
1…スラブ情報入力部
2…圧延チャンス及びスラブ数決定部
3…加熱炉抽出時間計算部
4…直送スラブ決定部
5…非直送スラブ装入加熱炉決定部
6…非直送スラブ圧延順決定部
10…熱間圧延の圧延順決定装置
20…加熱炉
30…圧延機
40…スラブ供給手段
41…スラブ
42…熱延鋼板
100…熱延鋼板の製造装置

Claims (7)

  1. 加熱炉にて加熱した後に圧延機で圧延される複数のスラブの圧延順を決定する方法であって、
    複数の前記スラブを全て圧延する際の生産効率の目安となる生産効率評価量を前記スラブの長さの関数として予め定めておき、
    複数の前記スラブが前記加熱炉に装入される前に、該生産効率評価量を計算し、
    計算された前記生産効率評価量を少なくとも1つの項に含む評価関数から評価関数値を計算し、該評価関数値が最小となるように前記スラブの圧延順を決定することを特徴とする、熱間圧延の圧延順決定方法。
  2. 鋳造工程から直送されるスラブである複数の直送スラブと、該直送スラブ以外のスラブである複数の非直送スラブとを混合して圧延するときに、前記直送スラブのみを加熱する加熱炉、及び前記非直送スラブのみを加熱する加熱炉を有し、前記直送スラブ及び前記非直送スラブの圧延順を決定する方法であって、
    複数の前記スラブを全て圧延する際の生産効率の目安となる生産効率評価量を前記スラブの長さの関数として予め定めておき、
    前記直送スラブは、前記鋳造工程から前記加熱炉への必要搬送時間に該加熱炉における必要加熱時間を加えた合計時間を算出し、該合計時間後の最も早く圧延できる圧延順となるように割り当てられ、
    前記非直送スラブは、複数の前記非直送スラブが前記加熱炉に装入される前に前記生産効率評価量を計算するとともに、
    前記生産効率評価量を少なくとも1つの項に含む評価関数から評価関数値を計算し、該評価関数値が最小となるように前記非直送スラブの圧延順を決定することを特徴とする、熱間圧延の圧延順決定方法。
  3. 前記生産効率評価量を、圧延順が前後に隣接する各々の前記スラブの長さの差をもとに計算することを特徴とする、請求項1又は2に記載の熱間圧延の圧延順決定方法。
  4. 前記生産効率評価量を、圧延順が前後に隣接する各々の前記スラブの長さを用いて表される圧延機のアイドル時間から計算することを特徴とする、請求項1又は2に記載の熱間圧延の圧延順決定方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱間圧延の圧延順決定方法により圧延順を算出する手段を備えることを特徴とする、熱間圧延の圧延順決定装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱間圧延の圧延順決定方法により得られた圧延順に圧延を行うことを特徴とする、熱延鋼板の製造方法。
  7. 加熱炉及び圧延機と、請求項5に記載の熱間圧延の圧延順決定装置と、を備えることを特徴とする、熱延鋼板の製造装置。
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