JP2007210009A - 熱間仕上圧延装置および熱間仕上圧延温度制御方法 - Google Patents

熱間仕上圧延装置および熱間仕上圧延温度制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】調整負荷の増大を抑制しつつ、圧延材の仕上温度精度を向上させる。
【解決手段】圧延された圧延材10´の圧延諸元ならびに操業実績を圧延データベース1に蓄積し、類似操業実績抽出部2は、今回圧延される圧延材10の圧延諸元および仕上入側温度実績に基づいて圧延データベース1を検索することにより、今回圧延される圧延材10の圧延諸元および操業条件に類似する圧延材10´の操業実績を抽出し、温度制御操作端操作量範囲決定部3は、類似操業実績抽出部2による操業実績の抽出結果に基づいて、今回圧延される圧延材10に対する温度制御操作端の操作量の範囲を決定し、温度制御操作端操作量決定部4は、温度制御操作端操作量範囲決定部3にて決定された操作量の範囲において、仕上温度を予測する温度モデルを適用することにより、今回圧延される圧延材に対する温度制御操作端の操作量を決定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は熱間仕上圧延装置および熱間仕上圧延温度制御方法に関し、特に、熱間仕上圧延において所望の仕上温度を実現する方法に適用して好適なものである。
熱延鋼板の製造方法では、被圧延材であるスラブを加熱炉にて加熱した後、粗圧延機にて粗圧延することにより、中間厚さの粗バーに圧延され、仕上圧延機にて最終製品の厚さに圧延される。仕上圧延では、仕上圧延機の出側の被圧延材温度(以下、仕上温度と称する。)を目標値に制御することにより、製品の機械的特性を確保することが行われる。この際、スラブを中間厚さに延材した段階で仕上温度を確保できるようにするために、スラブの加熱温度、粗圧延の圧延条件、仕上圧延の圧延速度(加速圧延)および冷却条件、粗圧延機と仕上圧延機との間に設置された誘導加熱装置の加熱方法などを決定する。
ここで、例えば、特許文献1には、仕上圧延機の入側で粗圧延材を加熱して仕上圧延する際の仕上温度を高精度化するために、仕上圧延機の出側の温度の測定値または計算値に基づいて温度モデルを適用することで仕上温度を予測し、粗圧延機の下流に配置された加熱装置を用いて仕上温度が目標温度になるように制御する方法が開示されている。
特開2003−33808号公報
しかしながら、高張力鋼に代表される高品質の製品を製造するためには、温度条件の高温化および低温化を進める必要があり、製造能力の限界に操業条件を設定する必要があることから、仕上温度を目標値に精度よく制御することが難しいという問題があった。
一方、特許文献1に開示された方法では、温度モデルを用いて粗バーの出側温度から仕上温度を精度よく予測するために、特殊な条件を含む全ての条件において温度モデルを合せ込む必要があり、調整負荷が高いという問題があった。
そこで、本発明の目的は、調整負荷の増大を抑制しつつ、圧延材の仕上温度精度を向上させることが可能な熱間仕上圧延装置および熱間仕上圧延温度制御方法を提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1記載の熱間仕上圧延装置によれば、過去に圧延された圧延材の圧延諸元および操業実績を蓄積する圧延データベースと、今回圧延される圧延材の圧延諸元および仕上入側温度実績に基づいて前記圧延データベースを検索することにより、今回圧延される圧延材の圧延諸元および仕上入側温度実績に類似する圧延材の操業実績を抽出する類似操業実績抽出手段と、前記類似操業実績抽出手段による操業実績の抽出結果に基づいて、今回圧延される圧延材に対する温度制御操作端の操作量の範囲を決定する温度制御操作端操作量範囲決定手段と、前記温度制御操作端操作量範囲決定手段にて決定された操作量の範囲において温度モデルを適用することにより、今回圧延される圧延材に対する温度制御操作端の操作量を決定する温度制御操作端操作量決定手段と、前記温度制御操作端の操作量に基づいて、今回圧延される圧延材の仕上温度を制御する仕上温度制御手段とを備えることを特徴とする。
これにより、圧延データベースを検索することで、今回圧延される圧延材に対する温度制御操作端の操作量の範囲を決定することが可能となり、温度モデルの適用範囲を狭くすることが可能となるとともに、温度モデルに多少の調整不足があった場合においても、温度誤差の増大を抑制することができる。このため、簡易な温度モデルを用いた場合においても、今回圧延される圧延材の仕上温度を制御することが可能となり、温度モデルの調整負荷の増大を抑制しつつ、圧延材の仕上温度精度を向上させることが可能となるとともに、圧延材の仕上温度の再現性を向上させることができる。
また、請求項2記載の熱間仕上圧延温度制御方法によれば、過去に圧延された圧延材の鋼種、サイズおよび仕上目標温度を少なくとも含む圧延諸元ならびに仕上入側温度実績、仕上速度実績、仕上冷却実績および仕上温度実績を少なくとも含む操業実績を圧延データベースに蓄積するステップと、今回圧延される圧延材の圧延諸元および仕上入側温度実績に基づいて前記圧延データベースを検索することにより、今回圧延される圧延材の圧延諸元および仕上入側温度実績に類似する圧延材の操業実績を抽出するステップと、前記圧延材の操業実績の抽出結果に基づいて、今回圧延される圧延材の仕上目標温度に対応した仕上速度、仕上冷却条件および加熱条件を含む温度制御操作端の操作量の範囲を設定するステップと、前記温度制御操作端の操作量の範囲において温度モデルを適用することにより、今回圧延される圧延材に対する温度制御操作端の操作量を決定するステップと、前記温度制御操作端の操作量に基づいて、今回圧延される圧延材の仕上温度を制御するステップとを備えることを特徴とする。
これにより、圧延データベースを検索することで、仕上圧延済みの圧延材の圧延諸元および操業実績から、仕上圧延前の圧延材についての温度制御操作端の操作量の範囲を設定することが可能となり、温度モデルの適用範囲を狭くすることが可能となるとともに、温度モデルに多少の調整不足があった場合においても、温度誤差の増大を抑制することができる。このため、高張力鋼に代表される高品質の製品を製造する場合においても、簡易な温度モデルを用いて圧延材の仕上温度を予測することが可能となり、温度モデルの調整負荷を軽減することが可能となるとともに、再現性よく高い精度で圧延材の仕上温度を自動的に設定することが可能となる。
また、請求項3記載の熱間仕上圧延温度制御方法によれば、過去に圧延された圧延材の鋼種、サイズおよび仕上目標温度を少なくとも含む圧延諸元ならびに仕上入側温度実績、仕上速度実績、仕上冷却実績および仕上温度実績を少なくとも含む操業実績を圧延データベースに蓄積するステップと、今回圧延される圧延材の仕上目標温度に対応した仕上速度、仕上冷却条件および加熱条件を含む温度制御操作端の操作量の一部を事前に設定するステップと、今回圧延される圧延材の圧延諸元および仕上入側温度実績に基づいて前記圧延データベースを検索することにより、今回圧延される圧延材の圧延諸元および仕上入側温度実績に類似する圧延材の操業実績を抽出するステップと、前記圧延材の操業実績の抽出結果に基づいて、今回圧延される圧延材の仕上目標温度に対応した温度制御操作端の残りの操作量の範囲を設定するステップと、前記温度制御操作端の操作量の範囲において温度モデルを適用することにより、今回圧延される圧延材に対する温度制御操作端の操作量を決定するステップと、前記温度制御操作端の操作量に基づいて、今回圧延される圧延材の仕上温度を制御するステップとを備えることを特徴とする。
これにより、圧延データベースを検索することで、仕上圧延済みの圧延材の圧延諸元および操業実績から、仕上圧延前の圧延材についての温度制御操作端の操作量の範囲を設定することが可能となり、温度モデルの適用範囲を狭くすることが可能となるとともに、操業条件の一部を事前に設定することができる。このため、温度モデルの調整負荷を軽減しつつ、再現性よく高い精度で圧延材の仕上温度を設定することが可能となるとともに、加熱温度または圧延所要時間を固定しつつ、圧延材の圧延操作を実行させることが可能となり、圧延計画を立て易くすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、圧延データベースを検索することで、今回圧延される圧延材に対する温度制御操作端の操作量の範囲を決定することができ、温度モデルの調整負荷の増大を抑制しつつ、再現性よく高い精度で圧延材の仕上温度を自動的に設定することが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る熱間仕上圧延装置および熱間仕上圧延温度制御方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る熱間仕上圧延装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、熱間仕上圧延装置には、仕上圧延の前段で圧延材10を加熱する加熱装置30、仕上圧延される圧延材10の圧延速度およびサイズ(厚みおよび幅)を制御する速度制御装置11〜17、仕上圧延される圧延材10を冷却する冷却装置20〜26、仕上圧延される圧延材10の仕上入側温度を計測する仕上入側温度計40、仕上圧延される圧延材10の仕上出側温度を計測する仕上出側温度計50および仕上圧延される圧延材10の仕上温度を制御する仕上温度制御装置100が設けられている。
粗圧延機にてスラブを粗圧延することにより、中間厚さの粗バーに圧延された圧延材10は仕上圧延機に搬送される。そして、仕上圧延機に搬送された圧延材10は、仕上温度を確保できるようにするために必要に応じて加熱装置30にて加熱された後、圧延諸元で定められたサイズおよび仕上温度を満たすように速度制御装置11〜17および冷却装置20〜26にて圧延操作がなされる。
ここで、仕上入側温度計40は、仕上圧延される圧延材10の仕上入側温度を計測し、仕上温度制御装置100に入力する。そして、仕上温度制御装置100は、仕上入側温度計40にて測定された仕上入側温度の実績値を取り込み、今回圧延される圧延材10の仕上目標温度が得られるように、温度制御操作端の操作量を決定し、今回圧延される圧延材10の仕上温度を制御することができる。なお、温度制御操作端には、速度制御装置11〜17および冷却装置20〜26が含まれ、加熱装置30が設置されている場合には、加熱装置30も含むことができる。また、温度制御操作端の操作量には、圧延材10の仕上速度および仕上冷却条件を含むことができ、加熱装置30が設置されている場合には、圧延材10の加熱条件も含むことができる。そして、仕上出側温度計50は、速度制御装置11〜17および冷却装置20〜26にて圧延操作がなされた圧延材10の仕上出側温度を計測し、仕上温度制御装置100に入力する。
ここで、仕上温度制御装置100は、過去に仕上圧延された圧延材10´の圧延諸元ならび操業実績を蓄積し、今回圧延される圧延材10の圧延諸元および仕上入側温度実績に基づいて、今回圧延される圧延材10の圧延諸元および仕上入側温度実績に類似する過去に圧延された圧延材10´の操業実績を抽出することができる。そして、過去に圧延された圧延材10´の操業実績を抽出結果に基づいて、今回圧延される圧延材10に対する温度制御操作端の操作量の範囲を決定し、その温度制御操作端の操作量の範囲において温度モデルを適用することにより、今回圧延される圧延材10の温度制御操作端の操作量を決定し、今回圧延される圧延材10の仕上温度を制御することができる。
図2は、図1の熱間仕上圧延装置に用いられる仕上温度制御装置100の概略構成を示すブロック図である。
図2において、仕上温度制御装置100には、圧延データベース1、類似操業実績抽出部2、温度制御操作端操作量範囲決定部3、温度制御操作端操作量決定部4および仕上温度制御部5が設けられている。ここで、圧延データベース1は、過去に圧延された圧延材10´の圧延諸元および操業実績を蓄積することができる。なお、過去に圧延された圧延材10´の圧延諸元には、鋼種、サイズ(圧延材10´の厚みおよび幅)および仕上目標温度を少なくとも含むことができる。また、過去に圧延された圧延材10´の操業実績には、仕上入側温度実績、仕上速度実績、仕上冷却実績および仕上出側温度実績を少なくとも含むことができ、加熱装置30が設置されている場合には、加熱実績も含むことができる。
類似操業実績抽出部2は、今回圧延される圧延材10の圧延諸元および仕上入側温度実績に基づいて圧延データベース1を検索することにより、今回圧延される圧延材10の圧延諸元および仕上入側温度実績に類似する圧延材10´の操業実績を抽出することができる。温度制御操作端操作量範囲決定部3は、類似操業実績抽出部2による操業実績の抽出結果に基づいて、今回圧延される圧延材10に対する温度制御操作端の操作量の範囲を決定することができる。温度制御操作端操作量決定部4は、温度制御操作端操作量範囲決定部3にて決定された操作量の範囲において、仕上温度を予測する温度モデルを適用することにより、今回圧延される圧延材に対する温度制御操作端の操作量を決定することができる。仕上温度制御部5は、温度制御操作端操作量決定部4にて決定された温度制御操作端の操作量に基づいて、今回圧延される圧延材10の仕上温度を制御することができる。
そして、図1の熱間仕上圧延装置にて圧延材10´の圧延が行われると、圧延された圧延材10´の圧延諸元ならびに操業実績が図2の圧延データベース1に蓄積される。そして、図1の熱間仕上圧延装置にて圧延材10の圧延が行われる場合、今回圧延される圧延材10の圧延諸元を含む圧延材データが類似操業実績抽出部2に入力される。また、仕上圧延される圧延材10の仕上入側温度が仕上入側温度計40にて計測され、仕上入側温度実績が類似操業実績抽出部2に入力される。
そして、類似操業実績抽出部2は、今回圧延される圧延材10の圧延諸元および仕上入側温度実績に基づいて圧延データベース1を検索することにより、今回圧延される圧延材10の圧延諸元および仕上入側温度実績に類似する圧延材10´の操業実績を抽出する。そして、温度制御操作端操作量範囲決定部3は、類似操業実績抽出部2による操業実績の抽出結果に基づいて、今回圧延される圧延材10に対する温度制御操作端の操作量の範囲を決定する。
そして、温度制御操作端操作量決定部4は、温度制御操作端操作量範囲決定部3にて決定された温度制御操作端の操作量の範囲において、仕上温度を予測する温度モデルを適用することにより、今回圧延される圧延材10の仕上目標温度に対応した仕上速度、仕上冷却条件および加熱条件を含む温度制御操作端の操作量を決定する。そして、仕上温度制御部5は、温度制御操作端操作量決定部4にて決定された温度制御操作端の操作量に基づいて、加熱装置30、速度制御装置11〜17および冷却装置20〜26の動作を制御し、今回圧延される圧延材10の仕上温度を制御することができる。
これにより、圧延データベース1を検索することで、仕上圧延済みの圧延材10´の圧延諸元および操業実績から、仕上圧延前の圧延材10についての温度制御操作端の操作量の範囲を設定することが可能となり、温度モデルの適用範囲を狭くすることが可能となるとともに、温度モデルに多少の調整不足があった場合においても、温度誤差の増大を抑制することができる。このため、高張力鋼に代表される高品質の製品を製造する場合においても、簡易な温度モデルを用いて圧延材の仕上温度を予測することが可能となり、温度モデルの調整負荷を軽減することが可能となるとともに、再現性よく高い精度で圧延材10の仕上温度を自動的に設定することが可能となる。
図3は、本発明の一実施形態に係る類似操業条件空間を示す図である。
図3において、類似操業条件空間Eでは、仕上圧延済みの圧延材10´の仕上温度Tおよび操業実績Jに対する温度制御操作端の操作量Aが多次元空間上に表現されている。ここで、圧延データベース1を検索することにより、今回圧延される圧延材10の仕上目標温度の平面H上で当該圧延材10の操業条件(圧延諸元および仕上入側温度実績)に類似する圧延材10´の操業実績Jを抽出し、今回圧延される圧延材10の温度制御操作端の操作量Aの範囲Mを類似操業条件空間E上で決定することができる。ここで、今回圧延される圧延材10の操業条件と仕上圧延済みの圧延材10´の操業実績Jとの類似度の設定方法としては、圧延材10の成分や寸法などの圧延諸元の許容範囲および温度制御操作端の操作範囲を指定することで行うことができる。なお、成分については、同一グループに属するものを鋼種ごとにまとめるようにしてもよい。
例えば、成分に関する類似度としては、以下のように設定することができる。
|成分1(当該材)−成分1(格納材)|≦ε1
|成分2(当該材)−成分2(格納材)|≦ε2



|成分n(当該材)−成分n(格納材)|≦εn
また、製品厚分に関する類似度としては、以下のように設定することができる。
|製品厚(当該材)−製品厚(格納材)|≦ε厚
なお、当該材とは、今回圧延される圧延材10、格納材とは、圧延データベース1に圧延データが格納されている圧延材10´を示す。
そして、類似操業条件空間Eにおいて、仕上目標温度に対して仕上温度実績が所定の範囲にある条件を満足する圧延材10´の温度制御操作端の操業実績Jから、温度制御操作端の操作量Aの範囲Mが決定されると、この操作量Aの範囲Mにおいて温度モデルを適用することにより、仕上予測範囲が仕上目標温度に近づくように温度制御操作端の操作量Aを決定する。なお、温度制御操作端の操作量Aの範囲Mとしては、例えば、温度制御操作端の操作量Aの最大値から最小値の範囲に設定してもよいし、温度制御操作端の操作量Aの最大値から最小値の範囲の中の特定の範囲に設定してもよい。
図4は、本発明の一実施形態に係る温度制御操作端の操作量の算出方法を示す図である。
図4において、温度モデルを用いて圧延材10の仕上温度Tの絶対値を予測する場合、この圧延材10の仕上予測温度T1は以下の(1)式で表すことができる。
T1(当該材)=f(u1,u2,・・・,uN) ・・・(1)
ただし、fは仕上温度Tを予測する関数、T1は仕上予測温度T1、u1,u2,・・・,uNは温度影響因子である。なお、温度影響因子u1,u2,・・・,uNとは、圧延材10の厚み、成分などの圧延諸元や仕上入側温度である。
そして、温度影響因子u1,u2,・・・,uNのうち、uI1,uI2,・・・,uIkを温度操作端として、温度制御操作端の操作量Aを決定することができる。なお、温度操作端とは、圧延材10の仕上速度、仕上冷却条件および加熱条件などである。ここで、図1に示すように、速度制御装置11〜17や冷却装置20〜26などはそれぞれ複数の機器から構成されている。このため、各機器の仕上速度や仕上冷却条件を温度操作端としてuI1,uI2,・・・としてもよいが、冷却装置20〜26全体を1つの機器として扱い、例えば、冷却装置20〜26をN個使用する場合には、uI1=Nとして扱うようにしてもよい。
そして、温度制御操作端の操作量Aの範囲Mにおいて仕上予測温度T1を求め、温度モデルを適用することにより、仕上予測範囲が仕上目標温度に一致するように温度制御操作端の操作量Xを決定する。すなわち、温度制御操作端の操作量Aの範囲Mにおいて、以下の(2)式を満たすように温度操作端uI1,uI2,・・・,uIkを決定する。
min={abs(T1(当該材)−仕上目標温度T0)} ・・・(2)
ただし、minは最小値、absは絶対値を示す。
なお、仕上温度の絶対値を予測する温度モデルは調整負荷が大きいため、簡易な温度モデルを用いるようにしてもよい。例えば、簡易な温度モデルとして、以下の(3)式に示すように、影響係数を用いる温度モデルを用いるようにしてもよい。
ΔT=δT/δu1*Δu1+δT/δu2*Δu2+・・・+δT/δuN*ΔuN
・・・(3)
そして、類似操業条件空間Eにおける圧延材10´の代表的な操業実績を抽出し、温度操作端uI1,uI2,・・・,uIkを除く圧延材10との温度影響因子u1,u2,・・・,uNの差Δuを算出し、以下の(4)式に示すように、代表的な操業実績との仕上温度差Tx0を(3)式を用いて計算する。
ΔTx0=δT/δu1*{u1(当該材)−u1(代表材)}
+δT/δu2*{u2(当該材)−u2(代表材)}
+・・・
+δT/δuN*{uN(当該材)−uN(代表材)} ・・・(4)
なお、当該材とは、今回圧延される圧延材10、代表材とは、類似操業条件空間Eにおいて操業実績が抽出された代表的な圧延材10´を示す。
そして、当該材において補正が必要な仕上温度差ΔTcmpは、以下の(5)式に示すように、代表材の温度偏差ΔT0と代表材の仕上温度差ΔTx0との合計となる。
ΔTcmp=ΔT0+ΔTx0 ・・・(5)
ただし、ΔT0=仕上温度実績(代表材)−仕上目標温度(当該材)である。
そして、温度操作端uI1,uI2,・・・,uIkは、温度制御操作端の操作量Aの範囲Mにおいて、仕上温度差ΔTcmpが0になるように決定することができる。ここで、簡易な温度モデルを用いられる影響係数は、圧延データベース1に蓄積された圧延材10´の操業実績Jから抽出するようにしてもよいし、精密な温度モデルから事前に算出するようにしてもよい。
なお、類似操業条件空間Eの切り出しの次元数をPとし、温度モデルの影響因子の次元数をQとすると、類似操業条件空間Eの切り出しでは、温度制御操作端の精密な操作量Aを決定する必要がない。このため、P≦Qとなるように設定してもよく、比較的粗い類似操業条件空間Eの切り出しによって、大きな誤差の発生しない操作量Aを決定することができる。
なお、上述した実施形態では、圧延材10´の操業実績の抽出結果に基づいて、今回圧延される圧延材10の仕上目標温度に対応した仕上速度、仕上冷却条件および加熱条件などの条件の範囲を設定する方法について説明したが、今回圧延される圧延材10の仕上目標温度に対応した仕上速度、仕上冷却条件および加熱条件のうちの一部の条件を事前に設定しておき、圧延材10´の操業実績の抽出結果に基づいて、今回圧延される圧延材10の仕上目標温度に対応した仕上速度、仕上冷却条件および加熱条件のうちの残り条件の範囲を設定するようにしてもよい。
これにより、温度モデルの調整負荷を軽減しつつ、再現性よく高い精度で圧延材の仕上温度を設定することが可能となるとともに、加熱温度または圧延所要時間を固定しつつ、圧延材の圧延操作を実行させることが可能となり、圧延計画を立て易くすることができる。
図5は、本発明の一実施形態に係る熱間仕上圧延装置の仕上温度を従来例と比較して示す図である。なお、図5の実施形態では、今回圧延される圧延材10の圧延諸元とリンクして図1の冷却装置20〜26の操業条件を事前に設定しておき、今回圧延される圧延材10の操業条件に類似する圧延材10´の操業実績Jを圧延データベース1から検索することにより、今回圧延される圧延材10の速度制御装置11〜17の操作量Aの範囲Mを決定し、この速度制御装置11〜17の操作量Aの範囲Mにおいて温度モデルを適用することにより、今回圧延される圧延材10の仕上目標温度T0に対する速度制御装置11〜17の仕上速度を決定する方法を示した。
図5において、従来の方法P2では、操業条件が不安定なため、今回圧延された圧延材10の仕上温度(仕上温度実績−仕上目標温度)には、−20℃〜25℃のバラツキがあったが、本発明の方法P1では、操業条件が安定したため、仕上温度を−15℃〜15℃の範囲内に収めることができ、仕上温度のバラツキを低減させることができた。
なお、図5の実施形態では、圧延材10の仕上温度を制御するために、速度制御装置11〜17を選択する方法について説明したが、冷却装置20〜26および速度制御装置11〜17の双方を選択する場合、今回圧延される圧延材10の操業条件に類似する圧延材10´の操業実績Jを圧延データベース1から検索し、今回圧延される圧延材10の仕上目標温度T0に対する冷却条件および仕上速度の組み合わせを決定するようにしてもよい。
あるいは、冷却条件または仕上速度の一方の操業条件を事前に設定しておき、今回圧延される圧延材10の操業条件に類似する圧延材10´の冷却条件または仕上速度の他方の操作範囲を逸脱した場合には、前者の操業条件を変更しながら、後者の操作範囲を逸脱しないように後者の操作量を改めて決定するようにしてもよい。この方法では、例えば、圧延材10の仕上速度を事前に設定するとともに、過去に圧延された圧延材10´の操業実績に基づいて冷却条件を決定することにより、仕上速度の再現性を向上させることができ、圧延所要時間の予測精度を高めることが可能となることから、圧延計画を立て易くすることができる。
本発明の一実施形態に係る熱間仕上圧延装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の熱間仕上圧延装置に用いられる仕上温度制御装置100の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る類似操業条件空間を示す図である。 本発明の一実施形態に係る温度制御操作端の操作量の算出方法を示す図である。 本発明の一実施形態に係る熱間仕上圧延装置の仕上温度を従来例と比較して示す図である。
符号の説明
1 圧延データベース
2 類似操業実績抽出部
3 温度制御操作端操作量範囲決定部
4 温度制御操作端操作量決定部
5 仕上温度制御部
10、10´ 圧延材
11〜17 速度制御装置
20〜26 冷却装置
30 加熱装置
40 仕上入側温度計
50 仕上出側温度計
100 仕上温度制御装置

Claims (3)

  1. 過去に圧延された圧延材の圧延諸元および操業実績を蓄積する圧延データベースと、
    今回圧延される圧延材の圧延諸元および仕上入側温度実績に基づいて前記圧延データベースを検索することにより、今回圧延される圧延材の圧延諸元および仕上入側温度実績に類似する圧延材の操業実績を抽出する類似操業実績抽出手段と、
    前記類似操業実績抽出手段による操業実績の抽出結果に基づいて、今回圧延される圧延材に対する温度制御操作端の操作量の範囲を決定する温度制御操作端操作量範囲決定手段と、
    前記温度制御操作端操作量範囲決定手段にて決定された操作量の範囲において温度モデルを適用することにより、今回圧延される圧延材に対する温度制御操作端の操作量を決定する温度制御操作端操作量決定手段と、
    前記温度制御操作端の操作量に基づいて、今回圧延される圧延材の仕上温度を制御する仕上温度制御手段とを備えることを特徴とする熱間仕上圧延装置。
  2. 過去に圧延された圧延材の鋼種、サイズおよび仕上目標温度を少なくとも含む圧延諸元ならびに仕上入側温度実績、仕上速度実績、仕上冷却実績および仕上温度実績を少なくとも含む操業実績を圧延データベースに蓄積するステップと、
    今回圧延される圧延材の圧延諸元および仕上入側温度実績に基づいて前記圧延データベースを検索することにより、今回圧延される圧延材の圧延諸元および仕上入側温度実績に類似する圧延材の操業実績を抽出するステップと、
    前記圧延材の操業実績の抽出結果に基づいて、今回圧延される圧延材の仕上目標温度に対応した仕上速度、仕上冷却条件および加熱条件を含む温度制御操作端の操作量の範囲を設定するステップと、
    前記温度制御操作端の操作量の範囲において温度モデルを適用することにより、今回圧延される圧延材に対する温度制御操作端の操作量を決定するステップと、
    前記温度制御操作端の操作量に基づいて、今回圧延される圧延材の仕上温度を制御するステップとを備えることを特徴とする熱間仕上圧延温度制御方法。
  3. 過去に圧延された圧延材の鋼種、サイズおよび仕上目標温度を少なくとも含む圧延諸元ならびに仕上入側温度実績、仕上速度実績、仕上冷却実績および仕上温度実績を少なくとも含む操業実績を圧延データベースに蓄積するステップと、
    今回圧延される圧延材の仕上目標温度に対応した仕上速度、仕上冷却条件および加熱条件を含む温度制御操作端の操作量の一部を事前に設定するステップと、
    今回圧延される圧延材の圧延諸元および仕上入側温度実績に基づいて前記圧延データベースを検索することにより、今回圧延される圧延材の圧延諸元および仕上入側温度実績に類似する圧延材の操業実績を抽出するステップと、
    前記圧延材の操業実績の抽出結果に基づいて、今回圧延される圧延材の仕上目標温度に対応した温度制御操作端の残りの操作量の範囲を設定するステップと、
    前記温度制御操作端の操作量の範囲において温度モデルを適用することにより、今回圧延される圧延材に対する温度制御操作端の操作量を決定するステップと、
    前記温度制御操作端の操作量に基づいて、今回圧延される圧延材の仕上温度を制御するステップとを備えることを特徴とする熱間仕上圧延温度制御方法。
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